JP4108712B2 - 自動車用燃料残量検出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、燃料の液面で浮動するフロートと連動する可変抵抗の抵抗値を測定することによって燃料残量を検出する自動車用燃料残量検出装置に関し、特に可変抵抗の接触抵抗の増大を抑制して、高精度の残量検出を実現できるように改良された自動車用燃料残量検出装置に関するものである。
従来から、自動車に搭載された燃料タンク内の燃料残量を検出する可変抵抗は幅広く実用されているが、可変抵抗の機械的寿命を延長することや接触抵抗の増大を防止することを目的として、様々な工夫がなされている。
この種の従来装置の第1例として、たとえば可変抵抗の材質と製造方法による特性改善を目指した燃料レベルセンダーが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
また、従来装置の第2例として、可変抵抗に線形領域と非線形領域とを設けることにより、硫化膜の発生にともなって接触抵抗が増大しても、可変抵抗の抵抗値が急変する位置を検出して特定位置の検出を可能にした燃料タンクレベルセンサおよび燃料残存量計測装置が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
さらに、従来装置の第3例として、繰返しパルス電流によって接点面の酸化膜を破壊する接点信号判別装置が提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
特開平11−211540号公報(図4、要約) 特開2003−343379号公報(図1、要約) 特開平7−14463号公報(図1、要約)
しかし、特許文献1、2に開示された技術は製造側の技術または製品自体の改善に関するものであって、可変抵抗の接触抵抗の増大をユーザ側で抑制して使用することを提示するものではない。
また、特許文献3に開示された技術は閉路(ON)した接点間に微小電流を連続通電するとともに比較的大きなパルス電流を断続通電し、閉路した接点間電圧に応動した論理反転出力を得るように構成されたものであって、可変一定の抵抗値成分と接触抵抗成分とが直列接続されることになる可変抵抗の場合には、可変抵抗の抵抗値成分が大きな値となっているのか接触抵抗成分が大きな値となっているのかの識別が困難であるとともに、繰返しパルス電流の影響によって、可変抵抗の両端電圧を測定することが困難となる課題があった。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、燃料レベル検出用の可変抵抗に対する接触抵抗の増大を抑制しながら、高精度に抵抗値を測定することのできる自動車用燃料残量検出装置を得ることを目的とする。
この発明による自動車用燃料残量検出装置は、燃料の液面で浮動するフロートの位置と連動する可変抵抗と、当該可変抵抗の抵抗値を測定する抵抗値測定手段とを備え、電源スイッチが閉路しているときに車載バッテリから給電されて、抵抗値測定手段により測定された可変抵抗の抵抗値から燃料残量を推定表示する自動車用燃料残量検出装置であって、可変抵抗は、一対の固定端子間を移動する摺動子に設けられた摺動端子が一方の固定端子に接続された2端子形式のものであって、摺動子の移動位置に応じて可変抵抗の両端電圧が変化する関係に車載バッテリから給電され、抵抗値測定手段は、可変抵抗に給電する測定電流供給回路およびパルス電流供給回路と、AD変換器と、マイクロプロセッサとにより構成され、マイクロプロセッサには、プログラムメモリとRAMメモリが併用され、プログラムメモリには、少なくとも読出信号発生手段と抵抗値演算手段となる制御プログラムが格納され、測定電流供給回路は、可変抵抗の抵抗値を算出するために、車載バッテリから可変抵抗に対して測定電流Isを供給し、パルス電流供給回路は、可変抵抗の接触抵抗の増大を抑制するために、車載バッテリから可変抵抗に対して、測定電流Isよりも大きな値であるパルス電流Ipを給電周期Tpで定期的に供給し、AD変換器は、可変抵抗の両端電圧Vrの値をデジタル変換し、当該デジタル変換データは、読出信号発生手段によって生成された読出タイミング信号に基づいて、マイクロプロセッサを介してRAMメモリに転送され、読出信号発生手段は、パルス電流供給回路がパルス電流Ipを供給している期間を除いたタイミングで、AD変換器に対して読出周期Tsの読出タイミング信号を供給し、抵抗値演算手段は、可変抵抗の両端電圧Vrと測定電流Isとの比率に基づいて、車載バッテリの電源電圧の変動の影響を受けることなく可変抵抗の抵抗値Rv(=Vr/Is)を算出し、可変抵抗の抵抗値Rvから燃料残量を推定し、電源スイッチが閉路されているときにあって、可変抵抗が接触不良によって断路すると、当該可変抵抗と摺動端子間には常時車載バッテリの電源電圧が印加されるように構成されている
この発明によれば、燃料レベル検出用の可変抵抗にパルス電流を断続供給して、可変抵抗と摺動子との接触面を加熱することにより、可変抵抗の接触抵抗の増大を抑制することができる。
また、大きなパルス電流であっても短時間の給電を周期的に反復することにより、給電回路の発熱を抑制することができる。さらに、パルス電流の給電中は可変抵抗の両端電圧の測定を行わずに、パルス電流の給電精度の影響を受けないようにすることにより、安価なパルス電流供給回路を構成することができる。
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1に係る自動車用燃料残量検出装置の全体構成を示す回路ブロック図である。
図1において、自動車用燃料残量検出装置10Aは、主として、燃料レベル検出用の可変抵抗105aと、エンジン制御装置100Aと、表示パネル盤(俗に「インパネ」と称される)108Aとを備えている。
エンジン制御装置100Aは、電源リレー102の出力接点102aを介して、車載バッテリ101が接続されている。
電源リレー102は、常開の出力接点102aおよび励磁コイル102bを含み、励磁コイル102bは、エンジン制御装置100A内の電源制御回路121によって励磁駆動され、出力接点102aを閉成するようになっている。
また、車載バッテリ101とエンジン制御装置100Aとの間には、電源スイッチ103が接続され、電源スイッチ103の閉成操作時に、電源制御回路121と協働して電源リレー102を付勢するようになっている。
また、エンジン制御装置100Aには、燃料レベルセンサを構成する可変抵抗105aが接続されており、可変抵抗105aはフロート105bに応動するようになっている。
フロート105bは、燃料タンク(図示せず)内の燃料の液面(燃料残量に対応する)で浮動しており、可変抵抗105aの抵抗値は、フロート105bの位置に連動して変化する。
また、エンジン制御装置100Aには、表示パネル盤108Aに加えて、アナログセンサ群104、スイッチセンサ群106および電気負荷群107が接続されている。さらに、エンジン制御装置100Aには、必要に応じて外部ツール109が着脱自在に接続される。
表示パネル盤108Aは、第2のマイクロプロセッサ(SCPU)81と、第2のプログラムメモリ(ROM)82Aと、燃料残量表示器83と、減少予告表示器84と、限界警告表示器85と、異常報知器86とを有する。
エンジン制御装置100Aは、可変抵抗105aの抵抗値を測定する抵抗値測定手段を備えており、抵抗値測定手段により測定された可変抵抗105aの抵抗値から燃料残量を推定するようになっている。
エンジン制御装置100A内の抵抗値測定手段は、可変抵抗105aに給電する測定電流供給回路(固定抵抗129)およびパルス電流供給回路(トランジスタ123)と、AD変換器114と、CPUからなるマイクロプロセッサ110Aとにより構成されている。
マイクロプロセッサ110Aは、後述するように、読出信号発生手段および抵抗値演算手段を含む。
また、マイクロプロセッサ110Aは、少なくとも読出信号発生手段および抵抗値演算手段を構成する制御プログラムを格納したプログラムメモリ(FMEM)111Aと、演算処理用のRAMメモリ(RMEM)112と、データメモリ(DMEM)113と、スイッチセンサ群106からのON/OFF信号DIを取り込む入力端子と、電気負荷群107に駆動信号DOを供給する出力端子と、パルス給電指令DRを生成するための出力端子とを有する。
プログラムメモリ111Aは、たとえば不揮発性のフラッシュメモリからなり、マイクロプロセッサ110A内のデータメモリ113は、不揮発性のメモリ(たとえば、EEPROMメモリ)により構成されている。
測定電流供給回路を構成する固定抵抗129は、可変抵抗105aの抵抗値を算出するために、車載バッテリ101から可変抵抗105aに対して測定電流Isを供給する。
パルス電流供給回路を構成するトランジスタ123は、可変抵抗105aの接触抵抗の増大を抑制するために、車載バッテリ101から可変抵抗105aに対して、測定電流Isよりも大きな値であるパルス電流Ipを給電周期Tpで定期的に供給する。
AD変換器114は、可変抵抗105aの両端電圧Vrの値をデジタル変換して、マイクロプロセッサ110A内の読出信号発生手段によって生成された読出タイミング信号115aに基づいて、マイクロプロセッサ110Aを介してRAMメモリ112に転送する。
マイクロプロセッサ110A内の読出信号発生手段は、トランジスタ123(パルス電流供給回路)がパルス電流Ipを供給している期間を除いたタイミングで、AD変換器114に対して読出周期Tsの読出タイミング信号115aを供給する。
マイクロプロセッサ110A内の抵抗値演算手段は、可変抵抗105aの両端電圧Vrと測定電流Isとの比率に基づいて、可変抵抗105aの抵抗値Rv(=Vr/Is)を算出し、可変抵抗105aの抵抗値Rvから燃料残量を推定する。
また、エンジン制御装置100Aは、前述の電源制御回路121、AD変換器114、マイクロプロセッサ110A、固定抵抗129(測定電流供給回路)およびトランジスタ123(パルス電流供給回路)に加えて、定電圧電源回路120と、分圧抵抗122a、122bと、トランジスタ123のベース抵抗124および駆動トランジスタ125と、トランジスタ123の開路用安定抵抗127aおよび限流抵抗128と、駆動トランジスタ125の駆動抵抗126および開路用安定抵抗127bと、可変抵抗105aの両端電圧Vrの高周波成分をカットする入力フィルタ回路130と、入力フィルタ回路130を構成する直列抵抗131および平滑用コンデンサ132とを備えている。
