JP4123795B2

JP4123795B2 - Foam hair dye

Info

Publication number: JP4123795B2
Application number: JP2002058579A
Authority: JP
Inventors: 謙造小池
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 2002-03-05
Filing date: 2002-03-05
Publication date: 2008-07-23
Anticipated expiration: 2022-03-05
Also published as: JP2003261430A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用時に容器外の空気を巻き込むことにより泡状となる泡状染毛剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、液だれが生じ難く、薄く、むら無く塗布しやすいというハンドリング性の点から泡状染毛剤が用いられている。
【０００３】
泡状染毛剤の塗布用具としては、液状染毛剤を常圧容器に収容し、メッシュを備えた吐出ノズルからポンプ機構によって液状染毛剤を吐出させるハンドフォーマーや、スクウィズ容器を用いてメッシュを備えた吐出ノズルから液状染毛剤を吐出させるものがある。また、耐圧容器にＬＰＧ、窒素ガス等の噴射剤と共に液状染毛剤を充填し、噴射させるエアゾール容器を用いたものがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、常圧容器を用いた従来の泡状染毛剤の塗布用具の場合、空気に対して不安定な剤を長期間保存することができず、特に空気酸化型染毛剤には使用することができないという問題がある。また、ハンドフォーマー等の常圧容器では、液状染毛剤が高粘度であると泡が形成され難いので、液状染毛剤の粘度は通常１００ｍＰａ・ｓ以下とされ、そのために液だれ、塗布時間の長期化等が問題となる。
【０００５】
一方、エアゾール容器を用いた泡状染毛剤の塗布用具には、噴射剤と液状染毛剤との組合せに制限があり、また、泡比容（泡状染毛剤の容積／泡状染毛剤の重量）が、一般に１０ｍＬ／ｇ以上と大きく、塗布しにくいという問題がある。
【０００６】
これに対し、本発明は、全く新たな機構で液状染毛剤を泡状とし、ハンドリング性よく毛髪に塗布できるようにし、かつ剤の保存性も向上させることを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、保存時には液状染毛剤を外界の空気から遮断しておき、使用時に容器外の空気を巻き込ませて液状染毛剤を泡状にすると、任意の染毛剤を長期間安定的に保存でき、かつ使用時のハンドリング性を向上させられることを見出した。
【０００８】
即ち、本発明は、酸化能を有する酵素とその酵素により酸化重合される酸化染料中間体又は空気により自動酸化される空気酸化型染料から選択された染料、界面活性剤及び増粘剤を含有し、粘度が８００〜１２０００ｍ P ａ・ｓ（Ｂ型粘度計、２５℃）である液状染毛剤と、該液状染毛剤の噴流に巻き込まれた容器外の空気からなり、泡比容が１．３〜３ｍＬ／ｇである泡状染毛剤を提供する。
【０００９】
また、本発明は、外界の空気から遮断された噴出容器の噴出孔から該噴出孔に対向して設けられている有底筒状の液溜部材に、酸化能を有する酵素とその酵素により酸化重合される酸化染料中間体又は空気により自動酸化される空気酸化型染料から選択された染料、界面活性剤及び増粘剤を含有し、粘度が８００〜１２０００ｍ P ａ・ｓ（Ｂ型粘度計、２５℃）である液状染毛剤を、噴射剤を用いて噴出させることによりその液状染毛剤の噴流に容器外の空気を巻き込ませ、液溜部材で泡比容１．３〜３ｍＬ／ｇの泡状染毛剤を形成し、該泡状染毛剤を毛髪に塗布する泡状染毛剤の塗布方法を提供する。
【００１０】
さらに、本発明は、酸化能を有する酵素とその酵素により酸化重合される酸化染料中間体又は空気により自動酸化される空気酸化型染料から選択された染料、界面活性剤及び増粘剤を含有し、粘度が８００〜１２０００ｍ P ａ・ｓ（Ｂ型粘度計、２５℃）である液状染毛剤と噴射剤とを収容した外界の空気から遮断された容器本体、容器本体から液状染毛剤を噴出させる噴出孔、及び噴出孔に対向して設けられた液溜部材を備えた染毛剤塗布用具であって、噴出孔から液溜部材に向けて噴出した液状染毛剤の噴流に容器外の空気を巻き込み、液溜部材で泡比容１．３〜３ｍＬ／ｇの泡状染毛剤が形成されるようにした泡状染毛剤塗布用具を提供する。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明を詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表している。
【００１２】
図１は、本発明の泡状染毛剤塗布用具１Ａの斜視図（同図（ａ））及びその噴出孔付近の断面図（同図（ｂ））である。
【００１３】
この泡状染毛剤塗布用具１Ａは、液状染毛剤を収容した耐圧性の容器本体２、容器本体２の上部に設けられたバルブ３、さらにその上に設けられた液溜部材４からなっている。
【００１４】
バルブ３は、容器本体２側に押し込まれることにより容器本体２の内外を連通させるステム５、ステム５の上に被せられ、先端に噴出孔６が開口しているノズル７、及びステム５の上端部の周りに設けられたバルブ基部８からなっている。
【００１５】
噴出孔６の孔径及び個数は、液状染毛剤に空気を巻き込ませることができる範囲内で、液状染毛剤の粘度、流動性等に応じて定められる。例えば、噴出孔６が１個の場合で、液状染毛剤の粘度が４００〜５００００ｍＰａ・ｓ（２５℃、Ｂ型粘度計）の場合、噴出孔６の孔径を０．４〜０．６ｍｍとし、液状染毛剤の噴出速度を０．１〜１００ｇ／ｓｅｃ、好ましくは１〜３０ｇ／ｓｅｃ、噴出直後の初期線速度を０．１〜５００ｍ／ｓｅｃ、好ましくは１〜１００ｍ／ｓｅｃ、噴出した液状染毛剤が液溜部材の底部４a に衝突するときの衝突時線速度を０．１〜３００ｍ／ｓｅｃ、好ましくは１〜５０ｍ／ｓｅｃとする。これにより、噴出孔６から噴出した液状染毛剤が容器外の空気を泡比容が１．２〜５ｍＬ／ｇ、好ましくは１．３〜３ｍＬ／ｇとなるように巻き込み、泡状染毛剤が形成される。
【００１６】
泡発生のしくみについて、従来のハンドフォーマーでは容器内の空気が泡に取り込まれて泡の内部気体となり、また、従来のエアゾール容器では容器内のＬＰＧ等の噴射剤が泡の内部気体となるのに対し、この泡状染毛剤塗布用具１Ａでは、容器外の空気が巻き込まれる点で異なる。また、従来のハンドフォーマーやエアゾール容器では、泡比容が一般に高く、１０ｍＬ／ｇ以上であり、これを染毛に用いた場合には、染毛時間が長くなるという欠点があり、さらに同容積の染毛剤を用いた場合の正味の塗布量が少ないという問題があるが、本発明の泡状染毛剤塗布用具によれば、従来例に比して泡比容が低く、染毛時間を短縮化し、正味の塗布量を多くできるという利点がある。
【００１７】
液溜部材４は、噴出孔６に対して開口した有底筒状形状をなしており、その底部４a と噴出孔６が所定の距離Ｌとなるように、液溜部材保持部９によって保持されている。液溜部材保持部９は液溜部材４と一体に形成されており、バルブ基部８に接着固定されている。
【００１８】
液溜部材の底部４a と噴出孔６との距離Ｌは、操作性、泡立ちの点から、５〜５０ｍｍとすることが好ましく、１０〜３０ｍｍとすることがより好ましい。
【００１９】
一方、容器本体２に収容された液状染毛剤は、染料、界面活性剤及び増粘剤を含有するものである。また、容器本体２には液状染毛剤と共に噴射剤が充填される。
【００２０】
液状染毛剤に含有させる染料としては、インドリン誘導体、インドール誘導体等の空気により自動酸化される空気酸化型染料、酸化能を有する酵素とその酵素により酸化重合される酸化染料中間体、トルエンジアミン等の酸化型染料や、直接染料、ピロガロール等の非酸化型染料をそれぞれ単独で又は混合して使用することができる。液状染毛剤における染料の含有量は、当該染料の種類等によるが、例えば、酸化型染料の場合、０．０１〜５重量％、特に０．１〜４重量％が好ましく、直接染料の場合、０．００１〜５重量％、特に０．０１〜４重量％が好ましい。
【００２１】
界面活性剤は、起泡剤及び／又は均一化剤として配合される。界面活性剤としては、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル；ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル；ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロールアミド、ポリオキシエチレン−ｓｅｃ−テトラデシルエーテル等の非イオン界面活性剤をあげることができる。この他、アニオン性、カチオン性、両性の界面活性剤も使用することができる。液状染毛剤における界面活性剤の含有量は、当該界面活性剤や使用する染料の種類等によるが、例えば、非イオン界面活性剤の場合０．０１〜５重量％とすることができる。
【００２２】
増粘剤は、毛髪に塗布した泡状染毛剤の液だれ防止のため、液状染毛剤の粘度を１００〜１０００００ｍＰａ・ｓ（２５℃、Ｂ型粘度計）に調整するために配合される。増粘剤としては、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースとグリシジルトリメチルアンモニウムクロリドとのエーテル、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体；キサンタンガム、グアーガム等の天然ガム類；ポリビニルピロリドン、架橋型ポリアクリル酸又はその塩、ポリアクリル酸又はその塩、ポリアクリルアミド等の合成高分子等をあげることができる。液状染毛剤における増粘剤の含有量は、当該増粘剤や使用する染料の種類等によるが、例えば、キサンタンガムの場合、０．０１〜５重量％とすることができる。
【００２３】
その他、液状染毛剤には、必要に応じてｐＨ調整剤、酸化防止剤、安定化剤、緩衝材、キレート剤、可溶化剤、防腐剤、香料、感触向上剤等を配合することができる。
【００２４】
一方、噴射剤としては、窒素ガス、炭酸ガス、アルゴンガス等の圧縮ガスや、液化石油ガス、低級飽和炭化水素類、ジメチルエーテル等の液化ガスを使用することができる。
【００２５】
泡状染毛剤塗布用具１Ａの使用方法としては、まず、図２に示すように、容器本体２を倒立させる。これにより、バルブ３を容器本体２側方向に押し込んだ場合に、噴出孔６から噴射剤のみが噴出することを防止する。次いで、バルブ３を容器本体２側に押し込む。これにより液状染毛剤Ａが噴出孔６から噴出し、液溜部材４に衝突する。噴出孔６から噴出後、液溜部材４に衝突するまでの間に、液状染毛剤Ａの噴流には容器外の空気が巻き込まれ、空気を巻き込んだ液状染毛剤Ａが液溜部材４に衝突し、そこで液状染毛剤Ａと空気とが激しく混合されることにより液状染毛剤Ａは泡状となって液溜部材４から流下する。こうして得られた泡状染毛剤Ａ’は、櫛等を用いて毛髪に塗布することができる。
【００２６】
このように、泡状染毛剤塗布用具１Ａによると、その保存時には液状染毛剤を容器外の空気と遮断して容器本体２の中に密封することができるので、液状染毛剤が空気酸化型染料を含有するものであっても、保存安定性を向上させることができる。また、液状染毛剤は使用時に容器外の空気が巻き込まれることにより泡状となるので、液状染毛剤が空気酸化型染料を含有するものであるとき、液状染毛剤の空気酸化による発色を促進することができる。さらに、液状染毛剤が空気酸化型染料を含有するか否かに関わらず、液状染毛剤を泡状とすることにより、染毛剤を毛髪に薄く、むらなく、無駄なく塗布することが容易となり、塗布時に液だれも生じ難くなるので、染毛剤のハンドリング性が著しく向上する。
【００２７】
泡状染毛剤塗布用具１Ａは、この他種々の態様をとることができる。例えば、液溜部材４の形状や、液溜部材４の噴出孔６に対する設置位置によって、液溜部材４から流下する泡状染毛剤の空気含量が変わるので、これらは適宜調整することができる。より具体的には、図３（ａ）に示すように液溜部材４を有底筒状形状とする場合に、その底部の中心４o を噴流の中心Ｆo と合わせてもよく、同図（ｂ）に示すように、液溜部材４の底部の中心４o と噴流の中心Ｆo とがずれるようにしてもよく、同図（ｃ）に示すように、液溜部材４の底部４a に段をつけてもよい。さらに、噴出孔６を複数設けた場合に、これらの態様を組み合わせても良い。
【００２８】
また、二重容器を用いた公知のエアゾール容器と同様に、容器本体２を外側容器と内袋との二重容器とし、内袋に液状染毛剤を充填し、外側容器と内袋との間に噴射剤を充填してもよい。これにより、正立使用等の場合に、噴出孔６から噴射剤のみが噴出することを防止できるので、泡状染毛剤塗布用具を任意の方向に向けて使用することができる。
【００２９】
図４は本発明の異なる態様の泡状染毛剤塗布用具１Ｂの斜視図及び噴出孔付近の断面図である。この泡状染毛剤塗布用具１Ｂは、バルブ３の側面に設けられているボタン１０を押し込むことにより、ノズル７とそのノズル７に連結したステム５が容器本体２側に押し込まれ、噴出孔６から液状染毛剤が噴出するようにしたものであり、それ以外は図１の泡状染毛剤塗布用具１Ａと同様に構成したものである。
【００３０】
図５は、さらに異なる態様の泡状染毛剤塗布用具１Ｃの吐出孔付近の斜視図及び断面図である。この泡状染毛剤塗布用具１Ｃでは、ステム５に対してノズル７が垂直に設けられている。また、液溜部材４の外側近傍に筒状の外装材１１が設けられている。外装材１１は、空気取り入れ口１２が確保されるように、噴出孔６よりの部位で液溜部材保持部９と接着している。
【００３１】
この泡状染毛剤塗布用具１Ｃの使用時にバルブ３を容器本体２側に押し込むと、液状染毛剤Ａが噴出孔６からステム５に対して垂直方向に噴出し、その噴流は空気取り入れ口１２から供給される空気を巻き込みつつ液溜部材４に衝突し、それにより形成された泡状染毛剤Ａ’が外装材１１の噴出孔６と反対側の端部１１ａから流下する。このように、この泡状染毛剤塗布用具１Ｃによれば、泡状染毛剤Ａ’の流下方向を外装材の端部１１ａ側に方向づけることができるので、泡状染毛剤塗布用具の使い易さを向上させることができる。
【００３２】
本発明の泡状染毛剤は、上述した泡状染毛剤塗布用具によって液状染毛剤と空気を混合することにより得られるが、この他、液状染毛剤を任意の容器に噴出させることにより液状染毛剤の噴流に外界の空気を巻き込ませ、その空気と液状染毛剤とを混合することによっても得ることができる。
【００３３】
また、本発明の染毛剤の塗布方法は、上述の泡状染毛剤塗布用具を用いることにより容易に行うことができるが、この他、スクウィズ容器により液状染毛剤の噴流を形成し、その噴流に外界の空気を巻き込ませることによっても行うことができる。
【００３４】
【実施例】
実施例１
（１）液状染毛剤の調製と泡状染毛剤塗布用具の製造
酸化染料中間体を用いた液状染毛剤Ａ、Ｂを、それぞれ表１に示す処方通り各成分を計り取り、混合することにより調製した。この液状染毛剤Ａ、Ｂの粘度はそれぞれ８００ｍＰａ・ｓ、１２０００ｍＰａ・ｓ（Ｂ型粘度計、ロータNo.2、２５℃）であった。
【００３５】
次いで、得られた液状染毛剤１００ｇを図１の泡状染毛剤塗布用具１Ａの容器本体（容積約０．２Ｌ）に充填し、クリンチ後脱気し、噴射剤（窒素）を内圧（ゲージ圧）が約８ＭＰａとなるように加え、泡状染毛剤塗布用具を得た。この場合、泡状染毛剤塗布用具としては、噴出孔６の孔径が０．４ｍｍ、０．５ｍｍ、０．６ｍｍの３種を作製した。
【００３６】
【表１】

