JP4096457B2 - 車両用情報提供装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナビゲーション機能とテレビの機能とを備えた車両用情報提供装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両においては、GPS(Global Positioning System )用の人工衛星から常時送信されているGPS信号(測位用の電波)を受信して車両位置を検出し、その検出結果に基づいて、CRTや液晶パネル等からなるディスプレイ(表示装置)に車両位置を道路地図と共に表示することにより、車両搭乗者である使用者に対して現在の車両位置を教示したり、目的地へ至るまでの走行経路を教示(案内)するナビゲーション装置が用いられている。また、この種の装置としては、音声によって経路案内を行うものもある。
【0003】
ところで、この種のナビゲーション装置は、図6に示すように、GPS信号を受信するためのGPSアンテナ1に接続されて当該ナビゲーション装置の機能を司る電子制御装置(以下、ナビゲーションECUという)3と、上述のディスプレイ5とからなるが、一般に、このようなナビゲーション装置には、テレビ放送信号を受信して使用者の選局操作に応じたチャンネルを選局するテレビ受信機7も付加される。そして、テレビ受信機7とナビゲーション装置は、ディスプレイ5を共用して、テレビの機能とナビゲーション機能とを有する一つの車両用情報提供装置を成している。
【0004】
尚、ナビゲーションECU3とディスプレイ5とテレビ受信機7とが一体化された形態や、テレビ受信機7とディスプレイ5とを有する車載用テレビユニットに、ナビゲーションECU3とGPSアンテナ1を付加する形態もあるが、何れにしても、GPSアンテナ1,ナビゲーションECU3,及びディスプレイ5からなるナビゲーション部と、テレビ受信機7とを備えた図6の如き車両用情報提供装置としての構成を採ることになる。
【0005】
次に、図6に示すように、テレビ受信機7は、テレビ放送信号を受信するためのテレビアンテナ9を制御して、そのテレビアンテナ9により受信された高周波信号(RF信号)を出力するアンテナ制御部11と、アンテナ制御部11からの高周波信号を増幅する高周波増幅回路13と、局部発振信号を発生する局部発振回路15と、高周波増幅回路13の出力信号と局部発振回路15で発生された局部発振信号とを混合して、そのビート信号から両信号の差の周波数を持つ中間周波信号を発生させる混合回路17と、混合回路17で発生された中間周波信号を増幅する中間周波増幅回路19と、中間周波増幅回路19の出力信号から映像信号と音声信号とを取り出して、ディスプレイ5にテレビ映像を表示させると共に、スーピーカ(この例ではディスプレイ5に付属されている)からテレビ音声を出力させる検波回路21とを備えている。
【0006】
尚、このような構成の受信機は、スーパーヘテロダイン方式の受信機(スーパーヘテロダイン受信機)と呼ばれ、テレビ受信機においては極一般的に採用されているものである。
そして、このスーパーヘテロダイン方式のテレビ受信機7では、局部発振回路15によって発生される局部発振信号の周波数fLが、選局するテレビのチャンネル(チャンネル番号)によって決まる。つまり、テレビ受信機7は、テレビの選局スイッチ(図示省略)に対する使用者の操作に応じたチャンネルを選局するための局部発振信号を、上記局部発振回路15に発生させるように構成されている。また、局部発振回路15からは、局部発振信号の周波数fLを原発振として、それを整数倍した周波数成分の信号(即ち高調波)も発生する。
【0007】
ここで、テレビ受信機7において、テレビのUHFの56チャンネル(728MHz〜734MHz)を選局する場合、局部発振回路15によって発生される局部発振信号の周波数fLは、788MHzとなり、それの2次高調波は、1576MHz(=2×788MHz)となる。そして、この2次高調波の周波数は、GPS信号の周波数帯域(1574.42MHz〜1576.42MHz)内にある。
【0008】
よって、テレビ受信機7が56チャンネルを選局している時には、局部発振回路15によって発生される局部発振信号の2次高調波が、以下の▲1▼〜▲3▼に述べる何れかの経路でGPSアンテナ1に伝搬して、ナビゲーションECU3におけるGPS信号の受信に妨害を与えてしまう可能性がある。
【0009】
▲1▼2次高調波が、テレビアンテナ9から放射されることにより、GPSアンテナ1に伝搬する。
▲2▼2次高調波が、テレビアンテナ9とテレビ受信機7とを接続する配線から放射されることにより、GPSアンテナ1に伝搬する。
【0010】
▲3▼2次高調波が、テレビ受信機7の本体から放射されることにより、GPSアンテナ1に伝搬する。
そして、このような2次高調波の伝搬による妨害によってGPS信号の受信状態が悪化すると、ナビゲーション機能において、車両位置を正確に検出することができず、現在走行中の位置とディスプレイ5に表示された車両位置とが一致しなかったり、誤った位置で音声による経路案内が行われてしまうといった具合に、使用者に対して正確な情報を教示することができなくなってしまう。
【0011】
また、上記▲1▼〜▲3▼の伝搬経路のうち、どの経路がどの程度の性能劣化をもたらすかについては、テレビ受信機7,テレビアンテナ9,及びGPSアンテナ1の位置関係によって決まる。よって、GPS信号の受信状態を悪化させる上記2次高調波の伝搬経路解析は、各機器が車両に正規に搭載された状態でなければ実施することができない。
