JP4086563B2 - データ転送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ転送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のデジタル技術の進歩によって、さまざまな機器を接続したデータ通信システムに関する提案が多くなされている。特に大容量のデータを高速に転送するバス規格の普及がはじまっていることで、動画のように情報量の大きいものでも他機器とのデータ交換が簡単になりつつある。
【0003】
例えばデジタルビデオカメラ(以下、DVC)が普及したことによって、映像を楽しむ方法の一つとして映像情報をPCに取り込んで編集作業をする、いわゆるノンリニア編集も注目され一般ユ−ザ−層にも認知され始めている。ノンリニア編集では、DVCにて磁気テ−プに記録した映像情報をPCのハ−ドディスク(以下、HDD)に一旦格納し、PC側のアプリケ−ションの機能を利用してカットの入れ替えや削除・演出効果の付加などを行い、出来上がった映像情報を再度DVCに戻して磁気テ−プに書き戻す、といった手順を踏む場合が多いのであるが、このように高情報量の動画を手軽に扱うために高速なデジタルインタ−フェイス(以下、D−I/F)の採用は欠かせない。また、PC以外にも例えばデジタルVHSデッキがネットワーク化されていれば、DVCから取り込んでPCにてノンリニア編集をした映像を最終的にデジタルVHSに送る、という使い勝手も生まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようにD-I/Fにより様々な機器が接続されネットワーク化した場合には、機器間で規格や仕様、あるいは製品の世代が異なるなどの理由でデータ通信における性能が十分に生かされない場面が予想できる。
【0005】
例えばデータ転送レートにしても、ネットワーク化された各機器の全てが各々の最高レートでデータ転送ができるとは限らない。機器Aは高速であるが機器Bは低速なので機器Aから機器Bへのデータ転送は機器Bの低い転送レートを基準として行わざるを得ない、というようなボトルネックが発生する。
【0006】
あるいは、機器Cへのアクセスが集中して機器Cのレスポンスが遅くなり、機器Aから機器Cへのデータ転送が予定通りの転送レートで行われないという不都合も考えられる。DVCを例に取れば、先述のノンリニア編集の場合以外にも、例えば小径ディスクや半導体メモリを記録メディアとするDVCにおいて映像を他の大容量メディア(例えばDVD)に転送して保存する、というようにメディア間のデータ移動を伴う使い方が予想でき、DVCからのデータ送出は高速性が要求される。
【0007】
このような場面を考慮すると、データ通信システムにおいては他機器の影響により自機器の能力が十分に発揮されない、という不都合を回避する策が必要である。
【0008】
従って、本発明は、中継機器を介してデータ転送を行うことにより、自機の能力を十分に発揮することができるデータ転送装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るデータ転送装置は、転送先機器のデータ転送レートが所定のデータ転送レートよりも遅いか否かを判定し、前記転送先機器のデータ転送レートが前記所定のデータ転送レートよりも遅いと判定した場合においては、前記転送先機器以外の機器の中から、前記所定のデータ転送レートよりも高速なデータ転送レートを有する中継機器を選択する中継機器選択手段と、前記転送先機器に転送すべきデータを前記中継機器を介して前記転送先機器に転送するか否かをユーザーに通知する通知手段とを有し、前記転送先機器に転送すべきデータを前記中継機器を介して前記転送先機器に転送する場合においては、前記転送先機器に転送すべきデータを前記転送先機器に転送することを前記中継機器に指示するとともに、前記転送先機器に転送すべきデータを前記中継機器に転送することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】
<第1の実施形態>
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1及び図2は、第1〜第2の実施形態におけるデータ通信システムの構成を示した図である。ディスクを記録媒体とするビデオカメラ101(以下、単にビデオカメラ)とモニタ102、さらにハードディスクドライブに映像を記録するハードディスクレコーダー103(以下、HDR)、DVD−R据え置き型レコ−ダ−104(以下、DVD−R)、デジタルVHSデッキ105(以下、D-VHS)であり、各機器は、ディジタルインタフェース部106を介して接続されている。なお、本実施形態では、ディジタルインタフェース部106にIEEE1394−1995規格またはその拡張規格に準拠ディジタルインタフェース部を採用した場合について説明する。
