JP4112215B2 - ブレ補正装置、及び、光学機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ等の光学機器に用いられる被写体像のブレを補正するブレ補正装置、及び、光学機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の装置としてブレ補正光学系を光軸に略垂直な面内に、ヴォイスコイルモータ(VCM)等のアクチュエータを用いてシフト移動させることによって、像のブレを補正するものが知られている。
また、ブレ補正光学系のシフト移動量を検出するため、PSDやLED、フォトリフレクタ等のセンサーを用いたものが知られている。
このようなブレ補正装置では、移動するブレ補正光学系側に対して、固定部材側からアクチュエータやセンサーへの電源供給や通信を行う必要がある。
【0003】
図15,図16は、従来のブレ補正装置を説明する図である。
図15,図16に示す従来のブレ補正装置は、ブレ補正レンズ503が光軸に略直交する方向に移動可能になっており、このブレ補正レンズ503の移動を検出するために、LED520,522と、PSD521,523から成る位置検出装置を備えている。PSD521,523は、移動しないベース部材508に対して固定されている。また、LED520,522は、移動するレンズ枠506に固定されている。LED520,522と基板550との電気的接続は、導線520a,520b,522a,522bにより行われている。
このように、従来は、可動部に取り付けられた電気部品と固定された基板等との電気的接続は、直接導線やリード線を接続する手法が用いられていた。
その他、特開平06−289465号公報には、フレキシブル基板を用いて電源を供給する手法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、導線やリード線を直接接続することにより移動するブレ補正光学系側に電源の供給や通信を行う手法では、他部品への接触あるいは特定箇所の応力集中が原因で、繰り返しの移動により断線が生じるという問題があった。
また、フレキシブル基板を用いる手法は、ブレ補正光学系の移動によって生じるフレキシブル基板の変形を逃がすような特殊な形状にする必要があり、フレキシブル基板の加工や組立が容易ではなく、製造コストも高いという問題があった。
さらに、フレキシブル基板の変形によって生じる応力がブレ補正光学系の移動に悪影響を与えるという問題があった。
さらにまた、フレキシブル基板が持つ固有振動数がブレ補正光学系の制御に対して悪影響を与えるという問題があった。
【0005】
本発明の課題は、特殊な形状の部品を必要とせず、断線の危険性を有することがなく、部品点数を極力増やすことなく小型であって、ブレ補正光学系を含む可動部へ電源供給や通信を確実に行うことができるブレ補正装置、及び、光学機器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、請求項1の発明は、固定ユニット(7,8,50)と、ブレ補正光学系(3)を有し、前記固定ユニットに対向する方向に直交する2次元方向に移動してブレを補正する可動ユニット(3,6,12,16,20,22,30,32)と、前記可動ユニットを前記固定ユニットに対して付勢し、前記可動ユニットを移動可能に支持するばね部材(301〜305)と、前記固定ユニットに備えられた複数の摺動受け材(101〜105)と、前記摺動受け材とは分離して前記可動ユニットに備えられ、前記ばね部材(301〜305)の付勢により前記摺動受け材と当接して前記2次元方向に摺動可能であり前記摺動受け材と電気的に導通する複数の摺動コマ(201〜205)とを備えることを特徴とするブレ補正装置である。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載のブレ補正装置において、前記可動ユニットは、前記固定ユニットとの相対的な位置を検出する位置検出装置(20,22,30,32)を有し、前記摺動受け材及び前記摺動コマは、前記固定ユニットと前記位置検出装置との電気的導通を行うことを特徴とするブレ補正装置である。