JP4109093B2

JP4109093B2 - Decorative sheet base paper

Info

Publication number: JP4109093B2
Application number: JP2002349562A
Authority: JP
Inventors: 和正南良; 朋行海野
Original assignee: Kohjin Holdings Co Ltd
Current assignee: Kohjin Holdings Co Ltd
Priority date: 2002-12-02
Filing date: 2002-12-02
Publication date: 2008-06-25
Anticipated expiration: 2022-12-02
Also published as: JP2004183125A

Description

【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、グラビア印刷機によりベタ印刷と柄印刷を施し、合板、パーチクルボード、中質繊維板等の基材に貼着して化粧板となし、建材用あるいは家具用等の表面材に利用するための化粧シート原紙に関する。
【０００２】
【従来の技術】
化粧シート基材は、含浸紙を使用する含浸紙タイプと塩化ビニルフィルム、ポリオレフィンフィルム等を使用するフィルムタイプに分けられるが、近年、環境問題等を考慮し、フィルムタイプから含浸紙タイプへの移行が進んでいる。しかしながら、フィルムタイプは印刷時のミスドットがほとんどないというように印刷適性が優れており、含浸紙タイプは印刷適性において劣るという欠点があった。
そこで、かかる欠点を解消するため、含浸紙に平滑処理を行ったり、含浸紙に樹脂層を設けたり、あるいはキャストコート法を用いる、等の印刷適性向上の検討が行われてきた。
【０００３】
例えば、特許文献１、同２、同３には、含浸後に顔料コートしてキャレンダー処理する方法が提案されているが、フィルムタイプの印刷適性まで達していなかった。
【０００４】
【特許文献１】
特公昭６２−２８２３８号公報
【特許文献２】
特開平１０−２７３８９５号公報
【特許文献３】
特開平１０−１０２３９６号公報
【０００５】
また、特許文献４には、含浸後に樹脂液のみをクリアーコートした後に平滑化処理する方法が提案されている。しかし、樹脂のガラス転移温度を上げてもキャレンダー剥がれ性が悪く生産性が悪かったり、また、樹脂のガラス転移温度を上げすぎると樹脂が硬くなるために平滑面が得られにくいという問題があった。
【０００６】
【特許文献４】
特開昭６３−１９００９２号公報
【０００７】
更に、特許文献５、同６には、顔料及びバインダー樹脂を用いたキャスト法が提案されているが、キャスト法はキャストドラムの表面性を塗工面に転写する方法であり、塗工液をウェットあるいは半ウェットの状態でキャストドラムに接触させる必要がある。そのため、処理速度が乾燥に影響されるために低速にならざるをえず、また、ドラムに汚れが付着しやすく長時間の連続加工が難しいという欠点があった。
【０００８】
【特許文献５】
特開平７−９０７９８号公報
【特許文献６】
特開平１１−１２９８７号公報
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来の問題点を解決することにあり、特に、印刷時のミスドットがほとんどなく、印刷適性がフィルムタイプレベルの化粧シート原紙を提供する事を課題とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、かかる課題を解決するため鋭意研究の結果、２層構造エマルジョンを用い、平滑処理を行うことにより課題を解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
（１）含浸紙の表面に２層構造エマルジョンを塗工し、樹脂層を設けた後、該樹脂層に平滑処理を施した、平滑度が３０００秒以上である事を特徴とする化粧シート原紙であって、前記含浸紙に使用する原紙が、ポリアクリルアミド系紙力剤が内添されているものであり、前記２層構造エマルジョンが、中心部がブタジエン変性樹脂であり、外部がアクリル樹脂である、化粧シート原紙、
（２）前記２層構造エマルジョンの塗布量が、乾燥後３〜２０ｇ／ｍ^２である、上記（１）に記載の化粧シート原紙、
（３）前記平滑化処理が、樹脂層を乾燥後、ロール温度８０〜１５０℃の熱キャレンダーで平滑処理を行うことものである、上記（１）又は（２）に記載の化粧シート原紙、
を提供するものである。
【００１１】
【発明の実施の態様】
本発明で用いられる原紙は、パルプを主体として、ポリアクリルアミド系紙力剤を内添して抄造したものである。
