JP4113241B1 - 電力削減方法及び電力削減装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空調フィーリングの低下を招くことなく、効率の良い電力削減を実現する。
【解決手段】実測された空調装置31の消費電力と所定時間内における空装置31の予想消費電力とに基づいて実削減率を算出し(S202)、実質削減率が目標削減率を下回る場合(S204,S218)には、目標削減率を引き上げて(S226)、実質削減率が当該目標削減率に達するまで、空調装置31を空調停止状態とする(S210)一方、実質削減率が目標削減率を上回り、かつ、室内温度が目標温度を下回る場合(S204,S206)には、目標削減率を引き上げ(S208)、室内温度が目標温度に達するまで、前記空調装置を空調停止状態とし(S210)、実質削減率が目標削減率に達し、かつ、室内温度が目標温度に達した場合(S218,S220)には、目標削減率を維持できるよう空調装置31の空調停止状態と空調動作状態とを繰り返す。
【選択図】図9

Description

本発明は、空調装置に代表される電力負荷における無駄な電力消費を低減するための電力削減方法及び装置に係り、特に、効率的な電力削減と共に、削減結果の容易な検証手法の確立等を図ったものに関する。
従来、この種の装置としては、例えば、ヒータを用いた電気暖房機の節電を行う装置であって、予め設定された節電率に応じて定められる遮断時間の間、この電気暖房機への電力供給を停止することを周期的に繰り返して所望する節電率を達成できるようにしたもの等が知られている(特許文献1等参照)。
特開2004−159435号公報(第6−11頁、図1−図6)
しかしながら、上述のような従来装置にあっては、電力負荷の動作状態に関係無く、節電率から定まる遮断時間の間、電力負荷への電力供給を強制的に停止することを周期的に繰り返すものであるため、例えば、電力負荷の中でも、特に、空調負荷と称されるもの、すなわち、具体的には、空調装置に適用した場合には、空調状態を何ら考慮しないで運転停止が強制的になされるために、空調フィーリングを損なうだけでなく、結果として電力削減効率の低下を招く可能性が極めて大きい。
すなわち、空調装置の場合、例えば、冷房の場合を例に採れば、通常、室内温度を検出し、その検出温度が、予め空調装置に設定された目標室内温度を上回る場合には、冷房運転状態を継続する一方、検出された室内温度が目標室内温度を下回る場合には、冷房運転を適宜な時間停止状態とするよう構成されるのが基本的である。
このような動作を行う空調装置に対して、上述した従来の節電装置を用いた場合、空調装置の動作状態とは関係なく一律に、所定の周期で一時的な動作停止が繰り返されるため、例えば、検出された室内温度が目標室内温度よりも高く、冷房運転が行われている状態であっても、節電装置により強制的に動作停止とされることが起こり得る。
その結果、電力削減における削減率は達成できるものの、室内温度が目標室内温度以下となるまでに時間を要し、空調フィーリングの悪化を招くという問題がある。
また、上述した従来の一部の節電装置においては、既述したように節電対象の装置の動作状態を考慮することなく一律的に電力供給を遮断するために、節電対象の装置が動作停止状態にあるにも関わらず、節電対象の装置に対して電力供給を遮断することもある。したがって、この場合には、削減率が達成されたとしても、見かけ上のものであり、実質的にどの程度の電力が削減されたかは不明である。
そのため、先の特許文献1には、電気暖房機がサーモスタットを備えたものであることを前提として、そのサーモスタットの開閉成の信号を検出し、その検出信号によって、電気暖房機が電力供給を受けて現実に動作している状態を検出可能とし、節電装置によって動作状態にある電気暖房機への電力供給が実際に遮断された期間を把握できるようにして、実質的な削減率を求めることができるようにした手法が開示されている。
しかしながら、このような削減率の算出方法は、あくまでも、節電対象となる装置において、その動作状態に応じた開閉成信号が出力できることが前提であり、しかも、かかる開閉成信号を得るため専用の配線が必要となるため、汎用性に欠け、しかも、配線作業が必要であるため、設置費用の増大を招くという問題もある。
また、出力が可変するいわゆるインバータ式の空調装置のようなものにあっては、空調動作が停止される停止時間と、空調動作が行われる運転時間のそれぞれの単位時間当たりの消費電力が異なるため、それぞれにおいて、同一の時間の電力削減を実施しても、その削減結果には、不均衡が生ずるという問題があり、このような空調装置に対して電力削減を実施するタイミングによって削減結果に変動を来さないような効率の良い電力削減手法が望まれている。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、電力削減を実施する装置に、その動作状態に応じた信号などの出力を要することなく、電力削減を行うことができ、しかも、削減効果の把握が容易な電力削減方法及び電力削減装置を提供するものである。
本発明の他の目的は、電力削減の対象となる装置の本来の動作を極力損なうことなく、削減効果の把握が容易な電力削減方法及び電力削減装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、空調フィーリングの低下を極力招くことなく、空調装置における効率の高い電力削減を実現することのできる電力削減方法及び電力削減装置を提供することにある。
上記本発明の目的を達成するため、本発明に係る空調装置の電力削減方法は、
空調装置が冷房運転状態にあり、室内温度が予め設定された目標室内温度以下にある場合において、前記空調装置の電力削減を行う空調装置の電力削減方法であって、
室内温度及び外気温度を取得し、室内温度を前記目標室内温度に維持するに必要な所定単位時間当たりの電力値のデータを、前記取得された外気温度に基づいてデータベースから取得すると共に、前記室内温度及び外気温度が取得された時点から所定時間の間、室内温度を前記目標室内温度に維持するために前記空調装置により消費される消費電力の予想値である目標温度維持電力を、目標温度維持電力=所定時間÷所定単位時間×データベースから取得された電力値として算出し、
次いで、前記目標温度維持電力が求められた前記所定時間と同一の時間帯における実質削減率を、実質削減率=(目標温度維持電力−積算電力計の出力を共に算出した空調装置の消費電力)×100÷目標温度維持電力、として算出し、
次いで、前記算出された実質削減率が、予め設定された目標削減率より大であるか否かを判定し、前記算出された実質削減率が、予め設定された目標削減率より大であり、かつ、室内温度が目標室内温度未満である場合、又は、前記算出された実質削減率が、予め設定された目標削減率と等しく、かつ、室内温度が目標室内温度未満である場合には、前記目標削減率を所定量引き上げる一方、前記算出された実質削減率が、予め設定された目標削減率より大であり、かつ、室内温度が目標室内温度より大である場合には、前記目標削減率を所定量引き下げ、
しかる後、空調動作状態にある前記空調装置を、室内温度が目標室内温度に達するか、又は、実質削減率が目標削減率に達する以外は、所定の単位停止時間の間、空調停止状態とする削減制御を開始すると共に、前記室内温度及び外気温度の取得から一連の処理を繰り返して前記空調装置の電力削減を行い、
前記データベースは、室内温度を、3次元の軸であるX軸、Y軸及びZ軸の内、Y軸に、前記室内温度の温度変化量を、X軸に、外気温度を、Z軸に、それぞれ対応させてなるもので、前記X軸における室内温度は、所定の温度毎に区分され、当該区分された各室内温度においては、外気温度が当該室内温度を始点として、上昇方向に所定の温度間隔で所定の上限外気温度まで区分される一方、当該室内温度を中心に、その上下に所定の室内温度変化量毎に室内温度が区分されて当該一つの室内温度変化量の区分が室内温度変化区分とされ、前記区分された各外気温度に対する、前記各室内温度変化区分に対応する箇所には、当該外気温度で、当該室内温度変化区分における室内温度変化量を生ずるために空調装置において消費された所定単位時間当たりの電力値が、それぞれ配された単位データブロックが形成されてなるものであって、
前記データベースからの、前記取得された外気温度に基づく電力値のデータ取得は、室内温度が前記目標室内温度に等しい単位データブロックを選択し、当該単位データブロックにおいて、外気温度が前記取得された外気温度に等しく、かつ、室内温度変化量が零の箇所における電力値を取得するよう構成されてなるものである。
また、上記本発明の目的を達成するため、本発明に係る電力削減装置は、
空調装置の動作を制御して電力削減を行う電力削減装置であって、
外部から入力される少なくとも外気温度、室内温度、及び空調装置の消費電力に基づいて、前記空調装置の動作状態を決定するコントローラと、
前記コントローラにおいて決定された空調装置の動作状態に応じて前記空調装置へ制御信号を出力するインターフェイス回路と、を具備してなり、
前記コントローラは、
電力削減制御の形態が、効果優先制御、目標優先制御、環境優先制御及び平均値優先制御の内いずれか1つに外部から選択可能とされ、
所定の時間単位における目標室内温度を維持するための前記空調装置の予想消費電力を、前記空調装置の運転データに基づいて構築されたデータベースに基づいて設定しつつ、
前記予め選択されたいずれかの電力削減制御を実行するよう構成されてなり、
前記効果優先制御においては、
空調装置が冷房運転状態にあり、室内温度が予め設定された目標室内温度以下にある場合において、
室内温度及び外気温度を取得し、室内温度を前記目標室内温度に維持するに必要な所定単位時間当たりの電力値のデータを、前記取得された外気温度に基づいてデータベースから取得すると共に、前記室内温度及び外気温度が取得された時点から所定時間の間、室内温度を前記目標室内温度に維持するために前記空調装置により消費される消費電力の予想値である目標温度維持電力を、目標温度維持電力=所定時間÷所定単位時間×データベースから取得された電力値として算出し、
次いで、前記目標温度維持電力が求められた前記所定時間と同一の時間帯における実質削減率を、実質削減率=(目標温度維持電力−積算電力計の出力を共に算出した空調装置の消費電力)×100÷目標温度維持電力、として算出し、
次いで、前記算出された実質削減率が、予め設定された目標削減率より大であるか否かを判定し、前記算出された実質削減率が、予め設定された目標削減率より大であり、かつ、室内温度が目標室内温度未満である場合、又は、前記算出された実質削減率が、予め設定された目標削減率と等しく、かつ、室内温度が目標室内温度未満である場合には、前記目標削減率を所定量引き上げる一方、前記算出された実質削減率が、予め設定された目標削減率より大であり、かつ、室内温度が目標室内温度より大である場合には、前記目標削減率を所定量引き下げ、
しかる後、空調動作状態にある前記空調装置を、室内温度が目標室内温度に達するか、又は、実質削減率が目標削減率に達する以外は、所定の単位停止時間の間、空調停止状態とする削減制御を開始すると共に、前記室内温度及び外気温度の取得から一連の処理を繰り返して前記空調装置の電力削減を行い、
前記目標優先制御においては、
空調装置が冷房運転状態にあり、室内温度が予め設定された目標室内温度以下にある場合において、
室内温度及び外気温度を取得し、室内温度を前記目標室内温度に維持するに必要な所定単位時間当たりの電力値のデータを、前記取得された外気温度に基づいてデータベースから取得すると共に、前記室内温度及び外気温度が取得された時点から所定時間の間、室内温度を前記目標室内温度に維持するために前記空調装置により消費される消費電力の予想値である目標温度維持電力を、目標温度維持電力=所定時間÷所定単位時間×データベースから取得された電力値として算出し、
次いで、前記目標温度維持電力が求められた前記所定時間と同一の時間帯における実質削減率を、実質削減率=(目標温度維持電力−積算電力計の出力を共に算出した空調装置の消費電力)×100÷目標温度維持電力、として算出し、
