JP4093785B2 - ブレーキ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、回転軸に所定以上の過回転が生じたときに自動的に制動作用を発揮することのできるブレーキ装置に係り、例えば、風車の回転軸の過回転を抑止するための装置として適用できるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
風車として、従来、回転軸を垂直方向に備える垂直軸型風車や、回転軸を水平方向に備えるプロペラ型の水平軸型風車などが知られている。この種の風車は、例えば、風力発電機を駆動するための動力源として利用されている。また、冷凍機や冷凍倉庫などに適用される冷凍システムにおける冷媒圧縮用の圧縮機を駆動するための動力源として利用することも考えられている。このような風車では、自然の風力をエネルギー源として利用するので、使用環境下での予測し得ない強風や突風などにより回転軸が過回転することがある。この場合、回転軸の回転出力が上記風力発電機あるいは圧縮機などの駆動対象装置の定格出力を超えることがあるので、その対策として回転軸にブレーキ装置を設ける必要がある。この種のブレーキ装置は、風車等が無人環境で運用されることに鑑み、所定以上の過回転に応じて自動的にブレーキ作用が働くものであることが望ましい。
【0003】
上記風車に設けられるブレーキ装置としては、従来、風車の回転軸から必要設定回転以上の過回転が入力軸側に発生した時、該回転軸の回転を止めずに必要設定回転トルクを出力軸を介して駆動対象装置の駆動軸に機械的に伝達する装置が知られている。この装置は、入力軸を備える摩擦盤と出力軸を備える摩擦盤との間にスプリング若しくは磁性材料からなるパウダーを具備させ、通常の風力による回転軸の回転時には、両摩擦盤にスプリングの反力、若しくはパウダーを磁気的に固化させて圧力を加えることで発生する摩擦力によってトルク伝達を行う。回転軸の過回転トルクの発生時には、両摩擦盤をスリップさせ、所定の設定トルク(スリップトルク)を取り出して回転軸に伝達するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようと課題】
上記従来のブレーキ装置では、回転軸の過回転トルク発生時に両摩擦盤をスリップさせるので、摩擦盤同士のスリップによる発熱と摩耗などの問題がある。このため、例えば上記ブレーキ装置を風力発電機に適用した場合、強風時などに必要な長時間にわたるスリップトルクの伝達に適していないという問題があった。また、摩擦盤の摩耗などにより定期的なメンテナンスを必要とするという問題があった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みて為されたもので、発熱や摩耗などの不都合を生じることなく、回転軸に所定以上の過回転が生じたときに自動的に制動作用を発揮することのできるブレーキ装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るブレーキ装置は、回転軸の過回転に応じて制動を行うブレーキ装置であって、前記回転軸に連動して回転するように該回転軸に結合される入力軸と、出力軸と、粘性流体を密封収納したオイル室と、前記オイル室内に収納されたカプラ手段であって、前記入力軸に結合する第1のカプラ部材と、前記出力軸に結合する第2のカプラ部材とを含み、前記第1および第2のカプラ部材の少なくとも一方がスプライン式羽根部材からなるものと、前記第1および第2のカプラ部材を結合させる方向に付勢力を与える付勢手段とを備え、前記スプライン式羽根部材は回転に応じて所定方向に前記粘性流体を送り出すよう傾斜した羽根を有しており、通常時は送り出された前記粘性流体の圧力よりも勝る前記付勢手段の付勢力により前記第1および第2のカプラ部材が前記粘性流体を介して結合されることで前記入力軸の回転が前記出力軸に伝達され、過回転時において過剰に送り出された前記粘性流体の圧力により前記スプライン式羽根部材が前記付勢力に抗して軸方向に移動することで前記第1および第2のカプラ部材の結合が解かれ、前記出力軸が制動されることを特徴とするものである。
