JP2009171467A - 認証システム、電子機器、及び電池パック - Google Patents

認証システム、電子機器、及び電池パック Download PDF

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Abstract

【課題】電池パックの認証において、認証に用いられる信号の傍受の困難性を増大し、電池パックの認証方法を推定することの困難性を増大することができる認証システム、これに用いられる電子機器、及び電池パックを提供する。
【解決手段】電池パック3と接続するための複数の接続端子25と、第1認証用データDaを生成する認証用データ生成部211と、第1認証用データDaを分割することにより複数の分割送信データDdを生成する分割送信データ生成部212と、複数の分割送信データDdを、複数の接続端子25に分配して電池パック3へ送信する認証データ送信部213と、電池パック3から複数の接続端子25によって受信される複数の分割返信データDrdに基づき、電池パック3の認証を行う認証部216を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は認証の対象となる電池パックの認証を行う認証システム、これに用いられる電子機器、及び電池パックに関するものである。
例えば、携帯電話機や携帯型パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ等の電子機器は、電池パックを電源として用いることで、ユーザが任意の場所に携帯して使用することができる。このような電子機器に用いられる電池パックは、主に二次電池を用いて構成され、充電により繰り返し使用可能とされている。二次電池は、充放電サイクルの増加や使用、保管等に伴い劣化が進行するため寿命がある。
二次電池が寿命に至った場合や、電子機器を長時間にわたって使用できるようにするために大きな電池容量を有する電池パックを使用したい場合、ユーザは電池パックを交換できるようになっている。この交換時に、電子機器のメーカが認定する正規の電池パックに交換するのが原則である。
ところで、このような交換用の電池パックを、正規のメーカの許可なく製造し、安価に販売する非正規の業者が存在している。そして、このような非正規業者によって製造された非正規の電池パックが電子機器の電源として用いられる場合がある。このような非正規の電池パックであっても、出力電圧、電流さえ電子機器の要求を満たしていれば、電子機器は動作する。
しかしながら、非正規業者によって製造された非正規の電池パックは、コストを低減するため品質が粗悪であることが多い。特に二次電池の安全に関わる品質は事故が発生しない限りユーザには判らないため、非正規の電池パックは、安全性に関わるコストが低減されて、安全品質が劣悪であることが多い。
特に、携帯電話機等の電池パックの二次電池として近年、主に用いられているリチウムイオン二次電池は、電解液として可燃性の有機溶媒を用いているため安全性の確保が重要であり、何らかの原因による異常が生じた場合、二次電池そのものだけでなく保護回路などによって安全性が確保されるようになっている。
非正規の電池パックにおいて二次電池及びその周辺構成が正規品と同等のものであれば問題はないが、全ての構成を同等とすることは現実には不可能であり、コストを低減するために粗悪な構成で生産され、それを装着した電子機器や電池パックによって事故が生じるような事態を避ける対策が必要となる。
上記のような観点から、正規の電池パックと非正規の電池パックとを、乱数と関数決定信号から識別して、非正規の電池パックが本体機器に装着されたとき、接続を拒否する機能を備えた認証システムが知られている。
そして、このような認証システムにおいて、電池パックと電子機器との間で認証のための接続端子を増加させずに認証を行う目的で、通常使用時は温度情報用の信号端子として用いられる温度端子を、起動時には電池パックの認証用の信号端子として使用する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この提案によれば、温度端子と認証用の信号端子とを兼用することで電池パックの認証に必要な信号端子を一つで済ませることが可能となり、認証機能を低コストで実現できるという利点がある。
また、認証に用いる値を複雑にするという目的で、乱数と、信号を作成する関数決定信号とを送付し、複数の関数から認証用の信号を生成する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この提案によれば、認証用の信号が複数の関数の中から選択された関数により作成されるという理由で、通信線の内容を傍受したとしても乱数と、認証用の信号とを一意に特定しにくいという利点がある。
特開2006−339070号公報 特開2005−151368号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、温度端子と認証用の信号端子とを兼用してはいるが、認証に用いられる信号端子は一本であるため、その一本の信号端子の監視を続ければ、認証に必要な乱数と、認証用の信号とを一対一で検出することが容易である。そのため、認証用の信号の生成方法を解析することが容易であるという課題を有していた。
また、特許文献2に記載の技術においても、乱数と認証用の信号の生成方法が、関数決定信号を用いて複雑化されているものの、乱数と認証用の信号とが一本の通信線で送受信されているため、特許文献1と同様、一本の信号線の傍受によって、認証に必要な乱数と、認証用の信号とを一対一で検出することが容易である。そのため、認証用の信号の生成方法を解析することが容易であるという課題を有していた。
本発明は、このような問題に鑑みて為された発明であり、電池パックの認証において、認証に用いられる信号の傍受の困難性を増大し、電池パックの認証方法を推定することの困難性を増大することができる認証システム、これに用いられる電子機器、及び電池パックを提供することを目的とする。
本発明に係る認証システムは、認証の対象となる電池パックと、前記電池パックの認証を行う電子機器とを備えた認証システムであって、前記電子機器は、前記電池パックと接続するための複数の本体側接続端子と、認証に用いられる第1認証用データを生成する認証用データ生成部と、前記認証用データ生成部により生成された第1認証用データを分割することにより複数の分割送信データを生成する分割送信データ生成部と、前記分割送信データ生成部により生成された複数の分割送信データを、前記複数の本体側接続端子に分配して当該複数の本体側接続端子に接続された電池パックへ送信する認証データ送信部とを備え、前記電池パックは、前記複数の本体側接続端子と接続するための複数のパック側接続端子と、前記複数のパック側接続端子によって前記認証データ送信部から受信された前記複数の分割送信データに基づき、前記電子機器への応答のための返信用データを生成する返信データ生成部と、前記返信データ生成部によって生成された返信用データを分割することにより複数の分割返信データを生成する分割返信データ生成部と、前記分割返信データ生成部によって生成された複数の分割返信データを、前記複数のパック側接続端子に分配して当該複数のパック側接続端子に接続された電子機器へ送信する返信データ送信部とを備え、前記電子機器は、前記複数の本体側接続端子によって前記返信データ送信部から受信される前記複数の分割返信データに基づき、前記電池パックの認証を行う認証部を備える。
