JP4114863B2 - 放電灯用電子点灯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、高出力の紫外線放射放電灯などを点灯するのに適した電子点灯装置、特に作業員一人で持ち運びが可能なようにブロック化した放電灯用電子点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、放電灯点灯装置としては、種々の構成のものが知られているが、高出力の放電灯を点灯する場合は、下記特許文献1に開示されているように、3相交流入力電力を整流する第1の整流回路、その直流電力を高周波交流電力に変換するインバータ回路、その高周波交流電力を直流に変換する第2の整流回路などからなるDC−DCコンバータ回路のような電力調整回路、紫外線照射ランプのような高圧放電灯の電極の片べりを防ぐために、前記DC−DCコンバータ部からの直流電圧を所定の周波数の交流電圧に変換する極性変換回路、及び電力調整回路に制御信号を与えると共に、極性変換回路を所定の周波数で駆動する駆動信号を与える制御回路などからなる。また、電力調整部としては整流回路で整流された直流電圧をチョッパ回路によって昇圧し、平滑する回路構成のものもある。
【0003】
いずれの回路構成にせよ、これまでの紫外線(UV)ランプのような高出力放電灯用の電子点灯装置は電力調整回路、極性変換回路及び制御回路など全てが一体化された構造になっており、また、入力電力の給電線は点灯装置の背面に設けられた受電端子台に200Vクラスの給電線を直接ネジ止めで固定されていた。
【0004】
近年、紫外線を照射して樹脂、塗料、インキなどを硬化させる処理、あるいは紫外線による殺菌・消毒などのために高出力のUVランプが用いられており、かかる高出力のUVランプ用の電子点灯装置であっても、前述のように一体構造になっている。例えば、5kW程度のUVランプの電子点灯装置では20kg程度以下の質量であり、一人で持ち運びできる重さであるが、18kWのUVランプの電子点灯装置は100kg程度の質量があり、複数の作業員で交換作業を行っているのが現状である。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−237689号(5頁、6頁、図3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような高出力の放電灯電子点灯装置では、前述のように一体的な構造であることもあり、保守上、高圧ランプの電力容量、機種などの変更時、在庫上の問題点など多くの問題点がある。これら問題点について下記に逐次述べる。
【0007】
先ず、保守上の問題点としては、高出力のランプ用電子点灯装置は質量が大きく、重いためにその交換工事に複数の作業員が必要であった。例えば、前述のような100kg程度の質量の18kWUVランプ用電子点灯装置の交換には3−4人の作業員が必要であった。高出力ランプの設置場所での点灯装置の分割や組み立ては不可能に近く、部分的な故障であっても、複数の作業員で電子点灯装置を取り外して製造元に持ち帰り、修理や調整を行い、再び複数の作業員で取り付けなければならなかった。この際、200Vクラスの給電線を取り外し、取り付ける必要があるため、所定の資格を有する者が作業を行わなければならなかった。したがって、人件費が非常にかかると同時に、輸送を含む交換作業に多大な時間を要するという欠点があった。
【0008】
次に、UVランプなどの仕様変更時の問題点としては、UV処理などの都合から使用する高出力ランプの電力容量、機種など変更する必要が生じた場合、既設の電子点灯装置で点灯可能な範囲内のランプに変更する場合は問題ないが、それ以外のランプに変更する場合には、電子点灯装置全体を交換しなければならず、後述するような在庫確保という大きな問題がある。また、高出力ランプ用電子点灯装置全体の交換は、費用面の負担、保守作業のための人件費などの負担が大きく、代替品の在庫状況によってはUV処理などを含む生産ラインが長期間にわたって停止するという不都合などがあった。このように、従来装置にあっては高出力ランプの変更に対する柔軟性に欠けるために、コストが大幅に高くならざるを得なかった。
【0009】
さらに、実際上、在庫の面で大きな問題がある。従来の高出力ランプ用電子点灯装置は、前述のように一体構造になっており、どの機種がいつ必要になるのか予測が難しいために、例えば電力容量が3kWから30kWクラスまで8種類、10機種の全てをある程度の数量で常に在庫しておく必要があり、在庫に要する費用が莫大なものになることもあった。特に、各機種とも製作期間が3ヶ月程度要するので、製作期間よりも短い納期で製品を出荷するためには、前述のように多種類、多機種の完成品を在庫しておくことは必須要件となり、このことが製品のコストを更にアップさせる一因ともなっていた。
【0010】
本発明は、従来の高出力放電灯用電子点灯装置における上記問題点を解消するためになされたもので、作業員一人でも交換作業を短時間で行うことができ、高出力ランプの仕様変更に対しても柔軟に対応でき、在庫量を減少させることが可能な高出力ランプ用の電子点灯装置を提供することを主な目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】
