JP4105846B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、読み取った画像信号に基づいて画像処理を行って画像形成するデジタル複写機などに適用される画像処理装置に係り、特に、読み取り信号を圧縮伸長する場合の各版における像域分離結果の相違による出力画像の劣化を抑える技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にカラー画像で最も劣化が目に付くのは文字に代表される黒色の部分である。そこで、この部分の劣化を抑えるために第1版はK版とし、K版は圧縮により劣化する以前の状態で像域分離を行う。この種の技術として、例えば、
(a)特開2000-125124号公報
(b)特開平5-145751号公報
(c)特開平7-177370号公報
などの公報に開示された発明が公知である。
【0003】
(a)の技術は、圧縮画像データ容量分のページメモリを持ち、K(ブラック)版はスキャナで読み取った画像データから作像信号を生成し、Y(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンタ)版はページメモリから読み出した圧縮伸長画像データから作像信号を生成するようにしている。また、分離結果を記憶する手段は備えておらず、K版を作像するときの像域分離は文字よりに判定し、Y、C、M版を作像するときの像域分離手段は絵柄よりに判定するようにして、分離結果の違いによる上記の画質の劣化を抑えるようにしたものである。
【0004】
(b)の技術は、K版で得られた像域分離結果を1ページ分保持する分離メモリを備え、この分離メモリに保持することによって4版の分離結果を同一にし、黒文字の途切れ等の画質上の不具合をなくすようにしたものである。
【0005】
(c)の技術は、少なくとも黒文字画像領域を判別する画像判別器を備え、この画像判別器が黒文字領域を判別した領域内では、黒画像形成器によってのみ画像を形成する画像形成装置において、黒現像器が現像するときの方が黒以外の色の現像器を用いて画像を形成するときよりも黒文字と判別しやすくなるように画像判別器を制御するようにしたもので、言い換えればK版を作像するときは黒文字と判定されやすくして黒文字の白抜けや色付き等の画質の劣化をなくそうとしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記(a)の特開2000−125124号公報記載の発明では、K版を文字よりに分離し、Y、C、M版を絵柄よりに分離して絵柄領域部の画質の劣化を抑えようとしているが、画像を圧縮伸長した場合、情報量が削減されることにより高線数の網点領域や低線数の網点領域等において網点形状が失われる場合がある。このような場合は像域分離手段を絵柄よりに判定しても、画像自体が網点形状をしていないので網点検出できず、その結果、K版で絵柄領域と判定された部分がY、C、M版では絵柄領域とは判定されず、絵柄領域における画質劣化は生じてしまう。
【0007】
また絵柄領域において、網点分離によって網点領域を検出してモアレの除去のために強平滑化フィルタ処理を施すが、圧縮することにより網点形状を失った絵柄領域においては、もはやモアレ除去のためにその部分に強平滑化フィルタを施す必要はなく、例えば網点上の文字等において、圧縮でボケた画像に強平滑化フィルタを施すことで、さらにボケさせる結果となり、網点領域の画質の劣化を引き起こす可能性がある。
【0008】
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、文字や画像などが1つの頁に混在した画像の画像処理に際し、従来よりもさらに高画質の画像を得ることができる画像処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、読み取られた画像データが入力される画像入力手段と、前記画像入力手段からの画像データに基づいて画像の領域が絵柄領域か文字領域を判定する像域分離手段と、前記像域分離手段によって判定された結果に基づいて分離処理を行い、順次複数の版を作像する信号を生成する作像データ生成手段と、前記画像データを圧縮・伸長する圧縮伸長手段と、を備え、前記像域分離手段は網点分離手段、色分離手段及びエッジ分離手段を有し、前記複数の版のうち第1版の領域判定は圧縮前の画像データに基づいて判定し、第2版以降の領域判定は前記第1版の網点分離結果及び色分離結果と、圧縮後伸長した画像データのエッジ分離結果に基づいて判定し、該判定結果が絵柄領域の場合には圧縮後の画像データの網点部に対しては弱い平滑化処理を施し、非網点部に対しては強い平滑化処理を施すことを特徴とする
