JP4112618B2 - 光ファイバ巻線の負方向のトリミング - Google Patents
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Description
本出願は、1993年7月21日出願の国際出願第PCT/US93/06844号に関連している。
発明の分野
本発明は光ファイバコイルに関し、特に、回転センサで使用される光ファイバコイルの負方向のトリミングに関する。
発明の背景
本発明は、高度衛星航法システムおよび慣性誘導システムで使用できる光学回転検出装置に関する。
光学回転検出装置はリングレーザージャイロ,光ファイバ回転センサなどを含む。通常、光ファイバ回転センサは、光源と、ビームスプリッタと、検出器と、プラットフォームに装着された光路とを含む干渉計を具備する。光源からの光はビームスプリッタにより2本のビームに分割され、それらのビームは光路の両端部へ導かれた後、その光路に沿って互いに逆方向に伝搬する。光路から出ると、光ビームは再び組合わされ、得られた組合わせ光ビームを検出器により検出する。検出器に接続する検出回路は、互いに逆方向に伝搬する光ビームの位相差を検出する。
この光ファイバ回転センサが回転を受けていないと仮定した場合、互いに逆方向に伝搬する光ビームの位相の差は全く検出されないのが理想的である。これに対し、センサが回転を受けた場合には、互いに逆方向に伝搬する光ビームの位相差が発生し、それを検出して回転の程度と方向を知ることができる。
光ファイバ回転センサにおいては、スプールの周囲に通常は複数の層として光ファイバを巻き付けることによって光路を形成し、その各層が複数の巻きを含む。現在、そのようなコイルは四重極として巻き付けられるのが典型的である。四重極巻線形コイルを形成するために、連続する1本の光ファイバの第1の端部を第1の中間スプールに巻き付け、連続する光ファイバの第2の端部を第2の中間スプールに巻き付ける。次に、第1の中間スプールを使用して、第1の巻きの層をセンサスプールの周囲に時計回り方向に巻き付ける。この第1の層はセンサスプールの周囲にセンサスプールの第1の端部から第2の端部に向かって巻き付けられる。次に、第2の中間スプールを使用して、第2の巻きの層をセンサスプールの周囲に反時計回り方向に巻き付ける。この第2の層はセンサスプールの周囲にセンサスプールの第1の端部から第2の端部に向かって巻き付けられる。その後、第2の中間スプールの光ファイバをセンサスプールの第2の端部から第1の端部に戻すように巻き付けて、第3の層を形成する。次に、第1の中間スプールを使用して、第4の巻きの層をスプールの第2の端部から第1の端部に向かって巻き付ける。
このように、光ファイバの一方の端部の一部を使用して第1及び第4の巻きの層を形成し、他端部の一部を使用して第2及び第3の層を形成する。これら4つの巻きの層を、通常、四重極という。光ファイバの第1の端部と第2の端部を指示するために「+」と「−」をそれぞれ用いると、この四重極は+−−+の所定の巻線パターンで巻き付けられたことになり、「+」層の光ファイバの長さは「−」層の光ファイバの長さとほぼ等しい。光ファイバ回転センサとして望まれる回数だけ、四重極を繰り返して行く。従って、第1の四重極の周囲に第2の四重極を+−−+の層で巻き付けると、得られる2つの四重極の構造は+−−++−−+の所定の巻線パターンを有することになる。国際公開番号第WO−93/11406号は、交番する四重極(すなわち、「+−−+−++−」パターン)から構成される八重極巻線として知られているコイルを巻き付ける方法を開示する。
このように巻き付けられた光ファイバコイルが光路に対する時間で変動する軸方向及び/又は半径方向従属変化を受けると、光路に沿って互いに逆方向に伝搬する光ビームに位相差が発生する恐れがある。その場合、この光ファイバコイルを採用している光ファイバ回転センサは回転を誤って指示する。すなわち、この位相差は誤差である。たとえば、軸方向及び/又は半径方向の時間で変動する温度勾配は、光路に対する軸方向及び/又は半径方向従属変化を発生させ、その結果、互いに逆方向に伝搬する光ビームに位相差が発生し、この位相差が誤差である。誤差は、機械的及び/又は音響振動、軸方向及び/又は半径方向の時間で変動する圧力勾配、軸方向及び/又は半径方向の時間で変動するひずみ勾配などの他の環境条件によっても起こりうるが、それらには限定されない。また、コイルの層を軸方向及び/又は半径方向に一貫性をもたずに巻き付けると、そのような誤差はさらに大きくなる可能性がある。従って、本発明を軸方向及び/又は半径方向の時間で変動する温度勾配によって発生する誤差に関して論じるが、本発明は、他の軸方向及び/又は半径方向の影響に起因する誤差を実質的に減少させる場合にも同様に有用である。そこで、軸方向及び/又は半径方向の影響に起因する誤差をここでは軸方向及び/又は半径方向関連誤差という。
本発明とは異なり、1994年7月12日にPaterson他へ発行された米国特許第5,329,349号は、ファイバの長さを変えるために、コイルからファイバの複数の部分を文字通り切除する(又はコイルの端部にファイバを重ね継ぎする)必要があるような、コイルをトリミングする「試行錯誤」的方法を開示している。ファイバの長さを変えることにより、コイル内における中間点の位置が変わり、コイルは「トリミング」されたことになる。同様に、国際公開番号第WO−94/02809号は正方向のトリミング方法を開示している。
発明の概要
本発明により、そのような誤差を相当に減少できる。従って、本発明の1つの面では、光ファイバコイル構体は光ファイバコイルと、誤差減少手段とを具備する。光ファイバコイルは第1及び第2の軸方向端部と、第1の軸方向端部と第2の軸方向端部との間に巻き付けられた複数の層と、中間点とを有する。複数の層は合わせてC回の光ファイバの巻きを有する。光ファイバは第1の末端E1と第2の末端E2との間に延び出し、C回の巻きのうちC1回の巻きは光ファイバの第1の端部によって中間点から巻き付けられ、C回の巻きのうちC2回の巻きは光ファイバの第2の端部によって中間点から巻き付けられる。C=C1+C2であり、I1はE1と中間点との間の光ファイバの長さであって、C1回の巻きを含み、I2はE2と中間点との間の光ファイバの長さであって、C2回の巻きを含む。誤差減少手段は、光ファイバコイルに沿って互いに逆方向に伝搬する光の位相の誤差を減少させるもので、誤差減少手段は光ファイバの第1の端部の長さの負方向のトリミングを含み、その負方向のトリミングの長さはI2−I1に等しい。
