JP4102410B2 - 立体映像ディスプレイ装置 - Google Patents
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Description
図18はこのような立体映像ディスプレイ装置の一例である頭部装着型表示装置(HMD:Head Mounted Display)700を示す外観図である。同図のHMD700は二眼式立体ディスプレイの一種であり、観察者の左右眼球の前にそれぞれ左右の表示素子と左右の拡大光学系701がフレーム部材702に支持されて配置されている。左眼用映像は左目に、右眼用映像は右目に提示することで立体視できる。又、頭部頂上には支持アーム703を介して頭の動きを検出するヘッドモーションセンサ704が取り付けられ、頭部の動きに対応した映像を表示できるように構成されている。情報処理装置720はケーブル722を介して支持部705に支持された接続部706に接続されており、耳元には音響を出力するためのスピーカ709が設けられている。情報処理装置720には操作釦720aが設けられ、使用者が種々の操作を行なうことができる。
一般に、上記のようなHMDをその一例とする立体映像ディスプレイ装置では、(0004)項にて後述する視距離と輻輳距離とが一致しない為に不自然な見え方になってしまうという問題がある。
そこで、特許文献1に示す特公平特公平6−85590号公報記載のものでは、この問題を解決するためにHMDでの観察時において接眼レンズを機械的に駆動することで視距離を映像の動き等に合わせて変化させている。また、特許文献2に示す特開平3−292093号公報には観察者の注視点を検出して注視点での奥行き情報からレンズを動かして視度を変える方法が示されている。これらの方法では、視度と輻輳角を一致させることができる。
また、特許文献3に示す特開平7−167633号公報には、画像の両眼視差から観察者が最も広い範囲で被写体の奥行き世界を知覚可能である最適注視点を計算し、これが立体画像表示部の表面もしくは表面から指定された距離に再現するように制御する方法が示されている。具体的な手段としては、左右画像から相関マッチング法を用いて視差地図を計算し、その後、画像全体の視差の平均値または画像中央に重みをかけた加重平均値を算出する。そして、視差制御部により、この視差の平均値を用いて左右画像の水平読み出しタイミングを制御し、画像を水平方向に平行移動する。この方法は機械的駆動系を要しないため大型化を防ぐことができる。
これは、人間の眼は相対的距離の変化には敏感であるが絶対的距離の検出にはそれほど敏感でないことを利用している。発明者が行った実験によれば、両眼視差が変化する対象物一つだけの映像(バックは黒)の立体映像を見ても距離が変化しているようには見えないことがわかった。しかし、異なった動きをするものを同時に見せると立体感がでてくる。つまり、ある物体とある物体との距離変化は認識するが、単一の物体の距離変化はわかりにくいということである。上記提案では、球と三角錐との距離差は従来どおり変化し、かつ球の大きさが変わり、三角錐は変化しないことにより、観察者には、あたかも球が近づき、三角錐は位置を変えていないように見える。よって、球に対する輻輳距離をほぼ一定に保ちながら、立体感のある映像を提示することができる。このとき、図22における球の輻輳距離Lを視距離と一致させるといっそう良い。又、観察者が球を注視しているのか三角錐を注視しているのかを視線検出器で判断し、注視している像の輻輳距離をほぼ一定とすればさらに良い。
上式(数1)、(数2)は書き換えると次式(数3)となる。
図26において、右眼10Rおよび左眼10Lに各対応して右眼用映像表示面11Rd を有する右眼用LCD11Rおよび左眼用映像表示面11Ld を有する左眼用LCD11Lが設けられ、これら各LCD11Rおよび11Lの表示面の映像が右眼用接眼光学系12Rおよび左眼用接眼光学系12Lによる像として右眼10Rおよび左眼10Lを通して観察者に認識されるようになされている。
にはその右側および左側の各輪郭部(表示領域と非表示領域との境界部)が右枠部11Lrrおよび左枠部11Lrlとして形成されている。
図27は、右眼用LCD11Rの右眼用映像表示面11Rd の右枠部11Rrrおよび左枠部11Rrl、並びに、左眼用LCD11Lの左眼用映像表示面11Ld の右枠部11Lrrおよび左枠部11Lrlの幅を変えるようにした状態を示す模式図である。図27のように両眼の間の枠部(この例では11Rrlおよび11Lrr)の幅を大きくすると、右眼用LCD11Rおよび左眼用LCD11Lに映出された映像によって立体像を融像しようとしたときに所謂視野闘争を惹起し、通常通りに融像することが困難となってしまう。
