JP4123080B2 - 課金システム,課金装置,コンピュータプログラム,顧客端末装置,および課金方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は事業者を代行して課金することが可能なコンピュータネットワークシステムにかかり,特に課金システム,課金装置,コンピュータプログラム,顧客端末装置,課金方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年,情報ネットワークのインフラが整備され,インターネット等を利用した電子商取引システムが多数存在する。様々な形態の電子商取引システムのなかでも,商品を提供する事業者(マーチャント)を代行して,課金装置が顧客に対して課金する形態の電子商取引システム(代行システム)が存在する。
【0003】
上記代行システムでは,マーチャントが商品を販売するために,予め商品を課金装置に登録する必要がある。商品登録のために,商品に関する情報および課金に関する情報の設定が必要である。なお,課金に関する情報は,初期料金系およびサイクル料金系等から構成される(例えば,特許文献1参照)。なお,本願発明に関連する技術文献情報には,次のものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−163570号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,商品の登録時,課金情報の設定が必須であるため,商品を効率的に登録することができないという問題点があった。特に,複数の商品を登録する場合,課金情報が同じであっても,全て課金情報を設定しなければならず,登録処理の効率が著しく悪いという問題点があった。
【0005】
本発明は,上記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,効率的な商品登録の可能な,新規かつ改良された課金システム,課金装置,コンピュータプログラム,および課金方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため,本発明の第1の観点によれば,商品を提供する事業者側の事業者装置と,商品の提供を受ける顧客側の顧客端末装置と,事業者装置に代行して,顧客端末装置に課金する課金装置とがネットワークに接続される課金システムが提供される。上記課金システムにおける課金装置は,課金の種類を示す課金種別情報,課金を請求するタイミングを示す請求タイミング情報,および課金の周期を示す課金周期情報を含んで構成される課金プランテンプレートを備えており,課金種別情報,請求タイミング情報,および課金周期情報の組合せからなる課金パラメータ情報を設定し,課金プランテンプレートと課金パラメータ情報とから課金プラン情報を生成する課金プラン情報生成手段と,課金プラン情報と,商品とを事業者装置からの指示により関連付ける関連付手段と,商品に関連付けられた課金プラン情報に基づき,顧客端末装置に課金する課金手段とを備えている
本発明によれば,課金装置は,課金するための雛形となる課金プランテンプレートを予め備えており,事業者装置からの指示により生成される課金パラメータ情報と,上記課金プランテンプレートとから課金プラン情報を生成する。生成された課金プラン情報は,商品と関連付けられることにより,顧客端末装置に課金することができる。かかる構成によれば,複数の課金プラン情報を多種多様に生成することで,商品と適合する課金プラン情報を予め準備することが可能となる。また,予め課金プラン情報を生成することにより,複数回課金プラン情報を使用,または編集することができる。したがって,商品を効率的に,迅速に顧客に提供することができる。
【0007】
課金種別情報は,少なくとも単発型課金情報または定額型課金情報から構成されるようにすることができる。単発型課金情報は,一度限りの課金である課金情報であり,定額型課金情報は,継続的に,予め定められた金額を課金する課金情報である。
【0008】
請求タイミング情報は,少なくとも商品の提供前に課金を請求する前請求情報,または商品の提供後に課金を請求する後請求情報から構成されるようにすることができる。
【0009】
サイクル種別情報は,少なくとも年度ごとに課金する年次課金情報,または月ごとに課金する月次課金情報から構成されるようにすることができる。
【0010】
関連付手段は,課金プラン情報に,複数の商品を関連付けるように構成することができる。かかる構成により,1の課金プラン情報を複数の商品とで共有することが可能となり,同一の課金プラン情報を生成しないため,商品を迅速に提供することができる。
【0011】
関連付手段は,商品に,複数の課金プラン情報を関連付けるように構成することができる。かかる構成により,顧客は,1の商品に関連付けられる複数の課金プラン情報のうち,適当な課金プラン情報を選択することができる。
【0012】
課金装置は,顧客端末装置からの指示により,課金プラン情報と関連付けられた商品を検索する検索手段をさらに備えるように構成することができる。かかる構成により,顧客は,所望の課金プラン情報に関連付けられた商品を把握可能であり,複数の商品とで比較検討し,顧客端末装置から所望の商品を選択および購入することができる。したがって,商品の販売促進化が図れる。
【0013】
さらに,上記課題を解決するための本発明の別の観点によれば,コンピュータをして,商品を提供する事業者側の事業者装置と,商品の提供を受ける顧客側の顧客端末装置とにネットワークを介して接続され,事業者装置に代行して顧客端末装置に課金する課金装置として機能させるコンピュータプログラムが提供される。上記コンピュータプログラムは,課金の種類を示す課金種別情報,課金を請求するタイミングを示す請求タイミング情報,および課金の周期を示す課金周期情報の組合せからなる課金パラメータ情報を,事業者装置からの指示により設定し,課金種別情報,請求タイミング情報,および課金周期情報を含んで構成され,予め記憶された課金プランテンプレートと課金パラメータ情報とから課金プラン情報を生成し,課金プラン情報と,商品とを事業者装置からの指示により関連付け,商品に関連付けられた課金プラン情報に基づき,顧客端末装置に課金することを特徴としている。
【0014】
さらに,上記課題を解決するための本発明の別の観点によれば,商品を提供する事業者側の事業者装置と,事業者装置に代行して課金する課金装置とにネットワークを介して接続され,商品の提供により課金装置から課金される顧客端末装置が提供される。顧客端末装置は,課金の種類を示す課金種別情報,課金を請求するタイミングを示す請求タイミング情報,および課金の周期を示す課金周期情報を含んで構成される課金プランテンプレートと,事業者装置からの指示により設定される課金種別情報,請求タイミング情報,および課金周期情報の組合せからなる課金パラメータ情報とから課金装置により生成される課金プラン情報に,事業者装置からの指示により関連付けられた商品の全てを一括して選択し,購入する購入手段を備えることを特徴としている。
【0015】
本発明によれば,顧客端末装置は,商品を購入する際に,課金プラン情報と関連付けられた全ての商品を選択し,購入することができる。かかる構成によれば,顧客端末装置において,商品の選択,購入が迅速化される。
【0016】
さらに,上記課題を解決するための本発明の別の観点によれば,商品を提供する事業者側の事業者装置と,商品の提供を受ける顧客側の顧客端末装置とにネットワークを介して接続され,事業者装置に代行して顧客端末装置に課金する課金装置が提供される。なお,上記課金装置は,上記課金システムに適用される課金装置とほぼ同様の構成を有するので,詳細な説明は省略する。
【0017】
さらに,上記課題を解決するための本発明の別の観点によれば,商品を提供する事業者装置と,商品の提供を受ける顧客端末装置とにネットワークを介して接続され,事業者装置を代行して顧客端末装置に課金する課金装置の課金方法が提供される。上記課金装置の課金方法は,課金の種類を示す課金種別情報,課金を請求するタイミングを示す請求タイミング情報,および課金の周期を示す課金周期情報の組合せからなる課金パラメータ情報を,事業者装置からの指示により設定ステップと,課金種別情報,請求タイミング情報,および課金周期情報を含んで構成され,予め記憶された課金プランテンプレートと課金パラメータ情報とから課金プラン情報を生成するステップと,課金プラン情報と,商品とを事業者装置からの指示により関連付けるステップと,商品に関連付けられた課金プラン情報に基づき,顧客端末装置に課金するステップとを備えている。
【0018】
課金種別情報は,少なくとも単発型課金情報または定額型課金情報から構成されるようにしてもよい。
【0019】
請求タイミング情報は,少なくとも商品の提供前に課金を請求する前請求情報,または商品の提供後に課金を請求する後請求情報から構成されてもよい。
【0020】
サイクル種別情報は,少なくとも年度ごとに課金する年次課金情報,または月ごとに課金する月次課金情報から構成されてもよい。
【0021】
関連付けるステップは,課金プラン情報に,複数の商品を関連付けるように構成することができる。
【0022】
関連付けるステップは,商品に,複数の課金プラン情報を関連付けるように構成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の好適な実施の形態について,添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお,以下の説明及び添付図面において,略同一の機能及び構成を有する構成要素については,同一符号を付することにより,重複説明を省略する。
【0024】
(本実施の形態にかかる課金システム)
まず,図1を参照しながら,本実施の形態にかかる課金システムについて説明する。図1は,本実施の形態にかかる課金システム1の概略的な構成を示すブロック図である。
【0025】
図1に示すように,上記課金システム1は,加盟店11(11a,11b,…,11n)と顧客9(9a,9b,…,9n)とを有する。
【0026】
上記各加盟店11(11a,11b,…,11n)には,さらに1又は2以上の事業者10(10a−1,10b−1,…,10n−1),…,事業者10(10a−n,10b−n,…,10n−n)が存在する。
【0027】
各加盟店11に属する事業者10は,商品を顧客9に提供する。顧客9から購入の申込みにより,事業者10は,指定された商品を提供先である顧客9に販売する。顧客9は,事業者10から商品を受けると,対価を支払う。
【0028】
事業者10(以下,マーチャント10)は,例えば事業体など,経済的活動を行う総称を示すものとする。また,各マーチャント10には,それぞれ事業者装置10が備わる。
【0029】
マーチャント10に備わる事業者装置7は,ネットワーク3を介して顧客9に対して商品を提供する装置であり,少なくともサーバとしての機能を有するが,端末装置としての機能も備える。
【0030】
加盟店11は,1又は2以上のマーチャント10から構成される。例えば,カンパニー制などの組織構成が例示される。課金システム1では,システムを利用するために,まず加盟店11の登録が行われ,つぎに各マーチャント10の登録が行われる。したがって,加盟店11は,マーチャント10の母体となるものである。
【0031】
顧客9は,予めマーチャント10に対して,登録手続きして,マーチャント10から商品を購入することができる。いわば一般ユーザである。
【0032】
顧客9(9a,9b,…,9n)は顧客端末装置5(5a,5b,…,5n)を備える。顧客端末装置5は,例えば,コンピュータ,携帯電話,携帯端末装置等が例示される。
【0033】
上記顧客端末装置5は,例えば,顧客登録手続,または商品の購入などをするために,ネットワーク3を介して,事業者装置7にアクセスする。
【0034】
商品は,商取引の対象となる有体動産であり,さらにコンピュータプログラムなどの無体物も含み,デジタルコンテンツ供給サービスなどのサービスも含まれる。
【0035】
図1に示すように,ネットワーク3には,顧客端末装置5,加盟店11に属する事業者装置7,および課金装置13が接続されている。
【0036】
課金装置13は,商品を購入した顧客9に対して課金し,所定の周期で請求伝票等を生成し,決済する一連の処理を行う。これまでは事業者装置7により行われていた一連の課金処理を,課金装置13が代行する。
【0037】
インターネット等のネットワーク3を介した課金システム1では,顧客端末装置5からマーチャント10に属する事業者装置7にアクセスされ,顧客9がマーチャント10から商品を購入する。
【0038】
ネットワーク3は,事業者装置7と,課金装置13と,顧客端末装置9とを接続するものであり,典型的にはインターネットなどの公衆回線網であるが,WAN,LAN,IP−VPNなどの閉鎖回線網も含む。また接続媒体は,FDDI(Fiber Distributed Data Interface)などによる光ファイバケーブル,Ethernet(登録商標)による同軸ケーブル又はツイストペアケーブル,もしくはIEEE802.11bなどによる無線など,有線無線を問わず,衛星通信網なども含む。
【0039】
事業者装置7は,バーチャルモール(virtual mall)などのオンラインショッピングを実施可能であり,課金システム1においてネットワーク3を介して商品を販売することができる。
【0040】
したがって,事業者装置7は,顧客9に属する顧客端末装置5からのアクセスに応じて,例えば,販売対象の商品のカタログ情報を提供し,または指定された商品を購入することができる。
【0041】
マーチャント10は,提供する商品がコンテンツなどの場合,上記コンテンツをネットワークを介して配信する。上記コンテンツは,マーチャント10に備わる事業者装置7により送信される。また,マーチャント10は,商品がテレビなどの有体物である場合は,商品を配送するため物流の手配をする。
【0042】
マーチャント10において,例えば,特定の商品が顧客9にどの程度販売されているか,どの時期販売されているかなどの販売情報,または顧客9は所定期間に何の商品をどの程度購入しているか等の顧客情報等は,課金装置13が代行して管理している。
【0043】
事業者装置7の課金処理等を課金装置13が代行しているため,マーチャント10は,利用料が徴収される。即ち,商品の販売ごとに,商品の売上の一部から徴収される場合,または月額,年額など所定サイクルで事業者7が一定額を支払う場合などが例示される。
【0044】
(事業者装置7)
次に,図2を参照しながら,本実施の形態にかかる事業者装置7について説明する。図2は,本実施の形態にかかる事業者装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【0045】
図2に示すように,事業者装置7は,登録部69と,Web画面生成部70と,送信部71と,受信部72と,入力部73と,ディスプレイ部74と,顧客プロファイル情報生成部75と,顧客管理情報生成部76と,メモリ部77と,装置全体の各部の処理を制御するCPU78と,記憶部79とから構成される。
【0046】
事業者装置7は,サーバ機能を有し,顧客端末装置5からのアクセスに応じて,例えば,顧客9の登録,Web画面の提供等をする。顧客9の登録は,登録部69が行う。Web画面の提供は,Web画面生成部70がデータを生成し,送信部71を介して,Web画面が提供される。なお,登録部69は,上記顧客登録に限らず,商品登録,課金プラン情報の登録,加盟店の登録,またはマーチャント10の登録なども処理する
上記顧客登録により,顧客9を識別するための独自顧客識別情報(独自顧客ID)が発行される。上記独自顧客IDは,マーチャント10ごとに発行および管理されるIDであり,他のマーチャント10との互換性は有さない。
【0047】
したがって,顧客登録されると,登録された顧客9は,事業者装置7にアクセスし,所望の商品等を購入することができる。
【0048】
送信部71は,顧客端末装置5または課金装置13に,ネットワーク3を介して,データを送信する。受信部72は,ネットワーク3を介して,データを受信する。
【0049】
入力部73は,マーチャント10から操作指示を受けることが可能なマウス,トラックボール,トラックパッド,スタイラスペン,またはジョイスティックなどのポインティングデバイスや,キーボードなどからなるが,かかる例に限定されない。
【0050】
ディスプレイ部74は,CPU78により表示可能なように処理されたWeb画面等を表示する。また,ディスプレイ部74は,例えば,TV装置又は液晶ディスプレイ装置などが例示され,静止画像のほか,音声又は動画像などを出力することも可能である。
【0051】
顧客プロファイル情報生成部75は,登録された顧客9にかかる顧客プロファイル情報を生成する。上記顧客プロファイル情報は,課金装置13に登録され,顧客9が商品を購入し,課金または決済するために用いられる情報である。顧客プロファイル情報については,後程詳述する。
【0052】
顧客管理情報生成部76は,登録された顧客9に関連する顧客管理情報を生成する。上記顧客管理情報は,マーチャント10側で,顧客9を管理する場合に用いられる情報である。生成された顧客管理情報は,課金装置13に,顧客プロファイル情報に関連付けられて登録される。
【0053】
顧客管理情報は,例えば,課金された金額が,顧客9の誕生日の場合は5%引き,プロ野球チームのA球団が勝った場合は5%引き,顧客9がお得意様の場合は5%引き,または販売強化のため3月の場合は5%引きで特別価格などの情報を顧客管理情報に含ませることができる。なお,上記顧客管理情報については,後程説明する。
【0054】
Web画面生成部70は,顧客端末装置5から指定されたWeb画面データを生成する。生成されたWeb画面データは,送信部71により送信される。したがって,顧客端末装置5のディスプレイ部54には,Web画面が表示される。
【0055】
なお,本実施の形態にかかるWeb画面生成部70は,コンピュータプログラムにより記憶部79に記憶され,CPU78により処理される場合であっても実施可能であり,さらに,事業者装置7の外部にWebサーバとして接続される場合であっても実施可能である。
【0056】
メモリ部77は,データを読書き可能なデバイスであり,例えば,RAM(Read Access Memory),ROM(Read Only Memory),EEPROM,DRAM(Dynamic RAM),SRAM(Static RAM),SDRAM(Synchronous DRAM)などが例示される。
【0057】
記憶部79は,データを読書き可能なストレージデバイスであり,ハードディスク(HDD),DVD−RAM,DVD−ROM,CD−ROMなどが例示されるが,かかる例に限定されない。記憶部79は,例えば,顧客9が登録した顧客登録情報などのデータを記憶する。
