JP4116788B2 - Star polymers and polyelectrolytes - Google Patents

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JP4116788B2 JP2001355838A JP2001355838A JP4116788B2 JP 4116788 B2 JP4116788 B2 JP 4116788B2 JP 2001355838 A JP2001355838 A JP 2001355838A JP 2001355838 A JP2001355838 A JP 2001355838A JP 4116788 B2 JP4116788 B2 JP 4116788B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中心核とアルケニルフェノール系単独重合体又は共重合体をポリマー鎖とするアーム部とからなり、側鎖にアルキレンオキサイドユニットを有するスターポリマー、及び該スターポリマーとリチウム塩との複合物からなる高分子電解質に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のマイクロエレクトロニクス化の進展は、メモリーバックアップ電源に代表されるように、電池の機器内収納、素子、回路との一体化に伴って、電池の小型化、薄型化、軽量化が望まれている。しかし、液体電解質を使用する電池では、電極と電極との接触を防止するため電極間にセパレーターが必要であるため、電池の小型化、薄型化に制約があるほか、液漏れの心配や使用温度範囲が狭い等の問題がある。
【0003】
これらの問題に対して、電解液を固体化する方法として高分子電解質を用いる試みがなされている。これまでに、かかる高分子固体電解質として、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレンイミン、ポリフォスファゼンとリチウム塩とを組み合わせを用いた系が報告されている。
また、特公平5−74195号公報には、下記一般式(VII)
【0004】
【化7】

Figure 0004116788
【0005】
(式中、Ra、Rbはそれぞれ水素原子、メチル基等を表し、Rcはアルキル基、アリール基等を表す。pは1〜45の整数であり、qは正整数を表す。また
式中の
【0006】
【化8】
Figure 0004116788
【0007】
で示されるグラフト鎖の数平均分子量は45以上2000未満である。)で表される繰り返し単位からなる少なくとも1種の重合体のブロック鎖Aと、一般式(VIII)
【0008】
【化9】
Figure 0004116788
【0009】
(ここに、Rdは水素原子、メチル基等を表し、Mは式:−CH=CH2、−C(CH3)=CH2、−COOCH3又は−COOC25で表される基、フェニル基又は置換フェニル基を表し、sは正整数を表す。)で表される繰り返し単位からなる少なくとも1種の重合体のブロック鎖Bとから構成されるブロック−グラフト共重合体のリチウム塩との複合物を、電解質として内蔵してなるリチウム電池が記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの高分子電解質を用いるリチウム電池は、(i)イオン伝導率が十分でない、(ii)強度が不十分である、(iii)成形性に乏しい、(iv)電極に対して不安定である等の問題点を有している。そのため、放電特性面で満足できるものではなく、また、経時的に性能低下が大きく、電池寿命にも難があった。
【0011】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、高分子電解質に好適に使用される新規スターポリマー、及び該スターポリマー及びリチウム塩からなり、イオン伝導率が高く、成形性に優れた高分子電解質を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、中心核と該中心核より伸びるアーム部(A)からなり、その側鎖にアルキレンオキサイドユニットを有するスターポリマーをリチウム塩との複合物とすることにより、イオン伝導率が高く、成形性のよい高分子固体電解質を得ることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0013】
すなわち、本発明は第1に、中心核と、該中心核より伸びるポリマー鎖からなるアーム部(A)を有するスターポリマーであって、前記アーム部(A)は、一般式(I)
【0014】
【化10】
Figure 0004116788
【0015】
(式中、R1は、水素原子又はメチル基を表し、R2及びR3はそれぞれ独立して、水素原子又はC1〜C6のアルキル基を表し、R4は水素原子、アルキル基、アリール基、アシル基又はシリル基を表し、nは0、1又は2を表す。nが2の場合、R2は同一又は相異なっていてもよい。また、mは1〜50の整数を表す。)で表される繰り返し単位を有するポリマー鎖(A1)を含むことを特徴とするスターポリマーを提供する。
【0016】
本発明のスターポリマーにおいては、前記ポリマー鎖(A1)は、次の(a)〜(d)のいずれかであるのが好ましい。
(a)前記一般式(I)で表される繰り返し単位からなるホモポリマー。
(b)前記一般式(I)及び一般式(II)
【0017】
【化11】
Figure 0004116788
【0018】
(式中、R5は水素原子又はメチル基を表し、R6は水素原子又はC1〜C6のアルキル基を表し、rは0、1又は2を表す。rが2の場合、R6は同一又は相異なっていてもよい。)で表される繰り返し単位を有する共重合体。
(c)前記一般式(I)及び一般式(III)
【0019】
【化12】
Figure 0004116788
【0020】
〔式中、R7は水素原子又はC1〜C6のアルキル基を表し、R8は、式:−CH=CH2、−C(CH3)=CH2又は−CO2R’(R’はC1〜C6のアルキル基を表す。)で表される基を表す。〕で表される繰り返し単位を有する共重合体。
(d)前記一般式(I)、一般式(III)及び一般式(II)で表される繰り返し単位を有する共重合体。
【0021】
本発明のスターポリマーにおいて、アーム部は、ポリマー鎖(A1)と、一般式(IV)
【0022】
【化13】
Figure 0004116788
(式中、R9は、水素原子又はメチル基を表し、R10は、水素原子、C1〜C12のアルキル基、置換基を有してもよいC3以上の脂環式骨格を有する炭化水素基、置換基を有してもよいC3以上の脂環式骨格を有する炭化水素基を有するアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基又はヘテロ環基を表す。)で表される繰り返し単位(A21)を有するポリマー鎖(A2)とを有していてもよい。
【0023】
この場合において、前記ポリマー鎖(A2)は、前記繰り返し単位(A21)及び一般式(V)
【0024】
【化14】
Figure 0004116788
【0025】
(式中、R11は、水素原子、メチル基又は置換基を有していてもよいアリール基を表し、R12は、C1〜C6のアルキル基又はOR13基(R13は、水素原子、C1〜C6のアルキル基又は酸分解脱離基を表し、tは0又は1〜3の整数を表す。tが2以上の場合、R12は同一又は相異なっていてもよい。)で表される繰り返し単位(A22)を有していてもよく、中心核より順に(A22)−(A21)型にブロック共重合してなるのが好ましい。
【0026】
本発明のスターポリマーとしては、アーム部(A)を構成するポリマー鎖の数平均分子量は1,000〜100,000であるものが好ましい。
【0027】
本発明のスターポリマーは、その中心核が多官能性カップリング剤が架橋してなるのが好ましい。
この場合において、前記多官能性カップリング剤としては、1分子あたり少なくとも二つの重合性二重結合を有する化合物であるのが好ましく、一般式(VI)
【0028】
【化15】
Figure 0004116788
【0029】
〔式中、R14は、水素原子又はメチル基を表し、Yは酸素原子、イオウ原子、r1r2N(r1及びr2はそれぞれ独立して、水素原子、C1〜C6のアルキル基、アルコキシカルボニル基を表す。)、置換基を有していてもよいメチレン基、置換基を有していてもよいフェニレン基、C(r3r4)O、C(r5r6)S、C(r7r8)N(r9)、OC(r10r11)、SC(r12r13)、N(r14)C(r15r16)、OCO又はCOCHを表し、r3〜r16はそれぞれ独立して、C1〜C6のアルキル基又は置換基を有していてもよいフェニル基を表す。wは0、1又は2を表し、wが2の場合、Yは同一又は相異なっていてもよい。また、uは2又は3を表し、この場合、Y、R14及びWは同一又は相異なっていてもよい。〕で表される化合物であるのがより好ましい。
【0030】
また、本発明のスターポリマーは、数平均分子量が20,000〜500,000であるのが好ましい。
【0031】
本発明は第2に、本発明のスターポリマーの1種又は2種以上と、リチウム塩の1種又は2種以上との複合物からなる高分子電解質を提供する。
【0032】
本発明によれば、イオン伝導率が高く、成形性のよい高分子固体電解質に好適なスターポリマー及び高分子電解質が提供される。また、本発明の高分子電解質を用いることにより、高性能かつ長寿命なリチウム電池を製造することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を詳細に説明する。
1)本発明のスターポリマー
本発明のスターポリマーは、中心核と、該中心核に少なくとも前記一般式(I)で表される繰り返し単位を有するポリマー鎖(A1)を含有するアーム部を有する。
【0034】
本発明のスターポリマーのポリマー鎖(A1)は、次の▲1▼〜▲4▼のいずれかからなるのが好ましい。
▲1▼前記一般式(I)で表される繰り返し単位からなるホモポリマー。
一般式(I)で表される繰り返し単位中、R1、R3はそれぞれ独立して、水素原子又はメチル基を表し、R2は、水素原子、又はメチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基等のC1〜C6のアルキル基を表す。R4は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等のアルキル基;アセチル、プロピオニル、フェニルアセチル、ベンゾイル、4−クロロベンゾイル、4−メチルベンゾイル等のアシル基;トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリル等のシリル基;等を表す。nは0、1又は2を表し、nが2の場合、R2は同一又は相異なっていてもよい。mは1〜50の整数を表す。
【0035】
▲2▼前記一般式(I)で表される繰り返し単位及び一般式(II)で表される繰り返し単位を有する共重合体。
前記一般式(II)で表される繰り返し単位中、R5は水素原子又はメチル基を表す。R6は、水素原子、又はメチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基等のC1〜C6のアルキル基を表し、rは0、1又は2を表す。rが2の場合、R6は同一又は相異なっていてもよい。また、これらの置換基の置換位置は特に制限されない。
