JP4104137B2 - 涙点プラグ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ドライアイを治療するのに適した涙点プラグや涙道内挿管器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1に示すように、涙液は、涙腺14から分泌され、角膜15や結膜16が存在する眼球表面17を潤した後に、涙道を通って下鼻道18に排出される。涙道は、上涙点1、下涙点2、上涙小管垂直部3、下涙小管垂直部4、上涙小管垂直部と水平部の境界部5、下涙小管垂直部と水平部の境界部6、上涙小管水平部 7、下涙小管水平部8、総涙小管9、内総涙点10、涙嚢11、鼻涙管12からなる。鼻涙管12の下端13は下鼻道18に開いている。涙小管水平部7、8の内腔の形態は紡錘形である。涙小管内腔に陰圧が発生することが知られている。例えば栗橋克昭著:ダクリオロジー―臨床涙液学―.メディカル葵出版,東京,1998.参照。涙点の開口部の大きさは0.1〜0.8mm2(平均約0.3mm 2)である。例えばCarter KD et al: Size variation of the lacrimal punctum in adults. Ophthalmic Plast Reconstr Surg 4: 231, 1988. 参照。日本人の 涙点の開口部の直径は0.1〜0.5mmである。例えば鈴木志賀子:眼疾患に対する細隙灯検査法の研究、第2段,涙点に関する研究.臨床眼科10:114,1956.参照。
【0003】
涙腺14の機能が低下し、涙液が不足しているドライアイの患者においては、眼にとって非常に重要な涙液が涙道を通ってすぐに排出されてしまう。
【0004】
このような涙液の排出を抑えるために、上涙点1や下涙点2を電気凝固器やアルゴンレーザーなどで閉鎖したり、シリコーンでできた涙点プラグ(後述する)を上涙点1や下涙点2につめて閉鎖したりすることが行われている。
【0005】
このようにして、上涙点1、下涙点2を塞ぐことにより、涙液が不足しているドライアイの患者においても、眼の結膜嚢内に涙が貯留するようになり、ドライアイの眼症状が消失することが多い。
【0006】
ドライアイの眼症状としては、眼乾燥感、眼疲労、起床時の粘着感、ざらつく感じ、異物感、掻痒感、眼痛、エアコンのある部屋で眼があけられない、充血、灼熱感などがある。
【0007】
最近、モニターを見ながら仕事をする時にドライアイの症状が悪化することも問題となっている。これは、涙液の分泌が少ない人がモニターを見ていると、瞬目回数が少なくなり、涙の蒸発が盛んになるためである。
【0008】
ドライアイの治療法として、人工涙液の点眼が行われているが、人工涙液の成分は本来の涙液の成分からかけ離れている。眼は本来の涙液で潤すのが最もよ い。その意味で涙点を塞ぐ治療法が優れている。
【0009】
人工涙液とは異なり、涙には、リゾチームやラクトフェリンや免疫グロブリンなどが含まれ、細菌やウイルスから眼を守っている。また、人工涙液には防腐剤が含まれていることがあり、点眼することにより、かえって眼を害することがある。
【0010】
他に、涙の役割として、角膜15の表面は微視的に凹凸しているが、それをなめらかにして物を見やすくするという光学的役割や、眼瞼運動がなめらかに行われるようにするための潤滑剤としての役割などがある。これらの多彩な役割を人工涙液に求めることは不可能である。
【0011】
従って、上涙点1や下涙点2を塞ぎ、本来の涙液で眼を潤すようにする治療法が優れているのであるが、アルゴンレーザーなどで涙点閉鎖術を行うと、術後に流涙症を起こすことがある。そうなると、閉塞している涙点や涙小管を再建するために涙点や涙小管の手術が必要になってくる。
【0012】
そのような時でも簡単に取りはずしができる涙点プラグを使用する方法が優れている。
【0013】
このような観点から、1975年にFreemanがドライアイの治療のために図2 に示す涙点プラグを提案した。たとえばFreeman, JM: The punctumplug: evalnation of a new treatment for the dry eye. Trans Am Acad Ophthalmol Otolaryngol 79: op 874-879, 1975を参照。
【0014】