この構成によれば、認証に用いられる第1認証用データが、複数の分割送信データに分割されて複数の本体側接続端子に分配されて、電子機器から複数のパック側接続端子を介して電池パックへ送信される。そして、電池パックにおいて、電子機器から送信された複数の分割送信データに基づき、電子機器への応答のための返信用データが生成される。さらにこの返信用データが、複数の分割返信データに分割されて複数のパック側接続端子に分配されて、電池パックから複数の本体側接続端子を介して電子機器へ送信される。そして、電子機器において、複数の本体側接続端子によって受信される複数の分割返信データに基づき、電池パックの認証が行われる。
この場合、電池パックの認証に用いられる第1認証用データ、及び電池パックから電子機器への応答のための返信用データが、複数の接続端子に分配されて送受信されるので、第三者によって一本の接続端子を流れる信号が傍受されたとしても、傍受される信号は認証のために必要となる信号の一部でしかなく、一部の信号だけから電池パックの認証方法を推定することは困難である。従って、電池パックの認証において、認証に用いられる信号の傍受の困難性を増大し、電池パックの認証方法を推定することの困難性を増大することができる。電池パックの認証方法を推定することが困難になれば、電池パックの偽造もまた困難となる。
また、前記分割送信データ生成部は、前記複数の分割送信データに、当該各分割送信データの前記第1認証用データにおける並び順を示す順序情報を含んで当該各分割送信データを生成することが好ましい。
この構成によれば、複数の接続端子に分配されて送信される各分割送信データには、第1認証用データにおける並び順を示す順序情報が含まれるので、返信データ生成部において、各分割送信データに基づき第1認証用データを復元し、当該第1認証用データに応じた返信用データを生成することが容易となる。
また、前記認証データ送信部は、前記複数の分割送信データを前記複数の本体側接続端子に分配するときに、当該各分割送信データに含まれる順序情報で示される並び順と、当該各分割送信データが分配される本体側接続端子の、前記複数の本体側接続端子における並び順とが異なるように分配することが好ましい。
もし仮に、各分割送信データに含まれる順序情報で示される並び順と、各分割送信データが分配される本体側接続端子の、複数の本体側接続端子における並び順(例えば接続端子のピン番号順や、物理的な配置の順等の並び順)とが一致するように、各分割送信データが各本体側接続端子に分配された場合、第三者は、各本体側接続端子からそれぞれ検出した分割送信データを、本体側接続端子の並び順に結合することで、第1認証用データを復元することが可能となり、電池パックの認証方法を推定することが容易となる。
しかしながら、この構成によれば、各分割送信データの第1認証用データにおける並び順と、複数の本体側接続端子の並び順とが異なるように、各分割送信データが分配されるので、本体側接続端子の並び順に基づき第1認証用データを復元することができない。従って、電池パックの認証方法を推定することの困難性を増大することができる。
また、前記認証データ送信部は、前記複数の分割送信データを前記複数の本体側接続端子に分配する都度、当該各分割送信データに含まれる順序情報と当該各本体側接続端子との対応関係をランダムに決定することが好ましい。
この構成によれば、複数の分割送信データが電池パックに送信される都度、各分割送信データに含まれる順序情報と当該各本体側接続端子との対応関係がランダムに変化するので、接続端子を流れる信号から規則性を見出すことが困難となる結果、電池パックの認証方法を推定することの困難性を増大することができる。
また、前記認証データ送信部は、前記各分割送信データに、所定の第1鍵データとの排他的論理和の演算処理を施した後に、当該演算処理が施された各分割送信データを、前記複数の本体側接続端子に分配して当該複数の本体側接続端子に接続された電池パックへ送信することが好ましい。
この構成によれば、各分割送信データの並び順を示す順序情報が、第1鍵データと排他的論理和されて、直接的に順序を示さなくなるので、第三者が各分割送信データから順序情報を抽出して各分割送信データの並び順を知ることが困難になる。そのため、例え第三者が各分割送信データを全て検出したとしても、各分割送信データを正しい並び順に並べて第1認証用データを復元することが困難である。従って、電池パックの認証方法を推定することの困難性を増大することができる。
また、前記返信データ生成部は、前記複数の分割返信データに、当該各分割返信データの前記返信用データにおける並び順を示す順序情報を含んで当該各分割返信データを生成することが好ましい。
この構成によれば、複数の接続端子に分配されて送信される各分割返信データには、返信用データにおける並び順を示す順序情報が含まれるので、各分割返信データに基づき返信用データを復元することが容易となる。
また、前記返信データ生成部は、前記複数の分割返信データに基づき、前記第1認証用データと等しい第2認証用データを生成し、当該第2認証用データを予め設定された暗号方式を用いて暗号化することにより、前記返信用データを生成することが好ましい。
この構成によれば、第1認証用データと等しい第2認証用データが予め設定された暗号方式によって暗号化されて、返信用データが生成されるので、電子機器は、電池パックから受信した複数の分割返信データから復元した返信用データと、第1認証用データと、当該暗号方式とに基づいて電池パックの認証を行うことが可能となる。
また、本発明に係る電子機器は、認証の対象となる電池パックと接続するための複数の本体側接続端子と、認証に用いられる第1認証用データを生成する認証用データ生成部と、前記認証用データ生成部により生成された第1認証用データを分割することにより複数の分割送信データを生成する分割送信データ生成部と、前記分割送信データ生成部により生成された複数の分割送信データを、前記複数の本体側接続端子に分配して当該複数の本体側接続端子に接続された電池パックへ送信する認証データ送信部と、前記電池パックと接続された前記複数の本体側接続端子によって受信される複数の分割返信データに基づき、前記電池パックの認証を行う認証部を備える。
この構成によれば、電池パックの認証に用いられる複数の分割送信データ、及び複数の分割返信データが、複数の接続端子に分配されて送受信されるので、第三者によって一本の接続端子を流れる信号が傍受されたとしても、傍受される信号は認証のために必要となる信号の一部でしかなく、一部の信号だけから電池パックの認証方法を推定することは困難である。従って、電池パックの認証において、認証に用いられる信号の傍受の困難性を増大し、電池パックの認証方法を推定することの困難性を増大することができる。電池パックの認証方法を推定することが困難になれば、電池パックの偽造もまた困難となる。