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のブレ補正装置において、前記摺動受け材と前記摺動コマとの組合わせから成る導電性部は、少なくとも4ヶ所以上設けられ、前記導電性部の内、前記可動ユニットの位置を決める3ヶ所(101,103,104,201,203,204)を除く部分は、前記摺動受け材(102,105)及び/又は前記摺動コマ(202,205)が追従可能に接触していること、を特徴とするブレ補正装置である。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、前記摺動受け材又は前記摺動コマの少なくとも一部は、前記可動ユニット又は前記固定ユニットに設けられた電気基板(50)により形成されていること、を特徴とするブレ補正装置である。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、前記可動ユニットは、移動に必要な駆動力を生じさせるアクチュエータ(12,16)を有し、前記摺動受け材及び前記摺動コマは、前記固定ユニットと前記アクチュエータとの電気的導通を行うことを特徴とするブレ補正装置である。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、前記ばね部材は、前記可動ユニットを前記固定ユニットに前記ブレ補正光学系の光軸と略平行な方向に付勢し、前記可動ユニットは、前記ブレ補正光学系の光軸と略直交する方向に移動可能であることを特徴とするブレ補正装置である。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、前記摺動受け材及び前記摺動コマは、前記ばね部材よりも前記ブレ補正光学系に近い側に備えられていることを特徴とするブレ補正装置である。
請求項8の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載されたブレ補正装置を備えたことを特徴とする光学機器である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照しながら、本発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態によるブレ補正装置が内蔵されたカメラシステム(カメラ1とレンズ2)を示す断面図である。
カメラ1は、レンズ2が着脱可能である。レンズ2は、第一のレンズ群51、第二のレンズ群52、第三のレンズ群53、第四のレンズ群54、第五のレンズ群55、第六のレンズ群56、及び、絞り57を含む6群構成のズームレンズである。
【0012】
このレンズ2は、変倍時において、第一のレンズ群51、第三のレンズ群53、第五のレンズ群55、第六のレンズ群56及び絞り57が、光軸Iと同じ方向(矢印Xの方向)に移動することによって変倍を行う。
第一のレンズ群51は、光軸Iと同じ方向(矢印Xの方向)に移動することによって、像面1a に被写体の像を結ぶ焦点調節レンズ群である。
第二のレンズ群52及び第四のレンズ群54は、変倍時及び焦点調節時に、矢印Xの方向への移動は行わない。第二のレンズ群52は、ブレ補正レンズ3及び非ブレ補正レンズ4,5からなる。ブレ補正レンズ3は、光軸Iと垂直な方向(矢印Yの方向)と紙面に垂直な方向に駆動することによって像のブレを補正するブレ補正光学系である。
【0013】
図2,図3,図4は、第1実施形態におけるブレ補正装置のブレ補正レンズ3を駆動する駆動機構を示す図である。
なお、図3,図4及び後に示す断面図は、説明のために模式的に示した概念図であり、理解を容易にするために、同様な形態,機能を有する部品の符号を併記して示している。
ブレ補正レンズ3は、レンズ枠6に固定されている。レンズ枠6は、ヴォイスコイルモータ(VCM)40、41によって図2におけるByの方向及びBxの方向に駆動される。このレンズ枠6には、2つのコイル12、16が固定されている。
【0014】
ヴォイスコイルモータ40は、図4に示すように、ヨーク13、コイル12、永久磁石14及びヨーク15により構成されているアクチュエータである。ヨーク13は、ケーシング部材8に固定されている。ヨーク15は、ベース部材7に固定されており、永久磁石14は、ヨーク15上に固定されている。コイル12は、ヨーク13と永久磁石14の間に配置されている。
よって、コイル12に電流を流すことにより、コイル12は、図2におけるByの方向に力を受けて、ブレ補正レンズ3を駆動する。
【0015】
