JP4101721B2 - ごみ等の投入装置 - Google Patents

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本発明は、地面上に設置されたごみ等を焼却する焼却炉等の上部に形成されたごみ等の投入用の開口部へのごみ等の投入装置に関し、特にごみ等を確実に前記開口部に投入することができるごみ等の投入装置に関するものである。
地面上に設置されたごみ等を焼却する焼却炉等の上部にごみ等の投入用の開口部が形成されたものへのごみ等の投入装置に関しては、地面から前記開口部に立掛けたように配置されたレール部材と、前記レール部材に沿って昇降可能でごみ等を収容可能なバケットと、前記バケットを昇降させるチェーンブロックとが配置され、前記バケットが地面の近傍にあるときに前記バケットにごみ等を収容し、その後、前記チェーンブロックで引っ張って前記バケットを前記焼却炉等の開口部の位置まで引き上げて、前記バケットの開口部からごみ等を前記焼却炉等の開口部に投入するものがある(例えば特許文献1)。
特開平8−233239号公報
しかし、上記従来例では、バケットの開口部の位置が焼却機等の開口部の位置に達した場合においても、両方の開口部の間に隙間が発生する場合があるので、この隙間からごみ等が落下して焼却炉等の開口部に入らない場合があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、上記の場合において、バケットの開口部から焼却炉等の開口部に確実にごみ等を投入することができるようにすることである。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、地面上等に設置されたごみ等を焼却する焼却炉等であって、焼却炉等の上部に形成されたごみ等の投入用の開口部へのごみ等の投入装置において、前記地面等の前記開口部より低い位置から前記開口部に達するようにレール部材が配設され、前記レール部材に沿って昇降可能でごみ等を収容可能なバケットが配置され、前記バケットを昇降させる昇降手段が配置され、前記バケットにごみ等の排出用の開口部が形成され、前記バケットのごみ等の排出用の開口部の下端部の下側にて横軸が前記バケットの側壁に付設され、この横軸の周りに回動可能にごみ等のガイド部材が設けられ、前記バケットのごみ等の排出用の開口部が前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部の位置より低い位置にあるときに、前記バケットのごみ等の排出用の開口部を塞ぐ遮蔽部材が前記レール部材に沿って配置され、前記バケットが上昇し、前記バケットのごみ等の排出用の開口部の位置が前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部の位置に達したときに、前記ガイド部材が回動して前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部内に倒れ込み、前記バケットが前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部の位置より低い位置にあるときは、前記ガイド部材の先端部分は前記遮蔽部材に対し摺動可能であり、前記ガイド部材は前記バケットのごみ等の排出用の開口部の下端部と前記遮蔽部材との間を塞ぎ、さらに、前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部を開閉する蓋部材が配置され、前記蓋部材は前記レール部材に沿って昇降して前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部を開閉し、前記バケットの上面に上面開口部が設けられ、この上面開口部を開閉する上面蓋が設けられ、前記蓋部材と前記バケットの上面蓋との間を連結するチェーンが設けられ、前記バケットが上昇して前記蓋部材を押し上げて前記バケットのごみ等の排出用の開口部の位置が前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部の位置と一致したときには、前記チェーンに弛みが生じて前記バケットの上面蓋が前記上面開口部を自動的に閉じることを特徴とするごみ等の投入装置である。
これにより、地面上等に設置されたごみ等を焼却する焼却炉等の上部に形成されたごみ等の投入用の開口部にごみ等を投入する投入装置にて、レール部材が前記地面等の前記開口部より低い位置から前記開口部に達するように配設され、ごみ等を収容可能なバケットが前記レール部材に沿って昇降可能であり、昇降手段が前記バケットを昇降させる。また、前記バケットに形成されたごみ等の排出用の開口部の下端部の下側にて横軸が前記バケットの側壁に付設され、この横軸の周りに回動可能にごみ等のガイド部材が設けられている。
