JP4111263B2 - コーン指数計測用の供試体生成システムおよび方法並びにコーン指数計測システムおよび方法 - Google Patents

コーン指数計測用の供試体生成システムおよび方法並びにコーン指数計測システムおよび方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コーン指数計測用の供試体生成システムおよび方法並びにコーン指数計測システムおよび方法に関する。
【0002】
【背景技術】
非特許文献1に記載されているJIS A 1228において、「締固めた土のコーン指数試験方法」が規定されている。
【0003】
この規格では、モールド内に突固めにより締固めた供試体についてコーンペネトロメーターを用いてコーン指数を求めるコーン貫入試験について規定されている。
【0004】
また、このコーン貫入試験用の供試体の作製については、非特許文献1に記載されているJIS A 1210において、「突固めによる土の締固め試験法」が規定されている。この規定では、直径10cm、高さ約13cmのモールドを使用して、ランマーを自由落下させて土を締固めることが規定され、1層当たり25回の突固めを3回(3層)繰り返し、モールドを締固めた土で満たすことが規定されている。
【0005】
【非特許文献1】
「JISハンドブック 土木2 2002」、日本規格協会、日本規格協会、2002年1月
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなJISの手法をそのまま用いてコーン指数計測を行うと以下のような問題が生じる可能性がある。
【0007】
まず、供試体を作製する際に、1層当たりに入れる試料の量の違いや、ランマーによる突固めの不均一により、試験結果に人的誤差が生じる可能性がある。
【0008】
また、シールド掘進機等で掘削された土砂を建設発生土として排出する場合、品質管理上、基準となるコーン指数を満たす必要があるため、連続的にコーン指数を計測する必要がある。
【0009】
しかし、JISの手法をそのまま用いると、コーン指数の計測に時間がかかり過ぎ、計測時間を確保するためにシールド掘進機等の掘削を遅らせる事態が発生してしまう場合がある。
【0010】
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、JISの手法よりもより効率的にコーン指数計測用の供試体の生成やコーン指数の計測を行うことが可能なコーン指数計測用の供試体生成システムおよび方法並びにコーン指数計測システムおよび方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係るコーン指数計測用の供試体生成システムは、コーン指数の計測対象となる試料土を所定の容器に充填する充填手段と、試料土が充填された容器内の試料土に対して突固めを行ってコーン指数計測用の供試体を生成する突固め手段と、
を含むコーン指数計測用の供試体生成システムにおいて、
前記充填手段は、
所定の設定重量となるように、試料土を所定の容器に充填する試料土充填手段と、
容器に充填された試料土の重量を計測する試料土重量計測手段と、
を含み、
前記突固め手段は、前記容器内の突固め後の供試体の密度が所定の設定値となるように、前記試料土充填手段によって計測された試料土の重量に基づき、静的突固めを行うことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係るコーン指数計測用の供試体生成方法は、所定の設定重量となるように、コーン指数の計測対象となる試料土を所定の容器に充填し、容器に充填された試料土の重量を計測する充填工程と、
突固め後の供試体の密度が所定の設定値となるように、前記試料土充填手段によって計測された試料土の重量に基づき、静的突固めを行ってコーン指数計測用の供試体を生成する突固め工程と、
を含むことを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、1回で容器に充填し、突固め後の供試体の密度が所定の設定値となるように、試料土の重量に基づき、1回の静的突固めを行ってコーン指数計測用の供試体を生成することにより、容器への充填回数と突固め回数を1回で済ませることができる。
【0014】
したがって、1つの容器に試料土を複数回に分けて充填し、人手で動的突固めを行うJISの手法よりもより効率的にコーン指数計測用の供試体の生成を行うことが可能となる。
【0015】
また、前記コーン指数計測用の供試体生成システムにおいて、前記容器は、断面積が一定に形成され、
前記突固め手段は、前記容器内の突固め後の供試体の高さが所定の設定高さとなるように、静的突固めを行ってもよい。
【0016】
また、前記コーン指数計測用の供試体生成方法において、前記容器は、断面積が一定に形成され、
前記突固め工程では、前記容器内の突固め後の供試体の高さが所定の設定高さとなるように、静的突固めを行ってもよい。
【0017】
これによれば、容器の断面積を一定にすることにより、突固め後の供試体の高さに基づいて供試体が設定された密度になっているかどうかを判断することができる。したがって、設定高さとなるように静的突固めを行えば、突固め後の供試体の密度を設定値にすることができる。
【0018】
なお、前記供試体の高さとしては、例えば、前記試料土の重量を前記密度の設定値で割ることにより、前記供試体の体積を求め、当該体積を前記容器の断面積で割ることにより得られる値を適用してもよい。
