JP4104778B2 - 円柱内面のコーティング方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は機械部品,自動車及び鉄道車両部品特にエンジンのシリンダやベアリング、或いはOA機器部品,航空機部品,船舶用機器部品,医療機器部品に適用して好適な円柱孔を有する構造体の円柱内面のコーティング方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
円柱孔を有する構造体の円柱内面にコーティングを施す従来の方法として鋳ぐるみによる方法が行われている。
しかしこの方法の場合製品形状、特に構造体の肉厚不均一により凝固組織が不均一となり易く、また巣や気孔等の鋳造欠陥が生じ易い問題がある。
【0003】
一方半溶融(チクソ成型法)/半凝固(レオ成型法)等もあるが、この方法の場合においても製品組織の不均一,偏析等が避けられない。
また半溶融金属の流れの合流部分で所謂ウェルドラインを生じ、強度,外観,機能の不均一を生じる問題もある。
【0004】
他方粉末冶金による方法は、結晶粒を細かくできるものの気孔が生じる問題があり、また焼結体の延性,強度が不足するとともに各種加工,熱処理時の収縮量の予測,制御が極めて難しく、円柱内面への合体,複合化は困難である。
その他に溶接,レーザー等による方法も行われているが、この方法を小径の円柱内面或いは長尺の円柱内面に適用することは極めて困難である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の円柱内面のコーティング方法はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1の方法は、円柱孔を有する構造体の円柱内面に該構造体と同種若しくは異種材から成るコーティング材料をコーティングする方法であって、前記円柱孔内に前記コーティング材料及び該円柱孔よりも外径の小さな加圧ロッドを挿入するとともに、該加圧ロッドを該コーティング材料に加圧下に接触且つ前記構造体に対して相対回転させて、該コーティング材料を摩擦発熱により軟化及び該加圧ロッドと前記円柱内面との間の空間に沿って塑性流動させて該円柱内面にコーティング層を形成するようになし、且つ前記円柱孔は底部を有しないものとなすとともに、前記加圧ロッドと対向させる状態にバックアップロッドを配置して、該バックアップロッドと該加圧ロッドとで前記コーティング材料を軸方向に挟み込み、該加圧ロッドの相対回転により該コーティング材料を軟化及び塑性流動させて前記コーティング層を形成することを特徴とする。
【0006】
請求項2の方法は、底部を有しない貫通孔形状の円柱孔を有する構造体の該円柱内面に該構造体と同種若しくは異種材から成るコーティング材料をコーティングする方法であって、前記コーティング材料にて形成された、前記円柱孔より外径の小さな加圧ロッドと、該加圧ロッドより高硬度の材質から成るバックアップロッドとを軸方向に対向させる状態で該円柱孔内に挿入し、該加圧ロッドと該バックアップロッドを相対回転させ加圧することにより該加圧ロッドを摩擦発熱により軟化させて塑性流動させ、前記円柱内面にコーティング層を形成することを特徴とする。
【0007】
請求項3の方法は、円柱孔を有する構造体の円柱内面に該構造体と同種若しくは異種材から成るコーティング材料をコーティングする方法であって、前記円柱孔内に前記コーティング材料及び該円柱孔よりも外径の小さな加圧ロッドを挿入するとともに、該加圧ロッドを該コーティング材料に加圧下に接触且つ前記構造体に対して相対回転させて、該コーティング材料を摩擦発熱により軟化及び該加圧ロッドと前記円柱内面との間の空間に沿って塑性流動させて該円柱内面にコーティング層を形成するようになし、前記コーティング材料は前記円柱孔内において前記加圧ロッドの外周面と前記円柱内面との間にセットして、該加圧ロッドを相対回転させながら該加圧ロッドにより該コーティング材料を半径方向に加圧して軟化及び塑性流動させるようになすとともに、前記加圧ロッドは拡径可能なパ イプにて構成し、該加圧ロッド内部にマンドレルを軸方向に挿入して該加圧ロッドを拡径変形させ、前記コーティング材料を半径方向に加圧することを特徴とする。
【0008】
