JP4085659B2

JP4085659B2 - 位置情報を利用した情報提供方法、情報提供装置、および情報提供プログラム

Info

Publication number: JP4085659B2
Application number: JP2002064359A
Authority: JP
Inventors: 芳昭多田
Original assignee: Toppan Inc
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 2002-03-08
Filing date: 2002-03-08
Publication date: 2008-05-14
Anticipated expiration: 2022-03-08
Also published as: JP2003262534A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報利用者の位置情報をもとに、その情報利用者が必要な情報を選択して表示する情報提供方法、情報提供装置、および情報提供プログラムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来のカーナビゲーションシステムにおいては、情報利用者が所望の地域のレストランやガソリンスタンドなどの店舗に関する情報を得たい場合、予めＣＤ−ＲＯＭ(Compact Disc-Read Only Memory)やＤＶＤ(Digital Versatile Disk)などに格納されているレストランやガソリンスタンドなどの店舗に関する情報を地図上の該当位置に配置して表示することができる。しかし、この方法の場合には、ＣＤ−ＲＯＭやＤＶＤに最新の情報が格納されていない限り、最新の情報を得ることができない。
【０００３】
そこで、最新の情報を得るために、カーナビゲーションシステムに携帯電話を接続し、携帯電話によりサービスセンターなどにアクセスし自己の位置情報を送信することにより、サービスセンターから所望の最新の情報を得るといった方法が用いられている。しかし、この方法の場合には、携帯電話によりサービスセンターにアクセスするための通信料金がかかることになる。
【０００４】
このように、従来の情報提供装置においては、情報利用者が所望の情報を得る際に、最新の情報を得ることができなかったり、通信料金がかかるという問題があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、情報利用者が所望の情報を得る際に、常に最新の情報を得られ、かつ通信料金がかからない、位置情報を利用した情報提供方法、情報提供装置、および情報提供プログラムを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の問題を解決すべくなされたもので、請求項１に記載の発明は、移動中の情報利用者が所望の店舗情報を受信して地図上に表示する位置情報を利用した情報提供方法において、時刻および目的地の指定を受け、移動中の自己の位置を周期的に測定して自己の位置情報として記憶し、前記記憶した複数の自己の位置情報をもとに自己の平均移動速度を算出し、前記自己の位置情報が表す位置から前記指定された目的地までの経路を選択し、この選択した経路上で前記指定された時刻に到達すると前記平均移動速度に基づき予測される位置およびその近傍を到達可能な範囲として算出し、放送形式で配信されている前記店舗情報を受信し、前記受信した店舗情報に含まれる該店舗の位置情報が前記到達可能な範囲内にある前記店舗情報をすべて選択し、前記現在の自己の位置情報および前記選択した店舗情報に含まれる位置情報に対応する地図上の位置に前記自己および前記店舗情報を配置して表示することを特徴とする位置情報を利用した情報提供方法である。
【０００７】
請求項２に記載の発明は、移動中の情報利用者が所望の店舗情報を受信して地図上に表示する位置情報を利用した情報提供装置において、時刻および目的地を指定するための時刻指定手段と、移動中の自己の位置を周期的に測定して自己の位置情報として記憶する位置測定手段と、前記記憶した複数の自己の位置情報をもとに自己の平均移動速度を算出する速度算出手段と、前記自己の位置情報が表す位置から前記指定された目的地までの経路を選択し、この選択した経路上で前記指定された時刻に到達すると前記平均移動速度に基づき予測される位置およびその近傍を到達可能な範囲として算出する到達可能範囲算出手段と、放送形式で配信されている前記店舗情報を受信する店舗情報受信手段と、前記受信した店舗情報に含まれる該店舗の位置情報が前記到達可能な範囲内にある前記店舗情報をすべて選択する選択手段と、前記現在の自己の位置情報および前記選択した位置情報に対応する地図上の位置に前記自己および前記店舗情報を配置して表示する表示手段と、を具備してなることを特徴とする位置情報を利用した情報提供装置である。
