JP4115660B2 - 高気密高断熱型壁対応スリーブ及びその施工方法 - Google Patents

高気密高断熱型壁対応スリーブ及びその施工方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、高気密高断熱住宅の壁等、気密層・断熱層を有する壁等を貫通した孔に用いるスリーブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば室内に設置される強制給排気形燃焼装置においては、壁等に貫通した孔をあけ、その孔にスリーブを取り付け、更にそのスリーブ内に給排気筒を取付け、屋外から給排気筒の給気管部より燃焼空気を導入し、室内に設置した強制給排気形燃焼装置内で燃料を燃焼し、前記燃焼装置内で熱交換した後、燃焼ガスを給排気筒の排気管部より屋外へ排出していた。
【0003】
そこで前記給排気筒の取り付けを図5で説明すると、まず101は高気密性及び高断熱性を考慮していない従来の住宅等の壁102に形成した貫通孔103に取り付けたスリーブで、屋外側から貫通孔103に挿入される外スリーブ104と、室内側から貫通孔103に挿入される内スリーブ105とを、貫通孔103内で接続したものである。
【0004】
前記外スリーブ104は、外ねじ部106を設けた外スリーブ管107の一端に鍔状の外鍔部108が設けられ、その外鍔部108の外スリーブ管107の他端側の面には、壁102の屋外側の面と密着するための所定の厚さの断熱材109が一体に設けられているものである。
【0005】
又前記内スリーブ105は、前記外スリーブ管107よりも大径で、外スリーブ104の外ねじ部106と嵌合する内ねじ部110を設けた内スリーブ管111の一端に、鍔状の内鍔部112が設けられ、その内鍔部112の内スリーブ管111の他端側の面には、壁102の室内側の面と密着するための所定の厚さの断熱材113が一体に設けられているものである。
【0006】
114は給排気筒で、前記スリーブ101内の孔115を貫通する状態で取り付けられるもので、屋外から室内に設置した強制給排気形燃焼装置(図示せず)に燃焼空気を給気し、該強制給排気形燃焼装置内で燃料を燃焼して熱交換した後、その燃焼ガスを強制給排気形燃焼装置から屋外へ排気するものである。
【0007】
116は給排気筒本体で、外筒ねじ部117を設けた外筒118と、その外筒118内に設けた内筒119と、前記外筒118と内筒119の一端に接続され、給気接続口120と排気接続口121とを設けた給排気ボックス122と、その給排気ボックス122と外筒118との接続部分に設けられ、外筒118に鍔状に設けられている内フランジ123とからなるもので、該内フランジ123は給排気筒本体116を組み付けた時、給排気筒本体116が右上がりの状態となって、給排気筒本体116と一体に設けられている外筒118及び内筒119の室内側が高くなって傾斜するように、鍔部124が傾斜しているものである。
【0008】
前記給排気ボックス121の給気接続口120は、外筒118と内筒119との間に形成される給気路125と連通し、排気接続口121は内筒119内に形成される排気路126と連通しているものである。
【0009】
127は給気筒部で、外筒118の外筒ねじ部117と嵌合する給気筒ねじ部128を設けた給気筒129と、その給気筒129の他端に鍔状に設けられている外フランジ130とからなるもので、その外フランジ130は給気筒部127を組み付けた時、つまり傾斜している外筒118に給気筒129を嵌合させて接続できるように、内フランジ123と同様に、外フランジ130の鍔部131は傾斜しているものである。、
【0010】
132は排気筒部で、一端が閉塞部材133で閉塞されていると共にその端部の円周部分に複数の排気口134が形成されている排気筒135と、円盤状の空気誘導板136とからなり、その排気筒135の閉塞側の端部近くに位置するように前記円盤状の空気誘導板136の中心を、排気筒135が貫通しているような状態で一体に設けられているものであり、又前記給気筒部127の外フランジ130の鍔部131と空気誘導板136とを離して隙間を開けることにより給気口137が形成されるものである。
【0011】
次にこの給排気筒の取付けについて説明する。
まず、住宅の壁102に、直径が内スリーブ105の内スリーブ管111及び外スリーブ104の外スリーブ管107の直径より大きい貫通孔103を形成し、壁102の内側、つまり室内側から貫通孔103内に内スリーブ105の内スリーブ管111を差し込み、次に屋外側から貫通孔103内に外スリーブ104の外スリーブ管107を差し込んで、内スリーブ105の内ねじ部110と外スリーブ104の外ねじ部106が嵌合するように、内スリーブ105と外スリーブ104とを反対の方向に回転させる、又は一方を回転しないようにして他方を回転させるなどして、内スリーブ105と外スリーブ104とを接続する。
