JP4097441B2 - 透湿膜の透湿特性の算出法 - Google Patents

透湿膜の透湿特性の算出法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、透湿膜の透湿の特性を正確に評価できる等圧等温下の等相対湿度における水蒸気の移動質量の算出方法及び透湿膜を3枚以上用いた水蒸気移動制御装置の調湿設計の基礎となる各膜の水蒸気の移動質量の圧力比率の算出方法に関する。特に湿度・温度が変動する大気等の外部空間との間で水蒸気移動制御装置を介して水蒸気の移動質量を調整することで室空間の湿度を所定の湿度に調整する装置における透湿膜の設計方法に有用である。
【0002】
【従来の技術】
従来の室空間の湿度を調整する装置は、空調装置の除湿機能を用いてなされることが多い。空調装置は、ファン、コンプレッサー、モータ・熱交換器を必要とするもので大型で設備費が高く、ランニングコストも高いものであった。
本発明者は、これらの問題を解消し、小型で安価で且つランニングコストが不要な3つの透湿膜を用いてその膜間に少なくとも2つの小室を形成した水蒸気移動制御装置を開発した。しかしながら、透湿膜の選定及び設計が難しいものであった。
膜の前後の水蒸気分圧D1,D2の差は膜の前後の分圧差による推進力Pmを決定する。このとき厚さLは関係し、α:透湿係数が得られる。
Pm=α*(D1−D2)/L
従来の透湿膜の特性として、ガス透過法では、試料に1atm加えた透湿特性をJISK7126で求める。また水蒸気テスターLYSSYシステムでは、飽和水蒸気に接した膜の水蒸気の透湿特性の測定時の圧力変化は温度の測定に依存しており誤差が大きい。膜透湿のモデルとして、膜の前後のみの濃度差による場合、両者は膜内の熱交換を無視した結果になりやすい。いずれも透湿膜の正確な透湿特性を表すことができなかった。又そのため、水蒸気移動制御装置の設計も不正確なものとなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は従来のこれらの問題を解決し、透湿膜の透湿特性を正確に評価できる方法、即ち移動前後の分圧を等しくして、圧の条件を等圧(大気圧が一般的)下にて求め、膜の前後の水蒸気の濃度が等しい条件下の水蒸気の移動特性を求める方法を提供する。この方法では、膜の表面の温度変化や、熱交換の特性を精密に求めることができる。及び透湿膜を用いた水蒸気移動制御装置の設計の指針を与える透湿膜の水蒸気の移動質量の圧力比率を算出する方法を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 調湿する室空間と湿度・温度が変動する外部空間とを連通する通気路を設け、同通気路に少なくとも三つの透湿膜の第1膜,第2膜,第3膜を所定間隔離して設けて膜間に小室を少なくとも二つ形成し、通気路と透湿膜と小室とで水蒸気移動制御装置を構成し、同水蒸気移動制御装置によって二つの空間間の水蒸気の移動質量を制御して室内の湿度を調整する透湿膜を用いた水蒸気移動制御装置の透湿膜の水蒸気の移動質量の圧力比率の算出法であって、外部空間の平均的圧力と平均的温度の等圧等温における平均的な相対湿度を設定相対湿度とする各透湿膜の温度が−30℃〜150℃,圧力が0.5〜800mmHgの範囲の移動質量mv1,mv2,mv3を透湿膜の外部空間に面する膜面が一方の空間に面するように取付けて下記の水蒸気の移動質量の算出法に基づいて算出し、次に下記の数2によって室圧力を1とした場合の各透湿膜の水蒸気の移動質量の圧力比率を算出する、二つの空間が等圧等温下の水蒸気移動制御装置の透湿膜の水蒸気の移動質量の圧力比率の算出法