【０００８】
請求項３に記載の発明は、請求項２に記載の位置情報を利用した情報提供装置において、前記店舗の種別を示すカテゴリを指定するためのカテゴリ指定手段をさらに具備し、前記店舗情報は、該店舗のカテゴリ情報を含み、前記選択手段は、前記カテゴリ指定手段によって指定された前記カテゴリに合致する前記カテゴリ情報を含む該店舗情報のみを選択することを特徴とする。
請求項４に記載の発明は、請求項２または請求項３に記載の位置情報を利用した情報提供装置において、前記店舗情報は、該店舗情報に対応した価格情報を含み、前記表示手段は、該価格情報を前記店舗情報の一部として表示することを特徴とする。
【０００９】
請求項５に記載の発明は、移動中の情報利用者が所望の店舗情報を受信して地図上に表示する位置情報を利用した情報提供プログラムにおいて、時刻および目的地の指定を受ける手順と、移動中の自己の位置を周期的に測定し自己の位置情報として記憶する手順と、前記記憶した複数の自己の位置情報をもとに自己の平均移動速度を算出する手順と、前記自己の位置情報が表す位置から前記指定された目的地までの経路を選択し、この選択した経路上で前記指定された時刻に到達すると前記平均移動速度に基づき予測される位置およびその近傍を到達可能な範囲として算出する手順と、放送形式で配信されている前記店舗情報を受信する手順と、前記受信した店舗情報に含まれる該店舗の位置情報が前記到達可能な範囲内にある前記店舗情報をすべて選択する手順と、前記現在の自己の位置情報および前記選択した位置情報に対応する地図上の位置に前記自己および前記店舗情報を配置して表示する手順とをコンピュータに実行させる位置情報を利用した情報提供プログラムである。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による位置情報を利用した情報提供装置を図１を参照して説明する。図１は同実施の形態による位置情報を利用した情報提供装置のブロック図である。図１において、１１０は、全地球測位システム（ＧＰＳ：Global Positioning System）などを利用して自己の位置を周期的に測定し自己の位置情報として記憶する位置測定部である。１２０は、位置測定部１１０で周期的に測定し記憶した複数の自己の位置情報をもとに移動中の自己の平均速度を計算する速度算出部である。１３０は、位置測定部１１０で測定した現在の自己の位置情報および速度算出部１２０で算出した平均移動速度をもとに、所定時間、例えば１時間以内に到達可能な範囲を算出する到達可能範囲算出部である。
【００１１】
また、１４０は、例えばＦＭ多重放送で放送されている店舗情報を受信する店舗情報受信部である。この店舗情報には、例えば、レストランやガソリンスタンドなど店舗の広告情報のほか、その店舗の所在位置を示す位置情報が含まれている。１５０は、店舗情報受信部１４０で受信した店舗情報のうち、店舗情報に含まれる位置情報が到達可能範囲算出部１３０で算出した到達可能な範囲に含まれる店舗情報をすべて選択する選択部である。１６０は、位置測定部１１０で測定した現在の自己の位置情報および選択部１５０で選択した店舗情報に含まれる位置情報に該当する地図上の位置に、それぞれ自己および店舗情報を配置して表示する表示部である。１９０は、本情報提供装置全体を制御する制御部である。
【００１２】
次に、本発明の実施の形態の動作について図１を参照して説明する。情報利用者は、放送されている店舗情報を本情報提供装置で受信できる状態で、自動車や徒歩などで移動する。位置測定部１１０が、ＧＰＳ衛星からの電波を受信して自己の位置を周期的に測定し自己の位置情報として記憶する。また、周期的に測定し記憶した複数の自己の位置情報をもとに速度算出部１２０により自己の平均移動速度を算出する。そして、到達可能範囲算出部１３０により、現在の自己の位置情報と平均移動速度をもとに、所定時間、例えば１時間以内に到達可能な範囲を算出する。
【００１３】
