JP4118488B2 - 離隔渦流法による管の肉厚測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、離隔渦流法を用いて金属管の肉厚を測定し、探傷や腐食状況の診断を行う離隔渦流法による管の肉厚測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図9に示すように、液化天然ガス(以下、「LPG」と略称する)を貯蔵するLNGタンク1などでは、地盤2に基礎部分として複数の基礎用鋼管杭3が使用されている。LNGタンク1の周囲には、基礎用鋼管杭3に電気防食を行うための防食用鋼管杭4が埋められている。ただし、基礎部分の基礎用鋼管杭3にあまり腐食が進んでいないと考えられるときには、防食用鋼管杭4は通電されずに埋められたままの状態である。防食用鋼管杭4を使用して基礎用鋼管杭3の電気防食を行うと、電気料金等の費用が増加するので、基礎用鋼管杭3の腐食が進むまでは、防食用鋼管杭4を用いる電気防食は行わないでおくからである。
【0003】
近年、基礎部分の基礎用鋼管杭3の腐食の程度を調べて、電気防食の必要性等を判断することができないかというニーズが発生している。ただし、基礎用鋼管杭3の上方にはLNGタンク1が存在し、基礎用鋼管杭3内に測定プローブ等を挿入することは不可能である。そこで、基礎用鋼管杭3の周囲に埋められている防食用鋼管杭4について腐食の程度を調べることで、用鋼管杭3の腐食の程度もある程度推定することができると期待される。
【0004】
基礎用鋼管杭3や防食用鋼管杭4などの鋼管、特に地中に埋設されている鋼管の腐食診断には、離隔渦流法、すなわちリモートフィールド渦流法(以下、「RFEC法」と略称する)が用いられている。RFEC法は、内部から、鋼管の厚さの相対的変化を比較的容易に、かつ高速に求めることができ、位置による厚さの変化から、腐食減肉の程度を判断することができる。RFEC法で鋼管の腐食状況を診断する場合は、厚さの相対的な減少量としての減肉率を求め、予め設定される基準値と比較する。基準値よりも減肉率が大きくなっていると診断されれば、たとえばより強力な防食対策を施すことが必要と判断する。
【0005】
図10は、各種300A鋼管の実測減肉率と、RFEC法で測定した減肉部の信号から求められたリサージュ平面位相角との関係を示す。なお、リサージュ平面位相角とは、図11に示すように、受信コイルにおける起電力の信号振幅をAとし、起電力の位相をΦとしたとき、X軸をAcosΦ、Y軸をAsinΦとして描かれるリサージュ波形とX軸との間でなす角度をθをいう。図12は、図11に示すような位相角と減肉率との関係を求めるための試験用管5の一例を(a)に、該試験用管5についてRFEC法で測定したときに得られる情報を(b)にそれぞれ示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
RFEC法による鋼管などの腐食診断では、複数の受信コイルを用いて、管の全周にわたる減肉率を測定することが考えられる。ただし、RFEC法に使用されている受信コイルは、減肉率を検知することができる範囲がその受信コイル幅程度しかない。このため、鋼管杭などの全周の減肉率を測定するには、受信コイル管の隙間を空けずに、受信コイルを周状に並べる必要がある。しかし、鋼管杭には、腐食や杭と杭とを接続するためのリングが内周側に溶接されていたりしているので、その段差を乗越えることができるように、受信コイルは管の中心軸に向う径方向に、ばねなどを用いて可動構造とすることが考えられている。可動構造とするには、受信コイル管に隙間が必要であり、隙間があると隙間の部分の減肉率データを採取することができなくなってしまう。このため、受信コイルは管軸方向に複数列用意し、受信コイルを千鳥配列にするなどの工夫で、各列の受信コイルの隙間を、互いに補って減肉率を測定することができるようにしている。
【0007】
ところが、受信コイルの大きさは一般的に小さく、全周の減肉率を測定するには、数多くの受信コイルが必要であり、受信コイルの数だけ、受信回路等を用意する必要がある。受信回路等は、受信コイルに比べれば高価であるので、多くの受信コイルを用いて間の全周にわたる肉厚や減肉率などを測定しようとすると、高価な受信回路等も多く必要となり、限られたコストの中では、充分な回路数を確保することは困難である。
