JP4121695B2 - Tire exterior noise prediction method and recording medium recording tire exterior noise prediction program - Google Patents

Tire exterior noise prediction method and recording medium recording tire exterior noise prediction program Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加速時のタイヤ車外騒音予測方法に関し、特に、精度良くかつ容易に予測することのできる加速時のタイヤ車外騒音予測方法、および、タイヤ車外騒音予測プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、自動車の加速時車外騒音は、自動車騒音の規制によって、上限が設定され、その試験方法についても、JIS D 1024やISO 362によって「自動車の加速時車外騒音試験方法」として設定されている。
この試験方法は、図7に示されるように、車両Cを進入速度Vinで位置A−A’を通過させ、位置A−A’から20m離れた位置B−B’において脱出速度Vout で脱出させる。その際、車両Cの前端が位置A−A’を通過した後、車両Cの後端が位置B−B’を通過するまでの間、位置A−A’と位置B−B’との真ん中であって、路面Gの中心線から7.5m離れ、路面Gから1.2mの高さに位置する位置(騒音測定位置)Mに配置されたマイクロホンを用いて騒音レベルを計測する。
この試験方法では、タイヤTから発生するタイヤ騒音も加速時車外騒音の一要素として含まれるため、タイヤTを音源として発生するタイヤの加速時車外騒音も低いことが望ましい。
【0003】
現在、このようなタイヤの加速時車外騒音は、車両のエンジン音や吸気音や排気音等を減音加工によって減音したり、タイヤと路面間から発生するタイヤ騒音を排除するために、カーペットを敷いた路面を用いて車両を走行し、その際の騒音を測定することによって、求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような車両を用いた実車試験では、上記「自動車の加速時車外騒音試験方法」で定めた脱出位置における速度が、減音加工を車両に施すことによって、車両の加速性能が低下するために、あるいは、減音のために路面G上にカーペットを敷いて加速走行を行うために、駆動力が十分に発生せず、規格で定めるISO10844路面上を走行する場合よりも脱出速度Vout が遅い、すなわち、実車試験における加速度が小さい場合が多く、実車試験の計測結果から求まるタイヤの加速時車外騒音の精度は悪いといった問題があった。また、減音加工をする度に車両の騒音レベルも変化するため、計測結果を用いて予測されるタイヤの加速時車外騒音は、減音加工の度に変化し、再現性も悪いといった問題があった。
【0005】
また、実車試験の測定結果からタイヤの加速時車外騒音を求める場合、車両位置と車両速度と騒音レベルの関係を用い、この関係を用いて煩雑な処理を行わなければならず、測定時間および処理時間が長くなるといった問題もあった。
【0006】
例えば、上記JIS D 1024やISO 362で規定される「自動車の加速時車外騒音試験方法」を用いて車両Cを加速走行させて騒音を測定し、この測定データから、タイヤTの加速時車外騒音を求める場合、1回の加速走行に約3分、測定のばらつきを考慮して10回程度の加速走行を必要とするため、この加速走行試験に約30分を要する。さらに、路面Gにカーペットを敷いたり、タイヤのトレッド部にパタンが施されていないスムーズなタイヤを用意して、上記加速走行試験と同様の走行条件で加速走行試験を行う必要があり、この加速走行試験に約30分を要する。さらに、上記加速走行試験の走行条件である進入速度Vinから脱出速度Vout までの所定の走行速度で惰性走行時騒音の測定を行う必要があり、この惰性走行時騒音試験に約30分を要する。つまり、測定だけで合計約90分を要する。さらに、時系列データとして得られる騒音測定データの騒音レベルと車両Cの位置とその時の走行速度との関係を用いて、煩雑な処理を行う必要がある。この処理に約180分かかり、測定に要する上記約90分と合わせて合計約270分の時間を要する。騒音レベルと車両Cの位置とその時の走行速度との関係が不明な場合には、タイヤの加速時車外騒音を求めることはできない。
たとえ、静音加工をした車両Cがある場合でも、1回の加速走行に3分、測定のばらつきを考慮して10回程度の加速走行が必要であるため、約30分測定に要する。
このように、実車試験の測定結果からタイヤの加速時車外騒音を求める場合、測定時間および処理時間が長くなるといった問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題点を解消し、タイヤの加速時車外騒音のレベルを再現性が高く、精度良く、しかも容易に予測することのできるタイヤ車外騒音予測方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、タイヤの加速時車外騒音を、所定の速度で走行する際に発生するタイヤの惰性走行時騒音と所定の走行速度から加速する際に発生する加速時騒音増加量とを合成することによって予測する、加速時のタイヤ車外騒音予測方法であって、
前記加速時騒音増加量は、タイヤの回転を加速することによって生じるタイヤと路面間に働く摩擦エネルギー、あるいは、タイヤの回転を加速することによって生じるタイヤと路面間に働く摩擦仕事率、を用いて求めることを特徴とするタイヤ車外騒音予測方法を提供する。
【0009】
ここで、前記加速時騒音増加量は、前記摩擦エネルギーあるいは前記摩擦仕事率の多項式を対数変換した関数によって求めるのが好ましく、前記多項式は、前記摩擦エネルギーあるいは前記摩擦仕事率の1次多項式あるいは2次多項式であるのが好ましい。
ここで、前記摩擦エネルギーは、タイヤの回転を加速する際にタイヤに働く駆動力と、タイヤの路面に対するスリップ比とを用いて求めるのが好ましく、前記摩擦エネルギーは、前記駆動力と前記スリップ比を乗算して求めるのが好ましい。
一方、前記摩擦仕事率は、タイヤの回転を加速する際に前記タイヤに働く駆動力と、タイヤの路面に対するスリップ速度とを用いて求められるのが好ましく、前記摩擦エネルギーは、前記駆動力と前記スリップ速度を乗算して求めるのが好ましい。
【0010】
また、前記駆動力は、タイヤを装着した車両を実際に加速した際に、前記車両に取り付けられたセンサで計測して取得されるのが好ましく、また、前記スリップ比あるいは前記スリップ速度は、タイヤを装着した車両を実際に加速した際に得られる前記車両の走行速度およびタイヤの回転角速度から求めるのが好ましい。
【0011】
ここで、上記タイヤ車外騒音予測方法において、
タイヤの加速時車外騒音を予測する際、タイヤを装着する車両を想定し、
前記駆動力、および、前記スリップ比あるいは前記スリップ速度が、想定された前記車両の車両諸元情報と前記車両の加速前後の走行速度情報とを用いて算出されるのが好ましい。その際、前記駆動力、および、前記スリップ比あるいは前記スリップ速度を算出する際、前記車両の加速に伴って生ずる回転相当部分重量を、前記車両の空車重量の0.07倍以上0.12倍以下とするのが好ましい。さらに、前記タイヤの加速時車外騒音は、タイヤを点音源とする距離減衰を含み、前記タイヤの位置によって騒音測定位置での騒音レベルが変動する騒音レベル変動波形の形式で予測されるのが好ましい。
【0012】
また、本発明は、コンピュータを用いて、所定の速度で走行する際に発生するタイヤの惰性走行時騒音と所定の走行速度から加速する際に発生する加速時騒音増加量とを合成することによって、タイヤの加速時車外騒音を予測するためのプログラムを記録した記録媒体であって、
前記加速時騒音増加量は、タイヤの回転を加速することによって生じるタイヤと路面間に働く摩擦エネルギー、あるいは、タイヤの回転を加速することによって生じるタイヤと路面間に働く摩擦仕事率、を用いて求めることを特徴とするタイヤ車外騒音予測プログラムを記録した記録媒体を提供する。
【0013】
ここで、上記タイヤ車外騒音予測プログラムを記録した記録媒体において、
タイヤの加速時車外騒音を予測する際、タイヤを装着する車両を想定し、
この車両の車両諸元情報と前記車両の加速前後の走行速度情報とを用いて、タイヤの回転を加速する際にタイヤに働く駆動力と、タイヤの路面に対するスリップ比あるいはタイヤの路面に対するスリップ速度を算出し、
算出された前記駆動力と、前記スリップ比あるいは前記スリップ速度とを用いて、前記摩擦エネルギー、あるいは、前記摩擦仕事率を算出するのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のタイヤ車外騒音予測方法およびタイヤ車外騒音予測プログラムを記録した記録媒体について、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説明する。
【0015】
図1には、本発明のタイヤ車外騒音予測方法を実施するタイヤ車外騒音予測装置10の構成が示される。
タイヤ車外騒音予測装置10は、図7に示すようなJIS D 1024で定める「自動車の加速時車外騒音試験方法」を忠実に想定してタイヤTから発生する加速時車外騒音L+δLを予測、算出するもので、入力部11、車両特性演算部12、摩擦エネルギー演算部14、加速時騒音増加量演算部16、惰性走行時騒音演算部18、加速時車外騒音演算部20および車両諸元情報やタイヤの駆動μ−S特性等の既知情報を記録保持するメモリ部22とを有して構成される。
なお、このようなタイヤ車外騒音予測装置10の構成部位は、コンピュータ内で実行されて機能を発揮するソフトウェアで構成されるものであっても、構成部位が回路基板によって設計されたハードウェアによって構成されるものであってもよい。
【0016】
入力部11は、試験条件に従って走行する車両Cの加速前後の走行速度情報、すなわち、進入速度Vin、脱出速度Vout 、さらには、タイヤ車外騒音を予測するために想定される車両Cの種類、タイヤTの種類や路面Gの種類がキーボードやマウス等の操作系を用いて入力される部位である。
入力された情報は、車両特性演算部12、摩擦エネルギー演算部14および惰性走行時騒音演算部18に送られる。
【0017】
車両特性演算部12は、入力部11より送られた進入速度Vinおよび脱出速度Vout を受け取り、一方、入力部11より送られた車両Cの種類に関する情報から、メモリ部22に記録保持されている、入力された車両Cの車両諸元情報を呼び出し、この車両諸元情報を用いて、加速度αおよび加速抵抗Rh を介して、一輪当たりのタイヤTに働く駆動力Fx およびタイヤTの摩擦係数μの算出を行う部位である。算出方法については後述する。
【0018】
摩擦エネルギー演算部14は、車両特性演算部12で算出された駆動力Fx および摩擦係数μを用い、入力部11から送られたタイヤの種類や路面の種類に関する情報を用いて、所望の駆動μ−S特性をメモリ部22から呼び出し、スリップ比Sを算出して摩擦エネルギーEd を算出する部位である。算出方法については後述する。
【0019】
ここで、スリップ比Sとは、図2に示すように、タイヤTの転がり有効半径をR、タイヤTの回転角速度ω、タイヤの前方に進む速度、すなわち車両走行速度Vv とすると、下記式(1)で定義される比率である。
S = (R×ω −Vv )/(R×ω) (1)
【0020】
また、駆動μ−S特性とは、タイヤTの回転角速度ωの加速によって、図2に示すようにタイヤTと路面Gとの間に働く駆動力Fx と、タイヤTが路面Gを押し付ける荷重FZ との比、すなわち摩擦係数μ(=FX /FZ )がスリップ比Sに対してどのように変化するかを定めた特性で、図3に示すような特性曲線Cを持つ駆動μ−S特性を得る。すなわち、惰行走行時、駆動力FX は0であるためスリップ比Sは0であるが、タイヤTの回転角速度ωの加速により、タイヤTは路面Gから駆動力Fx を受け、摩擦係数μは大きくなり、スリップ比Sは次第に大きくなる。
