JP4113394B2

JP4113394B2 - Water absorbent fabric

Info

Publication number: JP4113394B2
Application number: JP2002244191A
Authority: JP
Inventors: 博彦道原
Original assignee: 株式会社ネオテックス
Priority date: 2002-08-23
Filing date: 2002-08-23
Publication date: 2008-07-09
Anticipated expiration: 2022-08-23
Also published as: JP2004084093A

Description

【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、オムツ、尿取りパッド、ベッドパッド等の衛生用品、湯上りマット、汗取りバンド等の生活用品に用いられる吸水性布帛に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
吸水性布帛では、いかに速く液体を吸収するかという吸水性能と吸収した液体をいかに漏らさず保持するかという保水性能が基本的に重要なポイントとなる。また、オムツ等の衛生用品では、使い捨てオムツが用いられてきたが、近年環境問題へ関心が高まる中繰り返し使用できる布オムツが見直されてきており、布オムツを用いる場合、装着した状態で液体を吸収した後のベトツキ感の軽減、洗濯作業を効率化するための速乾性及び耐久性が、上述したポイントに加えてその性能を評価する上で重要なポイントとなる。
【０００３】
例えば、特公昭６２−３５５０１号公報では、編地の一方の面が融着部分を散在せしめたほぼ芯鞘多層構造を有する合成繊維複合糸により構成され、他方の面が合成繊維マルチフィラメント糸の捲縮加工糸からなる２層構造編地であって、主として該合成繊維複合糸の最外層を形成するフィラメントの単糸繊度が、前期長繊維糸条を構成するフィラメントの単糸繊度よりも小であると共に、該２層構造編地中における該合成繊維複合糸による層を形成する編目の平均繊維密度係数が、該長繊維糸条のものよりも大であることを特徴とする吸水性編地が記載されており、複合糸は、芯鞘構造及び立体的融着構造により一般の長繊維糸条と比べて優れた保水性能を有し、又、木綿繊維からなる糸と比べて放水性に優れ、速乾性がある旨記載されている。
【０００４】
また、特開平１−９７２５５号公報では、保水シートの少なくとも片面に、複数の繊維糸条からなる布帛であって表面と裏面とが接結糸条で接結されており裏面を構成する糸条に比し表面を構成する糸条の単糸繊度が大である布帛を、裏面を保水シート側にして積層してなる衛生シート補助材が記載されており、このような積層構成にすることにより、顕著なキャピラリー効果が発現し、表面からの水分が素早く裏面に拡散され保水シート層で保水されると共に保水された水分が加圧下でも逆戻りし難い旨記載されている。
【０００５】
また、特開平１１−１１３９４５号公報では、吸水性に富む繊維と導水性に富む繊維を混紡した繊維からなる保水層と、導水性に富む繊維からなる表面層を重合すると共に、表面層を装着者への装着面としたことを特徴とする布製おむつが記載されており、排泄された尿などの水分は導水性に富む素材よりなる表面層を速やかに通過して保水層に達し、保水層では水分はまず導水性に富む繊維の作用により万遍なく拡散され、次いで吸水性に富む繊維の作用により保水されることとなって装着者が接触している表面層は乾燥して良好な装着感が実現される旨記載されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
例示した従来の吸水性布帛では、極細繊維や保水性の高い特殊な複合糸により保水持たせているが、糸自体に水分を保水するためその保水量にはどうしても限界がある。例えば、大人用のオムツの場合一度に多量の水分が放出されるため、糸自体では限界量を越えて漏れてしまうことが避けられない。したがって、頻繁にオムツを交換するかまたは２重又は３重にオムツをしておくことが必要となる。
【０００７】
そこで、こうした多量の水分を保水できるだけの量の繊維を用いることも考えられるが、その分保水層の厚さが厚くなってごわごわした肌触りとなり、また厚くなるため洗濯後の速乾性に影響が生じてしまう。なお、本発明者による実験では、保水を行う繊維量を増加してもそれに比例して保水量が増加するわけではなく、一定量で飽和する傾向になる。すなわち、表面の繊維に吸収された水分は内部に向かって導かれるわけではなく、一定の圧力下では、表面から所定の深さまで保水されると飽和状態なるものと思われる。したがって、保水層を構成する繊維量についても必要以上に増加することは避けなければならない。
【０００８】
本発明者は、こうした多量に放出される水分に対応した保水構造として、糸自体の構造とともに布帛内の空隙が大きな役割を果たすことを知得した。すなわち、層構造の中に袋状の空隙を形成することで、この空隙の中に保水することが可能であり、こうした空隙を用いることで保水量を飛躍的に大きくすることができる。
【０００９】
