JP4121225B2 - 収穫機におけるかじ取り装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、左右に前後2輪を直列に併設した収穫機におけるかじ取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
収穫機として、図7、図8に示す2畦ビート収穫機(特開平11−225526号参照)が公知になっている。以下、この収穫機の説明において、左右は前進方向F矢印に見ての表示である。
【0003】
図7、図8において、51は、前記2畦ビート収穫機であり、前部にヒッチバー52を備えた台車フレーム53の下方に、前方から後方へ堀上刃板54、55、上昇コンベア56、後送コンベア57を配設し、後送コンベア57を囲んで台車フレーム53の後端部に昇降バケットコンベア58を立設している。昇降バケットコンベア58は、後送コンベア57の中間部で落下するビートを上昇途中で前送コンベア59に移送するようになっている。
【0004】
台車フレーム53の前半部上面には、前送コンベヤ59の前端部から落下するビートを一時貯留する荷下し装置付きビートタンク60を載置している。台車フレーム53は、後半部の右側および左側にそれぞれ右前輪28、右後輪29および左前輪30、左後輪31を直列に併設している。
【0005】
図9も参照して説明すると、5は台車アキセルであり、両端部に輪距調節軸6を出退自在に取付け、ピン9で固定するようになっている。台車アキセル5の上面に固設した支持板7上に立設した縦板8の上面が、台車フレーム53の下面に固着されている。10、11はかじ取りフレームであり、長手方向の中心部に設けた軸受12が輪距調節軸6の端末部を軸支し、前進方向に沿って配設されている。かじ取りフレーム10と11は、台車アキセル5に対し左右対称形であり、両端部が外方に折り曲げられ、外端部に軸受34、35を設けている。
【0006】
13は台車アキセルストッパであり、輪距調節軸6の両端面に止めねじ14で固定され、内側面が軸受12の外側面に摺接し、台車アキセル5の左右移動を止めている。15は、輪距調節軸6に固定されたカラーであり、かじ取りフレーム10、11の内方移動を止めている。
【0007】
図10は、2畦ビート収穫機51におけるかじ取り装置を一部破断した平面図である。図10おいて、かじ取りフレーム10、11の前端部および後端部にかじ取りヘッド61および62を、それぞれ縦軸23で前述の軸受34、35に枢着している。かじ取りヘッド61は、図11のように、コ字状に形成され、下部アーム64から後方にサイドアーム66を突設している。かじ取りヘッド62は、図12のように、コ字状に形成されている。
【0008】
かじ取りヘッド61、62は、立板部65の後背面中央部に、立板部26と直角に車輪軸27を突設している。車輪軸27は、立板部26の中央部、上部、下部いずれかを所定位置にして突設し、左前輪30のリム81の中心部に固設された車輪ボス80に内嵌し、左前輪30を回動自在に支持するものである。右前輪28、右後輪29、左後輪31も、車輪軸27に同様に取付けられている。
【0009】
かじ取りヘッド61の上部アーム63と下部アーム64およびかじ取りヘッド62の上部アーム67と下部アーム68の根元部に、縦軸23が連通する孔69を設け、上部アーム63の先端部に孔71と中間部に孔70を設け、サイドアーム66の先端部にも孔70を設けている。上部アーム63、67、サイドアーム66において、孔69と孔70の中心間隔はすべて同一寸法である。
【0010】
左右のかじ取りヘッド61は、上部アーム63と下部アーム64の間にかじ取りフレーム10、11の前端部を挿入し、縦軸23を孔69と軸受34(図9参照)に連通し、かじ取りフレーム10、11の前端部に枢着されている。縦軸23は、下部アーム64から下方に突出するねじ部に抜け止としてナット24を螺着している。同様に、左右のかじ取りヘッド62が、かじ取りフレーム10、11の後端部に、軸受35(図9参照)、上部アーム67、下部アーム69の孔69にそれぞれ縦軸23で旋回動自在に取付けられている。 前記の孔70、71は、かじ取ヘッド61が旋回すると、旋回前よりも縦軸23に近づくので、孔70と孔71との中心線上で縦軸23側への長孔になっている。
【0011】