【0008】
本発明の目的は、離隔渦流法を用いる管の全周にわたる肉厚や減肉率の測定を、多くの受信コイルを用いてきめ細かく行うことができ、しかもコスト上昇を抑えることができる離隔渦流法による管の肉厚測定装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、中心軸が金属管の軸線に一致するように配置される励磁コイルから発生する磁束の変化に対応する信号を、励磁コイルから該中心軸方向に間隔をあけて配置される受信コイルで受信し、受信される信号に基づいて電磁的に該金属管の肉厚を測定する離隔渦流法による管の肉厚測定装置において、
受信コイルは、
励磁コイルの中心軸方向に間隔をあけて配置される複数列に、それぞれ予め定める複数個が属するように配置され、
各列では該複数個の受信コイルが金属管の内周に沿って、等間隔で配置され、
隣接する列間では、受信コイルの位置が励磁コイルの中心軸まわりの同一角度の位置に重ならないように、該中心軸まわりに角度をずらして配置され、
該中心軸まわりを複数範囲数の角度範囲に分割して、各角度範囲にそれぞれ属する異なる列の受信コイルからの信号を切換えるように設けられる該複数範囲数の切換スイッチと、
各切換スイッチ毎に設けられ、切換スイッチによって切換えられる受信コイルからの信号を解析処理して、金属管の肉厚測定を行う該複数範囲数の信号処理回路と、
該複数範囲数の信号処理回路からの肉厚測定結果に基づいて、該金属管の周方向の肉厚分布を求める分布測定回路と、
前記励磁コイルおよび前記受信コイルを金属管内で軸線方向に移動するときに、前記切換スイッチを切換える制御回路であって、
前記切換スイッチが前記受信コイルを切換えることによって、異なる列の受信コイルが金属管の軸線に対して同一の位置となるタイミングで前記受信コイルが信号を受信するように、前記切換スイッチを切換える制御回路とを含むことを特徴とする離隔渦流法による管の肉厚測定装置である。
【0010】
本発明に従えば、励磁コイルは中心軸が金属管の軸線に一致するように配置され、磁束を発生して離隔渦流法による該金属管の肉厚測定を行う。該中心軸方向に間隔をあけて、複数の受信コイルが配置され、各受信コイルは励磁コイルが発生した磁束に基づく信号を受信する。受信信号には該金属管の肉厚の影響が電磁的に反映されるので、受信信号を解析して、受信コイルの存在する部分での肉厚を測定することができる。受信コイルは、励磁コイルの中心軸方向に間隔をあけて配置される複数列に、それぞれ予め定める複数個が属するように配置され、各列では該複数個の受信コイルが金属管の内周に沿って等間隔で配置され、隣接する列間では、受信コイルの位置が励磁コイルの中心軸まわりの同一角度の位置に重ならないように、該中心軸まわりに角度をずらして配置されるので、全体として多くの受信コイルを該金属管の内周に沿って配置し、きめ細かく測定を行うことができる。異なる列に属して中心軸に対する角度が予め定める範囲内にある受信コイルを切換スイッチで切換えて、信号処理回路での信号解析や肉厚測定を行うので、信号処理回路の数を受信コイルの数よりも少なくして、コスト上昇を抑えることができる。
【0012】
また、複数列に分割して、重心軸まわりの角度もずらしている受信コイルからの信号を、金属管の軸線に対して同一の位置となるように切換スイッチで切換えるので、金属管の軸線に対して同一位置で、全周についての測定を行い、肉厚や減肉率分布などを精度良く求めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態である離隔渦流法による管の肉厚測定装置としてのRFEC法装置10の概略的な構成を示す。図1(a)に示すRFEC法測定プローブ11は、励磁コイル12、中心軸13、および複数の受信コイル14を備え、鋼管杭15内を、その軸線に中心軸13を一致させて、該軸線方向に移動しながら、鋼管杭15の肉厚測定を行う。鋼管杭15は、たとえば内径が約300mmで300Aと呼ばれる場合について示す。励磁コイル12と受信コイル14とは、鋼管杭15の外径の2倍以上の距離を空けて配置されている。