また、立体映像表示を得るこの種の装置において、左右の映像に係る視差を検出するについて、左右映像の相関の検出が適切に行われ得るようにしたこの種の立体映像ディスプレイ装置を提供することを目的とするものである。
両眼視差を有する左眼用映像および右眼用映像をそれぞれ所定の表示領域に表示することが可能になされた表示手段と、
上記表示手段の左眼用映像に係る表示領域における左眼用映像の水平表示位置および右眼用映像に係る表示領域における右眼用映像の水平表示位置を互いに逆方向に制御するための水平表示位置制御手段と、
上記左眼用映像および右眼用映像の各該当する表示領域の左右の端部乃至その近傍領域を所定のモノクローム表示部と化す表示端部モノクローム化手段と、
を有すると共に、
立体観察時における上記表示端部モノクローム化手段によって生成されるモノクローム表示領域と前記水平表示位置制御手段によって制御される映像表示領域との境界線である輪郭部との融像距離を実効的に変化させることにより映像表示領域に映出された映像と輪郭部との相対距離を変化させて立体映像表示としての自然な表示及び臨場感の高揚を達成させるべく、
上記表示端部モノクローム化手段により上記左眼用映像および右眼用映像の各該当する表示領域の左右の端部乃至その近傍領域のモノクローム表示部と化せられる部分の幅を、当該表示領域に映出される映像の位置が左方向に移動する場合には表示部の右端側で増加せしめ且つ左端側で減少せしめ、該位置が右方向に移動する場合には表示部の左端側で増加せしめ且つ右端側で減少せしめるように制御するモノクローム表示部増減手段と、
を備えてなることを特徴とする立体映像ディスプレイ装置……(1)
上記表示端部モノクローム化手段は、左眼用映像に該当する表示領域の左端部乃至その近傍領域のモノクローム化する部分の幅が同領域の右端部乃至その近傍領域のモノクローム化する部分の幅よりも大きくなるように規制し、右眼用映像に該当する表示領域の右端部乃至その近傍領域のモノクローム化する部分の幅が同領域の左端部乃至その近傍領域のモノクローム化する部分の幅よりも大きくなるように規制するように構成されたものであることを特徴とする上記(1)に記載の立体映像ディスプレイ装置……(2)
上記表示端部モノクローム化手段は、モノクローム化として黒表示化するように構成されたものであることを特徴とする上記(1)または(2)に記載のの立体映像ディスプレイ装置……(3)
上記各表示領域内に左眼用と右眼用として表示される表示映像は、それぞれ少なくとも2つの表示物を有しており、
上記表示物のうちの第1の表示物の表示手段内における輻輳距離を変化させないようにする
ことを特徴とする上記(1)乃至(3)のいづれかに記載の立体映像ディスプレイ装置……(4)
図1は本発明(請求項1等に対応)の実施の形態としての立体映像ディスプレイ装置のブロック図である。右眼10Rおよび左眼10Lに各対応して右眼用映像表示面を有する右眼用LCD11Rおよび左眼用映像表示面を有する左眼用LCD11Lが設けられ、これら各LCD11Rおよび11Lの表示面の各映像が右眼用接眼光学系12Rおよび左眼用接眼光学系12Lによる像として右眼10Rおよび左眼10Lを通して観察者に認識されるようになされている。映像再生装置31は、図19のような立体映像信号を再生し出力する。右眼用LCD11Rには映像再生装置31からの右眼用映像信号が映像シフト回路32Rによって図21のような立体画像に変換され、そして右眼用LCDドライバー回路33Rを通して供給されて右眼用映像が同LCD11Rに映出されるようになされている。同様に、左眼用LCD11Lには上記映像再生装置31からの左眼用映像信号が映像シフト回路32Lによって図21のような立体画像に変換され、そして左眼用LCDドライバー回路33Lを通して供給されて左眼用映像が同LCD11Lに映出されるようになされている。
いま、例えば図2の(a)部のような、右眼用LCD11Rおよび左眼用LCD11L上に映出された三角錐と球の右眼用映像50Rおよび左眼用映像50Lがあり、観察者の左眼は×印で示したように球を注視していると仮定する。注視点検出は視線検出器18によってそれ自体は公知の手法によって行われ、当該注視点位置の座標(x′,y′)が決定される。