また、本発明に係る電池パックは、電子機器と接続するための複数のパック側接続端子と、前記複数のパック側接続端子によって前記電子機器から受信された複数の分割送信データに基づき、前記電子機器への応答のための返信用データを生成する返信データ生成部と、前記返信データ生成部によって生成された返信用データを分割することにより複数の分割返信データを生成する分割返信データ生成部と、前記分割返信データ生成部によって生成された複数の分割返信データを、前記複数のパック側接続端子に分配して当該複数のパック側接続端子に接続された電子機器へ送信する返信データ送信部とを備える。
この構成によれば、電池パックの認証に用いられる複数の分割送信データ、及び複数の分割返信データが、複数の接続端子に分配されて送受信されるので、第三者によって一本の接続端子を流れる信号が傍受されたとしても、傍受される信号は認証のために必要となる信号の一部でしかなく、一部の信号だけから電池パックの認証方法を推定することは困難である。従って、電池パックの認証において、認証に用いられる信号の傍受の困難性を増大し、電池パックの認証方法を推定することの困難性を増大することができる。電池パックの認証方法を推定することが困難になれば、電池パックの偽造もまた困難となる。
このような構成の認証システム、電子機器、及び電池パックは、電池パックの認証に用いられる複数の分割送信データ、及び複数の分割返信データが、複数の接続端子に分配されて送受信されるので、第三者によって一本の接続端子を流れる信号が傍受されたとしても、傍受される信号は認証のために必要となる信号の一部でしかなく、一部の信号だけから電池パックの認証方法を推定することは困難である。従って、電池パックの認証において、認証に用いられる信号の傍受の困難性を増大し、電池パックの認証方法を推定することの困難性を増大することができる。電池パックの認証方法を推定することが困難になれば、電池パックの偽造もまた困難となる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電子機器と電池パックとを用いた認証システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示す認証システム1は、電子機器2と、その電子機器2に電力を供給する電池パック3によって構成されている。
電子機器2は、例えば携帯型パーソナルコンピュータやデジタルカメラ、携帯電話機等の携帯機器の本体、電気自動車やハイブリッドカー等の車両等のECU(Electric Control Unit)、及び無停電電源装置等、電池パックと接続されて使用される種々の機器である。なお、電子機器2は、電池パック3から電力の供給を受ける機器に限られず、例えば電池パック3を充電する充電器であってもよい。
電子機器2は、制御部21、負荷22、充電回路23、通信部24、及びn個の接続端子25−1,25−2,25−3,・・・,25−n(本体側接続端子)を備えて構成されている。
制御部21は、例えば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、所定の制御プログラムが記憶されたROM(Read Only Memory)と、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、これらの周辺回路等とを備えて構成されている。そして、ROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、認証用データ生成部211、分割送信データ生成部212、認証データ送信部213、受信データ統合部214、暗号化部215、認証部216として機能する。
電池パック3は、電池制御部31、二次電池の組電池32、通信部33、及びn個の接続端子34−1,34−2,34−3,・・・,34−n(パック側接続端子)を備えて構成されている。そして、電子機器2と電池パック3とが組み合わされると、接続端子25−1,25−2,25−3,・・・,25−nと、接続端子34−1,34−2,34−3,・・・,34−nとが接続されるようになっている。
なお、接続端子25−1,25−2,25−3,・・・,25−n、及び接続端子34−1,34−2,34−3,・・・,34−nは、電子機器2と電池パック3とを電気的に接続するものであればよく、例えば電極やコネクタ、端子台等であってもよく、ランドやパッド等の配線パターンであってもよい。以下、接続端子25,34について、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
負荷22は、電子機器2の機能を実現するための回路部であり、例えば携帯電話機における無線通信回路、液晶表示器、及びCPU等の回路であり、電池パック3から供給された電力によって、動作するようにされている。
充電回路23は、例えばAC−DCコンバータやDC−DCコンバータなどから成り、図略の電源回路から供給された電源電圧を、制御部21からの制御信号に応じた電圧値、電流値、及びパルス幅に変換し、電池パック3へ供給する。
通信部24,33としては、例えばSMBus(登録商標)等の同期式通信インターフェイス回路や、調歩同期式の通信インターフェイス回路等、種々の通信インターフェイス回路を用いることができる。通信部24,33は、それぞれ接続端子数と同じn個の通信チャンネル(1ch、2ch、3ch、・・・、nch)を有している。そして、通信部24,33は、接続端子25−1,25−2,25−3,・・・,25−nと、接続端子34−1,34−2,34−3,・・・,34−nとを介して互いにnチャンネルのシリアル通信を実行可能にされている。
通信部24の1ch、2ch、3ch、・・・、nchの入出力端子は、接続端子25−1,25−2,25−3,・・・,25−nに接続され、通信部33の1ch、2ch、3ch、・・・、nchの入出力端子は、接続端子34−1,34−2,34−3,・・・,34−nに接続されている。従って、通信部24,33の通信チャンネルを選択することで、通信に用いられる接続端子が選択される。
認証用データ生成部211は、例えば所定の乱数発生アルゴリズムを用いて乱数を生成し、当該乱数を第1認証用データDaとして分割送信データ生成部212及び暗号化部215へ出力する。
分割送信データ生成部212は、第1認証用データDaを分割することにより、n個の分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnを生成する。
認証データ送信部213は、分割送信データ生成部212により生成された複数の分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnを、通信部24のn個の通信チャンネルに分配して出力し、通信部24によって、接続端子25−1,25−2,25−3,・・・,25−n、及び接続端子34−1,34−2,34−3,・・・,34−nを介して通信部33へ送信させる。
受信データ統合部214は、通信部24の各チャンネルによって電池パック3から受信された分割返信データDrd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdnをまとめて、電池パック3で後述するように生成される返信用データDr1と等しい返信用データDr2を生成する。すなわち、受信データ統合部214は、分割返信データDrd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdnから、返信用データDr1を復元することで返信用データDr2を生成する。
