JP4116818B2 - 情報処理装置及びデバイス識別方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バスに接続する各デバイスが、マスタ状態又はターゲット状態を示す識別信号を装置内部で出力し、その識別信号の変化方法の違いにより、マスタデバイス又はターゲットデバイスを外部測定装置により容易に判別できるようにした情報処理装置及びデバイス識別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータを始めとする電子機器(装置)には複数のデバイスを接続し、データを双方向に転送することが可能なバスを搭載している。例えば、PCI(Peripheral Component Interconnect )バスなどがこれに相当する。このようなバスでは、バスの使用権を制御するアービタが存在し、デバイスからのバスの使用権要求を調停し、同時に2つ以上のデバイスがバスを使用しないように制御する。使用権を得たデバイスはマスタデバイスとなり、ターゲットデバイスと呼ばれるアクセス対象のデバイスとの間でデータの転送を行う。
【0003】
PCIバスでは、ターゲットデバイスは、マスタデバイスがバス使用開始時にバス上に送出するアドレス、コマンドにより決定する。マスタデバイス以外のデバイスはバス上のアドレス、コマンドをデコードし、デバイス自信が有するリソースがアクセス対象であると判断されるときのみ応答を返す仕組みとなっている。また、どのデバイスも応答を返さない場合も想定され、この時の終了処理も規定されている。
【0004】
従って、PCIバスを搭載する装置においては、ターゲットデバイスはアドレスとコマンドをデコード処理が必須であり、マスタデバイスとターゲットデバイス以外のデバイスからはターゲットデバイスの特定をすることは容易にできないものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のものは、次のような課題があった。
【0006】
装置(パーソナルコンピュータ等)の開発段階あるいは運用段階の障害発生時には、各デバイス間でのデータ転送が正常に行われているかどうかを確認する必要がある。近年の電子機器に搭載されているバスは動作速度が高速化しており、信号反射が無視できないので、測定対象信号の確認には信号の受信デバイス(ターゲットデバイス又はマスタデバイス)近傍で測定する必要がある。
【0007】
バスのアクセスが行なわれている際、マスタデバイスは明確であっても、それに応答するターゲットデバイスが不明確である場合がある。例えば、ある特定のデバイスが動作不良を発生する場合オシロスコープによる波形測定が必要となる場合がある。その場合そのデバイスへのアクセスにトリガをかける方法がなく、そのことが不具合時の波形観測を困難にさせていた。
【0008】
また、観測対象の信号の中で、データなど双方向のものにおいては、常にターゲットが信号を受信している訳ではなく、マスタデバイスがライト動作を行う場合のみ測定する必要があるが、これについても同様に波形観測は困難なものであった。
【0009】
本発明はこのような従来の課題を解決し、識別信号のみを観測することにより、ターゲット動作しているデバイス又はマスタ動作しているデバイスを特定すること、および、デバイスがデータライト又はリード動作時であることを特定することができ、デバイスが受信状態又は送信状態であるときの他の各種信号を容易に観測することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理説明図である。図1において、1、2、3はデバイス、4はアービタ、5は抵抗、6は外部測定装置、7はレジスタ、8は識別信号出力手段、10は装置である。
【0011】
本発明は、上記従来の課題を解決するため次のような手段を有する。
【0012】
(1):複数のデバイス1、2、3を相互に接続するバスと、前記複数のデバイス1、2、3を相互に接続して識別信号dが出力される1本又は複数本の信号線と、前記各デバイス1、2、3にマスタデバイスからアクセスを受けるターゲット動作時にデバイス毎に異なる前記識別信号dを出力する識別信号出力手段8を備え、前記識別信号出力手段8が出力する前記識別信号として、パルス幅の出力パターン、パルス数の出力パターン、パルスレベルの出力パターンのいずれかである。このため、1本又は複数本の少ない信号線からターゲット動作するターゲットデバイスを容易に判別することができる。