請求項4の方法は、円柱孔を有する構造体の円柱内面に該構造体と同種若しくは異種材から成るコーティング材料をコーティングする方法であって、前記円柱孔内に前記コーティング材料及び該円柱孔よりも外径の小さな加圧ロッドを挿入するとともに、該加圧ロッドを該コーティング材料に加圧下に接触且つ前記構造体に対して相対回転させて、該コーティング材料を摩擦発熱により軟化及び該加圧ロッドと前記円柱内面との間の空間に沿って塑性流動させて該円柱内面にコーティング層を形成するようになし、且つ前記コーティング材料として複数の異種材の混合材から成るものを用いることを特徴とする。
【0009】
【作用及び発明の効果】
本発明において、対象となる円柱孔を有する構造体は金属製,セラミックス製,プラスチックス製何れでも良く、またその製造方法も従来一般の製造方法を採用できる。
例えば金属製の構造体の場合鋳造,押出し,プレス成形,機械加工,溶接等の一般的な加工製造方法により作製することができる。
【0010】
本発明では、この円柱孔を有する構造体の円柱内面に対し以下のようにしてコーティング層を形成する。
即ち、本発明では円柱孔内にコーティング材料と円柱孔よりも外径の小さな加圧ロッドを挿入し、そしてその加圧ロッドをコーティング材料に加圧下に接触させ且つ構造体に対し相対回転させてコーティング材料を摩擦発熱により軟化及び塑性流動させる。
塑性流動したコーティング材料は加圧ロッドの外周面と円柱内面との間に沿って流れて円柱内面に接合し、コーティング層を形成する。
【0011】
このコーティング層は結晶粒が微細化しており、所謂ペッチの法則によって高強度を有するとともに円柱内面に対し強固に接合したものとなる。
ここでコーティング層の厚みは円柱孔の直径と加圧ロッドの外径との差或いは円柱孔を有する構造体とコーティング材料との熱的性質,変形強度等によって決まるが概ね数mm程度ないしそれ以下の厚みで形成することができる。
【0012】
上記のように円柱孔を有する構造体は各種材質とすることができるが本発明はアルミニウム,アルミニウム合金,マグネシウム合金等の低融点金属から成るものに特に効果的である。
但し高融点材料、例えば鋳鉄,鋼,ステンレス鋼及び銅合金等から成るものに対しても適用可能である。
【0013】
円柱孔を有する構造体とコーティング材料との溶融点等物性の大きく異なる材料の組合せの場合、高融点材料を予熱するなどにより低融点材料との接合性を向上させることも有効である。
【0014】
コーティング処理は通常大気中で行うことができるが、チタン合金のような活性材料に対してはアルゴン等の不活性ガス雰囲気や真空等の雰囲気、或いはやや活性な銅等の材料では窒素或いは炭酸ガス雰囲気中で行うこともできる。
更に気体中のみならず水,油等の液体中での摩擦熱による塑性流動現象も利用でき、この場合更に結晶粒微細化効果は大きい。
【0015】
本発明によれば、簡単な製造設備で円柱内面に構造体と同種又は異種材を複合化すること、即ちコーティングすることができ、且つその処理の制御・操作も容易である。
【0016】
而してこれにより円柱内面に新たな機能を付加することができる。
例えば円柱内面に耐摩耗層,低摺動抵抗層,耐熱層,耐食層その他の機能を備えた層を形成することができる。即ち目的に応じて様々な機能を付加することができる。
しかもその新たな機能を有するコーティング層を円柱内面に対して強固に接合することができる。
【0017】
尚円柱内面は平滑面であっても良いし凹凸を有するものであっても良い。
後者の場合、塑性流動によって形成されたコーティング層が円柱内面に対し物理的,機械的に嵌合した状態となって両者の接合強度が大きくなる利点が得られる。
【0018】
本発明によれば、円柱内面に新たな機能を付加できるのみならず以下の利点も得られる。
即ち円柱内面表層部の結晶粒が摩擦熱や塑性変形により微細化し高強度化されるほか、表層部において不純物が細かく均一に分散し、これによっても強度向上が図られる。
【0019】
また構造体作製時に生じた割れや気孔等の欠陥が塑性変形及び加圧力により圧着・封じられ(構造体が金属の場合)、この結果健全な組織が生成する。
また表層部に圧縮の残留応力が付与され、疲労寿命が向上する効果も得られる。
【0020】
本発明においては、加圧ロッドとしてコーティング材料の軟化温度よりも高い軟化温度を有するものを用いることができる。