暗号化部215は、認証用データ生成部211から第1認証用データDaを受け取り、所定の暗号化方式によって第1認証用データDaを暗号化することで、返信用データDr2の照合に用いる照合用データDsを生成する。
暗号化部215で用いられる暗号化方式としては、例えば、SHA−1に代表されるハッシュ関数方式、DES(Data Encryption Standard)等の共通鍵暗号方式、RSA暗号(Rivest, Shamir, Adleman's method)、楕円曲線暗号(ECC:Elliptic Curve Cryptosystem)等の公開鍵暗号方式等、種々の暗号方式を用いることができる。
認証部216は、電子機器2で生成された照合用データDsと、電池パック3から受信された分割返信データDrd1〜Drdnに基づき復元された返信用データDr2とを比較し、電池パック3の認証を行う。具体的には、認証部216は、照合用データDsと返信用データDr2とが一致すれば、電池パック3は正規品、照合用データDsと返信用データDr2とが一致しなければ、電池パック3が非正規品と判定する。
この場合、受信データ統合部214、暗号化部215、及び認証部216によって、請求項における認証部の一例が構成されている。
電池制御部31は、例えば所定の演算処理を実行するCPUと、所定の制御プログラムが記憶されたROMと、データを一時的に記憶するRAMと、これらの周辺回路等とを備えて構成されている。そして、ROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、受信データ統合部311(返信データ生成部)、暗号化部312、分割返信データ生成部313、返信データ送信部314として機能する。
受信データ統合部311は、通信部33の各通信チャンネルによって受信された分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnをまとめて第1認証用データDaと等しい第2認証用データDbとを生成する。暗号化部312は、第2認証用データDbを、暗号化部215と同じ暗号方式を用いて暗号化することにより、返信用データDr1を生成する。この場合、受信データ統合部311及び暗号化部312によって、請求項における返信データ生成部の一例が構成されている。
分割返信データ生成部313は、返信用データDr1を分割することにより、n個の分割返信データDrd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdnを生成する。
返信データ送信部314は、分割返信データ生成部313により生成されたn個の分割返信データDrd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdnを、通信部33のn個の通信チャンネルに分配して出力し、通信部33によって、接続端子34−1,34−2,34−3,・・・,34−n、及び接続端子25−1,25−2,25−3,・・・,25−nを介して通信部24へ送信させる。
組電池32は、複数の二次電池から構成されている。二次電池は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池等の二次電池である。
次に、上述のように構成された認証システム1の動作について説明する。図2、図3は、認証システム1の動作の一例を示すフローチャートである。なお、以下のフローチャートにおいて、同一の動作には同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
まず、電子機器2と電池パック3とが接続されたとき、電子機器2の認証用データ生成部211によって、乱数が生成され、当該乱数が第1認証用データDaとして分割送信データ生成部212及び暗号化部215へ出力される(ステップS1)。
例えば、電池パック3が電子機器2に接続されたとき、電子機器2の認証用データ生成部211は、乱数9を発生させ、その乱数9を第1認証用データDaとする。
次に、分割送信データ生成部212によって、第1認証用データDaがn個の分割データDa1,Da2,・・・,Danに分割される。そして、分割送信データ生成部212によって、分割データDa1,Da2,・・・,Danに、各データの第1認証用データDaにおける並び順を示す順序情報が付加されて、分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnが生成される(ステップS2)。
順序情報は、第1認証用データDaにおける分割データDa1,Da2,・・・,Danの位置を特定できる情報であればよく、情報の構成は限定しないが、例えば、第1認証用データDaを二進数で表記した場合の上位ビット側の分割データから順に、分割データDa1,Da2,・・・,Danの並び順を数えた番号を、順序情報として用いることができる。また、分割データDa1,Da2,・・・,Danへの順序情報の付加方法も限定されないが、例えば、分割データDa1,Da2,・・・,Danの上位ビットとして付加することができる。
具体的には、接続端子25,34の端子数が2個の場合、分割送信データ生成部212によって、第1認証用データDa=9が分割されて、2個の分割データDa1,Da2が生成される。9は2進数では(1001)と表現でき、2つに分けると(10)と(01)とになる。以下、( )は、2進数を示すものとする。
分割データDa1は、第1認証用データDaの上位ビット側から1番目に分割されたビット列であるから、順序情報(01)が分割データDa1の上位ビットに付加されて、分割送信データDd1は、(0110)となる。
分割データDa2は、第1認証用データDaの上位ビット側から2番目に分割されたビット列であるから、順序情報(10)が分割データDa2の上位ビットに付加されて、分割送信データDd2は、(1001)となる。
なお、順序情報は、必ずしも分割データDa1,Da2,・・・,Danの並び順を数えた番号を、そのまま用いる必要はなく、例えば2,4,6,・・・といった数列を用いてもよく、順序情報の値の大きいものほど上位ビット側になるように並び順を示していてもよく、あるいは予め設定された規則に従って、記号化されたものであってもよい。これにより、順序情報として分割データDa1,Da2,・・・,Danの並び順を数えた番号を、そのまま用いた場合よりも、第三者が接続端子25,34に流れる信号から電池パック3の認証方法を解析することの困難性が増大する。
次に、認証データ送信部213によって、分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnと、通信部24の通信チャンネル1ch、2ch、3ch、・・・、nchとの対応関係が、ランダムに決定される。そして、その決定された対応関係に応じて、認証データ送信部213によって、分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnが、通信チャンネル1ch、2ch、3ch、・・・、nchに分配されて出力される。