本願請求項1記載の発明は、交流電源からの交流電圧を直流電圧に変換すると共に調整する電力調整回路と、上記電力調整回路からの直流電圧を所定の周波数の交流電圧に変換する極性切換回路と、上記電力調整回路を制御すると共に、上記極性切換回路を駆動する制御回路とを備えた放電灯用電子点灯装置において、上記電力調整回路が、複数のパワーユニットを有し、上記パワーユニットは、3相交流電圧を直流電圧に変換する第1の整流器と、この第1の整流器からの直流電圧を15kHz以上の高周波交流電圧に変換するインバータ回路と、上記高周波交流電圧を整流して直流電圧に変換する第2の整流器とを具備し、上記パワーユニットを放電灯用電子点灯装置の筐体に挿入すると、上記パワーユニットが上記筐体内のシャーシ面の滑動部材を滑って移動し、上記筐体に固定されているコネクタと、上記パワーユニットのコネクタとが接続されるように、上記パワーユニットが上記筐体に着脱自在であり、上記極性切換回路を具備する出力ユニットが設けられ、上記出力ユニットを放電灯用電子点灯装置の筐体に挿入すると、上記出力ユニットが上記筐体内のシャーシ面の滑動部材を滑って移動し、上記筐体に固定されているコネクタと、上記出力ユニットのコネクタとが接続されるように、上記出力ユニットが上記筐体に着脱自在であり、上記パワーユニットと上記出力ユニットとの間に間隔を有し、上記パワーユニットと上記出力ユニットとが互いにほぼ平行に配置されていることを特徴とする放電灯用電子点灯装置である。
【0012】
このように構成した放電灯用電子点灯装置においては、パワーユニットや出力ユニットが一人の作業員で持ち運びできる重さからなっているので、作業員一人で前記ユニットを保守交換でき、また、出力ユニットについては、使用する高出力ランプの定格電圧範囲に応じて共通化し、数種類の品種に統合することによって出力ユニットの在庫を少なくできる。パワーユニットについても同様に、使用する高出力ランプの定格電力、定格電圧、定格電流に応じて効率的な2種類程度の機種に統合すれば、やはり大幅にその在庫量を少なくすることができる。そして、適当なパワーユニットと出力ユニットとを組み合わせることにより、所望の定格電力、定格電圧、定格電流の放電灯用電子点灯装置を得ることができる。
【0013】
また本願請求項2では、前記パワーユニットの入力側が第1の電力用コネクタを介して前記交流電源に接続され、前記パワーユニットの出力側は第2の電力用コネクタと第3の電力用コネクタとを介して前記出力ユニットの入力側に接続され、前記出力ユニットの出力側は第4の電力用コネクタを介してこの装置の出力端子に接続されることを特徴とする放電灯用電子点灯装置を提供するものである。
【0014】
このように構成した放電灯用電子点灯装置においては、ユニットの着脱が容易であり、その着脱時にユニットの電気的接続、切り離しを同時に行うことができ、従来のように配線をネジ止め、その取り外しを行う必要がない電子点灯装置を提供することができる。
【0015】
また、本願請求項3では、請求項1又は請求項2において、前記電力調整回路が複数の前記パワーユニットから構成される場合、これらパワーユニットの入力側はそれぞれの前記第1の電力用コネクタを介して互いに並列に接続され、出力側は前記第2の電力用コネクタを介して互いに直列に接続される放電灯用電子点灯装置を提供するものである。
【0016】
このように構成した高出力放電灯用電子点灯装置においては、複数のパワーユニットの入力側は並列接続し、それら出力側は直列接続しているので、請求項1で得られる効果の他に、各パワーユニットの出力ピン間の距離を短くでき、しかも高電圧で高出力の電子点灯装置を提供することができる。
【0017】
本願請求項4では、請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて、制御回路は出力ユニット内に包含され、パワーユニットは信号用コネクタを介して出力ユニットに接続される放電灯用電子点灯装置を提供するものである。
【0018】
このように構成した放電灯用電子点灯装置においては、制御回路が出力ユニット内にまとめられているので、各パワーユニットが制御回路を備えなくても良く、コスト面での効果が大きいばかりでなく、パワーユニットを小型化できる。
【0019】
本願請求項5では、請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて、前記制御回路は制御ユニットとして前記パワーユニットと出力ユニットとは別体で構成され、前記パワーユニットと出力ユニットは信号用コネクタを介して前記制御ユニットに接続される放電灯用電子点灯装置を提供するものである。
【0020】
このように構成した放電灯用電子点灯装置においては、制御回路がパワーユニットと出力ユニットとは別体で構成されているので、請求項4で得られる効果の他にノイズに強い制御回路とすることができ、また制御方式の変更などの場合にも制御ユニットのみを交換すればよいので、コスト面での効果も大きい。
【0021】
本願請求項6では、請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて、前記制御回路が前記電力調整回路を制御する制御部と、前記極性変換回路を駆動する駆動部とから構成され、前記制御部は制御ユニットとして前記パワーユニットと出力ユニットとは別体で構成され、前記パワーユニットは信号用コネクタを介して前記制御ユニットに接続され、前記駆動部は前記出力ユニットに包含される放電灯用電子点灯装置を提供するものである。
【0022】
このように構成した放電灯用電子点灯装置においては、極性変換回路を駆動する駆動部は極性変換回路と一体的に構成され、制御回路の制御部が各ユニットと別体で構成されているので、請求項5で得られる効果の他に制御回路と出力ユニット間の信号用コネクタを省略することができる。
【0023】
本願請求項7記載の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかにおいて、前記パワーユニットと前記出力ユニットは、30kg以下の質量である高出力放電灯用電子点灯装置を提供するものである。
【0024】
このように構成した放電灯用電子点灯装置においては、各ユニットが30kg以下の質量であるので、故障などが生じても作業員一人で故障したユニットを正常なユニットに交換することができ、また故障したユニットだけを製造元に持ち返ることができる。