【0036】
▲3▼前記一般式(I)及び一般式(III)で表される繰り返し単位を有する共重合体。
前記一般式(III)で表される繰り返し単位中、R7は、水素原子;又はメチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基等のC1〜C6のアルキル基;を表す。R8は、式:−CH=CH2、−C(CH3)=CH2、又は−CO2R’を表す。ここで、R’は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル基等のC1〜C6のアルキル基を表す。
【0037】
▲4▼前記一般式(I)、一般式(II)及び一般式(III)で表される繰り返し単位を有する共重合体。
【0038】
上記▲2▼、▲3▼及び▲4▼の場合、一般式(I)、(II)及び(III)で表される繰り返し単位の結合順序や共重合の様式等に特に制限はないが、ブロック共重合体であるのが好ましい。
【0039】
本発明のスターポリマーのアーム部(A)を構成するポリマー(アームポリマー)鎖の数平均分子量は特に限定されず、1,000〜100,000の範囲を具体的に例示することができる。
【0040】
本発明のスターポリマーの中心核としては、多官能性カップリング剤が重合架橋した構造を有する中心核が好ましい。多官能性カップリング剤としては3官能以上の化合物が好ましいが、2官能の化合物であっても、重合体を形成して3官能以上の化合物を形成することができる場合は、使用することができる。
【0041】
上記多官能性カップリング剤としては、例えば、ジビニル芳香族化合物、トリビニル芳香族化合物等の一般式(VI)で表される化合物、ジエポキシド、ジケトン、ジアルデヒド及び一般式(IX)
【0042】
【化16】
Figure 0004116788
【0043】
で表される化合物(式中、Xは、ハロゲン原子、C1〜C6のアルコキシル基及び炭素数2〜6のアシルオキシル基からなる群より選択される置換基を表す。R1及びR2は、それぞれ、水素原子又はC1〜C6の1価の炭化水素基を表し、R1及びR2は同一であっても異なっていてもよい。R3は、a個の置換基(CR12X)を有することができる多価の芳香族炭化水素基又は多価の脂肪族炭化水素基を表す。aは3〜6のいずれかの整数を表す。)を挙げることができる。
【0044】
上記一般式(IX)において、Xは、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルコキシル基又はC2〜C6のアシルオキシ基を表す。ここで、ハロゲン原子としては、例えば、塩素、フッ素、臭素、ヨウ素等を挙げることができる。C1〜C6のアルコキシル基としては特に限定されず、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−又はイソプロポキシ基等を挙げることができる。また、C2〜C6のアシルオキシ基としては、例えば、アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ基等を挙げることができる。
【0045】
1及びR2は同一又は相異なって、水素原子又はC1〜C6の1価の炭化水素基を表す。上記C1〜C6の1価の炭化水素基としては特に限定されず、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基等を挙げることができる。また、R3は、a個の置換基(CR12X)を有することができる多価の芳香族炭化水素基又は多価の脂肪族炭化水素基を表し、aは3〜6のいずれかの整数を表す。
【0046】
一般式(IX)で表される化合物として、下記化学式で表される化合物を具体的に例示することができる。
【0047】
【化17】
Figure 0004116788
【0048】
上記ジビニル芳香族化合物としては、例えば、1,3−ジビニルベンゼン、1,4−ジビニルベンゼン、1,2−ジイソプロペニルベンゼン、1,3−ジイソプロペニルベンゼン、1,4−ジイソプロペニルベンゼン、1,3−ジビニルナフタレン、1,8−ジビニルナフタレン、2,4−ジビニルビフェニル、1,2−ジビニル−3,4−ジメチルベンゼン、1,3−ジビニル−4,5,8−トリブチルナフタレン、2,2’−ジビニル−4−エチル−4’−プロピルビフェニル等を挙げることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0049】
かかるジビニル芳香族化合物として、例えば、エチルビニルベンゼン等との混合物として通常市販されているものであっても、上記ジビニル芳香族化合物が主たる成分であればそのまま使用することが可能であり、また必要に応じて精製して純度を高めて用いてもよい。さらに、スチレン等の他の重合可能な二重結合芳香族化合物等を混合して使用することもでき、この場合、スチレンの混合比率は、ジビニル芳香族化合物等と混合して架橋重合した中心核を形成することができれば、特に限定されないが、1〜50重量%、好ましくは5〜20重量%の範囲である。
【0050】
トリビニル芳香族化合物としては、例えば、1,2,4−トリビニルベンゼン、1,3,5−トリビニルナフタレン、3,5,4’−トリビニルビフェニル、1,5,6−トリビニル−3,7−ジエチルナフタレン等を挙げることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0051】
ジビニル芳香族化合物やトリビニル芳香族化合物として、ビニル基と芳香環の間に、スペーサーを設けた化合物群をさらに好ましく例示することができる。より具体的には、下記式に示す化合物を例示することができ、これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0052】
【化18】
Figure 0004116788
【0053】
ジエポキシドとしては特に限定されず、例えば、シクロヘキサンジエポキシド、1,4−ペンタンジエポキシド、1,5−ヘキサンジエポキシド等を挙げることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0054】
ジケトンとしては特に限定されず、例えば、2,4−ヘキサン−ジオン、2,5−ヘキサン−ジオン、2,6−ヘプタン−ジオン等を挙げることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0055】
ジアルデヒドとしては特に限定されず、例えば、1,4−ブタンジアール、1,5−ペンタンジアール、1,6−ヘキサンジアール等を挙げることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0056】
また、上記多官能性カップリング剤として、下記式からなるシラン化合物等より選択される少なくとも1種の化合物を用いることもできる。
【0057】
【化19】
Figure 0004116788
【0058】
【化20】
Figure 0004116788
【0059】
また、下記化学式で表される化合物を多官能性カップリング剤として使用することもできる。
【0060】
【化21】
Figure 0004116788
【0061】
2)スターポリマーの製造
本発明に用いられるポリマー鎖(A1)を含むアーム部(A)を有するスターポリマーは、例えば、分子内に、一般式(X)
【0062】
【化22】
Figure 0004116788
【0063】
(式中、R1、R2及びnは前記と同じ意味を表す。)で表される繰り返し単位を有するスターポリマー(以下、「スターポリマー(X)」と略す。)の有機溶媒溶液に塩基を反応させて、スターポリマー(X)の側鎖の水酸基をカルバニオン化し、これに一般式(XI)
【0064】
【化23】
Figure 0004116788
【0065】
(式中、R3は前記と同じ意味を表す。)で表されるアルキレンオキサイド(以下、「アルキレンオキサイド(XI)」と略す。)を加えて、グラフト鎖を成長させることによって製造することができる。
【0066】
スターポリマー(X)の側鎖の水酸基のカルバニオン化は、これを濃度1〜30重量%、好ましくは1〜10重量%の有機溶媒溶液に、塩基又は塩基の有機溶媒溶液を−20℃〜50℃で滴下し、0℃〜30℃で数時間撹拌することにより行うことができる。
【0067】
用いられる塩基としては、例えば、式:R−M’(ここで、Rは、t−ブチルエーテル、n−ブチル、ジフェニルエチレン、ベンジル、ナフタレン又はクミル基等を表し、M’はナトリウム、カリウム、セシウム原子を表す。)で表される有機アルカリ金属等が挙げられる。より具体的には、カリウム t−ブトキシド、ナフタレンカリウム、ジフェニルエチレンカリウム、ベンジルカリウム、クミルカリウム、ナフタレンナトリウム、クミルセシウム等を用いることができる。
【0068】
塩基の使用量は、後述する原料となるスターポリマー(X)中に含まれるフェノール性水酸基1モルに対し、0.1モル〜10モル、好ましくは0.5モル〜3モルの範囲である。
【0069】
反応に用いることのできる有機溶媒としては、n−ヘキサン、n−ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;シクロヘキサン、シクロペンタン等の脂環式炭化水素類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン等のエーテル類;等のほか、アニソール、ヘキサメチルホスホロアミド等のアニオン重合において通常使用される有機溶媒を挙げることができ、これらは1種単独又は2種以上の混合溶媒として使用することができる。
【0070】
カルバニオンの生成は、例えば、反応生成物をトリメチルシリルクロリドとを反応させた後、メタノール中で沈殿、精製後、乾燥して得られた試料を、1H−NMRによってヒドロキシル基の消滅、及びトリメチルシリル基の増加量を測定することにより確認することができる。
【0071】
次に、カルバニオン化したスターポリマー(X)に、アルキレンオキサイド(XI)を蒸気状あるいは液状で加える。反応は、通常0〜80℃で1〜48時間かけて行われる。用いられるアルキレンオキサイド(XI)としては、例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等が挙げられる。
【0072】
反応終了後、反応液に、例えば、塩酸、硫酸、酢酸等の酸類;式:R4−X’(R4は前記と同じ意味を表し、X’はハロゲン原子を表す。)で表されるハライド類を添加することにより反応を停止させる。式:R4−X’で示される化合物としては、例えば、メチルブロマイド、ベンジルクロライド等のハロゲン化物;トリメチルシリルクロライド、t−ブチルジメチルシリルクロライド等のシリル化合物;アセチルクロライド、ベンゾイルクロライド等の酸ハライド類;等が挙げられる。
【0073】
