JP4090965B2 - 被認証装置、認証装置、及び認証システム - Google Patents

被認証装置、認証装置、及び認証システム Download PDF

Info

Publication number
JP4090965B2
JP4090965B2 JP2003295626A JP2003295626A JP4090965B2 JP 4090965 B2 JP4090965 B2 JP 4090965B2 JP 2003295626 A JP2003295626 A JP 2003295626A JP 2003295626 A JP2003295626 A JP 2003295626A JP 4090965 B2 JP4090965 B2 JP 4090965B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
function
physical quantity
authenticated
battery pack
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003295626A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005065461A (ja
Inventor
保孝 岩尾
宜章 前川
英一 坪香
勝 川邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2003295626A priority Critical patent/JP4090965B2/ja
Publication of JP2005065461A publication Critical patent/JP2005065461A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4090965B2 publication Critical patent/JP4090965B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Description

本発明は、被認証装置、認証装置、及び認証システムに関する。特に、電池パックと、電池パックを電源として装着する電子装置との間の認証システムに関する。
従来例の電池パックとその応用機器(電池パックを用いた電子装置)との認証システムが特表平9−500520号公報に開示されている。図5に従来例の電池パック及び応用機器のブロック図を示す。図5において、501は応用機器、502は電池パックである。応用機器501は、信号源511、関数計算手段512、比較手段513、スイッチ514、電源回路515を有する。電池パック502は、関数計算手段521、電源(2次電池)522を有する。応用機器501は電池パック502を装着し、チャレンジ及びレスポンスを用いた認証システムによって、電池パック502が正当であるか否かを判断する。
従来例の認証システムを説明する。応用機器501において、電池パック502が装着されると、乱数を発生する信号源511は、ベクトル信号aを出力する。ベクトル信号aは乱数であって、q個(qは正整数)の要素(スカラー値)a(1≦i≦q)を有するベクトル値である。信号aは、応用機器501の関数計算手段512に伝送されると共に、電池パック502の関数計算手段521に送信される(チャレンジ)。応用機器501において、ベクトル信号aを引数とする関数gを有する関数計算手段512は、b=g(a)を計算し、計算結果であるベクトル信号bを比較手段513に出力する。ベクトル信号bは、q個の要素(スカラー値)b(1≦i≦q)を有するベクトル値である。
一方、電池パック502においては、ベクトル信号aを引数とする関数fを有する関数計算手段521は、送られてきたベクトル信号aに基づいてc=f(a)を計算し、計算結果であるベクトル信号cを応用機器501に送り返す(レスポンス)。ベクトル信号cは、q個の要素(スカラー値)c(1≦i≦q)を有するベクトル値である。
応用機器501の比較手段513は計算結果であるベクトル信号bとcとを比較する。このとき、応用機器501と電池パック502の有している関数が同一であれば、ベクトル信号aの値に関わらずb=cである。ある応用機器に対して正当な電池パックは、応用機器が持っている関数gと同じ関数f(=g)を持つ。その関数は、正当な応用機器及び電池パックの製造メーカ以外の者に対して、秘密であるようにしておく。
比較手段513は、比較結果がb=cとなれば装着された電池パックは正当であると判断し、スイッチ514をオンにする。2次電池522が完全放電した場合、商用交流電力(図示しない)を直流電圧に変換する電源回路515は電池パック502の2次電池522を充電する。商用交流電力が供給されない場合、2次電池522が放電して、応用機器501の電源回路515に電力を供給する。比較手段513は、b≠cであれば電池パック502は不正であると判断し、スイッチ514をオフにして、応用機器501と電池パック502との間での充放電を禁止する。
正当でない(不正な)電池パック502のメーカが、応用機器501と正当な電池パック502との間の通信をモニタしてデータを記憶し、この関数fを解読し又はベクトル信号cを全てテーブルに記憶することは困難である。ベクトル信号a及びベクトル信号cの次元qを8とし、その各要素a,c(1≦i≦8)を1バイトの値とすれば、入力信号aの値は(2=264通りあり、それぞれにつき、8バイトの出力信号cがある。全てのベクトル信号aに対応するベクトル信号cを記憶しようとすれば、必要とされる記憶量は264×8バイト=約1011ギガバイトである。この値は極めて大きい。ベクトル信号aの全ての値について出力信号cをモニタするとすれば、応用機器501が電池パック502にチャレンジを与えてレスポンスが返ってくるまでに要する時間を例え1回当たり約1ナノ秒としても(この時間は、現在実現が不可能である程度に短い。)、264×10−9秒=約584年かかることになる。実際問題としてこれは実現不可能である。これにより、不正な電池パック(多くの場合、電池パックは性能が不完全であり、応用機器との接続により種々のトラブルを発生させる。)が応用機器501に接続されることを防止できる。
特表平9−500520号公報
従来例においては、応用機器から電池パックへの通信と、電池パックから応用機器への通信との双方向通信が必要であった。パソコンとパソコンに広く採用されているスマートバッテリとのシステムのように双方向通信機能を有する応用機器と電池パックとのシステムにおいては、上記の従来例を適用できる。しかし、ビデオカメラや携帯電話その他の多くの機器においては、ハードウェア、ソフトウェア共に簡単な一方向の通信のみで認証が行える方が、回路規模が小さくなり、消費電力及びコストの観点から望ましい。
本発明は、被認証装置から認証装置への一方向の通信方式で、認証装置が装着した被認証装置が正当か否かの判断を正確にでき且つなりすましが困難な被認証装置、認証装置及び認証システムを提供することを目的とする。