図2の涙点プラグは、先端部21、シャフト22、ツバ23からなり、ツバ23の中央には孔24がある。孔24は、管状になっているシャフト22の腔25に続き、さらに先端部21の腔26に続き、そこで盲端27となって終わっている。図2の涙点プラグの全長は2.8mmで、ツバ23の直径は1.5〜2.0mmで、その高さは0.7mm、シャフト22の長さは1.5mmで、その直径は0.7mmである。
【0015】
図3に示すような形で、図2の涙点プラグは使用される。涙点プラグは涙点 1、2と涙小管垂直部3、4に挿入されるが、涙点1、2と涙小管垂直部3、4の長さの合計は平均2.5mmである。従って、図2の涙点プラグの全長2.8mmは長すぎるのである。そのため、ツバ23は角膜15に当たったりして異物感を起こすことが稀でない。
【0016】
図4はフランスのFCI社の涙点プラグを示す。これはわが国においてもドライアイ治療のために使用されている。例えば、平野淳三、平野みき:Stevens-Johnson症候群に重度円錐角膜を伴った1例の治療経験.眼科臨床医報91:41-44, 1997. 参照。
【0017】
図4の涙点プラグは小型化されている。この涙点プラグの全長は1.7mm で、ツバ23の直径は1.5mmであり、全体的に小型化されている。ツバ23の厚さは0.1mmで、シャフト22に対して20°傾斜している。
【0018】
図4のプラグも、先端部21、シャフト22、ツバ23からなり、図2の涙点プラグと同様に、孔24は、シャフト22の腔25に続き、盲端27となって終わっている。
【0019】
使用の際には、孔24から金属製のプローブを盲端27に達するまで挿入して、涙点プラグの先端が、涙小管垂直部3、4と涙小管水平部7、8の境界部5、6に達するまであるいは境界部5、6の近くまで押し込む。
【0020】
図5は、従来のテイパードシャフト形状の涙点プラグを示している。このプラグも小型化されていて、先端部21、シャフト22、ツバ23からなり、図2の涙点プラグと同様に、孔24は、シャフト22の腔25に続き、盲端27となって終わっている。シャフト22はツバ23に近づくほどテイパー状に細くなっている。
【0021】
このように涙点プラグを小型化すると、角膜障害は起こりにくくなるが、金属プローブで涙点プラグを挿入するときに、ツバまで涙道内に入ってしまいやすくなる。放置しておくと図6に示すように涙点プラグが涙小管垂直部3、4の中に入ったり、図7に示すように涙小管水平部7、8の中に入ったり、図8に示すように涙点プラグが涙嚢11や鼻涙管12の中に入ったりして、涙小管炎や涙嚢炎を起こし、手術をしなければならないことがある(例えば、Rumelt S et al: silicone punctal plug migration resulting in dacryocystitis and canaliculitis. Cornea 16: 377-379, 1997. 参照)。
【0022】
さらに、図2、図4および図5に示すように、涙点プラグの先端29の縁28は、いずれも角ばっており、涙小管を刺激し、化膿性肉芽腫を発生させることがある(例えば、Rapoza PA & Ruddat MS: Pyogenic granuloma as acomphication of silicone punctal plugs. Am J Ophthalmol 113: 454-455, 1992. 参照)。
【0023】
また、涙点プラグの先端29の刺激により、涙小管垂直部3、4と涙小管水平部7、8の間で涙小管が閉塞してしまうことがある。(例えば、Fayet B, et al: Canalicular stenoses complicating the insertion of lacrimal plugs. Incidence and mechanisms. J Fr Ophthalmol 15: 25-33, 1992. 参照)。
【0024】
肉芽腫のために涙点プラグが涙点から押し出されてくることもある。
【0025】
図9に示される涙点プラグは、シャフト部がアコーディオン状になっており、ツバは直径1mmとさらに小さくなり、眼球に対する刺激が一層少なくなっている(例えば公表特許公報2002−529144参照)。
【0026】
ツバを小さくすると、上記のような利点あるが、挿入するときツバも涙道内に入ってしまいやすくなる。実際、わが国においては、挿入時涙点プラグがツバまで涙道の中に入ってしまうという問題は無視できないほど多く起っている。ツバが涙道内に入るとそれを取り出すために涙点−涙小管を切開する必要があるが、多くは放置されているのが現状である。涙点プラグのツバを小さくするほど装用感はよくなるが、挿入するときツバが涙道内に入ってしまいやすくなる。
【0027】
