JP4116236B2 - 積層部材およびそれを用いた回転電機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱硬化性樹脂を含浸した繊維基材を複数積層し、加熱加圧して成形される積層部材およびそれを用いた回転電機に係り、特に熱伝導性の向上と機械特性の向上とを両立させ、また冷却性能を向上させるようにした積層部材およびそれを用いた回転電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、強化繊維または強化繊維の織布(クロス)等の繊維基材に熱硬化樹脂を含浸し、それを複数積層して加熱加圧して成形される積層板は、絶縁構造物として使用され、積層部材、あるいはFRPと呼称されて、各方面で重用されてきている。
【0003】
このうち、特に回転電機等の電気機器においては、ガラス強化繊維エポキシ樹脂積層板が、最も広く用いられてきている。
【0004】
このガラス強化繊維エポキシ樹脂積層板は、電気絶縁性や機械特性に優れ、また耐熱的にも幅広く対応できるバランスのとれた特性を有しており、さらに経済的でもある。
【0005】
しかしながら、熱伝導率が低く、利用領域に制限があることから、最近では熱伝導率の高い製品が望まれてきている。
【0006】
ところで、通常、有機材料の熱伝導率を高くするためには、熱伝導率の高い無機質充填材を複合する手法が採られる。
【0007】
そして、積層板においても、積層方向の室温から極低温までの収縮率を低下するために、無機質充填材を複合した研究が行なわれてきている。
【0008】
例えば、「CEC/ICMC in Albuque Arb-8 “GLASSFIBER REINFORCED PLASTICS FOR CRYOGENIC USE IMPROVEMENT OF THEMAL CONTRACTION AND ELASTICMODULUS IN THICKNESS DIRECTION」、および「強化プラスチック Vol.29、No.12、P.537 技術資料“極低温用エポキシGFRPの構成と物性”」等によれば、アルミナやシリカ等を、少量の1ないし2Vol%複合しただけでも、曲げ特性や圧縮特性等の機械特性がかなり低下している。
【0009】
また、例えば“特開平9−272155号公報”では、収縮を少なくするために充填材を複合しているが、粒子径や形状を工夫して機械的強さの低下を少なくするようにしている。
【0010】
しかしながら、熱伝導率を高くするためには、窒化物や酸化物の固い粒子をある程度大量に複合することが必要である。
【0011】
代表的な充填材としては、例えば窒化ケイ素、窒化アルミニウム、アルミナ等であるが、これらは機械特性を大幅に低下させてしまう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、熱伝導率の向上と機械特性とを両立させる積層板は、現在のところ存在せず、最近では、その出現が強く望まれてきている。
【0013】
本発明の目的は、熱伝導性の向上と機械特性の向上とを両立させることが可能な積層部材を提供することにある。
【0014】
さらに、本発明の目的は、冷却性能を向上させて、高出力化、小型化に寄与することが可能な回転電機を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、熱硬化性樹脂を含浸したモース硬度が7以上の繊維基材を複数積層し、加熱加圧して成形される積層部材において、熱硬化性樹脂に、モース硬度が7以下でかつ熱伝導率が10W/mK以上の無機質充填材を添加複合している。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0040】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態による積層部材の構成例を示す断面図である。
【0041】
すなわち、本実施の形態による積層部材は、図1に示すように、熱硬化性樹脂1を含浸した板状の繊維基材2を複数枚(本例では5枚)積層し、プレス型3により加熱加圧して成形される積層部材において、熱硬化性樹脂1に、モース硬度が7以下でかつ熱伝導率が10W/mK以上の無機質充填材4を添加複合した構成としている。
【0042】