パルプは、ＬＢＫＰ単独、あるいは必要に応じてＮＢＫＰを添加することができる。叩解度はｃ．ｓ．ｆ．３００〜５００ｍｌにすることが望ましい。ｃ．ｓ．ｆ．３００ｍｌ以下では叩解が進みすぎて含浸性や寸法安定性が悪くなり、一方、ｃ．ｓ．ｆ．５００ｍｌを超えると内部強度が低下しテープ剥離強度が悪くなり好ましくない。
【００１２】
ポリアクリルアミド系紙力剤はパルプに対して０．５〜４重量％内添される。
本発明で用いられるポリアクリルアミド系紙力剤としては、ポリアクリルアミドのアミド基を加水分解してカルボン酸に変換したもの、アクリルアミド系化合物に、アクリル酸を共重合させることによって得られるアニオン性高分子、他のモノマーとの共重合によって得られるカチオン性重合体、あるいは両方を兼ね備えた両性のもの、等を例示することができる。
ポリアクリルアミド系紙力剤の内添量が０．５重量％以下では十分な紙強度が得られなく、一方、４重量％を超えると地合が劣るとともにコスト的にも好ましくない。
【００１３】
原紙には、更に遮蔽性を出すために二酸化チタンに代表される白色系填料や有機、無機の着色顔料が添加される。
更に、ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン等の湿潤紙力剤、カルボキシメチルセルロース、でんぷん等の紙力増強剤、バンド、高分子凝集剤等の歩留まり向上剤、等を、必要に応じて添加することができる。
【００１４】
本発明で用いられる含浸紙は、上記原紙に、エマルジョン系樹脂を１０重量％以上含浸した、平滑度が１５秒以上のものであるが、平滑度が３００秒以上の含浸紙を用いると、印刷適性が更に良くなるため好ましい。
用いられる樹脂としては、アクリル酸エステル系、ＳＢＲ（スチレン−ブタジエンゴム）系、ＭＢＲ（メチルメタクリレ−ト−ブタジエンゴム）系のエマルジョン樹脂が挙げられ、単独あるいは混合して用いる事ができる。中でも、耐光性の点からアクリル酸エステル樹脂エマルジョンが好ましい。
含浸方法は、抄造後にインラインでサイズプレスなどにより含浸する方法、一旦抄造乾燥巻取り後にオフラインでディップ含浸する方法の何れでも良い。
【００１５】
本発明で用いられる２層構造エマルジョンとは、モノマーを重合反応の進行と共に逐次添加する方法で形成される、コア・シェル構造の２層構造を有するエマルジョンをいい、中心部（内層）の主成分がブタジエン変性樹脂で、外部（外層）の主成分がアクリル樹脂からなるエマルジョンを用いる。
【００１６】
中心部樹脂／外部樹脂の重量比率は、５０／５０〜８５／１５が好ましい。中心部比率が高いとキャレンダー剥がれが悪くなり、一方、外部比率が高いと印刷適性が劣る。
【００１７】
エマルジョン樹脂中心部のブタジエン変性樹脂は、ブタジエンと共重合可能なアクリロニトリル、スチレン、メタクリル酸エステルなどの共重合体である。重合体中のブタジエン比率は、全モノマー単位の３０〜６０重量％が好ましい。ブタジエン比率が３０％以下になると、インクの受理性が低下し、一方、６０％以上になるとブロッキング性が悪化する。
エマルジョン樹脂外部のアクリル樹脂は、（メタ）アクリル酸、アクリルアミドなどの官能基を有する(メタ)アクリル酸エステルの共重合体であり、樹脂のＴｇが２０℃以上のものが好ましい。樹脂のＴｇが２０℃以下になるとキャレンダー剥がれが悪くなり、更にブロッキング性も悪化する。
【００１８】
２層構造エマルジョン樹脂の塗工量（乾燥米坪量）は印刷適性に影響するので重要であり、３〜２０ｇ／ｍ^２である。塗工量が３ｇ／ｍ^２未満では塗工後の平面性が不十分となり印刷適性が十分に改善せず好ましくない。一方、２０ｇ／ｍ^２を越えると印刷適性は十分なもののコストアップとなり好ましくない。
２層構造エマルジョン樹脂の塗工は、抄紙機に備えているオンマシン塗工あるいは抄紙後のオフマシン塗工のいずれもが可能である。塗工方式は特に限定されるものではなく、例えばエアナイフコータ、ロッドバーコータ、ブレードコータなどのコータ及びその他の塗工方式が利用できる。
【００１９】
本発明の化粧シート原紙は、樹脂層を設けた後、平滑処理がなされた、平滑度が３０００秒以上、好ましくは５０００秒以上のものである。
平滑処理は、熱キャレンダー方式を使用することが望ましい。熱キャレンダー方式において、キャレンダーロール温度を８０〜１５０℃に設定することが好ましい。８０℃以下にすると印刷適性が劣り、一方、１５０℃以上にするとキャレンダー剥がれが悪くなる。
【００２０】
【実施例】
以下、本発明の実施例を挙げ詳細に説明する。
なお、実施例における化粧シート原紙の特性は以下の方法で評価した。
（１）平滑度：ＪＩＳＰ−８１１９に基づき、王研式平滑度測定機を用いて測定した。
（２）印刷適性：グラビア印刷機により階調印刷（大日精化製、ＴＨＢ１３赤）を施し、ハイライト部分のミスドットの状況を目視により判定した。