本発明は、小型で消費電力が少なく安価な被認証装置、認証装置及び認証システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は下記の構成を有する。請求項1に記載の発明は、電池パック内の電圧、温度、電流の少なくとも一つの物理量を測定し、及び/又は前記電池パックの残容量の物理量を算出し、前記電圧、温度、電流、残容量の少なくとも1つを含む被認証となる前記物理量に基づいて導出したディジタル値である第1の信号を出力する物理量検出手段と、前記第1の信号を引数とする所定の関数を有し、前記第1の信号に基づいて前記関数の値を計算し、その計算結果である第2の信号を出力する関数計算手段と、前記第1の信号と前記第2の信号とを多重化した多重化信号を出力する信号多重化手段と、を有し、前記第1の信号と前記第2の信号は、認証装置により前記電池パックの認証に使用される情報であることを特徴とする被認証装置である。
請求項2に記載の発明は、物理量を測定し、前記物理量に基づいて導出したディジタル値である第1の信号を出力する物理量検出手段と、前記第1の信号に基づいて、関数形設定信号を出力する関数形設定手段と、乱数である第3の信号を出力する信号源と、複数の関数を有し、前記関数形設定信号に基づいて前記複数の関数の中から所定の関数を選択し、前記所定の関数で前記第3の信号の関数値を計算して第2の信号を出力する関数計算手段と、前記第1の信号と前記第2の信号と前記第3の信号とを多重化して出力する信号多重化手段と、を有することを特徴とする被認証装置である。
請求項3に記載の発明は、物理量を測定し、前記物理量に基づいて導出したディジタル値である第1の信号を出力する物理量検出手段と、乱数である第3の信号を出力する信号源と、前記第3の信号に基づいて、関数形設定信号を出力する関数形設定手段と、複数の関数を有し、前記関数形設定信号に基づいて前記複数の関数の中から所定の関数を選択し、前記所定の関数で前記第1の信号の関数値を計算して第2の信号を出力する関数計算手段と、前記第1の信号と前記第2の信号と前記第3の信号とを多重化して出力する信号多重化手段と、を有することを特徴とする被認証装置である。
請求項4に記載の発明は、前記信号多重化手段は、前記第1の信号及び前記第2の信号、又は前記第1の信号、前記第2の信号及び前記第3の信号の個々の成分を所定の規則に従って相互に入れ替えて配置することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの請求項に記載の被認証装置である。
請求項5に記載の発明は、前記信号多重化手段は、前記第1の信号及び前記第2の信号、又は前記第1の信号、前記第2の信号及び前記第3の信号に加えて、ダミー信号を更に多重化することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかの請求項に記載の被認証装置である。
請求項6に記載の発明は、前記被認証装置は電池パックであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかの請求項に記載の被認証装置である。
請求項7に記載の発明は、被認証装置から送られてきた多重化信号を入力し、電池パック内の電圧、温度、電流、及び残容量の少なくとも1つを含む被認証となる物理量に基づいて導出された第1の信号と、前記第1の信号に基づいて所定の関数により導出された第2の信号とに分離する信号分離手段と、正当な前記被認証装置が有する関数と同一の関数を有し、前記第1の信号に基づいて前記関数値を計算し、出力する関数計算手段と、電池パック内の電圧、温度、電流の少なくとも一つの物理量を測定し及び/又は前記電池パックの残容量の物理量を算出して、前記第1の信号と実質的に同一の信号である物理量検出信号を出力する物理量検出手段と、前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内であり且つ前記第2の信号と前記関数値とが同一であれば電池パックとの接続を許可し、前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内でなく又は前記第2の信号と前記関数値とが同一でなければ電池パックとの接続を禁止する比較手段と、を有し、前記第1の信号と前記第2の信号の両方を用いて、電池パックを認証することを特徴とする認証装置である。
請求項8に記載の発明は、被認証装置から送られてきた多重化信号を入力し、検出した物理量に基づいて導出された第1の信号と、前記第1の信号に基づいて所定の関数により導出した第2の信号とに分離する信号分離手段と、正当な前記被認証装置が有する関数の逆関数を有し、前記第2の信号に基づいて前記逆関数値を計算し、出力する関数計算手段と、物理量を測定し、前記第1の信号と実質的に同一の信号である物理量検出信号を出力する物理量検出手段と、前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内であり且つ前記第1の信号と前記逆関数値とが同一であれば被認証装置との接続を許可し、前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内でなく又は前記第1の信号と前記逆関数値とが同一でなければ被認証装置との接続を禁止する比較手段と、を有することを特徴とする認証装置である。
請求項9に記載の発明は、被認証装置から送られてきた多重化信号を入力し、検出した物理量に基づいて導出された第1の信号と、第3の信号と、前記第1の信号に基づいて選択された関数に前記第3の信号を入力して導出した第2の信号とに分離する信号分離手段と、前記第1の信号に基づいて前記被認証装置と同一の関数を選択し、その関数で前記第3の信号の関数値を計算して、出力する関数計算手段と、物理量を測定し、前記第1の信号と実質的に同一の信号である物理量検出信号を出力する物理量検出手段と、前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内であり且つ前記第2の信号と前記関数値とが同一であれば被認証装置との接続を許可し、前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内でなく又は前記第2の信号と前記関数値とが同一でなければ被認証装置との接続を禁止する比較手段と、を有することを特徴とする認証装置である。
請求項10に記載の発明は、被認証装置から送られてきた多重化信号を入力し、検出した物理量に基づいて導出された第1の信号と、第3の信号と、前記第1の信号に基づいて選択された関数に前記第3の信号を入力して導出した第2の信号とに分離する信号分離手段と、複数の逆関数を有し、前記第1の信号に基づいて前記第2の信号が導出された関数の逆関数を選択し、その逆関数で前記第2の信号の逆関数値を計算して、出力する関数計算手段と、物理量を測定し、前記第1の信号と実質的に同一の信号である物理量検出信号を出力する物理量検出手段と、前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内であり且つ前記第3の信号と前記逆関数値とが同一であれば被認証装置との接続を許可し、前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内でなく又は前記第3の信号と前記逆関数値とが同一でなければ被認証装置との接続を禁止する比較手段と、を有することを特徴とする認証装置である。