次いで、前記算出された実質削減率が予め設定された目標削減率以上であるか否か判定し、前記算出された実質削減率が予め設定された目標削減率以上ではない場合には、前記目標削減率を所定量引き上げる一方、前記算出された実質削減率が前記予め設定された目標削減率と等しい場合には、前記予め設定された目標削減率を維持し、また、前記算出された実質削減率が予め設定された目標削減率より大である場合には、前記予め設定された目標削減率を所定量引き下げ、
しかる後、空調動作状態にある前記空調装置を、室内温度が目標室内温度に達するか、又は、実質削減率が目標削減率に達する以外は、所定の単位停止時間の間、空調停止状態とする削減制御を開始すると共に、前記室内温度及び外気温度の取得から一連の処理を繰り返して前記空調装置の電力削減を行い、
前記環境優先制御においては、
空調装置が冷房運転状態にあり、室内温度が予め設定された目標室内温度以下にある場合において、
室内温度及び外気温度を取得し、室内温度を前記目標室内温度に維持するに必要な所定単位時間当たりの電力値のデータを、前記取得された外気温度に基づいてデータベースから取得すると共に、前記室内温度及び外気温度が取得された時点から所定時間の間、室内温度を前記目標室内温度に維持するために前記空調装置により消費される消費電力の予想値である目標温度維持電力を、目標温度維持電力=所定時間÷所定単位時間×データベースから取得された電力値として算出し、
次いで、前記目標温度維持電力が求められた前記所定時間と同一の時間帯における実質削減率を、実質削減率=(目標温度維持電力−積算電力計の出力を共に算出した空調装置の消費電力)×100÷目標温度維持電力、として算出し、
次いで、室内温度が前記予め設定された目標室内温度以下であるか否かを判定し、室内温度が前記予め設定された目標室内温度以下ではない場合には、前記予め設定された目標削減率を所定量引き下げる一方、室内温度が前記予め設定された目標室内温度と等しい場合には、前記予め設定された目標削減率を維持し、また、室内温度が前記予め設定された目標室内温度未満である場合には、前記予め設定された目標削減率を所定量引き上げ、
しかる後、空調動作状態にある前記空調装置を、室内温度が目標室内温度に達するか、又は、実質削減率が目標削減率に達する以外は、所定の単位停止時間の間、空調停止状態とする削減制御を開始すると共に、前記室内温度及び外気温度の取得から一連の処理を繰り返して前記空調装置の電力削減を行い、
前記平均値優先制御においては、
空調装置が冷房運転状態にあり、室内温度が予め設定された目標室内温度以下にある場合において、
室内温度及び外気温度を取得し、室内温度を前記目標室内温度に維持するに必要な所定単位時間当たりの電力値のデータを、前記取得された外気温度に基づいてデータベースから取得すると共に、前記室内温度及び外気温度が取得された時点から所定時間の間、室内温度を前記目標室内温度に維持するために前記空調装置により消費される消費電力の予想値である目標温度維持電力を、目標温度維持電力=所定時間÷所定単位時間×データベースから取得された電力値として算出し、
次いで、前記目標温度維持電力が求められた前記所定時間と同一の時間帯における実質削減率を、実質削減率=(目標温度維持電力−積算電力計の出力を共に算出した空調装置の消費電力)×100÷目標温度維持電力、として算出し、
当該実質削減率が算出される度毎に、当該実質削減率を記憶すると共に、記憶されている複数の実質削減率の平均値を平均削減率として算出し、前記実質削減率の記憶は、所定期間とし、所定期間経過後は、新たに実質削減率が算出される度毎に所定期間記憶することを繰り返し、
前記平均削減率が算出された際には、当該平均削減率を目標削減率とし、
しかる後、空調動作状態にある前記空調装置を、室内温度が目標室内温度に達するか、又は、実質削減率が目標削減率に達する以外は、所定の単位停止時間の間、空調停止状態とする削減制御を開始すると共に、前記室内温度及び外気温度の取得から一連の処理を繰り返して前記空調装置の電力削減を行い、
前記データベースは、室内温度を、3次元の軸であるX軸、Y軸及びZ軸の内、Y軸に、前記室内温度の温度変化量を、X軸に、外気温度を、Z軸に、それぞれ対応させてなるもので、前記X軸における室内温度は、所定の温度毎に区分され、当該区分された各室内温度においては、外気温度が当該室内温度を始点として、上昇方向に所定の温度間隔で所定の上限外気温度まで区分される一方、当該室内温度を中心に、その上下に所定の室内温度変化量毎に室内温度が区分されて当該一つの室内温度変化量の区分が室内温度変化区分とされ、前記区分された各外気温度に対する、前記各室内温度変化区分に対応する箇所には、当該外気温度で、当該室内温度変化区分における室内温度変化量を生ずるために空調装置において消費された所定単位時間当たりの電力値が、それぞれ配された単位データブロックが形成されてなるものであって、
前記データベースからの、前記取得された外気温度に基づく電力値のデータ取得は、室内温度が前記目標室内温度に等しい単位データブロックを選択し、当該単位データブロックにおいて、外気温度が前記取得された外気温度に等しく、かつ、室内温度変化量が零の箇所における電力値を取得するよう構成されてなるものである。
本発明によれば、快適な空調環境を維持しつつ、無駄な電力消費を抑圧し、しかも、削減結果を正確に把握することができるという効果を奏するものである。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図16を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態における電力削減装置の基本構成例について、図1を参照しつつ説明する。
本発明の実施の形態における電力削減装置Sは、電力負荷の中でも、特に、空調負荷、すなわち、具体的には、空調装置の電力削減に適するもので、図1には、家庭や比較的小規模の会社などの家屋に設置された一台の空調装置に対する接続例が示されている。
まず、空調装置31は、空調室外機32aと空調室外機32aとに大別されてなるもので、従来から良く知られている構成を有してなるものであり、空調室外機32aは、家屋41の外に配設される一方、空調室外機32aは、家屋41の内部に配設されるものとなっている。
本発明の実施の形態における空調装置31は、例えば、三相電源を用いるものを想定しているが、これは、電力削減装置Sを用いる場合における必要な条件ではなく、勿論、単相電源により動作する構成のものであっても良い。また、空調装置31は、例えば、いわゆるインバータ式のもの等が好適である。
電力削減装置Sは、コントローラ(図1においては「C−TM」と表記)1と、室内の適宜な場所に設けられ、室温及び湿度を検出する温湿度センサ2と、屋外に設けられて外気温の検出を行う外気温センサ3とを主たる構成要素として構成されてなるものである。
コントローラ1は、温湿度センサ2や外気温センサ3などの外部からの信号を入力し、これらの信号を基に、後述するように空調装置31の動作制御を行うものである。本発明の実施の形態におけるコントローラ1は、パーソナルコンピュータ(図1においては「PC」と表記)4と接続されるようになっており、後述する削減率の目標値(目標削減率)や目標室内温度の設定などが、パーソナルコンピュータ4により行えるようになっている。
図2には、コントローラ1の具体的な構成例が示されており、以下、同図を参照しつつ、この構成例について説明する。
コントローラ1は、中央処理部(図2においては「CPU」と表記)11と、RS−485インターフェイス回路(図2においては「485−IF」と表記)12と、第1及び第2のリレーインターフェイス回路(図2においては、それぞれ「RL−IF(1)」、「RL−IF(2)」と表記)13A,13Bと、電流・電圧インターフェイス回路 (図2においては「I/V−IF」と表記)14と、第1のA/Dコンバータ(図2においては「A/D(1)」と表記)15Aと、分圧インターフェイス回路(図2においては「V−IF」と表記)16と、第2のA/Dコンバータ(図2においては「A/D(2)」と表記)15Bと、ディジタル乗算器(図2においては「MULT」と表記)17と、第1及び第2のセンサインターフェイス回路(図2においては、それぞれ「SEN−IF(1)」、「SEN−IF(2)」と表記)18A,18Bと、第3及び第4のA/Dコンバータ(図2においては、それぞれ「A/D(3)」、「A/D(4)」と表記)15C,15Dと、電力線通信用インターフェイス回路(図2においては「PW−C」と表記)19とを主たる構成要素として構成されているものとなっている。
中央処理部11は、パーソナルコンピュータ4との通信やデータの授受等を行いつつ、コントローラ1全体の動作を統括、制御するもので、例えば、公知・周知のマイクロコンピュータを用いて構成されるものである。
RS−485インターフェース回路12は、パーソナルコンピュータ4との通信を、米国電子工業会規格(EIA)によって規定されたRS−485規格で行えるようにするため、コントローラ1とパーソナルコンピュータ4とのインターフェースを図る回路である。
第1及び第2のリレーインターフェース回路13A,13Bは、中央処理部11からの指令に応じて空調装置31を、空調運転状態又は空調停止状態とするための制御出力信号を出力するためのものである。この発明の実施の形態における第1及び第2のリレーインターフェース回路13A,13Bにおいては、一般に接点出力(リレー出力等)と称される無電圧の開閉成信号が制御出力信号として出力されるようになっており、いわゆるノーマルクローズ出力と、いわゆるノーマルオープン出力の2種類の信号が出力できるようになっている。
そして、接続される空調装置31の構成に応じていずれかの制御出力信号を選択できるようになっている。なお、ここで、ノーマルクローズ出力とは、通常時、換言すれば、空調装置31を動作状態とする場合に閉成状態となる一方、空調装置31を動作停止状態とする場合に開成状態となるものを言うものとする。また、ノーマルオープン出力とは、通常時、換言すれば、空調装置31を動作状態とする場合に開成状態となる一方、空調装置31を動作停止状態とする場合に閉成状態となるものを言うものとする。
また、ここで、本発明の実施の形態において、”空調運転状態”とは、通常の動作状態であり、冷房動作であれば、室内の空気を空調装置31に取り込み、その取り込んだ空気を冷却して室内へ送風する動作状態をいう。これに対して、”空調停止状態”とは、空調装置31への電源電圧の供給を完全に遮断せずに冷却風を送出しない状態をいう。したがって、空調装置31の構造によっては、単に送風状態となる場合も含まれる。
なお、上述したような第1及び第2のリレーインターフェース回路13A,13Bのノーマルクローズ出力信号が出力される制御信号出力端子(図2においては「ノーマルクローズ」と表記された端子)又はノーマルオープン出力信号が出力される制御信号出力端子(図2においては「ノーマルオープン」と表記された端子)は、空調装置31の動作を、この制御出力信号によって運転状態、停止状態に切り替えるのに好適な箇所に接続されるが、具体的に如何なる箇所が接続に好適かは、個々の空調装置31の回路構成によって異なるため、ここで具体的に特定することはしないが、比較的低電流、低電圧の箇所が望ましい。
そして、空調装置31の場合、この第1又は第2のリレーインターフェース回路13A,13Bの制御出力信号によって断続させる対象としては、ファン(図示せず)を除き、コンプレッサの駆動回路(図示せず)のみとするのが好適である。
また、この構成例では、空調装置2台分のリレーインターフェース回路13A,13Bを設けるようにしたが、勿論、必ずしも2台分設けなければならないものではなく、少なくとも1台分あれば良い。
電流・電圧変換インターフェース回路14は、その入力側に、空調装置31の電源ラインに接続された積算電力計5(図1参照)のカレントトランスCT(図示せず)の出力端が接続され、その電流信号を電圧信号に変換して出力するようになっているものである。
そして、この電流・電圧変換インターフェース回路14の出力電圧は、第1のA/Dコンバータ15Aによりアナログ信号からディジタル信号に変換されてディジタル乗算器18へ入力されるようになっている。
分圧インターフェース回路16は、後述するように空調装置31の使用電力量の演算のため、空調装置31の電源電圧を適宜な大きさに変換して得ると共に、コントローラ1内部の各回路部分の電源電圧を得るためのもので、この分圧インターフェース回路16の入力側は、空調装置31の電源ラインに接続されるものとなっている。
