JP4096060B2 - 近接場光学顕微鏡及びそれを用いた偏光評価方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光導波路の欠陥観察などに使用できる、近接場光学顕微鏡及びそれを用いた偏光評価方法に関する。
従来、半導体レーザーダイオード、光集積回路、光変調器などに用いられている光導波路の観察は主にプリズムカプラーを用いた汎用の光学顕微鏡を用いて行われてきた。
図8は従来のプリズムカプラーによる光導波路の観察方法を模式的に示す図である。図8において、光導波路100のコア部100aにプリズムカプラー101を押し当てて、屈折率差を無くして光を取り出している。また、図8下部にその光導波路のコア部100a及びプリズムカプラー101の断面図を示している。光導波路を伝播する光103において、例えば、光導波路にある欠陥部104がある場合には、その欠陥による散乱光105がプリズムカプラー101を介して出射光105となり、汎用の光学顕微鏡で観察される。
しかしながら、最近の波長多重通信技術の発展により、それに用いる光導波路は、伝播させる光の波長よりも短い領域を、さらに高い空間分解能で観察する必要が生じてきた。光導波路の外観検査としては走査型電子顕微鏡や原子間力顕微鏡が用いられるようになってきたが、内部の欠陥や屈折率異常が光の伝播状態に与える影響については、光を用いて直接観察するしかない。
最近になり、近接場光学顕微鏡を用いた導波路−集光モードによる観察が報告され、光導波路の欠陥が散乱を引き起こすことが明らかになった(非特許文献1参照)。ここで、近接場光とは、光の波長よりも短い開口端へ入射するか又は出射する光であり、近年光波長以下の分解能を有する光源や、光波長よりも短い領域からへの光を検知するプローブとしての応用研究が推進されている。
S.Bourzeix他8名, "Near−field optical imaging of light propagation in a semiconductor waveguide structures",(1998),Appl.Phys.Lett.,Vol.73,pp.1035−1037
しかしながら、従来の光導波路の観察においては、プリズムカプラーなどを用いるために、光導波路を伝播させる光よりも短い分解能は得られないという課題がある。
また、近接場光学顕微鏡を用いた光導波路の観察により光導波路の欠陥が散乱を起こすことが報告されているが、従来の光ファイバーでは伝播する光の偏光状態が保持されないので偏光を検出できないという課題がある。
本発明は以上の点に鑑み、被観察物からの偏光を観察できる新規な近接場光学顕微鏡及びそれを用いた偏光評価方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の近接場光学顕微鏡は、偏光制御部及び偏光保持ファイバーを介して偏光光を被観察物へ入射する入射光学系と、被観察物を載置し走査する走査部ステージと、被観察物からの近接場光が入射され、近接場光信号を得る近接場光検出光学系と、走査部ステージを制御し、近接場光信号が入力される制御系と、を備え、近接場光検出光学系が、被観察物からの近接場光を検出するためにその先端を近接場光探針とした偏光保持ファイバープローブと、偏光保持ファイバープローブの出力側に配置される偏光子と、偏光子からの偏光を検出する光検知器と、から成り、入射光学系から被観察物に対し偏光光が入射され、被観察物からの近接場光の偏光成分を偏光保持ファイバープローブにより取り出し、偏光子で分離した偏光を光検出器で検出し、走査部ステージの位置データと光検知器により検出された近接場光信号データとにより被観察物からの偏光近接場光分布を得ることを特徴とする。
この構成によれば、偏光光を被観察物に入射させ、被観察物からの散乱光の偏光成分を偏光保持ファイバープローブにより取り出し、さらに偏光子で分離を行って偏光を検出する。この偏光の光強度分布は、偏光保持ファイバーを走査することにより得ることができる。
したがって、本発明の近接場光学顕微鏡によれば、偏光保持ファイバープローブを極小のプリズムカプラーとして用いることにより光の波長よりも短い領域を高い空間分解能で観察することができる。