温度が−30℃〜150℃,圧力が0.5〜800mmHgの範囲の等圧等温の二つの空間の通気路に検査する透湿膜を取付け、一方の空間の相対湿度を膜特性検査の設定相対湿度RHsとし、他方の空間の相対湿度をそれより高い相対湿度RHhとして膜を介しての水蒸気の移動質量mvhを時間とともに計測し、次に他方の空間の相対湿度を設定相対湿度RHsより低い相対湿度RHxとして膜を介しての水蒸気の移動質量mvxを時間とともに計測し、他方の空間が一方の空間と同じ設定相対湿度RHsのときの水蒸気の移動質量mvを下記の数1によって算出する、膜の両側の空間が等圧等温で同じ水蒸気分圧の条件下における透湿膜の水蒸気の移動質量の算出法
(数1)
Figure 0004097441
(数2)
Figure 0004097441
にある。
【0005】
【発明の実施の形態】
透湿膜は、膜素材,膜の積層構造,及び膜表面又は膜表面に近接して設けた導電性メッシュ(多孔体)の有無によって透湿度,水蒸気の移動質量の圧力比率,水蒸気移動の方向性等の特性が変えられる。従って、本発明の透湿膜の選定とは、透湿膜の素材、積層構造・メッシュの有無等を異にする適切な透湿膜を選定することである。本発明は、前記水蒸気の移動質量が目的の室内の湿度に対応できる所定の値となるように透湿膜の選定・設計の基準にできるようにすることにある。本発明の「室」とは、電気機器等を納めた箱体,人間の居住空間,物品の収納庫,物品の収納室等で、外部空間との空気・蒸気の移動が小さい空間を指称する。
本発明の数1,数2の式による計算において、計測誤差,計測条件を考慮して計測値・数式に一部補正・訂正することもできる。
膜の断面構造が非対称の場合水蒸気の移動質量の特性値は2通りできる。使用方法で使用する特性値を決める。
【0006】
【実施例】
以下、本発明の実施例及びその水蒸気移動についての現象について説明する。
図1は、実施例の水蒸気移動制御装置による水蒸気移動制御を示す説明図である。
図2は、透湿膜の移動方向による水蒸気の移動質量の時間変化図である。この図面は、不織布面から撥水面方向の飽和水蒸気圧に不織布面が接した場合の各膜の吸水量を示す。
図3は、透湿膜の移動方向による水蒸気の移動質量の時間変化図である。この図面は撥水面から不織布面への移動のときの撥水面が飽和水蒸気に接した場合の吸水量を示す。
図2,図3は飽和水蒸気に接したときの吸水量なので、これで性能評価は得られない。移動の抵抗表示となる。
図4,5,6,7は、本発明の原理説明の為の説明図である。
図8は、65%RHの水蒸気の移動質量の時間変化図である。
図9は、膜の水蒸気の65%RHの測定結果を使用し室内外の湿度の増圧因子と考える説明図である。
図10は、水蒸気の移動質量の差を形成する境界面の水蒸気の移動質量を示す説明図である。
図11は、室内95%RH外気65%RH,21℃の水蒸気の移動質量の圧力比率の時間変化図である。
図12は、室内65%RH外気95%RH,21℃の水蒸気の移動質量の圧力比率の時間変化図である。
図13は、室内95%RH外気65%RH,21℃の水蒸気の移動質量の圧力比率の時間変化図である。
図14は、室内95%RH外気65%RH,21℃の外気側に撥水面を向けた場合と不織布面を向けた場合の相対湿度の時間変化図である。
図15は、室内65%RH外気95%RH,21℃の外気側に撥水面を向けた場合の室内の相対湿度の時間変化図である。
図16は、室内95%RH外気65%RH,21℃の場合と室内65%RH外気95%RH,21℃の場合の室内の相対湿度の時間変化図である。中間値は時間経過による調湿の能力を示す。
図17は、外気21℃65%RH室内加湿のアクリル箱体の室内の相対湿度の時間変化図である。
図18は、外気21℃65%RH室内加湿のアクリル箱体の室内の温度の時間変化図である。
図19は、本実施例における温度補正と水蒸気圧補正との手順を示す説明図である。
図20は、実施例の第1,第2,第3の透湿膜の断面説明図である。
図21は、実施例の水蒸気移動制御装置の調湿状態を示す説明図である。