【0012】
ところが、一般に、この種の装置の開発過程において、その装置を車両に正規に搭載した状態で解析を行うことができるのは、当該開発過程の後期であるため、その段階で解析が完了しても、その解析結果に基づく対策を製品に盛り込む時間的な余裕が無い。
【0013】
このため、現状としては、上記▲1▼〜▲3▼の各々について最悪の状態を想定し、車種によらず、一律に対策を施すようにしている。具体的には、テレビ受信機7におけるアンテナ制御部11と高周波増幅回路13との間の信号経路にLPF(ローパスフィルタ)を設けることで、上記▲1▼,▲2▼で述べた2次高調波の伝搬を防止し、また、テレビ受信機7の本体をシールドして、上記▲3▼で述べた2次高調波の伝搬を防止するようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の対策では、次のような問題があった。
即ち、車種によっては、テレビ受信機7,テレビアンテナ9,及びGPSアンテナ1の位置関係が異なるため、実際には不要な対策をも盛り込んでいる可能性があり、余分な部品が追加されてコストアップを招いてしまうこととなる。
【0015】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、テレビ受信機の56チャンネルの選局動作によって生じるナビゲーション機能への悪影響(GPS信号の受信妨害)を、特別な部品を追加することなく防止することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の本発明の車両用情報提供装置は、GPS用の人工衛星から送信されているGPS信号を受信して車両位置を検出し、その検出結果に基づき使用者に対して現在の車両位置或いは走行すべき経路を教示するための教示動作を行うナビゲーション部と、テレビ放送信号を受信して、使用者の選局操作に応じたチャンネルを選局するテレビ受信機とを備えており、テレビの機能と所謂ナビゲーション機能とを有するものである。
【0017】
ここで特に、本発明の車両用情報提供装置においては、受信妨害判定手段が、テレビ受信機にテレビ放送信号のうちの特定のチャンネルを選局させて、該テレビ受信機の選局動作(上記特定のチャンネルを選局する動作)により、ナビゲーション部におけるGPS信号の受信に妨害が生じるか否かを判定する。
【0018】
そして、受信妨害対策手段が、上記受信妨害判定手段により妨害が生じると判定されると、ナビゲーション部がGPS信号を受信して前記教示動作を行っている時にテレビ受信機が前記特定のチャンネルを選局することを防止するための処理を行う。
【0019】
尚、上記特定のチャンネルとは、テレビ受信機がそれを選局することでナビゲーション部におけるGPS信号の受信を妨害してしまう可能性があるチャンネルであり、具体的には、「従来の技術」のところで妨害の発生原理を述べたように、UHFの56チャンネルである。よって、以下では、上記特定のチャンネルが56チャンネルであるとして、本発明の作用及び効果を説明する。
【0020】
つまり、本発明の車両用情報提供装置では、テレビ受信機内にローパスフィルタを追加したり、テレビ受信機の本体をシールド部材によってシールドするといった、物理的な部品による対策を行うのではなく、受信妨害判定手段が、テレビ受信機に56チャンネルを実際に選局させてみて、ナビゲーション部におけるGPS信号の受信に妨害が生じるか否かを判定し、妨害が生じると判定されると、受信妨害対策手段が、ナビゲーション部がGPS信号を受信して教示動作を行っている時にテレビ受信機が56チャンネルを選局しないようにするための処理(以下、単に「受信妨害対策処理」ともいう)を行うにしている。
【0021】
このため、本発明の車両用情報提供装置によれば、テレビ受信機が特定のチャンネルとしての56チャンネルを選局することによって生じるGPS信号の受信妨害を、特別な部品を追加することなく防止することができる。
そして更に、この車両用情報提供装置によれば、実際の車両に搭載された使用状態において、自動的に、56チャンネルの選局がGPS信号の受信に妨害を与えるか否かが判定され、その受信妨害を未然に防ぐための受信妨害対策処理(ナビゲーション部がGPS信号を受信して教示動作を行っている時にテレビ受信機が56チャンネルを選局しないようにするための処理)が行われるため、当該装置の開発過程において、GPS信号の受信妨害に関する詳しい解析及び対策を行う必要が無くなる。よって、装置の開発効率を著しく向上させることができる。
【0022】
ところで、受信妨害対策手段は、具体的には、受信妨害対策処理として、請求項2に記載の如く、ナビゲーション部がGPS信号を受信して前記教示動作を行っている時に、テレビ受信機が上記特定のチャンネル(56チャンネル)を選局できないようにする処理を行えば良い。
【0023】
つまり、ナビゲーション部がGPS信号を受信して前記教示動作を行っている時に、使用者がテレビの56チャンネルを選局する操作を行っても、テレビ受信機がその56チャンネルを実際に選局しなければ、GPS信号の受信妨害は発生しないからである。
【0024】
そして、この請求項2に記載の車両用情報提供装置によれば、テレビ受信機が特定のチャンネルとしての56チャンネルを選局することによって生じるGPS信号の受信妨害を、確実に防止することができる。また、受信妨害対策手段は、請求項3に記載の如く、使用者に対して、ナビゲーション部がGPS信号を受信して前記教示動作を行っている時に、上記特定のチャンネル(56チャンネル)を選局する操作を行わないようにさせる旨の報知を行うようにしても良い。