本発明は、こうした知見に基づいて、従来の吸水性布帛よりも保水性能が大幅に高められると共に、優れた吸水性及び速乾性を備えた吸水性布帛を提供することを目的とするものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る吸水性布帛は、多数の突出部が形成された糸条を経糸方向又は緯糸方向の少なくとも一方向に用いて織成された表地及び裏地と、多数の突出部が形成されるとともに吸水性を有する糸条を多数配置した中間層とからなり、表地及び裏地が中間層を介して袋織により接結された多層構造の吸水性布帛であって、表地及び裏地は接結点において中間層の糸条と密に接合しているとともに、接結点により囲まれた表地及び裏地の部分が袋状とされて表地、裏地及び中間層の糸条により空隙が確保されていることを特徴とする。さらに、表地、裏地及び中間層を組織する糸条は、ポリエステル繊維又はポリ乳酸系繊維からなることを特徴とする。さらに、多数の突出部が形成された糸条は、意匠撚糸、壁撚糸及び駒撚糸のうちのいずれかであることを特徴とする。
【００１１】
上記のような構成を有することにより、接結点により囲まれた表地及び裏地の部分は袋状の構造とされており、表地及び裏地には、多数の突出部を形成した糸条が用いられているため、多数の突出部が中間層の糸条に接触して袋状構造に空隙が確保されるようになる。特に、オムツの場合装着している間に圧迫されて空隙が次第に潰され狭くなってくるが、こうした突出部を多数形成しておくことで空隙を確保しやすくなる。従来の保水層に用いられた繊維又は糸は、吸収性が優れているため水分の拡散スピードが速く、多量の水分が吸収されると保水層の端部から漏れが生じてしまうことがあったが、本発明のように、一旦袋状構造の空隙内に保水するようにすれば、従来のような糸自体の保水に比べ飛躍的に多くの水分を保水することが可能になるとともに、水分の拡散スピードも抑えられて漏れを抑止することができる。
【００１２】
また、表地及び裏地に多数の突出部が形成された糸条を用いることで、表面に付着した水分は、突出部に導かれて袋状構造内に速やかに吸収される。従来のように、長繊維からなる糸条を用いた場合、表面に付着した水分は、糸条の方が空隙が狭いため、毛細管現象により糸条自体に吸収されて内部に導水されにくいが、突出部が形成されていることにより、糸条同士の間にも空隙が形成されやすくなり、袋状構造の内部に容易に導水されるようになる。したがって、表面に残留する水分が少なくなるとともに、表面に形成される多数の突出部により、表面のベトツキ感が改善される。
【００１３】
従来の吸水性布帛に比べ、その乾燥重量はほとんど変わらずに保水性能を格段に高めることができ、また、空隙が多くなるため、速乾性の点からも優れたものとなっている。中間層の糸条として、多数の突出部が形成された糸条を用いることで、空隙がさらに広がり、空隙をより安定して確保することができる。
【００１４】
そして、ポリエステル繊維を糸条に用いていることで、綿繊維に比べ軽量化することができ、速乾性の点からも綿繊維よりも優れたものとなる。また、厚みも従来の布帛とほとんど変わらないので、ごわごわした肌触りになることもない。布帛の再利用の観点からポリ乳酸系繊維を用いることで、リサイクル可能な優れた吸水性布帛とすることができる。
【００１５】
多数の突出部が形成された糸条としては、意匠撚糸、壁撚糸及び駒撚糸のうちのいずれかであることが好ましい。こうした糸を用いると、表面にも突出部が形成されて、表地又は裏地の表面に多数の凹凸模様が生じる。凹凸模様は固形の排泄物が流動していく際の歯止めとして機能するため、装着している間に排泄物が流出することをある程度阻止することができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について詳述する。
【００１７】
図１は、本発明に係る吸水性布帛に関する実施形態の緯糸方向に沿った断面図である。同様に図２は、経糸方向に沿った断面図である。表地１はポリエステル繊維からなる経糸と緯糸を織成し、裏地２も同様にポリエステル繊維からなる経糸と緯糸を織成して二重織の構造となっている。表地１と裏地２との間には、緯糸方向に沿ってポリエステル繊維からなる糸条３が多数配置されて中間層７を構成している。そして、所定間隔を置いて表地の緯糸が裏地の経糸に織り込まれ、裏地の緯糸が表地の経糸に織り込まれて接結点４が組織される。接結点４の部分では、表地１と裏地２が糸条３と密に接合されている。接結点４以外の部分では、表地１及び裏地２が袋状の構造６となり、空隙５が形成される。つまり、接結点４をこのように組織することにより、袋状構造６が形成されると共に、表地１及び裏地２と中間層７との間での接触が保持される。また、表地１、裏地２及び中間層７を組織する緯糸方向の糸条は、突起部８が多数形成されており、これら多数の突起部８が互いに接触し合うことで、空隙５が確保されるようになっている。もちろん、表地１及び裏地２のみ突起部８を形成することでも空隙５の確保は可能である。
【００１８】
図３は、図１及び図２の吸水性布帛に関する組織図である。この例では、図４に示すようにキルティング状に接結点４が配置されており、接結点４で囲まれた表地１及び裏地２の部分６が袋織され、上述した空隙５が形成されている。