【0025】
本願請求項8では、請求項1ないし請求項7のいずれかにおいて、前記パワーユニットと前記出力ユニットは直方体形状であって、前記パワーユニットと前記出力ユニットは長手方向に沿って互いにほぼ並行となるようにシャーシ部材の上に搭載されている放電灯用電子点灯装置を提供するものである。
【0026】
このように構成した高出力放電灯用電子点灯装置においては、ユニットの実装密度を高めることができると同時に、ユニット間の電気的な干渉が小さいので、ノイズなどによる誤動作を少なくできる。
【0027】
本願請求項9では、請求項1ないし請求項8のいずれかにおいて、前記パワーユニットと前記出力ユニットはシャーシ部材の上に搭載されており、前記パワーユニットと前記出力ユニットは直方体形状であって、それらの長手方向の一方の端面には一本以上のガイド棒が備えられる共に、前記電力用コネクタの一方の電力用コネクタ部を備え、 前記ガイド棒は、前記シャーシ部材の上に固定されて前記電力用コネクタの他方の電力用コネクタ部を支持する支承部材に設けられているガイド孔を挿通し、前記一方の電力用コネクタ部は前記支承部材に支持された前記他方の電力用コネクタ部と接続される放電灯用電子点灯装置を提供するものである。
【0028】
このように構成した放電灯用電子点灯装置においては、ユニットの一方の端面から突出するガイド棒とコネクタピンを備えているので、支承部材側にそれらを備えたものよりもユニットを小型軽量にすることができ、しかもユニットの着脱、接続と切り離しを容易かつ確実に行うことができる。
【0029】
本願請求項10では、請求項1ないし請求項9のいずれかにおいて、前記パワーユニットと前記出力ユニットの底板には所定の厚みを有する合成樹脂製の滑動部材が一つ以上長手方向に沿って固定されており、前記パワーユニットと前記出力ユニットが搭載されたシャーシ部材の上に、前記滑動部材よりも背丈の低いレールが固定されており、前記ユニットの着脱時には、前記滑動部材が前記シャーシ面を前記レールに沿って滑動する放電灯用電子点灯装置を提供するものである。
このように構成した放電灯用電子点灯装置においては、ユニットの底面に、シャーシに対して滑り易い合成樹脂製板部材を取付けてあるので、シャーシに対するユニットの正確な着脱が容易になり、シャーシを傷つけたり、ユニットの底板が傷付くことも無い。
【0030】
また本願請求項11では、請求項1ないし請求項10のいずれかにおいて、前記電力調整回路は、回路定数を選択することにより定電流特性を呈する回路構成を有する放電灯用電子点灯装置を提供するものである。
【0031】
このように構成した放電灯用電子点灯装置においては、定電流特性を呈する回路構成を有し、かつパワーユニットの出力側が直列接続されているので、どのパワーユニットを流れる電流も等しくなり、特別な負荷均等制御手段Psを備えなくても各パワーユニットの出力電力をほぼ均等にすることができる。
【0032】
本願請求項12では、請求項1ないし請求項11のいずれかにおいて、前記出力ユニットの前記制御回路は、出力電圧と出力電流とを検出し、これらを演算してランプ電力を求め、ランプ電力が定電力となるようにパルス幅制御信号を信号用コネクタを通して前記パワーユニットからなる前記電力調整回路に供給する放電灯用電子点灯装置を提供するものである。
【0033】
このように構成した放電灯用電子点灯装置においては、電力調整回路が出力ユニットの出力側で電流と電圧を検出して演算するだけで、ランプ電力が定電力となるように各パワーユニットを制御することができ、検出及び制御の簡素化を図れる。
【0034】
【本発明による実施の形態】
次に実施例について説明する。図1は、本発明の一実施例に係る高出力の放電灯用電子点灯装置100の回路構成を示すブロック図である。図1において、3相交流入力電源Psは、u相、v相、w相の各入力線と中性線Nを有する。3相交流入力電源Psには電力調整回路Pgが接続される。この実施例では、電力調整回路Pgは3台の同一構成のDC−DCコンバータn1、n2、n3で構成している。DC−DCコンバータn1は3相交流電圧を直流電圧に変換する第1の整流器Re1、その整流器からの直流電圧を15kHz以上の高周波交流電圧に変換するインバータ回路Inv1、及びその高周波交流電圧を整流して直流電圧に変換する第2の整流器Re2からなる。同様に、DC−DCコンバータn2は第1の整流器Re3、インバータ回路Inv2、及び第2の整流器Re4からなり、DC−DCコンバータn3は第1の整流器Re5、インバータ回路Inv3、及び第2の整流器Re6からなる。
【0035】
各DC−DCコンバータn1、n2、n3は、後で詳述するそれぞれの第1の電力用コネクタc1、c2、c3、c4を通して3相交流入力電源Psのu相、v相、w相の各入力線と中性線Nとに接続されるようになっている。図1では、図面が複雑になるのを避けるために、各DC−DCコンバータn1、n2、n3がそれぞれの電力用コネクタc4を通して3相交流入力電源の中性線Nに接続されるのを図示していない。そして、各DC−DCコンバータn1、n2、n3は、後で詳述するそれぞれの第2の電力用コネクタc5、c6を通して出力側に接続される。DC−DCコンバータn1の一方の出力端子は電力用コネクタc5を通して一方の電力線L1に接続され、DC−DCコンバータn1の他方の出力端子とDC−DCコンバータn2の一方の出力端子は電力用コネクタc6と接続線m1と電力用コネクタc5とを介して互いに直列に接続される。また、DC−DCコンバータn2の他方の出力端子とDC−DCコンバータn3の一方の出力端子は、電力用コネクタc6と接続線m2と電力用コネクタc5とを介して互いに直列に接続され、DC−DCコンバータn3の他方の出力端子は電力用コネクタc6を介して他方の電力線L2に接続される。
