JP4124196B2 - ネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

ネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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Description

本発明は、実世界に関するさまざまな情報の取得並びに流通を行なうネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、センサと演算機能と無線通信機能を備えた無数のセンサ・ノードを比較的広範な領域に分散して配置させることにより構成されるネットワーク上で、各センサが取得したデータを収集するネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
さらに詳しくは、本発明は、移動機能を備えた複数のセンサ・ノードが自律分散的に動作してアドホックなネットワーク・トポロジを形成するネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、移動機能を備えた各センサ・ノードが位置情報を利用せずに自律分散的にネットワーク・トポロジを形成するネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
複数の通信端末間を通信回線経由で接続することで、ネットワークが形成される。例えば、コンピュータ同士を接続したコンピュータ・ネットワーク上では、情報の共有、流通、配信など情報資源の利用が活性化される。最近では、インターネットやブロードバンド・ネットワークの発達により、情報通信の利便性は格段に向上してきている。さらにPDA(Personal Digital Assistance)や携帯電話機などのインターネット接続可能なモバイル機器の普及により、どこでも利用可能で、グローバルな空間からのアクセスが許容されるユビキタス・ネットワーク若しくはユビキタス・コンピューティングが注目されている。
他方、時々刻々と変わる環境情報の取得や、広域にわたる情報の同時把握など、実世界上の情報の取得や流通に関しては、技術的な課題が残されていると言われている。このため、実世界に関するさまざまな情報を扱う「センサ・ネットワーク」に関する研究が進められている。
センサ・ネットワークは、センサと演算機能と無線通信機能を備えた無数のセンサ・ノードを比較的広範な領域に分散して配置させることにより構成される。そして、形成されたネットワーク上では、各センサが取得したデータを収集することができる。各センサ・ノードは基本的には自律分散的に動作し、センサ・ネットワークはアドホックな通信システムである。あるノードで得られた情報は、例えばマルチホップ転送により遠方のノードへ伝送される。したがって、同じノード数で通信エリアがより大きくなるようにネットワーク・トポロジを形成することができれば効率的である。
また、センサ・ノードが移動機能を備えることにより、複数のセンサ・ノードが自律分散的にネットワーク・トポロジを形成し、センシング情報をユーザに提供するような世界を構築することができる。例えば、カリフォルニア大学バークレー校のCOTS−BOTS(例えば、非特許文献1を参照のこと)などは、車輪型のロボットと一体となってセンサ・ノードが構成されている。
既に述べたように、同じノード数で通信エリアがより大きくなるようにネットワーク・トポロジを形成することができれば効率的である。したがって、移動機能を備えた複数のセンサ・ノードが自律的に動作するセンサ・ネットワーク・システムでは、動的なネットワーク・トポロジの生成技術が重要な課題の1つとなる。
センサ・ネットワークを構築する場合、一般には、以下の手順に従って初期設定が行なわれる。
(1)ノードの設置
(2)ノード間での時刻同期
(3)各ノードの位置測定
ここでポイントとなるのは、センサ・ノードを設置した後に位置測定が行なわれるという点である。
ユビキタス・コンピューティングの分野では特殊なインフラストラクチャを必要とする位置測定技術があり、これらは“Range Based”と呼ばれる。これに対し、センサ・ネットワークで利用される位置測定技術は、これらとは相違し、“Range Free”と呼ばれる。
Range Freeの位置測定技術では、位置情報を知る一部のセンサ・ノードがランドマークとして作用することを想定し、そのランドマークからの距離を各ノードが測定する。例えば、ランドマークとなるノードは、GPS(Global Positioning System)のような位置検出装置を搭載している。また、その他のノードは、ホップ数や電波強度などを利用してランドマークまでの距離を算出し、さらに高く測量を利用して自らの位置を計算することができる。ここで、位置測定を行なう際には、ノードの設置が完了していることが前提となる、という点に留意されたい。
センサ・ネットワーク・システムでは、同じノード数で通信エリアがより大きくなるようにネットワーク・トポロジを形成することができれば効率的である。ここで言う「トポロジ」とは、マルチホップなどの通信手順によりすべてのノードが接続可能となる状態、すなわちシングル・コネクテッド・ネットワークを表している。
センサ・ノード間で接続性を保証しながらネットワーク・トポロジを構成する方法は、各センサ・ノードが移動しないことを想定した静的なトポロジ構成方法と、移動機能を備えているセンサ・ノードの移動を利用した動的なトポロジ構成方法に大別することができる。
前者の静的なトポロジ構成方法として、センサ・ノードを高密度にばら撒く方法や、人間が設置する方法などが挙げられる。
例えば、山や森など、人が簡単に入れない場所を環境測定する場合に、対象とするフィールドにセンサを散布し(安価で微小な数万個のセンサ・ノードを飛行機で上空からばら撒く)、各センサをネットワークのノードとして用い、センシング・データを取り扱う(図14を参照のこと)。個々のノードでセンシングしたデータは、ノード同士で形成されたアドホック・ネットワークを介してマルチホップ伝送により抽出される。
この種の究極的なセンサ・ネットワークとして、カリフォルニア大学バークレー校から“SmartDust”が提案されている(例えば、非特許文献2を参照のこと)。SmartDustに端を発する流れから、現在の多くのセンサ・ネットワークの研究では、センサ・ノードの密度が高い環境を想定している。ノード同士が十分に近接している環境では、ノード間の接続性は考慮しなくてもよいことになる。
しかしながら、実際に利用されているセンサ・ネットワークのアプリケーションの多くは、このような形態ではなく、ノードが低密度に散在するネットワークである。また、高密度にばら撒くという手法を実社会で実現するにはさまざまな制約が考えられる。例えば、ビルの中や家の中には上空からばら撒くことはできない。また、センサ・ノードを人為的にばら撒く場合には、偏りなく均一にばら撒くことは困難である。