成分液状染毛剤Ａ液状染毛剤Ｂ
トルエン-2,5-ジアミン(酸化染料中間体) 1.0g 1.0g
ジアミノフェノキシエタノール 0.05g 0.05g
メタアミノフェノール 0.1g 0.1g
界面活性剤(日本触媒社、ソフタノール90) 0.50g 0.50g
酸化酵素(ラッカーゼ,ミセリオフソラ,サーモヒラ由来)(*1) 500U 500U
増粘剤(大日本製薬社、エコーガムT) 0.25g 1.0g
ＮａＨ₂ＰＯ₄・12Ｈ₂Ｏ 1.8g 1.8g
95°エタノール 10g 10g
1,3-ブチレングリコール 5g 5g
精製水バランスバランス
合計 100g 100g
粘度 800mPa ・ s 12000mPa ・ s
(*1)酵素活性（Ｕ）は、次の方法により測定した。
１ｍＭＴＤＡ、１ｍＭレゾルシン、２５ｍＭリン酸ナトリウム緩衝液（ｐＨ７）、及び酵素を含む反応液を３ｍＬ調製し、１ｃｍ厚セルを用いて色素の生成反応における吸光度（５０６ｎｍ）の増加を分光光度計で１〜３０分間、２５℃で測定し、適当な５分間の５０６ｎｍにおける吸光度変化（Ａbs）から酵素活性（Ｕ）を次式により算出した。
【００３７】
酵素活性（Ｕ）＝（Ａbs×3／0.915）／5
【００３８】
（２）吐出試験
泡状染毛剤塗布用具を倒立状態にして液状染毛剤を吐出させることにより泡状染毛剤を形成した場合において、吐出初期から吐出終了時までの容器内の圧力変化、吐出速度、泡比容(泡状染毛剤の容積／泡状染毛剤の重量)を測定した。
【００３９】
泡比容の測定方法としては、泡状染毛剤塗布用具からメスシリンダーに泡状染毛剤を約５０ｍＬ吐出させた後、その吐出させた泡状染毛剤の体積と、吐出によるメスシリンダーの増加重量を測定し、泡比容を算出した。結果を表２に示す。
【００４０】
（３）染毛性能試験
泡状染毛剤塗布用具を倒立状態にして液状染毛剤を吐出させることにより泡状染毛剤を形成した場合において、吐出初期から吐出終了時までの間に随時、液状染毛剤１ｇの吐出により形成される泡状染毛剤を採取し、得られた泡状染毛剤を、予備洗浄した長さ１０ｃｍのヤギ毛束（約１ｇ）に塗布し、８０℃で３０分間保温することにより染色し、４０℃で８０秒間水洗し、さらに市販のシャンプーで１５秒間洗浄し、４０℃で３０秒間水洗し、次いで市販のプレーンタイプリンスで１５秒間リンスを行い、ドライヤーで冷風乾燥した。
【００４１】
染色後、乾燥したヤギ毛のＬ、a、b値を、色差計（ミノルタ社、色彩色差計CR200)を用いて測定し、染毛前のＬ、a、b値との差の平均値ΔＬ、Δa、Δbを求め、これにより色差ΔＥを算出した。
【００４２】
また、比較のため、泡状染毛剤塗布用具を使用することなく、１ｇの液状染毛剤Ａ又はＢを直接ヤギ毛に塗布することにより染色し、上述と同様にして色差ΔＥを求めた。
【００４３】
これらの結果を表２に示す。
【００４４】
【表２】