本発明の別の面によれば、光ファイバコイル構体を巻き付ける方法は、(i)ある数をsとし、1より大きい数をnとするとき、s個のセグメントの各々がn個の巻きの層から成るパターンを有し、n個の巻きの層のうち少なくとも1つを主として光ファイバの第1の端部から巻き付け、且つn個の巻きの層のうち少なくとも第2の層を主として光ファイバの第2の端部から巻き付けるようにして、s個のセグメントを有する光ファイバコイルを巻き付ける工程と;(ii)光ファイバコイルを通って互いに逆方向に伝搬する光の位相の誤差が負方向のトリミング部分なしの場合の誤差と比べて少なくなるように、光ファイバの第1及び第2の端部のうち少なくとも一方の端部の一部を1つのsセグメントとは等しくない長さの負方向のトリミング部分として外す工程とから成る。
本発明のさらに別の面によれば、光ファイバコイルは、所定の巻線パターンで巻き付けられた複数の層を具備する。光ファイバコイルは検出軸を有し、各層は、検出軸の周囲に巻き付けられ且つ1本の光ファイバコイルから巻き付けられる複数の巻きを含む。各々の巻きは所定の巻線パターンの中で予測可能な場所を有する。光ファイバコイルの所定の巻線パターンを中断するように、光ファイバコイル中の光ファイバの少なくとも1つの層の一部は欠落している。
本発明のさらに別の面によれば、検出軸を有する光ファイバコイルを巻き付ける方法は、(i)各々の巻きが所定の巻線パターンの中の予測可能な場所を有するように各層を検出軸の周囲に複数の巻きとして巻き付けて、1本の光ファイバから所定の巻線パターンで複数の層を巻き付ける工程と;(ii)光ファイバコイルの所定の巻線パターンを中断するように光ファイバコイル中の光ファイバの少なくとも1つの層の一部を外す工程とから成る。
本発明の別の面によれば、検出軸を有する光ファイバコイルを巻き付ける方法は、(i)各々の巻きが所定の巻線パターンの中で予測可能な場所を有するように各層を検出軸の周囲に複数の巻きとし巻き付けて、1本の光ファイバから所定の巻線パターンで複数の層を巻き付ける工程と;(ii)光ファイバコイルの所定の巻線パターンを中断するように、所定の巻線パターンが完成する前に巻き付けを終了する工程とから成る。
本発明のさらに別の面によれば、検出軸を有し且つ第1の端部と、第2の端部とを有する1本の光ファイバから巻き付けられる光ファイバコイルを巻き付ける方法は、(i)第1の巻きの層の各々の巻きが所定の巻線パターンと一致する位置に巻き付けて、光ファイバの第1の端部から第1の巻きの層を巻き付ける工程と;(ii)第2の巻きの層の各々の巻きを所定の巻線パターンと一致する位置に巻き付けるように光ファイバの第2の端部から第2の巻きの層を巻き付ける工程と;(iii)第3の巻きの層の各々の巻きを所定の巻線パターンと一致する位置に巻き付けるように光ファイバの第2の端部から第3の巻きの層を巻き付ける工程と;(iv)第4の巻きの層の各々の巻きを所定の巻線パターンと一致する位置に巻き付けるように光ファイバの第1の端部から第4の巻きの層を巻き付ける工程と;(v)光ファイバコイルの所定の巻線パターンを中断するように光ファイバコイル中の光ファイバの少なくとも1つの層の一部を外す工程とから成る。
本発明のさらに別の面によれば、検出軸を有し且つ第1の端部と、第2の端部とを有する1本の光ファイバから巻き付けられる光ファイバコイルを巻き付ける方法は、(i)第1の巻きの層の各々の巻きを所定の巻線パターンと一致する位置に巻き付けて、光ファイバの第1の端部から第1の巻きの層を巻き付ける工程と;(ii)第2の巻きの層の各々の巻きを所定の巻線パターンと一致する位置に巻き付けるように光ファイバの第2の端部から第2の巻きの層を巻き付ける工程と;(iii)第3の巻きの層の各々の巻きを所定の巻線パターンと一致する位置に巻き付けるように光ファイバの第2の端部から第3の巻きの層を巻き付ける工程と;(iv)第4の巻きの層の各々の巻きを所定の巻線パターンと一致する位置に巻き付けるように光ファイバの第1の端部から第4の巻きの層を巻き付ける工程と;(v)光ファイバコイルの所定の巻線パターンを中断するように、所定の巻線パターンを完成する前に層の少なくとも1つを巻き付けを終了する工程とから成る。
本発明の別の面によれば、検出軸を有する光ファイバコイルを巻き付ける方法は、(i)各々の巻きが所定の巻線パターンの中で予測可能な場所を有するように各層を検出軸の周囲に複数の巻きとして巻き付けて、1本の光ファイバから所定の巻線パターンで複数の層を巻き付ける工程と;(ii)光ファイバコイルの所定の巻線パターンを中断し且つ光ファイバコイルにおける測定誤差を減少させるように光ファイバコイル中の光ファイバの少なくとも1つの層の一部を外す工程とから成る。
本発明のさらに別の面によれば、複数の層を有し、各層は1本の光ファイバの対応する端部から巻き付けられる複数のコイル巻きから構成されるような光ファイバコイルをトリミングする方法は、(a)光ファイバコイルを通って互いに逆方向に伝搬する光ビームの差を確定できるように光ファイバコイルを装着する工程と;(b)光ファイバコイルを通って互いに逆方向に伝搬する光ビームの差を観測する工程と;(c)光ファイバコイルを通って互いに逆方向に伝搬する光ビームの位相の誤差を減少させるように光ファイバコイルの1つの層の少なくとも一部を外す工程とから成る。
【図面の簡単な説明】
これらの特徴及び利点並びにその他の特徴及び利点は、図面と関連させて本発明を詳細に考慮することによりさらに明白になるであろう。
図1は、+−−++−−+の所定の巻線パターンで巻き付けられた2つの四重極を有する従来の光ファイバコイル構造を示す。