そして、ディジタル乗算器17における演算に使用される電圧は、第2のA/Dコンバータ15Bによりディジタル信号に変換されてディジタル乗算器17へ入力される一方、このコントローラ1内の各回路部分の電源電圧として必要な電圧が、適宜分配されるようになっている。
ディジタル乗算器17は、先の第1のA/Dコンバータ15Aからのディジタル電流信号と、第2のA/Dコンバータ15Bからのディジタル電圧信号とを入力して乗算を行い、この演算時点における空調装置31の使用電力量を算出し、中央処理部11へ入力するようになっているものである。
なお、このディジタル乗算器17における乗算は、中央処理部11において行うようにしてもよく、その際、ディジタル乗算器17は不要となる。
第1のセンサーインターフェース回路18Aは、外気温センサ3が、また、第2のセンサーインターフェース回路18Bは、温湿度センサ2が、それぞれ接続され、その検出信号を適宜な電圧信号に変換して出力するためのものである。
この第1及び第2のセンサーインターフェース回路18A,18Bの出力信号は、第3及び第4のA/Dコンバータ15C,15Dによりディジタル信号に変換されて、中央処理部11へ入力されるようになっている。
電力線通信用インターフェース回路19は、このコントローラ1の電源ラインを通信媒体として、次述するホストコントローラ21(図3参照)とコントローラ1との間におけるデータの授受を、いわゆる公知・周知の電力線通信により可能とするための回路である。
次に、複数の空調装置が設置される場合の構成例について、図3を参照しつつ説明する。
なお、図1に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
この例は、例えば、会社などにおいて複数の空調装置31a、31b、31c・・・が設置され、それぞれの空調装置31a、31b、31c・・・に対してそれぞれコントローラ1a、1b、1c・・・を設けた場合を示すものである。
そして、これら複数のコントローラ1a、1b、1c・・・は、ホストコントローラ21に接続されており、このホストコントローラ21を介してパーソナルコンピュータ4に接続される構成となっている。
かかる構成の場合には、必要に応じてルータ22を設けて、パーソナルコンピュータ4を、いわゆるWEBサーバ23に接続可能とし、インターネット回線を介して、本発明の実施の形態におけるコントローラ1を使用する他のユーザ(WEBユーザ)の電力削減に関する制御データ等の授受を行うようにしても好適である(詳細は後述)。
なお、図4に示されたように、コントローラ1a、1b、1c・・・の一部の機能を果たすサブコントローラ(図4においては「C−CTM」と表記)24a、24b、24c・・・を設け、このサブコントローラ24a、24b、24c・・・を介して空調装置31への電力供給を制御するようにしても好適である。
また、ホストコントローラ21と、コントローラ1a、1b、1c・・・との接続、コントローラ1a、1b、1c・・・とサブコントローラ24a、24b、24c・・・との接続は、有線に限らず、図5に示されたように無線回線を介して接続する構成としても好適である。
次に、上記構成における動作について、図6乃至図16を参照しつつ説明する。
最初に、コントローラ1によって実行される電力削減処理の全体的手順について、図6及び図7に示されたフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、前提条件として、空調装置31が始動されている状態であって、しかも、以下に説明する電力削減処理は、冷房の場合の例であるとする。すなわち、空調装置31は冷房運転状態にあることを前提とする。
かかる前提の下、コントローラ1による処理が開始されると、最初に、所定の単位測定時間であるか否かが判定され(図6のS10参照)、所定の測定時間であると判定されると、電力削減処理に必要な種々のデータの測定が行われることとなる(図6のステップS12参照)。
すなわち、本発明の実施の形態においては、コントローラ1によって実行される電力削減処理においては、後述するように、少なくとも室内温度、外気温度、電力値を必要とするために、これらの実測値を所定時間毎、例えば、10秒間隔でコントローラ1に取り込むこととしている。本発明の実施の形態においては、この実測値を取り込む所定の時間間隔を”単位測定時間”と定義している。
具体的には、温湿度センサ2及び外気温センサ3の検出値並びに空調装置31使用電力値がコントローラ1の中央処理部11内の適宜な記憶領域に記憶されることとなる。
ここで、空調装置31に使用電力値は、先に述べたように、電流・電圧変換インターフェース回路14を介して入力される積算電力計5により検出された電流と、分圧インターフェイス回路16を介して入力された空調装置31への供給電圧とを基にディジタル乗算機17により算出された値が、中央処理部11内の適宜な記憶領域に記憶されることとなる。
次いで、ステップS14に進み、制御対象装置、すなわち、空調装置31の状態変化の有無が判定されることとなる。具体的には、空調装置31の図示されない電源スイッチがオフとされ、空調装置31が運転状態から運転停止状態とされたか否かが判定され、状態変化有り、すなわち、運転停止状態とされたと判定された場合には、先の中央処理部11に暫定的に記憶された測定データは、空調装置31の運転停止により不要となるため、暫定的に記憶された測定データが破棄、換言すれば、該当する記憶領域が初期化されることとなる(図6のステップS16参照)。そして、このステップS16の処理後は、先のステップS10へ戻り、一連の処理が再び繰り返されることとなる。
一方、ステップS14において、制御対象装置である空調装置31の状態変化は無いと判定された場合、すなわち、換言すれば、空調装置31の運転状態が継続されている状態であると判定された場合には、所定のデータ収集時間となったか否かが判定されることとなる(図6のステップS18)。すなわち、本発明の実施の形態においては、先に述べたように、所定の単位測定時間毎に各種の実測値がコントローラ1に取り込まれるようになっているが、これを所定のデータ収集時間(例えば3分)を一区切りとして実行するようにしている。
そして、ステップS18において、未だデータ収集時間となっていないと判定された場合(NOの場合)には、先のステップS10へ戻る、一方、データ収集時間となったと判定された場合(YESの場合)には、データ収集時間に取得された測定データについて回帰分析が行われることとなる(図6のステップS20参照)。
すなわち、本発明の実施の形態においては、測定された室内温度、外気温度及び空調装置31の使用電力値に対して回帰分析を施すことにより、室内温度の変化量に対する空調装置31の使用電力が、室内温度及び外気温度をパラメータとした3次元マトリックスにして求められることとなる。
本発明の実施の形態における3次元マトリックスは、図15に示されたように、室内温度と、その温度変化量と、外気温度とを、それぞれ3次元の軸に対応させたもので、本発明の実施の形態においては、便宜的に、室内温度をY軸に、室内温度の変化量をX軸に、外気温度をZ軸に、それぞれ割り当てている。
そして、本発明の実施の形態においては、室内温度を0.5℃毎に区分し、それぞれにおいて、図15に示されたような表形式のデータとして中央処理部11の適宜な記憶領域に記憶されるものとなっている。
図16には、図15に示された表形式のデータ例の拡大図が示されており、以下、同図を参照しつつ、この表形式のデータについて説明する。
この図16に示されたデータ例は、室内温度25℃において、次述するように室内温度の変化量と外気温度とをパラメータとして、個々の室内温度の変化量に対する空調装置31の冷房動作に要した電力値を表形式のデータに纏めたものである(以下、このように室内温度毎に一つの表形式のデータの集合とされたものを便宜的に「単位データブロック」と称する)。
図16に示された表データの横方向(X軸方向)、換言すれば、行方向には、室内温度の温度変化量が、25℃を中心に所定の室内温度変化量毎表されるようになっており、この例の場合、25℃を中心に所定の室内温度変化量として±0.1℃毎に区分されて、それぞれ最大で±0.5℃まで区分されたものとなっている。なお、この室内温度の変化量の一つの区分を便宜的に「室内温度変化区分」と称することとする。
また、表データの縦方向(Z軸方向)、換言すれば、列方向には、外気温度が、この表データの基準となる室内温度、すなわち、図16に示された例の場合には、25℃と同一の外気温度を始点として上昇方向に0.1℃毎に、所定の上限外気温度まで区分されている。ここで、所定の上限外気温度は、始点となる外気温度に対して、室内温度の区分量、すなわち、本発明の実施の形態においては、0.5℃と同程度か、それよりも若干程度高い温度とするのが好適である。
図16に示された例の場合、25℃を始点温度として上限値26,6℃まで、0.1℃毎に区分されている。
そして、このようにして区分された各升目に対応する箇所には、その外気温度で、その室内温度変化量を生ずるために空調装置31において消費された電力値が書き込まれるものとなっている。
例えば、図16に示された例において、室内温度変化区分の「0.0℃の列で、外気温度25℃の行に記載された電力値W1は、外気温度25℃の状態において、室内温度が25℃に維持された場合に、空調装置31で消費された単位時間当たりの電力値である。
また、室内温度変化区分の「0.0℃」の列で、外気温度26.6℃の行に記載された電力値W2は、外気温度26.6℃の状態において、室内温度を25.0℃に維持するに空調装置31で消費された単位時間当たりの電力値である。
また、室内温度変化区分の「−0.5℃」の列で、外気温度25.0℃の行に記載された電力値W3は、外気温度25.0℃の状態において、室内温度を25.0℃から−0.5℃低下せしめるために空調装置31で消費された単位時間当たりの電力値である。
また、室内温度変化区分の「0.5℃」の列で、外気温度25.0℃の行に記載された電力値W4は、外気温度25.0℃の状態において、室内温度を25.0℃から0.5℃上昇せしめるために空調装置31で消費された単位時間当たりの電力値である。
また、室内温度変化区分の「−0.5℃」の列で、外気温度26.6℃の行に記載された電力値W5は、外気温度26.6の状態において、室内温度を25.0℃から−0.5℃低下せしめるために空調装置31で消費された単位時間当たりの電力値である。
また、室内温度変化区分の「0.5℃」の列で、外気温度26.6℃の行に記載された電力値W6は、外気温度26.6℃の状態において、室内温度を25.0℃から0.5℃上昇せしめるために空調装置31で消費された単位時間当たりの電力値である。
なお、単位時間は、特定値に限定される必要はないが、例えば、1分である。
再び図6の説明に戻れば、このようにして回帰分析が行われた後、回帰分析の結果が有効t臨界値であるか否かが判定され(図6のステップS22参照)、有効t臨界値であると判定された場合(YESの場合)には、後述するステップS24の処理へ進む一方、有効t臨界値ではないと判定された場合(NOの場合)には、回帰分析の結果の一部のデータを破棄し(図6のステップS28参照)、先のステップS10へ戻ることとなる。ここで、破棄の対象としては、回帰分析結果の内、時系列的に古い測定データに基づく回帰分析結果を所定数破棄するようにするのが好適である。
このように、回帰分析結果を全て破棄するのではなく、時系列的に古い測定データに基づく一部の回帰分析結果を破棄することで、有効な回帰分析結果を含む比較的新しいデータを可能な限り後の処理に活用できるようにし、データの信頼性の確保ができるようにしている。
次に、ステップS24においては、先のステップS10からこれまでの一連の処理が、所定回数に達したか否かが判定され、未だ所定回数に達していないと判定された場合(NOの場合)には、先のステップS10へ戻ることとなる。一方、所定回数に達したとと判定された場合(YESの場合)には、最低限の3次元マトリックスデータが取得されたとして、先の回帰分析結果(ステップS20参照)が、コントローラ1の中央処理11内の記憶領域に確保された正式データ記憶領域(図示せず)に記憶、保存され(図6のステップS26参照)、正式データとして以後の処理に用いられることとなる。