左眼用の表示用光学系については上述した右眼用の表示用光学系と左右対称をなすように構成されており、右眼用の検出系統についての説明で用いた符号中の「R」をそれぞれ「L」と読み替えて図面を参酌することにより理解される。
上記既提案公報所載の要素のうち上記構成に適用することが推奨されるものを次に例示的に列記し、既述の図3との対応部には同一の符号を付して示し、それぞれ簡単に説明する。
図4において、映像表示素子である右眼用LCD11R(または左眼用LCD11L)から発した映像光束を観察者の右眼の瞳10Rp (または左眼の瞳10Lp )に導くために、ハーフミラー12Rd (12Ld )がLCD11R(11L)の光軸と観察者の視軸との交点に傾斜配置されたビームスプリッタプリズム12Lが設けられ、このビームスプリッタプリズム12R(12L)の底部は凹面鏡12Rb(12Lb )となっている。LCD11R(11L)からの映像光束はビームスプリッタプリズム12R(12L)の上面から入射し、ハーフミラー12Rd (12Ld )を一旦透過してのプリズム底部内面の凹面鏡12Rb(12Lb )で反射され、この反射光がハーフミラー12Rd (12Ld )の下面で反射されて同プリズムの図で見て左方に出射し、右眼の瞳10Rp (または左眼の瞳10Lp)から入射して網膜上に虚像が結ばれる。
良好結像画角:水平画角35°; 垂直画角26.6°
観察画角 :水平画角58°; 垂直画角44.2°
(良好結像画角は観察画角の約60%)
である。プリズムの大きさを29・×24・×27・にすると、映像表示素子である右眼用LCD11R(または左眼用LCD11L)の最周辺の光束の主光線は観察者の眼には投影されなくなり、従って、左眼用映像および右眼用映像の各該当する表示領域の輪郭部(表示面の枠部乃至その近傍等)に対し実効的に暈しが施されることになる。
図5においても図4の例と同様に、映像表示素子である右眼用LCD11R(または左眼用LCD11L)から発した映像光束を観察者の右眼の瞳10Rp (または左眼の瞳10Lp )に導くために、ハーフミラー12Rd (12Ld )がLCD11R(11L)の光軸と観察者の視軸との交点に傾斜配置されたビームスプリッタプリズム12Lが設けられ、このビームスプリッタプリズム12R(12L)の底部は凹面鏡12Rb(12Lb )となっている。LCD11R(11L)からの映像光束はビームスプリッタプリズム12R(12L)の上面から入射し、ハーフミラー12Rd (12Ld )を一旦透過してのプリズム底部内面の凹面鏡12Rb(12Lb )で反射され、この反射光がハーフミラー12Rd (12Ld )の下面で反射されて同プリズムの図で見て左方に出射し、右眼の瞳10Rp (または左眼の瞳10Lp)から入射して網膜上に虚像が結ばれる。
良好結像画角:水平画角30°; 垂直画角23°
観察画角 :水平画角60°; 垂直画角47°
(良好結像画角は観察画角の約50%)
である。この図5の例では特に、プリズム12R(12L)の、映像表示素子である右眼用LCD11R(または左眼用LCD11L)側端面(上面)を光軸から離れるに従って凹パワーを強め、或る位置からは外に向かうにつれて凸パワーに変化するような非球面としている。
(1)良好画角内では、凹面鏡12Rb (12Lb )で発生するマイナスのディストーションをマイナス5%以下に補正し、良好画角外では、大きなマイナスのディストーションを発生させ、広画角の確保を容易にしている(逆追跡においては、マイナスのディストーションが発生しているが、順追跡では、プラスのディストーション)。
LCDの長辺における主光線傾角: 14°
LCDの短辺における主光線傾角: 7°
LCD対角線における主光線傾角: 35°
図5の光学系を適用すれば上述の効果により左右の映像の各該当する表示領域の輪郭部に対し実効的に暈しが施されることになる。
図6においても図4の例と同様に、映像表示素子である右眼用LCD11R(または左眼用LCD11L)から発した映像光束を観察者の右眼の瞳10Rp (または左眼の瞳10Lp )に導くために、ハーフミラー12Rd (12Ld )がLCD11R(11L)の光軸と観察者の視軸との交点に傾斜配置されたビームスプリッタプリズム12Lが設けられ、このビームスプリッタプリズム12R(12L)の底部は凹面鏡12Rb(12Lb )となっている。LCD11R(11L)からの映像光束はビームスプリッタプリズム12R(12L)の上面から入射し、ハーフミラー12Rd (12Ld )を一旦透過してのプリズム底部内面の凹面鏡12Rb(12Lb )で反射され、この反射光がハーフミラー12Rd (12Ld )の下面で反射されて同プリズムの図で見て左方に出射し、右眼の瞳10Rp (または左眼の瞳10Lp)から入射して網膜上に虚像が結ばれる。
