JP4116415B2 - 塊状物用バタフライバルブ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バタフライバルブに関し、詳細には、粉体よりも径の大きな塊状物、すなわち、錠剤やペレットや粒体やカプセル等を傷つけることなく排出・供給するための塊状物 バタフライバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】
搬送管路の途中に設けられるバタフライバルブは、一般に、フラットで大略円板形状の弁体をその弁軸の回りに回動させて、バルブケーシングの内周面に嵌装されたリングパッキンに対して円板状弁体の外周縁が当接することによって、管路を閉じさせるものである。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−239043号公報 (第4−6頁、第図4及び第9図)
【0004】
薬品や食品の分野においては、錠剤やペレットや粒体やカプセル等の塊状物が被搬送物として取り扱われることが多い。塊状物は、一般に、その流動性が悪いという特性を有する。弁体がフラットである場合において、その開度が少ないとき、あるいは弁体上に保護用ゴムシートが被覆されているときには、塊状物がフラットな弁体の上に残りやすくなる。そのために、操作者が弁体を開いて塊状物の排出させたあと弁を閉じようとしたときに、弁体とリングパッキンとの間の弁隙間に塊状物が挟まって、塊状物が破砕されてしまうという挟み込み現象が起こりやすい。
【0005】
また、万が一、塊状物が弁体とリングパッキンとの間の弁隙間に挟み込まれたときであっても、挟み込みのショックを少なくし、挟み込まれた塊状物を容易に除去するために、取り扱われる塊状物の大きさや厚みに応じて隙間調整されたバタフライバルブが準備される。すなわち、大きめの塊状物に対しては大きめの弁隙間を有するバタフライバルブが準備され、小さめの塊状物に対しては小さめの弁隙間を有するバタフライバルブが準備される。したがって、取り扱われる塊状物の大きさや厚みに応じて、弁隙間の異なったバタフライバルブを幾つか準備し且つ塊状物が異なる毎にバタフライバルブを交換しなければならず、作業効率が悪いという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の解決すべき技術的課題は、錠剤やペレットや粒体やカプセル等の塊状物を弁体とリングパッキンとの間の弁隙間に挟み込むことなく、塊状物を安定して排出・供給することのできる塊状物用バタフライバルブを提供することである。
【0007】
また、本発明の解決すべき他の技術的課題は、一つのバタフライバルブで、大きさ等の異なった塊状物を取り扱うことのできる塊状物用バタフライバルブを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段及びその作用と効果】
上述の技術的課題を解決するために、本発明に係る塊状物用バタフライバルブは、以下の特徴を有する。
【0009】
すなわち、大略円筒状のバルブケーシング内に配置された大略円板状の弁体を、その弁軸の回転軸を中心に回動させることによって管路を開閉するバタフライバルブであって、上記弁体の厚みが、弁軸部分から遠ざかるに従って、しだいに薄くなり、弁軸の回転軸に直交する最大径長さ部分の厚みが最も薄くなるように構成されていることを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、弁体を全閉位置に位置決めしたとき、弁体中央の弁軸に沿った部分が最も高く、中央の弁軸部分から外周縁側に向かって低くなり、弁軸の回転軸に直交する最大径長さ部分の外周縁が最も低くなる。弁体を弁軸の回転軸の回りに少し回動させると、弁体がわずかに傾いて、弁体の上に載置された、錠剤やペレットや粒体やカプセル等の塊状物は、低い位置、すなわち、中央の弁軸部分から外周縁に向けて移動する。また、外周縁に集まった塊状物は、最終的に最も低い位置である弁軸の回転軸に直交する最大径長さ部分の外周縁に集まる。したがって、弁体中央の弁軸に沿った部分にある塊状物は、低い位置に向けて移動して、開口した弁隙間から落下して排出される。なお、弁体の傾斜面は、平面的又は曲面的に変化している。