【0025】
つまり、ナビゲーション部がGPS信号を受信して前記教示動作を行っている時に、使用者がテレビの56チャンネルを選局する操作を行わないように促すことで、テレビ受信機が56チャンネルを選局することを防止し、GPS信号の受信妨害を防ぐのである。
【0026】
そして、この請求項3に記載の車両用情報提供装置によれば、使用者がどうしてもテレビの56チャンネルを視聴したい場合には、その要望を満たすことができるという点で有利である。
次に、請求項4に記載の車両用情報提供装置では、受信妨害対策手段が、チャンネル判定手段を備えており、そのチャンネル判定手段は、ナビゲーション部により検出される車両位置に基づいて、車両が現在走行している地域で受信可能なテレビ放送信号のうち、前記特定のチャンネル(56チャンネル)とは異なり且つ前記特定のチャンネルの放送局と同一系列の放送局のチャンネルである代替チャンネルが存在するか否かを判定する。
【0027】
そして、受信妨害対策手段は、受信妨害判定手段により妨害が生じると判定されると、上記チャンネル判定手段により前記代替チャンネルが存在すると判定された場合には、使用者に対して、ナビゲーション部がGPS信号を受信して前記教示動作を行っている時に、前記特定のチャンネルに代えて前記代替チャンネルを選局することを促す旨の報知を行い、また、上記チャンネル判定手段により前記代替チャンネルが存在しないと判定された場合には、使用者に対して、ナビゲーション部がGPS信号を受信して前記教示動作を行っている時に、前記特定のチャンネルを選局する操作を行わないようにさせる旨の報知を行う。
【0028】
つまり、請求項4に記載の車両用情報提供装置では、車両が現在走行中の地域において、特定のチャンネルである56チャンネルと同一系列局のチャンネル(代替チャンネル)があれば、使用者に対して56チャンネルの代わりにその代替チャンネルの選局を促し、また、代替チャンネルがなければ、請求項3の装置と同様に、使用者に対して56チャンネルを選局しないように促し、こうした報知により、テレビ受信機が56チャンネルを選局することを防止して、GPS信号の受信妨害を防ぐようにしている。
【0029】
この車両用情報提供装置によれば、前述した請求項3に記載の装置と比較すると、使用者は、GPS信号の受信に影響を与える56チャンネルを視聴したい場合に、その56チャンネルと同じ番組を放送していると予想される代替チャンネルがあることを知ることができるため、便利性が向上する。
【0030】
次に、請求項5に記載の車両用情報提供装置では、請求項4に記載の車両用情報提供装置において、受信妨害対策手段は、チャンネル判定手段により代替チャンネルが存在すると判定された場合に、前記特定のチャンネルに代えて代替チャンネルを選局することを促す旨の報知を行うことに加えて、更に、ナビゲーション部がGPS信号を受信して前記教示動作を行っている時に、テレビ受信機に前記特定のチャンネル(56チャンネル)に代えて前記代替チャンネルを選局させる。
【0031】
つまり、この装置では、使用者が56チャンネルを選局する操作を行った場合、テレビ受信機が、56チャンネルに代えて、それと同一系列局のチャンネルを選局するようにしている。
よって、この請求項5に記載の車両用情報提供装置によれば、テレビ受信機が特定のチャンネルとしての56チャンネルを選局することによって生じるGPS信号の受信妨害を確実に防止しつつ、使用者には、その56チャンネルとほぼ同じ番組を視聴してもらうことができる。
【0032】
ところで、請求項1〜5に記載の車両用情報提供装置において、受信妨害判定手段は、請求項6に記載の如く構成することができる。
まず、請求項6に記載の車両用情報提供装置において、受信妨害判定手段は、第1の検出手段と第2の検出手段とを備えている。そして、第1の検出手段は、ナビゲーション部がGPS信号を受信している時に、テレビ受信機に前記特定のチャンネル(56チャンネル)を選局させ、その状況下でのナビゲーション部によるGPS信号の受信状態を検出する。また、第2の検出手段は、ナビゲーション部がGPS信号を受信している時に、テレビ受信機に前記特定のチャンネルとは異なる他のチャンネル(56チャンネル以外の何れかのチャンネル)を選局させ、その状況下でのナビゲーション部によるGPS信号の受信状態を検出する。
【0033】
そして更に、受信妨害判定手段は、第1の検出手段により検出されたGPS信号の受信状態と、第2の検出手段により検出されたGPS信号の受信状態とを比較して、その比較結果に基づき、テレビ受信機が前記特定のチャンネルを選局することによりナビゲーション部におけるGPS信号の受信に妨害が生じるか否かを判定する。
【0034】
このような請求項6の車両用情報提供装置によれば、テレビ受信機が56チャンネルを選局することでナビゲーション部でのGPS信号の受信に妨害が生じるか否かを、正確に判定することができる。
つまり、テレビ受信機に特定のチャンネルとしての56チャンネルを選局させて、その状況下でのナビゲーション部によるGPS信号の受信状態を検出し、その検出結果だけから妨害の有無を判定することも考えられるが、このようにすると、車両がトンネル内やビル街等、GPS信号を受信し難い地域を走行している場合に、本来ならば56チャンネルの選局による影響が無いのに、妨害があると誤判定してしまう可能性がある。これに対して、請求項6に記載の車両用情報提供装置によれば、56チャンネルの選局時と他のチャンネルの選局時との比較によって、妨害の有無を判定することから、正確な判定結果を得ることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
