JP4118723B2 - 人材仲介プログラムおよび人材仲介方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は人材仲介プログラムおよび人材仲介方法に関し、人材仲介プログラムおよび人材仲介方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、求人企業から学生への求人活動や、転職希望者への求職案内等は、就職情報誌等の雑誌や新聞で行なわれていた。
【0003】
ところが、インターネット等の通信ネットワークの普及に伴って、これらの求職情報はインターネット上のWebサイトに掲載されるようになってきている。さらには、Web上で求職者の学歴や職歴等の能力情報や、就職先の条件等を入力することにより、その求職者に適した企業を紹介するサービスも行なわれている。
【0004】
しかし、Web上で就職を希望した場合であっても、採用試験(筆記試験や面接試験等)のために企業あるいは企業の指定する場所を訪問し、実際に試験を受けなければならない。このため、求職者および人事担当者はスケジュールを調整し、たとえ遠地であってもそこへ出向かなければならなかった。このように、採用試験のために多大なコストや時間が費やされていた。
【0005】
このような問題を解決するため、インターネット上でオンライン選考試験および面接を行なう人材仲介装置および人材仲介方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
このような人材仲介装置および人材仲介方法では、複数の求人企業が共通で採用するオンライン選考試験を行ない、求人企業ごとに定義した合格基準に従って求職者の合否が判定され、求人企業に通知される。さらに、求人企業と合格した求職者との間のオンライン面接試験が支援される。このオンライン面接試験には、求人企業側の採用担当者と求職者との間でリアルタイムに行なわれる面接と、予め求人企業の用意した回答選択形式の面接問題を求職者に回答させるバーチャル面接とがある。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−73914号公報(第3頁―第6頁、第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、オンライン選考試験は、一定のレベルに満たない求職者をふるいにかけることはできるが、合格した求職者が求人企業側の求めている人物であるかどうかを知るための情報を得ることは容易ではない。一般に、採用したい人物像は求人企業ごとに異なっており、複数の求人企業が共通で採用したオンライン選考試験の結果に基づいて採用したい人物であるかどうかを判断することは容易ではない。
【0009】
このため、従来の人材仲介装置においても、さらに面接試験を行なうことになっているが、バーチャル面接試験は、予め用意された問題に回答させるものであり、求職者の熱意や人間性等を知ることは容易ではない。一方、リアルタイムで行なわれる面接は、採用担当者が求職者と直接に会話する形式であるため、求職者の熱意や人間性等を知ることができる。しかしながら、合否の判定は採用担当者に委ねられており、客観的な判定を行なうことは難しい。
【0010】
また、面接試験は個々の求人企業ごとに行なわれるため、その求人企業が不採用となった場合には、他の求人企業との間でもう一度面接を行なわなければならず、求職者にかかる負担が非常に大きい。求人企業側にとっても、他の企業で行なわれた質問と同じ質問を繰り返すこととなり、そのために余分な時間を費やさなければならない。
【0011】
このように、求人企業が求職者の人物像などの情報を得るためには、面接を行なうことが適当であるが、従来の人材仲介装置および人材仲介方法では面接に要する求職者側の負担が大きいという問題がある。また、面接により得られた求職者の情報が有効活用されていないという問題もある。
【0012】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、面接を有効活用し、求職者側および求人企業側双方の負担を低減させることが可能な人材仲介プログラムおよび人材仲介方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような処理をコンピュータに実行させるための人材仲介プログラムが提供される。本発明に係る人材仲介プログラムは、インターネット40等のネットワークを介して接続する求職者側のクライアントと、求人企業側のクライアントとを接続し、求職者と求人企業との人材仲介サービスを提供する人材仲介装置10のためのものである。人材仲介プログラムは、コンピュータに、以下の処理を実行させることができる。
【0014】
コンピュータは、まず、求職者側である求職者1クライアント21、求職者2クライアント22、あるいは求職者3クライアント23と、求人企業側であるA社(営業職)クライアント31、B社(技術職)クライアント32、あるいはC社(介護職)クライアント33とを、インターネット40を介して接続し、オンライン面接を実行させ、面接記録情報(ログ)を取得する面接処理を行なう(ステップS1)。次に、ログを解析し、求人企業によって予め設定されたキーワードが出現した回数を検出するログ解析処理を実施し(ステップS2)、出現回数に基づいてこの求職者が求人企業の設定した判定基準に合致するか否かを判定する判定処理を行なう(ステップS3)。そして、判定の結果を求人企業側に通知する結果通知処理を行なう(ステップS4)。さらに、判定の結果を通知した求人企業による求職者の採否の決定を取得する。そして、この求職者の採否の決定が否であった場合は、他の求人企業によって設定されたキーワードを用いて当該求職者についての面接記録情報を解析して当該求職者が他の求人企業の設定した判定基準に合致するか否かを判定し、他の求人企業の設定した判定基準に合致した当該求職者を他の求人企業に通知する採否結果対応処理を行なう(ステップS5)。
【0015】
