JP4100903B2 - ロータディスク用のボルト継手及びその中の熱勾配を減少させる方法 - Google Patents

ロータディスク用のボルト継手及びその中の熱勾配を減少させる方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、一般的にガスタービンエンジンに関し、より具体的には、かかるエンジン中の隣接するロータディスクを結合するためのボルト継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガスタービンエンジンは、加圧された空気を燃焼器に供給する圧縮機を含み、燃焼器中で空気は燃料と混合され、混合気は点火されて高温の燃焼ガスを発生する。これらのガスは、下流の1つ又はそれ以上のタービンに流れ、タービンがガスからエネルギーを取り出し、圧縮機を駆動し、飛行中の航空機に動力を供給するような有用な仕事を行なう。圧縮機及びタービンセクションの各々は、エンジンの中心軸線の周りで回転するように、互いに結合された複数のロータディスクを含む。各ロータディスクは、中央の穴領域、複数の半径方向に延びる翼が支持されるディスクリム、及び穴とリムを結合するウェブを含む。穴及びウェブは、ディスクに掛かる応力を受け止めるために、一般的にディスクリムよりもずっと大きくて重量がある。
【0003】
回転ディスク、特にエンジンの高圧タービンセクションの回転ディスクは、ディスクリムが高温のガスに曝されるために、過渡運転の間に高い半径方向の熱勾配を生じる。この場合に、ウェブ及び穴はそれらの相対的に大きい質量及びそれらの低い温度環境のために、よりゆっくりと熱応答するのに対して、ディスクリムは急速な熱応答(すなわち、温度上昇)を持つ。熱勾配は、ディスクのウェブ及び穴の中に大きい接線方向及び半径方向応力を生じ、それらが穴及びすみ肉等のような何らかの応力集中によって倍化される。
【0004】
ディスク設計における重要な課題は、大きい応力を生じることなく多重のディスクを互いに接続することである。1つの接続方法は、隣接するディスクを接続するボルト継手を用いることによるものである。往々にして、ディスクの少なくとも1つは、空間の制約のためにディスクウェブを通してボルト止めされなければならない。その場合、ボルト穴は、大きい熱勾配の領域内に配置されるので、大きい応力集中を生じる。このことが、ロータハードウェアの運転の許容される時間を制限する。
【特許文献1】
特開平05−248267号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ボルト穴応力を減少させることに対する1つの解決策は、穴のパターン設計、すなわち穴の数、穴の間隔の取り方、穴の直径、及び穴の長さを変更することにより、半径方向及び接線方向の応力を釣り合せることである。一般的に、ボルト継手の孔を増やすと、接線方向の機械的応力が低下するであろうが、半径方向の応力が高くなることになるであろう。あらゆる穴のパターン設計について、穴の上端または下端における接線方向の応力を穴の側面における半径方向の応力と釣り合せるであろう或る一定の穴の数が存在する。しかしながら、半径方向及び接線方向の応力を釣り合せるように穴のパターン設計を変更すると、一般的にディスク重量の増大し、ディスクウェブ及び穴の過渡時の熱応答をさらに遅くすることになる。従って、ボルト穴の応力を減少させる改良された方法の必要性がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の必要性は、ガスタービンエンジン内の第1及び第2ロータディスクを接続するためのボルト継手を提供する、本発明により満たされる。ボルト継手は、第1ロータディスク内に形成されたボルト穴と、ボルトとボルト穴の間にチャネルが形成されるようにボルト穴に配置されたボルトを含む。第1当接部材がボルトの第1端に取り付けられ、また第2当接部材がボルトの第2端に取り付けられる。第1当接部材に組み込まれた第1通路がチャネルとの流体連通をもたらし、また第2当接部材に組み込まれた第2通路がチャネルとの流体連通をもたらす。チャネルを通過する高温流体は、第1ロータディスク内の熱勾配を減少させる。