まず、図1は、第1実施形態の車両用情報提供装置の構成を表すブロック図である。
【0036】
尚、本実施形態の車両用情報提供装置も、図6に示した従来装置と同様に、車両搭乗者である使用者に対して経路案内等を行う周知のナビゲーション機能と、テレビの機能とを有するものであり、テレビアンテナ9によってテレビの放送信号を受信するテレビ受信機7と、GPS信号を受信するためのGPSアンテナ1に接続されてナビゲーション機能を司るナビゲーションECU3と、テレビの画像や道路地図等を表示するディスプレイ5とからなる。そして、図1において、図6と同じ構成要素については、同一の符号を付しているため、詳細な説明は省略し、以下では、テレビ受信機7が56チャンネルを選局することによって(詳しくは、前述したように局部発振回路15が788MHzの局部発振信号を発生することによって)生じるGPS信号の受信妨害を防止するための受信妨害防止機能が追加されたナビゲーションECU3の構成及び作用について説明する。
【0037】
図1に示すように、ナビゲーションECU3は、GPSアンテナ1により受信したGPS信号を復調して、測位用のデータとGPS信号の受信状態を表すデータ(以下、受信状態データという)とを出力するGPS受信機23と、ディスプレイ5の表示内容を制御するディスプレイ表示制御部25と、ナビゲーション機能を実現するための様々な制御を行うナビゲーション制御部27とを備えている。
【0038】
そして、ナビゲーション制御部27は、GPS受信機23から出力される測位用のデータに基づき車両の現在位置(車両位置)を検出する車両位置測位部29を備えており、ディスプレイ表示制御部25へ指令を与えて、ディスプレイ5に、上記車両位置測位部29により検出された車両位置を道路地図と共に表示させたり、その表示地図上で走行すべき経路(即ち、使用者によって事前に設定された走行予定経路)を識別可能に表示させることにより、使用者に対して現在の車両位置や走行すべき経路を教示する。また、ナビゲーション制御部27は、使用者により動作モードが音声案内モードに設定された場合には、車両位置測位部29により検出された車両位置に基づいて、ディスプレイ5に付属されているスピーカ(図示省略)から経路案内用の音声を出力させる。
【0039】
そして更に、本実施形態のナビゲーションECU3は、上記のようなナビゲーション機能のための基本的な構成に加えて、GPS信号の受信状態データを一時格納するための受信状態メモリ部31と、GPS受信機23から出力されるGPS信号の受信状態データと受信状態メモリ部31に格納されている受信状態データとを比較して、GPS信号の受信状態を解析するGPS受信状態解析部33と、地域別に受信可能なテレビのチャンネル番号が予め記憶された地域別チャンネルメモリ部35と、車両位置測位部29によって検出された車両位置と地域別チャンネルメモリ部35の記憶内容とを照合することにより、車両が現在走行している地域で受信可能なテレビチャンネル(テレビ放送信号)のうち、56チャンネルの放送局と同一系列局(同一系列の放送局)のチャンネルが有るか否かを判定し、該当するチャンネルが有る場合には、そのチャンネル番号を上記地域別チャンネルメモリ部35から抽出する同一系列局検出部37と、テレビ受信機7のチャンネル選局機能を制御するテレビ受信機制御部39とを備えている。
【0040】
次に、ナビゲーションECU3のGPS受信状態解析部33によって行われるGPS信号の受信妨害防止処理について、図2のフローチャートに沿って説明する。尚、図2に示す受信妨害防止処理は、テレビ受信機7が56チャンネルを選局することによって生じるGPS信号の受信妨害を防止するためのものであり、予め定められた所定時間毎に繰り返し実行される。
【0041】
図2に示すように、GPS受信状態解析部33が受信妨害防止処理の実行を開始すると、まずステップ(以下、単に「S」と記す)110にて、使用者がナビゲーション機能を使用しているか否かを判定する。尚、この判定では、ナビゲーション制御部27が、車両位置測位部29によって検出される車両位置をディスプレイ5に表示させていたり、車両位置測位部29によって検出される車両位置に基づいて経路案内を行っている場合に、使用者がナビゲーション機能を使用していると判定される。
【0042】
ここで、使用者がナビゲーション機能を使用していない場合には(S110:NO)、当該受信妨害防止処理をそのまま終了するが、使用者がナビゲーション機能を使用している場合には(S110:YES)、続くS120にて、テレビ受信機7が56チャンネルを選局することでGPS信号の受信に妨害が生じるか否かの判定結果を示すフラグFBに、妨害が生じることを示す“1”がセットされているか否かを判定する。尚、このフラグFBは、ナビゲーションECU3に電源が投入された直後に実行される初期化処理で“0”に初期化され、後述するS180の処理で“1”にセットされるものである。
【0043】
そして、フラグFBに“1”がセットされていない場合には(S120:NO)、続くS130にて、テレビ受信機制御部39へ指令を与えることにより、テレビ受信機7に56チャンネルを選局させる。尚、この処理により、テレビ受信機7内の局部発振回路15は、56チャンネルを選局するために、2次高調波がGPS信号の周波数帯域内となる788MHzの局部発振信号を発生することとなる。