73は複動油圧シリンダであり、かじ取りフレーム11の内側面に突設したブラケット72に基端部をピン連結74している。そして、右前輪28、右後輪29、左前輪30、左後輪31を直進方向にならわせ、複動油圧シリンダ73のピストンロッド75を出退中間位置にし、ピストンロッド先端部を左側かじ取りヘッド61の上部アーム63の孔71にピン連結76している。複動油圧シリンダ73は、収穫機の牽引トラクタから図示省略の油圧ホースで油圧を受け、方向制御弁でピストンロッド75を延伸、縮退させるようになっている。
【0012】
77は縦置きタイロッドであり、左前輪30、左後輪31を直進方向にならわせ、かじ取りヘッド61の上部アーム63とかじ取りヘッド62の上部アーム67の孔70に、両端部のタイロッドエンド79をそれぞれ枢着し、上部アーム63、67、縦軸23とで平行リンクを形成している。同様に、右前輪28、右後輪29を直進方向にならわせ、縦置きタイロッド77の両端部を右側のかじ取りヘッド61の上部アーム63とかじ取ヘッド62の上部アーム67とに連結し、平行リンクを形成している。78は横置きタイロッドであり、両端部が左、右のかじ取りヘッド61におけるサイドアーム66先端部の孔70に連結され、左右のサイドアーム66と縦軸23で平行リンクを形成している。
【0013】
次に、図13は、図10のかじ取り装置の左方かじ取り作動を示す模式平面図である。すなわち、複動油圧シリンダ73のピストンロッド75を延伸すると、左側のかじ取りヘッド61の上部アーム63が縦軸23周りに左旋回し、左前輪30が左方に向きが変る。同時に、サイドアーム66が左旋回し、この旋回が横置きタイロッド78によって右側のかじ取りヘッド61のサイドアーム66を左旋回させ、右車輪28の向きを左方に変える。左、右側のかじ取りヘッド61は、サイドアーム66の旋回半径が同一なので、左前輪30と右前輪28は同じかじ取り角になる。
【0014】
左側のかじ取りヘッド61の左旋回は、縦置きタイロッド77によって左側のかじ取りヘッド62の上部アーム67を左旋回させ、左後輪31の向きを左方に変える。このとき、かじ取りヘッド61の上部アーム63とかじ取りヘッド62の上部アーム67の孔69と70の中心間隔が同一なので、左後輪31は左前輪30と同じ左方かじ取り角になる。同様に、右側のかじ取りヘッド61の左旋回が、縦置きタイロッド77によって右側のかじ取りヘッド62を左旋回させ、右前輪28と右後輪29を同一かじ取り角に向きを変える。すなわち、右前輪28、右後輪29、左前輪30、左後輪31は、同一角度で左方に向きが変わる。
【0015】
図14は、図10のかじ取り装置の右方かじ取り作動を示す模式平面図であり、複動油圧シリンダ73のピストンロッド75を縮退すると、左側のかじ取りヘッド61の上部アーム63が縦軸23周りに右旋回し、左前輪30が右方に向きが変わる。左側のかじ取りヘッド61の右旋回は、横置きタイロッド78を介し右側のかじ取りヘッド61を右旋回させ、右前輪28を左前輪30と同じかじ取り角で右向きにする。
【0016】
また、左側のかじ取りヘッド61の右旋回は、縦置きタイロッド77によって左側のかじ取りヘッド62を右旋回させ、左後輪31の向きを左前輪30と同一角度で右向きにする。右側のかじ取りヘッド61の右旋回は、縦置きタイロッド77によって右側のかじ取りヘッド62を右旋回させ、右後輪29を右前輪28と同一角度で右向きにする。上述した左右のかじ取り角は、複動油圧シリンダ73への圧油送量によってピストンロッド75の出退量を加減すると変わる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
以上に説明した従来のかじ取り装置は、複動油圧シリンダ73のピストンロッド75の延伸と縮退によって左側前方のかじ取りヘッド61を旋回させ、この旋回を前述した平行リンクにより左側後方および右側前後のかじ取りヘッド61、62に伝達することによって、前後左右の車輪の向きを同調させて変える構成である。
【0018】