【0019】
また、本発明に係るコーン指数計測システムは、前記供試体生成システムと、
静的突固めの行われた供試体のコーン指数を計測するコーン指数計測手段と、
を含むことを特徴とする。
【0020】
また、本発明に係るコーン指数計測方法は、前記供試体生成方法によって静的突固めの行われた供試体のコーン指数を計測するコーン指数計測工程を含むことを特徴とする。
【0021】
本発明によれば、1回で容器に充填し、突固め後の供試体の密度が所定の設定値となるように、試料土の重量に基づき、1回の静的突固めを行ってコーン指数計測用の供試体を生成し、当該供試体のコーン指数を計測することにより、容器への充填回数と突固め回数を1回で済ませることができる。
【0022】
したがって、1つの容器に試料土を複数回に分けて充填し、人手で動的突固めを行うJISの手法よりもより効率的にコーン指数の計測を行うことが可能となる。
【0023】
また、前記コーン指数計測システムにおいて、前記コーン指数計測手段は、静的突固めの行われた供試体のコーン指数の計測を行う前に前記試料土をJIS法に基づいて計測したコーン指数に基づき、静的突固めの行われた供試体のコーン指数の計測値を補正演算してコーン指数を求めてもよい。
【0024】
また、前記コーン指数計測方法において、前記コーン指数計測工程では、静的突固めの行われた供試体のコーン指数の計測を行う前に前記試料土をJIS法に基づいて計測したコーン指数に基づき、静的突固めの行われた供試体のコーン指数の計測値を補正演算してコーン指数を求めてもよい。
【0025】
これによれば、あらかじめ試料土のコーン指数をJIS法に基づく計測方法で計測しておき、2回目以降の試料土の計測に本発明による計測方法を用いることにより、より正確かつ効率的にコーン指数を計測することが可能となる。
【0026】
また、前記コーン指数計測システムは、前記容器を、前記充填手段、前記突固め手段、前記コーン指数計測手段の順に搬送する搬送手段と、
前記充填手段による充填工程、前記突固め手段による突固め工程、前記コーン指数計測手段によるコーン指数計測工程のうちどの工程が行われているかを把握する工程把握手段と、
を含み、
前記搬送手段は、工程把握手段によって把握された工程に基づき、前記容器を搬送してもよい。
【0027】
また、前記コーン指数計測方法では、前記充填工程、前記突固め工程、前記コーン指数計測工程のうちどの工程が行われているかを把握し、
把握された工程に基づき、前記容器を搬送してもよい。
【0028】
これによれば、工程を把握することにより、自動的に所定の場所へ搬送することが可能となる。
【0029】
また、前記コーン指数計測方法は、前記充填工程、前記突固め工程、前記コーン指数計測工程のうち少なくとも2つの工程を並列的に実行してもよい。
【0030】
これによれば、2つの工程を並列的に実行することにより、より効率的にコーン指数の計測を行うことが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、コーン指数を自動的に計測するコーン指数計測システムに適用した場合を例にとり、図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、本実施の形態に係るコーン指数計測の原理について説明し、次に、当該原理を用いたコーン指数計測システムについて説明する。
【0032】
(コーン指数計測の原理についての説明)
まず、本願発明者による泥土圧シールド掘削土または調整した供試体を用いた試験結果について説明する。
【0033】
図1は、本実施形態の一例に係る改良土の試験方法を示す概略説明図である。
【0034】
本願発明者は、試験方法として、泥土圧シールド掘削土または調整した供試体に、所定のセメント系改良材を添加し、20リットル容量のホバート型ミキサーで混練し、所定の時間経過後(1時間、3時間、6時間、24時間後)にJIS規格試験に準拠した方法(JIS法)による動的な突固めによる締固め(動的突固めまたは動的締固め)を行い、湿潤密度を測定する方法と、同種のモールド(容器の一種)を用いて圧縮載荷装置により静的荷重を作用させて動的突固めと同一の湿潤密度となるように供試体を作製する静的な突固めによる締固め(静的突固めまたは静的締固め)方法を採用している。
【0035】
図1に示すように、JIS法による動的突固めでは突固めの層数が3層であるのに対し、静的突固めでは1層である。また、JIS法による動的突固めでは突固めの回数が25回であるのに対し、静的突固めでは1回である。
【0036】
したがって、静的突固めを用いて動的突固めと同様の測定結果が得られれば、JIS法よりもより効率的にコーン指数の計測を行えることになる。
【0037】
図2は、本実施形態の一例に係る供試体の条件を示す概略説明図である。
【0038】
図2に示す試験土Aは、現場から採取した泥土圧シールド掘削土であり、試験土B〜Hは、立坑から採取した土であり、泥土圧シールド工法で掘削した場合を想定して細粒分含有率30%以上の場合は加水し、30%未満の場合は加泥材を使用し流動化させた上で用いている。
【0039】
また、固化材(改良材とも言う。)として、砂質土系の試験土A〜Eには、セメント系改良材を20〜40kg/m添加し、粘性土系の試験土F〜Hには、セメント系改良材を30〜90kg/m添加し、各試験土A〜Hに高分子系改良材を2kg/m添加し、供試体を作製している。
【0040】
図3は、本実施形態の一例に係る細粒分含有率とコーン指数の関係を示す図である。