【0013】
(2):複数のデバイス1、2、3を相互に接続するバスと、前記複数のデバイス1、2、3を相互に接続して識別信号dが出力される1本又は複数本の信号線と、前記各デバイス1、2、3に他のデバイスにアクセスを行うマスタ動作時にデバイス毎に異なる前記識別信号dを出力する識別信号出力手段8を備え、前記識別信号出力手段8が出力する前記識別信号として、パルス幅の出力パターン、パルス数の出力パターン、パルスレベルの出力パターンのいずれかである。このため、1本又は複数本の少ない信号線からマスタ動作するマスタデバイスを容易に判別することができる。
【0014】
(3):前記(1)又は(2)の情報処理装置において、前記識別信号出力手段8が出力する前記識別信号dの出力パターンを前記各デバイス1、2、3が内蔵するレジスタ7により変更可能とする。このため、各デバイス1、2、3の識別信号dの出力パターンを容易に設定することができる。
【0015】
(4):前記(1)又は(2)の情報処理装置において、前記識別信号出力手段8が出力する識別信号の出力を、データリード又はライトという動作種別により切り替える機能を前記各デバイス1、2、3が内蔵するレジスタ7により変更可能とする。このため、各デバイス1、2、3の識別信号dの出力を、データリード又はライトの時にのみ出力することができる。
【0016】
(5):複数のデバイス1、2、3を相互に接続するバスを備える情報処理装置におけるデバイス識別方法において、前記複数のデバイス1、2、3を相互に接続する1本又は複数本の信号線に、前記各デバイス1、2、3がマスタデバイスからアクセスを受けるターゲット動作時に、パルス幅の出力パターン、パルス数の出力パターン、パルスレベルの出力パターンのいずれかであるデバイス毎に異なる識別信号dを出力し、該識別信号dによりターゲット動作のデバイスを検出する。このため、1本又は複数本の少ない信号線からターゲット動作するターゲットデバイスを容易に判別することができ、ターゲット動作状態である時の他の各種信号を容易に観測することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(1):基本的な考え方の説明
図1において、パーソナルコンピュータ等の装置10には、デバイス1、2、3、アービタ4、抵抗5、外部測定装置6が設けてある。また、各デバイス1、2、3には、レジスタ7、識別信号出力手段8が設けてある。各デバイス1、2、3間は、アドレス信号aの線(複数の線)、データ信号bの線(複数の線)、コマンド信号cの線(複数の線)、識別信号dの線(複数の線)等を含むバスで接続されている。デバイス1とアービタ4は、バス使用権要求信号REQ1の線(複数の線)とバス使用権許諾GNT1の線(複数の線)で接続されている。デバイス2とアービタ4は、バス使用権要求信号REQ2の線(複数の線)とバス使用権許諾GNT2の線(複数の線)で接続されている。また、デバイス3とアービタ4は、バス使用権要求信号REQ3の線(複数の線)とバス使用権許諾GNT3の線(複数の線)で接続されている。
【0018】
なお、レジスタ7は、識別信号dの出力パターンを決定するレジスタf1と識別信号dを出力する動作種別を決定するレジスタf2を有するものである。また、抵抗5は、識別信号dを電源にプルアップして、フロート状態になるのを防ぐものである。
【0019】
▲1▼:ターゲット側が識別信号を出力する場合の説明
バスに接続する各デバイス(識別信号出力手段8)が、ターゲット状態を示す識別信号dを装置内部で出力し共有する。その識別信号dの変化方法の違いにより、ターゲットデバイスを判別する。例えば、通常(非動作時)はハイレベルであるとする。この場合、デバイスは、ターゲットとして応答する場合にネガティブパルスをデバイス毎にユニークなパルス幅で出力する。
【0020】
このように、ターゲット識別信号dを共有することで、バス上の信号のうち、この信号のみを観測することで、どのデバイスがターゲットとなる場合でも特定することが可能となる。波形観測時においては、最近のオシロスコープのような外部測定装置6には、パルス幅でトリガをかける方法を有するものが存在し、該手段を用いたデバイスを使用すれば、対象デバイスのターゲット動作時のみ、波形観測が可能となる。
【0021】