従って、現時点の技術では先端部の直径が1mmのときツバの直径を1mm以下にすることは難しい。涙点の開口部の大きさは個人差があるが0.2〜0.5mmの直径である。ツバの直径は1mm以下にするとさらに装用感がよくなるが、図10に示すように挿入時にツバも涙道内に入ってしまいやすくなる。もし、正確に安全に涙点プラグを挿入できるなら、ツバの直径をさらに小さくして1mm以下にすることが可能である。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は装用感をよくするためにツバを従来のものより小さくでき、さらに安全に確実に涙道内に挿入できる涙点プラグを提供することを目的としている。
【0029】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決手段の一つは、シャフトと、その両端に固定されたツバおよび先端部からなる涙点プラグにおいて、涙道内に入り込んだツバを引き出すための細い部材がシャフト、ツバ及び先端部の少なくとも1つに設けられており、細い部材が直径0.05mm以下の糸であり、糸の途中が涙点プラグの中に設けられ、かつ、糸の両端が涙点プラグから出ており、涙点プラグに設けられた糸の一端側を引くことによって、必要に応じて、糸全体を涙点プラグから抜くことができるようになっており、挿入時に涙点プラグのツバが涙道内に入ってしまったとき、細い糸の両端側を同時に引っ張ることにより、涙道の中からツバを外に出すことができるようになっていることを特徴とする涙点プラグである。
【0030】
本発明の別の解決手段は、シャフトと、その両端に固定されたツバおよび先端部からなる涙点プラグと、涙点プラグの先端部に固定した細いチューブと、それに固定した太いチューブからなる涙道内挿管器具において、涙道内に入り込んだツバを引き出すための細い部材が涙点プラグのシャフト、ツバ及び先端部の少なくとも1つに設けられており、細い部材が直径0.05mm以下の糸であり、糸の途中が涙点プラグの中に設けられ、かつ、糸の両端が涙点プラグから出ており、涙点プラグに設けられた糸の一端側を引くことによって、必要に応じて、糸全体を涙点プラグから抜くことができるようになっており、挿入時に涙点プラグのツバが涙道内に入ってしまったとき、細い糸の両端側を同時に引っ張ることにより、涙道の中からツバを外に出すことができるようになっていることを特徴とする涙道内挿管器具である。
【0031】
本発明の別の解決手段は、ツバと、それに固定した細いチューブと、それに固定した太いチューブからなる涙道内挿管器具において、涙道内に入り込んだツバを引き出すために細い部材がツバ、細いチューブ、太いチューブの少なくとも1つに設けられており、細い部材が直径0.05mm以下の糸であり、糸の途中が涙点プラグの中に設けられ、かつ、糸の両端が涙点プラグから出ており、涙点プラグに設けられた糸の一端側を引くことによって、必要に応じて、糸全体を涙点プラグから抜くことができるようになっており、挿入時に涙点プラグのツバが涙道内に入ってしまったとき、細い糸の両端側を同時に引っ張ることにより、涙道の中からツバを外に出すことができるようになっていることを特徴とする涙道内挿管器具である。
【0032】
細い部材の好適例は、直径0.02〜0.05mm以下の糸である。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明者はドライアイの治療のための操作が簡単で、患者に与える苦痛も少なく、しかも正確に素早く、安全に挿入でき、挿入後は抜けにくく、治療目的を達したら簡単に抜去できる涙点プラグなどの涙道内挿管器具を長年にわたって鋭意研究を続けてきた。例えば、特開2000−70296、米国特許No.US 6,383,192 B1を参照。
【0034】
本発明は本発明者がこれまで開発してきた涙道内挿管器具をさらに改良したものである。特に本発明は涙点プラグや涙道内挿管器具の涙道内への挿入時の事故をなくし、安全性を格段に改善し、さらにツバを小さくし装用感をよくしたものである。
【0035】
本発明による涙点プラグはシャフトとシャフトの一端に取り付けられたツバとシャフトの他端に取り付けられた先端部からなり、図11〜26に示されるように涙点プラグの一部または全体に非常に細い糸が通されている。図27〜30に示されるようにこの細い糸は挿入時に涙点プラグのツバが涙道内に入ってしまったときそれを引き戻すために使用される。すなわち細い糸の両側を同時に引っ張ることにより、涙道の中に入ったツバを外に出すことができる。
【0036】