反応液をn−ヘキサン等の有機溶媒中に注ぐと沈殿が生じ、沈殿物をろ取し、乾燥することにより目的物を単離することができる。得られたスターポリマーのキャラクタリゼーションは、膜浸透圧計で数平均分子量を測定し、赤外線吸収スペクトル、1H−NMRで構造や組成を決定し、その結果からグラフト鎖の長さ、数を決定することができる。また、GPC(ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー)で目的物が単離できているか否かの判断と分子量分布を推測することができる。
【0074】
以上のようにして得られるスターポリマーは、数平均分子量が20,000〜500,000の範囲にあるのが好ましい。
【0075】
3)スターポリマー(X)
出発原料となるスターポリマー(X)は、▲1▼アニオン重合開始剤を重合開始剤とするアニオン重合法により、一般式(XII)
【0076】
【化24】
Figure 0004116788
【0077】
で表される化合物(以下、「化合物(XII)」という)を単独重合させた後、あるいは化合物(XII)と共重合可能な化合物と共重合させた後、さらに多官能性カップリング剤を共重合させ、フェノール性水酸基の保護基(R15)を脱離させる方法や、▲2▼アニオン重合開始剤を重合開始剤とするアニオン重合法により、化合物(XII)を単独重合させた後、多官能性カップリング剤を共重合させ、さらにアニオン重合可能な化合物を共重合させ、フェノール性水酸基の保護基(R15)を脱離させる方法により得ることができるものであれば、特に制限されるものではない。スターポリマー(X)は、具体的には、特願2000−261074号記載の方法により製造することができる。
【0078】
前記一般式(XII)中、R1、R2及びnは前記と同じ意味を表し、R15は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、メトキシメチル基、2−メトキシエトキシメチル基、ビス(2−クロロエトキシ)メチル基、テトラヒドロピラニル基、4−メトキシテトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、トリフェニルメチル基、トリメチルシリル基、2−(トリメチルシリル)エトキシ基、t−ブチルジメチルシリル基、トリメチルシリルメチル基、t−ブトキシカルボニル基、t−ブチルカルボニルメチル基、2−メチル−2−t−ブトキシカルボニルメチル基等の酸分解・脱離基等を表す。また、OR15基はアルケニル基に対し、p−位であるのが特に好ましい。
【0079】
化合物(XII)の具体例としては、p−t−ブトキシスチレン、p−t−ブトキシ−α−メチルスチレン、p−(テトラヒドロピラニルオキシ)スチレン、p−(テトラヒドロピラニルオキシ)−α−メチルスチレン、p−(1−エトキシエトキシ)スチレン、p−(1−エトキシエトキシ)−α−メチルスチレン等が挙げられる。また、これらは1種単独又は2種以上の混合物として使用することができる。
【0080】
また、化合物(XII)と共重合可能な化合物としては、例えば一般式(XIII)
【0081】
【化25】
Figure 0004116788
【0082】
(式中、R5、R6及びrは前記と同じ意味を表す。)
で表される化合物や、一般式(XIV)
【0083】
【化26】
Figure 0004116788
【0084】
(式中、R7及びR8は前記と同じ意味を表す。)等が挙げられる。
一般式(XIII)で表される化合物としては、具体的には、スチレン、α−メチルスチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2−エチルスチレン、3−エチルスチレン、4−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン等の置換若しくは無置換のスチレン類が挙げられる。
【0085】
一般式(XIV)で表される化合物の具体例としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アルキル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸t−ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸t−ブチル等のビニル基又は(メタ)アクリロイル基含有化合物が挙げられる。また、ブタジエン、3−メチルブタジエンも使用することができる。
【0086】
また、前記アニオン重合可能な化合物としては、例えば、下記一般式(XV)で表されるアクリル酸エステルやメタクリル酸エステルが挙げられる。
【0087】
【化27】
Figure 0004116788
【0088】
式中、R9は、水素原子又はメチル基を表す。
10は水素原子;メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル基等のC1〜C12アルキル基;シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、4−メチルシクロヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロペンチルメチル基等の置換基を有してもよいC3以上の脂環式骨格を有する炭化水素基;フェニル、2−クロロフェニル、3−メトキシフェニル、4−メチルフェニル、4−t−ブトキシフェニル基等の置換基を有していてもよいフェニル基;2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、3−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、(1,3−ジオキソラン)−4−イル、(1,3−ジオキサン)−4−イル、イミダゾイル、ピリミジニル、トリアジニル基等のヘテロ環基を表す。
【0089】
一般式(XV)で表される化合物の具体例としては、アクリル酸;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸シクロペンチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、アクリル酸2−ピリジル、等のアクリル酸エステル化合物;メタクリル酸;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸シクロペンチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸2−ピリジル等のメタクリル酸エステル化合物;等が挙げられる。
【0090】
前記アニオン重合法に用いられるアニオン重合開始剤としては、アルカリ金属又は有機アルカリ金属を例示することができ、アルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、セシウム等を例示することができる。有機アルカリ金属としては、上記アルカリ金属のアルキル化物、アリル化物、アリール化物等を例示することができ、具体的には、エチルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム、エチルナトリウム、リチウムビフェニル、リチウムナフタレン、リチウムトリフェニル、ナトリウムナフタレン、α−メチルスチレンナトリウムジアニオン、1,1−ジフェニルヘキシルリチウム、1,1−ジフェニル−3−メチルペンチルリチウム等を挙げることができる。
【0091】
スターポリマー(X)のアームポリマーの重合形態としては、例えば、各成分がコポリマー鎖全体に統計的に分布しているランダム共重合体、部分ブロック共重合体、完全ブロック共重合体等が挙げられる。
【0092】
これらの共重合体は、例えば、化合物(XII)及びビニル芳香族化合物の添加法等を適宜選択することにより合成することができる。より具体的には、▲1▼化合物(XII)とビニル芳香族化合物との混合物を反応系に加えて重合することによりランダム共重合体をどちらか一方の全部をあらかじめ重合しておき、その後、もう一方の混合物を加えて重合を継続する方法や、▲2▼どちらか一方の一部を予め重合しておき、その後両者の混合物を加えて重合を継続することによリ部分ブロック共重合体を得る方法、▲3▼化合物(XII)とビニル芳香族化合物とを反応系に逐次添加して重合を行うことによリ完全ブロック共重合体を得る方法等を採用することができる。
【0093】
このようにして得られたアームポリマーを分岐ポリマー鎖としてスターポリマーを生成せしめる反応は、アームポリマー合成反応終了後、反応液中ヘさらに多官能性カップリング剤を添加することにより行うことができる。この反応は通常、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下で、有機溶媒中において−100℃〜50℃、好ましくは−70℃〜40℃の温度で行われ、構造が制御され、且つ分子量分布の狭い重合体を得ることができる。
【0094】
得られた共重合体からフェノール性水酸基の保護基を脱離させる反応は、前記重合反応で例示した溶媒の他、メタノール、エタノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等の多価アルコール類;水等の1種単独又は2種以上の混合溶媒の存在下、塩酸、硫酸、塩化水素ガス、臭化水素酸、p−トルエンスルホン酸、1,1,1−トリフロロ酢酸、一般式:M’HSO4(式中、M’はLi、Na、K等のアルカリ金属を表す)で示される重硫酸塩などの酸性試剤を触媒として、室温から150℃の温度で行われる。
【0095】
この反応において、溶媒の種類と濃度、触媒の種類と添加量、及び反応温度と反応時間を適当に組み合わせることにより、フェノール性水酸基の保護基が全部又は選択的に一部脱離されて、本発明の狭分散且つ構造の制御されたアルケニルフェノール系スターポリマーを製造することができる。
【0096】
その他、スターポリマー(X)は、トリエチルアミン、2−クロロ−2,4,4−トリメチル−1−ペンテン/TiCl4等のカチオン重合開始剤の存在下、化合物(XII)単独、化合物(XII)及び化合物(XIII)、又は化合物(XII)と該化合物(XII)と共重合可能な二重結合を有する化合物をカチオン重合し、次に、多官能性カップリング剤を反応させ、得られた共重合体からフェノール性水酸基の保護基を全部又は一部脱離させる方法等によっても製造することができる。
【0097】
このようにして得られるスターポリマー(X)の数平均分子量(Mn)は、好ましくは3,000〜1,000,000、より好ましくは20,000〜500,000である。
【0098】
4)高分子電解質の製造
本発明の高分子電解質は、本発明のスターポリマーにリチウム塩を添加複合させて製造することができる。添加複合させる方法には特に制限はなく、例えば、▲1▼スターポリマーにリチウム塩を必要に応じ溶媒に溶解させて均一に混合する方法、▲2▼スターポリマーにリチウム塩を添加して常温又は加熱下に機械的に混練する方法、▲3▼リチウム塩を溶解した溶液に、スターポリマーを含浸して膜を膨潤させ、これにリチウム塩を均一に複合させる方法等、任意に選択することができる。
【0099】