これによれば、回転軸の過回転時に、スプライン式羽根部材が過剰に送り出す粘性流体の圧力により付勢手段の付勢力に抗して軸方向に移動することにより、粘性流体による第1および第2のカプラ部材の結合が解かれる。これによって、入力軸の回転を粘性流体を介して出力軸に伝達する回転トルクが減少し、出力軸を自動的に制動できる。また、スプライン式羽根部材が有する傾斜した羽根によりその回転に応じて所定方向に前記粘性流体を送り出すよう作用し、過回転時において過剰に送り出された粘性流体の圧力によりスプライン式羽根部材が付勢力に抗して軸方向に移動する構成でありますので、簡単な構成でありながら、スプライン式羽根部材の軸方向の移動制御を確実に行うことができる。
【0007】
また、本発明の請求項2に係るブレーキ装置は、回転軸の過回転に応じて制動を行うブレーキ装置であって、前記回転軸に連動して回転するように該回転軸に結合される入力軸と、粘性流体を密封収納したオイル室と、前記オイル室内に収納されたカプラ手段であって、前記入力軸に結合して回転する羽根部材からなる第1のカプラ部材と、回転不能な第2のカプラ部材とを含み、前記第1および第2のカプラ部材の少なくとも一方が軸方向に移動可能であるものと、前記第1および第2のカプラ部材を離す方向に付勢力を与える付勢手段とを備え、前記第1のカプラ部材の羽根部材は回転に応じて所定方向に前記粘性流体を送り出すよう傾斜した羽根を有しており、通常時は送り出された前記粘性流体の圧力よりも勝る前記付勢手段の付勢力により前記第1および第2のカプラ部材が離されていることで前記入力軸に制動がかからず、過回転時において過剰に送り出された前記粘性流体の圧力により前記第1および第2のカプラ部材の前記少なくとも一方が前記付勢力に抗して軸方向に移動することで前記第1および第2のカプラ部材が近接結合し、前記入力軸が制動されることを特徴とするものである。
これによれば、回転軸の過回転時に、第1のカプラ部材が過剰に送り出す粘性流体の圧力により第1および第2のカプラ部材の少なくとも一方が付勢手段の付勢力に抗して軸方向に移動することにより、第1および第2のカプラ部材が粘性流体を介して近接結合する。これによって、第1のカプラ部材による粘性流体の攪拌抵抗が増大し、入力軸を自動的に制動できる。また、第1のカプラ部材の羽根部材が有する傾斜した羽根によりその回転に応じて所定方向に前記粘性流体を送り出すよう作用し、過回転時において過剰に送り出された粘性流体の圧力により第1および第2のカプラ部材の少なくとも一方が付勢力に抗して軸方向に移動する構成であるので、簡単な構成でありながら、カプラ部材の軸方向の移動制御を確実に行うことができる。
【0008】
また、本発明の請求項3に係るブレーキ装置は、回転軸の過回転に応じて制動を行うブレーキ装置であって、前記回転軸に連動して回転するように該回転軸に結合される入力軸と、粘性流体を密封収納したオイル室と、前記オイル室内に収納されたカプラ手段であって、前記入力軸に結合して回転する第1のカプラ部材と、前記第1のカプラ部材とは逆向きに回転するよう前記入力軸に結合した第2のカプラ部材とを含み、前記第1および第2のカプラ部材の少なくとも一方がスプライン式羽根部材からなるものと、前記第1および第2のカプラ部材を離す方向に付勢力を与える付勢手段とを備え、前記スプライン式羽根部材は回転に応じて所定方向に前記粘性流体を送り出すよう傾斜した羽根を有しており、通常時は送り出された前記粘性流体の圧力よりも勝る前記付勢手段の付勢力により前記第1および第2のカプラ部材が離されていることで前記入力軸に制動がかからず、過回転時において過剰に送り出された前記粘性流体の圧力により前記第1および第2のカプラ部材の前記少なくとも一方が前記付勢力に抗して軸方向に移動することで前記第1および第2のカプラ部材が近接結合し、前記入力軸が制動されることを特徴とするものである。