同様に、ヴォイスコイルモータ41は、ヨーク17、コイル16、永久磁石18、ヨーク19により構成されている。ヨーク17は、ケーシング部材8に固定されている。ヨーク19は、ベース部材7に固定されており、永久磁石18は、ヨーク19上に固定されている。コイル16は、ヨーク17と永久磁石18の間に配置されている。
よって、コイル16に電流を流すことにより、コイル16は、図2におけるBxの方向に力を受けて、ブレ補正レンズ3を駆動する。
【0016】
ブレ補正レンズ3の位置を検出するための位置検出装置は、図2,図3に示すスリットが設けられているスリット部材24,25とLED20,22及びPSD21,23により構成されている。スリット部材24,25及びLED20,22は、レンズ枠6に固定されている。PSD21,23は、ベース部材7に固定されている。LED20,22から発せられる光は、スリット部材24,25に設けられているスリットを通り、PSD21,23に達する。
従って、ブレ補正レンズ3の移動した位置により、PSD21,23に達する光の位置が移動し、PSD21,23の出力信号が変化する。この信号によりブレ補正レンズ3のBy,Bx方向の位置を検出することができる。
【0017】
また、図3,図4に示すように、ベース部材7には、コイル12,16とLED20,22及びPSD21,23に、電源の供給及び信号処理を行うための回路を備えた電気基板である基板50が固定されている。
レンズ枠6は、図2,図4に示すように、ガイド軸9にフック部6f、6gで係合しており、レンズ枠6は、ガイド軸9に対して、ガイド軸9の長手方向に移動自在である。このガイド軸9は、ガイドアーム10に回転自在に固定されている。ガイドアーム10は、図4に示すように、ベース部材7に固定された軸11に、その軸回りに回転自在に取り付けられている。
従って、レンズ枠6は、ガイド軸9により光軸I回りの回転が規制されているが、ガイド軸9の長手方向に移動可能であり、しかも、ガイド軸9がその長手方向と略直角方向に変位可能であるので、By方向とBx方向の両方向に、移動可能である。
このように、ブレ補正レンズ3,レンズ枠6,コイル12,16,LED20,22等により可動ユニットが形成されている。
【0018】
ベース部材7は、ケーシング部材8に対する係合部7hを備えている。同様に、ケーシング部材8は、ベース部材7に対する係合部8hを備えている。そして、ベース部材7は、その係合部7hにケーシング部材8の係合部8hが係合しており、固定用ビス45,46,47によりスラスト方向から固定されている。
ケーシング部材8がベース部材7に対して係合した状態で、ブレ補正レンズ3及び前述したブレ補正レンズ3を駆動する駆動機構は、ベース部材7及びケーシング部材8によりケーシングされた状態となる。
ベース部材7,ケーシング部材8,基板50等により、固定ユニットが形成されている。
なお、図示していないが、ベース部材7は、非ブレ補正レンズ5を固定支持している。また、非ブレ補正レンズ4は、ケーシング部材8に固定されている。
【0019】
ブレ補正レンズ3を含む可動ユニットを支持する支持手段は、摺動受け材101,102,103と、摺動コマ201,202,203及びバネ301,302,303,304,305により構成されている。
摺動受け材101〜103は、ブレ補正レンズ3の周りのベース部材7に固定されている固定摺動部材である。
摺動コマ201〜203は、レンズ枠6に摺動受け材101〜103それぞれに相対する位置に固定されている可動摺動部材である。摺動受け材101〜103及び摺動コマ201〜203は、それぞれ接触し、摺動部を構成している。
【0020】
バネ301〜305は、導電性を有する材料により形成されているバネ部材である。バネ301〜305のバネフック部301a〜305aは、それぞれレンズ枠6のバネ掛け部6a〜6eに掛かっている。
LED20,22のLED導線20a,20b,22a,22bは、5箇所あるバネフック部301a〜305aのうち4本(302a〜305a)にそれぞれ接続されている。
【0021】
また、バネ301〜305のバネフック部301b〜305bは、それぞれベース部材7のバネ掛け部7a〜7eに掛かっている。
さらに、バネフック部302b〜305bは基板50と基板導線50a〜50dにより接続されている。
このように、基板50〜基板導線50a〜50d〜バネ302〜305〜LED導線20a,20b,22a,22b〜LED20,22と電気的に接続されており、基板50からLED20,22への電源供給が可能となる。
【0022】