【0011】
好ましくは、弁体は、剛性のある弁体本体の上にゴムライニングが被覆された構成である。
【0012】
上記構成によれば、上方から下方に向けて供給される塊状物は、ゴムライニングという弾性を有する被覆体で受け止められるので、塊状物の破砕が防止される。
【0013】
好ましくは、弁体の外周縁部は、弁体本体のないゴム材料単体から構成されている。
【0014】
上記構成によれば、万が一、塊状物が弁体とリングパッキンとの間の弁隙間に挟み込まれた場合であっても、弾性を有するゴム材料からなる外周縁部が弾性変形して、挟み込みによるショックが軽減され、塊状物の破砕が防止される。
【0015】
また、本発明は、以下の構成の塊状物用バタフライバルブを提供するものである。
【0016】
すなわち、大略円筒状のバルブケーシング内に配置された大略円板状の弁体を、その弁軸の回転軸を中心に回動させることによって管路を開閉するバタフライバルブであって、バルブケーシングが、上記弁軸を挟持して組み付けられるように、互いに連結可能な二つの筒状体からなり、上記二つの筒状体の内つば部は、それぞれ、クランプ部材によって囲繞され且つ締結されており、上記二つの筒状体の内周面には、全閉位置の上記弁体の外周縁を囲繞するリングパッキンが嵌装されており、上記弁軸は、その一端が上記バルブケーシングおよび上記クランプ部材を貫通して該ケーシングの外方に突出してハンドルが取り付けられており、上記クランプ部材は、中心側の面にクランプ傾斜面を有する上下一対の半円状アームと、両アームを連結する蝶番部と、上下一対の半円状アームの蝶番部の反対側の端部に設けられた締結手段とを有し、上記締結手段を締付けると、上下一対の半円状アームが引き締められ、半円状アームのクランプ傾斜面が対向した筒状体の内つば部の側面を押圧することによって、筒状体に挟まれたリングパッキンが中心に向けて突出することを特徴とする。
【0017】
上記構成によれば、バルブケーシングが二分割される一対の筒状体から構成されて、二つの筒状体は、クランプ部材の締結手段で締付けることによって一体的に結合される。このとき、クランプ部材の半円状アームのクランプ傾斜面が対向した筒状体の内つば部を押圧するように構成されている。対向する筒状体に挟まれたリングパッキンに対して押圧力が加えられて、リングパッキンが弾性変形するが、リングパッキンは、開口している側すなわち中心に向けて突出するように変形する。その結果、リングパッキンと弁体との間の弁隙間が狭くなる。したがって、クランプ部材の締結手段の締付け量を調節することによって、リングパッキンと弁体との間の弁隙間を調節することができる。つまり、塊状物の大きさ、特に塊状物の厚みに応じて、クランプ部材の締結手段の締付け量を調節することによって、塊状物がリングパッキンと弁体との間の弁隙間に挟み込まれないようにすることができる。また、、塊状物の大きさに応じて弁隙間を最適化に調整することによって、万が一、塊状物が弁隙間に挟み込まれた場合であっても、挟み込みによるショックを少なくすることができる。
【0018】
リングパッキンを回転軸に直交する面で切断した断面の側面は、外周側が押圧側面に当接する一方、中心側が押圧側面から離間するように傾斜していることが好ましい。
【0019】
上記構成によれば、クランプ部材の締結手段の締付けによって、リングパッキンは、それが収納された内つば部の内側の両方の押圧側面から押圧されるが、外周側から最初に押圧力を受けるために、ゴム等の弾性体からなるリングパッキンは、中心側に向かって突出するように変形する。したがって、クランプ部材の締結手段の締付け量が、リングパッキンの突出変形量にストレートに変換される。その結果、締結手段の締付け量があまり大きくなくても、十分な突出変形量を得ることができる。
【0020】