【0036】
電力線L1、L2は第3の電力用コネクタc7、c8を介して通常の極性切換回路Swに接続される。つまり、極性切換回路Swは第3の電力用コネクタc7、c8により電力線L1、L2に接続可能となる。極性切換回路Swは出力線L3、L4及び第4の電力用コネクタc9、c10を介してメタルハライドランプ又は高圧水銀灯のようなUVランプLpが接続される出力端子T1、T2に接続される。
【0037】
次に、制御回路Ccは制御電源を確保するために、電力用コネクタc11、c12、c13及び不図示の電力用コネクタを通して3相交流入力電源Psのu相、v相、w相の各入力線と中性線Nに接続されるようになっている。また、制御回路Ccは後述するように不図示の信号用コネクタを通して制御信号S1、S2、S3を電力調整回路Pgのインバータ回路Inv1、Inv2、Inv3に与えことができるように構成されている。また、図1ではDC−DCコンバータn1、n2、n3間を接続する信号用コネクタについても図示していない。
【0038】
制御回路Ccは、出力線L3、L4間の出力電圧とそれらを流れる出力電流とを演算し、出力端子T1、T2間の電力が一定、つまりUVランプLpの入力電力が定電力となるようなパルス幅制御信号S1、S2、S3を電力調整回路Pgのインバータ回路Inv1、Inv2、Inv3に与える。前述したように、インバータ回路Inv1、Inv2、Inv3の入力側は並列接続され、出力側は直列接続された構成になっているので、インバータ回路Inv1、Inv2、Inv3はランプのちらつきを防ぐために定電流特性を有し、これらインバータ回路の特性のばらつきはそれらの出力電圧のばらつきとして現れるだけであり、ランプの点灯上での問題は全く生じない。
【0039】
この点についてもう少し詳しく説明する。一般に、ランプ負荷は抵抗負荷と異なり、基本的に定電圧特性を有している。したがって、電子点灯装置が定電圧特性を呈するものであると、双方とも定電圧特性を有するものであるので電子点灯装置とランプ間で電流のやり取りが生じ、ランプの電流が不安定になってチラツキが発生する。このような理由から、電子点灯装置全体として定電流特性を持つことが好ましい。この実施例では、複数のDC−DCコンバータの出力が直列接続であるために出力電流は共通である。個々のインバータ回路においては、個々のインバータ回路の製造上のばらつきは出力電圧の差となって現れるだけであり、電子点灯装置全体としての出力電流は定電流であるので、ランプの点灯上で全く悪影響を生じない。
【0040】
特に本発明の好ましい実施例では、回路定数の選定により定電流特性又はこの傾向を呈する特性をもつ、例えば特公平5−78273号公報に開示されたような共振型コンバータを備える。このようなインバータ回路を用いた場合には、制御信号はインバータ回路の出力が定電力になるように制御するが、回路定数の選定で定電流特性をもつ電力特性を呈するので、特別な出力均等制御手段を備えなくともインバータ回路Inv1、Inv2、Inv3の出力電力はほぼ均等となり、製造上のばらつきによる差が発生するだけである。
【0041】
また、この実施例で大切なことは、DC−DCコンバータn1−n3がそれぞれ別体のパワーユニットPU1、PU2、PU3で構成されると共に、極性切換回路Swと制御回路Ccとで1個の出力ユニットOUを構成しており、これらユニットが一人の作業員で持ち運び可能な重さである30kg以下、好ましくは20kg以下で5kW以上の電力容量を持つように構成されていて、これらユニット間は前述の電力用コネクタで着脱自在に接続又は分離することができる点にある。
【0042】
先ず図2ないし図4によりこの実施例におけるユニット、特にパワーユニットの構造、接続構造について説明する。図2はシャーシSH上に3台のパワーユニットPU1、PU2、PU3と1台の出力ユニットOUとを搭載してなるこの電子点灯装置の一部分を上から見た概略図である。図3(A)はパワーユニットPU1、出力ユニットOUを図2の右側から見た正面図の概略図であり、図3(B)はその部分的な拡大図の概略を示している。図4(A)はパワーユニットPU1などを着脱方向に対して横方向から見た部分的な図であり、図4(B)はパワーユニットPU1をその背面から見た概略図である。なお、パワーユニットPU2、PU3もパワーユニットPU1と同様な構造であるので、説明を省略する。
【0043】
図2ないし図4からも明らかなように、パワーユニットPU1、PU2、PU3及び出力ユニットOUは直方体の形状をしており、シャーシSH上にある間隔で長手方向にほぼ平行になるよう配置される。図2に示すように、出力ユニットOUの信号用コネクタ8AはパワーユニットPU1の信号用コネクタ8Bに接続され、パワーユニットPU1の信号用コネクタ9BはパワーユニットPU2の一方の信号用コネクタ9Bに接続され、その他方の信号用コネクタ10AはパワーユニットPU3の信号用コネクタ10Bに接続されるようになっている。したがって、出力ユニットOUからの制御信号などは前記信号用コネクタを通して各パワーユニットPU1、PU2、PU3に与えられる。これら信号用コネクタは、各ユニットの前面に位置するので、交換時には作業者が容易にコネクタ間を切り離すことができる。
【0044】