【0012】
それにより外スリーブ104の外ねじ部106と内スリーブ105の内ねじ部110のねじ部分が嵌合し、最終的に外スリーブ104の外鍔部108の断熱材109が壁102の屋外側に密着すると共に、内スリーブ105の内鍔部112の断熱材113が壁102の室内側に密着して、それ以上回転しなくなる状態となり、その時点で外スリーブ104と内スリーブ105の接続が完了する。
【0013】
これにより、外スリーブ管107外周と貫通孔103内周との間に生じる屋外側のすき間は、外鍔部108が断熱材109ごと壁102の屋外側壁面に押し付けられて固定されることにより屋外の空気と遮断されるものであり、又内スリーブ管111外周と貫通孔103内周との間に生じる室内側のすき間は、内鍔部112が断熱材113ごと壁102の室内側壁面に押し付けられて固定されることにより、室内の空気と遮断されるものである。
【0014】
次に、壁102の内側、つまり室内側からスリーブ101内に給排気筒本体116の外筒118を挿入し、更に壁102の外側、つまり屋外側からスリーブ101内に給気筒部127を挿入して回転させて、給排気筒本体101と接続する。
【0015】
この時、給気筒129の直径は、内筒119より大きく且つ外筒118より小さく、給気筒部127を回転させて給排気筒本体116に接続させると、給気筒ねじ部128と外筒118の外筒ねじ部117が嵌合して密着した状態で接続され、その状態で給気筒部127を回転しつづけると、最終的に内フランジ123が内鍔部112に密着し、更に外フランジ130が外鍔部108に密着する状態となり、給気筒部127が回転しなくなったところで、給気筒部127と給排気筒本体116の接続が完了する。
【0016】
次に、屋外側から排気筒部132の排気筒135を内筒119に挿入すると、密着した状態で接続される。
この時、排気筒135の直径は内筒119より小さく、排気筒135を内筒119に挿入すると密着した状態で接続される。
そして外鍔部108と空気誘導板136とのすき間により、給気口137が形成されるものである。
【0017】
これで給排気筒114の壁102への取付けが完了し、室内に設置された強制給排気型燃焼装置の給気管(図示せず)を、給排気ボックス122の給気接続口120に接続し、強制給排気型燃焼装置の排気管(図示せず)を、給排気ボックス122の排気接続口121に接続して取付け作業が完了する。
【0018】
これにより前記給気口137から屋外の空気が、外筒118及び給気筒129の内周と、内筒119及び排気筒135の外周とで形成される給気路125を通過して、給排気ボックス122の給気接続口120から強制給排気型燃焼装置へと供給され、また強制給排気型燃焼装置での燃焼ガスが、装置内で熱交換後、給排気ボックス122の排気接続口121から、内筒119及び排気筒135内周により形成される排気路126を通過して、排気口134から屋外へ排気されるものである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこの従来のものでは、前記給排気筒を取り付ける壁の構成部材が、単一の構成である場合、又は複数の構成部材で構成される場合において、それらが空隙無く積層されているような構造であれば、室内の空気が屋外に漏れたり、屋外の空気が室内に侵入することは無かった。
【0020】
しかし近年、省エネルギー等の観点から住宅も高気密・高断熱構造が主流となり、壁は気密性・断熱性を向上するために従来のような単一構造ではなく、外壁と内壁の間に断熱材、空気層、気密シート、通気層等を設ける構造となっている。
【0021】
また、前記給排気筒等を壁に取り付ける場合、通常は壁の工事が終了した後に貫通孔をあけて取り付けるため、前記気密シートにも穴が開くことになる。 この貫通孔に従来の方法で給排気筒等を取り付けた場合、屋外空気と通気層の間の空気流入は外鍔部の断熱材で遮断され、また室内空気と壁内部の空気層等との間の空気流入は内鍔部の断熱材で遮断されるものの、前記気密シートと外筒或いは、気密シートと給気筒との間にできた隙間を補修しなければ、通気層と壁内部断熱材等との空気流入は遮断することができなかった。
【0022】
