JP4110544B2 - Manufacturing method of saw blade of hand saw - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は手引き鋸の鋸身の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より手引き鋸により被切断材を切断する場合において、鋸身と被切断材との摩擦を低減し、鋸引きを軽快にするために、鋸身に対し鋸歯の先端を一目毎交互に左右に振り分けて、鋸歯部のアサリ厚み巾を背部の厚みより広くする、アサリ付けが施されており、このアサリの最適な形成度合は被切断材の種類により相違するが、通常は鋸身の厚さの1.3〜1.8倍が適当とされている。
【0003】
更に、鋸身の側面と被切断材との摩擦を一層低減するため、鋸歯部の付け根から腹部にかけての鋸身の厚みを薄くし、鋸引きの際に腹部と被切断材とが接触しないようにして摩擦を低減した鋸として、鋸身本体の刃渡り全長、もしくは根元側後半部における背部の厚みを、鋸歯を形成した鋸歯部先端のなす厚みと同一ないし稍小となるように定め、さらにこの背部と鋸歯部との間における腹部の厚みを、本体両側面に盗み部を設けることにより上記背部の厚みより小さくなるように形成させ、然して上記鋸歯の末端と盗み部を設けた腹部の外面を連続状に形成したことを特徴とする手引き鋸が特開昭57ー15902号公報等により知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の手引き鋸の製造は、図8に示すように、アサリ厚み巾(2t)の厚みを有する鋼板部材を砥石等による研磨手段を用いて、背部はアサリ厚み巾(2t)より狭く背厚(7t)となるように、且つ腹部は最も薄い腹厚(8t)からアサリ厚み巾(2t)に漸増するよう左右側面を対称に研磨し、最後に鋸歯の目立てを行って鋸身を製造するものであり、研磨によりアサリ厚み巾(2t)を背巾(7t)より巾広く残すことでアサリ付けを不要としている。
【0005】
しかし、背部、腹部及び鋸歯部の全面を研磨手段により削り出すため、材料の鋼板部材は少なくともアサリ厚み巾(2t)の厚みを有した厚い鋼板部材を使用する必要があり、材料コストの削減が困難である一方、背部や腹部においては、厚い鋼板部材を背厚(7t)や腹厚(8t)まで研磨するため、材料の研磨量が非常に多くなり、材料の大部分が無駄になるとともに、鋼板部材の粗研磨と仕上げ研磨の二段階の研磨加工が必要で、加工に手数が掛かり、加工時間も長時間を要する。又、研磨加工に使用する砥石の摩耗も激しく、その交換等にも手数が掛るなど製造コストが高くなり、経済性に問題があった。
【0006】
更に、研磨量の多さと共に研磨加工精度の限界により、一定の厚みであるべき背厚(7t)、腹厚(8t)が鋸身の部位によって異なる場合があるだけでなく、研磨工程において鋸基体にねじれが生じたまま研磨した場合には、鋸身に歪みを残してしまう虞があり、被切断材を切断した場合における切断面の仕上がりの悪化や、被切断材との摩擦により鋸引き操作が重くなる等の問題が生じていた。
【0007】
そこで本発明は、圧延により形成及び表面仕上げされた圧延鋼板は寸法、面粗度の精度が確保されている点に着眼し、鋸身の材料に薄い圧延鋼板を使用できるようにすることで材料コストを低減するとともに、研磨工程における研磨量を減少させ、製造工程の手数も削減して製造コストを低減することにより、鋸身の厚さが均一で、且つ歪みがない鋸身である手引き鋸を安価に製造できる製造方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、鋸身の両側面に対する研磨手段に回転砥石を使用し、該回転砥石の回転軸を鋸身の移送ラインに対して鋭角に設定し研磨を行う手引き鋸の製造方法において、圧延鋼板(M)を鋸身(1)の外形輪郭形状に打ち抜いて打抜第一基体(1a)とし、該打抜第一基体(1a)の鋸歯を形成する縁部に、後工程において目立形成する鋸歯に対応させた鋸歯形成部(2c)を形成するとともにアサリ付けを施してアサリ付第一基体(1b)とする第一工程と、該アサリ付第一基体(1b)を固定して移送する移送手段と、スピンドル(12)によって前記回転砥石(11)を回転させる研磨手段からなり、前記研磨手段により、回転砥石(11)の周面又はその一部を、アサリ付第一基体(1b)を背部(7)とこれに連続する腹部形成部とに仮想ラインで分けたその腹部形成面に接しさせて、砥石周面縁部(11c)が背部(7)と腹部(8)の境界部に隅肉部(7a)を形成し、アサリを確保した状態において、前記アサリ付第一基体(1b)の両側面の腹部形成部のみを片面毎に又は両面同時に研磨し、盗み部(9)を形成して腹部(8)とするとともにアサリを揃え、前記鋸歯形成部(2c)のアサリ厚み巾(2t)を背部(7)の背厚(7t)より大として研磨第二基体(1c)を形成する第二工程と、前記鋸歯形成部(2c)に目立手段により、第一鋸歯(2a)若しくは第二鋸歯(2b)又はこれらを混在させた鋸歯部(2)を形成して鋸身(1)とする第三工程とからなる手引き鋸の製造方法を基本とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
及び
【実施例】
(実施例1)