このような人材仲介プログラムをコンピュータで実行させると、インターネット40等を介して求職者1クライアント21、求職者2クライアント22、求職者3クライアント23のいずれかと、A社(営業職)クライアント31、B社(技術職)クライアント32、C社(介護職)クライアント33のいずれかとの間でオンライン面接が実施され、その面接を記録したログが生成され、保存される。そして、予め設定されたキーワードが面接において出現した回数がログを用いて解析され、キーワードの出現回数に基づいてこの求職者が判定基準に合致するかどうかが判定される。判定の結果は、求人企業側に通知される。求人企業は、人物評価の鍵となるキーワードを設定すれば、面接時のログが解析され、キーワードの出現回数に基づく客観的な人物評価を得ることができる。
【0016】
また、上記課題を解決するために、ネットワークを介して求職者と求人企業との間の仲介サービスを提供する人材仲介方法において、面接処理部が、ネットワークを介してアクセスされる求職者側に設置された求職者側クライアントと求人企業側に設置された求人企業側クライアントとを接続し、求職者と求人企業との間でオンライン面接を行なわせるとともに、面接の内容を記録した面接記録情報を取得し、ログ解析処理部が、面接記録情報を解析して、求人企業によって予め設定されたキーワードが面接記録情報に出現した出現回数を算出し、判定処理部が、検出された出現回数に基づいて求職者が求人企業の設定した判定基準に合致するか否かを判定し、結果通知処理部が、判定の結果を求人企業に通知し、採否結果対応処理部が、判定の結果を通知した求人企業による求職者の採否の決定を取得し、求職者の採否の決定が否であった場合は、他の求人企業によって設定されたキーワードを用いて当該求職者についての面接記録情報を解析して当該求職者が他の求人企業の設定した判定基準に合致するか否かを判定し、他の求人企業の設定した判定基準に合致した当該求職者を他の求人企業に通知する、手順を有することを特徴とする人材仲介方法、が提供される。
【0017】
このような手順の人材仲介方法では、まず、求職者側のクライアントと求人側のクライアントとをネットワークで接続し、オンライン面接を実行させ、このときの面接の内容を面接記録情報(ログ)として残しておく。次に、ログを解析し、予め求人企業ごとに設定されているキーワードが出現する回数を算出する。続いて、出現回数に基づいて求職者が求人企業の設定した判定基準に合致するかどうかを判定し、判定結果を求人企業に通知する。このように、面接のログを解析することにより、求職者が求人企業の判定基準にどの程度マッチしているかを客観的に知ることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず、実施の形態に適用される発明の概念について説明し、その後、実施の形態の具体的な内容を説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態に適用される発明の概念図である。本発明に係る人材仲介プログラムは、ネットワークを介して求職者と求人企業との仲介を行なうサービスを提供する装置のためのものである。
【0020】
人材仲介プログラムは、コンピュータに以下の処理を実行させることができ、本発明に係る人材仲介プログラムを実行するコンピュータは、人材仲介装置10として機能する。
【0021】
本発明に係る人材仲介装置10は、インターネット40を介して、求職者側である求職者1クライアント21、求職者2クライアント22および求職者3クライアント23と、求人企業側であるA社クライアント21、B社クライアント32およびC社クライアント33と接続している。なお、A社は営業職、B社は技術職、C社は介護職を募集している。
【0022】
人材仲介装置10は、オンライン面接を希望する求職者と求人企業側の担当者、すなわち求職者1クライアント21、求職者2クライアント22あるいは求職者3クライアント23を介してアクセスする求職者1、求職者2あるいは求職者3と、A社クライアント31、B社クライアント32、あるいはC社クライアント33を介してアクセスする求人企業側の担当者との間で、オンライン面接を実施する(ステップS1)。オンライン面接には、求職者と求人企業の担当者との間で文字メッセージを介してリアルタイムに面接を行なうチャット面接、あるいは、映像・音声を介してリアルタイムに面接を行なうビデオ面接などがある。また、場合によっては、求人企業側の要望する人物像であるかどうかを知るためのいくつかの質問で構成される面接問題を予め登録しておき、求職者にその面接問題をオンラインで回答させる仮想的な面接が行なわれてもよい。人材仲介装置10は、求職者側と求人企業側との間で交わされるチャット、音声、あるいは質問に対する回答などの面接記録情報をログとして取得し、装置内に保存する。
【0023】
続いて、面接時に記録された面接のログを解析し、ログ中に所定のキーワードが出現する回数を算出するログ解析処理を行なう(ステップS2)。キーワードは、予め求人企業ごとに登録されており、求人企業側が好適と判断する人物像を示す第1のキーワード群と、求人側が不適と判断する人物像を示す第2のキーワード群が設定されている。場合によっては、どちらか一方が設定されていれば十分である。人材仲介装置10は、面接のログを1行ずつ解析し、そこにキーワードが含まれていないか照合する。照合の結果、キーワードが検出された場合、出現回数を1加算する処理をログの最後行まで順次行なう。このようにして、キーワードの出現回数を算出する。キーワードの出現回数は、例えば、第1のキーワード群と第2のキーワード群ごとに算出される。
【0024】
次に、ログ解析の結果を求人企業ごとの判定基準と照合し、この求職者が求人企業の判定基準に合致するか否かの判定を行なう判定処理が実施される(ステップS3)。判定基準は、求人企業ごとに予め登録されており、例えば、第1のキーワード群と第2のキーワード群ごとに基準値が決められている。このとき、第1のキーワード群の出現回数が基準値に到達していた場合にこの求職者は判定基準に合格したと判定される。一方、第2のキーワード群の出現回数が基準値に到達した場合には、この求職者は判定基準に合格していないと判定される。