（３）キャレンダー剥がれ性：Ａ４サイズにカットしたサンプルを、熱キャレンダーを使用して下記の条件で平滑処理を行い、剥がれ易さを手の感覚により判定した。
キャレンダー条件
ロール温度：１１０℃、キャレン圧：２０ｋｇ／ｃｍ^２、キャレン速度：１０ｍ／ｍｉｎ
評価基準 ○：剥がれ易い、×：剥がれ難い
（４）テープ剥離強度：塗工面にセロハン粘着テープ（ニチバン製）を貼り付け、２ｋｇローラーを用いて３往復させて圧着し、３日間放置後、紙に対し直角方向に剥がして、表面状態を観察した。
評価基準 ○：変化なし、×：表面層或いは紙間から剥がれた。
【００２１】
実施例１
ポリアクリルアミド系紙力剤（荒川化学工業製、ポリストロン１２１３）３部、着色顔料１０部、各種製紙用助剤（湿潤紙力剤（ポリアミドポリアミン）１部、硫酸アルミニウム１部、アルミン酸ナトリウム０．５部）を内添した５０ｇ／ｍ^２の原紙に、アクリル酸エステル系エマルジョン（日本ゼオン社製、ニポ−ルＬＸ８１４）を２０重量％含浸後、ス−パ−キャレンダ−にて平滑化処理して平滑度５００秒の含浸紙を得た。
この含浸紙に、中心部がブタジエン変性樹脂で、外部がアクリル樹脂の２層構造エマルジョン（三井化学社製、ＸＣＦ−１０６）を乾燥後塗工量７ｇ／ｍ^２になるようにバーコ−トして、乾燥した後、熱キャレンダーを使用し、１１０℃ロール温度で平滑処理を行い、化粧シート原紙を作製した。
【００２２】
実施例２
実施例１において、２層構造エマルジョンの塗工量を７ｇ／ｍ^２に代えて１６ｇ／ｍ^２とした以外、実施例１と同様に実施し、化粧シート原紙を作製した。
【００２３】
実施例３
実施例１において、含浸紙にスーパーキャレンダーにて平滑処理することなく（平滑度１６秒）、他は実施例１と同様に実施し、化粧シート原紙を作製した。
【００２４】
比較例１
実施例１において、２層構造エマルジョンを塗工することなく、他は実施例１と同様に実施し、樹脂層のない化粧シート原紙を作製した。
【００２５】
比較例２
実施例１において、塗工剤として２層構造エマルジョン樹脂に代えて、実施例１の２層構造エマルジョン１００重量部にカオリン（カナヤ興産社製ＨＴカオリン）４０重量部を添加した塗工剤を用いた以外、実施例１と同様に実施し、化粧シート原紙を作製した。
【００２６】
比較例３
実施例１において、原紙にポリアクリルアミド系紙力剤を内添しない処方を用いて原紙を製造した以外、実施例１と同様に実施し、化粧シート原紙を作製した。
【００２７】
比較例４
実施例１において、中心部がブタジエン変性樹脂で外部がアクリル樹脂である２層構造エマルジョン樹脂に代えて、中心部がアクリル樹脂で外部がアクリル樹脂の２層構造エマルジョン（三井化学社製ボンロンＳ−１３２０）を用いた以外、実施例１と同様に実施し、化粧シート原紙を作製した。
【００２８】
比較例５
実施例１において、２層構造エマルジョンの塗工量を７ｇ／ｍ^２に代えて２ｇ／ｍ^２とした以外、実施例１と同様に実施し、化粧シート原紙を作製した。
【００２９】
比較例６
実施例１において、熱キャレンダーロールのロール温度を１１０℃に代えて７０℃とした以外、実施例１と同様に実施し、化粧シート原紙を作製した。
【００３０】
比較例７
化粧シート基材用塩化ビニルフィルムである。
【００３１】
比較例８
化粧シート基材用オレフィンフィルムである。
【００３２】
実施例、比較例により得られた化粧シート原紙の特性を表１に示す。
【００３３】
【表１】