ここで、熱伝導率が10W/mK以上の無機質充填材4としては、例えば酸化マグネシウムを用いることが好ましい。
【0043】
この無機質充填材4である酸化マグネシウムは、モース硬度が6であり、モース硬度が7以下で最も熱伝導率の高い絶縁体に属し、平均粒子径が繊維基材2の繊維径の3倍程度以下の大きさのものが好ましい。
【0044】
本積層部材は、実際には、次のようにして作製する。
【0045】
すなわち、熱硬化性樹脂1中に、無機質充填材4である酸化マグネシウムを添加複合し、繊維基材2に塗布する。
【0046】
次に、この繊維基材2を5枚積層し、プレス型3により加熱加圧して積層部材を作製する。
【0047】
次に、以上のように構成した本実施の形態による積層部材においては、熱硬化性樹脂1に、熱伝導率が10W/mK以上の酸化マグネシウム等の無機質充填材4を添加複合していることにより、熱伝導性を向上させることができる。
【0048】
すなわち、積層部材に複合できる量的な限界から、熱伝導率が10W/mK以上の無機質充填材4を配合することにより、熱伝導性を向上した積層部材として効果的である。
【0049】
また、熱硬化性樹脂1に、モース硬度が7以下の酸化マグネシウム等の無機質充填材4を添加複合していることにより、繊維基材2を傷めないため、積層部材としての機械的な強度を低下することが無く、機械特性を向上させることができる。
【0050】
さらに、機械加工性を大幅に向上させる(機械加工を容易にする)ことができる。
【0051】
すなわち、無機質充填材4のモース硬度を7以下としたのは、一般に積層部材に多用されている繊維基材2(ガラスクロス)の繊維が、モース硬度が7のため、積層部材を加熱加圧する製造過程でクロスに傷を付けたり、繊維を破断したりすることで、積層部材の機械的強度に影響することが予測されるためである。
【0052】
上述したように、本実施の形態による積層部材では、熱伝導性の向上と機械特性の向上とを両立させることが可能となる。
【0053】
(第2の実施の形態)
本実施の形態による積層部材は、前記図1に示した第1の実施の形態の積層部材における繊維基材2として、平織のガラスクロスを用いて構成している。
【0054】
ここで、ガラスクロスとしては、特に織糸間に隙間空間のある目抜きガラスクロスを用いることが好ましい。
【0055】
また、熱伝導率が10W/mK以上の無機質充填材4としては、前記酸化マグネシウムに加えて、その他の成分も添加複合し、これらを主成分として用いることが好ましい。
【0056】
次に、以上のように構成した本実施の形態による積層部材においては、繊維基材2として、目抜きガラスクロス等のガラスクロスを用いていることにより、前記第1の実施の形態の場合に比べて、熱伝導性をより一層向上させることができる。
【0057】
すなわち、織り目が粗く透けた目抜きガラスクロスを使用すると、ガラス繊維の熱伝導率が低いため、積層部材にしても熱伝導性を低下させる要因が少なくなり、熱伝導率に及ぼす効果が大きい。
【0058】
また、目抜きガラスクロスを使用した場合には、無機質充填材4による損傷が少ないため、モース硬度の高い無機質充填材も使用できると同時に、複合塗料溶液中における高熱伝導充填材の沈降防止や複合塗料溶液の粘度調整等のために、シリカ等を適用することが好ましいこともある。
【0059】
さらに、無機質充填材4として、酸化マグネシウム以外に、その他の成分を必要に応じて添加複合していることにより、熱伝導性をさらにより一層向上させることができる。
【0060】
上述したように、本実施の形態による積層部材では、より一層の熱伝導性の向上と機械特性の向上とを両立させることが可能となる。
【0061】
(第3の実施の形態)
本実施の形態では、前記第1または第2の実施の形態の積層部材をシート状またはテープ状とし、Bステージ化することにより、プリプレグシートまたはプリプレグテープを構成している。
【0062】
本プリプレグシートまたはプリプレグテープは、実際には、前述した高熱伝導性の無機質充填材4を添加複合した絶縁塗料を、シート状またはテープ状の繊維基材2に塗布し、Bステージ化して作製する。
【0063】
次に、以上のように構成した本実施の形態によるプリプレグシートまたはプリプレグテープにおいては、積層部材をシート状またはテープ状とし、Bステージ化していることにより、絶縁層の熱伝導性を向上させることができる。
【0064】