締結手段の締付け量は、締結手段に予め設けられた目印等を参照しながら決定することもできるが、蝶番部と反対側に位置する、上下の半円状アームの各端部の間に、ある長さの締付け量調整カラーを介在させることによって、所定の締め付け量以上の締付けが規制される。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る、全開位置のバタフライバルブ1を正面から見た図であり、図2は、図1のバタフライバルブ1を側面から見た図である。そして、図3は、本発明に係る、全閉位置のバタフライバルブ1を正面から見た図である。また、図4は、本発明に係るバタフライバルブ1において、締結手段37の締付けによる隙間調整を説明する図である。図5は、図2及び3において、A−A線で切断された弁体20の断面を模式的に示す図である。図6は、弁体20とリングパッキン17との間に形成される弁隙間27を説明する図である。
【0022】
バタフライバルブ1は、粉体よりも径の大きな塊状物、すなわち、錠剤やペレットや粒体やカプセル等を、上方から供給して下方に向けて排出させるときに使用される。したがって、大略円筒状のバルブケーシング10が垂直方向に延在するように配置され、弁体20は、全開位置では略垂直方向に延在し、全閉位置では略水平方向に延在する。バタフライバルブ1は、様々な形状や寸法の塊状物に対して適用可能である。塊状物としては、例えば、円板形状、偏平な円板形状、円柱形状、あずき形状、偏平な円柱形状、ボール形状、立方体、直方体等の種々の形状のものが用いられる。また、使用される塊状物の寸法は、例えば、大きさが3〜10mm、厚みが2〜5mmである。
【0023】
図2において、11,12はそれぞれ分割ケーシングを示し、これらの分割ケーシング11,12が結合してバタフライバルブ1のバルブケーシング10を一体構成する。上記各分割ケーシング11,12は、それぞれ、大略円筒形状を有し、該円筒の両端につば状の、継手部13及び内つば部15、継手部14及び内つば部16を夫々備えている。上記両分割ケーシング11,12の対面する内つば部15,16の両突合せ面には、断面大略矩形のリングパッキン17の嵌装できる環状凹部57,58を内周面に形成するように段付部が与えられている。また、リングパッキン17には弁体20の両端で弁軸21が挿通され、その状態で各分割ケーシング11,12が弁軸21をリングパッキン挿通部で挟持するように突き合わせ結合される。すなわち、両分割ケーシング11,12の対面する内つば部15,16には、相互が突き合わせ結合されることによって弁軸21を挟持する半円開口がその上下両端に形成されている。このようにして、各分割ケーシング11,12の相互の結合位置決めは、弁軸21を挟持してリングパッキン17が嵌装されることによって確実に行なえる。
【0024】
弁体20は、大略円板状をしているが、図1に示すように、弁体20の厚みが、弁軸部分から外周方向に遠ざかるに従って、しだいに薄くなり、弁軸21の回転軸Cに直交する最大径長さ部分の外周縁部の厚みが最も薄くなるように回転軸Cを中心に対称に構成されている。つまり、弁体20を水平の全閉位置に位置決めしたときに、弁体20の中央の弁軸21に沿った部分(肉厚部25)が最も高く、中央の弁軸部分(肉厚部25)から外周縁部に向かって低くなり、弁軸21の回転軸Cに直交する最大径長さ部分の外周縁部(肉薄部26)が最も低くなっている(図5を参照すること)。なお、弁体20の表面及び裏面は、平面的又は曲面的に傾斜している。
【0025】
水平に配置された弁体20を弁軸21の回転軸Cの回りに少し回動させると、弁体20がわずかに傾く。そして、弁体20の上に載置された、錠剤やペレットや粒体やカプセル等の塊状物(不図示)は、低い位置に向けて、すなわち、中央の弁軸部分(肉厚部25)から外周縁部(肉薄部26)に向けて(図3及び5の矢印方向に)移動する。また、外周縁部に集まった塊状物も、最終的に最も低い位置である弁軸21の回転軸Cに直交する最大径長さ部分の外周縁部(肉薄部26)に集まる。
【0026】
また、剛性のある弁体本体23(例えば、SUS304等のステンレス)からなる弁体20の表面には、弾性のあるゴムライニング24(例えば、シリコンゴム)が被覆されている。弁体本体23は、弁体20の外径寸法より小さな内側部分であり、弁体20の外周縁部は、弁体本体23のないゴム材料単体(例えば、ゴムライニング24と同じシリコンゴム)から構成されている。したがって、錠剤やペレットや粒体やカプセル等の塊状物が、弁体20との衝突や、弁体20とリングパッキン17との間での挟み込み等があっても破損しにくいように構成されている。