高分子電解質に用いられるリチウム塩としては、これまでリチウム電池用電解質成分として知られている種々のものを選択使用することができる。好ましい具体例としては、LiPF4、LiClO4、LiBF4、LiB(Ph)4、LiCF3S、LiNH(CF3SO2)等が挙げられる。これらは単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0100】
また、これらリチウム塩のスターポリマーに対する添加割合は、この共重合体のアルキレンオキサイドユニットに対して、0.005〜80モル%、好ましくは0.01〜50モル%の範囲である。
【0101】
本発明の高分子電解質は、正極集電板と負極集電板との間に、リチウム又はリチウム合金からなる負極と両極間に収容させることによりリチウム電池とすることができる。リチウム電池としては、種々の大きさ,形状のものとすることができるが、特に薄型構造の電池として好適である。
【0102】
【実施例】
以下、本発明を実施例により、更に詳細に説明する。但し、本発明の範囲は、下記の実施例により何ら制限を受けるものではない。
【0103】
(実施例1−1)ポリ(p−ヒドロキシスチレン−b−スチレン)をアームとするスターポリマーの合成
窒素雰囲気下において、トルエン450gとテトラヒドロフラン(以下、「THF」と略す)50gとからなる混合溶媒中に、n−ブチルリチウム(以下、「NBL」と略す)9.8ミリモルを加え、−60℃に保持しながら、p−t−ブトキシスチレン(以下、「PTBST」と略す)0.1モルを15分かけて滴下、さらに反応を30分継続し、ガスクロマトグラフィ(以下、「GC」と略す)により反応完結を確認した。
次いで、スチレン0.35モルを15分かけて滴下、更に反応を90分継続し、GCにより反応完結を確認した。この段階で、反応液を少量採取し、メタノールにより反応を停止させた後、GPCにより分析したところ、得られたポリマーはMn=10,300の単分散ポリマーであった。
【0104】
続いて、反応系の温度を−40℃に昇温、保持しながら、ジビニルベンゼン(以下、「DVB」と略す)32.4ミリモルを添加し、さらに反応を4時間継続し、GCにより反応完結を確認した。ここで、反応系にメタノールを加えて反応を停止させ、反応液を大量のメタノール中に投入してポリマーを析出させ、濾過、洗浄後、60℃で5時間減圧乾燥して、白色粉体状のポリマーを得た。用いたモノマー総量に対する重合収率は、99.5%であった。
このスターポリマーのMnは72,000であった。
【0105】
得られたポリマー20gをTHF/エタノール=4/1(重量比)に溶解して25%溶液とし、濃塩酸2gを加えて50℃で30時間反応を行った。反応液を大量の水中に投入してポリマーを析出させ、濾過、洗浄後、60℃で5時間減圧乾燥して、白色粉体状のポリマー18gを得た。
この反応において、反応前後のポリマーの13C−NMRを比較したところ、77ppm付近におけるポリ(PTBST)骨格のt−ブトキシ基由来のピークが反応後は消失していた。また、生成したポリマーのMnは65,000であった。
以上のことから、共重合反応とその後の脱離反応は設定通りに行われ、ポリ(p−ヒドロキシスチレン−b−スチレン)をアームとするスターポリマーが生成した事が確認された。
【0106】
(実施例1−2)アーム部分にポリエチレンオキサイドをグラフトさせたスター−グラフトポリマーの合成
実施例1−1で得られたポリ(p−ヒドロキシスチレン−b−スチレン)をアームとするスターポリマー10gを、窒素雰囲気下で200gのTHFに溶解し、t−ブトキシカリウム16mmolを加えて25℃で1時間攪拌した。反応液を少量採取し、トリメチルシリルクロライドを加えて反応させた後、反応液をn−ヘキサン中に投入してポリマーを析出させ、濾過、洗浄、乾燥して得られたポリマーを1H−NMRで分析したところ、p−ヒドロキシスチレン骨格のヒドロキシル基由来のピークが完全に消失している事が確認された。この事から、p−ヒドロキシスチレン骨格のヒドロキシル基とカリウムが反応してカルバニオンの生成が確認された。
【0107】
次いで、反応液にエチレンオキサイド4.2gを添加し、65℃で24時間反応した後、酢酸を加えて反応を停止させ、反応液を大量のn−ヘキサン中に投入してポリマーを析出させ、濾取、洗浄して、60℃で5時間減圧乾燥することにより、白色粉体状のポリマー14.2gを得た。生成したポリマーをGPC(ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー)及び13C−NMRで分析したところ、アーム中のp−ヒドロキシルスチレン単位に、Mnが245であるポリエチレンオキサイドがグラフトされ、且つ、29重量%のポリエチレンオキサイドを含有するスター−グラフトポリマーであることがわかった。
【0108】
(実施例2−1)ポリ(p−ヒドロキシスチレン−b−ブタジエン)をアームとするスターポリマーの合成
実施例1−1において、スチレンを用いる代わりに、ブタジエン0.35モル含むTHF溶液(濃度30重量%)とする以外は実施例1−1と同様にしてポリ(p−ヒドロキシスチレン−b−ブタジエン)をアームとするスターポリマーを合成した。
【0109】
合成過程で得られたポリマーの分析値は以下のとおりである。
ポリ(PTBST−b−ブタジエン):Mn=6,800
ポリ(PTBST−b−ブタジエン)をアームとするスターポリマー:Mn=47,000
ポリ(p−ヒドロキシスチレン−b−ブタジエン)をアームとするスターポリマー:Mn=42,000
【0110】
(実施例2−2)アーム部分にポリエチレンオキサイドをグラフトさせたスター−グラフトポリマーの合成
実施例2−1で得られたポリ(p−ヒドロキシスチレン−b−ブタジエン)をアームとするスターポリマー10g、t−ブトキシカリウム28ミリモル、エチレンオキサイド7gを用いる以外は実施例1−2と同様にしてグラフト化反応を行い、白色粉体状のポリマー17gを得た。生成したポリマーをGPC(ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー)及び13C−NMRで分析したところ、アーム中のp−ヒドロキシルスチレン単位に、Mnが250であるポリエチレンオキサイドがグラフトされ、且つ、41重量%のポリエチレンオキサイドを含有するスター−グラフトポリマーであることがわかった。
【0111】
(実施例3)高分子電解質の製造
実施例1−2で得られたスター−グラフトポリマー1gを25mlのメチルエチルケトンに溶解した。この溶液に0.03gのLiClO4を溶解したTHF溶液5mlを加え均一に混合することにより、実施例3の高分子電解質溶液を得た。
【0112】
(実施例4)高分子電解質の製造
実施例2−2で得られたスター−グラフトポリマー1g、0.05gのLiClO4を溶解したTHF溶液5mlを用いる以外は実施例3と同様にして、実施例4の高分子電解質溶液を得た。
【0113】
(応用例1、2)イオン伝導度の測定
実施例3及び4で得られた溶液をテフロン(登録商標)板上に流延した。試料を室温に24時間放置して溶媒を除去した後、60℃で24時間減圧乾燥して製膜した。この膜はLiClOが均一に分散していた。この膜を白金板にはさみ、周波数5Hz〜10MHzのインピーダンスアナライザー(Solartron−1260型)を用いて、複素インピーダンス表示をコンピューター処理してイオン伝導度を算出した。その結果、実施例3の高分子電解質では、23℃で6×10−5S/cmであり、実施例4の高分子電解質では、23℃で4×10−5S/cmであった。
【0114】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、イオン伝導率が高く、成形性のよい高分子固体電解質に好適なスターポリマー及び高分子電解質が提供される。本発明の高分子電解質を用いることにより、高性能かつ長寿命なリチウム電池を製造することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention comprises a star polymer comprising a central core and an arm part having an alkenylphenol homopolymer or copolymer as a polymer chain and having an alkylene oxide unit in the side chain, and a composite of the star polymer and a lithium salt It relates to a polymer electrolyte comprising
[0002]
[Prior art]
Recent advances in microelectronics, as typified by memory backup power supplies, are demanding smaller, thinner, and lighter batteries as batteries are housed in devices, integrated with elements and circuits. Yes. However, a battery using a liquid electrolyte requires a separator between the electrodes to prevent contact between the electrodes, so there are restrictions on downsizing and thinning of the battery, as well as concerns about leakage and operating temperature. There are problems such as narrow range.
[0003]
In order to solve these problems, attempts have been made to use a polymer electrolyte as a method for solidifying the electrolytic solution. So far, a system using a combination of polyethylene oxide, polyethyleneimine, polyphosphazene and lithium salt has been reported as such a polymer solid electrolyte.
Japanese Patent Publication No. 5-74195 discloses the following general formula (VII):
[0004]
[Chemical 7]
Figure 0004116788
[0005]
(In the formula, Ra and Rb each represent a hydrogen atom, a methyl group, etc., Rc represents an alkyl group, an aryl group, etc. p is an integer of 1 to 45, and q is a positive integer.
