JP4090563B2 - Heat insulating paper cup - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラーメン、スープ、味噌汁などの即席食品用の容器として使用される断熱性を有する紙カップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ラーメン、スープ、味噌汁などの即席食品用の容器として使用される断熱性を有する容器としては、発泡性を持つ合成樹脂、とくに発泡ポリスチレン樹脂を原料とするものが、多く使用されている。また、断熱性を有する紙カップとしては、紙カップの全周に波形状などの紙製の胴巻きをした形のもの、あるいは内側と外側の二重構造とし、二層間に空間を持たせた形のもの、そして、紙の両面をポリエチレン樹脂層で積層された材料を使用した紙カップの表面のポリエチレン樹脂層を発泡させたものなどがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の断熱性を有する容器において、発泡ポリスチレン樹脂による容器は、発泡剤を加えた樹脂を成形加工することによって製造され、断熱性では優れているが、使用後、廃棄物として処理しにくく、環境対応の点で問題がある。また、表面の平滑性が低く、印刷適性に劣るなどの欠点もある。
【0004】
また、全周に波形状などの紙製の胴巻きをした形の紙カップは、断熱性、および環境対応の点では優れているが、製造上、胴巻き部を波形状にし、本体に巻き付ける工程が必要で、技術的難しさがあり、コスト高になっている。
【0005】
これらの断熱性カップに対して、断熱性があり、印刷適性があり、使用後は廃棄物として捨てやすく、そして製造工程が簡単でコストが安いという特徴をもったものが、表面のポリエチレン樹脂層を発泡させた紙カップである。この発泡紙カップは、特公昭48−32283号公報にある、ポリエチレン樹脂加工紙を加熱し、紙の含有水分の蒸気圧により、表面のポリエチレン樹脂層を発泡させ、凹凸模様を製造する方法を応用したものである。特開昭57−110439号公報では、胴部材の片側壁面が熱可塑性合成樹脂フィルムの発泡層がコーティングまたはラミネートされている胴部材および底板部材から成る紙製容器として、その紙カップへの応用が開示されている。さらに、特開平5−50536号公報、特開平7−232774号公報では、ポリオレフィン系樹脂層と紙を主体とする基材層との間に、着色インキによる印刷層を有する断熱性紙容器として、印刷部分で厚い発泡層を持たせる製造方法を開示している。
【0006】
しかし、従来の発泡紙カップでは断熱性が充分とはいえず、飲料用紙カップでは良いものの、特に即席食品用紙カップなどにおいては、充分とはいえない。また、即席食品用紙カップは、一般的に容量も大きく、取り扱い時の保形性が充分にあることが必要であり、二重構造ではない単層の発泡紙カップでは、充分な強度を有していない。さらに、印刷された絵柄や文字などが、発泡した表面層により損なわれるという欠点がある。
これに対して本発明は、断熱性が充分あり、取り扱い時の保形性が充分にあり、外観上の印刷効果もあり、そして比較的安いコストで製造が可能な断熱性紙カップを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決すべく検討した結果、本発明は、胴部と底部とからなる紙カップ本体と、該紙カップ本体の胴部の外周に嵌合した紙巻き部とから構成された紙カップであって、前記紙カップ本体は、少なくとも外面側から順次、熱可塑性樹脂(表面)が紙に含有する水分を加熱蒸発させ、その蒸気圧により発泡させた発泡層、紙を主体とする基材層および熱可塑性樹脂層(裏面)とを備え、また、前記紙巻き部は、少なくとも外面側から順次、熱可塑性樹脂(表面)、紙を主体とする基材層および熱可塑性樹脂層(裏面)が紙に含有する水分を加熱蒸発させ、その蒸気圧により発泡させた発泡層とを備えたことを特徴とする断熱性紙カップを要旨とする。
【0008】
また、前記紙カップ本体の前記発泡層は、この一部分を他の部分より突出した凸部に形成してもよく、この形態では、前記紙カップ本体と前記紙巻き部とを嵌合した際に、前記紙カップ本体の胴部と前記紙巻き部との間に間隙を形成され断熱効果の高い断熱性紙カップを得ることができる。この場合には、前記紙カップ本体の胴部において、前記発泡層と前記基材層との間に部分的に印刷層を設け、該印刷層に重なる前記発泡層の部分に、前記凸部を形成する。そして、前記凸部が、前記紙カップ本体の胴部の外周方向に連続状に形成されたこと、前記紙カップ本体の胴部の上下方向に形成されたこと、前記凸部の数が、複数であることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、紙カップ本体にも断熱性を有し、さらに断熱性を有する紙巻き部とが二重構造になっていることにより、断熱性が充分あり、取り扱い時の保形性の点でも強度が充分にあり、外観上の印刷効果もあり、そして比較的安いコストで製造が可能な断熱性紙カップを得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照しながら、本発明について、さらに詳しく説明する。