【0022】
図4は本実施形態のビデオカメラ101と、それとともにデータ通信システムを構成するDVD−R104の構成を示すブロック図である。両者は先に説明した1394シリアルバスをD−I/Fとして備え、各機器に接続口としてIEEE1394インタ−フェイス409,422を備え、両者はIEEE1394ケーブル106にて他機器とともにネットワークを構成している。
【0023】
ビデオカメラ101は、ユ−ザ−が操作部414を操作して撮影開始を指示することによって、システムコントロ−ラ411が各部を制御し撮影記録動作を開始するものである。
【0024】
撮像部401は被写体像を映像信号として取り出し、カメラ信号処理部402は映像信号に所定の処理を施し、圧縮/伸張回路403は映像信号を所定の記録フォ−マットに変換し、記録再生処理部404は所定記録フォーマットに変換された映像信号をディスク405に記録する。動画の汎用記録フォ−マットには、一般にMPEG2やMotionJPEGなどが知られている。本実施形態では記録フォーマットはMPEG2であるとする。もちろん、他の記録フォーマットであっても本願の趣旨は損なわれない。
【0025】
406は撮影モ−ドと再生モ−ドとを切り替えるスイッチング回路(図示のスイッチング回路406はイメ−ジを示したものであり、図示のスイッチ位置は意味を持たない。)であり、撮影モ−ドの時、カメラ信号処理部402から出力される映像信号は、キャラクタジェネレ−タ407が生成する文字などの表示情報と合成されてLCDモニタ408に表示される。また、圧縮/伸張回路403にて所定記録フォ−マットに変換された映像信号は、バッファメモリ410を介してIEEE1394インタ−フェイス409から外部へ出力される。すなわち、IEEE1394インターフェイス409からはMPEG2データが出力される。
【0026】
再生モ−ドにおいては、記録再生処理部404はディスク405から信号を読み出し、圧縮/伸張回路403は読み出された信号を所定の映像信号に伸張し、該映像信号はキャラクタジェネレ−タ407が生成した文字等の表示情報と合成されてLCDモニタ408に表示される。また、ディスク405から読み出された信号は、記録再生処理部404からバッファメモリ410を介しIEEE1394インタ−フェイス409から外部出力される。すなわち、IEEE1394インターフェイス409からはMPEG2データがそのまま出力される。
【0027】
一方、DVD−R104は、システムコントロ−ラ424が各部の制御を司り、操作部426からの入力にも応じ各部を制御する。チュ−ナ−部415は外部からの例えば地上波などの放送電波を選局受信し、受信した電波を所定の映像信号に変調する。圧縮/伸張処理部416は前記映像信号を所定の記録フォ−マットに変換し、記録再生処理部417にてディスク418に記録する。所定記録フォ−マットは、前記ビデオカメラ101と同じくMPEG2とする。
【0028】
また419は録画モ−ドと再生モ−ドとを切り替えるスイッチング回路(図示のスイッチング回路はイメ−ジを示したものであり、図示のスイッチ位置は意味を持たない。)であり、記録モ−ドの時、チュ−ナ−部415から出力される信号はキャラクタジェネレ−タ420にて生成される文字などの表示情報と合成されて映像/音声出力端子421から外部へ出力される。
【0029】
また、IEEE1394インターフェイス422から入力した信号もディスク418に記録するように構成されている。該信号はバッファメモリ423を介して記録再生処理部417に送られてディスク418に記録される。
【0030】
記録再生処理部417は、チューナー部415からの信号もしくはIEEE1394インターフェイス422からの信号を選択的に記録し、その選択はシステムコントロ−ラ424によって制御される。
【0031】
再生モ−ドにおいては、記録再生処理部417はディスク418から信号を読み出し、圧縮/伸張回路416は読み出された前記信号を所定の映像信号に伸張し、キャラクタジェネレ−タ420が生成した文字等の表示情報と合成された映像信号が映像/音声出力端子421から外部に出力される。
【0032】
また、ディスク418から読み出された信号は、記録再生処理部417からバッファメモリ423を介しIEEE1394インタ−フェイス422から外部出力される。すなわち、IEEE1394インターフェイス422からはMPEG2データがそのまま出力される。また、ビデオカメラ101とDVD-R104はIEEE1394インターフェイス409,422を介して制御信号もやり取りする。