本発明の実施例1に係る折り畳み式手引き鋸の鋸身の製造方法を図を用いて説明すると、図1は鋸身の製造工程の手順、図2は鋸身の模式的断面図、図3はアサリ付第一基体を片面研磨している状態の正面図、図4は図3のH方向から見た側面図であって、まず、第一工程として厚さ0.8mmの圧延鋼板Mを全長300mm、最大高さ40mmの鋸身1の外形輪郭形状にプレスカッターにより打ち抜いて打抜第一基体1aとし、その腹部8の縁部に鋸歯部2の基礎となる鋸歯形成部2cをプレス手段により形成し、同時に該鋸歯形成部2cを一目毎に圧延鋼板Mに対して左右に振り分けるように交互に曲げてアサリ付けを施してアサリ付第一基体1bを得る。該アサリは右側面側に曲げた鋸歯形成部2cの先端を結ぶ仮想線と、左側面側に曲げた鋸歯形成部2cの先端を結ぶ仮想線が為す間隔、すなわちアサリ厚み巾2tが圧延鋼板Mの厚さよりやや広く、1.2mmとなるようにする。
【0010】
次に第二工程として上記アサリ付第一基体1bの側面であって鋸歯形成部2cの先端部から20mmの位置を基線L1とし、鋸歯形成部2cの先端部から基線L1までの両側面を、鋸歯形成部2cと連続するように研磨し、腹部8を形成して研磨第二基体1cを形成する。すなわち、手引き鋸の把手を支持するため根元側後端を研磨せずに支持面13を残し、アサリ付第一基体1bの前端から根元側後端付近までほぼ全長に渡って左右対称に、且つアサリ厚み巾2tを背部7の背厚7tより大とし、アサリを確保するようにして後記研磨手段により研磨する。研磨の形状は腹部8は左右均一に研磨して盗み部9を削除することにより、腹部8の腹厚8tが0.6mmで一定となるようにし、鋸歯形成部2cの近辺では研磨量を減少させて滑らかに鋸歯形成部2cと腹部8を連続させ、先端部分では極僅かに研磨するにとどめて鋸歯形成部2cのアサリを揃える。尚、研磨量や研磨部分は完成する鋸身1の曲げやねじりに対する強度に大きく関係するため、研磨量の増減、あるいは支持面13付近の研磨を減少して鋸身1の強度を調節することができる。
【0011】
上記第二工程において使用する研磨手段は図3に示すように、アサリ付第一基体1bを電磁力を利用して吸着固定するベッド10と、該ベッド10を矢印の方向へ移送可能な駆動手段(図示省略)からなる移送手段、及びスピンドル12によって回転する回転砥石11からなるものであって、回転砥石11はアサリ付第一基体1bを挟持して研磨するようにベッド10との間隔を確保して位置決め固定されている。
【0012】
上記回転砥石11は、直径150mm,厚さ12mmの円柱砥石部11aに底面の直径150mmの截頭円錐形の円錐砥石部11bを連続して形成した形状で、連続部11eは滑らかに連続しており、該円錐砥石部11bの形状はアサリ付第一基体1bの腹部8を研磨する場合に円錐砥石周面11fが僅かに鋸歯形成部2cの先端部を研磨するように設定されており、該回転砥石11の回転軸はベッド10に吸着固定したアサリ付第一基体1bの側面に平行であり、且つベッド10の移送方向と平行な仮想ラインである移送ラインに対する角度θが70度となるように設定されている。
【0013】
図4に示すように研磨手段をH方向から見ると砥石周面縁部11cの射影は楕円形となり、円柱砥石周面11dはアサリ付第一基体1bの側面に平行であり、連続部11eも滑らかな曲線である。
【0014】
研磨加工する場合には、まずアサリ付第一基体1bの鋸歯形成部2cをベッド10の移送ラインと平行になるようにし、且つベッド10と最も接近する砥石周面縁部11c上の点が基線L1の延長線上になるようにしてアサリ付第一基体1bを吸着固定した後、前記ベッド10を移送して前記回転砥石11を該ベッド10に固定されたアサリ付第一基体1bの側面に当接し、アサリ付第一基体1bの側面を研磨して盗み部9を形成し、次に裏面についても同様に研磨して腹厚8tを0.6mmの一定厚とし、両面のアサリが綺麗に揃い、アサリ厚み巾2tを約1.2mmに確保し、背厚7tは背部7を研磨しないため圧延鋼板Mの厚みのまま0.8mmとした研磨第二基体1cを得る。
【0015】
上記研磨手段によれば、回転砥石11の回転軸をベッド10の移送ラインに対する角度θを70度として位置決め固定したため、アサリ付第一基体1bの鋸歯形成部2cをベッド10の移送方向と平行になるように確実に吸着固定することにより、研磨加工時におけるアサリ付第一基体1bの歪みが発生することなく、腹部8に(回転砥石11の厚さ12mm)×sin70度の巾で正確且つ容易に一定量の研磨を行うことができ、腹部8から背部7への境界部は、盗み部9の厚さを0.2mmとした場合には巾約1.9mmに渡って前記砥石周面縁部11cの射影の形状でもって隅肉部7aを形成することにより滑らかに連続し、鋸歯形成部2cは先端部に向かうに従って研磨量が減少し、該先端部を僅かに研磨して鋸歯形成部2cのアサリを揃えることができる。更に、研磨加工における研磨量は僅かな量であるため仕上げ用の砥石を用いた研磨加工のみでよく、加工精度を確保し易いため研磨面を極めて平滑に仕上げることができ、加工時間も短時間で充分であるため研磨による発生熱も僅かであって圧延鋼板Mに及ぼす影響も少ない。
【0016】
尚、研磨手段は上記実施例に限定されるものではなく、回転砥石11の形状、寸法、回転軸とベッド10の移送ラインが為す角度θ等は製造する鋸身1の形状、腹部8の巾等に応じて変更できることはいうまでもないが、例えば隅肉部7aを形成する部分であるため砥石周面縁部11cに面取りを形成し、円錐砥石周面11fの母線を円弧状として角度θを大きくする、あるいは、砥石の形状を截頭円錐形状として回転軸とアサリ付第一基体1bがなす角度を任意方向に設定するようにしてもよい。