良好結像画角:水平画角12°; 垂直画角9°
観察画角 :水平画角38°; 垂直画角29°
(良好結像画角は観察画角の約32%)
である。
この図6の例では、特に、LCD11R(11L)外周部と相似形状の遮光用枠SFを使用することでLCD11R(11L)最周辺の光束の主光線が観察者の眼に達しないようにしている。
図7においても図4の例と同様に、映像表示素子である右眼用LCD11R(または左眼用LCD11L)から発した映像光束を観察者の右眼の瞳10Rp (または左眼の瞳10Lp )に導くために、ハーフミラー12Rd (12Ld )がLCD11R(11L)の光軸と観察者の視軸との交点に傾斜配置されたビームスプリッタプリズム12Lが設けられ、このビームスプリッタプリズム12R(12L)の底部は凹面鏡12Rb(12Lb )となっている。LCD11R(11L)からの映像光束はビームスプリッタプリズム12R(12L)の上面から入射し、ハーフミラー12Rd (12Ld )を一旦透過してのプリズム底部内面の凹面鏡12Rb(12Lb )で反射され、この反射光がハーフミラー12Rd (12Ld )の下面で反射されて同プリズムの図で見て左方に出射し、右眼の瞳10Rp (または左眼の瞳10Lp)から入射して網膜上に虚像が結ばれる。
良好結像画角:水平画角12°; 垂直画角9°
観察画角 :水平画角38°; 垂直画角29°
(良好結像画角は観察画角の約32%)
である。
この図7の例では、凹面鏡12Rb (12Lb )の最周辺の光束の主光線の位置から外側にはミラーコートしないことで、最周辺の光束の主光線が観察者の眼に到達しないようにしている。ミラーコートの範囲を更に狭くすれば、最周辺の光束を完全にカットすることができる。
上記作用により、映像表示素子である右眼用LCD11R(または左眼用LCD11L)の最周辺の光束の主光線は観察者の眼には投影されなくなり、従って、左眼用映像および右眼用映像の各該当する表示領域の輪郭部(表示面の枠部乃至その近傍等)に対し実効的に暈しが施されることになる。
図8に示すものは、周辺に向かうに従って透過率が減少する遮光体である。図示のように図の(A)部に示すものでは周辺に向かうに従って段階的に透過率が減少するように構成され、図の(B)部に示すものでは周辺に向かうに従って連続的に透過率が減少するように構成されている。このような遮光体を図3の表示用光学系の映像表示素子である右眼用LCD11R(または左眼用LCD11L)と、それらの背後の図示されない照明系との間に介挿することにより照明光の強度を制御して、映像表示部周辺の映像を暗く不鮮明にする。従って、左眼用映像および右眼用映像の各該当する表示領域の輪郭部(表示面の枠部乃至その近傍等)に対し実効的に暈しが施されることになる。
映像表示素子としてLCDを用いる場合、一般には図9の(b)に示すようにバックライトBKLをLCDに近接させて配置するが、この例では敢えて図9の(a)に示すようにバックライトBKLをLCDから比較的遠ざけて配置する。これにより、LCD11R(11L)に対する照明ムラを積極的に発生させて映像表示素子としてのLCDの周辺の映像を相対的に暗くする。従って、左眼用映像および右眼用映像の各該当する表示領域の輪郭部(表示面の枠部乃至その近傍等)に対し実効的に暈しが施されることになる。
図10に示すものは、周辺に向かうに従って拡散効果が増大する拡散板である。図示のように周辺に向かうに従って段階的に拡散効果が増大するように構成されている。尚、図8の(B)部に示す遮光体におけると同様に周辺に向かうに従って連続的に拡散効果が増大するように構成してもよい。このような拡散板を図3の表示用光学系の映像表示素子である右眼用LCD11R(または左眼用LCD11L)とビームスプリッタプリズム12R(12L)との間に介挿することにより、映像表示部周辺の映像を暗く不鮮明にする。従って、左眼用映像および右眼用映像の各該当する表示領域の輪郭部(表示面の枠部乃至その近傍等)に対し実効的に暈しが施されることになる。尚、上記の拡散板をビームスプリッタプリズム12R(12L)内の光路中の適所に介挿させるように配してもよい。