請求項11に記載の発明は、被認証装置から送られてきた多重化信号を入力し、検出した物理量に基づいて導出された第1の信号と、第3の信号と、前記第3の信号に基づいて選択された関数に前記第1の信号を入力して導出した第2の信号とに分離する信号分離手段と、前記第3の信号に基づいて前記被認証装置と同一の関数を選択し、その関数で前記第1の信号の関数値を計算して、出力する関数計算手段と、物理量を測定し、前記第1の信号と実質的に同一の信号である物理量検出信号を出力する物理量検出手段と、前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内であり且つ前記第2の信号と前記関数値とが同一であれば被認証装置との接続を許可し、前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内でなく又は前記第2の信号と前記関数値とが同一でなければ被認証装置との接続を禁止する比較手段と、を有することを特徴とする認証装置である。
請求項12に記載の発明は、被認証装置から送られてきた多重化信号を入力し、検出した物理量に基づいて導出された第1の信号と、第3の信号と、前記第3の信号に基づいて選択された関数に前記第1の信号を入力して導出した第2の信号とに分離する信号分離手段と、複数の逆関数を有し、前記第3の信号に基づいて前記第2の信号が導出された関数の逆関数を選択し、その逆関数で前記第2の信号の逆関数値を計算して、出力する関数計算手段と、物理量を測定し、前記第1の信号と実質的に同一の信号である物理量検出信号を出力する物理量検出手段と、前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内であり且つ前記第1の信号と前記逆関数値とが同一であれば被認証装置との接続を許可し、前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内でなく又は前記第1の信号と前記逆関数値とが同一でなければ被認証装置との接続を禁止する比較手段と、を有することを特徴とする認証装置である。
請求項13に記載の発明は、前記被認証装置は2次電池を含む電池パックであって、前記電池パックが正当であれば前記電池パックの2次電池から電力を供給され及び/又は前記電池パックの2次電池を充電する電子装置であることを特徴とする請求項7から請求項12のいずれかの請求項に記載の認証装置である。
請求項14に記載の発明は、請求項1に記載の前記被認証装置と請求項7又は請求項8に記載の前記認証装置とを有し、又は請求項2に記載の前記被認証装置と請求項9又は請求項10に記載の前記認証装置とを有し、又は請求項3に記載の前記被認証装置と請求項11又は請求項12に記載の前記認証装置とを有することを特徴とする認証システムである。
本発明によれば、被認証装置から認証装置への一方向の通信方式で、認証装置が装着した被認証装置が正当か否かの判断を正確にでき且つなりすましが困難な被認証装置、認証装置及び認証システムを実現できるという有利な効果が得られる。
本発明によれば、認証装置が被認証装置を認証できる小型で消費電力が少なく安価な被認証装置、認証装置及び認証システムを実現できるという有利な効果が得られる。
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施の形態について、図面とともに記載する。
《実施の形態1》
図1を用いて本発明の実施の形態1の被認証装置、認証装置及び認証システムを説明する。実施の形態1の認証システムは、被認証装置である電池パック101と、認証装置である電子機器とを有する。実施の形態1において、電子装置は電池パック101を装着したパソコン等の応用機器102である。図1は電池パック101及び応用機器102の構成を示すブロック図である。図1においては、認証システムに係るブロックのみを示す。実施の形態1において、電池パック101は物理量検出手段111、関数計算手段112、多重化手段113及び2次電池114を有する。応用機器102は、分離手段121、関数計算手段122、比較手段123、スイッチ124、電源回路125を有する。電池パック101と応用機器102とは、通信端子103及び電源端子104を含む端子群で接続される。
電池パック101が応用機器102に装着され、又は電池パック101を装着した応用機器102の電源が投入されると、電池パック101の物理量検出手段111は、電池パック101の電圧、電流、温度等の測定値、あるいは電池の残容量の計算等を行い、それらのディジタル値を第1の信号Aとして出力する。第1の信号Aは、これらの値のどのような組み合わせであっても良い。実施の形態1において、第1の信号Aはq個の要素(スカラー値)A(1≦j≦q)を有するベクトル値である。実施の形態1において、各要素を構成する電圧、電流、温度等の測定値、あるいは電池の残容量の各値はpビット(実施の形態1においては8ビット)である。第1の信号Aは、関数計算手段112及び多重化手段113に伝送される。関数計算手段112は、第1の信号Aを引数とする関数F(A)を有する。関数計算手段112は関数値(第2の信号)B=F(A)を計算し、多重化手段113に出力する。第2の信号Bはq個の要素(スカラー値)B(1≦j≦q)を有するベクトル値である。実施の形態1において、各要素は8ビットの数値である。多重化手段113は、第1の信号A及び第2の信号Bを多重化して多重化信号を生成し、端子103を通じて応用機器102に伝送する。多重化手段113は第1の信号Aと第2の信号Bとを、応用機器で分離できる形で多重すればよく、最も簡単には第1の信号Aと第2の信号Bとを順次並べて多重化する。
応用機器102の分離手段121は、電池パック101から端子103を通じて入力した多重化信号を第1の信号A及び第2の信号Bに分離し、第1の信号Aを関数計算手段122に伝送し、第2の信号Bを比較手段123に伝送する。関数計算手段122は、第1の信号Aを引数とする関数G(A)を有する。関数計算手段122は関数値B’=G(A)を計算し、出力する。関数値B’はq個の要素(スカラー値)B’(1≦j≦q)を有するベクトル値である。比較手段123は、第2の信号Bと関数値B’とを比較し、両者が一致すれば装着された電池パック101は正当であり、一致しなければ装着された電池パック101は不正であると判断する。
比較手段123は電池パック101が正当であると判定した場合はスイッチ124をオンにする。2次電池114が完全放電した場合、商用交流電力(図示しない)を直流電圧に変換する電源回路125は端子104を通じて電池パック101の2次電池114を充電する。商用交流電力が供給されない場合、2次電池114が端子104を通じて応用機器102の電源回路125に電力を供給する。
比較手段123は、電池パック101が不正であると判断するとスイッチ124をオフにして、応用機器102と電池パック101との間での充放電を禁止する。電池パック101の充放電を実行しない。電池パック101が正当であれば、電池パック101の関数Fと応用機器102の関数Gとは等しい。