【0041】
図3に示すように、試験土A〜Hに対して同量(例えば、30kg/m)の固化材を添加した場合、土の細粒分含有率が多くなるにつれ、コーン指数は小さくなる傾向にある。また、細粒分含有率が同じであっても、静的突固め供試体のほうが動的突固め供試体と比べてコーン指数は大きくなる傾向にある。
【0042】
図4は、本実施形態の一例に係る試験土A〜Hを用いた静的突固め供試体と動的突固め供試体によるコーン指数の関係を示す図である。
【0043】
試験土A〜Hのどの供試体においても、静的突固め供試体と動的突固め供試体のコーン指数は、ほぼ原点を通る直線近似ができる。ここで、この直線近似式の係数(勾配)を「コーン指数比」とする。
【0044】
図5は、本実施形態の一例に係る試験土A〜Hを用いた静的突固め供試体と動的突固め供試体によるコーン指数比を示す図である。
【0045】
図5に示すように、細粒分含有率が増えるにしたがってコーン指数比は大きくなる傾向にある。
【0046】
以上のように、試験によれば、静的突固めによって作製した供試体のコーン指数は、JISの動的突固めによって作製した供試体のコーン指数とよい相関を示しており、静的突固めによって作製した供試体のコーン指数を、JISの動的突固めによって作製した供試体のコーン指数と代替することができることが分かる。
【0047】
(コーン指数計測システムについての説明)
次に、静的突固めによって生成した供試体のコーン指数を計測するコーン指数計測システムについて説明する。
【0048】
図6は、本実施形態の一例に係るコーン指数計測システム1の機能ブロックを示す図である。
【0049】
コーン指数計測システム1は、コーン指数の計測対象となる試料土をモールドに充填する充填部4と、試料土が充填されたモールド内の試料土に対して突固めを行ってコーン指数計測用の供試体を生成する突固め部5と、突固められた供試体のコーン指数を計測するコーン指数計測部6と、モールドの投入と排出を行う投入排出部3と、各部にモールドを移動させる搬送手段として機能するモールド移動部2と、各部の動作制御を行い、工程把握手段として機能する制御部7とを含んで構成されている。
【0050】
次に、コーン指数計測システム1の外観について説明する。
【0051】
図7は、本実施形態の一例に係るコーン指数計測システム1を示す平面図である。また、図8は、本実施形態の一例に係るコーン指数計測システム1のAA’断面の側面図である。
【0052】
コーン指数計測システム1では、人手で投入排出部3を介して空のモールド40を回転テーブル20に供給する。なお、モールド40は、コーン指数計測の試料土の容器の一種であり、円柱状に形成され、内径が一定、すなわち、断面積が一定に形成されている。
【0053】
そして、回転テーブル20を回転することによって充填部4にモールド40を供給する。そして、充填部4で計測試料土を充填し、所定の養生時間経過後に突固め部5にモールド40を供給する。
【0054】
突固め部5は、モールド40内の試料土を突固め、回転テーブル20は、突固め後のモールド40をコーン指数計測部6に供給する。
【0055】
コーン指数計測部6は、コーン指数を計測し、回転テーブル20は、コーン指数計測後のモールド40を投入排出部3に供給し、排出する。
【0056】
また、モールド移動部2は、回転テーブル20と、シャフト9と、モータ10とを含み、モータ10によってシャフト9を介して回転テーブル20を回転する。
【0057】
また、回転テーブル20は、外側に向かって凹状に形成されたモールド保持部を24個有している。これにより、例えば、1リングの掘進に対して3個のモールド40を用いる場合、回転テーブル20は、8リング分を保持することができる。
【0058】
さらに、回転テーブル20は、モールド保持部において、所定の養生時間を確保することができる。
【0059】
また、モールド40を、充填部4、突固め部5、コーン指数計測部6に供給する場合、内側のシリンダ30−4〜30−6と、外側のシリンダ30−1〜30−3のペアでモールド40を挟み、内側のシリンダ30−4〜30−6を伸ばし、外側のシリンダ30−1〜30−3を縮めることにより、回転テーブル20の外側の充填部4、突固め部5、コーン指数計測部6にモールド40を供給する。
【0060】
また、各シリンダ30−1〜30−6の先端は、凹状に形成され、モールド40を安定して挟めるように形成されている。さらに、充填、突固め、コーン指数計測のそれぞれにおいて、内側のシリンダ30−4〜30−6と、外側のシリンダ30−1〜30−3でモールド40を挟んだ状態で充填処理等を行うことにより、モールド40を安定させた状態で充填処理等を行うことができる。
【0061】
また、投入排出部3、充填部4、突固め部5、コーン指数計測部6は独立して設けられているため、投入排出、充填、突固め、コーン指数計測を同時に行うことができる。
【0062】
また、モールド移動部2や充填部4等を搭載した台車8には、キャスター11が取り付けられ、移動可能に形成されるとともに、レベリングボルト12によって台車8を地面に固定した状態で、コーン指数計測等を行える。
【0063】
次に、充填部4についてより詳細に説明する。
【0064】
図9は、本実施形態の一例に係る充填部4の側面図である。
【0065】
充填部4は、充填用ロードセル420と、バイブレータ430と、保護円筒432と、スクリューコンベア440とを含んで構成されている。
【0066】