【0025】
このようにして得られた判定結果は、ログ解析を行なった求人企業に通知される(ステップS4)。通知は、ネットワーク40を介して、対象となった求人企業側のクライアント装置に対して行なわれる。
【0026】
以上の処理により、面接を希望する求職者と求人企業との間でオンライン面接が実施された後、その面接のログが解析され、求職者が求人企業側の判定基準に合致するか否かが判定され、その判定結果が求人企業側に通知される。このように、ログの解析により、求人企業側にとって採用判断の上で重要となるキーワードの出現回数を取得し、判定基準に合致するか否かの判定が自動的に実施されることにより、求人企業側は、求職者が求人企業の判定基準にどの程度マッチしているかを客観的に知ることが可能となる。
【0027】
続いて、必要であれば、判定結果を通知した求人企業側がこの求職者を採用したかどうかの採否結果を求人企業側から取得し、採用されなかった場合に、求職者が他の求人企業の条件に合うかどうかを解析・判定させる採否結果対応処理を実行させる(ステップS5)。この場合、他社のキーワードが抽出され、ログ解析処理(ステップS2)に戻って、この求職者のログが解析される。ステップS2により、この求職者のログに他社のキーワ−ドが出現した回数がカウントされ、判定処理(ステップS3)において、この求職者がキーワード検出された他社の判定基準に合致するか否かが判定される。そして、結果が判定基準に達していた場合、結果通知処理(ステップS4)において、この求人企業に対して、判定条件に達した求職者がいることが通知される。なお、この処理は、求職者が面接ログの公開を承諾した場合にのみ行なわれる。
【0028】
以上の処理により、ある企業と面接を行なった結果、不合格となった求職者も、発言内容を公開することにより、他社のキーワ−ドを用いたログ解析が行なわれ、次のチャンスが与えられる。このように、求職者にとっては、面接を繰り返さなければならない労力を省くことが可能となる。また、求職者および求人企業側にとっても、適した相手を紹介してもらえるという利点がある。
【0029】
以下、本発明の実施の形態について、リアルタイムのチャット面接を行なう場合を例に採り説明する。
ここで、人材仲介装置10を構成するサーバコンピュータのハードウェア構成について説明する。図2は、本発明の実施の形態であるサーバコンピュータの構成図である。
【0030】
人材仲介装置10を構成するサーバコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105および通信インタフェース106が接続されている。
【0031】
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSやアプリケーションプログラムが格納される。
【0032】
グラフィック処理装置104には、モニタ11が接続されており、CPU101からの命令に従って画像をモニタ11の画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボード12とマウス13が接続されており、キーボード12やマウス13から送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。
【0033】
通信インタフェース106は、インターネット40に接続されており、インターネット40を介して求職者側クライアントおよび求人企業側クライアントとの間でデータの送受信を行なう。
【0034】
以上のようなハードウェア構成によって、人材仲介装置10は、本実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、図3には、人材仲介装置10のハードウェア構成について示したが、求職者側クライアントおよび求人企業側クライアントのハードウェア構成も同様である。
【0035】
次に、人材仲介装置10の処理機能について説明する。
図3は、本実施の形態に係るシステムの機能ブロック図である。
人材仲介装置10は、求人企業クライアント200aと求職者クライアント200bとの通信を制御する通信制御部111と、面接処理を実行する面接処理部121、ログ解析を行なうログ解析処理部122、判定処理を行なう判定処理部123、結果を求人企業に通知する結果通知処理部124および求人企業側の採否に応じて次の企業を紹介する採否結果対応処理部125を有する処理部と、面接のログを記憶する面接ログ記憶部131、キーワ−ドを記憶するキーワード記憶部132、ログの解析結果を記憶する解析結果記憶部133および求人企業ごとの判定基準を記憶する判定基準記憶部134を有する記憶部と、を具備する。
【0036】
一方、求人企業クライアント200aは、人材仲介装置10との通信を制御する通信制御部201、ユーザーインタフェース202、ユーザーインタフェース202を介して受け取った情報を表示する表示装置211、および求職者あるいは求人企業の担当者が入力した情報をユーザーインタフェース202経由で通知する入力装置212とを具備する。求職者クライアント200bも、求人企業クライアント200aと同様に構成される。
【0037】
面接処理部121は、面接を希望する求職者クライアント200bと求人企業クライアント201とのオンライン面接を行なう面接処理(ステップS1)を実行する。例えば、求人企業側の担当者が入力装置212を介して入力した文字列は、ユーザーインタフェース202を介して表示部211に表示されるとともに、通信制御部201を介して人材仲介装置10に送信される。通信制御部111経由で求人企業側の担当者が入力した文字列を取得した面接処理部121は、これを通信制御部111を介して求職者クライアント200bに送信するとともに、面接ログ記憶部131に記憶する。求職者クライアント200bは、取得した文字列を表示装置に表示する。同様に、求職者クライアント200bから取得した文字列は、求人企業クライアント200aに送信するとともに、面接ログ記憶部131に記憶する。このようにして、求人企業クライアント200aと求職者クライアント200b間でリアルタイムのチャット面接が行なわれる。また、このチャット面接のログは、面接ログ記憶部131に記憶される。