図3に示すように、出力ユニットOU、パワーユニットPU1の前面にはこれらの故障などを表示するための表示ランプ6、7が設けられていると共に、前述の信号用コネクタ8A、8B、9Aなどが備えられている。図3(B)に示すように、パワーユニットPU1、出力ユニットOUの底板1、2の両端近傍の下面には長手方向に沿ってある幅の合成樹脂板からなる滑動部材3、4が固定されている。シャーシSHの上面には一定間隔でガイドレール5がネジ止めなどによって固定されている。ガイドレール5の背丈は滑動部材3、4の厚みより低くなっており、滑動部材3、4の一方の端面をガイドするようになっている。図示していないが、他方の側も同様な構成になっており、またパワーユニットPU2、PU3についてもパワーユニットPU1と同様な構造になっている。滑動部材3、4の合成樹脂板はシャーシSH面を滑り易く、したがって、パワーユニットPU1、PU2、PU3及び出力ユニットOUは比較的小さな外力で図2の左右方向に動くので、これらユニットの手前への引き出し、あるいは奥への押し込みを容易に行うことができる。
【0045】
図4に示すように、パワーユニットPU1の裏面には2本のガイド棒11と12、図1の3相交流電源Psの各相の電力線と中性線に接続される4本の入力ピン13を有するプラグイン型の電力用コネクタ部14、中間の電力線L1、L2に接続される2本の出力ピン15を有するプラグイン型の電力用コネクタ部16、及びこのユニット内の冷却を行うためのファンFなどが備えられている。ガイド棒11と12は、パワーユニットPU1の裏面に固定された合成樹脂製の支承部材17から水平方向に延びており、支承部材17の上面には電力用コネクタ部14と電力用コネクタ部16とが僅かな間隔をおいて固定されている。4本の入力ピン13と2本の出力ピン15も水平方向に延び、ガイド棒11と12はこれらピンよりも長く、かつ機械的強度の面から径の大きな丸棒が用いられている。
【0046】
また、シャーシSH上には、ガイド棒11と12を受け入れる二つのガイド孔18aを有する支承部材18が直接又は不図示の他の部材を介して固定される。支承部材18の上面には、電力用コネクタ部14と電力用コネクタを構成するレセプタクル側の電力用コネクタ部19、電力用コネクタ部16と電力用コネクタを構成するレセプタクル側の電力用コネクタ部(不図示)が固定されている。なお、パワーユニットPU1の電力用コネクタ部14と電力用コネクタ部19とからなる電力用コネクタは、図1の電力用コネクタc1ないしc4を一体化したものを示し、また電力用コネクタ部16とレセプタクル側の電力用コネクタ部(不図示)とからなる電力用コネクタは、図1の電力用コネクタc5、c6を一体化したものを示す。パワーユニットPU2とPU3についての接続構造も同様であるので、説明を省略する。
【0047】
図4において、パワーユニットPU1を左側から右側に押すと、図3(B)で説明した滑動部材3、4がシャーシSH面を滑って右方向に動くことにより、先ずガイド棒11と12が支承部材18のガイド孔18aに入って案内され、次に入力ピン13、出力ピンが安定な状態でそれぞれの電力用コネクタ部の図示しない接点に接続される。また、パワーユニットPU2とPU3については図示していないが、パワーユニットPU1と同様な構成であり、それらのレセプタクル側の構造も同じである。さらに、これらのパワーユニットの詳細な接続構造関係については、出力ユニットOUの接続構造関係に係る次の説明でより一層明らかになる。
【0048】
図5ないし図7により、出力ユニットOUの接続構造関係について説明する。図5(A)は出力ユニットOUなどを着脱方向に対して横方向から見た部分的な図であり、図5(B)は出力ユニットOUを着脱方向の奥側にあたる背面から見た概略図である。図6は、出力ユニットOUの電力用コネクタ及びその関連部分の構造を説明するためのもので、出力ユニットOUの背面の図である。図7は、出力ユニットOUの電力用コネクタのピンや後述するガイド棒が挿し込まれるレセプタクル側の構造を説明するための図である。
【0049】
出力ユニットOUの背面には支承部材20がビス止めなどによって固定され、その上面には図1で説明した、制御回路Ccの制御電源電圧を確保するために3相入力電源Psに接続される4本の3相入力ピン21を有するプラグイン型の電力用コネクタ部22、及び電力線L1、L2に接続される2本の入力ピン23を有するプラグイン型の電力用コネクタ部24が固定される。そして、支承部材20には水平方向に延びる2本のガイド棒25、26が設けられている。これらの接続構造は前述のパワーユニットと同様であるが、異なるのはそれらの上側に、別に出力電力線L3、L4に接続される2本の出力ピン27を有するプラグイン型の電力用コネクタ部28、これを支承する支承部材29、これから水平方向に延びる2本のガイド棒30、31を備えると共に、図7で詳述する支承部材40と電力用コネクタ部41を備える点である。ここで、パワーユニットPU1〜PU3の出力が直列になっており、出力電圧が入力側よりも高いので、2本の入力ピン23と2本の出力ピン27は電気絶縁性を確保する観点から3相入力ピン21同士の間隔よりも広くなっている。ガイド棒25、26、30、31はピン21、23、27よりも長く、通常はピンよりも径の大きな太い丸棒である。支承部材20、29は通常、合成樹脂材料のような電気絶縁材料からなるが、各電力用コネクタとの間の電気的絶縁が確保されれば、金属材料からなっても良い。
【0050】
図7に示すようにシャーシSHの着脱方向の奥側面には、別の支承部材32がビス止めにより固定されており、その上面にプラグイン型の電力用コネクタ部22、24のピンに接続される接点(不図示)を有するレセプタクル側の電力用コネクタ部33、34が固定される。また支承部材32は、ガイド棒25、26をそれぞれ受け入れて案内するガイド孔35、36を有する。電力用コネクタ部33、34は、それぞれ電力用コネクタ部22の3相入力ピン21、電力用コネクタ部24の2本の入力ピン23を受け入れて不図示の接点に接続する四つの接続部37と、二つの接続部38を有する。
【0051】
