JP4118686B2 - 核酸を検出するために少なくとも2つの核酸固定化用ユニットを用いる生体検出器、方法、および装置 - Google Patents

核酸を検出するために少なくとも2つの核酸固定化用ユニットを用いる生体検出器、方法、および装置 Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
本発明は、核酸を検出するために少なくとも2つの核酸固定化用ユニット(Einheiten)を用いる生体検出器(Biosensor)、方法、および装置に関するものである。
後述する特許文献[1]〜[5]に示すように、核酸オリゴマーハイブリダイズ結合を検出するための電気化学方法、すなわち、簡単に言えば、核酸の検出方法がしられている。この方法は、図2を参照しながら詳しく説明するように、1本鎖の核酸と2本鎖の核酸との伝導性の違いに基づいている。
さらに、特許文献[6]に示すように、所定の分子標的構造(molekulare Targetstruktur)と結合できるプローブ分子が検出部位(Teststellen)に用いられている装置が知られている。この特許文献[6]に記載の装置の場合、信号を印加(Anbringen)した後、検出部位の特定の電気的、機械的、または、光学的な特性が、プローブ分子と標的構造との結合を検出するために使用される。
さらに、特許文献[7]に示すように、核酸ハイブリダイゼーション(Hybridisierungen)などの分子生物学的な反応を行うために、個別アドレス可能な極めて小さな部位(Mikrostellen)を用いる装置が知られている。この極めて小さな部位は、その下に直流微小電極(Gleichstrom-Mikroelektrode)を配置することにより、アドレス可能(Adressierbarkeit)となる(極めて小さな場所のアドレス可能性は、その下に配置されている直流微小電極(Gleichstrom-Mikroelektrode)により引き出される。)。その目的は、結合ユニットまたは反応物質の電気泳動的な引力または斥力を提供し、分子生物学的な反応を制御することである。
図2aおよび図2bは、特許文献[1]〜[5]に記載の機能的な原則を図式的に示す。検出器200は、統一的に設計されている伝導性の表面層201を備え、この表面層201上の特定の位置に、1本鎖の核酸/DNA分子202が固着されている。1本鎖核酸分子202は、検出すべき核酸(検出される核酸)のための捕獲分子として機能する。表面層201に、電気端子204がさらに備えられている。
検出器200は、調査される試料(図示せず)(例えば、液状の電解質)と接触する。
上記電解質に、DNA捕獲分子202の配列に対して相補的な配列を有するDNA鎖205が含まれる場合、このDNA鎖205は、DNA捕獲分子202とハイブリダイズする(図2b参照)。
DNA捕獲分子202とDNA鎖205とのハイブリダイズは、各DNAプローブ分子202と対応するDNA鎖205との配列が互いに相補的である場合に生じる。そうでない場合、ハイブリダイズは生じない。従って、所定の配列のDNAプローブ分子は、特定のDNA鎖、すなわち、それぞれ相補的な配列を有するDNA鎖とだけ結合、つまりハイブリダイズできる。
ハイブリダイズにより、図2bから明らかに分かるように、2本鎖核酸分子が生成される。
特許文献[1]〜[5]に基づく方法の場合、洗浄工程(図示せず)の後、適切な波長の光が、矢印206で示すように、検出器200に照射される。酸化還元活性化標識(redoxaktive Markierung)203は、入射光により励起されて、電子を連続的に遊離させる。上記標識がDNA捕獲分子202と検出される核酸205との2本鎖ハイブリッドに存在する場合、2本鎖ハイブリッドは、電子ポンプのように機能し、電子を矢印207で示すように、標識203から伝導性の表面201まで伝導する。その結果、この部位において電流を測定できる(図2b、図2c参照)。しかし、ハイブリダイズが行われない場合、1本鎖の捕獲分子202は、近似的に絶縁体(naeherungsweise einen Isolator)である。従って、電流は表面201に流れない。
特許文献[3]の図4に相当する図2cは、酸化還元活性化標識として、光合成細菌の反応中心が使用されるが、この分子を詳しく説明した正確な図を示す。