In the formula
[0006]
[Chemical 8]
Figure 0004116788
[0007]
The number average molecular weight of the graft chain represented by is 45 or more and less than 2000. And at least one polymer block chain A comprising a repeating unit represented by formula (VIII):
[0008]
[Chemical 9]
Figure 0004116788
[0009]
(Where Rd represents a hydrogen atom, a methyl group, etc., and M represents the formula: —CH═CH 2 , -C (CH Three ) = CH 2 , -COOCH Three Or -COOC 2 H Five , A phenyl group or a substituted phenyl group, and s represents a positive integer. And a lithium battery of a block-graft copolymer composed of at least one polymer block chain B composed of a repeating unit represented by the following formula: ing.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, lithium batteries using these polymer electrolytes have (i) insufficient ionic conductivity, (ii) insufficient strength, (iii) poor moldability, and (iv) unstable to electrodes. And so on. Therefore, it is not satisfactory in terms of discharge characteristics, and the performance is deteriorated with time, and the battery life is also difficult.
[0011]
The present invention has been made in view of the above problems, and is composed of a novel star polymer suitably used for a polymer electrolyte, and the star polymer and a lithium salt, and has high ionic conductivity and excellent moldability. It is an object to provide a molecular electrolyte.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above-mentioned problems, the present inventors have synthesized a star polymer comprising a central core and an arm portion (A) extending from the central core and having an alkylene oxide unit in its side chain with a lithium salt. As a result, it was found that a polymer solid electrolyte having high ion conductivity and good moldability can be obtained, and the present invention has been completed.
[0013]
That is, the present invention is first a star polymer having a central core and an arm part (A) composed of a polymer chain extending from the central core, wherein the arm part (A) has the general formula (I)
[0014]
[Chemical Formula 10]
Figure 0004116788
[0015]
(Wherein R 1 Represents a hydrogen atom or a methyl group, R 2 And R Three Each independently represents a hydrogen atom or a C1-C6 alkyl group, R Four Represents a hydrogen atom, an alkyl group, an aryl group, an acyl group or a silyl group, and n represents 0, 1 or 2. When n is 2, R 2 May be the same or different. Moreover, m represents the integer of 1-50. And a polymer chain having a repeating unit represented by formula (A1).
[0016]
In the star polymer of the present invention, the polymer chain (A1) is preferably any of the following (a) to (d).
(A) A homopolymer comprising the repeating unit represented by the general formula (I).
(B) General formula (I) and general formula (II)
[0017]
Embedded image
Figure 0004116788
[0018]
(Wherein R Five Represents a hydrogen atom or a methyl group, R 6 Represents a hydrogen atom or a C1-C6 alkyl group, and r represents 0, 1 or 2. When r is 2, R 6 May be the same or different. The copolymer which has a repeating unit represented by this.
(C) General formula (I) and general formula (III)
[0019]
Embedded image
Figure 0004116788
[0020]
[In the formula, R 7 Represents a hydrogen atom or a C1-C6 alkyl group, R 8 Is the formula: -CH = CH 2 , -C (CH Three ) = CH 2 Or -CO 2 A group represented by R ′ (R ′ represents a C1-C6 alkyl group) is represented. ] The copolymer which has a repeating unit represented by these.
(D) A copolymer having a repeating unit represented by the general formula (I), general formula (III), or general formula (II).
[0021]
In the star polymer of the present invention, the arm part is composed of a polymer chain (A1) and a general formula (IV)
[0022]
Embedded image
Figure 0004116788
(Wherein R 9 Represents a hydrogen atom or a methyl group, R Ten Has a hydrogen atom, a C1-C12 alkyl group, a hydrocarbon group having a C3 or higher alicyclic skeleton optionally having a substituent, and a C3 or higher alicyclic skeleton optionally having a substituent. It represents an alkyl group having a hydrocarbon group, a phenyl group which may have a substituent, or a heterocyclic group. And a polymer chain (A2) having a repeating unit (A21) represented by:
[0023]
In this case, the polymer chain (A2) has the repeating unit (A21) and the general formula (V).
[0024]
Embedded image
Figure 0004116788
[0025]
(Wherein R 11 Represents a hydrogen atom, a methyl group or an aryl group which may have a substituent, and R 12 Is a C1-C6 alkyl group or OR 13 Group (R 13 Represents a hydrogen atom, a C1-C6 alkyl group or an acid-decomposable leaving group, and t represents an integer of 0 or 1-3. When t is 2 or more, R 12 May be the same or different. ) And may be a block copolymer (A22)-(A21) in order from the central core.
[0026]
As the star polymer of the present invention, the polymer chain constituting the arm part (A) preferably has a number average molecular weight of 1,000 to 100,000.
[0027]
The star polymer of the present invention preferably has a central core formed by crosslinking a polyfunctional coupling agent.
In this case, the polyfunctional coupling agent is preferably a compound having at least two polymerizable double bonds per molecule.
[0028]
Embedded image
Figure 0004116788
[0029]
[In the formula, R 14 Represents a hydrogen atom or a methyl group, Y represents an oxygen atom, a sulfur atom, r1r2N (r1 and r2 each independently represents a hydrogen atom, a C1-C6 alkyl group, or an alkoxycarbonyl group), a substituent. Methylene group which may have, phenylene group which may have substituent, C (r3r4) O, C (r5r6) S, C (r7r8) N (r9), OC (r10r11), SC (r12r13 ), N (r14) C (r15r16), OCO or CO 2 CH 3 R3 to r16 each independently represent a C1 to C6 alkyl group or a phenyl group which may have a substituent. w represents 0, 1 or 2, and when w is 2, Y may be the same or different. U represents 2 or 3, and in this case, Y, R 14 And W may be the same or different. It is more preferable that it is a compound represented by this.
[0030]
The star polymer of the present invention preferably has a number average molecular weight of 20,000 to 500,000.
[0031]
Secondly, the present invention provides a polymer electrolyte comprising a composite of one or more of the star polymers of the present invention and one or more of lithium salts.
[0032]
According to the present invention, a star polymer and a polymer electrolyte suitable for a solid polymer electrolyte having high ion conductivity and good moldability are provided. Further, by using the polymer electrolyte of the present invention, a high-performance and long-life lithium battery can be produced.
[0033]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention is described in detail below.
1) Star polymer of the present invention
The star polymer of the present invention has a central core and an arm part containing a polymer chain (A1) having at least a repeating unit represented by the general formula (I) in the central core.
[0034]
The polymer chain (A1) of the star polymer of the present invention preferably comprises any one of the following (1) to (4).
(1) A homopolymer comprising repeating units represented by the general formula (I).
In the repeating unit represented by the general formula (I), R 1 , R Three Each independently represents a hydrogen atom or a methyl group; 2 Represents a hydrogen atom or a C1-C6 alkyl group such as a methyl group, an ethyl group, an isopropyl group, or a t-butyl group. R Four Is an alkyl group such as methyl, ethyl, n-propyl, isopropyl, n-butyl, sec-butyl, t-butyl, n-pentyl, n-hexyl; acetyl, propionyl, phenylacetyl, benzoyl, 4-chlorobenzoyl, An acyl group such as 4-methylbenzoyl; a silyl group such as trimethylsilyl, triethylsilyl, t-butyldimethylsilyl; and the like. n represents 0, 1 or 2, and when n is 2, R 2 May be the same or different. m represents an integer of 1 to 50.
[0035]
(2) A copolymer having a repeating unit represented by the general formula (I) and a repeating unit represented by the general formula (II).
In the repeating unit represented by the general formula (II), R Five Represents a hydrogen atom or a methyl group. R 6 Represents a hydrogen atom or a C1-C6 alkyl group such as a methyl group, an ethyl group, an isopropyl group, or a t-butyl group, and r represents 0, 1, or 2. When r is 2, R 6 May be the same or different. Moreover, the substitution position of these substituents is not particularly limited.
[0036]
(3) A copolymer having repeating units represented by the general formula (I) and the general formula (III).
In the repeating unit represented by the general formula (III), R 7 Represents a hydrogen atom; or a C1-C6 alkyl group such as a methyl group, an ethyl group, an isopropyl group, or a t-butyl group. R 8 Is the formula: -CH = CH 2 , -C (CH Three ) = CH 2 Or -CO 2 R ′ is represented. Here, R ′ represents a C1-C6 alkyl group such as methyl, ethyl, n-propyl, isopropyl, n-butyl, t-butyl group.
[0037]
(4) A copolymer having repeating units represented by the above general formula (I), general formula (II) and general formula (III).
[0038]
In the case of (2), (3) and (4) above, there are no particular restrictions on the bonding order or copolymerization mode of the repeating units represented by the general formulas (I), (II) and (III), A block copolymer is preferred.
[0039]
The number average molecular weight of the polymer (arm polymer) chain constituting the arm part (A) of the star polymer of the present invention is not particularly limited, and a range of 1,000 to 100,000 can be specifically exemplified.
[0040]
The central core of the star polymer of the present invention is preferably a central core having a structure in which a polyfunctional coupling agent is polymerized and crosslinked. As the polyfunctional coupling agent, a trifunctional or higher functional compound is preferable, but even if it is a bifunctional compound, it can be used when a polymer can be formed to form a trifunctional or higher functional compound. it can.
[0041]
Examples of the polyfunctional coupling agent include compounds represented by general formula (VI) such as divinyl aromatic compounds and trivinyl aromatic compounds, diepoxides, diketones, dialdehydes, and general formula (IX).