そして、前記バケットのごみ等の排出用の開口部が前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部の位置より低い位置にあるときに、前記レール部材に沿って配置された遮蔽部材が前記バケットのごみ等の排出用の開口部を塞ぎ、前記バケットが上昇し、前記バケットのごみ等の排出用の開口部の位置が前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部の位置に達したときに、前記ガイド部材が回動して前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部内に倒れ込み、前記バケットのごみ等の排出用の開口部と前記焼却炉等の上部に形成されたごみ等の投入用の開口部を橋渡しする。このとき、前記横軸が前記バケットのごみ等の排出用の開口部の下側にて前記バケットの側壁に設けられているので、前記ガイド部材は前記バケットのごみ等の排出用の開口部より低い位置にある。このため、バケット内のごみ等が前記焼却炉等の開口部内に倒れ込んだガイド部材上を通過することにより、確実に前記焼却炉等の中に投入される。
さらに、ガイド部材の先端部分が遮蔽部材に対し摺動している状態においては、前記ガイド部材が前記バケットのごみ等の排出用の開口部の下端部と遮蔽部材との間を塞ぐので、バケットからごみ等がこぼれ落ちることがない。
さらに、前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部を開閉する蓋部材が配置され、前記蓋部材は前記レール部材に沿って昇降して前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部を開閉し、前記バケットの上面に上面開口部が設けられ、この上面開口部を開閉する上面蓋が設けられ、前記蓋部材と前記バケットの上面蓋との間を連結するチェーンが設けられ、前記バケットが上昇して前記蓋部材を押し上げて前記バケットのごみ等の排出用の開口部の位置が前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部の位置と一致したときには、前記チェーンに弛みが生じて前記バケットの上面蓋が前記上面開口部を自動的に閉じるので、前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部はバケットにより自動的に閉じられることになる。
さらに、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ガイド部材が板状であることである。
これにより、板状のガイド部材がバケットのごみ等の排出用の開口部の下端部と焼却炉等のごみ等の投入用の開口部を連結するので、バケット内のごみ等を焼却炉等内に投入することが容易になる。
請求項1記載の発明によれば、昇降するバケット内のごみ等が確実に前記焼却炉等の上部の開口部から前記焼却炉等の中に投入される。さらに、バケットからごみ等がこぼれ落ちることがない。さらに、前記バケットのごみ等の排出用の開口部の位置が前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部の位置と一致したときには、前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部はバケットにより自動的に閉じられることになる。
さらに、請求項2記載の発明によれば、上記請求項1に記載された発明の効果とともに、バケット内のごみ等が確実に前記焼却炉等の中に投入される。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るごみ等の投入装置を設置したごみ等の焼却機の左側面を示し、図2は図1のごみ等の焼却機の正面を示し、図3は図1のごみ等の焼却機の平面を示し、図4は図2のごみ等の焼却機のB−B断面を示し、図5は図2のごみ等の投入装置のバケットのB−B断面を拡大して示し、図6は図1の二点鎖線で示す位置でのバケットの図5と同様の断面を示し、図7は図1のA方向から見たごみ等の焼却機の開口部の蓋部材を拡大して示し、図8は図7のC―C断面を示す。
図1に示すように、地面1上にごみ等を焼却する焼却炉2が設置されている。図4に示すように、焼却炉2の上部にごみ等の投入用の開口部3が形成されている。さらに、焼却炉2に送風機4および煙突5(図2参照)が設けられている。
図1に示すように、焼却炉2の開口部3にごみ等を投入する投入装置10は、一対のレール部材11a、11b(図2参照)、レール部材11a、11bに沿って昇降するバケット20およびバケット20を昇降させるチェーンブロック30(特許請求の範囲における「昇降手段」の一例である。)を主体にして構成されている。
一対のレール部材11a、11bは地面1から開口部3(図4参照)に立掛けた状態になるように焼却炉2に取付けられ、一対のレール部材11a、11bの上端部に支持部13が設けられている。チェーンブロック30は、その上端部31が上記支持部13に吊り下げられ、その下端部32がバケット20の上端部21に連結されている。