また、現在の環境モニタリング型のセンサ・ネットワークの多くは、人間によってセンサ・ノードが設置されている。この場合、接続性を確認しながら設置しなければならず、作業負担が過大である。数個のセンサ・ノードならばこの手法は最適かもしれないが、センサ・ノードの総数が数百、数千あるいはそれ以上という規模になると人間が設置することは困難である。勿論、山や森など、人が簡単に入れない場所を対象フィールドとすることは現実的でない。また、トポロジの効率を上げるためには、フィールド全体のトポロジを把握しながら設置していかなくてはならず、これも困難な作業である。
なお、静的にトポロジを構成するセンサ・ネットワーク・システム若しくはデータ収集システムに関し、幾つかの特許出願がなされている(例えば、特許文献1並びに特許文献2を参照のこと)。
一方、各ノードが移動手段を備え、動的にネットワーク・トポロジを構成する方法は、ネットワークの分野においては未だあまり注目されていないが、ロボティクスの分野では幾つかの先行研究が散見される。
動的にネットワーク・トポロジを構成する技術の多くは、センシング領域と比較して無線電波領域が十分大きいことを想定しており、センシング領域の最適化を目指している。接続性は、遠隔操作するためには移動ノードのいわば命綱であるため、センシング領域と同様に接続領域も考慮したトポロジ形成方法が必要となる。例えば、環境情報などのセンシングでは、100%の領域をセンシングするよりも、ある程度高域な範囲でのサンプルを取得したい場合がある。
また、密度の高いセンサ・ネットワークにおいて、接続性とセンシング領域を考慮しながら、どのノードをアクティブにするかといった研究がある(例えば、非特許文献3〜5を参照のこと)。これらの手法では、各ノードが自分の位置情報をあらかじめ知っていることを想定している。前述したように、センサ・ネットワークの位置測定技術の多くは、既にトポロジが生成された状態で利用されることを前提としているため相性がよくないと言える。さらに、このような位置情報を前提とした手法で、接続性のあるトポロジを作成することは非常に困難である。何故なら、実社会では、高い精度での位置情報を取得するには、GPSなどの高価なシステムが必要となるからである。また、無線電波の障害となる物体も多く、さらにこれらの仕組みは2次元空間での理想環境を想定しており、実際の3次元空間でのトポロジ作成はさらに困難となる。
以上を要言すれば、静的にトポロジを構成するセンサ・ネットワーク・システムでは、センサ・ノードの設置という観点から問題がある。一方、動的にトポロジを構成する場合、センサ・ノードが移動機能を備えることによりノードの設置の問題からは解放されるが、位置測定の工程において課題がある。各センサ・ノードがGPSなどの位置情報の取得装置を搭載すればよいが、高価なシステムとなってしまう。そこで、本発明者らは、移動機能を備えた各センサ・ノードが位置情報を前提としないで動的にネットワーク・トポロジを構成する方法が好ましいと思料する次第である。
特開2004−260526号公報 特開2003−44974号公報 http://www-bsac.eecs.berkeley.edu/projects/cotsbots/ http://www-bsac.eecs.berkeley.edu/~warneke/SmartDust/index.html C.−F.Huang and Y.−C.Tseng."The Coverage Problem in a Wireless Sensor Network."(In Second Workshop on Sensor Networks and Applications(WSNA),September 2003) Shakkottari S, R. Srikant, and N.Shroff."Unreliable Sensor Grids: Coverage, Connectivity and Diameter."(In Proceedings of the IEEE Infocom,MArch 2003) X.Wang, G.Xing, Z.Zhang, C.Lu, R.Pless, and C.Gill."Integrated Coverage and Connectivity Configuration in Wireless Sensor Networks."(In Proceedings of the ACM Symposium on Networked Embedded Systems(SenSys,03),Novenber 2003)
本発明の目的は、センサと演算機能と無線通信機能を備えた無数のセンサ・ノードを比較的広範な領域に分散して配置させることにより構成されるネットワーク上で、各センサが取得したデータを好適に収集することができる、優れたネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、移動機能を備えた複数のセンサ・ノードが自律分散的に動作してアドホックなネットワーク・トポロジを好適に形成することができる、優れたネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、移動機能を備えた各センサ・ノードが位置情報を利用せずに自律分散的にネットワーク・トポロジを形成することができる、優れたネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、移動機能を備えた各センサ・ノードが自律分散的に動作し、通信エリアがより大きくなるように効率的にネットワーク・トポロジを形成することができる、優れたネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、無線通信機能と移動機能を備えた複数のノードの自律分散的な動作によりネットワーク・トポロジを構築するネットワーク・システムであって、各ノードは、移動機能を用いて移動しながら近隣ノードに関する接続情報を探索する第1及び第2の状態と、移動機能を用いた移動を停止した第3の状態を持っている。前記第1の状態では第1の条件に合致したことに応じて前記第3の状態に遷移するとともに、前記第2の状態では前記第1の条件とは異なる第2の条件に合致したことに応じて前記第3の状態に遷移するネットワーク・システムである。このようなネットワーク・システムでは、各ノードが前記第1及び第2の状態の間で動的に切り替わりながら、第3の状態へ遷移していくことでネットワーク・トポロジを形成していくことができる。
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない(以下、同様)。
本発明で言う前記第1の状態は、ノードが移動しながら、ネットワーク・トポロジを拡張する近隣ノードとの接続関係が得られる位置を探索するExpand状態のことである。Expand状態のノードは、1つのStay状態にある近隣ノードと接続可能となったときに、Stay状態に遷移する。
また、前記第2の状態は、ノードが移動しながら、独立したネットワーク・トポロジ間を接続する近隣ノードとの接続関係が得られる位置を探索するBridge状態である。Bridge状態のノードは、お互いに近隣ノードの関係ではなく且つ同一の近隣ノードを保有しない独立した関係にある2以上のノードと接続可能となったときに、Stay状態に遷移する。
そして、前記第3の状態は、ノードが現在位置に停止し、最終的にネットワーク・トポロジの構成要素となったStay状態である、