【００１９】
表地１に水分が付着すると、表地１には、突出部８が多数形成されているため、隣接する糸条同士が突出部８で接触して空隙が形成されて水分が速やかに袋状構造６の内部に吸収される。したがって、表地１の表面には水分がほとんど残留せずベトツキ感は防止される。水分量が多い場合でも、空隙５内に十分な保水能力があるため、水分が漏出することはほとんどない。また、表地１及び裏地２の表面に表出した突出部８の凹凸模様は、固形の排泄物が流動していくことをある程度阻止することができる。
【００２０】
本発明に用いるポリエステル繊維としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ポリエチレンナフタレート繊維等が挙げられるが、ポリエチレンテレフタレート繊維が最も好ましい。ポリエチレン繊維を用いることで、軽量化を図ることができ、洗濯時の乾燥時間も綿繊維に比べ短くて済む。さらに、リサイクルも可能なため、紙オムツのように廃棄物処理を行う必要もない。
【００２１】
本発明に用いるポリ乳酸系繊維を構成するポリ乳酸系重合体は、熱可塑性脂肪族ポリエステルであって、ポリ（α−ヒドロキシ酸）を主たる繰り返し単位とする重合体で、例えば、ポリ（Ｄ−乳酸）、ポリ（Ｌ−乳酸）、Ｄ−乳酸とＬ−乳酸との共重合体、Ｄ−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体、Ｌ−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体、Ｄ−乳酸とＬ−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体等が挙げられる。
【００２２】
また、布帛を組織する糸条は、長繊維糸及び紡績糸のいずれの形態でもよいが、長繊維糸のほうが強度の大きく、軽量化しやすい。洗濯回数が多くなると、紡績糸の場合には繊維の脱落による「やせ」が発生して、吸水性が劣化するが、長繊維糸の場合にはそうした問題が少なく、耐久性の上でも優れている。さらに、紡績糸の場合には、洗濯の際に微細な固形物が繊維の間に入り込み、布帛の色合いが次第に黒ずんでくることがあるが、長繊維糸の場合にはこうした問題も避けることができる。
【００２３】
中間層を構成する糸条３の単繊維繊度は、表地１及び裏地２を構成する糸条の単繊維繊度以下であることが好ましい。糸条３の単繊維繊度が表地１及び裏地２を構成する糸条の単繊維繊度より小さい方が毛細管現象により糸条３に水分が吸収されやすくなり、表面のベトツキ感を有効に防止できる。糸条３の単繊維繊度は、好ましくは、１．５ｄｔｅｘ以下とするとよく、水分をその表面張力により糸条３の内部に有効に保水することが可能になる。また、表地及び裏地を組織する糸条の単繊維繊度は、好ましくは、糸条３の単繊維繊度の１〜２倍の範囲がよい。すなわち、糸条３への水分の移動を速やかに行うためには、表地及び裏地の糸条の単繊維繊度は大きいほうがよいが、繊度が大きくなると布帛がごわごわした肌触りになるため、この範囲の繊度が適当である。
【００２４】
上記実施形態では、経二重織でキルティング状の袋織により布帛を組織したが、経編により表地及び裏地を組織しても同様の袋状構造を構成することができる。また、これ以外にも袋状構造を構成できる多重の織編物であれば、本発明に係る吸水性布帛を組織することが可能である。
【００２５】
また、突出部８を形成した糸としては、意匠撚糸以外にも壁撚り糸、駒撚り糸などが挙げられるが、水分を吸収する突出部を多数形成した糸であれば、どのような形態のものでもかまわない。
【００２６】
【実施例】
（実施例）
表地及び裏地の経糸として１９０ｄｔｅｘ／８４フィラメントのポリエステル長繊維１本を撚糸したものを用い、緯糸としてループヤーンを形成した意匠撚糸を用いる。意匠撚糸は、芯糸として８４ｄｔｅｘ／７２フィラメントのポリエステル長繊維１本を撚糸したものを用い、花糸として８４ｄｔｅｘ／７２フィラメントのポリエステル長繊維３本を合撚したものを用い、押糸として８４ｄｔｅｘ／７２フィラメントのポリエステル長繊維１本を撚糸したものを用いた。リング意匠撚糸機を用いて、花糸の送り速度を芯糸の２．５倍とし、Ｚ撚りで撚数を８５０Ｔ／Ｍとして撚糸した。芯糸の周囲にはランダムな位置に花糸が多数の突出したループを形成している。中間層に用いる糸条としては、ループヤーンを形成した意匠撚糸を用いる。意匠撚糸は、芯糸として８４ｄｔｅｘ／７２フィラメントのポリエステル長繊維１本を撚糸したものを用い、花糸として８４ｄｔｅｘ／７２フィラメントのポリエステル長繊維３本を合撚したものを用い、押糸として８４ｄｔｅｘ／７２フィラメントのポリエステル長繊維１本を撚糸したものを用いた。リング意匠撚糸機を用いて、花糸の送り速度を芯糸の２．５倍とし、Ｚ撚りで撚数を８５０Ｔ／Ｍとして撚糸した。芯糸の周囲にはランダムな位置に花糸が多数の突出したループを形成している。製織工程では、経糸の糸密度６９本／ｃｍ、緯糸の糸密度１８本／ｃｍとして表地及び裏地を織成し、中間層の糸条の糸密度を９本／ｃｍとして表地と裏地の間に緯糸方向に配した。そして、図３の組織図に従い、キルティング状に接結点を構成した。製造された布帛は、目付４１０．２ｇ／ｃｍ²で、厚さ１．７１６ｍｍであった。