【0014】
受信コイル14は、たとえば12個ずつを一組として、2列に配置される。2つの列は、中心軸13に沿って、間隔△Lを空けて配置される。△Lは、たとえば7.8cmである。図1(b)は、各列での受信コイルの配置位置を示す。受信コイル14は全体で24個あるので、全周について、S1〜S24の位置を等間隔、すなわち360°÷24=15°の角度でとり、さらに奇数番目の位置を励磁コイル12寄りの第1列に割当て、偶数番目の位置を励磁コイル12から離れている第2列に割当てる。すなわち、第1列と第2列とに配置される受信コイル14は、千鳥配列をなしている。
【0015】
図1(c)は、RFEC法装置10の概略的な電気的構成を示す。分布測定回路20は、12個の受信回路21,22,…からの解析データに基づいて、鋼管杭15についての全周にわたる減肉分布などを作成する。一つの受信回路21は、図1(b)に示す第1列および第2列にそれぞれ属する受信コイルを一つずつ、たとえばS1とS2のように組合せ、切換スイッチ31で切換可能なように構成する。切換スイッチ31で切換えられた信号は、信号処理回路32に入力される。信号処理回路32には、受信コイル14からの微小なアナログ信号を増幅するロックインアンプ、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器、デジタル信号処理で、図10のようなリサージュ平面位相角と減肉率との関係に従って、鋼管杭15の減肉率を測定する演算回路等が含まれる。
【0016】
RFEC法測定プローブ11は、鋼管杭15内を、たとえば毎分1mの速度で移動しながら肉厚測定を行う。第1列と第2列の受信コイル14からの信号は、切換スイッチ31で交互に切換えて信号処理回路32に入力される。nを自然数として、4.68/n(秒)毎に切換スイッチ31を切換えるようにすれば、測定ピッチは、7.8/n(cm)となる。この測定ピッチは、前述の第1列と第2列との間隔△Lの1/nである。したがって、n=1とすれば、受信コイル14の第1列と第2列とを鋼管杭15の軸線に関し、該間隔△Lのピッチで同一の位置で測定を行うことができる。nを2以上にすれば、より細かなピッチで測定を行うことができる。
【0017】
図2、図3、図4および図5は、図1(a)に示すRFEC法測定プローブ11の一例を示す。図2は、右側面側から見た構成を、中心線より上側については主として断面視して示す。図3は、正面視した状態を示す。図4および図5は、図2の切断面線IV−IVおよび切断面線V−Vから見た構成をそれぞれ示す。
【0018】
図4に示すように、RFEC法測定プローブ11の中心軸13を鋼管杭15の軸線に一致するように保持して、鋼管杭15内を移動可能なようにするため、複数の保持車輪35が設けられている。また、図2に示すように、鋼管杭15の肉厚を超音波を用いて測定することが可能な水浸法超音波探触子36も備えられている。受信コイル14や水浸法超音波探触子36への信号等の電気的接続は、ケーブル37を介して行われる。水浸法超音波探触子36による肉厚測定も併用すれば、鋼管杭15の全周に沿っての肉厚測定精度を向上させることができる。図5に示すように、各受信コイル14は、ばね装置38によって、径方向の外方に付勢されている。これによって、鋼管杭15の内周面に段差などが生じていても、段差などからの押圧力がばね装置38による付勢よりも大きくなれば、受信コイル14が径方向の内方に引っ込み、段差などが過ぎれば、元に戻すことができる。
【0019】
図6は、図1のRFEC法装置10を使用する鋼管杭15の減肉率測定状態を示す。RFEC法測定プローブ11には、励磁コイル12と受信コイル14とともに、水浸法超音波探触子36が組み込まれている。ケーブル37は検査装置40に接続され、水浸法超音波探蝕子36からの信号は超音波厚み計41に入力される。超音波厚み計41はCRTモニタ42を備え、エコー信号を表示する。エコー信号波形が良好なときは、超音波による高精度の肉厚測定が可能であり、その測定位置でRFEC法のデータを校正すれば、RFEC法によるデータの精度も高めることができる。
【0020】