【0058】
(顧客端末装置5)
次に,図3を参照しながら,本実施の形態にかかる顧客端末装置5について説明する。図3は,本実施の形態にかかる顧客端末装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【0059】
図3に示すように,顧客端末装置5は,送信部51と,受信部52と,入力部53と,ディスプレイ部54と,装置全体の各部の処理を制御するCPU55と,メモリ部56と,購入部57と,記憶部58とから構成される。
【0060】
顧客端末装置5は,記憶部58に記憶されたWebブラウザなどのコンピュータプログラムにより,事業者装置7にアクセスする。したがって,顧客端末装置5は,事業者装置7に対して,顧客登録,商品購入の申込などを実行することができる。
【0061】
送信部51は,事業者装置7または課金装置13に,ネットワーク3を介して,データを送信する。受信部52は,ネットワーク3を介して,データを受信する。
【0062】
入力部53,ディスプレイ部54,メモリ部56,および記憶部58は,本実施の形態にかかる事業者装置7に構成される入力部73,ディスプレイ部74,メモリ部77,および記憶部79とほぼ同様の構成であるため詳細な説明は省略する。
【0063】
購入部57は,顧客9が商品を購入する場合,購入登録情報を生成する。また,購入登録情報を生成する際に,1の課金プラン情報に関連付けられた商品全てを選択するためのオールフラグを設定する。なお,オールフラグについては後述する。
【0064】
商品を購入する際には,商品に紐付いた課金プラン情報に基づいて,課金決済される。商品を購入するためには,商品と課金プラン情報とを選択する必要がある。
【0065】
上記購入部57により,1の課金プラン情報から複数の商品を購入する場合,一括して商品を選択することが可能となり,迅速に商品を購入することができる。なお,購入部57による購入処理,または課金プラン情報については後述する。
【0066】
なお,本実施の形態にかかる購入部57は,コンピュータプログラムにより記憶部79に記憶され,CPU55によって処理される場合等であっても実施可能である。
【0067】
(課金装置13)
次に,図4を参照しながら,本実施の形態にかかる課金装置13について説明する。図4は,本実施の形態にかかる課金装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【0068】
図4に示すように,課金装置13は,Webサーバ21と,事業者ユニット情報生成サーバ22と,受信部23と,送信部24と,課金サーバ31と,伝票生成サーバ32と,課金プラン情報生成サーバ33と,関連付サーバ34と,統合サーバ35と,決済サーバ37と,顧客データベースサーバ41と,顧客管理情報関連付サーバ42と,加盟店データベースサーバ44と,マーチャントデータベースサーバ43と,商品データベースサーバ46と,購入確定サーバ47と,課金プランテンプレートデータベースサーバ48とを備える。
【0069】
なお,本実施の形態にかかる課金装置13には,図4に示す各種サーバを備える場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,各種サーバを一体的に構成する場合であっても実施可能である。
【0070】
課金装置13は,例えば事業者装置7からのアクセスに応じて,顧客9の登録,Web画面の提供等をする。また,上記顧客9の登録により,顧客9を識別するための共通顧客IDが発行される。共通顧客IDに基づき,顧客9は,マーチャント10から商品を購入すると,課金装置13側で課金することができる。なお,事業者装置7が発行した独自顧客IDの場合であっても,課金装置13は顧客9に対して課金することができる。
【0071】
したがって,マーチャント10は,課金装置13に,課金処理,請求処理,および決済処理までの処理を代行させることができる。なお,顧客9の共通登録については後述する。
【0072】
受信部23は,ネットワーク3を介してデータを受信し,受信先である各サーバに上記データを送信する。送信部24は,ネットワーク3を介して送信先の事業者装置7に送信する。なお,例えばルータなどのように,受信部23と送信部24とを一体的に構成することも実施可能である。
【0073】
マーチャント10が提供する商品を顧客9が購入する場合,顧客9に対する課金処理等は,事業者装置7に代わって課金装置13が代行する。
【0074】
事業者装置7からのアクセスに応じて,Webサーバ21は,事業者装置7のディスプレイ部74にWeb画面を表示させるためのWeb画面データを生成等する。例えば,顧客9の共通登録する場合,事業者装置7に共通登録するためのWeb画面データを生成等する。
【0075】
事業者ユニット情報生成サーバ22は,マーチャント10に備わる事業者装置7からの要求により,複数のマーチャント10の間にリレーション情報を設定する。上記リレーション情報は,後述するマーチャントデータベースサーバ43が保有するマーチャントデータベースに格納される。
【0076】
上記リレーション情報がマーチャント10の間に設定されると,複数のマーチャント10からなる事業者ユニットが形成され,上記事業者ユニットの事業者ユニット情報が生成される。事業者ユニット情報が生成されると,例えば,マーチャント10ごとに行われる課金,決済を,複数のマーチャント10を一括して課金,決済などすることができる。
【0077】
なお,統合サーバ35は,上記事業者ユニット情報生成サーバ22により生成された事業者ユニット情報に基づき,事業者ユニットごとに,統合処理する。統合処理は,後程説明するが,例えば,事業者ユニット内の各事業者装置7に発生した売上情報を合算等する。リレーション情報,事業者ユニット情報は後程説明する。
【0078】
課金サーバ31は,顧客9がマーチャント10から商品を購入した場合の課金処理をマーチャント10側の事業者装置7に代行して行う。上記課金処理としては,顧客9がマーチャント10から商品を購入するたびに発生する1回限りの単発型課金の課金処理,または顧客9がマーチャント10から継続的なサービスを受ける場合の継続型課金の課金処理がある。
【0079】
継続型課金の課金処理は,例えば携帯電話,インターネットプロバイダ等の使用に対する課金処理などが例示される。単発型課金または継続型課金の課金処理は,商品購入時に,商品と関連付けられた課金プラン情報により定義される。なお,課金プラン情報については後述する。
【0080】
伝票生成サーバ32は,課金サーバ31の課金処理により生成される課金情報に基づき,課金伝票情報または請求伝票情報を生成する。課金伝票情報は,事業者装置7に送信される。マーチャント10は,上記課金伝票情報を照会しながら,課金処理の正当性を検証することができる。
【0081】
請求伝票情報は,事業者装置7に送信される。さらに,事業者装置7に接続される出力装置(図示せず)等から,請求伝票が出力される。顧客9は,請求伝票から購入した商品の確認,および請求金額を確認することができる。
【0082】
決済サーバ37は,銀行またはクレジット会社等の決済ASP(Application Service Provider)に対して,請求伝票情報に示す請求代金の決済処理等を行う。
【0083】
例えば,顧客9が商品をマーチャント10から購入した場合,伝票生成サーバ32又は課金サーバ31は,所定周期で,クレジットカードなど顧客9の請求伝票情報または課金伝票情報を決済サーバ37に送信する。
【0084】
決済サーバ37は,上記課金伝票情報または請求伝票情報に基づいて,請求情報を生成し,上記決済ASPにネットワーク3を介して,上記請求情報を送信する。決済ASPは,上記請求伝票情報に基づいて顧客9の口座から請求代金を引き落す。なお,請求伝票情報または課金伝票情報については後程説明する。
【0085】
課金プラン情報生成サーバ33は,商品を購入した顧客9に課金するための課金プラン情報を生成する。さらに生成された課金プラン情報を記憶する。課金プラン情報は,雛形となる課金プランテンプレートと,事業者装置7から指定されることにより,設定される課金パラメータ情報とに基づき,生成される。なお,本実施の形態にかかる課金プラン情報生成サーバ33は,例えば,本発明にかかる課金プラン情報生成手段等に該当する。
【0086】
関連付サーバ34は,課金プラン情報生成サーバ33により生成された課金プラン情報と商品とを関連付ける。上記課金プラン情報と商品との関連付けは,各マーチャント10に備わる事業者装置7の指示により,関連付けることができる。なお,本実施の形態にかかる課金プラン情報生成サーバ33は,例えば,本発明にかかる関連付手段等に該当する。
【0087】
関連付サーバ34は,商品と課金プラン情報とを関連付けると,取扱商品情報を生成し,商品データベースサーバ46に記憶される取扱商品データベースに格納する。上記取扱商品情報は,例えば,1の商品と1の課金プラン情報との関連付けごとに,生成される。
【0088】
課金プラン情報と商品とが関連付けられ,商品を選択すると,上記商品に紐付く課金プラン情報を特定することが可能となる。または,課金プラン情報を選択すると,上記課金プラン情報に紐付く商品を特定することが可能となる。なお,関連付サーバ34は,課金プラン情報に,1または2以上の商品を関連付けることが可能である。
【0089】
商品と課金プラン情報とが関連付けられると,所望の商品を顧客9は購入することができる。商品が購入されると,上記商品に関連付けられた課金プラン情報に基づき,課金サーバ31,および決済サーバ37は,商品を購入した顧客9に対して課金,決済する。なお,本実施の形態にかかる課金サーバ31は,例えば,本発明にかかる課金手段等に該当する。
【0090】
購入確定サーバ47は,顧客9が商品を購入するために顧客端末装置5から送信される購入登録情報に基づき,購入情報を生成する。上記購入情報が生成されることにより,商品の購入が確定する。
【0091】
さらに,購入確定サーバ47は,生成した上記購入情報を顧客データベースサーバの顧客データベースに当該顧客9の顧客プロファイル情報配下に記憶する。なお,購入情報は後程説明する。
【0092】
なお,本実施の形態にかかる課金プラン情報と商品との関連付けは,例えば,登録された商品の商品IDと,課金プラン情報を識別するプランID等とから自動的に関連付ける場合であっても実施可能である。この場合,商品ID,プランIDの体系をカテゴリなどに区分することで,適当な関連付けが効率的に実行される。
【0093】
なお,プランIDは,課金プラン情報が生成されると自動的に発行される共通プランIDまたは独自プランIDである。上記共通プランIDは,課金プラン情報生成サーバ33が発行する。独自プランIDは,事業者装置7により発行されるIDである。
【0094】
顧客データベースサーバ41は,顧客データベース(図示せず。)を記憶する。顧客データベースは,顧客9にかかる顧客プロファイル情報,顧客管理情報,または課金顧客情報など各種情報が格納されたデータベースである。
【0095】
顧客データベースサーバ41は,各サーバからの要求に応じて,上記顧客データベースに格納された情報を取得し,要求元のサーバに返信する。なお,課金顧客情報については,後述する。
【0096】
加盟店データベースサーバ43は,加盟店11の各種属性情報等を含む加盟店データベースを記憶する。加盟店データベースには,加盟店11ごとに,複数の情報が格納される。上記加盟店11ごとに生成される情報は,加盟店11を識別するための加盟店ID,加盟店11の名称,課金装置7に登録された契約日付,加盟店11の住所,加盟店11の電話番号,および加盟店11のEメールアドレスから少なくとも構成される。
【0097】
なお,本実施の形態にかかる加盟店データベースサーバ43は,かかる例に限定されず,例えば,加盟店11のFAX番号,または担当者名などがさらに追加される場合であっても実施可能である。
【0098】
加盟店データベースサーバ41は,各サーバからの要求に応じて,上記加盟店データベースに格納された情報を検索し,要求元のサーバに返信等する。また,加盟店11の登録処理を行う場合,加盟店11にかかる登録情報を加盟店データベースに格納する。
【0099】
加盟店11の登録は,例えば加盟店11の管理者等(図示せず。)により,まず課金装置13にアクセスし,加盟店11の登録手続きが行われる。加盟店11の登録は,代表の事業者装置7から課金装置13にアクセスすることにより行われる。加盟店11の登録により,マーチャント10の登録が可能となる。
【0100】
上記加盟店11の登録のために,事業者装置7は,上記加盟店データベースに登録するための加盟店11の名称,課金装置13に登録された契約日付などが設定された加盟店登録データを生成し,課金装置13に送信する。
【0101】
加盟店データベースサーバ43は,加盟店IDを発行し,上記加盟店登録データに基づき,加盟店データベースに加盟店11にかかる情報を格納する。登録されると,加盟店11の登録が終了する。なお,上記加盟店登録データについては,後述する。
【0102】
マーチャントデータベースサーバ43は,マーチャント10の各種属性情報等を含むマーチャントデータベース(図示せず。)を記憶する。マーチャントデータベースには,マーチャント10ごとに,複数のレコードが格納される。上記レコードは,マーチャント10を識別するためのマーチャントID,マーチャント名,開始日,終了日,マーチャント10が属する加盟店11の加盟店ID,売上レポート日付,およびリレーション情報から少なくとも構成される。
【0103】
なお,本実施の形態にかかるマーチャントデータベースは,マーチャントID,マーチャント名,開始日,終了日,加盟店ID,売上レポート日付,およびリレーション情報から構成される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されない。
【0104】
マーチャントデータベースサーバ43は,各サーバからの要求に応じて,上記マーチャントデータベースに格納された情報を検索し,要求元のサーバに返信等する。また,マーチャント10の登録処理を行う場合,マーチャント10にかかる登録情報をマーチャントデータベースに格納する。なお,マーチャント10の登録処理については,後程説明する。
【0105】
商品データベースサーバ45は,販売対象となる商品が登録された商品データベース,または商品と課金プラン情報とが関連付けられた取扱商品データベースを記憶する。
【0106】
商品データベースには,商品ごとに,複数のレコードが格納される。上記レコードは,商品を識別するための独自商品ID,共通商品ID,商品提供元のマーチャントID,商品名,価格,税種別,GLID,および商品フラグから少なくとも構成される。なお,独自商品IDは,事業者装置7により発行される商品IDであり,上記共通商品IDは,課金装置13により発行されるIDである。
【0107】
なお,上記マーチャントIDは,事業者装置7側で独自に管理するためのIDであるが,かかる例に限定されず,課金装置13が発行するIDである場合であっても実施可能である。
【0108】
上記GLIDは,経理科目コードである。マーチャント10により,GLIDは定義される。購入開始日時は,顧客9が実際に商品を購入可能な日時である。購入終了日時は,顧客9が商品を購入することが出来なくなる日時である。税種別は,商品に適用される税の種類である。例えば,消費税などが例示される。
【0109】
上記商品フラグは,“1”が設定された場合「商品」を示し,“2”が設定された場合「送料」を示し,“3”が設定された場合「手数料」を示し,“4”が設定された場合「課税額」を示し“5”が設定された場合「代引き手数料」を示す。
【0110】
商品はマーチャント10ごとに登録されるため,独自商品IDが重複しても,マーチャントIDが異なる場合は,登録することができる。ただし,マーチャントIDおよび独自商品IDが重複する場合は,登録不可である。なお,商品の登録処理については,後程説明する。
【0111】
取扱商品データベースは,1又は2以上の取扱商品レコードを格納する。取扱商品レコードは,関連付サーバ34により商品と課金プラン情報とが関連付けられることにより生成される。なお,取扱商品データベースは,後程説明する。
【0112】
ここで,図5を参照しながら,本実施の形態にかかる商品データベースについて説明する。図5は,本実施の形態にかかる商品データベースの概略的な構成を示す説明図である。
【0113】
図5に示すように,商品データベースの項目は,共通商品ID,独自商品ID,商品提供元のマーチャントID(図示せず。),商品名,価格,GLID,税種別,購入開始日時,購入終了日時,および商品フラグ(図示せず。)とから少なくとも構成される。
【0114】
図5に示すように,例えば,共通商品IDが“56789”の商品は,購入開始日時および購入終了日時のいずれも,定義されていない。購入開始日時が設定されていない場合は,特に購入可能な開始日時を設けられていないことを示す。したがって,購入終了日時よりも前であれば商品を購入することが可能である。
【0115】
また,購入終了日時が設定されていない場合は,商品の購入可能な日時が終了しないことを示す。したがって,購入開始日時以降であれば商品を購入することができる。なお,購入開始日時および購入終了日時が設定されない場合は,いつでも商品を購入することができる。
【0116】
また,図5に示すように,共通商品IDが“98765”の商品は,税種別が定義されていない。税種別が定義されない場合は,税金の適用がない場合を示す。また,例えば,共通商品IDが“87654”の商品は,価格が“¥−500”である。
【0117】
上記共通商品IDが“87654”の商品などのように,価格が“マイナス”である場合は,割引またはクーポンなどが例示される。割引またはクーポンなどが適用されると,購入した商品の価格から所定の割引価格が差し引かれた金額が,課金される。
【0118】
次に,課金プランテンプレートデータベースサーバ48は,1又は2以上の課金プランテンプレートデータベースを記憶する。課金プランテンプレートデータベースには,1又は2以上の課金プランテンプレートが格納されている。上記課金プランテンプレートは,課金プラン情報の生成前に,事前に課金プランテンプレートデータベースに格納される。
【0119】
上記課金プランテンプレートは,課金プラン情報を生成するために用いられる雛形である。上記説明の通り,課金プラン情報生成サーバ33は,事業者装置7から指定された課金プランテンプレートに課金パラメータ情報を設定して,課金プラン情報を生成する。
【0120】
ここで,図6を参照しながら,本実施の形態にかかる課金プランテンプレートデータベースについて説明する。図6は,本実施の形態にかかる課金プランテンプレートデータベースの概略的な構成を示す説明図である。