これによれば、回転軸の過回転時に、スプライン式羽根部材が過剰に送り出す粘性流体の圧力により、入力軸と同方向に回転する第1のカプラ部材および該カプラ部材とは逆向きに回転する第2のカプラ部材の少なくとも一方が付勢手段の付勢力に抗して軸方向に移動することにより、第1および第2のカプラ部材が粘性流体を介して近接結合する。これによって、第1のカプラ部材による粘性流体の攪拌抵抗が増大し、入力軸を自動的に制動できる。また、スプライン式羽根部材が有する傾斜した羽根によりその回転に応じて所定方向に前記粘性流体を送り出すよう作用し、過回転時において過剰に送り出された粘性流体の圧力により第1および第2のカプラ部材の少なくとも一方が付勢力に抗して軸方向に移動する構成であるので、簡単な構成でありながら、スプライン式羽根部材の軸方向の移動制御を確実に行うことができる。更に、この装置では、第1のカプラ部材が第2のカプラ部材の回転方向とは逆向きに回転して粘性流体を攪拌するので、上述の装置に比べより大きな攪拌抵抗を得ることができ、入力軸の制動能力をより向上できる。
【0009】
よって、上述した各装置は、発熱や摩耗などを生じることなく、回転軸に所定以上の過回転が生じたときに自動的に制動作用を発揮する。
【0010】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本実施の形態では、本発明に係るブレーキ装置を風車に適用した例を説明する。図1は、本発明に係るブレーキ装置の一実施例の概略構成を示す略断面図である。
図1において、ブレーキ装置は、円筒状に形成されたオイル室1を具備し、該オイル室1の上面に軸受2Aを介して入力軸3を回転可能に保持し、該オイル室1の下面に軸受2Bを介して出力軸4を回動可能に保持してなる。オイル室1内にはオイルOが密封して収納されており、入力軸3と出力軸4が液密に入り込んでいる。入力軸3には、プーリP1が固定取り付けされ、該プーリP1に巻回されたベルトV1を介して図示しない風車の回転軸の回転が伝達される。出力軸4には、プーリP2が固定取り付けされており、該プーリP2に巻回されたベルトV2を介して駆動対象装置の駆動軸、例えば風力発電機の駆動軸あるいは冷凍システムにおける冷媒圧縮用の圧縮機の駆動軸等に該出力軸4の回転が伝達される。
【0011】
オイル室1内において、入力軸3の先端部が出力軸4に対して軸受2Cを介して回転可能に保持されており、該入力軸3には、スプライン外筒5Aと羽根部材5Bとを備えた回転体5がスプライン結合されている。回転体5の上部とオイル室1の天井面との間にはスプリング(コイルばね)6が設けられている。スプライン外筒5Aの内周には、入力軸3の外周のスプライン係合部3Aにスプライン結合するスプライン係合部5A1が設けられている。羽根部材5Bは、スプライン外筒5Aの径方向に放射状に配置された複数の羽根からなり、オイルOを攪拌して出力軸4側に送り出せるような任意の傾斜角度をもって配設されている。風車の回転軸の一定方向の回転に応じて入力軸3が一定方向(時計方向CWとする)に回転し、これに応じて回転体5が回転して羽根部材5BでオイルOを攪拌しオイル渦を発生させて出力軸4側に送り出す。このとき、回転体5には、オイル渦の送り出し力(圧力)に応じた浮力が発生する。
【0012】
出力軸4の軸保持部4Aは、羽根部材4Bを具備する。羽根部材4Bは、軸保持部4Aの径方向に放射状に配置された複数の羽根からなり、オイル渦を受けて回転トルクを生成できるような任意の傾斜角度をもって配設されている。各羽根部は、オイル渦を大きな面域で受けることができるように、回転体5の羽根よりもオイル室1の内周側面に向けて延出している。