図中、Rは箱体である室、RSは室空間、OSは大気(外気とも表記)である外部空間、CHDは水蒸気移動制御装置、APは同水蒸気移動制御装置の通気路、F1は室内空間側に設けられた透湿膜の第1膜、F2は中間に設けられた透湿膜の第2膜、F3は外部空間OS側に設けた透湿膜の第3膜、SR1,SR2は透湿膜の第1,2,3膜F1,F2,F3の間に形成される小室である。第1,2,3膜F1,F2,F3の断面図を図20に示している。上面の点線は導電体のメッシュである。
本明細書・図面中の「箱」,「箱体」,「函体」とは室Rのことである。又、本明細書・図面中「水蒸気移動量」「水蒸気移動質量」とは「水蒸気の移動質量」のことである。
【0007】
以下、本実施例における水蒸気移動についてその現象・理論・データについて詳細に説明する。この実施例では箱体である室R側に第1膜F1を配置し、3枚の透湿膜の第1膜F1,第2膜F2,第3膜F3を室側から順に設けた水蒸気移動制御装置CHDの例である。
保水率試験では、試作した水蒸気移動制御装置CHDの室側に配置した第1膜F1が、高い保水率を示していた。そこでこの含水が、気象条件のなかでもたとえば霧などのミストの影響を受け、湿潤した場合について下記に検討した。
プロトタイプの膜の実効直径:23[mm]、半径11.5[mm]
小室SR1,SR2の断面積の直径は25[mm]、2mmの差は接合部の寸法差による。
膜面積は、1.15×1.15×3.14=4.15265[cm2
膜の単位面積あたりの質量を求めると、1.1416×10-2[g/cm2]であり、又膜の面積の質量は、0.04741[g]であった。
同様に、含水した膜の単位面積当たりの質量を求めると、2.3809×10-2[g/cm2 ]で含水した膜の質量は、2.3809×10-2×4.15265=0.09887[g]であった。
従って、含水した水量mv は、
v =0.09887−0.04741=0.05146[g]
屋外の長期試験に使用した室Rの容積Vは、
0.5×0.5×0.5=0.125[m3
室Rの温度を20℃とすると、室R内の水蒸気圧:eは、下記数3となる。
【0008】
【数3】
Figure 0004097441
【0009】
湿潤空気を理想気体として取り扱い、相対湿度Uを求めると下記数4となる。
【0010】
【数4】
Figure 0004097441
【0011】
従って、最大の保水率をもつ、第1膜F1に含まれる水分が、二つの小室SR1,SR2を経由して完全に室R内に蒸発したとしても、室R内の湿度上昇は、調湿は相対湿度で発錆危険湿度を考察するので、相対湿度にて2.39[%RH]増加するのみである。また、温度が低くなりやすい方向に第3膜F3が位置するような場合では、第3膜F3は保水率は低い場合、この影響は少なくなるものと考えられる。
水蒸気の移動経過を考える場合、通気により表面温度の変動が生じることが、赤外線の撮像試験結果から得られているので、通気速度の調湿への影響を考慮しなければならない。通気路APを形成する小室SR1,SR2の効果を活用する場合には、本論で述べた移動の境界をなす透湿膜部のみで得られる調整量はわずかであり、あまり大きな除湿効果は期待できない。前述した、熱交換装置に使用されるニュートンの冷却法則による式を下記数5に示す。
【0012】
【数5】
Figure 0004097441
【0013】
水蒸気移動制御装置CHDに熱交換は常に発生していることを考えれば、数5により熱伝導に関与する面積による影響を考慮しなければならないことがわかる。ここで、通過経路の境界を形成する透湿膜部の透過水蒸気量に関して、再度検討を行う。
不織布面から撥水面方向への移動の場合は図2の様になる。
撥水面から不織布面方向への移動の場合は図3の様になる。
【0014】