次いで、室内温度(室温)が目標温度(目標室内温度)以下であるか否かが判定される(図7のステップS30参照)。ここで、室内温度は、温湿度センサ2によってリアルタイムで取得された室内の温度である。また、目標室内温度は、先に述べたように、パーソナルコンピュータ4による設定操作などによって、予め中央処理部11に設定されている空調制御による室内温度の目標値である。
このステップS30における室内温度が目標温度であるか否かの判定は、以後、電力削減のための削減制御を行うか否かの切り分けのために行われるものである。すなわち、冷房状態にあって、室内温度が目標温度を越えた状態にある場合には、電力削減を行うと却ってさらなる室内温度の上昇を招き空調フィーリングの悪化を生ずるため、かかる場合には電力削減は行わず、室内温度が目標温度を下回る場合に、電力削減のための制御を行うようにするために実行される判断処理である。
そして、ステップS30において、室内温度が目標温度以下であると判定された場合(YESの場合)には、先に中央処理部11の所定の記憶領域に記憶されたデータベース(3次元マトリックスデータ)の検索が行われ該当するデータがあるか否かが判定されることとなる(図7のステップS32参照)。
すなわち、中央処理部11内に記憶された3次元マトリックスデータ(データベース)の中に、この時点における空調状態に該当するデータが存在するか否かデータ検索が行われる。例えば、目標温度がt1℃、室内温度がt2℃、外気温度がt3℃であると仮定した場合、先に図15及び図16で説明した3次元マトリックスデータにおいて、目標温度t1℃を室内温度とし、外気温度がt3℃で、室内温度の変化量が(t1−t2)の箇所に電力値が記憶されているか否かが判定されることとなる。
そして、ステップS32において、該当データ有りと判定された場合(YESの場合)には、目標温度を維持するためにこの時点から所定時間の間に必要とされる電力(目標温度維持電力)が算出されることとなる(図7のステップS34参照)。
すなわち、例えば、目標温度がt1℃、室内温度がt2℃、外気温度がt3℃であると仮定した場合、まず、先に図15及び図16で説明した3次元マトリックスデータの中から、室内温度をt1℃とする単位データブロックを選択し、その中に、外気温度t3℃において、室内温度の変化量が0の箇所に電力値が記憶されている場合には、この電力値を取得する。すなわち、3次元データマトリックスデータから室内温度t1℃を維持するに必要な電力値のデータを取得する。
ここで、3次元マトリックスデータにおける各電力値は、所定単位時間tu毎の空調装置31の消費電力である。したがって、室内温度t3℃を所定時間の間維持するに必要とされる電力は、比例計算で求めることができる。すなわち、所定時間をts、3次元マトリックスデータから求められた電力値をw1とすれば、所定時間tsの間に必要とされる電力値Wsは、Ws=w1×ts/tuと求められることとなる。
上述のようにして目標温度維持電力が求められた後は、電力削減処理(詳細は後述)が実行されて、空調装置31の動作が適宜停止されて電力削減が行われることとなる(図7のステップS100参照)。
一方、ステップS32において、3次元マトリックスデータ中に該当するデータが存在しないと判定された場合(NOの場合)には、その存在しなかったデータに相当するデータ(補間データ)を、いわゆる補間演算により算出可能であるか否かが判定されることとなる(図7のステップS36参照)。
補間演算によりデータが算出可能であるか否かは、予め定められている個々の補間演算式の使用条件に基づいて判定されることとなる。
ここで、補間演算式は、空調装置31の動作特性に応じて予め設定されるものである。すなわち、外気温度の変化に対して、ある室内温度を維持するに必要となる電力は、個々の空調装置31の具体的な規模等によって異なるものであり、補間演算式は、そのような個々の空調装置31の動作特性から、外気温度の変化に対する電力値の変化等の具体的なデータに基づいて設定されるものである。
そして、ステップS36において、補間データの算出が可能であると判定された場合(YESの場合)には、その時の室内温度、外気温度、電力値に基づいて予め定められている補間演算式を用いて必要な補間データが算出され、3次元マトリックスデータの中の該当する箇所に記憶、保存されることなる(図7のステップS38参照)。次いで、先に説明したステップS34の処理へ進むこととなる。
また、ステップS36において、補間データの算出は不可能であると判定された場合(NOの場合)には、ステップS10の処理へ戻ることとなる。
一方、先のステップS30において、室内温度が目標温度以下ではないと判定された場合(NOの場合)、すなわち、換言すれば、室内温度が目標温度を越えている場合には、電力削減制御が実行されている状態であるか否かが判定され(図7のステップS40参照)、電力削減制御中ではないと判定された場合(NOの場合)には、空調装置31自体が運転停止状態(オフ)とされているとして、先のステップS10へ戻り、一連の処理が最初から実行されることとなる。
なお、ここで、”電力削減制御”(又は、”削減制御”)は、後述するように、空調装置31を電力削減の観点から所定の条件の下、運転停止状態とする状態を言う(図7のステップS100参照)。
一方、先のステップS40において、電力削減制御中であると判定された場合(YESの場合)、すなわち、空調装置31が、ステップ100における処理に基づいて一時的に運転停止状態とされていると判定された場合には、その解除のタイミングであるか否かが判定される(図7のステップS42参照)。
そして、ステップS42において、電力削減制御の解除タイミングである、すなわち、換言すれば、空調装置31の運転停止を解除して運転を開始させるタイミングであると判定された場合(YESの場合)には、後述するステップS46の処理へ進む一方、電力削減制御の解除タイミングではないと判定された場合(NOの場合)、換言すれば、未だ電力削減制御を続行すべきタイミングである場合には、室内温度(室温)が許容範囲外となっているか否かが判定されることとなる(図7のステップS44参照)。ここで、「許容範囲」とは、空調装置31で冷房可能な温度の上限域を意味し、例えば、具体的には、30℃程度である。空調装置31が動作しているにも関わらず、室内温度がこのような温度になる場合とは、例えば、窓が開放状態とされて暑い外気が室内に流れ込んで来たような場合が考えられる。
そして、ステップS44において、室内温度は、許容範囲外ではないと判定された場合(NOの場合)には、先のステップS10の処理へ戻り、一連の処理が再度繰り返されることとなる。
一方、ステップS44において、室内温度が許容範囲外であると判定された場合には、ステップS46の処理へ進むこととなる。
ステップ46においては、空調装置31が容量制御中の状態か否かが判定され、容量制御中であると判定された場合(YESの場合)には、後述するステップS50の処理へ進む一方、容量制御ではないと判定された場合(NOの場合)には、次述するステップS48の処理へ進むこととなる。
ここで、容量制御は、主にインバータ方式の空調装置において実行される制御であり、”周波数制御”などとも称される公知・周知のものである。かかる制御は、空調装置の空調能力、具体的にはコンプレッサの運転容量を、空調開始から空調状態の変化に従って変化させる制御である。インバータ式の空調装置においては、空調開始の際に空調能力を最大(最大冷房、又は、最大暖房)の状態で運転し、その後、室内温度の変化と共に、空調能力を低下せしめるよう空調装置の動作状態を制御するのが一般的である。
ステップS48においては、空調装置31が容量制御されていないとの判断結果に基づいて、空調装置31へ対して容量制御開始が指示され、容量制御が開始されることとなる。そして、ステップS48の後は、先のステップS10へ戻り、再び一連の処理が繰り返されることとなる。
一方、ステップS50においては、室内温度の変化が許容範囲外の温度変化であるか否かが判定される。
すなわち、ここでは、容量制御中であるにも関わらず、室内温度が期待した程低下していない状態であるか否かの判定を行うものである。例えば、許容範囲としては、室内温度の変化として0.5℃/3分程度の基準が用いられ、室内温度の変化がこれよりも緩慢な場合は、許容範囲外とされる。
したがって、ステップS50において、室内温度の変化が許容範囲外ではないと判定された場合(NOの場合)には、先のステップS10の処理へ戻る一方、室内温度の変化が許容範囲外であると判定された場合(YESの場合)には、容量制御を行う必要がないため、容量制御は終了せしめられることとなり(図7のステップS52参照)、その後、ステップS10の処理へ戻ることとなる。
次に、先のステップS100における電力削減処理の具体的な処理手順について、図8乃至図12を参照しつつ説明する。
まず、図8を参照しつつ電力削減処理の全体的な処理手順について説明する。
本発明の実施の形態における電力削減制御は、後述するように4種類の形態のいずれかでなされるものとなっている。
以下、具体的に説明すれば、コントローラ1による処理が開始されると、最初に、電力削減制御の形態として”効果優先制御”が選択されているか否かが判定される(図8のステップS102参照)。
すなわち、本発明の実施の形態においては、電力削減制御を、”効果優先制御”、”目標優先制御”、”環境優先制御”及び”平均値優先制御”の4つのいずれの方式に基づいて行うかを、例えば、パーソナルコンピュータ4を介して予めコントローラ1に設定するものとなっており、ステップS102においては、これら4つの方式の内、”効果優先制御”が選択されているのか否かが判定されるものとなっている。
そして、ステップS102において、”効果優先制御”が選択されていると判定された場合(YESの場合)には、効果優先制御による電力削減が行われる(詳細は後述)こととなる(図8のステップS200参照)。
一方、ステップS102において、”効果優先制御”は選択されていないと判定された場合(NOの場合)には、”目標優先制御”が選択されているのか否かが判定されることとなる(図8のステップS104参照)。
ステップS104において、”目標優先制御”が選択されていると判定された場合(YESの場合)には、目標優先制御による電力削減が行われる(詳細は後述)こととなる(図8のステップS300参照)。
一方、ステップS104において、”目標優先制御”は選択されていないと判定された場合(NOの場合)には、”環境優先制御”が選択されているのか否かが判定されることとなる(図8のステップS106参照)。
そして、ステップS106において、”環境優先制御”が選択されていると判定された場合(YESの場合)には、環境優先制御による電力削減が行われる(詳細は後述)こととなる(図8のステップS400参照)。
一方、ステップS106において、”環境優先制御”は選択されていないと判定された場合(NOの場合)には、”平均値優先制御”が選択されているとして、平均値優先制御による電力削減制御が行われることとなる(図8のステップS500参照)。
図9には、効果優先制御(図8のステップ200参照)の具体的な処理手順を示すサブルーチンフローチャートが示されており、以下、同図を参照しつつ効果優先制御の処理手順について説明する。
まず、この効果優先制御は、目標削減率を超える実質削減率が達成できるよう電力削減を行うものである。
コントローラ1による処理が開始されると、最初に、この時点における実質削減率の算出が行われる(図9のステップS202参照)。
実質削減率は、先にステップS34において算出された目標温度維持電力と、この時点における消費電力とに基づいて次のようにして求められる。
まず、本発明の実施の形態における目標温度維持電力は、所定時間(例えば、30分間)における空調装置31の運転によって、目標温度を維持するに必要とされる予想電力であり、これを仮に、W1であるとする。
そして、この目標温度維持電力が求められた所定時間と同一の時間帯における空調装置31の実際の消費電力は、所定間隔で中央処理部11へ入力されるディジタル乗算器17の積算によって求められ、これを仮に、W2とする。
かかる前提の下、実質削減率Rfactは、Rfact=(W1−W2)×100/W1(%)として求められる。