本発明による別の涙道内挿管器具は、図31に示されるように涙点から涙嚢に届く長さの細く柔らかいプラスチックチューブの一端に涙点プラグが取り付けられ、その細いチューブの他端に太く重いプラスチックチューブが取り付けられ、涙点プラグ、細いチューブ、太いチューブのいずれか一つあるいは二つに非常に細い糸が通されている。図32〜33に示されるようにツバが涙道内に入ったときこの糸の両側を同時に引っ張ることによりツバを涙点の外に引き出すことができる。また、涙道内に挿入されたこの涙道内挿管器具においては、細いチューブの端に取り付けられている太く重いチューブが細いチューブを下方に引っ張り、細いチューブの他端に付いている涙点プラグの安定性をさらによくしている。ほぼ垂直方向に走っている太く重いチューブがその上端に付いていて、ほぼ水平に走っている細いチューブを重力で引っ張っている。
【0037】
本発明の別の挿管器具は図34〜35に示されるように涙点から涙嚢に届く長さの細く柔らかいプラスチックチューブの一端にツバが取り付けられており、その細いチューブの他端に太く重いプラスチックチューブが取り付けられ、ツバ、細いチューブ、太いチューブのいずれか一つあるいは二つに非常に細い糸が通されている。図36〜37に示されるようにこの糸は挿入時にツバが涙道内に入ったときに引き戻すのに使用される。細いチューブは太くて重いチューブに引っ張られるので、細いチューブについているツバは涙点を塞ぐことができる。細いチューブのほとんどの部分はほぼ水平に走っている涙小管の中にある。太くて重いチューブは涙嚢−鼻涙管というほぼ垂直方向に走っている管の中にあり、重力により下方に動こうとする。そのため、太くて重いチューブの上端に付いていて水平方向に走っている細いチューブが引っ張られるのである。
【0038】
本発明に使用する非常に細い糸としては、直径0.02〜0.05mmのナイロン糸、またはそれと同じ太さの切れにくい糸が好ましい。
【0039】
糸を涙点プラグなどの涙道内挿管器具に通すときは、非常に細い丸針付きの9−0ナイロン糸や非常に細い丸針付き10−0ナイロン糸を使用し、涙点プラグや涙道内挿管器具をできるだけ損傷しないようにする。
【0040】
しかし、糸を後付けするのではなく、涙点プラグなどの涙道内挿管器具の製造過程で本体を損傷しないように糸を配置しておくことが好ましい。そうすることにより涙点プラグなどの涙道内挿管器具を傷つけることなく理想的に糸を配置することができる。
【0041】
涙点プラグなどの涙道内挿管器具のツバの直径は0.7〜2.0mmで、涙点プラグだけのときは小さなツバですむ。細いチューブと太く重いチューブを用いる涙道内挿管器具においては、すでに記載したようにツバは鼻側に引っ張られるので、ツバの直径は涙点プラグだけのときに比較し大きくする必要がある。すなわち、糸付き涙点プラグのときのツバの大きさは直径0.3〜1.0mmが適当で、細いチューブと太いチューブを使用する糸付き涙道内挿管器具においてはツバの大きさは0.5〜1.5mmが適当である。
【0042】
従来の涙点プラグで先端部の直径が1mmのとき最も小さなツバは直径1mmの円盤状のものである。従来の技術では直径1mm未満のツバ23は先端部21の大きさが直径1mmあるため、挿入時に容易に涙点から涙道内に入りやすいからである。
【0043】
本発明においては、いずれの涙点プラグやいずれのツバつき涙道内挿管器具でも、糸により涙道内に入ったツバを引き戻すことができるので、従来の涙点プラグや涙道内挿管器具のツバよりも装用感がよくなるように最小限の大きさの個人個人に適したツバを選択することができる。例えば、涙点開口部の大きさが直径0.1mmであれば直径0.5mm以下の小さなツバ23を直径1mmの先端部21を有する糸付き涙点プラグに使用することができる。すなわち、本発明による糸付き涙点プラグにおいては先端部21の直径bより格段に小さな直径aのツバ23を採用することができる。
【0044】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明の実施例を説明する。
【0045】
図11は、先端部21、シャフト22、ツバ23からなる涙点プラグの先端部21とシャフト22に糸31を通したものである。
【0046】
図12は涙点プラグのツバ23の孔24からシャフト22の内腔を経て先端部21に糸31を通したものである。
【0047】
図13は涙点プラグのツバの孔24からシャフト22に糸31を通したものである。
【0048】
図14は、涙点プラグの先端部21に糸31を通したものである。
【0049】