【0033】
さて、図3は第1の実施形態におけるビデオカメラ101のデ−タ転送に関わる処理の流れを示したフロ−チャ−トである。図3を参照して本実施形態に係るビデオカメラ101のデータ転送の仕組みについて説明する。
【0034】
ユーザーがビデオカメラ101のディスク405に格納されている映像データを別のメディアに移す、という状況において、ビデオカメラ101がデータ転送モードに移行されると(S101)、ビデオカメラ101はデータ通信システムを構成する各機器の情報を得るため問い合わせを行う(S102)。
【0035】
問い合わせは、非同期転送によってビデオカメラ101から所定の手続き情報を付与したパケットをブロードキャストすることで行われる。該問い合わせパケットを受信したネットワーク中の各機器は、前記手続きに従って応答パケットをブロードキャスト発信する。発信される情報には、その機器のノードID、機器種別、データ転送レート、メディア残容量、現時点でのジョブ負荷状況などが含まれる。
【0036】
ビデオカメラ101はブロードキャストされた各機器からの応答パケットを受信する(S103)。これにより得た情報を、ビデオカメラ101はメモリ413に保持する(S104)。このとき、HDR103は電源が入っていなかったので問い合わせに応答しなかった。従って、ビデオカメラ101がネットワーク中に存在するデータ転送先として認識できた機器はDVD-R104とD-VHS105である。このようにしてネットワークの構成情報を得たビデオカメラ101は、データ転送先を決定するシーケンスに入る。本実施形態においては、ビデオカメラ101はデータ転送先を所定のパラメータによってビデオカメラ101自身が自動決定することを特徴とする。
【0037】
例えば、データ転送の高速性を問題とする場合には、各機器のデータ転送レートを参照して最も高速なレートを持つ機器を転送先に選ぶ。例え仕様上のデータ転送レートが高速であっても、他のジョブにリソースが割かれており十分な書き込み速度が得られない場合もあるので、データ転送を実行する直前、例えば本実施形態のようにデータ転送モードに移行したときの各機器の実効転送レートを得ることも有効である。あるいは、これから転送しようとするデータ容量に対し相手機器のメディアに十分な容量が残っているかどうか、も相手機器選択のパラメータとなる。
【0038】
さらには、メディアのカテゴリによってフィルタリングすることも有効であろう。例えば本実施形態のように映像情報の場合は往々にして巨大なデータ容量を持つので、比較的安価であるという観点から、あるいは保存を前提としてリムーバブルなメディアに、という観点からディスクメディアを選択候補に絞る、ということが考えられる。これにはメディアごとのカテゴリ情報を取得すれば可能である。もちろん、以上のパラメータの複合による転送先決定でも構わない。ここでは単にデータ転送を高速に行うことを目的として、データ転送レートをパラメータとしてDVD-R104が選択されたとする(S105)。
【0039】
以後、デ−タ転送命令が開始されると(S106)、ビデオカメラ101はデータ転送先として決定したDVD-R104へデータ転送の開始を通知する(S107)。これは非同期転送によって、転送するデータのチャネルIDをDVD-R104へ送るものである。DVD-R104は該通知を受け取ると、チャネルID情報を記憶保持してデータ受信待ち状態へ移行する。
【0040】
以降、ビデオカメラ101はアービトレーションを行ってバスの使用権を獲得しようとし(S108)、バス使用権を獲得するとデータを同期転送する(S109)。ステップS110においてデータ転送処理が終了するまで、所定のサイクルに従ってステップS108からステップS110を繰り返す。データ転送が終了すると、待機する(S111)。
【0041】
また、ステップS108からステップS110までのデータ転送が行われている間、ビデオカメラ101は転送すべきデータの残容量を常に監視する。そして、現在選択されている転送レートを参照して転送に要する残り時間を算出し、図5のようにLCDモニタ408に情報を表示する。501のように転送先であるDVD-Rとその転送レートを表し、502は指定されたデータを転送し終わるまでの予想所要時間である。また503は全データ容量に対して転送処理済みのデータ容量の割合を表す、いわゆるプログレスバーである。これらの表示はシステムコントローラ411に制御されてキャラクタジェネレータ407が生成し、圧縮/伸張回路403からの映像信号に合成されてLCDモニタ408に表示する。