識別信号dの線は1本であることが、ベストではあるが、2本、3本と複数本使用し、パルス幅の組み合わせで応答判別することも可能である。また、パルスについては、通常(非動作時)はローレベルで、応答する場合にポジティブパルスとする方法であってもよい。
【0022】
デバイス毎にユニークなパルス幅で出力するために、デバイス内蔵のレジスタf1により識別信号のパルス幅及び信号の本数を可変とする機能を有する。予め(システム起動時等に)各デバイス毎に、パルス幅を決めるレジスタf1に設定しておき、その設定に合わせた信号をデバイスの受信時に出力するようにしておくことで解決できる。即ち、識別信号d波形は、各デバイス間でユニークである必要があり、これはデバイスの組み合わせに制限を加えることになる。このためデバイス内蔵のレジスタf1により、識別信号dの出力波形パターンを可変とすることで、デバイス組み合わせ制限を緩和することができる。
【0023】
また、デバイス内蔵のレジスタf2によりライト動作時のみに識別信号dを出力するようにする機能を有する。デバイスが双方向信号の受信時のみに識別信号dを出力するように設定しておくことで解決できる。即ち、アドレス・コマンドなどターゲットデバイスが常に受信である信号においては、適切且つ十分に機能するが、データなど双方向信号についてはターゲットデバイスが受信する場合だけではない。例えば、PCIバスのようにアドレス信号とデータ信号がマルチプレクスされていない場合では、受信時のみに識別信号dを送出する機能を有することで、信号受信時のターゲットを特定することが可能となる。
【0024】
▲2▼:マスタ側が識別信号を出力する場合の説明
前記▲1▼はターゲット側が識別信号dを出力するのに対して、ここでは、マスタ側が識別信号dを出力するものである。
【0025】
複数のデバイスを相互に接続するバスを有する装置において、マスタデバイス(識別信号出力手段8)が、1本または任意の複数本の信号線からなる識別用信号dをデバイス毎に定義されたパルス幅信号を出力し、外部測定装置6により容易にマスタデバイスを検出可能とするものである。マスタ側が識別信号dを出力するため、マスタを特定することが可能である。
【0026】
生成する識別信号の出力パターンをマスタデバイスが内蔵するレジスタf1により変更可能とする。このため、このレジスタf1により、識別信号dの出力波形パターンを可変とすることで、デバイス組み合わせ制限を緩和することができる。
【0027】
また、識別信号dの出力を、データリードあるいはライトというマスタ動作種別により切り替える機能をマスタデバイス内蔵のレジスタf2により変更可能とする。このため、例えば、PCIバスのようにアドレス信号とデータ信号がマルチプレクスされていない場合では、データリード(受信時)のみに識別信号dを送出する機能を有することで、信号受信時のマスタを特定することが可能となる。
【0028】
(2):PCIバス(Local Bus )の概要の説明
図2はPCIバスの概要の説明図である。図2において、パーソナルコンピュータ等の装置のPCIバスには、複数のデバイスであるブリッジ(Bridge)/メモリ( Memory )コントローラ(Controller)11、オーディオ(Audio )制御部12、モーション(Motion)/ビデオ(Video )制御部13、グラフィック(Graphics)制御部14、拡張バス(Exp Bus Xface )制御部15、SCSI(Small Computer System Interface )コントローラ16、LAN(Local Area Network)コントローラ17等が接続されている。
【0029】
ブリッジ/メモリコントローラ11は、プロセッサ18とPCIバスの間の制御とキャッシュ(Cache )メモリ19とDRAM(Dynamic Random Access Memory)20の制御を行うものである。オーディオ制御部12は、サウンド(音)の制御を行うものである。モーション/ビデオ制御部13は、動画の制御を行うものである。グラフィック制御部14は、画像の表示制御を行うものである。拡張バス制御部15は、PCIバスと他のバスであるISA/EISA−MicroChannelとの間の制御を行うものである。なお、ここでは拡張バス制御部15内にアービタが含まれているものである。SCSIコントローラ16は、磁気ディスク装置等の周辺装置との接続の制御を行うものである。LANコントローラ17は、別のコンピュータ等との接続の制御を行うものである。