図15はシャフト22に糸31を通したものである。
【0050】
図16はツバ23の孔24とシャフト22の内腔を経て先端部21に糸31を通したものである。
【0051】
図17〜18はツバ23に糸31を通したものである。
【0052】
図19は先端部21に糸31を通したものである。
【0053】
図20は孔24からシャフト22に糸31を通したものである。
【0054】
図21は孔24からシャフト22の内腔を経て先端部21に糸31を通したものである。
【0055】
図22は孔24からシャフト22の内腔の奥に糸31を通したものである。
【0056】
図23は先端部21に糸31を通したものである。
【0057】
図24はシャフト22の途中に糸31を通したものである。
【0058】
図25は孔24を経てシャフト22の内腔を通り、先端部21に糸31を通したものである。
【0059】
図26はツバ23に糸31を通したものである。
【0060】
図11〜26において、糸31の太さは直径0.02〜0.05mmで、涙点プラグに対して十分に細く、切れにくい9−0ナイロン糸や、10−0ナイロン糸が適当である。
【0061】
金属プローブ(インサーター)で糸付き涙点プラグを挿入する。そのとき、挿入しすぎて図27のようにツバが涙道内に入ったときは、図28に示すように糸31の両側を同時に引っ張ることによりツバを涙点より出し、正しく涙点プラグを留置することができる。
【0062】
図29、30に示すように涙点プラグのツバ23を涙点から出した後に糸31の一を引いて糸31を涙点プラグから抜く。糸付き涙点プラグでシャフトがアコーディオン状になったものも図11〜28に示すように糸31を通しておくと、ツバが涙道内に入ったときに糸31を利用してツバを涙点の外に出すことができるので、安全に挿入することができる。
【0063】
このように糸31を利用する方法は他のどのようなタイプのツバの付いた涙点プラグに応用することができる。
【0064】
ツバの大きさは個人個人により異なるが本発明による糸付き涙点プラグのときは正確に安全に挿入できるのでツバを大きめにする必要がなく、最小限の大きさのツバを選択することができる。
【0065】
図31〜33は本発明者による別の涙道内挿管器具を示しているが、涙点から涙嚢に届く長さの細いチューブとその一端に付く涙点プラグと他端に付く太いチューブからなり、涙点プラグの先端部21に糸31が通されているが、細いチューブ40、あるいは太いチューブ42に糸31を通してもよい。
【0066】
34〜37は本発明者による別の涙道内挿管器具であるが、涙点から涙嚢に届く長さの細いチューブとその一端に付くツバと他端に付く太いチューブからなり、図34においては細いチューブに糸が通されている。図35においては太いチューブに糸31が通されている。
【0067】
図31〜37に示された涙道内挿管器具は、太いチューブに付けられた切れ目から金属プローブがチューブの中に挿入されているが、金属プローブでチューブを涙道内に押し込む。
【0068】
32は図31に示された挿管器具のツバ23が上涙点1から涙道の中に入った状態であるが、涙点プラグの先端部21に糸31が通してあるので図33に示されるようにピンセット32でツバ23を涙点の外側に出すことができる。
【0069】
図36は図34に示された涙道内挿管器具のツバ23が下涙点2から涙道内に入った状態を示しているが、図37に示されるように細いチューブの部分に糸31が通してあるので糸31の両側を引くことにより、ツバ23を涙点の外側に出すことができる。
【0070】
図31に示された涙道内挿管器具においても同じであるが、図34に示された涙道内挿管器具においては図36のように挿入時ツバ23が涙道内に入ったとき、図37に示されるように糸31の両側を同時に引くことにより、ツバを涙点から出すことができる。
【0071】
図31〜37に示された糸付き涙道内挿管器具は、ツバと細いチューブと太いチューブからなる挿管器具のいかなるタイプのものにも応用可能である。糸付き涙点プラグの糸を付けるという技術は今までの涙点プラグだけでなく、これから改良されて出てくるいかなる涙点プラグにも応用される。挿入時涙道内に入り込んだ糸付き涙点プラグのツバは、ひとたび糸31を利用して引き出してやると、その後涙道内に入って行くことはない。しかし、太いチューブと細いチューブとツバからなる涙道内挿管器具においては、ツバが外に出ていてもツバが小さすぎると涙道内に入って行くことがあるので、涙点プラグのツバよりも大きなツバが必要であるが、糸付き涙道内挿管器具のツバは糸を付けない従来の涙道内挿管器具に比較し、多くの場合ツバはより小さなものですむ。涙点の開口部が大きなときは、手術をして涙点の開口部を小さくしてから小さなツバの付いた糸付き涙点プラグや小さなツバの付いた糸付き涙道内挿管器具を使用することができる。