例えばコーティング材料としてAl−13Si共晶合金を用いた場合において、加圧ロッドとして軟鋼,工具鋼或いは高合金材料(ステライト等)を用いることができる。
【0021】
本発明においては、様々な手法でコーティング層を形成することができる。
例えば円柱孔内に挿入したコーティング材料に対して加圧ロッドを軸方向に加圧及び相対回転させながら前進移動させ、これによりコーティング材料を摩擦発熱させて加圧ロッドの外周面と円柱内面との間の環状空間に沿って塑性流動させ、コーティング層を形成することができる。
【0022】
本発明では、円柱孔を底部を有しない形態となし、そして加圧ロッドと対向させる状態にバックアップロッドを配置して、それらバックアップロッドと加圧ロッドとの間にコーティング材料を挟み込み、その加圧ロッドの相対回転によってコーティング材料を摩擦発熱により軟化及び塑性流動させ上記コーティング層を形成することができる(請求項1)。
【0023】
或いはまた加圧ロッドそのものをコーティング材料にて構成し、その加圧ロッドとバックアップロッドとを相対回転させ加圧することにより、その加圧ロッドを摩擦発熱により軟化及び塑性流動させて円柱内面にコーティング層を形成することもできる(請求項2)。
【0024】
以上はコーティング材料を加圧ロッドにより軸方向に加圧する場合であるが、これと異なって加圧ロッドの外周面と円柱内面との間にコーティング材料をセットし、そして加圧ロッドを相対回転させながらその加圧ロッドによりコーティング材料を半径方向に加圧して摩擦発熱により軟化及び塑性流動させ、上記コーティング層を形成することもできる。
【0025】
この場合において加圧ロッドを拡径可能なパイプにて構成し、その加圧ロッド内部にマンドレルを軸方向に挿入することによって加圧ロッドを拡径変形させ、これによりコーティング材料を半径方向に加圧して塑性流動させ、コーティング層を形成するといったことが可能である(請求項3)。
【0026】
本発明においては、上記コーティング材料として複数の異種材の混合材から成るコーティング材料を用いることができる(請求項4)。
この場合、その複数の異種材の混合量或いは組合せを変えることによって、コーティング材料の組成及びコーティング層の機能を自在にコントロールすることができる。
【0027】
コーティング材料の形態は板材となすことができ、或いはまた粉・粒体(切粉,ペレットを含む)から成るものを用いることもできる。
更にはまたワイヤ材から成るものを用いることもできるし、或いはまた箔材から成るものを用いることもできる。
これらの場合において異なる材料の板材を板厚方向に積層した状態で円柱孔内にセットしておくこともできるし、或いはまた異種の粉体の混合材を円柱孔内にセットしておくこと、更には異種の材料から成る複数種類のワイヤ材を集成した状態で円柱孔内にセットしておくことができるし、また箔材を用いる場合においても異種の箔材を重ねた状態で円柱孔内にセットしておくことができる。
【0028】
以上はコーティング材料の一形態例であって、その他に粒状ペレット,焼結金属,鋳造体,溶接金属等にてコーティング材料を形成することもできる。
また上記加圧ロッドは断面円形の丸棒を用いることができることは勿論、断面が六角形状等の多角形状のものを用いることも可能である。
【0029】
【実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて以下に詳しく説明する。
図1(図1は参考例を示す)において、10は円柱孔12を有する構造体で、この例では円柱孔12は底部14を有するものとされている。
ここで構造体10は金属,セラミックス,プラスチックス等の各種の材質となすことができるが、本発明はアルミニウム,アルミニウム合金,マグネシウム合金等の低融点金属から成る構造体10に好適に適用することができる。
但し鋳鉄,鋼,ステンレス鋼,銅合金その他の高融点金属から成る構造体に対しても勿論適用可能である。
【0030】
16は丸棒から成る加圧ロッドであって、その外径は円柱孔12の直径よりも僅かに小さくされている。
尚この加圧ロッド16は後述のコーティング材料18の軟化温度よりも高い軟化温度を有している。
【0031】
また加圧ロッド16として断面円形の丸棒以外に断面多角形状の角棒から成るものを用いることもできる。この点以下の各実施形態においても同様である。
【0032】
