JP4102996B2

JP4102996B2 - ワイヤー駆動自転車

Info

Publication number: JP4102996B2
Application number: JP2003293640A
Authority: JP
Inventors: 義方六車
Original assignee: 義方六車
Priority date: 2003-07-10
Filing date: 2003-07-10
Publication date: 2008-06-18
Anticipated expiration: 2023-07-10
Also published as: JP2005029133A

Description

本発明は、バネ動力のエネルギー蓄積で走行をアシストするワイヤー駆動自転車に関している。

従来、ペダルの逆回転でバネ動力を溜め、バネ動力の蓄積で走行をアシストするようにした自転車として、特開２０００−１２８０５８号と実公昭５６−１７２７６号とが知られている。
前者は、定荷重バネを、ペダルを逆方向に漕ぐことにより、バネを巻いてエネルギーを蓄積し、ペダルを順方向に漕ぐ際にバネのエネルギーを利用して運転者のペダルを漕ぐ力を助勢するように構成した補助動力付自転車が示されている。
後者は、渦巻バネを、ペダルを逆方向に漕ぐことにより、巻き込んでエネルギーを蓄積し、渦巻バネの復元力を利用して、スタート時に運転者がペダルを軽い力で踏み出せるようにした、クランク軸に着脱自在の渦巻バネ加速装置が記されている。
これらは、いずれも、ペダルの逆回転でバネにエネルギーを蓄積し、ペダルの順回転時にバネエネルギーを放出させて楽に走行しようとするもので、赤信号で停止した際に、発進し易くし、気持ちを楽にする有用な工夫である。

しかしながら、以上に述べた従来のバネエネルギー利用の装置は、バネが破損すると、バネの交換が容易でなく、分解して修理するのに多大の労力を要し、頭痛の種であった。
また、バネの強さの調整ができず、ペダルへの助勢力を増やしたり減らしたりすることが困難であった。

本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするもので、バネが破損しても、バネのみの交換が容易で、シロウトにも修理ができるワイヤー駆動自転車を提供することを目的としている。
また、ペダル回転助勢の強さを変更したい際に、強いゼンマイに交換したり、助勢回転数を変更したりすることが困難で、シロウトには取り扱い難いものとなっていたが、これを解消することを第２の目的とするものである。

そして、本発明は上記目的を達成するために、ペダルクランク軸１に逆転駆動爪ホイール３を設け、この逆転駆動爪ホイール３にワイヤープーリ４を設け、このワイヤープーリ４に駆動ワイヤー４２の一端を固定し、駆動ワイヤー４２には伸縮手段を設けてワイヤーにテンションを与えるようにした。

また、第２の課題解決手段は、駆動ワイヤー４２に動滑車や輪軸を装着し、該動滑車や輪軸に伸縮手段を設けることにより、ゼンマイの加減や助勢回転数の変更が容易となされた。

また、次の本発明では伸縮手段を安価で入手し易い直線伸縮型バネとすることで、バネ交換を容易とした。

更に、次の本発明では伸縮手段を渦巻回転型バネとすることでワイヤー調整がし易く、滑車や輪軸を装着し易くした。
また、伸縮手段をトーションバネとした発明では、自転車のフレームに取り付け易いスタイルとした。

以下、本発明の実施の形態として一実施例を図１〜図５に基づいて説明する。
ペダルクランク軸１にはクランク２が設けられると共に、逆転駆動爪ホイール３が設けられており、この逆転駆動爪ホイール３に、ワイヤープーリ４が設けられて、ペダルの逆転踏み込み時にのみワイヤープーリ４が回るようになされている。

ワイヤープーリ４には駆動ワイヤー４２の一端が固定され、巻き付けられるようになされている。
逆転駆動爪ホイール３の作動により、ペダルの順回転時にはワイヤープーリ４は回転せず、逆転時にのみ、爪が噛んでワイヤープーリ４に駆動ワイヤー４２が巻き付けられるようになされている。