【0044】
次に、S140にて、テレビ受信機7に56チャンネルを選局させた状況下でのGPS信号の受信状態データを、GPS受信機23から取得し、その受信状態データを受信状態メモリ部31に一旦格納する。
その後、GPS受信状態解析部33は、次のS150にて、テレビ受信機制御部39へ指令を与えることにより、テレビ受信機7に56チャンネル以外のチャンネルを選局させる。
【0045】
そして、続くS160にて、再度、GPS受信機23からGPS信号の受信状態データ(つまり、テレビ受信機7に56チャンネル以外のチャンネルを選局させた状況でのGPS信号の受信状態データ)を取得し、更に、その取得した現在の受信状態データと、上記S140で受信状態メモリ部31に格納した受信状態データとを比較する。そして更に、続くS170にて、上記S160での比較結果に基づき、テレビ受信機7が56チャンネルを選局することでGPS信号の受信に妨害が生じるか否かを判定する。
【0046】
具体的には、受信状態メモリ部31に格納されている受信状態データによって表されるGPS信号の受信状態が、現在の受信状態データによって表されるGPS信号の受信状態よりも、ある判定値以上悪ければ、テレビ受信機7が56チャンネルを選局することでGPS信号の受信に妨害が生じると判定する。
【0047】
尚、上記S150においては、テレビ受信機7に56チャンネル以外のチャンネルを選局させることに代えて、例えばテレビ受信機7への電源を遮断する等して、該テレビ受信機7の機能を停止させるようにしても良い。
ここで、GPS信号の受信に妨害が生じると判定しなかった場合には(S170:NO)、当該受信妨害防止処理をそのまま終了するが、妨害が生じると判定した場合には(S170:YES)、S180に進んで、前述したフラグFBに“1”をセットする。
【0048】
そして、このS180でフラグFBに“1”をセットした場合、或いは、上記S120でフラグFBに“1”がセットされていると判定した場合には、ナビゲーション制御部27が、車両位置測位部29によって検出される車両位置をディスプレイ5に表示させていたり、車両位置測位部29によって検出される車両位置に基づいて経路案内を行っている時に、テレビ受信機7が56チャンネルを選局することを防止するための受信妨害対策処理として、S190〜S210の処理を行う。
【0049】
即ち、まずS190にて、現在走行中の地域で受信可能なチャンネルのうち、56チャンネルの放送局と同一系列局のチャンネル(つまり、56チャンネルの代替チャンネル)が存在するか否かを、同一系列局検出部37に判定させ、同一系列局のチャンネルが存在する場合には、そのチャンネル番号を同一系列局検出部37から得る。
【0050】
そして、同一系列局のチャンネルが存在する場合には(S190:YES)、続くS200にて、ディスプレイ表示制御部25へ指令を与えることにより、使用者に対して、56チャンネルの代わりに上記同一系列局検出部37によって地域別チャンネルメモリ部35から抽出された同一系列局のチャンネルを選局することを促すためのメッセージを、ディスプレイ5に表示させ、その後、当該受信妨害防止処理を終了する。尚、このS200で表示させるメッセージは、使用者がナビゲーション機能を使用している時に、56チャンネルに代えてそれと同一系列局のチャンネルを選局することを促すための報知として表示するものであり、例えば、56チャンネルと同一系列局のチャンネルがXXチャンネルであるとすると、「ナビゲーション機能の使用中は、56チャンネルの代わりにXXチャンネルを選局して下さい」といった内容のものである。
【0051】
また、56チャンネルと同一系列局のチャンネルが存在しない場合には(S190:NO)、S210に移行して、ディスプレイ表示制御部25へ指令を与えることにより、使用者に対して56チャンネルを選局しないことを促すための警告用のメッセージを、ディスプレイ5に表示させ、その後、当該受信妨害防止処理を終了する。尚、このS210で表示させるメッセージは、使用者がナビゲーション機能を使用している時に、56チャンネルを選局する操作を行わないようにさせるための報知として表示するものであり、例えば、「ナビゲーション機能の使用中は、56チャンネルを選局しないで下さい」といった内容のものである。
【0052】
つまり、この受信妨害防止処理では、受信妨害判定手段としてのS130〜S170の処理により、テレビ受信機7に56チャンネルを実際に選局させてみて、GPSアンテナ1,GPS受信機23,及びナビゲーション制御部27(車両位置測位部29)からなるナビゲーション部においてGPS信号の受信に妨害が生じるか否かを判定している。
【0053】
具体的には、GPS信号を受信している時に、テレビ受信機7に56チャンネルを選局させて、その状況下でのGPS信号の受信状態を検出し(S130,S140)、また、GPS信号を受信している時に、テレビ受信機7に56チャンネル以外の他のチャンネルを選局させて、その状況下でのGPS信号の受信状態を検出し(S150,S160)、更に、56チャンネルの選局時のGPS信号の受信状態と、56チャンネル以外の選局時のGPS信号の受信状態とを比較することにより、テレビ受信機7が56チャンネルを選局することでGPS信号の受信に妨害が生じるか否かを判定するようにしている(S160,S170)。
【0054】
尚、本実施形態では、受信妨害判定手段としてのS130〜S170のうちで、S130の処理とS140の処理とが、第1の検出手段に相当し、S150の処理とS160にてGPS受信機23からGPS信号の受信状態データを取得する処理とが、第2の検出手段に相当している。
