JP4094187B2 - 蓄電装置の残容量検出装置 - Google Patents

蓄電装置の残容量検出装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓄電装置の残容量を検出する蓄電装置の残容量検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両走行用の駆動源としてエンジンの他にモータを備えたハイブリッド車両が知られている。
このハイブリッド車両の一種に、モータをエンジンの出力を補助する補助駆動源として使用するパラレルハイブリッド車がある。このパラレルハイブリッド車は、例えば、加速時においてはモータによってエンジンの出力をアシストし、減速時においては、減速回生によってバッテリ等への充電を行うなど、様々な制御を行い、バッテリの残容量を確保しつつ運転者の要求を満足できるようになっている。
【0003】
このバッテリの残容量を検出する方法として、バッテリ電流を積算して残容量を算出する方法がある。これは、所定のタイミングでバッテリ電流を検知して、この値を積算して残容量を検出する方法である。
しかし、バッテリ電流を検知する電流センサの精度が悪い場合、検知された電流値には誤差が生じることとなる。上述したように、本方法ではバッテリの残容量はこの電流値を積算して得られるものであるから、電流値と共に誤差をも積算することとなり、この結果、算出される残容量の値には大きな誤差が含まれることとなる。このように、電流積算による残容量の算出は、算出された残容量の値に誤差が生じてしまうため、残容量の検出精度が悪い。
【0004】
また、上述した電流積算によるバッテリ残容量検出方法の他に、バッテリの開放電圧からバッテリ残容量を検出する方法がある。
具体的には、バッテリ電流、バッテリ電圧を所定の間隔で複数サンプリングし、これらのサンプリングデータをもとに、バッテリ電流=0の時のバッテリ電圧、即ち開放電圧を求める。そして、バッテリ固有の残容量―開放電圧特性から、上述の開放電圧に対応する残容量を検出する。
この残容量検出方法は、前述した電流積算による残容量検出に比べ、残容量検出精度が高いという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したバッテリの開放電圧からバッテリ残容量を検出する方法は、バッテリ電流の変化量が大きい期間、例えば図7の時刻T1〜T2、T3〜T4の期間においては、開放電圧を正確に検出することができ、残容量検出に有効に活用することができるが、一方、バッテリ電流が一定である期間、例えば図7の時刻T2〜T3の期間においては、開放電圧の推定が困難となり、残容量を検出することが不可能となる。この結果、バッテリ電流が一定である期間においては、残容量の検出ができないという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、残容量の検出精度を向上させた蓄電装置の残容量検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は、蓄電装置(実施形態では、バッテリ1)の電流(実施形態では、バッテリ電流Ibatt)、電圧(実施形態では、バッテリ電圧Vbatt)を、所定の間隔でサンプリングするサンプリング手段(実施形態では、ステップS1)と、前記サンプリング手段によってサンプリングされた前記蓄電装置の電流、電圧から、前記蓄電装置の開放電圧(実施形態では、バッテリ1の開放電圧OCV)を推定する開放電圧推定手段(実施形態では、ステップS4)と、前記開放電圧推定手段によって推定された前記開放電圧から前記蓄電装置の残容量を検出する第1の残容量検出手段(実施形態では、ステップS5)と、前記サンプリングされた電流を積算して前記蓄電装置の残容量を検出する第2の残容量検出手段(実施形態では、ステップS10)と、前記サンプリング手段によってサンプリングされた前記蓄電装置の電流の時間変化が第1の基準値以上であった場合(実施形態では、電流の変化量が0.5(A)よりも小さいサンプリング数Pが、全サンプリング数nに対して占める割合Mが、50%以下であった場合)に、前記第1の残容量検出手段を選択し、前記蓄電装置の電流の時間変化が前記第1の基準値よりも小さかった場合(実施形態では、電流の変化量が0.5(A)よりも小さいサンプリング数Pが、全サンプリング数nに対して占める割合Mが、50%より大きかった場合)に、前記第2の残容量検出手段を選択する選択手段(実施形態では、ステップS6)とを具備することを特徴とする。