AD変換器114は、分圧抵抗122a、122b(電源電圧Vbの測定回路)の接続点電位が印加される第1チャンネルCH1と、入力フィルタ回路130を介した可変抵抗105aの両端電圧Vrが印加される第2チャンネルCH2と、アナログセンサ群104からの検出信号が印加される入力端子とを有する。
また、AD変換器114は、マイクロプロセッサ110Aから入力される読出タイミング信号115aおよびチャンネル指定信号116aに応動して、指定チャンネルのアナログ入力電圧をデジタル変換して、AD変換完了信号115bおよび測定データ116bをマイクロプロセッサ110Aに送信するようになっている。
定電圧電源回路120は、マイクロプロセッサ110Aに対する制御電源ユニットを構成しており、車載バッテリ101の電源電圧Vbから制御電圧Vccを生成して、マイクロプロセッサ110Aに供給する。
上記構成からなるエンジン制御装置100Aは、可変抵抗(燃料レベルセンサ)105aの信号処理を行い、燃料残量を示す信号などを表示パネル盤108Aに出力し、表示パネル盤108A内の燃料残量表示器83は、エンジン制御装置100Aからの出力信号に基づいて燃料残量を表示する。
アナログセンサ群104は、たとえばエンジンの吸気量を測定するエアフローセンサ、アクセルペダルの踏込み度合いを検出するアクセルポジションセンサ、スロットル弁開度を検出するスロットルポジションセンサ、排気ガスセンサ、エンジンの冷却水の温度センサなどのエンジン運転状態を監視する各種センサからなり、インタフェース回路(図示せず)を介して、運転状態情報をマイクロプロセッサ110Aと協働するAD変換器114に入力する。
アナログセンサに含まれる可変抵抗105aは、燃料タンク(図示せず)内に設けられており、燃料の液面で浮動するフロート105bの位置によって抵抗値が増減し、燃料残量が少なくなると抵抗値が増大して両端電圧Vrが増大するようになっている。
各種スイッチセンサ群106は、たとえばエンジンのクランク角センサ、車速測定用のパルスセンサなどのエンジン運転状態を監視する各種センサからなり、インタフェース回路(図示せず)を介して、ON/OFF動作による運転状態情報をマイクロプロセッサ110Aに入力する。
各種電気負荷群107は、たとえば燃料噴射弁の駆動用電磁コイル、エンジンの点火コイル(エンジン形式がガソリンエンジンの場合)、吸気スロットルの弁開度制御用モータ、排気循環弁の駆動用モータ、変速機の変速段切換用電磁弁などからなり、インタフェース回路(図示せず)を介して、マイクロプロセッサ110Aから給電駆動される。
表示パネル盤108Aは、前述の各種表示機器などを備えており、シリアルインタフェース回路(図示せず)を介してマイクロプロセッサ110Aに接続され、第2の電源スイッチ(図示せず)を介して車載バッテリ101から給電される。また、表示パネル盤108A内の第2のマイクロプロセッサ81は、第2の定電圧電源回路(図示せず)を介して駆動される。
たとえば、表示パネル盤108A内の第2のプログラムメモリ82Aは、マスクROMメモリからなり、表示パネル盤108Aとしての各種表示制御プログラムを含み、一部の制御プログラムとして、後述する図4内の残量換算手段(ステップ420)、予告判定手段(ステップ421)、限界判定手段(ステップ422)などのプログラムを含む。
外部ツール109は、製品の出荷検査時や保守点検操作時に、着脱コネクタおよびシリアルインタフェース回路(ともに図示せず)を介して、マイクロプロセッサ110Aに接続される。
エンジン制御装置100A内のマイクロプロセッサ110Aにおいて、プログラムメモリ111A、RAMメモリ112およびデータメモリ113は、互いに協働するように、バス接続またはシリアル接続されている。
プログラムメモリ111A内には、エンジン制御装置100Aとしての入出力制御プログラムに加えて、後述する図2および図3内の安定待機手段(ステップ203)、読出信号発生手段(ステップ204b)、抵抗値演算手段(ステップ300)、平均化演算手段(ステップ304)、異常判定手段(ステップ307)、異常報知指令手段(ステップ308)、異常履歴保存手段(ステップ311)を構成する制御プログラムや、判定閾値となる各種の制御データが格納されている。
多チャンネルのAD変換器114は、たとえば、16チャンネル10ビット分解能を有し、マイクロプロセッサ110AからのAD変換指令である読出タイミング信号115aおよびチャンネル指定信号116aに応動して、指定チャンネルのアナログ入力電圧をデジタル信号に変換するとともに、指定チャンネルのアナログ入力電圧をデジタル変換し、AD変換完了信号115bおよび測定データ116bとしてマイクロプロセッサ110Aに送信する。
これにより、マイクロプロセッサ110Aは、AD変換完了信号115bに応答して、指定チャンネルのアナログ入力電圧のデジタル変換値を測定データ116bとして取り込み、RAMメモリ112内の所定アドレスに書き込むようになっている。
エンジン制御装置100A内の定電圧電源回路(制御電源ユニット)120は、電源リレー102の出力接点102aから給電されて、車載バッテリ101の電源電圧Vb(=DC10V〜16V)に基づいて制御電圧Vcc(=5V)を生成し、マイクロプロセッサ110Aを含む各回路部に安定化電圧を供給する。制御電圧Vccは、そのままAD変換器114の基準電圧Vrefとして利用される。
エンジン制御装置100A内の電源制御回路121は、電源スイッチ103が閉路されると、これに応答して、直ちに電源リレー102を付勢するが、電源スイッチ103が開路(OFF)されたときには、所定の遅延時間をおいてから電源リレー102を消勢するように構成されている。これにより、電源スイッチ103の開路時の遅延遮断期間において、マイクロプロセッサ110Aの退避処理が行われるようになっている。
AD変換器114の基準電圧端子には、基準電圧Vref(=Vcc)が印加されており、AD変換器114において、アナログ入力電圧Aiと、デジタル変換出力Diと、基準電圧Vrefと、分解能nとの関係は、以下の式(1)で示される。
Di=(2^n−1)×(Ai/Vref) ・・・(1)
式(1)において、(2^n−1)で表される定数Kは、分解能n=10の場合には、K=2^10−1=1023となる。
互いに直列接続された分圧抵抗122a、122bには、電源電圧Vbが印加されており、中間接続点からの分圧電圧は、AD変換器114の第1チャンネルCH1に入力されている。
なお、分圧抵抗122a、122bによる分圧比は、電源電圧Vbが最大であるときのAD変換器114への入力電圧(分圧電圧)が、基準電圧Vref(=DC5V)と等しくなるように設定されている。
トランジスタ123(パルス電流供給回路)は、ベース抵抗124および駆動トランジスタ125を介して通電駆動され、駆動トランジスタ125は、駆動抵抗126を介したマイクロプロセッサ110Aのパルス給電指令DRにより駆動されるようになっている。
開路用安定抵抗127aは、トランジスタ123のベース端子およびエミッタ端子間に接続され、同様に、開路用安定抵抗127bは、トランジスタ125のベース端子およびエミッタ端子間に接続されている。
トランジスタ123が導通すると、可変抵抗105aは、限流抵抗128を介して車載バッテリ101に接続され、数10mA程度の比較的大きなパルス電流Ipが供給されるようになっている。
一方、トランジスタ123が開路しているときには、可変抵抗105aは、固定抵抗129(測定電流供給回路)を介して車載バッテリ101に接続され、数mA程度の比較的小さな電流が供給されるようになっている。
一端が車体接地された可変抵抗105aの他端は、入力フィルタ回路130内の直列抵抗131を介して、AD変換器114の第2チャンネルCH2に接続されている。
また、直列抵抗131とAD変換器114の入力端子との接続点には、平滑用コンデンサ132が接続されている。
これにより、直列抵抗131および平滑用コンデンサ132からなる入力フィルタ回路130は、ローパスフィルタを構成し、可変抵抗105aからAD変換器114の第2チャンネルCH2に至る信号配線に重畳するノイズ電圧を抑制するようになっている。
次に、図1のように構成されたこの発明の実施の形態1に係る自動車用燃料残量検出装置10Aの概略動作について説明する。
まず、電源スイッチ103が閉路されると、電源リレー102の出力接点102aが閉路し、定電圧電源回路120は、車載バッテリ101から給電されて、安定化された制御電圧Vccを生成し、これにより、マイクロプロセッサ110Aが動作を開始する。
マイクロプロセッサ110Aは、アナログセンサ群104から得られるアナログ信号の電圧レベルと、スイッチセンサ群106から得られるON/OFF信号DIの動作状態と、プログラムメモリ111Aに格納されている入出力制御プログラムとに応動して、電気負荷群107の駆動制御を行う。
次に、図2および図3のフローチャートを参照しながら、マイクロプロセッサ110Aによる可変抵抗105a(燃料レベルセンサ)の抵抗値の算出処理について説明する。
図2はマイクロプロセッサ110Aの前半動作を示し、図3はマイクロプロセッサ110Aの後半動作を示しており、図2および図3の処理フローは、ノードAを介して連続的に実行される。
図2において、ステップ203は安定待機手段を構成し、ステップ204bは読出信号発生手段を構成している。
また、図3において、ステップ300は抵抗値演算手段を構成し、ステップ304は平均化演算手段を構成し、ステップ307は異常判定手段を構成し、ステップ308は異常報知指令手段を構成し、ステップ311は異常履歴保存手段を構成している。
まず、図2において、マイクロプロセッサ110Aは、所定周期(たとえば、平均周期で約10msec)ごとに活性化されることにより、センサ入力処理を開始する(ステップ200)。
なお、開始ステップ200の活性化間隔が、たとえば、20msecを超過すると、ウォッチドッグタイマ(図示せず)が動作してマイクロプロセッサ110Aが初期化・再起動されるようになっている。