そして、店舗情報受信部１４０で受信した店舗情報に含まれる位置情報が到達可能範囲算出部１３０で算出した到達可能な範囲に含まれるすべての店舗情報を、受信した店舗情報の中から選択部１５０で選択する。そして、自己の位置情報および選択した店舗の位置情報に対応した地図上の位置に、自己および店舗情報を配置して表示部１６０で表示する。図２は表示部１６０の表示例を示す図であり、（ａ）は、例えば、徒歩２０分後の到達範囲を表示し、また、（ｂ）はそれから５分後の到達範囲を表示している。（ａ）は範囲が広く、細かい店舗等の表示はほとんど見えないが、（ｂ）は拡大表示となっており、レストラン等が明確に表示される。これにより、表示部１６０の画面を見た情報利用者は、表示された情報にしたがって、食事や給油などをする場所を選択し、食事や給油などといったアクションを起こすことが可能になる。
【００１４】
次に、図３を参照して本発明の他の実施の形態について説明する。図３において、図１と同一部分には同一符号を付して、その説明を省略する。図３が図１と異なる点は、条件設定部１７０を付加したことである。条件設定部１７０は、情報利用者の指定により、店舗情報受信部１４０で受信した店舗情報の中から選択装置１５０で選択する店舗情報の種別を示すカテゴリの設定、目的地の設定、および到達可能範囲算出部１３１で到達可能な範囲を算出する際に用いる時刻の設定を行う。
【００１５】
情報利用者が、条件設定部１７０により、「食事」、「給油」、「ショッピング」などのカテゴリの中から所望のカテゴリを選択すれば、選択したカテゴリに合致するカテゴリ情報を含む店舗情報のみを選択部１５１で選択する。そして、現在の自己の位置および選択したカテゴリの店舗情報のみを地図上に配置して表示部１６０で表示する。
【００１６】
また、情報利用者が条件設定部１７０により、目的地を設定し、所定の時刻、例えば食事の予定時刻を入力すると、到達可能範囲算出部１３１は、現在の自己の位置から目的地までの経路を選択し、選択した経路上で所定の時刻に到達すると予測される位置およびその近傍、例えば到達予測位置を中心に半径５００ｍの範囲を到達可能な範囲として算出する。そして、自己の位置、および所定の時刻に到達すると予測される到達可能な範囲の店舗情報のみを地図上に配置して表示部１６０で表示する。
【００１７】
さらに、店舗情報の中にその店舗情報に対応する価格情報を含むように構成すれば、例えば、情報利用者が条件設定部１７０によりカテゴリとして「給油」を選択すると、到達可能な範囲のガソリンスタンドの店舗情報およびその店舗のガソリン単価の情報を地図上に配置して表示部１６０で表示する。このため、一番安価なガソリンスタンドを選択して利用するといったことも可能になる。
【００１８】
なお、上記の説明では、店舗情報をＦＭ多重放送で放送するとしたが、これに限らず、店舗情報をテレビの多重放送、ラジオ無線、高度道路交通システム（ＩＴＳ：Intelligent Transport Systems）通信信号などを利用して配信するように構成してもよい。この場合には、図１および図２の店舗情報受信部１４０をテレビの多重放送、ラジオ無線、ＩＴＳ通信信号などを受信できるように構成する。
【００１９】
また、上記の説明では、図１および図３の速度算出部１２０を、周期的に測定した複数の自己の位置情報をもとに自己の平均移動速度を算出するように構成したが、本情報提供装置を自動車に搭載するような場合には、カーナビゲーションの車速パルスに相当する移動速度パルスを利用して自己の移動平均速度を算出するように構成してもよい。
【００２０】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項１、２、６の発明によれば、ＧＰＳから得られる情報をもとに位置測定部で自己の位置を周期的に求めるとともに、速度算出部で自己の平均移動速度を算出し、現在の自己の位置情報および平均移動速度をもとに自己の到達可能な範囲を到達可能範囲算出部で算出し、ＦＭ多重放送で提供されるサービス提供者の店舗情報を店舗情報受信部で受信し、受信した店舗情報に含まれるその店舗の位置情報が到達可能な範囲に含まれるすべての店舗情報を受信した選択部で選択し、自己の位置および選択した店舗情報を表示部で表示するようにしたので、情報利用者が携帯電話でコールセンターなどに電話をかけることなく、最新の情報を得ることができる。したがって、情報利用者は通信料金をかけることなく、所望の最新の情報を得ることが可能となる。
また、請求項３の発明によれば、店舗の種別を示すカテゴリを指定するためのカテゴリ指定手段をさらに具備し、店舗情報は、該店舗のカテゴリ情報を含み、選択手段は、カテゴリ指定手段によって指定されたカテゴリに合致するカテゴリ情報を含む該店舗情報のみを選択するので、表示手段に情報利用者が必要とする情報のみが表示され、利用者にとって見やすい利点が得られる。
また、請求項４の発明によれば店舗情報は、該店舗情報に対応した価格情報を含み、表示手段は、該価格情報を店舗情報の一部として表示するので、情報利用者は安い店舗を簡単に探すことができる効果がある。