【0072】
次は、図38〜58を参照して、本発明のさらに別の実施例を説明する。
【0073】
図38(A)(B)は涙点プラグのツバ23の孔24からシャフト22の内部に糸71を通して固定したものである。図38(C)は糸71とその固定部72を示したものである。
【0074】
図38(D)はツバ23の外周部に糸71を固定したものである。
【0075】
図39は孔24とシャフトの内腔を経てその内腔の途中に糸71を固定したものである。
【0076】
図40〜42はシャフト22の内腔の奥に糸71を固定したものである。
【0077】
図43は孔24の近くでシャフト22の内側に糸71を固定したものである。
【0078】
図44は、糸をシャフト22の孔24に入れず、シャフト22の外側の途中に糸71を固定したものである。
【0079】
図45(A)(B)は、それぞれ先端部21の途中と外周に糸71を固定したものである。
【0080】
以上説明した図38〜45の糸付き涙点プラグは、図11〜37のものと同様に使用することができる。
【0081】
金属プローブ(インサーター)で糸付き涙点プラグを挿入する際に、挿入しすぎて図46のようにツバが涙道内に入ったときは、図47〜49に示すように糸71の両側を同時に引っ張ることによりツバを涙点より出し、正しく涙点プラグを留置することができる。図48、49に示すように涙点プラグのツバ23を涙点から出した後に糸71を小さなハサミ33で切断してもよく、糸の断片73が涙点プラグに付いて残っていても糸の断片73の先端が涙点から出ていなければ問題はない。
【0082】
図50は本発明者による別の涙道内挿管器具を示す。この例の涙道内挿管器具は、涙点から涙嚢に届く長さの細いチューブとその一端に付く涙点プラグと他端に付く太いチューブからなり、涙点プラグの先端部21に糸71が固定されているが、細いチューブ40、あるいは太いチューブ42に糸71を固定してもよ い。
【0083】
図51〜54は本発明者による別の涙道内挿管器具を示す。涙点から涙嚢に届く長さの細いチューブとその一端に付くツバと他端に付く太いチューブからな り、図51においては細いチューブの一端部に糸が固定されている。図52においては細いチューブの途中に糸71が固定されている。図53においては糸71はツバ23の孔24に固定されている。
【0084】
図54に示された涙道内挿管器具は、太いチューブに付けられた切れ目49から挿入された金属プローブでチューブを涙道内に押し込むが、太いチューブに糸71が固定されている。
【0085】
図55は図50に示された挿管器具のツバ23が上涙点1から涙道の中に入った状態であるが、涙点プラグの先端部21に糸71が固定してあるので図56に示されるようにピンセット32でツバ23を涙点の外側に出すことができる。図57は図52に示された涙道内挿管器具のツバ23が下涙点2から涙道内に入った状態を示しているが、図58に示されるように細いチューブの部分に糸71が固定してあるので、糸の両側を引くことにより、ツバ23を涙点の外側に出すことができる。
【0086】
次は、図59(A)、(B)、(C)を参照して、本発明者による本発明の別の実施例を説明する。
【0087】
図59(A)、(B)、(C)は本発明者による別の涙点プラグであるが、先端部21の側面に紡錘状突起81が付いている。図59(C)に示されるようにこの突起81は涙小管水平部7、8の中に入り、涙点プラグの安定性をさらによくしている。突起81の形は紡錘形が望ましいが、他の形でもよい。突起81の形態が紡錘形が望ましいのは、涙小管水平部7、8の内腔の形態が紡錘形であるからである。涙点プラグの先端部21に紡錘状突起81を付けると、プラグの安定性がよくなるが、これには涙小管の内腔に陰圧が発生することも寄与している。
【0088】
突起81の長さは3〜7mmが好ましい。
【0089】
図59(A)、(B)、(C)に示す涙点プラグを挿入するときは、涙点拡張針で涙点を広げた後にピンセットでまず突起81を涙道内に挿入した後に涙点プラグを挿入する。
【0090】
図59(A)(B)に示された涙道内挿管器具においても、図59(C)のように挿入時ツバ23が涙道内に入ったとき、糸の両側を同時に引くことにより、ツバを涙点から出すことができる。
【0091】
次は図60、61を参照して本発明者による本発明の別の実施例を説明する。