次いで、上述のようにして求められた実質削減率が目標削減率を超えているか否かが判定され(図9のステップS204参照)、実質削減率が目標削減率を超えていると判定された場合(YESの場合)には、次述するステップS206の処理へ進む一方、実質削減率は、目標削減率を超えていないと判定された場合(NOの場合)には、後述するステップS218の処理へ進むこととなる。
ステップS206においては、室内温度が目標温度を下回っているか否かが判定され、室内温度が目標温度を下回っていると判定された場合(YESの場合)には、次述するステップS208の処理へ進む一方、室内温度が目標温度を下回っていないと判定された場合(NOの場合)には、後述するステップS212の処理へ進むこととなる。
次いで、ステップS208においては、目標削減率の引き上げが行われる。このように目標削減率を引き上げるのは、実質削減率が目標削減率を超え、しかも、室内温度が目標温度を下回っているとの先の判定結果(図9のステップS204,S206参照)に基づくもので、かかる状態は、電力削減を行う余裕があるからである。
なお、目標削減率の引き上げの量の設定の仕方としては、例えば、所定の量を設定することとしてもよく、又、例えば、実質削減率と目標削減率との差に応じて引き上げ量を演算算出して、その都度定めるようにしても、いずれでも良いが、この目標削減率の引き上げの量は、いずれの場合にあっても、室内温度が目標温度に達するまでに限定されるようになっている。
ここで、実質削減率と目標削減率との差に応じて引き上げ量を定める場合には、例えば、実質削減率と目標削減率との差に応じた引き上げ量をテーブル化し、中央処理部11に予め記憶させたものを用いるようにする等の方法が好適である。
このようにして、引き上げられた目標削減率の下で、削減制御が実行されることとなる(図9のステップS210参照)。
すなわち、本発明の実施の形態においては、空調装置31を電力削減のために空調停止状態とする最小時間(以下「単位停止時間」)を定めており、この単位停止時間を、必要に応じて複数回連続させて、空調装置31を、その間、空調停止状態とするようにしている。本発明の実施の形態においては、単位停止時間は3分に設定されている。
すなわち、ステップS210により、空調装置31は、まず、単位停止時間を当面の空調停止の時間として空調停止の状態とされ、先のステップS10へ戻り、一連の処理が再度繰り返されることとなる。
ここで、空調装置31の空調停止状態、又は、空調動作状態の制御は、先に述べたように、中央処理部11から第1又は第2のリレーインターフェース回路13A,13Bを介して空調装置31へ出力される制御出力信号によって行われるものとなっている。
なお、ステップS210において、空調装置31が空調停止状態とされている間に、室内温度が目標温度に達するか、又は、実質削減率が目標削減率に達した場合には、空調装置31は、空調停止状態から空調動作状態とされるようになっている。
一方、先のステップS204において、実質削減率は、目標削減率を超えていないと判定されて、ステップS218の処理へ進んだ場合には、実質削減率と目標削減率が等しい(実質削減率=目標削減率)か否かが判定されることとなる。
そして、ステップS218において、実質削減率=目標削減率であると判定された場合(YESの場合)には、後述するステップS220の処理へ進む一方、実質削減率=目標削減率ではないと判定された場合(NOの場合)には、実質目標削減率が目標削減率より低い状態であるので、目標削減率の引き上げが行われ(図9のステップ226参照)、先に説明したステップS210の処理へ進むこととなる。なお、この目標削減率の引き上げは、先に説明したステップ208と基本的に同一の処理である。
ステップS220においては、室内温度が目標温度を下回っているか否かが判定される。
そして、S220において、室内温度が目標温度を下回っていると判定された場合(YESの場合)には、電力削減を行う余裕があるとして、先に説明したステップS208と同様にして目標削減率の引き上げが行われ(図9のステップS222参照)、ステップS210の処理へ進むこととなる。
一方、ステップS220において、室内温度が目標温度を下回っていない判定された場合(NOの場合)には、現状の目標削減率が維持され(図9のステップS224参照)、ステップS210の処理へ進むこととなる。
また、ステップS212においては、室内温度が目標温度となっているか(室内温度=目標温度)否かが判定され、室内温度=目標温度であると判定された場合(YESの場合)には、実質削減率が維持され、すなわち、換言すれば、目標削減率としてこの時点の実質削減率が設定されて、ステップS210の処理へ進むこととなる。
一方、ステップS212において、室内温度=目標温度ではないと判定された場合(NOの場合)には、室内温度が目標温度より高く、所望の冷房状態が得られていない状態であるため、電力削減の余裕がない状態であることを意味することから、目標削減率の引き下げ(DOWN)が行われ(図9のステップS216参照)、ステップS210の処理へ進むこととなる。
ここで、目標削減率の引き下げの量の設定の仕方や、その引き下げを行う期間については、、先にステップS208の処理において説明した目標削減率の引き上げの場合と基本的に同様であるので、ここでの再度の詳細な説明は省略する。
図10には、目標優先制御(図8のステップ300参照)の具体的な処理手順を示すサブルーチンフローチャートが示されており、以下、同図を参照しつつ効果優先制御の処理手順について説明する。
まず、この目標優先制御は、実質の削減率が目標削減率に一致することを第一義的にして電力削減を行うものである。
コントローラ1による処理が開始されると、最初に、この時点における実質削減率の算出が行われる(図10のステップS302参照)。
この実質削減率の算出については、先のステップS202(図9参照)の処理と同様であるので、ここでの再度の詳細な説明は省略する。
次いで、実質削減率が目標削減率以上であるか否かが判定され(図10のステップS304参照)、実質削減率が目標削減率以上であると判定された場合(YESの場合)には、次述するステップ306の処理へ進む一方、実質削減率が目標削減率以上ではないと判定された場合(NOの場合)、すなわち、換言すれば、実質削減率が目標削減率を下回る場合には、後述するステップS314の処理へ進むこととなる。
ステップS306においては、実質削減率が目標削減率を上回っているか否かが判定され、実質削減率が目標削減率を上回っていると判定された場合(YESの場合)には、次述するステップS308の処理へ進むこととなる。
一方、ステップS306において、実質削減率が目標削減率を上回っていないと判定された場合(NOの場合)には、実質削減率=目標削減率であるとして、一連の制御処理の開始時(初期)に設定された目標削減率が維持され(図10のステップS312参照)、後述するステップS310の処理へ進むこととなる。
ステップS308においては、実質削減率と目標削減率の一致が図られるように、目標削減率の引き下げが行われ、引き下げ後の目標削減率に達するまで削減制御が実行されることとなる(図10のステップS310参照)。
ここで、目標削減率の引き下げの量の設定の仕方は、先のステップS208(図9参照)で説明したと基本的に同様であり、また、ステップS310における削減制御は、先にステップS210(図9参照)で説明したと基本的に同一であるので、ここでの再度の説明は省略する。
一方、ステップ314においては、実質削減率が目標削減率に達していないことに対応して、目標削減率の引き上げが行われ、ステップS310の処理が行われることとなる。
図11には、環境優先制御(図8のステップ400参照)の具体的な処理手順を示すサブルーチンフローチャートが示されており、以下、同図を参照しつつ環境優先制御の処理手順について説明する。
この環境優先制御は、室内温度が目標温度となることを第一義的にして、すなわち、室内の空調状態(環境)を優先として電力削減を行うものである。
コントローラ1による処理が開始されると、最初に、この時点における実質削減率の算出が行われる(図11のステップS402参照)。
この実質削減率の算出については、先のステップS202(図9参照)の処理と同様であるので、ここでの再度の詳細な説明は省略する。
次いで、室内温度が目標温度以下であるか否かが判定され(図11のステップS404参照)、室内温度が目標温度以下であると判定された場合(YESの場合)には、後述するステップS406の処理へ進む一方、室内温度が目標温度以下ではないと判定された場合(NOの場合)には、次述するステップS414の処理へ進むこととなる。
ステップS414においては、先のステップS404において、室内温度が目標温度以下ではない判定されたことに対応して、室内温度を目標温度とすべく目標削減率の引き下げが行われ、削減制御が実行されることとなる(図11のステップS410参照)。
なお、目標削減率の引き上げ量の設定の仕方は、先のステップS208で説明したと基本的に同様であり、また、ステップS410における削減制御は、先にステップS210で説明したと基本的に同一であるので、ここでの再度の説明は省略する。
ステップS406においては、室内温度が目標温度を下回っているか否かが判定され、室内温度は目標温度を下回っていないと判定された場合(NOの場合)には、室内温度=目標温度であるとして、現時点における目標削減率が維持され(図11のステップ412参照)、ステップS410の処理へ進むこととなる。
一方、ステップS406において、室内温度は目標温度を下回っていると判定された場合(YESの場合)には、室内温度を目標温度にすべく目標削減率が引き上げられ(図11のステップS408参照)、削減制御が実行されることとなる(図11のステップS410参照)。
なお、ステップS408の目標削減率の引き上げ量の設定の仕方についても、先のステップS208で説明したと基本的に同様であるので、ここでの再度の説明は省略する。
図12には、平均値優先制御(図8のステップ500参照)の具体的な処理手順を示すサブルーチンフローチャートが示されており、以下、同図を参照しつつ平均値優先制御の処理手順について説明する。
この平均値優先制御は、実質の削減率が、平均削減率となることを第一義的に電力削減を行うものである。
コントローラ1により処理が開始されると、最初に、この時点における実質削減率の算出が行われる(図12のステップS502参照)。この実質削減率の算出については、先のステップS202(図9参照)の処理と同様であるので、ここでの再度の詳細な説明は省略する。
次いで、平均削減率の算出が行われることとなる(図12のステップS504参照)。
すなわち、平均削減率は、この時点まで算出されている実質削減率の平均値として算出されるものである。
本発明の実施の形態においては、実質削減率が算出される度毎に、その算出値が所定期間、コントローラ1の所定の記憶領域に逐次記憶されるようになっており、それらの平均値として求められるのが平均削減率である。
なお、実質削減率を記憶する所定期間は、例えば、この電力削減装置が動作している間、また、例えば、30分間等と任意に設定されるべきもので、特定の期間に限定される必要はないものである。
次いで、上述のようにして算出された平均削減率が、新たに目標削減率として設定され(図12のステップS506参照)、削減制御が実行されることとなる(図12のステップS508参照)。なお、削減制御については、先のステップS210(図9参照)で説明したと基本的に同一であるので、ここでの再度の説明は省略する。
次に、先に図3で示したように、ホストコントローラ21を用いる構成におけるホストコントローラ21において実行されるコントローラ1a,1b,1c・・・とのデータの授受のための通信処理の手順について、図13及び図14を参照しつつ説明する。
まず、ホストコントローラ21と複数のコントローラ1a,1b,1c・・・との通信は、予め定められた時間間隔で各コントローラ1a,1b,1c・・・が順にホストコントローラ21と通信を行うように設定されており、図12及び図13に示された通信処理の手順は、そのようにして選択されたコンロローラ1a,1b,1c・・・のいずれかとホストコントローラ21との間の通信のため、ホストコントローラ21において実行される処理の手順を示したものである。