【００３４】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、印刷時のミスドットがほとんどなく、印刷適性がフィルムレベルの化粧シート原紙が提供され、テープ剥離強度も良好であり、キャレンダー剥がれも容易である、という優れた効果を奏する。[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention performs solid printing and pattern printing with a gravure printing machine, and is attached to a base material such as plywood, particle board, medium fiber board, etc. to make a decorative board, and is used as a surface material for building materials or furniture. The present invention relates to a decorative sheet base paper.
[0002]
[Prior art]
The decorative sheet base material is divided into an impregnated paper type that uses impregnated paper and a film type that uses vinyl chloride film, polyolefin film, etc., but in recent years, considering environmental issues, the transition from film type to impregnated paper type Is progressing. However, the film type has excellent printability such that there are almost no misdots at the time of printing, and the impregnated paper type has a disadvantage that printability is inferior.
Therefore, in order to eliminate such drawbacks, studies have been made on improving printability such as performing a smoothing treatment on the impregnated paper, providing a resin layer on the impregnated paper, or using a cast coating method.
[0003]
For example, Patent Documents 1, 2, and 3 propose a method of applying a pigment after impregnation and calendering, but have not yet achieved film-type printability.
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Publication No. 62-28238 [Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-273895 [Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-102396
Patent Document 4 proposes a method of performing a smoothing treatment after clear-coating only the resin liquid after impregnation. However, there is a problem that even if the glass transition temperature of the resin is raised, the calendar peelability is poor and the productivity is poor, and if the glass transition temperature of the resin is too high, the resin becomes hard and a smooth surface is difficult to obtain. It was.
[0006]
[Patent Document 4]
Japanese Patent Laid-Open No. 63-190092
Furthermore, Patent Documents 5 and 6 propose a casting method using a pigment and a binder resin. The casting method is a method for transferring the surface property of a cast drum to a coating surface, and the coating liquid is wet. Or it is necessary to contact a cast drum in a semi-wet state. For this reason, since the processing speed is affected by drying, the speed has to be low, and there is a drawback in that dirt is likely to adhere to the drum and continuous processing for a long time is difficult.
[0008]
[Patent Document 5]
JP-A-7-90798 [Patent Document 6]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-12987
[Problems to be solved by the invention]
It is an object of the present invention to solve such a conventional problem, and in particular, to provide a decorative sheet base paper having a film type level with almost no misdots at the time of printing.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve such problems, the present inventors have found that the problem can be solved by performing a smoothing treatment using a two-layer emulsion, and have completed the present invention.
That is, the present invention
(1) A decorative sheet base paper, wherein a two-layer emulsion is applied to the surface of the impregnated paper, a resin layer is provided, and then the resin layer is smoothed, and the smoothness is 3000 seconds or more. The base paper used for the impregnated paper is one in which a polyacrylamide type paper strength agent is internally added, the two-layer structure emulsion is composed of a butadiene-modified resin at the center and an acrylic resin at the outside. A decorative sheet base paper ,
(2) The decorative sheet base paper according to (1) , wherein the coating amount of the two-layer structure emulsion is 3 to 20 g / m ² after drying,
(3) The decorative sheet base paper according to the above (1) or (2) , wherein the smoothing treatment is to perform a smoothing treatment with a heat calendar having a roll temperature of 80 to 150 ° C. after drying the resin layer,
Is to provide.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The base paper used in the present invention is a paper mainly made of pulp and internally added with a polyacrylamide paper strength agent.
The pulp can contain LBKP alone or NBKP as necessary. The beating degree is c. s. f. It is desirable to make it 300-500 ml. c. s. f. Below 300 ml, beating progresses too much and impregnation and dimensional stability deteriorate, while c. s. f. If it exceeds 500 ml, the internal strength is lowered and the tape peel strength is deteriorated.
[0012]
The polyacrylamide type paper strength agent is added in an amount of 0.5 to 4% by weight based on the pulp.