【0030】
(3):PCIバスの信号線の接続の説明
パーソナルコンピュータ等の装置のバス接続された複数のデバイス1、2、3では、ターゲット識別信号dピンを持つ必要があり、各デバイスのピンは装置内部の基板上で接続される。ターゲット状態のデバイスが全く存在しない場合も当然想定されるので、この時点で識別信号dがフロート状態となるのを防ぐため信号レベルの電源にプルアップする。
【0031】
図3はPCIバスの信号線の接続の説明図である。図3において、複数のデバイス1、2、3に相当するブリッジ/メモリコントローラ11、オーディオ制御部12、グラフィック制御部14とPCIバスの信号線との接続を示している。各デバイスは、クロックCLK、フレームFRAME、アドレスデータバスAD(00〜31の32本の線で構成)、コマンド/バイトイネーブルC/BE(0〜3の4本の線で構成)、マスタレディIRDY、ターゲットレディTRDY、デバイスセレクトDEVSEL、識別信号dの各信号線と接続されている。
【0032】
なお、「#」は、信号がネガティブの時に有効(負論理)であることを示している。また、フレームFRAME、マスタレディIRDY、ターゲットレディTRDY、デバイスセレクトDEVSEL、識別信号dの各信号線は、電源(5V、3.3Vなど)と抵抗5を介して接続されている。
【0033】
(4):識別信号にパルス幅を用いる場合の説明
各デバイスは、ターゲット状態を示す識別信号をローレベルにドライブする。識別信号は、マスタデバイスからのアドレス・コマンドをデコードした結果生成されるので、アドレス・コマンド信号を受けた後に識別信号が生成されることになる。
【0034】
ターゲットデバイスは、アドレスフェーズにてアドレスとコマンドを受け取り、デバイスセレクトDEVSEL信号のアサートと同時に識別信号dの送出を開始する。識別信号dは、ローレベルにある定まったパルス幅でドライブされ、その後ハイレベルにドライブされフロート状態に戻る。パルス幅はターゲットデバイス毎にユニークであり、このパルス幅を観測することにより、どのデバイスがターゲットであるかの特定を行う。
【0035】
▲1▼:リード(データ転送方向が「マスタ」←「ターゲット」)の場合の説明
図4はリードの場合のPCIタイミングチャートである。図4において、マスタデバイスは、フレームFRAME信号(アクセスの始まりの信号)をローレベルにすると同時に、アドレス(ADDRESS:ターゲットデバイスを決定)とコマンド(BUSCMD:アクセスの種類が決まる)を送出した後マスタレディIRDY信号をローレベルとする。ターゲットデバイスは、アドレスフェーズにてアドレスとリードコマンドを受け取り、デバイスセレクトDEVSEL(選ばれたデバイスが出す)信号のアサートと同時に識別信号dの送出を開始する。識別信号dは、ローレベルにある定まったパルス幅でドライブされ、その後ハイレベルにドライブされフロート状態に戻る。
【0036】
なお、アドレスの送出後、マスタレディIRDY信号とターゲットレディTRDY信号がローレベルの時に、アドレスデータバスADによりデータ-1、データ-2、・・が送出(転送)される。また、コマンド/バイトイネーブルC/BEの信号線には、コマンドの送出後にバイトイネーブル信号(アドレスデータバスADの4バイト内のどれかを選択)が送出される。さらに、上記の例の識別信号dは、フロート状態でグランドへプルダウンされてもよく、この場合ターゲットはポジティブパルスを識別信号として送出する。
【0037】
▲2▼:ライト(データ転送方向が「マスタ」→「ターゲット」)の場合の説明
図5はライトの場合のPCIタイミングチャートである。図5において、ターゲットデバイスが、ライトコマンドを受けた場合に識別信号dを生成するものである。即ち、マスタデバイスは、フレームFRAME信号をローレベルにすると同時に、アドレスとコマンドを送出した後マスタレディIRDY信号をローレベルとする。ターゲットデバイスは、アドレスフェーズにてアドレスとコマンドを受け取り、ターゲットレディTRDY信号をローレベルとし、デバイスセレクトDEVSEL信号のアサートと同時に識別信号dの送出を開始する。識別信号dは、ローレベルにある定まったパルス幅でドライブされ、その後ハイレベルにドライブされフロート状態に戻る。
【0038】