（比較例１）
経糸として、５６ｄｔｅｘ／７２フィラメントのポリエステル長繊維４本を合撚したものを用い、緯糸として、５６ｄｔｅｘ／１４４フィラメントのポリエステル長繊維３本を合撚したものを用いて、経糸密度６６本／インチ、緯糸密度７６本／インチに設定し朱子織の経二重織で布帛を製織した。製造された布帛は、目付３２５．３ｇ／ｃｍ²で、厚さ０．９５８ｍｍであった。
（比較例２）
市販されている綿ドビー織布帛で、オムツ用に２枚重ねて縫製されたものを用いた。目付４４７．６ｇ／ｃｍ²で、厚さ１．５４ｍｍであった。
【００２７】
以上の例において製造された布帛について、自然抱水率及び単位面積吸水量を測定した結果をまとめたのが表１である。ここで、自然抱水率とは、ホームベース状に形成された所定の大きさの測定用布帛の乾燥重量Ｔと、測定用布帛を水槽に浸漬して十分吸水させて大気中に引き上げて水滴が落ちなくなったときの重量Ｔｗとを測定して、Ｔｗ／Ｔから算出する。また、単位面積吸水量は、ＴｗからＴを差し引いて測定用布帛全体の吸水量を算出し、測定用布帛の面積で割った数値である。いずれの数値も大きいほど保水能力が高いことを示している。
【表１】

【００２８】
この結果から明らかなように、本発明の吸水性布帛は従来のものに比べ２倍近い保水能力を有している。特に、綿ドビー織布帛を２枚重ねたものに比べて、保水能力が格段に向上するとともに、目付が小さくなって軽量化されており、洗濯作業を効率的に行う上で優れたものになっている。また、水分を吸収した後のベトツキ感についても従来のものより改善されていた。
【００２９】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明では、接結点により囲まれた表地及び裏地の部分は袋状の構造とされており、表地及び裏地には、多数の突出部を形成した糸条が用いられているため、多数の突出部が中間層の糸条に接触して袋状構造に空隙が確保されるようになる。特に、オムツの場合装着している間に圧迫されて空隙が次第に潰され狭くなってくるが、こうした突出部を多数形成しておくことで空隙を確保しやすくなる。従来の保水層に用いられた繊維又は糸は、吸収性が優れているため水分の拡散スピードが速く、多量の水分が吸収されると保水層の端部から漏れが生じてしまうことがあったが、本発明のように、一旦袋状構造の空隙内に保水するようにすれば、従来のような糸自体の保水に比べ飛躍的に多くの水分を保水することが可能になるとともに、水分の拡散スピードも抑えられて漏れを抑止することができる。
【００３０】
また、表地及び裏地に多数の突出部が形成された糸条を用いることで、表面に付着した水分は、突出部に導かれて袋状構造内に速やかに吸収される。従来のように、長繊維からなる糸条を用いた場合、表面に付着した水分は、糸条の方が空隙が狭いため、毛細管現象により糸条自体に吸収されて内部に導水されにくいが、突出部が形成されていることにより、糸条同士の間にも空隙が形成されやすくなり、袋状構造の内部に容易に導水されるようになる。したがって、表面に残留する水分が少なくなるとともに、表面に形成される多数の突出部により、表面のベトツキ感が改善される。
【００３１】
従来の吸水性布帛に比べ、その乾燥重量はほとんど変わらずに保水性能を格段に高めることができ、また、空隙が多くなるため、速乾性の点からも優れたものとなっている。中間層の糸条として、多数の突出部が形成された糸条を用いることで、空隙がさらに広がり、空隙をより安定して確保することができる。
【００３２】
そして、ポリエステル繊維を糸条に用いていることで、綿繊維に比べ軽量化することができ、速乾性の点からも綿繊維よりも優れたものとなる。また、厚みも従来の布帛とほとんど変わらないので、ごわごわした肌触りになることもない。布帛の再利用の観点からポリ乳酸系繊維を用いることで、リサイクル可能な優れた吸水性布帛とすることができる。
【００３３】
多数の突出部が形成された糸条としては、意匠撚糸、壁撚糸及び駒撚糸のうちのいずれかであることが好ましい。こうした糸を用いると、表面にも突出部が形成されて、表地又は裏地の表面に多数の凹凸模様が生じる。凹凸模様は固形の排泄物が流動していく際の歯止めとして機能するため、装着している間に排泄物が流出することをある程度阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態の経糸方向の断面図である。
【図２】本発明の実施形態の緯糸方向の断面図である。
【図３】本発明の実施形態の組織図である。
【図４】本発明の実施形態の斜視図である。
【符号の説明】
１表地
２裏地
３中間層の糸条
４接結点
５空隙
６袋状構造部分
７中間層
８突出部[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention relates to a water-absorbent fabric used for sanitary goods such as diapers, urine-absorbing pads, and bed pads, and household goods such as bath mats and sweat-absorbing bands.
