JP4105081B2 - 水処理装置 - Google Patents

水処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4105081B2
JP4105081B2 JP2003389354A JP2003389354A JP4105081B2 JP 4105081 B2 JP4105081 B2 JP 4105081B2 JP 2003389354 A JP2003389354 A JP 2003389354A JP 2003389354 A JP2003389354 A JP 2003389354A JP 4105081 B2 JP4105081 B2 JP 4105081B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
water
ultraviolet lamp
ultraviolet
treated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003389354A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005144406A (ja
Inventor
忍 茂庭
法光 阿部
巨太郎 居安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2003389354A priority Critical patent/JP4105081B2/ja
Publication of JP2005144406A publication Critical patent/JP2005144406A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4105081B2 publication Critical patent/JP4105081B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、上下水道水および産業廃水について殺菌、難分解性有機物分解を目的とする水処理装置に関する。
産業技術の発達に伴い、水処理プロセスにおける被処理水性状は多種多様化しており、このため被処理水中に含有する微生物に対しても、安全かつ効率的な殺菌方法が必要とされている。従来、殺菌プロセスでは、塩素化合物を中心とした薬剤注入処理がなされていた。しかし、この処理では、クリプトスポリジウムをはじめとした人体に有害な微生物類が被処理水に混入するので、従来の水処理プロセスでは十分な殺菌が困難となってきている。
このため、紫外線殺菌などの新しい殺菌方法が開発されてきている。紫外線殺菌では微生物DNA損傷による殺菌能をもつことから、直接殺菌の目的に合致した処理方法である。また、難分解有機成分の大量処理に際して、オゾン法が有効であり普及しつつある。また、更にその効率を高めるため、紫外線照射や過酸化水素添加などの併用法の効果が確認されており、水処理における紫外線照射プロセス導入方法の確立が求められている。
水中での紫外線照射においては、紫外線ランプによる水中照射が一般的である。この場合、被処理水中の無機物、有機物、微生物および処理生成物などが、紫外線ランプ表面に静電的に吸着・付着し、照射強度の低下などが懸念されている。そこで、機械的にランプ表面を洗浄する方法が提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
しかし、これらの方法は機械操作を伴うため、ランプ表面への損傷や、紫外線ランプの断続運転を伴い、結果として紫外線ランプ寿命へ影響する可能性がある。
特開2000−62415号公報 特開2001−29941号公報
このように、紫外線ランプの水中照射により被処理際を処理する場合、紫外線ランプ表面に、被処理水中の無機物、有機物、微生物および処理生成物などが静電的に吸着・付着し、照射強度の低下を引き起こす。そこで、機械的にランプ表面を洗浄することが考えられているが、ランプ表面への損傷や、紫外線ランプの断続運転を伴い、紫外線ランプ寿命に影響を与えることになる。これらのことから、紫外線ランプ表面の定期的な洗浄操作を不要とする紫外線ランプ照射が望まれている。
本発明の目的は、紫外線ランプ表面の機械的な洗浄を行うことなく、照射強度を維持でき、被処理水に対する殺菌処理を適切に行うことができる水処理装置を提供することにある。