なお、アドレスデータバスADには、アドレスの送出後にデータ-1、データ-2、・・が送出される。また、コマンド/バイトイネーブルC/BEの信号線には、コマンドの送出後にバイトイネーブル信号BE#'s-1 、BE#'s-2 、・・が送出される。
【0039】
▲3▼:識別信号の出力パターンを変更するレジスタの説明
例えば、PCIConfiguration(設定)レジスタであればデバイス毎に存在する。このため、各デバイス内蔵のレジスタf1によりパルス幅が可変である機能を有する。この場合、バスクロック単位でパルス幅を調整できる。この場合においても、パルス幅はポジティブ・ネガティブの両方式を採用することが可能である。
【0040】
図6はレジスタ設定の説明図であり、図6(a)はレジスタf1の説明である。図6(a)において、レジスタf1には、D7〜D0の8ビットがあり、D7〜D4はリザーブされているとする。ここで、例えばD3〜D0が「0、0、0、0」では、識別信号を出力しない。D3〜D0が「0、0、0、1」では、識別信号のパルス幅を1クロックとする。D3〜D0が「0、0、1、0」では、識別信号のパルス幅を2クロックとする。D3〜D0が「1、1、1、1」では、識別信号のパルス幅を15クロックとする。
【0041】
▲4▼:識別信号を出力する動作を変更するレジスタの説明
各デバイス内蔵のレジスタf2により識別信号を出力する動作を変更する機能を有する。
【0042】
図6(b)はレジスタf2の説明である。図6(b)において、レジスタf2には、D7〜D0の8ビットがあり、D7〜D4はリザーブされているとする。ここで、D0が「1」では、本デバイスがデータ出力アクセス時、判別信号(識別信号d)を出力する。D0が「0」では、本デバイスがデータ出力アクセスでの、判別信号(識別信号d)出力応答しない。D1が「1」では、本デバイスへのデータ入力アクセス時、判別信号(識別信号d)を出力する。D1が「0」では、本デバイスへのデータ入力アクセス時での、識別信号(判別信号)d出力応答しない。D2が「1」では、本デバイスがターゲットとしてアクセス時、判別信号(識別信号d)を出力する。D2が「0」では、本デバイスがターゲットとしてアクセス時での、判別信号(識別信号d)出力応答しない。D3が「1」では、本デバイスがマスタとしてアクセス時、判別信号(識別信号d)を出力する。D3が「0」では、本デバイスがマスタとしてアクセス時での、判別信号(識別信号d)出力応答しない。
【0043】
即ち、レジスタf2に00h(hは16進を示す)をライトした場合は、本デバイスは全く識別信号を出力しない。レジスタf2に0Fhをライトした場合は、本デバイスはマスタアクセス、ターゲットアクセスいずれの場合にも、またライト/リードいずれの場合でも識別信号dを出力する。レジスタf2に05hをライトした場合は、本デバイスはターゲットでデータ出力アクセス時のみ識別信号dを出力することになる。レジスタf2に07hをライトした場合は、本デバイスはターゲットで、リード/ライトのいずれでも識別信号dを出力する。レジスタf2に03hまたは0Chをライトした場合も、識別信号dは出力されない。
【0044】
▲5▼:波形測定作業手順の説明
図7は波形測定作業手順フローチャートである。以下、図7の作業手順S1〜S4に従って説明する。
【0045】
S1:例えば、ブリッジ/メモリコントローラ11、グラフィック制御部14等の測定したいデバイスを決定して作業手順S2に移る。
【0046】
S2:プロセッサ18等により、それぞれのレジスタf1にパルス幅を設定して作業手順S3に移る。
【0047】
S3:プロセッサ18等により、レジスタf2にトリガ条件(リード、ライト、マスタ、ターゲット)を設定して作業手順S4に移る。
【0048】
S4:オシロスコープ等の外部測定装置6により、波形測定を行う。
【0049】
(5):識別信号にパルス数を用いる場合の説明
前記(4)ではパルス幅の違いによってアクセスデバイス判定を行なったが、パルス幅の代わりにパルス数で判別することも可能である。例えば図8に示すように、フレームFRAMEが「LOW」のときの「識別信号d」のパルス数で、デバイスを判別することは可能である。
【0050】
図8はリードの場合のPCIタイミングチャート(パルス数)である。図8において、例えば、図6のレジスタf1を前記のパルス幅ではなくパルス数を決定するレジスタだとし、図1のデバイス2のレジスタf1に3h(16進数)を設定したときに、パルス数が3個だったときにオシロスコープの機能でトリガをかけることが可能となる。