【0010】
この場合、前記第1版を作像する信号はブラックであることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0015】
図1は本発明の実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。同図において、この画像処理装置はスキャナ等の画像入力装置101、反射率リニアな信号を濃度リニアな信号に変換するLog変換回路102、平滑化フィルタからなるフィルタ回路103、色を合わせるための色補正回路104、K(黒色−以下、同様)信号分だけ各色材の信号から減じるUCR回路105、絵柄用のディザを用いて中間調を表現する階調処理回路106、プリンタなどの画像出力装置107、データをエントロピ符号化する圧縮伸長回路108、圧縮されたデータを保存するページメモリ109、画像データを選択するセレクタ110、および画像を各領域に分離する像域分離回路111、から構成され、この構成により、画像入力装置101によって読み取った原稿データからK(黒)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の4色データを作成し、4色面の版を順に作成し、これらを重ね合わせてフルカラー画像を再現する。
【0016】
図1において、画像入力装置101から読み込まれたデジタル画像データ(ここでは、8bit信号とする)は、R、G、B信号として圧縮伸長回路108に送られる。この圧縮伸張回路108では、まず、画像信号を変換してエントロピを減少させ、ついで圧縮する。圧縮の方式としては、例えば固定長圧縮が使用できる。具体的には、圧縮伸長回路108の変換部では例えば色変換およびサブバンド変換によって画像の統計的電力を局在させ、エントロピを減少させる。色変換の例として、ここではYIQ変換を用いる。この変換式を以下に示す。
【0017】
Y=0.3R+0.59G+0.11B
I=0.74(R−Y)−0.27(B−Y)
Q=0.48(R−Y)+0.41(B−Y)
また、サブバンド変換の例としてはハールウェーブレット(Harr Wavelet)変換を用いる。これは、2×2画素ブロックの画素値a(左上)、b(右上)、c(左下)、d(右下)を図2に示すように4つの係数LL、HL、LH、HHに分解する変換方法である。これら4つの係数は、
LL=(a+b+c+d)/4
HL={(a−b)+(c−d)}/2
LH={(a+b)−(c+d)}/2
HH=(a−b)−(c−d)
であり、このうち、LLは低周波係数であり、HL、LHおよびHHは高周波係数である。
【0018】
また、変換後の係数の圧縮は以下のようにして行われる。
すなわち、まず、I、Q係数をサブサンプリングして情報量を削減する。この際、視覚的な画質を考慮して文字部と絵柄部で異なるサブサンプリングを行う等、適応的なサブサンプリングを行うのが望ましい。また、Y係数については前述のハールウェーブレット変換を行い、得られた係数LL(8bit)、HL(9bit)、LH(9bit)、HH(10bit)を量子化することで情報量を削減する。この際、視覚的な画質を考慮して文字部と絵柄部で異なる量子化を行う等、適応的な量子化を行うと効果的であり、また高周波係数の量子化についてはベクトル量子化が有効である。最後に、量子化後の値を1つの符号(例えば12bit)に埋め込み、固定長圧縮を行う。この場合、適応的な量子化や適応的なサブサンプリングを行った場合には領域情報も符号に埋め込む必要がある。圧縮された符号はページメモリ109に保持され、第2版作成時にはページメモリ109から読み出された圧縮符号が圧縮時と逆の手順で復号化され、伸張された画像データR’、G’、B’を得ることができる。
【0019】
セレクタ110では、画像入力装置101によって読み取られた画像データあるいは圧縮伸長した画像データのいずれかが選択され、Log変換回路102と像域分離回路111に送られる。K版作成時には、画像入力装置101によって読み取られた画像データが圧縮伸長回路108に送られると同時に、セレクタ110は読み取った画像データ(図1においてセレクタ110に入力される左側の信号)を選択してLog変換回路102と像域分離回路111に送る。
【0020】
