JP4102492B2 - 描画装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は描画材料上に所望の画像をペンにより作成する形式の描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の描画装置の一つとして、導電ペーストをインクとして用いて、ガラス板などの基板上に導電パターンを描画して、直接配線板を作成するようにしたものがあった。
【0003】
このような装置は、一般に描画線幅を数十ミクロン程度の極細線とするとともにこの描画線の線幅を一定に維持する必要がある。そのため、ペンのインク吐出口(ペーストノズル)も極細にするとともに描画状態におけるペンの高さを一定とする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のこの種のペン高さ制御は、一般にムービングコイル型アクチュエータやモータ等を用いた位置制御系を用いていた。この方式は、比較的良好な位置制御を行うことができるが、この種描画装置のようにペンのインク吐出口と記録材料面との間に若干の隙間があるようなものについては、記録材料面に微小な凹凸が存在した場合不十分である欠点があった。すなわち、記録材料面が平滑でなかった場合、ペンのインク吐出口と記録材料面との間の距離が変化してしまい、一定の線幅の描画が行えない恐れが生じる。
この発明は、この点を改善するために成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、この発明では、
ペンの描画位置付近の位置制御を行うための制御系としてエアセンサを用いた制御系を利用し、さらに、この制御系に切り換えた時点でペンの安定のための整定段階を設けた。
【0006】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明を実施した描画装置を説明する。
まず、図1を参照して実施例装置の主要部の構成を説明する。
【0007】
図1には、制御部10と、ペンブロック20、空圧制御部30およびガラス板50(記録材料)を示している。なお、ペンブロック20は、図示してはいないがXY移動機構に連結されており、ガラス板50との間で相対的に2次元(XY)方向に移動可能に構成されている。
【0008】
図1の制御部10は、Z軸コントローラ11とホストコンピュータ(図示せず)との間でのインターフェース12を有している。このZ軸コントローラ11は、ホストコンピュータからの指令に基づき、後述するペンブロック20のペン22の高さを制御する。
【0009】
ペンブロック20は、エンコーダ付きのモータ21と、このモータ21により回転されるボールスクリュー211、このボールスクリュー211の回転によりZ軸方向に変位されるペン保持部材212、このペン保持部材212にそれぞれ支持される第1ペン支持部材213と第2ペン支持部材214、ペン22、インク吐出のためのエア量(空気流量)を調整するレギュレータ23、電磁バルブ24、エアセンサのためのエア量調整レギュレータ25、電磁バルブ26、微調のための絞り27および圧力センサ28を備えている。この明細書においては、レギュレータ25、電磁バルブ26、絞り27および圧力センサ28の構成をエアセンサと呼ぶこととする。
【0010】
空圧制御部30は、空圧源31、ドライヤ32およびレギュレータ33を有している。これらの構成により、一定の空気流を供給している。
【0011】
図2を参照して、図1の構成をさらに詳しく説明する。
図2は、ペンの高さとその制御の段階を示した制御チャート図である。
まず、通常状態においては、ペン22はガラス板50から十分離れた退避位置にある。ホストコンピュータから制御部10のZ軸コントローラ11にペンダウン指令が発せられると、このZ軸コントローラ11は、ペンブロック20および空圧制御部30に必要な動作指令を発する。
【0012】
図1のモータ21は、この指令を受けて、ボールスクリュー211を一定の早さで回転させペン保持部材212をZ軸下方に移動させる。したがってペン22も下降していく。この時のモータ回転量はエンコーダにより管理されている。なお、この時には、空圧制御部30からの空気流がエアセンサに供給されておりエアセンサは動作状態となっている。この状態は、図2の(a)の状態すなわちモータ制御系下にある。
【0013】
ペン22が降下してガラス板50に近接すると、このペンはエアセンサにより捕捉可能となる。この捕捉可能となるペン高さ位置を中間位置(図2「h1」の位置)とすると、エアセンサの圧力センサ28がこの高さh1を検出した時点で、図2(b)に示すエアセンサにより制御系に切り換えられる。このエアセンサ制御系では、エアセンサの出力すなわち圧力センサ28の出力値をパラメータとしてモータ21を駆動制御する。そして、エアセンサ(圧力センサ28)の出力がh2の高さで安定するまで整定する。
【0014】
この整定が完了すると、描画位置であるh3の高さになるまでモータ21を所定の速度で駆動する。この描画位置h3の時点でも安定するまでの整定時間を設けている。この描画位置での整定が完了した時点で描画が開始される。
【0015】
描画開始信号は、ペンブロック20のインク吐出のためのレギュレータ23および電磁バルブ24を動作させる。レギュレータ23は空圧制御部30からの空気流をインク吐出に適正なレベルまで調整し、電磁バルブ24はその空気流をペン22のインクに供給するか否かのスイッチとして作用する。したがって、ペンのインク吐出口からインクが吐出される。なお、この時にはペンブロック20は図示しないXY移動機構により、所定の方向に移動されているので、インクによる所望の描画が可能となる。
【0016】
この描画が終了すると、Z軸コントローラ11からペンアップ指令が出力される。この時にはエアセンサによる制御系ではなくモータによる制御系(図2(c))に切り換えられ、ペン22は退避位置まで速やかに上昇させられる。エアセンサもまたこの時点で不動作の状態とされる。
【0017】