2本鎖分子により引き起こされる電流の流は、特許文献[1]〜[5]では、絶縁性の支持物質(例えば、ガラス小板/白雲母小板)208上に一貫性の電気的な伝導性金薄膜201が形成されるように設計されている検出器200によって検出される(例えば、[3]、20ページ、章「調整表面/電子(Modifizierte Oberflaechen/Elektroden)、および、54ページ、第4節、56ページ、例2、および、29ページ、第1節を参照」)。このとき、1つあるいはそれ以上のいわゆる「検出部位(Test-Sites)」、すなわち、捕獲分子が固着されている所定の位置または検出器領域が、金薄片上に存在する。このような、全面的に形成されており、様々な検出部位209が備えられている金表面201と物質208とを備える検出器200を、図2dに示す。さらに、図2dに、生体検出器200上の調査対象の検体210を示す。
従って、特許文献[1]〜[5]に基づく検出器は、純粋な受動構造(passive Anordnung)、すなわち、信号を検出/評価するために外部測定装置に接続される必要のある検出器として作動する。
このような検出器の長所として、個々の検出部位を、電気的に相互に絶縁されており、電位の印加、および、読み出しのために個別に制御できる個々の(微小)電極の上に形成しなくてもよいということが非常に重要である(例えば、[3]、55ページ、第1節参照)。むしろ、適切な波長の光を、目的を絞って照射することにより、個々の場所がアドレスされる。
しかし、外部評価ユニットを有する、このような「受動的な」検出器は、不利であるように思われる。
全面的な表面により、高容量が生じる。なぜなら、常に全ての検出器領域が、外部電気的読み出しユニットと接続されているからである。この方法の場合、通常、わずかな信号では、このような比較的高い負荷容量によって負荷がかけられることがあるため、外部電流測定装置を用いての検出が困難であるか、あるいは、少なくとも非常に大きな時定数によって行われる。
さらに、光入射により選択される位置から暗電流、すなわち、寄生電流は生じない。この暗電流は、信号電流を超えることがあり、このことは、最大限可能な数の検出器領域を制限することがある。
さらに、このようなアレイでは、検出される電流が非常に小さい場合、特に、各検出器領域の間の混信(Uebersprechen)が問題である。
光学的にアドレスできる受動的なチップの場合、外部読み装置は、非常に小さなアナログ信号を処理できなければならない。このことは、他の電気機器を伴う環境において影響を受けやすい。
最後に、光が検出器に入射される精度も問題があるように思える。入射される光は、隣り合う領域に入ることなく選択された個々の検出器領域に選択的に照射されなければならない。このことにより、複雑な光学的配列が、検出器の読み出しの際に必要となる。
従って、本発明の目的は、このような不利な点のない、核酸検出用の他の方法、生体検出器、および装置を提供することである。
本目的は、独立特許請求項に記載の特徴を有する方法、生体検出器、および装置により達成される。
核酸を検出するための方法は、少なくとも2つの核酸固定化用ユニットを使用する。この場合、少なくとも2つの核酸固定化用ユニットは、導電性であり、相互に電気的に絶縁されている。
この方法では、上記少なくとも2つの核酸固定化用ユニットは、捕獲分子として機能する第1核酸分子を備えている。上記第1核酸分子は、1本鎖分子として存在し、第2の検出される核酸分子と結合できる。さらに、捕獲分子として機能する第1の1本鎖の核酸分子には、検出可能な信号を生成できる酸化還元活性標識が備えられている。
上記標識化は、少なくとも2つの固定化用ユニット上に捕獲分子が固着される前、あるいは、少なくとも2つの固定化用ユニット上に捕獲分子が固着された後のどちらかで行われる。
この方法では、調査される試料が、少なくとも2つの核酸固定化用ユニットと接触する。この調査される試料は、第2の検出される核酸分子を含んでいることがある。この場合、調査される試料に含まれる第2の核酸分子は、捕獲分子と結合し、これにより、2本鎖のハイブリッド分子を形成する。従って、ハイブリダイズ変化(Hybridisierungsereignis)は、酸化還元活性標識により引き起こされる信号を用いて検出される。