図1に示すように、バケット20は前面および左右の側壁22で囲われ、図5に示すように、バケット20の背面に背面開口部23が形成されている。この背面開口部23の下端部23a(バケット20の内部の最も低い位置にある。)の外側(下側)にて横軸24aが側壁22に付設され、この横軸24aの周りに回動可能にごみ等のガイド部材24が設けられている。このガイド部材24は例えば板状である。
バケット20の上面に上面開口部25が設けられ、この上面開口部25を開閉する上面蓋26が設けられている。
図2に示すように、バケット20の左端部に付設された2つの摺動部材28はレール部材11aに沿って摺動可能であり、バケット20の右端部に付設された2つの摺動部材29はレール部材11bに沿って摺動可能である。
図1に示すように、バケット20が開口部3の位置より低い位置にあるときに、図5に示すように、バケット20の背面開口部23を塞ぐ遮蔽部材14(図2参照)が一対のレール部材11a、11bの間に配置されている。バケット20が開口部3の位置より低い位置にあるときには、ガイド部材24の先端部分24bは、バケット20の背面開口部23側に位置し、遮蔽部材14に当接し、遮蔽部材14(図2参照)に対し摺動可能である。また、この状態において、ガイド部材24はバケット20の背面開口部23の下端部23aと遮蔽部材14との間を塞いでいるので、バケット20からごみ等がこぼれ落ちることは防がれている。
図2に示すように、焼却炉2の開口部3を開閉する蓋部材40が配置されている。図7に示すように、蓋部材40の図示左端部には2つの摺動部材41がレール部材11aに摺動するように配設され、蓋部材40の図示右端部には2つの摺動部材42がレール部材11bに摺動するように配設されている。蓋部材40は図示しないストッパにより、図2の状態から下方向に下降しないように構成されている。図8に示すように、摺動部材41にはローラ41a、41bがレール部材11aを挟んで回動可能に配設されている。また、摺動部材42にはローラ42a、42bがレール部材11bを挟んで回動可能に配設されている。さらに、図7に示すように、蓋部材40の図示左端部には2つのローラ43がレール部材11aに接して回動可能に配設され、蓋部材40の図示右端部には2つのローラ44がレール部材11bに接して回動可能に配設されている。このため、蓋部材40がレール部材11a、11bに沿って円滑に昇降して、焼却炉2の開口部3を開閉することができる。
また、図2に示すように、蓋部材40とバケット20の上面蓋26との間を連結するチェーン27a、27bが設けられている。このため、バケット20が地面1に近い位置にあるときは、上面蓋26がチェーン27a、27bに引っ張られて開いているので、バケット20の上面開口部25からごみ等をバケット20に入れることができる。そして、バケット20が上昇して、蓋部材40を押し上げて、図6に示すように、バケット20の背面開口部23の位置が焼却炉2の開口部3の位置と一致したときには、蓋部材40とバケット20との距離が短くなるので、チェーン27a、27b(図2参照)に弛みが生じて、バケット20の上面蓋26が上面開口部25を自動的に閉じる。このため、焼却炉2の開口部3はバケット20により自動的に閉じられることになる。
上記構成のごみ等の投入装置は以下の動作をする。
地面1上に設置されたごみ等を焼却する焼却炉2の上部に形成されたごみ等の投入用の開口部3にごみ等を投入する投入装置10にて、チェーンブロック30がバケット20をレール部材11a、11bに沿って昇降させる。
そして、バケット20の背面開口部23が焼却炉2の開口部3の位置より低い位置にあるときに、バケット20の上面開口部25からバケット20にごみ等を投入し、チェーンブロック30がバケット20を引き上げて、バケット20の背面開口部23の位置が焼却炉2の開口部3の位置に達したときに、ガイド部材24が回動して焼却炉2の開口部3内に倒れ込み、背面開口部23と開口部3を橋渡しする。このとき、横軸24aが背面開口部23の下端部23aの下側にてバケット20の側壁22に付設されているので、ガイド部材24は背面開口部23より低い位置にある。このため、バケット20内のごみ等が焼却炉2の開口部3内に倒れ込んだガイド部材24上を通過することにより、確実に焼却炉2の中に投入される。
さらに、ガイド部材24が板状のときは、この板状のガイド部材24がバケット20の背面開口部23の下端部23aと焼却炉2の開口部3を橋渡しするので、バケット20内のごみ等を焼却炉2内に投入することが容易になる。
さらに、ガイド部材24の先端部分24bが遮蔽部材14に対し摺動している状態においては、ガイド部材24がバケット20の背面開口部23の下端部23aと遮蔽部材14との間を塞ぐので、バケット20からごみ等がこぼれ落ちることがない。