図2は、軸方向関連誤差をほぼ排除するように図1に示す光ファイバコイルの正方向のトリミングを採用した構造を示す。
図3は、+−−+−++−の所定の巻線パターンで巻き付けられた別の光ファイバコイル構造を示す。
図4は、軸方向関連誤差をほぼ排除するように図3に示す光ファイバコイルの正方向のトリミングを採用した構造を示す。
図5は、本発明による光ファイバコイルを巻き付けるときに有用である光ファイバを示す。
図6は、半径方向関連誤差をほぼ排除するために光ファイバコイルの正方向のトリミングを採用した構造を示す。
図7は、軸方向関連誤差と半径方向関連誤差の双方をほぼ排除するために光ファイバコイルの正方向のトリミングを採用した構造を示す。
図8は、図7に示す構造に類似しているが、光ファイバコイルを正方向にトリミングするときに使用される光ファイバの量を少なくした構造を示す。
図9は、軸方向関連誤差をほぼ排除するために光ファイバコイルの負方向のトリミングを採用した構造を示す。
図10は、半径方向関連誤差をほぼ排除するために光ファイバコイルの負方向のトリミングを採用した別の構造を示す。
詳細な説明
図1に示すように、四重極巻線形光ファイバコイル10は図5に示す光ファイバ12の両端部を用いて巻き付けられる。光ファイバ12は第1の端部14と、第2の端部16と、第1の端部14と第2の端部16との間のポイント18とを有する。従って、四重極巻線形光ファイバコイル10の層1は、光ファイバ12のポイント18の箇所又はその付近の箇所から始めて、第1の端部14を用いて時計回り方向に巻き付けられることになる。層1は図1からわかるように上向きの方向に巻き付けられる。すなわち、この層の各々の巻きは、センサスプール33の端部32から端部31へ直前の巻きの上に形成される。四重極巻線形光ファイバコイル10は検出軸34を有するが、図1に示す四重極巻線形光ファイバコイル10の場合、検出軸34はセンサスプール33の中心線に沿っている。層1が所望の回数だけ巻き付けられたならば、光ファイバ12のポイント18の箇所又はその付近の箇所から始めて、層2が第2の端部16を用いて反時計回り方向に巻き付けられて行く。図1でわかるように、層2もセンサスプール33の端部32から端部31まで上向き方向に巻き付けられる。
センサスプール33の端部31から端部32へ層3を巻き付けるために、光ファイバ12の第2の端部16の反時計回り方向の巻き付けは下向きの方向に続けられる。光ファイバ12の第1の端部14を光ファイバ12のループ21を経て層1から層4へ渡し、層4はセンサスプール33の端部31から端部32へ時計回り方向に下向きに巻き付けられる。層5は、光ファイバ12の第1の端部14を用いて、センサスプール33の端部32から端部31へ時計回り方向に上向きに巻き付けられる。光ファイバ12の第2の端部16を光ファイバ12のループ25を経て層3から層6へ渡し、層6及び7はセンサスプール33の端部31と端部32との間で反時計回り方向に矢印の方向に巻き付けられる。光ファイバ12の第1の端部14を光ファイバ12のループ26を経て層5から層8へ渡し、層8はセンサスプール33の端部31から端部32へ時計回り方向に、矢印の方向に巻き付けられる。
図1からわかるように、「X」を付した巻きは、光ファイバの第1の端部から時計回り方向か、反時計回り方向のいずれかで巻き付けられていることを示し、「X」のない巻きは、光ファイバ12の第2の端部16が時計回り方向か、反時計回り方向のうち他方の向きに巻き付けられていることを示している。また、各々の層を巻き付けるために光ファイバ12のどの端部を使用するかということと、層の各々の巻きが巻き付けられる相対方向とを指示するために、便宜上、四重極巻線形光ファイバコイル10の層を「+」と「−」の記号22を付して指示してある。従って、層1〜4は第1の四重極を形成し、層5〜8は第2の四重極を形成することになる。図1に示すように、これら2つの四重極は同じ+−−+の所定の巻線パターンを有する。
このように、四重極は、通常、4の任意の倍数である層の総数を有するものとして説明される。しかしながら、この数の層を巻き付けた後には、四重極の組合わせ+層における光ファイバの長さは四重極の組合わせ−層における光ファイバの長さと等しくないこともある。たとえば、四重極の層は等しい巻き数でない場合も考えられる。そのような場合には、四重極の出力の誤差が生じるおそれがある。従って、これまでは、組合わせ+層の光ファイバの長さを組合わせ−層の光ファイバの長さと等しくするために、四重極に1つ又は2つの余分な層に追加するのが通例であった。それら1つ又は2つの余分な層はトリミング層ではなく、単に四重極の所定の巻線パターンを完成するために追加されるにすぎない。
図5の矢印で指示する通り、層1及び2の巻線は光ファイバ12のポイント18の付近で始まり、図5に示す矢印の方向に、このポイント18から光ファイバ12の第1の端部14の末端23と、光ファイバ12の第2の端部16の末端24とに向かって進んで行く。光ファイバ12の第1の端部14の末端23は四重極巻線形光ファイバコイル10から引出され、光ファイバ12の第2の端部16の末端24も四重極巻線形光ファイバコイル10から引出される。1本の光ビームから分割され、光ファイバ12が形成する光路に沿って互いに逆方向に伝搬するように使用される2本の光ビームは、それぞれ対応する末端23及び24に入射する。末端23に入射した光ビームは層8,5,4,1,2,3,6及び7をこの順に通って伝搬し、末端24から出る。末端24に入射した他方の光ビームは層7,6,3,2,1,4,5及び8をこの順に通って伝搬し、末端23から出る。射出後の光ビームは再び組合わされ、それら2本の光ビームの位相を比較できるように検出器により光ビームを検出する。