[0002]
[Prior art]
In the water-absorbent fabric, the water absorption performance of how quickly the liquid is absorbed and the water retention performance of how to hold the absorbed liquid without leaking are basically important points. In addition, disposable diapers have been used in sanitary products such as diapers, but cloth diapers that can be used repeatedly have been reviewed in recent years due to increasing interest in environmental issues. In addition to the above-mentioned points, the reduction of stickiness after absorption and the rapid drying and durability for improving the efficiency of washing work are important points.
[0003]
For example, in Japanese Examined Patent Publication No. 62-35501, one surface of a knitted fabric is composed of a synthetic fiber composite yarn having a substantially core-sheath multilayer structure in which fused portions are scattered, and the other surface is a synthetic fiber multifilament yarn. A double-layered knitted fabric composed of crimped yarns, and the single yarn fineness of the filaments that mainly form the outermost layer of the synthetic fiber composite yarn is smaller than the single yarn fineness of the filaments constituting the long filament yarn And an average fiber density coefficient of a stitch forming a layer of the synthetic fiber composite yarn in the two-layer structure knitted fabric is larger than that of the long fiber yarn. The ground is described, and the composite yarn has water retention performance superior to that of ordinary long fiber yarns due to the core-sheath structure and the three-dimensional fusion structure, and also has a water-releasing property compared to yarn made of cotton fibers. Excellent and quick-drying That.
[0004]
In JP-A-1-97255, at least one surface of a water retaining sheet is a fabric composed of a plurality of fiber yarns, and the front surface and the back surface are connected by a binding yarn, and the yarn constituting the back surface. A sanitary sheet auxiliary material is described in which a fabric having a large single yarn fineness of the yarn constituting the surface is laminated with the back side facing the water retaining sheet, and by using such a laminated configuration In addition, it is described that a remarkable capillary effect appears, moisture from the front surface is quickly diffused to the back surface and retained by the water retaining sheet layer, and the retained moisture is difficult to reverse even under pressure.
[0005]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-113945 polymerizes a water retention layer made of a mixture of fibers rich in water absorption and fibers rich in water conductivity, and a surface layer made of fibers rich in water conductivity, and attaches the surface layer. A cloth diaper characterized by having a mounting surface for a person is described, and water such as excreted urine quickly passes through a surface layer made of a material having a high water conductivity to reach the water retaining layer. Then, the moisture is first diffused uniformly by the action of fibers rich in water conductivity, and then the water is held by the action of fibers rich in water absorption, so the surface layer that the wearer is in contact with is dry and has good wearing It is stated that the feeling is realized.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In the illustrated conventional water-absorbing fabric, water retention is provided by extra fine fibers or special composite yarns having high water retention, but the water retention amount is inevitably limited because the yarn itself retains moisture. For example, in the case of diapers for adults, a large amount of water is released at a time, so it is inevitable that the yarn itself leaks beyond the limit amount. Therefore, it is necessary to change diapers frequently or keep diapers double or triple.
[0007]
Therefore, it is conceivable to use an amount of fiber that can retain such a large amount of water, but the thickness of the water retention layer increases accordingly, resulting in a stiff feel and an increase in thickness, which affects the quick-drying after washing. End up. In the experiment by the present inventor, even if the amount of fiber to retain water is increased, the amount of retained water does not increase in proportion to it, but tends to saturate at a constant amount. That is, the water absorbed by the fibers on the surface is not guided toward the inside, and under a certain pressure, it is considered that the water is saturated when it is retained from the surface to a predetermined depth. Therefore, it must be avoided that the amount of fibers constituting the water retention layer is increased more than necessary.
[0008]
The present inventor has learned that, as a water retention structure corresponding to such a large amount of released moisture, the voids in the fabric play a large role together with the structure of the yarn itself. That is, by forming a bag-like void in the layer structure, it is possible to retain water in the void, and the amount of retained water can be greatly increased by using such a void.
[0009]
Based on these findings, the present invention has an object to provide a water-absorbent fabric having significantly higher water retention performance than conventional water-absorbent fabrics and having excellent water absorption and quick drying properties. .
[0010]
[Means for Solving the Problems]
Water resistant fabric according to the present invention, the outer material and lining, which is woven with at least one direction of the plurality of protrusions is formed yarn of the warp direction or weft direction, with a number of protrusions are formed A water-absorbent fabric having a multilayer structure in which a surface layer and a lining material are joined by a bag weave through the intermediate layer, the surface material and the lining material being intermediate at the joining point. In addition to being closely joined to the yarns of the layers, the outer and lining parts surrounded by the connection points are formed into a bag shape, and the gap is secured by the yarns of the outer material, the lining and the intermediate layer And Furthermore, the yarns that form the outer material, the lining material, and the intermediate layer are made of polyester fiber or polylactic acid fiber. Furthermore, the yarn on which a large number of protrusions are formed is any one of a design twisted yarn, a wall twisted yarn, and a piece twisted yarn.
