JP4122873B2 - Container molding film - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器成形用フィルムに関するものである。詳しくは、本発明のフィルム単独もしくは、金属板やプラスチックや紙などの基材に貼り合せて、容器に容易に成形することができるだけでなく、さらには味特性、耐衝撃性に優れた容器成形用フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
包装用容器に使用される熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニルなどを挙げることができる。これら熱可塑性樹脂が単独で用いられる場合、通常金型へ樹脂を流し込んで成型物を得るか、もしくは無延伸のシートを成形することで容器を得ている。しかしながら、無延伸シートを用いた成形では、耐衝撃性を付与することは困難であり、また非晶性樹脂の場合耐熱性が悪く、逆に結晶性樹脂の場合成形時に白化するという課題があった。
【0003】
また、樹脂をフィルム化し金属板などの基材に貼り合せた後に容器に成形する場合にはフィルムには次のような特性が要求される。
【0004】
(1)金属板へのラミネート性に優れていること、
(2)金属板との密着性に優れていること、
(3)成形性に優れ、成形後にピンホールなどの欠陥を生じないこと、
(4)金属缶に対する衝撃によって、ポリエステルフィルムが剥離したり、クラック、ピンホールが発生したりしないこと、
(5)缶の内容物の香り成分がフィルムに吸着したり、フィルムからの溶出物によって内容物の風味がそこなわれないこと(以下、味特性と記載する)。
【0005】
これらの要求を解決するために多くの提案がなされている。例えば、特開平9−194604号公報には、特定の極限粘度を有するポリエステルをブレンドしたフィルムが開示され、また例えば特開2000−313755号公報には特定の昇温結晶化温度を有するフィルムが開示されている。さらには、特許第2851468号公報、特許第2908160号公報、特許第2908191号公報、特許第2908192号公報、特許第2908195号公報、特許第2908196号公報、特許第3016936号公報、特許第3016943号公報、特許第3048725号公報などでは、245℃以下の融点を有する共重合ポリエステルとポリブチレンテレフタレートのブレンドフィルムまたは該フィルムに共重合ポリエステルを積層した積層フィルムが開示されている。しかしながら、これらの提案は、上述のような多岐にわたる要求特性を必ずしも総合的に満足できるものではなく、特に優れた成形性が要求される用途での、味特性、耐衝撃性を両立することは困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解消することにあり、成形加工性、味特性および耐衝撃性に優れた包装用容器に好適な容器成形用フィルムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の容器成形用フィルムは、主として次の構成を有する。すなわち、
ポリマーAとポリマーBが交互に積層され、積層数が少なくとも5層以上の積層フィルムであって、ポリマーAがポリエチレンテレフタレートであり、ポリマーBがポリブチレンテレフタレートもしくは、ポリブチレンテレフタレートとポリアルキレングリコールブロック共重合ポリブチレンテレフタレートからなることを特徴とする容器成形用フィルムである。
【0008】
本発明では、ポリマーAがポリエチレンテレフタレートであり、ポリマーBがポリブチレンテレフタレートもしくは、ポリブチレンテレフタレートとポリアルキレングリコールブロック共重合ポリブチレンテレフタレートからなることが必要である。
【0009】
耐熱性、耐衝撃性、成形性等が最もバランス良く良好であるからである。
【0010】
また、ポリマーAとポリマーBは層間界面での親和性の観点から相溶であることが好ましい。例えば、ポリエステル同士であるポリエチレンテレフタレートとポリブチレンテレフタレートをポリマーAとポリマーBとすることは極めて好ましい態様である。ポリマーAとBが非相溶の場合、積層界面ではく離し、極薄の単層フィルムとなってしまう場合がある。
【0011】
さらに本発明の容器成形用フィルムに用いるポリマーAとポリマーBのガラス転移点の差が20〜200℃、さらには30〜150℃であるのが好ましい。ガラス転移点の差がかかる好ましい範囲であると、フィルム中の非晶域の熱運動性の層間差が十分で、耐衝撃性が向上し、一方、非晶領域の運動性の層間差が大きすぎて製膜が困難になることもない。
【0012】
本発明の容器成形用フィルムは耐衝撃性の観点からポリマーAとポリマーBを交互に配置してなる積層フィルムであって、5層以上の積層フィルムであることが必要である。4層以下では耐衝撃性に劣ってしまう。同一厚みのフィルムおいて、積層数を多くすると言うことは1層当りの厚さを薄くするということであり、1層当りの厚みが薄くなればポリマーに対する自由体積を少なくすることができ、かつ界面を多くすることで界面間でのエネルギー吸収が起こるために耐衝撃性が良好となるものと考えられる。耐衝撃性の観点からは積層数は100層以上であればより好ましい。
【0013】
また、1層当たりの平均厚みは1nm〜1μmであることが耐衝撃性向上の観点から好ましく、1〜500nmであるとさらに好ましい。1〜50nmであれば、耐衝撃性が著しく向上するので特に好ましい。
【0014】
本発明の容器成形用フィルムは本フィルム単独で使用する場合にはフィルム厚さは1000〜50μmであることが好ましく、250〜100μmであればより好ましい。一方、金属板などの基材に貼り合わせてから成形する用途に使用する場合には38〜5μmであることが好ましく、25〜10μmであればより好ましい。
【0015】
