JP4087298B2 - カード用コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カードが挿入又は抜去されるカード用コネクタの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1は、読み取り接触部と端部位置スイッチを形成するスイッチ接触部が位置する接触支持部を備え、上記読み取り接触部の接触尖端部が、チップカードリーダ内に挿入されるとともに読み取り位置に位置しているチップカードの底面に位置する接触領域に接触するようになっているチップカードリーダを開示している。
【0003】
特許文献2は、カード用コネクタを開示する。このコネクタは、コンタクトを備えたベースインシュレータに対してカバーインシュレータを回動自在に設け、このカバーインシュレータに保持された接続対象物を押圧することにより接続対象物の端子とコンタクトの接触部とを接触させるようにしている。接続対象物を押圧するためにベースインシュレータには接続対象物の先端部と係合する傾斜面を設けている。この傾斜面と係合することにより回動する接続対象物の先端部を受け止め、この先端部と共にカバーインシュレータを回動させるために、カバーインシュレータには、接続対象物の先端部と当接する受け部を設けている。更に、接続時に接続対象物の平坦な状態を保つための平坦部を設けている。このコネクタは、接続対象物及びコンタクトを痛めることがなく、しかも接続の信頼性が高い。
【0004】
特許文献3及び特許文献4は、特許文献2のカード用コネクタと同様の基本構造を有するカード用コネクタを開示している。
【0005】
【特許文献1】
特表平5−506734号公報
【特許文献2】
特開平9−312184号公報
【特許文献3】
特開平10−112350号公報
【特許文献4】
特開平10−144421号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1のチップカードリーダは、チップカードの先端部が読み取り接触部の接触尖端部を超えてからチップカードが読み取り位置に位置するまでの間、チップカードの先端部はチップカードと摺接し続けるため、チップカードと読み取り接触部の接触尖端部との相対的な摺動距離が長く、チップカード及び読み取り接触部の接触尖端部が傷みやすく、寿命が短いという問題があった。これに対して、特許文献2のカード用コネクタは、コンタクトの接続対象物に対する相対的な摺動距離が短くなるので、コンタクト及び接続対象物の傷みを防止することができ、寿命を長くすることができる。
【0007】
しかし、特許文献2のカード用コネクタは、接続対象物を厚さ方向に移動させて接続対象物の端子とコンタクトの接触部とを接触させる構造であるため、コネクタが分厚くなり、コンパクト化を進めることができない。
【0008】
本発明は、このような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、カードの挿入時及び抜去時にはコンタクトの接点をカードから離れる方向へ移動させてカードに接触させないようにして、コネクタの薄型化を達成しながら、コンタクトのカードに対する摺動距離を短くし又は無くして、コンタクト及びカードの傷みを防止し、寿命を長くすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1のカード用コネクタは、互いに直交する奥行き方向、幅方向、及び厚さ方向をとったときに、厚さ方向にみて幅方向に延びる二辺及び奥行き方向に延びる二辺を有し且つ厚さ方向の端面に端子を有するカードが奥行き方向に沿って挿入又は抜去されるカード用コネクタであって、厚さ方向の一方側に、奥行き方向の手前から奥に向かって挿入されたカードが位置づけられるカード受入れ領域が設けられたコネクタ本体と、コネクタ本体に、弾性変形により接点がカード受入れ領域の付近で厚さ方向に変位できるように対でもって設けられたコンタクトと、コネクタ本体又はコンタクトに、幅方向からみて奥行き方向の手前及び奥へ傾斜可能に且つ厚さ方向に移動してこれらのコンタクトの接点を厚さ方向に変位させるように設けられたフォロワと、コネクタ本体に、厚さ方向への移動を規制されると共に、挿入又は抜去されるカードと共に奥行き方向に沿ってスライドし、フォロワを厚さ方向に移動させるように設けられたスライダとを備え、コンタクトが、導電性の弾性材料よりなり且つ奥行き方向に沿って延びる板片であり、このコンタクトの一端が自由端になって厚さ方向に変位できようにコネクタ本体に設けられ、この自由端に接点が設けられ、対のコンタクトは自由端同士が奥行き方向に沿って向かい合うように配置され、これらの接点よりも先端側にカード受入れ領域側からフォロワが接触しており、スライダが、フォロワに乗り上げて相対的にフォロワを厚さ方向に沿ってカード受入れ領域から離れる方向へ押しのけるように設けられており、スライダのフォロワへの乗り上げ面が、奥行き方向に沿って厚さ方向に変化しており、カードが厚さ方向にみてコンタクトの接点と重なるときはコンタクトの接点をカード受入れ領域から離れる方向へ変位させ、カードがカード受入れ領域にあるときはコンタクトの接点がカードの端子に接触圧をもって接触するように構成したことを特徴としている。
【0010】
カードの挿入時、スライダにカードを載せ、カードを奥行き方向に沿って奥へ押すと、スライダはカードと共に奥へスライドし、カードはカード受入れ領域に位置づけられる。カードの抜去時、カードを奥行き方向に沿って手前へ移動させると、スライダはカードと共に手前へスライドし、カードはカード受入れ領域から離れる。その場合、カードが厚さ方向にみてコンタクトの接点と重なるときはスライダによりフォロワがカード受入れ領域から離れる方向へ移動し、コンタクトの接点が同方向へ変位するので、接点とカードとの間に隙間があき、接点はカードに接触しない。そして、カードがカード受入れ領域に位置するとコンタクトの接点がカードの端子に接触圧をもって接触するので、カードの端子とコンタクトとが電気的接触を果たす。そのため、コンタクトのカードに対する摺動距離が短くなり又は無くなり、コンタクト及びカードの傷みが防止され、寿命が長くなる。以上の一連の動きでカードは厚さ方向に移動しないので、カード用コネクタの薄型化が達成される。
【0011】
また、スライダが、フォロワに乗り上げて相対的にフォロワを厚さ方向に沿ってカード受入れ領域から離れる方向へ押しのけるように設けられており、スライダのフォロワへの乗り上げ面が、奥行き方向に沿って厚さ方向に変化しているので、スライダが奥行き方向に沿ってスライドするときに、スライダの乗り上げ面の変化に倣ってフォロワの移動及びコンタクト接点の変位が生じる。そして、簡単な構成でもってコンタクトの接点とカードの端子との間の隙間を調整することができる。
【0012】
さらに、コンタクトが、導電性の弾性材料よりなり且つ奥行き方向に沿って延びる板片であり、一端が自由端になって厚さ方向に変位できようにコネクタ本体に設けられており、この自由端に接点が設けられ、この接点よりも先端側にカード受入れ領域側からフォロワが接触しているので、フォロワがコンタクトに接触する位置がコンタクトの自由端における先端側であるので、接点を変位させるに必要なフォロワの押しのけ力が小さくなり、操作性が向上する。
【0013】
請求項のカード用コネクタは、請求項1のカード用コネクタにおいて、コネクタ本体との間でスライダを狭持するカバーが設けられ、コネクタ本体及びカバーによってスライダの厚さ方向への移動を規制している。
【0014】
このようにすれば、簡単な構成でもってスライダの厚さ方向への移動を規制することができる。
【0015】
請求項のカード用コネクタは、請求項1又は請求項2のカード用コネクタにおいて、スライダが、コンタクトに対して幅方向にずれて設けられている。
【0016】
このようにすれば、スライダ及びコンタクトが厚さ方向に干渉するおそれがないので、カード用コネクタを更に薄型化することができる。
【0017】
請求項のカード用コネクタは、請求項1ないし請求項のうちいずれか1項のカード用コネクタにおいて、コネクタ本体に、スライダを奥行き方向の手前へ付勢する付勢部材が設けられている。
【0018】
このようにすれば、カードを抜去するときに要する抜去力が少なくて済む。
【0019】
請求項のカード用コネクタは、請求項1ないし請求項のうちいずれか1項のカード用コネクタにおいて、コネクタ本体に、カードの奥行き方向の手前に面する端面に係止するストッパが設けられている。
【0020】
このようにすれば、カードが不用意に飛び出すことが防止される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図2ないし図4は本発明のカード用コネクタの第1の実施形態を示す。このカード用コネクタ100は、例えばプリント配線板(図示省略)に実装される。互いに直交する奥行き方向、幅方向、及び厚さ方向を想定し、これらの方向付けを利用して説明する。この実施形態のカード用コネクタ100の場合、図2で説明すれば、図の上下方向が奥行き方向であり、図の上方が奥行き方向の奥、下方が奥行き方向の手前である。また、図の左右方向が幅方向であり、図の紙面に垂直な方向が厚さ方向である。このカード用コネクタ100では、例えば図12に示すようなカード200が挿入又は抜去される。カード200においても方向付けは同様であり、図12で例示すれば、図の上下方向が奥行き方向であり、図の上方が奥行き方向の奥、下方が奥行き方向の手前である。また、図の左右方向が幅方向であり、図の紙面に垂直な方向が厚さ方向である。カード200は、厚さ方向にみて幅方向に延びる二辺201及び奥行き方向に延びる二辺202を有している。カード200の厚さ方向の端面には端子203が設けられている。カード200は、カード用コネクタ100に奥行き方向に沿って挿入又は抜去される。
【0022】
図1は、カード用コネクタ100から後述するカバー150を取り外した図であるが、この図において、110はカード用コネクタ100の本体を構成するコネクタ本体である。コネクタ本体110は、コネクタ本体110は、ほぼ板状に形成されており、厚さ方向の一方側に、奥行き方向の手前から奥に向かって挿入されたカード200が位置づけられるカード受入れ領域111が設けられている。このカード受入れ領域111は各図中で、このカード受入れ領域111に位置づけられたときのカード200を示す線でもって間接的に示している。この実施形態の場合、カバー150が設けられているので、カード受入れ領域111はコネクタ本体110とカバー150との間に設けられている。このコネクタ本体110には、コンタクト120と、フォロワ130と、スライダ140とが設けられている。コネクタ本体110は、少なくともコンタクト120と接触する部分が絶縁体で形成されている。
【0023】
図7及び図8に示すように、コンタクト120はコネクタ本体110に、弾性変形により接点121がカード受入れ領域111の付近で厚さ方向に変位できるように対でもって設けられている。コンタクト120は導電性の弾性材料よりなり且つ奥行き方向に沿って延びる板片である。コンタクト120は、一端が自由端になって厚さ方向に変位できようにコネクタ本体110に設けられており、この自由端に接点121が設けられている。コンタクト120には接続部122が設けられ、この接続部122が例えばプリント配線板等の外部部材に例えば半田付けなどにより接続される。図では一対のコンタクト120が自由端同士が奥行き方向に沿って向かい合うように配置され、この対が幅方向に4対並べられ、これによって8極の接点が設けられているが、これによって本発明のカード用コネクタのコンタクトの数、配置が限定されるものではない。
【0024】
フォロワ130はコネクタ本体110に、幅方向からみて奥行き方向の手前及び奥へ傾斜可能に且つ厚さ方向に移動して対のコンタクト120の接点121を厚さ方向に変位させるように設けられている。フォロワ130はコンタクト120に対して厚さ方向の一方側に配置されている。図7及び図8に示すように、フォロワ130をコンタクト120に対してカード受入れ領域111に近い側に設け、フォロワ130がカード受入れ領域111から離れる方向に移動するとフォロワ130がコンタクト120を押して同方向へ移動させるようにしてもよいが、フォロワ130をコンタクト120に対してカード受入れ領域111から遠い側に設け且つコンタクト120に係止し、フォロワ130がカード受入れ領域111から離れる方向に移動するとフォロワ130がコンタクト120を引いて同方向へ移動させるようにしてもよい。フォロワ130の奥行き方向及び幅方向への移動を規制し、厚さ方向への過度の移動を規制するストッパを設けることが好ましい。この実施形態では、フォロワ130は板片よりなり、コンタクト120を横切るように配置されており、フォロワ130における幅方向の両端131を、コネクタ本体110に幅方向に開口する嵌合孔112に緩く嵌合することでこれを実現している。また、この実施形態では、フォロワ130の両端131を厚さ方向へ段違いになるように折り曲げ、材料の可撓性によってこの折り曲げ部が弾性的に厚さ方向に撓むようにしているが、こうするか否かは任意である。フォロワをコネクタ本体に設けずにコンタクトに設け、幅方向からみて奥行き方向の手前及び奥へ傾斜可能に且つ厚さ方向に移動して対のコンタクトの接点を厚さ方向に変位させるようにしてもよい。フォロワ130は少なくともコンタクト120と接触する部分が絶縁体で形成されている。
【0025】
スライダ140はコネクタ本体110に、厚さ方向への移動を規制されるように設けられている。またスライダ140は、挿入又は抜去されるカード200と共に奥行き方向に沿ってスライドし、フォロワ130を厚さ方向に移動させるように設けられている。図1、図6及び図7に示すように、この実施形態では、スライダ140は板片よりなり、このスライダ140がコネクタ本体110に奥行き方向に沿って設けられた溝113にスライド可能に嵌合することで奥行き方向に沿ってスライドするようにしている。溝113は、図8に示すように幅方向の片側が開放されていてもよいし、幅方向の両側に壁が立ち上がっていてもよい。図1に示すように、スライダ140の載置面141の奥行き方向の奥には厚さ方向に係止壁143が立ち上がってカード200の奥行き方向の奥に面する端面204を受け止めるようになっており、これによってスライダ140は挿入されるカード200と共に奥行き方向に沿ってスライドするようになっている。また、後述する付勢部材160の付勢力により、スライダ140は抜去されるカード200と共に奥行き方向に沿ってスライドするようになっている。スライダにカードの端縁を係止して保持することにより、スライダが挿入又は抜去されるカードと共に奥行き方向に沿ってスライドするようにしてもよい。
【0026】
そして、図1に示すように、カード200が厚さ方向にみてコンタクト120の接点121と重なるときはコンタクト120の接点121をカード受入れ領域111から離れる方向へ変位させ、図9に示すように、カード200がカード受入れ領域111にあるときはコンタクト120の接点121がカード200の端子203に接触圧をもって接触するように構成されている。
【0027】
この実施形態の場合、図7に示すように、スライダ140の厚さ方向の端面のうちカード受入れ領域111に近い側の端面がカード200が載る載置面141に形成され、カード受入れ領域111から遠い側の端面が乗り上げ面142に形成されている。そして、スライダ140が、フォロワ130に乗り上げて相対的にフォロワ130を厚さ方向に沿ってカード受入れ領域111から離れる方向へ押しのけるように設けられている。その場合、載置面141はほぼ平面状であり、スライダ140のフォロワ130への乗り上げ面142が、奥行き方向に沿って厚さ方向に変化しており、これによってカード200が厚さ方向にみてコンタクト120の接点121と重なるときは、載置面141と乗り上げ面142との間の厚さが所定厚さになってコンタクト120の接点121をカード受入れ領域111から離れる方向へ変位させ、カード200がカード受入れ領域111にあるときは載置面141と乗り上げ面142との間の厚さが上記所定厚さよりも薄くなってコンタクト120の接点121がカード200の端子203に接触圧をもって接触するように構成している。乗り上げ面142の、奥行き方向に沿った厚さ方向に変化は、階段状の変化であってもよいが、図7に示すように斜面による連続的な変化にすれば、フォロワ130の移動及びコンタクト120の接点121の変位がスムーズに行われるので好ましい。
【0028】
図2ないし図4、図6及び図7に示すように、コネクタ本体110の厚さ方向の一方側には、コネクタ本体110との間でスライダ140を狭持するカバー150が設けられ、コネクタ本体110及びカバー150によってスライダ140の厚さ方向への移動を規制している。
【0029】
図7に示すように、コンタクト120は、導電性の弾性材料よりなり且つ奥行き方向に沿って延びる板片であり、一端が自由端になって厚さ方向に変位できようにコネクタ本体110に設けられており、この自由端に接点121が設けられ、この接点121よりも先端側にカード受入れ領域側からフォロワ130が接触している。
【0030】
図1に示すように、スライダ140は、コンタクト120に対して幅方向にずれた位置において奥行き方向に沿ってスライドできるように設けられている。スライダ140は、コンタクト120に対して幅方向の両側に設ければフォロワ130への力の伝達がスムーズになって好ましいが、一方側にのみ設けるようにしてもよい。
【0031】
図1に示すように、コネクタ本体110には、スライダ140を奥行き方向の手前へ付勢する付勢部材160が設けられている。この実施形態では、コイルスプリングで付勢部材160を構成し、その奥行き方向の手前の端部をコネクタ本体110に掛け、奥の端部をスライダ140に掛けて、この弾性復元力による引っ張り力によってスライダ140を奥行き方向の手前へ付勢するようにしている。付勢部材はコイルスプリングに限るものではなく、他の弾性部材で構成してもよい。
【0032】
図1に示すように、コネクタ本体110には、カード200の奥行き方向の手前に面する端面205に係止するストッパ170が設けられている。この実施形態では、コネクタ本体110の幅方向の一方側において、奥行き方向の奥から手前に向かって延びる片持ち式のレバーを延ばし、このレバーによってストッパ170を構成している。このストッパ170の先端には、カード受入れ領域111に向かって突出する突起171が設けられている。カード200の挿入時にはカード200の幅方向の端面が突起171に当たることで突起171が幅方向外側に変位するようにストッパ170の可撓性によって撓ませ、カード200がカード受入れ領域111に位置すると、ストッパ170の弾性復元力によって突起171が幅方向内側に変位してカード200の奥行き方向の手前に面する端面205に係止し、これによってカード200が奥行き方向の手前に飛び出すことを防止している。カード200の抜去時にはストッパ170の先端を幅方向外側に押しやれば、突起171がカード200の端面205から外れて抜去できるようになる。さらに、コネクタ本体110又はカバー150には、幅方向内側に突出し、幅方向外側に押されることで弾性変形する制動部材180が設けられ、これが挿入されたカード200の幅方向に面する端面に弾性力をもって接触することでカード200が奥行き方向の手前に飛び出すことを防止している。本発明は、このような制動部材を設けない実施形態を含む。
【0033】
従って、カード200の挿入時、図1に示すように、スライダ140にカード200を載せ、カード200を奥行き方向に沿って奥へ押すと、スライダ140はカード200と共に奥へスライドし、図9に示すように、カード200はカード受入れ領域111に位置づけられる(図10及び図11の実線矢印の方向の変化)。カード200の抜去時、カード200を奥行き方向に沿って手前へ移動させると、スライダ140はカード200と共に手前へスライドし、カード200はカード受入れ領域111から離れる(図10及び図11の点線矢印の方向の変化)。その場合、カード200が厚さ方向にみてコンタクト120の接点121と重なるときはスライダ140によりフォロワ130がカード受入れ領域111から離れる方向へ移動し、コンタクト120の接点121が同方向へ変位するので、接点121とカード200との間に隙間があき、接点121はカード200に接触しない。そして、カード200がカード受入れ領域111に位置するとコンタクト120の接点121がカード200の端子203に接触圧をもって接触するので、カード200の端子203とコンタクト120とが電気的接触を果たす。そのため、コンタクト120のカード200に対する摺動距離が短くなり又は無くなり、コンタクト120及びカード200の傷みが防止され、寿命が長くなる。以上の一連の動きでカード200は厚さ方向に移動しないので、カード用コネクタ100の薄型化が達成される。
【0034】
上記実施形態の場合、図7に示すように、スライダ140が、フォロワ130に乗り上げて相対的にフォロワ130を厚さ方向に沿ってカード受入れ領域111から離れる方向へ押しのけるように設けられており、スライダ140のフォロワ130への乗り上げ面142が、奥行き方向に沿って厚さ方向に変化しており、これによってカード200が厚さ方向にみてコンタクト120の接点121と重なるときはコンタクト120の接点121をカード受入れ領域111から離れる方向へ変位させ、カード200がカード受入れ領域111にあるときはコンタクト120の接点121がカード200の端子203に接触圧をもって接触するように構成している。このようにすれば、スライダ140が奥行き方向に沿ってスライドするときに、スライダ140の乗り上げ面142の変化に倣ってフォロワ130の移動及びコンタクト接点121の変位が生じる。そして、簡単な構成でもってコンタクト120の接点121とカード200の端子203との間の隙間を調整することができる。
【0035】
本発明のカード用コネクタは、例えば保持機構によってスライダの厚さ方向への移動を規制するようにした実施形態を含む。これに対して上記実施形態の場合、コネクタ本体110との間でスライダ140を狭持するカバー150が設けられ、コネクタ本体110及びカバー150によってスライダ140の厚さ方向への移動を規制している。このようにすれば、簡単な構成でもってスライダ140の厚さ方向への移動を規制することができる。
【0036】
上記実施形態の場合、コンタクト120が、導電性の弾性材料よりなり且つ奥行き方向に沿って延びる板片であり、一端が自由端になって厚さ方向に変位できようにコネクタ本体110に設けられており、この自由端に接点121が設けられ、この接点121よりも先端側にカード受入れ領域側からフォロワ130が接触している。このようにすれば、フォロワ130がコンタクト120に接触する位置がコンタクト120の自由端における先端側であるので、接点121を変位させるに必要なフォロワ130の押しのけ力が小さくなり、操作性が向上する。
【0037】
本発明のカード用コネクタは、スライダとコンタクトの幅方向の位置関係を限定するものではないが、上記実施形態の場合、スライダ140が、コンタクト120に対して幅方向にずれて設けられている。このようにすれば、スライダ140及びコンタクト120が厚さ方向に干渉するおそれがないので、カード用コネクタ100を更に薄型化することができる。
【0038】
本発明のカード用コネクタは、例えばスライダに、カードの奥行き方向の奥側の端縁を厚さ方向に挟んで保持する狭持部材を設けた実施形態を含む。このようにすれば、この狭持部材がカードの端縁を保持することにより、スライダは挿入又は抜去されるカードと共に奥行き方向に沿ってスライドすることができる。また、本発明のカード用コネクタは、例えばコネクタ本体に、カードの奥行き方向の奥に面する端面に係止してカードを手前へ押し出すイジェクタを設けた実施形態を含む。このようにすれば、イジェクタによりカードが抜去され、簡単な構成でもってカードの抜去がなされる。これに対して上記実施形態の場合、コネクタ本体110に、スライダ140を奥行き方向の手前へ付勢する付勢部材160が設けられている。このようにすれば、カード200を抜去するときに要する抜去力が少なくて済む。
【0039】
本発明のカード用コネクタは、ストッパを設けない実施形態を含むが、上記実施形態の場合、コネクタ本体110に、カード200の奥行き方向の手前に面する端面205に係止するストッパ170が設けられている。このようにすれば、カード200が不用意に奥行き方向の手前に飛び出すことが防止される。
【0040】
図13及び図14は第2の実施形態を示す。第2の実施形態の構成は第1の実施形態の構成とほぼ同様であるが、スライダ140が奥行き方向の一番手前にあるときの奥行き方向におけるフォロワ130との相対位置が異なっている。図13及び図14の実線矢印の方向の変化はカード200の挿入時における変化を示し、図13及び図14の点線矢印の方向の変化はカード200の抜去時における変化を示す。第1の実施形態の場合、図10及び図11に示したように、カード200の挿入時、スライダ140にカード200を載せた段階で既にカード200が厚さ方向にみてコンタクト120の接点121と重なっているので、スライダ140が、フォロワ130に乗り上げて相対的にフォロワ130を厚さ方向に沿ってカード受入れ領域111から離れる方向へ押しのけている。これに対して、第2の実施形態の場合は、カード200の挿入時、スライダ140にカード200を載せた段階では未だカード200が厚さ方向にみてコンタクト120の接点121と重なっていないので、スライダ140が、フォロワ130から離れており、接点121は自由状態に放置され、カード受入れ領域111にある。そして、図14における上から2番目の図面の状態から3番目の図面の状態になる間に、カード200が厚さ方向にみてコンタクト120の接点121と重なり始めるので、スライダ140が、フォロワ130に乗り上げて相対的にフォロワ130を厚さ方向に沿ってカード受入れ領域111から離れる方向へ押しのけている。このようなフォロワ130及びコンタクト120の接点121の一連の動きは、スライダ140のフォロワ130への乗り上げ面142の、奥行き方向に沿った厚さ方向の変化を調整することで実現される。
【0041】
【発明の効果】
請求項1のカード用コネクタは、カードの挿入時及び抜去時にはコンタクトの接点をカードから離れる方向へ移動させてカードに接触させないようにしたので、コネクタの薄型化を達成しながら、コンタクトのカードに対する摺動距離を短くし又は無くして、コンタクト及びカードの傷みを防止し、寿命を長くすることができる。また、簡単な構成でもってコンタクトの接点とカードの端子との間の隙間を調整することができる。さらに、接点を変位させるに必要なフォロワの押しのけ力が小さくなり、操作性が向上する。
【0042】
請求項のようにすれば、簡単な構成でもってスライダの厚さ方向への移動を規制することができる。
【0043】
請求項のようにすれば、スライダ及びコンタクトが厚さ方向に干渉するおそれがないので、カード用コネクタを更に薄型化することができる。
【0044】
請求項のようにすれば、カードを抜去するときに要する抜去力が少なくて済む。
【0045】
請求項のようにすれば、カードが不用意に飛び出すことが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のカード用コネクタを、カバーを取り外した状態で厚さ方向からみた平面図である。仮想線で示すカードは挿入開始位置にある。
【図2】 第1実施形態のカード用コネクタを厚さ方向からみた平面図である。一点の仮想線で示すカードは挿入開始位置にあり、二点の仮想線で示すカードはカード受入れ領域に位置づけられている。
【図3】 第1実施形態のカード用コネクタを奥行き方向の手前からみた正面図である。
【図4】 第1実施形態のカード用コネクタを幅方向からみた側面図である。
【図5】 第1実施形態のカード用コネクタを、カバー、スライダ及び付勢部材を取り外した状態で厚さ方向からみた平面図である。一点の仮想線で示すカードは挿入開始位置にあり、二点の仮想線で示すカードはカード受入れ領域に位置づけられている。
【図6】 第1実施形態のカード用コネクタを断面して幅方向からみた断面図である。
【図7】 図6の要部を拡大した拡大断面図である。
【図8】 第1実施形態のカード用コネクタをフォロワの付近で断面して奥行き方向にみた拡大断面図である。
【図9】 第1実施形態のカード用コネクタを、カバーを取り外した状態で厚さ方向からみた平面図である。仮想線で示すカードはカード受入れ領域にある。
【図10】 第1実施形態のカード用コネクタでカードを挿入、抜去する状態を示す断面図である。
【図11】 図10の要部を拡大した拡大断面図である。
【図12】 第1実施形態のカード用コネクタに挿入、抜去するカードを厚さ方向からみた平面図である。
【図13】 第2実施形態のカード用コネクタでカードを挿入、抜去する状態を示す断面図である。
【図14】 図13の要部を拡大した拡大断面図である。
【符号の説明】
100 カード用コネクタ
110 コネクタ本体
111 カード受入れ領域
120 コンタクト
121 接点
130 フォロワ
140 スライダ
142 乗り上げ面
150 カバー
160 付勢部材
170 ストッパ
200 カード
201 幅方向に延びる辺
202 奥行き方向に延びる辺
203 端子

Claims (5)

  1. 互いに直交する奥行き方向、幅方向、及び厚さ方向をとったときに、厚さ方向にみて幅方向に延びる二辺及び奥行き方向に延びる二辺を有し且つ厚さ方向の端面に端子を有するカードが奥行き方向に沿って挿入又は抜去されるカード用コネクタであって、
    厚さ方向の一方側に、奥行き方向の手前から奥に向かって挿入されたカードが位置づけられるカード受入れ領域が設けられたコネクタ本体と、
    コネクタ本体に、弾性変形により接点がカード受入れ領域の付近で厚さ方向に変位できるように対でもって設けられたコンタクトと、
    コネクタ本体又はコンタクトに、幅方向からみて奥行き方向の手前及び奥へ傾斜可能に且つ厚さ方向に移動してこれらのコンタクトの接点を厚さ方向に変位させるように設けられたフォロワと、
    コネクタ本体に、厚さ方向への移動を規制されると共に、挿入又は抜去されるカードと共に奥行き方向に沿ってスライドし、フォロワを厚さ方向に移動させるように設けられたスライダとを備え、
    コンタクトが、導電性の弾性材料よりなり且つ奥行き方向に沿って延びる板片であり、このコンタクトの一端が自由端になって厚さ方向に変位できようにコネクタ本体に設けられ、この自由端に接点が設けられ、対のコンタクトは自由端同士が奥行き方向に沿って向かい合うように配置され、これらの接点よりも先端側にカード受入れ領域側からフォロワが接触しており、
    スライダが、フォロワに乗り上げて相対的にフォロワを厚さ方向に沿ってカード受入れ領域から離れる方向へ押しのけるように設けられており、スライダのフォロワへの乗り上げ面が、奥行き方向に沿って厚さ方向に変化しており、
    カードが厚さ方向にみてコンタクトの接点と重なるときはコンタクトの接点をカード受入れ領域から離れる方向へ変位させ、カードがカード受入れ領域にあるときはコンタクトの接点がカードの端子に接触圧をもって接触するように構成したことを特徴とするカード用コネクタ。
  2. コネクタ本体との間でスライダを狭持するカバーが設けられ、コネクタ本体及びカバーによってスライダの厚さ方向への移動を規制している請求項1のカード用コネクタ。
  3. スライダが、コンタクトに対して幅方向にずれて設けられている請求項1又は請求項2のカード用コネクタ。
  4. コネクタ本体に、スライダを奥行き方向の手前へ付勢する付勢部材が設けられている請求項1ないし請求項のうちいずれか1項のカード用コネクタ。
  5. コネクタ本体に、カードの奥行き方向の手前に面する端面に係止するストッパが設けられている請求項1ないし請求項のうちいずれか1項のカード用コネクタ。
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