ここで、ネットワーク・トポロジの初期時はすべてのノードはExpand状態である。そして、ノード密度が所定値を上回ったときに所定の確率でBridge状態のノードを発生させるようにする。
Bridge状態のノードはトポロジの作成を開始することが可能であるが、離れた場所でBridgeノードが何台も存在した場合には、途切れ途切れのネットワークが最終的にできてしまう可能性がある。そこで、ノード密度がある程度濃い場所でBridgeノードを発生する仕組みを導入することにより、1つのネットワークにすべてのノードが接続される確率を高めることができる。
Expand状態とBridge状態間の状態遷移は可逆的に行なわれる。すなわち、各ノードは、自らの役割をトポロジの拡張とトポロジの接続の間で動的に切り替えるようになっている。そして、これらの状態の各ノードは、例えばランダム・ウォークにより移動しながら、マルチホップなどの通信手順によりすべてのノードが接続可能となる状態、すなわちシングル・コネクテッド・ネットワークを形成するために適当な位置を探索し、最終的にStay状態となる。
現在、実世界に関すさまざまな情報の収集を行なうために、センサ・ネットワーク・システムが開発されている。センサ・ネットワークは、センサと演算機能と無線通信機能を備えた無数のセンサ・ノードを比較的広範な領域に分散して配置させることにより構成される。
センサ・ネットワークにおけるトポロジの構成方法として、静的な構成方法と、各ノードの移動機能を利用した動的な構成方法が挙げられる。動的なトポロジ構成方法は、センサ・ノードの設置に関する問題を解消することができるが、位置測定の工程において課題がある。
これに対し、本発明を適用して構成されたセンサ・ネットワーク・システムの場合、位置情報を利用しない各センサ・ノードが、移動しながら電波到達距離内にいる近隣ノードとの情報交換を行ない、自らの役割をトポロジの拡張とトポロジの接続の間で動的に切り替えるようになっている。すなわち、移動機能を備えた各センサ・ノードの自律的な移動により、トポロジが拡張していくことになるので、位置情報を前提としないで動的にネットワーク・トポロジを構成することができる。
各状態のノードは、ネットワーク・トポロジを形成していく過程で、近隣ノードとの接続関係を認識する必要がある。そこで、各ノードは、自分の状態と、自分にとっての近隣ノードのリストを含んだ第1の信号すなわちHELLOメッセージを所定の周期毎に送信するようにしてもよい。このような場合、近隣ノードからのHELLOメッセージを受信処理することにより、接続可能な近隣ノードを認識し、あるいはノード密度を求めることができる。
このように、本発明に係るセンサ・ネットワーク・システムは、センサ・ノード間の接続性を保ちつつ、ネットワーク・トポロジの最大化を目指すものである。ところが、強い電波強度において2台のExpand状態のノードがStay状態に遷移し、トポロジ領域の最大化という観点からは効率的でない状況や、逆に弱い電波強度においてノートがStay状態に遷移し、接続性が妥当でない状況など、ネットワーク・トポロジを形成するための基本的なメカニズムにおいて性能劣化が起こり得る。
これら2つの問題点を解決するために、本発明では電波強度を利用した改良方法を適用する。すなわち、各ノードは、無線通信機能部において適当な電波強度が得られる近隣ノードとの接続関係を得るようにする。具体的には、電波強度が所定値を超える近隣ノード、並びに電波強度が所定値を下回る近隣ノードは、いずれも電波強度が適当でないとして、これらとの接続関係を避けるようにする。
また、本発明の第2の側面は、センサと無線通信機能と移動機能を備えた無線通信装置がセンサ・ネットワークにおけるセンサ・ノードとして動作するための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、
前記無線通信機能によって得られる近隣ノードに関する接続情報に基づいて、前記移動機能を用いて移動しながら近隣ノードに関する接続情報を探索する第1及び第2の状態の間で動的に切り替えるステップと、
前記第1の状態において、第1の条件に合致したことに応じて前記移動機能部を用いた移動を停止した第3の状態に遷移するステップと、
前記第2の状態において、前記第1の条件とは異なる第2の条件に合致したことに応じて前記第3の状態に遷移するステップと、
を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータ・システムにインストールすることによってコンピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、センサ・ネットワークを構築するセンサ・ノードとして動作する。このようなセンサ・ノードを複数起動して無線ネットワークを構築することによって、本発明の第1の側面に係るセンサ・ネットワーク・システムと同様の作用効果を得ることができる。
本発明によれば、センサと演算機能と無線通信機能を備えた無数のセンサ・ノードを比較的広範な領域に分散して配置させることにより構成されるネットワーク上で、各センサが取得したデータを好適に収集することができる、優れたネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、移動機能を備えた複数のセンサ・ノードが自律分散的に動作してアドホックなネットワーク・トポロジを好適に形成することができる、優れたネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、移動機能を備えた各センサ・ノードが位置情報を利用せずに自律分散的にネットワーク・トポロジを形成することができる、優れたネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、移動機能を備えた各センサ・ノードが自律分散的に動作することにより、通信エリアがより大きくなるように効率的にネットワーク・トポロジを形成することができる、優れたネットワーク・システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
本発明に係るセンサ・ネットワーク・システムは、移動機能を備えた複数のセンサ・ノードにより構成されるが、同じノード数で通信エリアがより大きくなるようにネットワーク・トポロジを形成することができれば効率的であるということを考慮し、位置情報を利用しない各センサ・ノードは、移動しながら電波到達距離内にいる近隣ノードとの情報交換を行ない、自らの役割をトポロジの拡張とトポロジの接続の間で動的に切り替える。これによって、すなわち、移動機能を備えた各センサ・ノードの自律的な移動により、トポロジが拡張していくことになる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
本発明は、センサと演算機能と無線通信機能を備えた無数のセンサ・ノードを比較的広範な領域に分散して配置させることにより構成されるネットワーク上で、各センサが取得したデータを収集するセンサ・ネットワーク・システムに関するが、具体的には、移動機能を備えた各センサ・ノードが位置情報を前提としないで動的にネットワーク・トポロジを構成するものである。