【0042】
なお、本実施形態ではビデオカメラ101のデータ転送先はビデオカメラ101自身が自動決定するが、データ転送先はユーザーが選択できるように構成した場合にも本提案を応用ことができる。先に説明したパラメータ評価によって転送先に選択できる機器に序列を付け、例えばLCDモニタ408に表示してユーザーに選択を促せば良い。
【0043】
以上、本発明の第1の実施形態を説明した。本形態ではD−I/FとしてIEE1394を採用したが、D−I/Fとしてはこれに限らず例えばUSBや100BASE-Tなどでも同種の構成は可能である。
【0044】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態におけるデータ通信システムの概要は第1の実施形態と同じとする。半導体メモリを記録媒体とするビデオカメラ101(以下、単にビデオカメラ)とモニタ102、さらにハードディスクドライブに映像を記録するハードディスクレコーダー103(以下、HDR)、DVD−R据え置き型レコ−ダ−104(以下、DVD−R)、デジタルVHSデッキ105(以下、D-VHS)らが、ディジタルインタフェース部106にて接続されている。ディジタルインタフェース部106は第1の実施形態と同じくIEEE1394とする。
【0045】
さて、図7は本実施形態に係るデータ通信システムの構成の一部を示すブロック図である。また、図6は本実施形態のビデオカメラ101のデータ転送処理を示すフローチャートである。図6および図7を参照して本実施形態のビデオカメラ101について説明する。
【0046】
ビデオカメラ101および他機器は先に説明した1394シリアルバスをD−I/Fとして備え、接続口としてIEEE1394インタ−フェイス701,702、717、718を備えている。各機器は図7に示すようにIEEE1394接続ケ−ブル106により接続されて、先に説明したようにネットワーク中の機器がバスを中継する。
【0047】
さて、ビデオカメラ101は、ユ−ザ−操作に応じて被写体像をMPEG2フォーマットで半導体メモリ706に記録するものであり、記録媒体が異なること以外は第1の実施形態のビデオカメラ101と同様である。他の記録フォーマットであっても構わないのも第1の実施形態と同様である。
【0048】
スイッチング回路704により再生モ−ドに切り替わると、ユーザー操作に応じてメモリコントローラ705は半導体メモリ706から信号を読み出し、圧縮/伸張回路707は読み出された信号を所定の映像信号に伸張し、該映像信号はキャラクタジェネレ−タ708が生成した文字等の表示情報と合成されてLCDモニタ709に表示される。
【0049】
また、半導体メモリ706から読み出された信号はバッファメモリ710へ送られ、その後、IEEE1394インタ−フェイス701から外部出力される。すなわち、IEEE1394インターフェイス701からはMPEG2データがそのまま出力される。出力されたデータはIEEE1394ケーブル106を通って各機器が備えるIEEE1394インターフェイスに届き、ビデオカメラ101以外の機器はそのデータパケットのチャネルIDを見て自身に必要なデータパケットを取り込む。
【0050】
さて、図6のようにビデオカメラ101がIEEE1394インターフェイスを介して通信するデータ転送モードに入ると(S201)、ビデオカメラ101はデータ通信システムを構成する各機器の情報を得るため問い合わせを行う(S202)。
【0051】
問い合わせは、第1の実施形態と同様に非同期転送によってビデオカメラ101から所定の手続き情報を付与したパケットをブロードキャストすることで行われる。該問い合わせパケットを受信したネットワーク中の各機器は、前記手続きに従って応答パケットをブロードキャスト発信する。発信される情報には、その機器のノードID、機器種別、データ転送レート、メディア残容量、現時点でのジョブ負荷状況などが含まれる。
【0052】
ビデオカメラ101が該応答パケットを受け取る(S203)ことでネットワークの機器構成情報を得ることができ、取得した該情報はシステムコントロ−ラ715に制御されるメモリ716に格納し保持する(S204)。
【0053】
次にビデオカメラ101は図8に示すようにLCDモニタ709にユーザーにデータ転送先の選択を求める表示を行う。801は本ネットワークに接続された記録機器のIDを表し、802はID801に対応して機器の種別を表すものである。ID801はIEEE1394の仕様に則ってノードIDを採用しても良いし、あるいは該ノードIDにユニークに対応する独自のID番号を割り振っても構わない。802は各機器の機種種別を表している。