前記水蒸気の移動質量について、各膜の移動方向に従う水蒸気質量の差を図2,図3に示す。これらの結果は、透湿度測定結果をもとに、移動方向をもとにまとめたものである。そこで、この結果は移動の境界面が飽和水蒸気に接触した状態の移動質量と考えることができる。移動の境界部では、時間経過とともに、移動方向や構成材質によって、水蒸気の移動質量に差が現れており、この傾向は水蒸気の移動にとって大きな影響を及ぼすことが考えられる。図2,図3から、移動方向により、境界面を形成する透湿膜は、軽度に湿潤する場合があることがわかる。また、吸水性が高い材質からなる不織布をもつ透湿膜では、吸水性の低い透湿膜に比較すると逆の性質を示している。
【0015】
従って、長時間の雨天時に、室R内の湿度が調湿された状態に保たれる原因に、吸湿傾向が異る膜を小室間に使用したことが図2,3から推察される。移動方向に対して、各小室間には、水蒸気の透湿性が異る膜が配置されている。しかし、3枚の膜のうち片方は外部空間OSに、反対側は室Rに接続するので室Rの内部と外部空間OSは、通気路APを通じて大気圧に連続する。急激な温度変化などが発生した場合を除いて考えると、大気圧と等しい圧力が保たれる。そこで、水蒸気の透湿量が時間的に変化する各透湿膜は、室Rと大気とに挟まれて等圧変化を受け、水蒸気や空気の移動が行われる。このとき、吸湿により通気路の通気性が次第に減少するとき、室Rと一つ隔てた外側小室SR1とは互いに逆の方向に増湿または減湿する傾向をもつ膜から挟まれている。そこで、飽和状態の水蒸気が3種類の透湿膜の内部に吸湿が行われる経過を考えると、相反する逆方向の水蒸気圧により移動が制限を受けることになる。
【0016】
調湿法の原理と構成に示した外部空間OS条件の変動に基づく、水蒸気移動制御装置CHDによる室R内部の湿度調整原理を示した図1では外部空間OSの水蒸気圧が24時間周期で変動する条件を仮定すると、水蒸気の通過を制限する、透湿膜の作用は、外部空間OSの水蒸気熱量が、室R内部の水蒸気熱量に時間的な遅れをもたらし、また振幅を小さくする作用があることを示す。この状態を図21に示す。この前提条件は標準温度を21℃の一定値とした結果である。自然条件では、約20℃の上下動は頻繁に観察することができる。外部空間OS条件が高湿度であるから、メンテナンスのために電気機器を収容する室Rを開放できないようでは問題が生じる。そこで、調湿の他に短時間である程度結露を予防できるレベルの湿度まで、室R内に侵入した水蒸気を処理しなければならない。
【0017】
本発明の原理をRC回路を用いて説明する。図4は1膜による場合、図5は2膜1小室、図6は3膜2小室を示す。これらの右端はそれぞれ室Rに接続する。これは、それぞれ透気度測定結果から、メッシュのない場合の測定結果に近似した数値を上述の熱模擬回路を4端子回路の集中定数として電気回路特性を評価したものである。周期関数は、固定値の代入により得た模式図である。また、透過特性は初期値が約50%RHの空気を100cc通過させるために要した時間[sec]を用いた。ところが、実際の測定では、膜を通過する水蒸気濃度はわずかな変化が現れる。
撥水面から不織布面への移動方向と、不織布面から撥水面方向の数値に大差はないので、グラフ上にも方向性による透湿特性の影響は殆ど現れない。4端子モデルによる解析方法は、水蒸気移動制御装置CHDを設定する環境が判り、水蒸気移動制御装置CHDの基本的な通気路の膜の選択が固まった後の評価手段として優れた手法と考えられる。また、性能評価としてどの程度の湿度に安定するか、位相がどのように現れ易いか、ということが評価できる。それでは、モデル試験でも示したような、外部空間OSや室R内部の湿度を65%RHとして、室R内部を急に95%RHに変化させた場合の特性はどのように設計するかという点について述べる。室Rから外部空間OS(実施例では大気:外気)への水蒸気の移動は、水蒸気分圧の減少と考えられる。また反対に、外部空間OSから室Rへの水蒸気の移動は、室R内部の水蒸気分圧の増圧と考えられる。小室SR1,SR2を追加することで、室Rと外部空間OSの移動経路には、移動元から移動先へは小室SR1,SR2の容積が増える。また、同小室は、移動前と移動後の圧力を等圧変化で考える場合に、移動経過で熱量が保存されるとき、移動元と移動先の間に緩衝腔が設けられたことにもなる。