図1には、本発明に係るセンサ・ネットワーク上において、センサ・ノードとして動作することができる装置の構成を模式的に示している。図示のセンサ・ノード10は、センサ11と、演算処理部12と、無線通信機能部13と、移動機能部14を備えている。
センサ11は、温度センサやその他各種の環境情報を採取するための計測機器で構成される。
演算処理部12は、プロセッサやメモリで構成され、プロセッサが所定のプログラム・コードを実行することにより、当該装置全体の動作を統括的にコントロールするようになっている。
無線通信機能部13は、IEEE802.11やBluetooth通信、若しくはその他の任意の通信プロトコルに従って他のセンサ・ノードとの間で無線通信を行なう。本実施形態では、無線通信機能部13は自律分散的な動作によりアドホックにネットワークを構築するが、勿論、特定のセンサ・ノードを制御局若しくはアクセス・ポイントに設定してネットワークを構築するという応用例も考えられる。また、移動機能部14における移動作業を干渉しない範囲であれば、無線通信だけでなく有線通信を導入することも可能である。
移動機能部14は、例えば車輪や可動脚などの機構により構成される。演算処理部12に従って、移動機能部14はランダム・ウォークなどの移動作業を実行する。なお、移動作業中における衝突回避や姿勢安定制御などの機能を備えていてもよいが、本発明の要旨には直接関連しないので、ここでは説明を省略する。
図2には、センサ・ノードにおける動作状態の遷移を示している。同図に示すように、各センサ・ノードには、“Expand”、“Bridge”、“Stay”という3種類の状態が定義されている。位置情報を利用しない各センサ・ノードは、移動しながら電波到達距離内にいる近隣ノードとの情報交換を行ない、自らの役割をトポロジの拡張とトポロジの接続の間で動的に切り替える。これによって、すなわち、移動機能を備えた各センサ・ノードの自律的な移動により、トポロジが拡張していくことになる。
ExpandとBridge状態のノードは、ともに移動機能を用いて移動している状態である。移動の方法は特に限定されないが、本実施形態では移動方向を任意に決定するランダム・ウォークを行なうものとする。Expand状態のノードは、コアとなるトポロジを拡張する役目を担っている。また、Bridge状態のノードは、コアとなるトポロジを形成する役目を担っている。ノードが高密度で存在する領域では、例えば一定の割合でExpand及びBridge状態のノードに振り分けられ、ノード間の協調的動作によりトポロジの拡張とトポロジの接続が行なわれる。
これに対し、Stay状態のノードは、ネットワーク・トポロジの構成要素の一部となった状態であり、停止している。
すべてのノードは、Expand状態で動作を開始する。そして、ノードが高密度で存在する領域では、例えば一定の割合でExpand及びBridge状態のノードに振り分けられ、ノード間の協調的動作によりトポロジの拡張とトポロジの接続が行なわれる。そして、最終的には各ノードがStay状態に遷移していくことで、ネットワーク・トポロジが徐々に形成されていく。
また、各ノードは、HELLOメッセージと呼ばれる一種の報知信号を送信することで、近隣ノードとの情報交換を行なう。例えば、ノードはラウンド・タイマを起動して、定期的にHELLOメッセージの交換を行なう。図3には、HELLOメッセージの構成例を示している。図示の例では、HELLOメッセージには、自ノードを識別するノードIDと、自分の現在の状態を表すStateと、隣接する(HELLOメッセージを受信することができる)ノードのノードIDのリストからなる近隣ノード情報が記載されている。各ノードは、HELLOメッセージにより近隣のノードとの情報交換を行なうことができる。
各ノードは、近隣ノードから受信したHELLOメッセージに記載されている情報を利用して、自ノードの状態を遷移すべきか否かの判断を行なう。具体的には、各ノードは、HELLOメッセージにより、現在自分が置かれている領域でのノードの密度を算出することができる。そして、ノードが高密度で存在する領域では、例えば一定の割合でExpand及びBridge状態のノードに振り分けられ、ノード間の協調的動作によりトポロジの拡張とトポロジの接続が行なわれる。
Expand状態のノードはトポロジを拡張する役目を担い、Bridge状態のノードはトポロジを形成する役目を担う。そして、Expand並びにBridgeの各状態のノードは、所定の事象が発生したことに応答して、Stay状態へと遷移し、ランダム・ウォークを停止して、ネットワーク・トポロジに組み込まれていく。例えば、Expand状態のノードは、近隣に存在する単一のStayノードのみと接続されるようになったら、Stayに遷移し、トポロジの構成要素となる。また、Bridge状態のノードは、お互いに近隣ノードの関係ではなく、さらに同一の近隣ノードを保有していない(若しくは、お互いに隠れ端末を持つ)近隣ノードとともにStay状態に遷移し、トポロジの構成要素となる。
このようにして、各ノードは自らの役割をトポロジの拡張とトポロジの接続の間で動的に切り替えていき、最終的にはすべてのノードがStay状態に遷移していくことで、ネットワーク・トポロジが形成される。
以下では、センサ・ノードにおける状態遷移について説明する。
ExpandからStayへの状態遷移:
Expand状態のノードは、Stay状態のノードと接続し、トポロジを拡張する役目を担っている。Expand状態からStay状態に遷移する条件は、近隣に存在する単一のStayノードのみと接続されることである。具体的には、1ラウンド(すなわちHELLOメッセージを送信する周期)において1つのStay状態からHELLOメッセージを受信することである。
図4には、Expand状態のノードがStay状態へ遷移する様子を図解している。図示の例では、あるStay状態のノードが、自ノードの接続可能範囲で、ラウンド毎にHELLOメッセージを送信している。一方、Expand状態のノードは、ランダム・ウォークにより任意の方向へ移動しているが、この移動の過程でStay状態のノードの接続可能範囲に突入し、HELLOメッセージを受信したとする。Expand状態のノードは、このHELLOメッセージの内容を解析し、この近接ノードのノードID並びにStay状態であることを検出する。そして、1ラウンドでこのStayノードのみからしかHELLOメッセージを受信しなかったならば、Expand状態のノードは、ランダム・ウォークを停止してStay状態へ遷移し、自らもネットワーク・トポロジの構成要素となる。
Expand状態からStay状態に遷移する際、ノードは一度移動を停止してFreezeメッセージを、HELLOメッセージを送信してきたStay状態のノードに送信する。これに対し、Freezeメッセージを受け取ったStay状態のノードは、Freeze−ACKメッセージを送信しなければならない。そして、Expand状態のノードは、Freeze−ACKメッセージを受け取った時点で、Stay状態に遷移する。状態遷移時の動作手順の詳細については、後述に譲る。
BridgeからStayへの状態遷移:
Bridge状態のノードは、2台以上の独立した関係のノードからHELLOメッセージを受信することによりStay状態に遷移する。