また、上記構成において、好ましくは、偏光保持ファイバープローブの先端部がカンチレバーを兼ねるように構成され、さらに、制御部がカンチレバーの高さを検出するための高さ検出手段とを備え、高さ検出手段の出力が走査部ステージの制御部に入力されてフィードバック制御され、走査部ステージの位置データと高さデータとにより被観察物からの原子間力像を得る。
制御部の高さ検出手段は、好ましくは、レーザー光源とレーザー光源の検知器とから成る。また、制御部は、好ましくは、被観察物からの偏光近接場光分布と原子間力像を処理する画像処理部を備える。
上記構成によれば、偏光保持ファイバープローブの先端部がカンチレバーであるので、被観察物の高さデータから被観察物の高さ像をも得ることができる。また、被観察物の高さ像及び偏光近接場光像が、画像処理されるので利便性が向上する。
また、上記構成において、制御部は、好ましくは、偏光制御部及び偏光子の直線偏光を制御する。上記構成によれば、被観察物への入射光及び偏光保持ファイバープローブにより抽出された被観察物からの光の直線偏光を制御できる。したがって、被観察物内の欠陥や歪に起因する偏光を、精度よく検出することができる。
また、上記構成において、偏光保持ファイバープローブは、コアとクラッドとからなる光ファイバー構造に、さらにコアの両側に応力印加部が上記クラッド中に埋め込まれてなる。
また、本発明の近接場光学顕微鏡を用いた偏光評価方法は、偏光制御部及び偏光保持ファイバーを介して偏光光を被観察物へ入射する入射光源系と、先端を近接場光探針とした偏光保持ファイバープローブから被観察物からの近接場光を入射し偏光子を介して光検出器で偏光を検出して近接場光信号を得る近接場光検出光学系と、被観察物を載置し近接場光信号の入力を受ける制御系と、を備えた近接場光学顕微鏡を用いた偏光評価方法であって、偏光制御部及び偏光保持ファイバーを介して照射光源からの偏光光を被観察物に入射させ、被観察物からの近接場光の偏光成分を偏光保持ファイバープローブにより取り出し、偏光子で分離した偏光を光検出器で検出し、偏光の変化を観察することを特徴とする。
上記構成において、被観察物からの偏光は、好ましくは、被観察物からの欠陥又は歪に起因する偏光である。また、好ましくは、被観察物への入射偏光が直線偏光であり、被観察物から偏光保持ファイバープローブに入射されて出力する光が、さらに、偏光子により直線偏光制御される。
上記構成によれば、光導波路などの欠陥や歪に起因する偏光を、本発明の偏光を観察できる近接場光学顕微鏡を用いて光の波長以下の高分解能で検出できる。したがって、従来の方法では検出されず、影響がないものとして考えられていた光導波路近傍の欠陥や光の伝播状態に与える影響を、直接的、かつ鮮明に観察することができる。
これにより、光導波路などの欠陥などに関する詳細な情報を光導波路作製技術へフィードバックし、その作製技術の向上を図ることができる。
本発明の近接場光学顕微鏡によれば、被観察物からの偏光を光の波長よりも短い高い空間分解能で、非破壊で、観察できる近接場光学顕微鏡を提供することができる。
また、本発明の近接場光学顕微鏡を用いた偏光評価方法によれば、既存の技術では問題ないとされていた導波路近傍の欠陥が与えるわずかな影響を、光の波長よりも短い高分解能で観察することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。各図において同一又は対応する部材には同一符号を用いる。
最初に、本発明による第1の実施形態に係る近接場光学顕微鏡について説明する。
図1は、本発明に係る第1の実施の形態による近接場光学顕微鏡の構成を示す模式図である。図1において、近接場光学顕微鏡1は、入射光学系10と、被観察物2からの偏光した近接場光を検出する近接場光検出光学系20と、近接場光を検出する偏光保持ファイバープローブなどを制御する制御系30と、被観察物2を載置する走査ステージ3を含み構成されている。