更に、支承部材32の奥のシャーシSH上面には取付け部材39が取り付けられ、その壁面に支承部材40がビス止めなどで固定される。その支承部材の上面にはプラグイン型の電力用コネクタ部28に対応するレセプタクル側の電力用コネクタ部41が固定される。支承部材40にはガイド棒30、31を受け入れてそれぞれ案内するガイド孔42、43を有する。電力用コネクタ部41は、電力用コネクタ部28の出力ピン27を受け入れて不図示の接点と接続する二つの接続部44を有する。なお、電力用コネクタ部41で代表的に示すが、ネジ部材45は各電力用コネクタに接続される不図示の電線をネジ止めするためのものである。そして、不図示の電線は各電力用コネクタをコネクタ外で図1に示したように接続している。
【0052】
この実施例によれば、例えば、出力ユニットOUを保守する場合、出力ユニットOUは30kg以下、好ましくは20kg以下の質量になるように構成されているので、一人の作業員で出力ユニットOUをシャーシSH上にセットし、図7に示す矢印方向に押し込むことにより、先ずガイド棒25と26が支承部材32のガイド孔35、36に挿入されると同時に、ガイド棒30と31が支承部材40のガイド孔42、43に挿入され、案内される。したがって、その後に、各プラグイン型の電力用コネクタ部のピンはレセプタクル側の電力用コネクタ部と安定した状態で電力部の接続部を形成し、所望の電気的接続が行われる。各パワーユニットも同様である。なお、ユニットを引き抜くときは、前述した信号用コネクタを作業員が切り離した後に、ユニットを手前に引けば、すべての電力用コネクタは引き抜かれる。ここでパワーユニット1台当りの電力容量は、6kWないし10kW程度である。
【0053】
次に、ガイド棒に関連する構造の別の例について説明する。ユニットの在庫量をできるだけ少なくするために、使用するランプの定格電圧範囲に応じて、出力ユニットOUを、例えば700V以下用(350〜700V)、1400V以下用(700〜1400V)、2100V以下用(1400〜2100V)の3種類程度の品種に統合し、またパワーユニットPUを使用する高出力ランプの定格電力、定格電圧、定格電流に応じて、例えば500V大電流、700V中電流の2種類程度に統合するものとする。
【0054】
このような場合、図7に示すようなシャーシSH及びこれに固定された支承部材やレセプタクル側の電力用コネクタ部などを共通で使用し、ユニットだけを交換したい。しかし、ユニットを交換するとき品種の異なるユニットを取り違える可能性がある。したがって、このような可能性を回避するために、前述のようにパワーユニットは、例えば500V大電流、700V中電流の2品種であるので、ガイド棒とガイド棒との間の間隔を別々にし、支承部材に設けるガイド孔を3個として、1個のガイド孔を共通にし、他の2個のガイド孔をそれぞれのガイド棒間の間隔に等しい位置にガイド孔を設ける。具体的に説明すると、図8に示すように、500V大電流の共通の位置にあるガイド棒46と鎖線で示すガイド棒47との間を狭く、700V中電流の共通の位置にあるガイド棒46とガイド棒48との間を広くする。
【0055】
そして、支承部材49は共通の位置にあるガイド棒46、他のガイド棒47、48を挿通させるガイド孔50、51、52を有する。ガイド棒46を挿通するガイド孔50を除き、ガイド孔51、52にはそれぞれ直交するストッパ孔53、54が設けられている。ここでは700V中電流のパワーユニットの交換であるとすると、使用しない側のガイド孔51のストッパ孔53にはストッパ部材55が挿し込まれ、ガイド棒が挿通できないようになっている。また、出力ユニットは3品種に分けられているとすると、支承部材は共通の位置にあるガイド棒を挿通させるガイド孔の他に、3品種の出力ユニットの他方のガイド棒を挿通させる三つのガイド孔を有し、使用しないガイド孔にはストッパ部材が挿し込まれる。この構造によれば、ユニットの品種を間違えたときには一方のガイド棒がストッパ部材によりガイド孔を挿通できないので、ユニットを間違えたまま交換を行うことはない。
【0056】
以上述べた実施例では、交流電源を3相交流電源として説明したが、単相でももちろんよい。この場合には、各パワーユニットの入力側の電力用コネクタのピンは2本でよい。また、制御回路の制御電源を作るための入力側の電力用コネクタのピンも2本で良い。さらに、電力調整回路をDC−DCコンバータとして説明したが、整流器と直流電圧を他の直流電圧に変換する通常の構成のチョッパ回路とから構成されるものであってもよい。また、パワーユニットを3台に分けたが、電子点灯装置全体で質量が30kgを超え、パワーユニットと出力ユニットが双方とも30kg以下ならば、それぞれを1台に分割して構成してもよい。使用するランプの定格電流容量が更に大きな場合には、パワーユニットの台数を増やすと共に、出力ユニットを2台以上にしてももちろんよい。この場合には、パワーユニットの入力側は並列接続で、出力側は直列接続であるが、各出力ユニットは入力、出力側とも互いに並列接続される。
【0057】
また、以上述べた実施例では制御回路を極性切換回路と一緒に出力ユニットの中に包含させたが、極性切換回路とその関連回路で出力ユニットを構成し、これとは別に制御回路を制御ユニット又は制御モジュールとして構成しても良い。この場合には、制御ユニットと出力ユニットとの間、制御ユニットとパワーユニットとの間は信号用コネクタを介して制御信号などの信号の伝達又は授受が行われる。
【0058】
制御ユニットは電力調整部を制御する制御信号を発生する制御部と、極性切換回路を駆動する駆動部とに分け、前記制御部を前述のような制御ユニット又は制御モジュールにまとめ、前記駆動部は出力ユニット内に包含させても良い。このような制御ユニット又は制御モジュールはパワーユニット、出力ユニットに比べて大幅に小型で軽量になるので、それらの上に配置することもできる。
【0059】