【0092】
図60に示された涙点プラグのツバ23の直径aは先端部21の直径bより格段に小さくなっている。従って、涙点から先端部21を挿入するとツバ23まで涙道内を入ってしまいやすい。しかし、糸31が先端部21に通してあるので、ツバを涙道内から引き出して正しく留置することができる。図61は先端部21に糸31が通してあり、ツバ23の直径aが先端部21の直径bより格段に小さくなっているので、ツバ23も涙道内に入ってしまう。しかし、糸31が先端部21に通してあるので引き出してツバ23を正しい位置におくことができる。図60、61においてはすぐにツバ23を引き出さずに、少し待ち、涙点が収縮して小さな開口部になってから糸31の両側を引いて涙道内に入っているツバ23を涙点の外に出す。
【0093】
なお、符号72は、糸71と涙点プラグや挿管器のいろいろ部位との固定部を示している。
【0094】
以上のように涙点プラグや涙道内挿管器具に糸を付けることにより、安全性、装用感を格段に向上させることができる。
【0095】
図62に示すように、紡錘状突起81は先端部21の先端に付けてもよいが、そのときは先端部の軸心方向の長さを図61に示した涙点プラグよりも少し短くする。
【図面の簡単な説明】
【図1】涙道を示す概略図
【図2】従来の涙点プラグを示す概略図
【図3】図2の涙点プラグの実施法を説明するための概略図
【図4】(A)は、従来の別のプラグを説明するための概略図、(B)はその底面図、(C)はその中央断面図
【図5】(A)は、従来の別のプラグを説明するための概略図、(B)はその底面図、(C)はその中央断面図
【図6】図2の涙点プラグを実施したときの失敗例を示す説明図
【図7】図2の涙点プラグを実施したときの失敗例を示す説明図
【図8】図2の涙点プラグを実施したときの失敗例を示す説明図
【図9】(A)はシャフトがアコーディオン状になっている従来の涙点プラグの概略 図、(B)はその中央断面図
【図10】図9のプラグを実施したときの失敗例を示す説明図
【図11】本発明による涙点プラグの一例を示す概略図
【図12】本発明による涙点プラグの一例を示す概略図
【図13】本発明による涙点プラグの一例を示す概略図
【図14】本発明による涙点プラグの一例を示す概略図
【図15】本発明による涙点プラグの一例を示す概略図
【図16】本発明による涙点プラグの一例を示す概略図
【図17】本発明による涙点プラグの一例を示す概略図
【図18】本発明による涙点プラグの一例を示す概略図
【図19】本発明の一例を示す中央断面図
【図20】本発明の一例を示す中央断面図
【図21】本発明の一例を示す中央断面図
【図22】本発明の一例を示す中央断面図
【図23】本発明の一例を示す中央断面図
【図24】本発明の一例を示す中央断面図
【図25】本発明の一例を示す中央断面図
【図26】本発明の一例を示す中央断面図
【図27】本発明の涙点プラグの挿入法を示す説明図
【図28】本発明の涙点プラグの挿入法を示す説明図
【図29】本発明の涙点プラグの挿入法を示す説明図
【図30】本発明の涙点プラグの挿入法を示す説明図
【図31】本発明の別の糸付き挿管器具を示す概略図
【図32】 本発明の別の糸付き挿管器具の使用法を説明するための説明図
【図33】 本発明の別の糸付き挿管器具の使用法を説明するための説明図
【図34】 本発明の別の糸付き挿管器具を示す概略図
【図35】 本発明の別の糸付き挿管器具を示す概略図
【図36】本発明の別の糸付き挿管器具の使用法を説明するための説明図
【図37】本発明の別の糸付き挿管器具の使用法を説明するための説明図
【図38】(A)は本発明による涙点プラグの一例を示す概略図、(B)はその中央断面図、(C)は糸とその固定部を示す概略図、(D)は糸の固定部がツバの周辺に存在する涙点プラグの一例を示す概略図
【図39】本発明による涙点プラグの一例を示す概略図
【図40】本発明による涙点プラグの一例を示す概略図
【図41】本発明による涙点プラグの一例を示す概略図
【図42】本発明による涙点プラグの一例を示す概略図
【図43】本発明による涙点プラグの一例を示す概略図
【図44】本発明による涙点プラグの一例を示す概略図
【図45】本発明による涙点プラグの一例を示す概略図
【図46】本発明の涙点プラグの挿入法を示す説明図
【図47】本発明の涙点プラグの挿入法を示す説明図
【図48】本発明の涙点プラグの挿入法を示す説明図
【図49】本発明の涙点プラグの挿入法を示す説明図
【図50】本発明の別の糸付き挿管器具を示す概略図
【図51】本発明の別の糸付き挿管器具を示す概略図