続いて、図2および図3の制御フローの実行回数が所定回数(たとえば、5回)に達したか否かにより、可変抵抗105aに対してパルス電流Ipを供給するパルス給電実行時期(過給時期)であるか否かを判定し(ステップ201)、ステップ201を通過する回数が5回に達していない(すなわち、NO)と判定されれば、直ちにステップ204a(後述する)に移行する。
一方、ステップ201において、ステップ201を通過する回数が5回に達した(すなわち、YES)と判定されれば、所定パルス幅(たとえば、数msec)のパルス給電指令DRを生成する(ステップ202)。
なお、ステップ201においては、図2および図3の制御フローの実行により、ステップ201を通過する回数がたとえば5回に達するごとに1回の割合で「YES」と判定されてステップ202に移行し、他の4回は「NO」と判定されてステップ204aに移行するようになっている。
ステップ202により、パルス給電指令DRが論理レベル「H」になると、駆動トランジスタ125およびトランジスタ123が閉路し、限流抵抗128を介して、可変抵抗105aにパルス電流Ipが供給される。
続いて、安定待機手段(ステップ203)により、ステップ202での可変抵抗105aに対するパルス給電(パルス電流Ipの供給)の完了にともない、急増していた平滑コンデンサ132の充電電圧が正常値に復帰するまで、数msecの時間待ち処理(過給停止安定待機)を実行する。
続いて、AD変換器114に対し、チャンネル指定信号116aにより第1チャンネルCH1を指定するとともに、読出タイミング信号115aを生成して、第1チャンネルCH1に入力された分圧電圧(電源電圧Vbに比例する)のデジタル変換を指令する(ステップ204a)。
なお、AD変換器114が1つの入力信号のデジタル変換を行うために必要な時間は、図2および図3の制御フローの中では無視できる程度の微小時間である。
次に、AD変換器114からAD変換完了信号115bを受信したか否かを判定し(ステップ205a)、未受信である(すなわち、NO)と判定されれば、ステップ205aに復帰して受信を待機する。
一方、ステップ205aにおいて、AD変換完了信号115bを受信した(すなわち、YES)と判定されれば、第1チャンネルCH1に入力されている分圧電圧のデジタル変換値をRAMメモリ112の第1アドレスに格納する(ステップ206a)。
続いて、AD変換器114に対し、チャンネル指定信号116aにより第2チャンネルCH2を指定するとともに、読出タイミング信号115aを生成して、第2チャンネルCH2に入力された可変抵抗105aの両端電圧Vrの値のデジタル変換を指令する(ステップ204b)。
次に、AD変換器114からAD変換完了信号115bを受信したか否かを判定し(ステップ205b)、未受信である(すなわち、NO)と判定されれば、ステップ205bに復帰して受信を待機する。
一方、ステップ205bにおいて、AD変換完了信号115bを受信した(すなわち、YES)と判定されれば、第2チャンネルCH2に入力されている両端電圧Vrに比例した電圧のデジタル変換値をRAMメモリ112の第2アドレスに格納し(ステップ206b)、ノードAを介して図3の処理フローに移行する。
なお、ステップ206bにおいて、可変抵抗105aの両端電圧Vrを読出す際に、可変抵抗105aに供給される測定電流Isは、車載バッテリ101から出力接点102aおよび固定抵抗129を介して流れる。
図2内のステップ206bに続いて、図3内の抵抗値演算手段(ステップ300)により、可変抵抗105aの抵抗値Rvを以下のように算出する。
まず、以下の式(2)により、測定電流Isを算出する。
Is=(Vb−Vr)/Rs ・・・(2)
ただし、式(2)において、電源電圧Vbは、ステップ206aで読出された電源電圧Vbに比例した値を、比例係数で除算して得られる値であり、両端電圧Vrは、ステップ206bで読出された値であり、固定抵抗129の抵抗値Rsは、あらかじめプログラムメモリ111Aに格納されている制御定数である。
以下、両端電圧Vrおよび測定電流Isを用いて、抵抗値Rvを式(3)のように算出する。
抵抗値Rv=Vr/Is
=Rs×Vr/(Vb−Vr) ・・・(3)
続いて、ステップ300で算出された抵抗値Rvが所定の上下限値の正常帯域内にあるか否かを判定し(ステップ301)、正常帯域外である(すなわち、NO)と判定されれば、ステップ305(後述する)に移行する。
なお、判定閾値となる上下限値は、あらかじめプログラムメモリ111Aに格納されている。
一方、ステップ301において、算出された抵抗値Rvが正常域内にある(すなわち、YES)と判定されれば、後述のステップ306a、306bで計数された異常計数カウンタの現在値をリセットし(ステップ302)、正常判定された抵抗値RvをRAMメモリ112で構成されたデータテーブルに格納する(ステップ303)。
なお、RAMメモリ112のデータテーブルは、複数点数の抵抗値データが格納され、データテーブルが満杯になると最旧データが排出されて最新データが格納されるFIFOテーブルとなっている。
続いて、平均化演算手段(ステップ304)により、ステップ303で順次データテーブルに格納された抵抗値Rvの値の平均値を算出し、ステップ309に移行する。
なお、ステップ304により構成される平均化演算手段は、データテーブルに順次格納および排出される複数点数の抵抗値Rvの加算値を加算点数で割った移動平均を算出するか、最大抵抗値と最小抵抗値とを加算して2で除算した中間値を算出するか、車体振動にともなう燃料の液面の揺動に対し脈動振幅の中心値を算出するなど、任意の統計的手法を用い、算出した平均値をシリアル通信回線によって表示パネル盤108Aに送信するようになっている。
一方、抵抗値Rvが正常帯域外であった場合には、ステップ301からステップ305に移行し、ステップ300で算出された抵抗値Rvが過大か否(過小)かを判定する。
ステップ305において、抵抗値Rvが過大である(すなわち、YES)と判定されれば、可変抵抗105aの接触不良や信号配線の「断線」、または信号配線が電源線に混触する「天絡異常」が発生したものと見なし、断線・天絡異常を計数するための第1のエラーカウンタをインクリメント(現在値に「1」を加算)する(ステップ306a)。
一方、ステップ305において、抵抗値Rvが過小である(すなわち、NO)と判定されれば、信号配線がグランドと混触する地絡異常が発生したものと見なし、地絡異常を計数するための第2のエラーカウンタをインクリメント(現在値に「1」を加算)する(ステップ306b)。
なお、ステップ305においては、可変抵抗105aの抵抗値Rvの過大または過小を判定したが、可変抵抗105aの接触不良や、信号配線の断線や天絡および地絡異常の場合には、可変抵抗105aの両端電圧Vrの過大または過小によって判定してもよい。
ステップ306aまたは306bに続いて、異常判定手段(ステップ307)により、第1および第2のエラーカウンタの計数現在値(異常発生回数)が過大である(所定値を超過した)か否(所定値以下)かを判定する。
ステップ307において、異常発生回数が過大である(すなわち、YES)と判定されれば、異常報知指令手段(ステップ308)により、異常報知指令を生成してシリアル通信回線を介して表示パネル108Aに送信し、ステップ309に移行する。
一方、ステップ307において、異常発生回数が所定値以下である(すなわち、NO)と判定されれば、直ちにステップ309に移行する。
ステップ304、308に続いて、または、ステップ307の判定が「NO」の場合に実行されるステップ309においては、電源スイッチ103の開路/閉路状態に基づいて、異常情報の退避時期(開路)であるか否かを判定する。
ステップ309において、電源スイッチ103が閉路(ON)されている(すなわち、NO)と判定されれば、直ちに動作終了ステップ310に移行し、図2および図3の処理ルーチンを抜け出る。
ステップ310から抜け出た後は、動作待機状態となり、この間にマイクロプロセッサ110Aは、他の制御動作を実行し、所定時間(平均周期で約10msec)の経過後に、再び図2の動作開始ステップ200が活性化されるようになっている。
一方、ステップ309において、電源スイッチ103が開路(OFF)されている(すなわち、YES)と判定されれば、電源リレー102による自己保持給電が行われているので、異常履歴保存手段(ステップ311)により、異常情報を不揮発性のデータメモリ113に転送保存する。
なお、ステップ311において、データメモリ113に転送されるデータは、エンジン制御装置100Aとしての様々な学習情報や異常発生履歴情報などを含む。
ステップ311により退避処理が完了すると、続いて、マイクロプロセッサ110Aは、自ら動作を停止する(ステップ312)。
この結果、電源制御回路121により、電源リレー102の自己保持動作が解除され、電源リレー102が消勢されて、電源が遮断される(ステップ313)。
次に、図4のフローチャートを参照しながら、表示パネル盤108A内の第2のマイクロプロセッサ81の動作について説明する。
図4において、ステップ420は残量換算手段を構成し、ステップ421は予告判定手段を構成し、ステップ422は限界判定手段を構成している。
表示パネル盤108A内の第2のマイクロプロセッサ81は、まず、燃料残量関係の表示制御を開始し(ステップ400)、直並列変換器(図示せず)がエンジン制御装置100Aからのシリアル通信データを受信したか否かを示す受信フラグの動作状態を監視して、受信データがあるか否かを判定する(ステップ401)。
ステップ401において、受信フラグが「0」クリアされている(すなわち、NO)と判定されれば、新たな受信データが無いものと見なして、直ちに表示制御動作の終了処理(ステップ410)に移行する。
一方、ステップ401において、受信フラグが作動(「1」にセット)されていて、受信データがある(すなわち、YES)と判定されれば、受信データを読出し(ステップ402)、読出された受信データが、前述のステップ304で送信された平均値データであるか否かを判定する(ステップ403)。
ステップ403において、受信データが平均値データではない(すなわち、NO)と判定されれば、続いて、読出された受信データが前述のステップ308で送信された異常報知指令であるか否かを判定する(ステップ404)。