この例では、図1に示しているように固定状態の円柱孔12内且つ底部14上にコーティング材料18をセットするとともに円柱孔12内に加圧ロッド16を挿入し、そしてこれを高速回転させつつ前進移動させて先端面をコーティング材料18に接触させ且つこれを軸方向に加圧する。
【0033】
するとコーティング材料18は摩擦発熱により軟化し、更に加圧ロッド16による加圧力によって、円柱内面20と加圧ロッド16外周面との間の環状空間に沿って図中上方に塑性流動して這い上がり、それら加圧ロッド16の外周面と円柱内面20との間の空間を埋めるとともに円柱内面20に強固に接合する。即ち円柱内面20にコーティング層22が形成される。
【0034】
このとき構造体10が金属製のものであればコーティング層22は円柱内面20に対し境界面で拡散接合した状態となって円柱内面20に接合一体化し、接合力はより強固なものとなる。
【0035】
或いは構造体10がセラミックスや焼結体から成るものである場合、塑性流動したコーティング材料18が円柱内面20に存在する微細な気孔内に入り込んで、同じくコーティング層22が円柱内面20に強固に一体に接合する。
【0036】
このようにして形成されたコーティング層22は結晶粒が微細化しており、所謂ペッチの法則によって高強度を有している。
この方法によれば簡単な製造設備で円柱内面20にコーティング層22を形成でき且つその処理の制御・操作も容易である。
【0037】
またコーティング材料18の選択によって円柱内面20に新たな機能を付加することができる。
例えばコーティング材料18の組成を適宜の組成とすることによって円柱内面20に耐摩耗性,低摺動抵抗性,耐熱性,耐食性その他の機能を付加することができる。
【0038】
ここで円柱内面20は平滑面であっても良いし凹凸を有するものであっても良い。
凹凸がある場合コーティング層22が円柱内面20に対し物理的,機械的に嵌合した状態となって接合強度が高まる利点が得られる。
【0039】
この方法によれば、円柱内面表層部の結晶粒が摩擦熱や塑性変形により微細化し高強度化される外、表層部において不純物が細かく均一に分散し、これによっても強度が向上する。
【0040】
また金属製の構造体10の場合には、構造体作製時に生じた割れや気孔等の欠陥が塑性変形及び加圧力により圧着・封じられ、この結果健全な組織が生成する。
また表層部に圧縮の残留応力が付与され、疲労寿命が向上する効果も得られる。
【0041】
尚、図1(II)に示しているように、コーティング材料18が円柱孔12の開口部からはみ出す結果、円柱内面20上端部においてコーティング材料18の接合が不十分となる恐れがあるときには、図2(A)に示しているように加圧ロッド16の押込最終時において、固定状態に設けた又は加圧ロッド16と一体回転状態に設けたフランジ24により加圧押込みを図るようにしても良い。
尚、同図の例ではフランジ24はスプリング26によって構造体10側に弾発されている。
【0042】
更に加えて、加圧ロッド16の押込最終時に上端部で熱量不足を生じる恐れがあるときには、(B)(I)に示しているようにコーティング材料18と同種組成若しくはこれに近い組成のフランジ28をフランジ24の下側に位置させておき、(B)(II)に示しているように最終押込時にこのフランジ28を据込摩擦圧接するようにしても良い。
【0043】
次に図3の例は粉体から成るコーティング材料18を用いてコーティング層22を形成するに際し、加圧ロッド16に小径部32を設ける一方、構造体10における底部14に小径部32に対応する逃げ穴34を設け、加圧ロッド16の押込時に小径部32をその逃げ穴34に逃がすようにしたものである。
【0044】
この例の場合、小径部32を設けることによって昇熱が早くなる利点が得られる。
尚、粉末から成るコーティング材料18は円柱孔12内に充填した後プレスして固めておくことができる。
【0045】
図4は本発明の実施の形態を示している。
ここにおいて円柱孔12は底部14を有しない形態のもので、断面円形の丸棒から成る加圧ロッド16に対向するようにして、同じく断面円形の丸棒から成るバックアップロッド36が設けてある。
ここでバックアップロッド36はその外径が円柱孔12の直径とほぼ同等か僅かに小さくされている。
【0046】