しかし、タイヤTと路面G間の摩擦係数μには限界があり、摩擦係数μp を超えることはない。すなわち、タイヤTの回転角速度ωの加速によるスリップ比がSp を超えると、タイヤTは路面Gに対して空転を開始し、駆動力Fx は低下し、摩擦係数μは低下する。
タイヤ車外騒音予測装置10において行われるタイヤTの回転角速度の加速は、スリップ比Sがスリップ比SP 以下の範囲で行われる。従って、摩擦係数μm が得られると一意的にスリップ比Sm が求まる。
【0021】
このような駆動μ−S特性は、この特性曲線Cを近似する近似関数がメモリ部22に保有されることによって記録保持され、この近似関数が呼び出され、この近似関数に基づいてスリップ比Sが算出されるように構成されてもよいし、図3に示すような曲線C上の複数の離散点を参照テーブルとしてメモリ部22に保有し、この参照テーブルが呼び出され、スリップ比Sが参照テーブルに基づいて算出されてもよい。このような駆動μ−S特性は、タイヤの種類や路面Gの種類によって異なるので、予め種々の駆動μ−S特性がメモリ部22に記憶保持される。
【0022】
一方、摩擦エネルギーEd とは、タイヤTと路面Gとの間の摩擦によって発生するエネルギーを意味する。ここで、摩擦エネルギーEd は、下記式(2)に従って定義される。
d = Fx × S (2)
ここで、摩擦エネルギーEd が式(2)で表されるのは、以下の理由による。
【0023】
すなわち、本来、摩擦エネルギーEd は、路面Gに対するタイヤTの変位量Xdispを駆動力Fx に乗算することによって得られる。ここで、路面Gに対するタイヤTの変位量Xdispは、回転するタイヤTが路面Gと接し始める踏み込み端EL から蹴り出し端ET の間に、タイヤTのトレッド部が路面Gに対して変位する量であり、これは、タイヤTの回転角速度ωにタイヤ転がり有効半径Rを乗算して得られるタイヤTの路面Gと接する際の速度R×ωと車両走行速度Vv の速度差に、タイヤTのトレッド部が踏み込み端EL から蹴り出し端ET までの通過時間tを乗算することによって求まる。さらに、この通過時間tは、踏み込み端EL から蹴り出し端ET までの距離Lを速度R×ωで除算することによって得られる。すなわち、タイヤTの変位量Xdispは、下記式(3)に従って求まるが、踏み込み端EL から蹴り出し端ET までの距離Lの変化が変位量Xdispの変化に与える寄与は小さく、距離Lを略一定として考えることができ、式(2)の形で定義することができる。
disp = (R×ω −Vv )×(L/(R×ω)) (3)
なお、上記例は、摩擦エネルギーEd を式(2)のように駆動力FX とスリップ比Sの積で定義したが、本発明においては、これに限定されず、下記式(4)に従って、摩擦エネルギーEd を駆動力FX とスリップ比Sを用いた関数fで表すものであれば、いずれであってもよい。例えば、駆動力FX とスリップ比Sの2次や3次の多項式等が例示される。
d = f(Fx ,S) (4)
【0024】
加速時騒音増加量演算部16は、摩擦エネルギー演算部14で得られた摩擦エネルギーEd を用いてタイヤTの加速時騒音増加量δLを算出する部位である。ここで、タイヤTの加速時騒音増加量δLは、下記式(5)に従って、摩擦エネルギーEd の多項式g(Ed )を対数変換した関数によって求められる。
δL = 10 × log{g(Ed )/(2πr2 )} (5)
ここで、rとは、タイヤTと騒音測定位置Mとの距離であり、rの自乗に反比例する形で多項式g(Ed )の値が低下するように、タイヤTを点音源とした距離減衰が考慮されている。ここで、g(Ed )は、1次や2次、さらには3次等の多項式である。このような加速時騒音増加量δLは、式(5)に示されるように、タイヤTの位置と騒音測定位置Mとの距離rの関数によって表されるので、JIS D 1024の「自動車の加速時車外騒音試験方法」で定める距離r0 に変換するために、車両諸元情報の中の車両Cの前ボディオーバーハング量Lhangを用いて距離r0 に変換し、さらに、距離r0 に変換された加速時騒音増加量δLの式を用いて、距離r0 の値を変化させて、距離r0 に対する加速時騒音増加量δLを求める。このような加速時騒音増加量δLは加速時車外騒音演算部20に送られる。
【0025】
惰性走行時騒音演算部18は、入力部11から送られた進入速度Vin、脱出速度Vout の情報を用いて、加速中の各走行速度における惰性走行時騒音Lを算出する部位である。ここで惰性走行時騒音Lとは、車両走行速度Vv で走行する際にタイヤTから発生するタイヤTの騒音である。一般に、惰性走行時騒音は、車両走行速度Vv に対して、C1 ×log(Vv )+ C2 (C1 およびC2 は所定の定数)の形で表される。惰性走行時騒音演算部18においてもこれを用い、さらに、タイヤTの位置と騒音測定位置Mの位置との距離をrとした際の距離減衰を考慮して、騒音測定位置Mにおける加速中の各走行速度における惰性走行時騒音Lを算出する。その際、図5に示すように、車両諸元情報の中の車両Cの前ボディーオーバーハング量Lhangを用いて、上記「自動車の加速時車外騒音試験方法」で定める距離r0 に変換し、距離r0 を変化させて、距離r0 に対する惰性走行時騒音Lを求める。
こうして算出された惰性走行時騒音Lは、加速時車外騒音演算部20に送られる。
【0026】
加速時車外騒音演算部20は、惰性走行時騒音Lに加速時騒音増加量δLが合成される。合成方法は、送られてきた惰性走行時騒音Lおよび加速時騒音増加量δLが、dBAの単位のデータであるので、一度音圧に戻されて、同じ距離r0 における惰性走行時騒音Lと加速時騒音増加量δLの音圧が線形的に加算された後、対数変換されてdBAの単位に戻される。
こうして、騒音測定位置Mにおける、距離r0 に対するタイヤCの加速時車外騒音L+δLが算出され、図示されないモニタやプリンタ等に送られ、図1に示されるような騒音レベル変動波形Wが表示され、あるいは、プリント出力される。
【0027】
メモリ部22には、車両諸元情報が車両Cの種類に区分けされて記憶保持され、また、タイヤTの種類および路面Gの種類の組み合わせに区分けされて駆動μ−S特性が記録保持される。
車両諸元情報は、例えば車両全長、乗員・積荷重量、空車重量、前軸重量、車両重心高さ、ホイールベース、FFやFR等の駆動方式および4輪や2輪等の駆動輪数等の情報である。車両の種類とは、車両製造業者の製造販売する車種の型式等をいう。あるいは、乗用車、1トントラック等のように、大まかな車種に区分けされ、それに応じた代表的な車両諸元情報が記憶保持されるものであってもよい。
【0028】
記録保持される駆動μ−S特性は、MTS社製FT−III 等のμ−S特性を測定する室内台上測定によって計測されたものでもよく、あるいは、μ−S特性を測定する公知のトレーラ等を用いて実路上で測定されたものであってもよく、さらには、公知のタイヤ構造モデル等を用いてシミュレーションされて算出されたものであってもよい。
また、メモリ部22には、加速時騒音増加量16で用いられる摩擦エネルギーEd の多項式の関数g(Ed )の各係数が記録され、操作者の入力によって所望の関数g(Ed )が設定されるように、メモリ部22に関数g(Ed )の係数が記録保持されてもよい。
【0029】
なお、上記実施例は、タイヤTの摩擦エネルギーEd を用いて、加速時騒音増加量δLを求めるものであるが、本発明においては、摩擦エネルギーEd の替わりに、タイヤTと路面Gとの間で行われる摩擦仕事率Wd を用いてもよい。この場合、摩擦エネルギー演算部14に替えて、摩擦仕事率演算部を用いる。摩擦仕事演算部では、摩擦エネルギー演算部14と同様に、車両特性演算部12から送られた摩擦係数μとメモリ部22から呼び出された駆動μ−S特性とを用いてスリップ比Sを求め、さらに、求められたスリップ比Sと進入速度Vinおよび脱出速度Vout とを用いて、スリップ速度(R×ω−Vv )(=ΔV)を求め、このスリップ速度(R×ω−Vv )に駆動力Fx を乗算することによって摩擦仕事率Wd を求める。その際、式(5)の多項式の係数は摩擦エネルギーEd を用いる場合と異なる。
タイヤ車外騒音予測装置10は、以上のように構成される。
【0030】
次に、本発明のタイヤ車外騒音予測方法について、図4に示されるタイヤ車外騒音予測装置10における処理フローに基づいて説明する。
まず、入力部11に、進入速度Vin(km/h)および脱出速度Vout (km/h)、車両Cの種類、タイヤTの種類および路面Gの種類に関する情報が入力される(ステップ100)。
次に、入力された情報は、車両特性演算部12に送られ、車両Cの種類に関する情報から、メモリ部22に記録保持された所望の車両諸元情報が呼び出される。この車両諸元情報の中の車両全長Ltotal を用いて、下記式(6)に従って、図7に示す位置A−A’とこの位置から20m離れた位置B−B’間の加速度α(m/s2 )が算出される(ステップ102)。
α = {(Vout /3.6)2 −(Vin/3.6)2 }/2/(Ltotal +20) (6)
ここで、式(2)の分母において(Ltotal +20)とするのは、上記試験方法が、車両Cの前端が位置A−A’を通過した後、車両Cの後端が位置B−B’を通過する間を測定時間と定めているからである。
【0031】
求められた加速度αは、車両諸元情報の中の空車重量W1 および乗員・積荷重量wとともに、加速抵抗Rh を下記式(7)に従って算出する(ステップ104)。
h = (W1 + ΔW + w)×α/G (7)
ここで、Gは重力加速度であり、ΔWは回転部分相当重量である。回転部分相当重量は、空車重量W1 の0.07倍以上0.12倍以下であるのが好ましく、例えば車両Cが乗用車である場合、空車重量W1 の約0.08倍の重量が、車両Cがトラックである場合、空車重量W1 の約0.11倍の重量が回転部分相当重量として用いられるとよい。
【0032】
ここで、回転部分相当重量ΔWとは、車両Cを加速する際、タイヤTや回転シャフト等の回転部分の加速に伴う慣性抵抗を、重量の次元で表したものをいう。また、車両CのタイヤTを含む車輪全体が回転することによって生じる転がり抵抗Rr は、一般的に、空車重量W1 および乗員・積荷重量wの和の略0.02倍であることから、下記式(8)に従って転がり抵抗Rr を求める。
r = 0.02×(W1 + w) (8)
こうして得られた加速抵抗Rh と転がり抵抗Rr が加算され、さらに、車両Cの種類によって定まる駆動輪数n、例えば、2輪駆動の場合はn=2、4輪駆動の場合はn=4、が考慮され、下記式(9)に従って車両Cの一輪に働く駆動力、すなわち、加速するタイヤTが路面Gから受ける一輪当たりの駆動力Fx が算出される(ステップ106)。一般に、車両Cの加速走行時、空気抵抗も生じるが、空気抵抗は、加速抵抗Rh と転がり抵抗Rr と比較して小さく省略することができる。
x = (Rh + Rr )/n (9)
【0033】
このようにして求められるタイヤTに働く駆動力Fx は、実車試験で実際に測定される測定駆動力と比較することにより、前述した回転部分相当重量ΔWを空車重量W1 の0.07倍以上0.12倍以下として求めるのが好ましく、また、式(8)に従って求めた転がり抵抗Rr を含めるのが好ましいことがわかる。
【0034】
図5には、車両Cとして、後輪駆動のFR乗用車を用いた時の、式(7)〜(9)を用いて算出される駆動力Fx と、実車試験により測定された測定駆動力とが指数表示されている。
ここで、実車試験により測定される測定駆動力は、後輪の車軸に取り付けた分力計によって駆動力が測定される。車両Cの走行条件は、図7に示す試験方法に従い、進入速度Vinを50km/hとして、位置A−A’から進入し、位置B−B’において脱出速度Vout で脱出する。図4中のグラフは、速度差(Vout −50)に対する駆動力の関係を示し、実際に測定された測定駆動力の結果が◆印でプロットされている。
【0035】