ステップ404において、受信データが異常報知指令ではない(すなわち、NO)と判定されれば、関係のないデータと見なして、動作終了ステップ410に移行する。
また、ステップ404において、受信データが異常報知指令である(すなわち、YES)と判定されれば、異常報知器86に対して異常報知指令を生成し(ステップ405)、動作終了ステップ410に移行する。
一方、ステップ403において、読出されたデータが平均値データである(すなわち、YES)と判定されれば、残量換算手段(ステップ420)により、ステップ402で読出された平均抵抗値R0と、第2のプログラムメモリ82Aにあらかじめ格納されている抵抗値対燃料残量特性のデータテーブルまたは換算算式に基づいて、現在の燃料残量を換算算出する。
このとき、ステップ420で換算された燃料残量情報は、燃料残量表示器83に表示されるようになっている。
続いて、予告判定手段(ステップ421)により、ステップ402で読出された平均抵抗値R0と、第2のプログラムメモリ82Aにあらかじめ格納されている予告開始抵抗値とを対比して、燃料残量の減少状態を予告するための予告開始時期(平均抵抗値R0>予告開始抵抗値)であるか否かを判定する。
ステップ421において、平均抵抗値R0≦予告開始抵抗値であって、残量減少の予告開始時期に至っていない(すなわち、NO)と判定されれば、動作終了ステップ410に移行する。
一方、ステップ421において、平均抵抗値R0>予告開始抵抗値であって、残量減少の予告開始時期である(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、限界判定手段(ステップ422)により、ステップ402で読出された平均抵抗値R0と、第2のプログラムメモリ82Aにあらかじめ格納されている限界抵抗値(>予告開始抵抗値)とを対比して、燃料残量の限界状態を警報するための限界警報開始時期(平均抵抗値R0>限界抵抗値)であるか否かを判定する。
ステップ422において、平均抵抗値R0≦限界抵抗値であって、限界警報開始時期ではない(すなわち、NO)と判定されれば、燃料残量が予告開始レベルであると見なし、予告表示指令を生成して減少予告表示器84を作動させ(ステップ423)、動作終了ステップ410に移行する。
一方、ステップ422において、平均抵抗値R0>限界抵抗値であって、限界警報開始時期である(すなわち、YES)と判定されれば、警報表示指令を生成して限界警告表示器85を作動させ(ステップ424)、動作終了ステップ410に移行する。
動作終了ステップ410では、所定期間の待機処理が実行され、この待機期間において、第2のマイクロプロセッサ81は、他の表示制御プログラムを実行する。そして、所定の待機期間の経過後に、再び動作開始ステップ400が活性化されるようになっている。
以上のように、この発明の実施の形態1による自動車用燃料残量検出装置10Aは、燃料の液面で浮動するフロート105bの位置と連動する可変抵抗105aと、可変抵抗105aの抵抗値Rvを測定する抵抗値測定手段とを備え、測定された可変抵抗105aの抵抗値Rvから燃料残量を推定表示するものとなっている。
自動車用燃料残量検出装置10A内の抵抗値測定手段は、可変抵抗105aに給電する測定電流供給回路(固定抵抗129)と、パルス電流供給回路(トランジスタ123)と、AD変換器114と、マイクロプロセッサ110Aによって構成されている。
マイクロプロセッサ110Aには、プログラムメモリ111AとRAMメモリ112が併用され、プログラムメモリ111Aには、少なくとも読出信号発生手段と抵抗値演算手段となる制御プログラムが格納されている。
測定電流供給回路(固定抵抗129)は、可変抵抗105aの抵抗値Rvを算出するために、車載バッテリ101から可変抵抗105aに対して測定電流Isを供給する給電回路を構成している。
パルス電流供給回路(トランジスタ123)は、可変抵抗105aの接触抵抗の増大を抑制するために、車載バッテリ101から可変抵抗105aに対して、測定電流Isよりも大きな値であるパルス電流Ipを給電周期Tpで定期的に供給する給電回路を構成している。
AD変換器114は、可変抵抗105aの両端電圧Vrの値をデジタル変換し、このデジタル変換データは、測定信号発生手段(ステップ204b)によって生成された読出タイミング信号115aに基づき、マイクロプロセッサ110Aを介してRAMメモリ112に転送される。
読出信号発生手段(ステップ204b)は、パルス電流供給回路(トランジスタ123)がパルス電流Ipを供給している期間を除いたタイミングにおいて、AD変換器114に対して読出周期Tsの読出タイミング信号115aを供給する手段を構成している。
抵抗値演算手段(ステップ300)は、可変抵抗105aの両端電圧Vrと、供給された測定電流Isとの比率に基づいて、抵抗値Rv(=Vr/Is)を算出する手段を構成しており、可変抵抗105aの抵抗値Rvから燃料残量を推定する。
パルス電流供給回路(トランジスタ123)によるパルス電流Ipの発生周期(給電周期Tp)の平均値は、読出信号発生手段(ステップ204b)による読出タイミング信号115aの発生周期(読出周期Ts)の平均値よりも大きな時間間隔となっている。
したがって、可変抵抗105aの両端電圧Vrを測定するごとに、毎回パルス電流Ipを供給することがないので、供給されるパルス電流Ipを大きな値に設定しても、パルス電流供給回路(トランジスタ123)の発熱を抑制して、エンジン制御装置100Aを小型かつ安価に構成することができる。
自動車用燃料残量検出装置10A内の抵抗値測定手段は、さらに、入力フィルタ回路130と、安定待機手段(ステップ203)とを備えており、入力フィルタ回路130は、可変抵抗105aとAD変換器114のアナログ入力端子(第2チャンネルCH2)との間に挿入された高周波ノイズ電圧抑制用のローパスフィルタを構成している。
安定待機手段(ステップ203)は、パルス電流供給回路(トランジスタ123)がパルス電流Ipを供給した後の所定期間において、入力フィルタ回路130の出力電圧が減衰する期間を待機する手段を構成している。
読出信号発生手段(ステップ204b)は、パルス電流供給回路(トランジスタ123)がパルス電流Ipを供給している期間と、安定待機手段(ステップ203)による待機期間とを除いたタイミングにおいて、AD変換器114に対して読出周期Tsの読出タイミング信号115aを供給する手段を構成している。
したがって、可変抵抗105aの抵抗値Rvを示す検出信号に重畳したノイズ電圧に起因した異常なAD変換出力が発生することがなく、しかも、パルス電流Ipの給電停止後の減衰期間において、AD変換処理が実行されることがないので、高精度のAD変換出力が得られる。
また、マイクロプロセッサ110A内のプログラムメモリ111Aは、異常判定手段(ステップ307)を構成する制御プログラムと、異常履歴保存手段(ステップ311)を構成する制御プログラムとを含む。
異常判定手段(ステップ307)は、少なくとも可変抵抗105aの両端電圧Vr、または、抵抗値演算手段(ステップ300)によって算出された可変抵抗105aの抵抗値Rvが、所定の正常範囲を逸脱して過大または過小であるという判定結果が、所定期間(所定回数)にわたって継続した場合に、最終的な異常判定を確定する。
すなわち、判定結果が継続した場合に、可変抵抗105aの接触不良、または可変抵抗105aとAD変換器114との間を接続する信号配線の断線異常、または信号配線と電源線とが混触する天絡異常、または信号配線とグランドとが混触する地絡異常など、の異常発生状態であると最終的に判定し、異常報知指令手段(ステップ308)により異常報知する手段を構成している。
さらに、異常履歴保存手段(ステップ311)は、異常判定手段(ステップ307)が異常発生状態を判定したことを不揮発性のデータメモリ113に転送保存する手段を構成している。
これにより、みだりに異常報知が行われることがなく、また、一旦異常報知が行われると、異常履歴情報として保存されるので、保守点検時の参考情報として活用することができる。
プログラムメモリ111Aは、さらに、平均化演算手段(ステップ304)を構成する制御プログラムを含み、平均化演算手段(ステップ304)は、抵抗値演算手段(ステップ300)により算出された可変抵抗105aの抵抗値Rvに対して平均化処理を施し、所定点数の最新算出値に関する移動平均値、または(最大値+最小値)/2の値、または脈動振幅の中心値、のいずれかの統計値である平均抵抗値R0を算出する手段を構成している。
したがって、液面の揺れなどによりフロート105bの位置が微小変動しても、平均化された抵抗値Rvを測定することができる。
測定電流供給回路は、可変抵抗105aに対して直列接続された既知抵抗値の固定抵抗129からなり、可変抵抗105aおよび固定抵抗129からなる直列回路を車載バッテリ101に接続することにより、車載バッテリ101の電源電圧Vbと、可変抵抗105aの両端電圧Vrと、固定抵抗129の抵抗値Rsとの関係から、測定電流Is(=(Vb−Vr)/Rs)を供給する給電回路を構成している。
車載バッテリ101の電源電圧Vbおよび可変抵抗105aの両端電圧Vr(=Rv×Is)の各値は、AD変換器114およびマイクロプロセッサ110Aを介して、RAMメモリ112に格納されており、抵抗値演算手段(ステップ300)は、可変抵抗105aの両端電圧Vrと、供給された測定電流Isとの比率によって、抵抗値Rv=Vr/Is=Rs×Vr/(Vb−Vr)を算出する手段を構成している。
したがって、簡易な給電回路構成によって測定電流Isを得ることができる。
また、測定電流Isの値がパルス電流Ipよりも小さいことから、固定抵抗129の消費電力が抑制されるので、固定抵抗129として小型かつ安価で高精度な抵抗を使用することができる。
また、マイクロプロセッサ110Aは、燃料残量の検出機能に加えて、少なくとも燃料噴射制御機能を含むエンジン制御用のマイクロプロセッサからなり、マイクロプロセッサ110Aには、表示パネル盤108Aを制御する第2のマイクロプロセッサ81がシリアル通信回線を介して接続されている。
エンジン制御用のマイクロプロセッサ110Aは、平均化演算手段(ステップ304)により算出された可変抵抗105aの平均抵抗値R0と、少なくとも異常判定手段(ステップ307)による異常報知指令とを、シリアル信号回線を介して、表示パネル盤108A内の第2のマイクロプロセッサ81に送信する。