これに対し、C、M、Y版作成時にはセレクタ110は圧縮伸張した画像データ(図1においてセレクタ110に入力される右側の信号)を選択し、Log変換回路102と像域分離回路111に送る。Log変換回路102では信号の特性を反射率空間から濃度空間へ変換するようなテーブル変換を行う。ここで、出力信号はインク量を表す。フィルタ回路103は各種フィルタで構成され、像域分離回路111がその画像信号が属すると判断した領域の別に従い、最も適当なフィルタ処理を施す。例えば、文字部に対してはエッジ強調フィルタ処理を施し、絵柄部における網点部に対してはモアレ除去のために、例えば後述の図11(a)の左側に示すような強平滑化のフィルタ係数によって強平滑化フィルタ処理を施し、非網点部に対してはモアレ除去の必要はないので、例えば図11(b)右側に示すような弱平滑化のフィルタ係数によって弱平滑化フィルタ処理を施す。
【0021】
色補正回路104はスキャナでの色分解フィルタのにごり成分、あるいはインクのにごり成分を除去するための回路であり、一般にマスキング方式、四面体補間法、三角柱補間法などがある。ここではマスキング方式を用いている。CMYの変換式を以下に示す。
【0022】
C=k11×c+k12×m+k13×y+k14
M=k21×c+k22×m+k23×y+k24
Y=k31×c+k32×m+k33×y+k34
ここで、定数k11〜k34は実験により決定されるべきものである。
【0023】
UCR回路105は、像域分離回路111からの領域判断情報に基づき、処理を次のように切り替える。すなわち、黒文字領域においてはKをスルーにし、C=M=Y=0にする。色文字領域においてはK、C、M、Yをスルーにし、上記以外すなわち絵柄領域においては
K’=0.6×K
C’=C−K’
M’=M−K’
Y’=Y−K’
とする。
【0024】
階調処理回路106ではサイズの異なる2種類のディザテーブルを用意し、像域分離回路111からの信号が色文字、黒文字の場合は解像度を良くするためサイズの小さなディザテーブル(例えば1×1)で処理を行い、それ以外の場合にはサイズの大きなディザテーブル(例えば2×2)で処理を行い、処理後のデータは画像出力装置107に送られ、出力される。
【0025】
像域分離回路111について説明する。
【0026】
一般にカラー画像で最も劣化が目に付くのは文字に代表される黒色の部分であるため、この部分の劣化を抑えるために第1版はK版とし、K版は圧縮により劣化する以前の状態で像域分離を行う。
【0027】
図3は、図1の像域分離回路111の構成を詳細に示したものである。図3において、像域分離回路111は、エッジ分離回路301、網点分離回路302、色分離回路303、第1および第2の分離メモリ304,305、第1および第2のセレクタ306,307、および総合判定回路308からなる。エッジ分離回路301は原稿中から文字エッジを検出する回路であり、網点分離回路302は原稿中から網点領域を検出する回路であり、色分離回路303は原稿中から有彩部分を検出する回路である。
【0028】
エッジ分離回路301、網点分離回路302の具体的な構成については、例えば、特開平10−108012号公報に開示された構成が使用される。この公知の構成では、下記のような方法でエッジ分離と網点分離を実行する。
【0029】
すなわち、文字領域は、高レベル濃度の画素と低レベル濃度の画素(以下、前者を「黒画素」、後者を「白画素」と称す)が多く、かつ、エッジ部分では、これらの黒画素及び白画素が連続している。エッジ分離回路301は、このような黒画素及び白画素それぞれの連続性に基づいて文字エッジを検出する。エッジ分離回路301の具体例を図4に示す。
【0030】
図4において、エッジ分離回路301は、3値化処理部401、黒連続画素検出部402、白連続画素検出部403および近傍検出部404からなる。3値化処理部401は、2種の閾値TH1,TH2を用い入力画像信号400に対する3値化を行う。3値化は、
白画素<TH1
TH1≦中間調画素<TH2
TH2≦黒画素
に基づいて行われる。閾値TH1,TH2は、例えば、入力画像信号が0から255までの256階調(0=白)で表される場合にTH1=20、TH2=80を選択し、この値に設定される。
【0031】
3値化後の画像信号に対し、黒連続画素検出部402は黒画素が連続する箇所を、白連続画素検出部403は白画素が連続する箇所を、それぞれパターンマッチングにより検出する。このパターンマッチングには、本実施形態では、図5に示す3×3画素のパターンが用いられる。黒連続画素検出部402は図5(a)に示したいずれかのパターンにマッチングした画素(この例では3×3画素の中央画素)を黒連続画素とし、同様に、白連続画素検出部403は図5(b)に示したいずれかのパターンにマッチングした画素(3×3画素の中央画素)を白連続画素とする。
【0032】