【0027】
さらに、リングパッキン17は、弾性のあるゴム(例えば、シリコンゴム)からなる。図4に示すように、リングパッキン17を回転軸Cに直交する面で切断したその断面は、大略台形形状をしている。しかしながら、図4を詳細に見ると分かるように、リングパッキン17の断面は大略五角形をしてなり、リングパッキン17の中心側の部分は中心Oに向けてわずかに突出した突出部41を形成している。また、リングパッキン17の左右の側面すなわちパッキング傾斜面42は、それぞれ、その外周側が環状凹部57,58の押圧側面55,56に当接する一方、その中心側が環状凹部57,58の押圧側面55,56から離間するように傾斜している。パッキング傾斜面42は、押圧側面55,56に対して、約1度〜約6度、好ましくは約3度の角度で傾斜している。
【0028】
図6に示すように、弁体20の外周縁とリングパッキン17の内周縁との間には、弁隙間27が設けられている。弁体20とリングパッキン17との弁隙間27は、大略一定に構成することもできるが、周方向の場所で変化している方が好ましい。すなわち、図6に示すように、弁軸21に近くて弁体20が肉厚である肉厚部25では、弁隙間27が小さい狭隙間部29とし、弁軸21から離れていて弁体20が肉薄である肉薄部26では、弁隙間27が大きい広隙間部28とし、狭隙間部29から広隙間部28に行くにしたがって、弁隙間27が徐々に大きくなるように構成されている。上記構成によれば、狭隙間部29では塊状物が狭隙間部29に挟み込まれ難くなっており、広隙間部28では万が一塊状物が広隙間部28に挟み込まれても塊状物が粉砕され難くなっている。なお、弁隙間27は、取り扱われる塊状物の大きさや厚みに応じて適宜変えることが可能であるが、例えば、最も弁隙間27の広い広隙間部28を約2mmとし、回転軸Cから弁体20半径の約40%外径側に寄った位置での弁隙間27を約1mmとし、最も弁隙間27の狭い狭隙間部29を約0.5mmとすることができる。
【0029】
そして、両分割ケーシング11,12は、その結合部である両内つば部15,16の内周面側に上記リングパッキン17が装着された状態で、両方の内つば部15,16を外周方向から嵌合する上下一対の半円状アーム31,32を有するクランプ部材30により、バルブケーシング10の軸方向に引き締められて結合している。
【0030】
さらに詳述すると、クランプ部材たる開閉式クランプ30は、上記両内つば部15,16を突合わせた台形断面形状に合致する凹部を有する半円状の上下一対のアーム31,32を備えている。このアーム31,32の各一端部を、蝶番部33により開閉自在に連結する一方、一方のアーム(例えば上アーム31)の他端部に、螺ナット34を螺合したボルト35をピン36により揺動自在に取付けるとともに、もう一方のアーム(例えば下アーム24)の他端部に、ボルト35が揺動方向から嵌入されるU字状の溝を形成して、分割ケーシング11,12の内つば部15,16に上下のアーム31,32を外周方向から嵌合させ、ボルト35を溝37に嵌め合わせて螺ナット34を締め付けることにより、上下のアーム31,32の凹部で内つば部15,16をリングパッキン17を介して軸方向に引き締めて一体的に結合するようになる。つまり、螺ナット34及びボルト35によって、締結手段37が構成される。両方の分割ケーシング11,12の下端で弁軸21の下端を軸支すべく突き合わせて内つば部15,16に形成された半円開口は、クランプ部材30の下アーム32によって覆われる。尚、螺ナット34とボルト35とを下アーム32に取り付けて上アーム31にU字状溝を形成するように、締結手段37の上下関係を逆にしてもよいのは勿論である。
【0031】