なお、以下の図12及び図13の説明において、コントローラ1a、1b、1c・・・のいずれかを特定する必要のない場合には、コントローラ1と称して説明することとする。
しかして、ホストコンロローラ21において、処理が開始されると、コントローラ1との間で通信を開始するに当たり、通信余裕があるか否かが判定される(図13のステップS702参照)。
ホストコントローラ21は、複数のコントローラ1a、1b、1c・・・とデータの授受等のための通信をいわゆるタイムシェアリング的に処理するために、通信開始にあたっては、既に通信を行っている他のコントローラ1との通信状況に基づいて、新たな通信を行うに当たり通信余裕があるか否かを判定するようにしており、ステップS702の処理はそのためのものである。
ステップS702において、通信余裕有りと判定されるとデータ受信が開始される(図13のステップS704参照)。すなわち、コントローラ1からホストコントローラ21へ対して、データの送信が開始され、コントローラ21においては、当該送信データが受信され、所定の記憶領域に記憶されることとなる。
ここで、本発明の実施の形態においては、コントローラ1から送信されるデータは、具体的には、3次元マトリックスデータ、目標削減率、空調装置31の使用電力、削減制御の実行時間、空調装置31の運転時間、室内温度の平均値に加えて、コントローラ1の機種、使用地域及び使用者の業種などの情報である。
本発明の実施の形態においては、これらのデータの内、3次元マトリックスデータ、目標削減率、目標温度維持電力、空調装置31の使用電力、削減制御の実行時間、空調装置31の運転時間及び室内温度の平均値を制御データと総称し、コントローラ1の機種、使用地域及び使用者の業種などの情報を運転データと総称している。
なお、運転データは、パーソナルコンピュータ4によって、コントローラ1設置の際に、コントローラ1の所定の記憶領域に入力されるものである。
そして、ステップS706において、上述のようにして受信された運転、制御データが、前回受信された内容と比較して更新された部分があるか否かが判定され、運転、制御データに更新有りと判定された場合(YESの場合)には、次述するステップS708の処理へ進む一方、更新は無い、すなわち、換言すれば、前回受信された内容と同一であると判定された場合(NOの場合)には、後述するステップS726(図14参照)の処理へ進むこととなる。
ステップS708においては、制御データについてデータ解析が行われることとなる。
具体的には、”目標削減率比較”、”目標削減率に対する削減結果比較”、”削減制御時間比較”、”削減制御回数比較”、”運転時間回数比較”、”消費電力比較”などが行われる。
ここで、本発明の実施の形態における”目標削減率比較”は、各コントローラ1a,1b,1c・・・の目標削減率を、例えば、削減率の大きなものから(又は削減率の小さなものから)順に、いずれのコントローラ1a,1b,1c・・・であるか区別できるように並べ、その結果を、ホストコントローラ1の所定の記憶領域に記憶する処理である。
また、”目標削減率に対する削減結果比較”は、各コントローラ1a,1b,1c・・・の実質削減率について、上述の目標削減率同様に、大きい順(又は小さい順)に並べ、その結果を、ホストコントローラ1の所定の記憶領域に記憶する処理である。なお、実質削減率は、目標温度維持電力と空調装置31の使用電力とから先に説明したようにして算出されるものである(図9のステップ202参照)。
次に、”削減制御時間比較”は、各コントローラ1a,1b,1c・・・において行われた削減制御に要した時間を、例えば、時間の長い順(又は時間の短い順)に、いずれのコントローラ1a,1b,1c・・・であるか区別できるように並べ、その結果を、ホストコントローラ1の所定の記憶領域に記憶する処理である。
次に、”削減回数比較”は、各コントローラ1a,1b,1c・・・において削減制御を実行した回数、換言すれば、単位停止時間が実行された回数について、例えば、回数の多い順(又は回数の少ない順)に、いずれのコントローラ1a,1b,1c・・・であるか区別できるように並べ、その結果を、ホストコントローラ1の所定の記憶領域に記憶する処理である。
次に、”運転時間比較”は、各コントローラ1a,1b,1c・・・に接続された空調装置の運転時間について、例えば、運転時間の多い順(又は運転時間の少ない順)に、いずれのコントローラ1a,1b,1c・・・であるか区別できるように並べ、その結果を、ホストコントローラ1の所定の記憶領域に記憶する処理である。
そして、”消費電力比較”は、各コントローラ1a,1b,1c・・・に接続された空調装置の消費電力について、例えば、消費電力の多い順(又は消費電力の少ない順)に、いずれのコントローラ1a,1b,1c・・・であるか区別できるように並べ、その結果を、ホストコントローラ1の所定の記憶領域に記憶する処理である。
上述のようにしてデータ解析が行われた後は、通信の相手のコントローラ1における電力削減処理(図7のステップS100及び図8参照)の形態が効果優先に設定されているか否かが判定され(図13のステップS710参照)、効果優先に設定されていると判定された場合(YESの場合)には、次述するステップS712の処理へ進む一方、効果優先に設定されていないと判定された場合(NOの場合)には、後述するステップS716の処理へ進むこととなる。
ステップS712においては、コントローラ1から送信された制御データを基に、先に図9を参照しつつ説明した効果優先制御の見直しが行われる。すなわち、室内温度を目標室内温度に維持しつつ、実質削減結果が極力最大となるように、効果優先制御における目標削減率が算出し直されることとなる。
一方、ステップS716においては、通信の相手のコントローラ1における電力削減処理(図7のステップS100及び図8参照)の形態が目標優先に設定されているか否かが判定され、目標優先に設定されていると判定された場合(YESの場合)には、次述するステップS718の処理へ進む一方、目標優先に設定されていないと判定された場合(NOの場合)には、後述するステップS720の処理へ進むこととなる。
ステップ718においては、コントローラ1から送信された制御データを基に、先に図10を参照しつつ説明した目標優先制御の見直しが行われる。すなわち、実質削減率が目標削減率以下の状態が遅々として解消出来ない場合に、目標削減率の変更、すなわち、目標削減率の引き下げがなされることとなる。この場合、どの程度引き下げるかは、実質削減率と目標削減率との差や、空調装置31の電気的特性等を考慮してシュミレーションや実験結果等に基づいて定めるのが好適である。
ステップS720においては、通信の相手のコントローラ1における電力削減処理(図7のステップS100及び図8参照)の形態が環境優先に設定されているか否かが判定され、環境優先に設定されていると判定された場合(YESの場合)には、次述するステップS722の処理へ進む一方、環境優先に設定されていないと判定された場合(NOの場合)には、後述するステップS724の処理へ進むこととなる。
ステップS722においては、コントローラ1から送信された制御データを基に、先に図11を参照しつつ説明した環境優先制御の見直しが行われる。すなわち、室内温度の変化が実行可能な範囲で小さくなるように、上限目標温度と下限目標温度の算定し直されることとなる。
一方、ステップS724においては、ステップS720の判定結果から、コントローラ1において、電力削減処理(図7のステップS100及び図8参照)の形態として平均値優先制御が設定されているとして、先に図12を参照しつつ説明した平均値優先制御の見直しが行われる。すなわち、室内温度平均値が再算出されることとなる。
上述のようにして、コントローラ1に設定された電力削減処理の形態に応じて、ステップS712、S718、S722、S724のいずれかが実行された後、配信フラグがセットされて、ステップS712、S718、S722、S724のいずれかで再算出された目標削減率などの必要なデータがコントローラ1へ送信されることとなる(図13のステップS714参照)。
次いで、3次元マトリックスデータに更新があるか否かが判定されることとなる(図14のステップS726参照)。
これは、先のステップS704(図13参照)において受信されたコントローラ1の3次元マトリックスデータが、ホストコントローラ21の所定の記憶領域に記憶されている同一のコントローラ1から送信された直近の3次元マトリックスデータに対して、更新された箇所があるか否かの判定である。
そして、このステップS726において、3次元マトリックスデータが更新されていると判定された場合(YESの場合)には、次述するステップS728の処理へ進む一方、更新はされていないと判定された場合(NOの場合)には、後述するステップS738の処理へ進むこととなる。
ステップS728においては、3次元マトリックスデータの更新されたデータが有効なデータであるか否かが判定されることとなる。
ここで、更新されたデータが有効か否かの判定基準は、特定の基準に限定される必要はないが、例えば、当該新たなデータを得た際の室内温度の変化が所定の変化範囲を逸脱するような状態にあることなどである。すなわち、このような場合としては、例えば、図示されない窓の開放による外気が流れ込みに起因する室内温度の急上昇が生じた場合などが考えられるが、このような場合に取得されたデータの有無を判定するのは、このようなデータは、本来、3次元データマトリックスデータを構成するに値したいものだからである。
そして、ステップS728において、有効データであると判定された場合(YESの場合)には、次述するステップS730の処理へ進む一方、有効データではないと判定された場合(NOの場合)には、後述するステップS738の処理へ進むこととなる。
ステップS730においては、3次元マトリックスデータが、他のコントローラと共用できるものであるか否かが判定される。
ここで、共用可能か否かの判断基準としては、空調装置31の機種や空調容量が同一であるか否か等である。
すなわち、ホストコントローラ21には、複数のコントローラのそれぞれの3次元マトリックスデータと共に、それぞれの制御対象の空調装置31の機種や空調容量などのデータと共に記憶されているので、共用可能か否かの判断基準として予め定められた空調装置31の機種などが同一のものがあるか否かが判定されることとなる。
そして、ステップS730において、共用データ有りと判定された場合(YESの場合)には、その受信された3次元マトリックスデータを送信したコントローラ1に関するデータが保存されていることを意味し、受信された3次元マトリックスデータは、該当するコントローラ1に関するデータの記憶領域に記憶、保存されることとなる(図14のステップS732参照)。
一方、ステップS730においては、共用データは無いと判定された場合(NOの場合)には、新たなコントローラ1がホストコントローラ21と接続されたとして、そのコントローラ1に関する運転・制御データを記憶、保存する記憶領域がホストコントローラ21において確保され(図14のステップS734)、当該領域に新規情報として記憶、保存されることとなる(図14のステップS732参照)。
次いで、3次元マトリックスデータの基準化が行われる(図14のステップS736参照)。
本発明の実施の形態においては、空調装置31の機種情報による3次元マトリックスデータの基準化、コントローラ1設置されている地域情報による3次元マトリックスデータの基準化、及び、コントローラ1が設置されているユーザの業種情報による3次元マトリックスデータの基準化がそれぞれ行われるようになっている。
ここで、機種情報による基準化とは、取得された3次元マトリックスデータが予め標準として定めた空調装置31の機種と異なる機種におけるものである場合に、その取得された3次元マトリックスデータを、所定の条件の下で、その標準とされた機種におけるデータに置き換える処理を言う。
また、地域情報による基準化とは、取得された3次元マトリックスデータが予め標準として定めた地域環境と異なる地域環境におけるものである場合に、その取得された3次元マトリックスデータを、所定の条件の下で、その標準とされた地域環境におけるデータに置き換える処理を言う。ここで、地域環境とは、例えば、平均気温や平均湿度などである。