ここに開示される核酸検出用生体検出器(Biosensor zum Erfassen von Nukleinsaeuren)は、少なくとも2つの核酸固定化用ユニット、および、電気的な検出回路を備えている。生体検出器の少なくとも2つの核酸固定化用ユニットは、導電性であり、相互に電気的に絶縁されている。この生体検出器の場合、上記少なくとも2つの核酸固定化用ユニットは、捕獲分子として機能する第1核酸分子を備えている。また、第1核酸分子は、1本鎖分子として存在し、第2の検出される核酸分子と結合できる。捕獲分子として機能する1本鎖の第1核酸分子に、検出可能な信号を生成できる酸化還元活性標識が備えられている。電気的な検出回路は、核酸分子と捕獲分子とのハイブリダイズ変化を、上記標識によって検出するように設計されている。
核酸検出用装置(Vorrichtung zur Erfassung von Nukleinsaeuren)は、少なくとも2つの核酸固定化用ユニットと電気的な検出回路とを有する生体検出器を備えている。この場合、この生体検出器では、少なくとも2つの核酸固定化用ユニットが、導電性であり、電気的に相互に絶縁されている。少なくとも2つの核酸固定化用ユニットには、捕獲分子として機能する第1核酸分子が備えられている。この場合、第1核酸分子は、1本鎖分子として存在し、検出する第2核酸分子と結合できる。捕獲分子として機能する1本鎖の第1核酸分子に、検出可能な信号を生成できる酸化還元活性印が備えられている。電気的な検出回路は、核酸分子と捕獲分子とのハイブリダイズ変化を、標識により検出するように設計されている。
具体的に記載すれば、本発明は、特許文献[1]〜[5]に示す公知の検出方法とは異なり、捕獲分子の固定化、および、2本鎖ハイブリッド分子の形成は、電流(elektrischen Strom)を伝導する一貫性の表面(durchgaengigen Oberflaeche)(電極)には生じない。その一方、表面は、個々に伝導性はあるが、電気的に相互に接触していない領域にそれぞれ分割されている。
本発明の生体検出器では、これら領域に分割することにより複数の利点がある。第1に、このことにより、電子ポンプとして機能する分子が備えられている各領域、または、各位置は、個々の検出器領域の容量によってのみ負荷をかけられる。第2に、このことにより、測定装置の配置(Messanordnung)は、ノイズを少なく、妨害の無いように設計できる。
本発明の方法の場合、上記分割により、固定化用ユニット、または、これら複数のユニットが信号を別々に検出するために選択されるという利点が生じる。
上述の検出器面の領域は、ここでは、固定化用ユニットとも呼ばれる。
「固定化用ユニット」を、本発明の意義では、捕獲分子を固定化(固着)できる(すなわち、捕獲分子が、物理的、または、化学的な相互作用により結合できる)導電性の表面を備える1つの構造と解釈する。この相互作用は、疎水性相互作用、親水性相互作用、ファン・デル・ワールスの相互作用、または、イオン性(静電性)相互作用、および、共有結合を含む。少なくとも1つの固定化用ユニットとして使用できる適切な表面物質の例は、金属(金、パラジウム)、または、導電性のポリマーなどである。本発明では、固定化用ユニットが、電極または電極構成部品として構成されている。
上記ユニット上への固定化は、固定化用ユニットの全表面に、捕獲分子を備えるという方法により行える。しかし、固定化を、固定化用ユニットの個々の領域/点(「スポット」)に限定することもできる。後者を達成するため、固定化用ユニットは、適切に形成されている。例えば、固定化のために化学的に活性化された領域を用いることによって形成されていることがある。
ここでは、「酸化還元活性標識」という表現は、特許文献[1]〜[5]における「酸化還元ユニット」という表現に属するものであり、例えば、特許文献[3]の9ページ、第3節;22ページ、第4節〜23ページ第3節に記載されているような意味がある。
このことは、本発明の意義として、酸化還元活性標識が、特定の外部環境において、電子を適切な酸化剤に引き渡す、または、適切な還元剤から受け取るという特性、あるいは、特定の外部環境において、適切な電子受容体に電子を引き渡す、あるいは、適切な電子供与体から電子を受け取るという特性を有し、複数の分子を含む、化学的な結合、組、または、ユニットであるということを意味する。