【0018】
水蒸気の熱量の移動は、移動先の熱伝導の環境により影響を受けることが考えられる。熱エネルギーの移動は、移動するものの熱エネルギーが保存されず、熱エネルギーの変動が自由にゆるされると、熱エネルギーの変動が生じにくい条件に比較すると、熱エネルギーの移動が促進されることが知られている。定圧の温度上昇では熱膨張により仕事量が消費されるが、定容の温度上昇では膨張できないので、定圧比熱は定容比熱よりも大きい。室Rから外部空間OSへの移動では、外部空間OSへの圧力の開放があるが、外部空間OSから室Rへの移動が等圧から開始した場合には、室Rの内部の水蒸気圧と外部空間OSの水蒸気圧との差圧分の駆動圧が得られる。小室SR1,SR2を介すると、小室SR1,SR2の容積は室Rに比べて小さいために、室Rから外部空間OS方向では容積が減少した空間を通過する。逆に外部空間OSから室R方向へも小室SR1,SR2を介して室Rへ移動する。等圧変化を考えると、V=nRT/P,P=nRT/Vであるから、圧力の上昇により、温度が上昇する。ところがこの圧力上昇が生じないように移動するので、移動した水蒸気が熱の担体と考えた移動熱量の温度上昇が室Rに現れることになる。この温度の移動は外部空間OS方向へ向かうか、室R方向へ向かうかという点で二つの方向に分けて考えることができる。
【0019】
前述したような水蒸気の移動の経過に熱交換を考える場合、複雑になるという欠点がある。そこで、示すようにCがないRのみの回路を、直流電源に対して考える。図7の場合には、時間遅れの要素は無く、各抵抗を通過した水蒸気を、水蒸気の移動境界となる透湿膜部の透過水蒸気として考える。このとき外部空間OSの温度変動は考えずに、一定温度で対流等の影響は考えず、大気圧下の測定結果をもとに、膜の水蒸気の移動質量からモデルの水蒸気移動を模擬計算する。
【0020】
各抵抗間の膜間に伝達遅れを考えない場合
R=R1+R2+R3
定圧比熱は−30℃〜150℃、0.5〜800mmHgまではほぼ一定とされており、Ja(=1.846[kJ/(kg・K)]である。そこで、透湿量の測定と透気度の測定による結果をもとに、65%RHのときの透湿曲線を求めることができる。
【0021】
これらの移動質量は、不織布面から撥水面方向への水蒸気の透過質量と、撥水面から不織布面への水蒸気の透過質量をそれぞれの膜について求める。図8はその模式図である。95%RHから65%RHへの水蒸気の移動質量は、前述した透湿度試験結果より単位面積あたりの水蒸気の移動質量mvを求める。また、50%RHから65%RHへの水蒸気の移動質量は、透気度試験結果から単位膜面積に換算を行ないシリンダー下降に伴う圧力補正を行った水蒸気の移動質量mvを求める。ここで、室Rと外部空間OSが均しく21℃、65%RHに置かれた状態の水蒸気の移動質量mv を数1によって算出する。
この関係を図9に示す。21℃,65%RHを基準に考える理由は、平均湿度が65%RH近辺にあり、測定結果が21℃に得られているためである。室R内が95%RHになった場合には、+30%RHの水蒸気圧が室R内から外部空間OS方向へかけられる。また外部空間OSが+30%RH高い95%RHの場合には、外部空間OSから室R方向へ水蒸気圧が与圧される。21℃、65%RHの水蒸気の移動質量の測定は、ほぼ1atmで測定した結果であるから、これらの室Rや外部空間OSから加えられる与圧条件による移動質量の変化を求めることができる。ただし、水蒸気の移動の境界として設定した透湿膜間の水蒸気の移動を考える場合、モデル試験により得られた結果、温度を一定とした場合には等圧変化を遂げているものと考える。また、等圧変化を生じるためには、それぞれの膜の水蒸気の移動質量は異るので、室Rへの接続により圧力比が求められる。図10に室Rから第1,2,3膜を接続した例を模式図として示す。
【0022】
【数6】
Figure 0004097441