なお、オイル室1内における入力軸3側の羽根部材5B、出力軸4側の羽根部材4BおよびオイルOは流体カプラとして機能し、羽根部材5Bは第1のカプラ部材に相当し、羽根部材4Bは第2のカプラ部材に相当する。
【0013】
スプリング6は、所定のバネ定数によって定まる所定の付勢力Sfをもって回転体5を出力軸4側に付勢している。このスプリング6の付勢力Sfは、風車の回転軸が突風又は強風以外の通常の風力で回転する通常回転時において回転体5に発生する浮力F1よりも大きく、同回転軸が突風又は強風などにより過回転する過回転時において回転体5に発生する浮上F2よりも小さくなるように設定されている(F1<Sf<F2)。したがって、スプリング6は、回転軸の通常回転時において、回転体5を出力軸4側に付勢力Sfで付勢して入力軸3の所定位置(スプライン溝部3Aの下端位置)に位置させる。しかし、回転軸の過回転時においては、入力軸3の軸方向への回転体5の上昇を可能にする。
【0014】
同図を参照して、本例に示すブレーキ装置の動作を説明する。
回転軸の通常回転時では、回転体5は、入力軸3と共に時計方向CWに回転してオイルOを攪拌することによりオイル渦を出力軸4側に送り出す。このとき、回転体5に発生する浮力F1はスプリング6の付勢力Sfよりも小さいので、回転体5は、上記入力軸3の所定位置に位置し、その位置で羽根部材5Aが出力軸4の羽根部材4AにオイルOを介して結合している。出力軸4では、回転体5から送り出されたオイル渦を羽根部材4Bで受けることにより回転軸の通常回転に応じた回転トルクT1を得る。これにより、出力軸4が回転され、該出力軸4の回転がベルトV2を介して駆動軸に伝達される。
回転軸の過回転時では、回転体5は、回転軸の通常回転時よりも高速に回転してオイルOを攪拌する。このとき、出力軸4側に通常回転時よりもオイルOが過剰に送り出され、これによって、回転体5にはスプリング6の付勢力Sfよりも大きい浮力F2が発生する。回転体5は、その浮力F2で入力軸3の軸方向に上昇する。これにより、回転体5と出力軸4との間の空間が広がり、オイルOによる回転体5の羽根部材5Aと出力軸4の羽根部材4Aとの結合が解かれる。これによって、出力軸4の羽根部材4Bでオイル渦を受ける受け圧力が小さくなり、これに応じて出力軸4の回転トルクが減少し、出力軸4が制動される。これにより、出力軸4の回転が減速され、該出力軸4の回転がベルトV2を介して駆動軸に伝達される。
【0015】
図2は、本発明に係るブレーキ装置の他の実施例の概略構成を示す略断面図である。
図2において、ブレーキ装置は、オイル室1の上面に軸受11Aを介して入力軸12を回転可能に保持し、該オイル室1の下面に軸保持部13を固定保持してなる。オイル室1内には密封して収納されており、入力軸12が液密に入り込んでいる。入力軸12には、風車の回転軸Sに連動して回転するよう直結されている。また、入力軸12には、出力プーリP11が固定取り付けされており、該プーリP11に巻回されたベルトV11を介して駆動対象装置の駆動軸に該入力軸12の回転が伝達される。
【0016】
オイル室1内において、入力軸12の先端部が軸保持部13に軸受11Bを介して回転可能に保持されてなり、該入力軸12には、スプライン外筒5Aと羽根部材5Bとを備えた回転体5がスプライン結合されている。回転体5と軸保持部13との間にはスプリング(コイルばね)14が設けられている。スプライン外筒5Aの内周には、入力軸12の外周のスプライン係合部12Aにスプライン結合するスプライン係合部5A1が設けられている。本例に示す羽根部材5Bは、図1に示す羽根部材5Bと同じ構成であるので、その説明を援用する。風車の回転軸の一定方向の回転に応じて入力軸12が一定方向(反時計方向CCWとする)に回転し、これに応じて回転体5が回転して羽根部材5BでオイルOを攪拌しオイル渦を発生させてオイル室1内の天井面側に送り出す。このとき、回転体5には、天井面からオイル渦の送り出し力(圧力)応じた下向きの押圧力が作用する。