本発明のフィルムは耐熱性の観点から融点が205〜270℃であることが好ましい。かかる好ましい範囲であると、容器として使用する際に使用制限を設ける必要がない。より好ましくはフィルムの融点は220〜270℃である。
【0016】
本発明のフィルムには、取り扱い性、加工性を向上させるために、平均粒子径0.01〜10μmの公知の内部粒子、無機粒子および/または有機粒子を0.01〜3重量%含有することが好ましい。粒子濃度が0.05〜3重量%であるとさらに好ましく、0.1〜3重量%であるとより好ましく、0.3〜3重量%であるとより一層好ましい。内部粒子の析出方法としては公知の技術を用いることができるが、例えば、特開昭48−61556号公報、特開昭51−12860号公報、特開昭53−41355号公報、および特開昭54−90397号公報などに記載の技術を採用することができる。さらに、特公昭55−20496号公報や特開昭59−204617号公報などに記載の他の粒子を併用することもできる。平均粒子径を上記好ましい範囲とすると、フィルムに欠陥が生じることもない。
【0017】
かかる無機粒子としては、例えば、湿式および乾式シリカ、コロイダルシリカ、ケイ酸アルミ、酸化チタン、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化アルミ、マイカ、カオリン、クレーなど、有機粒子としてはスチレン、シリコーン、アクリル酸類、メタクリル酸類、ポリエステル類、ジビニル化合物などを構成成分とする粒子を使用することができる。なかでも、湿式および乾式シリカ、アルミナなどの無機粒子およびスチレン、シリコーン、アクリル酸、メタクリル酸、ポリエステル、ジビニルベンゼンなどを構成成分とする粒子を使用することが好ましい。さらに、これらの内部粒子、無機粒子および有機粒子は二種以上を併用してもよい。
【0018】
本発明における容器成形用フィルムは5層以上の積層フィルムであることが必要であるが、その製造方法はポリマーAとポリマーBを交互に配置する必要があることから、2台以上の溶融押出機を用いて、各々の押出機にポリマーを供給し、溶融押出を行い、Tダイ上部に設置したフィードブロックやスタティックミキサー、マルチマニホールドなどを用いて積層する方法を好ましく用いることができる。特に好ましい方法としては、ポリマーAおよびポリマーBをフィードブロックにて3層以上に積層した後、スタティックミキサーを用いて積層数を増加させ、Tダイからシート状に吐出し未延伸シートを得る方法が挙げられる。
【0019】
次に本発明の容器成形用フィルムの製造方法について、ポリマーAにポリエチレンテレフタレート、ポリマーBにポリブチレンテレフタレートを使用する場合について好ましい製造方法を具体的に記述する。
【0020】
ポリマーAとして使用するポリエチレンテレフタレートの調製方法としては、例えば以下のように行えばよい。テレフタル酸ジメチル100重量%、エチレングリコール60重量%の混合物に、テレフタル酸ジメチル量に対して酢酸マグネシウム0.09重量%、三酸化アンチモン0.03重量%を添加して、常法により加熱昇温してエステル交換反応を行う。次いで、該エステル交換反応生成物に、テレフタル酸ジメチル量に対して、リン酸85%水溶液0.020重量%を添加した後、重縮合反応層に移行する。さらに、加熱昇温しながら反応系を徐々に減圧して1mmHgの減圧下、290℃で常法により重縮合反応を行い、所望の極限粘度のポリエチレンテレフタレート樹脂を得る。
【0021】
また、ポリマーBとして使用するポリブチレンテレフタレートの製造方法としては例えば以下のように行えばよい。テレフタル酸100重量%、1,4−ブタンジオール110重量%の混合物を窒素雰囲気下で140℃まで昇温して均一溶液とした後、テレフタル酸に対してオルトチタン酸テトラ−n−ブチル0.054重量%、モノヒドロキシブチルスズオキサイド0.054重量%を添加し、常法によりエステル化反応を行う。次いで、オルトチタン酸テトラ−n−ブチル0.066重量%を添加して、減圧下で重縮合反応を行い、所望の極限粘度のポリブチレンテレフタレート樹脂を得る。
【0022】
なお、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートともに必要に応じて固相重合を行ってもよい。
【0023】
上記のようにして得たポリエステルを各々窒素雰囲気、真空雰囲気などで例えば150℃5時間などの乾燥を行い、その後個別の押出機に供給し溶融する。次いで別々の経路にてフィルターやギヤポンプを通じて、異物の除去、押出量の均整化を行い、フィードブロックにて積層する。ついでスタティックミキサーを用いて積層数を所望の数に増加させた後、Tダイより冷却ドラム上にシート状に吐出する。その際、例えば、ワイヤー状電極もしくはテープ状電極を使用して静電印加する方法、キャスティングドラムと押出したポリマーシート間に水膜を設けたキャスト法、キャスティングドラム温度をポリエステルのガラス転移点〜(ガラス転移点−20℃)にして押出したポリマーを粘着させる方法、もしくはこれらの方法を複数組み合わせた方法によりシート状ポリマーをキャスティングドラムに密着させ冷却固化し未延伸フィルムを得る。これらのキャスト法の中でも、ポリエステルを使用する場合は生産性平面性の観点から静電印加する方法が好ましく使用される。また、ポリオレフィンを使用する場合には圧空により冷却ドラムに押しつけるエアナイフ法が好ましい。かかる未延伸フィルムを用いて長手方向に延伸した後、幅方向に延伸する、あるいは幅方向に延伸した後、長手方向に延伸する逐次二軸延伸方法、フィルムの長手方向、幅方向をほぼ同時に延伸していく同時二軸延伸方法などにより延伸を行なう。
【0024】
かかる延伸方法において、採用される延伸倍率としては、それぞれの方向に好ましくは1.6〜4.2倍、さらに好ましくは1.7〜4.0倍である。また、延伸速度は1,000〜200,000%/分であることが望ましく、延伸温度はポリエステルの場合、ガラス転移点〜(ガラス転移点+100℃)の温度範囲であれば任意の温度とすることができるが、好ましくは、80〜140℃、特に好ましくは長手方向の延伸温度を90〜125℃、幅方向の延伸温度を80〜130℃とするのがよい。また、延伸は各方向に対して複数回行なってもよい。