【0017】
しかし、回転軸と移送ラインのなす角度θを余り大きく(約80度以上)すると隅肉部7aが小さくなってしまうとともに、腹部8の表面に回転砥石11による筋目が鋸身1の長手方向と略平行に、やや荒目に形成されるため、鋸歯の曲げ方向に対する強度を確保する上で好ましくない。反対に角度θを小さく(約60度以下)すると、隅肉部7aの巾が広くなることで、背部7と腹部8の厚さの差が少なくなるため、鋸引き作業において被切断材との摩擦が増大して鋸引き操作が重くなるとともに、回転砥石11の厚みに対して腹部8の巾が狭くなるため効率的な研磨が行えず、一度の研磨で腹部8、隅肉部7a及びアサリを揃えるためには厚い回転砥石11を使用する必要が生じる。そこで移送ラインに対する回転砥石11の回転軸がなす角度を約60度から80度の範囲で設定すると、腹部8表面に形成される筋目は十分細かくなり、鋸歯の曲げ方向に対する強度を確保できるとともに隅肉部7aの巾を適度なものとなり、効率的な研磨も行えることとなるため、好ましい。
【0018】
尚、上記第二工程においては、片面ずつ研磨を行ったが、両面同時に、又は連続的に行うことも可能であって、まず両面同時の研磨手段の例について説明すると、アサリ付第一基体1bの支持面13をクランプ等を用いて咬持固定するとともに該アサリ付第一基体1bを移送する移送手段、及び上記第二工程で使用した研磨手段のうちスピンドル12によって回転する回転砥石11の一対から構成し、該移送手段により移送されるアサリ付第一基体1bの腹部形成部を挟持するように、一対の回転砥石11を回転砥石周面11dが間隙を確保するよう対向して設置すると同時に、回転砥石11の回転軸と移送ラインがなす角度を60度から80度程度に設定し、各回転砥石11の回転方向をアサリ付第一基体1bの移送方向として、移送されるアサリ付第一基体1bを前記間隙に回転砥石11の周速度よりも遅い移送速度で挿入することにより、腹部8、隅肉部7a及びアサリの両面を同時に研磨加工するのである。
【0019】
次に連続研磨手段の例について説明すると、回転砥石11を取り付けたスピンドル12とベッド10とからなる研磨装置の一対及びアサリ付第一基体1bをクランプ等を用いて咬持して移送する移送手段から構成し、ベッド10はアサリ付第一基体1bの両面に当接するように、該アサリ付第一基体1bの表裏に、移送方向に平行に連続して配置し、該アサリ付第一基体1bを挟持するようにベッド10と対向して固定する前記各回転砥石11は前記各スピンドル12によって回転させるとともに、アサリ付第一基体1bの両面を対称に研磨できるように位置させ、該回転砥石11の回転軸はベッド10に平行で、且つアサリ付第一基体1bの移送方向に対する角度が60度から80度となるように設定することにより、移送されるアサリ付第一基体の腹部8、隅肉部7a及びアサリを連続的に研磨加工するのである。
【0020】
上記の例による研磨手段によれば、片面毎に研磨する研磨手段と比較してアサリ付第一基体1bを裏返してベッド10に固定する手数が削減できるため、一定寸法の腹部8と背部7を有する鋸身1を効率よく製造することができ、さらに両面同時研磨手段によればベッド10にアサリ付第一基体1bを固定することなく、歪みのない研磨を両面同時に迅速に行うことができる。
【0021】
最後に第三工程として鋸歯部2を既存の目立て形成手段により形成して鋸身1を完成させる。鋸歯部2の形状について詳細に説明すると、図5のように、該鋸歯部2は第一鋸歯2a及び第二鋸歯2bから構成されており、各第一鋸歯2aにはA断面に示すように、アサリ付けにより曲げられた方向と反対の面(以下「アサリ内面」という)の鋸引き方向j側に下刃3、鋸送り方向k側に上刃4、さらに先端部に上刃4、下刃と交わるように上目5が形成され、該下刃3と該上目5とが交わる先端部が第一天6aを形成している。すなわち、第一鋸歯2aはそれぞれ下刃3等が形成された面(以下「歯表」という)とは反対面(以下「歯裏」という)の方向にアサリが形成されることとなり、各第一天6aが鋸歯部2の最も広い部分、すなわちアサリ厚み巾2tを構成している。
【0022】
次に第二鋸歯2bには、B断面に示すように、鋸引き方向j側に下刃3が形成されておらず、アサリ付けにより曲げられた方向の面(以下「アサリ外面」という)の鋸送り方向k側に上刃4、先端部に上目5がそれぞれ形成されており、上目5の先端部が第二天6bを形成している。従って第二鋸歯2bは上刃4等が形成されている面、すなわち歯表の方向に曲げられてアサリが形成されることとなるが、各第二天6bの左右への開き巾は前記第一天6aの開き巾よりも狭くしている。
【0023】
また、第一鋸歯2a、第二鋸歯2bの配列であるが、四目の第一鋸歯2aの歯表と歯裏が順次交互に鋸身1の左右を向くように配列されており、第二鋸歯2bは第一鋸歯2aの四目ごとに一目形成されており、該第二鋸歯2bも歯表と歯裏が順次交互に左右を向くように配列されている。
【0024】
また、鋸身1をC方向からみると、第一天6aと第二天6bが重なり合わず、アサリ厚み巾2tの巾方向に第一天6aと第二天6bが四つ並んだ状態、つまり、両端に左右二つの第一天6aがあり、その間に二つの第二天6bが位置し、第一天6aと第二天6bが巾方向に四つ並ぶ構成となる。