従って、酸化還元活性標識は、本発明の意義では、捕獲分子として機能する核酸1本鎖分子と少なくとも1つの結合によって結合(共有結合)しており、[1]〜[5]に定義される化学的に誘導(誘発)可能な、または、光により誘導(誘発)可能な、酸化還元活性ユニット([3]の10ページ、第2節〜12ページ、第2節の光により誘発可能な酸化還元活性ユニットの定義、および、12ページ、第2節、13ページ、第1節の化学的に誘発可能なユニットを参照)を含む。
従って、本発明に使用できる、光により誘発可能な酸化還元標識の例は、光合成細菌の反応中心(RC)、シクロファン(cyclophanes)、または、少なくとも2分子の(bimolekularer)電子供与体/電子受容体錯体(Donor/Elektronen-Akzeptor-Komplex)である(一番最後のものについては、当然[1]〜[5]に記載のその意味、[3]の14ページ、第2節、15ページ、第1節を参照)。最後に述べた錯体の場合、生体分子の(biomolekularen)電子供与体/電子受容体錯体の電子供与体および電子受容体が、電荷移動錯体、または、遷移金属錯体でもよい。
従って、化学的に誘発可能な酸化還元活性標識の例は、化学的に誘発可能な少なくとも生体分子の電子供与体/電子受容体錯体(例えば、シトクロム-bc-錯体、光合成を促進する細菌のシトクロム-c2-錯体、または、適切なシクロファン)である([3]、31ページ、第2節参照)。
一般的に、ここに記載の方法では、酸化還元活性標識により生成される信号が、核酸検出のために使用される。好ましくは、電流(電流の流れ)(Stromflusses)、抵抗、または、伝導性を測定することにより、検出が行われる。
方法の好ましい実施形態では、信号を個別に検出するために固定化用ユニットが選択される。
ここでは、核酸を、DNA分子、RNA分子、PNA分子、例えば10〜40の塩基対(bp)を有するオリゴヌクレオチドなどのより短い断片とも解釈することもできる。核酸は、2本鎖のこともあるが、少なくとも1本鎖領域を備えていることもあり、あるいは、例えば、その検出のために先行して熱により変性(鎖分離)することにより1本鎖として存在してもよい。検出される核酸の配列は、この場合、少なくとも部分的に、または、全てが所定のもの、すなわち、公知であってもよい。
所定のヌクレオチド配列のDNA分子(核酸、または、オリゴヌクレオチド)を、ここに記載の方法により検出する場合、それを、1本鎖の形状で検出することが好ましい。すなわち、それは、検出前に、既に説明したような変性によって、1本鎖に変化されていることがある。従って、この場合、1本鎖領域に対して相補的な配列を有するDNAプローブ分子を、捕獲分子として使用することが好ましい。同じく、DNAプローブ分子は、オリゴヌクレオチド、または、プローブ分子と検出対象の核酸とのハイブリダイズを妨害する分子間の構造のどちらをも形成しない程度の長さである、より長いヌクレオチド配列を有していることもある。
方法の一実施形態、および、特許文献[1]〜[5]に示される公知の方法の発展形態では、結合していないDNAプローブ分子を、調査対象の試料の1つと接触した後、少なくとも2つの固定化用ユニットから取り除く。このことにより、標識の付けられた1本鎖プローブ分子により引き起こされて生じることもある背景電流(hintergrundstrom)を、少なくとも減少できる。除去は、核酸分解酵素作用を有する酵素を、固定化用ユニットと接触させることにより行う。
除去のために、核酸分解酵素作用を有する酵素として、以下の物質:マグビーン(緑豆の)核酸分解酵素(Nuklease aus Mung-Bohnen)、核酸分解酵素P1、核酸分解酵素S1、あるいは、5’→3’エキソヌクレアーゼ(エキソ核酸分解酵素)作用または3’→5’エキソヌクレアーゼ作用に基づき、1本鎖DNAを削除することが可能なDNAポリメラーゼの少なくとも1つを使用できる。
本方法の好ましい実施形態では、固定化用ユニットが、金を含むか、あるいは、金製であることが好ましい。
本方法では、他の設計の場合に少なくとも2つの固定化用ユニットが、半導体チップ上に配置されている。このような半導体チップは、CMOSチップであることが好ましい。
ただし、当然、上記方法は、1つの測定で、1種類の核酸だけを検出するものではないといえる。複数種類の核酸を、同時、または、連続して検出できる。この目的を達成するために、固定化用ユニット上に、複数の種類の捕獲分子を結合する方法が挙げられる。これらの各捕獲分子は、特定の検出対象の核酸に対して(特定の)結合親和性を備えており、上記固定化用ユニット上に結合する。また、ただ1種類の捕獲分子が結合されている、複数の固定化用ユニットを用いることもできる。この多重検出(Mehrfachbestimmungen)の場合、例えば、望ましくない副作用を回避するため、検出対象のそれぞれの核酸に対して、他の標識と区別できる標識を使用することが好ましい。
