JP4100530B2 - ディスポーザブル手術用具セット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、災害や緊急時に手術に用いるディスポーザブル手術用具セットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
大地震等の災害の発生、大事故の発生、戦場等における負傷者の手当に、負傷者を病院に運ぶ余裕が無く、被災等の現場で外科手術を行う必要がある場合が多い。このような場合、従来は高圧蒸気滅菌などにより繰り返し用いられる耐久性に優れた相当高価な金属製の手術用具を現場に搬送して手術を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このために、高圧蒸気滅菌等により繰り返し用いられる手術器機は、一人の患者の手術が終了したら感染防止等のためにその手術用具を再滅菌して使用しなければならず、災害地などで多くの負傷者が出た場合は、これに対応できるだけの数量が確保できないといった問題点があった。
【0004】
本発明の目的は、災害地等の滅菌設備のない状況において、多数の患者に対して皮膚縫合などの緊急手術を施行するための最低限の手術用具を備え、時間のかかる滅菌をせずに直ちに使用することができ、安価に手術用具一式を構成することのできるディスポーザブル手術用具セットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、プラスチックケースと,
前記プラスチックケースの上に該プラスチックケースの開口縁部に着脱自在に支持されて配置されている中蓋と,
前記中蓋の上から前記プラスチックケースの開口部を封止密封する菌の進入を妨げる素材で形成された上蓋と,
を備え,
前記プラスチックケース内の底部には少なくとも、
刃の部分以外を合成樹脂或いはガラス繊維を含んだ強化合成樹脂で形成されているメスと,
針の部分以外を合成樹脂或いはガラス繊維を含んだ強化合成樹脂で形成されている持針器と,
合成樹脂或いはガラス繊維を含んだ強化合成樹脂で形成されている縫合針付き縫合糸と,
合成樹脂或いはガラス繊維を含んだ強化合成樹脂で形成されている局所麻酔用注射器と,
刃の部分以外を合成樹脂或いはガラス繊維を含んだ強化合成樹脂で形成されている鋏と,
合成樹脂或いはガラス繊維を含んだ強化合成樹脂で形成されているピンセットと,
ガーゼと,
によって構成されるディスポーザブル手術用具セットを滅菌処理し、滅菌状態が保持された状態で収納し,
前記中蓋内には、少なくとも予め4つ折り状態に畳まれた手術用覆布と,手術用手袋を収納し,
前記菌の進入を妨げる素材で形成された上蓋によって前記中蓋の上から前記プラスチックケースの開口部を封止密封して、滅菌状態が保持された状態に保ち、前記プラスチックケースの開封時に前記手術用手袋最初に取り出せるように配置し、前記手術用覆布のコーナ部を前記鋏で切断することによって該手術用覆布に手術部位を現す開口部をあけることができるように構成したことを特徴とする。
【0007】
かかる構成によれば、災害地等の滅菌設備のない状況において、多数の患者に対して皮膚縫合などの緊急手術を施行するための最低限の手術用具を備え、時間のかかる滅菌をせずに直ちに使用することができ、安価に手術用具一式を構成することができ、災害が発生した際に現地に複数セット搬送し、一人の患者に対して1セット使用することにより、能率よく手術を行うことができる。
また、かかる構成によれば、災害用緊急備品として滅菌状態で保存しておくことができ、緊急時に直ちに使用することができる。
さらに、かかる構成によれば、重量のあるものがプラスチックケース内の底部に収納されることになって、安定した状態で手術用具一式をプラスチックケース内に組み込むことができ、またプラスチックケースの開封に際して最初に手術用手袋を取り出すことができ、取り出した手袋を先ず着用することによりその後の操作を無菌的に行える。