ここで言う「独立した関係のノード」とは、お互いに近隣ノードの関係ではなく、さらに同一の近隣ノードを保有していないことを示す。すなわち、他のノードを経由して2ホップ以内に接続されていないノードである。このようなノード間の接続関係の判断は、近隣ノードが送信するHELLOメッセージに含まれている近隣ノードのリストに基づいて判断することができる。
図5には、Bridge状態のノードがStay状態へ遷移する様子を図解している。図示の例では、独立した関係となる2つのノードA及びB(各ノードA及びBの状態は問わない)がそれぞれラウンド毎にHELLOメッセージを送信している。一方、Bridge状態にあるノードCは、ランダム・ウォークにより任意の方向へ移動しているが、この移動の過程で、独立した関係となる2つのノードA及びBの双方から接続可能な範囲に突入し、両ノードA及びBからHELLOメッセージを受信したとする。そして、Bridge状態のノードCは、これらのHELLOメッセージを解析し、各近接ノードA及びBのノードID並びにそれぞれの近隣ノード・リストを取得して、これらがお互いに近接ノードの関係ではなく、さらに同一の近隣ノードを保有していないこと、すなわち独立した関係にあることを検出する。同図からも分かるように、独立した関係のノードA及びBは、Bridge状態のノードCを架け橋とした隠れ端末の関係にある。そして、Bridge状態のノードCは、自らランダム・ウォークを停止し、これら独立した関係の近隣ノードA及びBとともにStay状態へ遷移し、ネットワーク・トポロジの構成要素となる。
ノードの状態は問わず、独立した関係の2以上のノードからHELLOメッセージを受け取った場合、Bridgeノードは、自ら停止するとともに、該当する各近隣ノードにFreezeメッセージを送信する。2台以上のノードからのFreeze−ACKメッセージを受信した場合、Bridge状態のノードはStay状態に遷移する。また、Stay状態以外の状態のときに、Freezeメッセージを受信したノードはStay状態に遷移する。状態遷移時の動作手順の詳細については、後述に譲る。
ここで、Stay以外の状態の各ノードは移動しているため、Freezeメッセージの送信に対しFreeze−ACKメッセージが必ず戻ってくるとは限らない。1台のノードからしかFreeze−ACKメッセージが戻ってこなければ(あるいは,いずれのノードからもFreeze−ACKメッセージが戻ってこなければ)、図5右側に示すような2ホップの接続関係が得られていないことを意味している。そこで、Freeze−ACKメッセージが戻ってこない場合には、Bridgeノードは、続いてFreeze−Cancelメッセージを送信することにより、FreezeメッセージでStay状態に遷移させてしまったノードの処理を取り消すとともに、自らは元のBridge状態に戻り、ランダム・ウォーク処理を継続する。また、Freeze−Cancelメッセージを受信したノードは、Stay状態への遷移を取り消して、元の状態(Expand又はBridge)に戻る。
ExpandとBridgeの相互状態遷移:
センサ・ネットワークの初期時には、すべてのノードはExpand状態である。Expand状態のノードはStay状態のノードが存在しないとStay状態に遷移しないため、永久に動き回ってしまう。このような状況を回避するため、ある条件によってExpand状態からBridge状態への遷移と、その逆の遷移が起こるようにしている。
Bridge状態のノードはトポロジの作成を開始することが可能である。このため、Bridge状態のノードばかりでは、離れた場所でBridgeノードが何台も存在した場合には、途切れ途切れのネットワークが最終的にできてしまう可能性がある。そこで、本実施形態では、ノード密度がある程度濃い場所でBridgeノードを発生する仕組みを導入することにより、1つのネットワークにすべてのノードが接続される確率、すなわちシングル・コネクション・ネットワークが形成される確率を高めている。
具体的には、各ノードは、近隣ノードから受信したHELLOメッセージに記載されている情報を利用して、近隣ノードの数を計算する。そして、この数に対し加重平均をとった値すなわちノード密度を保持している。この値が一定値を上回る場合、すなわち連続してノード密度が高い場所を移動しているノードは、ある確率でBridge状態に遷移する。ノード密度を算出し、この計算結果に基づいてノードの状態をExpand状態とBridge状態に動的に切り替えるための処理手順を、以下に擬似プログラム・コードの形式で示している。但し、n(t)は、HELLOメッセージを送信するt回目のラウンドにおける近隣ノードの数である。また、dens(t)は、ラウンドtにおけるノード密度であり、直前のノード密度と現在の近隣ノード数に基づいて算出される。例えば、dens(t)= βdens(t−1)+(1−β)n(t)というノード密度の計算式が適用される(但し、0<β<1でありその推奨値は0.8である)。
ρ = random() // 0 <ρ< 1
if (dens(t) > K) && (ρ < 1/n(t) ) { // K: static value, recom. 4 Set state to "Bridge"
} else {
Set state to "Expand"
}
図6には、ノードがHELLOメッセージの送信と状態遷移を行なうための処理手順をフローチャートの形式で示している。但し、各ノードは、グローバル情報並びに近隣ノード毎の情報を管理するために、以下の変数を使用するものとする。
グローバル情報:
state //ノード状態
node.neighbor[n] //近隣ノード・リスト
dens //平均近隣ノード数
近隣ノード毎の情報:
nbor.state //ノード状態
nbor.neighbor[n] //近隣ノード・リスト
nbor.tstamp //更新時刻
ラウンド・タイマが切れると(ステップS1)、まずSTAY判定処理を行なう(ステップS2)。
ここで、センサ・ノードがSTAY状態でなければ(ステップS3)、近隣ノードから受信したHELLOメッセージを集計して、現在のノード密度dens(t)を求めるとともに(ステップS4)、乱数ρを生成する(ステップS5)。そして、ノード密度dens(t)が所定値K以下の場合には(ステップS6)、当該センサ・ノードを初期時のExpand状態のままとする(ステップS7)。
一方、ノード密度dens(t)が所定値Kを上回るときには(ステップS6)、乱数ρを利用して得られる確率に基づいて、当該センサ・ノードをExpand状態とBridge状態の間で動的に切り替える(ステップS8)。
そして、当該センサ・ノードの状態がStay状態のとき、あるいはステップS7又はS8により状態が決定された後、時間がラウンド・タイマ以上更新されていない近隣ノード・リストを消去する(ステップS9)。
次いで、自分のノードID、判定又は決定されたノード状態、並びに近隣ノード・リストを含んだHELLOメッセージを生成して送信バッファに一旦格納し(ステップS10)、これをブロードキャスト送信する(ステップS11)。
その後、ステップS1に復帰し、上記と同様の処理動作をラウンド・タイマが消滅する度に起動する。