本発明による断熱性紙カップ1は、図1に示すように、紙カップ本体2と紙巻き部5とから構成され、紙カップ本体胴部3の外周に紙巻き部5を巻き込むかあるいは勘合して形成している。また、紙カップ本体2は、図2に示すように、紙カップ本体胴部3と紙カップ本体底部4とから構成されている。さらに、紙カップ本体胴部3には、図3に示すように、凸部6を設けることもできる。この凸部6を設けることにより、紙カップ本体胴部3と紙巻き部5とを勘合した際に、紙カップ本体胴部3と紙巻き部5との間に空気層の間隙7ができ、より断熱性の優れた断熱性紙カップ2となる。
【0011】
つぎに、詳しく材料構成について説明する。図4に示すように、紙カップ本体胴部3の材料構成は、紙を主体とする基材層11を基材として、表面側には熱可塑性樹脂層(表面)が発泡した発泡層12によって、被覆されている。裏面側には熱可塑性樹脂層(裏面)13を設ける。紙層11と熱可塑性樹脂層(裏面)13との間には、バリア性などを上げるためにアルミニウム箔層などを設けることもできる。
【0012】
紙を主体とする基材層11は、本発明の断熱性紙カップ1の主強度材料となっており、紙カップ成形に適したカップ原紙を使用することが好ましい。坪量は、100〜400g/m2 の範囲が、紙カップの製造上好ましい。また、この紙の含水率が重要で、3〜10%の範囲が好ましく、さらに好ましくは、5〜8%の範囲であることが望ましい。紙の中の水分を蒸発させ、その蒸気圧の力で表面の熱可塑性樹脂層を発泡させて発泡層12を形成する際に、含水率が3%未満であると発泡不足となって所望の厚さが得られなく、含水率が10%を越えると発泡表面が破裂した状態となることがあるので好ましくない。
【0013】
熱可塑性樹脂(表面)が発泡した発泡層12に使用する熱可塑性樹脂には、低密度ポリエチレン樹脂、線状低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂、ポリスチレン樹脂などを用いることができる。この発泡層12は、基材の紙層11の表面に積層される。積層する方法としては、樹脂を熱溶融して塗布する押し出しコーティング法、あるいはフィルムになったものを貼り合わせるラミネート法などを用いることができる。表面の熱可塑性樹脂層が発泡した発泡層12の発泡前の厚さは、10〜100μmの範囲が好ましい。10μm未満、または100μmを越えると発泡しにくくなる。
【0014】
この発泡層12に凸部6を設けるには、基材層11の表面に部分的に印刷層14を設ける。この印刷層14は、基材層11の表面上に施され、凸部6を設けようとする目的の位置に印刷する。つまり、印刷がされた部分が、その上に設けられる熱可塑性樹脂層(表面)が発泡した発泡層12の発泡を促進させ、紙カップ本体胴部3に凸部6を形成する。印刷の方法としては、溶剤乾燥型のインキを使用するグラビア印刷が好ましい。印刷する色については、特に限定されない。
【0015】
熱可塑性樹脂層(裏面)13に使用する熱可塑性樹脂には、発泡層12と同様に、低密度ポリエチレン樹脂、線状低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂、ポリスチレン樹脂などを用いることができる。この熱可塑性樹脂層(裏面)13は、基材層11の裏面に積層される。積層する方法としては、発泡層12と同様に、樹脂を熱溶融して塗布する押し出しコーティング法、あるいはフィルムになったものを貼り合わせるラミネート法などを用いることができる。裏面の熱可塑性樹脂層(裏面)13の厚さは、特に限定されない。ただ、裏面を発泡させずに、表面だけを発泡させるために、裏面からの水蒸気の蒸発を防ぐ方法として、基材層11と熱可塑性樹脂層(裏面)13の間にアルミニウム箔などの層を設けるか、あるいは裏面の熱可塑性樹脂は表面の熱可塑性樹脂より軟化点の高い熱可塑性樹脂を使う。例えば、ポリエチレン樹脂の場合、軟化点の高い高密度ポリエチレン樹脂を裏面の熱可塑性樹脂として用いる。
【0016】
つづいて、紙巻き部5は、紙カップ本体胴部3の外側周辺に巻き付けられるかあるいは勘合される。紙巻き部5の材料構成は、図5に示すように、紙を基材とした基材層21を基材として、裏面側は熱可塑性樹脂層(裏面)が発泡した発泡層23によって、被覆されている。表面側には熱可塑性樹脂層(表面)22を設ける。基材層21と熱可塑性樹脂層(表面)22との間には、バリア性などを上げるためにアルミニウム箔層などを設けることもできる。また、基材層21あるいは熱可塑性樹脂層(表面)22の表面には、美麗な印刷を行なうことができる。
【0017】