[0042]
Embedded image
Figure 0004116788
[0043]
(Wherein, X represents a substituent selected from the group consisting of a halogen atom, a C1-C6 alkoxyl group, and a C2-C6 acyloxyl group. 1 And R 2 Each represents a hydrogen atom or a C1-C6 monovalent hydrocarbon group, R 1 And R 2 May be the same or different. R Three Is a substituent (CR 1 R 2 X) represents a polyvalent aromatic hydrocarbon group or a polyvalent aliphatic hydrocarbon group that can have X. a represents an integer of 3 to 6. ).
[0044]
In the general formula (IX), X represents a halogen atom, an alkoxyl group having 1 to 6 carbon atoms or a C2 to C6 acyloxy group. Here, examples of the halogen atom include chlorine, fluorine, bromine, iodine, and the like. It does not specifically limit as a C1-C6 alkoxyl group, For example, a methoxy group, an ethoxy group, n- or an isopropoxy group etc. can be mentioned. Examples of the C2 to C6 acyloxy group include an acetyloxy group and a propionyloxy group.
[0045]
R 1 And R 2 Are the same or different and each represents a hydrogen atom or a C1-C6 monovalent hydrocarbon group. The C1-C6 monovalent hydrocarbon group is not particularly limited, and examples thereof include a methyl group, an ethyl group, an n-propyl group, and an isopropyl group. R Three Is a substituent (CR 1 R 2 X) represents a polyvalent aromatic hydrocarbon group or polyvalent aliphatic hydrocarbon group which can have X, and a represents an integer of 3 to 6.
[0046]
Specific examples of the compound represented by the general formula (IX) include compounds represented by the following chemical formula.
[0047]
Embedded image
Figure 0004116788
[0048]
Examples of the divinyl aromatic compound include 1,3-divinylbenzene, 1,4-divinylbenzene, 1,2-diisopropenylbenzene, 1,3-diisopropenylbenzene, 1,4-diisopropenylbenzene. 1,3-divinylnaphthalene, 1,8-divinylnaphthalene, 2,4-divinylbiphenyl, 1,2-divinyl-3,4-dimethylbenzene, 1,3-divinyl-4,5,8-tributylnaphthalene, 2,2'-divinyl-4-ethyl-4'-propylbiphenyl and the like can be mentioned. These may be used alone or in combination of two or more.
[0049]
As such a divinyl aromatic compound, for example, even if it is usually commercially available as a mixture with ethyl vinyl benzene or the like, it can be used as it is if the divinyl aromatic compound is the main component. Depending on the above, it may be used after being purified. Furthermore, other polymerizable double bond aromatic compounds such as styrene can also be mixed and used. In this case, the mixing ratio of styrene is the central core mixed with divinyl aromatic compound and crosslinked. If it can form, it will not be specifically limited, However, It is 1 to 50 weight%, Preferably it is the range of 5 to 20 weight%.
[0050]
Examples of the trivinyl aromatic compound include 1,2,4-trivinylbenzene, 1,3,5-trivinylnaphthalene, 3,5,4′-trivinylbiphenyl, 1,5,6-trivinyl-3, Examples thereof include 7-diethylnaphthalene. These may be used alone or in combination of two or more.
[0051]
As the divinyl aromatic compound and the trivinyl aromatic compound, a compound group in which a spacer is provided between the vinyl group and the aromatic ring can be more preferably exemplified. More specifically, compounds represented by the following formula can be exemplified, and these may be used alone or in combination of two or more.
[0052]
Embedded image
Figure 0004116788
[0053]
The diepoxide is not particularly limited, and examples thereof include cyclohexane diepoxide, 1,4-pentane diepoxide, 1,5-hexane diepoxide, and the like. These may be used alone or in combination of two or more.
[0054]
The diketone is not particularly limited, and examples thereof include 2,4-hexane-dione, 2,5-hexane-dione, and 2,6-heptane-dione. These may be used alone or in combination of two or more.
[0055]
The dialdehyde is not particularly limited, and examples thereof include 1,4-butane dial, 1,5-pentane dial, 1,6-hexane dial, and the like. These may be used alone or in combination of two or more.
[0056]
In addition, as the polyfunctional coupling agent, at least one compound selected from silane compounds having the following formula and the like can also be used.
[0057]
Embedded image
Figure 0004116788
[0058]
Embedded image
Figure 0004116788
[0059]
Moreover, the compound represented by the following chemical formula can also be used as a polyfunctional coupling agent.
[0060]
Embedded image
Figure 0004116788
[0061]
2) Production of star polymer
The star polymer having the arm part (A) including the polymer chain (A1) used in the present invention has, for example, the general formula (X) in the molecule.
[0062]
Embedded image
Figure 0004116788
[0063]
(Wherein R 1 , R 2 And n represent the same meaning as described above. ) Is reacted with an organic solvent solution of a star polymer having a repeating unit represented by the following formula (hereinafter abbreviated as “star polymer (X)”) to carbanionize the hydroxyl group of the side chain of the star polymer (X), This includes general formula (XI)
[0064]
Embedded image
Figure 0004116788
[0065]
(Wherein R Three Represents the same meaning as described above. ) (Hereinafter abbreviated as “alkylene oxide (XI)”) and a graft chain is grown.
[0066]
Carbanionization of the hydroxyl group of the side chain of the star polymer (X) is carried out by adding a base or a base organic solvent solution at −20 ° C. to 50 ° C. It can be carried out by dropping at 0 ° C. and stirring at 0 ° C. to 30 ° C. for several hours.
[0067]
Examples of the base used include the formula: RM ′ (where R represents t-butyl ether, n-butyl, diphenylethylene, benzyl, naphthalene, cumyl group, etc., and M ′ represents sodium, potassium, cesium, etc. An organic alkali metal represented by the following formula: More specifically, potassium t-butoxide, potassium naphthalene, diphenylethylene potassium, benzyl potassium, cumyl potassium, naphthalene sodium, cumyl cesium and the like can be used.
[0068]
The amount of the base used is in the range of 0.1 mol to 10 mol, preferably 0.5 mol to 3 mol, with respect to 1 mol of the phenolic hydroxyl group contained in the star polymer (X) as a raw material to be described later.
[0069]
Examples of the organic solvent that can be used for the reaction include aliphatic hydrocarbons such as n-hexane and n-heptane; alicyclic hydrocarbons such as cyclohexane and cyclopentane; aromatic hydrocarbons such as benzene and toluene; In addition to ethers such as diethyl ether, tetrahydrofuran (THF) and dioxane; and the like, organic solvents usually used in anionic polymerization such as anisole and hexamethylphosphoramide can be mentioned. It can be used as the above mixed solvent.
[0070]
Carbanion can be produced, for example, by reacting the reaction product with trimethylsilyl chloride, precipitating in methanol, purifying, and drying the sample. 1 This can be confirmed by measuring the disappearance of the hydroxyl group and the increase in the trimethylsilyl group by H-NMR.
[0071]
Next, the alkylene oxide (XI) is added to the carbanionized star polymer (X) in the form of vapor or liquid. The reaction is usually performed at 0 to 80 ° C. for 1 to 48 hours. Examples of the alkylene oxide (XI) used include ethylene oxide, propylene oxide, butylene oxide, and the like.
[0072]
After completion of the reaction, the reaction solution is subjected to, for example, acids such as hydrochloric acid, sulfuric acid, acetic acid; formula: R Four -X '(R Four Represents the same meaning as described above, and X ′ represents a halogen atom. The reaction is stopped by adding halides represented by Formula: R Four Examples of the compound represented by -X 'include halides such as methyl bromide and benzyl chloride; silyl compounds such as trimethylsilyl chloride and t-butyldimethylsilyl chloride; acid halides such as acetyl chloride and benzoyl chloride; It is done.
[0073]
When the reaction solution is poured into an organic solvent such as n-hexane, precipitation occurs, and the desired product can be isolated by filtering the precipitate and drying. Characterization of the obtained star polymer was measured by measuring the number average molecular weight with a membrane osmometer, infrared absorption spectrum, 1 The structure and composition are determined by H-NMR, and the length and number of graft chains can be determined from the results. In addition, it is possible to determine whether the target product has been isolated by GPC (gel permeation chromatography) and to estimate the molecular weight distribution.
[0074]
The star polymer obtained as described above preferably has a number average molecular weight in the range of 20,000 to 500,000.
[0075]
3) Star polymer (X)
Star polymer (X) used as a starting material is prepared by the general formula (XII) according to the anionic polymerization method using an anionic polymerization initiator as a polymerization initiator.
[0076]
Embedded image
Figure 0004116788
[0077]
After the compound represented by the formula (hereinafter referred to as “compound (XII)”) is homopolymerized or copolymerized with a compound copolymerizable with compound (XII), a polyfunctional coupling agent is further co-polymerized. Polymerized, protecting group of phenolic hydroxyl group (R 15 ) And (2) an anionic polymerization method using an anionic polymerization initiator as a polymerization initiator, the compound (XII) is homopolymerized, then a polyfunctional coupling agent is copolymerized, and an anion A polymerizable compound is copolymerized to form a phenolic hydroxyl protecting group (R 15 As long as it can be obtained by the method of desorbing), there is no particular limitation. Specifically, the star polymer (X) can be produced by the method described in Japanese Patent Application No. 2000-261074.