それを、このような多重確定の場合に使用できるように、ここに記載の生体検出器は、複数の、つまり、2個以上の、核酸固定化用ユニットを、規則的な配列で備えることが好ましい。
生体検出器の有利な設計では、電気的な検出回路が、半導体チップに集積されている。このことにより、全体の測定構造を簡易化でき、より高い測定感度を達成できるという利点がある。
固定化用ユニットを半導体チップ上に配置するように設計した生体検出器の場合、さらに簡易化が行われる。
この生体検出器の場合には、半導体チップとして、原則的には、適切などの半導体部品も使用できる。
トランジスタチップを使用することが好ましい。例えば、CMOSチップでもよい。
生体検出器の発展形では、電気的な検出回路は、各固定化用ユニットのために検出された信号を増幅するための前置増幅器を備えている。
他の設計では、電気的な検出回路が、少なくとも1つの固定化用ユニットを別々に選択するための選択電子装置(Auswahlelektronik)を備えている。このことにより生じる長所は、一方では、光により誘発可能な測定のために不可欠な、検出器への光照射の間の位置決定問題が回避されるということである。なぜなら、位置選択、すなわち、どの検出器領域/どの固定化用ユニットが起動されるかということは、電子的に行われるからである。これにより、特に、生体検出器を、いわゆる「手持ち式装置」として設計でき、例えば、医療診療所、病院、救急医療、または、集中医療、または、「在宅医療分野」において(携帯可能に)使用できる。他方では、選択電子装置が、混信、すなわち、選択された検出器位置の撹乱影響を完全に抑制できるという長所を有している。最大数の駆動可能な検出器位置は、混信によってもはや制限されない。
生体検出器のほかの実施形態では、電気的な検出回路が、各固定化用ユニットのために検出された信号を変換するアナログ/デジタル変換機を備えている。このことにより、外部電子に対するインターフェースを形成できる。従って、電磁気の妨害を非常に受けにくい。
他の実施形態として、生体検出器の電気的な検出回路は、各固定化用ユニットのために検出された信号を評価する評価ユニットを備えている。この場合、評価ユニットを、以下のようなユニットと解釈する。以下のようなユニットとは、例えば、入力された測定信号を、ユニットにより既に検出された他の信号に追加、または、減少させ、検出された信号を記憶し、他の信号と比較し、これにより、ハイブリダイズ変化が生じたかどうかについての情報を生成し、場合によっては表示することにより、入力された測定信号を処理する(weiterverarbeitet)ユニットのことである。従って、この評価ユニットによって、「オンチップ信号処理」が可能になる。
他の設計では、生体検出器の電気的な検出回路は、各固定化用ユニットのために、各固定化用ユニットに引き渡された負荷量を蓄積するためのユニット、すなわち、積分器を備えている。
本発明の実施例を、図に示し、さらに詳しく説明する。
図1aおよび図1bは、様々な方法状態のときの本発明の生体検出器を示す図である。図2a〜図2dは、核酸を検出するための特許文献[1]〜[5]に示される公知の方法、および、特許文献[1]〜[5]に示される公知の生体検出器を示す図である。図3は、個々に記載の生体検出器を有する装置を示す図である。
図1は、ここに記載の生体検出器の実施例に基づく生体検出器100の断面を示す図である。
図1aは、絶縁物質を含む絶縁層102に配置されている固定化用ユニット101を有するバイオ検出器100を示す図である。
固定化用ユニット101は、電気的な端子103を介して、電気的な検出ユニット104と接続されている。固定化用ユニット101は、金製である。
生体検出器100の電気的な検出回路104は、各固定化用ユニットのために検出された信号を増幅する前置増幅器105、少なくとも1つの固定化用ユニットを個別に選択するための選択電子装置106、および、各固定化用ユニットのために検出された信号を変換するアナログ/デジタル変換機107を備えている。