図4に示すように、上アーム31及び下アーム32の中心Cの側の凹部には、それぞれ、クランプ傾斜面45,46が設けられている。これに対して、内つば部15,16の側面には、それぞれ、ケーシング傾斜面47,48が設けられている。クランプ傾斜面45,46は、ケーシング傾斜面47,48に沿って摺動し、クランプ傾斜面45,46の方が、ケーシング傾斜面47,48よりも、傾斜が急である。したがって、クランプ部材30を締付けると、上アーム31が下向きに移動し、対面する内つば部15,16同士が接近するように移動する。また、リングパッキン17を環状凹部57,58に普通に嵌装した状態では、対面する内つば部15,16同士の間にはわずかな隙間43が予め存するように構成されている。
【0032】
このような構成において、締結手段37でクランプ部材30を締付けると、隙間43を狭くしながら、内つば部15,16同士が接近し、リングパッキン17が中心Oに向けて突出しながら変形する。例えば、基準位置より約5mm締付けると、リングパッキン17が約3mm突出し、基準位置より約10mm締付けると、リングパッキン17が約6mm突出して、締付け量が突出量に対して大略線形に比例している。リングパッキン17が中心Oに向けて突出すると、リングパッキン17の内周縁と弁体20の外周縁との間の弁隙間27が小さくなるので、小形又は薄型の塊状物を取り扱うのに適している。したがって、取り扱われる塊状物の大きさや厚みに応じて、弁隙間27の異なった複数のバタフライバルブ1を準備する必要がなくなり、一つのバタフライバルブ1で、様々な大きさや厚みの塊状物に対応することができる。
【0033】
締結手段37の締付け量は、締結手段37に予め設けられた目印等を参照しながら決定することもできるが、蝶番部33と反対側に位置する、上下の半円状アーム31,32の各端部の間に、ある長さの締付け量調整カラー70を介在させることによって、所定の締め付け量以上の締付けが規制される。
【0034】
ところで、上記各分割ケーシング11,12の継手部15,16、すなわち両分割ケーシング11,12の突合せ結合部である内つば部15,16の反対側に位置する継手部15,16は、不図示のパイプラインの相手側継手部の継手形状に合致することは言うまでもない。尚、本実施例では、つば状に形成されて突合せ面が環状溝18を有する平坦面が、不図示のパイプラインの相手側継手部の環状凸部に嵌合する。
【0035】
クランプ部材30の上アーム31の上端には、上方へ突出させて弁軸21の延出部を挿通させるように形成された軸支部38が設けられている。この弁軸軸支部38は、上端面が平坦にされ、上端周囲には、フランジ状の拡径部が形成されている。弁軸21の延出部は、弁軸軸支部38の上端面よりもさらに上方へ延びており、後述するように、弁体20の回動を許容または規制するピン部材と弁体20の回動位置を表示する表示ノブ52とを備えたインデックス部材と、さらに開閉レバー部材60が取り付けられる。この弁軸21の延出部は、軸支部38に挿通される部分は回動可能なように円形断面を有しているが、軸支部38を通り抜けたさらに上方の部分は、そこに挿通して取り付けられる部材が弁軸21と共に回動するように断面矩形にされている。
【0036】
弁軸軸支部38の上には、インデックス部材が弁軸延出部に挿通されて軸支部38の上端面に摺接するように設けられる。インデックス部材は、軸支部38の拡径部の外周面に対向する円弧状面を備えており、その円弧状面から拡径部の外周面に向かって付勢されて突出可能に摺動するピン部材を内蔵している。ピン部材は、その軸方向が弁体20の略円板面と平行になるように向けられており、ピン部材の先端部が弁軸軸支部38の拡径部の外周面に押し付けられ、反対側の基端部がインデックス部材の外に設けられた表示ノブ52に(ピン部材の軸方向に)連結されている。ピン部材の先端部が弁軸軸支部38の拡径部の外周面に押し付けられると、インデックス部材および弁軸21の回動が摩擦で規制されて弁体20の開度は比較的安定し、また、使用者は、この表示ノブ52の位置から弁体20の開度位置を知ることができる。
【0037】