また、業種情報による基準化とは、取得された3次元マトリックスデータが予め標準として定めたユーザの業種と異なる業種におけるものである場合に、その取得された3次元マトリックスデータを、所定の条件の下で、その標準とされた業種での使用環境におけるデータに置き換える処理を言う。
そして、基準化がなされた後は、基準化後のデータに更新があるか否か、すなわち、記憶されている基準化された直近の3次元マトリックスデータと比較して異なっている箇所の有無が判定され(図14のステップS738参照)、更新は無いと判定された場合(NOの場合)には、基準化後のデータを送信する必要はないので、一連の処理が終了されることとなる。
一方、ステップS738において、基準化後のデータに更新有りと判定された場合(YESの場合)には、その基準化後の3次元マトリックスデータをコントローラ1へ送信準備のため、配信フラグがセットされることとなる(図14のステップS740参照)。そして、コントローラ1との通信余裕有りと判定されると(図14のステップS742参照)、コントローラ1へデータが配信され、一連の処理が終了されることとなる(図14のステップS746参照)。
上述した本発明の実施の形態は、冷房運転の場合を例に採り説明したが、暖房運転の場合にも同様に適用できることは勿論である。
また、電力負荷として、空調装置31の電力削減を行う場合を例に採り説明したが、電力負荷は空調装置に限定される必要はなく、他の電気機器であっても同様に適用することができる。
本発明の実施の形態における電力削減装置の基本構成例を示す構成図である。 図1に示された電力削減装置に用いられるコントローラの具体構成例を示す構成図である。 複数の空調装置が設置される場合の電力削減装置の構成例を示す構成図である。 サブコントローラをコントローラに接続した場合の構成例を示す構成図である。 図3の構成例におけるホストコントローラと、コントローラ及びサブコントローラとを無線回線を介して接続する場合の構成例を示す構成図である。 コントローラによって実行される電力削減処理の全体的手順の前半部分を示すフローチャートである。 コントローラによって実行される電力削減処理の全体的手順の後半部分を示すフローチャートである。 図7のステップS100における電力削減処理の具体的な処理手順を示すサブルーチンフローチャートである。 図8のステップS200における効果優先制御の具体的な処理手順を示すサブルーチンフローチャートである。 図8のステップS300における目標優先制御の具体的な処理手順を示すサブルーチンフローチャートである。 図8のステップS400における環境優先制御の具体的な処理手順を示すサブルーチンフローチャートである。 図8のステップS500における平均値優先制御の具体的な処理手順を示すサブルーチンフローチャートである。 ホストコントローラにおいて実行されるコントローラとのデータの授受のための通信処理の前半部分の手順を示すサブルーチンフローチャートである。 ホストコントローラにおいて実行されるコントローラとのデータの授受のための通信処理の後半部分の手順を示すサブルーチンフローチャートである。 本発明の実施の形態における3次元マトリックスデータの全体構成を模式的に示した模式図である。 図15に示された3次元マトリックスデータの一つの集合単位である単位データブロックを模式的に示した拡大模式図である。
符号の説明
1…コントローラ
2…温室度センサ
3…外気温センサ
4…パーソナルコンピュータ
11…中央処理部
21…ホストコントローラ
24…サブコントローラ
31…空調装置

Claims (5)

  1. 空調装置が冷房運転状態にあり、室内温度が予め設定された目標室内温度以下にある場合において、前記空調装置の電力削減を行う空調装置の電力削減方法であって、
    室内温度及び外気温度を取得し、室内温度を前記目標室内温度に維持するに必要な所定単位時間当たりの電力値のデータを、前記取得された外気温度に基づいてデータベースから取得すると共に、前記室内温度及び外気温度が取得された時点から所定時間の間、室内温度を前記目標室内温度に維持するために前記空調装置により消費される消費電力の予想値である目標温度維持電力を、目標温度維持電力=所定時間÷所定単位時間×データベースから取得された電力値として算出し、
    次いで、前記目標温度維持電力が求められた前記所定時間と同一の時間帯における実質削減率を、実質削減率=(目標温度維持電力−積算電力計の出力を共に算出した空調装置の消費電力)×100÷目標温度維持電力、として算出し、
    次いで、前記算出された実質削減率が、予め設定された目標削減率より大であるか否かを判定し、前記算出された実質削減率が、予め設定された目標削減率より大であり、かつ、室内温度が目標室内温度未満である場合、又は、前記算出された実質削減率が、予め設定された目標削減率と等しく、かつ、室内温度が目標室内温度未満である場合には、前記目標削減率を所定量引き上げる一方、前記算出された実質削減率が、予め設定された目標削減率より大であり、かつ、室内温度が目標室内温度より大である場合には、前記目標削減率を所定量引き下げ、
    しかる後、空調動作状態にある前記空調装置を、室内温度が目標室内温度に達するか、又は、実質削減率が目標削減率に達する以外は、所定の単位停止時間の間、空調停止状態とする削減制御を開始すると共に、前記室内温度及び外気温度の取得から一連の処理を繰り返して前記空調装置の電力削減を行い、
    前記データベースは、室内温度を、3次元の軸であるX軸、Y軸及びZ軸の内、Y軸に、前記室内温度の温度変化量を、X軸に、外気温度を、Z軸に、それぞれ対応させてなるもので、前記X軸における室内温度は、所定の温度毎に区分され、当該区分された各室内温度においては、外気温度が当該室内温度を始点として、上昇方向に所定の温度間隔で所定の上限外気温度まで区分される一方、当該室内温度を中心に、その上下に所定の室内温度変化量毎に室内温度が区分されて当該一つの室内温度変化量の区分が室内温度変化区分とされ、前記区分された各外気温度に対する、前記各室内温度変化区分に対応する箇所には、当該外気温度で、当該室内温度変化区分における室内温度変化量を生ずるために空調装置において消費された所定単位時間当たりの電力値が、それぞれ配された単位データブロックが形成されてなるものであって、
    前記データベースからの、前記取得された外気温度に基づく電力値のデータ取得は、室内温度が前記目標室内温度に等しい単位データブロックを選択し、当該単位データブロックにおいて、外気温度が前記取得された外気温度に等しく、かつ、室内温度変化量が零の箇所における電力値を取得することを特徴とする空調装置の電力削減方法。
  2. 空調装置が冷房運転状態にあり、室内温度が予め設定された目標室内温度以下にある場合において、前記空調装置の電力削減を行う空調装置の電力削減方法であって、
    室内温度及び外気温度を取得し、室内温度を前記目標室内温度に維持するに必要な所定単位時間当たりの電力値のデータを、前記取得された外気温度に基づいてデータベースから取得すると共に、前記室内温度及び外気温度が取得された時点から所定時間の間、室内温度を前記目標室内温度に維持するために前記空調装置により消費される消費電力の予想値である目標温度維持電力を、目標温度維持電力=所定時間÷所定単位時間×データベースから取得された電力値として算出し、
    次いで、前記目標温度維持電力が求められた前記所定時間と同一の時間帯における実質削減率を、実質削減率=(目標温度維持電力−積算電力計の出力を共に算出した空調装置の消費電力)×100÷目標温度維持電力、として算出し、
    次いで、前記算出された実質削減率が予め設定された目標削減率以上であるか否か判定し、前記算出された実質削減率が予め設定された目標削減率以上ではない場合には、前記目標削減率を所定量引き上げる一方、前記算出された実質削減率が前記予め設定された目標削減率と等しい場合には、前記予め設定された目標削減率を維持し、また、前記算出された実質削減率が予め設定された目標削減率より大である場合には、前記予め設定された目標削減率を所定量引き下げ、
    しかる後、空調動作状態にある前記空調装置を、室内温度が目標室内温度に達するか、又は、実質削減率が目標削減率に達する以外は、所定の単位停止時間の間、空調停止状態とする削減制御を開始すると共に、前記室内温度及び外気温度の取得から一連の処理を繰り返して前記空調装置の電力削減を行い、
    前記データベースは、室内温度を、3次元の軸であるX軸、Y軸及びZ軸の内、Y軸に、前記室内温度の温度変化量を、X軸に、外気温度を、Z軸に、それぞれ対応させてなるもので、前記X軸における室内温度は、所定の温度毎に区分され、当該区分された各室内温度においては、外気温度が当該室内温度を始点として、上昇方向に所定の温度間隔で所定の上限外気温度まで区分される一方、当該室内温度を中心に、その上下に所定の室内温度変化量毎に室内温度が区分されて当該一つの室内温度変化量の区分が室内温度変化区分とされ、前記区分された各外気温度に対する、前記各室内温度変化区分に対応する箇所には、当該外気温度で、当該室内温度変化区分における室内温度変化量を生ずるために空調装置において消費された所定単位時間当たりの電力値が、それぞれ配された単位データブロックが形成されてなるものであって、
    前記データベースからの、前記取得された外気温度に基づく電力値のデータ取得は、室内温度が前記目標室内温度に等しい単位データブロックを選択し、当該単位データブロックにおいて、外気温度が前記取得された外気温度に等しく、かつ、室内温度変化量が零の箇所における電力値を取得することを特徴とする空調装置の電力削減方法。
  3. 空調装置が冷房運転状態にあり、室内温度が予め設定された目標室内温度以下にある場合において、前記空調装置の電力削減を行う空調装置の電力削減方法であって、
    室内温度及び外気温度を取得し、室内温度を前記目標室内温度に維持するに必要な所定単位時間当たりの電力値のデータを、前記取得された外気温度に基づいてデータベースから取得すると共に、前記室内温度及び外気温度が取得された時点から所定時間の間、室内温度を前記目標室内温度に維持するために前記空調装置により消費される消費電力の予想値である目標温度維持電力を、目標温度維持電力=所定時間÷所定単位時間×データベースから取得された電力値として算出し、
    次いで、前記目標温度維持電力が求められた前記所定時間と同一の時間帯における実質削減率を、実質削減率=(目標温度維持電力−積算電力計の出力を共に算出した空調装置の消費電力)×100÷目標温度維持電力、として算出し、
    次いで、室内温度が前記予め設定された目標室内温度以下であるか否かを判定し、室内温度が前記予め設定された目標室内温度以下ではない場合には、前記予め設定された目標削減率を所定量引き下げる一方、室内温度が前記予め設定された目標室内温度と等しい場合には、前記予め設定された目標削減率を維持し、また、室内温度が前記予め設定された目標室内温度未満である場合には、前記予め設定された目標削減率を所定量引き上げ、
    しかる後、空調動作状態にある前記空調装置を、室内温度が目標室内温度に達するか、又は、実質削減率が目標削減率に達する以外は、所定の単位停止時間の間、空調停止状態とする削減制御を開始すると共に、前記室内温度及び外気温度の取得から一連の処理を繰り返して前記空調装置の電力削減を行い、
    前記データベースは、室内温度を、3次元の軸であるX軸、Y軸及びZ軸の内、Y軸に、前記室内温度の温度変化量を、X軸に、外気温度を、Z軸に、それぞれ対応させてなるもので、前記X軸における室内温度は、所定の温度毎に区分され、当該区分された各室内温度においては、外気温度が当該室内温度を始点として、上昇方向に所定の温度間隔で所定の上限外気温度まで区分される一方、当該室内温度を中心に、その上下に所定の室内温度変化量毎に室内温度が区分されて当該一つの室内温度変化量の区分が室内温度変化区分とされ、前記区分された各外気温度に対する、前記各室内温度変化区分に対応する箇所には、当該外気温度で、当該室内温度変化区分における室内温度変化量を生ずるために空調装置において消費された所定単位時間当たりの電力値が、それぞれ配された単位データブロックが形成されてなるものであって、