図1の右側からわかるように、四重極巻線形光ファイバコイル10が通常巻き付けられる経路の関係上、「+」の層と、「−」の層は軸方向距離27だけずれている。すなわち、層1の巻き1は層2の巻き1に対し軸方向距離27だけずれており、層1の巻き2は層2の巻き2に対し軸方向距離27だけずれている。これ以降の層の巻きについても同様である。四重極巻線形光ファイバコイル10のような四重極巻線形光ファイバコイルを巻き付けるために使用される巻き付け方法に応じて、この軸方向距離27は図示するようなファイバ1本分の直径であっても良く、あるいは、ファイバ1本分の直径の数分の一又はファイバ数本分に相当する直径であっても良い。この軸方向距離27によって軸方向に空間的ずれが生じるため、光ファイバコイルに軸方向の時間で変動する熱勾配が加わった場合、「+」層の巻きは対応する「−」層の巻きとはわずかに異なる温度変化速度を受けることになる。
四重極巻線形光ファイバコイル10の「−」の半体は「+」の半体に対し空間的にずれているので、四重極巻線形光ファイバコイル10の「+」の半体と「−」の半体の対応する巻きをそれぞれ互いに逆方向に伝搬して進んでいる光ビームは、わずかな温度変化速度の差を受けることになる。(四重極巻線形光ファイバコイル10のコイル半体は(1)時計回り方向に巻き付けられた全ての「+」の巻きと、(2)反時計回り方向に巻き付けられた全ての「−」の巻きである。)従って、互いに逆方向に伝搬する光ビームは異なる光路長を進む。互いに逆方向に伝搬する光ビームは異なる光路長を進むので、光ファイバ12から射出する光ビームの位相差が発生する。この位相差は四重極巻線形光ファイバコイル10を組込んだ回転センサの回転とは無関係であるので、ここでは、位相差を誤差として定義する。
時間で変動する温度勾配は次の式により表わされる:
式中、ΔT31/Δtはコイルの端部31における温度変化の速度、ΔT32/Δtはコイルの端部32における温度変化の速度、ΔTax/Δtはコイルの両端部における温度変化の速度の軸方向差である。「+」の層と「−」の層の対応する巻き(軸方向距離27だけ離間している)の間の温度変化の速度の差dは、ΔTax/Δtを1つの層の中の巻き数で除した値である。この差dはごく小さいが、この小さな差の影響はコイル半体の全体にわたって蓄積して、相対的に大きくなる。コイル全体にわたるこの影響の蓄積は、互いに逆方向に伝搬するビームの位相差を発生させ、その結果、回転の誤表示は相対的に大きくなる。
この軸方向の時間で変動する温度勾配に従属する誤差を低減する方法の1つは、光ファイバ12の第1の端部14及び第2の端部16から四重極巻線形光ファイバコイル10に至るトリミング長さを追加し且つそれらのトリミング長さを互いに軸方向に変位させることにより、四重極巻線形光ファイバコイル10を正方向にトリミングするというものである。たとえば、図2に示すように、光ファイバ12の第1の端部14によって層8を巻き付けた後に、四重極巻線形光ファイバコイル10の外周部又はその付近に、光ファイバ12の第1の端部14の第1のトリミング部分35を形成する。第1のトリミング部分35は四重極巻線形光ファイバコイル10の外周部に巻き付けられた複数のトリミング巻きの形態をとり、センサスプール33の端部32に又はその付近に配置されても良い。同様に、四重極巻線形光ファイバコイル10の外周部又はその付近に、光ファイバ12の第2の端部16の第2のトリミング部分36を形成する。この第2のトリミング部分36は四重極巻線形光ファイバコイル10の外周部に巻き付けられた複数のトリミング巻きの形態をとり、センサスプール33の端部31に又はその付近に配置されても良い。
図2に示すように、第1のトリミング部分35と第2のトリミング部分36は互いに半径方向にではなく、軸方向にずれている。第1のトリミング部分35と第2のトリミング部分36の量、並びに第1のトリミング部分35と第2のトリミング部分36の位置ずれの量は、四重極巻線形光ファイバコイル10が受ける軸方向の時間で変動する温度勾配に起因する軸方向関連誤差を最小にするように選択できる。すなわち、四重極巻線形光ファイバコイル10のトリミング中、四重極巻線形光ファイバコイル10を安定した静止プラットフォーム上に装着して、光ファイバ12の末端23及び24に光ビームを入射させる。そこで、四重極巻線形光ファイバコイル10に軸方向の時間で変動する温度勾配を加える。互いに逆方向に伝搬して、末端23及び24から射出した光ビームを組合わせ、位相差を検出する。次に、第1のトリミング部分35と第2のトリミング部分36を追加し、コイルの2つの半体の空間的変位に作用する軸方向の時間で変動する温度勾配によって発生する軸方向関連誤差が十分に小さくなるまで、全長と空間的ずれを調整しつつ追加する。
八重極巻線形光ファイバコイルなどの他の光ファイバコイルにもトリミングを適用でき、有利である。八重極巻線形光ファイバコイルにもトリミングを適用でき、有利である。八重極巻線形光ファイバコイル40を図3に示す。この八重極巻線形光ファイバコイル40は、その中心線に沿って検出軸を有する。
八重極巻線形光ファイバコイル40は本質的には、互いに逆方向に巻き付けられた連続する四重極である。すなわち、八重極巻線形光ファイバコイル40の層1〜4は所定の四重極+−−+巻線パターンによって巻き付けられ、一方、八重極巻線形光ファイバコイル40の層5〜8は所定の逆四重極−++−巻線パターンによって巻き付けられる。特定していえば、光ファイバ12の「+」の第1の端部14は、ポイント18から又はその付近から始めて、層1を巻き付けるために使用され、光ファイバ12の「−」の第2の端部16は、ポイント18から又はその付近から始めて、層2及び3を巻き付けるために使用され、光ファイバ12の「+」の第1の端部14は層4を巻き付けるために使用され、光ファイバ12の「−」の第2の端部16は層5を巻き付けるために使用され、光ファイバ12の「+」の第1の端部14は層6を巻き付けるために使用され、光ファイバ12の「−」の第2の端部16は層8を巻き付けるために使用される。層1,4,6及び7は時計回り方向に巻き付けられ、層2,3,5及び8は反時計回り方向に巻き付けられても良い。
軸方向に向いた時間で変動する温度勾配に起因する軸方向関連誤差は、図4に示すようなトリミング部分41及び42によって八重極巻線形光ファイバコイル40をトリミングすることによりほぼ排除できる。これらのトリミング部分41及び42は、図2に関連して説明したのと同じ方式で適用できるであろう。