【0025】
従って、第一天6aが左右に二つだけの場合であれば、被切断材の引き目の底面中央に断面三角形状の山が残り、この山が切削作業の妨げになって、鋸引きが重く、切れ味が悪くなるのであるが、第一天6aと第二天6bが四つ並ぶようにしたことにより、引き目の底面中央に断面三角形状の山は残らず、切削作業において操作が軽くなり、切れ味が良くなるのである。
【0026】
以上説明した実施例1の横引き用鋸によれば、材料となる圧延鋼板Mの厚みは背厚7tの厚みを有しておればよく、薄い圧延鋼板Mを使用できるため材料コストを低減することができ、研磨して仕上げる部分が鋸身1の腹部8と鋸歯形成2cの一部だけであるため、従来の鋸身1全体を研磨で形成する製造方法と比較して材料の研磨量が非常に少なくなり、材料の無駄が削減できるとともに、研磨方法が簡単且つ鋸身1に歪みの出ない研磨ができるので製作手数がかからず製造工程の手数も削減して、製造コストを低減することができ経済性を向上させることができる。
【0027】
また、背厚7tが腹厚8tと比較して厚くすることができるため、鋸身1の腰が強く、腹厚8tを十分薄くしても鋸身1の捩じれが少なくなり、曲げに対する強度を確保できる。さらに回転砥石11の回転軸をアサリ付第一基体1bの移送ラインに対して鋭角をなすように設定して研磨するため、背部7と腹部8の境界部に連続的に隅肉部7aを形成でき、鋸身1の曲げに対する耐久性が向上するとともに、研磨により鋸歯部2に形成される筋目が十分細かくなって、鋸歯部2の周辺に発生する応力集中を防止し、曲げ方向に対する強度を確保して鋸歯の欠損を減少することができ、さらに、歯先が揃った綺麗なアサリが得られ、鋸引きにおいて被切断材の引き目を綺麗に仕上げることができるとともに、被切断材との摩擦による抵抗が少なく、鋸引きが軽快となる。
【0028】
更に、圧延鋼板Mを鋸身1の外形輪郭形状に切断してから上記研磨等の加工を施すため、背部7の高さ、鋸身1の高さ、アサリの形成度合、鋸歯部2の形状を容易に変化させ、部分的に強度の必要な部分は盗み部9を形成しないでおくなど自由な加工が可能であり、これにより手引き鋸の用途に応じた腰の強さや歯の形状を得ることができる。尚、本発明に係る鋸は以上説明した実施例に限定されるものではなく、手引き鋸の用途に合わせた寸法、形状、または素材を使用することができることは言うまでもない。
【0029】
(実施例2)
本発明の実施例2に係る手引き鋸を図を用いて説明すると、図6は本発明の実施例2に係る折り畳み式手引き鋸の鋸身1を右側面から見た部分拡大図であって、厚さ0.8mmの圧延鋼板Mを全長300mm、高さ35mmの鋸身1の外形輪郭形状にプレスカッターにより切断し、鋸歯形成部2cをプレスで成形してアサリ付第一基体1bを得る第一工程、該アサリ付第一基体1bの側面を研磨する第二工程は実施例1と同様であるが、第三工程で形成する鋸歯部2の形状に特徴がある。以下鋸歯部2の形状について詳細に説明する。
【0030】
図6のように、該鋸歯部2は第一鋸歯2a及び第二鋸歯2bから構成されており、各第一鋸歯2aの形状は実施例1と同様であって、アサリ内面の鋸引き方向j側に下刃3、鋸送り方向k側に上刃4、さらに先端部に下刃3、上刃4と交わるように上目5が形成され、該下刃3と該上目5とが交わる先端部が第一天6aを形成している。すなわち、第一鋸歯2aはそれぞれ歯裏の方向に曲げられてアサリが形成されることとなり、各第一天6aが鋸歯部2の最もアサリ厚み巾2tの広い部分を構成している。
【0031】
次に第二鋸歯2bには、鋸引き方向j側の下刃3が形成されておらず、鋸送り方向k側において、歯丈中心線L2に対して左右対称に上刃4が形成され、鋸身1の長手方向に対し、左右対称に上目5が形成されている。そして、上目5は第二天6bが尖ったものにせず、水平方向に巾を有しており、この第二鋸歯2bは左右どちらにもアサリ付けを行わない。
【0032】
鋸歯部2をこのように構成したため、鋸身1を右側面からみると、四目の第一鋸歯2aが歯表と歯裏が順次交互に左右を向くように配列されており、第二鋸歯2bは第一鋸歯2aの四目ごとに一目形成されており、該第二鋸歯2bは左右対称であるため、いずれの側からみても同じ形状である。また、鋸身1をE方向からみると、第一天6aの間に第二鋸歯2bの水平な第二天6bが存在する状態となり、鋸引き操作及び切れ味において、以下のような効果がある。
【0033】
すなわちE方向から見た場合に第一天6aが左右に二つだけの場合には、被切断材の引き目の底面中央に断面三角形状の山が残り、この山が切削作業の妨げになる。よって鋸引きが重く、切れ味が悪くなる。一方、本実施例のように第一天6aをつなぐように第二鋸歯2bの第二天6bを形成した手引き鋸によれば、第二鋸歯2bが引き目の底を切削する機能を高めているので、引き目の底面中央に断面三角形状の山は残らず、切削作業において操作が非常に軽くなり、切れ味が良くなるのである。
【0034】
(実施例3)
本発明の実施例3に係る折り畳み式手引き鋸を図を用いて説明すると、図7は本発明の実施例3に係る手引き鋸の鋸身1を右側面から見た部分拡大図であって、厚さ0.8mmの圧延鋼板Mを全長300mm、高さ35mmの鋸身1の外形輪郭形状にプレスカッターにより切断し、鋸歯形成部2cをプレスで成形してアサリ付第一基体1bを得る第一工程、該アサリ付第一基体1bを研磨する第二工程は実施例1と同様であるが、第三工程で形成する鋸歯部2の形状に特徴がある。以下鋸歯部2の形状について詳細に説明する。