【0051】
また、パルス数が1個または2個の場合は、トリガがかかることはない。4個の場合は現在のオシロスコープではトリガがかかるが、簡単な外部回路を設けることで、3個のときだけパルスを出力することは可能である。または、対象のデバイスのパルス数の設定を最高値にしておけば、可能となる。
【0052】
(6):識別信号にパルスレベルを用いる場合の説明
更にパルス幅・パルス数の代わりにパルスレベルでトリガをかけることが可能である。図6のレジスタf1を「識別信号d」のローレベルを決定するレジスタとし、例えば、レジスタの設定が0hで0V、1hで1V、2hで2V、3hで3V、4hで4Vとする。なお、パルスレベルは、トランジスタを使った抵抗分圧等により容易に設定できる。
【0053】
図9はリードの場合のPCIタイミングチャート(パルスレベル)である。図9において、例えば、測定対象デバイスのレジスタf1を2Vとし、現在のオシロスコープの機能のラント(Runt)トリガ機能を利用して、図のように2.0V(例えばレベルk)にトリガをかければ、波形測定のトリガをかけることができる。
【0054】
以上実施の形態で説明したように、アドレス、データ、コマンドの全ての信号線の信号を観測する必要はなく、識別信号のみを観測することにより、ターゲット動作しているデバイスを特定すること、およびターゲットデバイスがデータライト動作時であることを特定することができ、ターゲットデバイスが受信状態であるときの他の各種信号を容易に観測することが可能となる。
【0055】
〔以下付記を記載する〕
(付記1) 複数のデバイスを相互に接続するバスと、
前記複数のデバイスを相互に接続して識別信号が出力される1本又は複数本の信号線と、
前記各デバイスにマスタデバイスからアクセスを受けるターゲット動作時にデバイス毎に異なる前記識別信号を出力する識別信号出力手段を備えることを特徴とした情報処理装置。
【0056】
(付記2) 複数のデバイスを相互に接続するバスと、
前記複数のデバイスを相互に接続して識別信号が出力される1本又は複数本の信号線と、
前記各デバイスに他のデバイスにアクセスを行うマスタ動作時にデバイス毎に異なる前記識別信号を出力する識別信号出力手段を備えることを特徴とした情報処理装置。
【0057】
(付記3) 前記識別信号出力手段が出力する前記識別信号の出力パターンを前記各デバイスが内蔵するレジスタにより変更可能とすることを特徴とした付記1又は2記載の情報処理装置。
(付記4) 前記識別信号出力手段が出力する識別信号の出力を、データリード又はライトという動作種別により切り替える機能を前記各デバイスが内蔵するレジスタにより変更可能とすることを特徴とした付記1又は2記載の情報処理装置。
【0058】
(付記5) 前記識別信号出力手段が出力するデバイス毎に異なる前記識別信号としてパルス幅の出力パターンとすることを特徴とした付記1〜4のいずれかに記載の情報処理装置。
【0059】
(付記6) 前記識別信号出力手段が出力するデバイス毎に異なる前記識別信号としてパルス数の出力パターンとすることを特徴とした付記1〜4のいずれかに記載の情報処理装置。
【0060】
(付記7) 前記識別信号出力手段が出力するデバイス毎に異なる前記識別信号としてパルスレベルの出力パターンとすることを特徴とした付記1〜4のいずれかに記載の情報処理装置。
【0061】
(付記8) 複数のデバイスを相互に接続するバスを備える情報処理装置において、
前記複数のデバイスを相互に接続する1本又は複数本の信号線に、前記各デバイスがマスタデバイスからアクセスを受けるターゲット動作時にデバイス毎に異なる識別信号を出力し、
該識別信号によりターゲット動作のデバイスを検出することを特徴としたデバイス識別方法。
【0062】
(付記9) 複数のデバイスを相互に接続するバスを備える情報処理装置において、
前記複数のデバイスを相互に接続する1本又は複数本の信号線に、前記各デバイスが他のデバイスにアクセスを行うマスタ動作時にデバイス毎に異なる識別信号を出力し、
該識別信号によりマスタ動作のデバイスを検出することを特徴としたデバイス識別方法。
【0063】