【0007】
本発明及び従来技術より優れるその長所は、添付の図面を参照して以下の詳細な説明及び添付の特許請求の範囲を読むことにより明らかになるであろう。
【0008】
発明と見なされる主題は、本明細書の冒頭部分に特に明らかにされかつ明確に請求される。しかしながら、本発明は、添付の図面と関連してなされた以下の説明を参照することにより最もよく理解することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
同一の参照符号が様々な図を通して同じ要素を表わしている図面を参照すれば、図1は、他の構造物の中でも、燃焼器12、及び燃焼器12の下流に設置されたタービンセクション14を有するガスタービンエンジン10の1部を示す。タービンセクション14は、エンジン中心軸線に沿って順次に配列された第1段ノズル組立体16、第1段タービンロータ18、第2段ノズル組立体20、及び第2段タービンロータ22を含む。燃焼器12は、燃焼チャンバ28をその中に形成する外方ライナ24及び内方ライナ26を有するほぼ環状の中空本体を含む。圧縮機(図示せず)は、主として燃焼器12中に流れ燃焼を支持する加圧空気を供給し、またその空気の一部は、燃焼器12の周りを流れて燃焼器ライナ24、26及びさらに下流のターボ機械の両方を冷却するのに用いられる。燃料が、燃焼器12の前方端に導入され、従来の方式で空気と混合される。その結果得られる燃料及び空気の混合気は、燃焼チャンバ28中に流れ込み、そこで点火されて高温の燃焼ガスを発生する。高温燃焼ガスは、タービンセクション14に吐出され、そこで膨張してエネルギーが取り出される。
【0010】
第1段ノズル組立体16は、複数の円周方向に隣接するノズルセグメント32が取り付けられる内側ノズル支持体30を含む。ノズルセグメント32は、一緒になって完全な360°の組立体を形成する。各セグメント32は、2つ又はそれ以上の円周方向に間隔を置いて配置された翼34(1つを図1に示す)を有し、その上を燃焼ガスが流れる。翼34は、燃焼ガスを第1段タービンロータ18に最適に指向させるような形状に作られる。内側ノズル支持体30は、エンジン10内に適切に支持される固定部材である。
【0011】
第1段タービンロータ18は、第1段ノズル組立体16の後方に設置され、第1段ノズル組立体から軸方向に間隔を置いて配置されて第1ホイール空洞36を形成する。第1段タービンロータ18は、第1ロータディスク40に適切に取り付けられ、かつ半径方向にタービン流路中に延びる複数のタービン翼38(1つを図1に示す)を含む。第2段ノズル組立体20は、第1段タービンロータ18の後方に設置され、また第2段タービンロータ22は第2段ノズル組立体20の後方に設置され、それぞれ第2及び第3ホイール空洞42及び44を形成する。第2段タービンロータ22は、第2ロータディスク48に適切に取り付けられ、かつ半径方向にタービン流路中に延びる複数のタービン翼46(1つを図1に示す)を含む。第2ロータディスク48は、ボルト継手52で第1ロータディスク40の後部側面に結合されている前方に延びるフランジ50を有する。従って、第1及び第2ロータディスク40、48は、エンジン中心軸線の周りで一緒に回転するように配列される。
【0012】
環状の回転シール部材54が、第1ロータディスク40と共に回転するように、ボルト継手52により第1ロータディスク40の前方側面に固定される。回転シール部材54は、内側ノズル支持体30に接触して、タービン流路中の高温ガスから冷却用に抽出される圧縮機吐出空気をシールするための1つ又はそれ以上の前方シール部56を形成する。1つの好ましい実施形態において、前方シール部56は、回転ラビリンスシールであり、各々が固定シール部材56から半径方向外方に延びる複数の薄い歯状の突起を含む。各突起の外周は、内側ノズル支持体30に取り付けられた対応する環状の固定シール部材58の内周のわずかな公差内で回転し、それによって冷却空気とタービン流路中の高温ガスとの間のシールを行なう。
【0013】