なお、充填用ロードセル420は、試料土の重量を計測する試料土重量計測手段として機能し、バイブレータ430、保護円筒432およびスクリューコンベア440は、試料土をモールド40に充填する試料土充填手段として機能する。
【0067】
スクリューコンベア440は、改良材が添加された試料土を、保護円筒432に供給する。保護円筒432は、スクリューコンベア440からモールド40までの経路にあり、モールド40に試料土を充填する。
【0068】
また、バイブレータ430は、振動機能を有しており、保護円筒432を振動させる。これにより、試料土によって保護円筒432が閉塞することなく、モールド40に試料土を安定的に供給することができる。
【0069】
充填時のモールド40の下部に配置される充填用ロードセル420は、モールド40に充填される試料土の重量を計測する。
【0070】
制御部7は、所定重量になった場合、スクリューコンベア440に試料土の供給を停止するように制御命令を出す。
【0071】
なお、スクリューコンベア440は、順逆両方向に回転駆動可能であり、逆方向に回転することにより、スクリューコンベア440内の試料土を排出することができる。
【0072】
充填後、シリンダ30−1と、シリンダ30−4とでモールド40を挟んだ状態で、シリンダ30−1を伸ばし、シリンダ30−4を縮めることにより、回転テーブル20の凹部にモールド40を戻す。
【0073】
凹部にモールド40が配置された状態で回転テーブル20を回転し、突固め部5にモールド40を供給する。
【0074】
次に、突固め部5についてより詳細に説明する。
【0075】
図10は、本実施形態の一例に係る突固め部5の側面図である。
【0076】
突固め部5は、2本のジャッキ540と、2本のジャッキ540の各上端を結ぶバーに固定された突固め棒530と、ジャッキ540を駆動する突固め用サーボ510と、突固め用ロードセル520とを含んで構成されている。
【0077】
突固め棒530は、先端がモールド40の内径とほぼ一致する円形状に形成されており、ジャッキ540が進退することによってモールド40に入ったり、モールド40から出たりするように形成されている。
【0078】
また、本実施の形態では、静的突固めを行うため、充填時の試料土の重量と、モールド40の容量に基づいて、モールド40内の試料土の密度が所定値になるように、ジャッキ540のストローク量を調整することにより、モールド40底面から突固め時の突固め棒530の先端までの高さHを調整する。
【0079】
具体的には、H=4W/πDdである。
【0080】
なお、ここで、Wは充填用ロードセル420によって計測される充填時の試料土の重量、Dはモールド40の内径、dは同一試料をJIS法で突き固めた場合の湿潤密度である。
【0081】
実際には、設定重量となるようにスクリューコンベア440を制御しても、制御命令を出してからスクリューコンベア440が停止するまでに若干のタイムラグがあるため、充填時の実際の重量Wは変動する。
【0082】
このように、試料土の重量Wが変動する場合であっても、密度がJIS法に適合した設定値となるように、高さHを調整することができるため、JIS法に適合した供試体を生成することができる。
【0083】
突固め後、シリンダ30−2と、シリンダ30−5とでモールド40を挟んだ状態で、シリンダ30−2を伸ばし、シリンダ30−5を縮めることにより、回転テーブル20の凹部にモールド40を戻す。
【0084】
凹部にモールド40が配置された状態で回転テーブル20を回転し、所定の養生時間が経過した後、コーン指数計測部6にモールド40を供給する。
【0085】
次に、コーン指数計測部6についてより詳細に説明する。
【0086】
図11は、本実施形態の一例に係るコーン指数計測部6の側面図である。
【0087】
コーン指数計測部6は、2本のジャッキ640と、2本のジャッキ640の各上端を結ぶバーに固定されたロッド632と、ロッド632の先端に設けられたコーン630と、ジャッキ640を駆動するコーン試験用サーボ610と、コーン試験用ロードセル620とを含んで構成されている。
【0088】
コーン指数計測の仕組みは、一般的なコーン指数計測方法と同様である。ただし、コーン指数計測は、人手ではなく、自動的に行うことが可能である。
【0089】
具体的には、コーン試験用サーボ610を用いてジャッキ640を縮めることにより、ロッド632およびコーン630を、モールド40内の供試体の所定の深さまで挿入し、コーン指数計測部6でコーン630にかかる荷重を計測してコーン指数を計測する。
【0090】
次に、制御部7についてより詳細に説明する。
【0091】
制御部7の一部として、タッチパネル付きの液晶ディスプレイがある。ここで、液晶ディスプレイに表示される制御用のメイン画像について説明する。
【0092】
図12は、本実施形態の一例に係るメイン画像を示す図である。
【0093】
本実施例におけるメイン画像は、実際に現場に適用されるコーン指数計測システム1に合わせて作られている。
【0094】
メイン画像の左上部がコーン試験工程に関する情報を示し、メイン画像の左下部が投入排出工程に関する情報を示し、メイン画像の右上部が充填工程に関する情報を示し、メイン画像の右下部が突固め工程に関する情報を示し、メイン画像の上部が運転モードと警告表示を示し、メイン画像の中央部がモールドの位置を示し、メイン画像の下部が操作ボタンを示している。
【0095】