[0011]
By having the above-described configuration, the outer and lining parts surrounded by the connection points are formed into a bag-like structure, and the outer and lining are formed with yarns having a large number of protrusions. Therefore, a large number of projecting portions come into contact with the yarns of the intermediate layer, and a gap is secured in the bag-like structure. In particular, in the case of a diaper, the gap is gradually crushed and narrowed by being pressed, but forming a large number of such protrusions makes it easier to secure the gap. The fibers or yarns used in conventional water retention layers have excellent absorbency, so the diffusion speed of moisture is fast, and if a large amount of moisture is absorbed, leakage may occur from the end of the water retention layer. However, as in the present invention, once the water is retained in the gap of the bag-like structure, it becomes possible to retain much more water than the conventional water retention of the yarn itself, The diffusion speed can be suppressed and leakage can be suppressed.
[0012]
Further, by using a yarn having a large number of protrusions formed on the outer material and the lining, moisture attached to the surface is guided to the protrusions and quickly absorbed into the bag-like structure. As in the conventional case, when using yarns made of long fibers, the moisture adhering to the surface is narrower in the gap of the yarn, so it is difficult for the yarn to be absorbed by the yarn itself due to capillary action and to be guided into the interior, By forming the protruding portion, a gap is easily formed between the yarns, and water is easily introduced into the bag-like structure. Therefore, moisture remaining on the surface is reduced, and the stickiness on the surface is improved by the large number of protrusions formed on the surface.
[0013]
Compared to conventional water-absorbent fabrics, the dry weight is almost the same, and the water retention performance can be remarkably improved. Further, since the number of voids is increased, it is excellent in terms of quick drying. By using a yarn in which a large number of protrusions are formed as the yarn of the intermediate layer, the gap is further widened, and the gap can be secured more stably.
[0014]
And by using a polyester fiber for a thread, it can be reduced in weight compared with a cotton fiber, and it becomes a thing superior to a cotton fiber also from the point of quick-drying. Moreover, since the thickness is almost the same as that of a conventional fabric, there is no stiff touch. By using polylactic acid fibers from the viewpoint of reuse of the fabric, an excellent water-absorbable fabric that can be recycled can be obtained.
[0015]
The yarn on which a large number of protrusions are formed is preferably one of a design twisted yarn, a wall twisted yarn and a piece twisted yarn. When such a thread is used, protrusions are also formed on the surface, and a large number of uneven patterns are generated on the surface of the outer or lining. Since the concavo-convex pattern functions as a pawl when solid excrement flows, the excrement can be prevented from flowing out to some extent while being worn.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail.
[0017]
FIG. 1 is a cross-sectional view along the weft direction of an embodiment relating to a water absorbent fabric according to the present invention. Similarly, FIG. 2 is a cross-sectional view along the warp direction. The outer fabric 1 is woven with warps and wefts made of polyester fibers, and the lining 2 is similarly woven with warps and wefts made of polyester fibers to form a double weave structure. A number of yarns 3 made of polyester fibers are arranged between the outer material 1 and the lining 2 along the weft direction to constitute the intermediate layer 7. Then, the weft yarns of the outer material are woven into the warp yarns of the lining material at predetermined intervals, and the weft yarns of the lining material are woven into the warp yarns of the outer material material to form the connection points 4. In the portion of the connection point 4, the outer material 1 and the lining material 2 are closely joined to the yarn 3. In the portion other than the connection point 4, the outer material 1 and the lining 2 become a bag-like structure 6, and a gap 5 is formed. That is, by organizing the connection points 4 in this way, a bag-like structure 6 is formed, and contact between the outer cover 1 and the lining 2 and the intermediate layer 7 is maintained. The yarns in the weft direction that form the outer material 1, the lining 2 and the intermediate layer 7 have a large number of protrusions 8, and the large number of protrusions 8 come into contact with each other, so that the gap 5 is secured. It has become so. Of course, it is also possible to secure the gap 5 by forming the protrusions 8 only on the outer material 1 and the lining material 2.
[0018]
FIG. 3 is an organization chart regarding the water-absorbent fabric of FIGS. 1 and 2. In this example, the connection points 4 are arranged in a quilting manner as shown in FIG. 4, and the portion 6 of the outer fabric 1 and the lining 2 surrounded by the connection points 4 is bag-woven to form the gap 5 described above. ing.
[0019]
When moisture adheres to the surface 1, a large number of protrusions 8 are formed on the surface 1, so that adjacent yarns come into contact with each other at the protrusions 8 to form voids, so that the water is quickly sacked 6. Absorbed inside. Therefore, almost no moisture remains on the surface of the surface material 1, and a sticky feeling is prevented. Even when the amount of moisture is large, there is almost no leakage of moisture because the gap 5 has sufficient water retention capability. Moreover, the uneven | corrugated pattern of the protrusion part 8 exposed on the surface of the surface material 1 and the lining 2 can prevent to some extent that solid excrement flows.