【0038】
ログ解析処理部122は、ログ解析処理(ステップS2)を実行する処理部で、面接ログ記憶部131に記憶された面接ログを読み込むとともに、求人企業ごとに設定されているキーワードをキーワード記憶部132から読み込む。面接が行なわれた後の初回のログ解析は、面接が行なわれた求人企業のキーワードが読み込まれ、ログ解析が行なわれる。ログ解析処理では、面接のログを1行ずつ読み込み、その文字列とキーワードの文字列とを照合し、一致する文字列があるかどうかを調べる。一致した場合は、キーワードごとに用意されている出現回数カウンタに1を加算する。このようにして、ログの最終行までの処理を行ない、キーワードごとの出現回数を得る。なお、キーワードは、求人企業にとって好ましいと判断される第1のキーワード群(以下、GOODワードとする)と、求人企業にとって好ましくないと判断される第2のキーワード群(以下、NGワードとする)とに大別される。出現回数は、GOODワードおよびNGワードごとに算出するようにしてもよい。ログ解析の結果得られた、キーワード(または、GOODワードとNGワード)の出現回数は、解析結果記憶部133に記憶される。
【0039】
判定処理部123は、解析結果記憶部133に記憶された解析結果と、判定基準記憶部134に記憶された判定基準とを読み出し、解析結果と判定基準とを比較し、求職者に対して得られた解析結果が判定基準に合致するかどうかを判定する判定処理(ステップS3)を行なう。判定基準は、例えば、GOODワードとNGワードごとに基準値が設定されており、ログ解析の結果、GOODワードの出現回数が基準値に到達していた場合、判定基準に合致すると判定する。また、ログ解析の結果、NGワードの出現回数が基準値に到達していた場合、判定基準に合致しないと判定する。
【0040】
結果通知処理部124は、ログ解析を行なった求人企業クライアント200aに対して、判定処理部123により実施された判定結果を通信制御部111経由で通知する結果通知処理(ステップS4)を実行する。
【0041】
以上の処理により、求人企業と求職者との間で行なわれたオンライン・チャット面接に基づいて、求職者が求人企業の判定基準に合致するか否かが客観的に判定され、求人企業側に通知される。
【0042】
さらに、採否結果対応処理部125は、求人企業側が判定結果に基づいて下した採否の決定を取得し、この求職者が採用されなかった場合に、求職者の承諾があれば、他の企業のキーワードを用いてログを解析し、この求職者が他の企業の判定基準に合致するかどうかを調査する採用可否対応処理(ステップS5)を実行する。採否結果対応処理部125は、求職者と他の求人企業とを指定し、ログ解析処理部122へ処理を依頼する。ログ解析処理部122では、この求職者の面接ログを面接ログ記憶部131から読み出し、指定された求人企業のキーワードをキーワード記憶部132から取得して、上記説明と同様の手順でGOODワードとNGワードの出現回数を算出し、解析結果を解析結果記憶部133へ記憶する。続く、判定処理部123では、解析結果記憶部133から解析結果を読み込み、この求人企業の判定基準を判定基準記憶部134より取得して、判定を行なう。結果通知処理部124は、求職者が求人企業の判定基準に合致した場合にのみ、その求人企業に判定基準に合致した求職者がいることを通知する。
【0043】
このように、求職者が採用されなかった場合、面接ログを用いて他の求人企業の判定基準とのマッチングを行ない、マッチした場合には、その求人企業に求職者を紹介する。これにより、求職者は、面接を繰り返す労力を必要とすることなく、次のチャンスを得ることができる。また、求人企業側にとっても、面接のための時間を省くことができるとともに、条件に合った求職者の情報を得ることができる。
【0044】
以下、上記の説明の機能処理を手順に従って詳細に説明する。
まず、人材仲介装置10を介して、求人企業クライアント200aと求職者クライアント200bが接続され、面接処理部121によるオンライン面接が行なわれる。オンライン面接のログは、面接ログ記憶部131に記憶される。
【0045】
ここで、面接のログ記録について説明する。図4は、本発明の実施の形態のオンライン面接のログの一例を示した図である。図は、営業職を募集するA社の担当者と求職者とがチャット面接を行なった際の面接の内容を記録している。
【0046】
図の例では、求人企業側のA社の担当者が求職者の人物像を知るための質問(積極的かどうか、気持ちの切り替えが早いかどうか等)をいくつか行ない、求職者がそれに回答するという面接ログ131aが得られている。面接ログ131aは、面接ログ記憶部131に格納される。
【0047】
続いて、人材仲介装置10によるログ解析が行なわれる。ログ解析処理部122では、面接ログ記憶部131から対象の面接ログを読み出すとともに、求人企業ごとに登録されたキーワードをキーワード記憶部132から読み出し、ログとキーワードとを照合する。図5は、本発明の実施の形態の求人企業ごとに設定されたキーワードの一覧を示している。
【0048】
求人企業別キーワードテーブル132aは、キーワード記憶部132に格納されており、企業コード(企業No)に関連付けて記憶されている。ログ解析処理部122は、対象の企業コードを取得し、企業コードに対応するキーワード(GOODワードとNGワード)を抽出する。図の例では、営業職を募集するA社では、GOODワードとして、「積極的」、「気持ちの切り替えが早い」、「交渉力がある」が設定されており、NGワードとして「消極的」、「おとなしい」、「感情を顔に出す」が設定されている。
【0049】