インデックス部材が表示ノブ52を受け入れる表面の箇所には、ピン部材の径方向に延びる溝が形成されており、この溝に嵌合するように直線状凸部に形成された表示ノブ52の一端が、この溝内に嵌入することで表示ノブ52はインデックス部材内に引き込まれ、ピン部材の先端部が弁軸軸支部38の拡径部の外周面に押し付けられる。表示ノブ52の他端がノブとして摘むことのできる拡径部にされており、この拡径部を摘んで表示ノブ52をインデックス部材の外側に向かって引き出し、直線状凸部が溝から外れると表示ノブ52をさらに軸回りに回転させることにより、直線状凸部が溝と交差して表示ノブ52を引き出し位置に保持することができる。すなわち、表示ノブ52が、インデックス部材の外側に向かって引き出されると、ピン部材の先端部が弁軸軸支部38の拡径部の外周面から離脱してインデックス部材および弁軸21の回動を許容する。したがって、弁体20の開度変更は比較的小さな力で行うことができる。
【0038】
また、弁軸軸支部38の拡径部の外周面には、弁体20の全開位置および全閉位置に相当する各位置でピン部材の先端が嵌入する係止孔(全閉位置に相当する係止孔53は図示されているが、全開位置に相当する係止孔53は図4にピン部材が嵌入して示されている。)が形成されており、それぞれの位置ではピン部材が係止孔53内に嵌入してインデックス部材および弁軸21の回動を阻止し、弁体20の位置を安定させる。弁体20の全開位置と全閉位置との中間位置では、表示ノブ52をインデックス部材の外側に引き出しておくことも、またインデックス部材内に引き込んでおくことも可能であり、上述のように、表示ノブ52が引き出されている状態では弁体20の開度変更は比較的小さな力で行うことができ、引き込まれている状態では弁体20の開度は比較的安定して維持される。また、拡径部の外周面には、インデックス部材が回動して弁体20の全開位置および全閉位置に相当する各位置にきたとき、インデックス部材の側面に当接してそれ以上の回動を阻止するストッパーピンが植設されている。
【0039】
弁軸21の延出部上端には弁体20を回動させる開閉レバー60が挿通されて蝶ネジ61で固定される。開閉レバー60の位置は表示ノブ52の位置と一致している。したがって、この構成例では開閉レバー60の位置からも弁体20の開度位置を知ることができる。しかし、開閉レバー60が作業空間で邪魔になるようなことがあって取り外されていても、常に表示ノブ52の位置から弁体20の開度位置を知ることができるので、開閉の必要なときだけレバーその他のハンドルを取り付けて操作することもできる。そのような場合の例としては、一本のアームによるレバーよりも二本のアームがY字状またはT字状に延びたハンドルのほうが回転力を与えやすく、あるいはホイール状のハンドルの方が力が入りやすく操作性がよい。
【0040】
以上のように構成されたバタフライバルブ1は、弁軸21の延出部上端の蝶ネジ61を外してインデックス部材の表示ノブ52を引き出せば、開閉レバー60およびインデックス部材を弁軸延出部から簡単に引き抜くことができ、クランプ部材30の蝶ナット34を緩めてボルト35をU字状溝から外してクランプ部材30を開くと、クランプ部材30はバルブケーシング10から簡単に取り外せ、バルブケーシング10は二つの分割ケーシング11,12に分解されて弁体20およびリングパッキン17を簡単に取り出すことができる。したがって、リングパッキン17の交換も容易であり、またバルブ内部の洗浄も簡単確実に行え、塊状物用バタフライバルブとして極めて便利である。勿論、組立も逆の手順で容易に行えることは、当業者であれば容易に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る、全開位置のバタフライバルブを正面から見た図である。
【図2】 図1のバタフライバルブを側面から見た図である。
【図3】 本発明に係る、全閉位置のバタフライバルブを正面から見た図である。
【図4】 本発明に係るバタフライバルブにおいて、締結手段の締付けによる隙間調整を説明する図である。
【図5】 図2及び3において、A−A線で切断された弁体の断面を模式的に示す図である。
【図6】 弁体とリングパッキンとの間に形成される弁隙間を説明する図である。
【符号の説明】
1 バタフライバルブ
10 バルブケーシング
11 分割ケーシング