【0007】
このように、バッテリ電流の変化量が小さく、バッテリ電圧、バッテリ電流のサンプリングデータから開放電圧の推定が不可能となる領域では、開放電圧によって残容量を検出する第1の残容量検出手段から、電流積算によって残容量を検出する第2の残容量検出手段へと残容量検出手段を切り替える。
これにより、バッテリ電流の変化量に応じて、適切な残容量検出手段によって残容量の検出が行われるため、蓄電装置の残容量の検出精度を向上させることができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、蓄電装置(実施形態では、バッテリ1)の電流(実施形態では、バッテリ電流Ibatt)、電圧(実施形態では、バッテリ電圧Vbatt)を、所定の間隔でサンプリングするサンプリング手段(実施形態では、ステップS1)と、前記サンプリング手段によってサンプリングされた前記蓄電装置の電流、電圧から、前記蓄電装置の開放電圧(実施形態では、バッテリ1の開放電圧OCV)を推定する開放電圧推定手段と、前記開放電圧推定手段によって推定された前記開放電圧から前記蓄電装置の残容量を検出する残容量検出手段(実施形態では、ステップS5)とを有する蓄電装置の残容量検出装置であって、更に、前記開放電圧推定手段は、前回推定された開放電圧が存在する場合においては、前回推定された該開放電圧をサンプリングされた電圧の一つとして、サンプリングされた前記蓄電装置の電流、電圧とから前記蓄電装置の開放電圧を推定する(実施形態では、ステップS7及びステップS8)ことを特徴とする。
【0009】
このように、前回蓄電装置の残容量を検出するのに用いた開放電圧を、前記サンプリングデータに加えることにより、バッテリ電流の変化が少ない領域においても開放電圧を推定することが可能となり、この推定開放電圧に対応する残容量の値を、残容量―開放電圧特性のグラフより検出することができる。
これにより、バッテリ電流の変化量に応じて、適切な残容量検出手段によって残容量の検出が行われるため、蓄電装置の残容量の検出精度を向上させることができる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、蓄電装置(実施形態では、バッテリ1)の電流(実施形態では、バッテリ電流Ibatt)、電圧(実施形態では、バッテリ電圧Vbatt)を、所定の間隔でサンプリングするサンプリング手段(実施形態では、ステップS1)と、前記サンプリング手段によってサンプリングされた前記蓄電装置の電流の時間変化が第1の基準値以上(実施形態では、電流の変化量が0.5(A)よりも小さいサンプリング数Pが、全サンプリング数nに対して占める割合Mが、20%以下)であった場合に、前記サンプリング手段によってサンプリングされた前記蓄電装置の電流、電圧から、前記蓄電装置の開放電圧を推定する第1の開放電圧推定手段(実施形態では、ステップS4)と、前記第1の開放電圧推定手段によって推定された前記開放電圧から、前記蓄電装置の残容量を検出する第1の残容量検出手段(実施形態では、ステップS5)と、前記蓄電装置の電流の時間変化が前記第1の基準値未満(実施形態では、電流の変化量が0.5(A)よりも小さいサンプリング数Pが、全サンプリング数nに対して占める割合Mが、20%より大きく)であり、第2の基準値以上(実施形態では、電流の変化量が0.5(A)よりも小さいサンプリング数Pが、全サンプリング数nに対して占める割合Mが、50%以下)であった場合に、前記サンプリング手段によってサンプリングされた前記蓄