【0121】
図6に示すように,課金プランテンプレートデータベースの項目は,課金プランテンプレートを識別するためのプランテンプレートIDと,課金種別と,請求タイミングと,サイクル種別と,特別計算1と,日割り1と,特別計算2と,日割り2との各種情報から少なくとも構成される。
【0122】
本実施の形態にかかる課金種別の項目には,“単発”または“定額”の課金種別情報が設定される。“単発”は,単発型課金情報を示し,商品が購入される度にその都度課金する課金種別情報である。したがって,継続性はなく,1回の課金処理で終了する。
【0123】
“定額”は,定額型課金情報を示す。定額型課金情報は,定期的に定額を課金する課金種別情報である。したがって,商品を購入すると,継続して所定のサイクルで,課金処理される。
【0124】
なお,本実施の形態にかかる課金種別は,“単発”と“定額”とから構成される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,利用した時間などに応じて課金する従量型課金情報の“従量”などがさらに追加される場合であっても実施可能である。
【0125】
請求タイミング情報は,サービス提供前に課金される“前請求”とサービス提供後に課金される“後請求”から構成される。なお,本実施の形態にかかる請求タイミングは,前請求と後請求とから構成される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されない。
【0126】
課金周期情報(以下,サイクル種別情報)は,課金するサイクルの種類であり,本実施の形態にかかるサイクル種別は,“年次”と,“月次”とから構成されるが,かかる例に限定されず,他の種類のサイクルの場合でも実施可能である。
【0127】
特別計算1および特別計算2は,“入会時”または“退会時”に行われる特別計算を示す。例えば,“入会時”の特別計算としては,入会月から3ヶ月課金無料などの計算が例示され,“退会時”の特別計算としては,退会時までの課金期間に応じて謝礼金などの計算が例示されるが,かかる例に限定されない。また,日割り1および日割り2は,日割り計算の実施の有無を示す。なお,入会時は,例えば,商品の購入を契約した時点,またはサービスの利用を契約した時点などを示す。退会時は,例えば,商品の購入を解約した時点,またはサービスの利用を解約した時点などを示す。
【0128】
課金プランテンプレートのプランテンプレートIDが“6”の場合,課金プランテンプレートは,課金種別情報が“定額”で,請求タイミング情報が“後請求”で,サイクル種別情報が“月次(月初始まりのみ)”で,特別計算1が“入会時”で,日割り1が“日割り有り”で,特別計算2が“退会時”で,日割り2が“日割り無し”である。
【0129】
上記課金プランテンプレートに,課金種別〜日割り2までの各項目に,事業者装置7から指示される設定値に応じて,課金パラメータ情報が設定される。したがって,課金プランテンプレートと課金パラメータ情報とから課金プラン情報が生成される。
【0130】
なお,本実施の形態にかかる課金プランテンプレートは,ID“1”からID“9”の9種類存在するが,かかる例に限定されず,1又は2以上の課金プランテンプレートを登録することができる。
【0131】
また,本実施の形態にかかる課金プランテンプレートデータベースは,プランテンプレートID,課金種別,請求タイミング,サイクル種別,特別計算1,日割り1,特別計算2,および日割り2の項目から構成される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されない。例えば,課金プランテンプレートデータベースに他の項目を追加する場合,または課金プランテンプレートデータベースから特別計算1または日割り1などの項目を除外する場合等であっても実施可能である。
【0132】
(課金システムの動作)
次に,上記のように構成された課金システム1の動作の実施形態について説明する。
【0133】
(加盟店の登録)
課金システムを利用するために,上記説明の通り,まず課金装置13に,加盟店11の登録をする必要がある。したがって,例えば,加盟店11の登録をするため代表の事業者装置7から課金装置13にアクセスする。
【0134】
アクセス後,上記事業者装置7は,加盟店登録のためのWeb画面を課金装置13に要求する。Webサーバ21は,事業者装置7に加盟店登録のためのWeb画面データを送信する。
【0135】
事業者装置7は,加盟店登録のためのWeb画面データを受信すると,事業者装置7のディスプレイ部74に加盟店登録画面(図示せず。)が表示される。加盟店登録画面には,加盟店11の登録に必要な情報を設定するための項目入力部(図示せず。)が表示される。
【0136】
事業者装置7の入力部73のマウスまたはキーボードなどで,項目入力部に入力される。項目入力部に必要な情報が設定され,入力部73のマウスなどで,「実行」ボタンが選択されると,加盟店登録データを生成する。
【0137】
ここで,図7を参照しながら,本実施の形態にかかる加盟店登録データについて説明する。図7は,本実施の形態にかかる加盟店登録データの概略的なデータ構造を示す説明図である。
【0138】
図7に示すように,加盟店登録データは,加盟店11の名称である加盟店名称情報部(288バイト)と,課金装置7に登録された契約日付情報部(10バイト)と,加盟店11の住所情報部(288バイト)と,加盟店11の電話番号情報部(20バイト)と,加盟店11のEメールアドレス情報部(128バイト)とから少なくとも構成されるが,かかる例に限定されず,他の項目を追加又は削除する場合であっても実施可能である。
【0139】
また,本実施の形態にかかる加盟店登録データに構成される各項目は,予め所定のバイト長が設定されているが,かかる例に限定されず,バイト長が変更される場合であっても実施可能である。
【0140】
生成された加盟店登録データは,事業者装置7の送信部71により,ネットワーク3を介して課金装置13に送信される。課金装置13の受信部23は,上記加盟店登録データを受信する。
【0141】
受信部23は,上記加盟店登録データを,振分け,加盟店データベースサーバ44に送信する。加盟店データベースサーバ44は,上記加盟店登録データを受信する。
【0142】
加盟店データベースサーバ44は,受信した加盟店登録データに対して,加盟店IDを発行し,加盟店登録データに設定された加盟店11の情報と当該加盟店IDとを,加盟店データベースに格納する。上記加盟店データベースに格納されると,加盟店11の登録が終了する。
【0143】
また,加盟店11の登録結果として,発行された加盟店IDを含む登録結果情報が,加盟店データベースサーバ44から,Webサーバ21に送信される。Webサーバ21は,上記登録結果情報が含まれるWeb画面データを生成し,ネットワーク3を介して,事業者装置7に送信する。
【0144】
事業者装置7は,上記登録結果情報が含まれるWeb画面データを,ネットワーク3を介して,受信し,ディスプレイ部74に表示する。したがって,ディスプレイ部74に表示される登録結果情報から,加盟店11が正常に登録された旨の確認ができる。
【0145】
なお,本実施の形態にかかる加盟店11の登録は,事業者装置7から登録する場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,課金装置13に外部接続された課金決済端末装置(図示せず。)により,加盟店11の登録処理を実行する場合であっても実施可能である。
【0146】
(マーチャント10の登録)
加盟店11の登録後,課金システムを利用するために,上記説明の通り,次に,課金装置13に,マーチャント10の登録をする必要がある。マーチャント10の登録のため,マーチャント10に備わる事業者装置7は,課金装置13にアクセスする。
【0147】
アクセス後,上記事業者装置7は,マーチャント登録のためのWeb画面を課金装置13に要求する。Webサーバ21は,事業者装置7にマーチャント登録のためのWeb画面データを送信する。
【0148】
事業者装置7は,マーチャント登録のためのWeb画面データを受信すると,事業者装置7のディスプレイ部74にマーチャント登録画面(図示せず。)が表示される。マーチャント登録画面には,マーチャント10の登録に必要な情報を設定するための項目入力部(図示せず。)が表示される。
【0149】
事業者装置7の入力部73のマウスまたはキーボードなどで,項目入力部に入力される。項目入力部に必要な情報が設定され,入力部73のマウスなどで,「実行」ボタンが選択されると,マーチャント登録データを生成する。
【0150】
ここで,図8を参照しながら,本実施の形態にかかるマーチャント登録データについて説明する。図8は,本実施の形態にかかるマーチャント登録データの概略的なデータ構造を示す説明図である。なお,マーチャント登録データには,リレーション情報が含まれる。
【0151】
図8に示すように,マーチャント登録データは,マーチャント10を識別するためのマーチャントID情報部と,マーチャント10の名称であるマーチャント名情報部と,開始日情報部,終了日情報部と,マーチャント10が属する加盟店11の加盟店ID情報部と,売上レポート日付情報部と,リレーション情報とから少なくとも構成されるが,かかる例に限定されず,上記項目から他の項目を追加又は削除する場合であっても実施可能である。
【0152】
リレーション情報は,依存先マーチャントID情報部と,依存種別情報部と,変更可能フラグ情報部と,リレーション種別情報部とから少なくとも構成される。
【0153】
上記マーチャントID情報部には,10バイトからなるマーチャント10の識別情報が設定される。マーチャントIDは,事業者装置7側で発行されるIDであるが,かかる例に限定されず,課金装置13が発行するIDであっても実施可能である。
【0154】
上記マーチャント名情報部には,288バイトからなるマーチャント10の名称が設定される。マーチャント名は,全角で96文字であり,フォントは,英語,日本語を問わない。
【0155】
上記開始日情報部には,10バイトからなるマーチャント10が有効である開始日が設定される。上記終了日には,10バイトからなるマーチャント10が有効である終了日が設定される。
【0156】
マーチャント10が属する加盟店11の加盟店ID情報部には,10バイトからなる加盟店IDが設定される。上記加盟店IDは,課金装置13により発行される。
【0157】
上記売上レポート日付情報部には,10バイトからなる売上レポートとして抽出するための売上データを収集する基準日が設定される。
【0158】
また,上記リレーション情報は,図8に示すように,依存先マーチャントID情報部と,依存先種別情報部と,変更可能フラグ情報部と,リレーション種別情報部と,から少なくとも構成される。なお,マーチャント10の登録時に,リレーション情報に構成される各情報部に設定無しの場合であっても実施可能である。
【0159】
上記依存先マーチャントID情報部には,依存先のマーチャント10のマーチャントIDが設定される。依存元の自マーチャント10と上記依存先マーチャントの間にリレーション情報を設定することにより依存関係が発生する。なお,自マーチャント10は,マーチャント10自身とする。依存先マーチャントID情報部のバイト長は,10バイトである。
【0160】
依存種別情報部には,依存対象が設定され,“0”の場合は,独自顧客IDにかかる顧客プロファイル情報が依存関係となり,“1”の場合は,決済手段フォルダ(図示せず。)が依存関係となるが,かかる例に限定されず,他の依存対象が設定される場合であっても実施可能である。
【0161】
また,リレーション種別情報部のバイト長は,1バイトからなる。リレーション種別には,“1”〜“5”までのコードが設定される。
【0162】
リレーション種別情報部に設定されるコードは,“1”が「顧客ID体系」を示し,“2”が「請求単位」,“3”が「売上単位」,“4”が「決済単位」を示す。また,「請求単位」の“2”のコードは,「顧客ID体系」の“1”のコードも含まれる。なお,かかる例に限定されず,上記コード以外の他のコードを追加する場合,または上記コードから削除する場合であっても実施可能である。
【0163】
「請求単位」は,依存元のマーチャント10(親マーチャント)の請求情報を合算して,依存先のマーチャント10の顧客9に請求することが可能となるが,予めリレーション種別の「顧客ID体系」により,親マーチャントの顧客プロファイル情報等が利用可能である必要がある。
【0164】
上記変更可能フラグ情報部には,依存先マーチャント10に備わる事業者装置7から,課金装置13にアクセスし,依存元である自マーチャント10にかかる各種情報を変更可能か否かが設定される。変更可能フラグ情報部のバイト長は,1バイトからなる。
【0165】
事業者装置7は,課金装置13にアクセスするために,予めログインする必要がある。ログインすると,課金装置13は,予め記憶する上記事業者装置7の端末操作権限情報(図示せず。)を参照し,事業者装置7のアクセス可能な領域,サービスなどの権限を与える。
【0166】
したがって,依存先の事業者装置7の端末操作権限情報が,依存元の事業者装置7の端末操作権限情報を利用可能である場合,課金装置13は,依存先の事業者装置7に対して,依存先の事業者装置7および依存元の事業者装置7のアクセス可能な領域,サービスなどの権限を与える。
【0167】
変更可能フラグが“1”の場合,依存元の事業者装置7の端末操作権限情報を利用することができ,依存元の事業者装置7としても,課金装置13にアクセスすることができる。
【0168】
したがって,変更可能フラグが“1”の場合,親マーチャント10に備わる事業者装置7から,依存種別に設定された依存対象を変更することが可能であり,“0”の場合,依存種別に設定された依存対象を変更することを不可能とする。なお,リレーション情報,事業者ユニット情報については後程,さらに説明する。
【0169】
また,本実施の形態にかかるマーチャント登録データに構成される各項目は,予め所定のバイト長が定義されているが,かかる例に限定されず,バイト長が変更される場合であっても実施可能である。
【0170】
また,本実施の形態にかかるリレーション情報に構成される依存先マーチャントID情報部と,依存先種別情報部と,変更可能フラグ情報部と,リレーション種別情報部とをユニットとするリレーション情報が一組構成される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,複数のリレーション情報のユニットが構成される場合であっても実施可能である。
【0171】
生成されたマーチャント登録データは,事業者装置7の送信部71により,ネットワーク3を介して課金装置13に送信される。課金装置13の受信部23は,上記マーチャント登録データを受信する。
【0172】
受信部23は,上記マーチャント登録データを,振分け,マーチャントデータベースサーバ43に送信する。マーチャントデータベースサーバ43は,上記マーチャント登録データを受信する。
【0173】
マーチャントデータベースサーバ43は,受信したマーチャント登録データに設定されたマーチャント10の登録情報を,マーチャントデータベースに格納する。上記マーチャントデータベースに格納されると,マーチャント10の登録が終了する。
【0174】
また,マーチャント10の登録結果として,登録結果情報が,マーチャントデータベースサーバ43から,Webサーバ21に送信される。Webサーバ21は,上記登録結果情報が含まれるWeb画面データを生成し,ネットワーク3を介して,事業者装置7に送信する。
【0175】
事業者装置7は,上記登録結果情報が含まれるWeb画面データを,ネットワーク3を介して,受信し,ディスプレイ部74に表示する。したがって,ディスプレイ部74に表示される登録結果情報から,マーチャント10が正常に登録された旨の確認ができる。
【0176】
なお,本実施の形態にかかるマーチャント10の登録は,事業者装置7から登録する場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,課金装置13に外部接続された課金決済端末装置(図示せず。)により,マーチャント10の登録処理を実行する場合であっても実施可能である。
【0177】
マーチャント10の登録後,事業者装置7は,課金装置13にアクセスすることにより,顧客9の登録,商品の登録,または課金プラン情報の生成などを実施することができる。上記所定登録が終了すると,商品の課金処理を課金装置13に代行させることが可能となる。
【0178】
(トップページ画面およびその関連画面)
ここで,Webサーバ21から提供される事業者装置7のディスプレイ74に表示されるWeb画面について説明する。
【0179】
まず,事業者装置7が課金装置13にアクセスすると,ディスプレイ部74に表示されるトップページ画面は,ログイン画面が表示される。図9に示すように,ログイン画面は,マーチャント10に属す利用者の個人識別番号であるID103と,パスワードであるPW105とから構成される。
【0180】
ログイン画面のID103およびPW105に,事業者装置7に属す利用者の識別情報が入力されて,「ログイン」ボタンをマウスのクリックなどで選択することにより,課金装置13で認証が行われて,課金システムの利用が可能となる。
【0181】
正常にログインされると,次に,図10に示す「管理メニュー」画面がディスプレイ部74に表示される。管理メニュー画面は,事業者装置7のログイン後,表示されるWeb画面である。
【0182】
図10に示すように,「管理メニュー」画面には,「顧客登録」,「顧客検索」,「顧客属性変更」,「商品」,「課金プラン情報」,「マーチャント登録」,「マーチャント属性変更」,「関連付」,「課金顧客情報登録」,「伝票」,「購入」,および「パスワード管理」からなる画面項目が表示される。
【0183】
「マーチャント属性変更」項目が選択されると,「マーチャント属性変更」画面(図示せず。)が表示される。「マーチャント属性変更」画面は,登録されたマーチャント10にかかる属性情報を変更・削除等するための画面である。
【0184】
「パスワード管理」項目が選択されると,「パスワード管理」画面(図示せず。)が表示される。「パスワード管理」画面は,パスワードを変更等するための画面である。上記パスワードは,事業者装置7から課金装置13にログインする際に用いられる。なお,その他項目にかかる各画面については,後程説明する。
【0185】
(リレーション情報の設定)
マーチャント10は,加盟店11に構成される事業の単位である。したがって,1の加盟店11に複数のマーチャント10が存在することが可能である。上記複数のマーチャント10の間で,リレーション情報を設定し,事業者ユニット情報を生成することができる。