検査装置40内には、図1(c)に示す受信回路21,22,…のうちの切換スイッチ31や信号処理回路32、および発振回路30が含まれ、分布測定回路20は、信号処理用パソコン43によって実現される。分布測定回路20としての処理結果は、ディスプレイモニタ44に表示される。検査装置40、超音波厚み計41、信号処理用パソコン43およびディスプレイモニタ44などは、計器収納ラック45に収納されて、一体化されている。
【0021】
RFEC法測定プローブ11は、走行装置46によって、ケーブル37で吊下げられる長さを変化させ、地中に埋込まれている鋼管杭15中を軸線方向に往復移動することができる。図5に示すように、受信コイル14はばね機構38で径方向に変位可能であるので、鋼管杭15の内部に、鋼管継目47などで段差が生じていても、乗越えて移動することができる。
【0022】
図7は、図6のディスプレイモニタ44に表示する全周にわたる減肉評価の例を示す。24個の受信コイルは、図1(b)に示すS1,S2,S3のように隣接する3個ずつで1つのチャンネルを形成し、合計8つのチャンネルとして減肉率の評価を行う。各チャンネルでは、3つの受信コイル14からの信号を個別に解析するのではなく、総合して解析するので、全周にわたる解析を迅速に行うことができる。
【0023】
図8は、本発明の実施の他形態である離隔渦流法による管の肉厚測定装置としてのRFEC法装置50の概略的な構成を示す。本実施形態で図1の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。図8(a)に示すRFEC法測定プローブ51では、受信コイル14は、たとえば8個ずつを一組として、3列に配置される。図8(b)は、各列での受信コイルの配置位置を示す。受信コイル14は全体で24個あるので、全周について、S1〜S24の位置を等間隔でとり、さらに励磁コイル12寄りの第1列から、励磁コイル12から離れる第2列、さらに励磁コイル12から離れる第3列に、順次位置を割当てる。すなわち、第1列、第2列および第3列に配置される受信コイル14は、一定角度である360°÷24=15°ずつ位置がずれている。
【0024】
図8(c)は、RFEC法装置50の概略的な電気的構成を示す。8個の受信回路51,52,…は、それぞれ3つの受信コイル14からの信号を切換えて処理する。分布測定回路60は、8個の受信回路51,52,…からの解析データに基づいて、鋼管杭15についての全周にわたる減肉分布などを作成する。一つの受信回路51は、図8(b)に示す第1列、第2列および第3列にそれぞれ属する受信コイル14を一つずつ、たとえばS1とS2とS3とのように組合せ、切換スイッチ61で切換可能なように構成する。切換スイッチ61で切換えられた信号は、信号処理回路32に入力される。分布測定回路60は、図1の実施形態と同様に、図6の信号処理用パソコン43などで実現することができる。本実施形態では、受信回路51,52,…の数を図1の実施形態よりも減らすことができる。また、図7に示すようないチャンネルの全周表示を行う場合、各受信回路51,52,…単位でデータ処理を行えばよいので、処理の簡略化が可能である。
【0025】
以上説明した各実施形態では、受信コイル14を24個用いているけれども、その数は必要に応じて変えることができる。同一の精度で測定するためには、口径が大きくなれば数を多くし、小さくなれば少なくするようにすればよい。また本発明は、鋼管杭15の減肉測定ばかりではなく、探傷にも適用することができる。また鉛直方向に埋込まれている鋼管杭15ばかりではなく、水平な地中埋設管などの減肉測定や探傷にも適用することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、離隔渦流法で金属管の肉厚を測定するための受信コイルは、励磁コイルの中心軸方向に間隔をあけて配置される複数列に、それぞれ予め定める複数個が属するように、各列では該複数個の受信コイルが金属管の内周に沿って等間隔で配置され、隣接する列間では受信コイルの位置が励磁コイルの中心軸まわりの同一角度の位置に重ならないように角度をずらして配置されるので、全体として多くの受信コイルを金属管の内周に沿って配置し、きめ細かく測定を行うことができる。受信コイルを切換スイッチで切換えて、信号処理回路での信号解析や肉厚測定を行うので、信号処理回路の数を受信コイルの数よりも少なくして、コスト上昇を抑えることができる。