[0020]
Examples of the polyester fiber used in the present invention include polyethylene terephthalate fiber, polybutylene terephthalate fiber, and polyethylene naphthalate fiber, and polyethylene terephthalate fiber is most preferable. By using polyethylene fiber, the weight can be reduced, and the drying time during washing can be shorter than that of cotton fiber. Furthermore, since it can be recycled, there is no need for waste disposal like paper diapers.
[0021]
The polylactic acid-based polymer constituting the polylactic acid-based fiber used in the present invention is a thermoplastic aliphatic polyester and is a polymer having poly (α-hydroxy acid) as a main repeating unit. For example, poly (D- Lactic acid), poly (L-lactic acid), copolymer of D-lactic acid and L-lactic acid, copolymer of D-lactic acid and hydroxycarboxylic acid, copolymer of L-lactic acid and hydroxycarboxylic acid, D -A copolymer of lactic acid, L-lactic acid, and hydroxycarboxylic acid.
[0022]
Further, the yarn constituting the fabric may be in the form of either a long fiber yarn or a spun yarn, but the long fiber yarn has higher strength and is easier to reduce in weight. If the number of washings is increased, the spun yarn will cause “loss” due to fiber dropping, and the water absorption will deteriorate, but in the case of long fiber yarn, such problems are few and durability is excellent. Yes. Furthermore, in the case of spun yarn, fine solid matter may enter between the fibers during washing, and the color of the fabric may gradually darken. it can.
[0023]
The single fiber fineness of the yarn 3 constituting the intermediate layer is preferably equal to or less than the single fiber fineness of the yarn constituting the outer material 1 and the lining 2. When the single fiber fineness of the yarn 3 is smaller than the single fiber fineness of the yarn constituting the outer material 1 and the lining 2, moisture is more easily absorbed by the yarn 3 due to the capillary phenomenon, and the surface stickiness can be effectively prevented. The single fiber fineness of the yarn 3 is preferably 1.5 dtex or less, and water can be effectively retained inside the yarn 3 by its surface tension. Further, the single fiber fineness of the yarn that forms the outer material and the lining is preferably in the range of 1 to 2 times the single fiber fineness of the yarn 3. That is, in order to quickly move moisture to the yarn 3, it is better that the single fiber fineness of the outer and lining yarns is larger. However, if the fineness is larger, the fabric will feel stiff. Fineness is appropriate.
[0024]
In the above-described embodiment, the fabric is organized by warp woven and quilted bag weave, but the same bag-like structure can be formed even if the surface and lining are organized by warp knitting. In addition to this, the water-absorbent fabric according to the present invention can be organized as long as it is a multiple woven or knitted fabric that can form a bag-like structure.
[0025]
In addition to the design twisted yarn, a wall twisted yarn, a piece twisted yarn, and the like can be cited as the yarn having the protruding portion 8 formed therein, but any yarn can be used as long as it has a large number of protruding portions that absorb moisture. It doesn't matter.
[0026]
【Example】
(Example)
As the warp yarn for the outer material and the lining material, a twisted polyester long fiber of 190 dtex / 84 filament is used, and as the weft yarn, a design twist yarn in which a loop yarn is formed is used. The design twisted yarn is one obtained by twisting one 84 dtex / 72 filament long polyester fiber as the core yarn, the other yarn twisting three 84 dtex / 72 filament polyester long fibers, and the press yarn being 84 dtex / A twisted yarn of one 72-filament long polyester fiber was used. A ring design twisting machine was used to twist the flower yarn at a feed rate of 2.5 times that of the core yarn, Z twisting and a twisting number of 850 T / M. Around the core yarn, a large number of protruding loops of flower yarn are formed at random positions. As the yarn used for the intermediate layer, a design twisted yarn formed with a loop yarn is used. The design twisted yarn is one obtained by twisting one 84 dtex / 72 filament long polyester fiber as the core yarn, the other yarn twisting three 84 dtex / 72 filament polyester long fibers, and the press yarn being 84 dtex / A twisted yarn of one 72-filament long polyester fiber was used. A ring design twisting machine was used to twist the flower yarn at a feed rate of 2.5 times that of the core yarn, Z twisting and a twisting number of 850 T / M. Around the core yarn, a large number of protruding loops of flower yarn are formed at random positions. In the weaving process, weaving the outer material and the lining with a warp yarn density of 69 / cm and the weft yarn density of 18 / cm, and the middle layer yarn density of 9 / cm and the weft direction between the outer material and the lining Arranged. And according to the organization chart of FIG. 3, the connection point was comprised in the quilting form. The manufactured fabric had a basis weight of 410.2 g / cm ² and a thickness of 1.716 mm.
(Comparative Example 1)
The warp yarn is obtained by twisting four 56 dtex / 72 filament polyester long fibers, and the weft yarn is obtained by twisting three 56 dtex / 144 filament polyester long fibers, with a warp density of 66 strands / inch, The weft density was set to 76 / inch, and the fabric was woven with satin weft warp double weave. The manufactured fabric had a basis weight of 325.3 g / cm ² and a thickness of 0.958 mm.