表示パネル盤108Aは、少なくとも燃料残量表示器83と、燃料残量の減少予告表示器84または限界警告表示器85の少なくとも一方の表示器とに加えて、マイクロプロセッサ110Aが発生した異常警報に対する異常報知器86を有する。
表示パネル盤108A内の第2のマイクロプロセッサ81は、残量換算手段(ステップ420)と、予告判定手段(ステップ421)または限界判定手段(ステップ422)の少なくとも一方の手段となる制御プログラムが格納された第2のプログラムメモリ82Aと協働する。
残量換算手段(ステップ420)は、シリアル回線から受信した平均抵抗値R0と、第2のプログラムメモリ82Aにあらかじめ格納されている抵抗値対燃料残量特性のデータテーブルまたは換算算式とに基づいて、現在の燃料残量を換算算出する手段を構成している。
予告判定手段(ステップ421)、限界判定手段(ステップ422)は、シリアル回線から受信した平均抵抗値R0と、第2のプログラムメモリ82Aにあらかじめ格納されている予告抵抗値、限界抵抗値とを対比して、残量減少予告表示指令、限界警告表示指令を生成する手段を構成している。
したがって、エンジン制御装置100Aにより、燃料残量検出用の可変抵抗105aの平均抵抗値R0を算出し、この平均抵抗値R0を表示パネル盤108Aにシリアル送信しているので、表示パネル盤108A内の第2のマイクロプロセッサ81の制御負担を軽減することができる。
なお、エンジン制御装置100Aと表示パネル盤108Aとを結ぶシリアル回線は、元々からエンジン制御装置100Aに各種の異常報知指令を送信するために設けられているので、余分なハードウエアを必要とするものではない。
また、エンジン制御装置100Aは、累積燃料噴射量と燃料残量との変化特性の妥当性や、燃料タンクのガス漏れなどを検出するために、タンク内空間容積とタンク内圧とを対比するなど、燃料残量情報を利用することもできる。
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1(図1)では、可変抵抗105aに対する測定電流供給回路およびパルス電流供給回路を、それぞれ、固定抵抗129およびトランジスタ123で構成したが、図5のように、定電流回路140およびトランジスタ(定数切換回路)147で構成してもよい。
以下、図1に対応した図5の回路ブロック図を参照しながら、この発明の実施の形態2に係る自動車用燃料残量検出装置10Bについて説明する。
各図において、同一符号は同一または相当部分を示しており、前述と一部異なる対応要素に対しては、符号の後に「B」が付されている。
図5において、自動車用燃料残量検出装置10Bは、主として、燃料レベル検出用の可変抵抗105aと、エンジン制御装置100Bと、表示パネル盤108Bとを備えている。
前述と同様に、エンジン制御装置100B内のマイクロプロセッサ110Bは、プログラムメモリ111Bと協働し、表示パネル盤108B内の第2のマイクロプロセッサ81は、第2のプログラムメモリ82Bと協働する。また、エンジン制御装置100Bは、燃料レベルセンサの信号処理を行うとともに、燃料残量や残量減少予告および警告時期を判定したうえで、表示パネル盤108Bに表示情報を送信するように構成されている。
ここでは、主に図1との相違点を中心にして説明する。
図5においては、可変抵抗105aに対する測定電流供給回路およびパルス電流供給回路の構成と、マイクロプロセッサ110B内のプログラムメモリ111Bおよび表示パネル盤108B内の第2のプログラムメモリ82Bの各一部機能とが前述と異なる。
すなわち、可変抵抗105aに対する測定電流供給回路およびパルス電流供給回路は、定電流回路140により構成されており、定電流制御回路140には、定数切換回路として機能するトランジスタ147が接続されている。
定電流制御回路140は、可変抵抗105aに給電するトランジスタ142と、トランジスタ142のエミッタ抵抗(測定電流供給回路、パルス給電回路)141a、141bと、トランジスタ142の駆動抵抗143と、トランジスタ142のベース端子に接続されたトランジスタ144と、トランジスタ144のエミッタ抵抗145および駆動抵抗146とにより構成されている。
エミッタ抵抗141aは、出力接点102aを介して車載バッテリ101に接続されており、可変抵抗105aに対する測定電流供給回路として機能する。
また、エミッタ抵抗141bは、トランジスタ147と出力接点102aとを介して、車載バッテリ101に接続されており、可変抵抗105aに対するパルス給電回路として機能する。
トランジスタ142の駆動抵抗143は、エミッタ抵抗(測定電流供給回路)141aの正電位側端子と、トランジスタ142のベース端子との間に挿入されており、トランジスタ144およびエミッタ抵抗145を介して給電される。
トランジスタ144の駆動抵抗146は、トランジスタ144のベース端子とグランドとの間に挿入されており、駆動抵抗146には、制御電圧Vccが印加されている。
トランジスタ144、142は、エミッタフォロア回路(定電流供給回路)を構成しており、可変抵抗105aに対して一定の測定電流Isを供給するようになっている。
ここで、エミッタ抵抗141a、駆動抵抗143およびエミッタ抵抗145の各抵抗値を、それぞれR141a、R143、R145とし、トランジスタ142、144のエミッタ/ベース端子間の各電圧を、それぞれΔVbe2、ΔVbe4とすると、駆動抵抗143に印加される電圧V143は、以下の式(4)のように算出され、これにより、可変抵抗105aに供給される測定電流Isは、以下の式(5)で示される。
V143=R143×(Vcc−ΔVbe4)/R145 ・・・(4)
∴ Is=(V143−ΔVbe2)/R141a ・・・(5)
式(4)、式(5)において、エミッタ/ベース間電圧ΔVbe2、ΔVbe4は、ほぼ一定の微小値なので、便宜上これらを無視すると、測定電流Isは、近似的に以下の式(6)のように算出される。
Is≒Vcc×(R143/R145)/R141a ・・・(6)
トランジスタ(定数切換回路)147は、エミッタ端子が出力接点102aに接続され、コレクタ端子がトランジスタ142のエミッタ抵抗141bに接続され、ベース端子がベース抵抗124および駆動トランジスタ125を介してグランド回路に接続され、駆動トランジスタ125は、駆動抵抗126を介してマイクロプロセッサ110Bのパルス給電指令DRから通電駆動されるようになっている。
これにより、トランジスタ147は、マイクロプロセッサ110Bが発生するパルス給電指令DRに応動して閉路駆動され、エミッタ抵抗(測定電流供給回路)141aに対して、エミッタ抵抗(パルス給電回路)141bを並列接続するようになっている。
トランジスタ147が閉路すると、式(6)内の抵抗値R141aが減少するので、可変抵抗(燃料レベルセンサ)105aには、以下の式(7)で示されるパルス電流Ipが供給されることになる。
Ip≒Vcc×(R143/R145)/(R141a//R141b)・・・(7)
ただし、式(7)において、(R141a//R141b)は、エミッタ抵抗141aとエミッタ抵抗141bとの並列合成抵抗値である。
次に、図5に示したこの発明の実施の形態2に係る自動車用燃料残量検出装置10Bの概略動作について説明する。
まず、前述と同様に、電源スイッチ103が閉路されると、電源リレー102の出力接点102aが閉路して、定電圧電源回路120が車載バッテリ101から給電されて、安定化された制御電圧Vccを生成し、マイクロプロセッサ110Bが動作を開始する。
マイクロプロセッサ110Bは、アナログセンサ群104から得られるアナログ信号の電圧レベルと、スイッチセンサ群106から得られるON/OFF信号DIの動作状態と、プログラムメモリ111Bに格納されている入出力制御プログラムとに応動して、電気負荷群107の駆動制御を行う。
次に、図6および図7のフローチャートを参照しながら、マイクロプロセッサ110Bによる可変抵抗(燃料レベルセンサ)105aの抵抗値の算出処理について説明する。
図6はマイクロプロセッサ110Bの前半動作を示し、図7はマイクロプロセッサ110Bの後半動作を示しており、図6および図7の処理フローは、ノードBを介して連続的に実行される。
図6において、ステップ600〜603は、前述(図2)のステップ200〜203に対応し、ステップ604〜606は、前述(図2)のステップ204b〜206bに対応する。
また、図7内のステップ700〜713は、前述(図3)のステップ300〜313に対応し、ステップ720〜724は、前述(図4)のステップ420〜424に対応する。
まず、図6において、前述と同様に、マイクロプロセッサ110Bは、所定周期(たとえば、平均周期で約10msec)ごとに活性化されて、センサ入力処理を開始する(ステップ600)。
なお、開始ステップ600の活性化間隔が、たとえば、20msecを超過すると、ウォッチドッグタイマ(図示せず)が動作してマイクロプロセッサ110Bが初期化・再起動されるようになっている。
続いて、図6および図7の制御フローの実行回数が所定回数(たとえば、5回)に達したか否かにより、可変抵抗105aに対してパルス電流Ipを供給するパルス給電実行時期(過給時期)であるか否かを判定し(ステップ601)、ステップ601を通過する回数が5回に達していない(すなわち、NO)と判定されれば、直ちにステップ604(後述する)に移行する。
一方、ステップ601において、ステップ601を通過する回数が5回に達した(すなわち、YES)と判定されれば、所定パルス幅(たとえば、数msec)のパルス給電指令DRを生成する(ステップ602)。
なお、ステップ601においては、図6および図7の制御フローの実行により、ステップ601を通過する回数がたとえば5回に達するごとに1回の割合で「YES」と判定されてステップ602に移行し、他の4回は「NO」と判定されてステップ604に移行するようになっている。
ステップ602により、パルス給電指令DRが論理レベル「H」になると、駆動トランジスタ125およびトランジスタ147が閉路し、前述の式(7)で示すパルス電流Ipが可変抵抗105aに供給される。