【0027】
また、励磁コイルおよび受信コイルを金属管内で軸線方向に移動しながら、複数列に分割して、重心軸まわりの角度もずらしている受信コイルからの信号を、金属管の軸線に対して同一の位置となるように切換スイッチで切換えるので、金属管の軸線に対して同一位置で全周についての測定を行い、肉厚や減肉率分布などを精度良く求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のRFEC法装置10について、RFEC法測定プローブ11の概略的な示す断面図、および電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1のRFEC法測定プローブ11の側面断面図である。
【図3】図2のRFEC法測定プローブ11の正面図である。
【図4】図2の切断面線IV−IVから見た断面図である。
【図5】図2の切断面線V−Vから見た断面図である。
【図6】図1のRFEC法装置10を用いて鋼管杭15の減肉測定を行う構成を示すブロック図である。
【図7】図6のディスプレイモニタ44に表示される鋼管杭15の全周にわたる減肉評価結果の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施の他の形態のRFEC法装置50について、RFEC法測定プローブ51の概略的な示す断面図、および電気的構成を示すブロック図である。
【図9】LNGタンク1の基礎部分を示す簡略化した断面図である。
【図10】RFEC法によって求められる位相角と減肉率との関係を示すグラフである。
【図11】RFEC法でのリサージュ平面位相角の定義を示す図である。
【図12】減肉量を変化させた試験用管5の形状を示す断面図、およびその試験用管5についてRFEC法によって得られる情報を示すグラフである。
【符号の説明】
10,50 RFEC法装置
11,51 RFEC法測定プローブ
12 励磁コイル
13 中心軸
14 受信コイル
15 鋼管杭
20,60 分布測定回路
21,22,51,52 受信回路
30 発振回路
31,61 切換スイッチ
32 信号処理回路
Claims (1)
- 中心軸が金属管の軸線に一致するように配置される励磁コイルから発生する磁束の変化に対応する信号を、励磁コイルから該中心軸方向に間隔をあけて配置される受信コイルで受信し、受信される信号に基づいて電磁的に該金属管の肉厚を測定する離隔渦流法による管の肉厚測定装置において、
受信コイルは、
励磁コイルの中心軸方向に間隔をあけて配置される複数列に、それぞれ予め定める複数個が属するように配置され、
各列では該複数個の受信コイルが金属管の内周に沿って、等間隔で配置され、
隣接する列間では、受信コイルの位置が励磁コイルの中心軸まわりの同一角度の位置に重ならないように、該中心軸まわりに角度をずらして配置され、
該中心軸まわりを複数範囲数の角度範囲に分割して、各角度範囲にそれぞれ属する異なる列の受信コイルからの信号を切換えるように設けられる該複数範囲数の切換スイッチと、
各切換スイッチ毎に設けられ、切換スイッチによって切換えられる受信コイルからの信号を解析処理して、金属管の肉厚測定を行う該複数範囲数の信号処理回路と、
該複数範囲数の信号処理回路からの肉厚測定結果に基づいて、該金属管の周方向の肉厚分布を求める分布測定回路と、
前記励磁コイルおよび前記受信コイルを金属管内で軸線方向に移動するときに、前記切換スイッチを切換える制御回路であって、
前記切換スイッチが前記受信コイルを切換えることによって、異なる列の受信コイルが金属管の軸線に対して同一の位置となるタイミングで前記受信コイルが信号を受信するように、前記切換スイッチを切換える制御回路とを含むことを特徴とする離隔渦流法による管の肉厚測定装置。
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JP2004251839A (ja) | 管内表面傷検査装置 |
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