JP4099591B2 - 昇降式ワークトップ - Google Patents
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Description
上記従来例であるとキャビネットを支承するXリンク脚を床下に設けるためメンテナンス作業が煩雑であり、上下動の範囲が限られる。又、シンクの下方にキャビネットが配設されているため、健常者が身長に応じて高さを調整し立った姿勢で使用することはできても、バリアフリーになっていないため、下肢障害者が前方に下肢を伸ばして坐って使用をすることや、キャビネット下面と床面との間に段差が形成されるために車椅子に坐って使用をすることができず、下肢障害者の実用には不向きであった。
上記パンタグラフ式昇降機構を用いてキャビネットをワークトップと共に上下動させるものに関しては、パンタグラフ式昇降装置を床面に設置するため、下肢障害者がワークトップの下方に下肢を伸ばした姿勢で使用することができないという欠点があった。
上記従来例はワークトップをキャビネットより分離し、キャビネットの内側よりワークトップのみを上方へ持ち上げ、ワークトップのみをキャビネット上部にて上下動する構成であるため、昇降装置を収納したキャビネットは必要不可欠であり、ワークトップの下方へ足を伸ばし入れることはできず、下肢障害者の使用には不向きであるという欠点があった。
実用新案文献3記載の発明は、シンクの背面より上方に延びる防水板をシンクに一体的に取り付け、鏡を設けた取付板を釘等の取付金具で壁面に固着し、シンクは、防水板の上端縁と前記取付板下端縁との短い距離しか上下移動できず、シンク位置を床面近傍位置まで下降させることはできず、腰を直接床面におろして使用するために低位置へのシンクの移動を必要とする下肢障害者の使用には不向きである。
請求項2記載の発明は、壁面に左右方向に所定距離離隔し上下方向に延びる1対の平行なガイドレールを並設し、このガイドレールにブラケットをスライド可能に取り付け、前記ブラケットの外側面には外側方に延びるレールを設け、キッチンカウンター、レンジ及びシンクを備えたワークトップの裏面には摺動子を設け、該摺動子が前記レール上を摺動するように、前記ワークトップを前記ブラケット上に左右動自在に取り付け、天井から任意方向に伸縮自在な管よりなる排気筒を垂下させ、該排気筒の下端に設けたフードが前記レンジの真上にて開口するように配設し、前記フードには、その下端を前記フードの外周縁近傍に開口し、上部にストレーナーを設けた上端を天井に向けて延設するように吸気筒を設け、天井付近の空気を前記フード内に設けた排気ファンの吸気作用で吸気筒から前記フードを経て屋外に排気するようにし、前記ワークトップと前記フードは一定長の連結棒で連結され、前記シンクと開口する伸縮自在な排水管及びシンクに設けた吸水口と連通する伸縮自在な給水管が、前記ワークトップの下方に於いて、正背面方に位置移動することなく、壁面近傍位置にて前記ワークトップとの位置的関連に対応して伸縮動するように、前記ワークトップ下面には垂下する一定長のガイド棒を取り付け、壁面より正面方に突出する枢軸に管受け溝及びガイド溝を有する管受け具の一端を回転自在に枢着し、前記管受け溝には前記給水管と排水管が配設され、前記ガイド溝には前記ガイド棒の先端に設けた突起がスライド自在に取り付けられて構成されてなることを特徴とする。
又、排水管及び給水管を、ワークトップ下方における壁面近傍で伸縮動させる構成であるので、下肢をワークトップの下方に伸ばし入れても排水管及び給水管が下肢に当たることがない。
又、ガイドレールに沿ってワークトップを床面より上方30cm程度の位置まで下降可能なため、車椅子に坐った姿勢であっても直接床面に腰をおろし下肢をワークトップ下方に伸ばし入れた姿勢であっても、使用者の姿勢に応じて最適な高さ位置にワークトップを移動配置させることができるという効果がある。
又、ワークトップにフードやキッチンラックが一定長の連結棒で支持されているので、ワークトップの高さ如何に拘わらずワークトップ面とフードやキッチンラックとの距離が常に一定であり、作業能率が向上する。