特に、電気的に絶縁性で高熱伝導を必要とする凹凸面や曲面を有する個所の接着等に使用する場合に、極めて有用な効果を奏することができる。
【0065】
(変形例)
前記第1または第2の実施の形態の積層部材をシート状またはテープ状とし、その少なくとも片面に、マイカ、または無機質充填材とマイカとを複合した層を形成し、Bステージ化することにより、プリプレグシートまたはプリプレグテープを構成するようにしてもよく、
上述したように、本実施の形態によるプリプレグシートまたはプリプレグテープでは、絶縁層の熱伝導性を向上させることができ、電気的に絶縁性で高熱伝導を必要とする凹凸面や曲面を有する個所の接着等に使用する場合に極めて有用な絶縁部材を得ることが可能となる。
【0066】
(第4の実施の形態)
本実施の形態では、前記第3の実施の形態またはその変形例のプリプレグシートまたはプリプレグテープを、導体で構成されたコイルに所定回巻き付けて絶縁層として硬化成形することにより、絶縁コイルを構成し、さらに当該絶縁コイルを備えて回転電機を構成している。
【0067】
次に、以上のように構成した本実施の形態による絶縁コイルおよびそれを備えた回転電機においては、プリプレグシートまたはプリプレグテープを巻き付けて絶縁層として硬化成形した絶縁コイルとしていることにより、絶縁層の熱伝導性を向上させることができ、コイルの小型化、冷却性能の向上に寄与することができる。
【0068】
また、第3の実施の形態のプリプレグシートまたはプリプレグテープは、比較的低電界の回転電機コイルに、またその変形例のプリプレグシートまたはプリプレグテープは、比較的高電界の回転電機コイルにそれぞれ使用することにより、コイルの冷却と絶縁性とを両立することができる。
【0069】
上述したように、本実施の形態による絶縁コイルおよびそれを備えた回転電機では、絶縁層の熱伝導性を向上させることができ、コイル、回転電機の小型化、冷却性能の向上に寄与することが可能となる。
【0070】
(第5の実施の形態)
本実施の形態では、前記第1または第2の実施の形態の積層部材を、コイルと当該コイルを収納するスロットとの層間であるスロット底面またはスロット側面またはコイル間、もしくは楔下のうちの少なくとも1個所に密着するように挿入して成るスロット構成を有する回転電機を構成している。
【0071】
次に、以上のように構成した本実施の形態によるスロット構成を有する回転電機においては、コイルと当該コイルを収納するスロットとの層間であるスロット底面またはスロット側面またはコイル間、もしくは楔下のうちの少なくとも1個所に、前述した積層部材を設置していることにより、冷却性能を向上させてコイル温度が低下でき、高出力化、小型化の向上に寄与することができる。
【0072】
上述したように、本実施の形態による回転電機では、冷却性能を向上させてコイル温度が低下でき、高出力化、小型化の向上に寄与することが可能となる。
【0073】
(第6の実施の形態)
本実施の形態では、前記第1または第2の実施の形態の積層部材を、界磁コイルと鉄心との間に挿入して成る回転子を備えて回転電機を構成している。
【0074】
次に、以上のように構成した本実施の形態による回転子を備えた回転電機においては、界磁コイルと鉄心との間に、前述した積層部材を設置していることにより、冷却性能を向上させてコイル温度が低下でき、高出力化、小型化の向上に寄与することができる。
【0075】
上述したように、本実施の形態による回転電機では、冷却性能を向上させてコイル温度が低下でき、高出力化、小型化の向上に寄与することが可能となる。
【0076】
(第7の実施の形態)
本実施の形態では、前記第5または第6の実施の形態の回転電機において、挿入する積層部材の表面に、熱伝導率が0.5W/mK以上の弾性体を配設する構成としている。
【0077】
ここで、熱伝導率が0.5W/mK以上の弾性体としては、例えばシリコーンゴム、またはシリコーンゲルを積層部材に直接配設するか、もしくはシリコーンゴムまたはシリコーンゲルを積層部材に塗布挿入し加硫硬化することが好ましい。
【0078】
また、熱伝導率が0.5W/mK以上の弾性体としては、例えば熱硬化性樹脂で構成し、積層部材に塗布挿入し硬化接着することが好ましい。
【0079】