この実施形態においては、コーティング材料18をバックアップロッド36で受けつつ、加圧ロッド16を円柱孔12内に挿入してバックアップロッド36との間でコーティング材料18を軸方向に挟み込み、そして加圧ロッド16及びバックアップロッド36を同じ方向に高速回転させて摩擦発熱によりコーティング材料18を軟化及び塑性流動させ、円柱内面20にコーティング層22を形成する。
【0047】
尚その際、バックアップロッド36を図中下向きに後退移動させながら加圧ロッド16を円柱孔12内に押し込んで行くが、加圧ロッド16の押込速度をバックアップロッド36の後退速度よりも若干速く設定しておく。これによりコーティング材料18が軸方向に加圧され、塑性流動によってコーティング層22を形成する。
【0048】
尚、加圧ロッド16及びバックアップロッド36を回転させる代りに構造体10の側を回転させても良いし、或いは加圧ロッド16及びバックアップロッド36を同じ方向に回転させる一方、構造体10を逆方向に回転させるようにしても良い。
また加圧ロッド16とバックアップロッド36は必ずしも同じ方向に回転しなくても良く、逆方向に回転しても良いし、或いは回転速度差をもって同一方向に回転しても良い。
【0049】
またコーティング材料18が十分塑性流動するように構造体10,加圧ロッド16,バックアップロッド36等を予熱しても良いし、或いはまた逆にコーティング材料18が塑性流動するに適した温度となるようにそれらを冷却しても良い。
【0050】
尚、加圧ロッド16及びバックアップロッド36は、図5に示しているようにそれらの何れか一方又は両方を端部の円板38と小径の軸部40とで構成することもできる。
また粉末その他形態のコーティング材料18を加熱・加圧し塑性流動させるに際して、円柱孔12の開口端部に固定リング42を設けておいても良い。
【0051】
或いはまた、図6に示しているように粉末から成るコーティング材料18を用いてコーティング層形成するに際し、コーティング材料18の上面に蓋としての作用をなす金属プレート44をセットしておくこともできる。
この場合金属プレート44が粉末の飛散を防止する働きをなす。
【0052】
次に図7の例(参考例)は、加圧ロッド16を大径部46と小径部48及びそれらの間に位置し外周面が湾曲面をなす湾曲部50とを有する形態となし、円柱孔12内においてコーティング材料18を加圧ロッド16と円柱内面20との間にセットして加圧ロッド16を高速回転させながら図中下向きに押し込み、これによりコーティング材料18を摩擦発熱により軟化させて塑性流動させ、円柱内面20にコーティング層22を形成するようにした例である。
この場合コーティング材料18は加圧ロッド16により半径方向内側から外側に向けて加圧される。
【0053】
尚この場合においても加圧ロッド16を固定し、構造体10を加圧ロッド16に対し回転運動させても良いのは前述した通りである。
要するに加圧ロッド16を構造体10に対して高速で相対回転させてコーティング材料18を摩擦発熱させ、塑性流動化させれば良い。この点は上記各実施形態及び以後の各実施形態においても同様である。
【0054】
尚、加圧ロッド16は図8の参考例に示しているように大径部46と小径部48との間にテーパ部51を設けた形態のものであっても良い。
また必要に応じて構造体10の端部に受金具52やバリ防止金具或いは飛散防止金具54等を設けておくことができる。
【0055】
図9は本発明の他の実施の形態を示したものである。
ここでは摺割り溝56を有して拡径可能な中空金属パイプにて加圧ロッド16を構成している。
58はその中空金属パイプから成る加圧ロッド16内部に挿入されるマンドレルであって、小径部60と大径部62及びそれらの間のテーパ部64を有している。
【0056】
この実施の形態では、加圧ロッド16及びマンドレル58を互いに同じ方向に同じ速度で回転させながら中空金属パイプから成る加圧ロッド16の軸端の開口部からマンドレル58をその内部に挿入して加圧ロッド16を拡径させ、これにより加圧ロッド16と円柱内面20との間にセットしたコーティング材料18を摩擦発熱させ塑性流動化せしめ、半径方向に加圧してコーティング層22を形成するようにしたものである。
【0057】
図10(A)は参考例を示したもので、ここでは加圧ロッド16を固定状態として構造体10を回転運動させ、そしてその加圧ロッド16に楔66を打ち込むことによって加圧ロッド16を半径方向に押し広げ、これによりコーティング材料18を加圧ロッド16により半径方向内側から外側に向けて加圧するようになした例である。