また、レンズ枠6は、レンズ枠6のバネ掛け部6a〜6eとベース部材7のバネ掛け部7a〜7eとの間に掛け渡されたバネ301〜305によって摺動受け材101〜103に摺動コマ201〜203が当接する方向に支持されている。
従って、レンズ枠6は、低負荷でしかもなめらかに移動可能な状態で、光軸I方向に浮くことなく、ベース部材7に保持されている。
なお、本実施形態においては、レンズ枠6に掛けられたバネとしてバネ301〜305の5本使用している。これら5本のバネ301〜305のうち、電気的に接続されているのは、バネ302〜305の4本であり、バネ301は、レンズ枠6を均一に支持するために設けている。
【0023】
(第1実施形態の第1変形形態)
図5,6は、第1実施形態の第1変形形態を示す図である。
コイル12,16のコイル導線12a,12b,16a,16bは、5箇所あるバネフック部301a〜305aのうち4本(301a,302a,304a,305a)にそれぞれ接続されている。
このように、基板50〜基板導線50a〜50d〜バネ301,302,304,305〜コイル導線12a,12b,16a,16b〜コイル12,16と電気的に接続されており、基板50からコイル12,16への電源供給が可能となる。
【0024】
(第1実施形態の第2変形形態)
図7は、第1実施形態の第2変形形態を示す図である。
この変形形態は、LED20,22及びPSD21,23により構成されている位置センサの代わりに、フォトリフレクタ30,32と、反射板31,32を用いている。
フォトリフレクタ30,32は、レンズ枠6に固定されている。
反射板31,33は、ベース枠7に固定されており、反射率が位置検出方向に変化している。
フォトリフレクタ30,32から発せられた赤外光が反射板31,33に当たる。反射板31,32の反射率が位置により異なるため、反射してフォトリフレクタ30,32に戻る光量は、ブレ補正レンズ3の位置により変化し、フォトリフレクタ30,32の出力信号が変化する。この信号によりブレ補正レンズ3のBy,Bx方向の位置を検出することができる。
【0025】
フォトリフレクタ30,32のPR導線30a,30b,32a,32bは、バネフック部301a〜305aのうち4本(302a〜305a)にそれぞれ接続されている。
このように、基板50〜基板導線50a〜50d〜バネ302〜305〜PR導線30a,30b,32a,32b〜フォトリフレクタ30,32と電気的に接続されており、基板50からフォトリフレクタ30,32への電源供給及び信号通信が可能となる。
【0026】
本実施形態によれば、バネ301〜305のうち4つを、LED20,22、コイル12,16、又は、フォトリフレクタ30,32から基板50への電気的接続に利用するので、可動部であるレンズ枠6に設けられたLED20,22、コイル12,16、又は、フォトリフレクタ30,32へ電源の供給や通信を確実に行うことができる。
また、バネ301〜305のうち4つが付勢機能と電気的接続機能を兼ねるので、部品点数も増えず、特殊な形状の部品を必要としない。
さらに、バネ301〜305が撓むことにより、レンズ枠6の変位を吸収するので、断線することもない。
【0027】
(第2実施形態)
図8,図9は、第2実施形態におけるブレ補正装置のブレ補正レンズ3を駆動する駆動機構を示す図である。
なお、以下に示す第2実施形態の説明では、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
【0028】
ブレ補正レンズ3を保持するための保持機構は、摺動受け材101,102,103、104,105と、摺動コマ201,202,203,204,205及びバネ301,302,303により構成されている。
摺動受け材101〜105は、ブレ補正レンズ3の周りのベース部材7に固定されている。
摺動コマ201〜205は、レンズ枠6に摺動受け材101〜105それぞれに相対する位置に固定されている。摺動受け材101〜105及び摺動コマ201〜205は、それぞれ接触し、摺動部を構成している。
【0029】
バネ301〜303のバネフック部301a〜303aは、それぞれレンズ枠6のバネ掛け部6a〜6cに掛かっている。
また、バネ301〜303のバネフック部301b〜303bは、それぞれベース部材7のバネ掛け部7a〜7cに掛かっている。