次に、以上のように構成した本実施の形態による回転電機においては、コイルと当該コイルを収納するスロットとの間、あるいは界磁コイルと鉄心との間に挿入する積層部材の表面に、熱伝導率が0.5W/mK以上のシリコーン系の弾性体、あるいは熱硬化性樹脂製の弾性体を配設していることにより、積層部材の接触面の密着性を高めることができ、熱流方向に断層を形成しないため、冷却性能を高めることが可能な回転電機を得ることができる。
【0080】
上述したように、本実施の形態による回転電機では、積層部材の接触面の密着性を高めることができ、熱流方向に断層を形成しないため、冷却性能を高めることが可能となる。
【0081】
(第8の実施の形態)
本実施の形態では、図2および図3に示すように、前記第1または第2の実施の形態の積層部材を挿入する絶縁カラー(高熱伝導FRP)5を、界磁コイル6と磁極7との間に、ダブテールあるいはテーパ状に組み立て、炭素繊維8またはその成形部品で固定して成る回転子を備えて回転電機を構成している。
【0082】
なお、9はポール絶縁(高熱伝導FRP)を示している。
【0083】
次に、以上のように構成した本実施の形態による回転子を備えた回転電機においては、積層部材を挿入する絶縁カラー5をダブテールあるいはテーパ状に組み立て、界磁コイル6および磁極7と絶縁カラー5を一体に接着固定していることにより、絶縁カラー5を積層部材に組み込んで積層部材の利用率を低下させることなく、絶縁カラー5が遠心力の影響に耐えるような構造の回転子を備えた回転電機を得ることができる。
【0084】
すなわち、絶縁カラー5は、回転子に組み込まれるので、一体化した積層部材で遠心力の影響に耐えるような構造になっている場合が多い。しかしながら、積層部材の利用率が低下して材料の無駄が多く経済的でない。
【0085】
そこで、これを積層部材に組込みその形状を工夫すると同時に、強度の高い炭素繊維8、あるいは炭素繊維8に樹脂を含浸したテープあるいは紐状のもので接着固定することにより、積層部材の利用率が低下せず、材料の無駄が少なくなって経済的となる。
【0086】
(変形例)
前記本実施の形態の回転電機において、絶縁カラー5の組み立て後、当該絶縁カラー5が界磁コイル6および磁極7と接する面に、前記第3の実施の形態またはその変形例のプリプレグシートまたはプリプレグテープを配置して、コイル組み立て後の熱処理で界磁コイル6および磁極7と絶縁カラー5を一体に接着して成る回転子を備えて回転電機を構成するようにしてもよい。
【0087】
上述したように、本実施の形態による回転電機では、絶縁カラー5を積層部材に組み込んで積層部材の利用率を低下させることなく、絶縁カラー5が遠心力の影響に耐えるような回転子を備えた回転電機を得ることが可能となる。
【0088】
(その他の実施の形態)
前記各実施の形態では、繊維基材として板状のものを複数積層する場合について説明したが、これに限らず、繊維基材として板状の形状以外のものを複数積層する構成としても、前述の場合と同様の作用効果を奏することが可能である。
【0089】
【実施例】
以下、本発明の具体的な実施例について詳細に説明する。
【0090】
(実施例1)
ビスフェノールA型エポキシ樹脂に、芳香族アミン、硬化促進剤、溶剤を配合した樹脂系に、無機質充填材としてモース硬度6の酸化マグネシウムを90wt%複合した。
【0091】
この酸化マグネシウムとしては、協和化学工業(株)製のパイロキスマの粒子径3μmのものと粒子径18μmのものとを等量使用した。
【0092】
この複合樹脂を、平織りガラスクロス(厚さ0.15、タテ糸35、ヨコ糸35)に塗布含浸し、プリプレグ化した。
【0093】
このシートを積層して、150℃、3MPaの条件で60分間、熱プレスで成形して、厚さ3mmの積層部材を作製した。
【0094】
その結果を、下記表1に示す。
【0095】
(比較例1)
比較例として、前記実施例1で示した樹脂に無機質充填材を複合しない樹脂のみで、前記実施例1の場合と同一製造条件で積層部材を作成した。
【0096】
(実施例2および3)
前記実施例1と同様であるが、平織りガラスクロス(厚さ0.1、タテ糸25、ヨコ糸25)を、薄く網目の荒い材料に代え、樹脂に複合する酸化マグネシウムの含有量を変えた。
【0097】
その他の製造条件は、前記実施例1の場合と同様にした。
【0098】
その結果を、下記表1に示す。
【0099】
(実施例4乃至6)