壁面1には、天井2から床3に亘たりウェブ4を左右方向に所定距離を有して平行な位置関係となるように並設されている。回転シャフト5の上端には、夫々ギア6、7を一体的に取り付けている。ワークトップ8に設けたスイッチ9の入により、モーター10は駆動し、モーター10の動力を減速装置11を介してギア6、7に伝達し、ギア6、7と回転シャフト5が同期回転するように形成されている。減速装置11には、例えばウォームギアを用いることが考えられる。回転シャフト5の下部には、周面に半径外側方に突出する係止突起12を周方向に沿って所定間隔を有して設け、ストッパー13と係止突起12との係合により、回転シャフト5の回転を停止するように形成されている。回転シャフト5に於ける中途部位から係止突起形成部に亘たる範囲は、周面が螺子切りされた螺棒に形成されている。この螺子切り形成範囲は、ワークトップ8の昇降範囲であればよく、具体的には床面上から20〜70cm程度の範囲が螺子切りされていればよい。回転シャフト5の下端にはベアリング14を設け、基台15内に回転シャフト5の下端を回転自在に取り付けている。
図7〜図9を参照にして回転シヤフト5の停止機構の一例を説明すると、ストッパー13に板バネ16を連設し、ストッパー13の基部を床3に固定貝17にて固定する。床3にはボックス18を設け、このボックス18内にバネ19の復元力でボックス18内のロックキー61を上方へ反り返らせ、ストッパー13を回転シャフト5の方向へ付勢させて、係止突起12をストッパー13に係止させ、回転シャフト5の回転を停止させる。20は押圧子である。停止手段は、これに限定しない。
ブラケット21はワークトップ8を支えるためのものであって、上端面が水平な受面に形成され、後端には内周面が雌螺子に形成された筒体22を設けている。回転シャフト5の螺棒部分は筒体22と螺合し、回転シャフト5の回転動によりブラケット21が上下動するように形成されている。ウェブ4には第1のレール23と第2のレール24が取り付けられている。L形取付棒25の基端はブラケット21に固着され、先端には第1のベアリング26を、屈曲部より基端部側には第2のベアリング27を取り付けている。第1のレール23に第1のベアリング26が、第2のレール24に第2のベアリング27が摺接動するように形成されている。
ブラケット21を上下動させる手段は上述の例に限定しない。ブラケットを取り付けたシャフトをエアシリンダーや油圧により上下動させることや、滑車にベルト、チェーン、ワイヤーを巻回して上下動させることも本願発明に含まれる。又、前記上下動は手動で行うことも本願発明に含まれることは勿論である。
シンク28の底面後方位置には排水孔33が開口され、シンク28には給水口62と給湯口を63が設けられている。排水孔33と連通するフレキシブル管よりなる排水管34は、壁面1を貫通して屋外の排水路と連通している。給水口62と連通する伸縮自在な給水管64と、給湯口63と連通する伸縮自在な給湯管65は屋外の給水ライン、給湯ラインと連通している。ワークトップ8の下面には垂下する一定長のガイド棒35を取り付けている。管受け具36は管受け溝37及びガイド溝38を有し、一端を壁面1より正面方に突出する枢軸39に回転自在に枢着している。管受け溝37には排水管34、給水管64及び給湯管65が配設されている。ガイド溝38にはガイド棒35の先端に形成した突起がスライド自在に取り付けられている。
天井2に於けるレンジ29の真上位置から排気筒40が垂下して取り付けられている。排気筒40は、内筒がフレキシブル管41で外筒が伸縮自在なスライド管42よりなる2重構造よりなり、下端にはフード43が設けられている。フード43内には排気ファン44を設けている。フード43とワークトップ8は連結棒45で連結されている。ワークトップ8には、排気ファン44の回転動を開始若しくは停止させるためのスイッチ46を設けている。47は排気ファン44に電力を供給するためのリード線である。48はスライド式の中継吸気筒であって、上端を天井2に取り付け、下端をフード43の外周縁近傍にて開口して取り付けている。スライド式の中継吸気筒48の上部はストレーナー49を設け、天井付近の空気を排気ファン44の吸気作用によりストレーナー49からフード43を経て排気筒40から屋外へ排気するようにしている。ワークトップ8の上面には支持棒59にて支持されたキッチンラック60を設けることもできる。
