JP4106600B2

JP4106600B2 - Automotive glass run

Info

Publication number: JP4106600B2
Application number: JP2002208342A
Authority: JP
Inventors: 篤志彦坂
Original assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Current assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date: 2002-07-17
Filing date: 2002-07-17
Publication date: 2008-06-25
Anticipated expiration: 2022-07-17
Also published as: JP2004050895A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のドアフレームに装着されて、ドアガラスの昇降を案内するとともにドアガラスの周縁部をシールする自動車用ガラスランに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
自動車のドア１には、図６に示すように、ドアガラス６の昇降を案内し、かつ、ドアガラス６が上昇して閉じたときには、車室内外をシールするガラスラン５が設けられている。
従来、例えば図６、図７と図８に示すように、ドアフレーム１０は、自動車の車体のルーフ部分に対応する部分およびそのフロント側でかつフロントピラーに対応する部分であるドアフレーム上部１１０と、フロント側で下方に縦に伸びる前縦部１２０と、ドアフレーム上部１１０のリヤ端から下方に縦に伸びる後縦部１３０で構成され、それぞれドアフレーム上部１１０、前縦部１２０と後縦部１３０には、ガラスランを取付けるチャンネル部２００が設けられている。
【０００３】
従来のガラスラン５は、図７に示すように主にドアフレーム上部１１０に取付けられる上部ガラスラン５００、前縦部１２０に取付けられる前部ガラスラン５８０と後縦部１３０に取付けられる後部ガラスラン５９０の３本のガラスランからなっていた。この３本の上部ガラスラン５００、前部ガラスラン５８０および後部ガラスラン５９０はそれぞれが押出し成形により成形されており、この３本のガラスランは、上部ガラスラン５００と前部ガラスラン５８０を接続する型成形部５００ｂと上部ガラスラン５００と後部ガラスラン５９０を接続する型成形部５００ｃとにより接続されて１本のガラスラン５に形成されていた。
この場合には、型成形部５００ｂと上部ガラスラン５００および前部ガラスラン５８０との接続部分にそれぞれ接続線が生じ、型成形部５００ｃと上部ガラスラン５００および後部ガラスラン５９０との接続部分に同様にそれぞれ接続線が生じていた。特に上部ガラスラン５００との接続部分の接続線は、フレームモールを取付けた場合には意匠的に目立つ場合があった。
【０００４】
この１本に接続されたガラスラン５が、ドアフレーム１０のチャンネル部２００に取付けられる。チャンネル部２００の取付け状態を図８で示す。図８は、図６のＡ−Ａ線に沿った断面図である。ガラスラン５は、ドアフレーム１０のチャンネル部２００に取付けられており、ドアフレーム１０の車外側には、パネル部１１０ａが設けられて、ドアフレーム１０の車外側の意匠面を構成している。
図６に示すようにドアガラス６が上昇して（図中でＸ方向の矢印で示す。）ドアガラス６が上部ガラスラン５００の基底部に当接する時に、上部ガラスラン５００のフロント部分は前方に傾斜しているため上部ガラスラン５００にはリヤ側に伸ばされる力が働く（図中でＹ方向の矢印で示す。）。このため上部ガラスラン５００はリヤ方向に動かされる場合があった。
【０００５】
さらに、高速走行時等でドアガラス６が車外方向に吸い出されたとき、ドアガラス６がガラスラン５の車外側の側壁に当接して、その側壁を巻き込んでドアガラス６が閉まってしまう恐れもあった。
また、上部ガラスラン５００においては、意匠性向上の目的から光輝調の外観を得るためにフレームモールを設けるものもあり、ドアフレーム１０のパネル部１１０ａにステンレススチール製のフレームモールを取付けるものもあった。しかし、この場合は、パネル部１１０ａとステンレススチール製のフレームモールとが重ね合わせて装着されるため、重量が増加するとともに、コストも増加していた。
【０００６】
さらに、図９に示すように、ガラスラン５にステンレススチール製のインサート４００を設けて、押出成形を行ない、ドアフレーム１０のチャンネル部２００の一部を省略する構造もあるが、ステンレススチール製のインサートには、ゴム等の押出成形材料がカバーされているため光輝調の外観を得ることができなかった。そのため、ステンレススチール製のインサートをフレームモールとして使用することができなかった。（例えば特開平１０−１８０８９０号）
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
このため、本発明は、ドアガラスを閉じるときにガラスランのズレを防止でき、ドアフレームの外観が優れ、接続線が目立たなく、取付けが容易で、製造が容易なガラスランを得ることを目的としてなされたものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
請求項1の本発明は、自動車のドアフレームの内周に装着されて、ドアガラスの昇降を案内するとともにドアガラスの周縁部をシールする自動車用ガラスランにおいて、ガラスランは、型成形で成形して車体のルーフ部分およびフロント又はピラーに対応する部分のドアフレーム上部に装着する上部ガラスランと、押出成形で成形してドアフレームの前縦枠に装着する前部ガラスランと、押出成形で成形して後縦枠に装着する後部ガラスランからなり、上部ガラスランは、車外側側壁、車内側側壁及び底壁を有し、
上部ガラスランを、ドアフレーム上部の車外側装飾面を構成するドアフレームモールと一体に型成形し、ドアフレームモールには、一端にドアフレームの外周に取付けるドアウエザストリップの取付け用のリテーナーを一体に形成するとともに、ドアフレームモールには、孔または切欠部が設けられたインサート部が他端に形成され、