さらに、焼却炉2等のごみ等の投入用の開口部3を開閉する蓋部材40が配置され、蓋部材40はレール部材11a、11bに沿って昇降して焼却炉2等のごみ等の投入用の開口部3を開閉し、バケット20の上面に上面開口部25が設けられ、この上面開口部25を開閉する上面蓋26が設けられ、蓋部材40とバケット20の上面蓋26との間を連結するチェーン27a、27bが設けられ、バケット20が上昇して蓋部材40を押し上げてバケット20のごみ等の排出用の開口部23の位置が焼却炉2等のごみ等の投入用の開口部3の位置と一致したときには、チェーン27a、27bに弛みが生じてバケット20の上面蓋26が上面開口部25を自動的に閉じるので、焼却炉2等のごみ等の投入用の開口部3はバケット20により自動的に閉じられることになる。
なお、上記実施例では、レール部材11a、11bは地面1上に配置されているが、これに限らず、開口部3より低い任意の位置から開口部3に達するように配置してもよい。
また、投入装置10は、焼却炉2の開口部3にごみ等を投入するものであるが、これに限らず、ごみ等を収容する建物、車両等の開口部にごみ等を投入するものであってもよい。
本発明は、ごみ等を集積したり焼却したりする産業において有用である。
本発明の実施の形態に係るごみ等の投入装置を設置したごみ等の焼却機の左側面図である。 図1に示すごみ等の焼却機の正面図である。 図1に示すごみ等の焼却機の平面図である。 図2に示すごみ等の焼却機のB−B断面を示す断面図である。 図2に示すごみ等の投入装置のバケットのB−B断面を拡大して示す断面図である。 図1の二転鎖線で示す位置でのバケットの図5と同様の断面を示す断面図である。 図1に示すごみ等の焼却機の開口部の蓋部材を拡大して示す部分図である。 図7のC―C断面を示す断面図である。
符号の説明
1 地面
2 焼却炉
3 開口部
10 投入装置
11a、11b レール部材
14 遮蔽部材
20 バケット
22 側壁
23 背面開口部(ごみ等の排出用の開口部)
23a 下端部
24 ガイド部材
24a 横軸
25 上面開口部
26 上面蓋
27a、27b チェーン
30 チェーンブロック(昇降手段)
40 蓋部材

Claims (2)

  1. 地面上等に設置されたごみ等を焼却する焼却炉等であって、焼却炉等の上部に形成されたごみ等の投入用の開口部へのごみ等の投入装置において、
    前記地面等の前記開口部より低い位置から前記開口部に達するようにレール部材が配設され、
    前記レール部材に沿って昇降可能でごみ等を収容可能なバケットが配置され、
    前記バケットを昇降させる昇降手段が配置され、
    前記バケットにごみ等の排出用の開口部が形成され、
    前記バケットのごみ等の排出用の開口部の下端部の下側にて横軸が前記バケットの側壁に付設され、
    この横軸の周りに回動可能にごみ等のガイド部材が設けられ、
    前記バケットのごみ等の排出用の開口部が前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部の位置より低い位置にあるときに、前記バケットのごみ等の排出用の開口部を塞ぐ遮蔽部材が前記レール部材に沿って配置され、
    前記バケットが上昇し、前記バケットのごみ等の排出用の開口部の位置が前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部の位置に達したときに、前記ガイド部材が回動して前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部内に倒れ込み、
    前記バケットが前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部の位置より低い位置にあるときは、前記ガイド部材の先端部分は前記遮蔽部材に対し摺動可能であり、前記ガイド部材は前記バケットのごみ等の排出用の開口部の下端部と前記遮蔽部材との間を塞ぎ、
    さらに、前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部を開閉する蓋部材が配置され、
    前記蓋部材は前記レール部材に沿って昇降して前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部を開閉し、
    前記バケットの上面に上面開口部が設けられ、この上面開口部を開閉する上面蓋が設けられ、
    前記蓋部材と前記バケットの上面蓋との間を連結するチェーンが設けられ、前記バケットが上昇して前記蓋部材を押し上げて前記バケットのごみ等の排出用の開口部の位置が前記焼却炉等のごみ等の投入用の開口部の位置と一致したときには、前記チェーンに弛みが生じて前記バケットの上面蓋が前記上面開口部を自動的に閉じることを特徴とするごみ等の投入装置。
  2. 請求項1に記載したごみ等の投入装置であって、
    前記ガイド部材が板状であることを特徴とするごみ等の投入装置。
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