上述の構成は平坦地では問題が無いが、左前輪30が上昇または下降すると、横置きタイロッド78が斜めになり、左側のかじ取りヘッド61の旋回と右側のかじ取りヘッド61との旋回が同調しなくなるという問題点がある。また、横置きタイロッド78は、斜めになる程度が大きくなると、両端部に無理な力がかかり破損するという欠点もあった。本発明は、上述の問題点や欠点に鑑み、車輪に大きな上下動があっても、かじ取り作動が同調する収穫機におけるかじ取り装置を得ることを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述の問題点や欠点を解消するため、本発明は、台車フレームの下方に前進方向に沿って左右にかじ取りフレームを併設した収穫機において、かじ取ヘッドを上部アームと立板部と下部アームとでコ字状に形成し、立板部の外面所定位置に車輪軸を直角に突設する。このかじ取ヘッドを左右のかじ取りフレームの前、後端部にそれぞれ縦軸周りに旋回動自在に取り付け、左右のかじ取りフレームにそれぞれ取り付けた両ロッドシリンダの前、後部のピストンロッド先端部を、かじ取りヘッドの下部アームに旋回半径が等しい位置で連結する。そして、けん引トラクタの油圧ポンプに2位置切換弁を介し接続した左右の油圧ホースを、前記左右の両ロッドシリンダ前端部の圧油出入口にそれぞれ連結し、左右の両ロッドシリンダ後端部の圧油出入口を油圧ホースで連通し、収穫機におけるかじ取り装置とした。
【0020】
また、前記両ロッドシリンダの前、後部のピストンロッド先端部を、かじ取りヘッドの上部アームに旋回半径の等しい位置で連結してもよく、両ロッドシリンダの前、後部ピストンロッドの先端部に、長さ調節自在なタイロッドを結合することもできる。
【0021】
【発明実施の形態】
本発明は、両ロッドシリンダが前部ピストンロッド延伸量だけ後部ピストンロッドが縮退する、あるはその反対に前部ピストンロッド縮退量だけ後部ピストンロッドが延伸することを利用するものである。すなわち、台車フレーム下方の左右に前進方向に沿って併設したかじ取りフレームの前、後端部にかじ取りヘッドを枢着し、左右のかじ取りフレームに取付けた両ロッドシリンダの前部と後部のピストンロッド先端部を、左右側前、後部のかじ取りヘッドに旋回半径の等しい位置で連結する。
【0022】
そして、収穫機のけん引トラクタから2位置切換弁を経て左右の両ロッドシリンダに供給される油圧によって、左右の両ロッドシリンダを互に前、後部のピストンロッドが逆作動する油圧回路を形成し、左右の前後車輪が同調して左右に向きが変わるかじ取り装置を構成するものである。
【0023】
【実施例】
次に、図面を参照して実施例を説明する。以下において、すでに説明した従来技術と同一のものは同じ符号を使用し、左右は前進方向Fに見ての表示である。
【0024】
図1、図2において、収穫機の台車フレーム4は、前面に設けたヒッチバー3をトラクタ1のドローバー2に連結し、トラクタでけん引するものである。台車アキセル5、輪距調節軸6、支持板7、ピン9、かじ取りフレーム10、11、軸受12、台車アキセルストッパ13、止めねじ14、カラー15は、すでに図9で説明したものと同じである。
【0025】
図3も参照して説明すると、16は複動の両ロッドシリンダであり、上面のフランジ33、33をかじ取りフレーム10、11の下面に固設したブラケット32、32にボルトナットで固定し、かじ取りフレーム10、11の裏面中央部に取付けている。両ロッドシリンダ16の前、後部ピストンロッド17、18は、先端部に接続片38の一端をピン40で結合し、接続片38の先端部にタイロッド42を螺着し、ロックナット43で固定している。
【0026】
39は接続片38の一端に固着したL形片であり、前、後部のピストンロッド17、18の先端面と遊隙41を介して対向し、接続片38が制限的にピン40周りに旋回できるようになっている。タイロッド42は、ロックナット43を緩めると、長さが調節できる。44はタイロッドエンドであり、45は公知のポールスタッドである。46は、下部アーム22の孔37にポールスタッド45を挿通し固定する溝付きナットである。
【0027】
19、20は同形のかじ取りヘッドであり、図3に示すように、上部アーム21、立板部26、下部アーム22でコ字状に形成し、立板部26の背面の所定位置に車輪軸27を立板部26と直角に突設している。所定位置は、立板部26の中央部、上部、下部のいずれかに決めればよい。車輪軸27には、図2のように、右前輪28、右後輪29および左前輪30、左後輪31が回動自在に取付けられている。かじ取りヘッド19、20の上部アーム21と下部アーム22の根元部に、縦軸23を連通する孔36、36を設けている。かじ取りフレーム10、11は、図9と同様に、前、後端部に縦軸23が挿通する軸受34、35を設けている。
【0028】