また、図4には、式(7)、(8)および(9)によって算出される駆動力Fx について、転がり抵抗Rr の有無、および回転部分相当重量ΔWの程度に関する3条件の結果が△印、□印および*印の各記号で区別されて記されている。
【0036】
ここで、図4中の△印は、式(7)中の回転部分相当重量ΔWを空車重量W1 の0.08倍とし、式(9)中の転がり抵抗Rr を式(8)に従って用いた場合の結果であり、□印は、式(7)の回転部分相当重量ΔWを空車重量W1 の0.08倍とし、式(9)中の転がり抵抗Rr を0とした場合の結果であり、*印は、式(7)中の回転部分相当重量ΔWを空車重量W1 の0.8倍とし、式(9)中の転がり抵抗Rr を0とした場合の結果である。
なお、*印において、式(7)中の回転部分相当重量ΔWを空車重量W1 の0.8倍としたのは、従来、乗用車の場合、空車重量W1 の0.8倍、普通トラックの場合、空車重量W1 の1.10倍であることが知られている(理工図書株式会社「自動車力学」影山克三、影山一郎著、P66)からである。
【0037】
図5から明らかなように、◆印で表される測定駆動力の結果に最も近いプロットは、回転部分相当重量ΔWを空車重量W1 の0.08倍とし、転がり抵抗Rr を考慮した△印であり、その次に□印である。従来の知見に基づいて回転部分相当重量ΔWを空車重量W1 の0.8倍とした*印は、測定駆動力の結果から大きくはずれる。
【0038】
車両Cをトラックとした場合、式(7)〜(9)を用いて算出される駆動力Fx は、回転部分相当重量ΔWを空車重量W1 の略0.11倍とすることにより、測定駆動力と対応する。
以上より、回転相当重量ΔWを空車重量W1 の0.07倍以上0.12倍以下とするのが好ましい。
【0039】
次に、ステップ102で求めた加速度αを用いて、加速度αに伴う車両Cの前後輪の荷重移動ΔWm を下記式(10)に従って算出する(ステップ108)。
ΔWm = h×(W1 + w)×α/Lw /G (10)
ここで、hは、車両諸元情報の中の車両重心高さであり、Lw は、ホイールベースを示す。こうして算出される荷重移動ΔWm は、下記式(11)あるいは(12)に従って駆動輪に加わる荷重、すなわち駆動輪のタイヤTに作用する垂直荷重Fz が算出される(ステップ110)。
FFの場合:Fz =(Wf − ΔWm )/n’ (11)
FRの場合:Fz =(Wr + ΔWm )/n’ (12)
ここで、Wf は、車両諸元情報の中の前軸荷重であり、空車重量W1 に乗員・積算重量wを加えた際に前軸に懸かる荷重である。Wr は後軸重量で、Wr =W1 +w−Wf である。ここで、n’は、前軸あるいは後軸の車輪数であり、例えば、乗用車の場合、n’=2である。
【0040】
こうして求められた駆動輪荷重、すなわち、駆動輪のタイヤTに作用する垂直荷重Fz と、ステップ106で算出された駆動力Fx とを用いて、下記式(13)に従って駆動輪の摩擦係数μ、すなわち、駆動輪のタイヤTの摩擦係数μを算出する(ステップ112)。
μ = Fx / Fz (13)
こうして得られた摩擦エネルギー演算部14に送られる。
本実施例における、車両特性演算部12で行われるステップ102〜112の処理は、解析式を用いて算出されるものであるが、本発明においては、これに限定されず、公知の機構解析プログラムを用い、車両諸元情報に基づいてモデル化された車両モデル等を用いて計算されるものであってもよい。たとえば、機構解析プログラムとして、Mechanical Dynamics. Inc. 社製ADAMS等が例示される。このように、解析式や機構解析プログラム等で作成された車両モデルを用いることで、容易に垂直荷重Fz を算出することができる。さらに、ABAQUS等の有限要素法プログラムで作成されたタイヤモデルを用いることで、摩擦係数μを算出することができる。
【0041】
なお、駆動力FX は、解析式や機構解析プログラムで作成された車両モデルを用いて算出される必要は必ずしもなく、本発明においては、タイヤTを装着した車両Cを、所定の速度から実際に加速することによって、車両CのタイヤTの回転車軸に取り付けられた6分力計等のセンサで実際に計測されて取得されたものを採用してもよい。また、スリップ比Sあるいはスリップ速度ΔVについても、タイヤTを装着した車両Cを、所定の速度から加速することによって、車両Cの走行速度およびタイヤTの回転速度を測定することによって求められるものを採用してもよい。
【0042】
摩擦エネルギー演算部14では、入力部11から送られたタイヤTの種類や路面Gの種類に関する情報から、メモリ部22に記録保持された所望の駆動μ−S特性が呼び出され、車両特性演算部12から送られた摩擦係数μに基づいて、図3に示すように、スリップ比Sを算出する(ステップ114)。駆動μ−S特性は、摩擦係数μおよびスリップ比Sが無次元化されているので、タイヤTに加わる垂直荷重Fz が異なる場合や車両走行速度Vv や回転角速度ωが異なる場合でも、用いることができる。
【0043】
次に、算出されたスリップ比Sと駆動力FX とを用いて、式(2)や式(4)に従って摩擦エネルギーEd を算出する(ステップ116)。こうして算出された摩擦エネルギーEd は、加速時騒音増加量演算部16に送られ、加速時騒音増加量δLが算出される(ステップ118)。算出方法は、式(5)に従って算出される。
ここで、g(Ed )の関数として、例えば、C3 ×Ed +C4 やC5 ×Ed 2 −C6 ×Ed (C3 〜C6 は、いずれも所定の係数)等の1次や2次の多項式が例示される。
さらに式(5)中の距離rを、図7に示すような、車両諸元情報の中の車両Cの前ボディオーバーハング量Lhangを用いて距離r0 に変換して、距離r0 の値を変化させて、距離r0 に対する加速時騒音増加量δLを求める。
このような加速時騒音増加量δLは加速時車外騒音演算部20に送られる。
【0044】
一方、惰性走行時騒音演算部18では、入力部11から送られた進入速度Vin、脱出速度Vout の情報を用いて、加速中の各走行速度における惰性走行時騒音Lを算出する(ステップ120)。すなわち、惰性走行時騒音LをC1 ×log(Vv )+ C2 (C1 およびC2 は、いずれも所定の係数)の形で算出し、さらに、タイヤTと騒音測定位置Mとの距離rとした際の距離減衰を考慮して、距離r0 に対する惰性走行時騒音Lを求める。
このような惰性走行時騒音Lは、車両Cを実際に走行して測定して得てもよく、公知の室内台上測定機を用いて得てもよい。
求められた惰性走行時騒音Lは、加速時車外騒音演算部20に送られる。
【0045】
加速時車外騒音演算部20では、送られてきた惰性走行時騒音Lと加速時騒音増加量δLとが合成され、タイヤTの加速時車外騒音L+δLが算出される(ステップ122)。ここで、送られてきた惰性走行時騒音Lおよび加速時騒音増加量δLは、dBA表示で得られるため、リニアな音圧に変換されて、同じ距離r0 における音圧が加算された後、対数変換されてdBA表示とされる。
このような加速時車外騒音L+δLのデータは、タイヤ車外騒音予測装置10から出力データとして出力され、図示されないモニタやプリンタ等の出力装置に数値データが出力され、あるいは、車両Cの位置に応じて騒音レベルが変化する騒音レベル変動波形Wが表示される。
【0046】
図6には、上記方法によって予測されたタイヤTの加速時車外騒音L+δLのの予測値と、車両Cを実際に走行して測定し、タイヤTの加速時車外騒音を高精度に求めた測定値との比較を、所定の騒音レベルα[dBA]を基準にして示している。予測値および測定値は、いずれも、得られた騒音レベル変動波形Wのうち任意の車両の位置に対する騒音レベルを示している。
なお、使用したタイヤTは、いずれも乗車用タイヤであり、205/55R16の5仕様のタイヤと、215/60R16の3仕様のタイヤと、225/45ZR17の4仕様のタイヤと、225/50ZR16の10仕様のタイヤである。
【0047】
図6中、■印は、式(5)において、g(Ed )を、C5 ×Ed 2 −C6 ×Ed (C5 およびC6 は、いずれも所定の係数)として得られた加速時車外騒音L+δLの予測値と測定値のプロットであり、◆印は、式(5)の摩擦エネルギーEd の替わりに摩擦仕事率Wd を用い、その時の、g(Wd )を、C3 ×Ed +C4 (C3 およびC4 は、いずれも所定の係数)として得られた加速時車外騒音L+δLの予測値と測定値のプロットである。
【0048】
図6より、◆印の予測値と測定値との相関係数は略0.8であり、その時の回帰式も、予測値=1.0008×測定値、となり、精度良く、しかも、再現性も高く、予測値が測定値に対応することがわかる。さらに、■印の予測値と測定値との相関係数は略0.9であり、回帰式も、予測値=0.999×測定値、となり、極めて精度良く、しかも、再現性も高く、予測値が測定値に対応することがわかる。
【0049】
このようなタイヤ車外騒音予測方法を用いることで、惰性走行時騒音L、および、駆動μ−S特性が既知である場合、加速時車外騒音L+δLの算出はわずか約10秒である。惰性走行時騒音Lおよび駆動μ−S特性がわかっておらず、この駆動μ−S特性の測定を必要とする場合においても、駆動μ−S特性の測定による取得はわずか1分程度であり、惰性走行時騒音Lの測定に要する時間30分と合わせて、合計31分程度しかかからない。従来、JIS D 1024やISO 362で規定される「自動車の加速時車外騒音試験方法」を用いて騒音測定を行い、タイヤの加速時車外騒音を求める場合に比べて、タイヤの加速時車外騒音の算出に要する時間が大幅に短縮される。しかも、図6に示されるように、再現性が高く、精度良く算出することができる。
【0050】
このようなタイヤ車外騒音の予測方法は、タイヤ車外騒音予測プログラムとしてCD−ROMやフロッピーディスク等の公知の記録媒体に格納されているのが好ましい。
例えば、加速時騒音増加量演算部16や、惰性走行時騒音演算部18や加速時車外騒音演算部20の各機能を実施するプログラムが記録媒体に格納されてもよいし、さらには、摩擦エネルギーEd や摩擦仕事率Wd を算出する際に必要とされる駆動力Fx および、摩擦係数μやスリップ速度ΔV等を算出する車両特性演算部12や摩擦エネルギー演算部14や摩擦仕事率演算部等の各機能を実施するプログラムが記録媒体に格納されてもよく、また、タイヤ車外騒音予測装置10全体の機能を実施するプログラムが記録媒体に格納されてもよい。
【0051】
以上、本発明のタイヤ車外騒音予測方法およびタイヤ車外騒音予測プログラムを記録した記録媒体について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0052】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、タイヤの回転を加速することによって生じるタイヤと路面間に働く摩擦エネルギー、あるいは、タイヤの回転を加速することによって生じるタイヤと路面間に働く摩擦仕事率、を用いてタイヤの加速時騒音増加量を求めることにより、タイヤの加速時車外騒音のレベルを、再現性が高く、精度良く、しかも容易に短時間に予測することができる。
特に、タイヤに働く駆動力、および、タイヤの路面に対するスリップ比あるいはスリップ速度を、車両の車両諸元情報と車両の加速前後の走行速度情報とを用いて算出し、これを用いて摩擦エネルギーや摩擦仕事率を算出することで、タイヤの加速時騒音増加量を、さらには、タイヤの加速時車外騒音を、容易に短時間に予測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のタイヤ車外騒音予測方法を実施するタイヤ車外騒音予測装置の一例を示すブロック図である。
【図2】 本発明のタイヤ車外騒音予測方法において対象とされるタイヤの加速走行時の速度、駆動力および垂直荷重を説明する説明図である。
【図3】 本発明のタイヤ車外騒音予測方法に用いられる駆動μ−S特性を説明する説明図である。
【図4】 本発明のタイヤ車外騒音予測方法の流れの一例を示すフローチャートである。
【図5】 本発明のタイヤ車外騒音予測方法で算出される駆動力と、測定駆動力との比較を示す図である。