ドアフレームモールのインサート部は、ガラスランの底壁からガラスランの車外側側壁の少なくとも中央部まで埋設されて、中央部でＶ字状に車外側上方に曲がり、弓形にそりつつ上方に延設されパネル部を構成し、インサート部の孔または切欠部は上部ガラスランの底壁部分に埋設されていることを特徴とする。
【０００９】
請求項1の発明では、上部ガラスランを、ドアフレーム上部の車外側装飾面であるパネル部を構成するドアフレームモールと一体に型成形したため、上部ガラスラの剛性が向上して、ドアガラスが上昇してガラスランが閉じられたときに、上部ガラスランが伸縮するような変形をすることを防止できるとともに、ドアフレームの車外側の側壁とフレームモールを兼ねることができるため車両の軽量化とコスト低減を実現できる。
また、ドアフレームモールをドアフレームに取付けることにより、一体成形されたガラスランも同時にドアフレームに強固に取付けることができ効率化がよい。
ドアフレームモールには、一端にドアフレームの外周に取付けるドアウエザストリップの取付け用のリテーナーを一体に形成した。そのため、ドアフレームモールをドアフレームに取付けることにより、ドアウエザストリップの取付け用のリテーナーを同時にドアフレームに取付けることができ作業効率が向上し、コストも低減できる。
ドアフレームモールには、孔または切欠部が設けられたインサート部が他端に形成され、インサート部の孔または切欠部は上部ガラスランの底壁部分に埋設されている。このため、上部ガラスランをドアフレームに取付け、ドアガラスの昇降により上部ガラスランに力が作用したときに、上部ガラスランが伸縮するような変形又は長手方向のズレ移動を防止でき、シール性が確保できる。
また、インサート部に孔または切欠部を設けたため、上部ガラスランを型成形するときにインサート部の孔または切欠部に上部ガラスランの材料が充填され、インサート部と上部ガラスランの材料が強固に固着される。
ドアフレームモールのインサート部は、ガラスランの底壁からガラスランの車外側側壁の少なくとも中央部まで埋設して、中央部でＶ字状に車外側上方に曲がり、弓形にそりつつ上方に延設されパネル部を構成している。このため、上部ガラスランの底壁部分の剛性が向上して、上部ガラスランの長手方向の変形又はズレ移動を防止することができる。さらに、パネル部は、ドアフレームモールがドアフレームのドアフレーム上部に取り付けられたときに、ドアフレーム上部の車外側意匠面となり、金属調の外観を与えることができる。また、車外側側壁の中央部までドアフレームモールが埋設されているので、車外側側壁の剛性が確保でき、ドアガラスの昇降時にガラスランの車外側側壁がドアガラスに巻き込まれることはなくなり、車外側シールリップ５３のシール性が確保できる。
【００１０】
請求項２の本発明は、上部ガラスランが、ドアフレームモールと一体に型成形すると同時に、前部ガラスランと後部ガラスランを上部ガラスランの車体フロント側と車体リヤ側にそれぞれ一体に型成形により接続したものである。
請求項２の本発明では、上部ガラスランを、ドアフレームモールと一体に型成形すると同時に前部ガラスランと後部ガラスランを上部ガラスランと一体に接続したため、１回の型成形で上部ガラスランの成形と、前部ガラスランと後部ガラスランとの接続をすることができる。
また、接続部の接続線が上部ガラスランの領域には存在せず、前部ガラスランと後部ガラスランとの境界の２本のみとなり、意匠性に優れている。
【００１３】
請求項３の本発明は、上部ガラスランは、ソリッドゴム、熱可塑性エラストマーまたは軟質合成樹脂で構成したものである。
請求項３の本発明では、上部ガラスランを、ソリッドゴム、熱可塑性エラストマーまたは軟質合成樹脂で構成したため、ドアガラスが車内方向または車外方向にフレて上昇しても、上部ガラスランが柔軟性を有するため、リップ部がドアガラスの周辺端部に追従し、周辺端部との間を確実にシールすることができる。
以上
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図１乃至図５に基づいて説明する。
図１は、図６のＡ−Ａ線に沿った断面図である。
ドアフレーム１０には、ドアガラス６が取付けられる内周側にガラスラン５が取付けられ、外周側にドアウエザストリップ６０が取付けられる。
なお、ドアウエザストリップ６０はこの実施の形態では、シールリップ６１と中空シール６２が別体のものを示すが、シールリップ６１と中空シール６２が一体のものも使用することができる。
ガラスラン５は、図３に示すように上部ガラスラン５０と、前部ガラスラン５８と後部ガラスラン５９からなる。
【００１５】
上部ガラスラン５０は、ドアフレーム１０の自動車の車体のルーフ部分に対応する部分およびそのフロント側でかつフロントピラーに対応する部分であるドアフレーム上部１１に取付けられるものである。
なお、リヤドアにおいては、上部ガラスラン５０は車体のルーフ部分に対応する部分、又は、ルーフ部分に対応する部分およびそのリヤ側でリヤピラーに対応する部分のドアフレーム上部に取付けられるものである。
前部ガラスラン５８は、ドア１のフロント側でドアフレーム上部１１から下方に縦に伸びる前縦部１２に取付けられるものである。後部ガラスラン５９は、ドアフレーム上部１１のリヤ端から下方に縦に伸びる後縦部１３に取付けられるものである。
前部ガラスラン５８と後部ガラスラン５９は、それぞれ押出成形により製造される。上部ガラスラン５０は型成形により製造され、その型成形時に前部ガラスラン５８と後部ガラスラン５９は、その型成形用の金型にセットされて上部ガラスラン５０と接続される。
【００１６】
上部ガラスラン５０は、図１と図２に示すように、ドアフレームモール４０と一体に成形される。
上部ガラスラン５０は、車外側側壁５１と車内側側壁５２と底壁５７を有し、断面略Ｕ字状である。車外側側壁５１の先端からは断面略Ｕ字状の内部に向かい車外側シールリップ５３が延設し、車内側側壁５２の先端からは断面略Ｕ字状の内部に向かい車内側シールリップ５４が延設している。車外側シールリップ５３と車内側シールリップ５４で断面ハ字状をなしている。