【0025】
さらに二軸延伸の後にフィルムの熱処理を行なうが、この熱処理はオーブン中、加熱されたロール上など従来公知の任意の方法により行なうことができる。熱処理温度は120℃以上ポリエステルの融点以下の任意の温度とすることができるが、成形加工性、耐衝撃性の点から120〜230℃の熱処理温度であることが好ましい。かかる好ましい温度であれば、耐衝撃性が良好で、一方、成形加工性が悪化することもない。成形後の耐衝撃性の点からは150〜220℃であればさらに好ましく、170〜210℃の範囲であればよりいっそう好ましい。また、熱処理時間は他の特性を悪化させない範囲において任意とすることができるが、通常1〜60秒間行うのが好ましい。さらに、熱処理はフィルムを長手方向および/または幅方向に弛緩させて行ってもよい。
【0026】
本発明の容器成形用フィルムは、優れた成形加工性、味特性を有するだけでなく、極めて耐衝撃性に優れたフィルムであることから、フィルム単体で容器として使用できるだけでなく、紙や他のプラスチックに貼り合せた後に容器に成形する用途や、鋼板やアルミニウム板等の金属板に貼り合せた後に絞り成形やしごき成形によって製造する金属容器にも好ましく使用することができる。
【0027】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を詳細に説明する。なお、特性は以下の方法により測定、評価した。
(1)融点およびガラス転移点
ポリマーもしくはフィルムを約10mg精秤し、示差走査熱量計(パーキンエルマー社製 DSC2型)にて、20℃/分の昇温速度で測定し、DSC曲線の変曲点からガラス転移点を融解に伴う吸熱ピークのピーク位置から融点を求めた。なお、測定は必要に応じて液体窒素を使うなどして低温から行った。
(2)積層層数および平均層厚み
積層層数は以下に述べる実施例、比較例に記載の通り、Tダイ上部に設置したフィードブロックおよびスタティックミキサーにより決定した。実際に設定通りの積層層数になっているかの確認はフィルム任意の場所の断面を透過型電子顕微鏡で観察することで確認を行った。また、その際に一層当りの平均層厚みを決定した。
(3)成形性
220℃に加熱したアルミニウム板(厚さ0.2mm)にフィルムを30m/分で貼り合せた後、40℃の水槽で急冷した。その後、該フィルムラミネート鋼板をフィルムの融点+15℃で熱処理後、再度水槽で急冷した。このようにして得たラミネート鋼板を、絞り成形機で成形(成形比(最大厚み/最小厚み)=2.0))し、缶を得た。得られた缶内に1%の塩化ナトリウム水溶液を入れ1日放置後、塩化ナトリウム水溶液中の電極と金属缶に6Vの電圧をかけて3秒後の電流値を読みとり、10缶測定後の平均値を下記の基準で評価した。
【0028】
A級:0.0001mA未満
B級:0.0001〜0.001mA
C級:0.001〜0.01mA
D級:0.01mA以上
(4)耐衝撃性
上記アルミニウム缶に水を満たし、5℃に冷却後、高さ1.3mから塩化ビニル製タイル床面に落下させた。その後その後水中の電極とアルミニウム缶に6Vの電圧をかけ3秒後の電流値を読みとり、10缶測定し平均値を下記の基準で評価した。
【0029】
A級:0.001mA未満
B級:0.001〜0.005mA
C級:0.005〜0.01mA
D級:0.01mA以上
(5)耐ピンホール性
ASTM F−392に準じて、297×210mmの大きさに切り出したフィルムをゲルボテスターを使用し0℃の温度で、500回の繰り返し屈曲試験を実施した。試験を10回行い、ピンホール個数を計測し平均値を算出した。
(実施例1)
ポリマーAとしてポリエチレンテレフタレート、ポリマーBとしてポリブチレンテレフタレートを使用した。それぞれのポリマーの調製方法は次の通りである。
[ポリマーAの調製方法]
酸成分としてテレフタル酸ジメチル100重量%に、グリコール成分としてエチレングリコール67重量%を添加し、それにエステル交換触媒として酢酸マンガン0.04重量%を加え、常法によりエステル交換反応を行った。次いで、リン酸85%水溶液0.025重量%、二酸化ゲルマニウム0.02重量%を添加し、徐々に昇温、減圧し、最終的に290℃、0.5mmHgまで昇温、減圧し重縮合反応を行い、極限粘度0.68、融点253℃のポリエチレンテレフタレートを得た。
[ポリマーBの調製方法]
テレフタル酸100重量%、1,4−ブタンジオール110重量%の混合物を窒素雰囲気下で140℃まで昇温して均一溶液とした後、テレフタル酸に対してオルトチタン酸テトラ−n−ブチル0.054重量%、モノヒドロキシブチルスズオキサイド0.054重量%を添加し、常法によりエステル化反応を行った。次いで、オルトチタン酸テトラ−n−ブチル0.066重量%を添加して、減圧下で重縮合反応を行い、極限粘度0.88のポリブチレンテレフタレート樹脂を得た。その後、140℃、窒素雰囲気下で結晶化を行い、次いで窒素雰囲気下で200℃、6時間の固相重合を行い、極限粘度1.2のポリブチレンテレフタレート樹脂を得た。
【0030】
上記のようにして得たポリマーAとBを別々に180℃で3時間真空乾燥した後、別々の45mm単軸押出機(L/D=28)に供給し280℃で溶融押出し、Tダイ上部に設置したフィードブロック内でA/B/Aの3層積層し、次にスタティックミキサーの1種であるスクエアーミキサーにてA/B/A/B/・・・/A/B/Aの129層の積層状態とした。これをTダイから20℃に冷却した冷却ドラム状に静電印加しながら押出し未延伸シートを得た。
【0031】