(Comparative Example 2)
A commercially available cotton dobby woven fabric that was sewn in layers for diapers was used. The weight per unit area was 447.6 g / cm ² and the thickness was 1.54 mm.
[0027]
Table 1 summarizes the results of measuring the natural water retention rate and unit area water absorption of the fabrics produced in the above examples. Here, the natural water retention is the dry weight T of the measurement cloth of a predetermined size formed in a home base shape, and the measurement cloth is immersed in a water tank to sufficiently absorb water and pulled up into the atmosphere to drop water droplets. Measure the weight Tw when it stops falling and calculate from Tw / T. The unit area water absorption is a value obtained by subtracting T from Tw to calculate the water absorption of the entire measurement fabric and dividing by the area of the measurement fabric. The larger the value, the higher the water retention capacity.
[Table 1]

[0028]
As is clear from this result, the water-absorbent fabric of the present invention has a water retention capacity nearly twice that of the conventional one. In particular, the water retention capacity is significantly improved and the weight is lighter and lighter than those obtained by stacking two cotton dobby woven fabrics. It has become. Also, the sticky feeling after absorbing moisture was improved from the conventional one.
[0029]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, in the present invention, the outer and lining portions surrounded by the connection points are formed in a bag-like structure, and the outer and lining yarns on which a number of protrusions are formed. Therefore, a large number of protrusions come into contact with the yarns of the intermediate layer, and a gap is secured in the bag-like structure. In particular, in the case of a diaper, the gap is gradually crushed and narrowed by being pressed, but forming a large number of such protrusions makes it easier to secure the gap. The fibers or yarns used in conventional water retention layers have excellent absorbency, so the diffusion speed of moisture is fast, and if a large amount of moisture is absorbed, leakage may occur from the end of the water retention layer. However, as in the present invention, once the water is retained in the gap of the bag-like structure, it becomes possible to retain much more water than the conventional water retention of the yarn itself, The diffusion speed can be suppressed and leakage can be suppressed.
[0030]
Further, by using a yarn having a large number of protrusions formed on the outer material and the lining, moisture attached to the surface is guided to the protrusions and quickly absorbed into the bag-like structure. As in the conventional case, when using yarns made of long fibers, the moisture adhering to the surface is narrower in the gap of the yarn, so it is difficult for the yarn to be absorbed by the yarn itself due to capillary action and to be guided into the interior, By forming the protruding portion, a gap is easily formed between the yarns, and water is easily introduced into the bag-like structure. Therefore, moisture remaining on the surface is reduced, and the stickiness on the surface is improved by the large number of protrusions formed on the surface.
[0031]
Compared to conventional water-absorbent fabrics, the dry weight is almost the same, and the water retention performance can be remarkably improved. Further, since the number of voids is increased, it is excellent in terms of quick drying. By using a yarn in which a large number of protrusions are formed as the yarn of the intermediate layer, the gap is further widened, and the gap can be secured more stably.
[0032]
And by using a polyester fiber for a thread, it can be reduced in weight compared with a cotton fiber, and it becomes a thing superior to a cotton fiber also from the point of quick-drying. Moreover, since the thickness is almost the same as that of a conventional fabric, there is no stiff touch. By using polylactic acid fibers from the viewpoint of reuse of the fabric, an excellent water-absorbable fabric that can be recycled can be obtained.
[0033]
The yarn on which a large number of protrusions are formed is preferably one of a design twisted yarn, a wall twisted yarn and a piece twisted yarn. When such a thread is used, protrusions are also formed on the surface, and a large number of uneven patterns are generated on the surface of the outer or lining. Since the concavo-convex pattern functions as a pawl when solid excrement flows, the excrement can be prevented from flowing out to some extent while being worn.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view in the warp direction of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view in the weft direction of the embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an organization chart of an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a perspective view of an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Outer fabric 2 Lining 3 Yarn of intermediate | middle layer 4 Connection point 5 Cavity 6 Bag-shaped structure part 7 Intermediate | middle layer 8 Protrusion

Claims

A plurality of at least woven using in one direction has been Outer and lining the yarn protruding portion is formed warp direction or weft direction, arranging a large number of yarns having a water absorption together with a number of protrusions are formed A multi-layered water-absorbent fabric in which the outer layer and the lining are joined by a bag weaving through the intermediate layer, and the outer layer and the lining are intimately joined to the yarns of the intermediate layer at the joining point. In addition, a water-absorbent fabric characterized in that a portion of the outer material and the lining material surrounded by the connection point is formed into a bag shape, and voids are secured by the yarns of the outer material, the lining material and the intermediate layer .

The water-absorbent fabric according to claim 1, wherein the yarn constituting the outer material, the lining and the intermediate layer is made of polyester fiber or polylactic acid fiber.

The water-absorbent fabric according to claim 1 or 2, wherein the yarn on which a large number of protrusions are formed is one of a design twisted yarn, a wall twisted yarn, and a piece twisted yarn.