レンズ枠6は、レンズ枠6のバネ掛け部6a〜6cとベース部材7のバネ掛け部7a〜7cとの間に掛け渡されたバネ301〜303によって摺動受け材101〜105に摺動コマ201〜205が当接する方向に支持されている。
従って、レンズ枠6は、低負荷でしかもなめらかに移動可能な状態で、光軸I方向に浮くことなく、ベース部材7に保持されている。
【0030】
摺動コマ201〜205及び摺動受け材101〜105は、導電性を有する材料により形成されている。摺動受け材102〜105は、基板50と基板導線50a〜50dにより電気的に接続されている。
また、LED20,22のLED導線20a,20b,22a,22bは、摺動コマ201〜205のうちの4つ(202〜205)にそれぞれ接続されている。
このように、基板50〜基板導線50a〜50d〜摺動受け材102〜105〜摺動コマ202〜205〜LED導線20a,20b,22a,22b〜LED20,22と電気的に接続されており、基板50からLED20,22への電源供給が可能となる。
【0031】
なお、本実施形態においては、摺動受け材101〜105及び摺動コマ201〜205の5組を設けて、レンズ枠6を支持している。これら5組のうち、電気的に接続されているのは、摺動受け材102〜105及び摺動コマ202〜205の4組であり、摺動受け材101及び摺動コマ201は、レンズ枠6を均一に支持するために設けている。
【0032】
(第2実施形態の第1変形形態)
図10,11は、第2実施形態の第1変形形態を示す図である。
コイル12,16のコイル導線12a,12b,16a,16bは、摺動コマ201〜205のうちの4つ(201,202,204,205)にそれぞれ接続されている。
このように、基板50〜基板導線50a〜50d〜摺動受け材101〜105〜摺動コマ201〜205〜コイル導線12a,12b,16a,16b〜コイル12,16と電気的に接続されており、基板50からコイル12,16への電源供給が可能となる。
【0033】
(第2実施形態の第2変形形態)
図12は、第2実施形態の第2変形形態を示す図である。
フォトリフレクタ30,32のPR導線30a,30b,32a,32bは、摺動コマ201〜205のうちの4つ(202〜205)にそれぞれ接続されている。
このように、基板50〜基板導線50a〜50d〜摺動受け材102〜105〜摺動コマ202〜205〜PR導線30a,30b,32a,32b〜フォトリフレクタ30,32と電気的に接続されており、基板50からフォトリフレクタ30,32への電源供給が可能となる。
【0034】
本実施形態によれば、摺動受け材101〜105及び摺動コマ201〜205のうち4組を、LED20,22、コイル12,16、又は、フォトリフレクタ30,32から基板50への電気的接続に利用するので、可動部であるレンズ枠6に設けられたLED20,22、コイル12,16、又は、フォトリフレクタ30,32へ電源の供給や通信を確実に行うことができる。
また、摺動受け材101〜105及び摺動コマ201〜205がレンズ枠6を支持する機能と電気的接続機能を兼ねるので、部品点数も増えず、特殊な形状の部品を必要としない。
さらに、摺動受け材101〜105と摺動コマ201〜205との摺動により、レンズ枠6の変位を吸収するので、断線することもない。
【0035】
(第3実施形態)
図13は、第3実施形態におけるブレ補正装置のブレ補正レンズ3を駆動する駆動機構を示す図である。
第3実施形態と後述する第4実施形態は、第2実施形態における摺動部付近を変更したのみであるので、第2実施形態と共通する部分の詳しい説明は、省略する。
本実施形態では、第2実施形態における摺動受け材101〜105を廃止し、基板50に新たに設けた導体露出部50f〜50jに対して摺動コマ201〜205を摺動させるようにした。
【0036】
本実施形態によれば、導体露出部50f〜50jに対して摺動コマ201〜205を摺動させるようにしたので、摺動受け材101〜105及び基板導線50a〜50dを省略することができ、さらなる部品点数削減を行うことができる。
【0037】
(第4実施形態)
図14は、第4実施形態におけるブレ補正装置のブレ補正レンズ3を駆動する駆動機構を示す図である。
ブレ補正レンズ3が駆動できる平面は、摺動コマ201〜205及び摺動受け材101〜105のうち、3箇所の摺動部で決定され、3箇所以上の摺動部を有する場合、ブレ補正レンズ3が安定して駆動しない場合がある。また、3箇所が接触すると、残る摺動部が接触しないおそれもある。