【図52】本発明の別の糸付き挿管器具を示す概略図
【図53】本発明の別の糸付き挿管器具の使用法を説明するための説明図
【図54】本発明の別の糸付き挿管器具を示す概略図
【図55】本発明の別の糸付き挿管器具の使用法を説明するための説明図
【図56】本発明の別の糸付き挿管器具の使用法を説明するための説明図
【図57】本発明の別の糸付き挿管器具の使用法を説明するための説明図
【図58】本発明の別の糸付き挿管器具の使用法を説明するための説明図
【図59】(A)は本発明の糸付き挿管器具を示す概略図、(B)はその中央断面図、(C)はその使用法を説明するための説明図
【図60】本発明の別の糸付き涙点プラグの概略を説明するための中央断面図
【図61】本発明の別の糸付き涙点プラグの概略を説明するための中央断面図
【図62】本発明の別の糸付き涙点プラグの概略を説明するための中央断面図
【符号の説明】
1 上涙点
2 下涙点
3 上涙小管垂直部
4 下涙小管垂直部
5 上涙小管垂直部と水平部の境界部
6 下涙小垂直部と水平部の管境界部
7 上涙小管水平部
8 下涙小管水平部
9 総涙小管
10 内総涙点
11 涙嚢
12 鼻涙管
13 鼻涙管の下端
14 涙腺
15 角膜
16 結膜
17 下眼瞼
18 下鼻道
21 先端部
22 シャフト
23 ツバ
24 孔
25 腔
26 腔
27 盲端
31 糸
32 ピンセット
33 小さなハサミ
40 細いチューブ
41 細いチューブ
42 太いチューブ
45 接続部
49 小さな切れ目
51 勾配
53 盲端
61 消息子
71 糸
72 糸の固定部
73 涙点プラグに付いた糸の断片
81 紡錘状突起、突起
a ツバの直径
b 先端部の直径(最大径)

Claims (6)

  1. シャフトと、その両端に固定されたツバおよび先端部からなる涙点プラグにおいて、涙道内に入り込んだツバを引き出すための細い部材がシャフト、ツバ及び先端部の少なくとも1つに設けられており、細い部材が直径0.05mm以下の糸であり、糸の途中が涙点プラグの中に設けられ、かつ、糸の両端が涙点プラグから出ており、涙点プラグに設けられた糸の一端側を引くことによって、必要に応じて、糸全体を涙点プラグから抜くことができるようになっており、挿入時に涙点プラグのツバが涙道内に入ってしまったとき、細い糸の両端側を同時に引っ張ることにより、涙道の中からツバを外に出すことができるようになっていることを特徴とする涙点プラグ。
  2. ツバの形態が円盤状で、その直径が先端部の直径の最大径より格段に小さなものであることを特徴とする請求項1に記載の涙点プラグ。
  3. ツバが直径0.5mm以下の円盤状であることを特徴とする請求項1に記載の涙点プラグ。
  4. 先端部の側面又は先端に紡錘状突起が付いていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の涙点プラグ。
  5. シャフトと、その両端に固定されたツバおよび先端部からなる涙点プラグと、涙点プラグの先端部に固定した細いチューブと、それに固定した太いチューブからなる涙道内挿管器具において、涙道内に入り込んだツバを引き出すための細い部材が涙点プラグのシャフト、ツバ及び先端部の少なくとも1つに設けられており、細い部材が直径0.05mm以下の糸であり、糸の途中が涙点プラグの中に設けられ、かつ、糸の両端が涙点プラグから出ており、涙点プラグに設けられた糸の一端側を引くことによって、必要に応じて、糸全体を涙点プラグから抜くことができるようになっており、挿入時に涙点プラグのツバが涙道内に入ってしまったとき、細い糸の両端側を同時に引っ張ることにより、涙道の中からツバを外に出すことができるようになっていることを特徴とする涙道内挿管器具。
  6. ツバと、それに固定した細いチューブと、それに固定した太いチューブからなる涙道内挿管器具において、涙道内に入り込んだツバを引き出すために細い部材がツバ、細いチューブ、太いチューブの少なくとも1つに設けられており、細い部材が直径0.05mm以下の糸であり、糸の途中が涙点プラグの中に設けられ、かつ、糸の両端が涙点プラグから出ており、涙点プラグに設けられた糸の一端側を引くことによって、必要に応じて、糸全体を涙点プラグから抜くことができるようになっており、挿入時に涙点プラグのツバが涙道内に入ってしまったとき、細い糸の両端側を同時に引っ張ることにより、涙道の中からツバを外に出すことができるようになっていることを特徴とする涙道内挿管器具。
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