そのため、通気層内を通る屋外空気が、気密シートと給排気筒との隙間から壁内部に侵入し、壁内部で結露を生じさせて壁内部の断熱材を劣化させたり、屋外空気や通気層の空気が室内に侵入して、室内の冷暖房効果を低下させるという問題があった。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明はこの点に着目し上記欠点を解決するため、特にその構成を、請求項1では、外壁と、気密シートを一面に貼った断熱材と、壁板とからなり、前記外壁と壁板との間に気密シートを外壁に対向させて前記断熱材を設けると共に、少なくとも外壁と断熱材との間に外気と通気している通気層を形成した高気密高断熱型の壁に貫通孔を設け、該貫通孔に中空円筒状の外スリーブ管の一端に鍔状の外鍔部を形成した外スリーブの他端を外壁側から挿入すると共に、中空円筒状の内スリーブ管の一端に鍔状の内鍔部を形成した内スリーブの他端を内壁側から挿入して、貫通孔内で外スリーブと内スリーブとを接続して形成される中空部分の空間に、空調用又は電線用の配管や燃焼装置用給排気筒などを挿通する高気密高断熱型壁対応スリーブに於いて、前記外鍔部と内鍔部との間に、外スリーブ管と内スリーブ管との外周と貫通孔の内周に密着する中空円筒状でチューブ状の内部には気密材が充填された気密シート補修部材を設けたものである。
【0024】
又、請求項2では、外壁と、気密シートを一面に貼った断熱材と、壁板とからなり、前記外壁と壁板との間に気密シートを外壁に対向させて前記断熱材を設けると共に、少なくとも外壁と断熱材との間に外気と通気している通気層を形成した高気密高断熱型の壁に貫通孔を設け、中空円筒状の外スリーブ管の一端に鍔状の外鍔部を形成した外スリーブの外スリーブ管又は、中空円筒状の内スリーブ管の一端に鍔状の内鍔部を形成した内スリーブの内スリーブ管を、注入口を有し中空円筒状でそのチューブ状の内部は未充填状態である気密シート補修部材の中空部分に挿通して該気密シート補修部材を取り付けた状態にし、前記外スリーブの他端を外壁側から挿入すると共に内スリーブの他端を内壁側から挿入して貫通孔内で接続した後、前記気密シート補修部材の内周側が外スリーブ管と内スリーブ管との外周に密着し、気密シート補修部材の外周側が貫通孔の内周に密着するように注入口から硬化性の液体状の気密材を充填し、所定時間経過して液体状の気密材が硬化して固体化する高気密高断熱型壁対応スリーブの施工方法である。
【0025】
又、請求項3では、特にその構成を前記請求項1に於いて、前記気密シート補修部材は半透過性で、硬化性の液体状の断熱材からなる気密材を充填した時、液体状の断熱材が気密シート補修部材の全表面からにじみ出るものである。
【0026】
又、請求項4では、特にその構成を前記請求項2に於いて前記気密シート補修部材は半透過性で、硬化性の液体状の断熱材からなる気密材を充填した時、液体状の断熱材が気密シート補修部材の全表面からにじみ出る高気密高断熱型壁対応スリーブの施工方法である。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1の高気密高断熱型壁対応スリーブは、外壁と、気密シートを一面に貼った断熱材と、壁板とからなり、前記外壁と壁板との間に気密シートを外壁に対向させて前記断熱材を設けると共に、少なくとも外壁と断熱材との間に外気と通気している通気層を形成した高気密高断熱型の壁に貫通孔を設け、該貫通孔に中空円筒状の外スリーブ管の一端に鍔状の外鍔部を形成した外スリーブの他端を外壁側から挿入すると共に、中空円筒状の内スリーブ管の一端に鍔状の内鍔部を形成した内スリーブの他端を内壁側から挿入して、貫通孔内で外スリーブと内スリーブとを接続して形成される中空部分の空間に、空調用又は電線用の配管や燃焼装置用給排気筒などを挿通する高気密高断熱型壁対応スリーブに於いて、前記外鍔部と内鍔部との間に、外スリーブ管と内スリーブ管との外周と貫通孔の内周に密着する中空円筒状でチューブ状の内部には気密材が充填された気密シート補修部材を設けたものである。
【0028】
これにより気密シート補修部材のチューブ部が、風船のように膨らんで内スリーブ外周及び貫通孔内周に密着し、簡単な作業で高気密高断熱型の壁に貫通孔を貫通させたことにより生じた気密シートの穴を気密シート補修部材が閉塞し、通気層の空気(外気)が気密シートよりも室内側にある断熱材に触れることがなくなり、例えば冬季に暖房を行って高温になった室内の空気によって暖められた壁内部の断熱材が、冷たい外気と同温度である通気層の空気に触れて断熱材内部で結露を生じることを防ぎ、断熱材の劣化を防止できるものである。
【0029】
又請求項2の高気密高断熱型壁対応スリーブの施工方法は、外壁と、気密シートを一面に貼った断熱材と、壁板とからなり、前記外壁と壁板との間に気密シートを外壁に対向させて前記断熱材を設けると共に、少なくとも外壁と断熱材との間に外気と通気している通気層を形成した高気密高断熱型の壁に貫通孔を設け、中空円筒状の外スリーブ管の一端に鍔状の外鍔部を形成した外スリーブの外スリーブ管又は、中空円筒状の内スリーブ管の一端に鍔状の内鍔部を形成した内スリーブの内スリーブ管を、注入口を有し中空円筒状でそのチューブ状の内部は未充填状態である気密シート補修部材の中空部分に挿通して該気密シート補修部材を取り付けた状態にし、前記外スリーブの他端を外壁側から挿入すると共に内スリーブの他端を内壁側から挿入して貫通孔内で接続した後、前記気密シート補修部材の内周側が外スリーブ管と内スリーブ管との外周に密着し、気密シート補修部材の外周側が貫通孔の内周に密着するように注入口から硬化性の液体状の気密材を充填し、所定時間経過して液体状の気密材が硬化して固体化する施工方法である。