実施の形態1の電池パック101において、関数計算手段112への入力信号を電池の電圧、温度、電流又は残容量等の物理量とした。物理量、即ち関数計算手段112への入力信号は絶えず変化する。通常、物理量は電池パックの状態を知るために常に測定され、応用機器側に一定周期で伝送される。電池パック101は、物理量である第1の信号Aと共に、第1の信号Aを入力とする関数の値(第2の信号)Bを付加して応用機器に送ることにより、何回も認証のチェックを受けることになる。
電池パックは、同じ値を繰り返し伝送するわけには行かず、物理量である第1の信号Aに基づいた第2の信号Bを送出しなければならない。不正な電池パックが物理量と異なる第1の信号Aを送信し、又は誤った第2の信号Bを送信した時、その電池パックが不正なものであることが比較手段によって検出される。本発明により、不正な電池パックが正当な電池パックになりすますことが困難な被認証装置、認証装置及び認証システムを実現できる。
《実施の形態2》
図2を用いて本発明の実施の形態2の被認証装置、認証装置及び認証システムを説明する。実施の形態2の認証システムは、被認証装置である電池パック101と、認証装置である電子機器とを有する。実施の形態2において、電子装置は電池パック101を装着したパソコン等の応用機器201である。図2は電池パック101及び応用機器201の構成を示すブロック図である。図2においては、認証システムに係るブロックのみを示す。図2において、図1と同一のブロックには同一の番号を付す。電池パック101は実施の形態1と同一であり、その説明を省略する。応用機器201は、分離手段121、逆関数計算手段211、比較手段123、スイッチ124、電源回路125を有する。電池パック101と応用機器201とは、通信端子103及び電源端子104を含む端子群で接続される。
実施の形態2の応用機器201は、実施の形態1の関数計算手段122に代えて、逆関数計算手段211を有する。応用機器201の分離手段121は、電池パック101から端子103を通じて入力した多重化信号を第1の信号A及び第2の信号Bに分離し、第1の信号Aを比較手段123に伝送し、第2の信号Bを逆関数計算手段211に伝送する。逆関数計算手段211は、第2の信号Bを引数とし、電池パック101が有する関数F(A)の逆関数H(B)を有する。逆関数計算手段211は逆関数値A’=H(B)を計算し、出力する。逆関数値A’はq個の要素(スカラー値)A’(1≦j≦q)を有するベクトル値である。比較手段123は、第1の信号Aと逆関数値A’とを比較し、両者が一致すれば装着された電池パック101は正当であり、一致しなければ装着された電池パック101は不正であると判断する。装着した電池パック101が正当であれば、電池パック101の関数Fと応用機器201の逆関数計算手段211の逆関数Hとは、互いに逆関数である。
比較手段123は電池パック101が正当であると判定した場合はスイッチ124をオンにし、不正と判断した場合はスイッチ124をオフにする。以下の動作は、実施の形態1と同様である。
本発明の実施の形態2の認証システムは、実施の形態1と同様の効果を奏する。
《実施の形態3》
図3を用いて実施の形態3の被認証装置、認証装置及び認証システムを説明する。実施の形態3において、被認証装置は電池パック301、認証装置である電子装置はパソコン等の応用機器302である。
実施の形態1において、電圧、電流、温度、残容量の全ての物理量の値を関数の入力として用いるとしても、それぞれの値は8ビット程度あれば十分であるから、物理量検出手段111が出力する第1の信号Aは4バイトで表現できることになる。つまり関数計算手段112の入力は、212(=8)種類となり、この数は必ずしも十分ではない。つまり、不正な電池パックのメモリに212個の入力値とそれぞれの関数計算の結果を記憶して、正当な電池パックの振りをすることは、メモリの容量的にそれ程困難ではない。そこで実施の形態3の認証システムは、入力の種類を増やし、なりすましを防止するため、以下の構成を有する。
図3は電池パック301及び応用機器302の構成を示すブロック図である。図3においては、認証システムに係るブロックのみを示す。図3において、図1と同一のブロックには同一の番号を付す。電池パック301は物理量検出手段111、多重化手段113、2次電池114、信号源311、関数形設定手段312、複数の関数を有する関数計算手段313を有する。応用機器302は、分離手段121、比較手段123、スイッチ124、電源回路125、物理量検出手段321、正当性評価手段322、複数の関数を有する関数計算手段323、判定手段324、関数形設定手段325を有する。電池パック301と応用機器302とは、通信端子103及び電源端子104を含む端子群で接続される。
電池パック301が応用機器302に装着され、又は電池パック301を装着した応用機器302の電源が投入されると、電池パック301の物理量検出手段111は、電池パック301の電圧、電流、温度等の測定値、あるいは電池の残容量の計算等を行い、それらのディジタル値を第1の信号Aとして出力する。第1の信号Aは、実施の形態1と同じである。第1の信号Aは、関数形設定手段312及び多重化手段113に伝送される。関数形設定手段312は、第1の信号Aに応じて関数形設定信号を出力する。
信号源311は乱数である第3の信号Dを出力する。関数計算手段313は、第3の信号Dを引数とする複数の関数を有し、関数形設定信号に基づいて関数を選択する。選択された関数を関数F(D)とする。関数計算手段313は、関数形設定信号に基づいて選択された関数F(D)に第3の信号Dを代入し、関数値(第2の信号)B=F(D)を計算する。第2の信号Bはq個の要素(スカラー値)B(1≦j≦q)を有するベクトル値である。実施の形態3において、各要素は8ビットの数値である。
電池パック301の多重化手段113は、第1の信号Aと、第3の信号Dと、第2の信号Bとを多重化して、端子103から応用機器に伝送する。多重化手段113は第1の信号Aと第3の信号Dと第2の信号Bとを応用機器で分離できる形で多重すればよく、最も簡単には第1の信号Aと第3の信号Dと第2の信号Bとを順次並べて多重化する。
応用機器302の分離手段121は、電池パック301から端子103を通じて入力した多重化信号を第1〜3の信号A、B、Dを分離し、第1の信号Aを正当性評価手段322及び関数形設定手段325に伝送し、第3の信号Dを関数計算手段323に伝送し、第2の信号Bを比較手段123に伝送する。
物理量検出手段321は、電池パック301の物理量検出手段111と同一の機能を有する。物理量検出手段321は、電池パック301の電圧、電流、表面温度等の測定値、あるいは電池の残容量の計算等を行い、それらのディジタル値である検出信号A’を出力する。
正当性評価手段322は、検出信号A’と、電池パック301から送られてきた第1の信号Aとを比較し、両者の差がある所定の範囲に収まるか否かを判断する。
関数形設定手段325は、電池パック301の関数形設定手段312と同一の機能を有する。関数形設定手段325は、第1の信号Aに応じて関数形設定信号を出力する。関数計算手段323は、第3の信号Dを引数とする複数の関数を有し、関数形設定信号に基づいて関数を選択する(正当な電池パック301の関数計算手段313が有する複数の関数と同一の関数である。)。選択された関数を関数G(D)とする。関数計算手段323は、関数形設定信号に基づいて選択された関数G(D)に第3の信号Dを代入し、関数値B’=G(D)を計算する。関数値B’はq個の要素(スカラー値)B’(1≦j≦q)を有するベクトル値である。実施の形態3において、各要素は8ビットの数値である。