また、メイン画像は、回転テーブル20の24個のモールド保持部に対応して24個のモールド状態を示す画像を含む。例えば、図7に示す例では、メイン画像の中央に24個の「0」がついた円形画像があるが、この円形画像がモールド40に対応している。
【0096】
また、円形画像内の数値は、モールド40の状態を示す。例えば、「0」は「容器無し」を示し、「1」は「空き容器」があることを示し、「2」は「工程開始」を示し、「3」は「充填完了」を示し、「4」は「養生時間経過」を示し、「5」は「突固め完了」を示し、「6」は「コーン指数計測完了」を示す。
【0097】
このように制御部7がモールド40の状態を表示することにより、オペレータは、各モールド40がどのような状態にあるか視覚的に把握することができる。
【0098】
また、メイン画像は、シリンダ30−1〜30−6に対応して「F<−>R」といった画像を含む。例えば、「F」が点灯していればシリンダ30の前進が完了したことを示し、「F」が点滅していればシリンダ30が前進中であることを示し、「R」が点灯していればシリンダ30の後退が完了したことを示し、「R」が点滅していればシリンダ30が後退中であることを示す。
【0099】
また、メイン画像は、複数のボタン画像を含み、オペレータがボタンを押すことにより、液晶ディスプレイは、ボタンに応じた画像を表示する。
【0100】
例えば、オペレータが「計測データ」ボタンを押すと、液晶ディスプレイは、結果確認画像を表示する。
【0101】
図13は、本実施形態の一例に係る結果確認画像を示す図である。
【0102】
これにより、オペレータは、図13に示すように、リング番号、容器番号、コーン試験データ、待機時間、充填重量、突固め密度、突固め加重、ステージ番号等を確認することができる。
【0103】
なお、コーン指数の計測は1回でもよいが、3回計測してそれぞれの結果を確認できるように、結果確認画像は、3種類の計測データ(P1、P2、P3)を表示できるように構成されている。
【0104】
なお、突固め密度や養生時間等を設定するための「データ設定」、モールド40を手動で動かした場合に工程を変更するための「工程管理」、日時設定等を行うための「システム」、シリンダ30の初期位置等を設定するための「原点登録」のボタンがある。
【0105】
また、コーン指数計測システム1は、自動で供試体の生成やコーン指数を計測するだけでなく、手動でも供試体の生成やコーン指数の計測を行えるように形成されている。
【0106】
ここで、上述したコーン指数計測システム1の機能を実現するためのハードウェア構成について説明する。
【0107】
図14は、本実施形態の一例に係るコーン指数計測システム1のハードウェア構成を示す図である。
【0108】
制御部7は、タッチパネル付きの液晶ディスプレイ710と、CPU720と、キーボード730と、シーケンサ740と、情報記憶媒体750とを含んで構成されている。
【0109】
シーケンサ740は、液晶ディスプレイ710やキーボード730からのオペレータによる命令や、CPU720からのプログラムに基づく命令に基づき、回転テーブル20を回転させるモータ10の回転方向やON/OFF、シリンダ30、バイブレータ430およびスクリューコンベア440へのON/OFF、突固め用サーボ510およびコーン試験用サーボ610への移動量(ストローク)の制御情報を送信し、位置検出センサ13からのON/OFF検出情報、充填用ロードセル420からの重量情報、突固め用ロードセル520およびコーン試験用ロードセル620からの荷重情報を受信する。
【0110】
また、シーケンサ740は、泥土改良システムPC(Personal Computer)800からの泥土改良装置のON/OFFに関する情報、シールド機の掘進のON/OFFに関する情報、リング番号に関する情報を受信する。
【0111】
なお、泥土改良システムPC800は、シールド機から掘進状態に関する情報(シールド機の掘進のON/OFFに関する情報、リング番号に関する情報)を取得し、地上の泥土改良装置を含む処理設備からの泥土改良装置のON/OFFに関する情報を取得する。
【0112】
次に、以上説明してきたコーン指数計測システム1を用いたコーン指数計測の処理の流れについて説明する。
【0113】
図15は、本実施形態の一例に係るコーン指数計測の処理の流れを示すフローチャートである。
【0114】
まず、JIS法でのサンプリングを行う(ステップS1)。
【0115】
すなわち、スクリューコンベア440から排出される試料土に対してJIS法によるコーン指数計測を行う。
【0116】
このコーン指数計測結果に基づき、制御部7のCPU720は、静的突固め時の設定密度、設定重量、上述したコーン指数比を決定する(ステップS2)。
【0117】
また、CPU720は、設定密度等をRAMやHDD等で構成される情報記憶媒体750に記憶する。
【0118】
そして、オペレータは、空きのモールド40を回転テーブル20に投入する(ステップS3)。
【0119】
そして、充填部4は、スクリューコンベア440から排出される改良材が添加された試料土を、設定重量となるようにモールド40に充填する(ステップS4)。
【0120】
具体的には、充填用ロードセル420は、モールド40の重量を検出し、CPU720は、設定重量になった時点でスクリューコンベア440にOFF信号を出力してスクリューコンベア440を停止する。
【0121】
また、突固め部5は、設定密度となるように、静的突固めによる締固めを行う(ステップS5)。
【0122】