基材層21は、印刷適性と円筒状にするための適性のある板紙が好ましいが、敢えて成形に適したカップ原紙を使用する必要はない。坪量は、100〜400g/m2 の範囲が、好ましい。また、この紙の含水率が重要で、紙カップ本体胴部3の基材の紙層11と同様に、3〜10%の範囲が好ましく、さらに好ましくは、5〜8%の範囲であることが望ましい。紙の中の水分を蒸発させ、その蒸気圧の力で裏面の熱可塑性樹脂層を発泡させて発泡層23を形成する際に、含水率が3%未満であると発泡不足となって所望の厚さが得られなく、含水率が10%を越えると発泡表面が破裂した状態となることがあるので好ましくない。
【0018】
熱可塑性樹脂層(裏面)が発泡した発泡層23に使用する熱可塑性樹脂には、紙カップ本体胴部3の発泡層12と同様の樹脂を用いることができる。この発泡層23は、基材層21の裏面に積層される。積層する方法としては、紙カップ本体胴部3の発泡層12と同様の方法で行うことができる。裏面の熱可塑性樹脂層が発泡した発泡層23の発泡前の厚さは、10〜100μmの範囲が好ましい。10μm未満、または100μmを越えると発泡しにくくなる。
【0019】
熱可塑性樹脂層(表面)22に使用する熱可塑性樹脂には、裏面の発泡層23と同様の樹脂を用いることができる。この熱可塑性樹脂層(表面)22は、基材層21の表面に積層される。積層する方法としては、発泡層23と同様の方法で行うことができる。表面の熱可塑性樹脂層(表面)22の厚さは、特に限定されない。ただ、表面を発泡させずに、裏面だけを発泡させるために、表面への水蒸気の蒸発を防ぐ方法として、紙層21と熱可塑性樹脂層(表面)22の間にアルミニウム箔などの層を設けるか、あるいは表面の熱可塑性樹脂は裏面の熱可塑性樹脂より軟化点の高い熱可塑性樹脂を使う。例えば、ポリエチレン樹脂の場合、軟化点の高い高密度ポリエチレン樹脂を裏面の熱可塑性樹脂として用いる。
【0020】
本発明の断熱性紙カップの製造方法は、まず、基材層11の表と裏の両面に熱可塑性樹脂層が積層された積層体を、打ち抜きで紙カップ本体胴部3の扇形のブランク板に加工し、つぎに、紙カップ成形機によって底部と合わせて、紙カップ本体に成形する。底部にも、発泡する熱可塑性樹脂層をもった積層体を使うことができる。この紙カップ本体は、一般的な紙カップ成型機で製造ができる。この成型された紙カップ本体を加熱することにより、紙の中の水分が蒸発し、その蒸気圧と空気の熱膨張とが加わって作用し、表面の熱可塑性樹脂の層に発泡構造を生成させる。また、表面に凸部6を設ける場合には、あらかじめ基材層11の表面に印刷を施しておく、加熱加工で、印刷がされている部分がより発泡が促進され、凸部6を形成する。
【0021】
加熱方法としては、熱風、赤外線、遠赤外線、マイクロ波、高周波などを使うことができる。静置して加熱する方法、あるいはコンベアーにより送りながら加熱する方法がある。加熱条件としては、温度が100〜200°Cの範囲が好ましく、時間としては、10秒間〜5分間の範囲が好ましい。
【0022】
紙カップ本体2を加熱し、発泡を行なった後、紙カップ本体胴部3の外側周辺に紙巻き部5を設ける。巻き付ける一つの方法には、図6に示すように、テーパーのついた筒状の紙巻き部5を予め別の工程で作成しておき、この筒状の紙巻き部5に紙カップ本体2を挿入し、嵌合する。紙カップ本体胴部3の表面と紙巻き部5の裏面とが発泡層であることから、嵌合した後は、抜けにくい状態となっている。部分的に接着剤で接着してもよい。もう一つの方法には、図7に示すように、紙カップ本体2に紙巻き部5のブランクを、部分的に、接着剤で接着しながら巻き込んで、ブランクの両端を接着し固定する方法がある。どちらの方法にしろ、発泡した面同志が接触しているために、紙カップ本体2と紙巻き部5とは、抜けにくい状態で一体化される。
【0023】
【実施例】
次に、本発明について実施例をあげて、さらに具体的に説明する。
〔実施例1〕
まず、基材層として坪量280g/m2 、含水率8.0%のカップ原紙を用い、表面に、熱可塑性樹脂層(表面)として40μの厚さの低密度ポリエチレン樹脂層を、裏面には、熱可塑性樹脂層(裏面)として15μの低密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンを混合したポリエチレン樹脂層を押し出しコーティング法によって設けた積層体を作成した。
つぎに、この積層体を打ち抜き加工で胴部用のブランクにし、紙カップ成型機によって紙カップ本体を作成した。この紙カップ本体については、内容量が400CC(満注時)、胴部上端内径が88mm、底部内径が65mm、そして高さが90mmとした。
さらに、この紙カップ本体を、120°Cの乾燥機の中で3分間加熱し、表面に発泡層を有する紙カップ本体を作成した。
一方、紙巻き部については、まず、基材層として坪量280g/m2 、含水率8.0%のカップ原紙を用い、裏面に、熱可塑性樹脂層(表面)として40μの厚さの低密度ポリエチレン樹脂層を、表面には、熱可塑性樹脂層(裏面)として15μの低密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンを混合したポリエチレン樹脂層を押し出しコーティング法によって設けた積層体を作成した。