そこで、本実施形態では、3箇所を越える摺動部においては、摺動部に弾性をもたせることにより上記問題を解決した。
【0038】
摺動コマ201〜205の内、3箇所(201,203,204)については、上述の第2実施形態と同様になっている。したがって、レンズ枠6は、バネ301〜303により付勢されて、これら3箇所の摺動部により光軸Iに沿う方向の位置が決まる。
残りの2箇所の摺動コマ202,205は、レンズ枠6のコマ穴部6h〜6lに、光軸I方向に移動自在に挿入されている。レンズ枠6と摺動コマ202,205との間には、コマ用バネ212,215が取り付けられており、このバネ付勢力は、バネ301〜303のバネ付勢力よりも十分に小さい。したがって、レンズ枠6と摺動受け材102,105との間隔hが変化して、摺動コマ202,205が摺動受け材102,105に対して追従可能に接触し、導通を確実にすると共に、ブレ補正レンズ3の位置を安定させることができる。
【0039】
本実施形態によれば、摺動部の3箇所でレンズ枠6の位置を決め、他の摺動部の摺動コマ202,205が摺動受け材102,105に対して追従可能に接触するようにしたので、ブレ補正レンズ3の駆動平面を過剰に拘束することなく、かつ電源供給及び信号通信ができる。
【0040】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
例えば、各実施形態において、バネ301〜305、又は、摺動コマ201〜205及び摺動受け材101〜105によって電気的導通を行っているが、これら各実施形態を適宜組合わせてもよい。
また、各実施形態において、基板50は、ベース部材7に設けられている例を示したが、これに限らず、例えば、基板をレンズ枠6にも設け、各基板間の電気的導通を行うようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、請求項1の発明によれば、可動ユニットを固定ユニットに対して移動可能に支持すると共に、可動ユニットと固定ユニットとの電気的導通を行う支持手段を備えるので、特殊な形状の部品を必要とせず、部品点数を極力増やすことなく小型であって、ブレ補正光学系を含む可動部へ電源供給や通信を行うことができる。
【0042】
請求項2の発明によれば、電気的導通は、可動摺動部材と固定摺動部材との摺動部及び/又はばね部材を介して行われるので、断線の危険性をなくすことができる。
【0043】
請求項3の発明によれば、摺動部の内、可動ユニットの位置を決める3ヶ所を除く部分は、可動摺動部材及び/又は固定摺動部材が追従可能に接触しているので、導通を確実にすることができる。また、可動ユニットの位置を安定することができる。
【0044】
請求項4の発明によれば、可動摺動部材又は固定摺動部材の少なくとも一部は、可動ユニット又は固定ユニットに設けられた電気基板により形成されているので、さらに部品点数を少なくすることができる。
【0045】
請求項5の発明によれば、支持手段は、アクチュエータ及び/又は位置検出装置と固定ユニットとの電気的導通を行うので、確実な駆動又は位置検出を行うことができると共に、装置を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるブレ補正装置が内蔵されたカメラシステム(カメラ1とレンズ2)を示す断面図である。
【図2】第1実施形態におけるブレ補正装置のブレ補正レンズ3を駆動する駆動機構を示す図である。
【図3】第1実施形態におけるブレ補正装置のブレ補正レンズ3を駆動する駆動機構を示す図である。
【図4】第1実施形態におけるブレ補正装置のブレ補正レンズ3を駆動する駆動機構を示す図である。
【図5】第1実施形態の第1変形形態を示す図である。
【図6】第1実施形態の第1変形形態を示す図である。
【図7】第1実施形態の第2変形形態を示す図である。
【図8】第2実施形態におけるブレ補正装置のブレ補正レンズ3を駆動する駆動機構を示す図である。
【図9】第2実施形態におけるブレ補正装置のブレ補正レンズ3を駆動する駆動機構を示す図である。
【図10】第2実施形態の第1変形形態を示す図である。
【図11】第2実施形態の第1変形形態を示す図である。
【図12】第2実施形態の第2変形形態を示す図である。
【図13】第3実施形態におけるブレ補正装置のブレ補正レンズ3を駆動する駆動機構を示す図である。
【図14】第4実施形態におけるブレ補正装置のブレ補正レンズ3を駆動する駆動機構を示す図である。