【0023】
この結果、室R圧を1として数6で求めたP1,P2,P3 の圧力を用いて、それぞれ第1,2,3膜F1,F2,F3の移動水蒸気量を算出する。ここで、全ての移動の境界面で同時に水蒸気の移動が生じるものと仮定し、小室SR1,SR2内の対流や対流による温度変化を考えない場合、mv1,mv2,mv3の移動は同時に生じるものとする。この計算では、水蒸気の移動を熱の移動としてRに見立てて計算を行う。そこで、図7のRは、R=R1+R2+R3 となる。この結果、それぞれの移動の境界面の圧力比率が、等圧変化の条件下に求められる。これらの式の説明を数7に示す。つまり、室Rへの接続条件と等圧変化による圧力分配比が得られ、この結果から水蒸気の移動質量が求められる。
【0024】
【数7】
Figure 0004097441
【0025】
数7により、1atm下で求めた21℃の水蒸気の移動質量は、室R側から第1,2,3膜と配列する場合、各圧力比に従って室の水蒸気の透過質量によって圧力が変化するものと仮定する。この関係を数7により、室Rの水蒸気質量の変化に対応する圧力変化として表す。ついて、移動比率は室R圧を1とする条件に従うときの、それぞれの圧力比を数7により求める。以上から、移動水蒸気質量の圧力比がモデルの試験条件として、30×30×40cmの室Rを21℃の条件のもとで、外部空間OS圧と室R内圧が等しい等圧条件として算出される。この移動圧の比率は室Rの圧力を1としているので、室Rに接続する膜部の水蒸気の移動質量によって、室Rの水蒸気質量を逆算する。この方法により、室R内水蒸気圧が30%RH高い場合(室R内95%RH、外部空間OS65%RH)と、外部空間OS側が室Rよりも高い場合を仮定した場合(室R内50%RH、外部空間OS65%RH)を求めた。また、膜の設定方法はモデルでは全て撥水面を外部空間OS側に向けた場合のみであるが、この模擬計算では、撥水面を室Rに向けた場合も算出した。明細書・図中、外気とは外部空間OSのことである。
【0026】
図11は、室R内95%RH、外部空間OS65%RH、21℃の圧力比率を示す。図12は、室R内65%RH、外部空間OS95%RH、21℃の圧力比率を示す。図13は室R内95%RH、外部空間OS65%RHでモデルとは逆の膜の配置を仮定し、3種類の全ての膜の撥水面を室R側に向けた場合を示す。以上から、室R内湿度を95%RHから湿度減少が発生する場合と、室R内湿度65%RHに外部空間OS95%RHから湿度増加の場合を、それぞれの条件の室R内の水蒸気質量を初期値として求めた。その結果を図14,15に示す。図14は室R内95%RH外部空間OS65%RH、21℃から始め、3種類の膜の撥水面と不織布面を外部空間OS側に向けた場合の2種類を示した。図15は室R内65%RH外部空間OS95%RH、21℃から始め、外部空間OSから室R内へ水蒸気が侵入する状態を示し、外部空間OS側に3種類の膜の撥水面を向けた場合を示す。また、それぞれ移動した水蒸気質量が運ぶ熱量を考慮し、移動により変化する温度変化量ならびにその圧力の補正を行った結果を示した。
【0027】
これらの模擬計算は、図11,12,13の方向性を考えた合成式の水蒸気の移動質量の圧力比率の合成圧力比率にたいして、数6から第1膜の水蒸気質量を基準としたことから、合成圧力比率×第1膜の水蒸気質量により求められる水蒸気の湿度として算出したものである。
図16にモデル試験の結果を模擬した3種類の膜とも撥水面を外部空間OSに向けた場合の、室R側から外部空間OS方向への移動と、外部空間OSから室R内への移動をまとめた。この図には、21℃の95%RHと65%RHの呼吸現象が発生し、360min経過後の水蒸気の移動結果として、双方の中間値を示した。この中間値は360min経過後の呼吸後の移動経過を示すことになり、経過時間に対応する水蒸気の移動特性を示す。また、これらの中間値の初期値と360min後[6時間後]の降下量を点線で結ぶと、約4.5%RHの降下量が得られる。モデル試験結果のアクリル製の試験室Rによる湿度変化を図17に、温度変化を図18に示した。アクリル製の室Rでは、温度変化が保存される傾向が強いが、金属製の室R特有の温度下降が発生しにくい。