更にまた、信号用コネクタは必ずしも各ユニットの着脱方向手前である前面に設ける必要がなく、各ユニットの背面に設けてももちろんよい。この場合には、前記電力用コネクタの接続又は切り離しと同様に、信号用コネクタは各ユニットを押し込むときに接続され、引き出す時に切り離される。またこの場合には、各パワーユニットはそれぞれの信号用コネクタで直接出力ユニットに接続されるように、信号用コネクタ間が配線されていても良い。なお、前記実施例において、プラグ側の電力用コネクタ部とレセプタクル側の電力用コネクタ部とを入れ替えてももちろんよい。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、放電灯用電子点灯装置を、パワーユニットと出力ユニットとに分割し、それぞれをユニット化したので、各ユニットを、一人の作業員が持ち運びすることができる。したがって、作業員一人で、放電灯用電子点灯装置を保守交換することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、出力ユニットについて、使用する高出力ランプの定格電圧範囲に応じて共通化し、数種類の品種に統合することができ、このようにすれば、出力ユニットの在庫を少なくすることができるという効果を奏する
さらに、本発明によれば、パワーユニットについて、使用する高出力ランプの定格電力、定格電圧、定格電流に応じて効率的な2種類程度の機種に統合することができ、このようにすれば、大幅にその在庫量を少なくすることができるという効果を奏する。
そして、本発明によれば、適当なパワーユニットと出力ユニットとを組み合わせることによって、所望の定格電力、定格電圧、定格電流の放電灯用電子点灯装置を得ることができるという効果を奏する。
【0061】
また、修理が必要なユニットだけを修理工場に持ち帰れば良くなったので、トラック便などをチャーターする必要がなくなり、宅配便のような低価格の輸送手段が利用できるので、修理品の輸送コストを従来の1/5以下に下げることができた。
【0062】
ユニットの着脱に伴う種々の電気的接続、遮断を電力用コネクタで行っており、作業者が電力配線に触れることなく保守作業ができるので、特別な資格を有する者でなくても安全に作業を行うことができ、経済性を大幅に向上させることが可能である。
【0063】
また、各ユニットに故障を表示する表示ランプを備えれば、故障したユニットを素早く的確に把握できるので、従来の1/4程度の作業時間で交換可能になり、この大幅な時間短縮は、例えば保守に伴う半導体製造ラインや印刷ラインの停止時間を短縮できる。
【0064】
ユニット単位で在庫することは、必要なユニットを常時在庫することが容易になるため、必要なときに交換することが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る放電灯用電子点灯装置100の一実施例を示す回路構成のブロック構成図である。
【図2】 本発明に係る放電灯用電子点灯装置100の一実施例の構造例を説明するためのブロック構成図である。
【図3】 本発明に係る放電灯用電子点灯装置100のパワーユニットの構造例を説明するための図である。
【図4】 本発明に係る放電灯用電子点灯装置100のパワーユニットの構造例を説明するための図である。
【図5】 本発明に係る放電灯用電子点灯装置100の出力ユニットの構造例を説明するための図である。
【図6】 本発明に係る放電灯用電子点灯装置100の出力ユニットの接続構造の実施例を説明するための図である。
【図7】 本発明に係る放電灯用電子点灯装置100の出力ユニットの接続構造の実施例を説明するための図である。
【図8】 本発明に係る放電灯用電子点灯装置100に用いられるガイド棒のストッパ構造の一例を説明するための図である。
【符号の説明】
Ps・・・交流電源
Pg・・・電力調整回路
-PU1〜PU3・・・パワーユニット
OU・・・出力ユニット
Sw・・・極性切換回路
Cc・・・制御回路
Lp・・・高出の力ランプ
c1〜c13・・・電力用コネクタ
Re1〜Re6・・・整流器
Inv1〜Inv3・・・インバータ回路
SH・・・シャーシ
1・・・パワーユニットPU1の底板
2・・・出力ユニットOUの底板
3、4・・・滑動部材
5・・・ガイドレール
6、7・・・表示ランプ
8A、8B、9A、9B、10A、10B・・・信号用コネクタ
11、12・・・ガイド棒
13・・・3相入力ピン
14、16・・・電力用コネクタ
15・・・出力ピン
F・・・冷却用のファン
17、18・・・支承部材
18a・・・ガイド孔
19・・・電力用コネクタ
20・・・支承部材
21・・・3相入力ピン
22、24・・・電力用コネクタ
23・・・入力ピン
25、26・・・ガイド棒
27・・・出力ピン
28・・・電力用コネクタ
29・・・支承部材
30、31・・・ガイド棒
32・・・支承部材
33、34・・・電力用コネクタ
35、36・・・ガイド孔
37、38・・・接続部
39・・・取り付け部材
40・・・支承部材
41・・・電力用コネクタ
42、43・・・ガイド孔
44・・・接続部
45・・・ネジ部材
46、47、48・・・ガイド棒
49・・・支承部材
50、51、52・・・ガイド孔
53、54・・・ストッパ孔
55・・・ストッパ部材

Claims (12)

  1. 交流電源からの交流電圧を直流電圧に変換すると共に調整する電力調整回路と、上記電力調整回路からの直流電圧を所定の周波数の交流電圧に変換する極性切換回路と、上記電力調整回路を制御すると共に、上記極性切換回路を駆動する制御回路とを備えた放電灯用電子点灯装置において、
    上記電力調整回路が、複数のパワーユニットを有し、
    上記パワーユニットは、3相交流電圧を直流電圧に変換する第1の整流器と、この第1の整流器からの直流電圧を15kHz以上の高周波交流電圧に変換するインバータ回路と、上記高周波交流電圧を整流して直流電圧に変換する第2の整流器とを具備し、