【図6】 本発明のタイヤ車外騒音予測方法で予測されるタイヤ車外騒音予測値と、測定値との比較を示す図である。
【図7】 「自動車の加速時車外騒音試験方法」を説明する説明図である。
【符号の説明】
10 タイヤ車外騒音予測装置
11 入力部
12 車両特性演算部
14 摩擦エネルギー演算部
16 加速時騒音増加量演算部
18 惰性走行時騒音演算部
20 加速時車外騒音演算部
22 メモリ部
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tire vehicle exterior noise prediction method during acceleration, and more particularly to a tire vehicle exterior noise prediction method that can be accurately and easily predicted, and a recording medium that records a tire vehicle exterior noise prediction program.
[0002]
[Prior art]
Currently, the upper limit of the vehicle exterior noise during acceleration of the vehicle is set by the regulation of the vehicle noise, and the test method is also set as “vehicle exterior acceleration noise test method” by JIS D 1024 and ISO 362.
In this test method, as shown in FIG.inPass through position A-A 'and escape speed V at position B-B' 20 m away from position A-A '.outEscape with. At that time, after the front end of the vehicle C passes the position AA ′ and until the rear end of the vehicle C passes the position BB ′, the center between the position AA ′ and the position BB ′. The noise level is measured using a microphone disposed at a position (noise measurement position) M that is 7.5 m away from the center line of the road surface G and 1.2 m from the road surface G.
In this test method, since the tire noise generated from the tire T is also included as an element of the acceleration outside vehicle noise, it is desirable that the outside acceleration noise of the tire generated using the tire T as a sound source is also low.
[0003]
Currently, the noise outside the vehicle during acceleration of such tires is reduced by reducing the engine noise, intake noise, exhaust noise, etc. of the vehicle by noise reduction processing, and in order to eliminate tire noise generated between the tire and the road surface. It is calculated | required by driving | running | working a vehicle using the road surface laid and measuring the noise in that case.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in an actual vehicle test using such a vehicle, the speed at the escape position determined in the above-mentioned “external vehicle exterior noise test method” is subjected to noise reduction processing on the vehicle, thereby reducing the acceleration performance of the vehicle. Therefore, in order to perform acceleration running with a carpet placed on the road surface G for noise reduction, the driving speed is not sufficiently generated, and the escape speed V is higher than when traveling on the ISO 10844 road surface defined by the standard.outHowever, the acceleration in the actual vehicle test is often small, and there is a problem that the accuracy of the outside noise during acceleration of the tire obtained from the measurement result of the actual vehicle test is poor. In addition, the noise level of the vehicle changes each time the noise reduction processing is performed, so that the vehicle exterior noise at the time of acceleration of the tire predicted using the measurement results changes every time the noise reduction processing is performed and the reproducibility is poor. there were.
[0005]
In addition, when calculating the vehicle exterior noise at the time of acceleration of the tire from the measurement result of the actual vehicle test, the relationship between the vehicle position, the vehicle speed, and the noise level must be used, and complicated processing must be performed using this relationship. There was also a problem that the time was long.
[0006]
For example, the vehicle C is accelerated by using the “acceleration vehicle exterior noise test method” defined in JIS D 1024 and ISO 362, and the noise is measured. From this measurement data, the vehicle exterior noise during acceleration of the tire T is measured. In this case, about 3 minutes are required for one acceleration travel, and about 10 acceleration travels are required in consideration of measurement variations. Therefore, this acceleration travel test requires about 30 minutes. Furthermore, it is necessary to prepare a smooth tire without carpeting on the road surface G or with a pattern on the tread portion of the tire, and to perform an accelerated running test under the same running conditions as the above accelerated running test. The running test takes about 30 minutes. Furthermore, the approach speed V which is the running condition of the accelerated running testinEscape speed VoutIt is necessary to measure the noise during coasting at a predetermined traveling speed until approximately 30 minutes for this coasting noise test. That is, it takes about 90 minutes in total only for the measurement. Furthermore, it is necessary to perform complicated processing using the relationship between the noise level of the noise measurement data obtained as time series data, the position of the vehicle C, and the traveling speed at that time. This process takes about 180 minutes, and it takes about 270 minutes in total, including the above 90 minutes required for measurement. When the relationship between the noise level, the position of the vehicle C, and the traveling speed at that time is unknown, it is not possible to obtain the vehicle exterior noise during tire acceleration.