入射光学系10は、照明光源11と、偏光制御部12と、偏光保持ファイバー13と、からなり、照明光源11からの偏光を、偏光制御部12及び偏光保持ファイバー13を介して被観察物2へ入射させる。
照明光源11は、例えばレーザー光源で、出射したレーザー光は、偏光制御部12によりその偏光が制御される。そして、レンズなどを介して偏光保持ファイバー13に入射する。レーザー光源の波長は、400nmから700nm程度の波長でよい。ここで、照明光源11として直線偏光のレーザー光源を用いれば、偏光制御部12は、省略することができる。
また、偏光制御部12は、偏光子やカプラーなどで構成されている。この偏光制御部12は、制御系30により制御されてもよい。
なお、偏光保持ファイバー13は接着剤4などで固定されている。また、この偏光保持ファイバー13の出射側は、レンズや屈折率を整合させる光学ジェルなどの集光部材5を介して被観察物2と結合されている。
図2は、本発明に用いる偏光保持ファイバーの構造を示す断面図である。
図に示すように、偏光保持ファイバー13は、コア13aとクラッド13bと被覆13cとからなる光ファイバー構造に、さらに、コア13aを中心とするXY座標のX軸方向で、かつ、コア13aの両側に円状の応力印加部13d,13dが、クラッド13b中に埋め込まれた構造であり、PANDAファイバー(Polarization AND Attenuation reducing opitical Fiber)とも呼ばれている。この偏光保持ファイバー13は、応力印加部13d,13dからの応力により、光が伝播するコア13a部分には屈折率の異方性が生じる。この際、進相軸(Y軸方向)と遅相軸(X軸方向)に平行な直線偏光成分は保持される。また、応力が引加されていないシングルモードファイバーでは、入射する光の直線偏光成分を保ちながら伝播させることができない
ここで、被観察物2は、走査ステージ3に載置されている。走査ステージ3は、被観察物2の平面走査(図1のX,Y方向参照)と、後述する偏光保持ファイバープローブ21の高さ方向走査(図1のZ方向参照)を行うために、微小距離の移動が可能な圧電素子などを用いたアクチュエータなどにより構成されている。このアクチュエータは、粗い位置決めを行うために、図示しないXYZステージをさらに備えていてもよい。
次に、被観察物からの近接場光を検出する近接場光検出光学系について説明する。
近接場光検出光学系20は、偏光保持ファイバープローブ21と、偏光子22と、光検知器23とからなっている。
偏光保持ファイバープローブ21は、偏光保持ファイバー13を用い、その先端が被観察物2に近接する近接場光探針となるように、その先端部21aが細く加工されている。被観察物2からの近接場光は、その偏光が保持されて偏光保持ファイバープローブ21を伝播し、偏光子22へ出射する。そして、偏光子22により所定の偏光成分だけが、光検
知器23に入射し、増幅される。
偏光保持ファイバープローブ21は、形状的には先端が折れ曲がったベンディングタイプのプローブとする。この偏光保持ファイバープローブ21は、後述するが、炭酸ガスレーザーを用いた溶融引き伸ばし法により製作することができる。そのとき先端21aを曲げることで原子間力顕微鏡のカンチレバーの役目を兼ねさせることが好適である。また、偏光子22は、偏光子やカプラーなどで構成されていて、制御系30により制御されてもよい。
上記の近接場光検出光学系は、偏光保持ファイバープローブ21を用いているので、被観察物2からの偏光を有する近接場光が、偏光保持ファイバープローブ21によりその偏光が保持されて偏光保持ファイバープローブ21を伝播し、偏光子22に出射する。偏光子22により所定の偏光成分だけが光検知器23へ入射し増幅されて、近接場光信号23aとなる。
光検知器23としては、上記の近接場光を検知できる高感度検知器を用いることが好ましい。例えば、光電子倍増管(フォトマルチプライヤ)やアバランシェフォトダイオードなどを使用できる。光検知器23は、S/N比(信号対雑音比)を向上させるために、雑音を減らすように、例えば、液体窒素やペルチェ素子を使用した冷却装置で冷却してもよい。