図7には、図6中のステップS2において、Expand状態のセンサ・ノードが状態判定を行なうための処理手順をフローチャートの形式で示している。既に述べたように、Expand状態のセンサ・ノードは、1つのStay状態にある近隣ノードと接続可能となった条件下でStay状態に遷移する。
まず、近隣ノードから受信したHELLOメッセージを集計して、Stay状態の近隣ノードの数を調べる(ステップS21)。
ここで、Stay状態にある近隣ノード数が1でない場合には(ステップS22)、前処理に戻り(ステップS28)、状態の変更を行なわない。
一方、Stay状態にある近隣ノード数が1に等しい場合には(ステップS22)、この近隣ノードに対し、Freezeメッセージを送信し(ステップS23)、Freezeメッセージ・タイマを設定する(ステップS24)。
ここで、Freezeメッセージ・タイマが消滅する前に、Freeze−ACKメッセージを受信することができたならば(ステップS25)、当該センサ・ノードの状態をStayに設定する(ステップS27)。
ところが、Freezeメッセージ・タイマが消滅するまでに、Freeze−ACKメッセージを受信することができなかった場合には(ステップS26)、前処理に戻り(ステップS28)、状態の変更を行なわない。
また、図8には、図6中のステップS2において、Bridge状態のセンサ・ノードが状態判定を行なうための処理手順をフローチャートの形式で示している。既に述べたように、Bridge状態のセンサ・ノードは、お互いに近隣ノードの関係ではなく且つ同一の近隣ノードを保有しない独立した関係にある2以上のノードと接続可能となった条件下でStay状態に遷移する。
まず、同じノードを近隣ノード・リストに含まない近隣ノードの数、すなわち独立した関係にある近隣ノードの数を調べる(ステップS31)。
ここで、独立した関係にある近隣ノードの数が2以上でない場合には、前処理に戻り(ステップS39)、状態の変更を行なわない。
一方、独立した関係にある近隣ノードの数が2以上存在する場合には(ステップS32)、これらの近隣ノードに対し、Freezeメッセージを送信し(ステップS33)、Freezeメッセージ・タイマを設定する(ステップS34)。
ここで、Freezeメッセージ・タイマが消滅する前に、Freezeメッセージを送ったすべての近隣ノードからFreeze−ACKメッセージを受信することができたならば(ステップS35)、当該センサ・ノードの状態をStayに設定する(ステップS37)。
ところが、Freezeメッセージ・タイマが消滅するまでに、Freezeメッセージを送信したすべての近隣ノードからFreeze−ACKメッセージを受信することができなかった場合には(ステップS36)、自らStay状態への遷移を取り消すとともに、Freeze−Cancelメッセージを再送信する(ステップS38)。そして、前処理に戻り(ステップS39)、状態の変更を行なわない。
図9には、ノードが近隣ノードからHELLOメッセージを受信したときの処理手順をフローチャートの形式で示している。
近隣ノードからのHELLOメッセージを受信すると(ステップS41)、その内容を解析する。
そして、現在時刻を変数nbor.tstampに保存する(ステップS42)。
次いで、当該HELLOメッセージ内に記載されているノードIDを変数node.neighborに保存する(ステップS43)。
次いで、当該HELLOメッセージ内に記載されている近隣ノード・リストを変数nbor.neighborに保存する(ステップS44)。
次いで、当該HELLOメッセージ内に記載されているノード状態を変数nbor.stateに保存する(ステップS45)。
図10には、Expand及びBridge状態のノードが移動機能を用いてランダム・ウォークを行なうための処理手順をフローチャートの形式で示している。
センサ・ノードは、Expand及びBridge状態では移動タイマを設定しており、これがタイムアウトすると(ステップS51)、まず、移動方向をランダムに決定する(ステップS52)。
そして、移動速度にランダム値を設定するとともに(ステップS53)、移動タイマにランダム値を設定し(ステップS54)、移動を開始する(ステップS55)。
上述したように、本実施形態に係るセンサ・ネットワーク・システムでは、センサ・ノード間の接続性を保ちつつ、ネットワーク・トポロジの最大化を目指している。各ノードは、ネットワーク・トポロジを拡張する近隣ノードとの接続関係が得られる位置を探索するExpand状態と、ノードが移動しながら独立したネットワーク・トポロジ間を接続する近隣ノードとの接続関係が得られる位置を探索するBridge状態とを可逆的に遷移する。そして、Expand状態のノードは1つのStay状態にある近隣ノードと接続可能となったときにStay状態に遷移し、Bridge状態のノードはお互いに近隣ノードの関係ではなく且つ同一の近隣ノードを保有しない独立した関係にある2以上のノードと接続可能となったときにStay状態に遷移する。
すなわち、各ノードは、自らの役割をトポロジの拡張とトポロジの接続の間で動的に切り替え、ランダム・ウォークにより移動しながら、マルチホップなどの通信手順によりすべてのノードが接続可能となる状態、すなわちシングル・コネクテッド・ネットワークを形成するために適当な位置を探索し、最終的にStay状態となる
ところが、このようなネットワーク・トポロジ形成の基本的なメカニズムにおいて、以下に示す2通りの性能劣化の状況が起こり得る。
例えば、図11に示すように、2台のExpand状態のノードがほぼ同じ方向に移動し、Stay状態のノードと接続性がある場合、1つ目のExpand状態のノードがStay状態のノードと接続するとすぐに2つ目のExpand状態のノードが、Stay状態に遷移したノードと接続してしまう。このため、2つのノードが近接してStay状態に遷移してしまう。このような状況は、トポロジ領域の最大化の観点からは、よい状況ではない。
また、図12に示すように、2台のノードがStay状態に遷移する際に、電波到達距離ぎりぎりのところでStay状態に遷移する状況があり得る。無線電波は振動することがよく知られている。特に離れた距離の場合は、接続が途切れる可能性があるため、電波到達距離ぎりぎりでの接続はトポロジ構成においては避けることが妥当である。
これら2つの問題点を解決するために、本実施形態では電波強度を利用した改良方法を適用する。すなわち、各センサ・ノードは、無線通信機能部において適当な電波強度が得られる近隣ノードとの接続関係を得るようにする。具体的には、電波強度が所定値を超える近隣ノード、並びに電波強度が所定値を下回る近隣ノードとは、電波強度が適当ではないとして、接続関係を避けるようにする。
多くの無線通信デバイスでは、ピア・ツー・ピアノ通信においてお互いの電波強度を得ることが可能である。例えば、IEEE802.11では、100ミリ秒毎に送信するビーコン情報を用いて電波強度を知ることができる。
電波強度と距離の関係は、数理モデルとして提案されている(例えば、P.Bahl and V.Padmanabhan.“RADAR:An In−Building RF−Based User Location and Tracking System”(In Proceedings of the IEEE Infocom,March 2000)を参照のこと)。本実施形態では、このモデルを利用して最適な電波強度での接続を実現する。