近傍検出部405では、黒連続画素検出部403及び白連続画素検出部404における検出結果について、黒連続画素と白連続画素が近傍にあるか否かを調べることにより、エッジ領域と非エッジ領域を判定する。さらに具体的には、本実施形態では、5×5画素単位のサイズのブロック毎に、その内部に黒連続画素と白連続画素がそれぞれ1つ以上存在するときに、そのブロックをエッジ領域と判定し、そうでないときに、そのブロックを非エッジ領域と判定する。そして、エッジ領域と判定したブロック内の画素に対応して“1”を出力し、非エッジ領域と判定したブロック内の画素に対応して“0”を出力する。圧縮伸長画像データをエッジ分離する場合、圧縮することにより画像がボケることを加味してTH1、TH2の値を選び、これらの閾値TH1およびTH2に基づいて文字エッジを検出する。
【0033】
網点領域では、高い濃度値を持つ画素と低い濃度値を持つ画素が交互に周期的に現れる。網点分離回路307は、この高い濃度値または低い濃度値を持つ極値画素を検出することによって網点領域を識別する。網点分離回路302の具体例を図6のブロック図に示す。
【0034】
図6において、網点分離回路302は、極値画素検出部(ピーク画素検出部)601と、網点領域検出部602と、網点領域補正部603とから構成されている。このうち極値画素検出部601は、演算により極値画素を検出するもので、本実施形態では、図7に示すように、入力された画像データ600に対して3×3画素の中心画素を注目画素として、次の条件A,Bを同時に満たすときに、中心画素を極値画素として検出する。
【0035】
条件A:中心画素の濃度レベル(L)が周囲のどの画素の濃度レベルより高いか低い。
条件B:中心画素の濃度レベル(L)と、中心画素を挟んで対角線上にあるペア画素の濃度レベル(a,b)が、4ペアすべてについて、|2×L−a−b|>TH3の関係にある。
ただし、TH3は固定の閾値である。
【0036】
網点領域検出部602は、4×4画素を1単位とするブロックにおいて、極値画素検出部601で検出された極値画素が1つ以上存在するならば同ブロックを網点候補領域と判定し、極値画素が1つも存在しなければ同ブロックを非網点候補領域と判定する。以下、このブロック単位で網点候補領域の判定を行なう。
【0037】
この判定結果に対して、網点領域補正部603は最終的な網点/非網点の判定を行う。本実施形態では、図8に示すように注目ブロック(4×4画素)を中心とした3×3のブロックにおいて、4ブロック以上が網点候補領域であれば注目ブロックを網点領域とし、そうでなけれぱ注目ブロックを非網点領域とする。そして、網点領域とされたブロック内の画素に対応して“1”を出力し、非網点領域とされたブロック内の画素に対応して“0”を出力する。圧縮伸長画像データを網点分離する場合は、エッジ分離の場合と同様に圧縮することにより画像がボケることを加味してTH3の値を設定して極値画素を検出する。
【0038】
さらに、色分離回路303の具体的構成は、特開平7−401875号公報の段落番号0016から0025、および図1から図8に開示されているような公知の構成を使用する。
【0039】
総合判定回路308は以上の3つの回路から得られた分離結果(1、0)を受けて、図9に示すような判定を行う。すなわち、エッジ分離(1)&網点分離(0)&色分離(0)により黒文字領域信号を発生し、エッジ分離(1)&網点分離(0)&色分離(1)により色文字領域信号を発生し、それ以外は全て絵柄領域信号を発生する。すなわち、エッジが分離されれば文字であり、色分離がされれば色つきなので、色文字と判定し、色が分離できなければ、黒文字と判定し、これ以外は、絵柄と判定する。総合判定回路308により判定された文字/絵柄領域信号は、図1に示すようにフィルタ回路103、UCR回路105、階調処理回路106に送られる。
【0040】
図10は各版に用いる画像データと分離結果の違いを示した図である。同図では、K版と、Y、C、M版において、
▲1▼ 作像に用いる画像データが異なること、
▲2▼ 文字/絵柄判定領域結果が全版において同じであること、
▲3▼ 像域分離回路がフィルタ回路に送る網点分離結果が異なること、
を示している。
【0041】
ここで、処理手順について説明する。
【0042】
(1)K版作像時は、図1もしくは図3の入力画像装置101により読み込んだ画像データがセレクタ110によって選択され(左側のセレクタ入力)像域分離回路111へ送られる。
(2)像域分離回路111ではエッジ分離回路301、網点分離回路302および色分離回路303でそれぞれ前述のエッジ分離、網点分離、色分離が行なわれる。
(3)エッジ分離結果はそのまま総合判定回路308に送られる。