【0186】
例えば,代表とする親マーチャント10の所定期間の売上情報を生成する場合等,事業者ユニット情報を活用することで,効率的に上記売上情報を生成することができる。すなわち,一括して,事業者ユニット内の親マーチャント10の売上情報と,親マーチャント10の従属関係である子マーチャント10の売上情報とを統合,合算して生成することにより,効率化が図れるためである。
【0187】
上記事業者ユニット情報を設定することにより,事業者ユニット内の全マーチャント10に対して,一括して課金合算,請求合算処理等の統合処理を行うことができる。なお,同一加盟店11に属していない場合であっても実施可能である。
【0188】
上記説明の通り,リレーション情報は,マーチャント10の登録時,設定することができる。なお,登録時に限らず,マーチャント10にリレーション情報を設定することは実施可能である。
【0189】
ここで,図11を参照しながら,本実施の形態にかかるリレーション情報について説明する。図11は,本実施の形態にかかるリレーション情報の概略を示す説明図である。
【0190】
図11(a)に示すように,リレーション情報は,顧客ID体系と,請求単位と,売上単位と,決済単位と,オペレーション単位とから少なくとも構成される。なお,上記マーチャント登録データにおいて説明したリレーション情報とほぼ同様の構成である。
【0191】
図11(b)に示すように,マーチャントA,マーチャントB,およびマーチャントCの間にリレーション情報が設定された場合,マーチャントCを依存元とすると,依存先がマーチャントAおよびマーチャントBとなる。
【0192】
なお,依存元のマーチャントCなどを子マーチャントとし,依存先のマーチャントAおよびマーチャントBなどを親マーチャントとする。子マーチャントは,親マーチャントに従属関係を有する。
【0193】
本実施の形態にかかるリレーション情報は,マーチャント10の間の従属な関係を示す場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,マーチャント10の間の対等な関係,相互関係などを示す場合でも実施可能である。
【0194】
図11(a)に示すように,顧客ID体系がリレーション情報として設定されると,課金装置13は,依存先のマーチャントAに登録された顧客プロファイル情報などの顧客情報を利用する。したがって,マーチャントCに登録された顧客情報は,マーチャントAの顧客情報が利用される。
【0195】
請求単位がリレーション情報として設定されると,課金装置13は,顧客9ごとにマーチャントCの請求情報とマーチャントAの請求情報と合算して顧客9に請求する。したがって,マーチャントAにおいて顧客9の請求を一元的に管理する場合など,効率的に請求処理できる。なお,請求情報は,課金された顧客9に対して請求するための情報である。
【0196】
売上単位がリレーション情報として設定されると,課金装置13は,マーチャントCの売上情報をマーチャントAの売上情報に合算して売上計上する。したがって,連結決算など,マーチャントAの売上情報を求める場合など,効率的に売上計上できる。なお,売上情報は,マーチャント10が商品を販売することにより得られる情報である。
【0197】
決済単位がリレーション情報として設定されると,課金装置13は,マーチャントCの決済情報をマーチャントAに合算計上して資金決済する。したがって,マーチャントAにおいて顧客9の決済を一元的に管理する場合など,効率的に決済処理できる。
【0198】
オペレーション単位がリレーション情報として設定されると,マーチャントBの事業者装置7からマーチャントCの顧客プロファイル情報などのアクセスが許容される。なお,オペレーション単位は,上記説明の“変更フラグ”により許容の有無が定義される。
【0199】
次に,図12を参照しながら,本実施の形態にかかる事業者ユニット情報について説明する。図12は,本実施の形態にかかる事業者ユニット情報の概略について説明するための説明図である。
【0200】
図12(a)に示すように,事業者ユニット情報は破線内に示す親マーチャント10(マーチャントA)と,子マーチャント10(マーチャントBおよびマーチャントC)とからなる情報である。
【0201】
なお,本実施の形態にかかる事業者ユニット情報は,マーチャントA〜マーチャントCから構成される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,複数のマーチャントであれば,マーチャントの数に関係なく実施することが可能である。
【0202】
また,図12(b)に示すように,事業者ユニット情報は,マーチャントA,マーチャントB,およびマーチャントCのリレーション情報から構成される。なお,マーチャントAのリレーション情報は,親マーチャントであるため,初期設定として,マーチャントA自身が設定されている。
【0203】
さらに,図13を参照しながら,本実施の形態にかかる事業者ユニット情報の生成処理について説明する。図13は,本実施の形態にかかる事業者ユニット情報の生成処理の概略を示すタイミングチャートである。
【0204】
図13に示すように,事業者ユニット情報の生成処理は,まず,マーチャント10に備わる事業者装置7により,リレーション情報を生成する(S1101)ことから始まる。リレーション情報の生成は,上記説明のマーチャント10の登録,もしくはマーチャント10の属性変更の際に,生成することが可能である。
【0205】
例えば,図12(b)に示すように,マーチャントCに備わる事業者装置7は,依存先がマーチャントAのリレーション情報を生成する。また,マーチャントBに備わる事業者装置7も,依存先がマーチャントAとするリレーション情報を生成する。
【0206】
次に,図13に示すように,事業者装置7は,生成されたリレーション情報を,ネットワーク3を介して課金装置13に送信する(S1102)。次に,課金装置13の受信部23は,上記リレーション情報をネットワーク3を介して受信する(S1103)。
【0207】
受信部23は,受信したリレーション情報を,マーチャントデータベースサーバに送信する。マーチャントデータベースサーバ43は,上記リレーション情報を受信する。
【0208】
次に,マーチャントデータベースサーバ43は,上記マーチャントBおよびマーチャントCのリレーション情報を受信すると,マーチャントデータベースに登録するとともに,マーチャントAを親マーチャントとする事業者ユニット情報を生成する(S1104)。なお,マーチャントAのリレーション情報は,初期設定のままである。
【0209】
生成された事業者ユニット情報は,マーチャントデータベースサーバ43に記憶される。さらに,統合サーバ35は,所定周期に,事業者ユニット情報に基づき,請求情報,売上情報などの統合処理を実行する(S1105)。したがって,事業者ユニット情報が生成されることで,課金等の処理時,複数のマーチャント10からなる事業者ユニットに対して,一括して統合処理することができる。
【0210】
図12(b)に示すように,事業者ユニット情報に構成されるマーチャントAにマーチャントBとマーチャントCとの請求金額等が計上される。これは,親マーチャントにより,子会社の子マーチャントで発生した課金,売上金などを合算し,管理する必要があるためである。例えば,連結決済などが例示される。
【0211】
なお,本実施の形態にかかる事業者ユニット情報は,マーチャント10から構成される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,顧客9から構成される場合であっても実施可能である。図14を参照しながら,顧客9にかかる事業者ユニット情報の生成処理の概略について説明する。図14は,本実施の形態にかかる顧客にかかる事業者ユニット情報の生成処理の概略を示すタイミングチャートである。
【0212】
図14に示すように,事業者ユニット情報の生成処理は,まず,顧客9に備わる顧客端末装置5により,リレーション情報を生成する(S1201)ことから始まる。リレーション情報は,共通顧客IDまたは独自顧客IDを依存先として設定等されることにより,生成される。なお,顧客9のリレーション情報についてもマーチャント10のリレーション情報とほぼ同様の構成である。
【0213】
次に,顧客端末装置5は,ネットワーク3を介して,事業者装置7に送信する(S1202)。なお,予め顧客端末装置5は,事業者装置7にログイン処理を実行している。
【0214】
次に,事業者装置7は,ネットワーク3を介して,リレーション情報を受信する(S1203)。受信すると,フォーマットチェックなどを実行し,事業者装置7は,そのままリレーション情報を,ネットワーク3を介して課金装置13に送信する(S1204)。
【0215】
次に,課金装置13の受信部23は,上記リレーション情報をネットワーク3を介して受信する(S1205)。受信部23は,受信したリレーション情報を,顧客データベースサーバ41に送信する。顧客データベースサーバ41は,上記リレーション情報を受信する。
【0216】
次に,顧客データベースサーバ41は,リレーション情報を受信すると,上記リレーション情報に基づき,複数の顧客9にリレーション情報が設定された事業者ユニット情報を生成する(S1206)。
【0217】
生成された事業者ユニット情報は,顧客データベースサーバ41に記憶される。さらに,統合サーバ35は,所定周期で,事業者ユニット情報に基づき,複数の顧客9からなる事業者ユニットに対し,統合処理する(S1207)。したがって,課金の請求情報,または決済情報等を,一括して合算し,計上することができる。
【0218】
(顧客9の登録)
顧客9は,商品を購入するために,予めマーチャント10に対し顧客9の登録する必要がある。顧客9の登録は,顧客9に備わる顧客端末装置5から事業者装置7にアクセスし,ディスプレイ部54に表示される「顧客登録」画面を介して行われる。
【0219】
ここで,顧客9の登録について説明する。まず,顧客端末装置5から事業者装置7にアクセスすると,図15に示す「顧客登録」画面がディスプレイ部54に表示される。「顧客登録」画面は,顧客端末装置5のログイン後,表示されるWeb画面である。
【0220】
図15に示すように,顧客登録するための「顧客登録」画面がディスプレイ部74に表示される。図15は,本実施の形態にかかる課金システムにおけるディスプレイ部に表示される画面を示す説明図である。
【0221】
図15に示すように,「顧客登録」画面は,顧客区分を入力するための入力部112と,姓名を入力するための入力部116と,郵便番号を入力するための入力部118と,住所を入力するための入力部120と,性別を入力するための入力部122と,生年月日を入力するための入力部124と,電話番号を入力するための入力部126と,Eメールアドレスを入力するための入力部130と,決済方法を入力するための入力部136と,クレジットカード番号を入力するための入力部138と,有効期限を入力するための入力部140と,クレジットカードの氏名(英字)を入力するための入力部142と,クレジットカードの氏名(カナ)を入力するための入力部144と,クレジットカードの種類を入力するための入力部146とから構成される。
【0222】
顧客端末装置5の入力部53により,上記各入力部112〜入力部146に顧客9にかかる情報が入力される。さらに,図15に示す「顧客登録」画面の“実行”ボタンが選択されると,顧客端末装置5は,顧客登録するための登録情報を生成する。
【0223】
顧客登録情報が生成されると,顧客端末装置5は,事業者装置7にネットワーク3を介して,上記登録情報を送信する。事業者装置7は,ネットワーク3を介して,上記登録情報を受信する。
【0224】
事業者装置7は,受信した登録情報に,さらに独自顧客IDを発行し,入会日及びマーチャントID等を付加することにより,顧客プロファイル情報を生成する。
【0225】
生成された顧客プロファイル情報は,事業者装置7により,ネットワーク3を介して,課金装置13に送信される。なお,課金装置13に顧客プロファイル情報が送信される際,予め事業者装置7は,課金装置13にログイン処理が実行されている。
【0226】
課金装置13の受信部23は,ネットワーク3を介して,顧客プロファイル情報を受信する。受信部23は,上記顧客プロファイル情報を顧客データベースサーバ41に送信する。
【0227】
顧客データベースサーバ41は,上記顧客プロファイル情報を,顧客データベースに記憶する。顧客プロファイル情報が顧客データベースに記憶されることにより,顧客9の登録が終了する。
【0228】
なお,顧客データベースサーバ41は,事業者装置7から送信される顧客プロファイル情報に含まれる決済手段情報を抽出する。抽出された顧客プロファイル情報と決済手段情報とを関連付けて顧客データベースに記憶する。また,決済手段情報は,顧客9ごとに生成され,複数の決済手段情報を顧客プロファイル情報に関連付けることが可能である。
【0229】
決済手段情報は,決済方法,クレジットカード番号,有効期限,カード氏名,カード氏名(カナ),およびカード種類から少なくとも構成される。決済手段情報は,購入した商品を決済するための手段に関する情報である。
【0230】
決済手段情報は,例えば,「顧客登録」画面等において,入力部136,入力部138,入力部140,入力部142,入力部144,入力部146に入力された情報から少なくとも構成される。
【0231】
なお,課金装置13は,上記顧客プロファイル情報が登録された結果を登録結果情報として,事業者装置7に送信し,事業者装置7は,さらに上記登録結果情報を顧客端末装置5に送信することができる。
【0232】
また,上記説明の顧客端末装置5から顧客9の登録をする場合の他に,本実施の形態にかかる事業者装置7から顧客9の登録をする場合も実施可能である。図16を参照しながら,事業者装置7から顧客9を登録する場合の,本実施の形態にかかる「顧客登録」画面について説明する。
【0233】
事業者装置7から課金装置13にログイン後,ディスプレイ部74には,管理メニュー画面が表示される。管理メニュー画面に表示される「顧客登録」が選択されると,図16に示す「顧客登録」画面が表示される。
【0234】
図16に示すように,「顧客登録」画面は,マーチャントIDを入力するための入力部110と,顧客区分を入力するための入力部112と,独自顧客IDを入力するための入力部114と,姓名を入力するための入力部116と,郵便番号を入力するための入力部118と,郵便番号を入力するための入力部118と,住所を入力するための入力部120と,性別を入力するための入力部122と,生年月日を入力するための入力部124と,電話番号を入力するための入力部126と,FAX番号を入力するための入力部128と,Eメールアドレスを入力するための入力部130と,入会日を入力するための入力部132と,退会日を入力するための入力部134と,決済方法を入力するための入力部136と,クレジットカード番号を入力するための入力部138と,有効期限を入力するための入力部140と,クレジットカードの氏名(英字)を入力するための入力部142と,クレジットカードの氏名(カナ)を入力するための入力部144と,クレジットカードの種類を入力するための入力部146とから構成される。
【0235】
事業者装置7の入力部73により,上記各入力部110〜入力部146に顧客9の登録情報が入力される。顧客9にかかる登録情報は,予め顧客端末装置5から事業者装置7に記憶,または顧客9からマーチャント10に伝達されている。登録情報の入力後,図16に示す「顧客登録」画面の“実行”ボタンが選択されると,事業者装置7は,課金装置13に登録するための顧客プロファイル情報を生成する。
【0236】
顧客プロファイル情報が生成されると,事業者装置7は,課金装置13にネットワーク3を介して,上記顧客プロファイル情報を送信する。以降,上記顧客端末装置5から顧客9の登録をする場合とほぼ同様の構成であるため,説明は省略する。
【0237】
顧客9の登録により,生成される顧客プロファイル情報は,課金装置13の顧客データベースサーバ41により,管理される。したがって,事業者装置7は,顧客プロファイル情報を管理する必要がないため,管理コストが削減される。
【0238】
ここで,図17を参照しながら,本実施の形態にかかる顧客データベースに記憶された顧客プロファイル情報について説明する。図17は,本実施の形態にかかる顧客データベースに記憶された顧客プロファイル情報のデータ構造の概略を示す説明図である。
【0239】
図17に示すように,顧客プロファイル情報は,30バイトからなる独自顧客ID情報部と,10バイトからなるマーチャントID情報部と,1バイトからなる顧客区分情報部と,10バイトからなる入会日情報部と,10バイトからなる退会日情報部と,288バイトからなる姓名情報部と,288バイトからなる住所情報部と,1バイトからなる性別情報部と,10バイトからなる生年月日情報部と,20バイトからなる電話番号情報部と,128バイトからなるEメールアドレス情報部とから少なくとも構成される。
【0240】
(顧客9の検索)
さらに,事業者装置7は,課金装置13の顧客データベースサーバ41に記憶された顧客プロファイル情報を検索することができる。ログイン後,図10に示す「顧客検索」項目が選択されると,図18に示す「顧客検索」画面がディスプレイ部74に表示される。図18は,本実施の形態にかかる課金システム適用された表示画面の概略的な構成を示す説明図である。
【0241】
図18に示すように,「顧客検索」画面は,入力部110と,入力部114と,顧客ステータスを入力するための入力部160と,入力部112と,入力部116と,検索範囲を設定する際の登録日時(開始)を入力するための入力部162−1と,検索範囲を設定する際の登録日時(終了)を入力するための入力部162−2と,検索範囲を設定する際の更新日時(開始)を入力するための入力部164−1と,検索範囲を設定する際の更新日時(終了)を入力するための入力部162−2とから構成される。
【0242】
事業者装置7の入力部53により,図18に示す各入力部110〜入力部162が入力される。さらに,「検索実行」ボタンが選択されると,検索実行データが生成される。上記検索実行データに基づき,課金装置13は,該当する顧客プロファイルを検索する。
【0243】
顧客プロファイル検索後,図19に示すように,ディスプレイ部74には,顧客検索結果として「顧客一覧」画面が表示される。「顧客一覧画面」は,リスト171から構成される。リスト171には,「マーチャントID」項目,「独自顧客ID」項目,「共通顧客ID」項目,「氏名(漢字)」項目,「氏名(カナ)」項目,「氏名(英字)」項目,「Eメールアドレス」項目,および「電話番号」項目からなるが,かかる例に限定されない。
【0244】