【0017】
軸保持部13は、羽根部材4Bを具備する。羽根部材4Bは、軸保持部13の径方向に放射状に配置された複数の羽根からなる。各羽根は、オイル室1の下面に固定取り付けされており、オイル室1内の発生するオイル渦を受けてオイルOに乱流を発生させることにより回転体5によるオイルOの攪拌抵抗を増大させる。この各羽根は、オイル渦を大きな面域で受けることができるように、回転体5の羽根よりもオイル室1の内周側面に向けて延出している。
【0018】
スプリング14は、所定のバネ定数によって定まる所定の付勢力Sf1をもって回転体5を羽根部材4Bから離す方向に付勢している。このスプリング14の付勢力Sf1は、風車の回転軸が突風又は強風以外の通常の風力で回転する通常回転時において回転体5に作用する押圧力F11よりも小さく、同回転軸が突風又は強風などにより過回転する過回転時において回転体5に作用する押圧力F12よりも大きい(F12<Sf1<F11)。したがって、スプリング14は、回転軸の通常回転時において、回転体5を天井面側に付勢力Sf1で付勢して入力軸12の所定位置(スプライン結合部12Aの上端位置)に位置させる。しかし、回転軸の過回転時においては、入力軸12の軸方向への回転体5の下降を可能にする。
【0019】
同図を参照して、本例に示すブレーキ装置の動作を説明する。
回転軸の通常回転時では、回転体5は、入力軸12と共に反時計方向CCWに回転してオイルOを攪拌することによりオイル渦を軸保持部13側に送り出す。このとき、回転体5に作用する押圧力F11はスプリング6の付勢力Sf1よりも小さいので、回転体5は、上記入力軸3の所定位置で回転することになる。すなわち、回転体5の羽根部材5Bと羽根部材4Bとはスプリング6の付勢力Sf1によって離されているので入力軸12が制動されず、該入力軸12の回転がベルトV11を介して駆動軸に伝達される。
回転軸の過回転時では、回転体5は、回転軸の通常回転時よりも高速に回転してオイルOを攪拌する。このとき、軸保持部13側に通常回転時よりもオイルOが過剰に送り出され、これによって、回転体5にはスプリング6の付勢力Sf1よりも大きい押圧力F12が作用する。回転体5は、その押圧力F12で入力軸12の軸方向に下降する。これにより、回転体5の羽根部材5Aと羽根部材4Bとの間の空間が狭まり、該羽根部材5Aと羽根部材4BとがオイルOを介して近接結合する。このとき、回転体5は、羽根部材5Aで羽根部材4B側にオイル渦を勢いよく送り出すので、該羽根部材4Bがそのオイル渦を受けてオイルOに乱流を発生させる。そのオイルOを羽根部材5Aが攪拌することにより該羽根部材5Aの攪拌抵抗が増大し、入力軸12が制動される。これにより、入力軸12の回転が減速され、該入力軸12の回転がベルトV11を介して駆動軸に伝達される。
【0020】
図3は、本発明に係るブレーキ装置の他の実施例の概略構成を示す略断面図である。
図3において、ブレーキ装置は、オイル室1の上方で軸受21Aを介して入力軸22を回転可能に保持し、入力軸22に回転自在に貫入された筒状の反転軸23をオイル室1の上面で軸受21Cを介して回転可能に保持する。オイル室1内にはオイルOが密封して収納されており、入力軸22と反転軸23が液密に入り込んでいる。