【0054】
以上の情報はS203にて取得しS204にてメモリ716に保持されている。以上のようにリストされたデータ転送対象機器から、ユーザーは矢印カーソル803を上下に移動させて選択決定する(S205)。今回は、ユーザーはデータ転送先としてD-VHS105を選択した。
【0055】
次にビデオカメラ101はメモリ716に格納された各機器の情報を照合する(S206)。ここで、ビデオカメラ101のデータ転送レートを基準として、D-VHS105のデータ転送レートはビデオカメラ101のそれより遅く、HDR103のデータ転送レートはビデオカメラ101のそれより高速であったとする。ビデオカメラ101はD-VHS105との直接同期転送を行うためにはデータ転送レートをD-VHS105のそれに合わせなくてはならない。すなわち、ビデオカメラ101は自身のデータ転送レートを最大限には発揮できない。一方、データ通信システム中にはビデオカメラ101より高速なデータ転送レートを持つHDR103が存在している。ビデオカメラ101は、データを一旦HDR103に転送し、その後HDR103からD-VHS105へデータ転送させることでビデオカメラ101が持つデータ転送レートを最大限に発揮できると評価し(S220)、HDR105をデータを中継させる機器として選択する(S212)。
【0056】
以上のようにして、ビデオカメラ101からのデータ転送先がユーザーによりD-VHS105が選択され、それに応じてビデオカメラ101はHDR103をデータキャッシュ機器として選択した。ここで図9に示すように、LCDモニタ709に確認を促す表示を行う。903のように、ユーザー所望のデータ転送先とともにデータキャッシュする機器を表し、ユーザーが「開始」901を選択決定すると、ビデオカメラ101はデータ転送を開始する(S213)。
【0057】
データ転送開始に際し、ビデオカメラ101はHDR103に対しデータ中継命令を発する(S214)。これはビデオカメラ101がこれから転送するデータファイルの識別IDと、そのデータファイルを受信後にD-VHS105へ転送させるための手続き情報が付与される。HDR103はこれらの情報を記憶保持する。その後、ビデオカメラ101はビデオカメラ101にとってのデータ転送先であるHDR103へデータ転送の開始を通知する(S215)。これは第1の実施形態と同じく、非同期転送によってチャネルIDをHDR103へ送るものである。HDR103は該通知を受け取るとチャネルID情報を記憶保持して、データ受信待ち状態へ移行する。
【0058】
以降、ビデオカメラ101はアービトレーションを行ってバスの使用権を獲得しようとし(S216)、バス使用権を獲得するとデータを同期転送する(S217)。転送にあたって、ビデオカメラ101は半導体メモリ706からデータを読み出して読み出してバッファメモリ710に送る。システムコントローラ715はバッファメモリ710を制御してIEEE1394インターフェイス701へデータを出力する。HDR103はIEEE1394ケーブル106によって転送されたデータのうち、チャネルIDを識別しながら該当するパケットを受信してシステムコントローラ722の制御によってハードディスクドライブ723に記録する。S216においてバス使用権を獲得できなかった場合は、次のパケットサイクルまで待ち、再度S216にてバス使用権獲得を試みる。なお、一度バス使用権を獲得すると、以後、転送が終了するまでデータレートは毎サイクル保証される。
【0059】
ステップS212においてデータ転送処理が終了するまで、所定のサイクルに従ってステップS210からステップS212を繰り返す。S216からS218までのデータ転送が行われている間、ビデオカメラ101はデータ転送すべきデータの残容量を常に監視する。そして、データ転送レートを参照して転送に要する残り時間を算出し、図10のようにLCDモニタ709に情報を表示する。
【0060】
1002はユーザーが選択し最終的にデータ転送先となるD-VHS105の機器情報、1003は実際にビデオカメラ101がデータ転送を行っているHDR103の機器情報である。1004は指定されたデータをビデオカメラ101自身からのデータ送出が完了するまで、すなわちビデオカメラ101からHDR103へのデータ転送が完了するまで、の予想所要時間である。両者はシステムコントローラ715に制御されてキャラクタジェネレータ708が生成し、圧縮/伸張回路707からの映像信号に合成されてLCDモニタ709に表示する。
【0061】