さらに、図の例では、技術職を募集するB社のGOODワードとして「好奇心旺盛」、「技術資格所持」、「分析力がある」が設定され、NGワードとして「おおざっぱ」、「デスクワークが苦手」、「パソコンが苦手」が設定されている。同様に、介護職を募集するC社では、GOODワードとして「世話好きである」、「経験がある」、「不定休可」が設定され、NGワードとして「病気を持っている」、「短気」、「水仕事が苦手」が設定されている。
【0050】
なお、GOODワードとNGワードとは、積極的と消極的といったような対照的なキーワードのほか、関連のないものが設定されていてもよい。また、人物の性格を知るためのキーワード(積極的、好奇心旺盛、世話好き)の他、資格の有無(技術資格所持)の技能や、勤務の条件(不定休可)などに関する事柄もキーワードとして設定することができる。このように、面接によって知ることのできる人物評価のためのキーワードとして、どのようなものが設定されてもよい。面接を担当する求人企業側の担当者は、面接時に必要に応じて、キーワードが導き出されるような質問を行なう。
【0051】
このようなGOODワードとNGワードとを取得し、面接ログの解析を行なう。図6は、本発明の実施の形態のログ解析の結果を示した図である。図の例では、図4に示した面接ログ131aを、求人企業別キーワードテーブル132aのA社(営業職)が設定したキーワードを用いて解析している。
【0052】
ログ解析処理部122では、ログを1行ずつ読み込み、GOODワードとNGワードと照合し、一致するのもがあるかどうかを調べる。図の例では、「積極的」という文字列がGOODワードとして認識され、GOODワードの出現回数がカウントアップされる。同様に、「気持ちの切り替えが早い」と「交渉力がある」もGOODワードとして検出され、カウントアップされる。この解析により、GOODワード3回、NGワード0回という解析結果133aが得られる。解析結果は、解析結果記憶部133に格納される。
【0053】
他の面接ログを解析した場合について説明する。図7は、本発明の実施の形態の第2のログ解析の結果を示した図である。図の例では、他の面接ログをA社のキーワードを用いて解析している。
【0054】
ログ解析処理部122では、ログを1行ずつ読み込み、GOODワードとNGワードと照合し、一致するのもがあるかどうかを調べる。図の例では、「消極的」という文字列がNGワードとして認識され、NGワードの出現回数がカウントアップされる。同様に、「気持ちの切り替えが早い」がGOODワードとして、「感情を顔に出す」がNGワードとして検出され、カウントアップされる。この解析により、GOODワード1回、NGワード2回という解析結果133bが得られ、解析結果記憶部133に格納される。
【0055】
続いて、人材仲介装置10によるログ解析を用いての判定が行なわれる。判定処理部123では、解析結果記憶部133に格納された解析結果と、判定基準記憶部134に記憶された判定基準とを比較し、求職者が判定基準に合致しているか否かを判定基準に従って判定する。図8は、本発明の実施の形態の求人企業ごとに設定された判定基準の一覧を示している。
【0056】
求人企業別判定基準テーブル134aは、判定基準記憶部134に格納されており、求人企業ごとの判定基準が企業コード(企業No)に関連付けて記憶されている。ログ解析処理部122は、対象の企業コードを取得し、企業コードに対応する判定基準を抽出する。図の例では、営業職を募集するA社では、GOODワードが2、NGワードが0と設定されている。すなわち、GOODワードが2回以上出現し、NGワードがない(0回)の場合、合格と判定される。
【0057】
また、B社(技術職)は、GOODワードが2回以上出現した場合、NGワードが1以下であれば合格と判定される。同様に、C社(介護職)は、GOODワードが1回以上出現した場合、NGワードが1以下であれば合格と判定される。
【0058】
このような判定基準に従って、ログの解析結果が判定され、求職者が判定基準に達しているか否かが決められる。
例えば、図6に示した求職者の場合、A社のキーワードに基づくログ解析の結果は、GOODワード3回、NGワード0回であるので、A社の判定基準GOODワードが2、NGワードが0に達している。このため、この求職者は、判定基準に合致したと判定される。一方、図7に示した求職者の場合、A社のキーワードに基づくログ解析の結果は、GOODワード1回、NGワード2回であるので、A社の判定基準GOODワードが2、NGワードが0に合致しない。このため、この求職者は、判定基準に合致しないと判定される。
【0059】
結果通知処理部124は、このようにして得られた判定結果を求人企業に対して通知する。
結果通知処理部124では、求人企業に対し、判定処理部123において判定基準と合致したと判定された求職者についての解析結果と判定結果を通知する。
【0060】
図9は、本発明の実施の形態において求職者が判定基準に合致した場合の通知の一例を示した図である。図の例では、求職者についてのログ解析結果(GOODワード3ヶ、NGワード0ヶ)と、判定処理によりこの求職者が判定基準に合致したことを通知する通知文とを含む結果通知情報141が生成され、求人企業側に送信される。
【0061】
図10は、本発明の実施の形態において求職者が判定基準に合致しなかった場合の通知の一例を示した図である。図の例では、求職者についてのログ解析結果(GOODワード1ヶ、NGワード2ヶ)と、判定処理によりこの求職者が判定基準に合致しなかったことを通知する通知文とを含む結果通知情報142が生成され、求人企業側に送信される。
【0062】
なお、求人企業側への通知は、インターネット40を介して電子メールなどの手段を用いて行なわれる。
上記の説明の人材仲介装置を用いた人材仲介方法について説明する。図11は、本発明の実施の形態の人材仲介方法の処理手順を示したフローチャートである。求職者と求人企業側の担当者との間で、求職者クライアントと求人企業クライアントを介したオンライン面接が行なわれ、そのログが人材仲介装置内に格納された後に、処理が起動される。また、ここでは、求職者と面接を行なった求人企業をX社として説明する。