具体的には、CPU720は、上述した計算式に基づいて設定密度となる高さHを演算し、当該Hとなるようにジャッキ540の移動量を演算する。そして、突固め用サーボ510は、CPU720からの移動量情報に基づいてジャッキ540を縮め、突固め棒530の底面からモールド40の底面までの高さをHに調整する。
【0123】
これにより、1回の静的突固めで所望の密度の供試体を生成することができる。
【0124】
突固め後、コーン指数計測部6は、コーン指数を計測する(ステップS6)。
【0125】
具体的には、CPU720は、コーン試験用サーボ610にあらかじめ設定された値に基づいてジャッキ640の移動量を演算する。そして、コーン試験用サーボ610は、CPU720からの移動量情報に基づいてジャッキ640を縮め、コーン630をモールド40内の供試体に貫入する。そして、コーン試験用ロードセル620は、コーン630貫入時の荷重値を計測し、計測値をシーケンサ740を介してCPU720に伝達する。
【0126】
なお、実際のコーン指数は、CPU720が、コーン指数比とコーン試験用ロードセル620による計測値に基づいて決定する。
【0127】
コーン指数計測後、モールド移動部2は、コーン指数計測後のモールド40を投入排出部3から排出する(ステップS7)。
【0128】
なお、突固め部5、コーン指数計測部6等へのモールド40の移動は、位置検出センサ13からのモールド40の位置情報等に基づき、CPU720が情報記憶媒体750に各モールド40の現在の工程を記憶し、当該工程に基づいて回転テーブル20を回転するようにモータ10を駆動制御することにより行う。
【0129】
以上の手順により、自動的かつ効率的にコーン指数計測用の供試体を生成し、コーン指数を計測することができる。
【0130】
(コーンシステム計測システムを用いた試験結果についての説明)
次に、本願の発明者が、コーン指数計測システム1を用いてコーン指数を計測した場合の試験結果について説明する。
【0131】
図16は、本実施形態の一例に係る配合別のコーン指数を示す図である。
【0132】
図16に示す「従来方式」は、JIS法に基づいてコンテナで3時間養生した改良土を、ときほぐしながら容器に3層に分けて入れてコーン指数を計測する方式である。なお、ここで、試験に用いた改良材は、セメント系60kg/mと、石膏系60kg/mと、2〜4リットル/mの高分子系を配合した改良材である。
【0133】
また、図16に示す「ときほぐしあり」は、改良材を添加した後に容器で養生してときほぐした土を、本実施形態の静的突固めで締固め、そのコーン指数を計測したものであり、「ときほぐしなし」は、改良材を添加した後に容器で養生してときほぐさない土を、本実施形態の静的突固めで締固め、そのコーン指数を計測したものである。
【0134】
なお、いずれの方式においても同一の配合で改良材を添加した土に対してコーン指数を複数回計測している。
【0135】
図16に示すように、「ときほぐしなし」の場合、「ときほぐしあり」の場合と比べてコーン指数は大きな値となっているが、データのばらつきは小さいため、「従来方式」との比較は可能と言える。
【0136】
また、ここで、容器として、コンテナとモールドを用いているが、突固める時期がコーン指数計測の直前であれば、コンテナでもモールドでも計測値の違いはほとんど見られない。
【0137】
したがって、コーン指数計測システム1のように、モールド40を用いてときほぐしを行わずにコーン指数を計測する方式であっても、従来方式との良好な相関を得ることができる。
【0138】
次に、突固め密度を変えた場合の材令とコーン指数の関係について説明する。
【0139】
図17は、本実施形態の一例に係る砂質土を処理する場合に突固め密度を変えた場合の材令とコーン指数の関係を示す図である。
【0140】
なお、試験に用いた改良材は、セメント系60kg/mと、石膏系60kg/mと、4リットル/mの高分子系を配合した改良材であり、試験に用いた土の含水比は32%である。
【0141】
また、「従来方式」の場合、突固め後の密度(湿潤密度)は、1.6程度である。
【0142】
図17に示すように、材令(改良材を添加してから経過した時間)によってコーン指数の計測値が本実施形態の方式と「従来方式」とでばらつきが異なるが、材令を適切に設定すれば、「従来方式」との違いが少ないことがわかる。
【0143】
また、本実施形態の突固め密度を1.50に設定する方式のほうが、本実施形態の突固め密度を1.40に設定する方式と比べて従来方式のコーン指数計測値に近くなっており、突固め密度を適切に設定すれば、従来方式のコーン指数計測値とほぼ一致する計測値を得られると言える。
【0144】
次に、粘性土を処理する場合に改良材の配合を変えた場合の材令とコーン指数の関係について説明する。
【0145】
図18は、本実施形態の一例に係る粘性土を処理する場合に改良材の配合を変えた場合の材令とコーン指数の関係を示す図である。
【0146】
なお、試験に用いた改良材は、セメント系40kg/mと、2リットル/mの高分子系を配合した改良材と、セメント系60kg/mのみを用いた改良材であり、試験に用いた土の含水比は35%である。
【0147】
図18に示すように、粘性土の場合、同じ配合の改良材を用いれば、「従来方式」と本実施形態の方式とで材令によらず、コーン指数の計測値はほぼ一致している。
【0148】
また、図17と図18から土質が変化したり、改良材の配合を変えた場合であっても、「従来方式」と同様のコーン指数の計測値を得ることが可能であると言える。