電装置の電流、電圧と、前回推定された開放電圧とから、開放電圧を推定する第2の開放電圧推定手段(実施形態では、ステップS7及びステップS8)と、前記第2の開放電圧推定手段によって推定された前記開放電圧から前記蓄電装置の残容量を検出する第3の残容量検出手段(実施形態では、ステップS9)と、前記サンプリング手段によってサンプリングされた前記蓄電装置の電流の時間変化が前記第2の基準値未満(実施形態では、電流の変化量が0.5(A)よりも小さいサンプリング数Pが、全サンプリング数nに対して占める割合Mが、50%より大きい)であった場合に、前記サンプリング手段によってサンプリングされた前記蓄電装置の電流を積算して前記蓄電装置の残容量を検出する第2の残容量検出手段(実施形態ではステップS10)とを具備することを特徴とする。
【0011】
このように、蓄電装置の電流変化に応じて、適切な残容量検出手段によって残容量の検出が行われるため、蓄電装置の残容量の検出精度を向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1はパラレルハイブリッド車両において適応した実施形態を示している。この図において、符号1は高圧系のバッテリであり、複数のセルを直列に接続したモジュールを1単位として、更に複数個のモジュールを直列に接続して構成されている。
符号2はパワードライブユニットであり、スイッチング素子が2つ直列接続されたものが3つ並列接続されて構成されている。
【0013】
符号3は燃料の燃焼エネルギーで作動するエンジンであり、符号4はエンジン3と併用して用いられ、電気エネルギーで作動するモータである。エンジン3及びモータ4の両方の駆動力は、オートマチックトランスミッションあるいはマニュアルトランスミッションよりなるトランスミッション(図示せず)を介して駆動輪(図示せず)に伝達される。また、ハイブリッド車両の減速時には、駆動輪からモータ4に駆動力が伝達され、モータ4は発電機として機能していわゆる回生制動力を発生し、バッテリ1の充電を行う。なお、駆動用のモータ4とは別に、バッテリ1の充電用の発電機を備える構成としてもよい。
【0014】
モータ4の駆動及び回生は、モータ制御装置6からの制御指令を受けてパワードライブユニット2により行われる。具体的には、パワードライブユニット2内部のスイッチング素子がモータ制御装置6によってオン、オフされることにより、バッテリ1からの電力が三相線を介してモータ2に供給されたり、あるいは、モータ2の回生電力がバッテリ1に供給される。
【0015】
符号5はバッテリ制御装置であり、バッテリ電圧Vbatt、バッテリ電流Ibatt、バッテリ温度Tbattを所定のタイミングで検知しており、これらの値からバッテリ1の残容量SOCの検出を行う。
【0016】
符号7は、エンジン制御装置であり、エンジン回転数NE、車速等を所定期間毎にモニタして、モータ回生や、アシスト、減速などのモードを判断する。また同時に、エンジン制御装置7は、上述のモード判定の結果と、バッテリ制御装置5から送信された残容量SOCからアシスト/回生量の決定を行う。
なお、バッテリ制御装置5、モータ制御装置6、エンジン制御装置7は、CPU(中央演算装置)およびメモリにより構成され、制御装置の機能を実現するためのプログラムを実行することによりその機能を実現させる。
【0017】
また、符号8はノイズカットフィルタであり、バッテリ1の電圧を検知する電圧センサ及びバッテリ1の電流を検知する電流センサの近傍に設置されている。このノイズカットフィルタ8によって、外部からのノイズをカットすることができ、これにより上述の電圧センサ、電流センサは正確な電圧、電流を検知することができる。
【0018】
次に、上述した構成からなる本発明の第1の実施形態によるバッテリ1の残容量検出について図4を参照して詳細に説明する。なお、以下に述べる各処理は、全てバッテリ制御装置5が行うものとする。
【0019】