図6に示すように、半径方向に加わる時間で変動する温度勾配に起因する半径方向関連誤差を補正する目的でもトリミングを使用することが可能である。光ファイバコイル100は層1,2,3及び4を有するが、光ファイバコイル100の層の数は3つ以下又は5つ以上であっても良い。また、光ファイバコイル100は四重極巻線形光ファイバコイル、八重極巻線形光ファイバコイル又は他の何らかの光ファイバコイルのいずれであっても良い。光ファイバコイル100の各層は複数の巻きを有する。光ファイバコイル100はその中心線に沿って検出軸を有していても良い。層1は光ファイバ12の第1の端部14から光ファイバコイル100の端部101から端部102へ巻き付けられている。層2は光ファイバ12の第2の端部16から、光ファイバコイル100の端部101から端部102へ巻き付けられている。層3は光ファイバ12の第2の端部16から、光ファイバコイル100の端部102から端部101へ巻き付けられている。層4は光ファイバ12の第1の端部14から、光ファイバコイル100の端部102から端部101へ巻き付けられている。
光ファイバコイル100の最も外側の層(すなわち、図6の例の層4)を巻き付けた後、光ファイバコイル100の内周部又はその付近に、光ファイバ12の第1の端部14を使用してトリミング部分103を形成し、第1の光ビームを受光し且つ第2の光ビームを射出するために、このトリミング部分を延出部分104として引出す。トリミング部分103は光ファイバコイル100の内周部の周囲に巻き付けられた複数のトリミング巻きの形態をとり、端部101又はその付近に配置されても良いが、トリミング部分103は光ファイバコイル100上の任意の場所又はその付近に配置できる。同様に、光ファイバコイル100の外周部又はその付近に、光ファイバ12の第2の端部16を使用してトリミング部分105を形成し、第2の光ビームを受光し且つ第1の光ビームを射出するために、このトリミング部分を延出部分106として引出す。トリミング部分105は光ファイバコイル100の外周部の周囲に巻き付けられた複数のトリミング巻きの形態をとり、端部101又はその付近に配置されても良いが、トリミング部分105は光ファイバコイル100上の任意の場所又はその付近に配置できる。
図6からわかるように、トリミング部分103及び105は半径方向に互いに空間的にずれているが、軸方向にはずれていない。矢印107は半径方向を示す。従って、トリミング部分103及び105の量と、トリミング部分103とトリミング部分105との空間的位置ずれの量は、半径方向に加えられる時間で変動する勾配に起因する半径方向関連誤差を補正(すなわち、減少)するために選択できる。すなわち、光ファイバコイル100のトリミング中、光ファイバコイル100を安定した静止プラットフォームに装着した状態で、光ファイバ12の延出部分104及び106に光ビームを入射させる。光ファイバコイル100に、半径方向の時間で変動する温度勾配を加えることができる。延出部分104及び106から射出した互いに逆方向に伝搬する光ビームを組合わせ、位相差を検出する。そこで、コイルの2つの半体の空間的変位に作用する半径方向の時間で変動する温度勾配に起因する半径方向関連誤差が最小になるまで、ある全長と空間的位置ずれを伴って第1のトリミング部分103及び第2のトリミング部分105を追加すれば良い。
図7に示すように、軸方向に加えられる時間で変動する温度勾配と半径方向に加えられる時間で変動する温度勾配の双方に起因する軸方向及び半径方向関連誤差を補正するために、トリミングを使用することができる。光ファイバコイル110は層1,2,3及び4を有するが、光ファイバコイル110の層の数は3つ以下又は5つ以上であっても良い。また、光ファイバコイル110は四重極巻線形光ファイバコイル,八重極巻線形光ファイバコイル又は他の何らかの光ファイバコイルのいずれかであれば良い。光ファイバコイル110の各層は複数の巻きを有する。光ファイバコイル110はその中心線に沿って検出軸を有していても良い。層1は光ファイバ12の第1の端部14から光ファイバコイル110の端部112から端部111へ巻き付けられている。層2は光ファイバ12の第2の端部16から、光ファイバコイル110の端部112から端部111へ巻き付けられている。層3は光ファイバ12の第2の端部16から、光ファイバコイル110の端部111から端部112に向かって巻き付けられている。層4は光ファイバ12の第1の端部14から、光ファイバコイル110の端部111から端部112に向かって巻き付けられている。
光ファイバコイル110の最も外側の層(すなわち、図7の例では層4)を巻き付けた後、光ファイバコイル110の外周部又はその付近に、光ファイバ12の第1の端部14を使用してトリミング部分113及び114を形成する。次に、第1の光ビームを受光し且つ第2の光ビームを射出するために、光ファイバ12の第1の端部14を延出部分115として引出す。トリミング部分113及び114は、それぞれ、光ファイバコイル100の外周部の周囲に巻き付けられる相応する数のトリミング巻きの形態をとっていても良い。同様に、光ファイバ12の第2の端部16を使用して、光ファイバコイル100の外周部又はその付近にトリミング部分116を形成すると共に、光ファイバコイル110の内周部又はその付近にトリミング部分117を形成する。次に、第2の光ビームを受光し且つ第1の光ビームを射出するために、光ファイバ12の第2の端部16を延出部分118として引出す。トリミング部分116及び117は、それぞれ、光ファイバコイル110の外周部及び内周部の周囲に巻き付けられる相応する数のトリミング巻きの形態をとっていても良い。