12 分割ケーシング
13 継手部
14 継手部
15 内つば部
16 内つば部
17 リングパッキン
18 環状溝
20 弁体
21 弁軸
23 弁体本体
24 ゴムライニング
25 肉厚部
26 肉薄部
27 弁隙間
28 広隙間部
29 狭隙間部
30 クランプ部材
31 上アーム
32 下アーム
33 蝶番部
34 蝶ナット
35 ボルト
36 ピン
37 締結手段
38 軸支部
41 突出部
42 パッキング傾斜面
43 隙間
45 クランプ傾斜面
46 クランプ傾斜面
47 ケーシング傾斜面
48 ケーシング傾斜面
52 表示ノブ
53 係止孔
55 押圧側面
56 押圧側面
57 環状凹部
58 環状凹部
60 開閉レバー
61 蝶ネジ
70 締付け量調整カラー
C 回転軸
O 中心

Claims (7)

  1. 大略円筒状のバルブケーシング(10)内に配置された大略円板状の弁体(20)を、その弁軸(21)の回転軸(C)を中心に回動させることによって管路を開閉する塊状物用バタフライバルブ(1)であって、
    バルブケーシング(10)が、上記弁軸(21)を挟持して組み付けられるように、互いに連結可能な二つの筒状体(11,12)からなり、
    上記二つの筒状体(11,12)の内つば部(15,16)は、それぞれ、クランプ部材(30)によって囲繞され且つ締結されており、
    上記二つの筒状体(11,12)の内周面には、全閉位置の上記弁体(20)の外周縁を囲繞するリングパッキン(17)が嵌装されており
    上記弁軸(21)は、その一端が上記バルブケーシング(10)および上記クランプ部材(30)を貫通して該ケーシングの外方に突出してハンドル(60)が取り付けられており
    上記クランプ部材(30)は、中心側の面にクランプ傾斜面(45,46)を有する上下一対の半円状アーム(31,32)と、両アーム(31,32)を連結する蝶番部(33)と、上下一対の半円状アーム(31,32)の蝶番部(33)の反対側の端部に設けられた締結手段(37)と、を有し、
    上記弁体(20)の外周縁とリングパッキン(17)の内周縁との間には、弁隙間(27)が設けられていて、
    上記締結手段(37)を締付けると、上下一対の半円状アーム(31,32)が引き締められ、半円状アーム(31,32)のクランプ傾斜面(45,46)が対向した筒状体(11,12)の内つば部(15,16)の側面を押圧することによって、筒状体(11,12)に挟まれたリングパッキン(17)が中心(O)に向けて突出することにより、上記弁隙間(27)が変化することを特徴とする塊状物用バタフライバルブ。
  2. 上記弁体(20)の厚みが、弁軸(21)部分から遠ざかるに従って、しだいに薄くなり、弁軸(21)の回転軸(C)に直交する最大径長さ部分の厚みが最も薄くなるように構成されていることを特徴とする、請求項記載の塊状物用バタフライバルブ。
  3. 上記弁軸(21)部分に近いほど弁隙間(27)が狭くて、上記弁軸(21)部分から遠ざかるに従って弁隙間(27)が広くなることを特徴とする、請求項1記載の塊状物用バタフライバルブ。
  4. 上記弁体(20)は、剛性のある弁体本体(23)の上にゴムライニング(24)が被覆された構成であることを特徴とする、請求項1記載の塊状物用バタフライバルブ。
  5. 上記弁体(20)の外周縁部は、弁体本体(23)のないゴム材料単体から構成されていることを特徴とする、請求項1記載の塊状物用バタフライバルブ。
  6. 上記リングパッキン(17)を回転軸(C)に直交する面で切断した断面の側面(42)は、外周側が押圧側面(55,56)に当接する一方、中心側が押圧側面(55,56)から離間するように傾斜していることを特徴とする、請求項記載の塊状物用バタフライバルブ。
  7. 蝶番部(33)と反対側に位置する、上下の半円状アーム(31,32)の各端部の間には、締付け量調整カラー(70)を介在させることを特徴とする、請求項記載の塊状物用バタフライバルブ。
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