【0055】
そして、本実施形態の受信妨害防止処理では、テレビ受信機7が56チャンネルを選局することでGPS信号の受信に妨害が生じると判定すると(S170:YES及びS120:YES)、受信妨害対策手段としてのS190〜S210の処理により、車両が現在走行中の地域に56チャンネルと同一系列局のチャンネルが存在するか否かを判定し、同一系列局のチャンネルがあれば、使用者に対して56チャンネルの代わりにその同一系列局のチャンネルの選局を促すメッセージを表示するようにしている。また、同一系列局のチャンネルがなければ、使用者に対して56チャンネルを選局しないように促すメッセージを表示するようにしている。そして、このような使用者への報知により、使用者に対してGPS信号に基づく経路案内等を行っている最中にテレビ受信機7が56チャンネルを選局することを防止して、GPS信号の受信妨害を防ぐようにしている。
【0056】
尚、本実施形態では、受信妨害対策手段としてのS190〜S210のうちで、S190の処理が、チャンネル判定手段に相当している。
以上のような本第1実施形態の車両用情報提供装置によれば、テレビ受信機7が56チャンネルを選局することによって生じるGPS信号の受信妨害を、特別な部品を追加することなく防止することができる。
【0057】
しかも、この車両用情報提供装置によれば、実際の車両に搭載された使用状態において、自動的に、56チャンネルの選局がGPS信号の受信に妨害を与えるか否かが判定され、その受信妨害を未然に防ぐための受信妨害対策処理(S190〜S210)が行われるため、当該装置の開発過程において、GPS信号の受信妨害に関する詳しい解析及び対策を行う必要が無くなる。よって、装置の開発効率を著しく向上させることができる。
【0058】
また、本第1実施形態の車両用情報提供装置によれば、使用者は、GPS信号の受信に影響を与える56チャンネルを視聴したい場合に、その56チャンネルと同じ番組を放送していると予想される同一系列局のチャンネルを知ることができるため、便利性が向上する。
【0059】
また更に、本第1実施形態の車両用情報提供装置では、56チャンネルの選局がGPS信号の受信に妨害を与えるか否かを、56チャンネルの選局時と他のチャンネルの選局時との比較によって判定しているため、その妨害の有無を正確に判定することができる。
【0060】
つまり、例えば、テレビ受信機7に56チャンネルを選局させた時のGPS信号の受信状態を、予め設定された判定値と比較することにより、妨害の有無を判定するように構成することも考えられるが、このようにすると、車両がトンネル内やビル街等、GPS信号自体を満足に受信できない地域を走行している場合に、本来ならば56チャンネルの選局による影響が無いのに、妨害があると誤判定してしまう可能性がある。これに対して、本実施形態の車両用情報提供装置によれば、56チャンネルの選局時と他のチャンネルの選局時との相対的な比較によって、妨害の有無を判定することから、正確な判定結果を得ることができる。
【0061】
一方更に、本第1実施形態の車両用情報提供装置では、S130〜S170の判定処理を、妨害が生じると判定するまで繰り返し行うようにしている。これは、車両が走行している環境によっては、GPS信号自体を満足に受信できない場合があり、その場合には、妨害の有無を正確に判定することができないためである。
【0062】
そして、本実施形態では、S130〜S170の判定処理を、妨害が有ると判定するまで繰り返し行うようにしているため、車両がGPS信号の受信良好な地域に入りさえすれば、妨害の有無を確実に判定することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
【0063】
本第2実施形態の車両用情報提供装置は、前述した第1実施形態の車両用情報提供装置と比較すると、ナビゲーションECU3のGPS受信状態解析部33によって行われる受信妨害防止処理だけが異なっている。
そして、本第2実施形態の受信妨害防止処理では、図3に示すように、第1実施形態の受信妨害防止処理(図2)に対して、S200の後に、S220とS230の処理が追加されている。
【0064】
即ち、本第2実施形態の車両用情報提供装置において、ナビゲーションECU3のGPS受信状態解析部33は、図3に示すように、S200の処理を行った後、S220に進んで、使用者がテレビの選局スイッチ(図示省略)に対して56チャンネルを選局する操作を行ったか否かを判定する。
【0065】
そして、56チャンネルの選局操作が行われていないと判定した場合には(S220:NO)、そのまま当該受信妨害防止処理を終了するが、56チャンネルの選局操作が行われたと判定した場合には(S220:NO)、S230に進んで、テレビ受信機制御部39へ指令を与えることにより、テレビ受信機7に、56チャンネルに代えて、上記同一系列局検出部37によって地域別チャンネルメモリ部35から抽出された同一系列局のチャンネル(つまり、56チャンネルの代替チャンネル)を選局させ、その後、当該受信妨害防止処理を終了する。尚、本第2実施形態では、S190〜S230の処理を行う部分が、受信妨害対策手段に相当している。
【0066】
このような第2実施形態の車両用情報提供装置によれば、仮に、使用者が56チャンネルを選局しようとしたとしても、実際には、56チャンネルと同一系列局のチャンネルが選局されるため、テレビ受信機7が56チャンネルを選局することによって生じるGPS信号の受信妨害を確実に防止しつつ、使用者には、その56チャンネルと同じ番組を視聴してもらうことができるようになる。