上記「顧客検索」画面において,各入力部110〜入力部162に入力された検索キーに基づき,検索される。上記検索結果として,検索された顧客9にかかる顧客プロファイル情報が,リスト171に表示される。したがって,事業者装置7に属するユーザは,目的の顧客情報を効率的に把握することができる。
【0245】
(顧客9の検索(決済手段情報))
また,事業者装置7の入力部73により,図18に示す顧客検索画面の「決済手段情報検索」ボタンが選択されると,図20に示すように,顧客プロファイル情報に備わる決済手段情報から顧客検索するための「顧客検索(決済手段)」画面がディスプレイ部74に表示される。図20は,本実施の形態にかかる課金システムにおけるディスプレイ部に表示される画面を示す説明図である。
【0246】
図20に示すように,「顧客検索(決済手段)」画面は,マーチャントIDを入力するための入力部110と,決済方法を入力するための入力部136と,クレジットカード番号を入力するための入力部138と,有効期限を入力するための入力部140と,クレジットカードの氏名(英字)を入力するための入力部142と,クレジットカードの氏名(カナ)を入力するための入力部144とから構成される。
【0247】
事業者装置7の入力部53により,図19に示す各入力部110〜入力部144が入力される。さらに,「検索実行」ボタンが選択されると,検索実行データが生成される。上記検索実行データに基づき,課金装置13は,該当する顧客プロファイル情報にかかる決済手段情報を検索する。
【0248】
図21に示すように,顧客9の決済手段情報の検索結果として「顧客一覧」画面が表示される。「顧客一覧」画面は,リスト172から構成される。リスト172には,「マーチャントID」項目,「決済手段ID」項目,「決済方法」項目,「有効期限」項目,「氏名(英字)」項目,「氏名(英字)」項目,および「氏名(カナ)」項目からなる。
【0249】
リスト172に,検索結果として,検索された顧客の顧客情報が表示される。なお,上記顧客検索(決済手段)画面にて,入力された決済手段に関連する検索キーに基づき,検索される。したがって,事業者装置に属するユーザは,目的の顧客9にかかる決済手段情報を効率的に把握することができる。
【0250】
(顧客管理情報)
さらに,本実施の形態にかかる課金装置13の顧客データベースサーバ41は,顧客プロファイル情報を管理する他に,顧客9にかかる顧客管理情報を管理することができる。顧客管理情報は,各マーチャント10により,販売促進などのために用いられる管理情報である。したがって,顧客管理情報は,各マーチャント10に管理される情報が異なる。
【0251】
ここで,図22を参照しながら,本実施の形態にかかる顧客管理情報について説明する。図22は,本実施の形態にかかる顧客管理情報の概略的な構成を示す説明図である。
【0252】
図22に示すように,顧客管理情報は,顧客管理情報関連付サーバ42により,該当する顧客9の顧客プロファイル情報の配下に関連付けられて顧客データベースに記憶される。
【0253】
図22に示すように,顧客管理情報関連付サーバ42は,1の顧客プロファイル情報配下に,複数の顧客管理情報を付加することが可能である。なお,顧客プロファイル情報の配下には,商品を購入した際に生成される購入情報,または決済手段情報なども付加される。
【0254】
さらに,顧客管理情報は,図22に示すように,購入情報に含まれる場合も実施可能である。顧客管理情報が含まれる場合の購入情報は,例えば,生成された購入情報のうち予備領域などを顧客管理情報として割当てる。
【0255】
マーチャント10側で,例えば,顧客9の誕生日は5%引き,野球Aチームファンの顧客9はAチームが勝ったら5%引き,またはお得意様の顧客9は3月中5%引きなどの金額を割引くサービスをする場合など,顧客9ごとに誕生日などの情報を管理する必要がある。
【0256】
したがって,各顧客9の顧客管理情報に,誕生日,ファンの野球チーム名などの情報が設定されることにより,マーチャント10は,商品の販売促進の向上を図れる。
【0257】
顧客管理情報は,予め定義されたコードまたは定型文のテキスト情報の他に,非定型文のテキスト情報または画像などから構成される場合であっても実施可能である。
【0258】
また,顧客データベースサーバ41は,顧客管理情報を,マーチャント10に備わる事業者装置7に提供することも可能である。したがって,顧客9の登録先のマーチャント10以外に公開することにより,マーチャント10相互間において,サービスの質の向上,競争力の向上,商品の販売促進につながる。
【0259】
課金装置13は,顧客管理情報を公開することにより,事業者装置7を通じて閲覧したマーチャント10から相当の対価を徴収することも可能である。なお,顧客管理情報関連付サーバ42は,一度顧客プロファイル情報に顧客情報を付加しても,随時,修正,変更など加工することができる。
【0260】
次に,図23を参照しながら,本実施の形態にかかる顧客管理情報の関連付処理について説明する。図23は,本実施の形態にかかる顧客管理情報の関連付処理の概略を示すタイミングチャートである。
【0261】
図23に示すように,まず,顧客9が未登録で,顧客9の顧客プロファイル情報が課金装置13に記憶されていない場合,顧客端末装置5は,顧客9にかかる登録情報を生成し,上記登録情報をネットワーク3を介して事業者装置に送信する(S2201)。なお,登録情報の生成は,上記説明の通りである。
【0262】
事業者装置7は,上記説明したように,ネットワーク3を介して,登録情報を受信し,マーチャントIDなどを付加し,顧客プロファイル情報を生成する(S2202)。
【0263】
事業者装置7は,上記顧客プロファイル情報を生成(S2202)すると,ネットワーク3を介して課金装置13に送信する(S2203)。
【0264】
次に,事業者装置7から送信された顧客プロファイル情報は,ネットワーク3を介して,課金装置13の受信部23により,受信される(S2204)。
【0265】
上記説明したとおり,受信部23は,上記顧客プロファイル情報を,顧客データベースサーバ41に送信する。顧客データベースサーバ41は,顧客プロファイル情報を顧客データベースに記憶する。
【0266】
顧客プロファイル情報が,課金装置13の顧客データベースサーバ41に記憶されている場合,事業者装置7は,顧客管理情報を付加することが可能である。事業者装置7は,顧客9ごとに管理する情報が設定された顧客管理情報を生成する(S2205)。なお,顧客管理情報は,事業者装置7のディスプレイ部74に表示される「顧客管理情報」画面(図示せず。)から入力部73により入力される。
【0267】
次に,事業者装置7は,生成した顧客管理情報を,ネットワーク3を介して課金装置13に送信する(S2206)。
【0268】
次に課金装置13の受信部23は,ネットワーク3を介して,事業者装置7から送信された顧客管理情報を受信する(S2207)。受信部23は,上記顧客管理情報を,顧客データベースサーバ41に送信する。
【0269】
顧客データベースサーバ41は,上記顧客管理情報を受信すると,顧客管理情報に含まれる独自顧客IDまたは共通顧客IDに基づき,該当する顧客9の顧客プロファイル情報を検索する。
【0270】
顧客データベースサーバ41は,該当の顧客プロファイル情報を検索した場合,顧客管理情報関連付サーバ42に顧客プロファイル情報を送信する。顧客管理情報関連付サーバ42は,当該顧客プロファイル情報と顧客プロファイル情報とを関連付ける(S2208)。なお,関連付けられた顧客プロファイル情報と顧客管理情報とは,上記顧客データベースサーバ41に記憶される。
【0271】
関連付けられた顧客管理情報は,顧客データベースサーバ41により,顧客データベースに記憶される。上記顧客プロファイル情報と顧客プロファイル情報とが関連付けられることにより,顧客データベースサーバ41は,顧客プロファイル情報にアクセスすると,上記顧客プロファイル情報にリンクする1又は2以上の顧客管理情報を一括して取得することができる。
【0272】
なお,本実施の形態にかかる顧客管理情報は,事業者装置7により生成する場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,顧客端末装置5から顧客管理情報を生成する場合であっても実施することができる。
【0273】
顧客端末装置5から顧客管理情報を生成する場合,各顧客端末装置5により生成された各顧客9の顧客管理情報は,事業者装置7を介して,課金装置13に送信される。したがって,予め顧客端末装置5は,事業者装置7にアクセスし,ログオンを実行する必要がある。
【0274】
課金装置13により,顧客プロファイル情報または顧客管理情報が管理されるため,例えば,クレジットカードまたは決済情報などのセキュアな情報を事業者装置7は,管理が不要となる。
【0275】
(課金顧客情報)
課金顧客情報は,少なくともマーチャントIDと,独自顧客IDと,課金顧客IDと,決済手段IDとから構成される。課金顧客IDは,課金顧客情報を識別するためのIDであり,決済手段IDは,課金決済するための決済手段情報を識別するIDである。決済手段IDは,商品の購入毎に発行される。
【0276】
課金顧客情報は,顧客9ごとに,生成され,課金または請求は,上記課金顧客情報単位に,処理する。したがって,同一顧客9が複数のマーチャント10に登録されており,独自顧客IDが同一の場合でも,課金または請求を,マーチャント10ごとに処理することができる。課金処理または請求処理は,課金顧客情報に基づき,実行されるが,必要に応じて,顧客プロファイル情報が参照される。
本実施の形態にかかる課金顧客情報を登録する場合,図24に示す「課金顧客情報登録」画面が,事業者装置7のディスプレイ部74に表示される。「課金顧客情報登録」画面は,図10に示す「管理メニュー」画面の「課金顧客情報登録」が選択されることにより表示される。
【0277】
「課金顧客情報登録」画面は,マーチャントIDを入力するための入力部110と,独自顧客IDを入力するための入力部114とから構成される。上記入力部110と入力部114に,マーチャントID及び独自顧客IDが入力され,「実行」ボタンが,入力部73により選択される。
【0278】
「実行」ボタンが,選択されると,事業者装置7は,課金顧客情報を登録するための課金顧客登録情報を生成し,ネットワーク3を介して,課金装置13に送信する。
【0279】
課金顧客登録情報は,10バイトからなるマーチャントIDと,30バイトからなる独自顧客IDとから構成されるが,かかる例に限定されない。
【0280】
課金装置13の受信部23は,上記課金顧客登録情報を受信すると,顧客データベースサーバ41に送信する。顧客データベースサーバ41は,上記課金顧客登録情報を受信すると,課金顧客IDおよび決済手段情報IDを発行する。
【0281】
顧客データベースサーバ41は,顧客登録情報に上記課金顧客IDおよび決済手段情報IDを付加し,課金顧客情報に加工する。顧客データベースサーバ41は,加工された課金顧客情報を顧客データベースに記憶する。
【0282】
(購入プラン情報と商品との関連付け)
次に,図25を参照しながら,本実施の形態にかかる商品と課金プラン情報との関連付け処理について説明する。図25は,本実施の形態にかかる商品と課金プラン情報との関連付け処理の概略を示すタイミングチャートである。
【0283】
(商品の登録)
図25に示すように,まず,事業者装置7は,商品登録情報を生成する(S2401)ことにより,商品を課金装置13に登録する必要がある。したがって,本実施の形態にかかる商品と課金プラン情報との関連付け処理を説明する前に,商品の登録処理について説明する。
【0284】
図26に示すように,商品を登録するためには,事業者装置7のディスプレイ部74に表示される「商品登録」画面から商品を登録する必要がある。なお,「商品登録」画面は,予め事業者装置7のログイン後,図10に示す「管理メニュー」画面に表示される「商品」が選択されることにより表示される。
【0285】
図26に示す「商品登録」画面は,マーチャントIDが設定される入力部110と,独自商品IDが設定される入力部270と,商品名が設定される入力部272と,価格が設定される入力部288と,税種別コードが設定される入力部278と,GLIDが設定される入力部276と,商品フラグが設定される入力部274とから少なくとも構成される。
【0286】
事業者装置7の入力部73により,商品にかかる情報が,図26に示す各入力部110〜入力部288に入力され,「実行」ボタンが選択される。「実行」ボタンが選択されることにより,事業者装置7の登録部69は,各入力部110〜入力部288の入力情報に基づき,商品を登録するための商品登録情報を生成する。なお,「入力クリア」ボタンが選択されると,各入力部に入力された情報が消去される。
【0287】
ここで,図27を参照しながら,本実施の形態にかかる商品登録情報について説明する。図27は,本実施の形態にかかる商品登録情報のデータ構造の概略を示す説明図である。
【0288】
図27に示すように,商品登録情報は,10バイトからなるマーチャントID情報部と,30バイトからなる独自商品ID情報部と,288バイトからなる商品名情報部と,23バイトからなる購入開始日時情報部と,23バイトからなる購入終了日時情報部と,6バイトからなる価格情報部と,10バイトからなる税種別コード情報部と,20バイトからなるGLID情報部と,1バイトからなる商品フラグ情報部とから少なくとも構成される。
【0289】
マーチャントID情報部には,上記入力部110に設定されるマーチャントIDが設定される。独自商品ID情報部には,上記入力部270に設定される独自商品IDが設定される。商品名情報部には,上記入力部272に設定される商品名が設定される。購入開始日時情報部には,上記入力部273に設定される購入開始日時が設定される。購入終了日時情報部には,上記入力部275に設定される購入終了日時が設定される。価格情報部には,上記入力部288に設定される価格が設定される。税種別コード情報部には,上記入力部278に設定される税種別コードが設定される。GLID情報部には,上記入力部276に設定されるGLIDが設定される。商品フラグ情報部には,上記入力部274に設定される商品フラグが設定される。
【0290】
なお,本実施の形態にかかる商品登録情報には,割引額などの情報を含まない場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,割引額または割引係数等を含む場合であっても実施可能である。上記の場合,「商品登録」画面にも,割引額,または割引係数等を設定するための入力部を備える。
【0291】
次に,図25に示すように,事業者装置7の送信部71は,生成された商品登録情報を,ネットワーク3を介して課金装置13に送信する(S2401)。課金装置13の受信部23は,事業者装置7により送信された上記商品登録情報を受信する(S2402)。
【0292】
次に,課金装置13の受信部23は,商品データベースサーバ46に商品登録情報を送信する。商品データベースサーバ46は,共通商品IDを発行し,上記共通商品IDと上記商品登録情報とを,商品データベースに格納する。上記格納が終了することにより,商品が登録される(S2403)。
【0293】
(課金プラン情報の登録)
また,本実施の形態にかかる商品の登録に伴い,商品を購入した顧客9に課金するための課金プラン情報を登録する。課金プラン情報は,事業者装置7から課金パラメータを課金装置13に送信することにより,登録される。
【0294】
ここで,図25,図28,および図29を参照しながら,本実施の形態にかかる課金プラン情報の登録について説明する。図28は,本実施の形態にかかる課金システムに適用された表示画面の概略的な構成を示す説明図であり,図29は,本実施の形態にかかる課金パラメータ情報のデータ構造の概略を示す説明図である。
【0295】
図28に示すように,課金プラン情報を登録するためには,事業者装置7のディスプレイ部74に表示される「課金プラン情報登録」画面から課金プラン情報を登録する必要がある。
【0296】
なお,「課金プラン情報登録」画面は,予め事業者装置7から課金装置13にログイン後,図10に示す「管理メニュー」画面に表示される「課金プラン情報」が選択されることにより表示される。
【0297】
図28に示す「課金プラン情報登録」画面は,マーチャントIDが設定される入力部110と,課金プラン情報を識別するプランIDが設定される入力部204と,課金プラン情報のプラン名が設定される入力部208と,課金プランテンプレートを識別するプランテンプレートIDが設定される入力部322と,購入可能開始日が設定される入力部330と,購入可能終了日が設定される入力部332と,課金日時が設定される入力部334と,請求日時が設定される入力部336と,課金種別情報が設定される入力部335と,請求タイミング情報が設定される入力部344と,サイクル種別情報が設定される入力部346と,入会時に特別計算される項目が設定される入力部368と,退会時に特別計算される項目が設定される入力部370と,入会時の日割り計算の有無が設定される入力部372と,退会時の日割り計算の有無が設定される入力部374,決済方法が設定される入力部136とから少なくとも構成される。
【0298】
事業者装置7の入力部73により,課金プラン情報にかかる情報が,図28に示す各入力部110〜入力部374に入力され,「実行」ボタンが選択される。「実行」ボタンが選択されることにより,事業者装置7の登録部69は,各入力部110〜入力部374の入力情報に基づき,課金プラン情報を生成し,登録するための設定値が含まれる課金登録情報を生成する。なお,「入力クリア」ボタンが選択されると,各入力部に入力された情報が消去される。
【0299】
なお,上記入力部204には,プランテンプレートIDが設定される。図6に示すように,設定されるプランテンプレートIDに従い,課金プランテンプレートが選択される。
【0300】
上記入力部330には,購入可能開始日として,課金を可能とする開始日が設定されるが,かかる例に限定されず,例えば,2003年1月5日10時05分など,課金を可能とする開始日時が設定される場合であっても実施可能である。
【0301】
上記入力部332には,購入可能終了日として,課金が終了する日が設定されるが,かかる例に限定されず,例えば,2011年2月15日11時05分など,課金が終了する終了日時が設定される場合であっても実施可能である。
【0302】
上記入力部334には,課金処理が実行される日時が設定される。例えば,月次課金で,購入可能開始日が2002年10月1日で,2002年10月1日〜2002年10月30日までに商品であるサービスの利用契約した場合,定額型課金の課金プラン情報で前請求情報の課金日時は2002年11月01日00時00分00秒と設定され,後請求情報の課金日時は2002年10月31日23時59分59秒等と設定さる。単発型課金の課金プラン情報の場合は,課金日時は初期設定のままである。