図19に示したような右眼用映像信号および左眼用映像信号が視差読み取り回路71に供給され、この視差読み取り回路71でこれら両映像信号に基づいて左右の映像に係る視差にを表わす視差信号が形成される。この視差信号は、シフト量変換回路72に供給される。シフト量変換回路72では、視差信号によって表される視差値に対応した適切な映像シフト量(映像の水平方向の位置のシフト、または、LCD表示面での左右のマスキングの幅の調節)を割り出し、この映像シフト量を表わすシフト量信号を生成する。シフト量信号は読み出し制御回路73およびマスキング信号生成回路74に各供給される。
上記右眼用映像信号から〔A/D変換器75・メモリ76・混合器77・D/A変換器78〕と同様の系統によって左眼用映像の系統が構成され、その系統のD/A変換器の出力が左眼用LCDドライバー回路33Lに供給され、左眼用LCD11Lを駆動し、左眼用映像を映出させる(図1とも同様)。
図12で映像として現れるオブジェクトは図21,図22について説明したものと同様の球と円錐である。図12で(a)、(b)、(c)の順に球が近づき三角錐は相対的に遠ざかる。図より明らかな通り、モノクローム表示部と化せられる部分の幅は、表示領域に映出される映像の位置が左方向に移動する場合には表示部の右端側で増加せしめ且つ左端側で減少せしめ、該位置が右方向に移動する場合には表示部の左端側で増加せしめ且つ右端側で減少せしめるように制御さる。
図13における(a),(b),(c)は、それぞれ、図12における(a),(b),(c)に対応付けられてる。図示のように、マスキング(モノクローム化)を施した部分の像の位置(画像の枠部の像の位置)がマスキング部の幅の変化に応じて近距離から遠距離まで変化し、マスキング部が観察者の視野に入っていても球が近付いて来る動き(奥行き方向)について臨場感が高揚される。
図1に示した映像再生装置からの左眼用映像信号および右眼用映像信号がローパスフィルタ81に供給され、これら両映像信号が平滑化されて高周波のノイズ成分が除去される。このローパスフィルタ81の出力である平滑化された左眼用映像信号および右眼用映像信号はそれぞれ対応する既述の左眼用LCDおよび右眼用LCDに供給されると共に、微分回路82に供給される。微分回路82では両映像信号に対し微分処理を行って映像のエッジ部に相応する信号を抽出する。この微分回路82の出力のうち左眼用映像信号の系統の出力は自乗+積分回路83に供給される。自乗+積分回路83は、先ず微分回路82の出力のである正負の両極性が混在する信号(エッジの立ち上がりおよび立ち下がりに対応した微分出力)を自乗して正極性のみの信号に変換する。次に、この自乗した出力を所定時間区間毎に積分する。この積分した値は、上記所定時間区間内での微分値ピークの出現頻度が高い程大きな値を示すものとなるから、結果的に、所定時間区間内に対応する領域内での映像が細かくて平均的な空間周波数の値が相対的に高い程自乗+積分回路83の出力は大きい値を示すこととなる。尚、自乗+積分回路83には観察者の注視位置を表わす視線検出信号が供給され、上記積分を行なう区間はこの視線検出信号による観察者の注視位置に合わせるように選択されたものとなる。
上記左眼用映像および右眼用映像をそれぞれ所定の表示領域に表示することが可能になされた表示手段と、
上記左眼用映像および右眼用映像の各該当する表示領域の輪郭部に対し実効的に暈しを施す暈し手段と、
を備えてなることを特徴とする立体映像ディスプレイ装置。
上記表示手段の左眼用映像に係る表示領域における左眼用映像の水平表示位置および右眼用映像に係る表示領域における右眼用映像の水平表示位置を互いに逆方向に制御するための水平表示位置制御手段と、
上記左眼用映像および右眼用映像の各該当する表示領域の左右の端部乃至その近傍領域を所定のモノクローム表示部と化す表示端部モノクローム化手段と、
上記表示端部モノクローム化手段により上記左眼用映像および右眼用映像の各該当する表示領域の左右の端部乃至その近傍領域のモノクローム表示部と化せられる部分の幅を、当該表示領域に映出される映像の位置が左方向に移動する場合には表示部の右端側で増加せしめ且つ左端側で減少せしめ、該位置が右方向に移動する場合には表示部の左端側で増加せしめ且つ右端側で減少せしめるように制御するモノクローム表示部増減手段と、
を備えてなることを特徴とする立体映像ディスプレイ装置。
上記左眼用映像および/または右眼用映像に係る空間周波数を検出するための空間周波数検出手段と、