ノズル組立体16はまた、2つの前方シール部56の半径方向の間に配置された加速装置60を含む。加速装置60は、内部空気プレナムを形成する環状部材である。高圧圧縮機吐出空気は、内側ノズル支持体30内に形成された空気穴62を介して加速装置60に供給される。高圧空気は、軸方向に加速装置60を通過して、複数の後部ノズルを通してそこから第1ロータディスク40の前方に設置されるチャンバすなわち空洞63中に吐出される。この空気の1部分は、第1ロータディスク40内に形成された通路64を通過してさらに下流のターボ機械を冷却する。後でより詳細に述べるように、この高圧空気のいくらかは、ボルト継手52を通して導かれ、第1ロータディスク40内の熱勾配を減少させそれによってディスクの過渡時の応力を減少させる。
【0014】
ここで図2及び図3を参照すると、ボルト継手52がより詳細に記述されている。ボルト継手52は、回転シール部材54内の第1開口68、第1ロータディスク40内のボルト穴70、及び第2ロータディスクフランジ50内の第2開口72を貫通して軸方向に延びるボルト66を含む。ボルト66の両端にはねじが切られており、第1ナット74がボルト66の前方端に螺合され、第2ナット76がボルト66の後方端に螺合される。第1ナットは、回転シール部材54に対する固定当接部材であり、また第2ナット76は、第2ロータディスクフランジ50に対する固定当接部材である。従って、ナット74、76が適度に締め付けられると、第1ロータディスク40、第2ロータディスク48、及び回転シール部材54は、互いに結合されて、エンジン中心軸線の周りで回転する。
【0015】
ボルト66は、ボルトのねじが切られた端部の中間に設置された第1及び第2隆起ショルダ78及び80をそれぞれ含む。隆起ショルダ78、80は、ボルト継手52が、ボディ取付け機能をもたらすように、小さい公差でボルト穴70及び第2開口72の内側に嵌合する寸法に作られる。つまり、ボルト継手52は、第1ロータディスク40に対して第2ロータディスク48を半径方向に位置決めして保持するであろう。第2すなわち後部隆起ショルダ80は、その外周に形成された軸方向保持リップ82を有する。軸方向保持リップ82は、第2ロータディスクフランジ50の前面に形成された凹みに当接し、それによって第1及び第2ロータディスク40、48に対して、ボルト66を軸方向に位置決めする。こうすることで、通常はブラインド組立体であるボルト継手52の組立てが容易になる。
【0016】
ボルト66は、軸方向に延びる環状のチャネル84がその周りに形成されるような寸法に作られる。具体的には、隆起ショルダ78、80を除いては、ボルト66は、それを取巻く構造物、すなわち第1ナット74の穴、第1開口68、ボルト穴70、第2開口72、及び第2ナット76の穴より小さい直径を有する。従って、チャネル84が、ボルト66とそれを取巻く構造物の間の間隙により構成される。
【0017】
1つ又はそれ以上の半径方向の入口通路86が、第1ナット74内に形成され、前方空洞63とチャネル84との間を流体連通させる。同様に、1つ又はそれ以上の半径方向の出口通路88が、第2ナット76内に形成され、第2及び第3ホイール空洞42、44とチャネル84との間を流体連通させる。図3に最もよく示されるように、隆起ショルダ78、80の各々は、複数の軸方向に延びる平坦部90がその上に形成されている。平坦部90は空気がチャネル84の全長に沿って流下するのを可能にし、同時に隆起ショルダ78、80の残りの部分は、ボルト穴70及び第2開口72の内側表面に係合して、ボディ取付け機能を果たす。
【0018】
運転中、加速装置60から前方空洞63に供給される圧縮機吐出空気は、第1ナット74内の入口通路86を通ってチャネル84の前方端中に流れ込む。この空気は、前方空洞63と第2及び第3ホイール空洞42、44との間の圧力差により、チャネル84のボルト穴部分を通過する。次いで、空気は、出口通路88を通って第2及び第3ホイール空洞42、44に吐出され、そこで通路64を通過してきた圧縮機吐出空気と再び合流して、さらに下流のターボ機械を冷却するのに寄与する。圧縮機吐出空気(第1ロータディスク40のウェブ及びコアより一般的に高温である)が、チャネル84のボルト穴部分を通って流れるとき、圧縮機吐出空気はボルト穴70の周りの区域において第1ロータディスク40を加熱する。