そうすると、通信部24の通信チャンネル1ch、2ch、3ch、・・・、nchから、それぞれ分配された分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnが、接続端子25−1,25−2,25−3,・・・,25−n、及び接続端子34−1,34−2,34−3,・・・,34−nを介して通信部33へ送信されて、通信部33の各通信チャンネルで分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnが受信される(ステップS3)。
分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnと、通信部24の通信チャンネル1ch、2ch、3ch、・・・、nchとの対応関係、すなわち分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnと、この各データの送信に用いられる接続端子25,34の各端子との対応関係は任意でよいが、分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnの並び順と、接続端子25,34の各端子の物理的な並び順や端子番号順とが異なるように分配することで、第三者が接続端子25,34に流れる信号から電池パック3の認証方法を解析することの困難性が増大する。
また、分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnと、通信チャンネル1ch、2ch、3ch、・・・、nchとの対応関係は、必ずしも分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnを通信チャンネル1ch、2ch、3ch、・・・、nchに分配する都度変更する必要はないが、分配の都度、ランダムに対応関係を変更することで、第三者が接続端子25,34に流れる信号から電池パック3の認証方法を解析することの困難性が増大する。
次に、受信データ統合部311によって、分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnから、分割データDa1,Da2,・・・,Danと各分割データに付加された順序情報とが取得される。そして、受信データ統合部311によって、順序情報で示される順番で、分割データDa1,Da2,・・・,Danが結合されて、第2認証用データDbが生成される(ステップS4)。
この場合、分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnに順序情報が含まれているので、分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnと、通信チャンネル1ch、2ch、3ch、・・・、nchとの対応関係が認証データ送信部213によって変更された場合であっても、正しく第1認証用データDaを復元して第2認証用データDbを生成することが可能となっている。
具体的には、例えば通信部33によって、分割送信データDd1として(0110)、分割送信データDd2として(1001)が受信されると、(0110)、(0110)の上位2ビットが順序情報として各データの並び順(結合順序)を示しているから、受信データ統合部311によって、上位2ビットが「1」(01)である分割送信データDd1から、分割データDa1として(10)が取得される。また、上位2ビットが「2」(10)である分割送信データDd2から、受信データ統合部311によって、分割データDa2として(01)が取得される。
そして、受信データ統合部311によって、分割データDa1が上位ビット側になるように、分割データDa1と分割データDa2とが結合されて、第2認証用データDbが(1001)として生成される。すなわち、第1認証用データDaが復元されて、第2認証用データDbとして「9」が得られる。
次に、暗号化部312によって、第2認証用データDbが、暗号化部215と同じ暗号化方式、例えばハッシュ関数方式SHA−1を用いて暗号化されて返信用データDr1が生成される(ステップS5)。
具体的には、例えば、暗号化部312は、Dr1=Db×2として暗号化を行うものとする。そうすると、返信用データDr1として「18」が得られる。
次に、分割返信データ生成部313によって、ステップS2における分割送信データ生成部212と同様の処理により、返信用データDr1がn個の分割データDb1,Db2,・・・,Dbnに分割される。そして、分割送信データ生成部212によって、分割データDb1,Db2,・・・,Dbnに、各データの返信用データDr1における並び順を示す順序情報が付加されて、分割返信データDrd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdnが生成される(ステップS6)。
具体的には、返信用データDr1の「18」を、2進数であらわすと(010010)であるから、分割返信データDrd1は(01010)、分割返信データDrd2は(10010)となる。
次に、返信データ送信部314によって、ステップS3における認証データ送信部213と同様の処理により、分割返信データDrd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdnと、通信部33の通信チャンネル1ch、2ch、3ch、・・・、nchとの対応関係が、ランダムに決定される。そして、その決定された対応関係に応じて、返信データ送信部314によって、分割返信データDrd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdnが、通信チャンネル1ch、2ch、3ch、・・・、nchに分配されて出力される。
そうすると、通信部33の通信チャンネル1ch、2ch、3ch、・・・、nchから、それぞれ分配された分割返信データDrd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdnが、接続端子34−1,34−2,34−3,・・・,34−n、及び接続端子25−1,25−2,25−3,・・・,25−nを介して通信部24へ送信され、電池パック3における通信部24の各通信チャンネルによって、分割返信データDrd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdnが受信される(ステップS7)。
分割返信データDrd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdnと、通信部33の通信チャンネル1ch、2ch、3ch、・・・、nchとの対応関係、すなわち分割返信データDrd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdnと、この各データの送信に用いられる接続端子34,25の各端子との対応関係は任意でよいが、分割返信データDrd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdnの並び順と、接続端子34,25の各端子の物理的な並び順(あるいは端子番号順)とが異なるように分配することで、第三者が接続端子34,25に流れる信号から電池パック3の認証方法を解析することの困難性が増大する。