[ステップS11]X社の面接を行なった求職者について、そのX社との面接のログを面接ログ記憶部131より読み込む。
[ステップS12]キーワード記憶部132より、X社のGOODワードとNGワードとを読み込む。
[ステップS13]読み込んだ面接のログとX社のGOODワードとNGワードとを照合し、GOODワード、NGワードそれぞれの出現回数を算出するログ解析処理を行なう。詳細な処理については後述する。ログ解析処理によって、ログに含まれるGOODワードとNGワードそれぞれの回数が算出される。
[ステップS14]判定基準記憶部134の判定基準テーブルからX社の判定基準を取得し、ステップS13で算出されたGOODワードとNGワードの個数とこの判定基準とを比較する。GOODワードが判定基準値に達し、NGワードが判定基準に達しなかった場合、この求職者は判定基準に合致したと判定される。一方、GOODワードが判定基準に達しなかった場合、およびNGワードが判定基準を超えた場合、この求職者は判定基準に合致しなかったと判定される。
[ステップS15]ステップS14で行なわれた判定の結果を、対象となる求人企業にメールで通知する。
【0063】
以上の処理手順により、面接時のログに基づいて、その求職者が求人企業の採用基準に合致した人物であるかどうかが客観的に判定され、求人企業側に通知される。さらに、求人企業の採否結果に応じて処理を行なうため、1へ処理を進める。
【0064】
ここで、ログ解析処理について説明する。図12は、本発明の実施の形態の人材仲介方法におけるログ解析の処理手順を示したフローチャートである。ログ解析の対象となる面接ログが読み込まれ、調査を行いたい求人企業のGOODワードとNGワードとが読み込まれて、処理が開始される。
[ステップ101]読み込まれたログの指示行を1行ずつ抽出する。処理が起動された初回は、先頭のログ行が抽出され、ステップS106を経るごとに、+1されたログ行が指示される。
[ステップS102]抽出されたログ行の文字列とGOODワードで指定された文字列を照合し、GOODワードを検出した場合には、ステップS103へ処理を進める。検出されない場合は、ステップS104へ処理を進める。
[ステップS103]ログ行にGOODワードが検出されたので、GOODワードのカウンタを+1する。
[ステップS104]ステップS102と同一のログ行の文字列とNGワードで指定された文字列とを照合し、NGワードを検出した場合には、ステップS105へ処理を進める。検出されない場合は、ステップS106へ処理を進める。
[ステップS105]ログ行にNGワードが検出されたので、NGワードのカウンタを+1する。
[ステップS106]ログ行が最終行であるかどうかをチェックし、最終行であれば、処理を終了する。最終行でなければ、指示行を+1して、ステップS101へ戻る。
【0065】
このように、ステップS101からステップS106の処理が、ログ行ごとに順次繰り返され、GOODワードとNGワードの出現回数がカウントされる。
次に、求人企業の採否結果に応じて実施される採否結果対応処理について説明する。図13は、本発明の実施の形態の人材仲介方法における採否結果対応処理の処理手順を示したフローチャートである。ここで、求職者と面接を行ない採否の判定を行なった企業をX社、それ以外の他の企業の1つをY社とする。
【0066】
図11に示したフローチャートのステップS15(求人企業への結果の通知)から進んだ1を経由して、処理が開始される。
[ステップS16]判定結果を送信した求人企業が行なった求職者に対する採否結果が受信されるのを待つ。
[ステップS17]求職者に対する採否結果が取得され、求職者が採用されたかどうかを判定する。採用された場合、他の求人企業を紹介する必要がないので処理を終了する。採用されなかった場合、処理をステップS18へ進める。
[ステップS18]求職者が行なったX社との面接のログを読み込む。
[ステップS19]X社とは異なるY社がキーワード記憶部132に設定したGOODワードとNGワードとを読み込む。
[ステップS20]求職者がX社と行なったログにY社の設定したGOODワードとNGワードがあるかどうか、ログ解析を行なう。ログ解析処理によって、X社との面接ログに含まれるY社のGOODワードとNGワードそれぞれの回数が算出される。
[ステップS21]Y社が設定した判定基準を判定基準記憶部134から抽出し、ステップS20で算出されたGOODワードとNGワードの個数とこの判定基準とを比較する。GOODワードが判定基準値に達し、NGワードが判定基準に達しなかった場合、この求職者は判定基準に合致したと判定される。一方、GOODワードが判定基準に達しなかった場合、およびNGワードが判定基準を超えた場合、この求職者は判定基準に合致しなかったと判定される。
[ステップS22]ステップS22で行なわれた判定の結果、求職者がY社の判定基準に合致した場合、Y者に対して判定基準に合致した求職者がいることをメールで通知する。
【0067】
以上の処理手順により、面接を行なったX社で採用されなかった求職者について、X社との面接ログに基づいてこの求職者が他のY社の条件に合致するかどうかが解析される。解析の結果、条件に合致した場合には、Y社に対してこれが通知される。また、Y社の条件に合わなかった場合、さらに、他社についての解析が行なわれる。
【0068】
図14は、本発明の実施の形態において求職者が他の企業の判定基準に合致した場合の通知の一例を示した図である。図の例では、求職者についてのログ解析結果(GOODワード3ヶ、NGワード0ヶ)と、判定処理によりこの求職者がB社の判定基準に合致したことを通知する通知文とを含む結果通知情報143が生成され、求人企業側(B社)に送信される。
【0069】
このように、求職者は、面接を行なうことなく、次のチャンスを得ることができる。また、求人企業側にとっても、登録をしておけば、応募してきた求職者以外の幅広い人材から、自社の採用条件に合致した人物を紹介してもらうことが可能となる。
【0070】