まず図4のステップS1において、図1におけるバッテリ制御装置5は、バッテリ電圧Vbatt、バッテリ電流Ibatt、バッテリ温度Tbattとを所定の間隔でn個サンプリングする。ここで、サンプリング数nは予めバッテリ制御装置5に設定されている値であり、任意に決定できる。
次にバッテリ制御装置5は、バッテリ電圧Vbatt、バッテリ電流Ibatt、バッテリ温度Tbattのサンプリングデータが任意に設定されているサンプリング数nに達すると、ステップS2に移行する。
【0020】
ステップS2では、検知されたバッテリ電流Ibattの変化量が0.5(A)以下であるサンプリングデータの個数Pを抽出する。具体的には、N番目(N:任意の整数)に検知されたバッテリ電流IbattからN−1番目に検知されたバッテリ電流Ibattとの電流差が、0.5(A)以内であるサンプリングデータ数Pを抽出する。
【0021】
次にステップS3において、電流変化量の小さいサンプリングデータ数Pが全体のサンプリング数nにおける割合Mを算出し、算出された値が第2の基準値よりも大きいか否かを判別する。具体的には以下に示した式によって判別される。
M=(P/n)*100>20(%) (1)
【0022】
(1)式において、PはステップS2において検出されたバッテリ電流Ibattの変化量が0.5(A)以下であるサンプリングデータ数である。また、nは、ステップS1において、予め設定されているサンプリング数である。
そして、ステップS2で検出したサンプリングデータ数Pを、全体のサンプリング数nで割ることにより、電流変化量ΔIの小さいサンプリングデータ数Pが全体のサンプリング数nにおける割合M、即ち電流値安定度Mを算出する。
【0023】
なお、この電流値安定度Mの値が大きいほど、バッテリ電流Ibattの時間変化量が小さいことを示している。
そして、このように算出された電流値安定度Mの値が第2の基準値の20(%)以下であった場合、即ち、バッテリ電流Ibattの時間変化量が比較的大きかった場合は、ステップS4に移行し、電流値安定度Mの値が20(%)より大きかった場合、即ち、バッテリ電流Ibattの変化量が比較的小さかった場合は、ステップS6に移行する。
【0024】
ステップS4では、ステップS1で検知されたバッテリ電流Ibatt、バッテリ電圧Vbattを電流―電圧グラフにプロットする。即ち、同時刻に検知したバッテリ電流Ibattとバッテリ電圧Vbattを一組の座標として、(Ibatt,Vbatt)とし、X軸をバッテリ電流Ibatt、Y軸をバッテリ電圧Vbattとした電流―電圧特性のグラフ(図2参照)にプロットする。
【0025】
そして、全てのサンプリングデータについてプロットが完了すると、プロットした座標の漸近線Bを求め、この漸近線BがY軸と接する点、即ちY切片の値E0を検出する。このY切片の値E0は、バッテリ電流Ibatt=0におけるバッテリ電圧Vbattの値、即ち、バッテリ1の開放電圧OCVを意味する。
このように、漸近線BのY切片を開放電圧OCVとして検出する。
【0026】
次に、ステップS5では、ステップS4において検出した開放電圧OCVに対応する残容量SOCを、残容量―開放電圧特性から検出する。図5にバッテリ1の残容量―開放電圧特性を示す。この図において、X軸は残容量SOCであり、単位は(%)である。また、Y軸は開放電圧OCVであり、単位は(V)である。そして、エンジン制御装置5は、ステップS4において検出された開放電圧OCVに対応する残容量SOCを図5に示したグラフから検出する。
【0027】
なお、この残容量―開放電圧特性は、バッテリ1の温度によって異なるため、バッテリ制御装置5は各温度におけるこの残容量―開放電圧特性を記憶している。そして、ステップS1において検知されたバッテリ温度Tbattに対応する残容量―開放電圧特性を選択する。
【0028】
ステップS5によって残容量SOCが検出されると、バッテリ制御装置5は検出された残容量SOCを、モータ制御装置6に出力する。そして、検出されたバッテリ1の残容量SOCはハイブリッド車両を制御するための重要なパラメータの一つとして、各制御装置で参照される。
【0029】