比較手段123は、第2の信号Bと関数値B’とを比較し、両者が一致するか否かを判断する。
判定手段324は、正当性評価手段322の評価結果と比較手段123の比較結果とを入力し、検出信号A’と第1の信号Aとの差がある所定の範囲に収まり且つ第2の信号Bと関数値B’とが一致すれば、その電池パック301は正当であり、検出信号A’と第1の信号Aとの差がある所定の範囲に収まらず又は第2の信号Bと関数値B’とが一致しなければ、その電池パック301は不正であると判断する。
判定手段324は電池パック101が正当であると判定した場合はスイッチ124をオンにし、不正と判断した場合はスイッチ124をオフにする。以下の動作は、実施の形態1と同様である。
実施の形態3の関数F(D)について説明する。第1の信号Aを構成するq個の要素(スカラー値)A(1≦j≦q)、及び第3の信号Dを構成するq個の要素(スカラー値)D(1≦j≦q)、第2の信号(関数値)B=F(D)を構成するq個の要素(スカラー値)B(1≦j≦q)のぞれぞれが、pビットの値(pは正整数)であるとする。第1の信号Aを{0,1}の元を要素とする(p×q)の行列A=[aij]、第3の信号Dを同様に(p×q)の行列D=[dij]、関数値B=F(D)(第2の信号B)を同様に(p×q)の行列B=[bij]で表す。ただし、1≦i≦p、aij,dij,bij∈{0,1}であって、行列Aの列ベクトルは第1の信号(物理量の検出信号)Aの各要素A(1≦j≦q)の値をpビットの2進数で表したものである。例えば、電池電圧はベクトルA=(a1j,a2j,・・・,apjで表す。行列Dの列ベクトルは第3の信号(乱数)Dの各要素D(1≦j≦q)の値をpビットの2進数で表したものである。行列Bの列ベクトルは関数値B=F(D)(第3の信号B)の各要素の値をpビットの2進数で表したものである。
ここで、行列Cを、C=[cij]で表される固定の(p×q)の行列で、1≦i≦p、1≦j≦q、cij∈{0,1}であって、Cの列ベクトル(c1j,c2j,・・・,cpj)は任意に定められたpビットの数値を2進数で表したものであるとし、Cは秘密であるとする。このとき、実施の形態3において関数Fとして例えば下記式(1)を採用するものとする。演算は行列の対応する要素毎に行う。Cは任意に定められ、送受双方で持つ鍵信号である。
Figure 0004090965
例えば、第1及び第3の信号A、Dの1つの要素(乱数)A,Dは8ビット(p=8)の値であり、第1の信号Aの第jの乱数(行列Aの第j列)がA=(0,0,1,0,1,1,0,0)であり、第3の信号Dの第jの乱数(行列Dの第j列)がD=(1,1,0,0,1,0,1,0)であり、Cの第jの乱数(行列Cの第j列)がC=(1,0,0,0,1,1,1,0)であれば、Dは行列B=F(D)の第j列B=(0,0,1,1,0,1,0,0,0)に変換される。
本発明の実施の形態3の認証システムにおいては、信号源311を電池パックに内蔵した上記の構成により、応用機器から認証のために必要な信号(チャレンジ)を電池パックに伝送する必要はなく、電池パックからの一方向の通信のみで電池パックの認証が可能である。第1の信号Aと第3の信号Dとは、それぞれ物理量検出手段111と第3の信号源311が発生する信号であるため、多重化信号の組み合わせの種類を多くすることができる。不正な電池パック301のメーカが多重化信号に基づいて関数Fを求めることは極めて困難である。
ただし、この簡単な例では、A、D、Bが判明してしまうと、Cが分かってしまうので、多重化は、A、D、B=F(D)を単純に並べるだけでは不十分である。信号の個々の成分を所定の規則(勿論これも秘密にしておく。)に従って相互に入れ替えて配置し、多重化することが必要である。このことにより、乱数Dの導入は関数Fの推定をさらに困難になし得る。
応用機器302は、物理量検出手段321と正当性評価手段322とを有することにより、安全性を増した電池パックの認証装置を実現している。
例えば、不正な電池パックのメーカが、複数組の正しい多重化信号を盗聴し、これを不正な電池パックに記憶させ、電池パックが、実際に測定した物理量とは無関係にこの記憶された多重化信号を送信する場合が考えられる。その場合、電池パックから送られてくる電圧や電流の値は全く信用が出来ず、正常な2次電池の充放電制御が出来なくなる。不正な電池が販売され、使用されると過充電に基づく電池の爆発など極めて重大な事故につながる虞がある。実施の形態3においては、正当性評価手段322が電池パックから送られてくる電圧や電流、温度などの情報が、正しいか否かを判断することにより、上記のなりすましを防止できる。
電池パック301の端子電圧は、充放電経路に存在するスイッチング素子のオン抵抗や、電流検出用の抵抗による電圧降下の影響は多少あるものの、電池パック内の電池電圧にほぼ等しい。そこで、応用機器302の物理量検出手段321は、電池パック301の端子電圧を監視する。
その他、応用機器側では、電池パック内の温度がサーミスタを通じて得られ、電流値も応用機器側で測定することができ、電池の残容量もこれらの値から推定することができるから、これら信号の全部又は一部を用いて、電池パックから送られ、応用機器側で分離された信号Aが正当か否かの判定を行うことが出来る。信号Aとしては、電池電圧、電流、温度、残容量等の中、それら全部あるいは一部を用いることができる。
実施の形態3において、第1の信号Aを関数形決定に用い、nバイトの乱数である第3の信号Dを関数Fの引数とする。n≧8とすれば、入力信号の種類は膨大になる。関数形が物理量で変わるので、不正な電池パックは、限られた数の多重化信号(第1〜3の信号を含む。)のみを記憶しておき(正規の電池パック301と応用機器302との間の通信を盗聴して取得したデータ)、それらの多重化信号を繰り返し出力することでは、なりすましが出来ない。即ち、盗聴して取得した限られた数のデータをメモリに記憶して、これを繰り返し出力することでは、なりすましができない。
《実施の形態4》
図4を用いて本発明の実施の形態4の被認証装置、認証装置及び認証システムを説明する。実施の形態4の認証システムは、被認証装置である電池パック301と、認証装置である電子機器とを有する。実施の形態4において、電子装置は電池パック301を装着したパソコン等の応用機器401である。図4は電池パック301及び応用機器401の構成を示すブロック図である。図4においては、認証システムに係るブロックのみを示す。図4において、図3と同一のブロックには同一の番号を付す。電池パック301は実施の形態3と同一であり、その説明を省略する。応用機器401は、実施の形態3における関数計算手段323に代えて、逆関数計算手段411を有する。それ以外の点において、実施の形態4の認証システムは実施の形態3と同一である。
応用機器401の分離手段121は、電池パック101から端子103を通じて入力した多重化信号を第1〜3の信号A、B、Dに分離し、第1の信号Aを正当性評価手段322及び関数形設定手段325に伝送し、第2の信号Bを逆関数計算手段411に伝送し、第3の信号Dを比較手段123に伝送する。関数形設定手段325は、第1の信号Aに応じて関数形設定信号を出力する。逆関数計算手段411は、第2の信号Bを引数とする複数の逆関数を有し、関数形設定信号に基づいて逆関数を選択する(正当な電池パック101の関数計算手段313が有する複数の関数のそれぞれに対応する複数の逆関数である。選択された逆関数をH(B)とする。