    上記パワーユニットを放電灯用電子点灯装置の筐体に挿入すると、上記パワーユニットが上記筐体内のシャーシ面の滑動部材を滑って移動し、上記筐体に固定されているコネクタと、上記パワーユニットのコネクタとが接続されるように、上記パワーユニットが上記筐体に着脱自在であり、
    上記極性切換回路を具備する出力ユニットが設けられ、
    上記出力ユニットを放電灯用電子点灯装置の筐体に挿入すると、上記出力ユニットが上記筐体内のシャーシ面の滑動部材を滑って移動し、上記筐体に固定されているコネクタと、上記出力ユニットのコネクタとが接続されるように、上記出力ユニットが上記筐体に着脱自在であり、
    上記パワーユニットと上記出力ユニットとの間に間隔を有し、上記パワーユニットと上記出力ユニットとが互いにほぼ平行に配置されていることを特徴とする放電灯用電子点灯装置。
  2. 請求項1において、
    上記パワーユニットの入力側は、第1の電力用コネクタを介して上記交流電源に接続され、
    上記パワーユニットの出力側は、第2の電力用コネクタと第3の電力用コネクタとを介して、上記出力ユニットの入力側に接続され、
    上記出力ユニットの出力側は、第4の電力用コネクタを介して、上記放電灯用電子点灯装置の出力端子に接続されていることを特徴とする放電灯用電子点灯装置。
  3. 請求項1又は請求項2において
    上記パワーユニットが複数設けられている場合、これらパワーユニットの入力側は、それぞれの上記第1の電力用コネクタを介して、互いに並列に接続され、出力側は、上記第2の電力用コネクタを介して、互いに直列に接続されることを特徴とする放電灯用電子点灯装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて
    上記制御回路は、上記出力ユニット内に包含され、上記パワーユニットは、信号用コネクタを介して、上記出力ユニットに接続されていることを特徴とする放電灯用電子点灯装置。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて
    上記制御回路は、上記パワーユニットと上記出力ユニットとは別体で構成され、上記制御回路は、制御ユニットに含まれ、信号用コネクタを介して、上記パワーユニットと上記出力ユニットとが上記制御ユニットに接続されていることを特徴とする放電灯用電子点灯装置。
  6. 請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて
    上記制御回路は、上記電力調整回路を制御する制御部と、上記極性切換回路を駆動する駆動部とを具備し、
    上記制御回路は、上記パワーユニット及び上記出力ユニットとは別体で構成され、上記制御回路は、制御ユニットに含まれ、
    信号用コネクタを介して、上記パワーユニットが、上記制御ユニットに接続され、上記駆動部は、上記出力ユニットに包含されていることを特徴とする放電灯用電子点灯装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかにおいて
    上記パワーユニットと上記出力ユニットは、30kg以下の質量であることを特徴とする放電灯用電子点灯装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかにおいて、
    上記パワーユニットと上記出力ユニットとは、直方体形状であって、上記パワーユニットと上記出力ユニットとは、長手方向に沿って互いにほぼ平行となるように、シャーシ部材の上に搭載されていることを特徴とする放電灯用電子点灯装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかにおいて、
    上記パワーユニットと上記出力ユニットとは、シャーシ部材の上に搭載され、
    上記パワーユニットと上記出力ユニットとは、直方体形状であって、それらの長手方向の一方の端面には、一本以上のガイド棒が備えられると共に、上記電力用コネクタの一方の電力用コネクタ部を備え、
    上記ガイド棒は、上記シャーシ部材の上に固定されて上記電力用コネクタの他方の電力用コネクタ部を支持する支承部材に設けられているガイド孔を挿通し、
    上記一方の電力用コネクタ部は、上記支承部材に支持されている上記他方の電力用コネクタ部と接続されていることを特徴とする放電灯用電子点灯装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかにおいて、
    上記パワーユニットと上記出力ユニットとの底板には、所定の厚みを有する合成樹脂製の滑動部材が一つ以上長手方向に沿って固定され、
    上記パワーユニットと上記出力ユニットとが搭載されているシャーシ部材の上に、上記滑動部材よりも背丈の低いレールが固定され、
    上記ユニットの着脱時には、上記滑動部材が、上記シャーシ面を上記レールに沿って滑動することを特徴とする放電灯用電子点灯装置。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれかにおいて、
    上記電力調整回路は、回路定数を選択することにより、定電流特性を呈する回路構成を有することを特徴とする放電灯用電子点灯装置。
  12. 請求項1ないし請求項11のいずれかにおいて、
    上記出力ユニットの上記制御回路は、出力電圧と出力電流とを検出し、これらを演算してランプ電力を求め、ランプ電力が定電力となるように、信号用コネクタを通して、上記パワーユニットからなる上記電力調整回路に、パルス幅制御信号を供給することを特徴とする放電灯用電子点灯装置。
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