【００４５】
表２の結果から、本発明の泡状染毛剤塗布用具は、吐出初期から吐出終了時までの間に容器内圧力が変化し、吐出速度が変化しても、終始、空気の巻き込みにより液状染毛剤を泡状にできることがわかる。
【００４６】
また、液状染毛剤を泡状にして染色することにより、染色性能が向上することがわかる。
【００４７】
実施例２
図１に示した泡状染毛剤塗布用具１Ａにおいて、容器本体２をアルミニウムからなる外側容器とポリエチレンからなる内袋との２重容器とし、また、噴出孔６の孔径を０．５ｍｍとし、内袋に表３に示す空気酸化染料を用いた液状染毛剤ＣあるいはＤを充填し、外側容器と内袋との間には窒素ガスを８ＭＰａ（ゲージ圧）充填した。
【００４８】
この泡状染毛剤塗布用具から液状染毛剤Ｃ、Ｄをそれぞれ吐出させて泡状染毛剤（泡比容、約２ｍＬ／ｇ）を得、その１ｇを白髪束（１ｇ）に塗布し、３０℃で１５分間保温することにより染色した。その後、水洗、シャンプー、リンス、乾燥を順次行った。その結果、液状染毛剤Ｃを用いた場合には１回の染色処理により、また、液状染毛剤Ｄを用いた場合には５回の染色処理を繰り返すことにより白髪を隠蔽することができ、いずれも良好な染色性能を得られることが確認できた。
【００４９】
【表３】

【００５０】
実施例３
表４に示す直接染料を用いた液状染毛剤Ｅを調製し、得られた液状染毛剤Ｅと噴射剤（窒素）とを図１の泡状染毛剤塗布用具１Ａの容器本体（容積約０．２Ｌ）に実施例１と同様に充填し、泡状染毛剤塗布用具を得た（噴出孔６の孔径：０．５ｍｍ）。
【００５１】
この泡状染毛剤塗布用具のハンドリング性能と色むらの無さを、１０人の白髪モニターにより調べた。この場合、塗布方法は、図２のような倒立使用により泡状染毛剤塗布用具から液状染毛剤を吐出させ、形成した泡状染毛剤を市販ブラシ又は櫛にとり、頭髪に塗布する方法とした。
【００５２】
その結果、平均塗布時間は１０分以内であり、液状染毛剤Ｅを直接ブラシ又は櫛にとって塗布する場合の平均塗布時間が１５分以上であるのに比して短く、本発明の泡状染毛剤塗布用具を用いると、泡を含むため剤が広がり、塗布しやすくなること、したがって、本発明の泡状染毛剤塗布用具はハンドリング性能が向上していることがわかった。
【００５３】
染め上がりの色むらの無さに関する各モニターの評価は、色むらが無いと評価した者が７人、ほとんど色むらが無いと評価した者が３人であり、本発明の泡状染毛剤塗布用具は、色むら無く塗布する性能に優れていることが確認された。
【００５４】
【表４】