生体検出器100は、まず、CMOSを製造するための標準的な方法を用いて構成し、続いて、固定化用ユニットを形成するための金の層を、チップ上に形成するという2つの段階からなる方法により形成されてもよい。
固定化用ユニット101上には、酸化還元活性標識109を備える1本鎖DNAプローブ分子108が形成されている(図1b)。この標識109は、例えば、光合成細菌の反応中心でもよく、特許文献[3]の50ページ、第4節〜52ページ、第1節に記載のように、プローブ分子と結合できる(図2cも参照)。
核酸を検出するために、生体検出器100を、調査対象の試料(例えば、電解質)(図示せず)と接触させる。
図1bは、電解質にDNAプローブ分子108の配列に対して相補的な所定のヌクレオチド配列を有するDNA鎖110が含まれている場合の生体検出器100を示す。
この場合、DNAプローブ分子108に対して相補的なDNA鎖110は、固定化用ユニット101上にもたらされるDNA鎖108とハイブリダイズする。
図1bから明らかなように、ハイブリダイズ後の結果は、ユニット101上にハイブリダイズされた分子が存在している、すなわち、その場所において、2本鎖DNA分子が固着されている。
他の工程では、場合によっては、(例えば、DNA核酸分解酵素を電解質に加えることによる)生物化学的な方法を用いて、ユニット101上における1本鎖DNAプローブ分子108の加水分解を引き起こすことができる(図1b参照)。
このとき、分解酵素の選択性を、1本鎖DNAのために考慮する必要がある。ハイブリダイズしていないDNA1本鎖を分解するために選択される酵素が、この選択性を有していない場合、2本鎖DNAとして存在し検出されるべき核酸が、同じく(望ましくないが)分解される。このことにより、測定結果が誤りとなってしまう。
1本鎖DNAプローブ分子を取り除いた後、検出されるDNA分子110と、これに対して相補的な第1DNAプローブ分子108とにより構成されるハイブリッドのみが存在する。
例えば、結合していない1本鎖DNAプローブ分子108を、固定化用ユニット101から除去するために以下の物質の1つ:マグビーン核酸分解酵素、核酸分解酵素P1、核酸分解酵素S1を加えることができる。
この目的のために、5’→3’エキソヌクレアーゼ作用または3’→5’エキソヌクレアーゼ作用に基づき、1本鎖DNAを削除することが可能なDNAポリメラーゼも使用できる。
その後、図示していない光源(例えば、レーザー)を用いて、標識109(例えば、細菌の反応中心)を刺激(励起)するのに適切な波長を有する、矢印111により表される光が入射される。これにより、反応中心の共同因子(補足因子)内において、光により誘発された電荷分離(Ladungstrennung)、および、分子間の電子移動が生じる。
(選択電子装置により決定された)固定化用ユニット101に、適切な電位が存在する場合、2本鎖ハイブリッド分子からユニット101上への電子移動、すなわち、電流の流れが生じ、この電流の流れを、電気的な検出回路104が検出する。
このようにして、DNA分子110の存在が検出される。ここに記載した生体検出器100を使用することにより、1つあるいはそれ以上の固定化用ユニットを個別に(局所的に分解して)検出でき、測定感度が上昇することの他に、全測定配列(gesamten Messanordnung)が非常に簡易化される。
図3は、実施例1に基づく生体検出器に相当するように構成されている生体検出器301を備える核酸検出用装置300を示す。すなわち、生体検出器301は、絶縁物質を含む絶縁層303に配置されている固定化用ユニット302を備えている。
固定化用ユニット302は、金によって形成されており、電気的端子304を介して電気的な検出回路305と接続されている。生体検出器301の電気的な検出回路305は、各固定化用ユニットのための検出された信号を増幅する前置増幅器306、少なくとも1つの固定化用ユニットを個別に選択するための選択電子装置307、および、各固定化用ユニットのための検出された信号を変換するアナログ/デジタル変換機308を備えている。
装置300は、検出器301固定し、例えば、試料の準備、あるいは捕獲分子の塗布のために、検出器上で移動できる支持台309を備えている。さらに、調査対象の試料、例えば、液状の検体が検出器上にもたらされている。