入力軸22には、風車の回転軸Sに連動して回転するよう直結されている。また、入力軸22には、出力プーリP11が固定取り付けされており、該プーリP11に巻回されたベルトV11を介して駆動対象装置の駆動軸に該入力軸22の回転が伝達される。また、入力軸22には、回転変換機構を構成する3つの傘歯車24A,24B,24Cのうち、1つの傘歯車24Aがキーなどにより固定取り付けされている。他の1つの傘歯車24Cは、反転軸23にキーなどにより固定取り付けされている。残りの1つの傘歯車24Bは、歯車24A及び24Cにそれぞれ結合されている。回転変換機構において、例えば傘歯車24Aが入力軸22と共に時計回り方向CWに回転すると、該傘歯車24Aは傘歯車24Bを支軸に対して反時計回り方向に回転し、該傘歯車24Bは傘歯車24Cを入力軸22に対して反時計回り方向CCWに回転する。したがって、傘歯車24Cは反転軸23を入力軸22に対して反時計回り方向CCWに回転する。
【0021】
オイル室1内において、入力軸22の先端部がオイル室1内の下面に軸受21Bを介して回転可能に保持されおり、該入力軸22の軸保持部22Aには、反転軸23の先端部が軸受21Dを介して回転可能に保持されている。反転軸23には、スプライン外筒5Aと羽根部材5Bとを備えた回転体5がスプライン結合されている。回転体5と軸保持部22Aとの間にはスプリング(コイルばね)25が設けられている。スプライン外筒5Aの内周には、反転軸23の外周のスプライン係合部23Aにスプライン結合するスプライン係合部5A1が設けられている。本例に示す羽根部材5Bは、図1に示す羽根部材5Bと同じ構成であるので、その説明を援用する。風車の回転軸の一定方向の回転に応じて入力軸22が一定方向(時計方向CWとする)に回転し、これ応じて軸保持部22Aの羽根部材22Bが回転してオイルOを攪拌する。入力軸22の一定方向の回転に応じて反転軸23が逆向き方向(反時計方向CCWとする)に回転し、これに応じて回転体5が回転して羽根部材5BでオイルOを攪拌しオイル渦を発生させてオイル室1内の天井面側に送り出す。このとき、回転体5には、天井面からオイル渦の送り出し力(圧力)応じた下向きの押圧力が作用する。
【0022】
入力軸22の軸保持部22Aは、羽根部材4Bを具備する。羽根部材4Bは、軸保持部22Aの径方向に放射状に配置された複数の羽根からなり、オイル渦を確実に受けることのできる任意の傾斜角度をもって配設されている。各羽根は、オイル渦を大きな面域で受けることができるように、回転体5の羽根よりもオイル室1の内周側面に向けて延出している。
【0023】
スプリング25は、所定のバネ定数によって定まる所定の付勢力Sf2をもって回転体5を軸保持部22Aから離す方向に付勢している。このスプリング25の付勢力Sf2は、風車の回転軸が突風又は強風以外の通常の風力で回転する通常回転時において回転体5に作用する押圧力F21よりも小さく、同回転軸が突風又は強風などにより過回転する過回転時において回転体5に作用する押圧力F22よりも大きい(F22<Sf2<F21)。したがって、スプリング25は、回転軸の通常回転時において、回転体5を天井面側に付勢力Sf2で付勢して反転軸23の所定位置(スプライン結合部23Aの上端位置)に位置させる。しかし、回転軸の過回転時においては、反転軸22の軸方向への回転体5の下降を可能にする。
【0024】
同図を参照して、本例に示すブレーキ装置の動作を説明する。
回転軸の通常回転時では、回転体5は、反転軸23と共に反時計方向CCWに回転してオイルOを攪拌することによりオイル渦を入力軸22の軸保持部22A側に送り出す。このとき、回転体5に作用する押圧力F21はスプリング25の付勢力Sf2よりも小さいので、回転体5は、上記反転軸23の所定位置で回転することになる。すなわち、回転体5の羽根部材5Bと入力軸22の羽根部材4Bとはスプリング25の付勢力Sfによって離されているので入力軸22が制動されず、該入力軸22の回転がベルトV11を介して駆動軸に伝達される。