上記空間周波数検出手段により検出された空間周波数に基づいて、相関計算を行なう対象とする特定領域の面積を上記検出された空間周波数が相対的に高いとき当該特定領域の面積が小さくなるように規定し該空間周波数が相対的に低いとき当該特定領域の面積が大きくなるように規定する相関対象面積規定手段と、
上記相関対象面積規定手段により規定された面積の特定領域について上記左眼用映像および右眼用映像に関する相関計算を行なう相関計算手段と、
上記相関計算手段による相関計算結果に基づいて上記両眼視差を実効的に変化させるような制御行なう両眼視差制御手段と、
を備えてなることを特徴とする立体映像ディスプレイ装置。
10L 左眼
11R 右眼用LCD
11L 左眼用LCD
12R 右眼用接眼光学系(ビームスプリッタプリズム)
12Rb 凹面ミラー
12Rd ハーフミラー
12L 左眼用接眼光学系(ビームスプリッタプリズム)
15 光源
16 レンズ
17 光電変換素子
18 視線検出器
31 映像再生装置
32R 映像シフト回路
32L 映像シフト回路
33R 右眼用LCDドライバー回路
40 視差読み取り手段
45 ライン信号抽出回路
46 相関計算回路
47 アドレス変換回路
48 メモリ
50R 右眼用映像
50L 左眼用映像
71 視差読み取り回路
72 シフト量変換回路
73 読み出し制御回路
74 マスキング信号生成回路
75 A/D変換器
76 メモリ
77 混合器
78 D/A変換器
81 ローパスフィルタ
82 微分回路
83 自乗+積分回路
84 メモリ読み出し位置制御回路
85 メモリ
86 メモリ
87 相関計算回路
88 シフト量決定回路
700 頭部装置型表示装置(HMD:Head Mounted Display)
Claims (4)
- 両眼視差を有する左眼用映像および右眼用映像をそれぞれ所定の表示領域に表示することが可能になされた表示手段と、
上記表示手段の左眼用映像に係る表示領域における左眼用映像の水平表示位置および右眼用映像に係る表示領域における右眼用映像の水平表示位置を互いに逆方向に制御するための水平表示位置制御手段と、
上記左眼用映像および右眼用映像の各該当する表示領域の左右の端部乃至その近傍領域を所定のモノクローム表示部と化す表示端部モノクローム化手段と、
を有すると共に、
立体観察時における上記表示端部モノクローム化手段によって生成されるモノクローム表示領域と前記水平表示位置制御手段によって制御される映像表示領域との境界線である輪郭部との融像距離を実効的に変化させることにより映像表示領域に映出された映像と輪郭部との相対距離を変化させて立体映像表示としての自然な表示及び臨場感の高揚を達成させるべく、
上記表示端部モノクローム化手段により上記左眼用映像および右眼用映像の各該当する表示領域の左右の端部乃至その近傍領域のモノクローム表示部と化せられる部分の幅を、当該表示領域に映出される映像の位置が左方向に移動する場合には表示部の右端側で増加せしめ且つ左端側で減少せしめ、該位置が右方向に移動する場合には表示部の左端側で増加せしめ且つ右端側で減少せしめるように制御するモノクローム表示部増減手段と、
を備えてなることを特徴とする立体映像ディスプレイ装置。 - 上記表示端部モノクローム化手段は、左眼用映像に該当する表示領域の左端部乃至その近傍領域のモノクローム化する部分の幅が同領域の右端部乃至その近傍領域のモノクローム化する部分の幅よりも大きくなるように規制し、右眼用映像に該当する表示領域の右端部乃至その近傍領域のモノクローム化する部分の幅が同領域の左端部乃至その近傍領域のモノクローム化する部分の幅よりも大きくなるように規制するように構成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の立体映像ディスプレイ装置。
- 上記表示端部モノクローム化手段は、モノクローム化として黒表示化するように構成されたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の立体映像ディスプレイ装置。
- 上記各表示領域内に左眼用と右眼用として表示される表示映像は、それぞれ少なくとも2つの表示物を有しており、
上記表示物のうちの第1の表示物の表示手段内における輻輳距離を変化させないようにすることを特徴とする請求項1乃至3のいづれかに記載の立体映像ディスプレイ装置。
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