【0035】
図7のように、該鋸歯部2は第一鋸歯2a及び第二鋸歯2bから構成されており、各第一鋸歯2aの形状は実施例1と同様であって、アサリ内面の鋸引き方向j側に下刃3、鋸送り方向k側に上刃4、さらに先端部に下刃3、上刃4と交わるように上目5が形成され、該下刃3と該上目5とが交わる先端部が第一天6aを形成している。すなわち、第一鋸歯2aはそれぞれ歯裏の方向に曲げられてアサリが形成されることとなり、各第一天6aが鋸歯部2の最もアサリ厚み巾2tの広い部分を構成している。
【0036】
次に第二鋸歯2bには、鋸引き方向j側の下刃3が形成されておらず、鋸送り方向k側において歯丈中心線L2に対して左右対称に上刃4が形成され、鋸身1の長手方向に対して左右対称に上目5が形成されている。前記実施例2と異なり、上目5は第二天6bが尖るように形成しており、この第二鋸歯2bは左右どちらにもアサリを有していない。
【0037】
鋸歯部2をこのように構成したため、四目の第一鋸歯2aが歯表と歯裏が順次交互に左右を向くように配列され、第二鋸歯2bは第一鋸歯2aの四目ごとに一目形成されており、該第二鋸歯2bは左右対称であるため、いずれの側からみても第二鋸歯2bについては同じ形状である。よって、鋸身1をG方向からみると、第一天6aの間に第二鋸歯2bの第二天6bが存在する状態となり、切れ味の上において、以下のような効果がある。
【0038】
すなわち、G方向から見て、第一天6aが左右に二つだけの場合には、被切断材の引き目の底面中央に断面三角形状の山が残り、この山が切削作業の妨げになるから鋸引きが重く、切れ味が悪くなる。一方、本実施例のように第一天6aの間に第二鋸歯2bの第二天6bを形成した手引き鋸によれば、第二鋸歯2bが引き目の底を切削する機能を高めているので、引き目の底面中央に断面三角形状の山は残らず、切削作業において操作が軽くなり、切れ味が良くなるのである。
【0039】
【発明の効果】
以上説明した本発明に係る手引き鋸の製造方法によれば、材料となる圧延鋼板(M)の厚みは背厚(7t)の厚みを有しておればよく、薄い圧延鋼板(M)を使用できるため材料コストを低減することができ、研磨して仕上げる部分が鋸身(1)の腹部(8)と鋸歯形成(2c)の一部だけであるため、従来の鋸身(1)全体を研磨で形成する製造方法と比較して材料の研磨量が非常に少なくなり、材料の無駄が削減できるとともに、研磨方法が簡単且つ鋸身(1)に歪みの出ない研磨ができるので製作手数がかからず製造工程の手数も削減して、製造コストを低減することができ経済性を向上させることができる。
【0040】
また、背厚(7t)が腹厚(8t)と比較して厚くすることができるため、鋸身(1)の腰が強く、腹厚(8t)を十分薄くしても鋸身(1)の捩じれが少なくなり、曲げに対する強度を確保できる。さらに回転砥石(11)の回転軸をアサリ付第一基体(1b)の移送ラインに対して鋭角をなすように設定して研磨するため、背部(7)と腹部(8)の境界部に連続的に隅肉部(7a)を形成でき、鋸身(1)の曲げに対する耐久性が向上するとともに、研磨により鋸歯部(2)に形成される筋目が十分細かくなって、鋸歯部(2)の周辺に発生する応力集中を防止し、曲げ方向に対する強度を確保して鋸歯の欠損を減少することができ、さらに、歯先が揃った綺麗なアサリが得られ、鋸引きにおいて被切断材の引き目を綺麗に仕上げることができるとともに、被切断材との摩擦による抵抗が少なく、鋸引きが軽快となる。
【0041】
以上により、材料に薄い鋼板を使用することができるとともに研磨量を減少させることで、材料コストを低減でき、また製造工程の手数も削減して製造コストを低減でき、鋸身の厚さが均一で、且つ歪みがない鋸身である手引き鋸を安価に製造できる製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋸身の製造工程の手順である。
【図2】鋸身の模式的断面図である。
【図3】アサリ付第一基体を片面研磨している状態の正面図である。
【図4】図3のH方向から見た側面図である。
【図5】実施例1に係る手引き鋸の鋸歯部を右側面から見た部分拡大図である。
【図6】実施例2に係る手引き鋸の鋸歯部を右側面から見た部分拡大図である。
【図7】実施例3に係る手引き鋸の鋸歯部を右側面から見た部分拡大図である。
【図8】従来の鋸身の模式的断面図である。
【符号の説明】
1 鋸身
1a 打抜第一基体
1b アサリ付第一基体
1c 研磨第二基体
2 鋸歯部
2a 第一鋸歯
2b 第二鋸歯
2c 鋸歯形成部
2t アサリ厚み巾
3 下刃
4 上刃
5 上目
6a 第一天
6b 第二天
7 背部
7a 隅肉部
7t 背厚
8 腹部
8t 腹厚
9 盗み部
10 ベッド
11 回転砥石
11a 円柱砥石部
11b 円錐砥石部
11c 砥石周面縁部
11d 円柱砥石周面
11e 連続部
11f 円錐砥石周面
12 スピンドル
j 鋸引き方向
k 鋸送り方向
L1 基線
L2 歯丈中心線
M 圧延鋼板[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for manufacturing a saw blade.