さらに、車外側側壁５１の先端からは車外側カバーリップ５５が車外側に向かい、ドアフレームモール４０の外面に延設され、車内側側壁５２の先端からは車内側カバーリップ５６が車内側に向かい延設されている。
【００１７】
また、車内側側壁５２の車内側面の先端から若干底壁５７よりの部分から車内側に車内側側壁第１突部５２ｂが延設され、車内側側壁５２の車内側面の底壁５７近傍の部分から車内側に車内側側壁第２突部５２ｃが延設されている。
車内側側壁第１突部５２ｂと車内側側壁第２突部５２ｃは、後述するドアフレーム１０のチャンネル部２０に当接して、ガラスラン５をドアフレーム１０に保持する。
【００１８】
ドアフレームモール４０は、ステンレススチールの板金を折り曲げて形成し、ドアフレーム１０に沿って長手方向に延びたものである。そのドアフレームモール４０の断面形状を図１と図２に示す。ドアフレームモール４０の一方の端は、ガラスラン５の底壁５７の中に埋設されてインサート部４２を形成する。ガラスラン５の底壁５７の中に埋設されているインサート部４２を図２に一部切り欠き図で示す。
【００１９】
ガラスラン５の底壁５７の中に埋設されたインサート部４２は、ほぼ底壁５７の中央に相当する部分に所定の間隔で孔４４が設けられ、端部に切り欠き４５が所定の間隔で設けられている。孔４４と切り欠き４５は両方設けてもいずれか一方を設けてもよい。ガラスラン５を型成形するときに、この孔４４と切り欠き４５にガラスラン５のソリッドゴム等が充填されて、ガラスラン５の底壁５７においてインサート部４２の上下のソリッドゴム等が一体に結合して、ガラスラン５とドアフレームモール４０は、強固に一体成形される。
【００２０】
ドアフレームモール４０は、インサート部４２の車外側端、即ちガラスラン５の車外側側壁５１に対応する部分から下方に略直角に曲り、車外側側壁５１の内部に埋設される。車外側側壁５１の略中央部でＶ字状に車外側上方に曲がる。Ｖ字状に車外側上方に曲がった後は、略弓形にそりつつ上方に延設されパネル部４１を構成する。パネル部４１は、ドアフレームモール４０がドアフレーム１０のドアフレーム上部１１に取り付けられたときに、ドアフレーム上部１１の車外側意匠面となり、金属調の外観を与えることができる。パネル部４１のＶ字状に車外側上方に曲がった近傍では、ガラスラン５の車外側カバーリップ５５が車外側表面を蓋う。
車外側側壁５１の略中央部までドアフレームモール４０が埋設されているので、車外側側壁５１の剛性が確保でき、ドアガラス６の昇降時にガラスラン５の車外側側壁５１がドアガラス６に巻き込まれることはなくなり、車外側シールリップ５３のシール性が確保できる。
【００２１】
ドアフレームモール４０は、パネル部４１の上部において、車内側に略直角方向に曲り、若干車内方向に延設した後、１８０度折れ曲がりパネル部４１の裏面まで延設し、鉤部４３ｂを構成する。さらに斜め下方の車内側に延設した後、略水平方向に曲り、ドアウエザストリップを取付けるのに必要な所定の長さ延設され底部４３ｄを構成する。その後上方に曲り所定の長さ延設された後、略水平に車外方向に若干延設され鉤部４３ｃを構成する。なお、鉤部４３ｃの先端と底部４３ｄの車内側の端部下面には、ガラスラン５と同じゴム等の軟質材料で形成したカバー部が設けられている。この鉤部４３ｂと底部４３ｄ、鉤部４３ｃと底部４３ｄは、それぞれ略Ｃ字状をなしている。この鉤部４３ｂ、底部４３ｄと鉤部４３ｃにより、ドアウエザストリップ６０を保持するリテーナー部４３を構成する。
【００２２】
リテーナー部４３には、ドアウエザストリップ６０のシールリップ６１の基部６１ｂが嵌挿される。ドア閉時にシールリップ６１のリップ部６１ｃが車体のドア開口縁７０に当接して、ドア１と車体のドア開口縁７０の間のシールを行うことができる。
リテーナー部４３の底部４３ｄには、ドアフレームモール４０をドアフレーム１０に取付けるための孔４３ｇが設けられている。この孔４３ｇにボルト等を挿入してドアフレーム１０にドアフレームモール４０を取付ける。
この時、ドアフレームモール４０と一体に形成されている上部ガラスラン５０も、ボルト等によって強固にドアフレーム１０に取付けられることとなる。従って、ドアガラス６の開閉時、特に閉時にドアガラス６によって上部ガラスラン５０にその長手方向にズレ移動を生じさせるような力が加わっても、上部ガラスラン５０が強固に取付けられているので、ズレ移動は生じない。
【００２３】
ドアフレーム１０において、上部ガラスラン５０が取付けられるドアフレーム上部１１は、最も車外側に底壁２１を有し、底壁２１の外周にはドアフレームモール４０のリテーナー部４３が取付けられて、リテーナー部４３にドアウエザストリップ６０のシールリップ６１が取付けられるとともに、底壁２１の内周には、ガラスラン５が取付けられる。
底壁２１の車内側の端から下方に車内側側壁２２が延設され、車内側側壁２２には、底壁２１に近い方から順に凹部２２ｃと凹部２２ｂが設けられている。底壁２１と車内側側壁２２によりガラスラン５を取付けるチャンネル部２０を構成する。
【００２４】
ドアフレーム上部１１の底壁２１にドアフレームモール４０が取付けられると、ガラスラン５もドアフレーム上部１１のチャンネル部２０に取付けられる。ガラスラン５の底壁５７には、車外側端部に底壁凸部５７ａが設けられて、底壁凸部５７ａがドアフレーム上部１１の底壁２１の内周面に当接する。この底壁凸部５７ａによりガラスラン５の底壁５７とドアフレーム上部１１の底壁２１の内周面との間に空間ができ、その空間にドアフレームモール４０を取付けるためのボルトと螺合するナットを収容することができる。
【００２５】
ドアフレーム上部１１のチャンネル部２０の車内側側壁２２の凹部２２ｂと凹部２２ｃには、ガラスラン５の車内側側壁５２の車内側側壁第１突部５２ｂと車内側側壁第２突部５２ｃがそれぞれ嵌め込まれて、ガラスラン５がチャンネル部２０に保持される。ガラスラン５の車外側側壁５１には、前述の通りドアフレームモール４０がインサートとして埋め込まれ、車内側側壁５２は上記の通り車内側側壁第１突部５２ｂと車内側側壁第２突部５２ｃがそれぞれ嵌め込まれているため、ドアガラス６が昇降しても、車外側側壁５１と車内側側壁５２が、ドアガラス６側に倒れこんだり、巻き込まれたりすることを防止できるとともに、上部ガラスラン５０がズレ移動しないように強固に固着されているため、ドアガラス６とガラスラン５の間のシール性を確保できる。