かじ取りヘッド19および20は、上部アーム21と下部アーム22との間にかじ取りフレーム10、11の前端部および後端部を挿入し、孔36と軸受34および35に縦軸23を連通し、かじ取りフレーム10、11の前端部および後端部に旋回動自在に取付けられている。ナット24は、縦軸23の抜け止である(図3参照)。
【0029】
図4は、別な実施例を一部破断した要部左内側面図であり、両ロッドシリンダ16をかじ取りフレーム10の上面に取付けている。この場合、かじ取りヘッド19、20は、図3の場合と上下を反対にし、縦軸23でかじ取りフレーム10の前、後端部に軸支している。したがって、上部アーム25は、図3におけるかじ取りヘッド19、20における下部アーム22である。かじ取りフレーム10の上面中央部の左右にブラケット32、32を固設し、両ロッドシリンダ16のフランジ33、33を、ブラケット32、32の上面にボルトナットで固定している。前、後部のピストンロッド17、18先端部のタイロッド42は、先端部が上部アーム25の先端部に旋回半径が等しい位置で連結されている。
【0030】
図1、図2を参照して説明すると、右側の両ロッドシリンダ16は、前端部の圧油出入口に油圧ホース47の後端部を連結し、左側の両ロッドシリンダ16は、前端部の圧油出入口に油圧ホース48の後端部を連結している。左右の両ロッドシリンダ16は、後端部の圧油出入口を油圧ホース49で連通している。油圧ホース47、48は、中間部を2位置切換弁50に連結し、前端部をけん引トラクタ1の油圧ポンプAに接続している。2位置切換弁50(以下、切換弁と略す)は電磁弁を用いている。切換弁50は、けん引トラクタの運転席附近に置き、運転者が簡単に操作できうようにした。
【0031】
図5は本発明装置の左方かじ取り時の要部平面図である。図5において、油圧ポンプAからの圧油を切換弁50で油圧ホース47に切換えて右側の両ロッドシリンダ16の前端部に送ると、圧油は油圧ホース49を経て左側の両ロッドシリンダ16の後端部に流入し、前端部の圧油出入口から油圧ホース48を経て切換弁50を経て油圧ポンプAに戻る油圧回路(矢印a→b→cと圧油が流れる回路)になる。
【0032】
この圧油の流れによって、右側の両ロッドシリンダ16の前部ピストンロッド17が縮退し、後部ピストンロッド18が延伸するので、右側のかじ取りヘッド19、20の下部アーム22が縦軸23(図2参照)周りに左旋回し右前輪28、右後輪29が同一角度で左方に向きが変わる。左側の両ロッドシリンダ16は、後端部の圧油出入口に油圧ホース49で供給された圧油によって前部ピストンロッド17が延伸し、後部ピストンロッド18が縮退する。この延伸、縮退によって左側のかじ取りヘッド19、20の下部アーム22が縦軸23周りに左旋回し、左前輪30、左後輪31が左方に同一角度で向きが変わる。
【0033】
このとき、左右における両ロッドシリンダ16の前部および後部ピストンロッド17および18の延伸、縮退量が同じなので、左右の前輪30、28および後輪31、29は同一角度で左方に向きが変わり、収穫機が左旋回のかじ取り状態になる。図6は、右方かじ取り時の要部平面図である。この場合は、切換弁50によって圧油がまず左側の両ロッドシリンダ16に供給され、ついで右側の両ロッドシリンダ16に供給される。圧油は図5の場合と逆順のd→e→fの順に流れる。
【0034】
図6において、左側両ロッドシリンダ16の前部ピストンロッド17の縮退と後部ピストンロッド18の延伸によって、左側のかじ取りヘッド19、20の下部アーム22が右旋回し、左前輪30、左後輪31が右方に同一角度で向きが変わる。右側における両ロッドシリンダ16は、前部ピストンロッド17が延伸し後部ピストンロッド18が縮退する。この延伸、縮退によって右側のかじ取りヘッド19、20の下部アーム22が右旋回し、右前輪28および右後輪31が右方に同一角度で向きが変わる。左右の両ロッドシリンダ16は、前部ピストンロッド17と後部ピストンロッド18の延伸、縮退量が同じなので、左右の各車輪は同一に向きが変わる。
【0035】
図4のように、両ロッドシリンダ16をかじ取りフレーム10、11の表面に取付けた場合も、けん引トラクタからの油圧により図5、図6と同様に左方旋回および右方旋回が行われる。そして、かじ取り角は両ロッドシリンダ16への送油量によって加減する。また、車輪を直進方向に向け切換弁を停止すると、直進のかじ取り状態になる。