モデル試験結果と数値シミュレーションの結果による図16と比較すると、60分値に大きな差がみられるが、360分経過後の湿度は、模擬計算の結果では、約72%RHに対して、モデルでは約76%RHを示している。図16の模擬計算結果は、膜を通過する水蒸気の移動に伴った熱の移動質量を補正しているので、モデルの結果と近似した条件と考えられる。図16に使用した資料は、各膜の透湿度と透気度測定による測定結果にもとづく水蒸気の65%RHの移動質量であり、十分な熱交換が行なわれた環境の測定結果である。また、膜のみの測定結果であるから、小室による対流や輻射などの移動の抵抗要素は含まれない。
【0028】
しかし、モデルでは小室内の移動の阻害要素として、小室内の対流や輻射、通気路構造物の熱伝導による通気抵抗の要素が加わる。また、図18に見られるような水蒸気の移動に伴う各部の温度変動は、図16には含まれない。試算した湿度降下量は、モデルによる試験結果よりも、初期の変化量は大きい。また降下曲線の形状がより急峻であり、モデルでは緩やかな変化をとげている。図16に示した模擬計算結果は、移動抵抗が全く無い場合の計算結果による水蒸気の挙動を示している。模擬計算の前提は、全ての膜で同時に移動が発生することを仮定しているが、実際の水蒸気の移動は数3から考えて、同時に生じないことが考えられる。しかし、各移動の境界部となる、透湿膜の間を隔てる小室SR1,SR2内の移動を、模擬的に再現する方法は複雑である。そこで、この方法を用いて、水蒸気移動制御装置CHDの呼吸経過にある基本的な水蒸気の移動特性を算出した。また、外部空間OS方向への移動方向では、熱量は外部空間OSに開放されるが、室R方向へは熱量は蓄積される移動方向となる。室Rの温度特性は、呼吸の通気路の片端が室Rに接続されているために、温度変化は圧力変化に影響するものと考えられる。しかし、熱の移動を考えるときには、まず室Rの温度特性を除外して、調湿特性を得る方が簡便である。図17のモデル試験に使用した室Rは、アクリル樹脂製であり、比熱は水よりも大きく、通気路の小室内の移動経過や、室R内の移動経過中の熱交換に影響を及ぼすことが考えられる。
図19に温度補正と水蒸気圧補正の手順を示す。
図20は、実施例の第1,第2,第3の膜F1,F2,F3の断面説明図である。
図21に実施例の水蒸気移動制御装置による調湿状態を示している。
【0029】
物質移動を考察するために、良く用いられる有限要素法では、理想モデルを構築しその数学モデルから離散モデルを説明する手法が用いられる。そのなかで、理想モデルの構築は、これらの基礎的な課題であり重要な位置を占める。外部空間OSを交流電源と考えた場合には、外部空間OS条件にたいする室R内の変化を粗方予測することができる。また、直流電源として考えた場合のモデルによって、一定温度と湿度条件の応答特性が得られるが、実際には発生する熱移動の物質の質量や熱伝導率などの影響による伝達遅れは含まれてない。
尚、本実施例では膜の配列を変えたときは、その配列で第1,2,3膜を決めて、前記手順で計算することでその膜の配列の水蒸気移動の特性が分かる。
【0030】
【発明の効果】
以上の様に、本発明によれば透湿膜の透湿特性を正確に評価できる等圧等温における等水蒸気分圧における水蒸気の移動質量及び3枚の透湿膜を用いた水蒸気移動制御装置の水蒸気の移動質量の圧力比率を算出でき、調湿の設計の基準とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の水蒸気移動制御装置による水蒸気移動制御を示す説明図である。
【図2】透湿膜の移動方向による水蒸気の移動質量の時間変化図である。
【図3】透湿膜の移動方向による水蒸気の移動質量の時間変化図である。