次いで、85℃に加熱してフィルム長手方向に3.5倍延伸し、一旦冷却後テンター式延伸機に導入して100℃で3.5倍に幅方向延伸し、そのまま幅方向に5%のリラックスを掛けながら190℃で熱処理を行い、室温まで徐冷後ロール上に巻取りフィルムを得た。得たフィルムの厚みは25μmであり、ポリマーA層の1層当りの平均厚みは250nm、ポリマーB層の1層当りの平均厚みは130nmであった。
(実施例2)
ポリマーAとして三井化学(株)製PET樹脂“J120”を使用した。またポリマーBとして東レ(株)製PBT樹脂“トレコン”(登録商標)1200S95重量%に東レ・デュポン(株)製エラストマー“ハイトレル”(登録商標)7277を5重量%混合して使用した。
【0032】
フィードブロックでの積層数をA/B/A/・・/B/Aで9層として、その後スクエアーミキサーで513層まで積層を行った以外は実施例1と同様にして25μmの二軸配向フィルムを得た。
(実施例3)
スクエアーミキサーを使用しないこと以外は実施例2と同様に製膜を行い、9層積層二軸配向フィルムを得た。
(比較例4)
ポリマーAとしてイソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレート、ポリマーBとしてシクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレートであるイーストマンケミカル社製“イースター”(登録商標)6763を使用した。ポリマーAの調製方法は次の通りである。
[ポリマーAの調製方法]
酸成分としてテレフタル酸ジメチル82重量%とイソフタル酸ジメチル18重量%の混合物に、グリコール成分としてエチレングリコール67重量%を添加し、それにエステル交換触媒として酢酸マンガン0.04重量%を加え、常法によりエステル交換反応を行った。次いで、リン酸85%水溶液0.025重量%、三酸化アンチモン0.03重量%を添加し、徐々に昇温、減圧し、最終的に290℃、0.5mmHgまで昇温、減圧し重縮合反応を行い、極限粘度0.70、融点220℃のイソフタル酸18モル%共重合ポリエチレンテレフタレートを得た。
【0033】
上記のとおり調製したポリマーA(イソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレート)を170℃で3.5時間真空乾燥し、ポリマーBを80℃で5時間乾燥した後、別々の45mm単軸押出機(L/D=28)に供給し280℃で溶融押出し、Tダイ上部に設置したフィードブロック内でA/B/Aの3層積層し、次にスタティックミキサーの1種であるスクエアーミキサーにてA/B/A/B/・・・/A/B/Aの65層の積層状態とした。これをTダイから20℃に冷却した冷却ドラム状に静電印加しながら押出し未延伸シートを得た。
【0034】
次いで、80℃に加熱してフィルム長手方向に3.4倍延伸し、一旦冷却後テンター式延伸機に導入して100℃で3.6倍に幅方向延伸し、そのまま幅方向に4%のリラックスを掛けながら200℃で熱処理を行い、室温まで徐冷後ロール上に巻取り、厚さ25μmの2軸配向フィルムを得た。
(比較例1)
三井化学(株)製PET樹脂“J120”のみを用いて単層シートをTダイから押出、実施例1と同じ延伸条件で製膜を行った。
(比較例2)
スクエアーミキサーを使用しないこと以外は実施例2と同様に製膜を行い、3層積層二軸配向フィルムを得た。
(比較例3)
実施例1で使用したポリマーAとポリマーBを重量比で7:3となるようにブレンドして45mm単軸押出機(L/D=28)に供給し、Tダイから押出し、20℃に冷却した冷却ドラム状に静電印加しながら押出し単層未延伸シートを得た。
【0035】
次いで、80℃に加熱してフィルム長手方向に3.2倍延伸し、一旦冷却後テンター式延伸機に導入して100℃で3.0倍に幅方向延伸し、そのまま幅方向に3%のリラックスを掛けながら210℃で熱処理を行い、室温まで徐冷後ロール上に巻取り、厚さ20μmの2軸配向フィルムを得た。
【0036】
【表1】
表中の略号は次の通り。
【0037】
PET:ポリエチレンテレフタレート
PBT:ポリブチレンテレフタレート
変性PBT(ポリアルキレングリコールブロック共重合ポリブチレンテレフタレート):東レ・デュポン(株)製エラストマー“ハイトレル”(登録商標)7277
PET/I18:イソフタル酸18モル%共重合ポリエチレンテレフタレート
PET−G:イーストマンケミカル社製“イースター”(登録商標)6763
表1の評価結果から、実施例では本発明のポリマーAとポリマーBを交互に配置してなる積層フィルムにおいて、少なくとも5層以上の積層フィルムを満足していることから、優れた特性を有していた。また、実施例3では積層数が9層と少なく、1層当りの平均厚みも厚いため、実用上は問題ないものの特性が若干低下した。
【0038】
一方、本発明の要件を満足していない比較例では、耐衝撃性が大幅に低下し、実際に商品として使用できないレベルであった。
【0039】
【発明の効果】
フィルム単独でもしくは金属板などの基材にラミネートした後、容器に成形する際に割れが発生することなく容易に成形可能であり、さらに成形後に落下などの衝撃が加わった際にもクラックが入ったりせず、耐衝撃性に優れた容器成形用フィルムを提供できる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a container forming film. Specifically, the film according to the present invention alone or bonded to a base material such as a metal plate, plastic or paper can be easily formed into a container, and further, a container formed with excellent taste characteristics and impact resistance. It is related with the film.