回転軸の過回転時では、回転体5は、回転軸の通常回転時よりも高速に回転してオイルOを攪拌する。このとき、軸保持部22A側に通常回転時よりもオイルOが過剰に送り出され、これによって、回転体5にはスプリング25の付勢力Sf2よりも大きい押圧力F22が作用する。回転体5は、その押圧力F22で入反転軸23の軸方向に下降する。これにより、回転体5の羽根部材5Aと入力軸22の羽根部材4Bとの間の空間が狭まり、該羽根部材5Aと羽根部材4BとがオイルOを介して結合する。このとき、回転体5は、羽根部材5Aで羽根部材4B側にオイル渦を勢いよく送り出すので、該羽根部材4Bがそのオイル渦を受けて攪拌する。回転体5の回転方向とは逆向きに回転する入力軸22の羽根部材4BでそのオイルOを攪拌することにより該羽根部材4Bの攪拌抵抗が増大し、入力軸22が制動される。この場合、羽根部材4Bは回転体5とは逆向きに回転してオイルOを攪拌するので、図2に示される装置に比べより大きな攪拌抵抗を得ることができ、入力軸22の制動能力をより向上できる。したがって、本例に示すブレーキ装置は、特に、大型の風車に適用できる。
【0025】
本実施の形態において、図1に示すブレーキ装置では、羽根部材5Bを入力軸3の軸方向に移動可能な回転体5に具備させ、羽根部材4Bを出力軸4に固定して具備させたが、同図に係わる本発明のブレーキ装置は、これに限られるものでなく、一変形例として、出力軸に羽根部材を具備させた回転体を移動可能に取り付けると共に、入力軸に羽根部材を固定して具備させるように構成しても同様な効果を得ることができる。また、他の変形例として、出力軸と入力軸との双方に羽根部材を具備させた回転体を移動可能に取り付けるように構成しても同様な効果を得ることができる。
また、図2に示すブレーキ装置では、羽根部材5Bを入力軸12の軸方向に移動可能な回転体5に具備させ、羽根部材4Bを軸保持部13に固定して具備させたが、同図に係わる本発明のブレーキ装置は、これに限られるものでなく、一変形例として、軸保持部に羽根部材を具備させた回転体を移動可能に取り付けると共に、入力軸に羽根部材を固定して具備させるように構成しても同様な効果を得ることができる。また、他の変形例として、入力軸と軸保持部との双方に羽根部材を具備させた回転体を移動可能に取り付けるように構成しても同様を効果を得ることができる。
また、図3に示すブレーキ装置では、羽根部材5Bを反転軸23の軸方向に移動可能な回転体5に具備させ、羽根部材4Bを入力軸22に固定して具備させたが、同図に係わる本発明のブレーキ装置は、これに限られるものでなく、一変形例として、入力軸に羽根部材を具備させた回転体を移動可能に取り付けると共に、反転軸に羽根部材を固定して具備させるように構成しても同様な効果を得ることができる。また、他の変形例として、反転軸と入力軸との双方に羽根部材を具備させた回転体を移動可能に取り付けるように構成しても同様な効果を得ることができる。
また、各実施例において、スプリング6,14,25は、必要に応じてオイル室1の外部に配置してよい。
また、本発明に係るブレーキ装置は、風車だけに適用されるものでなく、回転軸の過回転に応じて制動を必要とする各種装置、機械等にも適用できるものである。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るブレーキ装置は、発熱や摩耗などを生じることなく、回転軸に所定以上の過回転が生じたときに自動的に制動作用を発揮する、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るブレーキ装置の一実施例の概略構成を示す略断面図。
【図2】 同ブレーキ装置の他の実施例の概略構成を示す略断面図。
【図3】 同ブレーキ装置の他の実施例の概略構成を示す略断面図。
【符号の説明】
1 オイル室
3,12,22 入力軸
4 出力軸
4A,13,22A 軸保持部
4B 羽根部材
5 回転体
5B 羽根部材