【００２６】
ドアフレーム上部１１は，チャンネル部２０の車内側側壁２２の先端から車内方向に膨出部３０が設けられる。なお、装飾効果をあげるために、膨出部３０の車内側面を蓋うように装飾用のガーニッシュを設けてもよい。
この膨出部３０またはガーニッシュが設けられているときはガーニッシュに、車体のドア開口縁７０のフランジ部７２に取付けられたオープニングウエザストリップ７３の中空シール部７３ａが当接して、ドアと車体のドア開口縁７０の間をシールする。
【００２７】
膨出部３０の外周面には、ドアフレームサッシュ部２５が設けられて、ドアフレームサッシュ部２５には、ドアウエザストリップ６０の中空シール６２の基部６２ｂが嵌挿される。ドアウエザストリップ６０の中空シール６２の中空シール部６２ｃは、ドア閉時には、車体のドア開口縁７０に当接してドアと車体のドア開口縁７０の間をシールする。
【００２８】
上部ガラスラン５０と後部ガラスラン５９との接続部分の説明とドアフレーム１０への取付けを図４と図５に示す。前部ガラスラン５８と上部ガラスラン５０との接続も同様である。
押出成形で成形された後部ガラスラン５９は、上部ガラスラン５０が型成形されるときにその端部が金型にセットされる。上部ガラスラン５０と後部ガラスラン５９は同じ材料で、例えばＥＰＤＭ等のゴム、熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂でも良いし、異なる材料で成形されても良い。金型に上部ガラスラン５０の材料が注入されると注入された材料で成形され、後部ガラスラン５９の上端が接続される。
上部ガラスラン５０と後部ガラスラン５９は、それぞれ車外側側壁、車内側側壁、底壁、車外側シールリップ、車内側シールリップ、車外側カバーリップ、車内側カバーリップを対応させて一体に成形される。
【００２９】
このとき、上部ガラスラン５０と後部ガラスラン５９の接続線５９ｂは後部ガラスラン５９の上端部に一ヶ所のみ表れる。型成形部５００ｃで上部ガラスラン５００（押出成形体）と後部ガラスラン５９０（押出成形体）を接続した従来のように、接続線がそれぞれ押出成形体との境界に表れて２本生じることがないため、見栄えがよい。さらに、その接続線５９ｂもセンターピラー２６側のみに表れ、しかもドアドアフレーム１０のセンターピラー２６によって一部カバーされるため目立つことがない。
また、ドアフレームモール４０はドアフレーム１０を蓋うために、ドアフレーム１０のリヤ側端まで延長される。延長されたドアフレーム１０の裏面には、クリップ４６が取り付けられ、ドアフレーム１０のセンターピラー２６の上端に設けられた取付孔２４にそのクリップ４６を挿入することにより、ドアフレームモール４０の延長部が固定される。クリップ４６は、上部ガラスラン５０を成形するときに、上部ガラスラン５０と同じ材料で同時に形成してもよい。
これにより、ドアフレームモール４０が、ドアフレーム１０のセンターピラー２６の上部まで蓋うことができ、見栄えがよくなる。
【００３０】
【発明の効果】
本発明は、上部ガラスランを、ドアフレームモールと一体に型成形したため、上部ガラスランの剛性が向上して、ドアガラスが上昇してガラスランが閉じられたときに、ガラスランの変形やズレ移動を防止できるとともに、ドアフレームの車外側の側壁とドアフレームモールを兼ねることができるため車両の軽量化とコスト低減を実現できる。
また、上部ガラスランを型成形するときに、前部ガラスランと後部ガラスランを同時に型成形により接続するので、接続が容易であるとともに、意匠性に優れるガラスランを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の自動車用ガラスランを取付けたドアフレームの図６のＡ−Ａ線に沿う位置での断面図である。
【図２】本発明の自動車用ガラスランに一体成形されるドアフレームモールの断面図である。
【図３】本発明の自動車用ガラスランの全体を示す模式図である。
【図４】本発明の自動車用ガラスランのリヤ側の接続部分を示す斜視図である。
【図５】本発明の自動車用ガラスランを取付けたドアフレームのリヤ側の接続部分を示す斜視図である。
【図６】自動車のドアの側面図である。
【図７】従来のガラスランの全体を示す模式図である。
【図８】従来の自動車用ガラスランをドアフレームに取付けたドアフレームの図６のＡ−Ａ線に沿う位置での断面図である。
【図９】従来の自動車用ガラスランを取付けたドアフレームのリヤ側の接続部分を示す斜視図である。
【符号の説明】
１０ドアフレーム
１１ドアフレーム上部
１２前縦枠
１３後縦枠
２０チャンネル部
２１底壁
２２車内側側壁
４０ドアフレームモール
４１パネル部
４２インサート部
４３リテーナー部
４４孔
４５切り欠き
５ガラスラン
５０上部ガラスラン
５１車外側側壁
５２車内側側壁
５７底壁
５８前部ガラスラン
５９後部ガラスラン
６０ドアウエザストリップ
７０車体のドア開口縁[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a glass run for an automobile that is mounted on a door frame of an automobile, guides the raising and lowering of the door glass, and seals the peripheral edge of the door glass.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIG. 6, the door 1 of the automobile is provided with a glass run 5 that guides the raising and lowering of the door glass 6 and seals the outside of the vehicle interior when the door glass 6 is raised and closed. .