Even if there is a vehicle C that has been subjected to silent processing, it takes 3 minutes for one acceleration run, and about 10 minutes for acceleration run in consideration of measurement variations, and therefore takes about 30 minutes.
As described above, when the vehicle exterior noise during acceleration of the tire is obtained from the measurement result of the actual vehicle test, there is a problem that the measurement time and the processing time become long.
[0007]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a tire vehicle exterior noise prediction method that solves the above-described problems and that can accurately and easily predict the level of vehicle exterior noise during tire acceleration with high reproducibility.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, the present invention provides a tire acceleration noise generated when traveling at a predetermined speed and an acceleration noise generated when accelerating from a predetermined traveling speed. A method for predicting the noise outside a tire vehicle during acceleration, which is predicted by combining the amount of increase in noise,
The amount of increase in noise during acceleration is determined by using frictional energy acting between the tire and the road surface generated by accelerating the rotation of the tire, or frictional power acting between the tire and the road surface generated by accelerating the rotation of the tire. The present invention provides a method for predicting noise outside a vehicle, characterized in that it is obtained.
[0009]
Here, the acceleration noise increase amount is preferably obtained by a logarithmically transformed function of the friction energy or the frictional power polynomial, and the polynomial is the first order polynomial or 2 of the frictional energy or the frictional power. A polynomial of the order is preferred.
Here, the friction energy is preferably obtained using a driving force acting on the tire when accelerating the rotation of the tire and a slip ratio with respect to a road surface of the tire, and the friction energy is calculated using the driving force and the slip ratio. It is preferable to calculate by multiplying.
On the other hand, the frictional power is preferably obtained by using a driving force acting on the tire when accelerating the rotation of the tire and a slip speed with respect to a road surface of the tire, and the frictional energy is calculated using the driving force and the It is preferable to obtain by multiplying the slip speed.
[0010]
Further, the driving force is preferably obtained by measuring with a sensor attached to the vehicle when the vehicle equipped with the tire is actually accelerated, and the slip ratio or the slip speed is determined by the tire. It is preferable to obtain from the traveling speed of the vehicle and the rotational angular speed of the tire obtained when the vehicle equipped with is actually accelerated.
[0011]
Here, in the tire exterior noise prediction method,
When predicting vehicle exterior noise when accelerating tires, assume a vehicle equipped with tires,
It is preferable that the driving force and the slip ratio or the slip speed are calculated using assumed vehicle specification information and travel speed information before and after acceleration of the vehicle. At this time, when calculating the driving force and the slip ratio or the slip speed, the rotation equivalent partial weight generated with the acceleration of the vehicle is 0.07 to 0.12 times the empty weight of the vehicle. The following is preferable. Further, the vehicle exterior noise during acceleration of the tire preferably includes a distance attenuation using the tire as a point sound source, and is predicted in the form of a noise level fluctuation waveform in which the noise level at the noise measurement position varies depending on the position of the tire. .
[0012]
In addition, the present invention uses a computer to synthesize tire inertia traveling noise generated when traveling at a predetermined speed and acceleration noise increase generated when accelerating from the predetermined traveling speed. , A recording medium on which a program for predicting vehicle exterior noise during acceleration is recorded,
The amount of increase in noise during acceleration is determined by using frictional energy acting between the tire and the road surface generated by accelerating the rotation of the tire, or frictional power acting between the tire and the road surface generated by accelerating the rotation of the tire. Provided is a recording medium on which a tire vehicle exterior noise prediction program is recorded.
[0013]
Here, in the recording medium in which the tire exterior noise prediction program is recorded,
When predicting vehicle exterior noise when accelerating tires, assume a vehicle equipped with tires,
Using the vehicle specification information of the vehicle and the traveling speed information before and after the acceleration of the vehicle, the driving force acting on the tire when accelerating the rotation of the tire and the slip ratio with respect to the tire road surface or the slip speed with respect to the tire road surface To calculate
It is preferable to calculate the frictional energy or the frictional power using the calculated driving force and the slip ratio or the slip speed.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the tire vehicle exterior noise prediction method and the tire vehicle exterior noise prediction program according to the present invention will be described in detail based on a preferred embodiment shown in the accompanying drawings.
[0015]
FIG. 1 shows the configuration of a tire vehicle exterior noise prediction apparatus 10 that implements the tire vehicle exterior noise prediction method of the present invention.
The tire exterior noise prediction device 10 predicts and calculates the acceleration exterior noise L + δL generated from the tire T, faithfully assuming the “acceleration exterior noise test method for automobiles” defined in JIS D 1024 as shown in FIG. The input unit 11, the vehicle characteristic calculation unit 12, the friction energy calculation unit 14, the acceleration noise increase calculation unit 16, the inertia running noise calculation unit 18, the acceleration outside vehicle noise calculation unit 20, and vehicle specification information and tires And a memory unit 22 that records and holds known information such as driving μ-S characteristics.
In addition, even if the component part of such a tire exterior noise prediction apparatus 10 is comprised by the software which is performed in a computer and exhibits a function, the component part is comprised by the hardware designed by the circuit board. It may be done.
[0016]
The input unit 11 is travel speed information before and after acceleration of the vehicle C traveling according to the test conditions, that is, the approach speed Vin, Escape speed VoutIn addition, the type of the vehicle C, the type of the tire T, and the type of the road surface G that are assumed to predict the noise outside the vehicle are input using an operation system such as a keyboard or a mouse.
The input information is sent to the vehicle characteristic calculation unit 12, the friction energy calculation unit 14, and the inertia running noise calculation unit 18.
[0017]
The vehicle characteristic calculation unit 12 receives the approach speed V sent from the input unit 11.inAnd escape speed VoutOn the other hand, from the information on the type of the vehicle C sent from the input unit 11, the vehicle specification information of the input vehicle C recorded and held in the memory unit 22 is called, and this vehicle specification information is used. Acceleration α and acceleration resistance RhThe driving force F acting on the tire T per wheel viaxAnd a part where the friction coefficient μ of the tire T is calculated. The calculation method will be described later.
[0018]
The friction energy calculation unit 14 is a driving force F calculated by the vehicle characteristic calculation unit 12.xAnd the friction coefficient μ, the information on the tire type and road surface type sent from the input unit 11 is used to call a desired drive μ-S characteristic from the memory unit 22, the slip ratio S is calculated, and the friction energy is calculated. EdIt is a part which calculates. The calculation method will be described later.
[0019]
Here, the slip ratio S is, as shown in FIG. 2, the rolling effective radius of the tire T is R, the rotational angular velocity ω of the tire T, the speed of traveling forward of the tire, that is, the vehicle traveling speed VvThen, the ratio is defined by the following formula (1).
S = (R × ω−Vv) / (R × ω) (1)
[0020]
Further, the driving μ-S characteristic is a driving force F acting between the tire T and the road surface G as shown in FIG. 2 by acceleration of the rotational angular velocity ω of the tire T.xAnd the load F with which the tire T presses against the road surface GZRatio, that is, friction coefficient μ (= FX/ FZ) Is a characteristic that defines how it changes with respect to the slip ratio S, and a driving μ-S characteristic having a characteristic curve C as shown in FIG. 3 is obtained. That is, when coasting, the driving force FXIs 0, so the slip ratio S is 0, but the tire T is driven from the road surface G by the acceleration of the rotational angular velocity ω of the tire T, and the driving force FxAs a result, the coefficient of friction μ increases and the slip ratio S gradually increases.
However, the friction coefficient μ between the tire T and the road surface G has a limit, and the friction coefficient μpNever exceed. That is, the slip ratio due to acceleration of the rotational angular velocity ω of the tire T is SpTire T starts to idle with respect to the road surface G, and the driving force FxDecreases and the coefficient of friction μ decreases.
The acceleration of the rotational angular velocity of the tire T performed in the tire exterior noise prediction device 10 is such that the slip ratio S is the slip ratio S.PIt is performed in the following range. Therefore, friction coefficient μmIs uniquely obtained, the slip ratio SmIs obtained.
[0021]
Such a driving μ-S characteristic is recorded and held by storing an approximate function approximating the characteristic curve C in the memory unit 22, and this approximate function is called, and the slip ratio S is calculated based on the approximate function. The plurality of discrete points on the curve C as shown in FIG. 3 may be stored in the memory unit 22 as a reference table, the reference table is called, and the slip ratio S is calculated as a reference table. May be calculated based on Since such driving μ-S characteristics vary depending on the type of tire and the type of road surface G, various driving μ-S characteristics are stored and held in the memory unit 22 in advance.
[0022]
On the other hand, friction energy EdThe term “energy” means energy generated by friction between the tire T and the road surface G. Where friction energy EdIs defined according to the following formula (2).
Ed= Fx× S (2)
Where friction energy EdIs expressed by the formula (2) for the following reason.
[0023]
That is, originally, the friction energy EdIs the displacement amount X of the tire T with respect to the road surface GdispDriving force FxIs obtained by multiplying by. Here, the displacement amount X of the tire T with respect to the road surface GdispIs a tread edge E where the rotating tire T begins to contact the road surface G.LKicked out edge ETIs the amount by which the tread portion of the tire T is displaced with respect to the road surface G. This is when the tire T contacts the road surface G of the tire T obtained by multiplying the rotation angular velocity ω of the tire T by the tire rolling effective radius R. Speed R × ω and vehicle travel speed VvThe tread part of the tire TLKicked out edge ETIt is obtained by multiplying the passing time t until. Further, the passing time t is determined by the depression end ELKicked out edge ETIs divided by the speed R × ω. That is, the displacement amount X of the tire TdispIs obtained according to the following formula (3), but the depression end ELKicked out edge ETThe change in the distance L up todispThe contribution given to the change in is small, the distance L can be considered as being substantially constant, and can be defined in the form of equation (2).