さらに、装置300は、矢印312により表される光を検出器に照射できる光源311を備えている。光源312は、同じく可動式でもよい。最後に、装置300は、実験経過(例えば、捕獲分子の塗布、調査される溶液の塗布、溶液の除去など)を自動化できる制御ユニット(図示せず)、および、流体排出手段などをさらに備えている。
なお、本書類では以下の刊行物(特許文献)を引用した。
[1]DE 199 01 761 A1
[2]DE 199 26 457 A1
[3]WO 00/42217 A1
[4]DE 199 21 940 A1
[5]WO 00/31101 A1
[6]US5,635,939
[7]US6,017,696
図1aは、様々な方法状態のときの本発明の生体検出器を示す図である。 図1bは、様々な方法状態のときの本発明の生体検出器を示す図である。 図2aは、核酸を検出するための特許文献[1]〜[5]に示される公知の方法、および、特許文献[1]〜[5]に示される公知の生体検出器を示す図である。 図2bは、核酸を検出するための特許文献[1]〜[5]に示される公知の方法、および、特許文献[1]〜[5]に示される公知の生体検出器を示す図である。 図2cは、核酸を検出するための特許文献[1]〜[5]に示される公知の方法、および、特許文献[1]〜[5]に示される公知の生体検出器を示す図である。 図2dは、核酸を検出するための特許文献[1]〜[5]に示される公知の方法、および、特許文献[1]〜[5]に示される公知の生体検出器を示す図である。 個々に記載の生体検出器を有する装置を示す図である。
符号の説明
100 生体検出器
101 固定化用ユニット
102 絶縁層
103 電気的な端子
104 電気的な検出回路
105 前置増幅器
106 選択電子装置
107 アナログ/デジタル変換機
108 DNAプローブ分子
109 酸化還元活性標識
110 DNA鎖

200 検出器
201 伝導性表面層
202 1本鎖核酸分子
203 酸化還元活性標識
204 電気的な端子
205 DNA鎖
206 矢印により表す光
207 矢印
208 検出部位
209 支持部材
210 検体

300 核酸検出用装置
301 検出器
302 固定化用ユニット
303 絶縁層
304 電気的な端子
305 電気的な検出回路
306 前置増幅器
307 選択電子装置
308 アナログ/デジタル変換機
309 支持台
310 検体
311 光源
312 矢印によって表す光

Claims (22)

  1. 少なくとも2つの核酸固定化用ユニットを用いて核酸を検出する方法であって、
    上記少なくとも2つの核酸固定化用ユニットは、導電性であって、電気的に相互に絶縁されており、
    上記少なくとも2つの核酸固定化用ユニットは、捕獲分子として機能する第1核酸分子を備えており、上記第1核酸分子は、1本鎖分子として存在し、検出すべき第2核酸分子と結合でき、また、上記捕獲分子として機能する1本鎖の第1核酸分子は、検出可能な信号を生成できる酸化還元活性標識を備えており、
    検討対象の試料を、少なくとも2つの核酸固定化用ユニットと接触させ、この検討対象の試料は、検出すべき第2核酸分子を含むことがあり、
    検討対象の試料に含まれる第2核酸分子が、上記捕獲分子と結合して2本鎖ハイブリッド分子を形成し、
    上記第2核酸分子を、酸化還元活性標識により生じる信号を用いて、半導体チップに集積されている電気的な検出回路により検出し、
    上記信号を個別に検出するために固定化用ユニットを選択する、上記方法。
  2. 上記酸化還元活性標識によって生成される信号を、電流、抵抗、または伝導率を測定することにより検出する請求項1に記載の方法。
  3. 上記酸化還元活性標識が、光により誘導可能な酸化還元活性標識、または、化学的に誘導可能な酸化還元標識である請求項2に記載の方法。
  4. 上記光により誘導可能な酸化還元標識が、光合成細菌の反応中心、シクロファン、または、少なくとも2分子の電子供与体/電子受容体複合体である請求項3に記載の方法。
  5. 上記2分子の電子供与体/電子受容体複合体の電子供与体および電子受容体が、電荷移動錯体、または、遷移金属錯体である請求項4に記載の方法。
  6. 上記核酸として、DNA分子、RNA分子、または、PNA分子を検出する請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 上記核酸分子として、所定のヌクレオチド配列を有するDNAまたはRNA1本鎖を検出し、