【0303】
上記入力部335には,課金種別情報が設定される。課金種別情報には,“1”(単発型)または“2”(定額型)のどちらか一方が設定されるが,かかる例に限定されず,例えば“3”(従量型)などが追加された場合であっても実施可能である。なお,予め課金プランテンプレートにより設定された課金種別情報とは異なる場合,入力部335に,課金種別が設定される場合であっても実施可能である。
【0304】
上記入力部336には,課金の請求処理が実行される日時が設定される。例えば,月次課金で,購入可能開始日が2002年10月1日で,2002年10月1日〜2002年10月30日までに商品であるサービスの利用契約した場合,定額の前請求の請求日時は2002年10月31日23時59分59秒と設定され,定額の後請求の請求日時は2002年10月31日23時59分58秒等と設定される。単発型の課金プラン情報の場合は,課金日時は初期設定のままである。
【0305】
上記入力部344には,上記説明の通り,“0”(単発),“1”(前請求),または“2”(後請求)のうちいずれか一つが設定される。なお,単発は,単発型の課金プラン情報を登録する場合に設定される。
【0306】
なお,本実施の形態にかかる入力部344には,“0”(単発),“1”(前請求),または“2”(後請求)のうちいずれか一つが設定される場合を例にあげて説明したが,かかる例に限定されない。
【0307】
上記入力部346には,上記説明の通り,“1”(年次)または“2”(月次)のどちらか一方が設定される。なお,本実施の形態にかかる入力部346には,“1”(年次)または“2”(月次)のどちらか一方が設定される場合を例にあげて説明したが,かかる例に限定されない。
【0308】
上記入力部368には,入会時に処理される特別計算1の設定値が設定される。上記特別計算1の処理内容は,予め定義されている。例えば,処理内容が“3ヶ月課金無料”と定められていた場合,設定値である“3”を“4”,“5”等と変更することにより,課金無料期間を変更することが可能である。
【0309】
なお,本実施の形態にかかる特別計算1の処理内容は,“3ヶ月課金無料”に限られず,予め複数の処理内容から適当な処理内容1つを選択する場合,または随時処理内容を変更する場合等であっても実施可能である。
【0310】
上記入力部370には,退会時に処理される特別計算2の設定値が設定される。上記説明の特別計算1とほぼ同様の構成であり,上記特別計算2の処理内容についても,予め定義されている。例えば,処理内容が“登録料10%返金”と定められていた場合,設定値である“10”を“20”,“30”等と変更することにより,登録料の返金する金額を変更することが可能である。
【0311】
なお,本実施の形態にかかる特別計算2の処理内容は,“登録料10%返金”に限られず,予め複数の処理内容から適当な処理内容1つを選択する場合,または随時処理内容を変更する場合等であっても実施可能である。
【0312】
入力部372および入力部374には,入会時日割りおよび退会時日割りの有無が設定される。入力部136には,課金プラン情報で対象とする決済方法が設定される。決済方法は,例えば,クレジットカード,銀行振込,または銀行引落などが例示され,上記記載のうちからいずれか一つが設定される。
【0313】
ここで,図29を参照しながら,本実施の形態にかかる課金登録情報について説明する。図29は,本実施の形態にかかる課金登録情報のデータ構造の概略を示す説明図である。
【0314】
図29に示すように,課金パラメータ情報は,情報部グループと,パラメータグループとから構成される。
【0315】
上記情報部グループは,10バイトからなるマーチャントID情報部と,20バイトからなるプランID情報部と,288バイトからなるプラン名情報部と,10バイトからなるプランテンプレートID情報部と,10バイトからなる購入可能開始日情報部と,10バイトからなる購入可能終了日情報部と,23バイトからなる課金日時情報部と,23バイトからなる請求日時情報部と,100バイトからなる決済方法情報部とから少なくとも構成される。
【0316】
また,上記パラメータグループは,100バイトからなる課金種別パラメータと,100バイトからなる請求タイミングパラメータと,100バイトからなるサイクル種別パラメータと,100バイトからなる入会時パラメータと,100バイトからなる退会時パラメータと,100バイトからなる入会時日割り情報部と,100バイトからなる退会時日割りパラメータとから少なくとも構成される。
【0317】
さらに,マーチャントID情報部には,上記入力部110に設定されるマーチャントIDが設定される。プランID情報部には,上記入力部204に設定されるプランIDが設定される。プラン名情報部には,上記入力部208に設定されるプラン名が設定される。プランテンプレートID情報部には,上記入力部322に設定されるプランテンプレートIDが設定される。決済方法情報部には,上記入力部136に設定される決済方法が設定される。
【0318】
また,購入可能開始日情報部には,上記入力部330に設定される購入可能開始日が設定される。購入可能終了日情報部には,上記入力部332に設定される購入可能終了日が設定される。課金日時情報部には,上記入力部334に設定される課金日時が設定される。請求日時情報部には,上記入力部336に設定される請求日時が設定される。
【0319】
さらに,課金種別パラメータには,上記入力部335に設定される課金種別情報が設定される。請求タイミングパラメータには,上記入力部344に設定される請求タイミング情報が設定される。サイクル種別パラメータには,上記入力部346に設定される課金日時情報が設定される。入会時パラメータには,上記入力部368に設定される入会時の設定値が設定される。退会時パラメータには,上記入力部370に設定される退会時の設定値が設定される。入会時日割りパラメータには,上記入力部372に設定される日割り計算の有無が設定される。退会時日割りパラメータには,上記入力部374に設定される日割り計算の有無が設定される。
【0320】
次に,図25に示すように,事業者装置7の送信部71は,生成された課金登録情報を,ネットワーク3を介して課金装置13に送信する(S2404)。課金装置13の受信部23は,事業者装置7により送信された上記課金登録情報を受信する。
【0321】
次に,課金装置13の受信部23は,課金プラン情報生成サーバ33に課金登録情報を送信する。課金プラン情報生成サーバ33は,上記課金登録情報に含まれる上記パラメータグループの設定値を取得することにより,課金パラメータ情報を設定する(S2405)。
【0322】
課金プランテンプレートIDに該当する課金プランテンプレートを取得するため,課金プラン情報生成サーバ33は,課金プランテンプレートデータベースサーバ48に問い合わせる。
【0323】
課金プランテンプレートデータベースサーバ48は,課金プランテンプレートIDに基づき,検索し,該当する課金プランテンプレートを取得する。さらに課金プランテンプレートデータベースサーバ48は,取得した課金プランテンプレートを課金プラン情報生成サーバ33に送信する。
【0324】
課金プラン情報生成サーバ33は,上記課金パラメータ情報を,課金プランテンプレートに設定することにより,課金プラン情報を生成する(S2406)。課金プラン情報生成サーバ33は,生成された課金プラン情報を記憶することにより,課金プラン情報の登録は終了する。なお,課金登録情報に含まれる情報部グループに設定された情報も,課金プラン情報に付加される。
【0325】
なお,本実施の形態にかかる課金プラン情報の登録後,事業者装置7から課金プラン情報生成サーバ33にアクセスし,登録された課金プラン情報を変更または削除することは可能である。
【0326】
また,本実施の形態にかかる課金種別情報が単発型課金情報の場合のプラン情報は,予め課金装置13の課金プラン情報生成サーバ33に登録する場合の他に,課金する直前に事業者装置7から,予め生成された課金プラン情報を送信する場合であっても実施可能である。
【0327】
また,本実施の形態にかかる課金種別情報は,定額型課金情報または単発型課金情報の場合を例に挙げて説明したがかかる例に限定されず,利用する時間などに応じて課金される従量型課金情報,時間帯に応じて課金する金額が変動する時間帯変動型課金情報,または特定の時期において課金額等が変動数する特定時期変動型などの場合であっても実施可能である。
【0328】
例えば,従量型課金情報は,利用時間,利用回数などの課金対象に応じて課金される金額が変動する課金であり,時間帯変動型課金情報は,例えば,特定の時間帯だけ課金,特定の曜日だけ課金であり,特定時期変動型課金情報は,例えば毎年7月〜8月までは,通常の課金よりも割引いて課金する。
【0329】
(商品と課金プラン情報との関連付け)
本実施の形態にかかる商品および課金プラン情報の登録が終了すると,顧客9に商品を提供するため商品と課金プラン情報との関連付処理される。次に,本実施の形態にかかる商品と課金プラン情報との関連付処理について説明する。
【0330】
図25に示すように,商品と課金プラン情報との関連付処理は,事業者装置7が関連付登録情報を生成する。さらに,生成された関連付登録情報が課金装置13に送信される(S2407)ことにより,所望の商品と課金プラン情報との紐付けがされる。
【0331】
上記関連付指示情報は,事業者装置7のディスプレイ部74に表示される「関連付」画面から関連付ける商品と,課金プラン情報とを選択する必要がある。図30を参照しながら,本実施の形態にかかる「関連付」画面について説明する。図30は,本実施の形態にかかる課金システムに適用される表示画面を説明するための説明図である。
【0332】
図30に示すように,「関連付」画面は,マーチャントIDが設定される入力部110と,課金プラン情報を識別するプランIDが設定される入力部204と,マーチャント10が管理する商品の独自商品IDが設定される入力部270と,価格に対する割引額が設定される入力部280と,価格に対する割引係数が設定される入力部282とから少なくとも構成される。
【0333】
なお,「関連付」画面は,予め事業者装置7から課金装置13にログイン後,図10に示す「管理メニュー」画面に表示される「関連付」項目を選択することにより表示される。
【0334】
事業者装置7の入力部73により,独自商品IDまたはプランIDなどの情報が,図28に示す各入力部110〜入力部282に入力され,「実行」ボタンが選択される。
【0335】
なお,本実施の形態にかかる「関連付」画面は,プランIDおよび独自商品IDを1つ設定する場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,1のプランIDに対して複数の独自商品IDを設定する場合であっても実施可能である。
【0336】
また,本実施の形態にかかる「関連付」画面は,マーチャント10が管理する独自商品IDを設定する場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,課金装置13が発行する共通商品IDを設定する場合であっても実施可能である。
【0337】
上記「実行」ボタンが選択されることにより,事業者装置7の登録部69は,図30に示す各入力部110〜入力部282の入力情報に基づき,商品と課金プラン情報とを紐付けるための関連付登録情報を生成する。なお,「入力クリア」ボタンが選択されると,入力部110〜入力部282に入力された情報が消去される。
【0338】
上記入力部280には,割引額が設定される。割引額は,価格から所定額を割引くための金額であり,マーチャント10により,適当な金額を設定することができる。割引額として設定可能な範囲は,例えば,“−99999円”〜“99999円”であるが,かかる例に限定されない。
【0339】
上記入力部282には,割引係数が設定される。割引係数は,例えば“0.8”(80%引き)など,価格からの割引率をいう。割引係数は,例えば,5割引の場合,入力部282には,“0.5”と設定されるが,かかる例に限定されない。
【0340】
なお,割引額または割引係数は,どちらか一方のみ指定可能である。したがって,割引額または割引係数のうちどちらか一方が,入力部280または入力部282に設定される。
【0341】
ここで,図31を参照しながら,本実施の形態にかかる関連付登録情報について説明する。図31は,本実施の形態にかかる関連付登録情報のデータ構造の概略を示す説明図である。
【0342】
図31に示すように,関連付登録情報は,10バイトからなるマーチャントID情報部と,20バイトからなるプランID情報部と,30バイトからなる独自商品ID情報部と,6バイトからなる割引額情報部と,5バイトからなる購入可能開始日情報部とから少なくとも構成される。
【0343】
マーチャントID情報部には,上記入力部110に設定されるマーチャントIDが設定される。プランID情報部には,上記入力部204に設定されるプランIDが設定される。独自商品ID情報部には,上記入力部270に設定される独自商品IDが設定される。割引額情報部には,上記入力部280に設定されるプ割引額が設定される。割引係数情報部には,上記入力部282に設定される割引係数が設定される。
【0344】
図30に示す「関連付」画面の「実行」ボタンが押下されることにより,事業者装置7は,関連付登録情報を生成する。
【0345】
次に,図25に示すように,事業者装置7の送信部71は,関連付登録情報を,ネットワーク3を介して課金装置13に送信する(S2407)。課金装置13の受信部23は,事業者装置7からの上記関連付登録情報を受信する。
【0346】
課金装置13の受信部23は,関連付サーバ34に関連付登録情報を送信する。プランIDに該当する課金プラン情報および独自商品IDに該当する商品を取得するため,関連付サーバ34は,課金プラン情報生成サーバ33および商品データベースサーバ46に問い合わせる。
【0347】
課金プラン情報生成サーバ33は,プランIDに基づき,検索し,該当する課金プラン情報を取得する。さらに課金プラン情報生成サーバ33は,取得した課金プラン情報を関連付サーバ34に送信する。
【0348】
商品データベースサーバ46は,独自商品IDに基づき,検索し,該当する商品を取得する。さらに商品データベースサーバ46は,取得した商品を関連付サーバ34に送信する。なお,本実施の形態にかかる商品データベースサーバ46は,上記独自商品IDを共通商品IDに変換後,商品を検索する場合であっても実施可能である。
【0349】
関連付サーバ34は,課金プラン情報と商品とを関連付ける(S2408)ことにより,取扱商品データを生成する。上記取扱商品データは,商品データベースサーバ46が記憶する取扱商品データベースに格納される。
【0350】
ここで,図32を参照しながら,本実施の形態にかかる取扱商品データベースについて説明する。図32は,本実施の形態にかかる取扱商品データベースの概略的な構成を示す説明図である。
【0351】
図32(a)に示すように,課金装置13には,課金プラン情報A,課金プラン情報B,商品P,商品Q,および商品Rが登録されている。
【0352】
また,課金プラン情報Aは,商品Pと,商品Qと,商品Rとに関連付けられている。課金プラン情報Bは,商品Qと,商品Rと,商品Sとに関連付けられている。
【0353】
取扱商品データベースには,1又は2以上の取扱商品データから構成される。なお,取扱商品データが存在しない場合は,顧客9に提供可能な商品は存在しない。
【0354】
取扱商品データは,マーチャントID,プランID,独自商品ID,割引額,割引係数,購入可能開始日時,および購入可能終了日時から構成される。なお,本実施の形態にかかる取扱商品データの購入可能開始日時および購入可能終了日時は,商品データベースから取得されるが,商品データベースに設定されていない場合,課金プラン情報の購入可能開始日および購入可能終了日から取得される。
【0355】
図32(b)に示すように,取扱商品データベースには,取扱商品データ310と,取扱商品データ311と,取扱商品データ312と,取扱商品データ313と,取扱商品データ314と,取扱商品データ315とから構成される。
【0356】
取扱商品データ310は,課金プラン情報Aと商品Pとが関連付された取扱商品データである。取扱商品データ310は,マーチャントIDが“123”であり,プランIDが“A”であり,独自商品IDが“P”であり,割引額が“¥−10,000”であり,割引係数が“設定無し”であり,購入可能開始日時が“2002/08/01 00:00:00”であり,購入可能終了日時が“2002/09/15 23:59:59”である。
【0357】
取扱商品データ311は,課金プラン情報Aと商品Qとが関連付された取扱商品データである。取扱商品データ311は,マーチャントIDが“123”であり,プランIDが“A”であり,独自商品IDが“Q”であり,割引額が“設定無し”であり,割引係数が“0.8”(8割引。)であり,購入可能開始日時が“2002/08/01 00:00:00”であり,購入可能終了日時が“設定無し”である。
【0358】
取扱商品データ313は,課金プラン情報Bと商品Qとが関連付された取扱商品データである。取扱商品データ313は,マーチャントIDが“123”であり,プランIDが“B”であり,独自商品IDが“Q”であり,割引額が“設定無し”であり,割引係数が“0.2”(2割引。)であり,購入可能開始日時が“2002/08/01 00:00:00”であり,購入可能終了日時が“設定無し”である。
【0359】
取扱商品データ314は,課金プラン情報Bと商品Rとが関連付された取扱商品データである。取扱商品データ314は,マーチャントIDが“123”であり,プランIDが“B”であり,独自商品IDが“R”であり,割引額が“設定無し”であり,割引係数が“設定無し”であり,購入可能開始日時が“2002/09/15 00:00:00”であり,購入可能終了日時が“2002/10/31 23:59:59”である。
【0360】
取扱商品データ315は,課金プラン情報Bと商品Sとが関連付された取扱商品データである。取扱商品データ315は,マーチャントIDが“123”であり,プランIDが“B”であり,独自商品IDが“S”であり,割引額が“設定無し”であり,割引係数が“設定無し”であり,購入可能開始日時が“設定無し”であり,購入可能終了日時が“設定無し”である。
【0361】
また,本実施の形態にかかる取扱商品データベースは,独自商品IDが設定される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,課金装置13が発行する共通商品IDが設定される場合であっても実施可能である。