Xdisp  = (R × ω −Vv) × (L / (R × ω)) (3)
In the above example, the friction energy EdAs shown in equation (2).XIn the present invention, the friction energy E is defined according to the following formula (4).dDriving force FXAs long as it is expressed by the function f using the slip ratio S, any of them may be used. For example, driving force FXAnd second-order and third-order polynomials of the slip ratio S are exemplified.
Ed  = F (Fx, S) (4)
[0024]
The acceleration noise increase amount calculation unit 16 is configured by the friction energy E obtained by the friction energy calculation unit 14.dIs a part for calculating the acceleration noise increase amount δL of the tire T. Here, the acceleration noise increase amount δL of the tire T is determined by the friction energy E according to the following equation (5).dPolynomial g (Ed) Is obtained by a logarithmically transformed function.
δL = 10 × log {g (Ed) / (2πr2)} (5)
Here, r is the distance between the tire T and the noise measurement position M, and the polynomial g (E) is inversely proportional to the square of r.d), The distance attenuation using the tire T as a point sound source is taken into consideration. Where g (Ed) Is a first-order, second-order, or third-order polynomial. Such an acceleration noise increase amount δL is expressed by a function of a distance r between the position of the tire T and the noise measurement position M, as shown in the equation (5). Therefore, “acceleration of automobile” in JIS D 1024 Distance r defined by "External vehicle noise test method"0In order to convert to the vehicle specification information, the front body overhang amount L of the vehicle C in the vehicle specification informationhangUsing the distance r0And then the distance r0The distance r is calculated by using the expression of the acceleration noise increase amount δL converted into0Changing the value of the distance r0Acceleration noise increase amount δL with respect to is obtained. Such an acceleration noise increase amount δL is sent to the acceleration exterior noise calculation unit 20.
[0025]
The coasting noise calculation unit 18 receives the approach speed V sent from the input unit 11.in, Escape speed VoutThis is a part for calculating inertial traveling noise L at each traveling speed during acceleration. Here, the coasting noise L is the vehicle running speed VvThis is the noise of the tire T generated from the tire T when traveling at a high speed. In general, coasting noise is the vehicle running speed VvAgainst C1Xlog (Vv) + C2(C1And C2Is a predetermined constant). This is also used in the inertial running noise calculation unit 18, and further, in consideration of distance attenuation when the distance between the position of the tire T and the position of the noise measurement position M is r, the acceleration at the noise measurement position M is being accelerated. The coasting noise L at each traveling speed is calculated. At that time, as shown in FIG. 5, the front body overhang amount L of the vehicle C in the vehicle specification informationhangThe distance r determined by the above-mentioned “external vehicle noise test method during acceleration” is used.0To the distance r0To change the distance r0The inertial running noise L with respect to is obtained.
The inertial running noise L thus calculated is sent to the acceleration outside vehicle noise calculation unit 20.
[0026]
The acceleration outside vehicle noise calculation unit 20 synthesizes the acceleration noise increase amount δL with the inertial running noise L. In the synthesizing method, since the inertial running noise L and acceleration noise increase amount δL sent are data in units of dBA, they are once returned to the sound pressure and the same distance r0After the inertial running noise L and the sound pressure of the acceleration noise increase amount δL are linearly added, logarithmically converted and returned to the unit of dBA.
Thus, the distance r at the noise measurement position M0The vehicle exterior noise L + δL during acceleration of the tire C is calculated and sent to a monitor or printer (not shown), and a noise level fluctuation waveform W as shown in FIG. 1 is displayed or printed out.
[0027]
In the memory unit 22, the vehicle specification information is classified and stored in the type of the vehicle C, and the driving μ-S characteristic is recorded and held in the combination of the type of the tire T and the type of the road surface G. .
The vehicle specification information includes, for example, the total length of the vehicle, the occupant / load load, the empty weight, the front axle weight, the height of the center of gravity of the vehicle, the wheel base, the driving method such as FF and FR, and the number of driving wheels such as four wheels and two wheels Information. The type of vehicle refers to the type of vehicle manufactured and sold by the vehicle manufacturer. Alternatively, it may be classified into a rough vehicle type such as a passenger car, a one-ton truck, etc., and representative vehicle specification information corresponding to the vehicle type may be stored and held.
[0028]
The drive μ-S characteristic to be recorded and held may be measured by an indoor bench measurement that measures the μ-S characteristic such as FT-III manufactured by MTS, or a known trailer that measures the μ-S characteristic. May be measured on an actual road using the above, or may be calculated by simulation using a known tire structure model or the like.
Further, the memory unit 22 has a friction energy E used for the noise increase amount 16 during acceleration.dPolynomial function g (Ed) Are recorded and the desired function g (Ed) Is set in the memory unit 22 so that the function g (Ed) Coefficient may be recorded and held.
[0029]
In the above embodiment, the friction energy E of the tire TdIs used to determine the acceleration noise increase amount δL. In the present invention, the friction energy EdInstead of the friction power W performed between the tire T and the road surface GdMay be used. In this case, a frictional power calculation unit is used instead of the friction energy calculation unit 14. In the friction work calculation unit, similarly to the friction energy calculation unit 14, the slip ratio S is obtained using the friction coefficient μ sent from the vehicle characteristic calculation unit 12 and the drive μ-S characteristic called from the memory unit 22, Furthermore, the determined slip ratio S and approach speed VinAnd escape speed VoutAnd the slip speed (R × ω−Vv) (= ΔV), and this slip speed (R × ω−Vv) And driving force FxFriction power W by multiplyingdAsk for. At that time, the coefficient of the polynomial in equation (5) is the friction energy EdThis is different from using
The tire exterior noise prediction device 10 is configured as described above.
[0030]
Next, the tire vehicle exterior noise prediction method of the present invention will be described based on the processing flow in the tire vehicle exterior noise prediction apparatus 10 shown in FIG.
First, the input unit 11 has an approach speed Vin(Km / h) and escape speed Vout(Km / h), information on the type of vehicle C, the type of tire T, and the type of road surface G are input (step 100).
Next, the input information is sent to the vehicle characteristic calculation unit 12, and desired vehicle specification information recorded and held in the memory unit 22 is called from the information related to the type of the vehicle C. Total vehicle length L in this vehicle specification informationtotal, The acceleration α (m / s) between the position A-A ′ shown in FIG. 7 and the position B-B ′ 20 m away from this position according to the following formula (6):2) Is calculated (step 102).
α = {(Vout/3.6)2-(Vin/3.6)2} / 2 / (Ltotal+20) (6)
Here, in the denominator of equation (2), (Ltotal+20) because the above test method determines the measurement time from the time when the rear end of the vehicle C passes the position BB ′ after the front end of the vehicle C passes the position AA ′. It is.
[0031]
The obtained acceleration α is the empty vehicle weight W in the vehicle specification information.1And accelerating resistance R along with occupant and product load whIs calculated according to the following equation (7) (step 104).
Rh  = (W1+ ΔW + w) × α / G (7)
Here, G is the gravitational acceleration, and ΔW is the weight equivalent to the rotating part. Rotating part equivalent weight is empty car weight W1Is preferably 0.07 times or more and 0.12 times or less, for example, when the vehicle C is a passenger car, the empty vehicle weight W1If the vehicle C is a truck, the empty weight W1Is preferably used as the equivalent weight of the rotating part.
[0032]
Here, the rotating portion equivalent weight ΔW refers to the inertial resistance accompanying the acceleration of the rotating portion such as the tire T and the rotating shaft in the weight dimension when the vehicle C is accelerated. Further, rolling resistance R generated when the entire wheel including the tire T of the vehicle C rotates.rIn general, the empty vehicle weight W1And approximately 0.02 times the sum of the occupant and product load w, the rolling resistance R according to the following formula (8)rAsk for.
Rr= 0.02 x (W1+ W) (8)
The acceleration resistance R thus obtainedhAnd rolling resistance RrIn addition, the number n of driving wheels determined by the type of the vehicle C, for example, n = 2 in the case of two-wheel driving and n = 4 in the case of four-wheel driving, is taken into consideration. Driving force acting on one wheel of C, that is, driving force F per wheel that the accelerating tire T receives from the road surface GxIs calculated (step 106). In general, when the vehicle C accelerates, air resistance is also generated.hAnd rolling resistance RrCompared with, it can be omitted.
Fx= (Rh+ Rr) / N (9)
[0033]
Driving force F acting on the tire T required in this wayxIs compared with the measured driving force actually measured in the actual vehicle test to obtain the above-mentioned rotating part equivalent weight ΔW as the empty vehicle weight W.1It is preferable to obtain 0.07 times or more and 0.12 times or less of the rolling resistance R obtained according to the equation (8).rIt turns out that it is preferable to include.
[0034]
FIG. 5 shows a driving force F calculated using the equations (7) to (9) when a rear-wheel drive FR passenger car is used as the vehicle C.xAnd the measured driving force measured by the actual vehicle test are displayed as indices.
Here, the measured driving force measured by the actual vehicle test is measured by a force meter attached to the rear wheel axle. The traveling condition of the vehicle C follows the test method shown in FIG.inAt 50 km / h, the vehicle enters from position A-A ′, and escape speed V at position B-B ′outEscape with. The graph in FIG. 4 shows the speed difference (Vout-50) shows the relationship of the driving force, and the results of the actually measured driving force are plotted with ♦.
[0035]
FIG. 4 shows the driving force F calculated by the equations (7), (8) and (9).xRolling resistance RrThe results of the three conditions concerning the presence or absence of the rotating part and the degree of the rotating part equivalent weight ΔW are shown separately by the symbols Δ, □ and *.
[0036]
Here, the Δ mark in FIG. 4 indicates the rotating part equivalent weight ΔW in the equation (7) as the empty weight W.10.08 times the rolling resistance R in equation (9)rIs the result when using the following equation (8), □ indicates the weight equivalent to the rotation part ΔW of the equation (7)10.08 times the rolling resistance R in equation (9)rIs a result when 0 is set to 0, and an asterisk (*) indicates a weight equivalent to the rotation part ΔW in the equation (7).10.8 times the rolling resistance R in equation (9)rThis is the result when 0 is set to 0.