制御系30は、走査ステージ制御部31とパーソナルコンピュータなどからなる電子計算機32と画像処理装置33などを備えている。走査ステージ制御部31は、被観察物2の位置を走査すると共に、偏光保持ファイバープローブの先端部21aと被観察物2との高さ(Z)を一定に保つ制御を行う。このために、偏光保持ファイバープローブ21の先端部以外の所定部分には、その高さ(Z)を検出する高さ検出手段35を備えている。
この高さ検出手段35は、レーザー光源36とレーザー光源36の検知器であるフォトダイオード37とから構成されている。偏光保持ファイバープローブ21の先端部以外の所定部分へレーザ光源36を照射し、その反射レーザー光をフォトダイオード37で検知し、その出力37aが走査ステージ制御部31に入力される。そして、偏光保持ファイバープローブの先端部21aと被観察物2との高さ(Z)が一定となるようにフィードバック制御されている。
また、上記パーソナルコンピュータ32には、近接場光信号23aが入力される。この近接場光信号23aによるデータ及び上記走査データの平面(X,Y)データ、即ち位置データが、パーソナルコンピュータ31で画像処理され、被観察物2からの偏光による近接場光像が得られる。
さらに、フィードバック制御による上記高さ(Z)データ及び走査位置(X,Y)データ、即ち位置データがパーソナルコンピュータ31で画像処理されることにより被観察物2の表面高さ像、すなわち原子間力像が得られ、原子間力顕微鏡(AFM)として動作する。これにより、本発明の近接場光学顕微鏡1によれば、被観察物2からの偏光した近接場光像及び表面高さ像が得られる。
次に、本発明の近接場光学顕微鏡の動作について説明する。
被観察物2に照射される光は、照明光源11からの光が偏光制御部12により所定の偏光に制御され、偏光保持ファイバー13の一端に入射される。そして、偏光保持ファイバーの他端から出射した光が、被観察物2に入射される。被観察物2からの偏光成分は、偏光保持ファイバープローブ21により近接場光として検知され、その偏光成分が偏光保持ファイバープローブ21の出力側に配置された偏光子22で分離され、光検知器により増幅され近接場光信号23aとなる。この近接場光信号23aの強度分布は、被観察物2の走査(X,Y)により各測定点の近接場光信号23aを取得することで得られる。このため、本発明の近接場光学顕微鏡1は、偏光近接場光学顕微鏡として動作する。
この際、偏光保持ファイバープローブの先端部分21aは、被観察物2との高さ(Z)が、一定となるように走査ステージ制御部31によりフィードバック制御されているので、被観察物2の高さ像を得ることができる。
このように、本発明の近接場光学顕微鏡1は、偏光近接場光学顕微鏡及び原子間力顕微鏡として動作する。これにより、被観察物からの偏光を、近接場光で光の波長以下の高分解能で観察することができる。また、被観察物の高さ像を同時に得ることができる。したがって、近接場光像と高さ像を対比することにより、被観察物からの偏光の発生箇所を容易に観察できる。
次に、本発明の近接場光学顕微鏡による偏光評価方法に係る第2の実施の形態を示す。ここで、偏光評価の被観察物2としては、故意に欠陥を導入した光導波路40を例として説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態の近接場光学顕微鏡を用いた偏光評価方法に用いる故意に欠陥を導入した光導波路を模式的に示す図であり、(a)は光導波路に欠陥を導入する斜視図、(b)は、欠陥導入部の拡大平面図である。
図において、被観察物2である光導波路40は、光導波路となるコア部40aとクラッド部40bとから成る。そのクラッド部40bに、ビッカース硬度計のダイヤモンド圧子42を用いて圧痕(インデンテーション)43を打ち込んで、光導波路となるコア部40a近傍に欠陥44を導入している。なお、この欠陥44は、コア部40aの右側面に導入されるものとして、以下説明する。
上記光波路近傍に欠陥を導入した光導波路40を、図1に示す本発明の近接場光学顕微鏡1を用いて観察する偏光評価方法について説明する。