図13には、電波強度と距離の関係からなる数理モデルに基づいて最適な電波強度を得る方法を図解している。図示の例では、最大電波強度の0.3〜0.5程度の電波強度が得られる近隣ノードを最適な接続関係(BEST connectivity)が得るものとして扱うようにしている。例えば、Expand状態のノードは、1つのStay状態にある近隣ノードとのみBEST connectivityが得られるときに、Stay状態に遷移する。また、Bridge状態のノードは、お互いに近隣ノードの関係ではなく且つ同一の近隣ノードを保有しない独立した関係にある2台以上のノードとBEST connectivityが得られるときに、Stay状態に遷移する
一方、最大電波強度の0.5を超える電波強度(strong connectivity)が得られるときには、2つのノードが近接してStay状態に遷移してしまう可能性があるので、このようなノードとの接続関係は回避する。
また、最大電波強度の0.3を下回る電波強度(weak connectivity)しか得られないときには、接続が途切れる可能性があるため、このようなノードとの接続関係は回避する。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、センサを備えた各通信ノードからなるセンサ・ネットワークを中心として説明してきたが本発明の要旨はこれに限定されるものではない。例えば、センサ情報を取り扱わない、移動手段付きの各通信ノードが自律的に動作するというアドホックなネットワーク・システムに対して本発明を適用することにより、トポロジ領域の拡大若しくは最適化を図ることができる。
また、本明細書では各センサ・ノードが自律分散的に動作するアドホックなネットワークを例に挙げて説明しているが、勿論、特定のセンサ・ノードを制御局若しくはアクセス・ポイントに設定してネットワークを構築するという応用例も考えられる。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
図1は、本発明に係るセンサ・ネットワーク上において、センサ・ノードとして動作することができる装置の構成を模式的に示した図である。 図2は、センサ・ノードにおける動作状態の遷移を示した図である。 図3は、HELLOメッセージの構成例を示した図である。 図4は、Expand状態のノードがStay状態へ遷移する様子を示した図である。 図5は、Bridge状態のノードがStay状態へ遷移する様子を示した図である。 図6は、ノードがHELLOメッセージの送信と状態遷移を行なうための処理手順を示したフローチャートである。 図7は、Expand状態のセンサ・ノードが状態判定を行なうための処理手順を示したフローチャートである。 図8は、Bridge状態のセンサ・ノードが状態判定を行なうための処理手順を示したフローチャートである。 図9は、ノードが近隣ノードからHELLOメッセージを受信したときの処理手順を示したフローチャートである。 図10は、Expand及びBridge状態のノードが移動機能を用いてランダム・ウォークを行なうための処理手順を示したフローチャートである。 図11は、ネットワーク・トポロジの基本的なメカニズムにおいて、トポロジを拡大する性能の劣化が生じた状況を説明するための図である。 図12は、ネットワーク・トポロジの基本的なメカニズムにおいて、トポロジを拡大する性能の劣化が生じた状況を説明するための図である。 図13は、電波強度と距離の関係からなる数理モデルに基づいて最適な電波強度を得る方法を説明するための図である。 図14は、安価で微小な数万個のセンサ・ノードを飛行機で上空からばら撒いてセンサ・ネットワークを形成する様子を示した図である。
符号の説明
10…センサ・ノード
11…センサ
12…演算処理部
13…無線通信機能部
14…移動機能部

Claims (24)

  1. 無線通信機能と移動機能を備えた複数のノードの自律分散的な動作によりネットワーク・トポロジを構築するネットワーク・システムであって、
    各ノードは、センサを備え、移動しながらネットワーク・トポロジを拡張する近隣ノードとの接続関係が得られる位置を探索するExpand状態と、移動しながら独立したネットワーク・トポロジ間を接続する近隣ノードとの接続関係が得られる位置を探索するBridge状態と、現在位置に停止してネットワーク・トポロジの構成要素となるStay状態を持ち、前記Expand状態では第1の条件に合致したことに応じて前記Stay状態に遷移するとともに、前記Bridge状態では前記第1の条件とは異なる第2の条件に合致したことに応じて前記Stay状態に遷移し、
    各ノードが前記Expand及びBridge状態の間で動的に切り替わりながら前記Stay状態へ遷移していくことでネットワーク・トポロジを形成していく、
    ことを特徴とするネットワーク・システム。
  2. Expand状態のノードは、1つのStay状態にある近隣ノードと接続可能となった第1の条件下でStay状態に遷移する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク・システム。
  3. Bridge状態のノードは、お互いに近隣ノードの関係ではなく且つ同一の近隣ノードを保有しない独立した関係にある2以上のノードと接続可能となった第2の条件下でStay状態に遷移する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク・システム。
  4. ネットワーク・トポロジの初期時ではすべてのノードはExpand状態であり、
    ノード密度が所定値を上回ったときに所定の確率でBridge状態のノードを発生させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク・システム。
  5. 各ノードは、自分の状態と、自分にとっての近隣ノードのリストを含んだ第1の信号を所定のタイミングで送信し、近隣ノードからの第1の信号を受信処理することにより、接続可能な近隣ノードを認識し、又はノード密度を求める、
    ことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク・システム。
  6. Expand状態のノードは、接続可能となったStay状態にある前記近隣ノードに対し第2の信号を送信するとともに、第3の信号を受信したことに応答して、Stay状態に遷移する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のネットワーク・システム。
  7. Bridge状態のノードは、独立した関係にある前記の各ノードに対し第2の信号を送信するとともに、第3の信号を受信したことに応答して、Stay状態に遷移する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のネットワーク・システム。
  8. 第2の信号を送信したノードは、所定期間内に第3の信号を受信できなかったときに、Stay状態への遷移を取り消すとともに、第4の信号を再度送信する、