【0067】
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本第3実施形態の車両用情報提供装置は、前述した第1実施形態の車両用情報提供装置と比較すると、下記の(1)及び(2)の点が異なっている。
(1)ナビゲーションECU3が、地域別チャンネルメモリ部35と同一系列局検出部37とを備えていない。
【0068】
(2)ナビゲーションECU3のGPS受信状態解析部33によって行われる受信妨害防止処理が、図4の如く実行される。そして、本第3実施形態の受信妨害防止処理では、図4に示すように、第1実施形態の受信妨害防止処理(図2)と比較すると、S190〜S210の処理に代えて、S240の処理が行われる。
即ち、本第3実施形態の車両用情報提供装置において、ナビゲーションECU3のGPS受信状態解析部33は、図4に示すように、S180でフラグFBに“1”をセットするか、或いは、S120でフラグFBに“1”がセットされていると判定すると、S240に進んで、テレビ受信機7が56チャンネルを選局できないようにし、その後、当該受信妨害防止処理を終了する。
【0069】
尚、上記S240の処理による作用は、前述したS110にて、使用者がナビゲーション機能を使用していないと判定するまでの間、継続するようになっている。また、56チャンネルを選局できないようにするための具体的な処理内容としては、テレビ受信機制御部39に指令を与えて、テレビ受信機7による56チャンネルの選局動作を禁止したり、例えば、選局スイッチのタイプが、受信可能なチャンネルを順次自動的に選局する所謂オートスキャンタイプのものであれば、56チャンネルを選局対象から外す(つまり、56チャンネルをスキップさせる)といった処理が考えられる。そして、本第3実施形態では、こうしたS240の処理を行う部分が、受信妨害対策手段に相当している。
【0070】
このような第3実施形態の車両用情報提供装置によれば、テレビ受信機7が56チャンネルを選局することによって生じるGPS信号の受信妨害を、確実に防止することができる。
但し、前述した第1実施形態のように、使用者に対してメッセージを出すだけの方が、使用者がどうしてもテレビの56チャンネルを視聴したい場合に、その要望を満たすことができるという点で有利な面もある。
【0071】
そこで次に、本発明の第4実施形態について説明する。
本第4実施形態の車両用情報提供装置は、上記第3実施形態の車両用情報提供装置と比較すると、ナビゲーションECU3のGPS受信状態解析部33によって行われる受信妨害防止処理だけが異なっている。
【0072】
そして、本第3実施形態の受信妨害防止処理では、図5に示すように、第3実施形態の受信妨害防止処理(図4)と比較すると、S240の代わりに、S250の処理が行われる。
即ち、本第4実施形態の車両用情報提供装置において、ナビゲーションECU3のGPS受信状態解析部33は、図5に示すように、S180でフラグFBに“1”をセットするか、或いは、S120でフラグFBに“1”がセットされていると判定すると、S250に進む。そして、このS250にて、ディスプレイ表示制御部25へ指令を与えることにより、使用者に対して56チャンネルを選局しないことを促すための警告用のメッセージを、ディスプレイ5に表示させ、その後、当該受信妨害防止処理を終了する。
【0073】
尚、上記S250で表示させるメッセージは、前述した図2或いは図3のS210と同様に、使用者がナビゲーション機能を使用している時に、56チャンネルを選局する操作を行わないようにさせるための報知として表示するものであり、例えば、「ナビゲーション機能の使用中は、56チャンネルを選局しないで下さい」といった内容のものである。また、本第4実施形態では、こうしたS250の処理を行う部分が、受信妨害対策手段に相当している。
【0074】
つまり、本第4実施形態の車両用情報提供装置では、56チャンネルと同一系列局のチャンネルが存在する/しないに拘わらず、使用者に対して56チャンネルを選局しないように促すメッセージを表示するようにしており、これにより、テレビ受信機7が56チャンネルを選局することを防止して、GPS信号の受信妨害を防ぐようにしている。そして、この第4実施形態の車両用情報提供装置によっても、テレビ受信機7が56チャンネルを選局することによって生じるGPS信号の受信妨害を、特別な部品を追加することなく防止することができる。
【0075】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、第1実施形態の車両用情報提供装置において、図2におけるS200及びS210のメッセージ表示処理は、使用者が56チャンネルを選局する操作を行った場合に行うようにしても良い。
【0076】
また、第1実施形態の車両用情報提供装置において、GPS信号の受信妨害を確実に防止することを重視するのであれば、図2におけるS200及びS210の双方にて、図4のS240と同様の処理を行い、テレビ受信機7が56チャンネルを選局できないようにしても良い。
【0077】
一方、上記各実施形態において、使用者への報知用のメッセージは、ディスプレイ5上にではなく、スピーカからの音声によって出すようにしても良い。