【0058】
また図10(B)の参考例は、マンドレル58の外周面に沿って多数の小径円柱状の加圧体68を設けて加圧ロッド16を構成し、回転する構造体10及びコーティング材料18に対し固定状態の加圧ロッド16を半径方向内側から外側に加圧するようになした例である。
【0059】
上記各実施形態において、コーティング材料18としては様々な形態のものを用いることが可能である。
図11はその例を示している。先ず図11中(A)の例は鍛造材,展伸材等の板材にてコーティング材料を構成した例で、この内(A)(a)(参考例)のコーティング材料18−1は複数種類の組成、例えばA組成とB組成とが均質に組成調整されて成る一体材P1とされている。
【0060】
一方(A)(b)の例は組成の異なる板材を積層して全体のコーティング材料を構成した場合の例で、この内コーティング材料18−2は例えばA組成の板材P2とB組成の板材P3とを積層して構成したものである。
またコーティング材料18−3はA組成の板材P2とB組成の板材P3とを交互に多層に積層してコーティング材料を構成したものである。
【0061】
(B)の例はコーティング材料を粉末材にて構成した場合の例で、この内(B)(c)( 参考例 )のコーティング材料18−4は複数種類の組成、例えば粉末P4の1つ1つがA+B組成を有するように組成調整した場合の例で、(B)(d)のコーティング材料18−5はA組成を有する粉末P5とB組成を有する粉末P6との混合粉末にてコーティング材料を構成した例である。
尚粉末材に代えて粒材を用い、上記と同様にしてコーティング材料を構成することも可能である。
【0062】
他方図12(C)(a)(参考例)のコーティング材料18−6は、例えばA+B組成のワイヤ材P7にてコーティング材料を構成したもので、また(C)(b)のコーティング材料18−7は、例えばA組成のワイヤ材P8とB組成のワイヤ材P9とを混合状態に集成してコーティング材料となした例である。
【0063】
更に(D)(c)(参考例)のコーティング材料18−8は、A+B組成に組成調整済みの箔材P10を円筒形状に巻いてコーティング材料となしたもので、更に(D)(d)のコーティング材料18−9は、A組成の箔材P11とB組成の箔材P12とを重ね合せた状態で円筒形状に巻いてコーティング材料となした例である。
【0064】
これらコーティング材料の内18−1,18−4,18−6,18−8はコーティング材料の組成の均質化が容易である利点があり、またコーティング材料18−2,18−3,18−5,18−7,18−9の場合、コーティング材料の組成調整を自由且つ容易に行い得る利点がある。
【0065】
尚、図11に示すコーティング材料18−1〜18−5は円柱孔12の底部14上に敷くコーティング材料として好適であるが、勿論加圧ロッド16の外周面と円柱内面20との間にセットする材料として用いることも可能である。
【0066】
また図12(C)のコーティング材料18−6,18−7についても、底部14上に敷いて用いるコーティング材料としても或いはまた加圧ロッド16と円柱内面20との間にセットするコーティング材料としても用いることができる。
【0067】
更に図12(D)のコーティング材料18−8,18−9は、加圧ロッド16と円柱内面20との間にセットするコーティング材料として好適であるが、場合によってこれも円柱孔12の底部14上に敷くコーティング材料として用いることも勿論可能である。
【0068】
更に上記例示したコーティング材料はあくまで一例であって、本発明においては他の様々な形態でコーティング材料を構成することが可能である。
【0069】
図13は本発明の更に他の実施の形態を示している。
この実施の形態では、加圧ロッド16自体をコーティング材料18にて形成し、そしてこの加圧ロッド16とバックアップロッド36とを円柱孔12内に挿入してそれらを軸方向に対向させ、そして加圧ロッド16をバックアップロッド36に対し軸方向に加圧しながらそれらを相対回転させることによって加圧ロッド16を摩擦発熱により軟化及び塑性流動させ、これにより円柱内面20にコーティング層22を形成するようにした例である。