[0078]
In the general formula (XII), R 1 , R 2 And n represent the same meaning as described above, and R 15 Are methyl, ethyl, n-propyl, isopropyl, n-butyl, t-butyl, methoxymethyl, 2-methoxyethoxymethyl, bis (2-chloroethoxy) methyl, tetrahydropyranyl Group, 4-methoxytetrahydropyranyl group, tetrahydrofuranyl group, triphenylmethyl group, trimethylsilyl group, 2- (trimethylsilyl) ethoxy group, t-butyldimethylsilyl group, trimethylsilylmethyl group, t-butoxycarbonyl group, t-butyl It represents an acid decomposition / leaving group such as a carbonylmethyl group and a 2-methyl-2-t-butoxycarbonylmethyl group. OR 15 The group is particularly preferably in the p-position relative to the alkenyl group.
[0079]
Specific examples of the compound (XII) include pt-butoxystyrene, pt-butoxy-α-methylstyrene, p- (tetrahydropyranyloxy) styrene, p- (tetrahydropyranyloxy) -α-methyl. Examples include styrene, p- (1-ethoxyethoxy) styrene, p- (1-ethoxyethoxy) -α-methylstyrene. Moreover, these can be used individually by 1 type or in mixture of 2 or more types.
[0080]
Examples of the compound copolymerizable with compound (XII) include, for example, general formula (XIII)
[0081]
Embedded image
Figure 0004116788
[0082]
(Wherein R Five , R 6 And r have the same meaning as described above. )
Or a compound represented by the general formula (XIV)
[0083]
Embedded image
Figure 0004116788
[0084]
(Wherein R 7 And R 8 Represents the same meaning as described above. ) And the like.
Specific examples of the compound represented by the general formula (XIII) include styrene, α-methylstyrene, 2-methylstyrene, 3-methylstyrene, 4-methylstyrene, 2-ethylstyrene, 3-ethylstyrene, Examples thereof include substituted or unsubstituted styrenes such as 4-ethylstyrene and 2,4-dimethylstyrene.
[0085]
Specific examples of the compound represented by the general formula (XIV) include methyl acrylate, ethyl acrylate, propyl acrylate, isopropyl alkyl, butyl acrylate, t-butyl acrylate, methyl methacrylate, ethyl methacrylate, Examples thereof include vinyl group or (meth) acryloyl group-containing compounds such as propyl methacrylate, isopropyl methacrylate, butyl methacrylate, and t-butyl methacrylate. Also, butadiene and 3-methylbutadiene can be used.
[0086]
Examples of the compound capable of anion polymerization include acrylic acid esters and methacrylic acid esters represented by the following general formula (XV).
[0087]
Embedded image
Figure 0004116788
[0088]
Where R 9 Represents a hydrogen atom or a methyl group.
R Ten Is a hydrogen atom; methyl, ethyl, n-propyl, isopropyl, n-butyl, sec-butyl, t-butyl, n-pentyl, n-hexyl, n-heptyl, n-octyl, n-nonyl, n-decyl group A C1-C12 alkyl group such as: a hydrocarbon group having an alicyclic skeleton of C3 or more which may have a substituent such as cyclopropyl, cyclopentyl, cyclohexyl, 4-methylcyclohexyl, cyclopropylmethyl, cyclopentylmethyl group; Phenyl group optionally having substituents such as phenyl, 2-chlorophenyl, 3-methoxyphenyl, 4-methylphenyl, 4-t-butoxyphenyl group; 2-pyridyl, 3-pyridyl, 4-pyridyl, 3 -Furyl, 3-furyl, 2-thienyl, 3-thienyl, (1,3-dioxolan) -4-yl, (1,3-di Representing hexane) -4-yl, imidazolyl, pyrimidinyl, or a heterocyclic group such as triazinyl groups.
[0089]
Specific examples of the compound represented by the general formula (XV) include acrylic acid; methyl acrylate, ethyl acrylate, n-propyl acrylate, isopropyl acrylate, n-butyl acrylate, t-butyl acrylate, acrylic Acrylic acid ester compounds such as n-hexyl acid, cyclopentyl acrylate, cyclohexyl acrylate, phenyl acrylate, 2-pyridyl acrylate; methacrylic acid; methyl methacrylate, ethyl methacrylate, n-propyl methacrylate, isopropyl methacrylate Methacrylic acid ester compounds such as n-butyl methacrylate, t-butyl methacrylate, n-hexyl methacrylate, cyclopentyl methacrylate, cyclohexyl methacrylate, phenyl methacrylate, 2-pyridyl methacrylate, and the like.
[0090]
Examples of the anionic polymerization initiator used in the anionic polymerization method include an alkali metal or an organic alkali metal, and examples of the alkali metal include lithium, sodium, potassium, cesium and the like. Examples of the organic alkali metal include alkylated products, allylated products, arylated products and the like of the above alkali metals. Specifically, ethyllithium, n-butyllithium, sec-butyllithium, t-butyllithium, ethyl Examples include sodium, lithium biphenyl, lithium naphthalene, lithium triphenyl, sodium naphthalene, α-methylstyrene sodium dianion, 1,1-diphenylhexyl lithium, 1,1-diphenyl-3-methylpentyl lithium, and the like.
[0091]
Examples of the polymerization mode of the arm polymer of the star polymer (X) include a random copolymer, a partial block copolymer, and a complete block copolymer in which each component is statistically distributed throughout the copolymer chain. .
[0092]
These copolymers can be synthesized, for example, by appropriately selecting a method for adding the compound (XII) and the vinyl aromatic compound. More specifically, (1) a random copolymer is polymerized in advance by adding a mixture of compound (XII) and a vinyl aromatic compound to the reaction system and polymerizing, and then, A method of continuing the polymerization by adding the other mixture, or (2) a partial block copolymer by polymerizing a part of either one in advance and then continuing the polymerization by adding the mixture of both And (3) a method of obtaining a complete block copolymer by successively adding a compound (XII) and a vinyl aromatic compound to the reaction system and carrying out polymerization.
[0093]
The reaction for producing a star polymer using the arm polymer thus obtained as a branched polymer chain can be carried out by adding a polyfunctional coupling agent to the reaction solution after completion of the arm polymer synthesis reaction. This reaction is usually performed in an organic solvent in an inert gas atmosphere such as nitrogen or argon at a temperature of -100 ° C to 50 ° C, preferably -70 ° C to 40 ° C, the structure is controlled, and the molecular weight distribution. Narrow polymers can be obtained.
[0094]
The reaction for removing the protecting group of the phenolic hydroxyl group from the obtained copolymer includes alcohols such as methanol and ethanol; ketones such as acetone and methyl ethyl ketone; methyl cellosolve and ethyl other than the solvent exemplified in the polymerization reaction. Polyhydric alcohols such as cellosolve; hydrochloric acid, sulfuric acid, hydrogen chloride gas, hydrobromic acid, p-toluenesulfonic acid, 1,1,1- in the presence of one or more mixed solvents such as water Trifluoroacetic acid, general formula: M'HSO Four (In the formula, M ′ represents an alkali metal such as Li, Na, K, etc.) The reaction is carried out at a temperature of from room temperature to 150 ° C. using an acidic reagent such as bisulfate as a catalyst.
[0095]
In this reaction, the protecting group of the phenolic hydroxyl group is completely or selectively removed by appropriately combining the type and concentration of the solvent, the type and addition amount of the catalyst, and the reaction temperature and reaction time. The narrowly dispersed and controlled structure alkenylphenol star polymers of the invention can be produced.
[0096]
In addition, the star polymer (X) is triethylamine, 2-chloro-2,4,4-trimethyl-1-pentene / TiCl. Four In the presence of a cationic polymerization initiator such as compound (XII), compound (XII) and compound (XIII), or compound (XII) and a compound having a double bond copolymerizable with the compound (XII) It can also be produced by polymerizing, then reacting with a polyfunctional coupling agent, and removing all or part of the phenolic hydroxyl protecting groups from the resulting copolymer.
[0097]
The number average molecular weight (Mn) of the star polymer (X) thus obtained is preferably 3,000 to 1,000,000, more preferably 20,000 to 500,000.
[0098]
4) Production of polymer electrolyte
The polymer electrolyte of the present invention can be produced by adding and compounding a lithium salt to the star polymer of the present invention. There are no particular restrictions on the method of adding and compounding, for example, (1) a method in which a lithium salt is dissolved in a solvent if necessary in a solvent and mixed uniformly, and (2) a lithium salt is added to the star polymer at room temperature or (3) A method of kneading mechanically under heating, (3) a method of impregnating a star polymer into a solution in which a lithium salt is dissolved to swell the film, and uniformly combining the lithium salt with this, can be arbitrarily selected. it can.
[0099]
As the lithium salt used in the polymer electrolyte, various kinds of lithium salts known so far as electrolyte components for lithium batteries can be selected and used. As a preferred specific example, LiPF Four LiClO Four , LiBF Four , LiB (Ph) Four , LiCF Three S, LiNH (CF Three SO 2 ) And the like. These can be used alone or in combination of two or more.