【図4】本発明の原理説明の為の説明図である。
【図5】本発明の原理説明の為の説明図である。
【図6】本発明の原理説明の為の説明図である。
【図7】本発明の原理説明の為の説明図である。
【図8】65%RHの水蒸気の移動質量の時間変化図である。
【図9】膜の水蒸気の65%RHの測定結果を使用し室内外の湿度の増圧因子と考える説明図である。
【図10】水蒸気の移動質量の差を形成する境界面の水蒸気の移動質量を示す説明図である。
【図11】室内95%RH外気65%RH,21℃の水蒸気の移動質量の圧力比率の時間変化図である。
【図12】室内65%RH外気95%RH,21℃の水蒸気の移動質量の圧力比率の時間変化図である。
【図13】室内95%RH外気65%RH,21℃の水蒸気の移動質量の圧力比率の時間変化図である。
【図14】室内95%RH外気65%RH,21℃の外気側に撥水面を向けた場合と不織布面を向けた場合の相対湿度の時間変化図である。
【図15】室内65%RH外気95%RH,21℃の外気側に撥水面を向けた場合の室内の相対湿度の時間変化図である。
【図16】室内95%RH外気65%RH,21℃の場合と室内65%RH外気95%RH,21℃の場合の室内の相対湿度の時間変化図である。中間値は時間経過による調湿の能力を示す。
【図17】外気21℃65%RH室内加湿のアクリル箱体の室内の相対湿度の時間変化図である。
【図18】外気21℃65%RH室内加湿のアクリル箱体の室内の温度の時間変化図である。
【図19】本実施例における温度補正と水蒸気圧補正との手順を示す説明図である。
【図20】実施例の第1,第2,第3の透湿膜の断面説明図である。
【図21】実施例の水蒸気移動制御装置の調湿状態を示す説明図である。
【符号の説明】
R 室
RS 室空間
OS 外部空間
CHS 水蒸気移動制御装置
AP 通気路
F1 第1膜
F2 第2膜
F3 第3膜
SR1,SR2 小室

Claims (1)

  1. 調湿する室空間と湿度・温度が変動する外部空間とを連通する通気路を設け、同通気路に少なくとも三つの透湿膜の第1膜,第2膜,第3膜を所定間隔離して設けて膜間に小室を少なくとも二つ形成し、通気路と透湿膜と小室とで水蒸気移動制御装置を構成し、同水蒸気移動制御装置によって二つの空間間の水蒸気の移動質量を制御して室内の湿度を調整する透湿膜を用いた水蒸気移動制御装置の透湿膜の水蒸気の移動質量の圧力比率の算出法であって、外部空間の平均的圧力と平均的温度の等圧等温における平均的な相対湿度を設定相対湿度とする各透湿膜の温度が−30℃〜150℃,圧力が0.5〜800mmHgの範囲の移動質量mv1,mv2,mv3を透湿膜の外部空間に面する膜面が一方の空間に面するように取付けて下記の水蒸気の移動質量の算出法に基づいて算出し、次に下記の数2によって室圧力を1とした場合の各透湿膜の水蒸気の移動質量の圧力比率を算出する、二つの空間が等圧等温下の水蒸気移動制御装置の透湿膜の水蒸気の移動質量の圧力比率の算出法。

    温度が−30℃〜150℃,圧力が0.5〜800mmHgの範囲の等圧等温の二つの空間の通気路に検査する透湿膜を取付け、一方の空間の相対湿度を膜特性検査の設定相対湿度RHsとし、他方の空間の相対湿度をそれより高い相対湿度RHhとして膜を介しての水蒸気の移動質量mvhを時間とともに計測し、次に他方の空間の相対湿度を設定相対湿度RHsより低い相対湿度RHxとして膜を介しての水蒸気の移動質量mvxを時間とともに計測し、他方の空間が一方の空間と同じ設定相対湿度RHsのときの水蒸気の移動質量mvを下記の数1によって算出する、膜の両側の空間が等圧等温で同じ水蒸気分圧の条件下における透湿膜の水蒸気の移動質量の算出法
    Figure 0004097441
    Figure 0004097441
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