JP4092369B2 - 隙間塞ぎ用の遮蔽板 - Google Patents

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Description

本発明は、枠組み足場において隣接する複数の足場板間の隙間を塞ぐのに適する隙間塞ぎ用の遮蔽板に関する。
この種、従来の枠組み足場として、例えば、特許文献1に示す物が開発されている。
この枠組み足場は、図14に示すように、縦方向に差し込み式に連設した建枠1,1と、建枠1,1間に架設された横架材2と、で枠体3を構成し、この枠体3を多数列設した後に横架材2上にフックを介して足場板4,4を架設し、更に各足場板4,4の両隣りに巾木5,5を配置し、この巾木5,5を上方の手摺を兼ねた建枠1,1に番線等で結合したものである。
実開平4−129256号公報(図面参照)
上記の従来の足場板を利用した枠組み足場には、次のような不具合がある。
足場板4,4は、長手方向にも連続して配設されているが、この場合各足場板4,4は、前後両端部に張出したフックを横架材2に引掛けて行なう為に、前後に隣接する足場板4,4間には二つのフックの巾分の隙間が形成されてしまい、この隙間から足場板上の工具等が下方に落下する危険がある。
そこで、本発明の目的は、枠組み足場において、複数の足場板を前後方向に連設したとき、隣接する足場板間に隙間が発生しないようにする隙間塞ぎ用の遮蔽板を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明の一つの手段は、 板体と、板体の下部に板体に沿って長手方向に形成した取付部と、板体に短手方向に沿って穿設したフック挿入用の長孔と、取付部に切欠かれて長孔に対向する長溝とで構成されている。
同じく、他の手段は、板体と、板体の下部に止め具を介して結合した取付部と、板体に短手方向に沿って穿設したフック挿入用の長孔とからなり、板体は水平な板部と、この板部の両端に設けた傾斜部とからなり、取付部は両側に弯曲した抱持部を備えたばね板からなっている。
本発明によれば、次の効果がある。
各請求項の発明によれば、枠組み足場における足場板間に遮蔽板を架設させた時各足場板間の隙間が遮蔽板で塞がれ、安全である。
同じく、遮蔽板は取付部を介して横架材に結合できるから板体が浮き上がったり、移動するのが防止される。
又遮蔽板にはフック挿入用の長孔が設けられているから板体をフック上に配置してもフックの上部がこの長孔内に嵌合し、フックと遮蔽板の板体とが干渉せず、板体の位置決めも行なえる。
以下、本発明の実施の形態を図にもとづいて説明する。
図1乃至図5は本発明に係わる遮蔽板を使用した枠組み足場の一実施例を示す。
枠組み足場として使用される足場装置Aは、建枠1,1と、建枠1,1間に架設された横架材2と、横架材2に架設された足場板6と、足場板6,6間に設けた遮蔽板8を有している。
二本の建枠1,1と、建枠1,1間に架設された横架材2とで枠体3を構成し、この枠体3を多数列設した後に横架材2上にフック9,9を介して複数の足場板6,6を長手方向に沿って架設している。
足場板6は、水平な板本体10と、板本体10の前後両端に設けた複数のフック9と、板本体10の左右両端に起立して着脱自在に設けた巾木7とからなり、各足場板6,6間には遮蔽板8を架設し、当該遮蔽板8の下部に設けた取付部12を横架材2に着脱自在に結合させている。
図1、図2に示すように、フック9を横架材2に引掛けると、どうしてもこのフック9の巾分の隙間Pが形成される。
そこで、この隙間Pの巾より大きい横巾を備えた遮蔽板8を上方からかぶせることにより、足場板6,6間の隙間Qをふさぐようにしている。
この遮蔽板8は、図1に示すように、板体8aと、板体8aの下部に板体8aに沿って長手方向に形成した取付部12と、板体8aに短手方向に沿って穿設したフック挿入用の長孔8bと、取付部12に切欠かれて長孔8bに対向する長溝12aとで構成されている。