    捕獲分子として、所定のヌクレオチド配列に対して相補的なヌクレオチド配列を有するDNAプローブ分子を使用する請求項6に記載の方法。
  8. 結合していないDNAプローブ分子を、少なくとも2つの固定化用ユニットから取り除く請求項7に記載の方法。
  9. 結合していないDNAプローブ分子を取り除くために、核酸分解酵素作用を有する酵素を、固定化用ユニットに接触させる請求項8に記載の方法。
  10. 核酸分解酵素作用を有する酵素として、以下の物質:
    緑豆の核酸分解酵素、
    核酸分解酵素P1、
    核酸分解酵素S1、あるいは、
    5’→3’エキソヌクレアーゼ作用または3’→5’エキソヌクレアーゼ作用に基づき、1本鎖DNAを分解することが可能なDNAポリメラーゼ、
    のうち、少なくとも1つを使用する請求項9に記載の方法。
  11. 上記固定化用ユニットが金を含む請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 上記少なくとも2つの固定化用ユニットを半導体チップ上に配置する請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 上記半導体チップが、CMOSチップである請求項12に記載の方法。
  14. 少なくとも2つの核酸固定化用ユニットと電気的な検出回路とを備える核酸検出用の生体検出器であって、
    少なくとも2つの核酸固定化用ユニットは、導電性であり、電気的に相互に絶縁されており、
    少なくとも2つの核酸固定化用ユニットには、捕獲分子として機能する第1核酸分子が備えられており、この第1核酸分子は、1本鎖分子として存在し、検出すべき第2核酸分子と結合でき、また、捕獲分子として機能する1本鎖の第1核酸分子に、検出可能な信号を生成できる酸化還元活性標識が備えられており、
    上記電気的な検出回路は、捕獲分子と結合した核酸分子を、上記標識を用いて検出するように形成されており、
    上記電気的な検出回路は、少なくとも1つの固定化用ユニットを個別に選択するための選択電子装置を備えており、上記電気的な検出回路は、半導体チップに集積されている生体検出器。
  15. 複数の核酸固定化用ユニットが、規則的配列を有する請求項14に記載の生体検出器。
  16. 上記固定化用ユニットが、半導体チップ上に配置されている請求項15に記載の生体検出器。
  17. 上記半導体チップが、CMOSチップである請求項16に記載の生体検出器。
  18. 上記電気的な検出回路が、各固定化用ユニットのために検出される信号を増幅する前置増幅器を備える請求項14〜17のいずれか1項に記載の生体検出器。
  19. 上記電気的な検出回路が、各固定化用ユニットのために検出される信号を変換するアナログ/デジタル変換機を備える請求項14〜18のいずれか1項に記載の生体検出器。
  20. 上記電気的な検出回路が、各固定化用ユニットのために検出される信号用の評価ユニットを備える請求項14〜19のいずれか1項に記載の生体検出器。
  21. 各固定化用ユニットのための上記電気的な評価ユニットは、各固定化用ユニットに引き渡された電荷量を合計するための1つのユニットを備える請求項14〜20のいずれか1項に記載の生体検出器。
  22. 少なくとも2つの核酸固定化用ユニット電気的な検出回路を有する生体検出器を備える核酸検出装置であって、上記生体検出器においては、
    少なくとも2つの核酸固定化用ユニットが、導電性であり、電気的に相互に絶縁されており、
    少なくとも2つの核酸固定化用ユニットには、捕獲分子として機能する第1核酸分子が備えられており、当該第1核酸分子は、1本鎖分子として存在し、検出すべき第2核酸分子と結合でき、捕獲分子として機能する1本鎖の第1核酸分子には、電気化学的に検出可能な信号を生成できる酸化還元活性標識が備えられており、
    上記電気的な検出回路は、捕獲分子と結合した核酸分子を、上記標識を用いて検出するように形成されており、
    上記電気的な検出回路は、少なくとも1つの固定化用ユニットを個別に選択するための選択電子装置を備えており、電気的な検出回路は、半導体チップに集積されている、上記装置。
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