【0362】
上記取扱商品データベースに構成される取扱商品データのうち,顧客9は,取扱商品データを選択することにより,所望の商品を購入することができ,マーチャント10は,予め登録した課金プラン情報の通り,顧客9に自動的に課金決済することができる。
【0363】
(取扱商品データベース一覧)
次に,図30に示す「関連付」画面の「一覧画面」ボタンを事業者装置7の入力部73により,選択すると,図33に示す「取扱商品データベース一覧」画面が表示される。図33は,本実施の形態にかかる課金システムに適用される表示画面の概略を示す説明図である。
【0364】
図33に示すように,「取扱商品データベース一覧」画面は,取扱商品データベースが表示されるリスト380から構成される。リスト380は,“独自商品ID”,“プランID”,“商品名”,“商品フラグ”,“価格”,“割引額”,“割引係数”,“税種別コード”,“GLID”,“購入可能開始日時”,および“購入可能終了日時”から構成される。
【0365】
上記リスト380のうち“独自商品ID”,“プランID”,“割引額”,“割引係数”,“購入可能開始日時”,および“購入可能終了日時”は,当該取扱商品データベースに格納された情報である。
【0366】
また上記リスト380のうち“商品名”,“商品フラグ”,“価格”,“税種別コード”,および“GLID”は,独自商品IDから特定される商品の情報である。上記商品は,商品データベースに登録されている。
【0367】
ディスプレイ部74に表示される「取扱商品データベース一覧」画面により,マーチャント10は,商品と課金プラント情報とが関連付けされた全体の状況を把握することが可能となり,新たに商品と課金プラン情報とを関連付ける際の判断材料となる。
【0368】
なお,本実施の形態にかかるリスト380には,独自商品IDが表示される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,課金装置13が発行する共通商品IDが表示される場合であっても実施可能である。
【0369】
(商品の購入処理)
次に,本実施の形態にかかる取扱商品データベースに取扱商品データが格納されると,顧客9は,所望の商品を購入することができる。ここで,本実施の形態にかかる商品の購入処理について,図34を参照しながら,説明する。図34は,本実施の形態にかかる商品の購入処理の概略的な動作を示すタイミングフローチャートである。
【0370】
まず顧客9が商品を購入するために,顧客9に備わる顧客端末装置5は,購入登録情報を生成する。上記購入登録情報は,顧客端末装置5の購入部57により生成される。
【0371】
また,購入登録情報は,顧客端末装置5のディスプレイ部54に表示される「購入」画面の入力部に設定される情報に基づき,生成される。図35および図36を参照しながら,本実施の形態にかかる購入登録情報について説明する。図35は,本実施の形態にかかる課金システムに適用される表示画面の概略を示す説明図であり,図36は,本実施の形態にかかる購入登録情報のデータ構造の概略を示す説明図である。
【0372】
図35に示すように,「購入」画面は,マーチャントIDを入力するための入力部110と,マーチャント名を入力するための入力部111と,独自顧客IDを入力するための入力部114と,姓名を入力するための入力部116と,決済方法を入力するための入力部136と,カード氏名(英字)を入力するための入力部142と,プランIDを入力するための入力部204と,プラン名を入力するための入力部208と,独自商品IDを入力するための入力部270と,商品名を入力するための入力部272と,関連商品リスト381と,送り先郵便番号を入力するための入力部382と,送り先住所を入力するための入力部383と,送り先Eメールアドレスを入力するための入力部384と,オールフラグを設定するためのチェックボックス386とから構成される。
【0373】
なお,上記「購入」画面は,図10に示す「管理メニュー」画面の「購入」項目を選択するとディスプレイ部54に表示される。上記選択は,入力部53のマウスなどにより行われる。
【0374】
顧客端末装置5の入力部53により,上記各入力部112〜入力部384に情報が入力される。さらに,図35に示す「購入」画面の「購入」ボタンが選択されると,顧客端末装置5の購入部57は,商品を購入するための購入登録情報を生成する。なお,「キャンセル」ボタンが選択されると,上記購入登録情報を生成せず,「購入」画面から「管理メニュー」画面に切り替わる。
【0375】
また,本実施の形態にかかる「購入」画面は,マーチャント10が管理する独自顧客IDおよび独自商品IDが設定される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,課金装置13が発行する共通顧客IDおよび共通商品IDが設定される場合であっても実施可能である。
【0376】
上記入力部110には,マーチャントIDが設定され,上記入力部111には,マーチャント名が設定され,上記入力部114には,独自顧客IDが設定され,上記入力部136には,決済方法が設定され,上記入力部142には,カード氏名(英字)が設定され,上記入力部204には,プランIDが設定され,割引額は,上記入力部208には,プラン名が設定され,上記入力部270には,独自商品IDが設定され,上記入力部272には,商品名が設定され,上記入力部382には,送り先郵便番号が設定され,上記入力部383には,送り先住所が設定され,上記入力部384には,送り先Eメールアドレスが設定される。
【0377】
なお,顧客9の登録した郵便番号,住所,またはEメールアドレスと異なる場合のみ,送り先郵便番号,送り先住所,またはEメールアドレスが設定されても実施可能である。
【0378】
また,マーチャントID,独自顧客ID,プランID,または独自商品IDが入力されない場合であっても,マーチャント名,姓名,プラン名,または商品名が入力されることにより,購入部57は,購入登録情報を生成することが可能である。
【0379】
上記場合には,課金装置13は,顧客端末装置5から受信した購入登録情報のマーチャント名,姓名,プラン名,または商品名から,マーチャントID,独自顧客ID,プランID,または独自商品IDを特定する。
【0380】
また,本実施の形態にかかる「購入」画面には,カード氏名(英字)が設定される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,カード氏名(カナ)が入力される場合であっても実施可能である。
【0381】
また,図35に示す「関連表示」ボタンが顧客端末装置5の入力部53により選択されると,課金プラン情報に関連付けられた商品を全て上記関連商品リスト381に表示される。
【0382】
上記課金プラン情報は,入力部204に設定されたプランIDを示す。また,課金プラン情報に関連付けられた商品は,商品データベースサーバ46に記憶された取扱商品データベースから取得される。
【0383】
関連商品リスト381は,マーチャントID,マーチャント名,独自商品ID,商品名,プランID,プラン名,割引額,および割引係数が取扱商品データ1件ごとに,表示される。
【0384】
関連商品リスト381に関連付けられた商品全てが表示された状態で,チェックボックス386が入力部53によりチェックされると,顧客9は,入力部270に入力された商品と,関連商品リスト381に表示された商品全てを購入することが可能になる。つまり,入力部204に入力されたプランIDの課金プラン情報に関連付けられた商品全てを購入することができる。
【0385】
ここで,図36を参照しながら,本実施の形態にかかる購入登録情報について説明する。図36は,本実施の形態にかかる購入登録情報のデータ構造の概略を示す説明図である。
【0386】
図36に示すように,購入登録情報は,10バイトからなるマーチャントID情報部と,288バイトからなるマーチャント名情報部と,30バイトからなる独自顧客ID情報部と,288バイトからなる姓名情報部と,100バイトからなる決済方法情報部と,300バイトからなるカード氏名情報部と,20バイトからなるプランID情報部と,288バイトからなるプラン名情報部と,30バイトからなる独自商品ID情報部と,288バイトからなる商品名情報部と,1バイトからなるオールフラグ情報部と,20バイトからなる送り先郵便番号情報部と,288バイトからなる送り先住所情報部と,128バイトからなる送り先Eメールアドレス情報部とから少なくとも構成される。
【0387】
マーチャントID情報部には,上記入力部110に設定されるマーチャントIDが設定される。マーチャント名情報部には,上記入力部111に設定されるマーチャント名が設定される。独自顧客ID情報部には,上記入力部114に設定される独自顧客IDが設定される。姓名情報部には,上記入力部116に設定される姓名が設定される。決済方法情報部には,上記入力部136に設定される決済方法が設定される。プランID情報部には,上記入力部204に設定されるプランIDが設定される。プラン名情報部には,上記入力部208に設定されるプラン名が設定される。独自商品ID情報部には,上記入力部270に設定される独自商品IDが設定される。商品名情報部には,上記入力部272に設定される商品名が設定される。オールフラグ情報部には,上記チェックボックス部386にチェックされた場合,“1”が設定される。なお,チェックされない場合,“0”が設定される。送り先郵便番号情報部には,上記入力部382に設定される送り先郵便番号が設定される。送り先住所情報部には,上記入力部383に設定される送り先住所が設定される。送り先Eメールアドレス情報部には,上記入力部384に設定される送り先Eメールアドレスが設定される。
【0388】
図35に示す「購入」画面の「購入」ボタンが入力部53のマウスなどで押下されることにより,顧客端末装置5の購入部57は,購入登録情報を生成する。
【0389】
次に,図34に示すように,顧客端末装置5の送信部51は,購入登録情報をネットワーク3を介して事業者装置7に送信する(S3301)。事業者装置7の受信部72は,顧客端末装置5からの上記購入登録情報を受信する(S3302)。
【0390】
事業者装置7の受信部52は,購入登録情報を受信するとともに,送信部51に送信する。送信部51は,上記購入登録情報を課金装置13にネットワーク3を介して送信する(S3303)。なお,送信部51の送信(S3303)前に,事業者装置7は,予め課金装置13にログオンしている。
【0391】
次に,課金装置13の受信部23は,ネットワーク3を介して,事業者装置7からの購入登録情報を受信する(S3304)。受信部23は,上記購入登録情報を購入確定サーバ47に送信する。
【0392】
購入確定サーバ47は,購入登録情報に基づき,購入情報を生成する。上記購入情報の生成により,顧客9の商品の購入が確定する(S3305)。なお,購入登録情報のオールフラグ情報部が“1”(オールフラグの設定有り。)の場合,課金プラン情報に関連付けられる全ての商品の購入情報を生成する。オールフラグ設定有りの場合,顧客9は,商品IDを設定する必要がなく,効率的に商品を購入することができる。
【0393】
購入確定サーバ47は,購入情報の生成に必要な情報を取得するため,購入登録情報の各情報部を検索キーとして,商品データベースサーバ46,課金プラン情報生成サーバ33,および顧客データベースサーバ13等に問い合わせる。
【0394】
商品データベースサーバ46は,まず購入確定サーバ47からのマーチャントID,独自商品ID,およびプランIDに基づき,取扱商品データベースを検索し,該当する取扱商品データを取得し,購入確定サーバ47に送信する。なお,オールフラグ情報部が“1”(オールフラグの設定有り。)の場合,マーチャントIDおよびプランIDに基づき,該当する全ての取扱商品データを取得し,購入確定サーバ47に送信する。
【0395】
さらに,例えば,独自商品IDなどに基づき,商品データベースサーバ46は,取得した取扱商品データに該当する商品のレコード全てを商品データベースから取得し,購入確定サーバ47に送信する。
【0396】
次に,課金プラン情報生成サーバ33は,購入確定サーバ47からのマーチャントIDおよびプランIDに基づき,該当する課金プラン情報を取得し,購入確定サーバ47に送信する。
【0397】
顧客データベースサーバ41は,購入確定サーバ47からのマーチャントID,独自顧客ID,および決済方法などに基づき,顧客データベースを検索し,該当する顧客プロファイル情報と決済手段情報とを取得し,購入確定サーバ47に送信する。
【0398】
次に,購入確定サーバ47は,送信された取扱商品情報,商品情報,顧客プロファイル情報,および決済手段情報に基づき,購入情報を生成する。さらに,購入情報を識別する購入IDおよび決済手段IDを発行し,生成された購入情報に付加する。なお,エラー等により,必要な情報を取得できない場合,購入情報は,生成されない。
【0399】
購入情報は,顧客データベースサーバ41の顧客データベースに当該顧客9の顧客プロファイル情報の配下に記憶される。
【0400】
さらに,購入確定サーバ47は,購入結果情報を生成し,送信部24に送信する。送信部24は,購入結果情報を,ネットワーク3を介して事業者装置7に送信する(S3306)。
【0401】
事業者装置7の受信部72は,ネットワーク3を介して,課金装置13から送信される購入結果情報を受信する(S3307)とともに,送信部71に送信する。
【0402】
送信部71は,購入結果情報を顧客端末装置5に,ネットワーク3を介して送信する(S3308)。
【0403】
顧客端末装置5の受信部52は,ネットワーク3を介して,購入結果情報を受信する(S3309)。受信された購入結果情報は,ディスプレイ部54に表示される。
【0404】
なお,本実施の形態にかかる商品は顧客端末装置5により購入される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,事業者装置7により商品を購入する場合であっても実施可能である。
【0405】
ここで,図34,図37,および図38を参照しながら,本実施の形態にかかる事業者装置7により,商品を購入する場合について説明する。なお,顧客端末装置5により商品を購入する場合との相違点について詳細に説明する。
【0406】
図34に示すように,事業者装置7は,顧客端末装置5から送信される購入登録情報を受信する(S3302)。受信すると同時に,事業者装置7は,上記購入登録情報を,ネットワーク3を介して,課金装置13に送信せずに,記憶部79などに,キャッシュする。
【0407】
次に,図37に示すように,事業者装置7のディスプレイ部74には,「購入」画面が表示される。図37に示す「購入」画面は,図35に示す「購入」画面と比べて,顧客管理情報を入力するための入力部385をさらに備えている点で相違する。
【0408】
事業者装置7の入力部73により,入力部385に顧客9に関する顧客管理情報が入力される。したがって,事業者装置7は,入力部385に設定された顧客管理情報を,購入登録情報に付加し,生成することが可能となる。
【0409】
なお,本実施の形態にかかる顧客管理情報は,非定型のテキストであるが,かかる例に限定されず,定型のテキスト,画像,または音声などの場合であっても実施可能である。
【0410】
また,本実施の形態にかかる顧客管理情報は,「購入」画面から設定される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,「顧客登録」画面などから顧客管理情報を設定する場合などであっても,実施可能である。
【0411】
また,図38に示す,顧客管理情報が付加された購入登録情報のデータ構造は,図36に示す購入登録情報と比べて,顧客管理情報部をさらに備えている点で,相違する。
【0412】
なお,本実施の形態にかかる顧客管理情報部のバイト長は,300バイトであるが,かかる例に限定されず,顧客管理情報のデータ容量に応じて,バイト長を変更する等の場合であっても実施可能である。
【0413】
また,顧客管理情報が課金装置13の顧客データベースに記憶後,任意のタイミングで,事業者装置7は,顧客管理情報を変更または削除など,繰返し編集することができる。
【0414】
ここで,図39を参照しながら,本実施の形態にかかる購入情報について説明する。図39は,本実施の形態にかかる購入情報のデータ構造の概略を示す説明図である。
【0415】
図39に示すように,購入情報は,10バイトからなるマーチャントID情報部と,288バイトからなるマーチャント名情報部と,10バイトからなる購入IDと,20バイトからなるプランID情報部と,288バイトからなるプラン名情報部と,30バイトからなる独自顧客ID情報部と,30バイトからなる独自商品ID情報部と,288バイトからなる商品名情報部と,6バイトからなる価格情報部と,1バイトからなる商品種別コードと,1バイトからなる税種別コードと,20バイトからなるGLID情報部と,288バイトからなる姓名情報部と,20バイトからなる郵便番号情報部と,288バイトからなる住所情報部と,1バイトからなる性別情報部と,10バイトからなる生年月日情報部と,20バイトからなる電話番号情報部と,128バイトからなるEメールアドレス情報部と,20バイトからなる送り先郵便番号情報部と,288バイトからなる送り先住所情報部と,128バイトからなる送り先Eメールアドレス情報部と,300バイトからなる顧客管理情報部とから少なくとも構成される。
【0416】
なお,事業者装置7により顧客管理情報が設定されない場合,上記顧客管理情報部は,購入情報には構成されない。また,本実施の形態にかかる購入情報は,さらに1又は2以上の情報部を追加する場合等でも実施可能であり,かかる例に限定されない。
【0417】
また,上記実施の形態にかかる顧客管理情報は,事業者装置7により設定される場合を例にあげて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,顧客端末装置5から,顧客管理情報を設定する場合であっても実施可能である。
【0418】
また,図40を参照しながら,本実施の形態にかかる「購入結果」画面について説明する。図40は,本実施の形態にかかる課金システムに適用される「購入結果」画面の概略的な構成を示す説明図である。
【0419】
図40に示すように,顧客端末装置5のディスプレイ部54または事業者装置7のディスプレイ部74には,購入結果情報に基づき,「購入結果」画面が表示される。
【0420】
「購入結果」画面は,購入情報の生成により発行される購入IDと,購入された商品に対して課金決済するための決済手段IDとが,表示される。なお,正常に購入情報が生成されない場合,「購入結果」画面には,エラーメッセージが表示される。
【0421】
(伝票の生成)