駆動ワイヤー４２には動滑車４４が装着され、該動滑車４４にロッド４６が結合され、ロッド４６は端金具４８を装着して、直線伸縮型バネ４９を圧縮しうるようになされている。直線伸縮型バネ４９はケース５０に収納されており、自転車フレームに固定されている。

図面では、直線伸縮型バネとして圧縮バネの例を示したが、引張バネでもよく、ゴム紐や弾性伸縮体でもよい。直線伸縮型バネは嵩張らなく、取り付けが容易であるという利点がある。

図２には、直線伸縮型バネのストロークを拡大する手段を示し、（ａ）では３倍ストロークの動滑車の実施例、（ｂ）では４倍ストロークの動滑車の実施例、（ｃ）では輪軸によるストローク拡大の実施例を示す。輪軸では、ストロークを縮小することもできる。

図３には、渦巻回転型バネのストロークを変更する手段を例示し、（ａ）ではゼンマイケース４３から繰り出したワイヤーを、輪軸４０に巻きとめて引張力を倍増させる実施例を示し、（ｂ）ではゼンマイケース４３から繰り出したワイヤーを、動滑車４４に装架して引張力を倍増させる実施例を示し、（ｃ）では輪軸付定荷動ゼンマイバネ４７により、引張力を変更する実施例を示す。

図４には、調整機能付きゼンマイケース４３に、輪軸４０を付けたものをサドル下のフレームに固定した実施例を示しており、自転車のフレーム形状に応じて、本装置を自由に取り付けられ、調整機能でゼンマイ引込力を加減することで、便利に使えるものとなっている。

図５は、トーションバネ装着のプーリ巻具に、駆動ワイヤー４２を巻き取る実施例である。

発明の効果

上述したように本発明のワイヤー駆動自転車ではペダルクランク軸１に設けられた逆転駆動爪ホイール３にワイヤープーリー４が設けられ、該ワイヤープーリー４に駆動ワイヤー４２の一端が固定され、該駆動ワイヤー４２に動滑車が装着され、該動滑車に伸縮手段が設けられてワイヤーにテンションが与えるようになされているから、小型軽量に構成でき、交換や修理が容易であり、シロウトにも安心して取り扱いが出来る。

本発明のワイヤー駆動自転車ではペダルクランク軸１に設けられた逆転駆動爪ホイール３にワイヤープーリー４が設けられ、該ワイヤープーリー４に駆動ワイヤー４２の一端が固定され、該駆動ワイヤー４２に輪軸４０が装着され、該輪軸を介して伸縮手段が設けられ、ワイヤーにテンションが与えるようになされているから、小型軽量に構成でき、交換や修理が容易であり、シロウトにも安心して取り扱いが出来る。

本発明ワイヤー駆動自転車の一例を示す断面図である。本発明の他の例（ａ），（ｂ），（ｃ）を示す断面図である。本発明のゼンマイ使用の例（ａ），（ｂ），（ｃ）を示す側面図である。本発明の実施例を示す側断面図である。

符号の説明

１‥‥ペダルクランク軸
２‥‥クランク
３‥‥逆転駆動爪ホイール
４‥‥ワイヤープーリ
４０‥輪軸
４２‥駆動ワイヤー
４４‥動滑車

Claims

ペダルクランク軸１に設けられた、逆転駆動爪ホイール３に、ワイヤープーリー４が設けられ、該ワイヤープーリー４に駆動ワイヤー４２の一端が固定され、該駆動ワイヤー４２に動滑車が装着され、該動滑車に伸縮手段が設けられてワイヤーにテンションが与えるようになされていることを特徴とするワイヤー駆動自転車
ペダルクランク軸１に設けられた、逆転駆動爪ホイール３にワイヤープーリー４が設けられ、該ワイヤープーリー４に駆動ワイヤー４２の一端が固定され、該駆動ワイヤー４２に輪軸４０が装着され、該輪軸４０を介して伸縮手段と連結され、ワイヤーにテンションを与えるようになされていることを特徴とするワイヤー駆動自転車