Conventionally, for example, as shown in FIGS. 6, 7, and 8, the door frame 10 includes a portion corresponding to a roof portion of a vehicle body and a door frame upper portion 110 that is a front side and a portion corresponding to a front pillar. The front vertical portion 120 that extends vertically downward on the front side, and the rear vertical portion 130 that extends vertically downward from the rear end of the door frame upper portion 110, respectively. The door frame upper portion 110, the front vertical portion 120, and the rear vertical portion respectively. 130 is provided with a channel portion 200 for attaching a glass run.
[0003]
As shown in FIG. 7, the conventional glass run 5 includes an upper glass run 500 mainly attached to the door frame upper portion 110, a front glass run 580 attached to the front vertical portion 120, and a rear glass run attached to the rear vertical portion 130. It consisted of three glass runs of 590. The three upper glass runs 500, the front glass run 580, and the rear glass run 590 are each formed by extrusion molding, and the three glass runs connect the upper glass run 500 and the front glass run 580. The mold forming part 500b, the upper glass run 500, and the mold forming part 500c connecting the rear glass run 590 are connected to each other to form one glass run 5.
In this case, connection lines are generated at the connecting portions between the mold forming portion 500b and the upper glass run 500 and the front glass run 580, respectively, and at the connecting portions between the mold forming portion 500c and the upper glass run 500 and the rear glass run 590. Similarly, connection lines were generated. In particular, the connecting line at the connecting portion with the upper glass run 500 may be conspicuous in design when the frame molding is attached.
[0004]
The glass run 5 connected to this one is attached to the channel part 200 of the door frame 10. The attachment state of the channel part 200 is shown in FIG. FIG. 8 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. The glass run 5 is attached to the channel portion 200 of the door frame 10, and a panel portion 110 a is provided on the vehicle outer side of the door frame 10 to constitute a design surface on the vehicle outer side of the door frame 10.
As shown in FIG. 6, when the door glass 6 rises (indicated by an arrow in the X direction in the drawing) and the door glass 6 comes into contact with the base of the upper glass run 500, the front portion of the upper glass run 500 moves forward. The upper glass run 500 is subjected to a force extending to the rear side (indicated by an arrow in the Y direction in the figure). For this reason, the upper glass run 500 may be moved in the rear direction.
[0005]
Furthermore, when the door glass 6 is sucked out of the vehicle during high-speed driving or the like, the door glass 6 may come into contact with the side wall of the glass run 5 on the outside of the vehicle, and the door glass 6 may be closed by closing the side wall. There was also.
In addition, some upper glass runs 500 are provided with a frame molding in order to obtain a brilliant appearance for the purpose of improving the design, and there are also those in which a stainless steel frame molding is attached to the panel portion 110a of the door frame 10. It was. However, in this case, since the panel portion 110a and the stainless steel frame molding are mounted in an overlapping manner, the weight increases and the cost also increases.
[0006]
Furthermore, as shown in FIG. 9, there is a structure in which a stainless steel insert 400 is provided on the glass run 5 and extrusion is performed, and a part of the channel portion 200 of the door frame 10 is omitted. Since the insert is covered with an extrusion molding material such as rubber, a bright appearance cannot be obtained. Therefore, stainless steel inserts cannot be used as frame moldings. (For example, JP-A-10-180890)
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
For this reason, the present invention aims to obtain a glass run that can prevent the glass run from shifting when the door glass is closed, has an excellent appearance of the door frame, has an inconspicuous connection line, is easy to install, and is easy to manufacture. It was made as.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention of claim 1 is an automotive glass run that is mounted on the inner periphery of a door frame of an automobile and guides the raising and lowering of the door glass and seals the periphery of the door glass. An upper glass run to be mounted on the upper part of the door frame of the roof part of the vehicle body and a part corresponding to the front or pillar, a front glass run to be formed by extrusion molding and attached to the front vertical frame of the door frame, and by extrusion molding. molding made from the rear glass run which is mounted to the rear vertical frame, the upper glass run, possess the exterior side wall, the inner side wall and bottom wall,
The upper glass run is molded integrally with the door frame molding that forms the exterior decorative surface of the upper part of the door frame, and the door frame molding has a retainer for attaching a door weather strip attached to the outer periphery of the door frame at one end. In addition to forming integrally, the door frame molding is formed with an insert part provided with a hole or notch at the other end,
The insert part of the door frame molding is embedded from the bottom wall of the glass run to at least the central part of the outer side wall of the glass run, bent at the center upward in the V shape and extended upward while warping in a bow shape The panel portion is formed, and the hole or notch portion of the insert portion is embedded in the bottom wall portion of the upper glass run.
[0009]
In the invention of claim 1, since the upper glass run is molded integrally with the door frame molding that constitutes the panel portion that is the exterior exterior surface of the door frame, the rigidity of the upper glass is improved and the door glass is raised. Thus, when the glass run is closed, the upper glass run can be prevented from being deformed so as to expand and contract, and the vehicle outer side wall of the door frame can also serve as the frame molding, thus reducing the weight and cost of the vehicle. Reduction can be realized.
Further, by attaching the door frame molding to the door frame, the integrally formed glass run can be firmly attached to the door frame at the same time, and the efficiency is improved.
The door frame molding is integrally formed with a retainer for attaching a door weather strip attached to the outer periphery of the door frame at one end. Therefore, by attaching the door frame molding to the door frame, the retainer for attaching the door weather strip can be attached to the door frame at the same time, so that the work efficiency can be improved and the cost can be reduced.
In the door frame molding, an insert part provided with a hole or notch is formed at the other end, and the hole or notch of the insert part is embedded in the bottom wall portion of the upper glass run. For this reason, when the upper glass run is attached to the door frame and a force is applied to the upper glass run by raising and lowering the door glass, deformation or longitudinal displacement of the upper glass run can be prevented and sealing performance can be prevented. It can be secured.