つぎに、この積層体の表面に絵柄、表示などの印刷を行い、そして打ち抜き加工で紙巻き部用の扇形のブランクにし、両側を貼り合わせてテーパー状の筒状の紙巻き部を作成した。この紙巻き部については、上端部内径が89mm、底部内径が66.5mm、そして高さが88.5mmとした。
さらに、この紙巻き部を、120°Cの乾燥機の中で3分間加熱し、裏面に発泡層を有する紙巻き部を作成した。
上記の紙カップ本体を紙巻き部の中に嵌合して一体化して断熱性紙カップを作成した。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、紙カップ本体にも断熱性を有し、また、断熱性のある紙巻き部を設け、紙カップの胴部が二重になっていることから、断熱性の効果がより高く、強度が上がり、取り扱い時の保形性が充分にあり、紙巻き部の表面は印刷適性が良く外観上の印刷効果もあり、そして比較的安いコストで製造が可能な断熱性紙カップを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による断熱性紙カップの一実施例を示す一部を破断した正面図である。
【図2】本発明による断熱性紙カップの一実施例を示す部分断面図である。
【図3】本発明による断熱性紙カップの別の実施例を示す部分断面図である。
【図4】本発明による断熱性紙カップの別の実施例の紙カップ本体の部分拡大断面図である。
【図5】本発明による断熱性紙カップの一実施例の紙巻き部の部分拡大断面図である。
【図6】本発明による断熱性紙カップの一実施例において紙カップ本体に紙巻き部を巻き付ける一つの方法を示す図である。
【図7】本発明による断熱性紙カップの一実施例において紙カップ本体に紙巻き部を巻き付ける他の方法を示す図である。
【符号の説明】
1 断熱性紙カップ
2 紙カップ本体
3 紙カップ本体胴部
4 紙カップ本体底部
5 紙巻き部
6 凸部
7 間隙
8 トップカール部
11 基材層
12 熱可塑性樹脂層(表面)が発泡した発泡層
13 熱可塑性樹脂層(裏面)
14 印刷層
21 基材層
22 熱可塑性樹脂層(表面)
23 熱可塑性樹脂層(裏面)が発泡した発泡層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a heat-insulating paper cup used as a container for instant foods such as ramen, soup and miso soup.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a heat-insulating container used as a container for instant foods such as ramen, soup, miso soup, etc., a synthetic resin having foaming properties, particularly those made of expanded polystyrene resin as raw materials, are often used. . Also, as a paper cup with heat insulation, a paper cup with a corrugated shape made of paper around the entire circumference of the paper cup or a double structure with an inner side and an outer side with a space between two layers In addition, there is a foamed polyethylene resin layer on the surface of a paper cup using a material in which both surfaces of paper are laminated with a polyethylene resin layer.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the container having the above heat insulating property, the container made of expanded polystyrene resin is manufactured by molding a resin to which a foaming agent is added and is excellent in heat insulating property, but is difficult to treat as waste after use. There is a problem in terms of environmental response. In addition, there are disadvantages such as low surface smoothness and poor printability.