【0149】
さらに、土質や配合に合わせて突固め密度を設定することにより、本実施形態によるコーン指数の計測値と、「従来方式」によるコーン指数の計測値とを一致させることが可能である。
【0150】
以上のように、本実施形態によれば、試料土を1回でモールド40に充填し、突固め後の供試体の密度が所定の設定値となるように、試料土の重量に基づき、1回の静的突固めを行ってコーン指数計測用の供試体を生成し、当該供試体のコーン指数を計測することにより、容器への充填回数と突固め回数を1回で済ませることができる。
【0151】
したがって、1つの容器に試料土を複数回に分けて充填し、人手で動的突固めを行うJISの手法よりもより効率的にコーン指数計測用の供試体の生成やコーン指数の計測を行うことが可能となる。
【0152】
また、あらかじめ試料土のコーン指数をJIS法に基づく計測方法で計測しておき、2回目以降の試料土の計測に本発明による計測方法を用いることにより、より正確かつ効率的にコーン指数を計測することが可能となる。
【0153】
具体的には、例えば、コーン指数計測の試料土の土質、粒径、含水比、改良材の配合等に基づいてコーン指数比を求め、コーン指数計測システム1による計測値とコーン指数比からJIS法によるコーン指数値を類推することが可能である。
【0154】
さらに、コーン指数計測システム1を用いることにより、充填工程、突固め工程、コーン指数計測工程を並列的に実行することが可能である。具体的には、例えば、リング番号1の掘削時の試料土のコーン指数計測と、リング番号2の掘削時の試料土の突固めと、リング番号3の掘削時の試料土の充填とを同時に行うことが可能である。したがって、より効率的にコーン指数の計測を行うことが可能となる。
【0155】
特に、本実施形態によれば効率的にコーン指数の計測を行えるため、シールド機の掘削土のように、大量の土のコーン指数の計測を連続して行う場合に本実施形態は極めて有効である。
【0156】
(変形例)
以上、本発明を適用した好適な実施の形態について説明してきたが、本発明の適用は上述した実施例に限定されず、種々の変形が可能である。
【0157】
例えば、コーン指数計測システム1は一体の装置であったが、例えば、コーン指数計測用の供試体を生成する充填部4、突固め部5を有する装置と、突固め後の供試体のコーン指数を計測するコーン指数計測部6を有する装置との別の装置に分けてコーン指数計測システム1を構成してもよい。
【0158】
また、容器としては、モールド40に限定されず、種々の形状の容器を用いることができるが、容量を演算しやすくして効率的な処理を行うため、断面積が一定の容器を適用することが好ましい。
【0159】
また、上述した実施例では、シールド機で掘削されて改良材が添加された土を試料土として用いたが、コーン指数計測の対象となる土であればよく、シールド機の掘削土以外の土を用いる場合にも本発明は有効である。
【0160】
また、上述した実施例では、密度を一定にするように静的突固めを行ったが、モールド40に一定体積(例えば、モールド40の上端まで)の試料土を充填し、所定の圧力になるまで突固め棒530で突固めてもよい。
【0161】
また、上述した実施例では、静的突固めを自動的に行うことを目的としてコーン指数計測システム1を用いたが、動的突固めを自動的に行うことを目的としてコーン指数計測システム1を用いてもよい。
【0162】
すなわち、充填部4を3層に分けて試料土を充填するように構成し、複数回の突固めを行うように突固め部5を構成し、3層のそれぞれについてコーン指数を計測するようにコーン指数計測部6を構成してもよい。
【0163】
さらに、モールド40の搬送路として、上述した実施例では、円形の回転テーブル20を用いたが、例えば、直線状の搬送路、U字形状の搬送路等の種々の搬送路を適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の一例に係る改良土の試験方法を示す概略説明図である。
【図2】本実施形態の一例に係る供試体の条件を示す概略説明図である。
【図3】本実施形態の一例に係る細粒分含有率とコーン指数の関係を示す図である。
【図4】本実施形態の一例に係る試験土A〜Hを用いた静的突固め供試体と動的突固め供試体によるコーン指数の関係を示す図である。
【図5】本実施形態の一例に係る試験土A〜Hを用いた静的突固め供試体と動的突固め供試体によるコーン指数比を示す図である。
【図6】本実施形態の一例に係るコーン指数計測システムの機能ブロックを示す図である。
【図7】本実施形態の一例に係るコーン指数計測システムを示す平面図である。
【図8】本実施形態の一例に係るコーン指数計測システムのAA’断面の側面図である。
【図9】本実施形態の一例に係る充填部の側面図である。
【図10】本実施形態の一例に係る突固め部の側面図である。
【図11】本実施形態の一例に係る計測部の側面図である。
【図12】本実施形態の一例に係るメイン画像を示す図である。
【図13】本実施形態の一例に係る結果確認画像を示す図である。
【図14】本実施形態の一例に係るコーン指数計測システムのハードウェア構成を示す図である。
【図15】本実施形態の一例に係るコーン指数計測の処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】本実施形態の一例に係る配合別のコーン指数を示す図である。
【図17】本実施形態の一例に係る砂質土を処理する場合に突固め密度を変えた場合の材令とコーン指数の関係を示す図である。