長孔8bと長溝12aとは、図3に示すように、フック9,9の弯曲した上部を挿入させるものであり、フックの数に応じて1つ又は複数形成されている。
遮蔽板8の長さは任意であり、足場板6の横巾の大きさ、横方向に並べた時の長さに応じて選択される。
板体8aの両端上面には下方に向けてテーパ8cを形成するのが好ましい。
取付部12は、横架材2の外面形状に対応し、例えば断面C形状の嵌合溝12bが形成され、この嵌合溝12bを横架材2に嵌合させる。
遮蔽板8は、図5の他の実施例に示すように、板体8dと、板体8dの下部にピン等の止め具13を介して結合した取付部14と、板体8dに短手方向に沿って穿設したフック挿入用の長孔8bとで構成してもよい。
板体8dは、水平な板部8eと、この板部8eの両端に設けた傾斜部8f,8fとからなり、取付部14は両側に弯曲した抱持部14a,14aを備えたばね板からなっている。
この場合には、遮蔽板8を足場板6,6間に架設した後に抱持部14a,14aを横架材2に嵌合し、長孔8b内にフック9の上部を挿入させる。
巾木7は、上方に起立する巾木本体15と、巾木本体15の下部に水平に設けた支持板16とで断面L状に成形し、巾木本体15の端部に建枠1に着脱自在に嵌合する取付部材7を設けている。
巾木本体15は、図4に示すように、一端たる前側の下部に側面L状の切欠部15aが形成され、同じく他端たる後側の上部に側面L状の切欠部15bが形成されている。
巾木本体15の両端部外側面にピン等の止め具17aを介して取付部材7が結合され、この取付部材7は、例えば、図4の実施例に示すように断面C形状のばね板17bで構成されている。
巾木本体15は、ばね板17bを介して建枠1に取付けられ、支持板16は足場板6を構成する板本体10の上面に重ねて配置され、これにより足場板6と巾木7との間には隙間が発生しないようにしている。
巾木7は、足場板6に沿って長手方向に連続して取付けた時、前側の巾木本体15の切欠部15bと後側の巾木本体15の切欠部15aとが互いに嵌合し、隣接する巾木本体15,15の間に隙間が発生しないようにしている。
本発明に係る足場装置Aは、図1乃至図4に示すように、枠体3を多数列設し、各枠体3の横架材3,3間にフック9,9を介して足場板6,6を長手方向に沿って多数直列に配置する。
この場合、各足場板6,6間には隙間Pをふさぐ為に上方から遮蔽板8を架設し、その取付部12の嵌合溝12cを横架材に嵌合させ、又フック9,9の上部を長溝12aと長孔8b内に嵌合させる。
次に、各足場板6上に巾木7の支持片16を重ね、取付部17たるL形状のばね板15aを建枠1に嵌合させ、各足場板6の左右両側に巾木7を連続して起立させ、足場板6との間に隙間の発生を防止させる。
前後に隣接する各巾木本体15は端部の切欠き15a,15aを介して嵌合させながら長手方向に連続させ、巾木本体15,15間に隙間が発生しないようにしている。
巾木7に設けた取付部材17は、図6の他の実施例に示すように、止め具17aを介して巾木本体15の端部外側面に結合した公知のクランプ18で構成されていてもよい。
その他の構成、作用効果は図4の実施例と同じである。
同じく巾木6に設けた取付部材17は、図7の他の実施例に示すように、巾木本体15の端部外側面に結合した二又の支持片19,19と、各支持片19,19に形成した楔挿入用の孔20,20と、この孔20,20内にスライド自在に挿入した楔21とで構成してもよい。
この場合、支持片19,19間に建枠1を差し込み、次いで楔21を孔20,20内に打ち込むことにより巾木7が建枠1に結合される。
その他の作用、効果は前記の場合と同じである。
図8乃至図13は、足場板に巾木を直接結合する実施例を示すもので、図8及び図9は、その一実施例を示す。
即ち、足場板6における板本体10の両端に下方に向けて長手方向に沿うC型チャンネル22を一体に形成し、このC型チャンネル22の上面に長手方向に沿う溝23を形成している。