本発明の水処理装置は、被処理水が導入される処理水槽内に紫外線ランプを設置し、この紫外線ランプから照射される紫外線により被処理水を処理する水処理装置であって、導電性かつ紫外線透過性を有する材料により前記紫外線ランプ表面に形成された被覆電極と、前記処理水槽内に前記被覆電極と対向して配置され、この被覆電極との間に所定電圧が印加される対電極とを備えたことを特徴とする。
本発明では、被覆電極と対電極との間に印加される電圧の極性を周期的に極性転換するとよい。
また、本発明では、紫外線ランプが浸漬された処理水槽内に、オゾンを導入するとよい。
さらに、本発明では、紫外線ランプが浸漬された処理水槽内に、過酸化水素水を導入してもよい。
これらの発明では、導電性かつ紫外線透過性を有する材料により紫外線ランプ表面に被覆電極を形成し、この被覆電極と対向して対電極を配置し、これら被覆電極と対極との間に所定電圧を印加して紫外線ランプの表面電荷を制御することにより、紫外線ランプ表面に対する、被処理水中の無機物、有機物、微生物および処理生成物などの静電的な吸着・付着を抑制し、紫外線照射能を適切に維持する。
本発明によれば、紫外線ランプ表面に対する、被処理水中の無機物、有機物、微生物および処理生成物などの静電的な吸着・付着を抑制するので、長期間に亘って紫外線照射能を適切に維持でき、被処理水に対する殺菌処理を適切に行うことができる。
以下、本発明による水処理装置の一実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1はこの実施の形態による水処理装置の全体構成を示している。図1において、処理水槽2には、被処理水1が導入される。この処理槽2内には紫外線ランプ3が浸漬状態で設置されている。この紫外線ランプ3は、ランプ電源4に接続しており、このランプ電源4からの供給電力により点灯し、紫外線を照射して被処理水1を殺菌処理する。
5は被覆電極で、導電性かつ紫外線透過性を有する材料を、紫外線ランプ3表面に被覆形成してなる。6は対電極で、処理水槽2内に、被覆電極5と対向して配置されている。この被覆電極5及び対電極6はランプ表面荷電電源7に接続されており、これら被覆電極5と対電極6との間に所定電圧を印加する。
処理水槽2に導入された被処理水1は、処理水槽2内において紫外線ランプ3により紫外線照射され、処理水8として処理水槽2から排出される。ここでいう被処理水1は、前段の固形分分離工程を経ていることが望ましい。その他の公知の水処理工程の有無については、特に制限はない。
紫外線ランプ3は、公知の紫外線発生源でよく、例えば、低圧水銀ランプなどを用いる。紫外線ランプ被覆電極5は、導電性を有し、かつ紫外線透過性を有するもので、例えば、ホウ素等の不純物を添加したダイヤモンド薄膜などが適している。このダイヤモンド薄膜は、バンドギャップが約5.5eVと、DNA 損傷殺菌や、酸素活性種生成を目的とする場合に必要な250nm 近傍の紫外光を透過し、導電性を有する。
対電極6は、紫外線ランプ被覆電極5と幾何学的に等距離に配置することが望ましく、その距離は1m以下とする。この対電極6は、メッシュ構造としてもよく、電極材料としては紫外線ランプ被覆電極5と同材料、もしくは水中電解時に不溶性の電極材料、例えば、白金(Pt) 被覆のチタン(Ti) 電極などが望ましい。
ランプ表面荷電電源7は、被覆電極6の材料構造に影響を及ぼさないよう電圧印加を行うことが望ましい。この印加電圧値は、0.5v〜20v程度であり、望ましくは1v〜5vの電圧値を用いる。この電圧印加により、紫外線ランプ被覆電極5の表面電荷が制御され、その表面への処理生成物などの付着を抑制する。
次に、このような構成からなる本実施形態の作用について説明する。図1において被処理水1は処理水槽2に導入され、この処理水槽2内にて紫外線ランプ3から供給される紫外線が照射される。このため、被処理水1中の微生物のDNA 損傷殺菌や、紫外線照射による生成酸素活性種によって有機物分解が起こる。その際、被処理水1由来の荷電無機物、有機物、微生物、およびそれらの紫外線照射反応生成物が、紫外線ランプ3の表面に付着しようとする。
しかし、この付着は、ランプ表面荷電電源7によって電荷制御された被覆電極5によって抑制され、紫外線ランプ3の表面が汚れることはない。すなわち、被処理水中に含まれる荷電成分、特にカルシウムイオンや金属イオン分の他、電荷を有する有機物・コロイド・タンパクなどが、同一電荷に保たれる電極表面と静電的反発を生じ、電極表面への付着が抑制される。このため、長期間に亘って紫外線ランプ3による紫外線照射が安定に行われ、被処理水1を処理水槽2内で適切に浄化することができる。
次に、図2で示す実施の形態について説明する。図2に示す実施の形態は、ランプ表面荷電電源7に対して、電圧印加電極の極性制御装置9を配したものであり、他は図1と略同一である。尚、極性制御装置9は、直流極性の時間制御、交流方式など、いずれの方法でもよい。
このような構成からなる実施の形態の作用について説明する。図2において、極性制御装置9は、ランプ表面荷電電源7による被覆電極5の電圧印加極性を反転させる。この極性反転により、被覆電極5や対電極6に静電的作用や、電極表面上での酸化還元による付着物質の抑制を行うことができる。例えば、陽イオンの電極表面への付着析出(還元)を例にとると、極性反転により電極表面電荷が反転することによって、付着析出物質が再びイオン化(酸化)するので、電極表面への付着析出を抑制できる。このように、極性を反転して電極表面へ静電的に作用する荷電種を切換えることにより、付着物質を抑制できる。
尚、極性の反転は、48h以内の周期とすることが望ましく、反転は交流方式、直流方式の時間制御による極性反転いずれでもよい。これらは処理水質や処理機器構成によって決定することが望ましい。
ここで、反転周期を48h以内としたのは次の理由による。被処理水の水質にもよるが、長期に渡って同一の電極荷電状態を維持した場合、電極表面に付着析出が生じる。例えば、比較的水質が良い水道水等での試験したところ、48hを超えると電極上への析出物が顕著となる傾向が観察された。このため、最大でも48hという数値を採用した。電極表面の健全維持のみに着目した場合、反転周期は短いほどよいが、極性反転頻度による機器消耗等も考慮した設定を行うことが望ましい。例えば、電圧制御電源を用いた場合、電圧印加等による電流値計測を実施し、電極表面への付着進行による電気抵抗増加に伴う電流値低下等から極性反転周期を制御しても良い。
なお、交流方式の場合は、商用電源とは別に、別途交流電源を配して電圧印加を行うことが望ましい。商用電圧を印加した際、電圧によっては電極表面の劣化や、電気エネルギーの熱エネルギー変換量が膨大となるためである。
このように、極性反転を行うことにより、陽電荷、陰電荷を有する物質双方の被覆電極5への付着を抑制することが可能となり、紫外線ランプ3によって生成する紫外線照射が安定に行われ、被処理水1を処理水槽2内で適切に浄化することができる。
次に、図3で示す実施の形態について説明する。図3に示す実施の形態では、処理水槽2にオゾンを供給するオゾン発生装置10を配したものであり、他は図1および図2と略同一である。なお、オゾン発生装置10は、放電式オゾン発生、電解式オゾン発生など、いずれの方式によるものでもよい。
このような構成からなる実施の形態の作用について説明する。図3において、オゾン発生装置10によって処理水槽2にオゾンが供給され、紫外線ランプ3によって照射される紫外線との相互作用によって、水中でのヒドロキシラジカル生成が加速化される。このため、被処理水1中に含有する有機物の分解を促進することができる。
すなわち、オゾン発生装置10から供給されるオゾンと、被覆電極5の電荷制御によって安定照射される紫外線との相互作用により、被処理水1を処理水槽2内で適切に浄化することができる。
次に、図4で示す実施の形態について説明する。図4に示す実施の形態では、処理水槽2に過酸化水素を供給する過酸化水素供給装置11を配したものであり、他は図1乃至図3と略同一である。なお、過酸化水素供給装置11は、過酸化水素水貯留タンクからのポンプ供給によるもの、或いは、電解式過酸化水素生成供給によるものなど、いずれの方式でもよい。
このような構成からなる実施の形態の作用について説明する。図4において、過酸化水素供給装置11によって処理水槽2に過酸化水素が供給され、紫外線ランプ3によって照射される紫外線との相互作用によって、水中でのヒドロキシラジカル生成が加速化される。このため、被処理水1中に含有する有機物の分解を促進することができる。
すなわち、過酸化水素供給装置11から供給される過酸化水素と、被覆電極5の電荷制御によって安定照射される紫外線により、被処理水1を処理水槽2内で適切に浄化することができる。
本発明による水処理装置の一実施の形態を示す構成図である。 本発明による水処理装置の他の実施の形態を示す構成図である。 本発明による水処理装置のさらに他の実施の形態を示す構成図である。 本発明による水処理装置のさらにまた他の実施の形態を示す構成図である。
符号の説明
1 被処理水
2 処理水槽
3 紫外線ランプ
4 ランプ電源
5 被覆電極
6 対電極
7 ランプ表面荷電電源
8 処理水
9 極性制御装置
10 オゾン発生装置
11 過酸化水素供給装置

Claims (4)

  1. 被処理水が導入される処理水槽内に紫外線ランプを設置し、この紫外線ランプから照射される紫外線により被処理水を処理する水処理装置であって、
    導電性かつ紫外線透過性を有する材料により前記紫外線ランプ表面に形成された被覆電極と、
    前記処理水槽内に前記被覆電極と対向して配置され、この被覆電極との間に所定電圧が印加される対電極と、
    を備えたことを特徴とする水処理装置。
  2. 被覆電極と対電極との間に印加される電圧の極性を周期的に極性転換することを特徴とする請求項1に記載の水処理装置。
  3. 紫外線ランプが浸漬された処理水槽内に、オゾンを導入することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水処理装置。
  4. 紫外線ランプが浸漬された処理水槽内に、過酸化水素水を導入することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の水処理装置。
JP2003389354A 2003-11-19 2003-11-19 水処理装置 Expired - Fee Related JP4105081B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003389354A JP4105081B2 (ja) 2003-11-19 2003-11-19 水処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003389354A JP4105081B2 (ja) 2003-11-19 2003-11-19 水処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005144406A JP2005144406A (ja) 2005-06-09
JP4105081B2 true JP4105081B2 (ja) 2008-06-18

Family

ID=34696131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003389354A Expired - Fee Related JP4105081B2 (ja) 2003-11-19 2003-11-19 水処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4105081B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005144406A (ja) 2005-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5778911B2 (ja) 水滅菌装置及び水滅菌方法
EP2799401B1 (en) Method of operating a purifying device
JP5595213B2 (ja) 殺菌水製造装置および殺菌水の製造方法
US20120152760A1 (en) Water treatment method and system
JP2008502478A (ja) 炭酸塩スケール及びバイオフィルムの除去法並びに除去装置
KR20110047702A (ko) 수처리용 전해 살균 시스템 및 전해 살균 방법
JP2581403B2 (ja) ウェット処理方法及び処理装置
JP4105081B2 (ja) 水処理装置
US20150246829A1 (en) System for reducing contaminants from a photoelectrocatalytic oxidization apparatus through polarity reversal and method of operation
KR101951448B1 (ko) 농도 조절이 가능한 살균수 생성장치
JP2012196621A (ja) 水滅菌装置及び水滅菌方法
JP2005013858A (ja) 高電圧パルスを利用した排水処理装置及び該方法
KR20120129891A (ko) 물 분자의 가수분해를 이용하여 히드록실 이온을 생산하기 위한 물 소독 방법 및 장치
JP2008136996A (ja) 塗装ブース循環水の消臭装置及び塗装ブース循環水の消臭方法
JPS61204082A (ja) 有機ハロゲン化合物汚染水の浄化法
JP2002219463A (ja) 水の電解殺菌方法
JP4489490B2 (ja) パルスパワー生成衝撃波による汚水滅菌処理法
WO2002072481A1 (fr) Procede et appareil pour produire de l'ozone par electrolyse
KR20110010155A (ko) 활성 라디칼 발생장치
KR100465183B1 (ko) 광촉매와 미세전류를 이용한 폐수처리장치
JP2020157256A (ja) 浄化装置および浄化方法
KR20110039594A (ko) 혼합 산화제 발생장치
JP2004089935A (ja) 水処理方法および水処理装置
KR101314639B1 (ko) 살균처리시스템
JP2002001337A (ja) 水処理方法及び水処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060202

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080326

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees