JP4087960B2 - 光学素子成形型 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱した光学素子素材を上下一対の成形型でプレス成形して光学素子を得る光学素子成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カメラ等の光学系においては、収差除去およびレンズ枚数削減によるコンパクト化・コスト削減のために、非球面レンズを使用している。この非球面レンズは研削・研磨で製作するには手間がかかりコスト高になってしまうため、プレス成形で製作するのが主流になっている。
【0003】
このプレス成形の方法として、上下一対の成形型で所望とする形状に近似に球面加工されたガラス素材(以下、これをプリフォームと呼ぶ)をプレスするというものがある。このプレス成形に用いる非球面成形型の成形面は、一般に光学的有効径と光学的有効径外部分からなっており、この光学的有効径外部分の加工形状は、所望とするレンズ面を延長して加工が施されている。このような非球面成形型において、成形面が近似球面から大きくズレた非球面形状をしている場合には、プレス成形時に被成形体であるプリフォームの外縁部と成形面が成形初期に接触してしまうためにエアー溜まりの発生が避けられず、又、これを防止するためにプリフォームの曲率半径を小さく設定すると、プレス成形時にプリフォームの必要な変形量が大きくなり、コスト高になってしまうという問題点があった。
【0004】
上記問題点を解決するために、例えば特開平2―102134号公報においては、プリフォームの被成形面がプレス成形時に図4および図5に示す成形型30,40の成形面31,41の光学的有効径成形面31a,41a中央から接触するような球面形状を有するプリフォームを用い、成形型30,40の光学的有効径外部成形面31b,41bに逃げ部を設けることにより、エアー溜まりの発生を防ぐ非球面成形型が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平2―102134号公報に記載された従来の非球面成形型には以下のような問題があった。
【0006】
成形型30,40の成形面31,41の非球面形状が光学的有効径外部成形面31b,41bに変曲点32,42を持ち、しかもその変曲点32,42が光学的有効径に非常に近い位置にある場合、凸形状の成形面31を有する成形型30においては、図4に示すように、成形面31がW型になってしまい、プレス成形において谷の部分となる第1凹部33でエアー溜まりが発生してしまうばかりでなく、外周部の第2凸部34が鋭角であるためにプレス時のストレスが強くなり、膜剥離(プリフォームとの離型性を良好にするために成形面に設けた膜の剥離)や粒子脱落(成形型の基材粒子の脱落)等の欠陥が生じ、プリフォームとの焼き付きの原因になったり、型耐久性が著しく悪化するという問題があった。
【0007】
この部分は光学的有効径外であるため、数百ショットレベルであれば膜剥離や粒子脱落等が生じても問題ないが、成形数が累積されると膜剥離や粒子脱落した部分が拡大していき千ショットレベルになると光学的有効径内まで侵入してくるため、型としてはプリフォームへの成形面の転写性が低下して使用できなくなってしまう。
【0008】
また、凹形状の成形面41を有する成形型40においては、図5に示すように、成形面41がM型になってしまい、外周部の第1凸部43でプレス成形時のストレスが強くなり、凸形状の成形面31と同様な理由でプリフォームとの焼き付きの原因になったり、型耐久性が著しく悪化するという問題があった。
【0009】
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、光学的有効径外部に変曲点を持つ非球面レンズ等の光学素子の成形において、エアー溜まりを無くすだけでなく、膜剥離や粒子脱落等の欠陥を防止して型耐久性も向上する非球面成形面を有する光学素子成形型を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る請求項1の光学素子成形型は、光学素子素材を加熱軟化して、光学的有効径外部に変曲点を有する非球面光学素子をプレス成形する凸状非球面成形面を持つ光学素子成形型において、前記凸状非球面成形面の変曲点よりも外側を、光学素子素材の曲率半径以下の曲率半径を有する凸面で形成することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る請求項2の光学素子成形型は、光学素子素材を加熱軟化して、光学的有効径外部に変曲点を有する非球面光学素子をプレス成形する凹状非球面成形面を持つ光学素子成形型において、前記凹状非球面成形面の変曲点よりも外側を、光学素子素材の曲率半径以上の曲率半径を有する凹面で形成することを特徴とする。
【0012】
上記請求項1の光学素子成形型によれば、光学的有効径外部に変曲点を持つ非球面レンズ等の光学素子を、あらかじめ所望とする形状に近似させて球面加工したプリフォームを用いてプレス成形する際、凸状非球面成形面の変曲点より外周をプリフォームの曲率半径と同一もしくは小さい曲率半径で形成することにより、エアー溜まりを防止するだけでなく、外周部に鋭角な第2凸部が形成されないことで膜剥離や粒子脱落を防止でき、型耐久性が向上する。
【0013】
また、請求項2の光学素子成形型によれば、光学的有効径外部に変曲点を持つ非球面レンズ等の光学素子を、あらかじめ所望とする形状に近似させて球面加工したプリフォームを用いてプレス成形する際、凹状非球面成形面の変曲点より外周をプリフォームの曲率半径と同一もしくは大きい曲率半径で形成することにより、エアー溜まりを防止するだけでなく、外周部の第1凸部が形成されないことで膜剥離や粒子脱落を防止でき、型耐久性が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1を図1に基づいて説明する。図1は本実施の形態の光学素子成形型を示す正断面図である。
【0015】
本実施の形態の光学素子成形型1は凸状非球面成形面2を有している。成形型1の基材は、耐熱性の高いセラミック(Al23 ,SiC,TiO2 ,Cr23 ,BN,WC等のいずれか1つあるいは混合物)が用いられ、成形面2は無垢かもしくはガラスとの濡れ性が悪いTiN,CrN等のセラミックスコートを施してある。
【0016】
成形面2は、光学的有効径成形面2aとこの成形面2aの外側に設けた光学的有効径外部成形面2bからなり、光学的有効径外部成形面2b内に変曲点3を有している。光学的有効径外部成形面2bは、変曲点3までは非球面形状で形成され、変曲点3より外側の外周部は光学素子素材としてのプリフォーム4の被成形面4aの曲率半径Rと同一あるいは曲率半径R以下の曲率半径R1 を有する球面形状で形成されている。
【0017】
すなわち、光学的有効径成形面2a内の中心では、非球面近似の曲率半径R5 の第1凸部を有する非球面形状であり、光学的有効径外部成形面2bにある変曲点3では、この変曲点3から光学有効径外に向かって曲率半径R1 の凸面となるように形成されている。この凸面は、成形型1の外周側に向かうにつれてプリフォーム4の被成形面4aと平行または被成形面4aから離れるように、R1 ≦Rとなっている。
【0018】
図2は本実施の形態の成形型1を備えた成形装置を示す概略図であり、成形型1は押圧可能な上型保持部材6に固持され、上成形型1として配設されている。上成形型1の下方には、球面(もしくは平面)型としての下成形型7が押圧可能な下型保持部材9に固持されて上下動可能に設けられており、上成形型1と下成形型7は同一軸上に対向配設されている。下成形型7の成形面8は、図1に示すように、プリフォーム4の被成形面4bの曲率半径R3 と同一もしくはそれより大きい曲率半径R4 を有する球面形状となっている。上成形型1および下成形型7は、その外周部に取り付けられた図示しないヒーターによりプリフォーム4の成形に適した温度になるように制御可能となっている。
【0019】
プリフォーム4は、図1に示すように、被成形面4a,4bがそれぞれ所望とする光学素子の形状に近似する曲率半径R,R3 に球面加工されており、プリフォーム4を上下成形型1,7間に搬送する際の保持部材としての搬送ホルダー10に被成形面4a,4bを上下に向けて保持可能となっている。
【0020】
上成形型1と下成形型7は成形室11の内部に配設されている。成形室11の内部は窒素等の非酸化性ガスの雰囲気に保たれており、その状態で上下成形型1,7により光学素子のプレス成形が可能となっている。また、成形室11に隣接してプリフォーム4を加熱軟化するための加熱装置12が配設されており、この加熱装置12は図示しない熱電対により温度をモニターして内部の温度を一定に保つように制御可能となっている。
【0021】
次に、本実施の形態の光学素子成形型1を用いて所望の光学素子を製作する方法について説明する。
搬送ホルダー10で被成形面4aを上に向けて保持したプリフォーム4を搬送アーム13により加熱装置12内に搬送して加熱軟化し、さらに、加熱軟化されたプリフォーム4を上下成形型1,7間に搬送して停止配置する。その後、下成形型7を下型保持部材9によりプレス成形方向(図2の矢印A方向)に上昇し、プリフォーム4を上下成形型1,7の間で挟持しプレスする。これにより、上成形型1の成形面2である光学的有効径成形面2aと光学的有効径外部成形面2bおよび下成形型7の成形面8上に創成された非球面形状および球面形状からなる所望の光学鏡面が、加熱軟化されたプリフォーム4に押圧転写され、光学性能を満足するガラスレンズが製作される。
【0022】
このとき、上下成形型1,7の成形面2,8には、その中央部から高温に加熱されたプリフォーム4が接触するとともに、成形プレス圧によって軟化状態のプリフォーム4が光学的有効径成形面2aから光学的有効径外部成形面2bおよび成形面8に沿って外方向に流動するため、成形面2a,2b,8には多大な熱衝撃がかかる。
【0023】
そのため、変曲点を光学的有効径外部に持つ非球面レンズを成形する場合、従来では凸状非球面成形面31は図4に示したような第2凸部34が形成された形状になり、この部分により大きな熱および力学的なストレスが成形面31に加わるため、膜剥離や粒子脱落が生じて型耐久性が著しく悪かったが、本実施の形態の光学素子成形型1によれば、変曲点3より外周部をプリフォーム4の曲率半径R以下の曲率半径R1 を有する球面形状で形成したため、図4に示すような鋭角な第2凸部34が形成されず、その結果膜剥離や粒子脱落が防止され、型耐久性が向上する。
【0024】
本実施の形態の光学素子成形型1を用い、かつもう一方の成形型を凹形状の球面型にして、図4に示す従来の成形型30と成形評価した結果を表1に示す。この成形評価は、プリフォーム4の素材にSK―11(ショット名)を用い、型温530℃でレンズ径φ16mmの凸メニスカスレンズをプレス成形した。上成形型1の光学的有効径成形面2aと光学的有効径外部成形面2b、下成形型21の成形面8およびプリフォーム4の被成形面4a,4bの各曲率半径は、R5 (非球面近似の曲率半径)=13.5mm,R1 =18mm,R4 =11.9mm,R=19.4mm,R3 =11.7mmとした。
【0025】
【表1】
Figure 0004087960
【0026】
表1に示すように従来の成形型30では、第2凸部34に膜剥離・粒子脱落が生じ、約4000ショットで膜剥離・粒子脱落が光学的有効径成形面31aまで侵食し、使用不可能となった。これに対し、本実施の形態の変曲点3より外周部をプリフォーム4の曲率半径R以下の曲率半径R1 で形成された凸状非球面成形面2を持つ光学素子成形型1は、30000ショット以上でも劣化が生ぜず、成形面2の転写性が良好な成形型として継続使用可能であった。
【0027】
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2を図3に基づいて説明する。図3は本実施の形態の光学素子成形型を示す正断面図である。
【0028】
本実施の形態の光学素子成形型21は凹状非球面成形面22を有している。成形型21の基材は、実施の形態1の光学素子成形型1と同様に、耐熱性の高いセラミック(Al23 ,SiC,TiO2 ,Cr23 ,BN,WC等のいずれか1つあるいは混合物)が用いられ、成形面22は無垢かもしくはガラスとの濡れ性が悪いTiN,CrN等のセラミックスコートを施してある。
【0029】
成形面22は、光学的有効径成形面22aとこの成形面22aの外側に設けた光学的有効径外部成形面22bからなり、光学的有効径外部成形面22b内に変曲点3を有している。光学的有効径外部成形面22bは、変曲点3までは非球面形状で形成され、変曲点3より外側の外周部は光学素子素材としてのプリフォーム24の被成形面24aの曲率半径Rと同一あるいは曲率半径R以上の曲率半径R1 を有する球面形状で形成されている。
【0030】
すなわち、光学的有効径成形面22a内の中心では、非球面近似の曲率半径を有する非球面形状であり、光学的有効径外部成形面22bにある変曲点3では、この変曲点3から光学有効径外に向かって曲率半径R1 の凹面となるように形成されている。この凹面は、成形型21の外周側に向かうにつれてプリフォーム24の被成形面24aと平行または被成形面24aから離れるように、R1 ≧Rとなっている。
【0031】
本実施の形態の成形型21は、図2と同様な成形装置に配設される。すなわち、成形型21は押圧可能な上型保持部材6(図2参照)に固持され、上成形型21として配設される。上成形型21の下方には、球面(もしくは平面)型としての下成形型27が押圧可能な下型保持部材9(図2参照)に固持されて上下動可能に設けられ、上成形型21と下成形型27は同一軸上に対向配設される。下成形型27の成形面28は、プリフォーム24の被成形面24bの曲率半径R3 と同一もしくはそれより大きい曲率半径R4 を有する球面形状となっている。上成形型21および下成形型27は、その外周部に取り付けられた図示しないヒーターによりプリフォーム24の成形に適した温度になるように制御可能となっている。
【0032】
プリフォーム24は、被成形面24a,24bがそれぞれ所望とする光学素子の形状に近似する曲率半径R,R3 に球面加工されており、プリフォーム24を上下成形型21,27間に搬送する際の保持部材としての搬送ホルダー10に被成形面24a,24bを上下に向けて保持可能となっている。
【0033】
次に、本実施の形態の光学素子成形型21を用いて所望の光学素子を製作する方法について図3および図2を用いて説明する。なお、図2においては、上型保持部材6に光学素子成形型(上成形型)21および下型保持部材9に下成形型27が固持されているものとする。
【0034】