【００５５】
【発明の効果】
本発明によれば、液状染毛剤の噴流に容器外の空気を巻き込ませて液溜部材に衝突させることにより液状染毛剤を泡状とするので、染毛剤を毛髪に塗布する際のハンドリング性を向上させることができる。また、染毛剤の非使用時には、外界の空気と遮断して液状染毛剤を密封保存できるので、染毛剤の保存性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の泡状染毛剤塗布用具の斜視図（同図（ａ））及びその噴出孔付近の断面図（同図（ｂ））である。
【図２】本発明の泡状染毛剤塗布用具の使用状態の説明図である。
【図３】液溜部材の変形例の断面図及び平面図である。
【図４】本発明の泡状染毛剤塗布用具の他の態様の斜視図（同図（ａ））及び噴出孔付近の断面図（同図（ｂ））である。
【図５】本発明の泡状染毛剤塗布用具の他の態様の噴出孔付近の斜視図（同図（ａ））及び断面図（同図（ｂ））である。
【符号の説明】
１Ａ、１Ｂ、１Ｃ泡状染毛剤塗布用具
２容器本体
３バルブ
４液溜部材
６噴出孔
７ノズル
８バルブ基部
９液溜部材保持部
Ａ液状染毛剤
Ａ’ 泡状染毛剤
Ｆo 噴流の中心[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a foam hair dye that becomes foamed by entraining air outside the container during use.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, foamy hair dyes have been used from the viewpoint of handling properties such that dripping hardly occurs, is thin, and is easy to apply evenly.
[0003]
As a foamy hair dye application tool, a liquid hair dye is stored in a normal pressure container, and a hand former or a squeeze container that discharges the liquid hair dye by a pump mechanism from a discharge nozzle equipped with a mesh is used. There are some which discharge a liquid hair dye from a discharge nozzle provided with a mesh. In addition, there is an apparatus using an aerosol container in which a pressure resistant container is filled with a liquid hair dye together with a propellant such as LPG and nitrogen gas and sprayed.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the case of a conventional foamy hair dye application tool using a normal pressure container, an air-unstable agent cannot be stored for a long period of time, and is particularly used for an air-oxidized hair dye. There is a problem that can not be. Further, in a normal pressure container such as a hand former, bubbles are difficult to be formed when the liquid hair dye has a high viscosity. Therefore, the viscosity of the liquid hair dye is usually 100 mPa · s or less. Longer time is a problem.
[0005]
On the other hand, there is a limit to the combination of a propellant and a liquid hair dye in a foam hair dye application tool using an aerosol container, and the foam specific volume (volume of foam hair dye / foam dye) The weight of the hair agent) is generally as large as 10 mL / g or more, which is difficult to apply.
[0006]
On the other hand, an object of the present invention is to make a liquid hair dye foam with a completely new mechanism so that it can be applied to hair with good handling properties and to improve the storage stability of the agent.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have shielded the liquid hair dye from the outside air during storage, and entrained the air outside the container during use to make the liquid hair foam into a foamy state. It was found that it can be stored stably and the handling property during use can be improved.
[0008]
That is, the present invention contains the enzyme and dye selected from air oxidation dyes which are automatically oxidized by oxidation dye intermediate or air is oxidatively polymerized by the enzyme surfactants and thickeners having oxidizing ability , viscosity 800~12000m P a · s (B-type viscometer, 25 ° C.) and the liquid hair dye is made from the air outside the container involved in the jet of the liquid hair dye, Awahiyo 1 Provide a foamy hair dye that is 3 to 3 mL / g.
[0009]
In addition, the present invention provides a bottomed cylindrical liquid reservoir member that is provided opposite to the ejection hole from the ejection hole of the ejection container that is shielded from the outside air , and is oxidized by the enzyme having the oxidizing ability and the enzyme. dyes selected from air oxidation dyes which are automatically oxidized by oxidation dye intermediate or air is polymerized, to contain a surfactant and a thickener, viscosity 800~12000m P a · s (B-type viscometer, The liquid hair dye that is 25 ° C.) is ejected using a propellant, so that air outside the container is entrained in the jet of the liquid hair dye, and the foam specific volume is 1.3 to 3 mL / g by the liquid reservoir member. The foam hair dye is applied to the hair by forming a foam hair dye.
[0010]
Furthermore, the present invention contains the enzyme and dye selected from air oxidation dyes which are automatically oxidized by oxidation dye intermediate or air is oxidatively polymerized by the enzyme surfactants and thickeners having oxidizing ability , viscosity 800~12000m P a · s (B-type viscometer, 25 ° C.) blocked the container body from the outside of the air which contains the liquid hair dye and the propellant is a liquid hair dye from the container body A hair dye applicator provided with a jet hole to be jetted and a liquid reservoir member provided opposite to the jet hole, the liquid hair dye jetted from the jet hole toward the liquid reservoir member outside the container entrainment of air, providing to the foam hair dye applicator as Awajosome hair agent Awahiyo 1.3~3mL / g in the liquid reservoir member is formed.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In each figure, the same numerals indicate the same or equivalent components.
[0012]
FIG. 1 is a perspective view of the foam hair dye applicator 1A of the present invention (FIG. 1A) and a cross-sectional view of the vicinity of the ejection hole (FIG. 1B).
[0013]
The foam hair dye applicator 1A includes a pressure resistant container body 2 containing a liquid hair dye, a valve 3 provided on the top of the container body 2, and a liquid reservoir member 4 provided thereon. ing.
[0014]
The valve 3 is pushed onto the container body 2 side to cover the inside and outside of the container body 2. The valve 5 is placed on the stem 5, the nozzle 7 having an opening 6 at the tip, and the upper end of the stem 5. It consists of a valve base 8 provided around the part.
[0015]
The diameter and number of the ejection holes 6 are determined in accordance with the viscosity, fluidity, and the like of the liquid hair dye within a range in which air can be entrained in the liquid hair dye. For example, when the number of the ejection holes 6 is one and the viscosity of the liquid hair dye is 400 to 50000 mPa · s (25 ° C., B-type viscometer), the diameter of the ejection holes 6 is set to 0.4 to 0.6 mm. The ejection speed of the liquid hair dye was 0.1-100 g / sec, preferably 1-30 g / sec, and the initial linear velocity immediately after ejection was 0.1-500 m / sec, preferably 1-100 m / sec. The linear velocity at the time of collision when the liquid hair dye collides with the bottom 4a of the liquid reservoir member is set to 0.1 to 300 m / sec, preferably 1 to 50 m / sec. Thereby, the liquid hair dye ejected from the ejection hole 6 entrains the air outside the container so that the foam specific volume is 1.2 to 5 mL / g, preferably 1.3 to 3 mL / g. An agent is formed.
[0016]
Regarding the mechanism of foam generation, in the conventional hand former, the air in the container is taken into the foam and becomes an internal gas of the foam, and in the conventional aerosol container, the propellant such as LPG in the container becomes the internal gas of the foam. On the other hand, the foam hair dye applicator 1A is different in that air outside the container is entrained. In addition, conventional hand formers and aerosol containers generally have a high foam specific volume of 10 mL / g or more, and when this is used for hair dyeing, there is a disadvantage that the hair dyeing time becomes long. There is a problem that the net coating amount is small when a volume hair dye is used, but according to the foam hair dye applicator of the present invention, the foam specific volume is lower than the conventional example, There are advantages that the time can be shortened and the net coating amount can be increased.
[0017]
The liquid reservoir member 4 has a bottomed cylindrical shape that opens to the ejection hole 6, and is retained by the liquid reservoir member retaining portion 9 so that the bottom 4 a and the ejection hole 6 are at a predetermined distance L. ing. The liquid reservoir holding part 9 is formed integrally with the liquid reservoir 4 and is fixedly bonded to the valve base 8.
[0018]
The distance L between the bottom 4a of the liquid reservoir member and the ejection hole 6 is preferably 5 to 50 mm, and more preferably 10 to 30 mm, from the viewpoint of operability and foaming.
[0019]
On the other hand, the liquid hair dye accommodated in the container body 2 contains a dye, a surfactant, and a thickener. The container body 2 is filled with a propellant together with a liquid hair dye.
[0020]