[0002]
[Prior art]
Examples of the thermoplastic resin used for the packaging container include polystyrene, polycarbonate, polyethylene, polypropylene, nylon, polyethylene terephthalate, and polyvinyl chloride. When these thermoplastic resins are used alone, the container is usually obtained by pouring the resin into a mold to obtain a molded product or molding an unstretched sheet. However, in molding using an unstretched sheet, it is difficult to impart impact resistance, and in the case of an amorphous resin, heat resistance is poor, and conversely, in the case of a crystalline resin, whitening occurs during molding. It was.
[0003]
In addition, when the resin is formed into a film and bonded to a substrate such as a metal plate and then molded into a container, the film must have the following characteristics.
[0004]
(1) Excellent laminating properties on metal plates
(2) Excellent adhesion to the metal plate,
(3) Excellent moldability and no defects such as pinholes after molding,
(4) Due to the impact on the metal can, the polyester film does not peel off, cracks or pinholes occur,
(5) The scent component of the contents of the can is adsorbed to the film, and the flavor of the contents is not impaired by the eluate from the film (hereinafter referred to as taste characteristics).
[0005]
Many proposals have been made to solve these requirements. For example, JP-A-9-194604 discloses a film blended with a polyester having a specific intrinsic viscosity, and JP-A-2000-313755 discloses a film having a specific temperature rising crystallization temperature. Has been. Furthermore, Japanese Patent No. 2851468, Japanese Patent No. 2908160, Japanese Patent No. 2908191, Japanese Patent No. 2908192, Japanese Patent No. 2908195, Japanese Patent No. 2908196, Japanese Patent No. 3016936, Japanese Patent No. 3016943 Japanese Patent No. 3048725 discloses a blend film of a copolymerized polyester having a melting point of 245 ° C. or less and polybutylene terephthalate, or a laminated film obtained by laminating the copolymerized polyester on the film. However, these proposals do not necessarily satisfy the wide variety of required characteristics as described above, and it is not possible to achieve both taste characteristics and impact resistance in applications that require particularly excellent moldability. It was difficult.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to eliminate the above-mentioned problems of the prior art, and to provide a container molding film suitable for a packaging container excellent in molding processability, taste characteristics and impact resistance.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the container-forming film of the present invention mainly has the following configuration. That is,
Polymer A and polymer B are alternately laminated and the number of laminated layers is at least 5 or more. The polymer A is polyethylene terephthalate, and the polymer B is polybutylene terephthalate or a polybutylene terephthalate and a polyalkylene glycol block. A container-forming film comprising polymerized polybutylene terephthalate .
[0008]
In the present invention, it is necessary that the polymer A is polyethylene terephthalate and the polymer B is made of polybutylene terephthalate or polybutylene terephthalate and polyalkylene glycol block copolymer polybutylene terephthalate .
[0009]
Heat resistance, impact resistance, moldability, etc. This is because the most well-balanced good.
[0010]
The polymer A and the polymer B are preferably compatible from the viewpoint of affinity at the interlayer interface. For example, it is a very preferable embodiment that polyethylene terephthalate and polybutylene terephthalate, which are polyesters, are polymer A and polymer B. When the polymers A and B are incompatible, they may be separated at the lamination interface, resulting in an extremely thin single layer film.
[0011]
Furthermore, it is preferable that the difference between the glass transition points of the polymer A and the polymer B used in the container molding film of the present invention is 20 to 200 ° C, more preferably 30 to 150 ° C. If the difference in the glass transition point is within such a preferable range, the interlayer difference in the thermal mobility of the amorphous region in the film is sufficient and the impact resistance is improved, while the interlayer difference in the mobility of the amorphous region is large. It is not too difficult to form a film.
[0012]
The container molding film of the present invention is a laminated film in which polymer A and polymer B are alternately arranged from the viewpoint of impact resistance, and needs to be a laminated film of 5 or more layers. If it is 4 layers or less, the impact resistance is poor. In the same thickness film, increasing the number of layers means reducing the thickness per layer, and if the thickness per layer is reduced, the free volume for the polymer can be reduced, and It is considered that impact resistance is improved because energy absorption occurs between the interfaces by increasing the number of interfaces. From the viewpoint of impact resistance, the number of laminated layers is more preferably 100 layers or more.
[0013]
The average thickness per layer is preferably 1 nm to 1 μm from the viewpoint of improving impact resistance, and more preferably 1 to 500 nm. If it is 1-50 nm, since impact resistance improves remarkably, it is especially preferable.
[0014]
When the container forming film of the present invention is used alone, the film thickness is preferably 1000 to 50 μm, more preferably 250 to 100 μm. On the other hand, when it is used for an application in which it is bonded to a base material such as a metal plate, it is preferably 38 to 5 μm, more preferably 25 to 10 μm.
[0015]
The film of the present invention preferably has a melting point of 205 to 270 ° C. from the viewpoint of heat resistance. When it is within such a preferable range, it is not necessary to provide a use restriction when used as a container. More preferably, the melting point of the film is 220-270 ° C.
[0016]
The film of the present invention contains 0.01 to 3 wt% of known internal particles, inorganic particles and / or organic particles having an average particle diameter of 0.01 to 10 [mu] m in order to improve the handleability and processability. Is preferred. The particle concentration is more preferably 0.05 to 3% by weight, more preferably 0.1 to 3% by weight, and still more preferably 0.3 to 3% by weight. As a method for depositing the internal particles, known techniques can be used. For example, JP-A 48-61556, JP-A 51-12860, JP-A 53-41355, and JP-A Techniques described in, for example, 54-90397 can be employed. Further, other particles described in Japanese Patent Publication No. 55-20496 and Japanese Patent Publication No. 59-204617 can be used in combination. If the average particle diameter is within the above preferred range, no defects will occur in the film.