逆関数計算手段411は逆関数値D’=H(B)を計算し、出力する。逆関数値D’はq個の要素(スカラー値)D’(1≦j≦q)を有するベクトル値である。比較手段123は、第3の信号Dと逆関数値D’とを比較し、両者が一致するか否かを判断する。
判定手段324は、正当性評価手段322の評価結果と比較手段123の比較結果とを入力し、検出信号A’と第1の信号Aとの差がある所定の範囲に収まり且つ第3の信号Dと逆関数値D’とが一致すれば、その電池パック301は正当であり、検出信号A’と第1の信号Aとの差がある所定の範囲に収まらず又は第3の信号Dと逆関数値D’とが一致しなければ、その電池パック301は不正であると判断する。
判定手段324は電池パック101が正当であると判定した場合はスイッチ124をオンにし、不正と判断した場合はスイッチ124をオフにする。以下の動作は、実施の形態1と同様である。
例えば関数Fが上記式(1)で表されるならば、逆関数H(B)=F−1(B)=F(B)で表される(逆関数F−1(B)は元の関数Fに等しい。)。このことを、下記式(2)で証明する。
Figure 0004090965
本発明の実施の形態4の認証システムは、実施の形態3と同様の効果を奏する。
なお、電池パックの多重化手段における多重化において、用いる関数を、A、B、Dを知っても容易に見破ることが出来ない場合は、第1〜第3の信号A、B、Dを順次並べて送ることでも良いが、実施の形態3で挙げた例のように単純な関数の場合は、そこでも述べたように信号の個々の成分を所定の規則に従って相互に入れ替えて配置し、多重化することが必要になる。勿論この多重化の方法は秘密でなければならない。
更に、第1〜3の信号A、B、Dに加えて、ダミーデータである乱数E(セッションの度に乱数Eの値は異なる。)を多重化しても良い。これにより、関数が簡単な場合であっても、入出力の関係からその関数を見破られる虞が少なくなる。この場合、多重化の方法自体が認証の一つの条件となり、その方法を与える情報も鍵信号となる。
なお、実施の形態3、4において第1の信号Aに応じて関数形を設定した。これに代えて、第1の信号Aの値に対応付けられた複数の関数のライブラリを有し、第1の信号Aに応じてその何れかを選ぶという構成にしても良い。
電池パック301の関数形設定手段312が第3の信号(乱数)Dに基づいて関数形設定信号を出力し、関数計算手段313が第1の信号(物理量の検出信号)Aを引数とする複数の関数を有していても良い。このとき、応用機器302の関数形設定手段325は第3の信号(乱数)Dに基づいて関数形設定信号を出力し、関数計算手段323が第1の信号(物理量の検出信号)Aを引数とする複数の関数を有する。また、応用機器401の関数形設定手段325は第3の信号(乱数)Dに基づいて関数形設定信号を出力し、逆関数計算手段411が第2の信号(第1の信号Aの関数値)Bを引数とする複数の関数を有する。
第1、2の実施の形態の応用機器に物理量検出手段321、正当性評価手段322、判定手段324を追加しても良い。正当性評価手段322は、物理量検出手段321が出力した検出信号A’と、電池パック101から送られてきた第1の信号Aとを比較し、両者の差がある所定の範囲に収まるか否かを判断する。
判定手段324は、正当性評価手段322の評価結果と比較手段123の比較結果とを入力し、検出信号A’と第1の信号Aとの差がある所定の範囲に収まり且つ第2の信号Bと関数値B’(又は第1の信号Aと逆関数値A’)とが一致すれば、その電池パック101は正当であり、検出信号A’と第1の信号Aとの差がある所定の範囲に収まらず又は第2の信号Bと関数値B’(又は第1の信号Aと逆関数値A’)とが一致しなければ、その電池パック101は不正であると判断する。
判定手段324は電池パック101が正当であると判定した場合はスイッチ124をオンにし、不正と判断した場合はスイッチ124をオフにする。以下の動作は、実施の形態1と同様である。
本発明を、ビデオカメラ、携帯電話、パソコン等の電源システムに適用することが出来る。
本発明は、被認証装置、認証装置、及び認証システムとして有用である。
本発明の実施の形態1の電池パック及び応用機器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2の電池パック及び応用機器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3の電池パック及び応用機器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4の電池パック及び応用機器の構成を示すブロック図 従来例の電池パック及び応用機器の構成を示すブロック図
符号の説明
101、301 電池パック
111、321 物理量検出手段
112、313 関数計算手段
113 多重化手段
114 2次電池
102、201、302、401 応用機器
121 分離手段
122、323 関数計算手段
123 比較手段
124 スイッチ
125 電源回路
211、411 逆関数計算手段
311 信号源
312、325 関数形設定手段
322 正当性評価手段
324 判定手段
501 従来の応用機器
502 従来の電池パック

Claims (14)

  1. 電池パック内の電圧、温度、電流の少なくとも一つの物理量を測定し、及び/又は前記電池パックの残容量の物理量を算出し、前記電圧、温度、電流、残容量の少なくとも1つを含む被認証となる前記物理量に基づいて導出したディジタル値である第1の信号を出力する物理量検出手段と、
    前記第1の信号を引数とする所定の関数を有し、前記第1の信号に基づいて前記関数の値を計算し、その計算結果である第2の信号を出力する関数計算手段と、
    前記第1の信号と前記第2の信号とを多重化した多重化信号を出力する信号多重化手段と、
    を有し、
    前記第1の信号と前記第2の信号は、認証装置により前記電池パックの認証に使用される情報であることを特徴とする被認証装置。
  2. 物理量を測定し、前記物理量に基づいて導出したディジタル値である第1の信号を出力する物理量検出手段と、
    前記第1の信号に基づいて、関数形設定信号を出力する関数形設定手段と、
    乱数である第3の信号を出力する信号源と、
    複数の関数を有し、前記関数形設定信号に基づいて前記複数の関数の中から所定の関数を選択し、前記所定の関数で前記第3の信号の関数値を計算して第2の信号を出力する関数計算手段と、
    前記第1の信号と前記第2の信号と前記第3の信号とを多重化して出力する信号多重化手段と、
    を有することを特徴とする被認証装置。
  3. 物理量を測定し、前記物理量に基づいて導出したディジタル値である第1の信号を出力する物理量検出手段と、
    乱数である第3の信号を出力する信号源と、
    前記第3の信号に基づいて、関数形設定信号を出力する関数形設定手段と、