加えて、かかる構成によれば、手術用具一式を安価に構成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1、図2及び図3は本発明に係るディスポーザブル手術用具セットにおける実施の形態の一例を示したもので、図1は本例のディスポーザブル手術用具セットの縦断面図、図2は上蓋を除去した中蓋の平面図、図3はプラスチックケース内の底部の構造を示す平面図である。
【0017】
本例のディスポーザブル手術用具セットはプラスチックケース1を備え、このプラスチックケース1内には滅菌処理がなされたディスポーザブルの手術用具一式2が、滅菌状態が保持された状態で収納されている。
【0018】
このディスポーザブルの手術用具一式2は、少なくともディスポーザブル構造のメス3,持針器4,複数の縫合針5付き縫合糸6,局所麻酔用注射器7,鋏8,ピンセット9と、ディスポーザブルのガーゼ10,手術用覆布11,手術用手袋12で構成されている。
【0019】
前記ディスポーザブル構造のメス3,持針器4,局所麻酔用注射器7,鋏8,ピンセット9にあっては、メス3の刃3a,注射器7の針7a,鋏8の刃8aの部分以外は合成樹脂或いはガラス繊維を含んだ強化合成樹脂で形成されている。
【0020】
これらディスポーザブルの手術用具一式2のうち、少なくともメス3,持針器4,縫合針5付き縫合糸6,局所麻酔用注射器7,鋏8,ピンセット9,ガーゼ10は、プラスチックケース1内の底部1aに収納されている。その上にプラスチック製の中蓋13が、該プラスチックケース1の開口縁部1bに着脱自在に支持されて配置されている。
【0021】
前記中蓋13内には、少なくとも手術用覆布11と手術用手袋12が収納されている。このうち、手術用手袋12にあっては、プラスチックケース1の開封時に最初に取り出せるように配置されている。また、前記手術用覆布11は予め4つ折り状態に畳まれて収納され、そのコーナ部を鋏8で切断すると、手術用覆布11に手術部位を現す開口部をあけることができるようになっている。
【0022】
前記中蓋13の上でプラスチックケース1の開口部は、プラスチックケース1内が滅菌状態に保持されるように、菌の進入を妨げる素材、例えばビニール等で形成された上蓋14で密封されるようになっている。
【0023】
このようなディスポーザブル手術用具セットによれば、災害が発生した際に現地に複数セット搬送し、一人の患者に対して1セット使用することにより、能率よく手術を行うことができる。
【0024】
そして、前記ディスポーザブルの手術用具一式2は滅菌処理がなされており、該滅菌処理されたディスポーザブルの手術用具一式2が、滅菌状態が保持された状態でプラスチックケース1内に収納されているので、災害用緊急備品として滅菌状態で保存しておくことができ、緊急時に災害地に搬送し直ちに現地で使用することができる。
【0025】
また、前記ディスポーザブルの手術用具一式2が、少なくともディスポーザブル構造のメス3,持針器4,縫合針5付き縫合糸6,局所麻酔用注射器7,鋏8,ピンセット9と、ディスポーザブルのガーゼ10,手術用覆布11,手術用手袋12で構成されているので、皮膚縫合などの緊急手術を施行するための最低限の手術用具を備えており、災害現地で緊急手術を行うことができる。
【0026】
また、少なくとも前記メス3,前記持針器4,前記縫合針5付き縫合糸6,前記局所麻酔用注射器7,前記鋏8,前記ピンセット9は前記プラスチックケース1内の底部1aに収納され、その上にプラスチック製の中蓋13が着脱自在に配置され、該中蓋13内に少なくとも前記手術用覆布11,前記手術用手袋12が収納されているので、重量のあるものがプラスチックケース内の底部に収納されることになって、安定した状態で手術用具一式をプラスチックケース内に組み込むことができる。
【0027】
また手術用手袋12にあってはプラスチックケース1の開封時に最初に取り出せるように配置されているので、プラスチックケース1の開封に際して最初に手術用手袋12を取り出すことができ、取り出した手術用手袋12を先ず着用することによりその後の操作を無菌的に行うことができる。
【0028】
また、前記プラスチックケース1の開口部が菌の進入を妨げる素材で形成された上蓋14で閉塞されているので、プラスチックケース1内を滅菌状態に保持しておくことができ、災害用緊急備品として滅菌状態で保存しておくのに適している。