第1ロータディスク40を加熱することにより、圧縮機吐出空気は、ディスクのウェブ及び穴の熱応答を増大させ、それによってウェブ及び穴とディスクリムとの間の熱勾配を減少させる。熱勾配がこのように減少することで、集中していない熱作用応力の減少が生じ、結果としてハードウェアの寿命を延ばすことになる。ボルト穴70に供給される空気量は、入口及び出口通路86、88の大きさ及び/又はの大きさにより決まる。従って、特定の装置のための望ましい程度のディスク加熱を行なうのに必要とされる空気量は、入口及び出口通路86、88及びショルダの平坦部の大きさを厳しく制御することにより得ることができる。
【0019】
図4には、ボルト継手152の第2の実施形態を示す。第2の実施形態のボルト継手152は、回転シール部材54内の第1開口68、第1ロータディスク40内のボルト穴70、及び第2ロータディスクフランジ50内の第2開口72を貫通して軸方向に延びるボルト166を含む。ボルト166の前端は、一体に形成されたヘッド174を有し、またボルト166の後端は、ナット176が螺合されるように、ねじが切られている。第1ワッシャまたはスペーサ92が、ヘッド174と回転シール部材54の間でボルト166上に配置され、また第2ワッシャまたはスペーサ94が、ナット176と第2ロータディスクフランジ50の間でボルト166上に配置される。ヘッド174及び第1スペーサ92は、回転シール部材54に対する固定当接部材として作用し、またナット176及び第2スペーサ94は、第2ロータディスクフランジ50に対する固定当接部材として作用する。従って、ナット176が適度に締め付けられると、第1ロータディスク40、第2ロータディスク48、及び回転シール部材54は、互いに結合され、エンジンの中心軸線の周りで回転する。それに代えて、2つのねじが切られたナットを、一体のヘッド及び単一のナットの代わりに用い(第1の実施形態におけるように)てもよい。
【0020】
ボルト166は、それぞれ第1及び第2隆起ショルダ178及び180を含む。第1の実施形態におけるように、隆起ショルダ178、180は、ボルト継手152がボディ取付け機能を果たすように、小さい公差でボルト穴70及び第2開口72の内部に嵌合する寸法に作られ、また軸方向に延びる平坦部がその上に形成される。また、第1の実施形態と同様に、ボルト166は、軸方向に延びる環状のチャネル184がその周りに形成されるような寸法に作られる。具体的には、隆起ショルダ178、180を除いては、ボルト166は、それを取巻く構造物、すなわち第1スペーサ92、第1開口68、ボルト穴70、第2開口72、及び第2スペーサ94より小さい直径を有する。従って、チャネル184は、ボルト166とそれを取巻く構造物の間の間隙により構成される。
【0021】
1つ又はそれ以上の半径方向の入口通路186が、第1スペーサ92内に形成され、前方空洞63とチャネル184との間を流体連通させる。同様に、1つ又はそれ以上の半径方向の出口通路188が、第2スペーサ94内に形成され、第2及び第3ホイール空洞42、44とチャネル184との間を流体連通させる。従って、圧縮機吐出空気は、入口通路186を通してチャネル184中に流れ込み、出口通路188を通してチャネル184から流出する。圧縮機吐出空気は、チャネル184のボルト穴部分を通って流れるとき、ボルト穴70の周りの区域において第1ロータディスク40を加熱する。
【0022】
図5には、ボルト継手252の第3の実施形態を示す。第3の実施形態のボルト継手252は、回転シール部材54内の第1開口68、第1ロータディスク40内のボルト穴70、及び第2ロータディスクフランジ50内の第2開口72を貫通して軸方向に延びるボルト266を含む。
【0023】