    前記データベースからの、前記取得された外気温度に基づく電力値のデータ取得は、室内温度が前記目標室内温度に等しい単位データブロックを選択し、当該単位データブロックにおいて、外気温度が前記取得された外気温度に等しく、かつ、室内温度変化量が零の箇所における電力値を取得することを特徴とする空調装置の電力削減方法。
  4. 空調装置が冷房運転状態にあり、室内温度が予め設定された目標室内温度以下にある場合において、前記空調装置の電力削減を行う空調装置の電力削減方法であって、
    室内温度及び外気温度を取得し、室内温度を前記目標室内温度に維持するに必要な所定単位時間当たりの電力値のデータを、前記取得された外気温度に基づいてデータベースから取得すると共に、前記室内温度及び外気温度が取得された時点から所定時間の間、室内温度を前記目標室内温度に維持するために前記空調装置により消費される消費電力の予想値である目標温度維持電力を、目標温度維持電力=所定時間÷所定単位時間×データベースから取得された電力値として算出し、
    次いで、前記目標温度維持電力が求められた前記所定時間と同一の時間帯における実質削減率を、実質削減率=(目標温度維持電力−積算電力計の出力を共に算出した空調装置の消費電力)×100÷目標温度維持電力、として算出し、
    当該実質削減率が算出される度毎に、当該実質削減率を記憶すると共に、記憶されている複数の実質削減率の平均値を平均削減率として算出し、前記実質削減率の記憶は、所定期間とし、所定期間経過後は、新たに実質削減率が算出される度毎に所定期間記憶することを繰り返し、
    前記平均削減率が算出された際には、当該平均削減率を目標削減率とし、
    しかる後、空調動作状態にある前記空調装置を、室内温度が目標室内温度に達するか、又は、実質削減率が目標削減率に達する以外は、所定の単位停止時間の間、空調停止状態とする削減制御を開始すると共に、前記室内温度及び外気温度の取得から一連の処理を繰り返して前記空調装置の電力削減を行い、
    前記データベースは、室内温度を、3次元の軸であるX軸、Y軸及びZ軸の内、Y軸に、前記室内温度の温度変化量を、X軸に、外気温度を、Z軸に、それぞれ対応させてなるもので、前記X軸における室内温度は、所定の温度毎に区分され、当該区分された各室内温度においては、外気温度が当該室内温度を始点として、上昇方向に所定の温度間隔で所定の上限外気温度まで区分される一方、当該室内温度を中心に、その上下に所定の室内温度変化量毎に室内温度が区分されて当該一つの室内温度変化量の区分が室内温度変化区分とされ、前記区分された各外気温度に対する、前記各室内温度変化区分に対応する箇所には、当該外気温度で、当該室内温度変化区分における室内温度変化量を生ずるために空調装置において消費された所定単位時間当たりの電力値が、それぞれ配された単位データブロックが形成されてなるものであって、
    前記データベースからの、前記取得された外気温度に基づく電力値のデータ取得は、室内温度が前記目標室内温度に等しい単位データブロックを選択し、当該単位データブロックにおいて、外気温度が前記取得された外気温度に等しく、かつ、室内温度変化量が零の箇所における電力値を取得することを特徴とする空調装置の電力削減方法。
  5. 空調装置の動作を制御して電力削減を行う電力削減装置であって、
    外部から入力される少なくとも外気温度、室内温度、及び空調装置の消費電力に基づいて、前記空調装置の動作状態を決定するコントローラと、
    前記コントローラにおいて決定された空調装置の動作状態に応じて前記空調装置へ制御信号を出力するインターフェイス回路と、を具備してなり、
    前記コントローラは、
    電力削減制御の形態が、効果優先制御、目標優先制御、環境優先制御及び平均値優先制御の内いずれか1つに外部から選択可能とされ、
    所定の時間単位における目標室内温度を維持するための前記空調装置の予想消費電力を、前記空調装置の運転データに基づいて構築されたデータベースに基づいて設定しつつ、
    前記予め選択されたいずれかの電力削減制御を実行するよう構成されてなり、
    前記効果優先制御においては、
    空調装置が冷房運転状態にあり、室内温度が予め設定された目標室内温度以下にある場合において、
    室内温度及び外気温度を取得し、室内温度を前記目標室内温度に維持するに必要な所定単位時間当たりの電力値のデータを、前記取得された外気温度に基づいてデータベースから取得すると共に、前記室内温度及び外気温度が取得された時点から所定時間の間、室内温度を前記目標室内温度に維持するために前記空調装置により消費される消費電力の予想値である目標温度維持電力を、目標温度維持電力=所定時間÷所定単位時間×データベースから取得された電力値として算出し、
    次いで、前記目標温度維持電力が求められた前記所定時間と同一の時間帯における実質削減率を、実質削減率=(目標温度維持電力−積算電力計の出力を共に算出した空調装置の消費電力)×100÷目標温度維持電力、として算出し、
    次いで、前記算出された実質削減率が、予め設定された目標削減率より大であるか否かを判定し、前記算出された実質削減率が、予め設定された目標削減率より大であり、かつ、室内温度が目標室内温度未満である場合、又は、前記算出された実質削減率が、予め設定された目標削減率と等しく、かつ、室内温度が目標室内温度未満である場合には、前記目標削減率を所定量引き上げる一方、前記算出された実質削減率が、予め設定された目標削減率より大であり、かつ、室内温度が目標室内温度より大である場合には、前記目標削減率を所定量引き下げ、
    しかる後、空調動作状態にある前記空調装置を、室内温度が目標室内温度に達するか、又は、実質削減率が目標削減率に達する以外は、所定の単位停止時間の間、空調停止状態とする削減制御を開始すると共に、前記室内温度及び外気温度の取得から一連の処理を繰り返して前記空調装置の電力削減を行い、
    前記目標優先制御においては、
    空調装置が冷房運転状態にあり、室内温度が予め設定された目標室内温度以下にある場合において、
    室内温度及び外気温度を取得し、室内温度を前記目標室内温度に維持するに必要な所定単位時間当たりの電力値のデータを、前記取得された外気温度に基づいてデータベースから取得すると共に、前記室内温度及び外気温度が取得された時点から所定時間の間、室内温度を前記目標室内温度に維持するために前記空調装置により消費される消費電力の予想値である目標温度維持電力を、目標温度維持電力=所定時間÷所定単位時間×データベースから取得された電力値として算出し、
    次いで、前記目標温度維持電力が求められた前記所定時間と同一の時間帯における実質削減率を、実質削減率=(目標温度維持電力−積算電力計の出力を共に算出した空調装置の消費電力)×100÷目標温度維持電力、として算出し、
    次いで、前記算出された実質削減率が予め設定された目標削減率以上であるか否か判定し、前記算出された実質削減率が予め設定された目標削減率以上ではない場合には、前記目標削減率を所定量引き上げる一方、前記算出された実質削減率が前記予め設定された目標削減率と等しい場合には、前記予め設定された目標削減率を維持し、また、前記算出された実質削減率が予め設定された目標削減率より大である場合には、前記予め設定された目標削減率を所定量引き下げ、
    しかる後、空調動作状態にある前記空調装置を、室内温度が目標室内温度に達するか、又は、実質削減率が目標削減率に達する以外は、所定の単位停止時間の間、空調停止状態とする削減制御を開始すると共に、前記室内温度及び外気温度の取得から一連の処理を繰り返して前記空調装置の電力削減を行い、
    前記環境優先制御においては、
    空調装置が冷房運転状態にあり、室内温度が予め設定された目標室内温度以下にある場合において、
    室内温度及び外気温度を取得し、室内温度を前記目標室内温度に維持するに必要な所定単位時間当たりの電力値のデータを、前記取得された外気温度に基づいてデータベースから取得すると共に、前記室内温度及び外気温度が取得された時点から所定時間の間、室内温度を前記目標室内温度に維持するために前記空調装置により消費される消費電力の予想値である目標温度維持電力を、目標温度維持電力=所定時間÷所定単位時間×データベースから取得された電力値として算出し、
    次いで、前記目標温度維持電力が求められた前記所定時間と同一の時間帯における実質削減率を、実質削減率=(目標温度維持電力−積算電力計の出力を共に算出した空調装置の消費電力)×100÷目標温度維持電力、として算出し、
    次いで、室内温度が前記予め設定された目標室内温度以下であるか否かを判定し、室内温度が前記予め設定された目標室内温度以下ではない場合には、前記予め設定された目標削減率を所定量引き下げる一方、室内温度が前記予め設定された目標室内温度と等しい場合には、前記予め設定された目標削減率を維持し、また、室内温度が前記予め設定された目標室内温度未満である場合には、前記予め設定された目標削減率を所定量引き上げ、
    しかる後、空調動作状態にある前記空調装置を、室内温度が目標室内温度に達するか、又は、実質削減率が目標削減率に達する以外は、所定の単位停止時間の間、空調停止状態とする削減制御を開始すると共に、前記室内温度及び外気温度の取得から一連の処理を繰り返して前記空調装置の電力削減を行い、
    前記平均値優先制御においては、
    空調装置が冷房運転状態にあり、室内温度が予め設定された目標室内温度以下にある場合において、
    室内温度及び外気温度を取得し、室内温度を前記目標室内温度に維持するに必要な所定単位時間当たりの電力値のデータを、前記取得された外気温度に基づいてデータベースから取得すると共に、前記室内温度及び外気温度が取得された時点から所定時間の間、室内温度を前記目標室内温度に維持するために前記空調装置により消費される消費電力の予想値である目標温度維持電力を、目標温度維持電力=所定時間÷所定単位時間×データベースから取得された電力値として算出し、
    次いで、前記目標温度維持電力が求められた前記所定時間と同一の時間帯における実質削減率を、実質削減率=(目標温度維持電力−積算電力計の出力を共に算出した空調装置の消費電力)×100÷目標温度維持電力、として算出し、
    当該実質削減率が算出される度毎に、当該実質削減率を記憶すると共に、記憶されている複数の実質削減率の平均値を平均削減率として算出し、前記実質削減率の記憶は、所定期間とし、所定期間経過後は、新たに実質削減率が算出される度毎に所定期間記憶することを繰り返し、
    前記平均削減率が算出された際には、当該平均削減率を目標削減率とし、
    しかる後、空調動作状態にある前記空調装置を、室内温度が目標室内温度に達するか、又は、実質削減率が目標削減率に達する以外は、所定の単位停止時間の間、空調停止状態とする削減制御を開始すると共に、前記室内温度及び外気温度の取得から一連の処理を繰り返して前記空調装置の電力削減を行い、
    前記データベースは、室内温度を、3次元の軸であるX軸、Y軸及びZ軸の内、Y軸に、前記室内温度の温度変化量を、X軸に、外気温度を、Z軸に、それぞれ対応させてなるもので、前記X軸における室内温度は、所定の温度毎に区分され、当該区分された各室内温度においては、外気温度が当該室内温度を始点として、上昇方向に所定の温度間隔で所定の上限外気温度まで区分される一方、当該室内温度を中心に、その上下に所定の室内温度変化量毎に室内温度が区分されて当該一つの室内温度変化量の区分が室内温度変化区分とされ、前記区分された各外気温度に対する、前記各室内温度変化区分に対応する箇所には、当該外気温度で、当該室内温度変化区分における室内温度変化量を生ずるために空調装置において消費された所定単位時間当たりの電力値が、それぞれ配された単位データブロックが形成されてなるものであって、
    前記データベースからの、前記取得された外気温度に基づく電力値のデータ取得は、室内温度が前記目標室内温度に等しい単位データブロックを選択し、当該単位データブロックにおいて、外気温度が前記取得された外気温度に等しく、かつ、室内温度変化量が零の箇所における電力値を取得することを特徴とする空調装置の電力削減装置。
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