[0017]
Examples of such inorganic particles include wet and dry silica, colloidal silica, aluminum silicate, titanium oxide, calcium carbonate, calcium phosphate, barium sulfate, aluminum oxide, mica, kaolin, and clay, and organic particles include styrene, silicone, and acrylic. Particles containing as constituents acids, methacrylic acids, polyesters, divinyl compounds and the like can be used. Among them, it is preferable to use inorganic particles such as wet and dry silica and alumina, and particles containing styrene, silicone, acrylic acid, methacrylic acid, polyester, divinylbenzene and the like as constituent components. Furthermore, these internal particles, inorganic particles, and organic particles may be used in combination of two or more.
[0018]
The container-forming film in the present invention is required to be a laminated film of 5 layers or more, but since the production method needs to alternately arrange the polymer A and the polymer B, two or more melt extruders are used. It is possible to preferably use a method of supplying a polymer to each of the extruders, performing melt extrusion, and laminating using a feed block, a static mixer, a multi-manifold or the like installed on the top of the T die. As a particularly preferred method, there is a method in which polymer A and polymer B are laminated in a feed block in three or more layers, and then the number of laminations is increased using a static mixer, and discharged from a T die into a sheet to obtain an unstretched sheet. Can be mentioned.
[0019]
Next, regarding the method for producing a container-forming film of the present invention, a preferred production method for the case where polyethylene terephthalate is used for polymer A and polybutylene terephthalate is used for polymer B will be specifically described.
[0020]
As a method for preparing polyethylene terephthalate used as the polymer A, for example, the following may be performed. To a mixture of 100% by weight of dimethyl terephthalate and 60% by weight of ethylene glycol, 0.09% by weight of magnesium acetate and 0.03% by weight of antimony trioxide are added to the amount of dimethyl terephthalate, and the temperature is raised by a conventional method. Then, a transesterification reaction is performed. Next, after adding 0.020% by weight of 85% aqueous solution of phosphoric acid to the amount of dimethyl terephthalate, the transesterification reaction product is transferred to the polycondensation reaction layer. Further, the reaction system is gradually depressurized while being heated and heated, and a polycondensation reaction is performed at 290 ° C. under a reduced pressure of 1 mmHg by a conventional method to obtain a polyethylene terephthalate resin having a desired intrinsic viscosity.
[0021]
Moreover, what is necessary is just to perform as a manufacturing method of the polybutylene terephthalate used as the polymer B as follows, for example. A mixture of 100% by weight of terephthalic acid and 110% by weight of 1,4-butanediol was heated to 140 ° C. in a nitrogen atmosphere to obtain a homogeneous solution, and then tetra-n-butyl orthotitanate was added to terephthalic acid in an amount of 0.1%. 054% by weight and 0.054% by weight of monohydroxybutyltin oxide are added, and an esterification reaction is carried out by a conventional method. Next, 0.066 wt% of tetra-n-butyl orthotitanate is added and a polycondensation reaction is performed under reduced pressure to obtain a polybutylene terephthalate resin having a desired intrinsic viscosity.
[0022]
Both polyethylene terephthalate and polybutylene terephthalate may be subjected to solid phase polymerization as necessary.
[0023]
The polyester obtained as described above is dried in a nitrogen atmosphere, a vacuum atmosphere, etc., for example, at 150 ° C. for 5 hours, and then supplied to an individual extruder and melted. Subsequently, the foreign matter is removed and the amount of extrusion is leveled through a filter and a gear pump in different paths, and the feed blocks are stacked. Next, after increasing the number of stacked layers to a desired number using a static mixer, the sheet is discharged in a sheet form from a T die onto a cooling drum. In that case, for example, a method of applying static electricity using a wire-like electrode or a tape-like electrode, a casting method in which a water film is provided between a casting drum and an extruded polymer sheet, and the casting drum temperature is changed from the glass transition point of polyester to ( The sheet-like polymer is brought into close contact with the casting drum and cooled and solidified by a method of adhering the extruded polymer at a glass transition point of -20 ° C. or a combination of these methods to obtain an unstretched film. Among these casting methods, when using polyester, a method of applying an electrostatic force is preferably used from the viewpoint of productivity flatness. Moreover, when using polyolefin, the air knife method pressed against a cooling drum with compressed air is preferable. Using such an unstretched film, the film is stretched in the longitudinal direction and then stretched in the width direction, or the stretched film is stretched in the width direction and then stretched in the longitudinal direction, and the longitudinal direction and the width direction of the film are stretched almost simultaneously. Stretching is performed by the simultaneous biaxial stretching method.
[0024]
In such a stretching method, the stretching ratio employed is preferably 1.6 to 4.2 times in each direction, and more preferably 1.7 to 4.0 times. The stretching speed is desirably 1,000 to 200,000% / min. In the case of polyester, the stretching temperature is set to an arbitrary temperature as long as it is in the temperature range of glass transition point to (glass transition point + 100 ° C.). However, the stretching temperature is preferably 80 to 140 ° C., particularly preferably 90 to 125 ° C. in the longitudinal direction and 80 to 130 ° C. in the width direction. Further, the stretching may be performed a plurality of times in each direction.