次に、安定待機手段(ステップ603)により、ステップ602での可変抵抗105aに対するパルス給電(パルス電流Ipの供給)の完了にともない、急増していた平滑コンデンサ132の充電電圧が正常値に復帰するまで、数msecの時間待ち処理(過給停止安定待機)を実行する。
続いて、AD変換器114に対し、チャンネル指定信号116aにより第2チャンネルCH2を指定するとともに、読出タイミング信号115aを生成して、第2チャンネルCH2に入力された可変抵抗105aの両端電圧Vrの値のデジタル変換を指令する(ステップ604)。
次に、AD変換器114からAD変換完了信号115bを受信したか否かを判定し(ステップ605)、未受信である(すなわち、NO)と判定されれば、ステップ605に復帰して受信を待機する。
一方、ステップ605において、AD変換完了信号115bを受信した(すなわち、YES)と判定されれば、第2チャンネルCH2に入力されている両端電圧Vrに比例した電圧のデジタル変換値をRAMメモリ112の第2アドレスに格納し(ステップ606)、ノードBを介して図7の処理フローに移行する。
なお、ステップ606において、可変抵抗105aの両端電圧Vrを読出す際に、可変抵抗105aに供給される測定電流Isは、前述の式(6)に示すように、一定電流となっている。
図6内のステップ606に続いて、図7内の抵抗値演算手段(ステップ700)により、可変抵抗105aの抵抗値Rvを、以下の式(8)のように算出する。
Rv=Vr/Is ・・・(8)
ただし、式(8)において、両端電圧Vrは、ステップ606で読出された値であり、測定電流Isの値は、あらかじめプログラムメモリ111Bに格納されている制御定数である。
続いて、ステップ700で算出された抵抗値Rvが所定の上下限値の正常帯域内にあるか否かを判定し(ステップ701)、正常帯域外である(すなわち、NO)と判定されれば、ステップ705(後述する)に移行する。
なお、判定閾値となる上下限値は、あらかじめプログラムメモリ111Bに格納されている。
一方、ステップ701において、抵抗値Rvが正常域内にある(すなわち、YES)と判定されれば、後述のステップ706a、706bで計数された異常計数カウンタの現在値をリセットし(ステップ702)、正常判定された抵抗値RvをRAMメモリ112で構成されたデータテーブルに格納する(ステップ703)。
なお、RAMメモリ112のデータテーブルは、複数点数の抵抗値データが格納され、データテーブルが満杯になると最旧データが排出されて最新データが格納されるFIFOテーブルとなっている。
続いて、平均化演算手段(ステップ704)により、ステップ703で順次データテーブルに格納された抵抗値Rvの値の平均値を算出し、ステップ720に移行する。
なお、ステップ704により構成される平均化演算手段は、データテーブルに順次格納および排出される複数点数の抵抗値Rvの加算値を加算点数で割った移動平均を算出するか、最大抵抗値と最小抵抗値とを加算して2で除算した中間値を算出するか、車体振動にともなう燃料の液面の揺動に対し脈動振幅の中心値を算出するなど、任意の統計的手法を用いている。
一方、抵抗値Rvが正常帯域外であった場合には、ステップ701からステップ705に移行し、ステップ700で算出された抵抗値Rvが過大か否(過小)かを判定する。
ステップ705において、抵抗値Rvが過大である(すなわち、YES)と判定されれば、可変抵抗105aの接触不良や信号配線の「断線」、または信号配線が電源線に混触する「天絡異常」が発生したものと見なし、断線・天絡異常を計数するための第1のエラーカウンタをインクリメント(現在値に「1」を加算)する(ステップ706a)。
一方、ステップ705において、抵抗値Rvが過小である(すなわち、NO)と判定されれば、信号配線がグランドと混触する地絡異常が発生したものと見なし、地絡異常を計数するための第2のエラーカウンタをインクリメント(現在値に「1」を加算)する(ステップ706b)。
なお、ステップ705においては、可変抵抗105aの抵抗値Rvの過大または過小を判定したが、可変抵抗105aの接触不良や、信号配線の断線や天絡および地絡異常の場合には、可変抵抗105aの両端電圧Vrの過大または過小によって判定してもよい。
ステップ706aまたは706bに続いて、異常判定手段(ステップ707)により、第1および第2のエラーカウンタの計数現在値(異常発生回数)が過大である(所定値を超過した)か否(所定値以下)かを判定する。
ステップ707において、異常発生回数が過大である(すなわち、YES)と判定されれば、異常報知指令手段(ステップ708)により、異常報知指令を生成してシリアル通信回線を介して表示パネル108Bに送信し、ステップ709に移行する。
一方、ステップ707において、異常発生回数が所定値以下である(すなわち、NO)と判定されれば、直ちにステップ709に移行する。
前述のステップ704に続いて、残量換算手段(ステップ720)により、平均抵抗値R0の算出値と、プログラムメモリ111Bにあらかじめ格納されている抵抗値対燃料残量特性のデータテーブルまたは換算算式とに基づいて、現在の燃料残量を換算算出する。
ステップ720で換算された燃料残量情報は、シリアル通信回線を介して表示パネル盤108Bに送信され、燃料残量表示器83によって表示される。
続いて、予告判定手段(ステップ721)により、ステップ704で算出された平均抵抗値R0と、プログラムメモリ111Bにあらかじめ格納されている予告開始抵抗値とを対比して、燃料残量の減少状態の予告開始時期(平均抵抗値R0>予告開始抵抗値)であるか否かを判定する。
ステップ721において、平均抵抗値R0≦予告開始抵抗値であって、予告開始時期ではない(すなわち、NO)と判定されれば、直ちにステップ709に移行する。
一方、ステップ721において、平均抵抗値R0>予告開始抵抗値であって、残量減少の予告開始時期である(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、限界判定手段(ステップ722)により、ステップ704で算出された平均抵抗値R0と、プログラムメモリ111Bにあらかじめ格納されている限界抵抗値(>予告開始抵抗値)とを対比して、限界警報開始時期(平均抵抗値R0>限界抵抗値)であるか否かを判定する。
ステップ722において、平均抵抗値R0≦限界抵抗値であって、限界警報開始時期ではない(すなわち、NO)と判定されれば、燃料残量が予告開始レベルであると見なし、予告表示指令を生成して減少予告表示器84を作動させ(ステップ723)、ステップ709に移行する。
一方、ステップ722において、平均抵抗値R0>限界抵抗値であって、限界警報開始時期である(すなわち、YES)と判定されれば、警報表示指令を生成して限界警告表示器85を作動させ(ステップ724)、ステップ709に移行する。
ステップ709においては、電源スイッチ103の開路/閉路状態に基づいて、異常情報の退避時期(開路)であるか否かを判定し、電源スイッチ103が閉路(ON)されている(すなわち、NO)と判定されれば、直ちに動作終了ステップ710に移行し、図6および図7の処理ルーチンを抜け出る。
ステップ710から抜け出た後は、動作待機状態となり、この間にマイクロプロセッサ110Bは、他の制御動作を実行し、所定時間(平均周期で約10msec)の経過後に、再び図6の動作開始ステップ600が活性化されるようになっている。
一方、ステップ709において、電源スイッチ103が開路(OFF)されている(すなわち、YES)と判定されれば、電源リレー102による自己保持給電が行われているので、異常履歴保存手段(ステップ711)により、異常情報を不揮発性のデータメモリ113に転送保存する。
このとき、データメモリ113に転送されるデータは、エンジン制御装置100Bとしての様々な学習情報や異常発生履歴情報などを含む。
ステップ711により退避処理が完了すると、続いて、マイクロプロセッサ110Bは、自ら動作を停止する(ステップ712)。
この結果、電源制御回路121により、電源リレー102の自己保持動作が解除され、電源リレー102が消勢されて、電源が遮断される(ステップ713)。
以上のように、この発明の実施の形態2による自動車用燃料残量検出装置10Bは、可変抵抗105aの抵抗値Rvから燃料残量を推定するために、燃料の液面で浮動するフロート105bの位置と連動する可変抵抗105aと、可変抵抗105aの抵抗値Rvを測定する抵抗値測定手段とを備え、抵抗値測定手段は、可変抵抗105aに給電する測定電流供給回路(エミッタ抵抗141a)と、パルス電流供給回路(エミッタ抵抗141b)と、AD変換器114と、マイクロプロセッサ110Bとによって構成されている。
マイクロプロセッサ110Bには、プログラムメモリ111BとRAMメモリ112が併用され、プログラムメモリ111Bには、少なくとも読出信号発生手段(ステップ604)と、抵抗値演算手段(ステップ700)となる制御プログラムを格納されている。
プログラムメモリ111Bは、異常判定手段(ステップ707)を構成する制御プログラムと、異常履歴保存手段(ステップ711)を構成する制御プログラムとをさらに含む。
異常判定手段(ステップ707)は、少なくとも可変抵抗105aの両端電圧Vr、または、抵抗値演算手段(ステップ700)によって算出された可変抵抗105aの抵抗値Rvが、所定の正常範囲を逸脱して過大または過小であることを示す判定結果が継続したときに作用して、可変抵抗105aの接触不良、または可変抵抗105aとAD変換器114との間を接続する信号配線の断線異常、または信号配線と電源線とが混触する天絡異常、または信号配線とグランドとが混触する地絡異常、が発生したと最終判定し、異常報知指令手段(ステップ708)により異常報知する。
異常履歴保存手段(ステップ711)は、異常判定手段(ステップ707)が異常判定したことを、不揮発性のデータメモリ113に転送保存する。
また、プログラムメモリ111Bは、平均化演算手段(ステップ704)を構成する制御プログラムを含み、平均化演算手段(ステップ704)は、抵抗値演算手段(ステップ700)によって算出された可変抵抗105aの抵抗値Rvについて、所定点数の最新算出値に関する移動平均値、または(最大値+最小値)/2、または脈動振幅の中心値のいずれかの統計値を算出する。