なお、この実施例では、図1に示すように、ペン22はペン保持部材212に支持された第1支持部材213と第2支持部材214に支持されている。第1支持部材213は後述するペン22のエアノズルを支持するものであり、第2支持部材214はペン22のインク(ペースト)ノズルを支持するものである。第1支持部材213は、通常の状態においてはその自重によりストッパ215で規制されるペン保持部材212の所定位置に位置付けられている。また、第2の支持部材214は、通常状態において第1支持部材213の上方若干の隙間を空けた位置に図示しないスプリングにより位置付けられる構成となっている。さらに、この第2の支持部材214とペンのインクノズルとはマイクロメータヘッド(図示せず)により上下方向位置を微調整可能に構成されている。そして、これら第1支持部材213および第2支持部材214のペン保持部材212に対する取り付け位置はそれぞれのエアノズルとインクノズルとが適正な位置関係となるようその取り付け間隔が後述する方法であらかじめ調整されている。
【0018】
したがって、図2に示した位置制御の段階で外乱等により制御が乱れて、ペン保持部材212が所定以上に下降した場合であっても第1支持部材213はストッパ215により所定の最下端位置に位置付けられ、第2支持部材214は第1支持部材214により停止されることとなって、ペン22がガラス板50に衝突することがないよう構成している。
【0019】
図3は、ペン22のエアノズルとペーストノズルとの位置調整方法の説明図である。図3上方図に示すように、基準板上にペン22の先端すなわちエアノズルの先端を位置付ける。この時ペーストノズルは突出していない。この状態で先に説明したエアセンサを動作させる。したがって、エアノズルには空気流が送りこまれる。
【0020】
この状態で、上述した第2の支持部材214のマイクロメータヘッドを操作してペン22のペーストノズルを相対的に押し出す。エアノズルからは空気流が出る。この時のエアセンサ(圧力センサ)の出力を監視し、このエアセンサが特定の出力となったときに上記のマイクロメータヘッドを固定する。これにより、ペーストノズル(第2の支持部材214)のエアノズル(第1の支持部材213)に対する取り付け間隔を適性にしている。
【0021】
図4は、本発明で用いているエアセンサの出力状態を示したものである。図1に示した空圧制御部30からの空気流がレギュレータ25、絞り27を経て所定のレベルに調整される。この空気流は、第1支持部材213を介して、図3に示すペンのエアノズルに供給される。そして、この空気流の供給圧が圧力センサ28により測定される構成となっている。図4に示すように、このエアセンサの出力と高さは双曲線関数に近似することができる。ここでは、エアセンサ(圧力センサ28)の出力V1(電圧)を、このエアセンサのペン22の捕捉可能高さh1としている。なお、図3のペーストノズル突出長さの調整の際に使用するエアセンサの出力は、V3より小さな値となる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、制御の切り換え時点において整定期間を設けたので安定した動作を行わせることができる。また、エアセンサを用いることで、描画中において当該エアセンサの出力を一定のV3と維持するよう制御することで記録材料に凹凸があった場合でもペンと記録材料との間隔を一定にでき、描画線幅を一定にできる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に関わる描画装置の要部構成図である。
【図2】実施例に関わる描画装置の制御チャート図である。
【図3】実施例に関わる描画装置のペン高さ調整図である。
【図4】エアセンサの出力図である。
【符号の説明】
Claims (1)
- 記録材料と、この記録材料上を相対的に2次元(XY)方向に移動可能に構成されたインクを有したペンと、このペンを退避位置および描画位置の間で上記記録材料に対して垂直なZ軸方向に移動可能に構成したペンブロックとを有し、上記ペンが描画位置にあるときそのインクを吐出して上記記録材料上に所望の描画を行う描画装置において、
上記ペンブロックは、
上記ペンを上記退避位置から上記記録材料に近接した中間位置まで制御する第1の位置制御系と、上記中間位置から上記描画位置まで有効となる上記ペンのZ軸方向の位置を検出するエアセンサを備えるとともにこのエアセンサの出力に基づき上記ペンを上記中間位置から上記描画位置まで制御する第2の位置制御系を有し、
さらに、上記第2の位置制御系は、上記第1の位置制御系から上記第2の位置制御系に切り換えられた後、上記ペンを上記中間位置より上記記録材料に近い整定位置に安定的に位置付け、この整定が完了した段階で上記描画位置まで上記ペンを変位させる構成としたことを特徴とする描画装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28292998A JP4102492B2 (ja) | 1998-10-05 | 1998-10-05 | 描画装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP28292998A JP4102492B2 (ja) | 1998-10-05 | 1998-10-05 | 描画装置 |
Publications (2)
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Family
ID=17658952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP28292998A Expired - Lifetime JP4102492B2 (ja) | 1998-10-05 | 1998-10-05 | 描画装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4102492B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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JP5843551B2 (ja) * | 2011-09-30 | 2016-01-13 | 富士機械製造株式会社 | マルチディスペンサ装置 |
-
1998
- 1998-10-05 JP JP28292998A patent/JP4102492B2/ja not_active Expired - Lifetime
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---|---|
JP2000114694A (ja) | 2000-04-21 |
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