    ことを特徴とする請求項6又は7のいずれかに記載のネットワーク・システム。
  9. Stay状態以外のときに第2の信号を受信したノードはStay状態に遷移し、第4の信号を受信したことによりStay状態への遷移を取り消す、
    ことを特徴とする請求項8に記載のネットワーク・システム。
  10. 各ノードは、前記無線通信機能において適当な電波強度が得られる近隣ノードとの接続関係を得る、
    ことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク・システム。
  11. 各ノードは、前記無線通信機能において電波強度が所定値を超える近隣ノード、並びに電波強度が所定値を下回る近隣ノードは、電波強度が適当でないとして接続関係を避ける、
    ことを特徴とする請求項10に記載のネットワーク・システム。
  12. センサ・ネットワークにおけるセンサ・ノードとして動作する無線通信装置であって、
    現在位置での所望の情報を取得するセンサと、
    近隣のセンサ・ノードとの間で通信動作を行なう無線通信機能部と、
    当該装置の位置を移動させる移動機能部と、
    前記センサが取得したセンサ情報の処理、並びに前記の各機能部の動作を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記無線通信機能部によって得られる近隣ノードに関する接続情報に基づいて、前記移動機能部を用いて移動しながらネットワーク・トポロジを拡張する近隣ノードとの接続関係が得られる位置を探索するExpand状態及び移動しながら独立したネットワーク・トポロジ間を接続する近隣ノードとの接続関係が得られる位置を探索するBridge状態の間で動的に切り替え、前記Expand状態では第1の条件に合致したことに応じて前記移動機能部を用いた移動を現在位置にて停止してネットワーク・トポロジの構成要素となるStay状態に遷移し、前記Bridge状態では前記第1の条件とは異なる第2の条件に合致したことに応じて前記Stay状態に遷移する、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  13. 前記制御部は、Expand状態において、1つのStay状態にある近隣ノードと接続可能となった第1の条件下でStay状態に遷移させる、
    ことを特徴とする請求項12に記載の無線通信装置。
  14. 前記制御部は、Bridge状態において、お互いに近隣ノードの関係ではなく且つ同一の近隣ノードを保有しない独立した関係にある2以上のノードと接続可能となった第2の条件下でStay状態に遷移させる、
    ことを特徴とする請求項12に記載の無線通信装置。
  15. 前記制御部は、初期時ではExpand状態に設定し、前記無線通信機能部によって得られる近隣ノードに関する接続情報に基づいてノード密度が所定値を上回ったことが検知されたときに所定の確率でBridge状態に遷移させる、
    ことを特徴とする請求項12に記載の無線通信装置。
  16. 前記制御部は、
    現在の状態と、自分にとっての近隣ノードのリストを含んだ第1の信号を生成し、所定のタイミングで前記無線通信機能部から送信するとともに、
    前記無線通信機能部で受信された近隣ノードからの第1の信号を処理し、接続可能な近隣ノードを認識し又はノード密度を求める、
    ことを特徴とする請求項12に記載の無線通信装置。
  17. 前記制御部は、Expand状態において、接続可能となったStay状態にある前記近隣ノードに対し第2の信号を送信するとともに、第3の信号を受信したことに応答して、Stay状態に遷移させる、
    ことを特徴とする請求項13に記載の無線通信装置。
  18. 前記制御部は、Bridge状態において、独立した関係にある前記の各ノードに対し第2の信号を送信するとともに、第3の信号を受信したことに応答して、Stay状態に遷移する、
    ことを特徴とする請求項14に記載の無線通信装置。
  19. 前記制御部は、第2の信号を送信してから所定期間内に第3の信号を受信できなかったときに、Stay状態への遷移を取り消すとともに、第4の信号を再度送信する、
    ことを特徴とする請求項17又は18のいずれかに記載の無線通信装置。
  20. 前記制御部は、Stay状態以外のときに、第2の信号を受信したことに応答してStay状態に遷移し、第4の信号を受信したことによりStay状態への遷移を取り消す、
    ことを特徴とする請求項19に記載の無線通信装置。
  21. 前記制御部は、前記無線通信機能部において適当な電波強度が得られる近隣ノードとの接続関係を得る、
    ことを特徴とする請求項12に記載の無線通信装置。
  22. 前記制御部は、前記無線通信機能部において電波強度が所定値を超える近隣ノード、並びに電波強度が所定値を下回る近隣ノードは、電波強度が適当でないとして接続関係を避ける、
    ことを特徴とする請求項21に記載の無線通信装置。
  23. センサと無線通信機能と移動機能を備えた無線通信装置がセンサ・ネットワークにおけるセンサ・ノードとして動作する無線通信方法であって、
    前記無線通信機能によって得られる近隣ノードに関する接続情報に基づいて、前記移動機能を用いて移動しながらネットワーク・トポロジを拡張する近隣ノードとの接続関係が得られる位置を探索するExpand状態及び移動しながら独立したネットワーク・トポロジ間を接続する近隣ノードとの接続関係が得られる位置を探索するBridge状態の間で動的に切り替えるステップと、
    前記Expand状態において、第1の条件に合致したことに応じて前記移動機能部を用いた移動を停止したStay状態に遷移するステップと、
    前記Bridge状態において、前記第1の条件とは異なる第2の条件に合致したことに応じて前記Stay状態に遷移するステップと、
    を具備することを特徴とする無線通信方法。
  24. センサと無線通信機能と移動機能を備えた無線通信装置がセンサ・ネットワークにおけるセンサ・ノードとして動作するための処理をコンピュータ上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータに対して、
    前記無線通信機能によって得られる近隣ノードに関する接続情報に基づいて、前記移動機能を用いて移動しながらネットワーク・トポロジを拡張する近隣ノードとの接続関係が得られる位置を探索するExpand状態及び移動しながら独立したネットワーク・トポロジ間を接続する近隣ノードとの接続関係が得られる位置を探索するBridge状態の間で動的に切り替えるステップと、
    前記Expand状態において、第1の条件に合致したことに応じて前記移動機能部を用いた移動を停止したStay状態に遷移するステップと、
    前記Bridg状態において、前記第1の条件とは異なる第2の条件に合致したことに応じて前記Stay状態に遷移するステップと、
    を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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