JP4110489B2 - 流体圧機器用零点位置決め機構 - Google Patents

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、ルブリケータ等の流体圧機器に適用され、滴下される油量が零の状態を位置決めすることが可能な流体圧機器用零点位置決め機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術に係るルブリケータの零点機構を図9に示す。この零点機構1は、外周部に給油量を指示する凹部2が形成された摘み部3を有し、前記摘み部3は、ボデイ4に対して回動自在に軸支される。前記ボデイ4の上面部には、摘み部3を囲繞するリング状の目盛り板5が配設される。
【0003】
従来技術に係る零点機構1の組み付け工程を概略説明すると、まず、ボデイ4に対して摘み部3を回動自在に組み付けた後、目盛り板5に表示された「0」目盛りを前記摘み部3の凹部2に合わせて前記目盛り板5をボデイ4の上面部に設けられた環状凸部6に固定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術に係る零点機構では、ボデイに対する摘み部の組み付け具合によって給油量を指示する凹部の位置がばらばらで統一されていない。換言すると、摘み部の凹部が所定位置に位置決めした状態で組み付けられておらず、摘み部を組み付けた後に凹部の位置に目盛り板の零点位置(「0」目盛り)を合わせて該目盛り板をボデイの上面部に固定する方法が採用されている。従って、ボデイの上面部に固定された目盛り板の零点位置が同一の製品相互間で統一されていないため、作業者が前記摘み部を把持して給油量(滴下油量)を調整する際に容易に操作することができず、操作性が劣るという不具合がある。
【0005】
本発明は、前記の不具合を考慮してなされたものであり、簡単な構成によって零点位置を位置決めすることにより、より一層操作性を向上させることが可能な流体圧機器用零点位置決め機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、流体圧機器に回動自在に設けられ、該流体圧機器の内部を流通する流体の流量が零となる零点位置を示す表示部を有し、前記流体の流量を調整可能なニードル部を有する摘み部材と、
前記摘み部材の孔部に内嵌されるインサート部材と、
前記ニードル部が挿通され、前記摘み部材とインサート部材との間に設けられた間隙に連通するニードル孔部と、
前記インサート部材の一端部に形成されたストッパからなり、前記摘み部材とインサート部材との組み付け状態を前記零点位置に設定可能な零点位置設定手段と、
前記流体圧機器を構成するボディに設けられた調整目盛の零点位置と、前記表示部とを対応させて位置決めする位置決め手段と、
を備え、
前記ストッパが、前記摘み部材の孔部の内壁面に当接すると共に、前記摘み部材の内周面に形成された雌ねじ部と前記インサート部材の外周面に形成された雄ねじ部とのねじ込み量が規制され、前記摘み部材と前記インサート部材とが前記零点位置に設定されると共に、前記摘み部材を回動させることによって前記ニードル孔部とニードル部との間のクリアランスを変化させ、該クリアランスを流通する流体の流量を調整することを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、零点位置設定手段は、インサート部材の一端部に形成されたストッパからなり、前記ストッパが摘み部の孔部の内壁面に当接し、摘み部材の内周面に形成された雌ねじ部とインサート部材の外周面に形成された雄ねじ部とのねじ込み量が規制されることにより、前記摘み部材とインサート部材とが零点位置に設定される。このようにして零点位置に設定された状態において、摘み部材の零点位置を示す表示部と流体圧機器のボディに設けられた調整目盛の零点位置とが対応するように、位置決め手段を介して組み付けることにより、前記表示部が零点位置に位置決めされる。
【0009】
なお、前記位置決め手段は、例えば、インサート部材の内周面に形成され、軸線方向に沿って延在するスプライン溝が周方向に沿って設けられた第1スプライン部と、流体圧機器を構成する部材の環状突部の外周面に形成され、軸線方向に沿って延在するスプライン溝が周方向に沿って設けられた第2スプライン部とからなり、前記第1スプライン部と第2スプライン部とを嵌合させて位置決めすると好適である。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に係る流体圧機器用零点位置決め機構について、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0011】