Examples of the polyacrylamide paper strength agent used in the present invention include those obtained by hydrolyzing the amide group of polyacrylamide to convert it into carboxylic acid, and an anionic polymer obtained by copolymerizing acrylic acid with an acrylamide compound. Examples thereof include a cationic polymer obtained by copolymerization with another monomer, or an amphoteric one having both.
If the amount of the polyacrylamide type paper strength agent added is 0.5% by weight or less, sufficient paper strength cannot be obtained. On the other hand, if it exceeds 4% by weight, the formation is inferior and the cost is not preferred.
[0013]
The base paper is further added with a white filler typified by titanium dioxide and organic and inorganic color pigments in order to provide further shielding.
Furthermore, wet paper strength agents such as polyamide polyamine epichlorohydrin, paper strength enhancers such as carboxymethyl cellulose and starch, yield improvers such as bands and polymer flocculants, etc. can be added as necessary. .
[0014]
The impregnated paper used in the present invention is the above-mentioned base paper impregnated with 10% by weight or more of an emulsion-based resin and has a smoothness of 15 seconds or more. This is preferable because the aptitude is further improved.
Examples of the resin to be used include acrylate ester-based, SBR (styrene-butadiene rubber) -based, and MBR (methyl methacrylate-butadiene rubber) -based emulsion resins, which can be used alone or in combination. Among these, an acrylate resin emulsion is preferable from the viewpoint of light resistance.
The impregnation method may be either an in-line impregnation method after paper making using a size press or the like, or a method of once dipping impregnation offline after paper making and drying.
[0015]
The two-layer emulsion used in the present invention refers to an emulsion having a two-layer structure of a core / shell structure formed by a method in which monomers are sequentially added as the polymerization reaction proceeds, and the main component of the central part (inner layer) Is an butadiene-modified resin, and an emulsion in which the main component of the outside (outer layer) is an acrylic resin is used .
[0016]
The weight ratio of the center resin / external resin is preferably 50/50 to 85/15. When the center ratio is high, the calendar peels off, whereas when the external ratio is high, the printability is poor.
[0017]
The butadiene-modified resin at the center of the emulsion resin is a copolymer such as acrylonitrile, styrene, or methacrylic ester that can be copolymerized with butadiene. The butadiene ratio in the polymer is preferably 30 to 60% by weight of the total monomer units. When the butadiene ratio is 30% or less, the acceptability of the ink is lowered, while when it is 60% or more, the blocking property is deteriorated.
The acrylic resin outside the emulsion resin is a copolymer of (meth) acrylic acid ester having a functional group such as (meth) acrylic acid or acrylamide, and preferably has a resin Tg of 20 ° C. or higher. When the Tg of the resin is 20 ° C. or lower, the calendar peels off, and the blocking property also deteriorates.
[0018]
The coating amount (dry rice basis weight) of the two-layer structure emulsion resin is important because it affects the printability, and is 3 to 20 g / m ² . If the coating amount is less than 3 g / m ² , the flatness after coating becomes insufficient, and the printability is not sufficiently improved, which is not preferable. On the other hand, if it exceeds 20 g / m ² , the printability is sufficient but the cost increases, which is not preferable.
The two-layer structure emulsion resin can be applied by either on-machine coating provided in a paper machine or off-machine coating after paper making. The coating method is not particularly limited, and for example, a coater such as an air knife coater, a rod bar coater, and a blade coater, and other coating methods can be used.
[0019]
The decorative sheet base paper of the present invention has a smoothness of 3000 seconds or more, preferably 5000 seconds or more, which has been smoothed after providing a resin layer.
It is desirable to use a heat calendar method for the smoothing process. In the heat calendar system, the calendar roll temperature is preferably set to 80 to 150 ° C. When the temperature is 80 ° C. or lower, the printability is inferior.
[0020]
【Example】
Examples of the present invention will be described in detail below.
The properties of the decorative sheet base paper in the examples were evaluated by the following methods.
(1) Smoothness: Based on JIS P-8119, measured using a Oken type smoothness measuring machine.
(2) Printing suitability: Gradation printing (manufactured by Dainichi Seika Co., Ltd., THB13 red) was performed using a gravure printing machine, and the status of missed dots in the highlight portion was visually determined.