また、請求項５の発明によれば、時刻および目的地を指定するための時刻指定手段をさらに具備し、到達可能範囲算出手段は、指定された時刻・目的地と現在の自己の位置情報と平均移動速度とをもとに該時刻における到達可能な位置およびその近傍を到達可能な範囲として算出するので、情報利用者が利用できる情報をさらに選別して表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の一実施形態による位置情報を利用した情報提供装置を示すブロック図である。
【図２】同情報提供装置の表示画面の表示例を示す図である。
【図３】この発明の他の実施形態による位置情報を利用した情報提供装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
１１０…位置測定部、１２０…速度算出部、１３０，１３１…到達可能範囲算出部、１４０…店舗情報受信部、１５０，１５１…選択部、１６０…表示部、１７０…条件設定部、１９０…制御部

Claims

移動中の情報利用者が所望の店舗情報を受信して地図上に表示する位置情報を利用した情報提供方法において、
時刻および目的地の指定を受け、移動中の自己の位置を周期的に測定して自己の位置情報として記憶し、前記記憶した複数の自己の位置情報をもとに自己の平均移動速度を算出し、前記自己の位置情報が表す位置から前記指定された目的地までの経路を選択し、この選択した経路上で前記指定された時刻に到達すると前記平均移動速度に基づき予測される位置およびその近傍を到達可能な範囲として算出し、放送形式で配信されている前記店舗情報を受信し、前記受信した店舗情報に含まれる該店舗の位置情報が前記到達可能な範囲内にある前記店舗情報をすべて選択し、前記現在の自己の位置情報および前記選択した店舗情報に含まれる位置情報に対応する地図上の位置に前記自己および前記店舗情報を配置して表示することを特徴とする位置情報を利用した情報提供方法。
移動中の情報利用者が所望の店舗情報を受信して地図上に表示する位置情報を利用した情報提供装置において、
時刻および目的地を指定するための時刻指定手段と、
移動中の自己の位置を周期的に測定して自己の位置情報として記憶する位置測定手段と、
前記記憶した複数の自己の位置情報をもとに自己の平均移動速度を算出する速度算出手段と、
前記自己の位置情報が表す位置から前記指定された目的地までの経路を選択し、この選択した経路上で前記指定された時刻に到達すると前記平均移動速度に基づき予測される位置およびその近傍を到達可能な範囲として算出する到達可能範囲算出手段と、
放送形式で配信されている前記店舗情報を受信する店舗情報受信手段と、
前記受信した店舗情報に含まれる該店舗の位置情報が前記到達可能な範囲内にある前記店舗情報をすべて選択する選択手段と、
前記現在の自己の位置情報および前記選択した位置情報に対応する地図上の位置に前記自己および前記店舗情報を配置して表示する表示手段と、
を具備してなることを特徴とする位置情報を利用した情報提供装置。
前記店舗の種別を示すカテゴリを指定するためのカテゴリ指定手段をさらに具備し、
前記店舗情報は、該店舗のカテゴリ情報を含み、
前記選択手段は、前記カテゴリ指定手段によって指定された前記カテゴリに合致する前記カテゴリ情報を含む該店舗情報のみを選択する
ことを特徴とする請求項２に記載の位置情報を利用した情報提供装置。
前記店舗情報は、該店舗情報に対応した価格情報を含み、
前記表示手段は、該価格情報を前記店舗情報の一部として表示する
ことを特徴とする請求項２または請求項３に記載の位置情報を利用した情報提供装置。
移動中の情報利用者が所望の店舗情報を受信して地図上に表示する位置情報を利用した情報提供プログラムにおいて、
時刻および目的地の指定を受ける手順と、
移動中の自己の位置を周期的に測定し自己の位置情報として記憶する手順と、
前記記憶した複数の自己の位置情報をもとに自己の平均移動速度を算出する手順と、
前記自己の位置情報が表す位置から前記指定された目的地までの経路を選択し、この選択した経路上で前記指定された時刻に到達すると前記平均移動速度に基づき予測される位置およびその近傍を到達可能な範囲として算出する手順と、
放送形式で配信されている前記店舗情報を受信する手順と、
前記受信した店舗情報に含まれる該店舗の位置情報が前記到達可能な範囲内にある前記店舗情報をすべて選択する手順と、
前記現在の自己の位置情報および前記選択した位置情報に対応する地図上の位置に前記自己および前記店舗情報を配置して表示する手順と、
をコンピュータに実行させる位置情報を利用した情報提供プログラム。