図7からわかるように、トリミング部分113と116は軸方向に互いに空間的にずれているが、半径方向にはずれていない。一方、トリミング部分114と117は半径方向に互いに空間的にずれているが、軸方向にはずれていない。従って、トリミング部分113と116の全長と、トリミング部分113とトリミング部分116との空間的ずれの量とを、軸方向に加えられる時間で変動する温度勾配に起因する軸方向関連誤差を補正(すなわち、減少)するために選択できる。また、半径方向に加えられる時間で変動する温度勾配に起因する半径方向関連誤差を補正(すなわち、減少)するために、トリミング部分114と117の全長と、トリミング部分114とトリミング部分117との空間的ずれの量とを選択できる。
そこで、光ファイバコイル110を安定した静止プラットフォームに装着した状態で、延出部分115及び118に光ビームを入射させる。光ファイバコイル110に時間で変動する温度勾配を加えることができる。延出部分115及び118を射出した互いに逆方向に伝搬する光ビームを組合わせ、位相差を検出する。次に、コイルの2つの半体の空間的変位に作用する軸方向の時間で変動する温度勾配に起因する軸方向関連誤差が最小になるまで、ある全長と軸方向で空間的ずれを伴って、トリミング部分113及び116を追加することができる。半径方向に時間で変動する温度勾配を加えることもでき、そこで、光ファイバ層に作用する半径方向の時間で変動する温度勾配に起因する半径方向関連誤差が最小になるまで、ある全長と半径方向位置ずれを伴って、トリミング114及び117を追加できる。
希望に応じて、図7に示すトリミング部分の一部を排除することができる。図7に見られるように、トリミング部分114及び117をトリミング部分116と同じ軸方向関係で、たとえば、光ファイバコイル110の端部111の付近に巻き付けると、トリミング長さ116を通る光の伝搬に及ぼされる影響と、トリミング部分114を通る光の伝搬に及ぼされる影響は同一であり、正味の影響はない。従って、トリミング部分114と116から同数の巻きを外す限り、誤差の同量の低減が実現される。そのような構造を図8に示す。図8は、トリミング部分114がトリミング部分113と延出部分(すなわち、リード)115との間に2回の巻きを有し且つトリミング部分117はトリミング部分116と延出部分118との間に2回の巻きを有するものと想定している。そこで、トリミング部分120はトリミング部分113に相当し、トリミング部分114の2回の巻きがトリミング部分116の3回の巻きのうち2回分と相殺し合った後にトリミング部分121が得られ、トリミング部分122はトリミング部分117に相当する。
図8からわかるように、トリミング部分120はトリミング部分121及び122から軸方向に空間的にずれており、トリミング部分121及び122は互いに対して半径方向に空間的にずれている。図8に示す光ファイバコイルはその中心線に沿って検出軸を有する。図7と図8を比較することにより、トリミング部分116の2回分の巻きと、トリミング部分114の2回分の巻きがなくなっていることがわかる。それでもなお、図8に示す光ファイバコイルは、図7に示す光ファイバコイルにより達成されるのと同じ誤差の減少が達成される。
正方向のトリミング方法で使用される光ファイバの追加部分は光ファイバコイルを巻き付けるときの所定の巻線パターンを中断するように、すなわち、それと一致しないように配置されるので、先に説明したような光ファイバコイルの正方向のトリミングは軸方向及び/又は半径方向関連誤差を減少させるのには有効である。ここでいう「中断」は、光ファイバコイルを巻き付けるときの所定の巻線パターンの連続性又は一様性を破断するものとして定義できる。
四重極巻線形光ファイバコイルは、たとえば、各々が同じ+−−+の所定の巻線パターンを有する1つ又は複数のセグメントを有するように巻き付けられる。さらに、この所定の巻線パターンをもって巻き付けられた四重極巻線形光ファイバコイルの各半体は他のどの層ともほぼ同じ巻き数を有し、また、「+」層の全てを巻き付けるために使用される光ファイバの長さは、「−」層の全てを巻き付けるために使用される光ファイバの長さとほぼ等しい。従って、所定の巻線パターンの各々の巻きを四重極巻線形光ファイバコイルの先に巻き付けられた巻きから予測できるであろう。光ファイバコイルを正方向にトリミングするために使用される光ファイバの追加分は、光ファイバコイルの予測可能な巻線パターンにおける巻きの配列からは光ファイバの追加分の場所を予測しえないように配置されている。
同様に、光ファイバコイルを巻き付けるときの所定の巻線パターンを中断し、それにより、そのようにしなければ発生すると考えられる軸方向及び/又は半径方向関連誤差を減少させるように、光ファイバの十分な量の予測可能な巻きを外すことにより、光ファイバコイルを負方向にトリミングしても良い。すなわち、光ファイバコイルを巻き付けたときの所定の巻線パターンを中断するように先に巻き付けられた光ファイバコイルから光ファイバのトリミング部分を外すことにより、光ファイバコイルを負トリミングしても良い。あるいは、光ファイバコイルの所定の巻線パターンが完成する前に光ファイバコイルの巻き付けを終了することにより、光ファイバコイルを負方向にトリミングしても良い。軸方向又は半径方向の関連誤差を所望のレベルに減少させるように、巻線の終端点を選択しても良い。
負方向にトリミングした後の光ファイバコイル130を図9に示す。光ファイバコイル130の層の数は図より少なくても、多くても良い。また、光ファイバコイル130は四重極巻線形光ファイバコイル,八重極巻線形光ファイバコイル又は他の何らかの光ファイバコイルのいずれかであれば良い。負方向のトリミングの前に、光ファイバ130の各セグメントが典型的な所定の四重極+−−+巻線パターンを有し、光ファイバコイル130の各半体がほぼ同じ巻き数を有し且つ「+」層の全てを巻き付けるために使用される光ファイバの長さが「−」層の全てを巻き付けるために使用される光ファイバの長さとほぼ等しくなるように、光ファイバコイル130を巻き付けてある。従って、所定の巻線パターンの中の各々の巻きを光ファイバコイル130の先に巻き付けられた巻きから予測できる。