In addition, at * mark, rotating part equivalent weight (DELTA) W in Formula (7) is empty vehicle weight W.1In the case of a passenger car, the empty weight W10.8 times the normal vehicle, empty vehicle weight W1Is known to be 1.10 times higher than that (Science & Technology Co., Ltd. “Automotive Mechanics” by Kagezo Kageyama and Ichiro Kageyama, P66).
[0037]
As is clear from FIG. 5, the plot closest to the measured driving force result represented by the ♦ symbol shows the rotating part equivalent weight ΔW as the empty weight W10.08 times the rolling resistance RrIs a △ mark in consideration of □, followed by a □ mark. Based on conventional knowledge, the rotating part equivalent weight ΔW is calculated as the empty weight W1* Marked as 0.8 times is greatly deviated from the measurement driving force result.
[0038]
When the vehicle C is a truck, the driving force F calculated using the equations (7) to (9)xIs equivalent to the rotating part equivalent weight ΔW and the empty weight W1It corresponds to the measurement driving force by setting it to be approximately 0.11 times.
From the above, the rotation equivalent weight ΔW is determined as the empty weight W1It is preferable to be 0.07 times or more and 0.12 times or less.
[0039]
Next, using the acceleration α obtained in step 102, the load movement ΔW of the front and rear wheels of the vehicle C accompanying the acceleration α.mIs calculated according to the following equation (10) (step 108).
ΔWm= H x (W1+ W) x α / Lw/ G (10)
Here, h is the height of the center of gravity of the vehicle in the vehicle specification information, and LwIndicates a wheelbase. Load movement ΔW calculated in this waymIs a load applied to the driving wheel according to the following formula (11) or (12), that is, a vertical load F acting on the tire T of the driving wheel.zIs calculated (step 110).
For FF: Fz= (Wf− ΔWm) / N '(11)
For FR: Fz= (Wr+ ΔWm) / N '(12)
Where WfIs the front axle load in the vehicle specification information, and the empty weight W1This is the load that hangs on the front shaft when the occupant / accumulated weight w is added to. WrIs the rear axle weight, Wr= W1+ W-WfIt is. Here, n ′ is the number of wheels on the front axle or rear axle, and for example, in the case of a passenger car, n ′ = 2.
[0040]
The driving wheel load thus determined, that is, the vertical load F acting on the tire T of the driving wheel.zAnd the driving force F calculated in step 106xIs used to calculate the friction coefficient μ of the drive wheel, that is, the friction coefficient μ of the tire T of the drive wheel (step 112).
μ = Fx/ Fz                              (13)
The friction energy calculation unit 14 thus obtained is sent.
In the present embodiment, the processing in steps 102 to 112 performed by the vehicle characteristic calculation unit 12 is calculated using an analytical expression. However, in the present invention, the present invention is not limited to this, and a well-known mechanism analysis program is used. May be calculated using a vehicle model or the like modeled based on vehicle specification information. For example, ADAMS manufactured by Mechanical Dynamics. Inc. is exemplified as a mechanism analysis program. In this way, the vertical load F can be easily obtained by using a vehicle model created by an analytical expression or a mechanism analysis program.zCan be calculated. Furthermore, the friction coefficient μ can be calculated by using a tire model created by a finite element method program such as ABAQUS.
[0041]
Driving force FXIs not necessarily calculated using a vehicle model created by an analytical expression or a mechanism analysis program. In the present invention, by actually accelerating the vehicle C equipped with the tire T from a predetermined speed, You may employ | adopt what was actually measured and acquired with sensors, such as a 6 component force meter attached to the rotating axle of the tire T of the vehicle C. FIG. Further, the slip ratio S or the slip speed ΔV is also obtained by measuring the traveling speed of the vehicle C and the rotational speed of the tire T by accelerating the vehicle C equipped with the tire T from a predetermined speed. It may be adopted.
[0042]
In the friction energy calculation unit 14, a desired drive μ-S characteristic recorded and held in the memory unit 22 is called from the information about the type of the tire T and the type of the road surface G sent from the input unit 11, and the vehicle characteristic calculation unit Based on the friction coefficient μ sent from 12, the slip ratio S is calculated as shown in FIG. 3 (step 114). The driving μ-S characteristic is such that the friction coefficient μ and the slip ratio S are dimensionless, so that the vertical load F applied to the tire TzIs different or vehicle running speed VvOr even when the rotational angular velocity ω is different.
[0043]
Next, the calculated slip ratio S and driving force FXAnd the friction energy E according to formula (2) or formula (4)dIs calculated (step 116). Friction energy E calculated in this waydIs sent to the acceleration noise increase calculation unit 16 to calculate the acceleration noise increase δL (step 118). The calculation method is calculated according to equation (5).
Where g (Ed) For example, CThree× Ed+ CFourOr CFive× Ed 2-C6× Ed(CThree~ C6Is a first-order or second-order polynomial such as a predetermined coefficient.
Further, the distance r in the equation (5) is set to the front body overhang amount L of the vehicle C in the vehicle specification information as shown in FIG.hangUsing the distance r0Into the distance r0Changing the value of the distance r0Acceleration noise increase amount δL with respect to is obtained.
Such an acceleration noise increase amount δL is sent to the acceleration exterior noise calculation unit 20.
[0044]
On the other hand, the coasting noise calculation unit 18 has an approach speed V sent from the input unit 11.in, Escape speed VoutIs used to calculate inertial running noise L at each running speed during acceleration (step 120). That is, the coasting noise L is C1Xlog (Vv) + C2(C1And C2Is calculated in the form of a predetermined coefficient), and further, the distance r in consideration of distance attenuation when the distance r between the tire T and the noise measurement position M is taken into account.0The inertial running noise L with respect to is obtained.
Such inertial running noise L may be obtained by actually running the vehicle C and may be obtained by using a known indoor tabletop measuring machine.
The obtained inertia running noise L is sent to the acceleration outside vehicle noise calculation unit 20.
[0045]
The acceleration outside vehicle noise calculation unit 20 combines the inertial running noise L and the acceleration noise increase amount δL sent to calculate the acceleration T outside noise L + δL of the tire T (step 122). Here, since the inertial running noise L and the acceleration noise increase amount δL sent are obtained in dBA display, they are converted into linear sound pressures, and the same distance r0After the sound pressure at is added, logarithmic conversion is performed to display dBA.
Such acceleration vehicle exterior noise L + δL data is output as output data from the tire exterior vehicle noise prediction device 10, and numerical data is output to an output device such as a monitor or a printer (not shown), or according to the position of the vehicle C. A noise level fluctuation waveform W in which the noise level changes is displayed.
[0046]
FIG. 6 shows a predicted value of the acceleration noise L + δL of the tire T predicted by the above-described method and a measurement in which the vehicle C is actually traveled and measured and the acceleration noise of the tire T is obtained with high accuracy. Comparison with the values is shown with reference to a predetermined noise level α [dBA]. Both the predicted value and the measured value indicate the noise level for an arbitrary vehicle position in the obtained noise level fluctuation waveform W.
The tires T used are all tires for riding, including 205 / 55R16 tires with 5 specifications, 215 / 60R16 tires with 3 specifications, 225 / 45ZR17 tires with 4 specifications, and 225 / 50ZR16 tires. This is a tire with 10 specifications.
[0047]
In FIG. 6, the ■ marks indicate g (E) in the equation (5).d), CFive× Ed 2-C6× Ed(CFiveAnd C6Is a plot of the predicted value and measured value of the acceleration outside-vehicle noise L + δL obtained as a predetermined coefficient), and ◆ represents the frictional energy E in the equation (5).dFriction work rate W instead ofdAnd g (Wd), CThree× Ed+ CFour(CThreeAnd CFourThese are plots of predicted values and measured values of acceleration outside vehicle noise L + δL obtained as a predetermined coefficient.
[0048]
From FIG. 6, the correlation coefficient between the predicted value and the measured value of ◆ is approximately 0.8, and the regression equation at that time is also predicted value = 1.0008 × measured value, which is accurate and repeatable. It can be seen that the predicted value corresponds to the measured value. Furthermore, the correlation coefficient between the predicted value of ■ and the measured value is approximately 0.9, and the regression equation is also predicted value = 0.999 × measured value, which is extremely accurate and highly reproducible. It can be seen that the predicted value corresponds to the measured value.
[0049]
By using such a tire exterior noise prediction method, when the coasting noise L and the driving μ-S characteristic are known, the acceleration exterior noise L + δL is calculated only about 10 seconds. Even when inertial running noise L and driving μ-S characteristics are not known and measurement of the driving μ-S characteristics is required, acquisition by measuring the driving μ-S characteristics is only about one minute, It takes only 31 minutes in total, including the 30 minutes required for measuring the noise L during coasting. Conventionally, noise measurement is performed using the “exterior vehicle noise test method for automobile acceleration” defined in JIS D 1024 and ISO 362, and compared with the case of obtaining the vehicle exterior noise during tire acceleration, The time required for calculation is greatly reduced. In addition, as shown in FIG. 6, the reproducibility is high and the calculation can be performed with high accuracy.
[0050]
Such a tire vehicle exterior noise prediction method is preferably stored in a known recording medium such as a CD-ROM or floppy disk as a tire vehicle exterior noise prediction program.
For example, programs for performing the functions of the acceleration noise increase amount calculation unit 16, the inertia running noise calculation unit 18 and the acceleration outside vehicle noise calculation unit 20 may be stored in the recording medium, and further, the friction energy EdAnd friction power WdDriving force F required when calculatingxIn addition, a program for performing each function of the vehicle characteristic calculation unit 12, the friction energy calculation unit 14, the friction power calculation unit, etc. for calculating the friction coefficient μ, the slip speed ΔV, etc. may be stored in the recording medium. A program for executing the functions of the entire tire vehicle exterior noise prediction device 10 may be stored in a recording medium.