さらに,図41を参照しながら,本実施の形態にかかる伝票について説明する。図41は,本実施の形態にかかる生成される伝票の概略を示す説明図である。
【0422】
図41に示すように,本実施の形態にかかる伝票は,課金伝票または請求伝票などから構成される。伝票の生成は,商品の購入後,課金プラン情報に定められた課金日時,請求日時など所定のサイクルで生成される。
【0423】
課金装置13の伝票生成サーバ31は,課金日時に,購入情報に基づき,課金処理を行い,課金情報を生成する。上記課金情報から,取引単位に課金伝票情報を生成する。課金情報は,顧客9に販売する最小単位であり,例えば,商品または税金などが例示される。
【0424】
課金伝票情報は,事業者装置7の出力部(図示せず。)などに出力することにより,課金伝票として出力される。マーチャント10は,出力された課金伝票を照合することにより,適正に課金処理が実行されているか確認することができる。
【0425】
さらに,伝票生成サーバ37は,課金伝票情報を顧客9単位に集計することにより,請求伝票情報を生成する。課金伝票と同様に,請求伝票情報は,事業者装置7の出力部(図示せず。)などに出力することにより,顧客9に送付することができる。
【0426】
また,上記生成された請求伝票情報は,決済サーバ37に送信される。決済サーバ37は,上記請求伝票情報に基づき,決済処理を実行する。
【0427】
図41に示すように,顧客9の請求伝票情報413は,課金伝票情報405,課金伝票情報411,課金伝票情報419,課金伝票情報427から構成される。請求伝票情報413は,独自顧客ID単位または課金顧客ID単位に生成される。
【0428】
課金顧客ID単位に請求伝票情報を生成することにより,複数のマーチャント10に登録された顧客9の場合かつ同一の独自顧客ID(統一顧客ID)の場合,マーチャント10ごとに請求伝票情報413を生成することができる。
【0429】
したがって,各マーチャント10の請求伝票情報413から,決済サーバ37は,マーチャント10ごとに顧客9の決済処理を実行することが可能となる。
【0430】
課金伝票情報405は,課金情報401および課金情報403から構成され,課金伝票情報411は,課金情報407および課金情報409から構成され,課金伝票情報419は,課金情報415および課金情報417から構成され,課金伝票情報427は,課金情報423および課金情報425から構成される。
【0431】
なお,本実施の形態にかかる課金システムの各処理動作において,事業者装置7のディスプレイ部74に表示される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,顧客端末装置5のディスプレイ部54に表示される場合であっても実施可能である。この場合,顧客端末装置から顧客登録などのオペレーションが可能となる。
【0432】
以上から,1つの商品に様々な課金プラン情報を関連付けることにより,顧客の需要と適合する課金プラン情報を選択することができる。したがって,商品の販売促進を図れる。
【0433】
また,商品と課金プラン情報とを関連付けることにより,予め課金プラン情報を多種多様に用意することができ,商品に適当な課金プラン情報を改めて生成することなく,効率的に商品を提供できる。
【0434】
また,課金プラン情報をマーチャント10間で共有することにより,マーチャント間の商品の販売競争力を高め,さらにより良い課金プラン情報を生成することが可能となる。課金プラン情報を利用するごとに,ロイヤリティーを徴収し,マーチャント10の利益を増収させることも可能となる。
【0435】
顧客の販売促進に必要な顧客管理情報を事業者装置7側で管理することなく,一元的に管理されることから,事業者装置7の運用コストが削減することが可能となる。さらに,顧客管理情報をマーチャント10間で共有することにより,顧客9の需要を掘り起こすための効率的なマーケティング戦略を図ることができる。顧客管理情報を利用するごとにロイヤリティーの徴収も可能となる。
【0436】
連結決算など,1又は2以上のマーチャント10の合算計上等する場合,母体となるマーチャント10は,税金,売上金などの合算する目的に応じて,複数のマーチャント10間にリレーション情報を設定することができる。
【0437】
リレーション情報を設定することにより,マーチャント10で発生した税金,課金,または売上金等を一括して,合算し,母体となるマーチャント10の売上金等に計上することができる。したがって,目的に応じて合算処理等を効率的に処理することが可能となる。
【0438】
顧客への請求単位,売上単位,または資金決済単位等の単位にリレーション情報を設定することにより,マーチャント10の運営形態に応じた課金決済をすることができる。したがって,マーチャント10の運営形態の変更,または統廃合に対応することができる。
【0439】
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例を想定し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0440】
上記実施形態においては,同一顧客の場合でもマーチャントごとに相違する独自顧客IDが使用される場合を例にあげて説明したが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,マーチャント問わず同一の独自顧客ID(統一顧客ID)が使用される場合であっても実施することができる。
【0441】
また上記実施形態においては,事業者装置から課金装置にアクセスする場合を例にあげて説明したが,かかる例に限定されず,顧客端末装置から課金装置にアクセスする場合であっても実施可能である。
【0442】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,商品と課金情報とを分けて,多種多様な課金情報を管理することができる。したがって,商品に適合する課金情報を選択して,商品を効率的に登録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる課金システムの概略的な構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態にかかる事業者装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態にかかる顧客端末装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態にかかる課金装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図5】本実施の形態にかかる商品データベースの概略的な構成を示す説明図である。
【図6】本実施の形態にかかる課金プランテンプレートデータベースの概略的な構成を示す説明図である。
【図7】本実施の形態にかかる加盟店登録データの概略的なデータ構造を示す説明図である。
【図8】本実施の形態にかかるマーチャント登録データの概略的なデータ構造を示す説明図である。
【図9】本実施の形態にかかる課金システムに適用される表示画面の概略的な構成を示す説明図である。
【図10】本実施の形態にかかる課金システムに適用される表示画面の概略的な構成を示す説明図である。
【図11】本実施の形態にかかるリレーション情報の概略を示す説明図である。
【図12】本実施の形態にかかる事業者ユニット情報の概略について説明するための説明図である。
【図13】本実施の形態にかかる事業者ユニット情報の生成処理の概略を示すタイミングチャートである。
【図14】本実施の形態にかかる顧客にかかる事業者ユニット情報の生成処理の概略を示すタイミングチャートである。
【図15】本実施の形態にかかる課金システムに適用される表示画面の概略的な構成を示す説明図である。
【図16】本実施の形態にかかる課金システムに適用される表示画面の概略的な構成を示す説明図である。
【図17】本実施の形態にかかる顧客データベースに記憶された顧客プロファイル情報のデータ構造の概略を示す説明図である。
【図18】本実施の形態にかかる課金システムに適用される表示画面の概略的な構成を示す説明図である。
【図19】本実施の形態にかかる課金システムに適用される表示画面の概略的な構成を示す説明図である。
【図20】本実施の形態にかかる課金システムに適用される表示画面の概略的な構成を示す説明図である。
【図21】本実施の形態にかかる課金システムに適用される表示画面の概略的な構成を示す説明図である。
【図22】本実施の形態にかかる顧客管理情報の概略的な構成を示す説明図である。
【図23】本実施の形態にかかる顧客管理情報の関連付処理の概略を示すタイミングチャートである。
【図24】本実施の形態にかかる課金システムに適用される表示画面の概略的な構成を示す説明図である。
【図25】本実施の形態にかかる商品と課金プラン情報との関連付け処理の概略を示すタイミングチャートである。
【図26】本実施の形態にかかる課金システムに適用される表示画面の概略的な構成を示す説明図である。
【図27】本実施の形態にかかる商品登録情報のデータ構造の概略を示す説明図である。
【図28】本実施の形態にかかる課金システムに適用される表示画面の概略的な構成を示す説明図である。
【図29】本実施の形態にかかる課金パラメータ情報のデータ構造の概略を示す説明図である。
【図30】本実施の形態にかかる課金システムに適用される表示画面の概略的な構成を示す説明図である。
【図31】本実施の形態にかかる関連付登録情報のデータ構造の概略を示す説明図である。
【図32】本実施の形態にかかる取扱商品データベースの概略的な構成を示す説明図である。
【図33】本実施の形態にかかる課金システムに適用される表示画面の概略的な構成を示す説明図である。
【図34】本実施の形態にかかる商品の購入処理の概略的な動作を示すタイミングフローチャートである。
【図35】本実施の形態にかかる課金システムに適用される表示画面の概略を示す説明図である。
【図36】本実施の形態にかかる購入登録情報のデータ構造の概略を示す説明図である。
【図37】本実施の形態にかかる課金システムに適用される表示画面の概略を示す説明図である。
【図38】本実施の形態にかかる購入登録情報のデータ構造の概略を示す説明図である。
【図39】本実施の形態にかかる購入情報のデータ構造の概略を示す説明図である。
【図40】本実施の形態にかかる課金システムに適用される表示画面の概略を示す説明図である。
【図41】本実施の形態にかかる生成される伝票の概略を示す説明図である。
【符号の説明】
1 :課金システム
3 :ネットワーク
5 :顧客端末装置
7 :事業者装置
9 :顧客
10:事業者
13:課金装置
Claims (14)
- 商品を提供する事業者側の複数の事業者装置と、前記商品の提供を受ける顧客側の顧客端末装置と、前記事業者装置に代行して、前記顧客端末装置に課金する課金装置とがネットワークに接続される課金システムであって:
前記課金装置は、
前記商品の価格情報と、前記商品と関連付けられた課金プラン情報を記録する商品データベースと;
一組の前記事業者装置が依存元と依存先の関係を有することを記録するリレーション情報データベースと;
課金の種類を示す課金種別情報、課金を請求するタイミングを示す請求タイミング情報、および課金の周期を示す課金周期情報を含んで構成される課金プランテンプレートを備えており、前記課金種別情報、前記請求タイミング情報、および前記課金周期情報の組合せからなる課金パラメータ情報を設定し、前記課金プランテンプレートと前記課金パラメータ情報とから課金プラン情報を生成する課金プラン情報生成手段と;
前記課金プラン情報と、前記商品とを前記事業者装置からの指示により関連付ける関連付手段と;
前記顧客端末装置から購入登録情報を受信する受信手段と;
前記購入登録情報に基づき、前記商品データベースに記録された前記商品の前記価格情報と、前記商品に関連付けられた前記課金プラン情報を特定し、購入登録情報で特定される前記顧客端末装置に課金する課金額算出手段と;
前記購入登録情報で特定される事業者装置に依存関係がある場合は、前記リレーション情報に基づいて依存元の前記事業者装置から請求する課金額を、依存先の前記事業者装置から請求する課金額に合算して課金する課金手段と;
を備えることを特徴とする、課金システム。 - 商品を提供する事業者側の複数の事業者装置と、前記商品の提供を受ける顧客側の顧客端末装置とにネットワークを介して接続され、前記事業者装置に代行して前記顧客端末装置に課金する課金装置であって:
前記商品の価格情報と、前記商品と関連付けられた課金プラン情報を記録する商品データベースと;
一組の前記事業者装置が依存元と依存先の関係を有することを記録するリレーション情報データベースと;
課金の種類を示す課金種別情報、課金を請求するタイミングを示す請求タイミング情報、および課金の周期を示す課金周期情報を含んで構成される課金プランテンプレートを記憶する課金プランテンプレート記憶手段と;
前記課金種別情報、前記請求タイミング情報、および前記課金周期情報の組合せからなる課金パラメータ情報を、前記事業者装置からの指示により設定し、前記課金プランテンプレートと前記課金パラメータ情報とから課金プラン情報を生成する課金プラン情報生成手段と;
前記課金プラン情報と、前記商品とを前記事業者装置からの指示により関連付ける関連付手段と;
前記顧客端末装置から購入登録情報を受信する受信手段と;
前記購入登録情報に基づき、前記商品データベースに記録された前記商品の前記価格情報と、前記商品に関連付けられた前記課金プラン情報を特定し、購入登録情報で特定される前記顧客端末装置に課金する課金額算出手段と;
前記購入登録情報で特定される事業者装置に依存関係がある場合は、前記リレーション情報に基づいて依存元の前記事業者装置から請求する課金額を、依存先の前記事業者装置から請求する課金額に合算して課金する課金手段と;
を備えることを特徴とする、課金装置。 - 前記課金種別情報は、少なくとも単発型課金情報または定額型課金情報から構成されることを特徴とする、請求項2に記載の課金装置。
- 前記請求タイミング情報は、少なくとも前記商品の提供前に課金を請求する前請求情報、または前記商品の提供後に課金を請求する後請求情報から構成されることを特徴とする、請求項2に記載の課金装置。
- 前記サイクル種別情報は、少なくとも年度ごとに課金する年次課金情報、または月ごとに課金する月次課金情報から構成されることを特徴とする、請求項2に記載の課金装置。
- 前記関連付手段は、前記課金プラン情報に、複数の商品を関連付けることを特徴とする、請求項2に記載の課金装置。
- 前記関連付手段は、前記商品に、複数の課金プラン情報を関連付けることを特徴とする、請求項2に記載の課金装置。
- コンピュータをして、商品を提供する事業者側の複数の事業者装置と、前記商品の提供を受ける顧客側の顧客端末装置とにネットワークを介して接続され、前記事業者装置に代行して前記顧客端末装置に課金する課金装置として機能させるコンピュータプログラムであって:
前記課金装置は、前記商品の価格情報と、前記商品と関連付けられた課金プラン情報を記録する商品データベースおよび一組の前記事業者装置が依存元と依存先の関係を有することを記録するリレーション情報データベースを備え、
課金の種類を示す課金種別情報、課金を請求するタイミングを示す請求タイミング情報、および課金の周期を示す課金周期情報の組合せからなる課金パラメータ情報を、前記事業者装置からの指示により設定し;
前記課金種別情報、前記請求タイミング情報、および前記課金周期情報を含んで構成され、予め記憶された課金プランテンプレートと前記課金パラメータ情報とから課金プラン情報を生成し;
前記課金プラン情報と、前記商品とを前記事業者装置からの指示により関連付け;
前記顧客端末装置から購入登録情報を受信し;
前記購入登録情報に基づき、前記商品データベースに記録された前記商品の前記価格情報と、前記商品に関連付けられた前記課金プラン情報を特定し、購入登録情報で特定される前記顧客端末装置に課金する課金額を算出し;
前記購入登録情報で特定される事業者装置に依存関係がある場合は、前記リレーション情報に基づいて依存元の前記事業者装置から請求する課金額を、依存先の前記事業者装置から請求する課金額に合算して課金することを特徴とする、コンピュータプログラム。 - 商品を提供する複数の事業者装置と、前記商品の提供を受ける顧客端末装置とにネットワークを介して接続され、前記事業者装置を代行して前記顧客端末装置に課金する課金装置の課金方法であって:
前記課金装置は、前記商品の価格情報と、前記商品と関連付けられた課金プラン情報を記録する商品データベースおよび一組の前記事業者装置が依存元と依存先の関係を有することを記録するリレーション情報データベースを備え、
課金の種類を示す課金種別情報、課金を請求するタイミングを示す請求タイミング情報、および課金の周期を示す課金周期情報の組合せからなる課金パラメータ情報を、前記事業者装置からの指示により設定ステップと;
前記課金種別情報、前記請求タイミング情報、および前記課金周期情報を含んで構成され、予め記憶された課金プランテンプレートと前記課金パラメータ情報とから課金プラン情報を生成するステップと;
前記課金プラン情報と、前記商品とを前記事業者装置からの指示により関連付けるステップと;
前記顧客端末装置から購入登録情報を受信するステップと;
前記購入登録情報に基づき、前記商品データベースに記録された前記商品の前記価格情報と、前記商品に関連付けられた前記課金プラン情報を特定し、購入登録情報で特定される前記顧客端末装置に課金する課金額を算出するステップと;
前記購入登録情報で特定される事業者装置に依存関係がある場合は、前記リレーション情報に基づいて依存元の前記事業者装置から請求する課金額を、依存先の前記事業者装置から請求する課金額に合算して課金するステップと;
を備えることを特徴とする、課金方法。 - 前記課金種別情報は、少なくとも単発型課金情報または定額型課金情報から構成されることを特徴とする、請求項9に記載の課金方法。
- 前記請求タイミング情報は、少なくとも前記商品の提供前に課金を請求する前請求情報、または前記商品の提供後に課金を請求する後請求情報から構成されることを特徴とする、請求項9に記載の課金方法。
- 前記サイクル種別情報は、少なくとも年度ごとに課金する年次課金情報、または月ごとに課金する月次課金情報から構成されることを特徴とする、請求項9に記載の課金方法。
- 前記関連付けるステップは、前記課金プラン情報に、複数の商品を関連付けることを特徴とする、請求項9に記載の課金方法。
- 前記関連付けるステップは、前記商品に、複数の課金プラン情報を関連付けることを特徴とする、請求項9に記載の課金方法。
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