[0002]
[Prior art]
In order to reduce the friction between the saw blade and the workpiece and to make the sawing lighter when cutting the workpiece with a hand-drawn saw, the tip of the saw blade is alternately turned left and right alternately at a glance. The claws are arranged so that the thickness of the claws is wider than the thickness of the back, and the optimum formation of the claws differs depending on the type of material to be cut, but the thickness of the saw blade is usually used. Of 1.3 to 1.8 times is appropriate.
[0003]
Furthermore, in order to further reduce the friction between the side of the saw blade and the material to be cut, the thickness of the saw blade from the base of the saw tooth portion to the abdomen is reduced so that the abdomen and the material to be cut do not contact during sawing. As a saw with reduced friction, the blade span length of the blade body or the thickness of the back portion of the latter half of the base side is determined to be the same as or smaller than the thickness formed by the tip of the sawtooth portion forming the sawtooth. The thickness of the abdomen between the back portion and the sawtooth portion is formed to be smaller than the thickness of the back portion by providing a stealing portion on both sides of the main body, and the outer surface of the abdomen provided with the end of the sawtooth and the stealing portion is formed. A hand saw having a continuous shape is known from Japanese Patent Laid-Open No. 57-15902.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
As shown in FIG. 8, the conventional hand saw is manufactured by using a grinding means such as a grindstone with a steel plate member having a clam thickness width (2t), and the back portion is narrower than the clam thickness width (2t). (7t) and the abdomen is polished symmetrically so that the abdomen gradually increases from the thinnest abdominal thickness (8t) to the clam thickness width (2t), and finally saw blades are sharpened to produce a saw blade Therefore, it is not necessary to apply the claws by leaving the clam thickness width (2t) wider than the spine width (7t) by polishing.
[0005]
However, since the entire surface of the back part, the abdomen part, and the sawtooth part is cut out by the polishing means, it is necessary to use a thick steel plate member having a thickness of the clam thickness width (2 t) as the material steel plate member, which reduces the material cost. On the other hand, in the back and abdomen, since the thick steel plate member is polished to the back thickness (7t) or abdomen thickness (8t), the amount of material polishing becomes very large, and most of the material is wasted. In addition, two stages of polishing processing, ie, rough polishing and finish polishing of steel plate members, are required, and processing takes a long time. In addition, the grindstone used for the polishing process is also heavily worn, and the production cost is high, such as the need for replacement thereof.
[0006]
Further, due to the large amount of polishing and the limit of polishing processing accuracy, the back thickness (7t) and belly thickness (8t), which should be constant, may not be different depending on the part of the saw blade, but also during the polishing process If polishing is performed with the substrate twisted, there is a risk that the saw blade will remain distorted, and sawing will occur due to deterioration of the cut surface finish when the workpiece is cut and friction with the workpiece. There were problems such as heavy operation.