[0025]
Further, the film is heat-treated after biaxial stretching, and this heat treatment can be performed by any conventionally known method such as in an oven or on a heated roll. The heat treatment temperature can be any temperature between 120 ° C. and the melting point of the polyester, but it is preferably a heat treatment temperature of 120 to 230 ° C. from the viewpoint of moldability and impact resistance. At such a preferable temperature, the impact resistance is good, while the moldability is not deteriorated. From the point of impact resistance after molding, it is more preferably 150 to 220 ° C, and even more preferably 170 to 210 ° C. Moreover, although heat processing time can be made arbitrary in the range which does not deteriorate another characteristic, Usually, it is preferable to carry out for 1 to 60 seconds. Further, the heat treatment may be performed by relaxing the film in the longitudinal direction and / or the width direction.
[0026]
The film for forming a container of the present invention not only has excellent moldability and taste characteristics, but also has a very excellent impact resistance. It can also be preferably used for a metal container manufactured by drawing or ironing after being bonded to a metal plate such as a steel plate or an aluminum plate after being bonded to plastic.
[0027]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail by way of examples. The characteristics were measured and evaluated by the following methods.
(1) Melting point and glass transition point About 10 mg of polymer or film is precisely weighed and measured with a differential scanning calorimeter (DSC2 type, manufactured by Perkin Elmer Co., Ltd.) at a heating rate of 20 ° C./min. From the point, the melting point was determined from the peak position of the endothermic peak accompanying melting of the glass transition point. The measurement was performed at a low temperature by using liquid nitrogen as necessary.
(2) Number of laminated layers and average layer thickness The number of laminated layers was determined by a feed block and a static mixer installed on the upper part of the T die as described in Examples and Comparative Examples described below. Whether or not the number of laminated layers was actually set was confirmed by observing a cross section of an arbitrary place of the film with a transmission electron microscope. At that time, the average layer thickness per layer was determined.
(3) Formability A film was bonded to an aluminum plate (thickness 0.2 mm) heated to 220 ° C. at 30 m / min, and then rapidly cooled in a 40 ° C. water bath. Thereafter, the film-laminated steel sheet was heat-treated at the melting point of the film + 15 ° C. and then rapidly cooled again in a water bath. The laminated steel sheet thus obtained was molded with a drawing machine (molding ratio (maximum thickness / minimum thickness) = 2.0)) to obtain a can. 1% sodium chloride aqueous solution was put into the obtained can and left for 1 day, then a voltage of 6 V was applied to the electrode and metal can in the sodium chloride aqueous solution, the current value after 3 seconds was read, and the average after 10 cans measurement The value was evaluated according to the following criteria.
[0028]
Class A: less than 0.0001 mA Class B: 0.0001 to 0.001 mA
Class C: 0.001 to 0.01 mA
Class D: 0.01 mA or more (4) Impact resistance The above aluminum can was filled with water, cooled to 5 ° C., and dropped from a height of 1.3 m onto a vinyl chloride tile floor. Thereafter, a voltage of 6 V was applied to the electrode in water and the aluminum can, the current value after 3 seconds was read, 10 cans were measured, and the average value was evaluated according to the following criteria.
[0029]
Class A: less than 0.001 mA Class B: 0.001 to 0.005 mA
Class C: 0.005 to 0.01 mA
Class D: 0.01 mA or more (5) Pinhole resistance According to ASTM F-392, a film cut into a size of 297 × 210 mm was subjected to 500 repeated bending tests at 0 ° C. using a gel bot tester. Carried out. The test was performed 10 times, the number of pinholes was measured, and the average value was calculated.
(Example 1)
Polyethylene terephthalate was used as polymer A, and polybutylene terephthalate was used as polymer B. The preparation method of each polymer is as follows.
[Method for preparing polymer A]
To 100% by weight of dimethyl terephthalate as an acid component, 67% by weight of ethylene glycol as a glycol component was added, and 0.04% by weight of manganese acetate was added as a transesterification catalyst, and a transesterification reaction was performed by a conventional method. Next, 0.025% by weight of 85% phosphoric acid aqueous solution and 0.02% by weight of germanium dioxide were added, and the temperature was gradually raised and depressurized. Finally, the temperature was raised to 290 ° C. and 0.5 mmHg, and the polycondensation reaction was performed. And polyethylene terephthalate having an intrinsic viscosity of 0.68 and a melting point of 253 ° C. was obtained.
[Method for preparing polymer B]
A mixture of 100% by weight of terephthalic acid and 110% by weight of 1,4-butanediol was heated to 140 ° C. in a nitrogen atmosphere to obtain a homogeneous solution, and then tetra-n-butyl orthotitanate was added to terephthalic acid in an amount of 0.1%. 054% by weight and 0.054% by weight of monohydroxybutyltin oxide were added, and an esterification reaction was carried out by a conventional method. Subsequently, 0.066 wt% of tetra-n-butyl orthotitanate was added and a polycondensation reaction was performed under reduced pressure to obtain a polybutylene terephthalate resin having an intrinsic viscosity of 0.88. Thereafter, crystallization was performed at 140 ° C. in a nitrogen atmosphere, followed by solid phase polymerization at 200 ° C. for 6 hours in a nitrogen atmosphere to obtain a polybutylene terephthalate resin having an intrinsic viscosity of 1.2.
[0030]
Polymers A and B obtained as described above were separately vacuum-dried at 180 ° C. for 3 hours, then supplied to separate 45 mm single screw extruders (L / D = 28), melt extruded at 280 ° C. Three layers of A / B / A are laminated in the feed block installed in the A, B / A / B /.../ A / B / A 129 using a square mixer which is a kind of static mixer. The layer was laminated. This was extruded while electrostatically applied to a cooling drum cooled to 20 ° C. from a T die to obtain an unstretched sheet.