In addition, since the hole or notch is provided in the insert part, when the upper glass run is molded, the hole or notch in the insert part is filled with the material of the upper glass run, and the material of the insert part and the upper glass run is strengthened. It is fixed.
The insert part of the door frame molding is embedded from the bottom wall of the glass run to at least the central part of the vehicle outer side wall of the glass run, bent at the center upward in the V shape and extended upward while warping in a bow shape. The panel part is configured. For this reason, the rigidity of the bottom wall part of an upper glass run improves, and the deformation | transformation or shift | offset | difference movement of the longitudinal direction of an upper glass run can be prevented. Further, when the door frame molding is attached to the upper portion of the door frame of the door frame, the panel portion becomes the exterior design surface of the upper portion of the door frame and can give a metallic appearance. In addition, since the door frame molding is embedded to the center of the vehicle outer side wall, the rigidity of the vehicle outer side wall can be ensured, and the vehicle outer side wall of the glass run is not caught in the door glass when the door glass is raised and lowered. The sealing performance of the outer seal lip 53 can be ensured.
[0010]
According to the second aspect of the present invention, the upper glass run is molded integrally with the door frame molding, and at the same time, the front glass run and the rear glass run are molded integrally on the vehicle body front side and vehicle body rear side of the upper glass run, respectively. It is connected by.
In the present invention of claim 2, since the upper glass run is molded integrally with the door frame molding and at the same time the front glass run and the rear glass run are integrally connected with the upper glass run, the upper glass run is formed by one molding. And the front glass run and the rear glass run can be connected.
Moreover, the connection line of a connection part does not exist in the area | region of an upper glass run, but becomes only two of the boundary of a front glass run and a rear glass run, and it is excellent in design property.
[0013]
According to the third aspect of the present invention, the upper glass run is made of solid rubber, thermoplastic elastomer or soft synthetic resin.
In the present invention of claim 3 , since the upper glass run is made of solid rubber, thermoplastic elastomer or soft synthetic resin, the upper glass run is flexible even if the door glass rises inward or outward in the vehicle. Since it has, a lip part follows the peripheral edge part of a door glass, and can seal reliably between peripheral edge parts.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
FIG. 1 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
A glass run 5 is attached to the door frame 10 on the inner peripheral side to which the door glass 6 is attached, and a door weather strip 60 is attached to the outer peripheral side.
In this embodiment, the door weather strip 60 is shown in which the seal lip 61 and the hollow seal 62 are separated from each other. However, the door lip strip 60 and the hollow seal 62 may be integrated.
The glass run 5 comprises an upper glass run 50, a front glass run 58, and a rear glass run 59 as shown in FIG.
[0015]
The upper glass run 50 is attached to the door frame upper portion 11 which is a portion corresponding to the roof portion of the automobile body of the door frame 10 and a portion corresponding to the front side and the front pillar.
In the rear door, the upper glass run 50 is attached to the upper portion of the door frame corresponding to the roof portion of the vehicle body, or the portion corresponding to the roof portion and the portion corresponding to the rear pillar on the rear side.
The front glass run 58 is attached to the front vertical portion 12 that extends vertically downward from the door frame upper portion 11 on the front side of the door 1. The rear glass run 59 is attached to the rear vertical portion 13 that extends vertically downward from the rear end of the door frame upper portion 11.
The front glass run 58 and the rear glass run 59 are each manufactured by extrusion molding. The upper glass run 50 is manufactured by molding, and the front glass run 58 and the rear glass run 59 are set in the mold for molding and connected to the upper glass run 50 at the time of molding.
[0016]
As shown in FIGS. 1 and 2, the upper glass run 50 is formed integrally with the door frame molding 40.
The upper glass run 50 has a vehicle outer side wall 51, a vehicle inner side wall 52, and a bottom wall 57, and has a substantially U-shaped cross section. A vehicle outer side seal lip 53 extends from the front end of the vehicle outer side wall 51 toward the inside of the substantially U-shaped cross section, and a vehicle inner side seal lip 54 extends from the front end of the vehicle inner side wall 52 toward the inside of the substantially U-shaped cross section. It is extended. The vehicle outer side seal lip 53 and the vehicle inner side seal lip 54 form a cross-sectional shape.
Further, the vehicle outer side cover lip 55 extends from the front end of the vehicle outer side wall 51 toward the vehicle outer side and extends to the outer surface of the door frame molding 40, and the vehicle inner side cover lip 56 extends from the front end of the vehicle inner side wall 52 toward the vehicle inner side. It is extended.
[0017]
In addition, a vehicle interior side wall first protrusion 52b extends from the front end of the vehicle interior side wall 52 slightly from the bottom wall 57 to the vehicle interior side, and a portion of the vehicle interior side wall 52 near the bottom wall 57 on the vehicle interior side surface. A vehicle interior side wall second protrusion 52c extends from the vehicle interior to the vehicle interior side.
The vehicle interior side wall first projection 52b and the vehicle interior side wall second projection 52c abut against a channel portion 20 of the door frame 10 described later, and hold the glass run 5 on the door frame 10.
[0018]
The door frame molding 40 is formed by bending a stainless steel sheet metal, and extends in the longitudinal direction along the door frame 10. The sectional shape of the door frame molding 40 is shown in FIGS. One end of the door frame molding 40 is embedded in the bottom wall 57 of the glass run 5 to form the insert portion 42. The insert portion 42 embedded in the bottom wall 57 of the glass run 5 is shown in a partially cutaway view in FIG.
[0019]
The insert portion 42 embedded in the bottom wall 57 of the glass run 5 is provided with holes 44 at a predetermined interval in a portion substantially corresponding to the center of the bottom wall 57, and notches 45 at the end portions at a predetermined interval. Is provided. Both the hole 44 and the notch 45 may be provided, or one of them may be provided. When the glass run 5 is molded, the hole 44 and the cutout 45 are filled with solid rubber or the like of the glass run 5, and the solid rubber or the like of the upper and lower portions of the insert portion 42 is integrally formed on the bottom wall 57 of the glass run 5. In combination, the glass run 5 and the door frame molding 40 are integrally molded firmly.