【0030】
これにより高気密高断熱型の壁に設けた貫通孔に、外スリーブ又は内スリーブに気密シート補修部材を取り付けた状態で両スリーブを接続した後、注入前までは中の空気が抜かれていて、内側と外側がくっついていた気密シート補修部材のチューブ部が、注入口から硬化性の液体状の断熱材気密材を注入することで風船のように膨らんで内スリーブ外周及び貫通孔内周に密着するので、外スリーブ管及び内スリーブ管の外周や、貫通孔の内周に凹凸があっても、その凹凸に関係なく強く気密シート補修部材が密着し、簡単な作業で高気密高断熱型の壁に貫通孔を貫通させたことにより生じた気密シートの穴を気密シート補修部材が閉塞し、通気層の空気(外気)が気密シートよりも室内側にある断熱材に触れることがなくなり、例えば冬季に暖房を行って高温になった室内の空気によって暖められた壁内部の断熱材が、冷たい外気と同温度である通気層の空気に触れて断熱材内部で結露を生じることを防ぎ、断熱材の劣化を防止できるものである。
【0031】
又請求項3の高気密高断熱型壁対応スリーブは、請求項1の高気密高断熱型壁対応スリーブにおいて、前記気密シート補修部材は半透過性で、硬化性の液体状の断熱材からなる気密材を充填した時、液体状の断熱材が気密シート補修部材の全表面からにじみ出るものである。
【0032】
それにより気密シート補修部材のチューブ部が、風船のように膨らんで内スリーブ外周及び貫通孔内周に密着し、簡単な作業で高気密高断熱型の壁に貫通孔を貫通させたことにより生じた気密シートの穴を気密シート補修部材が閉塞し、通気層の空気(外気)が気密シートよりも室内側にある断熱材に触れることがなくなり、例えば冬季に暖房を行って高温になった室内の空気によって暖められた壁内部の断熱材が、冷たい外気と同温度である通気層の空気に触れて断熱材内部で結露を生じることを防ぎ、断熱材の劣化を防止できるものである。
又気密シート補修部材内に充填された断熱材により、貫通孔部分の断熱性の低下を抑えることができるものである。
【0033】
更に注入口から液体状の気密材を注入すると、チューブ部内の空気が網目から抜けていき、さらに注入することによりチューブ部が膨らみ、そして一時的に所定の圧力よりさらに高い圧力で気密材を注入することで網目から気密材が滲み出て、気密材が滲み出ることによりチューブ部内の圧力が低下して、所定の圧力まで下がると気密材が滲み出るのが止まるので、これにより貫通孔内周と気密シート補修部材の外周及び、内スリーブ管外周と気密シート補修部材の内周が、その滲み出た気密材でさらに密着し、その気密材が硬化することで、より気密性及び断熱性を高めるものである。
【0034】
又請求項4の高気密高断熱型壁対応スリーブの施工方法は、請求項2の高気密高断熱型壁対応スリーブの施工方法において、前記気密シート補修部材は半透過性で、硬化性の液体状の断熱材からなる気密材を充填した時、液体状の断熱材が気密シート補修部材の全表面からにじみ出るものである。
【0035】
これにより高気密高断熱型の壁に設けた貫通孔に、外スリーブ又は内スリーブに気密シート補修部材を取り付けた状態で両スリーブを接続した後、注入前までは中の空気が抜かれていて、内側と外側がくっついていた気密シート補修部材のチューブ部が、注入口から硬化性の液体状の断熱材気密材を注入することで風船のように膨らんで内スリーブ外周及び貫通孔内周に密着するので、外スリーブ管及び内スリーブ管の外周や、貫通孔の内周に凹凸があっても、その凹凸に関係なく強く気密シート補修部材が密着し、簡単な作業で高気密高断熱型の壁に貫通孔を貫通させたことにより生じた気密シートの穴を気密シート補修部材が閉塞し、通気層の空気(外気)が気密シートよりも室内側にある断熱材に触れることがなくなり、例えば冬季に暖房を行って高温になった室内の空気によって暖められた壁内部の断熱材が、冷たい外気と同温度である通気層の空気に触れて断熱材内部で結露を生じることを防ぎ、断熱材の劣化を防止できるものである。
又気密シート補修部材内に充填された断熱材により、貫通孔部分の断熱性の低下を抑えることができるものである。
【0036】
更に注入口から液体状の気密材を注入すると、チューブ部内の空気が網目から抜けていき、さらに注入することによりチューブ部が膨らみ、そして一時的に所定の圧力よりさらに高い圧力で気密材を注入することで網目から気密材が滲み出て、気密材が滲み出ることによりチューブ部内の圧力が低下して、所定の圧力まで下がると気密材が滲み出るのが止まるので、これにより貫通孔内周と気密シート補修部材の外周及び、内スリーブ管外周と気密シート補修部材の内周が、その滲み出た気密材でさらに密着し、その気密材が硬化することで、より気密性及び断熱性を高めるものである。