    複数の関数を有し、前記関数形設定信号に基づいて前記複数の関数の中から所定の関数を選択し、前記所定の関数で前記第1の信号の関数値を計算して第2の信号を出力する関数計算手段と、
    前記第1の信号と前記第2の信号と前記第3の信号とを多重化して出力する信号多重化手段と、
    を有することを特徴とする被認証装置。
  4. 前記信号多重化手段は、前記第1の信号及び前記第2の信号、又は前記第1の信号、前記第2の信号及び前記第3の信号の個々の成分を所定の規則に従って相互に入れ替えて配置することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの請求項に記載の被認証装置。
  5. 前記信号多重化手段は、前記第1の信号及び前記第2の信号、又は前記第1の信号、前記第2の信号及び前記第3の信号に加えて、ダミー信号を更に多重化することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかの請求項に記載の被認証装置。
  6. 前記被認証装置は電池パックであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかの請求項に記載の被認証装置。
  7. 被認証装置から送られてきた多重化信号を入力し、電池パック内の電圧、温度、電流、及び残容量の少なくとも1つを含む被認証となる物理量に基づいて導出された第1の信号と、前記第1の信号に基づいて所定の関数により導出された第2の信号とに分離する信号分離手段と、
    正当な前記被認証装置が有する関数と同一の関数を有し、前記第1の信号に基づいて前記関数値を計算し、出力する関数計算手段と、
    前記電池パック内の電圧、温度、電流の少なくとも一つの物理量を測定し、及び/又は前記電池パックの残容量の物理量を算出して、前記第1の信号と実質的に同一の信号である物理量検出信号を出力する物理量検出手段と、
    前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内であり且つ前記第2の信号と前記関数値とが同一であれば前記電池パックとの接続を許可し、前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内でなく又は前記第2の信号と前記関数値とが同一でなければ前記電池パックとの接続を禁止する比較手段と、
    有し、
    前記第1の信号と前記第2の信号の両方を用いて、前記電池パックを認証することを特徴とする認証装置。
  8. 被認証装置から送られてきた多重化信号を入力し、検出した物理量に基づいて導出された第1の信号と、前記第1の信号に基づいて所定の関数により導出した第2の信号とに分離する信号分離手段と、
    正当な前記被認証装置が有する関数の逆関数を有し、前記第2の信号に基づいて前記逆関数値を計算し、出力する関数計算手段と、
    物理量を測定し、前記第1の信号と実質的に同一の信号である物理量検出信号を出力する物理量検出手段と、
    前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内であり且つ前記第1の信号と前記逆関数値とが同一であれば被認証装置との接続を許可し、前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内でなく又は前記第1の信号と前記逆関数値とが同一でなければ被認証装置との接続を禁止する比較手段と、
    を有することを特徴とする認証装置。
  9. 被認証装置から送られてきた多重化信号を入力し、検出した物理量に基づいて導出された第1の信号と、第3の信号と、前記第1の信号に基づいて選択された関数に前記第3の信号を入力して導出した第2の信号とに分離する信号分離手段と、
    前記第1の信号に基づいて前記被認証装置と同一の関数を選択し、その関数で前記第3の信号の関数値を計算して、出力する関数計算手段と、
    物理量を測定し、前記第1の信号と実質的に同一の信号である物理量検出信号を出力する物理量検出手段と、
    前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内であり且つ前記第2の信号と前記関数値とが同一であれば被認証装置との接続を許可し、前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内でなく又は前記第2の信号と前記関数値とが同一でなければ被認証装置との接続を禁止する比較手段と、
    を有することを特徴とする認証装置。
  10. 被認証装置から送られてきた多重化信号を入力し、検出した物理量に基づいて導出された第1の信号と、第3の信号と、前記第1の信号に基づいて選択された関数に前記第3の信号を入力して導出した第2の信号とに分離する信号分離手段と、
    複数の逆関数を有し、前記第1の信号に基づいて前記第2の信号が導出された関数の逆関数を選択し、その逆関数で前記第2の信号の逆関数値を計算して、出力する関数計算手段と、
    物理量を測定し、前記第1の信号と実質的に同一の信号である物理量検出信号を出力する物理量検出手段と、
    前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内であり且つ前記第3の信号と前記逆関数値とが同一であれば被認証装置との接続を許可し、前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内でなく又は前記第3の信号と前記逆関数値とが同一でなければ被認証装置との接続を禁止する比較手段と、
    を有することを特徴とする認証装置。
  11. 被認証装置から送られてきた多重化信号を入力し、検出した物理量に基づいて導出された第1の信号と、第3の信号と、前記第3の信号に基づいて選択された関数に前記第1の信号を入力して導出した第2の信号とに分離する信号分離手段と、
    前記第3の信号に基づいて前記被認証装置と同一の関数を選択し、その関数で前記第1の信号の関数値を計算して、出力する関数計算手段と、
    物理量を測定し、前記第1の信号と実質的に同一の信号である物理量検出信号を出力する物理量検出手段と、
    前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内であり且つ前記第2の信号と前記関数値とが同一であれば被認証装置との接続を許可し、前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内でなく又は前記第2の信号と前記関数値とが同一でなければ被認証装置との接続を禁止する比較手段と、
    を有することを特徴とする認証装置。
  12. 被認証装置から送られてきた多重化信号を入力し、検出した物理量に基づいて導出された第1の信号と、第3の信号と、前記第3の信号に基づいて選択された関数に前記第1の信号を入力して導出した第2の信号とに分離する信号分離手段と、
    複数の逆関数を有し、前記第3の信号に基づいて前記第2の信号が導出された関数の逆関数を選択し、その逆関数で前記第2の信号の逆関数値を計算して、出力する関数計算手段と、
    物理量を測定し、前記第1の信号と実質的に同一の信号である物理量検出信号を出力する物理量検出手段と、