Examples of dyes to be included in the liquid hair dye include air oxidation type dyes that are auto-oxidized by air, such as indoline derivatives and indole derivatives, an enzyme having oxidation ability and an oxidation dye intermediate that is oxidatively polymerized by the enzyme, toluenediamine, etc. These non-oxidizing dyes such as direct dyes and pyrogallol can be used alone or in combination. The content of the dye in the liquid hair dye depends on the kind of the dye, etc. For example, in the case of an oxidation type dye, 0.01 to 5% by weight, particularly 0.1 to 4% by weight is preferable. 0.001 to 5% by weight, particularly 0.01 to 4% by weight is preferable.
[0021]
The surfactant is blended as a foaming agent and / or a homogenizing agent. Surfactants include polyoxyethylene alkyl ethers such as polyoxyethylene oleyl ether and polyoxyethylene stearyl ether; polyoxyethylene alkyl phenyl ethers such as polyoxyethylene nonylphenyl ether and polyoxyethylene octylphenyl ether; polyoxyethylene Nonionic surfactants such as sorbitan fatty acid ester, fatty acid alkylolamide, and polyoxyethylene-sec-tetradecyl ether can be exemplified. In addition, anionic, cationic and amphoteric surfactants can also be used. The content of the surfactant in the liquid hair dye depends on the surfactant and the type of the dye used, but can be 0.01 to 5% by weight in the case of a nonionic surfactant, for example.
[0022]
The thickener is blended to adjust the viscosity of the liquid hair dye to 100 to 100000 mPa · s (25 ° C., B-type viscometer) in order to prevent dripping of the foamy hair dye applied to the hair. . Examples of thickeners include hydroxyethyl cellulose, ethers of hydroxyethyl cellulose and glycidyl trimethyl ammonium chloride, cellulose derivatives such as methyl cellulose and carboxymethyl cellulose; natural gums such as xanthan gum and guar gum; polyvinyl pyrrolidone, cross-linked polyacrylic acid or a salt thereof, Examples thereof include synthetic polymers such as polyacrylic acid or a salt thereof and polyacrylamide. The content of the thickener in the liquid hair dye depends on the thickener and the type of the dye used, but for example, in the case of xanthan gum, it can be 0.01 to 5% by weight.
[0023]
In addition, pH adjusters, antioxidants, stabilizers, buffer materials, chelating agents, solubilizers, preservatives, fragrances, touch improvers, and the like can be blended with the liquid hair dye as necessary. .
[0024]
On the other hand, as the propellant, a compressed gas such as nitrogen gas, carbon dioxide gas or argon gas, or a liquefied gas such as liquefied petroleum gas, lower saturated hydrocarbons or dimethyl ether can be used.
[0025]
As a method of using the foamy hair dye application tool 1A, first, the container body 2 is inverted as shown in FIG. Thereby, when the valve 3 is pushed in the container body 2 side direction, only the propellant is prevented from being ejected from the ejection hole 6. Next, the valve 3 is pushed into the container body 2 side. As a result, the liquid hair dye A is ejected from the ejection holes 6 and collides with the liquid reservoir member 4. The air outside the container is entrained in the jet of the liquid hair dye A after the ejection from the ejection hole 6 until it collides with the liquid reservoir member 4, and the liquid hair dye A entrained with the air is entrained in the liquid reservoir member 4. Then, the liquid hair dye A and the air are vigorously mixed, so that the liquid hair dye A becomes foamed and flows down from the liquid storage member 4. The foamy hair dye A ′ thus obtained can be applied to the hair using a comb or the like.
[0026]
Thus, according to the foamy hair dye applicator 1A, the liquid hair dye can be sealed in the container body 2 by blocking the liquid hair dye from the air outside the container during storage. Even if it contains an oxidation dye, the storage stability can be improved. In addition, liquid hair dyes are foamed when air outside the container is entrained during use. Therefore, when the liquid hair dye contains an air oxidation type dye, color development due to air oxidation of the liquid hair dye Can be promoted. Furthermore, regardless of whether or not the liquid hair dye contains an air oxidation type dye, the liquid hair dye can be applied to the hair thinly, uniformly and without waste by making the liquid hair dye into a foam. Since it becomes easy and dripping does not easily occur at the time of application, the handling property of the hair dye is remarkably improved.
[0027]
The foamy hair dye applicator 1A can take various other forms. For example, since the air content of the foam hair dye flowing down from the liquid reservoir member 4 varies depending on the shape of the liquid reservoir member 4 and the position of the liquid reservoir member 4 with respect to the ejection hole 6, these can be appropriately adjusted. . More specifically, when the liquid storage member 4 has a bottomed cylindrical shape as shown in FIG. 3 (a), the center 4o of the bottom may be aligned with the center Fo of the jet. ), The center 4o of the bottom of the liquid reservoir member 4 may be shifted from the center Fo of the jet, and the bottom 4a of the liquid reservoir member 4 is stepped as shown in FIG. May be. Furthermore, when a plurality of ejection holes 6 are provided, these modes may be combined.
[0028]
Similarly to a known aerosol container using a double container, the container body 2 is a double container of an outer container and an inner bag, the inner bag is filled with a liquid hair dye, and the outer container and the inner bag A propellant may be filled in between. Thereby, in erecting use etc., it can prevent only a propellant from ejecting from the ejection hole 6, Therefore A foamy hair dye applicator can be used toward arbitrary directions.
[0029]
FIG. 4 is a perspective view of a foam hair dye applicator 1B according to a different embodiment of the present invention and a cross-sectional view in the vicinity of the ejection hole. In this foamy hair dye applicator 1B, when the button 10 provided on the side surface of the valve 3 is pushed in, the nozzle 7 and the stem 5 connected to the nozzle 7 are pushed into the container main body 2 side. A liquid hair dye is ejected from the other, and the rest is configured in the same manner as the foam hair dye applicator 1A of FIG.
[0030]
FIG. 5 is a perspective view and a cross-sectional view of the vicinity of the discharge hole of the foamy hair dye applicator 1C of still another embodiment. In the foamy hair dye applicator 1 </ b> C, the nozzle 7 is provided perpendicular to the stem 5. In addition, a tubular exterior material 11 is provided in the vicinity of the outside of the liquid reservoir member 4. The exterior material 11 is bonded to the liquid reservoir holding part 9 at a site from the ejection hole 6 so that the air intake 12 is secured.
[0031]
When the valve 3 is pushed into the container body 2 when the foamy hair dye applicator 1C is used, the liquid hair dye A is ejected from the ejection hole 6 in the direction perpendicular to the stem 5, and the jet flows through the air intake port. The air supplied from 12 collides with the liquid storage member 4 while entraining the air, and the foamed hair dye A ′ formed thereby flows down from the end portion 11 a of the exterior material 11 opposite to the ejection hole 6. Thus, according to the foam hair dye applicator 1C, the flow direction of the foam hair dye A ′ can be directed to the end portion 11a side of the exterior material. Ease of use can be improved.
[0032]
The foam hair dye of the present invention can be obtained by mixing the liquid hair dye and air with the above-described foam hair dye application tool, but in addition, the liquid hair dye can be ejected to any container. Thus, it can also be obtained by entraining the outside air in the jet of the liquid hair dye and mixing the air and the liquid hair dye.
[0033]
In addition, the hair dye application method of the present invention can be easily performed by using the above-mentioned foam hair dye application tool, but in addition to this, a jet of liquid hair dye is formed by a squeeze container, It can also be carried out by entraining the outside air into the jet.
[0034]
【Example】
Example 1
(1) Preparation of liquid hair dye and production of foam hair dye applicator Liquid hair dyes A and B using an oxidation dye intermediate are measured and mixed according to the formulations shown in Table 1, respectively. It was prepared by. The liquid hair dyes A and B had viscosities of 800 mPa · s and 12000 mPa · s (B-type viscometer, rotor No. 2, 25 ° C.), respectively.
[0035]
Next, 100 g of the obtained liquid hair dye is filled in the container body (volume: about 0.2 L) of the foamy hair dye applicator 1A shown in FIG. (Gauge pressure) was added to about 8 MPa to obtain a foamy hair dye applicator. In this case, three types of foam hair dye applicators having a diameter of the ejection hole 6 of 0.4 mm, 0.5 mm, and 0.6 mm were prepared.
[0036]
[Table 1]