6,14,25 スプリング
23 反転軸
24A〜24C 傘歯車
O オイル
Claims (5)
- 回転軸の過回転に応じて制動を行うブレーキ装置であって、
前記回転軸に連動して回転するように該回転軸に結合される入力軸と、
出力軸と、
粘性流体を密封収納したオイル室と、
前記オイル室内に収納されたカプラ手段であって、前記入力軸に結合する第1のカプラ部材と、前記出力軸に結合する第2のカプラ部材とを含み、前記第1および第2のカプラ部材の少なくとも一方がスプライン式羽根部材からなるものと、
前記第1および第2のカプラ部材を結合させる方向に付勢力を与える付勢手段と
を備え、前記スプライン式羽根部材は回転に応じて所定方向に前記粘性流体を送り出すよう傾斜した羽根を有しており、通常時は送り出された前記粘性流体の圧力よりも勝る前記付勢手段の付勢力により前記第1および第2のカプラ部材が前記粘性流体を介して結合されることで前記入力軸の回転が前記出力軸に伝達され、過回転時において過剰に送り出された前記粘性流体の圧力により前記スプライン式羽根部材が前記付勢力に抗して軸方向に移動することで前記第1および第2のカプラ部材の結合が解かれ、前記出力軸が制動されることを特徴とするブレーキ装置。 - 回転軸の過回転に応じて制動を行うブレーキ装置であって、
前記回転軸に連動して回転するように該回転軸に結合される入力軸と、
粘性流体を密封収納したオイル室と、
前記オイル室内に収納されたカプラ手段であって、前記入力軸に結合して回転する羽根部材からなる第1のカプラ部材と、回転不能な第2のカプラ部材とを含み、前記第1および第2のカプラ部材の少なくとも一方が軸方向に移動可能であるものと、
前記第1および第2のカプラ部材を離す方向に付勢力を与える付勢手段と
を備え、前記第1のカプラ部材の羽根部材は回転に応じて所定方向に前記粘性流体を送り出すよう傾斜した羽根を有しており、通常時は送り出された前記粘性流体の圧力よりも勝る前記付勢手段の付勢力により前記第1および第2のカプラ部材が離されていることで前記入力軸に制動がかからず、過回転時において過剰に送り出された前記粘性流体の圧力により前記第1および第2のカプラ部材の前記少なくとも一方が前記付勢力に抗して軸方向に移動することで前記第1および第2のカプラ部材が近接結合し、前記入力軸が制動されることを特徴とするブレーキ装置。 - 回転軸の過回転に応じて制動を行うブレーキ装置であって、
前記回転軸に連動して回転するように該回転軸に結合される入力軸と、
粘性流体を密封収納したオイル室と、
前記オイル室内に収納されたカプラ手段であって、前記入力軸に結合して回転する第1のカプラ部材と、前記第1のカプラ部材とは逆向きに回転するよう前記入力軸に結合した第2のカプラ部材とを含み、前記第1および第2のカプラ部材の少なくとも一方がスプライン式羽根部材からなるものと、
前記第1および第2のカプラ部材を離す方向に付勢力を与える付勢手段と
を備え、前記スプライン式羽根部材は回転に応じて所定方向に前記粘性流体を送り出すよう傾斜した羽根を有しており、通常時は送り出された前記粘性流体の圧力よりも勝る前記付勢手段の付勢力により前記第1および第2のカプラ部材が離されていることで前記入力軸に制動がかからず、過回転時において過剰に送り出された前記粘性流体の圧力により前記第1および第2のカプラ部材の前記少なくとも一方が前記付勢力に抗して軸方向に移動することで前記第1および第2のカプラ部材が近接結合し、前記入力軸が制動されることを特徴とするブレーキ装置。 - 前記付勢手段は、所定のバネ定数からなるスプリングである請求項1乃至3のいずれかに記載のブレーキ装置。
- 前記回転軸は、風車の回転軸である請求項1乃至4のいずれかに記載のブレーキ装置。
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