    前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内であり且つ前記第1の信号と前記逆関数値とが同一であれば被認証装置との接続を許可し、前記物理量検出信号と前記第1の信号との差が所定の範囲内でなく又は前記第1の信号と前記逆関数値とが同一でなければ被認証装置との接続を禁止する比較手段と、
    を有することを特徴とする認証装置。
  13. 前記被認証装置は2次電池を含む電池パックであって、前記電池パックが正当であれば前記電池パックの2次電池から電力を供給され及び/又は前記電池パックの2次電池を充電する電子装置であることを特徴とする請求項7から請求項12のいずれかの請求項に記載の認証装置。
  14. 請求項1に記載の前記被認証装置と請求項7又は請求項8に記載の前記認証装置とを有し、又は請求項2に記載の前記被認証装置と請求項9又は請求項10に記載の前記認証装置とを有し、又は請求項3に記載の前記被認証装置と請求項11又は請求項12に記載の前記認証装置とを有することを特徴とする認証システム。
JP2003295626A 2003-08-19 2003-08-19 被認証装置、認証装置、及び認証システム Expired - Lifetime JP4090965B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003295626A JP4090965B2 (ja) 2003-08-19 2003-08-19 被認証装置、認証装置、及び認証システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003295626A JP4090965B2 (ja) 2003-08-19 2003-08-19 被認証装置、認証装置、及び認証システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005065461A JP2005065461A (ja) 2005-03-10
JP4090965B2 true JP4090965B2 (ja) 2008-05-28

Family

ID=34371805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003295626A Expired - Lifetime JP4090965B2 (ja) 2003-08-19 2003-08-19 被認証装置、認証装置、及び認証システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4090965B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5064003B2 (ja) * 2005-12-20 2012-10-31 パナソニック株式会社 認証システム、及び認証装置
JP5188173B2 (ja) 2007-12-27 2013-04-24 キヤノン株式会社 充電器
JP5751103B2 (ja) * 2011-09-08 2015-07-22 凸版印刷株式会社 バッテリ保守システム、及びバッテリ保守方法
TW201404636A (zh) * 2012-06-08 2014-02-01 Airbiquity Inc 遠程識別機動車輛及監測駕駛員行爲之電子感測器資料的評估

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005065461A (ja) 2005-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100525697B1 (ko) Id 발생 장치 및 id 확인 장치
US7564214B2 (en) Battery pack, charging control method, and application device
US8424092B2 (en) Electronic apparatus for authenticating a battery pack
CA2625186C (en) Battery pack authentication for a mobile device
US7941865B2 (en) Rechargeable battery pack and operating system
JP2009015744A (ja) 認証システム、及び認証装置
AU2005234740B2 (en) Battery pack, charging control method, and application device
WO2013108318A1 (ja) 不正接続検知装置、不正接続検知システム及び不正接続検知方法
US10089499B2 (en) Method and apparatuses for authenticating measurement data relating to a battery
JP2006322942A (ja) 電子機器
US7436151B2 (en) Systems and methods for detecting charge switching element failure in a battery system
EP2302875A1 (en) Portable device, display method, and display program
JP2007110853A (ja) Acアダプタ、電子機器及び電源システム
JP4090965B2 (ja) 被認証装置、認証装置、及び認証システム
CN117110913A (zh) 电池检测电路、电子设备和电池检测方法
US11824378B2 (en) Method and device for identifying battery, battery, and storage medium
KR20060018893A (ko) 모바일 전자 장치들에 대한 도난 방지 시스템
JP2009016131A (ja) 認証システム、電子機器、バッテリパック及び認証方法
JP2009171467A (ja) 認証システム、電子機器、及び電池パック
JP4943882B2 (ja) 認証装置、被認証装置、及び電池認証システム
JP2013149487A (ja) パック電池
KR100797162B1 (ko) 이동통신 단말기 및 그 동작방법
KR20040087162A (ko) 수명 추정이 가능한 배터리팩
JP2009295288A (ja) 電池パック

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050525

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060815

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20061129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120307

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 5