Ingredient liquid hair dye A liquid hair dye B
Toluene-2,5-diamine (oxidative dye intermediate) 1.0 g 1.0 g
Diaminophenoxyethanol 0.05g 0.05g
Metaaminophenol 0.1g 0.1g
Surfactant (Nippon Shokubai, Softanol 90) 0.50g 0.50g
Oxidase (from laccase, misericus sora, thermohira) (* 1) 500U 500U
Thickener (Dainippon Pharmaceutical Co., Echo Gum T) 0.25g 1.0g
NaH ₂ PO ₄ · 12H ₂ O 1.8g 1.8g
95 ° ethanol 10g 10g
1,3-butylene glycol 5g 5g
Purified water Balance Balance
Total 100g 100g
Viscosity 800mPa ・ s 12000mPa ・ s
(* 1) Enzyme activity (U) was measured by the following method.
Prepare 3 mL of a reaction solution containing 1 mM TDA, 1 mM resorcin, 25 mM sodium phosphate buffer (pH 7), and enzyme, and increase the absorbance (506 nm) in the dye formation reaction using a 1 cm thick cell with a spectrophotometer. The enzyme activity (U) was calculated from the following equation by measuring the absorbance at 506 nm (Abs) for an appropriate 5 minutes at 25 ° C. for ˜30 minutes.
[0037]
Enzyme activity (U) = (Abs × 3 / 0.915) / 5
[0038]
(2) Discharge test When the foam hair dye is formed by discharging the liquid hair dye with the foam hair dye application tool inverted, the pressure change in the container from the beginning of discharge to the end of discharge The discharge speed and the specific volume of foam (volume of foam hair dye / weight of foam hair dye) were measured.
[0039]
As a method for measuring the foam specific volume, after about 50 mL of foam hair dye was discharged from a foam hair dye applicator to a measuring cylinder, the volume of the foam hair dye discharged, and a measuring cylinder by discharge The weight increase was measured, and the foam specific volume was calculated. The results are shown in Table 2.
[0040]
(3) Hair dyeing performance test When a foamy hair dye is formed by discharging a liquid hair dye with the foam hair dye application tool inverted, and at any time from the beginning of discharge to the end of discharge. The foam hair dye formed by discharging 1 g of the liquid hair dye was collected, and the obtained foam hair dye was applied to a pre-washed 10 cm long goat hair bundle (about 1 g). Dye by incubating at 30 ° C. for 30 minutes, wash with water at 40 ° C. for 80 seconds, further wash with commercial shampoo for 15 seconds, wash with water at 40 ° C. for 30 seconds, then rinse with commercial plain type rinse for 15 seconds, It dried with cold air with the dryer.
[0041]
After dyeing, the L, a, and b values of the dried goat hair are measured using a color difference meter (Minolta, color difference meter CR200), and the average value ΔL of the difference from the L, a, and b values before dyeing , Δa, Δb were obtained, and thereby the color difference ΔE was calculated.
[0042]
For comparison, dyeing was performed by directly applying 1 g of liquid hair dye A or B to goat hair without using a foam hair dye applicator, and the color difference ΔE was determined in the same manner as described above. .
[0043]
These results are shown in Table 2.
[0044]
[Table 2]