一方、ステップS3において、電流値安定度Mが20(%)よりも大きかった場合は、ステップS6へ移行する。
ステップS6では、更に、上述の電流値安定度Mが50(%)より大きいか否かを判断する。そして、電流値安定度Mが50(%)以下の場合は、ステップS7に移行し、電流値安定度Mが50(%)より大きかった場合は、ステップS10へ移行する。
【0030】
ステップS7では、ステップS4の処理同様に、ステップS1で検知されたバッテリ電流Ibatt、バッテリ電圧Vbattを電流―電圧グラフにプロットする処理が行われる。このとき、ステップS7においては、ステップS1において検知されたバッテリ電流Ibatt、バッテリ電圧Vbattのデータに、前回の残容量検出に使用された開放電圧OCVの値がサンプリングデータの一つとして加えられる。
【0031】
そして、全てのサンプリングデータについてプロットが完了すると、ステップS8に移行し、ステップS7でプロットした座標の漸近線Bを求め、この漸近線BがY軸と接する点、即ちY切片の値E0を検出する。なお、このY切片の値E0は、前回の残容量検出に使用された開放電圧SOCの値とは、少々異なる値となる。これは、前回の開放電圧SOCと、今回検知したサンプリングデータとから漸近線Bを新たに求めたためである。
そして、新たに求められた漸近線がY軸に接する点、即ちY切片E0が、今回の開放電圧OCVとして検出される。
【0032】
そして、ステップS9において、ステップS8で検出した開放電圧OCVに対応する残容量SOCを、上述したステップS5の処理と同様に、図5に示すバッテリ1の残容量―開放電圧特性から検出する。
【0033】
一方、ステップS6において、電流値安定度Mが50(%)よりも大きかった場合は、ステップS10へ移行する。
ステップS9では、ステップS1で検知されたバッテリ電流Ibattを積算することにより単位時間あたりの残容量ΔSOCを算出し、この値に温度係数αを乗ずる。この温度係数αは、例えば図6に示すような曲線で描かれ、ある所定の温度を超えると、温度係数αの値は一定となる。従って、ステップS1で検知されたバッテリ温度Tbattから、対応する温度係数αを求め、その値を前述で求めた単位時間あたりの残容量ΔSOCに乗ずる。
【0034】
更に、単位時間あたりの残容量ΔSOCに対応する温度係数αを乗じたものを、前回検出されたバッテリ1の残容量SOCに加算する。これにより、現在のバッテリ1の残容量を算出する。
なお、電流積算によって残容量を検出する場合は、例えば図3に示すようなサンプリングデータが得られた時である。図3において、バッテリ電流Ibattの値は、ほとんど変化していない。このような、電流―電圧プロットでは、漸近線は無限大となってしまい、このため漸近線からY切片の値、即ち開放電圧OCVの値を検出することができない。
【0035】
このような場合は、上述したように電流積算により残容量を検出する。なお、本実施形態では、電流値安定度Mが50(%)より大きな値となれば、図2に示したような状態であるとみなし、電流積算による残容量検出を行うように設定している。
【0036】
上述したように、電流値安定度Mの値に応じて残容量SOCの検出方法をかえることにより、その電流変化の状態に最も適した検出方法を選択することができる。これにより、最も誤差の少ない正確な残容量を検出することができる。
【0037】
次に、車両が停車中で、バッテリ電流Ibattが流れていない状態におけるバッテリ1の残容量検出について説明する。
まず、車両の走行中と同様に、バッテリ制御装置5は所定のタイミングでバッテリ電流Ibatt、バッテリ電圧Vbatt、バッテリ温度Tbattを検知する。しかし、車両の停車中はバッテリ電流Ibattの値はゼロとなる。したがって、検知されたバッテリ電圧Vbattは開放電圧OCVである。バッテリ制御装置5は、このバッテリ電圧Vbatt、即ち開放電圧OCVに対応する残容量SOCを、図5に示した残容量―開放電圧特性から検出し、残容量を決定する。
【0038】