この場合において、加圧ロッド16を構成するコーティング材料18として上記例示した各種形態のものを用いることが可能である。
【0070】
【実施例】
<実施例1>
次に本発明の実施例を以下に詳述する。
図14に示す方法に従い(この図14の方法は上記図6に示す方法と同じで、ここでは具体的に寸法等が記入してある)、円柱孔12を有する構造体10として外径φ60mm,軸方向厚み40mm,円柱孔の直径φ20mm,孔深さ35mmのアルミニウム製のものを用い、その内部に表1に示す各種材質の粉体から成るコーティング材料18(本発明例)又はメタルから成るコーティング材料18(比較例)を挿入・セットした上、これをバックアップロッド36にて下方からバックアップしつつ円柱孔12内部に加圧ロッド16を高速回転状態で挿入し、コーティング材料18の軟化及び塑性流動に基づくコーティング層22の形成を行った。
【0071】
ここで加圧ロッド16としては外径φ14mmのSKD61の材質のものを用い、コーティング材料18の上面に純Cuから成る金属プレート44(厚み1mm)をセットした状態で加圧ロッド16を回転数1500rpmで高速回転させながら押込速度0.2mm/sec,押込量35mmで押込みを行った。
【0072】
これにより形成されたコーティング層22から試験片を切り出して摩擦係数測定試験に供した。
尚摩擦係数の測定試験は図15(A)に示すバーデン試験方法に従って行った。
即ち板形状の試験片70(寸法:外径20×30mm,厚み:10mm)の上面に相手ピン材72を当てて試験片70を往復平行移動させ(速度20mm/sec)、相手ピン材72と試験片70との間の摩擦係数を測定した。
【0073】
結果が表1及び図15(B)に示してある。
尚、表1中Cu−10MoS2,Cu−20MoS2は何れも粉末材料であって、この実施例ではこの粉末をプレスした上で試験に供した。
【0074】
【表1】
【0075】
以上の結果から分かるように、本発明例のコーティング材料18を用い、構造体10の円柱内面20に摩擦係数の低いコーティング層22を形成することができた。
【0076】
因みに参考写真(イ)はコーティング材料18としてCu+20%MoS2(vol.%)を用いた場合に得られたコーティング層22の断面及び表面の顕微鏡写真を示したもので、この顕微鏡写真から2硫化モリブデン(断面写真中黒い部分が2硫化モリブデンである)がCu中に良好に均一に分散していることが分る。
【0077】
<実施例2>
図4に示す方法に従って構造体10,加圧ロッド16,バックアップロッド36,コーティング材料18として下記の寸法,材質のものを用い、
構造体10
外径:60mm
内径:22mm
軸方向厚み:80mm
材質:5052
加圧ロッド16
外径:18mm
材質:SKD61
バックアップロッド36
外径:21.5mm
材質:SKD61
コーティング材料18
Al−13Si共晶合金(AC8A)
材料形態:鋳造材
以下の条件でコーティング層22の形成を行った。
加圧ロッド16
回転速度:1200rpm
押込速度:0.5mm/sec
バックアップロッド36
回転方向:加圧ロッド16の逆回転
回転速度:500rpm
後退速度:0.5mm/sec
【0078】
参考写真(ロ)(A),(ロ)(B)は得られたコーティング層22の組織状態を顕微鏡写真として示している。
また(ロ)(C)は鋳造により得たコーティング材料18の組織状態を顕微鏡写真として示したものである(何れも倍率は×200)。
尚(ロ)(A)の写真はコーティング層22の接合境界面Pとその近傍部分を示しており、また(ロ)(B)はその境界面Pより1mm程度外側の組織を示したものである。
【0079】
これらの写真の比較から明らかなようにコーティング層22の結晶は著しく微細化している。
特に鋳造状態の組織を示す(ロ)(C)に見られる六角状のAl−Si共晶は(ロ)(A)では殆ど破砕されて無くなっている。
また(ロ)(B)の境界面Pよりやや外側での組織も(ロ)(C)の組織に比べて明確に微細化している。
【0080】
以上本発明の実施の形態及び実施例について参考例とともに詳説したが、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コーティング方法の参考例の説明図である。
【図2】 他の参考例の説明図である。
【図3】 更に他の参考例の説明図である。