さてビデオカメラ101からHDR103へのデータ転送が完了すると、HDR103は先にビデオカメラ101から受けた手続き情報に基づいてD-VHS105へデータ転送を開始する。ビデオカメラ101からHDR103へのデータ転送と同様に、HDR103からD-VHS105へデータ転送の開始を通知する。これは非同期転送によって、転送するデータのチャネルIDをD-VHS105へ送るものである。D-VHS105は該通知を受け取ると、チャネルID情報を記憶保持してデータ受信待ち状態へ移行する。
【0062】
以降、HDR103はアービトレーションを行ってバスの使用権を獲得しようとし、バス使用権を獲得するとデータを同期転送する。D-VHS105は、1394シリアルバス中を同期転送される各パケットから、先に通知されているチャネルIDを持つパケットを受信し、バッファメモリ711を介して記録再生処理部712へ送り、カセットテープ720へ記録する。以降、データ転送処理が終了するまで所定のサイクルに従って同期転送を繰り返す。データ転送が終了すると終了する。このHDR103とD-VHS105とのデータ転送にはビデオカメラ101は関与しない。
【0063】
あるいは、HDR103とD-VHS105とのデータ転送はビデオカメラ101からHDR103へのデータ転送と平行して行われても構わない。このとき、ビデオカメラ101からHDR103へのデータ転送レートとHDR103とD-VHS105とのデータ転送レートは異なり、前者が後者より高速であり、HDR103はビデオカメラ101からD-VHS105へのデータ転送におけるバッファともいえる機能を発揮するのである。
【0064】
また、ステップS206において、D-VHS105のデータ転送レートがビデオカメラ101のそれより高速であった場合は、ビデオカメラはD-VHS105との直接転送であってもビデオカメラ101のデータ転送レートを最大限発揮できる。従ってビデオカメラ101は他機器による中継は不要と評価し(S221)、ステップS208に進む。
【0065】
ビデオカメラ101はD-VHS105に対しデータ転送の開始を通知する(S208)。D-VHS105は該通知を受け取るとチャネルID情報を記憶保持して、データ受信待ち状態へ移行する。以降、ビデオカメラ101はアービトレーションを行ってバスの使用権を獲得しようとし(S209)、バス使用権を獲得するとデータを同期転送する(S210)。S209においてバス使用権を獲得できなかった場合は、次のパケットサイクルまで待ち、再度S209にてバス使用権獲得を試みる。なお、一度バス使用権を獲得すると、以後、転送が終了するまでデータレートは毎サイクル保証される。以降、ステップS211においてデータ転送処理が終了するまで、所定のサイクルに従って同期転送を行う。
【0066】
なお、本実施形態においては、ビデオカメラ101はデータをもっとも高速に送出できる方式としてデータ転送レートの評価によりHDR103を中継先として選択した。一方、中継機器を選択するパラメータをしてはデータ転送レートに限らない。例えば各機器のジョブ負荷情報によって、ユーザー所望のデータ転送先が十分な実効転送レートを得られないことが分かった場合でも、他の負荷が小さい機器をキャッシュとして利用することでビデオカメラ101自身からのデータ転送レートは所望転送先の実効レートに左右されること無く、そのネットワーク中での最大効率を得ることができる。
【0067】
または、各機器の記録可能容量情報を得れば、転送しようとするデータサイズが所望転送先のメディア残容量より大きくて転送中に転送先のメディア交換が必要と予想できる場合でも、ビデオカメラ101は他の機器にデータをキャッシュさせることによって自身からのデータ送出を完了してしまえば、転送先機器の都合と関係なく自身のデータ送出を効率化できる。
【0068】
または、CD−Rのように再書き込み不可能なメディアを用いる機器へのデータ転送において、実際のデータ書き込みの前にエラーが無いか確認するため行われる書き込みテストと同時に、ビデオカメラ101からのデータを第三者機器にキャッシュを完了させてしまうこともできる。これは転送先機器のメディアカテゴリ等の情報を得れば可能である。
【0069】
最後に、第1および第2の実施形態の構成から明らかなように、本発明のビデオカメラの記録媒体はディスク媒体でも半導体メモリでも磁気テープでも構わない。
【0070】
以上説明した本発明の実施形態によれば、該データ転送装置からのデータ転送先に際し、データ通信システムを構成する各機器のデータ通信レート・記録可能容量・ジョブ負荷状況・メディアの種類等の情報に応じて、データ転送に最も好適なデータ転送先を自動で選択し効率的なデータ転送を行うことが可能となる。
【0071】