前記実施例1の場合と同様であるが、繊維基材であるガラスクロスとして、鐘紡(株)製のテキストグラススクリムクロス KS5380(厚さ0.11、タテ糸16、ヨコ糸15)を使用した。
【0100】
これは、平織りに属するが、織目に隙間のある目抜きガラスクロスである。
【0101】
また、樹脂に複合する酸化マグネシウムも同様で、その含有量を変えた。
【0102】
その他の製造条件は、前記実施例1の場合と同様にした。
【0103】
その結果を、下記表1に示す。
【0104】
【表1】
Figure 0004116236
*1.充填率:含浸樹脂に含まれる無機質充填材の充填率(wt%)。
【0105】
*2.熱伝導率:京都電子製・QTM−500による測定値(W/mK)。
【0106】
*3.機械特性:曲げ強さ、圧縮強さは、JIS K 6911に準じた。
【0107】
積層部材における熱伝導率は、ガラスクロスの織り目密度の影響を強く受ける。
【0108】
比較的一般的な“平織りガラスクロスA”においては、無機質充填材の充填率が高くとも、熱伝導率の向上は比較的少ない。
【0109】
そして、ガラスクロスの織り密度がB,Cと少なくなるに従って、熱伝導の向上効果が大きくなる。
【0110】
また、曲げ強さは、ガラス密度の影響を受けている。
【0111】
圧縮強さは、あまり変化が無いので、無機質充填材がガラス繊維に傷をつける等の悪影響を与えていないものと考えられる。
【0112】
(実施例7および8)
前記実施例4に示したプリプレグシート、およびプリプレグテープを作製した。
【0113】
また、この材料の片面に、集成マイカとアルミナ微粒子とを複合した樹脂を、集成マイカ50g/mになるマイカ層を作成した。
【0114】
この2種類のプリプレグテープを、厚さ10mm、幅30mm、長さ800mmのアルミニウム導体に1/2重ねで4回巻き付け、その上に離型テープを巻き、さらに2mm厚さの鉄板を当て、ルミラーテープを巻きつけ固定して、モデルコイルを作成した。
【0115】
このモデルコイルを圧力タンク中に設置して、所定時間真空引きした後、150℃の液体ポリエチレンワックスを導入し、その後0.5MPaに加圧して5時間硬化した。
【0116】
冷却後、鉄板離型テープまで取り外し、その上にコロナ防止塗料を塗布してモデルコイルとした。
【0117】
両モデルコイルの電気特性は、コロナ防止塗料の外側にアルミ箔を巻き付けて電極とし、熱伝導率は絶縁層を切り出して試験した。
【0118】
その実験結果を、下記表2に示す。
【0119】
(比較例2)
モデルコイルの構成は、絶縁テープが通常使用しているガラステープで裏打ちしたマイカプリプレグテープである。
【0120】
その他は、前記実施例7および8の場合と同じ方法である。
【0121】
【表2】
Figure 0004116236
*1;tanδ(%)は定格電圧における値。
【0122】
*2;短時間破壊(昇圧速度1kV/sec)を絶縁厚さ1mmに対する比較。
【0123】
コイル絶縁に適用した時、熱伝導率の効果は大きく、冷却性能の向上、小型化に貢献することができる。
【0124】
(実施例9)
回転電機である、6kV、3000kWの電動機の固定子鉄心のスロットに、前記実施例5に示した厚さ0.8mmの積層部材を、底面と両側面に挿入した。
【0125】
この積層部材には、コイルおよびスロット面との密着を良くするために、1W/mKの熱伝導率を有するシリコーンを塗布した。
【0126】
通常の条件で製作した同一定格の電動機と負荷実験を比較したところ、定格負荷条件でのコイル温度は、本実施例を適用した電動機の方が7℃低く、大きな冷却効果が得られた。
【0127】
なお、ここでは、高熱伝導性のシリコーンを塗布したが、熱流方向に断層を作らないことが重要であり、これ以外のものとして、ある程度の熱伝導率を有するゴム、ゲル状物、高分子の接着剤等が有用であり、使用することができる。
【0128】
(実施例10および11)
回転電機である、6kV,2500kWの電動機に、高熱伝導積層部材を適用した。
【0129】
従来、絶縁カラーは遠心力が大きいことから、積層部材を切り抜く一体構造をとっていた。
【0130】
この方式は、材料に無駄があり、加工に時間がかかる。
【0131】
そこで、実施例10では、絶縁カラーを前記図3に示したように4分割にして、遠心力をテーパで押さえる構造にして、突き合わせ面はエポキシ系の接着剤で接着し、外周部を一方向性炭素繊維を樹脂でまとめた材料で固めて一体化した。