(4)網点分離回路302での網点分離結果と色分離回路301での色分離結果はそれぞれ第1および第2のセレクタ306,307に送られると同時に第1および第2の分離メモリ304、305にそれぞれ記憶される。
(5)第1および第2のセレクタ306,307はそれぞれ左側のセレクタ入力を選択し、総合判定回路308に分離結果を送る。
(6)総合判定回路308では、前述のように3つの分離結果をもとに総合判定を行ない、以降の回路、すなわち、フィルタ回路103、UCR回路105、階調処理回路106に判定結果を送る。
(7)さらに、網点分離回路302での網点分離結果は総合判定結果とは別にフィルタ回路103に送られる。
(8)Y,C,M版を作像時は、圧縮伸長された画像データがセレクタ110によって選択され(右側のセレクタ入力)像域分離回路111へ送られる。
(9)像域分離回路111では前述のエッジ分離、網点分離、色分離を行なうが、網点分離結果と色分離結果は前記第1および第2の分離メモリ304,305からそれぞれ読み出した分離結果が第1および第2のセレクタ306,307によって選択され(右側のセレクタ入力)、これら2つの分離結果と圧縮伸長した画像データのエッジ分離結果が総合判定回路308に送られる。
(10)さらに、K版作成時と同様に、圧縮伸長画像データの網点分離結果が総合判定結果とは別にフィルタ回路103に送られる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように発明によれば、圧縮することにより網点形状を失った網点部以外に対しては弱い平滑化処理を施し、圧縮することによっても網点形状を保っている網点部に対しては強い平滑化処理を施すので、絵柄領域の網点部において、圧縮伸長画像の網点分離結果をフィルタ処理を行う手段に送ることにより、圧縮によってボケた網点画像に対しては弱い平滑化処理を施すことができ、これにより網点上の文字のボケを防いで高画質な出力画像を得ることが可能となる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】2×2画素ブロックの画素とハールウェーブレット変換の係数変換の方法を示す説明図である。
【図3】図1の像域分離回路の構成を詳細に示したものである。
【図4】図3のエッジ分離回路の具体例を示すブロック図である。
【図5】図4の黒連続画素検出部と白連続画素検出部で使用されるパターンマッチングのマッチングパターンを示す図である。
【図6】図3の網点分離回路の具体例を示すブロック図である。
【図7】図6の網点分離回路で極値画素を検出するときの検出方法を示す図である。
【図8】図6の網点補正部における網点/非網点の判定を行う際の注目ブロックの状態を示す図である。
【図9】図3における総合判定回路の判定基準を示す図である。
【図10】K版と、Y,M,C版とに用いる画像データと分離結果の違いを示した図である。
【図11】図1におけるフィルタ回路のフィル係数の例を示す図である。
【符号の説明】
101 画像入力装置
102 Log変換回路
103 フィルタ回路
104 色補正回路
105 UCR回路
106 階調処理回路
107 画像出力装置
108 圧縮伸長回路
109 頁メモリ
110 セレクタ
111 像域分離回路
301 エッジ分離回路
302 網点分離回路
303 色分離回路
304,305 分離メモリ
306,307 セレクタ
308 総合判定回路

Claims (2)

  1. 読み取られた画像データが入力される画像入力手段と、
    前記画像入力手段からの画像データに基づいて画像の領域が絵柄領域か文字領域を判定する像域分離手段と、
    前記像域分離手段によって判定された結果に基づいて分離処理を行い、順次複数の版を作像する信号を生成する作像データ生成手段と
    前記画像データを圧縮・伸長する圧縮伸長手段と、
    を備え、
    記像域分離手段は網点分離手段、色分離手段及びエッジ分離手段を有し、前記複数の版のうち第1版の領域判定は圧縮前の画像データに基づいて判定し、第2版以降の領域判定は前記第1版の網点分離結果及び色分離結果と、圧縮後伸長した画像データのエッジ分離結果に基づいて判定し、該判定結果が絵柄領域の場合には圧縮後の画像データの網点部に対しては弱い平滑化処理を施し、非網点部に対しては強い平滑化処理を施すことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1版を作像する信号はブラックであることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
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