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る零点位置決め機構が適用されたルブリケータ(流体圧機器)を示す。なお、以下の説明において、「零点位置」とは、潤滑油の給油量(滴下油量)が零となる状態をいう。
【0012】
このルブリケータ10は、上部側に設けられたボデイ部12と、下部側に設けられたケース部14とから構成される。
【0013】
図2に示されるように、ボデイ部12は、水平方向に延在する流体通路16(図7参照)を有し、前記流体通路16の一端部に圧力流体導入ポート18が形成され、前記圧力流体導入ポート18と反対側の他端部に圧力流体導出ポート20が形成されたブロック体22と、上部側が前記ブロック体22の内部に形成された凹部24(図7参照)に係合するホルダ26とを有する。前記ホルダ26の底面に形成された孔部28内には、図3に示されるように、半長円状の舌片30を有し、例えば、ウレタンゴム等によって形成された可撓性部材32が装着され、前記ホルダ26および可撓性部材32は、複数のねじ部材34を介して前記ブロック体22にねじ止めされる取付プレート36によって保持される。
【0014】
前記ブロック体22の上面には、図2に示されるように、中心部に貫通孔38を有する環状突部40が膨出形成され、前記環状突部40には、図4に示されるように、所定角度離間して複数の油量調整目盛り42が表示されている。前記貫通孔38には、外周面に零点位置を示す矢印形状の凹部44(図5参照)が刻設された油量調整摘み(摘み部材)46が上方に向かって突出するように挿入され、前記油量調整摘み46は作業者の把持作用下に正逆方向に回動自在に設けられる。なお、油量調整摘み46とブロック体22の環状突部40との間には、リング状のスペーサ56が介装される(図2参照)。
【0015】
また、ブロック体22の上面には、給油プラグ48が着脱自在に設けられ、前記給油プラグ48を取り外してブロック体22に形成されたポート50から後述するケース52の室54内に潤滑油を供給することができる。
【0016】
図2並びに図6に示されるように、この油量調整摘み46の下部側のフランジ部には、シール機能を営むOリング58を装着するための環状溝60が形成され、内周面の下部側には、雌ねじ部62が形成される。また、油量調整摘み46の内壁面の上部には、下方側に向かって所定長だけ突出するニードル部64が形成され、前記ニードル部64は、下方側に向かって徐々に縮径するように形成されている。
【0017】
前記油量調整摘み46の内部に形成された孔部に対して有底円筒状のインサート部材66が装着される。このインサート部材66の下部側の外周面には、油量調整摘み46の雌ねじ部62に嵌合する雄ねじ部68が形成され、さらに前記雄ねじ部68に近接してOリング70を装着するための環状溝72が形成される。
【0018】
また、前記インサート部材66の上面部には環状のストッパ(零点位置設定手段)74が膨出形成され、このストッパ74は、油量調整摘み46に対してインサート部材66を螺入した際、油量調整摘み46の孔部の内壁面に当接し、前記油量調整摘み46に対するインサート部材66のねじ込み量を規制することにより滴下油量を零点位置に設定する機能を営む。
【0019】
さらに、前記インサート部材66の上面部には、ニードル部64が挿入されるニードル挿入用孔部76が形成され、一方、該インサート部材66の下部側の内壁面には、軸線方向に沿って延在するスプライン溝が周方向に沿って複数形成された第1スプライン部78(図8参照)が設けられている。
【0020】
この場合、図6に示されるように、油量調整摘み46とインサート部材66との間には間隙80が形成され、前記間隙80に沿って流通する潤滑油は、後述するように、ニードル挿入用孔部76に対するニードル部64の挿入具合によってその滴下量が調整される。また、前記間隙80は、ホルダ26に形成された通路82に連通するように設けられ、前記通路82は、後述する導入管84に連通するように形成される。
【0021】