搬送ホルダー10で被成形面24aを上に向けて保持したプリフォーム24を搬送アーム13により加熱装置12内に搬送して加熱軟化し、さらに、加熱軟化されたプリフォーム24を上下成形型21,27間に搬送して停止配置する。その後、下成形型27を下型保持部材9によりプレス成形方向(矢印A方向)に上昇し、プリフォーム24を上下成形型21,27の間で挟持しプレスする。これにより、上成形型21の成形面22である光学的有効径成形面22aと光学的有効径外部成形面22bおよび下成形型27の成形面28上に創成された非球面形状および球面形状からなる所望の光学鏡面が、加熱軟化されたプリフォーム24に押圧転写され、光学性能を満足するガラスレンズが製作される。
【0035】
このとき、上下成形型21,27の成形面22,28には、その中央部から高温に加熱されたプリフォーム24が接触するとともに、成形プレス圧によって軟化状態のプリフォーム24が光学的有効径成形面22aから光学的有効径外部成形面22bおよび成形面28に沿って外方向に流動するため、成形面22a,22b,28には多大な熱衝撃がかかる。
【0036】
そのため、変曲点を光学的有効径外部に持つ非球面レンズを成形する場合、従来では凹状非球面成形面41は図5に示したような第1凸部43が形成された形状になり、この部分により大きな熱および力学的なストレスが成形面41に加わるため、膜剥離や粒子脱落が生じて型耐久性が著しく悪かったが、本実施の形態の光学素子成形型21によれば、変曲点3より外周部をプリフォーム24の曲率半径Rと同一もしくはそれ以上の曲率半径R1 を有する球面形状で形成したため、図5に示すような第1凸部43が形成されないため、プレス成形時のストレスが強くならず、その結果膜剥離や粒子脱落が防止され、型耐久性が向上する。
【0037】
本実施の形態の光学素子成形型21を用い、かつもう一方の成形型を凹形状の球面型にして、図5に示す従来の成形型40との成形評価を実施の形態1と同様に行った。その結果、従来の成形型40では、第1凸部43に膜剥離・粒子脱落が生じ、約4000ショットで膜剥離・粒子脱落が光学的有効径成形面41aまで侵食し、使用不可能となった。これに対し、本実施の形態の変曲点3より外周部をプリフォーム24の曲率半径R以上の曲率半径R1 で形成された凹状非球面成形面22を持つ光学素子成形型21は、30000ショット以上でも劣化が生ぜず、成形面22の転写性が良好な成形型として継続使用可能であった。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る請求項1の光学素子成形型によれば、光学的有効径外部に変曲点を有する非球面光学素子をプレス成形する光学素子成形型の成形面の変曲点より外周部を、光学素子素材としてのプリフォームの曲率半径と同一もしくはそれより小さい曲率半径で形成したので、プレス成形時におけるプリフォームの流動によるストレスが強くならないため、外周部の膜剥離や粒子脱落が防止され、光学素子成形型の寿命を延ばすことができる。加えてエアー溜まりの発生が防止され、成形品質の高い光学素子を継続して成形することができる。
【0039】
また、本発明に係る請求項2の光学素子成形型によれば、光学的有効径外部に変曲点を有する非球面光学素子をプレス成形する光学素子成形型の成形面の変曲点より外周部を、光学素子素材としてのプリフォームの曲率半径と同一もしくはそれより大きい曲率半径で形成したので、プレス成形時におけるプリフォームの流動によるストレスが強くならないため、外周部の膜剥離や粒子脱落が防止され、光学素子成形型の寿命を延ばすことができる。加えてエアー溜まりの発生が防止され、成形品質の高い光学素子を継続して成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示す正断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1の成形型を備えた成形装置を示す概略図である。
【図3】本発明の実施の形態2を示す正断面図である。
【図4】従来の凸状非球面型を示す断面図である。
【図5】従来の凹状非球面型を示す断面図である。
【符号の説明】
1,21 光学素子成形型
2 凸状非球面成形面
2a,22a 光学的有効径成形面
2b,22b 光学的有効径外部成形面
3 変曲点
4,24 プリフォーム
4a,4b,24a,24b 被成形面
6 上型保持部材
7,27 下成形型
8,28 成形面
9 下型保持部材
10 搬送ホルダー
11 成形室
12 加熱装置
13 搬送アーム
22 凹状非球面成形面

Claims (2)

  1. 光学素子素材を加熱軟化して、光学的有効径外部に変曲点を有する非球面光学素子をプレス成形する凸状非球面成形面を持つ光学素子成形型において、
    前記凸状非球面成形面の変曲点よりも外側を、光学素子素材の曲率半径以下の曲率半径を有する凸面で形成することを特徴とする光学素子成形型。
  2. 光学素子素材を加熱軟化して、光学的有効径外部に変曲点を有する非球面光学素子をプレス成形する凹状非球面成形面を持つ光学素子成形型において、
    前記凹状非球面成形面の変曲点よりも外側を、光学素子素材の曲率半径以上の曲率半径を有する凹面で形成することを特徴とする光学素子成形型。
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