【0037】
【実施例】
次に、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
尚、従来の技術と同じものは詳しい説明を省略する。
図1において、1は高気密高断熱対応型住宅の壁で、外壁を構成する外壁仕上材2と、壁板3の一面に例えばグラスウールや発泡ポリウレタン等の断熱材4が一体化されて積層状態に形成された内壁5と、内壁5の断熱材4で壁板3と積層している面の反対側の面に貼り付けられる気密シート6とからなり、外壁仕上材2と内壁5とを間隔をあけて設けることにより、外壁仕上材2の内壁5側の面と、内壁5の断熱材4に貼り付けた気密シート6との間に、外気と通気状態になっている通気層7が形成されているものである。
【0038】
8は外スリーブで、外ねじ部9を設けた外スリーブ管10の一端に鍔状の外鍔部11が設けられ、その外鍔部11の外スリーブ管10の他端側の面には、所定の厚さの断熱材12が一体に設けられているものである。
【0039】
13は内スリーブで、前記外スリーブ管10よりも大径で、外スリーブ8の外ねじ部9と嵌合する内ねじ部14を設けた内スリーブ管15の一端に、鍔状の内鍔部16が設けられ、その内鍔部16の内スリーブ管15の他端側の面には、所定の厚さの断熱材17が一体に設けられているものである。
また、前記内鍔部16には断熱材17ごと貫通している注入用孔18が形成されている。
【0040】
19は給排気筒本体で、外スリーブ管10よりも小径でその筒の先端部分に外筒ねじ部20を設けた外筒21と、その外筒21内に設けられ、一端に接合部22を設けた内筒23と、給気接続口24と排気接続口25を備えた給排気ボックス26と、その給排気ボックス26と外筒21との接続部分に設けられ、外筒21に鍔状に設けられている内フランジ27とからなるもので、その内フランジ27には注入用差込孔28が形成されている。
【0041】
又、前記内フランジ27は給排気筒本体19を組み付けた時、給排気筒本体19が右上がりの状態となって、給排気筒本体19と一体に設けられている外筒21及び内筒23の室内側が高くなって傾斜するように、鍔部29が傾斜しているものである。
【0042】
30は給気筒部で、外筒21より大径でその筒の一端に外筒ねじ部20と嵌合する給気筒ねじ部31を設けた給気筒32と、その給気筒32の他端に鍔状に設けられている外フランジ33とからなるもので、その外フランジ33は給気筒部30を組み付けた時、つまり傾斜している外筒21に給気筒32を嵌合させて接続できるように、内フランジ27と同様に、外フランジ33の鍔部34は傾斜しているものである。
【0043】
35は排気筒部で、一端が内筒23に挿入されて接合し、他端は閉塞部材36で閉塞され、その他端側の円周部分に複数の排気口37が形成されている排気筒38と、その排気筒38の閉塞側に、中心を排気筒38が貫通しているような状態で排気筒38と一体に設けられている円盤状の空気誘導板39とからなるものである。
【0044】
40は伸縮性のある気密シート補修部材で、図3のように中空の円筒型のチューブ状で、内径が内スリーブ管15とほぼ同じで、一端にはチューブ部41内に気密材42を注入するためのストロー状の注入口43が設けられているものである。
【0045】
次にこの給排気筒の施工について説明する。
まず壁1に外壁仕上材2から壁板3まで貫通する貫通孔44を形成する。
次に気密シート補修部材40の中空部分に内スリーブ管15を挿入して、内スリーブ管15に気密シート補修部材40を取り付け、その状態の内スリーブ13を室内側から貫通穴44に差し込む。
【0046】
次に屋外側から外スリーブ8を貫通孔44に差し込み、内スリーブ13の内ねじ部14と外スリーブ8の外ねじ部9が嵌合するように、内スリーブ13が回らないようにした状態で外スリーブ8を回転させる。
【0047】
それにより外スリーブ8の外ねじ部9と内スリーブ13の内ねじ部14のねじ部分が嵌合し、外スリーブ8を回しつづけると、最終的に外スリーブ8の外鍔部11の断熱材12が外壁仕上材2に密着すると共に、内スリーブ13の内鍔部16の断熱材17が壁板3に密着してそれ以上外スリーブ8が回らなくなる状態となり、その時点で外スリーブ8と内スリーブ13の接続が完了する。
【0048】
次に室内側から内スリーブ13に内フランジ27が接するように給排気筒本体19の外筒3を内スリーブ管15内に挿入する。
この時、屋内から雨が浸入してくるのを防ぐため給排気ボックス26側が右上がりになるような状態にしておく。
【0049】
次に屋外側から給気筒部30の給気筒32を、外スリーブ管10内に挿入して回転させる。