また、分割返信データDrd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdnと、通信チャンネル1ch、2ch、3ch、・・・、nchとの対応関係は、必ずしも分割返信データDrd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdnを通信チャンネル1ch、2ch、3ch、・・・、nchに分配する都度変更する必要はないが、分配の都度、ランダムに対応関係を変更することで、第三者が接続端子34,25に流れる信号から電池パック3の認証方法を解析することの困難性が増大する。
次に、電子機器2において、暗号化部215によって、第1認証用データDaが、暗号化部312と同じ暗号化方式、例えばハッシュ関数方式SHA−1を用いて暗号化されて照合用データDsが生成される(ステップS8)。
具体的には、例えば、暗号化部215は、暗号化部312と同様、「×2」の演算処理を用いて、Ds=Da×2として暗号化を行う。そうすると、照合用データDsとして「18」が得られる。
次に、受信データ統合部214によって、分割返信データDrd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdnから、分割データDb1,Db2,・・・,Dbnと各分割データに付加された順序情報とが取得される。そして、受信データ統合部214によって、順序情報で示される順番で、分割データDb1,Db2,・・・,Dbnが結合されて、返信用データDr2が生成される(ステップS9)。
具体的には、例えば、分割返信データDrd1が(01010)、分割返信データDrd2が(10010)であるので、分割データDb1が(010)、分割データDb2が(010)となり、順序情報が「1」の分割返信データDrd1が上位ビット側に連結されて、返信用データDr2が(010010)、すなわち「18」となる。
次に、認証部216によって、照合用データDsと返信用データDr2とが比較される(ステップS10)。そして、照合用データDsと返信用データDr2とが一致すれば(ステップS10でYES)、認証部216によって、電池パック3が正規品と認証されて、充電回路23による電池パック3の充放電が許可される(ステップS11)。
一方、照合用データDsと返信用データDr2とが一致しなければ(ステップS10でNO)、認証部216によって、電池パック3が正規品ではないと判定されて、電池パック3の充放電が禁止される(ステップS12)。
具体的には、照合用データDs及び返信用データDr2が、共に「18」で一致すると(ステップS10でYES)、認証部216によって、電池パック3が正規品と認証されて、充電回路23における電池パック3に対する充放電が許可される(ステップS11)。
なお、暗号化部215の代わりに、返信用データDr2を、暗号化部312と同じ暗号化方式で復号化して復号化データを生成する復号化部を備えてもよい。そして、認証部216は、第1認証用データDaと、復号化部により生成された復号化データとを比較することにより、認証を行うようにしてもよい。
この場合、受信データ統合部214、復号化部、及び認証部216によって、請求項における認証部の一例が構成される。
以上、図1に示す電子機器2、電池パック3、及び認証システム1によれば、通信部24と通信部33との間に接続される複数の信号線のうち、どれか一本の信号線の通信内容が傍受されたとしても、最終的に認証に使用される信号の一部しか傍受されない。認証に用いられる信号を推測するためには、全ての信号線で送受信される内容を傍受する必要があり、かつ全ての内容について順番まで考慮しなければ、最終的に認証に用いられる信号が求まらない。そのため、認証用の信号の生成方法を推測することの困難性が増大し、電池パックの偽造の困難性が増大される。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る電子機器2a、電池パック3a、及び認証システム1aについて説明する。本発明の実施の形態2に係る電子機器2a、及び電池パック3aを備える認証システム1aは、実施の形態1と同様、図1で示される。電子機器2aは、制御部21aにおいて、認証データ送信部213a及び受信データ統合部214aの動作が電子機器2とは異なる。また、電池パック3aは、電池制御部31aにおいて、受信データ統合部311a、及び返信データ送信部314aの動作が電池パック3とは異なる。
その他の構成は認証システム1と同様であるのでその説明を省略し、以下本実施形態の特徴的な動作について説明する。図4、図5は、認証システム1aの動作の一例を示すフローチャートである。まず、認証システム1の場合と同様に、ステップS1,S2が実行される。
次に、認証データ送信部213aによって、分割送信データ生成部212で生成された分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnに、予め設定された第1鍵データKey1との排他的論理和演算が施されて、分割送信データDd1’,Dd2’,Dd3’,・・・,Ddn’が生成される(ステップS21)。第1鍵データKey1は、分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnの各データと同一ビット長にされている。
具体的には、排他的論理和の演算子を「XOR」で表すと、
Dd1’=Dd1 XOR Key1
Dd2’=Dd2 XOR Key1 となる。
例えば、分割送信データDd1を(0110)、分割送信データDd2を(1001)、第1鍵データKey1を(1101)とすると、
Dd1’=(0110) XOR (1101)=(1011)
Dd2’=(1001) XOR (1101)=(0100)となる。
次に、認証データ送信部213aによって、分割送信データDd1’,Dd2’,Dd3’,・・・,Ddn’と、通信部24の通信チャンネル1ch,2ch,3ch,・・・,nchとの対応関係が、ランダムに決定される。そして、その決定された対応関係に応じて、認証データ送信部213aによって、分割送信データDd1’,Dd2’,Dd3’,・・・,Ddn’が、通信チャンネル1ch、2ch、3ch、・・・、nchに分配されて出力される。
そうすると、通信部24の通信チャンネル1ch、2ch、3ch、・・・、nchから、それぞれ分配された分割送信データDd1’,Dd2’,Dd3’,・・・,Ddn’が、接続端子25−1,25−2,25−3,・・・,25−n、及び接続端子34−1,34−2,34−3,・・・,34−nを介して通信部33へ送信される(ステップS3a)。
次に、電池パック3aにおける通信部33の各通信チャンネルで分割送信データDd1',Dd2',Dd3',・・・,Ddn'が受信される。そして、受信データ統合部311aによって、通信部33で受信された分割送信データDd1',Dd2',Dd3',・・・,Ddn'に、第1鍵データKey1との排他的論理和演算が施されて、分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnが生成される(ステップS31)。