[0007]
Therefore, the present invention focuses on the fact that the rolled steel sheet formed and surface-finished by rolling has secured dimensions and surface roughness accuracy, and enables the use of a thin rolled steel sheet as a saw blade material. A hand saw that is a saw blade with uniform thickness and no distortion by reducing costs, reducing the amount of polishing in the polishing process, and reducing manufacturing costs by reducing the number of steps in the manufacturing process. It is an object of the present invention to provide a manufacturing method that can manufacture a product at low cost.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been made to solve the above problems, In a method for manufacturing a hand saw that performs polishing by using a rotating grindstone as a polishing means for both side surfaces of the saw blade, and setting the rotation shaft of the rotating grindstone at an acute angle with respect to the transfer line of the saw blade, The rolled steel plate (M) is punched into the contour shape of the saw blade (1) to form a punched first substrate (1a), and the edge forming the sawtooth of the stamped first substrate (1a) A first step of forming a sawtooth forming portion (2c) corresponding to the sawtooth to be vertically formed and applying a clam to form a first base with claws (1b), and fixing the first base with claws (1b) By means of transporting and the spindle (12) Said It comprises polishing means for rotating the rotating grindstone (11), Said The abdomen forming surface obtained by dividing the peripheral surface of the rotating grindstone (11) or a part thereof by a virtual line into the back part (7) and the abdomen forming part continuous therewith by polishing means. In the state where the peripheral edge portion (11c) of the grindstone forms a fillet portion (7a) at the boundary between the back portion (7) and the abdomen portion (8), and the claws are secured, the first base with claws Only the abdomen forming part on both sides of (1b) is polished on one side or both sides at the same time to form a stealing part (9) to form the abdomen (8) and aligning the claws, the claws of the sawtooth forming part (2c) A second step of forming the polished second substrate (1c) by setting the thickness width (2t) to be larger than the back thickness (7t) of the back portion (7), and the saw blade forming portion (2c) by the conspicuous means, the first saw blade (2a) or the second sawtooth (2b) or the sawtooth portion (2) in which these are mixed Basic to a method for manufacturing a guide saw comprising a third step of the saw body (1).
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
as well as
【Example】
(Example 1)
The manufacturing method of the saw blade of the folding hand-drawn saw according to the first embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a procedure of the saw blade manufacturing process, FIG. 2 is a schematic sectional view of the saw blade, FIG. Fig. 4 is a front view showing a state where the first substrate with claws is polished on one side, and Fig. 4 is a side view seen from the H direction in Fig. 3. First, a rolled steel plate M having a thickness of 0.8 mm is used as a first step. The outer contour shape of the
[0010]
Next, as a second step, the side surface of the
[0011]
As shown in FIG. 3, the polishing means used in the second step is a
[0012]
The
[0013]
As shown in FIG. 4, when the polishing means is viewed from the H direction, the projection of the
[0014]
In the case of polishing, first, the
[0015]
According to the above polishing means, since the rotational axis of the
[0016]
The polishing means is not limited to the above embodiment, and the shape and size of the
[0017]
However, if the angle θ formed by the rotation axis and the transfer line is too large (about 80 degrees or more), the
[0018]
In the second step, polishing was performed on each side, but it is also possible to perform both sides simultaneously or continuously. First, an example of a means for simultaneously polishing both sides will be described.
[0019]
Next, an example of continuous polishing means will be described. Transfer means for holding and transferring a pair of polishing apparatuses comprising a
[0020]
According to the polishing means according to the above example, since the number of steps for turning the
[0021]
Finally, as a third step, the
[0022]
Next, as shown in the B cross section of the second sawtooth 2b, the lower blade 3 is not formed on the side of the sawing direction j, and the surface in the direction bent by the setting of the claws (hereinafter referred to as “claw outer surface”). An upper blade 4 is formed on the side of the saw feed direction k, and an
[0023]
The first sawtooth 2a and the second sawtooth 2b are arranged in such a manner that the tooth surface and the back of the first sawtooth 2a of the fourth eye are alternately arranged so as to face the left and right of the
[0024]
Further, when the
[0025]
Therefore, if there are only two
[0026]
According to the horizontal saw of Example 1 described above, the thickness of the rolled steel sheet M as a material only needs to have a thickness of 7 t, and the thin rolled steel sheet M can be used, so that the material cost is reduced. The portion to be polished and finished is only the
[0027]
Further, since the
[0028]
Further, since the rolled steel plate M is cut into the outer contour shape of the
[0029]
(Example 2)
The hand saw according to the second embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 6 is a partially enlarged view of the
[0030]
As shown in FIG. 6, the
[0031]
Next, the lower blade 3 on the sawing direction j side is not formed on the second sawtooth 2b, and the upper blade 4 is formed symmetrically with respect to the tooth height center line L2 on the saw feed direction k side. The
[0032]
Since the
[0033]
That is, when there are only two
[0034]
(Example 3)
The folding hand saw according to the third embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 7 is a partially enlarged view of the
[0035]
As shown in FIG. 7, the
[0036]
Next, the lower blade 3 on the sawing direction j side is not formed on the second sawtooth 2b, and the upper blade 4 is formed symmetrically with respect to the tooth centerline L2 on the saw feed direction k side. The
[0037]
Since the
[0038]
That is, when there are only two
[0039]
【The invention's effect】
According to the method for manufacturing a hand saw according to the present invention described above, the rolled steel plate (M) as a material only needs to have a back thickness (7 t), and a thin rolled steel plate (M) is used. Material costs can be reduced, and only the abdomen (8) of the saw blade (1) and part of the saw blade formation (2c) are polished and finished, so that the entire conventional saw blade (1) Compared with the manufacturing method formed by polishing, the amount of polishing of the material is very small, the waste of the material can be reduced, and the polishing method is simple and polishing without causing distortion in the saw blade (1) can be performed. However, the number of manufacturing steps can be reduced, the manufacturing cost can be reduced, and the economy can be improved.