[0045]
From the results in Table 2, the foam hair dye applicator of the present invention is liquid by the entrainment of air from beginning to end even when the pressure in the container changes from the beginning of discharge to the end of discharge, and the discharge speed changes. It can be seen that the hair dye can be foamed.
[0046]
It can also be seen that the dyeing performance is improved by dyeing the liquid hair dye in the form of foam.
[0047]
Example 2
In the foam hair dye applicator 1A shown in FIG. 1, the container body 2 is a double container of an outer container made of aluminum and an inner bag made of polyethylene, and the hole diameter of the ejection hole 6 is 0.5 mm. The inner bag was filled with liquid hair dye C or D using an air oxidation dye shown in Table 3, and nitrogen gas was filled between the outer container and the inner bag with 8 MPa (gauge pressure).
[0048]
Liquid hair dyes C and D are discharged from the foam hair dye applicator to obtain foam hair dye (foam specific volume, about 2 mL / g), and 1 g of the hair dye is applied to a white hair bundle (1 g). The sample was stained by incubating at 30 ° C for 15 minutes. Thereafter, washing with water, shampooing, rinsing and drying were sequentially performed. As a result, white hair can be concealed by a single dyeing process when the liquid hair dye C is used, and by repeating the dyeing process five times when the liquid hair dye D is used. As a result, it was confirmed that good dyeing performance could be obtained.
[0049]
[Table 3]