[0100]
Moreover, the addition ratio with respect to the star polymer of these lithium salts is 0.005-80 mol% with respect to the alkylene oxide unit of this copolymer, Preferably it is the range of 0.01-50 mol%.
[0101]
The polymer electrolyte of the present invention can be made into a lithium battery by accommodating between a positive electrode current collector plate and a negative electrode current collector plate between a negative electrode made of lithium or a lithium alloy and both electrodes. The lithium battery can have various sizes and shapes, but is particularly suitable as a battery having a thin structure.
[0102]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples. However, the scope of the present invention is not limited by the following examples.
[0103]
(Example 1-1) Synthesis of star polymer having poly (p-hydroxystyrene-b-styrene) as an arm
Under a nitrogen atmosphere, 9.8 mmol of n-butyllithium (hereinafter abbreviated as “NBL”) was added to a mixed solvent consisting of 450 g of toluene and 50 g of tetrahydrofuran (hereinafter abbreviated as “THF”) at −60 ° C. While maintaining the solution, 0.1 mol of pt-butoxystyrene (hereinafter abbreviated as “PTBST”) was added dropwise over 15 minutes, and the reaction was continued for 30 minutes, followed by gas chromatography (hereinafter abbreviated as “GC”). To confirm the completion of the reaction.
Next, 0.35 mol of styrene was added dropwise over 15 minutes, and the reaction was continued for 90 minutes. The completion of the reaction was confirmed by GC. At this stage, a small amount of the reaction solution was sampled, and the reaction was stopped with methanol. After analysis by GPC, the obtained polymer was a monodisperse polymer with Mn = 10,300.
[0104]
Subsequently, while raising and maintaining the temperature of the reaction system at −40 ° C., 32.4 mmol of divinylbenzene (hereinafter abbreviated as “DVB”) was added, and the reaction was further continued for 4 hours, and the reaction was completed by GC. It was confirmed. Here, methanol was added to the reaction system to stop the reaction, the reaction solution was poured into a large amount of methanol to precipitate a polymer, filtered and washed, and then dried under reduced pressure at 60 ° C. for 5 hours to obtain a white powder. Of polymer was obtained. The polymerization yield based on the total amount of monomers used was 99.5%.
The Mn of this star polymer was 72,000.
[0105]
20 g of the obtained polymer was dissolved in THF / ethanol = 4/1 (weight ratio) to make a 25% solution, 2 g of concentrated hydrochloric acid was added, and the reaction was performed at 50 ° C. for 30 hours. The reaction solution was poured into a large amount of water to precipitate a polymer, filtered, washed, and then dried under reduced pressure at 60 ° C. for 5 hours to obtain 18 g of a white powdery polymer.
In this reaction, the polymer before and after the reaction 13 When C-NMR was compared, the peak derived from the t-butoxy group of the poly (PTBST) skeleton in the vicinity of 77 ppm disappeared after the reaction. Moreover, Mn of the produced | generated polymer was 65,000.
From the above, it was confirmed that the copolymerization reaction and the subsequent elimination reaction were performed as set, and a star polymer having poly (p-hydroxystyrene-b-styrene) as an arm was generated.
[0106]
Example 1-2 Synthesis of Star-Graft Polymer with Polyethylene Oxide Grafted on Arm
10 g of the star polymer having the poly (p-hydroxystyrene-b-styrene) arm obtained in Example 1-1 as an arm was dissolved in 200 g of THF under a nitrogen atmosphere, and 16 mmol of t-butoxypotassium was added thereto at 25 ° C. For 1 hour. After collecting a small amount of the reaction solution and adding trimethylsilyl chloride to react, the reaction solution is put into n-hexane to precipitate a polymer, and the polymer obtained by filtration, washing and drying is obtained. 1 When analyzed by 1 H-NMR, it was confirmed that the peak derived from the hydroxyl group of the p-hydroxystyrene skeleton completely disappeared. From this, it was confirmed that the hydroxyl group of the p-hydroxystyrene skeleton and potassium reacted to form carbanion.
[0107]
Next, 4.2 g of ethylene oxide was added to the reaction liquid and reacted at 65 ° C. for 24 hours. Then, acetic acid was added to stop the reaction, and the reaction liquid was poured into a large amount of n-hexane to precipitate a polymer. The product was collected by filtration, washed, and dried under reduced pressure at 60 ° C. for 5 hours to obtain 14.2 g of a white powdery polymer. The produced polymer is converted into GPC (gel permeation chromatography) and 13 As a result of C-NMR analysis, it was found that polyethylene oxide having Mn of 245 was grafted to the p-hydroxylstyrene unit in the arm, and it was a star-graft polymer containing 29% by weight of polyethylene oxide. .
[0108]
Example 2-1 Synthesis of a star polymer having poly (p-hydroxystyrene-b-butadiene) as an arm
In Example 1-1, poly (p-hydroxystyrene-b-butadiene was used in the same manner as in Example 1-1 except that instead of using styrene, a THF solution containing 0.35 mol of butadiene (concentration: 30% by weight) was used. ) Was synthesized as a star polymer.
[0109]
Analytical values of the polymer obtained in the synthesis process are as follows.
Poly (PTBST-b-butadiene): Mn = 6,800
Star polymer having poly (PTBST-b-butadiene) as an arm: Mn = 47,000
Star polymer having poly (p-hydroxystyrene-b-butadiene) as an arm: Mn = 42,000
[0110]
Example 2-2 Synthesis of a star-graft polymer in which polyethylene oxide is grafted to the arm portion
The same procedure as in Example 1-2 was performed except that 10 g of the star polymer having poly (p-hydroxystyrene-b-butadiene) obtained in Example 2-1 as an arm, 28 mmol of potassium t-butoxy, and 7 g of ethylene oxide were used. Grafting reaction was performed to obtain 17 g of white powdery polymer. The produced polymer is converted into GPC (gel permeation chromatography) and 13 As a result of C-NMR analysis, it was found that a polyethylene oxide having a Mn of 250 was grafted to the p-hydroxylstyrene unit in the arm and a star-graft polymer containing 41% by weight of polyethylene oxide. .
[0111]
(Example 3) Production of polymer electrolyte
1 g of the star-graft polymer obtained in Example 1-2 was dissolved in 25 ml of methyl ethyl ketone. To this solution was added 0.03 g LiClO. Four The polymer electrolyte solution of Example 3 was obtained by adding 5 ml of the THF solution in which the solution was dissolved and uniformly mixing.
[0112]
(Example 4) Production of polymer electrolyte
1 g of the star-graft polymer obtained in Example 2-2, 0.05 g of LiClO Four A polymer electrolyte solution of Example 4 was obtained in the same manner as in Example 3 except that 5 ml of a THF solution in which was dissolved was used.
[0113]
(Application examples 1 and 2) Measurement of ion conductivity
The solutions obtained in Examples 3 and 4 were treated with Teflon. (Registered trademark) Cast on a plate. The sample was left at room temperature for 24 hours to remove the solvent, and then dried under reduced pressure at 60 ° C. for 24 hours to form a film. This film is LiClO. 4 Were evenly dispersed. The membrane was sandwiched between platinum plates, and an impedance analyzer (Solartron-1260 type) having a frequency of 5 Hz to 10 MHz was used to calculate the ionic conductivity by computer processing of the complex impedance display. As a result, the polymer electrolyte of Example 3 was 6 × 10 6 at 23 ° C. -5 S / cm, 4 × 10 at 23 ° C. for the polymer electrolyte of Example 4 -5 S / cm.
[0114]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a star polymer and a polymer electrolyte suitable for a solid polymer electrolyte having high ionic conductivity and good moldability are provided. By using the polymer electrolyte of the present invention, a high-performance and long-life lithium battery can be produced.

Claims (1)

中心核と、該中心核より伸びるポリマー鎖からなるアーム部(A)とを有するスターポリマーであって、
前記中心核が、多官能性カップリング剤が重合及び/又は架橋した構造を有し、
前記アーム部(A)が、一般式(I)
Figure 0004116788
(式中、Rは水素原子又はメチル基を表し、RはC1〜C6のアルキル基を表し、nは0、1又は2を表し、nが2の場合、Rは同一又は相異なっていてもよい。Rは、水素原子又はC1〜C6のアルキル基を表し、Rは水素原子、アルキル基、アリール基、アシル基又はシリル基を表す。mは1〜50の整数を表す。)で表される繰り返し単位を有するポリマー鎖(A1)を含むことを特徴とするスターポリマー。
A star polymer having a central core and an arm part (A) composed of a polymer chain extending from the central core,
The central core has a structure in which a polyfunctional coupling agent is polymerized and / or crosslinked,
The arm part (A) has the general formula (I)
Figure 0004116788
(In the formula, R 1 represents a hydrogen atom or a methyl group, R 2 represents a C1-C6 alkyl group, n represents 0, 1 or 2, and when n is 2, R 2 is the same or different. R 3 represents a hydrogen atom or a C1 to C6 alkyl group, R 4 represents a hydrogen atom, an alkyl group, an aryl group, an acyl group, or a silyl group, and m represents an integer of 1 to 50. A star polymer comprising a polymer chain (A1) having a repeating unit represented by.
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