また、データ転送装置は最終的なデータ転送先とする機器とは別の、より効率的にデータ転送を行うことができる別の機器を自動で選択して、該別の機器にデータ転送を中継させることが可能であるため、該データ転送装置からのデータ送出を効率的に行うことができる。
【0072】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0073】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0074】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることが出来る。
【0075】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0076】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0077】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、中継機器を介してデータ転送を行うことにより、自機の能力を十分に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2の実施形態に係るデータ通信システムの構成を示した図である。
【図2】本発明の第1及び第2の実施形態に係るデータ通信システムの構成を示した図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るデータ転送処理の流れを示したフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るデータ通信システムの構成を示したブロック図である。
【図5】LCDモニタの表示例を示した図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るデータ転送処理の流れを示したフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るデータ通信システムの構成を示したブロック図である。
【図8】LCDモニタの表示例を示した図である。
【図9】LCDモニタの表示例を示した図である。
【図10】LCDモニタの表示例を示した図である。
【符号の説明】
101 ビデオカメラ
102 デジタルテレビカメラ
103 ハードディスクレコーダー
104 DVD−R据え置き型レコーダー
105 DVD−Rデッキ
106 IEEE1394接続ケーブル
Claims (5)
- 転送先機器のデータ転送レートが所定のデータ転送レートよりも遅いか否かを判定し、前記転送先機器のデータ転送レートが前記所定のデータ転送レートよりも遅いと判定した場合においては、前記転送先機器以外の機器の中から、前記所定のデータ転送レートよりも高速なデータ転送レートを有する中継機器を選択する中継機器選択手段と、
前記転送先機器に転送すべきデータを前記中継機器を介して前記転送先機器に転送するか否かをユーザーに通知する通知手段とを有し、
前記転送先機器に転送すべきデータを前記中継機器を介して前記転送先機器に転送する場合においては、前記転送先機器に転送すべきデータを前記転送先機器に転送することを前記中継機器に指示するとともに、前記転送先機器に転送すべきデータを前記中継機器に転送することを特徴とするデータ転送装置。 - 前記所定のデータ転送レートは、前記データ転送装置のデータ転送レートであることを特徴とする請求項1に記載のデータ転送装置。
- 前記転送先機器のデータ転送レートが前記所定のデータ転送レートよりも遅くないと判定した場合においては、前記転送先機器に転送すべきデータを前記転送先機器に転送することを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ転送装置。
- 前記転送先機器に転送すべきデータを前記中継機器を介して前記転送先機器に転送する場合においては、前記転送先機器を示す情報と、前記中継機器を示す情報とをユーザーに通知することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のデータ転送装置。
- 前記転送先機器に転送すべきデータを前記中継機器を介して前記転送先機器に転送する場合においては、前記中継機器へのデータ転送が完了するまでの予想時間をユーザーに通知することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のデータ転送装置。
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