上述したように、車両の停車中においては、バッテリ電流Ibattはゼロを示すため、同時に検知されたバッテリ電圧Vbattから残容量SOCを決定することができる。
なお、車両の停車中でなくても、バッテリ電流Ibatt=ゼロの状態が所定の期間以上続いた場合においても、同様に残容量を検出することが可能となる。
【0039】
次に、車両の状態に対応するバッテリ電圧Vbatt、バッテリ電流Ibattの推移を図7に示す。この図において、時刻0〜T1は車両停止中、T1〜T4までは車両走行中、時刻T4以降は車両停車中である。このような車両の各状態において、先ず、車両停車中、即ち時刻0〜T1、及び時刻T4以降では、バッテリ電流Ibattはゼロを示し、バッテリ電圧Vbattは一定である。このため、バッテリ電圧Vbatt=開放電圧OCVとなり、バッテリ制御装置5は、図5に示したバッテリ1の残容量―開放電圧特性から、残容量を容易に検出することができる。
【0040】
次に、車両走行中であり、且つバッテリ電流Ibattの時間変化が大きい期間、即ち時刻T1〜T2、及びT3〜T4の期間では、バッテリ制御装置5は複数サンプリングしたバッテリ電流Ibatt、バッテリ電圧Vbattから開放電圧OCVを求めることが可能となる。そして、開放電圧OCVを求めると、図5に示したバッテリ1の残容量―開放電圧特性から開放電圧OCVに対応する残容量SOCを検出する(図4のステップS4及びステップS5)。
【0041】
一方、時刻T2〜T3の期間では、バッテリ電流Ibattは一定であり、変化量が小さい。即ち、バッテリ制御装置5によってサンプリングされるバッテリ電流Ibatt、バッテリ電圧Vbattは、例えば図3に示すようになる。このようにバッテリ電流Ibattが一定である場合は、電流―電圧特性の漸近線はY軸と平行になってしまうため、Y切片E0、即ち、開放電圧OCVを検出することができない。
このような場合、バッテリ制御装置5は、電流の積算によってバッテリ1の残容量SOCを算出する(図4におけるステップS10)。
【0042】
なお、バッテリ電流Ibattが時刻T2〜T3に示されたほど一定ではなく、少々変動があるような場合は、即ち、電流値安定度Mが20(%)より大きく、50(%)以下であるような場合は、図4のステップS7〜ステップS9に示したように、サンプリングデータに前回バッテリ1の残容量検出に用いた開放電圧OCVの値を加えて、現在の開放電圧OCVを求めることにより、残容量SOCを検出する。
【0043】
なお、上述した実施形態において、バッテリ電流Ibattの変化を時間変化ΔIを基準に判断しているが、この他に、バッテリ電流Ibattの変化幅を電流変化を判断する基準にしてもよい。
具体的には、バッテリ電流Ibattの変化幅が所定の値近傍にある割合や、電流の変化幅を任意に設定し、設定した下限基準値から上限基準値の範囲をバッテリ電圧Ibattが変化した割合や、あるいは、所定の時間内にサンプリングした電流データの最小値と最大値の幅などで判断しても良い。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による蓄電装置の残容量検出装置よれば、蓄電装置の電流の変化量が第1の基準値以上の場合は、蓄電装置の電流、電圧のプロットにより開放電圧を求め、残容量―開放電圧特性から、この開放電圧に対応する残容量を求める。一方、蓄電装置の電流の変化量が第1の基準値より小さい場合は、電流積算によってバッテリの残容量を算出する。
【0045】
このように、蓄電装置の電流の変化量が小さく、蓄電装置の電流、電圧のサンプリングデータから開放電圧の推定が不可能となる領域でのみ、電流積算によって残容量を検出する。
これにより、蓄電装置の電流変化量に応じて、適切な残容量検出手段によって残容量の検出が行われるため、蓄電装置の残容量の検出精度を向上させることができる。
【0046】
また、請求項2に記載の発明によれば、サンプリングした蓄電装置の電流、電圧の値に、前回蓄電装置の残容量を検出する時に用いた開放電圧を加え、これらの値から開放電圧を検出する。そして、検出された開放電圧に対応する残容量を、残容量―開放電圧特性から検出する。