(付記10) 1本又は複数本の信号線に、マスタデバイスからアクセスを受けるターゲット動作時又は他のデバイスにアクセスを行うマスタ動作時にデバイス毎に異なる識別信号を出力する識別信号出力手段として、コンピュータの各デバイスを機能させるためのプログラム又はプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば次のような効果がある。
【0065】
(1):各デバイスに、マスタデバイスからアクセスを受けるターゲット動作時にデバイス毎に異なる識別信号を1本又は複数本の信号線に出力する識別信号出力手段を備えるため、1本又は複数本の少ない信号線からターゲット動作するターゲットデバイスを容易に判別することができる。
【0066】
(2):各デバイスに、他のデバイスにアクセスを行うマスタ動作時にデバイス毎に異なる識別信号を1本又は複数本の信号線に出力する識別信号出力手段を備えるため、1本又は複数本の少ない信号線からマスタ動作するマスタデバイスを容易に判別することができる。
【0067】
(3):識別信号出力手段が出力する識別信号の出力パターンを各デバイスが内蔵するレジスタにより変更可能とするため、各デバイスの識別信号の出力パターンを容易に設定することができる。
【0068】
(4):識別信号出力手段が出力する識別信号の出力を、データリード又はライトという動作種別により切り替える機能を各デバイスが内蔵するレジスタにより変更可能とするため、各デバイスの識別信号の出力を、データリード又はライトの時にのみ出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施の形態におけるPCIバスの概要の説明図である。
【図3】実施の形態におけるPCIバスの信号線の接続の説明図である。
【図4】実施の形態におけるリードの場合のPCIタイミングチャートである。
【図5】実施の形態におけるライトの場合のPCIタイミングチャートである。
【図6】実施の形態におけるレジスタ設定の説明図である。
【図7】実施の形態における波形測定作業手順フローチャートである。
【図8】実施の形態におけるリードの場合のPCIタイミングチャート(パルス数)である。
【図9】実施の形態におけるリードの場合のPCIタイミングチャート(パルスレベル)である。
【符号の説明】
1、2、3 デバイス
4 アービタ
5 抵抗
6 外部測定装置
7 レジスタ
8 識別信号出力手段
10 装置

Claims (5)

  1. 複数のデバイスを相互に接続するバスと、
    前記複数のデバイスを相互に接続して識別信号が出力される1本又は複数本の信号線と、
    前記各デバイスにマスタデバイスからアクセスを受けるターゲット動作時にデバイス毎に異なる前記識別信号を出力する識別信号出力手段を備え
    前記識別信号出力手段が出力する前記識別信号として、パルス幅の出力パターン、パルス数の出力パターン、パルスレベルの出力パターンのいずれかであることを特徴とした情報処理装置。
  2. 複数のデバイスを相互に接続するバスと、
    前記複数のデバイスを相互に接続して識別信号が出力される1本又は複数本の信号線と、
    前記各デバイスに他のデバイスにアクセスを行うマスタ動作時にデバイス毎に異なる前記識別信号を出力する識別信号出力手段を備え
    前記識別信号出力手段が出力する前記識別信号として、パルス幅の出力パターン、パルス数の出力パターン、パルスレベルの出力パターンのいずれかであることを特徴とした情報処理装置。
  3. 前記識別信号出力手段が出力する前記識別信号の出力パターンを前記各デバイスが内蔵するレジスタにより変更可能とすることを特徴とした請求項1又は2記載の情報処理装置。
  4. 前記識別信号出力手段が出力する識別信号の出力を、データリード又はライトという動作種別により切り替える機能を前記各デバイスが内蔵するレジスタにより変更可能とすることを特徴とした請求項1又は2記載の情報処理装置。
  5. 複数のデバイスを相互に接続するバスを備える情報処理装置において、
    前記複数のデバイスを相互に接続する1本又は複数本の信号線に、前記各デバイスがマスタデバイスからアクセスを受けるターゲット動作時に、パルス幅の出力パターン、パルス数の出力パターン、パルスレベルの出力パターンのいずれかであるデバイス毎に異なる識別信号を出力し、
    該識別信号によりターゲット動作のデバイスを検出することを特徴としたデバイス識別方法。
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