それにより給気筒32の給気筒ねじ部31が、外筒21の外筒ねじ部20と嵌合して接続し、その状態で給気筒部30を回転しつづけると、最終的に内フランジ27が内鍔部16に密着し、更に外フランジ33が外鍔部11に密着する状態となり、給気筒部30が回転しなくなったところで、給気筒部30と給排気筒本体19の接続が完了する。
尚、この時給気筒部30が給排気筒本体19の傾斜と同じ傾斜になるように、給気筒部30の回転を調整しておく。
【0050】
次に屋外側から排気筒部35の排気筒38を給気筒32内に挿入する。
排気筒部35の排気筒38を挿入すると、排気筒38の先端が給気筒32内に位置する内筒23内に挿入される。
【0051】
内筒23の先端の接合部22はラッパ状に形成されていて、そのラッパ部分の内径は排気筒38の外径より大きく、またそのラッパ部分のくびれ部分の内径は排気筒38の外径よりも少し小さいので、内筒23内に排気筒38がスムースに挿入されると共に、接合部22のくびれ部分が排気筒38の外周に密着して締まりばめ状態で接合される。
【0052】
これにより給排気筒の壁1への取り付けは完了し、室内の強制給排気型燃焼装置から排気接続口25へ排気されてきた燃焼排気ガスは、内筒23と排気筒38が接合して形成された排気路45を通って、排気口37より屋外へ排出される。
【0053】
また、空気誘導板39と外フランジ33との間隔をあけることにより形成される給気口46から、給気筒32と排気筒38との間、及び外筒21と内筒23との間の空間により形成された給気路47を通って、屋外の空気が燃焼空気として給気接続口24から強制給排気型燃焼装置へ供給されるものである。
【0054】
次に図2のように、気密シート補修部材40の注入口43に気密材注入接続具48を接続し、硬化性の液体状の断熱材からなる気密材42、例えば硬化性の液体状の発泡ウレタン、発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、発泡ポリスチレン、発泡オレフィンなどを気密材42として注入する。
それにより、図4のように注入前までは中の空気が抜かれていて、内側(d1)と外側(d2)がくっついていた気密シート補修部材40のチューブ部41が風船のように膨らんで、内側(D1)が内スリーブ13外周に密着し、外側(D2)が貫通孔44内周に密着する。
【0055】
この時例えば、外スリーブ管10及び内スリーブ管15の外周や、貫通孔44の内周に凹凸があっても、気密シート補修部材40自体に伸縮性があり、更に液状の断熱材を気密材42として注入して充填するので、充填した圧力がかかった状態でその凹凸に強く気密シート補修部材40が密着し、そのままの状態で充填した断熱材が硬化するので、凹凸に関係なく必ず外スリーブ管10及び内スリーブ管15の外周と貫通孔44の内周との間の隙間を完全に無くして、外気と通気している通気層7の空気と壁を構成する断熱材4とを遮断できるものである。
【0056】
つまり、これにより貫通孔44を貫通させたことにより生じた気密シート6の穴を、気密シート補修部材40が閉塞し、通気層7の空気(外気)が気密シート6よりも室内側にある断熱材4に触れることがなくなる。
これにより、例えば冬季に暖房を行って高温になった室内の空気によって暖められた壁1内部の断熱材4が、冷たい外気と同温度である通気層7の空気に触れて断熱材4内部で結露を生じることを防ぎ、断熱材4の劣化を防止できるものである。
【0057】
また、気密シート補修部材40内には断熱材が充填されることにより、貫通孔44部分の断熱性の低下を抑え、室内の冷房や暖房の効率低下を抑えることができるものである。
【0058】
そして気密材42を注入してから所定時間経過すると、液状だった発泡ポリウレタンなどの断熱材である気密材42が硬化して、気密シート補修部材40が膨らんだままの状態となるので、注入口43から気密材注入接続具48を取り外し、これで給排気筒の壁1への取り付けが完了するものである。
【0059】
尚、気密シート補修部材40は伸縮性のあるビニールやゴム等のような不透過性のものに限定されず、例えば細い網目がある布状の材料で気密シート補修部材40を形成し、注入口43から液体状の気密材42を注入すると、チューブ部41内の空気が網目から抜けていき、さらに注入することによりチューブ部41が膨らみ、そして一時的に所定の圧力よりさらに高い圧力で気密材42を注入することで網目から気密材42が滲み出て、気密材42が滲み出ることによりチューブ部41内の圧力が低下して、所定の圧力まで下がると気密材42が滲み出るのが止まるものである。
【0060】
これにより貫通孔44内周と気密シート補修部材40の外周及び、内スリーブ管15外周と気密シート補修部材40の内周が、その滲み出た気密材42でさらに密着し、その気密材42が硬化することで、より気密性及び断熱性を高めるものである。
【0061】