[0040]
Moreover, since the back thickness (7t) can be made thicker than the abdominal thickness (8t), the saw blade (1) has a strong waist, and even if the abdominal thickness (8t) is sufficiently thin, the saw blade (1) The twisting of the wire is reduced, and the strength against bending can be secured. In addition, since the rotating shaft of the rotating grindstone (11) is set so as to form an acute angle with respect to the transfer line of the first substrate (1b) with claws, it is continuous to the boundary between the back (7) and the abdomen (8). The fillet portion (7a) can be formed, the durability of the saw blade (1) against bending is improved, and the lines formed in the saw tooth portion (2) by polishing become sufficiently fine, so that the saw tooth portion (2) Stress concentration around the edge of the wire, ensuring strength in the bending direction, and reducing sawtooth loss. In addition, a clean clam with tooth tips aligned is obtained. The finish can be finished neatly, and resistance to friction with the material to be cut is low, so that sawing is light.
[0041]
As described above, it is possible to use thin steel plate as the material and reduce the amount of polishing, thereby reducing the material cost, reducing the number of manufacturing steps and reducing the manufacturing cost, and the thickness of the saw blade is uniform. In addition, it is possible to provide a manufacturing method that can inexpensively manufacture a hand saw that is a saw blade having no distortion.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a procedure of a saw blade manufacturing process.
FIG. 2 is a schematic cross-sectional view of a saw blade.
FIG. 3 is a front view showing a state where the first substrate with claws is polished on one side.
4 is a side view as seen from the H direction in FIG. 3;
FIG. 5 is a partially enlarged view of the sawtooth portion of the hand saw according to the first embodiment when viewed from the right side surface.
FIG. 6 is a partially enlarged view of the sawtooth portion of the hand saw according to the second embodiment as viewed from the right side surface.
FIG. 7 is a partially enlarged view of the sawtooth portion of the hand saw according to the third embodiment as viewed from the right side surface.
FIG. 8 is a schematic cross-sectional view of a conventional saw blade.
[Explanation of symbols]
1 saw blade
1a Punched first substrate
1b First substrate with claws
1c Polished second substrate
2 Sawtooth part
2a First saw blade
2b Second sawtooth
2c sawtooth forming part
2t clam thickness
3 Lower blade
4 Upper blade
5 Top eyes
6a First heaven
6b Second heaven
7 back
7a Fillet
7t thickness
8 Abdomen
8t stomach
9 Thief
10 beds
11 Rotating whetstone
11a cylindrical grinding wheel
11b Conical whetstone
11c Wheel peripheral edge
11d Cylindrical grinding wheel circumference
11e continuous part
11f Conical whetstone circumference
12 spindle
j Sawing direction
k Saw feed direction
L1 baseline
L2 Tooth height center line
M Rolled steel sheet
Claims (4)
圧延鋼板(M)を鋸身(1)の外形輪郭形状に打ち抜いて打抜第一基体(1a)とし、該打抜第一基体(1a)の鋸歯を形成する縁部に、後工程において目立形成する鋸歯に対応させた鋸歯形成部(2c)を形成するとともにアサリ付けを施してアサリ付第一基体(1b)とする第一工程と、該アサリ付第一基体(1b)を固定して移送する移送手段と、スピンドル(12)によって前記回転砥石(11)を回転させる研磨手段からなり、前記研磨手段により、回転砥石(11)の周面又はその一部を、アサリ付第一基体(1b)を背部(7)とこれに連続する腹部形成部とに仮想ラインで分けたその腹部形成面に接しさせて、砥石周面縁部(11c)が背部(7)と腹部(8)の境界部に隅肉部(7a)を形成し、アサリを確保した状態において、前記アサリ付第一基体(1b)の両側面の腹部形成部のみを片面毎に又は両面同時に研磨し、盗み部(9)を形成して腹部(8)とするとともにアサリを揃え、前記鋸歯形成部(2c)のアサリ厚み巾(2t)を背部(7)の背厚(7t)より大として研磨第二基体(1c)を形成する第二工程と、前記鋸歯形成部(2c)に目立手段により、第一鋸歯(2a)若しくは第二鋸歯(2b)又はこれらを混在させた鋸歯部(2)を形成して鋸身(1)とする第三工程とからなる手引き鋸の製造方法。 In a method for manufacturing a hand saw that performs polishing by using a rotating grindstone as a polishing means for both side surfaces of the saw blade, and setting the rotation shaft of the rotating grindstone at an acute angle with respect to the transfer line of the saw blade,
The rolled steel plate (M) is punched into the contour shape of the saw blade (1) to form a punched first substrate (1a), and the edge forming the sawtooth of the stamped first substrate (1a) A first step of forming a sawtooth forming portion (2c) corresponding to the sawtooth to be vertically formed and applying a clam to form a first base with claws (1b), and fixing the first base with claws (1b) a transfer means for transferring Te consists polishing means for rotating said grinding wheel (11) by a spindle (12), by the polishing means, the peripheral surface or a part of the grinding wheel (11), a first substrate with clams (1b) is brought into contact with the abdomen formation surface divided by a virtual line between the back part (7) and the abdomen formation part continuous thereto, and the peripheral edge (11c) of the grindstone has the back part (7) and the abdomen (8). The fillet (7a) is formed at the boundary of the And polishing only the abdomen forming part on both sides of the first base with the claws (1b) for each side or both sides simultaneously, forming a stealing part (9) to make the abdomen (8) and aligning the claws, A second step of forming the polished second substrate (1c) by setting the thickness width (2t) of the sawtooth forming portion (2c) to be larger than the back thickness (7t) of the back portion (7), and the sawtooth forming portion (2c) Production of a hand-drawn saw comprising the third step of forming the first saw blade (2a) or the second saw blade (2b) or the saw blade portion (2) in which these are mixed by the conspicuous means to form the saw blade (1). Method.
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