[0020]
The door frame molding 40 is bent at a substantially right angle downward from a portion corresponding to the vehicle outer side wall 51 of the glass run 5 of the insert portion 42, and is embedded in the vehicle outer side wall 51. It bends in the V shape at the approximate center of the vehicle outer side wall 51 upward on the vehicle outer side. After bending upward in the V-shape toward the outside of the vehicle, the panel portion 41 is configured to extend upward while warping in a substantially bow shape. When the door frame molding 40 is attached to the door frame upper part 11 of the door frame 10, the panel part 41 becomes a vehicle exterior design surface of the door frame upper part 11 and can give a metallic appearance. In the vicinity of the V-shaped panel portion 41 that is bent upward in the vehicle exterior, the vehicle exterior cover lip 55 of the glass run 5 covers the vehicle exterior surface.
Since the door frame molding 40 is embedded to substantially the center of the vehicle outer side wall 51, the rigidity of the vehicle outer side wall 51 can be secured, and the vehicle outer side wall 51 of the glass run 5 is caught in the door glass 6 when the door glass 6 is raised and lowered. Therefore, the sealing performance of the vehicle outer side seal lip 53 can be secured.
[0021]
The door frame molding 40 bends in a direction substantially perpendicular to the inside of the vehicle at the upper portion of the panel portion 41, extends slightly in the vehicle interior direction, then bends 180 degrees and extends to the back surface of the panel portion 41 to form a flange portion 43b. . Furthermore, after extending diagonally downward inside the vehicle, it bends in a substantially horizontal direction and extends to a predetermined length necessary for mounting the door weather strip to form a bottom 43d. After that, after being bent upward and extending for a predetermined length, it extends slightly horizontally in the vehicle outward direction to form a collar portion 43c. In addition, the cover part formed with soft materials, such as the same rubber as the glass run 5, is provided in the front-end | tip surface of the collar part 43c, and the edge part inner surface of the bottom part 43d. The flange 43b and the bottom 43d, and the flange 43c and the bottom 43d are substantially C-shaped. The collar portion 43b, the bottom portion 43d, and the collar portion 43c constitute a retainer portion 43 that holds the door weather strip 60.
[0022]
The retainer portion 43 is fitted with the base portion 61 b of the seal lip 61 of the door weather strip 60. When the door is closed, the lip portion 61c of the seal lip 61 comes into contact with the door opening edge 70 of the vehicle body, and the seal between the door 1 and the door opening edge 70 of the vehicle body can be performed.
A hole 43 g for attaching the door frame molding 40 to the door frame 10 is provided in the bottom 43 d of the retainer portion 43. The door frame molding 40 is attached to the door frame 10 by inserting bolts or the like into the holes 43g.
At this time, the upper glass run 50 formed integrally with the door frame molding 40 is also firmly attached to the door frame 10 with bolts or the like. Accordingly, when the door glass 6 is opened and closed, particularly when the door glass 6 is closed, the upper glass run 50 is firmly attached even if a force that causes the upper glass run 50 to shift in the longitudinal direction is applied to the upper glass run 50. , No shift occurs.
[0023]
In the door frame 10, the door frame upper portion 11 to which the upper glass run 50 is attached has a bottom wall 21 on the outermost side of the vehicle, and a retainer portion 43 of the door frame molding 40 is attached to the outer periphery of the bottom wall 21. The seal lip 61 of the door weather strip 60 is attached to the portion 43, and the glass run 5 is attached to the inner periphery of the bottom wall 21.
A vehicle interior side wall 22 extends downward from the vehicle interior end of the bottom wall 21, and the vehicle interior side wall 22 is provided with a recess 22 c and a recess 22 b in order from the side closer to the bottom wall 21. A channel portion 20 to which the glass run 5 is attached is constituted by the bottom wall 21 and the vehicle interior side wall 22.
[0024]
When the door frame molding 40 is attached to the bottom wall 21 of the door frame upper part 11, the glass run 5 is also attached to the channel part 20 of the door frame upper part 11. The bottom wall 57 of the glass run 5 is provided with a bottom wall convex portion 57 a at the vehicle outer end, and the bottom wall convex portion 57 a comes into contact with the inner peripheral surface of the bottom wall 21 of the door frame upper portion 11. The bottom wall projection 57a creates a space between the bottom wall 57 of the glass run 5 and the inner peripheral surface of the bottom wall 21 of the door frame upper portion 11, and is screwed with a bolt for mounting the door frame molding 40 in the space. Can be accommodated.
[0025]
In the recess 22b and the recess 22c of the vehicle interior side wall 22 of the channel portion 20 of the door frame upper portion 11, a vehicle interior side wall first projection 52b and a vehicle interior side wall second projection 52c of the vehicle interior side wall 52 of the glass run 5 are respectively provided. The glass run 5 is held in the channel portion 20 by being fitted. As described above, the door frame molding 40 is embedded as an insert in the vehicle outer side wall 51 of the glass run 5, and the vehicle inner side wall 52 has the vehicle inner side wall first protrusion 52 b and the vehicle inner side wall second protrusion 52 c as described above. Since they are respectively fitted, even if the door glass 6 moves up and down, the outer side wall 51 and the inner side wall 52 can be prevented from falling or being caught on the door glass 6 side, and the upper glass run 50 can be prevented. Since it is firmly fixed so as not to shift, sealing performance between the door glass 6 and the glass run 5 can be secured.
[0026]
The door frame upper portion 11 is provided with a bulging portion 30 in the vehicle interior direction from the tip of the vehicle interior side wall 22 of the channel portion 20. In addition, in order to raise a decoration effect, you may provide the garnish for decoration so that the vehicle interior side surface of the bulging part 30 may be covered.
When the bulging portion 30 or the garnish is provided, the hollow seal portion 73a of the opening weather strip 73 attached to the flange portion 72 of the door opening edge 70 of the vehicle body comes into contact with the garnish, and the door and the vehicle body are in contact with each other. The space between the door opening edges 70 is sealed.