また、上記各実施形態において、妨害の有無の判定結果を示すフラグFBを、バックアップRAMやEEPROMに格納するようにし、S170の処理にて妨害が生じると1度判定すると、その後は、使用者がナビゲーション機能を使用している場合に、常にS180よりも後の受信妨害対策処理が行われるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の車両用情報処理装置の構成を表すブロック図である。
【図2】 第1実施形態のナビゲーションECUで行われる受信妨害防止処理を表すフローチャートである。
【図3】 第2実施形態のナビゲーションECUで行われる受信妨害防止処理を表すフローチャートである。
【図4】 第3実施形態のナビゲーションECUで行われる受信妨害防止処理を表すフローチャートである。
【図5】 第4実施形態のナビゲーションECUで行われる受信妨害防止処理を表すフローチャートである。
【図6】 従来の技術及び問題点を説明する説明図である。
【符号の説明】
1…GPSアンテナ 3…ナビゲーションECU 5…ディスプレイ
7…テレビ受信機 9…テレビアンテナ 11…アンテナ制御部
13…高周波増幅回路 15…局部発振回路 17…混合回路
19…中間周波増幅回路 21…検波回路 23…GPS受信機
25…ディスプレイ表示制御部 27…ナビゲーション制御部
29…車両位置測位部 31…受信状態メモリ部
33…GPS受信状態解析部 35…地域別チャンネルメモリ部
37…同一系列局検出部 39…テレビ受信機制御部

Claims (6)

  1. GPS用の人工衛星から送信されているGPS信号を受信して車両位置を検出し、その検出結果に基づき使用者に対して現在の車両位置或いは走行すべき経路を教示するための教示動作を行うナビゲーション部と、テレビ放送信号を受信して、使用者の選局操作に応じたチャンネルを選局するテレビ受信機とを備えた車両用情報提供装置において、前記テレビ受信機にテレビ放送信号のうちの特定のチャンネルを選局させて、該テレビ受信機の選局動作により、前記ナビゲーション部における前記GPS信号の受信に妨害が生じるか否かを判定する受信妨害判定手段と、該受信妨害判定手段により妨害が生じると判定されると、前記ナビゲーション部が前記GPS信号を受信して前記教示動作を行っている時に前記テレビ受信機が前記特定のチャンネルを選局することを防止するための処理を行う受信妨害対策手段と、を備えたことを特徴とする車両用情報提供装置。
  2. 請求項1に記載の車両用情報提供装置において、前記受信妨害対策手段は、前記ナビゲーション部が前記GPS信号を受信して前記教示動作を行っている時に、前記テレビ受信機が前記特定のチャンネルを選局できないようにすること、を特徴とする車両用情報提供装置。
  3. 請求項1に記載の車両用情報提供装置において、前記受信妨害対策手段は、使用者に対して、前記ナビゲーション部が前記GPS信号を受信して前記教示動作を行っている時に、前記特定のチャンネルを選局する操作を行わないようにさせる旨の報知を行うこと、を特徴とする車両用情報提供装置。
  4. 請求項1に記載の車両用情報提供装置において、前記受信妨害対策手段は、前記ナビゲーション部により検出される車両位置に基づいて、車両が現在走行している地域で受信可能なテレビ放送信号のうち、前記特定のチャンネルとは異なり且つ前記特定のチャンネルの放送局と同一系列の放送局のチャンネルである代替チャンネルが存在するか否かを判定するチャンネル判定手段を備えると共に、前記チャンネル判定手段により前記代替チャンネルが存在すると判定された場合には、使用者に対して、前記ナビゲーション部が前記GPS信号を受信して前記教示動作を行っている時に、前記特定のチャンネルに代えて前記代替チャンネルを選局することを促す旨の報知を行い、前記チャンネル判定手段により前記代替チャンネルが存在しないと判定された場合には、使用者に対して、前記ナビゲーション部が前記GPS信号を受信して前記教示動作を行っている時に、前記特定のチャンネルを選局する操作を行わないようにさせる旨の報知を行うこと、を特徴とする車両用情報提供装置。
  5. 請求項4に記載の車両用情報提供装置において、前記受信妨害対策手段は、前記チャンネル判定手段により前記代替チャンネルが存在すると判定された場合に、前記報知を行うことに加えて、前記ナビゲーション部が前記GPS信号を受信して前記教示動作を行っている時に、前記テレビ受信機に前記特定のチャンネルに代えて前記代替チャンネルを選局させること、を特徴とする車両用情報提供装置。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れかに記載の車両用情報提供装置において、前記受信妨害判定手段は、前記ナビゲーション部が前記GPS信号を受信している時に、前記テレビ受信機に前記特定のチャンネルを選局させ、その状況下での前記ナビゲーション部による前記GPS信号の受信状態を検出する第1の検出手段と、前記ナビゲーション部が前記GPS信号を受信している時に、前記テレビ受信機に前記特定のチャンネルとは異なる他のチャンネルを選局させ、その状況下での前記ナビゲーション部による前記GPS信号の受信状態を検出する第2の検出手段とを備えると共に、前記第1の検出手段により検出されたGPS信号の受信状態と前記第2の検出手段により検出されたGPS信号の受信状態とを比較して、その比較結果に基づき、前記テレビ受信機が前記特定のチャンネルを選局することにより前記ナビゲーション部における前記GPS信号の受信に妨害が生じるか否かを判定すること、を特徴とする車両用情報提供装置。
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