[0031]
Next, the film is heated to 85 ° C. and stretched 3.5 times in the longitudinal direction of the film, once cooled, introduced into a tenter type stretching machine, stretched in the width direction 3.5 times at 100 ° C., and 5% in the width direction as it is. Heat treatment was performed at 190 ° C. while relaxing, and after gradually cooling to room temperature, a wound film was obtained on a roll. The thickness of the obtained film was 25 μm, the average thickness per layer of the polymer A layer was 250 nm, and the average thickness per layer of the polymer B layer was 130 nm.
(Example 2)
As polymer A, PET resin “J120” manufactured by Mitsui Chemicals, Inc. was used. Further, as polymer B, 5% by weight of PBT resin “Toraycon” (registered trademark) 1200S 95% by weight manufactured by Toray Industries, Inc. was mixed with 5% by weight of elastomer “Hytrel” (registered trademark) 7277 manufactured by Toray DuPont.
[0032]
25 μm biaxially oriented film in the same manner as in Example 1 except that the number of layers in the feed block was 9 layers with A / B / A /./ B / A and then 513 layers were formed with a square mixer. Got.
(Example 3)
Except not using a square mixer, it formed into a film like Example 2 and obtained the 9-layer lamination biaxially oriented film.
( Comparative Example 4 )
“Easter” (registered trademark) 6763 manufactured by Eastman Chemical Co., which is isophthalic acid copolymerized polyethylene terephthalate as polymer A and cyclohexanedimethanol copolymerized polyethylene terephthalate as polymer B was used. The preparation method of the polymer A is as follows.
[Method for preparing polymer A]
To a mixture of 82% by weight of dimethyl terephthalate as an acid component and 18% by weight of dimethyl isophthalate, 67% by weight of ethylene glycol is added as a glycol component, and 0.04% by weight of manganese acetate is added as a transesterification catalyst. A transesterification reaction was performed. Next, 0.025% by weight of 85% phosphoric acid aqueous solution and 0.03% by weight of antimony trioxide were added, and the temperature was gradually raised and depressurized. Finally, the temperature was raised to 290 ° C. and 0.5 mmHg, and the polycondensation was performed. Reaction was performed to obtain 18 mol% copolymerized polyethylene terephthalate having an intrinsic viscosity of 0.70 and a melting point of 220 ° C.
[0033]
Polymer A (isophthalic acid copolymerized polyethylene terephthalate) prepared as described above was vacuum dried at 170 ° C. for 3.5 hours, polymer B was dried at 80 ° C. for 5 hours, and then a separate 45 mm single screw extruder (L / D). = 28), melt extruded at 280 ° C., three layers of A / B / A are laminated in a feed block installed on the top of the T-die, and then A / B / It was set as the lamination | stacking state of 65 layers of A / B /.../ A / B / A. This was extruded while electrostatically applied to a cooling drum cooled to 20 ° C. from a T die to obtain an unstretched sheet.
[0034]
Next, the film was heated to 80 ° C. and stretched 3.4 times in the longitudinal direction of the film, and after cooling, it was introduced into a tenter type stretching machine and stretched in the width direction 3.6 times at 100 ° C. Heat treatment was performed at 200 ° C. while relaxing, and the film was gradually cooled to room temperature and wound on a roll to obtain a biaxially oriented film having a thickness of 25 μm.
(Comparative Example 1)
A single layer sheet was extruded from a T-die using only Mitsui Chemicals Co., Ltd. PET resin “J120”, and a film was formed under the same stretching conditions as in Example 1.
(Comparative Example 2)
Except not using a square mixer, it formed into a film like Example 2 and the three-layer lamination biaxially oriented film was obtained.
(Comparative Example 3)
Polymer A and polymer B used in Example 1 were blended so as to have a weight ratio of 7: 3, supplied to a 45 mm single screw extruder (L / D = 28), extruded from a T die, and cooled to 20 ° C. An extruded single layer unstretched sheet was obtained while applying electrostatic force to the cooled drum.
[0035]
Next, the film is heated to 80 ° C. and stretched by 3.2 times in the longitudinal direction of the film, once cooled, introduced into a tenter type stretching machine, stretched in the width direction by 3.0 times at 100 ° C., and 3% in the width direction as it is. Heat treatment was performed at 210 ° C. while relaxing, and the film was gradually cooled to room temperature and wound on a roll to obtain a biaxially oriented film having a thickness of 20 μm.
[0036]
[Table 1]
The abbreviations in the table are as follows.
[0037]
PET: Polyethylene terephthalate PBT: Polybutylene terephthalate modified PBT (Polyalkylene glycol block copolymerized polybutylene terephthalate) : Elastomer “Hytrel” (registered trademark) 7277 manufactured by Toray DuPont Co., Ltd.
PET / I 18 : Isophthalic acid 18 mol% copolymerized polyethylene terephthalate PET-G: “Easter” (registered trademark) 6763 manufactured by Eastman Chemical Co.
From the evaluation results of Table 1, in the examples, the laminated film formed by alternately arranging the polymer A and the polymer B of the present invention has at least five laminated films, and thus has excellent characteristics. It was. In Example 3, the number of laminated layers was as small as 9 layers, and the average thickness per layer was thick.
[0038]
On the other hand, in the comparative example that does not satisfy the requirements of the present invention, the impact resistance was greatly reduced, and it was at a level where it could not be actually used as a product.
[0039]
【The invention's effect】
It can be easily formed without cracking when it is molded into a container after it has been laminated on a base material such as a film or a metal plate, and cracks also occur when impacts such as dropping are applied after molding. Therefore, it is possible to provide a container molding film having excellent impact resistance.
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