【図4】 本発明の実施形態の説明図である。
【図5】 本発明の他の実施形態の説明図である。
【図6】 本発明の更に他の実施形態の説明図である。
【図7】 更に他の参考例の説明図である。
【図8】 更に他の参考例の説明図である。
【図9】 本発明の更に他の実施形態の説明図である。
【図10】 更に他の参考例の説明図である。
【図11】 本発明において用いるコーティング材料の形態例を示す図である。
【図12】 本発明において用いるコーティング材料の図11とは異なる形態例を示す図である。
【図13】 本発明の更に他の実施形態の説明図である。
【図14】 本発明の一実施例方法の説明図である。
【図15】 同実施例において行った摩擦係数の測定試験及びその結果得られた測定結果を示す図である。
【符号の説明】
10 構造体
12 円柱孔
14 底部
16 加圧ロッド
18,18−1〜18−9 コーティング材料
20 円柱内面
22 コーティング層
36 バックアップロッド
58 マンドレル
Claims (4)
- 円柱孔を有する構造体の円柱内面に該構造体と同種若しくは異種材から成るコーティング材料をコーティングする方法であって、
前記円柱孔内に前記コーティング材料及び該円柱孔よりも外径の小さな加圧ロッドを挿入するとともに、該加圧ロッドを該コーティング材料に加圧下に接触且つ前記構造体に対して相対回転させて、該コーティング材料を摩擦発熱により軟化及び該加圧ロッドと前記円柱内面との間の空間に沿って塑性流動させて該円柱内面にコーティング層を形成するようになし、
且つ前記円柱孔は底部を有しないものとなすとともに、前記加圧ロッドと対向させる状態にバックアップロッドを配置して、該バックアップロッドと該加圧ロッドとで前記コーティング材料を軸方向に挟み込み、該加圧ロッドの相対回転により該コーティング材料を軟化及び塑性流動させて前記コーティング層を形成することを特徴とする円柱内面のコーティング方法。 - 底部を有しない貫通孔形状の円柱孔を有する構造体の該円柱内面に該構造体と同種若しくは異種材から成るコーティング材料をコーティングする方法であって、
前記コーティング材料にて形成された、前記円柱孔より外径の小さな加圧ロッドと、該加圧ロッドより高硬度の材質から成るバックアップロッドとを軸方向に対向させる状態で該円柱孔内に挿入し、該加圧ロッドと該バックアップロッドを相対回転させ加圧することにより該加圧ロッドを摩擦発熱により軟化させて塑性流動させ、前記円柱内面にコーティング層を形成することを特徴とする円柱内面のコーティング方法。 - 円柱孔を有する構造体の円柱内面に該構造体と同種若しくは異種材から成るコーティング材料をコーティングする方法であって、
前記円柱孔内に前記コーティング材料及び該円柱孔よりも外径の小さな加圧ロッドを挿入するとともに、該加圧ロッドを該コーティング材料に加圧下に接触且つ前記構造体に対して相対回転させて、該コーティング材料を摩擦発熱により軟化及び該加圧ロッドと前記円柱内面との間の空間に沿って塑性流動させて該円柱内面にコーティング層を形成するようになし、
前記コーティング材料は前記円柱孔内において前記加圧ロッドの外周面と前記円柱内面との間にセットして、該加圧ロッドを相対回転させながら該加圧ロッドにより該コーティング材料を半径方向に加圧して軟化及び塑性流動させるようになすとともに、
前記加圧ロッドは拡径可能なパイプにて構成し、該加圧ロッド内部にマンドレルを軸方向に挿入して該加圧ロッドを拡径変形させ、前記コーティング材料を半径方向に加圧することを特徴とする円柱内面のコーティング方法。 - 円柱孔を有する構造体の円柱内面に該構造体と同種若しくは異種材から成るコーティング材料をコーティングする方法であって、
前記円柱孔内に前記コーティング材料及び該円柱孔よりも外径の小さな加圧ロッドを挿入するとともに、該加圧ロッドを該コーティング材料に加圧下に接触且つ前記構造体に対して相対回転させて、該コーティング材料を摩擦発熱により軟化及び該加圧ロッドと前記円柱内面との間の空間に沿って塑性流動させて該円柱内面にコーティング層を形成するようになし、
且つ前記コーティング材料として複数の異種材の混合材から成るものを用いることを特徴とする円柱内面のコーティング方法。
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