[0004]
In addition, paper cups with corrugated paper around the entire circumference are excellent in terms of heat insulation and environmental friendliness, but in manufacturing, the process of making the corrugated part corrugated and winding it around the body is required However, there are technical difficulties and the cost is high.
[0005]
These heat-insulating cups have heat-insulating properties, printability, easy disposal as waste after use, simple manufacturing processes, and low cost. It is a paper cup made by foaming. This foamed paper cup is applied to a method for producing a concavo-convex pattern by heating a polyethylene resin processed paper and foaming a polyethylene resin layer on the surface by the vapor pressure of water contained in the paper, as disclosed in Japanese Patent Publication No. 48-32283. Is. Japanese Patent Application Laid-Open No. 57-110439 discloses a paper cup as a paper container comprising a barrel member and a bottom plate member in which a foamed layer of a thermoplastic synthetic resin film is coated or laminated on one side wall surface of the barrel member. Has been. Furthermore, in JP-A-5-50536 and JP-A-7-232774, as a heat-insulating paper container having a printing layer made of colored ink between a polyolefin-based resin layer and a base material layer mainly composed of paper, A manufacturing method is disclosed in which a thick foam layer is provided at the printed portion.
[0006]
However, conventional foamed paper cups cannot be said to have sufficient heat insulation properties, and beverage paper cups are good, but not particularly in instant food paper cups. In addition, instant food paper cups generally require a large capacity and sufficient shape retention during handling. Single-layer foamed paper cups that do not have a double structure have sufficient strength. Absent. Furthermore, there is a drawback that printed pictures and characters are damaged by the foamed surface layer.
On the other hand, the present invention provides a heat insulating paper cup that has sufficient heat insulating properties, has sufficient shape retention during handling, has an appearance printing effect, and can be manufactured at a relatively low cost.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a result of studying to solve the above-described problems, the present invention is a paper cup that includes a paper cup body that includes a body portion and a bottom portion, and a paper winding portion that is fitted to the outer periphery of the body portion of the paper cup body. The paper cup body is formed by heating and evaporating the moisture contained in the paper by the thermoplastic resin (surface) in order from at least the outer surface side , foaming layer by the vapor pressure , base material layer mainly composed of paper and heat The paper winding portion includes a thermoplastic resin (front surface), a base material layer mainly composed of paper, and a thermoplastic resin layer (back surface) contained in the paper in order from at least the outer surface side. The gist of the present invention is a heat insulating paper cup provided with a foamed layer obtained by evaporating water to be heated and evaporating by the vapor pressure .
[0008]
Further, the foam layer of the paper cup body may be formed such that a part of the foam layer protrudes from the other part. In this embodiment, when the paper cup body and the paper winding part are fitted, the paper cup A heat insulating paper cup having a high heat insulating effect by forming a gap between the body portion of the main body and the paper winding portion can be obtained. In this case, in the trunk portion of the paper cup body, a printing layer is partially provided between the foam layer and the base material layer, and the convex portion is formed in the portion of the foam layer that overlaps the print layer. To do. And the said convex part was continuously formed in the outer peripheral direction of the trunk | drum of the said paper cup main body, it was formed in the up-down direction of the trunk | drum of the said paper cup main body, and the number of the said convex parts is plurality. It is characterized by that.
[0009]
According to the present invention, the paper cup body also has heat insulation, and the paper winding part having heat insulation has a double structure, so that heat insulation is sufficient, and also in terms of shape retention during handling It is possible to obtain a heat-insulating paper cup that has sufficient strength, has an appearance printing effect, and can be manufactured at a relatively low cost.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to the drawings.