ボルト266の両端はねじが切られており、第1ナット274がボルト266の前端に螺合され、また第2ナット276が、ボルト266の後端に螺合されて、第1ロータディスク40、第2ロータディスク48、及び回転シール部材54を結合する。先の実施形態の場合と同様に、ボルト266は、軸方向に延びる環状のチャネル284がその周りに形成されるような寸法に作られる。しかしながら、この実施形態においては、チャネル284のための入口及び出口通路は、ナット中にもスペーサ中にも形成されない。代わりに、1つ又はそれ以上の溝またはスロット286が、第1ナット274に隣接して回転シール部材54の前部表面に形成される。従って、第1ナット274及びスロット286が、前方空洞63とチャネル284との間を流体連通させる入口通路を形成する。同様に、1つ又はそれ以上の溝またはスロット288が、第2ナット276に隣接して第2ロータディスクフランジ50の後部表面に形成される。従って、第2ナット276及びスロット288が、第2及び第3ホイール空洞42、44とチャネル284との間を流体連通させる出口通路を形成する。従って、圧縮機吐出空気は、入口スロット286を通してチャネル284中に流れ込み、出口スロット288を通してチャネル284から流出する。圧縮機吐出空気は、チャネル284のボルト穴部分を通って流れるとき、ボルト穴70の周りの区域において第1ロータディスク40を加熱する。この実施形態は、図示されるように、スペーサを備えても備えなくても実施でき、また、一体のヘッド及び単一のナットを備える、あるいはそれに代えて2つのねじが切られたナット274、276を備えるボルトによって実施することができる。この第3の実施形態は、固締具の製作を簡略化し、かつ全体の部品数を減少させることができるが、その一方でロータの構造部品内の応力集中を増大させる可能性がある。
【0024】
以上、並列の空気供給システムを用いてディスクウェブ及び穴の熱応答を増大させるボルト継手を説明してきた。増大した熱応答は、ロータディスク中の熱勾配を減少させ、それが次にディスクの過渡時応力を減少させる。本発明の特定の実施形態を説明してきたが、それに対する様々な変形形態が、添付の特許請求の範囲に記載される本発明の技術思想及び技術的範囲から逸脱することなく、なされ得ることは当業者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のボルト継手を有するガスタービンエンジンの部分断面図。
【図2】 図1のボルト継手の拡大断面図。
【図3】 図1のボルト継手から取出したボルトの斜視図。
【図4】 ボルト継手の第2の実施形態の拡大断面図。
【図5】 ボルト継手の第3の実施形態の拡大断面図。
【符号の説明】
10 ガスタービンエンジン
12 燃焼器
16 第1段ノズル組立体
18 第1段タービンロータ
20 第2段ノズル組立体
22 第2段タービンロータ
24 外方ライナ
26 内方ライナ
28 燃焼チャンバ
30 内側ノズル支持体
36 第1ホイール空洞
40 第1ロータディスク
42 第2ホイール空洞
44 第3ホイール空洞
48 第2ロータディスク
50 第2ロータディスクフランジ
52 ボルト継手
54 回転シール部材
56 前方シール部
58 固定シール部材
60 加速装置
63 前方空洞
64 通路

Claims (10)

  1. 第1及び第2構成部品(40、48)を接続するためのボルト継手(52)であって、
    前記第1構成部品(40)中に形成されたボルト穴(70)と、
    前記第2構成部品(48)中に形成された第2開口(72)と、
    該ボルト穴(70)及び前記第2開口(72)中に配置されボルト(66)と、
    該ボルト穴(70)及び前記第2開口(72)と前記ボルト(66)との間に形成されたチャネル(84)と、
    該ボルト(66)の第1端に取り付けられ、前記チャネル(84)と流体連通する第1通路(86)を形成する第1当接部材(74)と、
    前記ボルト(66)の第2端に取り付けられ、前記チャネル(84)と流体連通する第2通路(88)を形成する第2当接部材(76)と、
    を含むことを特徴とするボルト継手(52)。
  2. 前記第1当接部材(74)は、前記ボルト(66)の前記第1端に螺合される第1ナット(74)を含み、前記第1通路(86)は前記第1ナット(74)内に形成され、また第2当接部材(76)は、前記ボルト(66)の前記第2端に螺合される第2ナット(76)を含み、前記第2通路(88)は、前記第2ナット(76)内に形成されることを特徴とする、請求項1に記載のボルト継手(52)。