(3) Calendar peelability: A sample cut to A4 size was smoothed under the following conditions using a thermal calendar, and the ease of peeling was judged by hand feeling.
Calender condition Roll temperature: 110 ° C., Calen pressure: 20 kg / cm ² , Calen speed: 10 m / min
Evaluation criteria ○: Easy to peel, ×: Hard to peel (4) Tape peel strength: Cellophane adhesive tape (made by Nichiban) is pasted on the coated surface, it is reciprocated 3 times using a 2 kg roller, and left for 3 days, then paper The surface state was observed by peeling off in a direction perpendicular to the surface.
Evaluation criteria ○: No change, ×: Peeled from the surface layer or between papers.
[0021]
Example 1
3 parts polyacrylamide paper strength agent (Arakawa Chemical Industries, Polystron 1213), 10 parts color pigment, 1 part paper auxiliary (wet paper strength (polyamide polyamine), 1 part aluminum sulfate, 0 sodium aluminate .5 parts) is impregnated with 50 wt./m ² base paper and impregnated with 20% by weight of an acrylic ester emulsion (Nipol LX814, manufactured by Nippon Zeon Co., Ltd.) and then smoothed with a super calender. Thus, an impregnated paper having a smoothness of 500 seconds was obtained.
This impregnated paper was bar-coated with a two-layer emulsion (made by Mitsui Chemicals, XCF-106) with a butadiene-modified resin at the center and an acrylic resin on the outside so that the coating amount was 7 g / m ² after drying. After drying, a heat calender was used, and smoothing treatment was performed at a roll temperature of 110 ° C. to prepare a decorative sheet base paper.
[0022]
Example 2
A decorative sheet base paper was prepared in the same manner as in Example 1, except that the coating amount of the two-layer structure emulsion was changed to 16 g / m ² instead of 7 g / m ² .
[0023]
Example 3
In Example 1, without impregnating the impregnated paper with a super calender (smoothness of 16 seconds), the rest was carried out in the same manner as in Example 1 to prepare a decorative sheet base paper.
[0024]
Comparative Example 1
Example 1 was carried out in the same manner as Example 1 without applying the two-layer emulsion, and a decorative sheet base paper without a resin layer was produced.
[0025]
Comparative Example 2
In Example 1, a coating agent in which 40 parts by weight of kaolin (HT Kaolin manufactured by Kanaya Kosan Co., Ltd.) is added to 100 parts by weight of the two-layer emulsion of Example 1 is used instead of the two-layer emulsion resin. A decorative sheet base paper was prepared in the same manner as in Example 1 except that the decorative sheet base paper was used.
[0026]
Comparative Example 3
A decorative sheet base paper was prepared in the same manner as in Example 1 except that the base paper was manufactured using a prescription in which no polyacrylamide-based paper strength agent was internally added to the base paper.
[0027]
Comparative Example 4
In Example 1, instead of a two-layer emulsion resin having a butadiene-modified resin at the center and an acrylic resin on the outside, a two-layer emulsion having an acrylic resin at the center and an acrylic resin on the outside (Bonlon S- manufactured by Mitsui Chemicals, Inc.) A decorative sheet base paper was produced in the same manner as in Example 1 except that 1320) was used.
[0028]
Comparative Example 5
A decorative sheet base paper was prepared in the same manner as in Example 1, except that the coating amount of the two-layer structure emulsion was changed to 2 g / m ² instead of 7 g / m ² .
[0029]
Comparative Example 6
In Example 1, it carried out similarly to Example 1 except having changed the roll temperature of the heat calendar roll into 70 degreeC instead of 110 degreeC, and produced the decorative sheet base paper.
[0030]
Comparative Example 7
This is a vinyl chloride film for a decorative sheet substrate.
[0031]
Comparative Example 8
It is an olefin film for decorative sheet substrates.
[0032]
Table 1 shows the properties of the decorative sheet base paper obtained by the examples and comparative examples.
[0033]
[Table 1]

[0034]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, there is provided a decorative sheet base paper having almost no misdots at the time of printing, a film level of printability, good tape peeling strength, and easy calendar peeling. , Has an excellent effect.

Claims

Coating the two-layer structure emulsion to the surface of the impregnated paper, after providing the resin layer was subjected to smoothing treatment to the resin layer, a decorative sheet base paper, wherein the smoothness is not less than 3000 seconds The base paper used for the impregnated paper is one in which a polyacrylamide-based paper strength agent is internally added, the two-layer structure emulsion is a butadiene-modified resin at the center, and an acrylic resin at the outside. Sheet base paper .

The decorative sheet base paper according to claim 1 , wherein the coating amount of the two-layer structure emulsion is 3 to 20 g / m ² after drying.

The decorative sheet base paper according to claim 1 or 2 , wherein the smoothing treatment is performed by drying the resin layer and then performing a smoothing treatment with a heat calendar having a roll temperature of 80 to 150 ° C.