定電流制御回路140内の測定電流供給回路(エミッタ抵抗141a)は、可変抵抗105aの抵抗値Rvを算出するための給電回路を構成しており、車載バッテリ101から可変抵抗105aに対し、定電流制御回路140を介して一定の測定電流Isを供給する。
抵抗値演算手段(ステップ700)は、可変抵抗105aの両端電圧Vrと、供給された一定電流である測定電流Isとの比率によって、抵抗値Rv(=Vr/Is)を算出する。
したがって、AD変換器114は、可変抵抗105aの両端電圧Vrを測定するのみで、抵抗値Rvを算出することができる。
また、測定電流Isは、パルス電流Ipに比べて小さな値であることから、定電流制御回路140の消費電力が抑制されるので、定電流制御回路140として小型かつ安価な回路を使用することができる。
また、定電流制御回路140内のパルス電流供給回路(エミッタ抵抗141b)は、測定電流供給回路(エミッタ抵抗141a)に対する定数切換回路(トランジスタ147)と協働している。
定数切換回路(トランジスタ147)は、マイクロプロセッサ110Bからパルス電流通電指令DRが与えられたときに、定電流制御回路140に対する通電電流を、測定電流Isからパルス電流Ipに切り換えるようになっている。
したがって、電源電圧Vbの変動や、可変抵抗105aの抵抗値Rvの変化にかかわらず、一定のパルス電流を供給することができる。
また、測定電流供給用の定電流制御回路140を、パルス電流供給回路としても共用することができるので、測定電流供給回路およびパルス電流供給回路を安価な回路構成で実現することができる。
また、マイクロプロセッサ110Bに接続されたシリアル通信回線と、当該シリアル通信回線を介してマイクロプロセッサ110Bに接続された第2のマイクロプロセッサ81と、当該第2のマイクロプロセッサ81により制御される表示パネル盤108Bとを備え、マイクロプロセッサ110Bは、上記燃料残量の推定機能に加えて、少なくとも燃料噴射制御機能を含むエンジン制御用のマイクロプロセッサからなり、このマイクロプロセッサと協働するプログラムメモリ111Bは、残量換算手段と、予告判定手段および限界判定手段の少なくとも一方の手段となる制御プログラムとをさらに含んでいる。
残量換算手段(ステップ720)は、平均化演算手段(ステップ704)により算出した平均抵抗値R0と、プログラムメモリ111Bにあらかじめ格納されている抵抗値対燃料残量特性のデータテーブルまたは換算算式とに基づいて、現在の燃料残量を換算算出する。
予告判定手段(ステップ721)、限界判定手段(ステップ722)は、平均化演算手段(ステップ704)により算出した平均抵抗値R0と、プログラムメモリ111Bにあらかじめ格納されている予告抵抗値、限界抵抗値とを対比して、減少予告表示器84に対する残量減少予告表示指令と、限界警告表示器85に対する限界警告表示指令との少なくとも一方の指令を生成する。
また、マイクロプロセッサ110Bは、残量換算手段(ステップ720)によって算出された燃料残量の値と、予告判定手段(ステップ721)、限界判定手段(ステップ722)による表示指令と、少なくとも異常判定手段(ステップ707)による異常報知指令とを、シリアル信号回線を介して第2のマイクロプロセッサ81に送信する。
表示パネル盤108Bは、少なくとも、燃料残量表示器83と、燃料残量の減少予告表示器84または限界警報表示器85と、マイクロプロセッサ110Bが発生した異常警報に対する異常報知器86とを含む。
したがって、エンジン制御装置100Bにより燃料残量を算出し、この算出結果を表示パネル盤108Bにシリアル送信しているので、表示パネル盤108B内の第2のマイクロプロセッサ81の制御負担を一層軽減することができる。
なお、エンジン制御装置100Bと表示パネル盤108Bとを結ぶシリアル回線は、元々からエンジン制御装置100Bとして、各種の異常報知指令を送信するために設けられているので、余分なハードウエアを必要とするものではない。
また、エンジン制御装置100Bは、累積燃料噴射量と燃料残量との変化特性の妥当性や、燃料タンクのガス漏れなどを検出するために、タンク内空間容積とタンク内圧とを対比するなど、燃料残量情報を利用することができる。
以上の説明では、16チャンネルのAD変換器114は、マイクロプロセッサ110A、110Bからの指令によって、入力チャンネル毎にAD変換を行うようになっているが、AD変換器114の制御モードを変更して、マイクロプロセッサ110A、110BからのAD変換指令によって16チャンネル分のAD変換を順次実行してAD変換器114に内蔵されたバッファメモリに格納し、すべてのAD変換が完了してからAD変換完了信号を返信し、マイクロプロセッサ110A、110Bは、バッファメモリのアドレスを指定して、所定チャンネルのデジタル変換値を読み出すようにすることも可能である。
このような一括変換方式による場合には、図2のステップ203や図6のステップ603で示した待機時間を設けずに、マイクロプロセッサ110A、110Bがパルス給電を指令した時点における両端電圧Vrのデジタル変換値の読出しを行わないようにして、1サイクル分の待機を行うようにしてもよい。
また、AD変換自体はパルス給電中に行ってもよいが、チャンネル指定信号116aを読出タイミング信号としてとらえ、パルス給電中またはその直後のAD変換値の読出を行わないようにすることもできる。
以上の説明では、マイクロプロセッサ110A、110Bは、エンジン制御装置として作動するものとなっている。
一般に、エンジン制御装置は、エンジン制御を行ううえでの各種入力センサや電気負荷の異常状態を監視し、何らかの異常が発生すると表示パネル盤に対して異常報知指令を送信するためのシリアル通信回線が設けられているので、この通信回線を利用して燃料残量関係の情報を送信することが可能となるものである。
燃料残量関係の情報がエンジン制御装置を経由して表示パネル盤に送信されることによって、エンジン制御装置は新たな情報を得ることになる。
その結果、たとえば燃料噴射量の累積値と燃料残量の変化量とを対比して、総合的な異常の有無を判定することができる。
また、ガソリンタンクの内部圧力を測定する圧力センサの情報と環境温度情報とをエンジン制御装置に入力しておけば、燃料タンクの容積から燃料残量を減じた空間容積と環境温度とタンク圧力との関係から精度よく燃料蒸散の有無を判定する手段としても活用でき、燃料関係の情報を一元的に管理することができる特徴がある。
しかし、この発明で使用されるマイクロプロセッサは必ずしもエンジン制御装置内のマイクロプロセッサである必要はなく、燃料残量表示計の中にマイクロプロセッサを搭載し、燃料レベルセンサの信号処理と残量表示を一体的に行うようにしてもよい。
また、燃料残量計はデジタル表示器を備え、燃料残量が少なくなったときには、表示器が点滅動作を行い、燃料残量が極限に達した状態では表示器の点滅周期を速くするなどの残量警報を行うこともできる。
さらに、燃料残量は通常は燃料タンクの容積に対する百分率をイメージしたアナログ指針が使用されるが、リットル単位の容積値であってもよいし、走行可能と推定される残距離であってもよい。
また、図1の固定抵抗129による測定電流供給回路や、図5のエミッタ抵抗141aによる測定電流供給回路では、測定電流Isの値を実測測定しなくても可変抵抗105aの抵抗値Rvが演算算出されるようになっているが、可変抵抗105aに対する通電電流の検出回路を設け、この検出電流をAD変換器114を介してマイクロプロセッサ110A、110Bに入力するようにしてもよい。
さらに、AD変換器114はマイクロプロセッサ110A、110Bに内蔵されたものであってもよいし、プログラムメモリ111A、111Bやデータメモリ113が別体化されてバス接続されたりシリアル接続されるようにしてもよい。
この発明の実施の形態1に係る自動車用燃料残量検出装置を示す回路ブロック図である。 この発明の実施の形態1によるマイクロプロセッサの前半動作処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1によるマイクロプロセッサの後半動作処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による第2のマイクロプロセッサの動作処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る自動車用燃料残量検出装置を示す回路ブロック図である。 この発明の実施の形態2によるマイクロプロセッサの前半動作処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2によるマイクロプロセッサの後半動作処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10A、10B 自動車用燃料残量検出装置(燃料残量検出装置)、81 第2のマイクロプロセッサ、82A、82B 第2のプログラムメモリ、83 燃料残量表示器、84 減少予告表示器、85 限界警告表示器、86 異常報知器、100A、100B、エンジン制御装置、101 車載バッテリ、105a 可変抵抗、105b フロート、108A、108B、表示パネル盤、110A、110B、マイクロプロセッサ、111A、111B、プログラムメモリ、112 RAMメモリ、113 データメモリ、114 AD変換器、115a 読出タイミング信号、123 トランジスタ(パルス電流供給回路)、129 固定抵抗(測定電流供給回路)、130 入力フィルタ回路、140 定電流制御回路、141a エミッタ抵抗(測定電流供給回路)、141b エミッタ抵抗(パルス電流供給回路)、147 トランジスタ(定数切換回路)、203、603 安定待機手段、204b、604 読出信号発生手段、300、700 抵抗値演算手段、304、704 平均化演算手段、307、707 異常判定手段、308、708 異常報知指令手段、311、711 異常履歴保存手段、420、720 残量換算手段、421、721 予告判定手段、422、722 限界判定手段。

Claims (10)

  1. 燃料の液面で浮動するフロートの位置と連動する可変抵抗と、当該可変抵抗の抵抗値を測定する抵抗値測定手段とを備え、
    電源スイッチが閉路しているときに車載バッテリから給電されて、前記抵抗値測定手段により測定された前記可変抵抗の抵抗値から燃料残量を推定表示する自動車用燃料残量検出装置であって、