[0027]
A door frame sash portion 25 is provided on the outer peripheral surface of the bulging portion 30, and a base portion 62 b of a hollow seal 62 of the door weather strip 60 is fitted into the door frame sash portion 25. When the door is closed, the hollow seal portion 62c of the hollow seal 62 of the door weather strip 60 contacts the door opening edge 70 of the vehicle body and seals between the door and the door opening edge 70 of the vehicle body.
[0028]
4 and 5 show the connection between the upper glass run 50 and the rear glass run 59 and the attachment to the door frame 10. The connection between the front glass run 58 and the upper glass run 50 is the same.
The rear glass run 59 formed by extrusion molding has its end set in a mold when the upper glass run 50 is molded. The upper glass run 50 and the rear glass run 59 are made of the same material, for example, rubber such as EPDM, thermoplastic elastomer, soft synthetic resin, or may be formed of different materials. When the material of the upper glass run 50 is injected into the mold, the upper glass run 50 is molded with the injected material, and the upper end of the rear glass run 59 is connected.
The upper glass run 50 and the rear glass run 59 are integrally formed to correspond to the vehicle outer side wall, the vehicle inner side wall, the bottom wall, the vehicle outer seal lip, the vehicle inner seal lip, the vehicle outer cover lip, and the vehicle inner cover lip, respectively. The
[0029]
At this time, only one connection line 59 b between the upper glass run 50 and the rear glass run 59 appears at the upper end of the rear glass run 59. As in the conventional case where the upper glass run 500 (extrusion molded body) and the rear glass run 590 (extrusion molded body) are connected by the mold forming portion 500c, two connecting lines appear at the boundary with the extruded molded body. Because it is not, it looks good. Further, the connection line 59b also appears only on the center pillar 26 side, and is not conspicuous because it is partially covered by the center pillar 26 of the door door frame 10.
The door frame molding 40 is extended to the rear side end of the door frame 10 in order to cover the door frame 10. A clip 46 is attached to the back surface of the extended door frame 10, and the clip 46 is inserted into an attachment hole 24 provided at the upper end of the center pillar 26 of the door frame 10, thereby extending the extension portion of the door frame molding 40. Is fixed. The clip 46 may be formed simultaneously with the same material as the upper glass run 50 when the upper glass run 50 is formed.
Thereby, the door frame molding 40 can cover up to the upper part of the center pillar 26 of the door frame 10, and the appearance is improved.
[0030]
【The invention's effect】
In the present invention, since the upper glass run is molded integrally with the door frame molding, the rigidity of the upper glass run is improved, and when the door glass rises and the glass run is closed, the glass run is deformed or displaced. While being able to prevent movement, it can also serve as a door frame molding and a side wall of the door frame on the outside of the vehicle, so that weight reduction and cost reduction of the vehicle can be realized.
Further, when the upper glass run is molded, the front glass run and the rear glass run are simultaneously connected by molding, so that it is possible to obtain a glass run that is easy to connect and excellent in design.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a door frame to which a glass run for an automobile of the present invention is attached, taken along a line AA in FIG.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a door frame molding that is integrally formed with a glass run for automobiles of the present invention.
FIG. 3 is a schematic view showing the entire glass run for automobiles of the present invention.
FIG. 4 is a perspective view showing a connection portion on the rear side of the automotive glass run of the present invention.
FIG. 5 is a perspective view showing a connection portion on the rear side of a door frame to which a glass run for an automobile of the present invention is attached.
FIG. 6 is a side view of an automobile door.
FIG. 7 is a schematic view showing an entire conventional glass run.
8 is a cross-sectional view of a door frame in which a conventional glass run for automobiles is attached to the door frame at a position along the line AA in FIG.
FIG. 9 is a perspective view showing a connection portion on the rear side of a door frame to which a conventional glass run for an automobile is attached.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Door frame 11 Door frame upper part 12 Front vertical frame 13 Rear vertical frame 20 Channel part 21 Bottom wall 22 Car inner side wall 40 Door frame molding 41 Panel part 42 Insert part 43 Retainer part 44 Hole 45 Notch 5 Glass run 50 Upper glass run 51 Car Outer Side Wall 52 Car Inner Side Wall 57 Bottom Wall 58 Front Glass Run 59 Rear Glass Run 60 Door Weather Strip 70 Door Opening Edge of Car Body

Claims

In an automotive glass run that is mounted on the inner periphery of a door frame of an automobile and guides the raising and lowering of the door glass and seals the peripheral edge of the door glass,
The glass run is molded by molding and is mounted on the roof portion of the vehicle body and the upper portion of the door frame corresponding to the front or rear pillar, and is molded by extrusion molding and mounted on the front vertical frame of the door frame. a front glass run made of a rear glass run which is mounted to the rear vertical frame by molding by extrusion molding, the upper glass run, possess the exterior side wall, the inner side wall and bottom wall,
The upper glass run is molded integrally with a door frame molding that constitutes an exterior decorative surface on the upper part of the door frame, and a door weather strip is attached to one end of the door frame on the outer periphery of the door frame. The retainer is integrally formed, and an insert portion provided with a hole or notch is formed at the other end,
The insert part of the door frame molding is embedded from the bottom wall of the glass run to at least the central part of the vehicle outer side wall of the glass run, bent at the central part in a V-shape upwardly toward the outside of the vehicle, and warped in a bow shape. A glass run for automobiles, which extends upward and constitutes a panel portion, and a hole or notch in the insert portion is embedded in a bottom wall portion of the upper glass run.

The upper glass run is molded integrally with the door frame molding, and at the same time, the front glass run and the rear glass run are integrally connected to the front side and the rear side of the upper glass run by molding. The automotive glass run according to claim 1.

The glass run for automobiles according to claim 1 or 2, wherein the upper glass run is made of solid rubber, thermoplastic elastomer or soft synthetic resin.