【0132】
そして、その両面に1W/mKの熱伝導率を有するシリコーンを塗布した。
【0133】
また、実施例11では、実施例10の炭素繊維に代りに、前記第3の実施の形態のプリプレグシートを両面に配置した。
【0134】
両実施例共に、ポール絶縁は同じ方式をとった。
【0135】
磁極の周りには、プリプレグシートを密着するように2回巻き付け、高熱伝導積層部材のコイルに接する面に、1W/mKの熱伝導率を有するシリコーンを塗布して、磁極とコイルとの隙間に挿入した。
【0136】
前記図2に示したように組み立て後、120℃で5時間、樹脂の硬化のために熱処理を行ない接着することで一体化した。
【0137】
負荷実験を行なって導体温度を従来の方式と比較したところ、両実施例に差はなく、10℃の冷却効果を確認することができた。
【0138】
また、3600rpm回転の状態下でも、組み立てた絶縁カラーに何ら異常はなく、本組み立て方式でも十分使用できることを確認することができた。
【0139】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1乃至請求項5の発明の積層部材によれば、熱硬化性樹脂に、熱伝導率が10W/mK以上の酸化マグネシウム等の無機質充填材を添加複合するようにしているので、熱伝導性を向上させることが可能となる。
【0140】
また、熱硬化性樹脂に、モース硬度が7以下の酸化マグネシウム等の無機質充填材を添加複合するようにしているので、繊維基材を傷めないため、積層部材としての機械的な強度を低下することが無く、機械特性を向上させることができ、さらに機械加工性を向上させることが可能となる。
【0141】
また、繊維基材として、織り目の粗い目抜きガラスクロス等のガラスクロスを用いるようにしているので、熱伝導性をより一層向上させることが可能となる。
【0142】
さらに、モース硬度が7以下の無機質充填材として、特にモース硬度が6の酸化マグネシウムを用いるようにしているので、繊維基材を傷めないため、積層板としての機械的な強度を低下することがなく良好である。さらに、機械加工性が極めて良好である。
【0143】
以上のように、高熱伝導積層部材として、熱伝導率に優れかつ機械的強さにも優れた効果が得られる。
【0144】
一方、請求項6および請求項7の発明のプリプレグによれば、前記高熱伝導積層部材をシート状またはテープ状とし、必要に応じて少なくとも片面に、マイカ、または充填材とマイカとの複合層を形成し、Bステージ化するようにしているので、絶縁層の熱伝導性を向上させることができ、特に電気的に絶縁性で高熱伝導を必要とする凹凸面や曲面を有する個所の接着等に使用する場合に、極めて有用な効果を奏することが可能となる。
【0145】
また、請求項8および請求項9の発明の絶縁コイルおよび回転電機によれば、前記プリプレグを巻き付けて絶縁層として硬化成形した絶縁コイルとするようにしているので、絶縁層の熱伝導性を向上させることができ、コイルの小型化、冷却性能の向上に寄与することが可能となる。さらに、当該絶縁コイルを回転電機コイルに使用して、コイルの冷却と絶縁性とを両立することが可能となる。
【0146】
一方、請求項10乃至請求項14の発明の回転電機によれば、コイルと当該コイルを収納するスロットとの層間、また回転子の界磁コイルと鉄心との間に、前記積層部材を設置するようにしているので、冷却性能を向上させてコイル温度が大幅に低下でき、回転機の高出力化、小型化の向上に寄与することが可能となる。
【0147】
また、請求項15および請求項16の発明の回転電機によれば、積層部材を挿入する絶縁カラーをダブテールあるいはテーパ状に組み立て、必要に応じて絶縁カラーが界磁コイルおよび磁極と接する面に前記プリプレグを配置して、界磁コイルおよび磁極と絶縁カラーを一体に接着固定するようにしているので、絶縁カラーを積層部材に組み込んで積層部材の利用率を低下させることなく、絶縁カラーが遠心力の影響に耐えるような構造の回転子を備えた回転電機を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による積層部材の構成例を示す断面図。
【図2】本発明の第8の実施の形態による回転電機における界磁コイルの一例を示す概要図。
【図3】本発明の第8の実施の形態による回転電機における絶縁カラーの一例を示す概要図。