図9に示すように、光ファイバコイル130は最も外側の「+」層131と、最も外側の「−」層132とを有する。光ファイバコイル130はその中心線に沿って検出軸を有していても良い。まず、最も外側の「+」層131と最も外側の「−」層132が典型的な四重極巻線形光ファイバコイルの所定の巻線パターンを完成するために必要な全ての巻きを有するように、光ファイバコイル130を巻き付ける。その後、最も外側の「+」層131及び/又は最も外側の「−」層132から、ある量の光ファイバを外す。この量は、軸方向又は半径方向の関連誤差が所望のレベルまで減少するように選択される。
図9に特定して示すように、最も外側の「+」層131の2回分の巻きが外されており、最も外側の「−」層132の1回分の巻きが外されている。しかし、軸方向又は半径方向の関連誤差を所望のレベルに減少させるために光ファイバコイル130から外さなければならない光ファイバの量は図9に示す量とは異なる場合もあるということを理解すべきである。軸方向又は半径方向の関連誤差を所望のレベルに減少させるために光ファイバコイル130から外さなければならない光ファイバの特定の量は、光ファイバコイル130の大きさ、光ファイバコイル130の層を巻き付けるときの一致性などの要因によって決まる。
このように、トリミングに先立って光ファイバコイル130を巻き付けたときの所定の巻線パターンは、光ファイバコイル130の最も外側の「+」層131及び/又は最も外側の「−」層132からの光ファイバの外すことによって中断されている。この中断の量は、中断を行わないと光ファイバコイル130により発生すると考えられる軸方向又は半径方向の関連誤差を減少させるように選択される。さらに、図9は光ファイバコイル130の最も外側の「+」層131及び「−」層132から光ファイバを外す場合を示しているが、光ファイバコイル130の軸方向又は半径方向の関連誤差が減少するのであれば、光ファイバコイル30の他のいずれかの層から光ファイバを外しても良い。ところが、光ファイバコイル130の最も外側の「+」層131及び「−」層132以外の層から光ファイバを外すときには、負方向のトリミング工程の間に光ファイバのトリミング部分を外した後に、光ファイバコイル130の光ファイバの端部を再び接合するために光ファイバを接続する必要が生じるであろう。あるいは、接続が必要になる内側の1つ又は複数の層の光ファイバを外すのに代わって、内側の1つ又は複数の層の巻き付け中に1つ又は複数の巻き、もしくはその一部を省略しても良い。この方法では、端部が接続を必要とするような状態にはならないであろう。
光ファイバコイルの負方向トリミングは、光ファイバの正方向のトリミングで使用される手順に類似する手順により実現できる。すなわち、光ファイバコイルを安定した静止プラットフォームに装着する。光ファイバコイル130の光ファイバを互いに逆方向に伝搬する光ビームが進むように、光ファイバコイル130の延出部分133及び134などの末端部に光ビームを入射させる。光ファイバコイル130に軸方向又は半径方向の時間で変動する温度勾配を加える。延出部分133及び134から射出する互いに逆方向に伝搬する光ビームの位相差がほとんど又は全くなくなるまで、最も外側の「+」層131及び/又は最も外側の「−」層132の一部を外せば良い。
先に論じた通り、軸方向又は半径方向の関連誤差を所望のレベルまで減少させるために光ファイバコイルから外さなければならない光ファイバの特定の量は、トリミングすべき特定の光ファイバコイルによって決まる。従って、図10に示すように、負方向のトリミングを実行するために、光ファイバコイルの1つの層からのみ光ファイバを外すことも可能であろう。すなわち、光ファイバコイル140は最も外側の「+」層141と、最も外側の「−」層142とを含む。トリミング前、最も外側の「−」層142は、図1に示す四重極巻線形光ファイバコイル10のような四重極巻線形光ファイバコイルの所定の巻線パターンを完成するのに十分な巻きを有していた。ところが、当初は四重極巻線形光ファイバコイルの所定の巻線パターンを完成するのに十分な光ファイバを有していた最も外側の「+」層141からは、トリミングを行わないと発生すると考えられる軸方向又は半径方向の関連誤差を減少させるように十分な光ファイバが外されている。光ファイバコイル140はその中心線に沿って検出軸を有する。
本発明の範囲から逸脱せずに本発明の変形を実施できる。たとえば、ここで開示したトリミングは軸方向又は半径方向の時間で変動する温度勾配によって発生する軸方向又は半径方向の関連誤差を減少させるために適用されていたが、軸方向又は半径方向の時間で変動する圧力勾配、軸方向又は半径方向の時間で変動するひずみ勾配、軸方向又は半径方向の音響振動勾配による誤差、及び軸方向又は半径方向の巻き付けの不均一性に起因する誤差などの、軸方向又は半径方向の時間で変動する温度勾配以外の原因によって悪化する誤差を減少させるためにトリミングを使用することもできる。
また、先に説明したような光ファイバコイルの負方向のトリミングを四重極巻線形光ファイバコイルに関連して開示したが、図3に示す八重極巻線形光ファイバコイル40などの他の種類の光ファイバコイルに負方向のトリミングを適用しても有利であろう。
加えて、先に論じた通り、光ファイバコイルを巻き付けたときの所定の巻線パターンを中断するように、先に巻き付けられた光ファイバコイルから光ファイバのトリミング部分を外すことにより、光ファイバコイルを負方向にトリミングしても良いが、その代わりに、光ファイバコイルの所定の巻線パターンが完成する前に光ファイバコイルの巻き付けを終了することにより、光ファイバコイルを負方向にトリミングしても良い。
さらに、先に論じた通り、光ファイバコイルを巻き付けたときの所定の巻線パターンを中断するように、先に巻き付けられた光ファイバコイルの最後の層から光ファイバのトリミング部分を外すことにより、光ファイバコイルを負方向にトリミングしても良いが、その代わりに、先に巻き付けられた光ファイバコイルの最後の層以外の層(最後の層の次の層など)から光ファイバのトリミング部分を外すことにより、光ファイバコイルを負方向にトリミングしても良い。