具体的には、
Dd1=Dd1’ XOR Key1
Dd2=Dd2’ XOR Key1 となる。
ここで、分割送信データDd1’は(1011)、分割送信データDd2’は(0100)、第1鍵データKey1は(1101)であるから、
Dd1=(1011) XOR (1101)=(0110)
Dd2=(0100) XOR (1101)=(1001)となる。
分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnには、順序情報が含まれている。認証システム1では、順序情報が、分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnを連結すべき順序を各データで連続した値で示していると、第三者が接続端子25,34に流れる信号から電池パック3の認証方法を推測することが容易になる。
そこで、認証システム1aでは、認証データ送信部213aが、分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnに、第1鍵データKey1との排他的論理和演算を施してから電池パック3へ送信することで、接続端子25,34間を流れる信号における順序情報が連続した値を示すことがなくなる結果、第三者が接続端子25,34に流れる信号から電池パック3の認証方法を推測することの困難性が増大する。
また、電子機器2aにおいて第1鍵データKey1との排他的論理和演算が施された分割送信データDd1',Dd2',Dd3',・・・,Ddn'に、電池パック3aにおいて再び第1鍵データKey1との排他的論理和演算を施すことで、分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnを復元することができるので、簡素な処理で、第三者が接続端子25,34に流れる信号から電池パック3の認証方法を推測することの困難性を増大することができる。
次に、ステップS4〜S6が実行された後、返信データ送信部314aによって、分割返信データ生成部313で生成された分割返信データDrd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdnに、予め設定された第2鍵データKey2との排他的論理和演算が施されて、分割返信データDrd1’,Drd2’,Drd3’,・・・,Drdn’が生成される(ステップS61)。第2鍵データKey2は、分割返信データDrd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdnの各データと同一ビット長にされている。
具体的には、
Drd1’=Drd1 XOR Key2
Drd2’=Drd2 XOR Key2 となる。
例えば、分割返信データDrd1を(01010)、分割返信データDrd2を(10010)、第2鍵データKey2を(01101)とすると、
Drd1’=(01010) XOR (01101)=(00111)
Drd2’=(10010) XOR (01101)=(11111)となる。
次に、返信データ送信部314aによって、ステップS3における認証データ送信部213と同様の処理により、分割返信データDrd1’,Drd2’,Drd3’,・・・,Drdn’と、通信部33の通信チャンネル1ch、2ch、3ch、・・・、nchとの対応関係が、ランダムに決定される。そして、その決定された対応関係に応じて、返信データ送信部314aによって、分割返信データDrd1’,Drd2’,Drd3’,・・・,Drdn’が、通信チャンネル1ch、2ch、3ch、・・・、nchに分配されて出力される。
そうすると、通信部33の通信チャンネル1ch、2ch、3ch、・・・、nchから、それぞれ分配された分割返信データDrd1’,Drd2’,Drd3’,・・・,Drdn’が、接続端子34−1,34−2,34−3,・・・,34−n、及び接続端子25−1,25−2,25−3,・・・,25−nを介して通信部24へ送信される(ステップS7a)。
次に、電子機器2aでは、ステップS8の後、通信部24の各通信チャンネルで分割返信データDrd1’,Drd2’,Drd3’,・・・,Drdn’が受信される。そして、受信データ統合部214aによって、通信部24で受信された分割返信データDrd1’,Drd2’,Drd3’,・・・,Drdn’に、第2鍵データKey2との排他的論理和演算が施されて、分割返信データDrd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdnが生成される(ステップS81)。
具体的には、
Drd1=Drd1’ XOR Key2
Drd2=Drd2’ XOR Key2 となる。
ここで、分割返信データDrd1’は(00111)、分割返信データDrd2’は(11111)、第2鍵データKey2は(01101)であるから、
Drd1=(00111) XOR (01101)=(01010)
Drd2=(11111) XOR (01101)=(10010)となる。
上述の分割送信データDd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddnの場合と同様、分割返信データDrd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdnには、順序情報が含まれている。認証システム1では、順序情報が、分割返信データDrd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdnを連結すべき順序を各データで連続した値で示していると、第三者が接続端子25,34に流れる信号から電池パック3の認証方法を推測することが容易になる。
そこで、認証システム1aでは、返信データ送信部314aが、分割返信データDrd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdnに、第2鍵データKey2との排他的論理和演算を施してから電子機器2aへ送信することで、接続端子34,25間を流れる信号における順序情報が連続した値を示すことがなくなる結果、第三者が接続端子34,25に流れる信号から電池パック3aの認証方法を推測することの困難性が増大する。
また、電池パック3aにおいて第2鍵データKey2との排他的論理和演算が施された分割返信データDrd1’,Drd2’,Drd3’,・・・,Drdn’に、電子機器2aにおいて再び第2鍵データKey2との排他的論理和演算を施すことで分割返信データDrd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdnを復元することができるので、簡素な処理で、第三者が接続端子34,25に流れる信号から電池パック3aの認証方法を推測することの困難性を増大することができる。
本発明に係る認証システム、電子機器、及び電池パックは、例えば、電池パックやメモリカード等の各種アダプタ機器であって認証の対象となる本体機器の認証を行う充電装置、携帯電話端末装置、携帯型パーソナルコンピュータ、ビデオカメラ、携帯型ゲーム機、デジタルカメラ、携帯型MDプレーヤ、携帯型CDプレーヤ、携帯型カセットテーププレーヤ、電動工具、掃除機、電動ひげそり器、電動自転車等、種々の電子機器に好適に適用することができる。また、認証の対象となる電池パックとしては、二次電池を備えた電池パックが適用することができる。