    前記可変抵抗は、一対の固定端子間を移動する摺動子に設けられた摺動端子が一方の固定端子に接続された2端子形式のものであって、前記摺動子の移動位置に応じて前記可変抵抗の両端電圧が変化する関係に前記車載バッテリから給電され、
    前記抵抗値測定手段は、前記可変抵抗に給電する測定電流供給回路およびパルス電流供給回路と、AD変換器と、マイクロプロセッサとにより構成され、
    前記マイクロプロセッサには、プログラムメモリとRAMメモリが併用され、前記プログラムメモリには、少なくとも読出信号発生手段と抵抗値演算手段となる制御プログラムが格納され、
    前記測定電流供給回路は、前記可変抵抗の抵抗値を算出するために、前記車載バッテリから前記可変抵抗に対して測定電流Isを供給し、
    前記パルス電流供給回路は、前記可変抵抗の接触抵抗の増大を抑制するために、前記車載バッテリから前記可変抵抗に対して、前記測定電流Isよりも大きな値であるパルス電流Ipを給電周期Tpで定期的に供給し、
    前記AD変換器は、前記可変抵抗の両端電圧Vrの値をデジタル変換し、当該デジタル変換データは、前記読出信号発生手段によって生成された読出タイミング信号に基づいて、前記マイクロプロセッサを介して前記RAMメモリに転送され、
    前記読出信号発生手段は、前記パルス電流供給回路が前記パルス電流Ipを供給している期間を除いたタイミングで、前記AD変換器に対して読出周期Tsの前記読出タイミング信号を供給し、
    前記抵抗値演算手段は、前記可変抵抗の両端電圧Vrと前記測定電流Isとの比率に基づいて、前記車載バッテリの電源電圧の変動の影響を受けることなく前記可変抵抗の抵抗値Rv(=Vr/Is)を算出し、
    前記可変抵抗の抵抗値Rvから前記燃料残量を推定し、
    前記電源スイッチが閉路されているときにあって、前記可変抵抗が接触不良によって断路すると、当該可変抵抗と前記摺動端子間には常時前記車載バッテリの電源電圧が印加されるように構成されている
    ことを特徴とする自動車用燃料残量検出装置。
  2. 前記パルス電流供給回路による前記パルス電流Ipの発生周期である前記給電周期Tpの平均値は、前記読出信号発生手段による前記読出タイミング信号の発生周期である前記読出周期Tsの平均値よりも大きな時間間隔に設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動車用燃料残量検出装置。
  3. 前記抵抗値測定手段は、入力フィルタ回路と安定待機手段とを備え、
    前記入力フィルタ回路は、前記可変抵抗と前記AD変換器のアナログ入力端子との間に接続されたノイズ電圧抑制用のローパスフィルタからなり、
    前記安定待機手段は、前記パルス電流供給回路が前記パルス電流Ipを供給した後の所定期間中に、前記入力フィルタ回路の出力電圧が減衰する期間を待機し、
    前記読出信号発生手段は、前記パルス電流供給回路が前記パルス電流Ipを供給している期間と、前記安定待機手段による待機期間とを除いたタイミングで、前記AD変換器に対して前記読出周期Tsの前記読出タイミング信号を供給する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動車用燃料残量検出装置。
  4. 前記プログラムメモリは、異常判定手段を構成する制御プログラムと、異常履歴保存手段を構成する制御プログラムとを含み、
    前記異常判定手段は、異常報知指令手段と協働し、少なくとも前記可変抵抗の両端電圧、または、前記抵抗値演算手段によって算出された前記可変抵抗の抵抗値が、所定の正常範囲を逸脱して過大または過小であることを示す判定結果が継続したときに作用して、前記可変抵抗の接触不良、または、前記可変抵抗と前記AD変換器との間を接続する信号配線の断線異常、または、前記信号配線と電源線とが混触する天絡異常、または、前記信号配線とグランドとが混触する地絡異常、の発生状態と判定して、前記異常報知指令手段によって異常報知を行い、
    前記異常履歴保存手段には、不揮発性のデータメモリが併用され、前記異常判定手段が異常判定したことを前記データメモリに転送保存する
    ことを特徴とする請求項3に記載の自動車用燃料残量検出装置。
  5. 前記プログラムメモリは、平均化演算手段を構成する制御プログラムを含み、
    前記平均化演算手段は、前記抵抗値演算手段によって算出された前記可変抵抗の抵抗値Rvに対し、所定点数の最新算出値に関する移動平均値、または、(最大値+最小値)/2、または、脈動振幅の中心値、のいずれかの統計値である平均抵抗値R0を算出する
    ことを特徴とする請求項4に記載の自動車用燃料残量検出装置。
  6. 前記測定電流供給回路は、前記可変抵抗に直列接続された既知抵抗値の固定抵抗を含み、前記固定抵抗を含む直列回路が前記車載バッテリに接続されることにより、前記車載バッテリの電源電圧Vbと前記可変抵抗の両端電圧Vrと前記固定抵抗の抵抗値Rsとの関係から、前記測定電流Is(=(Vb−Vr)/Rs)を供給し、
    前記電源電圧Vbおよび前記両端電圧Vr(=Rv×Is)の各値は、前記AD変換器および前記マイクロプロセッサを介して前記RAMメモリに格納され、
    前記抵抗値演算手段は、前記可変抵抗の両端電圧Vrと前記測定電流Isとの比率に基づいて、前記可変抵抗の抵抗値Rv(=Vr/Is=Rs×Vr/(Vb−Vr))を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動車用燃料残量検出装置。
  7. 前記測定電流供給回路は、トランジスタによって連続制御される定電流制御回路に含まれていて、前記可変抵抗の抵抗値を算出するために、前記車載バッテリから前記可変抵抗に対して一定の測定電流Isを供給し、
    前記抵抗値演算手段は、前記可変抵抗の両端電圧Vrと、一定電流である前記測定電流Isとの比率に基づいて、前記可変抵抗の抵抗値Rv(=Vr/Is)を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動車用燃料残量検出装置。
  8. 前記パルス電流供給回路は、前記定電流制御回路に対する定数切換回路によって選択導通し、
    前記定数切換回路は、トランジスタ回路からなり、前記パルス電流Ipの通電指令が与えられたときに、前記定電流制御回路の通電電流を前記測定電流Isから前記パルス電流Ipに切り換える
    ことを特徴とする請求項7に記載の自動車用燃料残量検出装置。
  9. 前記マイクロプロセッサに接続されたシリアル通信回線と、前記シリアル通信回線を介して前記マイクロプロセッサに接続された第2のマイクロプロセッサと、前記第2のマイクロプロセッサにより制御される表示パネル盤とを備え、
    前記マイクロプロセッサは、前記燃料残量の推定機能に加えて、少なくとも燃料噴射制御機能を含むエンジン制御用のマイクロプロセッサからなり、前記平均化演算手段によって算出された前記可変抵抗の平均抵抗値R0と、前記異常判定手段による異常報知指令とを、前記シリアル信号回線を介して前記第2のマイクロプロセッサに送信し、
    前記表示パネル盤は、前記燃料残量を表示する燃料残量表示器と、前記燃料残量の減少予告表示器および限界警告表示器の少なくとも一方の表示器と、前記マイクロプロセッサが発生した異常警報に対する異常報知器とを含み、
    前記第2のマイクロプロセッサは、残量換算手段と、予告判定手段および限界判定手段の少なくとも一方の手段となる制御プログラムが格納された第2のプログラムメモリと協働し、
    前記残量換算手段は、前記シリアル回線から受信した前記平均抵抗値R0と、前記第2のプログラムメモリにあらかじめ格納されている抵抗値対燃料残量特性のデータテーブルまたは換算算式とに基づいて、現在の燃料残量を換算算出し、
    前記予告判定手段は、前記平均抵抗値R0と、前記第2のプログラムメモリにあらかじめ格納されている予告抵抗値とを対比して、残量減少予告表示指令を生成し、
    前記限界判定手段は、前記平均抵抗値R0と、前記第2のプログラムメモリにあらかじめ格納されている限界抵抗値とを対比して、限界警告表示指令を生成する
    ことを特徴とする請求項5に記載の自動車用燃料残量検出装置。
  10. 前記マイクロプロセッサに接続されたシリアル通信回線と、前記シリアル通信回線を介して前記マイクロプロセッサに接続された第2のマイクロプロセッサと、前記第2のマイクロプロセッサにより制御される表示パネル盤とを備え、
    前記マイクロプロセッサは、前記燃料残量の推定機能に加えて、少なくとも燃料噴射制御機能を含むエンジン制御用のマイクロプロセッサからなり、当該マイクロプロセッサと協働する前記プログラムメモリは、残量換算手段と、予告判定手段および限界判定手段の少なくとも一方の手段となる制御プログラムとをさらに含み、
    前記残量換算手段は、前記平均化演算手段によって算出された前記可変抵抗の平均抵抗値R0と、前記プログラムメモリにあらかじめ格納されている抵抗値対燃料残量特性のデータテーブルまたは換算算式とに基づいて、現在の燃料残量を換算算出し、
    前記予告判定手段は、前記平均抵抗値R0と、前記プログラムメモリにあらかじめ格納されている予告抵抗値とを対比して、残量減少予告表示指令を生成し、
    前記限界判定手段は、前記平均抵抗値R0と、前記プログラムメモリにあらかじめ格納されている限界抵抗値とを対比して、限界警告表示指令を生成し、
    前記マイクロプロセッサは、前記残量換算手段によって算出された燃料残量の値と、前記予告判定手段または前記限界判定手段による表示指令と、前記異常判定手段による異常報知指令とを、前記シリアル信号回線を介して前記第2のマイクロプロセッサに送信し、
    前記表示パネル盤は、前記燃料残量を表示する燃料残量表示器と、前記燃料残量の減少予告表示器および限界警報表示器の少なくとも一方の表示器と、前記マイクロプロセッサが発生した異常警報に応動する異常報知器とを含む
    ことを特徴とする請求項5に記載の自動車用燃料残量検出装置。
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