  3. 前記第1当接部材(74)は、前記ボルト(66)の前記第1端に一体に形成されるヘッド(174)及び該ヘッド(174)に隣接して前記ボルト(66)上に配置される第1スペーサ(92)を含み、前記第1通路(86)は前記第1スペーサ(92)内に形成され、また前記第2当接部材(76)は、前記ボルト(66)の前記第2端に螺合されるナット(176)及び該ナット(176)に隣接して前記ボルト(66)上に配置される第2スペーサ(94)を含み、前記第2通路(88)は前記第2スペーサ(94)内に形成されることを特徴とする、請求項1に記載のボルト継手(52)。
  4. 前記第1当接部材(74)は、前記ボルト(66)の前記第1端に螺合される第1ナット(74)及び該第1ナット(74)に隣接して前記ボルト(66)上に配置される第1スペーサ(92)を含み、前記第1通路(86)は前記第1スペーサ(92)内に形成され、また前記第2当接部材(76)は、前記ボルト(66)の前記第2端に螺合される第2ナット(76)及び該第2ナット(76)に隣接して前記ボルト(66)上に配置される第2スペーサ(94)を含み、前記第2通路(88)は前記第2スペーサ(94)内に形成されることを特徴とする、請求項1に記載のボルト継手(52)。
  5. 前記第1通路(86)は、前記第1当接部材(74)に隣接するボルト止めされた構造物内に形成される第1溝(286)を含み、また前記第2通路(88)は、前記第2当接部材(76)に隣接するボルト止めされた構造物内に形成される第2溝(288)を含むことを特徴とする、請求項1に記載のボルト継手(52)。
  6. 前記ボルト(66)は、前記ボルト穴(70)に係合するように少なくとも1つの隆起ショルダ(78、80)がその上に形成され、該隆起ショルダ(78、80)は、流体が前記チャネル(84)を通過することができるように少なくとも1つの平坦部(90)がその上に形成されることを特徴とする、請求項1に記載のボルト継手(52)。
  7. 前記ボルト(66)の上に形成され、前記第2構成部品(48)に当接する保持リップ(82)をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のボルト継手(52)。
  8. 第1ロータディスク(40)、第2ロータディスク(48)、前記第1ロータディスク(40)に隣接する第1空洞(36)、及び前記第2ロータディスク(48)に隣接する第2空洞(42)を備えるガスタービンエンジン(10)において、
    前記第1ロータディスクが前記第1構成部品(40)であり、前記第2ロータディスクが前記第2構成部品(48)であり、前記第1空洞が前記第1外部空洞(63)であり、前記第2空洞が前記第2外部空洞(42)であり、
    前記第1及び第2ロータディスク(40、48)を接続するためのボルト継手(52)は、請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のボルト継手である、ガスタービンエンジン(10)。
  9. 第1ロータディスク(40)及び第2ロータディスク(48)を接続するためのボルト継手(52)を有し、前記ボルト継手(52)が前記第1ロータディスク(40)内に形成されるボルト穴(70)内に配置されるボルト(66)を含むガスタービンエンジン(10)において、前記第1ロータディスク(40)内の熱勾配を減少させる方法であって、
    前記ボルト(66)と前記ボルト穴(70)との間にチャネル(84)を設ける段階と、
    比較的高温の流体を前記チャネル(84)を通過させる段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  10. 前記比較的高温の流体は、圧縮機吐出空気であることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
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