【0036】
【発明の効果】
本発明のかじ取り装置は、台車フレームの下方を横断する台車アキセルの両端部に、かじ取りフレームを前進方向に沿って併設し、このかじ取りフレームの前後端部に軸支したかじ取りヘッドを、かじ取りフレームに取付けた両ロッドシリンダの前部および後部のピストンロッドに連結し、左右の両ロッドシリンダの前、後部のピストンロッドを逆行に油圧作動するようにしたので、前後のかじ取りヘッドを同調して左右に向きを変えることができる。
【0037】
そして、かじ取り作動を左右の両ロッドシリンダの油圧作動で行なうようにしたことにより、従来のかじ取り装置における横置きおよび縦置きタイロッドを必要としないので、かじ取り装置の部品点数を減らし、構成を簡単化することができる。また、左右の両ロッドシリンダおよびかじ取りヘッドを左右のかじ取りフレームにそれぞれ独立に設けたので、圃場の凹凸により左右前後の車輪が上下動しても、それに関係なくかじ取り作動を同調させることができる。
【0038】
また、けん引トラクタから左右の両ロッドシリンダに受ける油圧ホースに2位置切換弁を設けたので、簡単に左右の両ロッドシリンダへの油圧供給を切換え、左方および右方旋回のかじ取りができる。左右の両ロッドシリンダにおける前部および後部のピストンロッドの先端部にタイロッドを接続し、これをかじ取りヘッドに連結すると、タイロッドの長さ調節によって、かじ取りヘッドの旋回作動を微調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置を備えた台車フレームをトラクタに連結した一部破断の平面図である。
【図2】本発明装置の一部分を省略した平面図である。
【図3】本発明装置要部の分解斜視図である。
【図4】本発明装置の別な実施例を示す一部破断の要部左内側面図である。
【図5】本発明装置の左方かじ取り時の要部平面図である。
【図6】本発明装置の右方かじ取り時の要部平面図である。
【図7】2畦ビート収穫機の一例を示す右側面図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】図8後部の要部斜視図である。
【図10】図8におけるかじ取り装置を一部破断した平面図である。
【図11】図10中の一部分の分解斜視図である。
【図12】図10中の一部品の斜視図である。
【図13】従来のかじ取り装置の左方かじ取り作動を示す模式平面図である。
【図14】従来のかじ取り装置の右方かじ取り作動を示す模式平面図である。
【符号の説明】
4 台車フレーム
5 台車アキセル
10 かじ取りフレーム
11 かじ取りフレーム
16 両ロッドシリンダ
17 前部ピストンロッド
18 後部ピストンロッド
19 かじ取りヘッド
20 かじ取りヘッド
21 上部アーム
22 下部アーム
23 縦軸
25 上部アーム
26 立板部
27 車輪軸
32 ブラケット
33 フランジ
34 軸受
35 軸受
38 接続片
42 タイロッド
47、48、49 油圧ホース
50 2位置切換弁
A けん引トラクタの油圧ポンプ

Claims (3)

  1. 台車フレームの下方にかじ取りフレームを前進方向に沿って左右に併設した収穫機において、上部アームと立板部と下部アームとでコ字状に形成し、立板部の外面所定位置に車輪軸を突設したかじ取りヘッドを、左右のかじ取りフレームの前、後端部にそれぞれ縦軸周りに旋回動自在に取付け、左右のかじ取りフレームにそれぞれ取り付けた両ロッドシリンダの前、後部のピストンロッド先端部を、前記かじ取りヘッドの下部アームに旋回半径が等しい位置で連結し、けん引トラクタの油圧ポンプに2位置切換弁を介し接続する左右の油圧ホースを、左右の両ロッドシリンダ前端部の圧油出入口にそれぞれ接続し、左右の両ロッドシリンダ後端部の圧油出入口を油圧ホースで連通した収穫機におけるかじ取り装置。
  2. 前記左右のかじ取りフレームの前、後端部のかじ取りヘッドの上部アームに旋回半径が等しい位置で、両ロッドシリンダの前、後部のピストンロッド先端部を連結した請求項1記載の収穫機におけるかじ取り装置。
  3. 前記両ロッドシリンダの前、後部ピストンロッドが、先端部に長さ調節自在なタイロッドを接続したものである請求項1又は2記載の収穫機におけるかじ取り装置。
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