【図18】本実施形態の一例に係る粘性土を処理する場合に改良材の配合を変えた場合の材令とコーン指数の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 コーン指数計測システム
2 モールド移動部
3 投入排出部
4 充填部
5 突固め部
6 コーン指数計測部
7 制御部(工程把握手段)
8 台車
10 モータ(搬送手段)
12 位置検出センサ
20 回転テーブル(搬送手段)
30 シリンダ(搬送手段)
32 支柱
40 モールド(容器)
420 充填用ロードセル(充填手段、試料土重量計測手段)
430 バイブレータ(充填手段、試料土充填手段)
432 保護円筒(充填手段、試料土充填手段)
440 スクリューコンベア(充填手段、試料土充填手段)
510 突固め用サーボ(突固め手段)
520 突固め用ロードセル(突固め手段)
530 突固め棒(突固め手段)
540、640 ジャッキ(突固め手段、コーン指数計測手段)
610 コーン試験用サーボ(コーン指数計測手段)
620 コーン試験用ロードセル(コーン指数計測手段)
630 コーン(コーン指数計測手段)
632 ロッド(コーン指数計測手段)
710 液晶ディスプレイ
720 CPU(コーン指数計測手段、工程把握手段)
730 キーボード
740 シーケンサ(工程把握手段)
750 情報記憶媒体(工程把握手段)

Claims (9)

  1. コーン指数の計測対象となる試料土を所定の容器に充填する充填手段と、
    試料土が充填された容器内の試料土に対して突固めを行ってコーン指数計測用の供試体を生成する突固め手段と、
    を含むコーン指数計測用の供試体生成システムにおいて、
    前記充填手段は、
    料土を所定の容器に充填する試料土充填手段と、
    容器に充填された試料土の重量を計測する試料土重量計測手段と、
    を含み、
    前記容器は、断面積が一定に形成され、
    前記突固め手段は、
    先端が前記容器の断面と略一致する形状で形成された突固め棒と、
    前記容器内の突固め後の供試体の密度が所定の設定値となるように、前記試料土充填手段によって計測された試料土の重量と、前記断面積とに基づき、前記試料土充填手段によって前記試料土が充填された前記容器の底面から前記先端までの設定高さを演算するとともに、当該設定高さになるように前記突固め棒を駆動する駆動手段と、
    を含むことを特徴とするコーン指数計測用の供試体生成システム。
  2. 請求項1に記載の供試体生成システムと、
    静的突固めの行われた供試体のコーン指数を計測するコーン指数計測手段と、
    を含むことを特徴とするコーン指数計測システム。
  3. 請求項において、
    前記コーン指数計測手段は、静的突固めの行われた供試体のコーン指数の計測を行う前に前記試料土をJIS法に基づいて計測したコーン指数に基づき、静的突固めの行われた供試体のコーン指数の計測値を補正演算してコーン指数を求めることを特徴とするコーン指数計測システム。
  4. 請求項2、3のいずれかにおいて、
    前記容器を、前記充填手段、前記突固め手段、前記コーン指数計測手段の順に搬送する搬送手段と、
    前記充填手段による充填工程、前記突固め手段による突固め工程、前記コーン指数計測手段によるコーン指数計測工程のうちどの工程が行われているかを把握する工程把握手段と、
    を含み、
    前記搬送手段は、工程把握手段によって把握された工程に基づき、前記容器を搬送することを特徴とするコーン指数計測システム。
  5. ーン指数の計測対象となる試料土を所定の容器に充填し、容器に充填された試料土の重量を計測する充填工程と、
    前記容器内の突固め後の供試体の密度が所定の設定値となるように、静的突固めを行ってコーン指数計測用の供試体を生成する突固め工程と、
    を含み、
    前記容器は、断面積が一定に形成され、
    前記突固め工程は、
    前記試料土充填手段によって計測された試料土の重量と、前記断面積とに基づき、前記試料土が充填された前記容器の底面から前記容器の断面と略一致する形状で形成された突固め棒の先端までの設定高さを演算する工程と、
    当該設定高さになるように、前記突固め棒を駆動する工程と、
    を含むことを特徴とするコーン指数計測用の供試体生成方法。
  6. 請求項に記載の供試体生成方法によって静的突固めの行われた供試体のコーン指数を計測するコーン指数計測工程を含むことを特徴とするコーン指数計測方法。
  7. 請求項において、
    前記コーン指数計測工程では、静的突固めの行われた供試体のコーン指数の計測を行う前に前記試料土をJIS法に基づいて計測したコーン指数に基づき、静的突固めの行われた供試体のコーン指数の計測値を補正演算してコーン指数を求めることを特徴とするコーン指数計測方法。
  8. 請求項6、7のいずれかにおいて、
    前記充填工程、前記突固め工程、前記コーン指数計測工程のうちどの工程が行われているかを把握し、
    把握された工程に基づき、前記容器を搬送することを特徴とするコーン指数計測方法。
  9. 請求項において、
    前記充填工程、前記突固め工程、前記コーン指数計測工程のうち少なくとも2つの工程を並列的に実行することを特徴とするコーン指数計測方法。
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