さらに、先に説明した本発明の実施形態は光ファイバコイルにおける軸方向関連誤差又は光ファイバコイルにおける半径方向関連誤差の負方向のトリミングに関連するものであるが、同じ光ファイバコイルの軸方向関連誤差と半径方向関連誤差の双方を負方向のトリミングすることも可能であろう。たとえば、軸方向関連誤差と半径方向関連誤差の双方をトリミングにより排除するように、光ファイバコイルの内側と外側の双方の層から光ファイバを外しても良い。先に論じた通り、内側の層から光ファイバから外した場合には、内側の1つ又は複数の層から光ファイバの一部を外すことにより形成された光ファイバ端部を再び接続するための接続が必要になるであろう。あるいは、接続が必要になるような、内側の1つ又は複数の層からの光ファイバを外すのに代わりに、内側の1つ又は複数の層の巻き付けの間に1つ又は複数の巻き、もしくはその一部を省略しても良い。この方法では、端部が接続を必要とするような状態にはならないであろう。
従って、本発明をその好ましい実施形態により説明したが、本発明の範囲はそれには限定されない。本発明の範囲は以下の一連の請求の範囲により定義される範囲によってのみ限定される。
Claims (12)
- 所定の巻線パターンで巻き付けられた複数の層から構成され、検出軸を有し、各層は検出軸の周囲に巻き付けられ且つ1本の光ファイバから巻き付けられる複数の巻きを含み、各々の巻きは所定の巻線パターンの中の予測可能な場所を有する光ファイバコイルであって、
前記複数の層の少なくとも1つの内側層は前記複数の層の少なくとも1つの層の複数の巻より少なく、かつ光ファイバコイルの所定の巻線パターンを中断するように、この内側層の一部は欠落していることを特徴とする光ファイバーコイル。 - 複数の層は主として光ファイバの第1の端部から巻き付けられる第1の層を含み、
複数の層は主として光ファイバの第2の端部から巻き付けられる第2の層を含み、
複数の層は主として光ファイバの第2の端部から巻き付けられる第3の層を含み、且つ
複数の層は主として光ファイバの第1の端部から巻き付けられる第4の層を含む請求項1記載の光ファイバコイル。 - 第2の層は第1の層を覆うように巻き付けられ、
第3の層は第2の層を覆うように巻き付けられ、
第4の層は第3の層を覆うように巻き付けられ、且つ
光ファイバコイルの所定の巻線パターンを中断するように光ファイバコイルの第4の層にある光ファイバの一部が欠落している請求項2記載の光ファイバコイル。 - 第2の層は第1の層を覆うように巻き付けられ、
第3の層は第2の層を覆うように巻き付けられ、
第4の層は第3の層を覆うように巻き付けられ、且つ
光ファイバコイルの所定の巻線パターンを中断するように光ファイバコイルの第3の層にある光ファイバの一部が欠落している請求項2記載の光ファイバコイル。 - 第2の層は第1の層を覆うように巻き付けられ、
第3の層は第2の層を覆うように巻き付けられ、
第4の層は第3の層を覆うように巻き付けられ、且つ
光ファイバコイルの所定の巻線パターンを中断するように光ファイバコイルの第3及び第4の層の各々にある光ファイバの一部が欠落している請求項2記載の光ファイバコイル。 - 光ファイバコイルの所定の巻線パターンを中断するように光ファイバコイル中の光ファイバの少なくとも最後の層の一部が欠落している請求項1記載の光ファイバコイル。
- 光ファイバコイルの所定の巻線パターンを中断するように光ファイバコイル中の光ファイバの少なくとも最後の層の次の層の一部が欠落している請求項1記載の光ファイバコイル。
- 検出軸を有する光ファイバコイルを巻き付ける方法であって、1本の光ファイバから所定の巻線パターンで複数の層を巻き付けることから成り、各層は各々の巻きが所定の巻線パターンの中の予測可能な場所を有するように検出軸の周囲に複数の巻きとして巻き付けられ、さらに、光ファイバコイルの所定の巻線パターンを中断することから成り、前記複数の層の少なくとも1つの内側層の一部が欠落して、この内側層は前記複数の層の少なくとも1つの層の複数の巻より少ないことを特徴とする光ファイバコイルの巻き付け方法。
- 1本の光ファイバから所定の巻線パターンで複数の層を巻き付ける工程は、
主として光ファイバの第1の端部から第1の層を巻き付ける工程と;
主として光ファイバの第2の端部から第2の層を巻き付ける工程と;
主として光ファイバの第2の端部から第3の層を巻き付ける工程と;
主として光ファイバの第1の端部から第4の層を巻き付ける工程とを含む請求項8記載の方法。 - 第2の層を巻き付ける工程は、第1の層を覆うように第2の層を巻き付ける工程から成り;
第3の層を巻き付ける工程は、第2の層を覆うように第3の層を巻き付ける工程から成り;
第4の層を巻き付ける工程は、第3の層を覆うように第4の層を巻き付ける工程から成り;
光ファイバの一部を外す工程は、光ファイバコイルの所定の巻線パターンを中断するように光ファイバコイルの第4の層にある光ファイバの一部を外す工程から成る請求項9記載の方法。 - 第2の層を巻き付ける工程は、第1の層を覆うように第2の層を巻き付ける工程から成り;
第3の層を巻き付ける工程は、第2の層を覆うように第3の層を巻き付ける工程から成り;
第4の層を巻き付ける工程は、第3の層を覆うように第4の層を巻き付ける工程から成り;
光ファイバの一部を外す工程は、光ファイバコイルの所定の巻線パターンを中断するように光ファイバコイルの第3の層にある光ファイバの一部を外す工程から成る請求項9記載の方法。 - 第2の層を巻き付ける工程は、第1の層を覆うように第2の層を巻き付ける工程から成り;
第3の層を巻き付ける工程は、第2の層を覆うように第3の層を巻き付ける工程から成り;
第4の層を巻き付ける工程は、第3の層を覆うように第4の層を巻き付ける工程から成り;
光ファイバの一部を外す工程は、光ファイバコイルの所定の巻線パターンを中断するように光ファイバコイルの第3及び第4の層の各々にある光ファイバの一部を外す工程から成る請求項9記載の方法。
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