ブラケット21の外側面には外側方に延びるレール50を正背方向に所定距離離隔して設けている。ワークトップ8はシンク28を中心として左右両側部が正面方に突出した形状に形成されている。ワークトップ8の材料は問わないが、接着剤を用いて所望の形状にすることが可能であるため、繊維強化プラスチックを用いることが好適である。ワークトップ8の下面には縦横に補強フレーム51を取り付け、横方向のフレーム51には摺動子52を取り付けている。摺動子52はレール50を走行可能な、例えば車輪を用いることが考えられる。ブラケット21にはL形取付棒53、54を固定的に取り付け、L形取付棒53、54の上端に設けたゴムローラ55、56をフレーム51に圧接することで、ワークトップ8の正背面方向への移動や浮き上がりを防止している。ワークトップ8とブラケット21は、留め具(図示せず)により挟み付けてスライドしないように固定することも考えられる。排気筒57は伸縮自在な管よりなり、フード43に開口連通する吸気筒58の上端開口は天井2の近傍に位置するように形成されている。
2 天井
5 回転シャフト
8 ワークトップ
21 ブラケット
23、24 レール
28 シンク
29 レンジ
30 キッチンカウンター
34 排水管
35 ガイド棒
36 管受け具
37 管受け溝
38 ガイド溝
39 枢軸
40、57 排気筒
43 フード
48、58 吸気筒
45 連結棒
49 ストレーナー
50 レール
64 給水管
Claims (2)
- 壁面に左右方向に所定距離離隔し上下方向に延びる1対の平行なガイドレールを並設し、
キッチンカウンター、レンジ及びシンクを備えたワークトップを、ワークトップ面が水平状態で上下動可能に前記ガイドレールにスライド可能に取り付け、
天井から上下方向に伸縮動可能な排気筒を垂下させ、該排気筒の下端に設けたフードが前記レンジの真上にて開口するように配設し、
上部にストレーナーを設けたスライド式中継吸気筒の上端を天井に取り付け、下端を前記フードの外周縁近傍に開口し、天井付近の空気をフード内に設けた排気ファンの吸気作用でストレーナーからフードを経て屋外に排気するようにし、
前記ワークトップと前記フードは一定長の連結棒で連結され、
前記シンクと開口連通する伸縮自在な排水管及びシンクに設けた給水口と連通する伸縮自在な給水管が、前記ワークトップの下方に於いて、正背面方に位置移動することなく、壁面近傍位置にて前記ワークトップとの位置的関連に対応して伸縮動するように、前記ワークトップ下面には垂下する一定長のガイド棒を取り付け、壁面より正面方に突出する枢軸に管受け溝及びガイド溝を有する管受け具の一端を回転自在に枢着し、前記管受け溝には前記給水管と排水管が配設され、前記ガイド溝には前記ガイド棒の先端に設けた突起がスライド自在に取り付けられて構成されてなることを特徴とする昇降式ワークトップ。 - 壁面に左右方向に所定距離離隔し上下方向に延びる1対の平行なガイドレールを並設し、
このガイドレールにブラケットをスライド可能に取り付け、前記ブラケットの外側面には外側方に延びるレールを設け、
キッチンカウンター、レンジ及びシンクを備えたワークトップの裏面には摺動子を設け、
該摺動子が前記レール上を摺動するように、前記ワークトップを前記ブラケット上に左右動自在に取り付け、
天井から任意方向に伸縮自在な管よりなる排気筒を垂下させ、該排気筒の下端に設けたフードが前記レンジの真上にて開口するように配設し、
前記フードには、その下端を前記フードの外周縁近傍に開口し、上部にストレーナーを設けた上端を天井に向けて延設するように吸気筒を設け、天井付近の空気を前記フード内に設けた排気ファンの吸気作用で吸気筒から前記フードを経て屋外に排気するようにし、
前記ワークトップと前記フードは一定長の連結棒で連結され、
前記シンクと開口する伸縮自在な排水管及びシンクに設けた吸水口と連通する伸縮自在な給水管が、前記ワークトップの下方に於いて、正背面方に位置移動することなく、壁面近傍位置にて前記ワークトップとの位置的関連に対応して伸縮動するように、前記ワークトップ下面には垂下する一定長のガイド棒を取り付け、壁面より正面方に突出する枢軸に管受け溝及びガイド溝を有する管受け具の一端を回転自在に枢着し、前記管受け溝には前記給水管と排水管が配設され、前記ガイド溝には前記ガイド棒の先端に設けた突起がスライド自在に取り付けられて構成されてなることを特徴とする昇降式ワークトップ。
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