As shown in FIG. 1, the heat insulating paper cup 1 according to the present invention includes a paper cup
[0011]
Next, the material configuration will be described in detail. As shown in FIG. 4, the material configuration of the paper
[0012]
The base material layer 11 mainly composed of paper is the main strength material of the heat insulating paper cup 1 of the present invention, and it is preferable to use a base paper suitable for paper cup molding. The basis weight is preferably in the range of 100 to 400 g / m 2 in the production of a paper cup. Further, the moisture content of the paper is important, and the range of 3 to 10% is preferable, and the range of 5 to 8% is more preferable. When the moisture content in the paper is evaporated and the
[0013]
The thermoplastic resin used for the
[0014]
In order to provide the
[0015]
The thermoplastic resin used for the thermoplastic resin layer (back surface) 13 is a low-density polyethylene resin, a linear low-density polyethylene resin, a medium-density polyethylene resin, a high-density polyethylene resin, a polypropylene resin, an ionomer, as with the
[0016]
Subsequently, the
[0017]
The
[0018]
As the thermoplastic resin used for the foamed
[0019]
As the thermoplastic resin used for the thermoplastic resin layer (front surface) 22, the same resin as the
[0020]
In the manufacturing method of the heat insulating paper cup of the present invention, first, a laminated body in which a thermoplastic resin layer is laminated on both the front and back surfaces of the base material layer 11 is processed into a fan-shaped blank board of the paper cup
[0021]
As a heating method, hot air, infrared rays, far infrared rays, microwaves, high frequencies, or the like can be used. There are a method of heating by standing or a method of heating while feeding by a conveyor. As heating conditions, the temperature is preferably in the range of 100 to 200 ° C, and the time is preferably in the range of 10 seconds to 5 minutes.
[0022]
After the paper cup
[0023]
【Example】
Next, the present invention will be described more specifically with reference to examples.
[Example 1]
First, a cup base paper having a basis weight of 280 g / m 2 and a water content of 8.0% is used as a base material layer, and a low-density polyethylene resin layer having a thickness of 40 μm is formed on the back surface as a thermoplastic resin layer (surface). Produced a laminate provided by extrusion coating with a polyethylene resin layer in which 15 μm low density polyethylene and high density polyethylene were mixed as a thermoplastic resin layer (back surface).
Next, this laminated body was punched into a blank for a body portion, and a paper cup body was created by a paper cup molding machine. The paper cup body had an internal capacity of 400 CC (when fully charged), a barrel upper end inner diameter of 88 mm, a bottom inner diameter of 65 mm, and a height of 90 mm.
Further, this paper cup body was heated in a 120 ° C. drier for 3 minutes to prepare a paper cup body having a foam layer on the surface.
On the other hand, for the paper-wrapped portion, first, a base paper having a basis weight of 280 g / m 2 and a moisture content of 8.0% is used, and the back surface has a low density of 40 μm as a thermoplastic resin layer (front surface). A laminate was prepared by providing a polyethylene resin layer on the surface with a polyethylene resin layer mixed with 15 μm low density polyethylene and high density polyethylene as a thermoplastic resin layer (back surface) by extrusion coating.
Next, a pattern, a display, or the like was printed on the surface of the laminate, and a fan-shaped blank for a paper winding portion was formed by punching, and both sides were bonded to create a tapered cylindrical paper winding portion. The paper winding portion had an upper end inner diameter of 89 mm, a bottom inner diameter of 66.5 mm, and a height of 88.5 mm.
Furthermore, this paper winding part was heated for 3 minutes in a 120 degreeC dryer, and the paper winding part which has a foaming layer in the back surface was created.
The above-mentioned paper cup body was fitted into the paper winding part and integrated to create a heat insulating paper cup.
[0024]
【The invention's effect】
According to the present invention, the paper cup body also has heat insulation, and since the paper winding portion with heat insulation is provided and the body portion of the paper cup is doubled, the effect of heat insulation is higher and the strength The shape of the paper roll is sufficiently high, the surface of the paper roll has good printability and has an appearance printing effect, and a heat insulating paper cup that can be manufactured at a relatively low cost can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partially cutaway front view showing an embodiment of a heat insulating paper cup according to the present invention.
FIG. 2 is a partial cross-sectional view showing an embodiment of a heat insulating paper cup according to the present invention.
FIG. 3 is a partial sectional view showing another embodiment of the heat insulating paper cup according to the present invention.
FIG. 4 is a partially enlarged sectional view of a paper cup body of another embodiment of the heat insulating paper cup according to the present invention.
FIG. 5 is a partially enlarged cross-sectional view of a paper winding portion of an embodiment of a heat insulating paper cup according to the present invention.
FIG. 6 is a view showing one method of winding a paper winding portion around a paper cup body in an embodiment of a heat insulating paper cup according to the present invention.
FIG. 7 is a diagram showing another method of winding a paper winding portion around a paper cup body in an embodiment of a heat insulating paper cup according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Heat insulating
14
23 Foam layer with foamed thermoplastic resin layer (back side)
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