図4は、偏光近接場光学顕微鏡像の模式図であり、それぞれ、(a)は入射光が水平偏光(TE)波の場合を、(b)は入射光が垂直偏光(TM)波の場合を示している。
図において、入射光45は、圧痕43が導入された光導波路のコア部40aに入射し、その出力光が偏光子22(図1参照)により取り出される際の様子を示している。図では、入射光45の直線偏光を水平偏光波46,垂直偏光波47とし、また、偏光子22の取り込み偏光48が0°,偏光子22の取り込み偏光49を90°として示している。
図4(a)は、入射光45が水平偏光46の場合であり、偏光子による取り込み偏光48,49が0°及び90°の場合を示している。
いずれの取り込み偏光48,49の場合も、光導波路のコア部40aにおいて、近接場光50の欠陥近傍光50a及び欠陥のない領域50bの近接場光強度分布は、ほぼ同じである。これは、水平偏光46と、欠陥44が同一面にないためである。
これに対して、図4(b)は入射光45が垂直偏光47の場合であり、偏光子による取り込み偏光48,49が0°及び90°の場合を示している。入射偏光が垂直偏光47の場合は、取り込み偏光48が0°の条件で圧痕43による欠陥44に近い側50aで近接場光の強度が強くなり、欠陥44のない領域50bでの光強度が弱くなる。一方、取り込み偏光49が90°の条件では、欠陥44に近い側50aで近接場光50の強度が弱くなり、欠陥44のない領域50bでの近接場光50の強度が強くなる。
この現象は、上記の水平偏光46の場合とは異なり、垂直偏光47と、欠陥44が同一面にあるためである。これにより、垂直偏光47が、欠陥44とが相互干渉し、近接場光50の強度が変化する。
このようにして、偏光保持ファイバープローブ21を近接場光への極小プリズムカプラ
ーとして用いることで、光導波路40に欠陥44がある場合に、欠陥44における偏光の変化を光導波路40に生じる近接場光50の偏光強度変化として検出することができる。このため、光の波長よりも短い領域を高い空間分解能で観察することができる。
ここで、偏光保持ファイバープローブ21の大きさ、即ち分解能は10nm〜30nmとすることができるので、通常の光学顕微鏡の場合の波長オーダー(例えば、0.5μm)よりも、著しく高い分解能を得ることができる。したがって、光導波路40に生じている欠陥44の発生個所やその数を、直ちに判別することができる。
また、この際、欠陥44における偏光変化は入射光の偏光制御部12及び偏光子22による取り込み偏光により調節することができる。また、偏光制御部12、偏光子22及び画像の記録やデータ処理は、制御系30のパーソナルコンピュータにより迅速に行うことができる。
上述した本発明に係る第2の近接場光学顕微鏡を用いた偏光評価方法の実施形態においては、光導波路の場合について説明した。
さらに、光導波路以外には、光通信用の発光・受光素子,波長分波・合波素子,光スイッチング素子,光演算用集積回路,フォトニクス結晶などに生じる欠陥や歪を偏光評価方法により評価することができる。
これにより、本発明の近接場光学顕微鏡を用いた偏光評価方法によれば、外観検査では観察することができない内部の亀裂や、光の伝播に影響を与える屈折率分布変化のような、形状からは観察できない欠陥や歪に起因する偏光を観察することができる。具体的には光導波路や光集積回路の研究や製品検査に用いることができる。
実施例1として、本発明による近接場光学顕微鏡1を製作した。図1を参照して、その主要部分について説明する。
入光光学系10において、照明光源11として半導体レーザーダイオード励起によるNd:YAGレーザーによる第2次高調波(波長532nm)を用い、偏光制御部12において直線偏光を得て、偏光保持ファイバー13に入光させた。この偏光保持ファイバー13は、直径125μmの石英製のPANDAファイバーであり、Geを添加したコア部の直径が3.5μm±1μm、B2 3 を添加した応力引加部の直径が40μmである。走査ステージ3には、平板型ピエゾスキャナーを用い、X,Y,Z方向の走査を行った。
近接場光検出光学系20の偏光保持ファイバープローブ21は、上記の偏光保持ファイバー13と同じPANDAファイバーを用い、その先端部21aを炭酸ガスレーザーを用いた溶融引き伸ばし法により製作した。