【符号の説明】
1…熱硬化性樹脂
2…繊維基材
3…プレス型
4…無機質充填材
5…絶縁カラー
6…界磁コイル
7…磁極
8…炭素繊維
9…ポール絶縁。

Claims (16)

  1. 熱硬化性樹脂を含浸したモース硬度が7以上の繊維基材を複数積層し、加熱加圧して成形される積層部材において、
    前記熱硬化性樹脂に、モース硬度が7以下でかつ熱伝導率が10W/mK以上の無機質充填材を添加複合して成ることを特徴とする積層部材。
  2. 前記請求項1に記載の積層部材において、
    前記無機質充填材としては、酸化マグネシウムを用いて成ることを特徴とする積層部材。
  3. 前記請求項1または請求項2に記載の積層部材において、
    前記繊維基材としては、ガラスクロスを用いて成ることを特徴とする積層部材。
  4. 前記請求項3に記載の積層部材において、
    前記ガラスクロスとしては、織糸間に隙間空間のある目抜きガラスクロスを用いて成ることを特徴とする積層部材。
  5. 前記請求項4に記載の積層部材において、
    前記無機質充填材としては、少なくとも酸化マグネシウムを主成分とすることを特徴とする積層部材。
  6. 記請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の積層部材をシート状またはテープ状とし、Bステージ化して成ることを特徴とするプリプレグ。
  7. 記請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の積層部材をシート状またはテープ状とし、その少なくとも片面に、マイカ、または充填材とマイカとを複合した層を形成し、Bステージ化して成ることを特徴とするプリプレグ。
  8. 導体で構成されたコイル本体に、前記請求項6または請求項7に記載のプリプレグを所定回巻き付けて、絶縁層として硬化成形したことを特徴とする絶縁コイル。
  9. 前記請求項8に記載の絶縁コイルを備えて成ることを特徴とする回転電機。
  10. コイルと当該コイルを収納するスロットとの層間であるスロット底面またはスロット側面またはコイル間、もしくは楔下のうちの少なくとも1個所に、記請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の積層部材を密着するように挿入して成るスロット構成を有することを特徴とする回転電機。
  11. 界磁コイルと鉄心との間に、記請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の積層部材を挿入して成る回転子を備えたことを特徴とする回転電機。
  12. 前記請求項10または請求項11に記載の回転電機において、
    前記挿入する積層部材の表面に、熱伝導率が0.5W/mK以上の弾性体を配設したことを特徴とする回転電機。
  13. 前記請求項12に記載の回転電機において、
    前記弾性体としては、シリコーンゴム、またはシリコーンゲルを前記積層部材に直接配設するか、もしくは、シリコーンゴムまたはシリコーンゲルを前記積層部材に塗布挿入し加硫硬化するようにしたことを特徴とする回転電機。
  14. 前記請求項12に記載の回転電機において、
    前記弾性体としては、熱硬化性樹脂で構成し、前記積層部材に塗布挿入し硬化接着するようにしたことを特徴とする弾性体。
  15. 界磁コイルと磁極との間に、記請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の積層部材を挿入する絶縁カラーを遠心力の影響を耐えるようにダブテールあるいはテーパ状に組み立て、炭素繊維またはその成形部品で固定して成る回転子を備えたことを特徴とする回転電機。
  16. 前記請求項15に記載の回転電機において、
    前記積層部材をシート状またはテープ状とし、Bステージ化して成るプリプレグを備え、
    前記絶縁カラーの組み立て後、当該絶縁カラーが前記界磁コイルおよび磁極と接する面に、前記プリプレグを配置して、コイル組み立て後の熱処理で前記界磁コイルおよび磁極と絶縁カラーを一体に接着して成る回転子を備えたことを特徴とする回転電機。
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