【0029】
更に、前記ディスポーザブル構造のメス3,持針器4,局所麻酔用注射器7,鋏8,ピンセット9にあっては、刃3a,8aの部分以外は合成樹脂或いはガラス繊維を含んだ強化合成樹脂により形成されていので、手術用具一式を安価に構成することができディスポーザブルとして好適である。
【0030】
上記、本例では、手術用具一式2に持針器4と縫合針5付き縫合糸6を組み込んでいるが、これら持針器4と縫合針5付き縫合糸6の代わりに、注射針型縫合器(図示せず)を組み込むことができる。
【0031】
なお、ディスポーザブルの手術用具一式2は、必要に応じてその他のものを組み込むことができることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明に係るディスポーザブル手術用具セットによれば、災害地等の滅菌設備のない状況において、多数の患者に対して皮膚縫合などの緊急手術を施行するための最低限の手術用具を備え、時間のかかる滅菌をせずに直ちに使用することができ、安価に手術用具一式を構成することができるので、災害等が発生した際に現地に複数セット搬送し、一人の患者に対して1セット使用することにより、能率よく手術を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスポーザブル手術用具セットにおける実施の形態の一例を示す縦断面図である。
【図2】本発明に係るディスポーザブル手術用具セットにおける上蓋を除去した中蓋の平面図である。
【図3】本例のディスポーザブル手術用具セットにおけるプラスチックケース内の底部の構造を示す平面図である。
【符号の説明】
1 プラスチックケース
1a 底部
1b 開口縁部
2 ディスポーザブルの手術用具一式
3 メス
3a 刃
4 持針器
5 縫合針
6 縫合糸
7 局所麻酔用注射器
7a 針
8 鋏
8a 刃
9 ピンセット
10 ガーゼ
11 手術用覆布
12 手術用手袋
13 中蓋
14 上蓋
Claims (1)
- プラスチックケースと,
前記プラスチックケースの上に該プラスチックケースの開口縁部に着脱自在に支持されて配置されている中蓋と,
前記中蓋の上から前記プラスチックケースの開口部を封止密封する菌の進入を妨げる素材で形成された上蓋と,
を備え,
前記プラスチックケース内の底部には少なくとも、
刃の部分以外を合成樹脂或いはガラス繊維を含んだ強化合成樹脂で形成されているメスと,
針の部分以外を合成樹脂或いはガラス繊維を含んだ強化合成樹脂で形成されている持針器と,
合成樹脂或いはガラス繊維を含んだ強化合成樹脂で形成されている縫合針付き縫合糸と,
合成樹脂或いはガラス繊維を含んだ強化合成樹脂で形成されている局所麻酔用注射器と,
刃の部分以外を合成樹脂或いはガラス繊維を含んだ強化合成樹脂で形成されている鋏と,
合成樹脂或いはガラス繊維を含んだ強化合成樹脂で形成されているピンセットと,
ガーゼと,
によって構成されるディスポーザブル手術用具セットを滅菌処理し、滅菌状態が保持された状態で収納し,
前記中蓋内には、少なくとも予め4つ折り状態に畳まれた手術用覆布と,手術用手袋を収納し,
前記菌の進入を妨げる素材で形成された上蓋によって前記中蓋の上から前記プラスチックケースの開口部を封止密封して、滅菌状態が保持された状態に保ち、前記プラスチックケースの開封時に前記手術用手袋最初に取り出せるように配置し、前記手術用覆布のコーナ部を前記鋏で切断することによって該手術用覆布に手術部位を現す開口部をあけることができるように構成したことを特徴とするディスポーザブル手術用具セット。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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- 1998-12-24 JP JP36790498A patent/JP4100530B2/ja not_active Expired - Fee Related
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