図5は、溶融引き伸ばし法による、(a)偏光保持ファイバープローブ21の製作方法を模式的に示す図と、(b)製作した偏光保持ファイバープローブの先端部21aの拡大写真である。
図5(a)に示すように、炭酸ガスレーザー60の焦点60aにPANDAファイバー13Aを通すことで熱溶融させ、下方へ引き伸ばすことで先鋭化した(図5(a)の下向き矢印↓参照)。そのとき先端を曲げることで原子間力顕微鏡のカンチレバーの役目を果たさせた(図5(a)の右側の図参照)。このようにして製作した偏光保持ファイバープローブの先端部21aの表面は、スパッター装置によりCo,Al,Auをそれぞれ、数nm、数100nm、数100nmの厚さに斜め蒸着し、反射層とした(図5(b)参照)。
上記のようにして製作した偏光保持ファイバープローブ21の偏光度は、プローブになっていない他端へ、半導体レーザーダイオード励起のNd:YAGレーザーによる2倍波(波長:532nm)を入射させ、先端部21aから出てくる光を観察することで評価した。直接観察する方法及び透過光を集光し検出器で計測する方法で行い、X−Y方向の直線偏光(図2参照)が得られることを確認した。また、30:1の良好な偏光度が得られた。
次に、上記実施例1の近接場光学顕微鏡を用いて、図3で説明した光導波路の観察を行った。
被観察物2である有機光導波路40は、シリコン(Si)基板上に、スピンコート法、光リソグラフィ法、そして反応性イオンエッチング法などを用いて作製した。有機光導波路40の材料は重水素化フッ素化ポリメチルメタクリレート(d−PFMA)であり、クラッド部40bを含めた膜厚は25μmであり、導波路となるコア部40aの幅及び厚さは6μmである。そして、欠陥からの影響を調べるために、試料表面側から光導波路のコア部40a近傍にビッカース硬度計の圧子42を用いて圧痕43を打ち込んだ。打ち込み時の配置は、圧子42の菱面が導波路に平行になるように打ち込み、コア部40aの右側面に欠陥44を導入した(図3参照)。
また、有機光導波路40は、作製後に光導入部を除いて観察する領域のみを再度エッチングし、この部分に偏光保持ファイバープローブ21を接近させ観察を行った。また、偏光保持ファイバー13の偏光出力の被観察物となる有機光導波路40への導光は、偏光保持ファイバー13の出力端を有機光導波路40に直結することで行った。具体的には、半導体励起Nd:YAGレーザー(波長532nm)からの光を入射させ、偏光保持ファイバー13の調芯後、屈折率を整合させる光学ジェル5を界面に塗布し、低収縮エポキシ系接着剤4で偏光保持ファイバー13を固定した。
この有機光導波路を本発明の近接場光学顕微鏡1で観察したところ、上記本発明の近接場光学顕微鏡による偏光評価方法に係る第2の実施の形態で説明したように、圧痕43による欠陥44の周囲で各偏光の伝播強度が変化していることがわかった(図3及び図4参照)。
図6は、実施例2の有機光導波路の近接場光学顕微鏡像を示す写真であり、それぞれ、(a)は表面高さ像、(b)は入射光が水平偏光で取り込み偏光が0°のときの偏光近接場光像、(c)は入射光が水平偏光で取り込み偏光が90°のときの偏光近接場光像、(d)は入射光が垂直偏光で取り込み偏光が0°のときの偏光近接場光像、(e)は入射光が垂直偏光で取り込み偏光が90°のときの偏光近接場光像を示している。
図6(a)の表面高さ像からは、上部水平方向の光導波路のコア部40aと、圧痕43の大きさは一辺約40μmの正方形であることが分かるが、圧痕43自身は光導波路のコア部40aにかかっておらず、外観からは影響が無いと判断される状態である。
また、図6(b)及び(c)から明らかなように、入射光45が水平偏光(TE)46の条件では、取り込み偏光48,49が0°及び90°の何れにおいても圧痕43に近い部分50aと遠い部分50bで近接場光50の強度に違いが無いことが分かる。
それに対して入射光45が垂直偏光(TM)47の条件では、取り込み偏光48が0°のときには、圧痕43による欠陥44に近い側50aで光の強度が強く、遠い側50bでは、近接場光50の強度が弱くなっていることが分かる(図6(d)参照)。