[0050]
Example 3
The liquid hair dye E using the direct dye shown in Table 4 was prepared, and the obtained liquid hair dye E and the propellant (nitrogen) were used as the container body (volume) of the foamy hair dye applicator 1A in FIG. About 0.2 L) was filled in the same manner as in Example 1 to obtain a foamy hair dye applicator (hole diameter of the ejection holes 6: 0.5 mm).
[0051]
The handling performance of this foamy hair dye applicator and the absence of uneven color were examined with 10 gray hair monitors. In this case, the application method is a method in which a liquid hair dye is discharged from a foam hair dye applicator using an inverted use as shown in FIG. 2, and the foam hair dye thus formed is applied to a commercial brush or comb and applied to the hair. It was.
[0052]
As a result, the average application time is 10 minutes or less, which is shorter than the average application time when the liquid hair dye E is applied directly to a brush or a comb is 15 minutes or more. It was found that when the hair application tool is used, the agent spreads and becomes easy to apply because it contains foam, and therefore the foam hair dye application tool of the present invention has improved handling performance.
[0053]
As for the evaluation of each monitor regarding the absence of uneven color after dyeing, 7 people evaluated that there was no color unevenness and 3 people evaluated that there was almost no color unevenness. It was confirmed that the tool was excellent in performance to apply without color unevenness.
[0054]
[Table 4]

[0055]
【The invention's effect】
According to the present invention, the liquid hair is made foamy by entraining air outside the container in the jet of the liquid hair and causing it to collide with the liquid storage member. Handling property can be improved. Further, when the hair dye is not used, the liquid hair dye can be stored in a sealed state by blocking the outside air, so that the storage stability of the hair dye can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view (FIG. 1 (a)) of a foam hair dye applicator according to the present invention and a cross-sectional view (FIG. 1 (b)) in the vicinity of an ejection hole thereof.
FIG. 2 is an explanatory view of the use state of the foamy hair dye applicator of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view and a plan view of a modified example of the liquid reservoir member.
FIG. 4 is a perspective view of another embodiment of the foamy hair dye applicator of the present invention (FIG. 4A) and a sectional view of the vicinity of the ejection hole (FIG. 4B).
FIG. 5 is a perspective view (FIG. 5 (a)) and a cross-sectional view (FIG. 5 (b)) in the vicinity of an ejection hole of another embodiment of the foamy hair dye applicator of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1A, 1B, 1C Foam hair dye application tool 2 Container body 3 Valve 4 Liquid reservoir member 6 Ejection hole 7 Nozzle 8 Valve base 9 Liquid reservoir member holding part A Liquid hair dye A 'Foam hair dye Fo center

Claims

An enzyme having oxidation ability and an oxidative dye that is oxidatively polymerized by the enzyme are disposed on the bottomed cylindrical liquid reservoir member that is provided so as to be opposed to the ejection hole from the ejection hole of the ejection container that is blocked from outside air. Contains a dye selected from air-oxidized dyes that are auto-oxidized by the body or air, a surfactant and a thickener, has a viscosity of 800 to 12000 mPa · s (B-type viscometer, 25 ° C.), and has surface activity As the agent, a nonionic surfactant selected from polyoxyethylene alkyl ether, polyoxyethylene alkyl phenyl ether, polyoxyethylene sorbitan fatty acid ester, fatty acid alkylolamide, and polyoxyethylene-sec-tetradecyl ether is 0.01 to A liquid hair dye containing 5% by weight is ejected using a propellant, and the liquid hair dye is jetted out of the container. The foam hair dye is applied by forming a foam hair dye having a foam specific volume of 1.3 to 3 mL / g with a liquid storage member, and applying the foam hair dye to the hair.

A liquid hair dye filled in an inner bag of a double container comprising an outer container and an inner bag is ejected with a propellant filled between the outer container and the inner container to form a jet of liquid hair dye. Item 2. A method for applying a foamy hair dye according to Item 1.

Contains a dye selected from an enzyme having oxidation ability and an oxidation dye intermediate that is oxidatively polymerized by the enzyme or an air oxidation type dye that is auto-oxidized by air, a surfactant and a thickener, and has a viscosity of 800 to 12000 mPa S (B-type viscometer, 25 ° C.), and as the surfactant, polyoxyethylene alkyl ether, polyoxyethylene alkylphenyl ether, polyoxyethylene sorbitan fatty acid ester, fatty acid alkylolamide, and polyoxyethylene-sec- A container body that contains a liquid hair dye containing 0.01 to 5% by weight of a nonionic surfactant selected from tetradecyl ether and a propellant and is shielded from outside air, and a liquid hair dye from the container body. For hair dye application comprising an ejection hole to be ejected and a bottomed cylindrical liquid reservoir member provided facing the ejection hole A foam hair dye having a foam specific volume of 1.3 to 3 mL / g by entraining air outside the container in the jet of the liquid hair dye ejected from the ejection hole toward the liquid reservoir member. A foamy hair dye application tool in which is formed.

The container body is a double container composed of an outer container and an inner bag, and the liquid hair dye is jetted by ejecting the liquid hair agent filled in the inner bag with the propellant filled between the outer container and the inner container. The foamed hair dye applicator according to claim 3, wherein: