JP4104807B2 - ディスク装置用サスペンション - Google Patents
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- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/48—Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
- G11B5/4806—Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed specially adapted for disk drive assemblies, e.g. assembly prior to operation, hard or flexible disk drives
- G11B5/4833—Structure of the arm assembly, e.g. load beams, flexures, parts of the arm adapted for controlling vertical force on the head
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばパーソナルコンピュータ等の情報処理装置に内蔵されるディスク装置用サスペンションに関する。
【0002】
【従来の技術】
回転する磁気ディスクあるいは光磁気ディスク等を備えたディスク装置において、ディスクの記録面にデータを記録したり読取るために磁気ヘッドが使われている。この磁気ヘッドは、ディスクの記録面と対向するスライダと、スライダに内蔵されたトランスジューサなどを含んでおり、ディスクが高速回転することによってスライダがディスクから僅かに浮上し、ディスクとスライダとの間にエアベアリングが形成されるようになっている。
【0003】
前記磁気ヘッドを保持するためのディスク装置用サスペンションは、図22に一例を示すように、精密な薄板ばねからなるロードビーム1と、ロードビーム1の先端部に固定された極薄い板ばねからなるフレキシャ(flexure )2と、ロードビーム1の基部に固定されるベースプレート3などからなる。フレキシャ2の先端部にスライダ4が装着される。
【0004】
この種のサスペンションの組立工程において、ロードビーム1とフレキシャ2の互いの位置決めを正確に行なうことはきわめて重要である。本来正確な位置関係にあるべきロードビーム1とフレキシャ2の位置がずれてしまうと、その後に装着するスライダ4の位置が当然ずれることになる。
【0005】
例えば図22に示すように、ロードビーム1の中心線C1とフレキシャ2の中心線C2との間に位置ずれΔCが生じていると、図23に示すようにスライダ4の中心C3からフレキシャ2の両側部までの距離D1,D2が互いに異なってしまう。その結果、フレキシャ2の両側部のばね圧P1,P2の力学的バランスがくずれてしまい、スライダ4が安定してディスク上を浮上できなくなる。その場合、ディスクへのデータの書込みあるいは読取りが不安定になる。
【0006】
ロードビーム1とフレキシャ2の位置決めを行なうために、図24と図25に示すような位置決め治具10が提案されている。ロードビーム1に2個所の基準孔11,12が形成され、フレキシャ2にも2個所の基準孔13,14が形成されている。図25において左側に位置する基準孔11,13に共通の位置決めピン15が挿入される。右側に位置する基準孔12,14には互いに独立した位置決めピン16,17が挿入される。ピン16,17を、ばねあるいはアクチュエータ等の付勢手段18によって、図24中に矢印F1,F2で示す方向に引っ張ることにより、ロードビーム1とフレキシャ2の位置決めがなされる。これらの位置決めピン15,16,17は、共通の治具本体19に設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の位置決め治具10は付勢手段18を内蔵するため構造がきわめて複雑となり、しかもピン15,16,17の位置を高精度に管理することが要求される。このため複数の治具10を製造した場合に、全く同じものを製作することが困難であり、治具10の数が増えるほど治具10のばらつきが増大する傾向となる。その結果、ロードビーム1とフレキシャ2の位置決め精度が悪化してしまう。また、治具10の構成が複雑であるため、付勢手段18が正確に作動しているか否か等を常時モニタリングチェックする必要があり、そのための手間がばかにならない。
【0008】
しかも従来の位置決め治具10は3本のピン15,16,17が必要である。そのうちの1本はロードビーム1とフレキシャ2に共通のピン15であり、残り2本のうち一方はロードビーム1を引っ張るためのピン16であり、他方はフレキシャ2を引っ張るためのピン17である。このように互いに独立した2本のピン16,17を使用しているため、ピン16,17どうしが図24中のY軸方向に位置ずれを生じることがあり、ロードビーム1とフレキシャ2の位置精度を悪化させる原因となる。
【0009】
従って本発明の目的は、ロードビームとフレキシャを正確に位置決めすることができ、しかも位置決め治具の構成を簡略化することができるディスク装置用サスペンションを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を果たすための本発明のサスペンションは、ロードビームの一端寄りの位置に形成されかつ第1の位置決めピンが挿入される第1の基準孔と、前記第1の基準孔の内周縁を含むロードビームの一部分に形成されかつ前記第1の位置決めピンに対し弾性変形を伴って当接することにより該ロードビームをその軸線方向に付勢する第1のばね部と、前記ロードビームの他端寄りの位置に形成されかつ第2の位置決めピンが挿入される第2の基準孔と、前記第2の基準孔の内周縁を含むロードビームの一部分に形成されかつ前記第2の位置決めピンに対し弾性変形を伴って当接することにより該ロードビームをその軸線方向に付勢する第2のばね部と、フレキシャの一端寄りの位置に形成されかつ前記第1の位置決めピンが挿入される第3の基準孔と、前記第3の基準孔の内周縁を含むフレキシャの一部分に形成されかつ前記第1の位置決めピンに対し弾性変形を伴って当接することにより該フレキシャをその軸線方向に付勢する第3のばね部と、前記フレキシャの他端寄りの位置に形成されかつ前記第2の位置決めピンが挿入される第4の基準孔と、前記第4の基準孔の内周縁を含むフレキシャの一部分に形成されかつ前記第2の位置決めピンに対し弾性変形を伴って当接することにより該フレキシャをその軸線方向に付勢する第4のばね部とを具備している。
【0011】
この発明のサスペンションは、第1の位置決めピンを第1の基準孔と第3の基準孔に挿入し、かつ、第2の位置決めピンを第2の基準孔と第4の基準孔に挿入する。第1の位置決めピンに第1のばね部と第3のばね部が当接することによって、ロードビームとフレキシャが第1の位置決めピンを支点として軸線方向に引っ張られる。また第2の位置決めピンに第2のばね部と第4のばね部が当接することによって、ロードビームとフレキシャが第2の位置決めピンを支点として軸線方向に引っ張られる。こうして2本の位置決めピンによって、ロードビームとフレキシャとの位置決めがなされる。
【0012】
前記目的を果たすために他の形態をとる本発明のサスペンションは、前記ロードビームの一端寄りの位置に形成されかつ第1の位置決めピンが挿入される第1の基準孔と、前記ロードビームの他端寄りの位置に形成されかつ前記第1の位置決めピンから一定距離に保たれた第2の位置決めピンが挿入される第2の基準孔と、前記第1または第2の基準孔の内周縁を含むロードビームの一部分に形成されかつ前記第1または第2の位置決めピンに対し弾性変形を伴って当接することにより該ロードビームをその軸線方向に付勢するばね部と、前記フレキシャの一端寄りの位置に形成されかつ前記第1の位置決めピンが挿入される第3の基準孔と、前記フレキシャの他端寄りの位置に形成されかつ前記第2の位置決めピンが挿入される第4の基準孔と、前記第3または第4の基準孔の内周縁を含むフレキシャの一部分に形成されかつ前記第1または第2の位置決めピンに対し弾性変形を伴って当接することにより該フレキシャをその軸線方向に付勢するばね部とを具備し、前記フレキシャに形成される前記ばね部の先端を、前記ロードビームに形成される前記ばね部の先端よりも基準孔の内側に突出させることにより、前記位置決めピンが挿入された状態において前記フレキシャの前記ばね部が板厚方向に弾性変形できるようにした。
【0013】
この発明のサスペンションにおいては、第1の位置決めピンと第2の位置決めピンとの間の距離(最短距離)を一定に保つことのできる位置決め治具が使用される。第1の位置決めピンが第1の基準孔と第3の基準孔に挿入され、第2の位置決めピンが第2の基準孔と第4の基準孔に挿入される。ロードビームとフレキシャは、それぞれに設けたばね部によって、一方の位置決めピンを支点に軸線方向に引っ張られ、2本の位置決めピンによって位置決めがなされる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の第1の実施形態のディスク装置用サスペンション20Aについて、図1から図7を参照して説明する。
サスペンション20Aはロードビーム21とフレキシャ22を備えている。ロードビーム21は精密な金属製の薄板ばねからなり、例えば図5に示す形状に形成されている。フレキシャ22はロードビーム21よりもさらに薄い精密な金属製の薄板ばねからなり、例えば図6に示す形状に成形されている。
【0015】
フレキシャ22は、ロードビーム21の所定位置に重ねたのちレーザ溶接等の適宜の固定手段によってロードビーム21に固定される。フレキシャ22がロードビーム21に固定されたのち、フレキシャ22の前端部のヘッド取付部22aに、磁気ヘッドのスライダ23が装着される。
【0016】
サスペンション20Aの製造工程において、図1と図2に示す位置決め治具30によって、ロードビーム21とフレキシャ22の位置決めがなされる。位置決め治具30は、平坦な上面31を有する治具本体32と、第1の位置決めピン33と、第2の位置決めピン34とを備えている。これらの位置決めピン33,34は治具本体32に形成された穴35,36に挿入されている。位置決めピン33,34は、いずれも上端が尖った円柱状をなしている。位置決めピン33,34の外径は穴35,36の内径よりも若干小さく、ピン33,34の外周面と穴35,36の内面との間に、ピン33,34が径方向にある程度移動できる隙間G1,G2が確保されている。
【0017】
ロードビーム21の前端寄りの位置に、第1の基準孔40が形成されている。この第1の基準孔40に第1の位置決めピン33が挿入される。第1の基準孔40の内周縁を含むロードビーム21の一部に、第1のばね部41が形成されている。このばね部41は、ロードビーム21の一部に軸線方向に沿う一対のスリット42を形成することにより、スリット42間の領域を板厚方向に弾性変形できるようにしたものである。
【0018】
第1のばね部41の先端は、図4に2点鎖線M1で示すように、第1の位置決めピン33が基準孔40に挿入される前の状態において、ピン33の挿入によってばね部41が撓むときの位置よりも数μmから数十μm程度長くしている。こうすることにより、第1の位置決めピン33が基準孔40に挿入されたときに、ばね部41が弾性変形を伴ってピン33に当接し、ロードビーム21が図1中の矢印A1で示す軸線方向に付勢されることになる。
【0019】
第1のばね部41の先端と、このばね部41の先端が対向する基準孔40の内周縁に、それぞれ上方から見てV状をなす案内面43,44が形成されている。これらの案内面43,44は、第1の位置決めピン33が案内面43,44に当接したときにロードビーム21の中心線C1をピン33に合わせるための、センタリング機能を果たす。図4においてピン33に対するロードビーム21のY軸方向の位置ずれは、V状の案内面43のなす角度θ1と、基準孔40の幅W1によって規制することができる。
【0020】
ロードビーム21の他端(後端)寄りの位置に、第2の基準孔50が形成されている。この基準孔50に第2の位置決めピン34が挿入される。第2の基準孔50の内周縁を含むロードビーム21の一部に、第2のばね部51が形成されている。このばね部51も、ロードビーム21の一部に軸線方向に沿う一対のスリット52を形成することにより、スリット52間の領域を板厚方向に弾性変形できるようにしたものである。
【0021】
第2のばね部51の先端は、図4に示した第1のばね部41と同様に、第2の位置決めピン34が基準孔50に挿入される前の状態において、ピン34の挿入によってばね部51が撓むときの位置よりも数μmから数十μm程度長くしている。こうすることにより、第2の位置決めピン34が第2の基準孔50に挿入されたときに、第2のばね部51が弾性変形を伴ってピン34に当接し、ロードビーム21が図1中の矢印A2で示す軸線方向に付勢されることになる。
【0022】
第2のばね部51の先端と、このばね部51の先端が対向する基準孔50の内周縁に、それぞれ上方から見てV状をなす案内面53,54が形成されている。これらの案内面53,54は、第2の位置決めピン34が案内面53,54に当接したときにロードビーム21の中心線C1をピン34に合わせるための、センタリング機能を果たす。
【0023】
フレキシャ22の前端寄りの位置に第3の基準孔60が形成されている。この基準孔60に第1の位置決めピン33が挿入される。第3の基準孔60の内周縁を含むフレキシャ22の一部に、第3のばね部61が形成されている。このばね部61は、フレキシャ22の一部に軸線方向に沿う一対のスリット62を形成することにより、スリット62間の領域を板厚方向に弾性変形できるようにしたものである。
【0024】
第3のばね部61の先端は、図4に示した第1のばね部41と同様に、第1の位置決めピン33が基準孔60に挿入される前の状態において、ピン33の挿入によってばね部61が撓むときの位置よりも数μmから数十μm程度長くしている。こうすることにより、第1の位置決めピン33が第3の基準孔60に挿入されたときに、第3のばね部61が弾性変形を伴ってピン33に当接し、フレキシャ22が図1中の矢印A1で示す軸線方向に付勢されることになる。
【0025】
第3のばね部61の先端と、このばね部61の先端が対向する基準孔60の内周縁に、それぞれ上方から見てV状をなす案内面63,64が形成されている。これらの案内面63,64は、第1の位置決めピン33が案内面63,64に当接したときフレキシャ22の中心線C2をピン33に合わせるための、センタリング機能を果たす。
【0026】
図7に示すように、第3のばね部61の長さL2を、第1のばね部41の長さL1よりも大きくしている。すなわちピン33が基準孔40,60に挿入される前の状態において、第3のばね部61の先端を第1のばね部41の先端よりも基準孔40,60の内側に突出させている。こうすることにより、図3に示すようにピン33が基準孔40,60に挿入されて第1のばね部41が上方に撓んだときに、第3のばね部61の先端がピン33に当接することができる。なお、前記L1,L2が互いに同等であると、第1のばね部41が上方に撓んだときに、第3のばね部61の先端がピン33に届かなくなってしまう。
【0027】
ばね部41,61の長さL1,L2が長くなるほど、ばね部41,61のばね定数が下がるため、ばね部41,61が撓みやすくなる。L1,L2が短くなれば、ばね部41,61のばね定数が大となって撓みにくくなる。すなわち、ばね部41,61の長さL1,L2に応じて、ばね部41,61の反発弾性の大きさを調整することが可能である。
【0028】
フレキシャ22の後端寄りの位置に第4の基準孔70が形成されている。この基準孔70に第2の位置決めピン34が挿入される。第4の基準孔70の内周縁を含むフレキシャ22の一部に、第4のばね部71が形成されている。この第4のばね部71は、フレキシャ22の一部に軸線方向に沿う一対のスリット72を形成することにより、スリット72間の領域を板厚方向に弾性変形できるようにしたものである。
【0029】
第4のばね部71の先端は、図4に示した第1のばね部41と同様に、第2の位置決めピン34が基準孔70に挿入される前の状態において、ピン34の挿入によってばね部71が撓んだときの位置よりも数μmから数十μm程度長くしている。こうすることにより、ピン34が基準孔70に挿入されたときに第4のばね部71が弾性変形を伴って当接し、フレキシャ22が図1中の矢印A2で示す軸線方向に付勢されることになる。
【0030】
第4のばね部71の先端と、このばね部71の先端が対向する基準孔70の内周縁に、それぞれ上方から見てV状をなす案内面73,74が形成されている。これらの案内面73,74は、第2の位置決めピン34が案内面73,74に当接したときに、フレキシャ22の中心線C2をピン34に合わせるための、センタリング機能を果たす。
【0031】
図7に示したばね部41,61の長さL1,L2と同様に、第4のばね部71の長さを第2のばね部51よりも長くすることによって、第4のばね部71の先端を第2のばね部51の先端よりも基準孔50,70の内側に突出させている。こうすることにより、ピン34が基準孔50,70に挿入されて第2のばね部51が上方に撓んだときに、第4のばね部71の先端がピン34に当接することができる。
【0032】
この実施形態では、一方のピン33が基準孔40,60に挿入され、かつ、他方のピン34が基準孔50,70に挿入されたとき(アライメント状態のとき)に、ロードビーム21のばね部41,51とフレキシャ22のばね部61,71がそれぞれピン33,34に接している必要がある。
【0033】
このためこの実施形態では、アライメント前の状態において、図5に示すロードビーム21の第1の基準孔40の案内面44のピン当接部からばね部41のピン当接部までの距離LD1よりも、図6に示すフレキシャ22の基準孔60の案内面64のピン当接部からばね部61のピン当接部までの距離FD1を小さくしている(FD1<LD1)。同様の理由により、ロードビーム21の第2の基準孔50の案内面54のピン当接部からばね部51のピン当接部までの距離LD2よりも、フレキシャ22の基準孔70の案内面74のピン当接部からばね部71のピン当接部までの距離FD2を小さくしている(FD2<LD2)。
【0034】
上記構成のサスペンション20Aは、位置決め治具30によってロードビーム21とフレキシャ22との位置決めが行われる。その位置決めの際に、治具本体32から第1の位置決めピン33と第2の位置決めピン34を押上げることにより、第1の位置決めピン33が第1の基準孔40と第3の基準孔60に挿入されるとともに、第2の位置決めピン34が第2の基準孔50と第4の基準孔70に挿入される。
【0035】
第1の位置決めピン33に第1のばね部41の先端と第3のばね部61の先端が当接することにより、第1の位置決めピン33を支点としてロードビーム21とフレキシャ22が軸線方向に引っ張られるとともに両者のセンタリングがなされる。また第2の位置決めピン34に第2のばね部51の先端と第4のばね部71の先端が当接することにより、第2の位置決めピン34を支点としてロードビーム21とフレキシャ22が軸線方向に引っ張られるとともに両者のセンタリングがなされる。こうして2本の位置決めピン33,34によって、ロードビーム21とフレキシャ22の位置決め(アライメント)を行なうことができ、しかもピン33,34の位置精度(治具30の精度)の影響を受けることがない。なお上記アライメント時にロードビーム21とフレキシャ22とが互いに板厚方向に密着している必要はなく、両者間に空隙があってもかまわない。
【0036】
以下に本発明の第2の実施形態のディスク装置用サスペンション20Bについて、図8から図13を参照して説明する。この第2の実施形態のサスペンション20Bにおいて、前記第1の実施形態のサスペンション20Aと共通の個所には第1の実施形態と共通の符号を付して説明の一部を省略する。
【0037】
サスペンション20Bは、ロードビーム21とフレキシャ22を備えている。ロードビーム21は例えば図12に示す形状に形成され、フレキシャ22は例えば図13に示す形状に成形されている。
【0038】
サスペンション20Bの製造工程において、図8と図9に示す位置決め治具30によって、ロードビーム21とフレキシャ22の位置決めがなされる。位置決めピン33,34の外周面と穴35,36の内面との間には、ピン33,34が径方向にある程度移動できる隙間G1,G2が存在するが、ピン33,34が互いに近付く方向に移動したときの両者間の最短距離Sは一定値となるように正確に規制される。
【0039】
ロードビーム21の前端寄りの位置に、円形の第1の基準孔40が形成されている。基準孔40に第1の位置決めピン33が挿入される。ロードビーム21の他端(後端)寄りの位置に、第2の基準孔50が形成されている。第2の基準孔50はロードビーム21の軸線方向に沿う長孔であり、この基準孔50に第2の位置決めピン34が挿入される。
【0040】
第2の基準孔50の内周縁を含むロードビーム21の一部に、ばね部51が形成されている。このばね部51は、ロードビーム21の一部に軸線方向に沿う一対のスリット52を形成することにより、スリット52間の領域を板厚方向に弾性変形できるようにしたものである。
【0041】
ばね部51の先端は、図11に2点鎖線M2で示すように、第2の位置決めピン34が基準孔50に挿入される前の状態において、ピン34の挿入によってばね部51が撓むときの位置よりも数μmから数十μm程度長くしている。こうすることにより、第2の位置決めピン34が第2の基準孔50に挿入されたときにばね部51が弾性変形を伴ってピン34に当接し、ロードビーム21が図8中の矢印Aで示す軸線方向に付勢されることになる。
【0042】
ばね部51の先端に、上方から見てV状をなす案内面53が形成されている。この案内面53は、第2の位置決めピン34が当接したときにロードビーム21の中心線C1をピン34に合わせるためのセンタリング機能を果たす。図11において、ピン34に対するロードビーム21のY軸方向の位置ずれは、V状の案内面53のなす角度θ2と基準孔50の幅W2によって規制することができる。
【0043】
フレキシャ22の前端寄りの位置に、円形の第3の基準孔60が形成されている。この基準孔60に第1の位置決めピン33が挿入される。フレキシャ22の後端寄りの位置に第4の基準孔70が形成されている。第4の基準孔70はフレキシャ22の軸線方向に沿う長孔であり、この基準孔70に第2の位置決めピン34が挿入される。
【0044】
第4の基準孔70の内周縁を含むフレキシャ22の一部に、ばね部71が形成されている。このばね部71は、フレキシャ22の一部に軸線方向に沿う一対のスリット72を形成することにより、スリット72間の領域を板厚方向に弾性変形できるようにしたものである。
【0045】
ばね部71の先端は、図11に示したばね部51と同様に、第2の位置決めピン34が基準孔70に挿入される前の状態において、ピン34の挿入によってばね部71が撓むときの位置よりも数μmから数十μm程度長くしている。こうすることにより、ピン34が基準孔70に挿入されたときにばね部71が弾性変形を伴ってピン34に当接し、フレキシャ22が図8中の矢印Aで示す軸線方向に付勢されることになる。
【0046】
ばね部71の先端に、上方から見てV状をなす案内面73が形成されている。案内面73は、第2の位置決めピン34が当接したときに、フレキシャ22の中心線C2をピン34に合わせるためのセンタリング機能を果たす。また、ピン34が基準孔50,70に挿入される前の状態において、フレキシャ22のばね部71の長さをロードビーム21のばね部51よりも長くしている。こうすることにより、図10に示すようにピン34が基準孔50,70に挿入されてロードビーム21のばね部51が上方に撓んだときに、フレキシャ22のばね部71の先端がピン34に当接することができる。
【0047】
図10に示すように、第2の位置決めピン34が基準孔50,70に挿入された状態、すなわちピン33,34どうしが前記最短距離Sとなる位置まで引き寄せられた状態において、第2の位置決めピン34の前面と基準孔50,70の前縁との間に隙間80が存在するように、基準孔50,70を長孔としている。
【0048】
この実施形態では、一方のピン33が基準孔40,60に挿入され、かつ、他方のピン34が基準孔50,70に挿入されたとき(アライメント状態のとき)に、ロードビーム21のばね部51とフレキシャ22のばね部71がそれぞれピン34に接している必要がある。
【0049】
このためこの実施形態では、アライメント前の状態において、図12に示すロードビーム21の第1の基準孔40のピン当接部から第2の基準孔50のばね部51のピン当接部までの距離LXよりも、図13に示すフレキシャ22の第3の基準孔60のピン当接部から第4の基準孔70のばね部71のピン当接部までの距離FXを小さくしている(FX<LX)。
【0050】
上記構成のサスペンション20Bは、位置決め治具30によってロードビーム21とフレキシャ22との位置決めが行なわれる。その位置決めの際に、第1の位置決めピン33が第1の基準孔40と第3の基準孔60に挿入され、第2の位置決めピン34が第2の基準孔50と第4の基準孔70に挿入される。このとき第2の位置決めピン34にばね部51,71の各先端が当接することにより、ヘッド取付部22aに近い方の第1の位置決めピン33を支点として、ロードビーム21とフレキシャ22が軸線方向に引っ張られる。すなわち、ロードビーム21とフレキシャ22がそれぞれ図10に矢印K1,K2で示す方向に引っ張られるとともに両者のセンタリングがなされる。こうして2本の位置決めピン33,34によって、ロードビーム21とフレキシャ22の位置決め(アライメント)を行なうことができる。なお上記アライメント時にロードビーム21とフレキシャ22とが互いに板厚方向に密着している必要はなく、両者間に空隙があってもかまわない。
【0051】
この第2の実施形態のサスペンション20Bによれば、第1の基準孔40と第3の基準孔60の近傍に第1の実施形態のようなばね部41,61を設けずにすむため、第1の基準孔40と第3の基準孔60の近傍に孔81,82が形成されたサスペンション20Bに適用することが可能となる。
【0052】
以上説明した各実施形態のサスペンション20A,20Bの位置決め手段としての各基準孔やばね部は、図14に示すようなアーム部85を有するサスペンション20Cに適用することもできるし、あるいは図15に示すようなアームなしサスペンション20Dに適用することもできる。
【0053】
図16(A)〜(F)に基準孔40,50,60,70とばね部41,51,61,71の形状例が示されている。図17(A)〜(F)は、ばね部41,51,61,71のばね定数を小さくするために、ばね部の一部分に貫通孔90を形成した例である。図18(A)〜(F)は、ばね部41,51,61,71のばね定数を小さくするために、ばね部全体をパーシャルエッチング91等によって板厚を薄くした例である。
【0054】
図19(A)〜(F)は、ばね部41,51,61,71のばね定数を小さくするために、ばね部の一部をパーシャルエッチング91等によって板厚を薄くした例である。図20(A)〜(F)も基準孔40,50,60,70とばね部41,51,61,71の形状例を示している。図21(A)〜(L)は、基準孔40,50,60,70の組合わせ例を示している。
【0055】
このように本発明では、第1および第2の基準孔の少なくとも一方側にばね部を設け、かつ、第3および第4の基準孔の少なくとも一方側にばね部を設ける。これらの実施形態をはじめとして、この発明を実施するに当たって、ロードビームやフレキシャ、基準孔、ばね部、位置決めピン等の具体的な形状、構造、ばね部や基準孔の組合わせなど、この発明を構成する各要素をこの発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜に変形して実施できることは言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】
請求項1に記載した発明によれば、ロードビームとフレキシャ自身に形成されたばね部を利用してロードビームとフレキシャを引っ張るため、位置決め治具は2本の位置決めピンを備えていればよく、しかも位置決め治具に付勢手段を設ける必要がないため治具の構成が簡単となり、ピンの精度に左右されることなくロードビームとフレキシャの位置決めを正確に行なうことができる。これらのばね部は、サスペンション1個の位置決めに際して原則的に1回だけ使われることになるので、ばねのへたりや経年変化を考慮する必要がなく、従来の位置決め治具の付勢手段のようにモニタリングチェックも不要であり、常に高い精度が得られる。
【0057】
請求項2に記載した発明によれば、ロードビームあるいはフレキシャにスリットを形成することにより、スリットに応じた長さのばね部を形成できる。この場合、ばね部を長くすれば、ばね定数が下がって撓みやすくなるなど、必要に応じてばね定数を調整することができる。請求項3に記載した発明によれば、第1の位置決めピンにばね部を押付けたとき、案内面によってロードビームとフレキシャの互いのセンタリングをなすことができる。
【0058】
請求項4に記載した発明によれば、第2の位置決めピンにばね部を押付けたとき、案内面によってロードビームとフレキシャの互いのセンタリングをなすことができる。請求項5に記載した発明によれば、基準孔に位置決めピンが挿入されてロードビームのばね部が撓んでも、フレキシャのばね部の先端を位置決めピンに当接させることができる。請求項6に記載した発明によれば、ばね部のばね定数を下げることにより、必要に応じてばね部を撓みやすくすることができる。
【0059】
第1の位置決めピンと第2の位置決めピンとの間の最短距離を一定に保つことができる場合には、請求項7に記載した発明により、ロードビームとフレキシャの位置決めを正確に行なうことができる。請求項7に記載した発明によれば、ロードビームとフレキシャにそれぞれ1個所ずつばね部を形成すればよいため、ロードビームとフレキシャの形状がより簡単なものとなる。また、基準孔に位置決めピンが挿入されてロードビームのばね部が撓んでもフレキシャのばね部の先端を位置決めピンに当接させることができる。
【0060】
請求項8に記載した発明によれば、ロードビームあるいはフレキシャにスリットを形成することにより、スリットに応じた長さのばね部を形成できる。この場合、ばね部を長くすれば、ばね定数が下がって撓みやすくなるなど、必要に応じてばね定数を調整することができる。
【0061】
請求項9に記載した発明によれば、第2の位置決めピンにばね部を押付けたとき、案内面によってロードビームとフレキシャの互いのセンタリングをなすことができる。請求項10に記載した発明によれば、ばね部のばね定数を下げることにより、必要に応じてばね部を撓みやすくすることができる。請求項11に記載した発明によれば、基準孔に長孔を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示すサスペンションと位置決め治具の平面図。
【図2】 図1中のF2−F2線に沿うサスペンションと位置決め治具の断面図。
【図3】 図1に示されたサスペンションと位置決め治具の一部を拡大した断面図。
【図4】 図1に示されたサスペンションの一部と位置決めピンを示す平面図。
【図5】 図1に示されたサスペンションのロードビームの平面図。
【図6】 図1に示されたサスペンションのフレキシャの平面図。
【図7】 図1に示されたサスペンションの基準孔に位置決めピンが挿入される前の状態を示す断面図。
【図8】 本発明の第2の実施形態を示すサスペンションと位置決め治具の平面図。
【図9】 図8中のF9−F9線に沿うサスペンションと位置決め治具の断面図。
【図10】 図8に示されたサスペンションと位置決め治具の一部を拡大した断面図。
【図11】 図8に示されたサスペンションの一部と位置決めピンを示す平面図。
【図12】 図8に示されたサスペンションのロードビームの平面図。
【図13】 図8に示されたサスペンションのフレキシャの平面図。
【図14】 本発明の第3の実施形態を示すサスペンションの平面図。
【図15】 本発明の第4の実施形態を示すサスペンションの平面図。
【図16】 本発明に適用される基準孔とばね部の互いに異なる形態を示す平面図。
【図17】 ばね部に貫通孔を形成した場合の互いに異なる形態を示す平面図。
【図18】 ばね部の全体にパーシャルエッチングを施した形態を示す平面図。
【図19】 ばね部の一部にパーシャルエッチングを施した形態を示す平面図。
【図20】 本発明に適用される基準孔とばね部の更に別の形態を示す平面図。
【図21】 本発明に適用される2個所の基準孔とばね部の組合わせ例を示す平面図。
【図22】 従来のサスペンションを示す平面図。
【図23】 図22に示されたサスペンションのヘッド部の正面図。
【図24】 従来のサスペンションと位置決め治具の一部を示す平面図。
【図25】 図24に示された従来のサスペンションと位置決め治具を示す断面図。
【符号の説明】
20A,20B,20C,20D…ディスク装置用サスペンション
21…ロードビーム
22…フレキシャ
30…位置決め治具
33…第1の位置決めピン
34…第2の位置決めピン
40…第1の基準孔
41…第1のばね部
50…第2の基準孔
51…第2のばね部
60…第3の基準孔
61…第3のばね部
70…第4の基準孔
71…第4のばね部
Claims (11)
- ロードビームと、該ロードビームの所定位置に固定されかつ一端側に磁気ヘッド部を設けるフレキシャとを有するディスク装置用サスペンションにおいて、
前記ロードビームの一端寄りの位置に形成されかつ第1の位置決めピンが挿入される第1の基準孔と、
前記第1の基準孔の内周縁を含むロードビームの一部分に形成されかつ前記第1の位置決めピンに対し弾性変形を伴って当接することにより該ロードビームをその軸線方向に付勢する第1のばね部と、
前記ロードビームの他端寄りの位置に形成されかつ第2の位置決めピンが挿入される第2の基準孔と、
前記第2の基準孔の内周縁を含むロードビームの一部分に形成されかつ前記第2の位置決めピンに対し弾性変形を伴って当接することにより該ロードビームをその軸線方向に付勢する第2のばね部と、
前記フレキシャの一端寄りの位置に形成されかつ前記第1の位置決めピンが挿入される第3の基準孔と、
前記第3の基準孔の内周縁を含むフレキシャの一部分に形成されかつ前記第1の位置決めピンに対し弾性変形を伴って当接することにより該フレキシャをその軸線方向に付勢する第3のばね部と、
前記フレキシャの他端寄りの位置に形成されかつ前記第2の位置決めピンが挿入される第4の基準孔と、
前記第4の基準孔の内周縁を含むフレキシャの一部分に形成されかつ前記第2の位置決めピンに対し弾性変形を伴って当接することにより該フレキシャをその軸線方向に付勢する第4のばね部と、
を具備したことを特徴とするディスク装置用サスペンション。 - 前記第1および第2のばね部は前記ロードビームに形成された軸線方向に沿う一対のスリット間の弾性変形可能な部分であり、前記第3および第4のばね部は前記フレキシャに形成された軸線方向に沿う一対のスリット間の弾性変形可能な部分であることを特徴とする請求項1記載のディスク装置用サスペンション。
- 前記第1の位置決めピンが当接する前記ばね部の先端または前記基準孔の内周縁の少なくとも一方に、該位置決めピンに対して前記ロードビームとフレキシャの中心線を対応させるための案内面が形成されていることを特徴とする請求項1記載のディスク装置用サスペンション。
- 前記第2の位置決めピンが当接する前記ばね部の先端または前記基準孔の内周縁の少なくとも一方に、該位置決めピンに対して前記ロードビームとフレキシャの中心線を対応させるための案内面が形成されていることを特徴とする請求項1記載のディスク装置用サスペンション。
- 前記フレキシャに形成される前記ばね部の先端を、前記ロードビームに形成される前記ばね部の先端よりも、基準孔の内側に突出させたことを特徴とする請求項1記載のディスク装置用サスペンション。
- 前記ばね部のばね定数を下げるために、該ばね部の少なくとも一部に貫通孔または肉厚を減少させた部分を形成したことを特徴とする請求項1記載のディスク装置用サスペンション。
- ロードビームと、該ロードビームの所定位置に固定されかつ一端側に磁気ヘッド部を設けるフレキシャとを有するディスク装置用サスペンションにおいて、
前記ロードビームの一端寄りの位置に形成されかつ第1の位置決めピンが挿入される第1の基準孔と、
前記ロードビームの他端寄りの位置に形成されかつ前記第1の位置決めピンから一定距離に保たれた第2の位置決めピンが挿入される第2の基準孔と、
前記第1または第2の基準孔の内周縁を含むロードビームの一部分に形成され前記第1または第2の位置決めピンに対し弾性変形を伴って当接することにより該ロードビームをその軸線方向に付勢するばね部と、
前記フレキシャの一端寄りの位置に形成されかつ前記第1の位置決めピンが挿入される第3の基準孔と、
前記フレキシャの他端寄りの位置に形成されかつ前記第2の位置決めピンが挿入される第4の基準孔と、
前記第3または第4の基準孔の内周縁を含むフレキシャの一部分に形成され前記第1または第2の位置決めピンに対し弾性変形を伴って当接することにより該フレキシャをその軸線方向に付勢するばね部とを具備し、
前記フレキシャに形成される前記ばね部の先端を、前記ロードビームに形成される前記ばね部の先端よりも基準孔の内側に突出させることにより、前記位置決めピンが挿入された状態において前記フレキシャの前記ばね部が板厚方向に弾性変形できるようにしたことを特徴とするディスク装置用サスペンション。 - 前記ロードビームに形成される前記ばね部は該ロードビームの軸線方向に沿う一対のスリット間の弾性変形可能な部分であり、前記フレキシャに形成されるばね部は該フレキシャの軸線方向に沿う一対のスリット間の弾性変形可能な部分であることを特徴とする請求項7記載のディスク装置用サスペンション。
- 前記第2の位置決めピンが当接する前記ばね部の先端または前記基準孔の内周縁の少なくとも一方に、該位置決めピンに対して前記ロードビームとフレキシャの中心線を対応させるための案内面が形成されていることを特徴とする請求項7記載のディスク装置用サスペンション。
- 前記ばね部のばね定数を下げるために、該ばね部の少なくとも一部に貫通孔または肉厚を減少させた部分を形成したことを特徴とする請求項7記載のディスク装置用サスペンション。
- 前記第2の位置決めピンが前記第2の基準孔と第4の基準孔に挿入された状態において、該位置決めピンとこれら基準孔の縁との間に隙間が存在することを特徴とする請求項7記載のディスク装置用サスペンション。
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