なお、導入管84および通路82を介して供給された潤滑油は、油量調整摘み46の雌ねじ部62とインサート部材66の雄ねじ部68との嵌合部分のクリアランスを通過して前記間隙80に流通するように設けてもよいし、あるいは、図2に示されるように、潤滑油を流通させる通路86を軸線方向に沿って切り欠いて形成してもよい。
【0022】
ホルダ26の上部側および底部側には、環状溝を介して一組の異径のOリング88、89が装着され、また、ホルダ26の上部側の開口部90の中心部には環状突部92が設けられる。前記環状突部92の外周面には、前記インサート部材66の第1スプライン部78に嵌合し、軸線方向に沿って延在するスプライン溝が周方向に沿って複数形成された第2スプライン部94が設けられる。
【0023】
この場合、前記第1スプライン部78および第2スプライン部94は位置決め手段として機能し、前記第1スプライン部78と前記第2スプライン部94とが相互に嵌合することにより、インサート部材66は、ホルダ26に対して所定の位置で位置決めされた状態に保持され、油量調整摘み46は、ホルダ26に固定されたインサート部材66を回動軸として正逆いずれの方向にも所定量(例えば、3回転半)だけ回動自在に設けられる。
【0024】
可撓性部材32には、図7に示されるように、通路96を介して圧力流体導入ポート18に連通し、前記圧力流体導入ポート18から供給された圧力流体を所定の流量に絞る固定絞り98が形成されている。前記固定絞り98を通過した圧力流体は、ケース52の室54内に導入され、潤滑油の油面を下方側に向かって押圧する機能を営む。
【0025】
また、半長円状に形成された可撓性部材32の舌片30は、通常、流体通路16中に垂直に立設した状態にあり、一方、圧力流体導入ポート18から供給された圧力流体の作用下に変形して矢印方向に傾倒するように形成される(図7中の2点鎖線参照)。
【0026】
なお、図7に示されるように、ホルダ26には、流体通路16側に所定角度傾斜する傾斜面部100が設けられ、前記傾斜面部100に落下して飛散した潤滑油は、窓部102を介して流体通路16に導出される。
【0027】
図3に示されるように、取付プレート36の上面の中央部には、側周部に複数のスリット104を有する筒状部106が形成され、前記筒状部106の下部側には貫通孔108(図7参照)が形成される。前記貫通孔108は、図7に示されるように、筒状部106のスリット104、通路96並びに流体通路16を介して圧力流体導入ポート18に連通するように設けられるとともに、ケース52の室54内に連通するように設けられる。前記筒状部106の一端部には、第1ボール部材110が着座することにより前記貫通孔108を閉塞する着座部が形成され、前記第1ボール部材110は、スプリング112の弾発力の作用下に、常時、上方に向かって付勢されることにより、着座部から離間する方向に押圧された状態にある。
【0028】
この場合、第1ボール部材110は、室54内の圧力が圧力流体導入ポート18側の圧力(一次側圧力)よりも小さいとき、スプリング112の弾発力に抗して着座部に着座することにより貫通孔108を閉塞し、一方、例えば、一次側の圧力流体の供給が停止して室54内の圧力が圧力流体導入ポート18側の圧力(一次側圧力)の圧力よりも大きくなったとき、スプリング112の弾発力の作用下に着座部から離間して貫通孔108を開成する。このように、第1ボール部材110は、圧力流体導入ポート18に連通する通路96を介して、室54内に残存する圧力を急速に排気する機能を営む。
【0029】
また、前記筒状部106に近接する取付プレート36の上面部には、前記第1ボール部材110よりも小さな第2ボール部材114が着座する着座部が膨出形成され、前記着座部の下部側には、通路82に連通する貫通孔116が形成されている。
【0030】
ケース部14は、Oリング118を介してブロック体22の底面部に装着され、内部に室54が形成されたケース52と、前記ケース52を囲繞するように形成され該ケース52を保護するためのケースガード120とを有する。前記取付プレート36の底面部には、前記第2ボール部材114が着座する貫通孔116に連通する導入管84が連結され、前記導入管84の一端部にはエレメント122が装着される。
【0031】
本発明の実施の形態に係る零点位置決め機構が適用されたルブリケータ10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
【0032】
まず、ルブリケータ10の組み付け工程について説明する。
【0033】
図2に示されるように、油量調整摘み46の孔部内にインサート部材66を挿入し、前記油量調整摘み46の内周面に形成された雌ねじ部62と前記インサート部材66の外周面に形成された雄ねじ部68とを嵌合させる。
【0034】
この場合、前記雌ねじ部62と雄ねじ部68とのねじ込み量を増大させることにより、インサート部材66のニードル挿入用孔部76に対して油量調整摘み46に設けられたニードル部64が挿入される。そして、油量調整摘み46の内壁面にインサート部材66のストッパ74が当接することにより前記ねじ込み量が規制され、給油量零の零点位置に設定される。この結果、ストッパ74によって零点位置を簡便に設定することができるとともに、締め付け過大を防止することができる。
【0035】
次に、図8に示されるように、一体的に組み付けられた油量調整摘み46およびインサート部材66を、ホルダ26の開口部90に装着する。その際、ホルダ26の環状突部92の外周面に形成された第2スプライン部94と前記インサート部材66の内周面に形成された第1スプライン部78とが嵌合する。なお、この場合、ホルダ26の環状突部40に近接する部分に、例えば、零点位置を示す図示しないマークを設け、前記マークに対して油量調整摘み46に形成された零点位置を示す矢印形状の凹部44を合わせながら前記第1スプライン部78と第2スプライン部94とを嵌合させるとよい。
【0036】
このようにしてホルダ26に組み付けられた油量調整摘み46およびインサート部材66をブロック体22の下方側から挿入し、前記油量調整摘み46が貫通孔38から突出するように組み付ける。この場合、油量調整摘み46に形成された零点位置を示す矢印形状の凹部44は、既に零点位置に位置決めされた状態にあり、ブロック体22の環状突部40に刻設されている油量調整目盛り42の零点表示と前記油量調整摘み46の凹部44とが対応するように組み付けられる。
【0037】
このように、本実施の形態に係る零点位置決め機構が適用されたルブリケータ10では、組み付け工程において、潤滑油の滴下量が零の零点位置を位置決めした状態で組み付けているため、零点位置がすべて統一された製品でユーザのもとに出荷される。従って、作業者は、例えば、流体回路中にルブリケータ10を組み付ける準備作業において、前記ルブリケータ10の調整作業を一様に行うことができ、該ルブリケータ10の操作性が向上する。また、製品個々に零点位置が異なるようなことがなくすべて統一されているため、熟練した作業者でなくても簡便に操作することができる。
【0038】
使用に際しては、給油プラグ48をブロック体22から取り外した後、ブロック体22に形成されたポート50を介してケース52の室54内に所定量の潤滑油を充填する。図示しない圧力流体供給源の付勢作用下に、圧力流体導入ポート18から導入された圧力流体(以下、圧縮空気という)の一部は、相互に連通する流体通路16、通路96並びに固定絞り98を介してケース52の室54内に供給され、圧縮空気の作用下に潤滑油の油面が下方側に押圧される。
【0039】
従って、室54内に充填された潤滑油は、導入管84に沿って上昇し、第2ボール部材114を押し上げて通路82を流通した後、油量調整摘み46とインサート部材66との間の間隙80に導入され、終局的にはニードル挿入用孔部76に挿通するニードル部64との間のクリアランスを介して所定量が滴下される。滴下された潤滑油は傾斜面部100に落下し、飛散した潤滑油は、窓部102を介して流体通路16に導入される。なお、滴下される潤滑油の量は、作業者が油量調整摘み46を回動操作することにより予め調整されている。
【0040】
一方、圧力流体導入ポート18から導入された圧縮空気は、流体通路16中に略垂直に立設する可撓性部材32の舌片30を押圧し、図7の2点鎖線で示されるように傾倒させる。従って、窓部102を介して流体通路16中に供給された潤滑油は、該流体通路16を流通する圧縮空気の流れによって霧状となり、前記圧縮空気と混合されて圧力流体導出ポート20から導出される。
【0041】
なお、流体通路16を流通する圧縮空気が遮断された際、ケース52の室54と流体通路16との圧力差によって第1ボール部材110がスプリング112に押圧されて上方に変位する。従って、第1ボール部材110が着座部から離間し貫通孔108を介して流体通路16とケース52の室54とが連通することにより、前記室54内に残存する圧縮空気が排気される。この結果、ケース52の室54内に残存する圧縮空気の作用下に潤滑油が導入管84を通じて不必要に流体通路16中に供給されるのを防止することができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0043】
すなわち、摘み部材の表示部の零点位置を予め位置決めした状態で組み付けているため、零点位置がすべて統一された製品が製造される。従って、作業者は、例えば、流体回路中に流体圧機器を組み付ける準備作業において、前記流体圧機器の調整作業を一様に行うことができ、該流体圧機器の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る零点位置決め機構が適用されたルブリケータの斜視図である。
【図2】図1に示すルブリケータを構成するボデイ部の分解斜視図である。
【図3】図1に示すルブリケータを構成するケース部の分解斜視図である。
【図4】図1に示すルブリケータに設けられた油量調整摘みの平面図である。
【図5】図4に示す油量調整摘みの正面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿った縦断面図である。
【図7】図1のVII−VII線に沿った縦断面図である。
【図8】組み付け工程を示す説明図である。
【図9】従来技術に係るルブリケータの零点機構を示す一部省略斜視図である。
【符号の説明】
10…ルブリケータ 12…ボデイ部
14…ケース部 16…流体通路
18…圧力流体導入ポート 20…圧力流体導出ポート
22…ブロック体 26…ホルダ
30…舌片 32…可撓性部材
42…油量調整目盛り 44…凹部
46…油量調整摘み 52…ケース
54…室 62…雌ねじ部
64…ニードル部 66…インサート部材
68…雄ねじ部 74…ストッパ
76…ニードル挿入用孔部 78、94…スプライン部
80…間隙 110、114…ボール部材

Claims (3)

  1. 流体圧機器に回動自在に設けられ、該流体圧機器の内部を流通する流体の流量が零となる零点位置を示す表示部を有し、前記流体の流量を調整可能なニードル部を有する摘み部材と、
    前記摘み部材の孔部に内嵌されるインサート部材と、
    前記ニードル部が挿通され、前記摘み部材とインサート部材との間に設けられた間隙に連通するニードル孔部と、
    前記インサート部材の一端部に形成されたストッパからなり、前記摘み部材とインサート部材との組み付け状態を前記零点位置に設定可能な零点位置設定手段と、
    前記流体圧機器を構成するボディに設けられた調整目盛の零点位置と、前記表示部とを対応させて位置決めする位置決め手段と、
    を備え、
    前記ストッパが、前記摘み部材の孔部の内壁面に当接すると共に、前記摘み部材の内周面に形成された雌ねじ部と前記インサート部材の外周面に形成された雄ねじ部とのねじ込み量が規制され、前記摘み部材と前記インサート部材とが前記零点位置に設定されると共に、前記摘み部材を回動させることによって前記ニードル孔部とニードル部との間のクリアランスを変化させ、該クリアランスを流通する流体の流量を調整することを特徴とする流体圧機器用零点位置決め機構。
  2. 請求項1記載の機構において、
    前記位置決め手段は、前記インサート部材の内周面に形成され、軸線方向に沿って延在するスプライン溝が周方向に沿って設けられた第1スプライン部と、
    前記流体圧機器を構成する部材の環状突部の外周面に形成され、軸線方向に沿って延在するスプライン溝が周方向に沿って設けられた第2スプライン部とからなり、
    前記第1スプライン部と前記第2スプライン部とを嵌合させることにより、前記摘み部材の表示部と前記流体圧機器を構成するボディに設けられた調整目盛の零点位置とが対応して位置決めされることを特徴とする流体圧機器用零点位置決め機構。
  3. 請求項1または2記載の機構において、
    前記流体圧機器は、ルブリケータからなり、組み付ける際、滴下される油量の零の状態が位置決めされることを特徴とする流体圧機器用零点位置決め機構。
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