尚、本実施例では外スリーブ8と内スリーブ13の中に給排気筒を取付けたが、これに限定されず、空調用の配管や電気用の電線管、温水用の配管等でもよい。
【0062】
又本実施例では、高断熱高気密型の壁1は、外壁を構成する外壁仕上げ材2と、気密シート6と壁板3との間に断熱材4を積層させて一体化した内壁5からなり、外壁と内壁5の気密シート6との間に外気と通気している通気層7を形成していたがこれに限定されず、断熱材4と壁板3を一体にせず、外壁と気密シート6との間に外気と通気している通気層7を形成すると共に、断熱材4と壁板5との間に外気と遮断されている空気層を形成した壁でもよい。
【0063】
又本実施例では、外スリーブ8の外ねじ部9と内スリーブ13の内ねじ部14とを嵌合させたがこれに限定されず、外スリーブ8内周面と内スリーブ13の外周面とを接着して接続したり、はめ合いをしまりばめ状態にして接続させてもよいものである。
【0064】
【発明の効果】
以上のように請求項1の高気密高断熱型壁対応スリーブによれば、高気密高断熱対応型住宅の壁のように、壁の中に外気と通気している通気層等の空間が存在する場合に、この壁に貫通孔を設けて、この貫通孔に例えば給排気筒を通すためのスリーブを取り付ける時、壁内を貫通するスリーブと貫通孔との内周とのすきまを、給排気筒取り付け後、壁内を貫通するスリーブに事前に取り付けてある気密シート補修部材に、液体状の気密材を注入してその気密シート補修部材を膨らませた状態で気密材が硬化することにより、壁内の通気層に接している気密シートの貫通孔によるすきまを完全に閉塞することができ、それにより外気である通気層中の空気が断熱材と直接触れないので、断熱材内部で結露が発生するのを防ぎ、結露による断熱材の劣化を防止できるものである。
【0065】
又請求項2の高気密高断熱型壁対応スリーブの施工方法によれば、高気密高断熱型の壁に設けた貫通孔に、外スリーブ又は内スリーブに気密シート補修部材を取り付けた状態で外スリーブと内スリーブとを貫通孔内で接続した後、注入前までは中の空気が抜かれていて、内側と外側がくっついていた気密シート補修部材のチューブ部が、注入口から硬化性の液体状の断熱材である気密材を注入することで、風船のように膨らんで内スリーブ外周及び貫通孔内周に密着するので、外スリーブ管及び内スリーブ管の外周や、貫通孔の内周に凹凸があっても、その凹凸に関係なく強く気密シート補修部材が密着し、簡単な作業で高気密高断熱型の壁に貫通孔を貫通させたことにより生じた気密シートの穴を気密シート補修部材が閉塞し、通気層の空気(外気)が気密シートよりも室内側にある断熱材に触れることがなくなり、例えば冬季に暖房を行って高温になった室内の空気によって暖められた壁内部の断熱材が、冷たい外気と同温度である通気層の空気に触れて断熱材内部で結露を生じることを防ぎ、断熱材の劣化を防止できるものである。
【0066】
又請求項3の高気密高断熱住宅対応スリーブによれば、請求項1の高気密高断熱住宅対応スリーブにおいて、硬化性の液体状の断熱材を充填した時、チューブ部内の空気が完全に抜けて、チューブ部内を気密材で完全に充填させることができ、さらに液体状の断熱材が気密シート補修部材の全表面からにじみ出るので、気密シート補修部材のチューブ部が、風船のように膨らんで内スリーブ外周及び貫通孔内周に密着し、簡単な作業で高気密高断熱型の壁に貫通孔を貫通させたことにより生じた気密シートの穴を気密シート補修部材が閉塞し、通気層の空気(外気)が気密シートよりも室内側にある断熱材に触れることがなくなり、例えば冬季に暖房を行って高温になった室内の空気によって暖められた壁内部の断熱材が、冷たい外気と同温度である通気層の空気に触れて断熱材内部で結露を生じることを防ぎ、断熱材の劣化を防止できるものである。
又気密シート補修部材内に充填された断熱材により、貫通孔部分の断熱性の低下を抑えることができるものである。
【0067】
更に注入口から硬化性の液体状の断熱材である気密材を注入すると、チューブ部内の空気が半透過性例えば網目から抜けていき、さらに注入することによりチューブ部が膨らみ、そして一時的に所定の圧力よりさらに高い圧力で気密材を注入することで網目から気密材が滲み出て、気密材が滲み出ることによりチューブ部内の圧力が低下して、所定の圧力まで下がると気密材が滲み出るのが止るので、これにより貫通孔内周と気密シート補修部材の外周及び、内スリーブ管外周と気密シート補修部材の内周が、その滲み出た気密材でさらに密着し、その気密材が硬化することで、より気密性及び断熱性を高めることができるものである。
【0068】