一方、取り込み偏光49が90°のときは、圧痕43による欠陥44に近い側50aで光の強度が弱く、遠い側50bでは近接場光50の強度が強くなり、取り込み偏光48が0°の場合の光強度分布とは、逆転していることが分かる(図6(e)参照)。ここで、注目すべき点は、図6(d)及び(e)で、その光強度分布が反転していることである。従来の光ファイバーではファイバー内の偏光が保持されないので、このような光強度分布が観察できなかった。
(比較例)
実施例2で説明した有機光導波路40を汎用の光学顕微鏡により観察した。図7は、比較例による有機光導波路40の汎用光学顕微鏡像を示す写真である。
図から明らかなように、左右に横断している細い線が有機光導波路のコア部40aであり、幅は6μmである。また、中央の正方形部分が圧痕43であり、その大きさは一辺約40μmの正方形で、それ自身は有機光導波路40のコア部40aにかかっておらず、外観からは影響が無いと判断される状態である。このように汎用光学顕微鏡による外観観察では、圧痕43により導入した欠陥44よる有機光導波路40への影響を観察することができなかった。
以上の実施例及び比較例から明らかなように、本発明の近接場光学顕微鏡及びその偏光評価方法によれば、従来の汎用光学顕微鏡による外観観察、原子間力顕微鏡による表面高さ像、シングルモードファイバープローブを用いた近接場光学顕微鏡の何れによっても観察することができなかった欠陥からの影響を鮮明に観察することができる。
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれることはいうまでもない。上述した実施形態においては、主として直線偏光について説明したが、楕円偏光や円偏光を利用することも可能である。
本発明に係る第1の実施の形態による近接場光学顕微鏡の構成を示す模式図である。 本発明に用いる偏光保持ファイバーの構造を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の近接場光学顕微鏡を用いた偏光評価方法に用いる故意に欠陥を導入した光導波路を模式的に示す図であり、(a)は光導波路に欠陥を導入する斜視図、(b)は欠陥導入部の拡大平面図である。 偏光近接場光学顕微鏡像の模式図であり、それぞれ、(a)は入射光が水平偏光(TE)波の場合を、(b)は入射光が垂直偏光(TM)波の場合を示している。 (a)は偏光保持ファイバープローブ21の溶融引き伸ばし法による製作方法を模式的に示す図であり(b)はこの方法により製作した偏光保持ファイバープローブの先端部の拡大写真である。 実施例2の有機光導波路の近接場光学顕微鏡像による写真を示す図であり、それぞれ、(a)は表面高さ像、(b)は入射光が水平偏光で取り込み偏光が0°のときの偏光近接場光像、(c)は入射光が水平偏光で取り込み偏光が90°のときの偏光近接場光像、(c)は入射光が垂直偏光で取り込み偏光が0°のときの偏光近接場光像、(d)は入射光が垂直偏光で取り込み偏光が90°のときの偏光近接場光像を示している。 比較例による有機光導波路の汎用光学顕微鏡像を示す写真である。 従来のプリズムカプラーによる光導波路の観察法を模式的に示す図である。
符号の説明
1:近接場光学顕微鏡
2:被観察物
3:走査ステージ
4:接着剤
5:集光部材(光学ジェル)
10:入射光学系
11:照明光源
12:偏光制御部
13,13A:偏光保持ファイバー(PANDAファイバー)
13a:コア
13b:クラッド
13c:被覆
13d:応力引加部
20:近接場光検出光学系
21:偏光保持ファイバープローブ
21a:偏光保持ファイバープローブの先端部
22:偏光子
23:光検知器
23a:近接場光信号
30:制御系
31:走査ステージ制御部
32:電子計算機(パーソナルコンピュータ)
33:画像処理装置
35:高さ検出手段
36:レーザ光源
37:検知器(フォトダイオード)
37a:検知器(フォトダイオード)出力
40:光導波路(有機光導波路)
40a:光導波路(有機光導波路)のコア部
40b:光導波路(有機光導波路)のクラッド部