これにより、蓄電装置の電流変化が小さい場合においても、開放電圧からの残容量の検出が可能となり、残容量の検出精度をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ハイブリッド車両の全体構成図である。
【図2】 車両走行中におけるバッテリの電流―電圧特性を示す図である。
【図3】 車両走行中におけるバッテリの電流―電圧特性を示す図である。
【図4】 本発明の一実施形態を示す残容量検出装置が行う処理を示すフローチャートである。
【図5】 図1におけるバッテリ1の残容量―開放電圧特性を示す図である。
【図6】 図1におけるバッテリ1の温度係数の推移を示す図である。
【図7】 車両の各状態におけるバッテリ電圧及びバッテリ電流の変移を示す図である。
【符号の説明】
1 バッテリ
5 バッテリ制御装置
6 モータ制御装置
7 エンジン制御装置
S1 サンプリング手段
S3、S6 選択手段
S4、S8 開放電圧推定手段
S5 第1の残容量検出手段
S10 第2の残容量検出手段

Claims (3)

  1. 蓄電装置の電流、電圧を所定の間隔でサンプリングするサンプリング手段と、前記サンプリング手段によってサンプリングされた前記蓄電装置の電流、電圧から、前記蓄電装置の開放電圧を推定する開放電圧推定手段と、前記開放電圧推定手段によって推定された前記開放電圧から前記蓄電装置の残容量を検出する第1の残容量検出手段と、前記サンプリングされた電流を積算して前記蓄電装置の残容量を検出する第2の残容量検出手段と、前記サンプリング手段によってサンプリングされた前記蓄電装置の電流の時間変化が第1の基準値以上であった場合に、前記第1の残容量検出手段を選択し、前記蓄電装置の電流の時間変化が第1の基準値よりも小さかった場合に、前記第2の残容量検出手段を選択する選択手段と、を具備することを特徴とする蓄電装置の残容量検出装置。
  2. 蓄電装置の電流、電圧を所定の間隔でサンプリングするサンプリング手段と、前記サンプリング手段によってサンプリングされた前記蓄電装置の電流、電圧から、前記蓄電装置の開放電圧を推定する開放電圧推定手段と、前記開放電圧推定手段によって推定された前記開放電圧から前記蓄電装置の残容量を検出する残容量検出手段と、を有する蓄電装置の残容量検出装置であって、更に、前記開放電圧推定手段は、前回推定された開放電圧が存在する場合においては、前回推定された該開放電圧をサンプリングされた電圧の一つとして、サンプリングされた前記蓄電装置の電流、電圧とから前記蓄電装置の開放電圧を推定することを特徴とする蓄電装置の残容量検出装置。
  3. 蓄電装置の電流、電圧を所定の間隔でサンプリングするサンプリング手段と、前記サンプリング手段によってサンプリングされた前記蓄電装置の電流変化が第1の基準値以上であった場合に、前記サンプリング手段によってサンプリングされた前記蓄電装置の電流、電圧から、前記蓄電装置の開放電圧を推定する第1の開放電圧推定手段と、前記第1の開放電圧推定手段によって推定された前記開放電圧から、前記蓄電装置の残容量を検出する第1の残容量検出手段と、前記蓄電装置の電流の時間変化が前記第1の基準値未満であり、第2の基準値以上であった場合に、前記サンプリング手段によってサンプリングされた前記蓄電装置の電流、電圧と、前回推定された開放電圧とから、開放電圧を推定する第2の開放電圧推定手段と、前記第2の開放電圧推定手段によって推定された前記開放電圧から前記蓄電装置の残容量を検出する第3の残容量検出手段と、前記サンプリング手段によってサンプリングされた前記蓄電装置の電流の時間変化が前記第2の基準値未満であった場合に、前記サンプリング手段によってサンプリングされた前記蓄電装置の電流を積算して前記蓄電装置の残容量を検出する第2の残容量検出手段と、を具備することを特徴とする蓄電装置の残容量検出装置。
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