【図15】従来のブレ補正装置を説明する図である。
【図16】従来のブレ補正装置を説明する図である。
【符号の説明】
1 カメラ
1a 像面
2 レンズ
3 ブレ補正レンズ
4,5 非ブレ補正レンズ
6 レンズ枠
6a〜6e バネ掛け部
6f,6g ガイド溝
6h〜6l 摺動コマ用穴
7 第1のベース部材
7a〜7e バネ掛け部
7h 係合部
8 ケーシング部材
8h 係合部
9 ガイド軸
10 ガイドアーム
11 ベース軸
12,16 コイル
12a,12b,16a,16b コイル導線
13,15,17,19 ヨーク
14,18 永久磁石
20,22 LED
20a,20b,22a,22b LED導線
21,23 PSD
24,25 スリット部材
30,32 フォトリフレクタ
30a,30b,32a,32b PR導線
31,32 反射板
40,41 ヴォイスコイルモータ(VCM)
45〜47 固定用ビス
50 基板
50a〜50d 基板導線
50f〜50j 基板摺動部
51 第一のレンズ群
52 第二のレンズ群
53 第三のレンズ群
54 第四のレンズ群
55 第五のレンズ群
56 第六のレンズ群
57 絞り
101〜105 摺動受け材
201〜205 摺動コマ
211,215 摺動コマバネ
301〜305 バネ
301a〜305a,301b〜305b フック部

Claims (8)

  1. 固定ユニットと、
    ブレ補正光学系を有し、前記固定ユニットに対向する方向に直交する2次元方向に移動してブレを補正する可動ユニットと、
    前記可動ユニットを前記固定ユニットに対して付勢し、前記可動ユニットを移動可能に支持するばね部材と、
    前記固定ユニットに備えられた複数の摺動受け材と、
    前記摺動受け材とは分離して前記可動ユニットに備えられ、前記ばね部材の付勢により前記摺動受け材と当接して前記2次元方向に摺動可能であり、前記摺動受け材と電気的に導通する複数の摺動コマとを備えることを特徴とするブレ補正装置。
  2. 請求項1に記載のブレ補正装置において、
    前記可動ユニットは、前記固定ユニットとの相対的な位置を検出する位置検出装置を有し、
    前記摺動受け材及び前記摺動コマは、前記固定ユニットと前記位置検出装置との電気的導通を行うことを特徴とするブレ補正装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のブレ補正装置において、
    前記摺動受け材と前記摺動コマとの組合わせから成る導電性部は、少なくとも4ヶ所以上設けられ、
    前記導電性部の内、前記可動ユニットの位置を決める3ヶ所を除く部分は、前記摺動受け材及び/又は前記摺動コマが追従可能に接触していること、
    を特徴とするブレ補正装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、
    前記摺動受け材又は前記摺動コマの少なくとも一部は、前記可動ユニット又は前記固定ユニットに設けられた電気基板により形成されていること、
    を特徴とするブレ補正装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、
    前記可動ユニットは、移動に必要な駆動力を生じさせるアクチュエータを有し、
    前記摺動受け材及び前記摺動コマは、前記固定ユニットと前記アクチュエータとの電気的導通を行うことを特徴とするブレ補正装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、
    前記ばね部材は、前記可動ユニットを前記固定ユニットに前記ブレ補正光学系の光軸と略平行な方向に付勢し、
    前記可動ユニットは、前記ブレ補正光学系の光軸と略直交する方向に移動可能であることを特徴とするブレ補正装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、
    前記摺動受け材及び前記摺動コマは、前記ばね部材よりも前記ブレ補正光学系に近い側に備えられていることを特徴とするブレ補正装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載されたブレ補正装置を備えたことを特徴とする光学機器。
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