42:圧子
43:圧痕
44:欠陥
45:入射光
46:水平(TE)偏光
47:垂直(TM)偏光
48:取り込み偏光(0°)
49:取り込み偏光(90°)
50:近接場光
50a:欠陥近傍の近接場光
50b:欠陥のない領域の近接場光
60:炭酸ガスレーザー
60a:焦点

Claims (9)

  1. 偏光制御部及び偏光保持ファイバーを介して偏光光を被観察物へ入射する入射光学系と、
    上記被観察物を載置し走査する走査部ステージと、
    上記被観察物からの近接場光が入射され、近接場光信号を得る近接場光検出光学系と、
    上記走査部ステージを制御し、上記近接場光信号が入力される制御系と、を備え、
    上記近接場光検出光学系が、上記被観察物からの近接場光を検出するためにその先端を近接場光探針とした偏光保持ファイバープローブと、該偏光保持ファイバープローブの出力側に配置される偏光子と、該偏光子からの偏光を検出する光検知器と、から成り、
    上記入射光学系から上記被観察物に対し偏光光が入射され、上記被観察物からの近接場光の偏光成分を上記偏光保持ファイバープローブにより取り出し、上記偏光子で分離した偏光を上記光検出器で検出し、上記走査部ステージの位置データと上記光検知器により検出された近接場光信号データとにより被観察物からの偏光近接場光分布を得ることを特徴とする、近接場光学顕微鏡。
  2. 前記偏光保持ファイバープローブの先端部がカンチレバーを兼ねるように構成され、さらに、前記制御部が上記カンチレバーの高さを検出するための高さ検出手段備え、上記高さ検出手段の出力が前記走査部ステージの制御部に入力されてフィードバック制御され、前記走査部ステージの位置データと上記高さデータとにより前記被観察物からの原子間力像を得ることを特徴とする、請求項1に記載の近接場光学顕微鏡。
  3. 前記制御部の前記高さ検出手段が、レーザー高原と該レーザー高原の検出器とから成ることを特徴とする、請求項2に記載の近接場光学顕微鏡。
  4. 前記制御部が、前記被観察物からの前記偏光近接場光分布と前記原子間力像を処理する画像処理部を備えることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の近接場光学顕微鏡。
  5. 前記制御部が、前記偏光制御部及び偏光子の直線偏光を制御することを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載の近接場光学顕微鏡。
  6. 前記偏光保持ファイバープローブは、コアとクラッドとからなる光ファイバー構造に、さらに上記コアの両側に応力印加部が上記クラッド中に埋め込まれてなることを特徴とする、請求項1に記載の近接場光学顕微鏡。
  7. 偏光制御部及び偏光保持ファイバーを介して偏光光を被観察物へ入射する入射光源系と、先端を近接場光探針とした偏光保持ファイバープローブから上記被観察物からの近接場光を入射し偏光子を介して光検出器で偏光を検出して近接場光信号を得る近接場光検出光学系と、上記被観察物を載置し上記近接場光信号の入力を受ける制御系と、を備えた近接場光学顕微鏡を用いた偏光評価方法であって、
    上記偏光制御部及び上記偏光保持ファイバーを介して上記照射光源からの偏光光を上記被観察物に入射させ、該被観察物からの近接場光の偏光成分を偏光保持ファイバープローブにより取り出し、偏光子で分離した偏光を上記光検出器で検出し、偏光の変化を観察することを特徴とする、近接場光学顕微鏡を用いた偏光評価方法。
  8. 前記被観察物からの偏光が、前記被観察物からの欠陥又は歪に起因する偏光であることを特徴とする、請求項に記載の近接場光学顕微鏡を用いた偏光評価方法。
  9. 前記被観察物への入射偏光が直線偏光であり、前記被観察物からの前記偏光保持ダイバープローブに入射されて出力する光が、さらに、前記偏光子により直線偏光制御されることを特徴とする、請求項又はに記載の近接場光学顕微鏡を用いた偏光評価方法。
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