上記の説明ではオンライン面接をチャット面接としたが、映像と音声を用いて行なうビデオ面接あるいは、予め用意された質問にオンラインで回答する仮想面接においても本発明を適用することができる。例えば、ビデオ面接では、音声を記録し、記録した音声を文字列に変換したログを生成し、チャット面接と同様にログ解析を行なう。また、仮想面接では、質問と回答をログとして記録し、チャット面接と同様にログ解析を行なう。
【0071】
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、人材仲介装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
【0072】
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0073】
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0074】
(付記1) ネットワークを介して求職者と求人企業との仲介サービスを行なうサーバコンピュータの人材仲介プログラムにおいて、
コンピュータに、
前記求職者側に設置された求職者側クライアントと前記求人企業側に設置された前記求人企業側クライアントとを前記ネットワークを介して接続し、前記求職者と前記求人企業との間でオンライン面接を行なわせるとともに、前記面接の内容を記録した面接記録情報を取得し、
前記面接記録情報を解析して前記求人企業によって予め設定されたキーワードが出現した出現回数を算出し、
検出された前記出現回数に基づいて、前記求職者が前記求人企業の設定した判定基準に合致するか否かを判定し、
判定の結果を前記求人企業に通知する、
処理を実行させることを特徴とする人材仲介プログラム。
【0075】
(付記2) 前記キーワードは、前記求人企業ごとに、
当該求人企業が好適と判断する第1のキーワード群と、
当該求人企業が不適と判断する第2のキーワード群と、
の2種類が設定され、前記第1のキーワード群と前記第2のキーワード群ごとに前記キーワードの出現回数を算出させることを特徴とする付記1記載の人材仲介プログラム。
【0076】
(付記3) 前記判定基準に合致するか否かを判定する処理は、
前記第1のキーワード群の出現回数が前記判定基準として設定された前記第1のキーワード群の出現回数を超えた場合に前記判定基準に合致すると判定されることを特徴とする付記2記載の人材仲介プログラム。
【0077】
(付記4) 前記判定基準に合致するか否かを判定する処理は、
前記第2のキーワード群の出現回数が前記判定基準として設定された前記第2のキーワード群の出現回数を超えない場合に前記判定基準に合致すると判定されることを特徴とする付記2記載の人材仲介プログラム。
【0078】
(付記5) 前記オンライン面接は、前記求職者と前記求人企業の担当者との間で文字メッセージを交換してリアルタイムに面接を行なうチャット面接であり、
前記文字メッセージを記録した前記面接記録情報の文字列と前記キーワードの文字列とを照合させて前記キーワードの出現を検出させることを特徴とする付記1記載の人材仲介プログラム。
【0079】
(付記6) 前記判定の結果を前記求人企業に通知するステップの後、さらに、
前記求人企業による前記求職者の採否の決定を取得し、
前記決定が否であった場合に、他の求人企業によって設定された前記キーワードを用いて当該求職者についての前記面接記録情報を解析し、当該求職者が前記他の求人企業の設定した判定基準に合致するか否かを判定し、
前記判定基準に合致した当該求職者を前記他の求人企業に通知する処理を実行させることを特徴とする付記1記載の人材仲介プログラム。
【0080】
(付記7) 当該求職者に対して行なわれる他の求人企業によって設定された前記キーワードを用いての前記面接記録情報の解析からの処理は、
当該求職者からの許可がある場合にのみ実行されることを特徴とする付記6記載の人材仲介プログラム。
【0081】
(付記8) ネットワークを介して求職者と求人企業との間の仲介サービスを提供する人材仲介方法において、
前記ネットワークを介してアクセスされる前記求職者側に設置された求職者側クライアントと前記求人企業側に設置された求人企業側クライアントとを接続し、前記求職者と前記求人企業との間でオンライン面接を行なわせるとともに、前記面接の内容を記録した面接記録情報を取得し、
前記求人企業によって予め設定されたキーワードが出現した数を前記面接記録情報の解析によって検出し、
検出された出現回数に基づいて前記求職者が前記求人企業の設定した判定基準に合致するか否かを判定し、
前記判定の結果を前記求人企業に通知する、
手順を有することを特徴とする人材仲介方法。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、求職者側のクライアントと求人企業側のクライアントとを介して求職者と求人企業の担当者との間のオンライン面接を実施させ、その面接の内容を記録しておく。そして、面接の記録を解析し、求人企業ごとに決められたキーワードの出現回数を検出し、出現回数に基づいて求職者が判定基準に合致するか否かを判定し、判定結果を求人企業側に通知する。
【0083】
このため、求人企業は、人物評価の鍵となるキーワードを設定すれば、面接のログが解析され、キーワードの出現回数に基づいて、求職者が求人企業の判定基準にどの程度マッチしているかを客観的に知ることが可能となる。
さらに、採用されなかった場合、面接のログを用いて他の求人企業とのマッチングが行なわれるので、求職者は、面接を行なうことなく、次のチャンスを得ることができる。また、求人企業側にとっても、登録をしておけば、応募してきた求職者以外の幅広い人材から、自社の採用条件に合致した人物を紹介してもらうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される発明の概念図である。
【図2】本発明の実施の形態であるサーバコンピュータの構成図である。
【図3】本実施の形態に係るシステムの機能ブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態のオンライン面接のログの一例を示した図である。