[0051]
The tire vehicle exterior noise prediction method and the tire vehicle exterior noise prediction program according to the present invention have been described in detail above, but the present invention is not limited to the above-described embodiments, and does not depart from the spirit of the present invention. Of course, various improvements and modifications may be made.
[0052]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, friction energy generated by accelerating the rotation of the tire and the frictional energy acting between the tire and the road surface, or acting between the tire and the road surface generated by accelerating the rotation of the tire. By calculating the amount of increase in noise during acceleration of the tire using the frictional power, the level of vehicle exterior noise during acceleration of the tire can be predicted with high reproducibility, accuracy, and easily in a short time.
In particular, the driving force acting on the tire and the slip ratio or slip speed with respect to the road surface of the tire are calculated by using the vehicle specification information of the vehicle and the traveling speed information before and after the acceleration of the vehicle. By calculating the frictional power, it is possible to easily predict the amount of increase in the noise during acceleration of the tire and further the noise outside the vehicle during acceleration of the tire in a short time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing an example of a tire vehicle exterior noise prediction apparatus that implements a tire vehicle exterior noise prediction method of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram for explaining a speed, a driving force, and a vertical load at the time of accelerated traveling of a tire that is a target in the method for predicting a noise outside a vehicle according to the present invention.
FIG. 3 is an explanatory diagram for explaining a driving μ-S characteristic used in a tire exterior noise prediction method according to the present invention.
FIG. 4 is a flowchart showing an example of a flow of a tire exterior noise prediction method of the present invention.
FIG. 5 is a diagram showing a comparison between a driving force calculated by a tire vehicle exterior noise prediction method of the present invention and a measured driving force.
FIG. 6 is a diagram showing a comparison between a tire exterior noise prediction value predicted by a tire exterior noise prediction method of the present invention and a measured value.
FIG. 7 is an explanatory diagram for explaining a “vehicle exterior noise test method during acceleration”.
[Explanation of symbols]
10 Tire exterior noise prediction device
11 Input section
12 Vehicle characteristic calculator
14 Friction energy calculator
16 Acceleration noise increase calculation section
18 Inertia running noise calculator
20 Acceleration exterior noise calculation unit
22 Memory part

Claims (14)

タイヤの加速時車外騒音を、所定の速度で走行する際に発生するタイヤの惰性走行時騒音と所定の走行速度から加速する際に発生する加速時騒音増加量とを合成することによって予測する、加速時のタイヤ車外騒音予測方法であって、
前記加速時騒音増加量は、タイヤの回転を加速することによって生じるタイヤと路面間に働く摩擦エネルギー、あるいは、タイヤの回転を加速することによって生じるタイヤと路面間に働く摩擦仕事率、を用いて求めることを特徴とするタイヤ車外騒音予測方法。
Predicting the vehicle exterior noise during acceleration of the tire by combining the tire inertia traveling noise generated when traveling at a predetermined speed and the acceleration noise increase generated when accelerating from the predetermined traveling speed, A method of predicting noise outside a vehicle during acceleration,
The amount of noise increase at the time of acceleration is determined by using frictional energy acting between the tire and the road surface generated by accelerating the rotation of the tire or frictional power acting between the tire and the road surface generated by accelerating the rotation of the tire. What is claimed is: 1. A tire exterior noise prediction method, characterized by:
前記加速時騒音増加量は、前記摩擦エネルギーあるいは前記摩擦仕事率の多項式を対数変換した関数によって求める請求項1に記載のタイヤ車外騒音予測方法。The tire exterior noise prediction method according to claim 1, wherein the acceleration noise increase amount is obtained by a function obtained by logarithmically converting the frictional energy or the frictional power polynomial. 前記多項式は、前記摩擦エネルギーあるいは前記摩擦仕事率の1次多項式あるいは2次多項式である請求項2に記載のタイヤ車外騒音予測方法。The tire exterior noise prediction method according to claim 2, wherein the polynomial is a first-order polynomial or a second-order polynomial of the friction energy or the frictional power. 前記摩擦エネルギーは、タイヤの回転を加速する際にタイヤに働く駆動力と、タイヤの路面に対するスリップ比とを用いて求める請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ車外騒音予測方法。The tire vehicle exterior noise prediction method according to any one of claims 1 to 3, wherein the friction energy is obtained using a driving force acting on the tire when accelerating the rotation of the tire and a slip ratio with respect to the road surface of the tire. 前記摩擦エネルギーは、前記駆動力と前記スリップ比を乗算して求める請求項4に記載のタイヤ車外騒音予測方法。The method according to claim 4, wherein the friction energy is obtained by multiplying the driving force and the slip ratio. 前記摩擦仕事率は、タイヤの回転を加速する際に前記タイヤに働く駆動力と、タイヤの路面に対するスリップ速度とを用いて求める請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ車外騒音予測方法。The tire vehicle exterior noise prediction method according to any one of claims 1 to 3, wherein the frictional power is obtained using a driving force acting on the tire when accelerating the rotation of the tire and a slip speed with respect to a road surface of the tire. 前記摩擦エネルギーは、前記駆動力と前記スリップ速度を乗算して求める請求項6に記載のタイヤ車外騒音予測方法。The tire vehicle exterior noise prediction method according to claim 6, wherein the friction energy is obtained by multiplying the driving force and the slip speed. 前記駆動力は、タイヤを装着した車両を実際に加速した際に、前記車両に取り付けられたセンサで計測して取得する請求項4〜7のいずれかに記載のタイヤ車外騒音予測方法。The tire driving noise prediction method according to any one of claims 4 to 7, wherein the driving force is measured and acquired by a sensor attached to the vehicle when the vehicle equipped with a tire is actually accelerated. 前記スリップ比あるいは前記スリップ速度は、タイヤを装着した車両を実際に加速した際に得られる前記車両の走行速度およびタイヤの回転角速度から求める請求項4〜8のいずれかに記載のタイヤ車外騒音予測方法。The tire exterior noise prediction according to any one of claims 4 to 8, wherein the slip ratio or the slip speed is obtained from a travel speed of the vehicle and a rotational angular speed of the tire obtained when the vehicle equipped with a tire is actually accelerated. Method. 請求項4〜7のいずれかに記載のタイヤ車外騒音予測方法であって、
タイヤの加速時車外騒音を予測する際、タイヤを装着する車両を想定し、
前記駆動力、および、前記スリップ比あるいは前記スリップ速度は、想定された前記車両の車両諸元情報と前記車両の加速前後の走行速度情報とを用いて算出することを特徴とするタイヤ車外騒音予測方法。
A tire exterior noise prediction method according to any one of claims 4 to 7,
When predicting vehicle exterior noise when accelerating tires, assume a vehicle equipped with tires,
The driving force and the slip ratio or the slip speed are calculated using assumed vehicle specification information and travel speed information before and after acceleration of the vehicle. Method.
前記駆動力、および、前記スリップ比あるいは前記スリップ速度を算出する際、前記車両の加速に伴って生ずる回転相当部分重量を、前記車両の空車重量の0.07倍以上0.12倍以下とすることを特徴とする請求項10に記載のタイヤ車外騒音予測方法。When calculating the driving force and the slip ratio or the slip speed, the rotation equivalent partial weight generated as the vehicle accelerates is set to 0.07 to 0.12 times the empty weight of the vehicle. The tire exterior noise prediction method according to claim 10. 前記タイヤの加速時車外騒音は、タイヤを点音源とする距離減衰を含み、前記タイヤの位置によって騒音測定位置での騒音レベルが変動する騒音レベル変動波形の形式で予測される請求項1〜11のいずれかに記載のタイヤ車外騒音予測方法。12. The vehicle exterior noise during acceleration of the tire includes distance attenuation using the tire as a point sound source, and is predicted in the form of a noise level fluctuation waveform in which a noise level at a noise measurement position varies depending on the position of the tire. The tire exterior noise prediction method according to any one of the above. コンピュータを用いて、所定の速度で走行する際に発生するタイヤの惰性走行時騒音と所定の走行速度から加速する際に発生する加速時騒音増加量とを合成することによって、タイヤの加速時車外騒音を予測するためのプログラムを記録した記録媒体であって、
前記加速時騒音増加量は、タイヤの回転を加速することによって生じるタイヤと路面間に働く摩擦エネルギー、あるいは、タイヤの回転を加速することによって生じるタイヤと路面間に働く摩擦仕事率、を用いて求めることを特徴とするタイヤ車外騒音予測プログラムを記録した記録媒体。
By using a computer to synthesize the tire inertia traveling noise generated when traveling at a predetermined speed and the acceleration noise increase generated when accelerating from the predetermined traveling speed, A recording medium recording a program for predicting noise,
The amount of increase in noise during acceleration is determined by using frictional energy acting between the tire and the road surface generated by accelerating the rotation of the tire, or frictional power acting between the tire and the road surface generated by accelerating the rotation of the tire. A recording medium on which a tire exterior noise prediction program is recorded.
請求項13に記載のタイヤ車外騒音予測プログラムを記録した記録媒体であって、
タイヤの加速時車外騒音を予測する際、タイヤを装着する車両を想定し、
この車両の車両諸元情報と前記車両の加速前後の走行速度情報とを用いて、タイヤの回転を加速する際にタイヤに働く駆動力と、タイヤの路面に対するスリップ比あるいはタイヤの路面に対するスリップ速度を算出し、
算出された前記駆動力と、前記スリップ比あるいは前記スリップ速度とを用いて、前記摩擦エネルギー、あるいは、前記摩擦仕事率を算出することを特徴とするタイヤ車外騒音予測プログラムを記録した記録媒体。
A recording medium recording the tire vehicle exterior noise prediction program according to claim 13,
When predicting vehicle exterior noise when accelerating tires, assume a vehicle equipped with tires,
Using the vehicle specification information of the vehicle and the traveling speed information before and after the acceleration of the vehicle, the driving force acting on the tire when accelerating the rotation of the tire and the slip ratio with respect to the tire road surface or the slip speed with respect to the tire road surface To calculate
A recording medium storing a tire vehicle exterior noise prediction program, wherein the friction energy or the frictional power is calculated using the calculated driving force and the slip ratio or the slip speed.
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