本発明の一実施形態に係る電子機器と電池パックとを用いた認証システムの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る認証システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る認証システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る認証システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る認証システムの動作の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1,1a 認証システム
2,2a 電子機器
3,3a 電池パック
21,21a 制御部
23 充電回路
24,33 通信部
25,34 接続端子
31,31a 電池制御部
32 組電池
211 認証用データ生成部
212 分割送信データ生成部
213,213a 認証データ送信部
214,214a 受信データ統合部
215,312 暗号化部
216 認証部
311,311a 受信データ統合部
313 分割返信データ生成部
314,314a 返信データ送信部
Da 第1認証用データ
Db 第2認証用データ
Dd1,Dd2,Dd3,・・・,Ddn 分割送信データ
Dr1,Dr2 返信用データ
Drd1,Drd2,Drd3,・・・,Drdn 分割返信データ
Ds 照合用データ
Key1 第1鍵データ
Key2 第2鍵データ

Claims (9)

  1. 認証の対象となる電池パックと、前記電池パックの認証を行う電子機器とを備えた認証システムであって、
    前記電子機器は、
    前記電池パックと接続するための複数の本体側接続端子と、
    認証に用いられる第1認証用データを生成する認証用データ生成部と、
    前記認証用データ生成部により生成された第1認証用データを分割することにより複数の分割送信データを生成する分割送信データ生成部と、
    前記分割送信データ生成部により生成された複数の分割送信データを、前記複数の本体側接続端子に分配して当該複数の本体側接続端子に接続された電池パックへ送信する認証データ送信部とを備え、
    前記電池パックは、
    前記複数の本体側接続端子と接続するための複数のパック側接続端子と、
    前記複数のパック側接続端子によって前記認証データ送信部から受信された前記複数の分割送信データに基づき、前記電子機器への応答のための返信用データを生成する返信データ生成部と、
    前記返信データ生成部によって生成された返信用データを分割することにより複数の分割返信データを生成する分割返信データ生成部と、
    前記分割返信データ生成部によって生成された複数の分割返信データを、前記複数のパック側接続端子に分配して当該複数のパック側接続端子に接続された電子機器へ送信する返信データ送信部とを備え、
    前記電子機器は、
    前記複数の本体側接続端子によって前記返信データ送信部から受信される前記複数の分割返信データに基づき、前記電池パックの認証を行う認証部を備えること
    を特徴とする認証システム。
  2. 前記分割送信データ生成部は、
    前記複数の分割送信データに、当該各分割送信データの前記第1認証用データにおける並び順を示す順序情報を含んで当該各分割送信データを生成すること
    を特徴とする請求項1記載の認証システム。
  3. 前記認証データ送信部は、
    前記複数の分割送信データを前記複数の本体側接続端子に分配するときに、当該各分割送信データに含まれる順序情報で示される並び順と、当該各分割送信データが分配される本体側接続端子の、前記複数の本体側接続端子における並び順とが異なるように分配すること
    を特徴とする請求項2記載の認証システム。
  4. 前記認証データ送信部は、
    前記複数の分割送信データを前記複数の本体側接続端子に分配する都度、当該各分割送信データに含まれる順序情報と当該各本体側接続端子との対応関係をランダムに決定すること
    を特徴とする請求項2又は3記載の認証システム。
  5. 前記認証データ送信部は、
    前記各分割送信データに、所定の第1鍵データとの排他的論理和の演算処理を施した後に、当該演算処理が施された各分割送信データを、前記複数の本体側接続端子に分配して当該複数の本体側接続端子に接続された電池パックへ送信すること
    を特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の認証システム。
  6. 前記返信データ生成部は、
    前記複数の分割返信データに、当該各分割返信データの前記返信用データにおける並び順を示す順序情報を含んで当該各分割返信データを生成すること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の認証システム。
  7. 前記返信データ生成部は、
    前記複数の分割返信データに基づき、前記第1認証用データと等しい第2認証用データを生成し、当該第2認証用データを予め設定された暗号方式を用いて暗号化することにより、前記返信用データを生成すること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の認証システム。
  8. 認証の対象となる電池パックと接続するための複数の本体側接続端子と、
    認証に用いられる第1認証用データを生成する認証用データ生成部と、
    前記認証用データ生成部により生成された第1認証用データを分割することにより複数の分割送信データを生成する分割送信データ生成部と、
    前記分割送信データ生成部により生成された複数の分割送信データを、前記複数の本体側接続端子に分配して当該複数の本体側接続端子に接続された電池パックへ送信する認証データ送信部と、
    前記電池パックと接続された前記複数の本体側接続端子によって受信される複数の分割返信データに基づき、前記電池パックの認証を行う認証部を備えること
    を特徴とする電子機器。
  9. 電子機器と接続するための複数のパック側接続端子と、
    前記複数のパック側接続端子によって前記電子機器から受信された複数の分割送信データに基づき、前記電子機器への応答のための返信用データを生成する返信データ生成部と、
    前記返信データ生成部によって生成された返信用データを分割することにより複数の分割返信データを生成する分割返信データ生成部と、
    前記分割返信データ生成部によって生成された複数の分割返信データを、前記複数のパック側接続端子に分配して当該複数のパック側接続端子に接続された電子機器へ送信する返信データ送信部とを備えること
    を特徴とする電池パック。
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