巾木7は、上方に起立する巾木本体15と、巾木本体15の下部に長手方向に沿って形成し且つ上記C型チャンネル22を抱き込むコ字状又はC字状の抱持部24とからなっている。
巾木本体15の外側面に断面L状の楔挿入用のガイド25を結合し、抱持部24の上壁に上記溝23に対向する長孔26を形成し、上記ガイド25内にはスライド自在に楔27を挿入すると共にこの楔27の本体27aの下方に上記長孔26を介して上記溝23に係合するストッパ28が設けられている。
この場合、ストッパ28は、図8に示すような楔27の本体27aの下面に一体に設けた突起28a又は図11の他の実施例に示すような突起28aとこの突起28aの外面を被覆したテフロン(登録商標)材29とで構成されている。
あるいは又、図12の他の実施例に示すように、ストッパ28は長孔26a内に上下移動自在に嵌合した断面コ字状の金具28bで構成させてもよい。
上記図8の実施例では、足場板6のC型チャンネル22を巾木7の抱持部24が抱き込むと巾木本体15が足場板6の両側に起立する。
次いで、ガイド25に楔27を打ち込むとストッパ28が下降し溝23に係合し、C型チャンネル22と抱持部24を締付けて両者を結合する。
ストッパ28にテフロン(登録商標)材29を使用すると楔27の滑りが良くなる。
図12の実施例では楔27を打ち込むとストッパ28が孔26aを介して下降し溝23に係合する。
図13は他の実施例を示すが、これは、板本体10の両端に下方に向けて長手方向に沿うC型チャンネル22を形成し、このC型チャンネル22の上面に長手方向に沿う溝23又は窪みを形成し、巾木7は上方に起立する巾木本体15と、巾木本体15の下部に長手方向に沿って形成し且つ上記C型チャンネル22を抱き込む把持部24とからなり、抱持部24の上壁に上記溝23又は窪みに対向する孔とナット30とを設け、この孔とナット30とを介してボルト等のねじ桿31を上下移動自在に挿入したものである。
この場合は、鍔32を介してねじ桿31を回動するとこのねじ桿31が下降して溝23又は窪みと係合し、C型チャンネル22と抱持部24を締付けて巾木7を起立する。
上記図8乃至図13の実施例では足場板6に巾木7が直接結合されるから両者の間に隙間が発生しない。
本発明の一実施例に係る足場装置の一部切欠き分解斜視図である。 図1の一部拡大斜視図である。 遮蔽板を取付けた状態の図1における拡大縦断側面図である。 図1の巾木の斜視図である。 他の実施例に係る遮蔽板の斜視図である。 他の実施例に係る巾木の一部拡大斜視図である。 他の実施例に係る巾木の一部拡大斜視図である。 他の実施例に係る足場板と巾木と楔の斜視図である。 図8の巾木の斜視図である。 図8の一部縦断正面図である。 他の実施例に係る楔の斜視図である。 他の実施例に係る楔の斜視図である。 他の実施例に係る足場板と巾木の一部切欠き斜視図である。 従来の足場装置の正面図である。
符号の説明
1 建枠
2 横架材
3 枠体
6 足場板
7 巾木
8 遮蔽板
8a,8d 板体
8b 長孔
8f 傾斜部
9 フック
10 板本体
12,14 取付部
12a 長溝
13 止め具
14a 抱持部
15 巾木本体
16 支持板
17 取付部材
A 足場装置

Claims (2)

  1. 板体と、板体の下部に板体に沿って長手方向に形成した取付部と、板体に短手方向に沿って穿設したフック挿入用の長孔と、取付部に切欠かれて長孔に対向する長溝とで構成されている隙間塞ぎ用の遮蔽板。
  2. 板体と、板体の下部に止め具を介して結合した取付部と、板体に短手方向に沿って穿設したフック挿入用の長孔とからなり、板体は水平な板部と、この板部の両端に設けた傾斜部とからなり、取付部は両側に弯曲した抱持部を備えたばね板からなっている隙間塞ぎ用の遮蔽板。
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