又請求項4の高気密高断熱型壁対応スリーブの施工方法によれば、請求項2の高気密高断熱型壁対応スリーブの施工方法において、硬化性の液体状の断熱材を充填した時、チューブ部内の空気が完全に抜けて、チューブ部内を気密材で完全に充填させることができ、さらに液体状の断熱材が気密シート補修部材の全表面からにじみ出るので、気密シート補修部材のチューブ部が、風船のように膨らんで内スリーブ外周及び貫通孔内周に密着し、簡単な作業で高気密高断熱型の壁に貫通孔を貫通させたことにより生じた気密シートの穴を気密シート補修部材が閉塞し、通気層の空気(外気)が気密シートよりも室内側にある断熱材に触れることがなくなり、例えば冬季に暖房を行って高温になった室内の空気によって暖められた壁内部の断熱材が、冷たい外気と同温度である通気層の空気に触れて断熱材内部で結露を生じることを防ぎ、断熱材の劣化を防止できるものである。
又気密シート補修部材内に充填された断熱材により、貫通孔部分の断熱性の低下を抑えることができるものである。
【0069】
更に注入口から硬化性の液体状の断熱材である気密材を注入すると、チューブ部内の空気が半透過性例えば網目から抜けていき、さらに注入することによりチューブ部が膨らみ、そして一時的に所定の圧力よりさらに高い圧力で気密材を注入することで網目から気密材が滲み出て、気密材が滲み出ることによりチューブ部内の圧力が低下して、所定の圧力まで下がると気密材が滲み出るのが止るので、これにより貫通孔内周と気密シート補修部材の外周及び、内スリーブ管外周と気密シート補修部材の内周が、その滲み出た気密材でさらに密着し、その気密材が硬化することで、より気密性及び断熱性を高めることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例を付した高気密高断熱型壁対応スリーブの気密材充填前の要部断面図。
【図2】同高気密高断熱型壁対応スリーブの気密材充填後の要部断面図。
【図3】同気密シート補修部材の概略構成図。
【図4】同気密シート補修部材の気密材充填前および充填後の正面図。
【図5】従来のスリーブの取り付け時の要部断面図。
【符号の説明】
1 壁
2 外壁仕上材
3 壁板
4 断熱材
6 気密シート
7 通気層
8 外スリーブ
10 外スリーブ管
11 外鍔部
13 内スリーブ
15 内スリーブ管
16 内鍔部
40 気密シート補修部材
41 チューブ部
42 気密材
44 貫通孔

Claims (4)

  1. 外壁と、気密シートを一面に貼った断熱材と、壁板とからなり、前記外壁と壁板との間に気密シートを外壁に対向させて前記断熱材を設けると共に、少なくとも外壁と断熱材との間に外気と通気している通気層を形成した高気密高断熱型の壁に貫通孔を設け、該貫通孔に中空円筒状の外スリーブ管の一端に鍔状の外鍔部を形成した外スリーブの他端を外壁側から挿入すると共に、中空円筒状の内スリーブ管の一端に鍔状の内鍔部を形成した内スリーブの他端を内壁側から挿入して、貫通孔内で外スリーブと内スリーブとを接続して形成される中空部分の空間に、空調用又は電線用の配管や燃焼装置用給排気筒などを挿通する高気密高断熱型壁対応スリーブに於いて、前記外鍔部と内鍔部との間に、外スリーブ管と内スリーブ管との外周と貫通孔の内周に密着する中空円筒状でチューブ状の内部には気密材が充填された気密シート補修部材を設けたことを特徴とする高気密高断熱型壁対応スリーブ。
  2. 外壁と、気密シートを一面に貼った断熱材と、壁板とからなり、前記外壁と壁板との間に気密シートを外壁に対向させて前記断熱材を設けると共に、少なくとも外壁と断熱材との間に外気と通気している通気層を形成した高気密高断熱型の壁に貫通孔を設け、中空円筒状の外スリーブ管の一端に鍔状の外鍔部を形成した外スリーブの外スリーブ管又は、中空円筒状の内スリーブ管の一端に鍔状の内鍔部を形成した内スリーブの内スリーブ管を、注入口を有し中空円筒状でそのチューブ状の内部は未充填状態である気密シート補修部材の中空部分に挿通して該気密シート補修部材を取り付けた状態にし、前記外スリーブの他端を外壁側から挿入すると共に内スリーブの他端を内壁側から挿入して貫通孔内で接続した後、前記気密シート補修部材の内周側が外スリーブ管と内スリーブ管との外周に密着し、気密シート補修部材の外周側が貫通孔の内周に密着するように注入口から硬化性の液体状の気密材を充填し、所定時間経過して液体状の気密材が硬化して固体化することを特徴とする高気密高断熱型壁対応スリーブの施工方法。
  3. 前記気密シート補修部材は半透過性で、硬化性の液体状の断熱材からなる気密材を充填した時、液体状の断熱材が気密シート補修部材の全表面からにじみ出ることを特徴とする請求項1記載の高気密高断熱型壁対応スリーブ。
  4. 前記気密シート補修部材は半透過性で、硬化性の液体状の断熱材からなる気密材を充填した時、液体状の断熱材が気密シート補修部材の全表面からにじみ出ることを特徴とする請求項2記載の高気密高断熱型壁対応スリーブの施工方法。
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