【図5】本発明の実施の形態の求人企業ごとに設定されたキーワードの一覧を示している。
【図6】本発明の実施の形態のログ解析の結果を示した図である。
【図7】本発明の実施の形態の第2のログ解析の結果を示した図である。
【図8】本発明の実施の形態の求人企業ごとに設定された判定基準の一覧を示している。
【図9】本発明の実施の形態において求職者が判定基準に合致した場合の通知の一例を示した図である。
【図10】本発明の実施の形態において求職者が判定基準に合致しなかった場合の通知の一例を示した図である。
【図11】本発明の実施の形態の人材仲介方法の処理手順を示したフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態の人材仲介方法におけるログ解析の処理手順を示したフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態の人材仲介方法における採否結果対応処理の処理手順を示したフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態において求職者が他の企業の判定基準に合致した場合の通知の一例を示した図である。
【符号の説明】
10 人材仲介装置(人材仲介プログラム)
21 求職者1クライアント
22 求職者2クライアント
23 求職者3クライアント
31 A社(営業職)クライアント
32 B社(技術職)クライアント
33 C社(介護職)クライアント
40 インターネット
111 通信制御部
121 面接処理部
122 ログ解析処理部
123 判定処理部
124 結果通知処理部
125 採否結果対応処理部
131 面接ログ記憶部
132 キーワード記憶部
133 解析結果記憶部
134 判定基準記憶部
200a 求人企業クライアント
200b 求職者クライアント
201 通信制御部
202 ユーザーインタフェース
211 表示装置
212 入力装置
Claims (5)
- ネットワークを介して求職者と求人企業との仲介サービスを行なうサーバコンピュータの人材仲介プログラムにおいて、
コンピュータに、
前記求職者側に設置された求職者側クライアントと前記求人企業側に設置された求人企業側クライアントとを前記ネットワークを介して接続し、前記求職者と前記求人企業との間でオンライン面接を行なわせるとともに、前記面接の内容を記録した面接記録情報を取得し、
前記面接記録情報を解析して、前記求人企業によって予め設定されたキーワードが前記面接記録情報に出現した出現回数を算出し、
検出された前記出現回数に基づいて、前記求職者が前記求人企業の設定した判定基準に合致するか否かを判定し、
前記判定の結果を前記求人企業に通知し、
前記判定の結果を通知した前記求人企業による前記求職者の採否の決定を取得し、
前記求職者の採否の決定が否であった場合は、他の求人企業によって設定された前記キーワードを用いて当該求職者についての前記面接記録情報を解析して、前記面接記録情報に出現した前記他の求人企業の前記キーワードの出現回数を算出し、算出された出現回数に基づいて当該求職者が前記他の求人企業の設定した判定基準に合致するか否かを判定し、
前記他の求人企業の設定した判定基準に合致した当該求職者を前記他の求人企業に通知する、
処理を実行させることを特徴とする人材仲介プログラム。 - 前記キーワードは、前記求人企業ごとに、
当該求人企業が好適と判断する第1のキーワード群と、
当該求人企業が不適と判断する第2のキーワード群と、
の2種類が設定され、前記第1のキーワード群と前記第2のキーワード群ごとに前記キーワードの出現回数を算出させることを特徴とする請求項1記載の人材仲介プログラム。 - 前記オンライン面接は、前記求職者と前記求人企業の担当者との間で文字メッセージを交換してリアルタイムに面接を行なうチャット面接であり、
前記文字メッセージを記録した前記面接記録情報の文字列と前記キーワードの文字列とを照合させて前記キーワードの出現を検出させることを特徴とする請求項1記載の人材仲介プログラム。 - ネットワークを介して求職者と求人企業との間の仲介サービスを提供する人材仲介方法において、
面接処理部が、前記ネットワークを介してアクセスされる前記求職者側に設置された求職者側クライアントと前記求人企業側に設置された求人企業側クライアントとを接続し、前記求職者と前記求人企業との間でオンライン面接を行なわせるとともに、前記面接の内容を記録した面接記録情報を取得し、
ログ解析処理部が、前記面接記録情報を解析して、前記求人企業によって予め設定されたキーワードが前記面接記録情報に出現した出現回数を算出し、
判定処理部が、検出された前記出現回数に基づいて前記求職者が前記求人企業の設定した判定基準に合致するか否かを判定し、
結果通知処理部が、前記判定の結果を前記求人企業に通知し、
採否結果対応処理部が、前記判定の結果を通知した前記求人企業による前記求職者の採否の決定を取得し、前記求職者の採否の決定が否であった場合は、他の求人企業によって設定された前記キーワードを用いて当該求職者についての前記面接記録情報を解析して、前記面接記録情報に出現した前記他の求人企業の前記キーワードの出現回数を算出し、算出された出現回数に基づいて当該求職者が前記他の求人企業の設定した判定基準に合致するか否かを判定し、前記他の求人企業の設定した判定基準に合致した当該求職者を前記他の求人企業に通知する、
手順を有することを特徴とする人材仲介方法。 - 前記ログ解析処理部が、前記求人企業ごとに設定される、当該求人企業が好適と判断する第1のキーワード群と、当該求人企業が不適と判断する第2のキーワード群と、を用いて、前記第1のキーワード群と前記第2のキーワード群ごとに、前記面 接記録情報から検出された前記キーワードの出現回数を算出する、
ことを特徴とする請求項4記載の人材仲介方法。
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